特許第5959375号(P5959375)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5959375
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 37/02 20060101AFI20160719BHJP
【FI】
   H05B37/02 J
【請求項の数】2
【外国語出願】
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2012-196027(P2012-196027)
(22)【出願日】2012年9月6日
(65)【公開番号】特開2013-58477(P2013-58477A)
(43)【公開日】2013年3月28日
【審査請求日】2015年8月5日
(31)【優先権主張番号】13/226,632
(32)【優先日】2011年9月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】599075531
【氏名又は名称】楊 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】楊 泰和
【審査官】 田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−97747(JP,A)
【文献】 特開平11−113256(JP,A)
【文献】 特開平7−31150(JP,A)
【文献】 米国特許第4866351(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
位相差を備える多相交流電源を通して、又は多相交流電源により直流電源を整流し、同じ電気エネルギーを駆動することにより発光体を駆動し、又は別々に隣接して設置される個別の電気エネルギーを駆動することにより発光体を駆動し、外部に対する投射光のパルスを下げる、多相駆動電気エネルギーにより光パルスを抑制する照明装置であって、
三相交流電源の各相の間に、個別に限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器の交流端とを相互に接続する回路装置を並列接続し、更に各相の単相ブリッジ整流器の直流出力端の同極性を並列接続し、共同して直流電気エネルギーに駆動される発光体(2000)を駆動し、
直流電気エネルギーに駆動される発光体(2000)は、二個以上の直流電源に駆動される固体発光体であって、発光二極体(LED)又は有機発光二極体(OLED)を発光素子の基礎として構成され、直流電源に駆動され、又は他の直流電源に駆動される固体発光体によって構成され、
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(804)の交流端とを相互に接続してから、更に三相交流電線Rと三相交流電線Tとの間に並列接続し、
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(802)の交流端とを相互に接続してから、更に三相交流電線Sと三相交流電線Rとの間に並列接続し、
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(803)の交流端とを相互に接続してから、更に三相交流電線Tと三相交流電線Sとの間に並列接続し、
限流素子(Z10)は、
(1)抵抗性インピーダンス素子、誘導性インピーダンス素子、容量性インピーダンス素子の中の一種以上を直列接続、並列接続、又は直並列接続することによって構成される回路構造、又は、
(2)固体半導体回路により固体発光素子に対してアナログ又はチョッパー型定電流又は限流回路を構成する回路構造、
の一種以上の回路構造によって構成されることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
三相四線式交流電源のR、S、T各相と三相四線式交流電源の中性線Nとの間に、個別に限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器の交流端を相互に接続する回路装置を並列接続し、更に各相の単相ブリッジ整流器の直流出力端の同極性を並列接続し、共同して直流電気エネルギーに駆動される発光体(2000)を駆動し、
直流電気エネルギーに駆動される発光体(2000)は、二個以上の直流電源に駆動される固体発光体であって、発光二極体(LED)又は有機発光二極体(OLED)を発光素子の基礎として構成され、直流電源に駆動され、又は他の直流電源に駆動される固体発光体によって構成され、
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(802)の交流端とを相互に接続し、直列接続してから、三相四線式交流電線Rと三相四線式交流電源の中性線Nとの間に並列接続し、
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(803)の交流端とを相互に接続し、直列接続してから、三相四線式交流電線Sと三相四線式交流電源の中性線Nとの間に並列接続し、
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(804)の交流端とを相互に接続し、直列接続してから、三相四線式交流電線Tと三相四線式交流電源の中性線Nとの間に並列接続し、
限流素子(Z10)は、
(1)抵抗性インピーダンス素子、誘導性インピーダンス素子、容量性インピーダンス素子の中の一種以上を直列接続、並列接続、又は直並列接続することによって構成される回路構造、又は、
(2)固体半導体回路により固体発光素子に対してアナログ又はチョッパー型定電流又は限流回路を構成する回路構造、
の一種以上の回路構造によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気エネルギーにより駆動される照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の交流電気エネルギー灯は、交流電源のパルスにより発光する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−142137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の交流電気エネルギー灯は、交流電源のパルスにより発光させると、不連続の光パルスが形成されるという問題がある。
本発明は、光パルスを抑制可能な照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の照明装置は、位相差を備える多相交流電源を通して、又は多相交流電源により直流電源を整流し、同じ電気エネルギーを駆動することにより発光体を駆動し、又は別々に隣接して設置される個別の電気エネルギーを駆動することにより発光体を駆動し、外部に対する投射光のパルスを下げる。
したがって、多相駆動電気エネルギーにより、直接交流電源の電気エネルギーを使って発光体を駆動し、その交流電源電圧の発光輝度のパルス率を下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】従来の交流電気エネルギー灯の光パルス波形図。
図2】本発明の第1実施形態による照明装置の回路模式図。
図3】本発明の第2実施形態による照明装置の回路模式図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
従来の交流電気エネルギー灯は、交流電源のパルスにより発光不連続の光パルスを形成することが欠点である。
それに対し、本発明の照明装置は、位相差を備える多相交流電源を通して、又は多相交流電源により直流電源を整流し、同じ電気エネルギーを駆動することにより発光体を駆動し、又は別々に隣接して設置される個別の電気エネルギーを駆動することにより発光体を駆動し、外部に対する投射光のパルスを下げる。
【0008】
図1に従来技術の、単相交流電源又は交流を全波整流してから、直接電気エネルギーを駆動することにより発光体を駆動する光パルス波形図を示す。
図1の中のaは交流電源の波形、bは交流を直流に変換した波形、cは電気エネルギーに駆動される発光体の光パルス波形である。仮に、入力した電気エネルギーが二方向非正弦波の二方向パルスの電気エネルギーである場合、その改善機能は同じである。
【0009】
(第1実施形態)
図2に本発明の第1実施形態の回路模式図を示す。第1実施形態は、三相交流電源の各相の間に、個別に限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器の交流端を相互に接続する回路装置を並列接続し、更に各相の単相ブリッジ整流器の直流出力端の同極性を並列接続し、共同して直流電気エネルギーに駆動される発光体(2000)を駆動する。図2に示す主な構成は下記を含む。
【0010】
直流電気エネルギーに駆動される発光体(2000)は、二個以上の直流電源に駆動される固体発光体であって、発光二極体(LED)又は有機発光二極体(OLED)を発光素子の基礎として構成され、直流電源に駆動され、又は同じように他の直流電源に駆動される固体発光体によって構成される。
【0011】
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(804)の交流端とを相互に接続してから、更に三相交流電線Rと三相交流電線Tとの間に並列接続する。
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(802)の交流端とを相互に接続してから、更に三相交流電線Sと三相交流電線Rとの間に並列接続する。
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(803)の交流端とを相互に接続してから、更に三相交流電線Tと三相交流電線Sとの間に並列接続する。
【0012】
限流素子(Z10)は、以下の一種以上の回路構造によって構成される。
(1)抵抗性インピーダンス素子、誘導性インピーダンス素子、容量性インピーダンス素子の中の一種以上を直列接続、並列接続、又は直並列接続することによって構成される回路構造。
(2)固体半導体回路により固体発光素子に対してアナログ又はチョッパー型定電流又は限流回路を構成する回路構造。
【0013】
(第2実施形態)
図3に本発明の第2実施形態の回路模式図を示す。第2実施形態は、三相四線式交流電源のR、S、T各相と三相四線式交流電源の中性線Nとの間に、個別に限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器の交流端を相互に接続する回路装置を並列接続し、更に各相の単相ブリッジ整流器の直流出力端の同極性を並列接続し、共同して直流電気エネルギーに駆動される発光体(2000)を駆動する。図3に示す主な構成は下記を含む。
【0014】
直流電気エネルギーに駆動される発光体(2000)は、二個以上の直流電源に駆動される固体発光体であって、発光二極体(LED)又は有機発光二極体(OLED)を発光素子の基礎として構成され、直流電源に駆動され、又は同じように他の直流電源に駆動される固体発光体によって構成される。
【0015】
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(802)の交流端とを相互に接続し、直列接続してから、三相四線式交流電線Rと三相四線式交流電源の中性線Nとの間に並列接続する。
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(803)の交流端とを相互に接続し、直列接続してから、三相四線式交流電線Sと三相四線式交流電源の中性線Nとの間に並列接続する。
限流素子(Z10)と単相ブリッジ整流器(804)の交流端とを相互に接続し、直列接続してから、三相四線式交流電線Tと三相四線式交流電源の中性線Nとの間に並列接続する。
【0016】
限流素子(Z10)は、以下の一種以上の回路構造によって構成される。
(1)抵抗性インピーダンス素子、誘導性インピーダンス素子、容量性インピーダンス素子の中の一種以上を直列接続、並列接続、又は直並列接続することによって構成される回路構造。
(2)固体半導体回路により固体発光素子に対してアナログ又はチョッパー型定電流又は限流回路を構成する回路構造。
【符号の説明】
【0017】
2000:直流電気エネルギーに駆動される発光体
802、803、804:単相ブリッジ整流器
a:交流電源の波形
b:交流を直流に変換した波形
c:電気エネルギー発光体を駆動する光パルス波形
N:中性線
R、S、T:三相交流電線
Z10:限流素子
図1
図2
図3