【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様において、検出ゾーンにおけるターゲットの異常な放射性物質の有無を判定するための方法が提供され、前記方法は、
(i)ターゲットから、ターゲットガンマ線スペクトルを取得するステップと、
(ii)各強度値がターゲットガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含むターゲットデータセットを、ターゲットガンマ線スペクトルから用意するステップと、
(iii)ターゲットデータセットを前処理するステップと、
(iv)前処理されたターゲットデータセットを、多次元の、たとえば主成分の空間に投影された、前処理されたデータライブラリを含む、前記多次元の、たとえば主成分の空間に投影するステップと、
(v)多次元の、たとえば主成分の空間において、投影された前処理されたターゲットデータセットと、投影された前処理されたデータライブラリの1つまたは複数のクラスタとの間の距離を測定するステップと、
(vi)ターゲットに異常な放射性物質が存在するかどうかを判定するために、距離を所定の閾値距離と比較するステップと
を含む。
【0007】
距離が閾値距離よりも大きい(または大きいかそれに等しい)場合に、ターゲットの異常な放射性物質の存在に応答して、信号が生成されてよい。変形形態においては、距離が閾値距離未満の場合にのみ、ターゲットに異常な放射性物質が無いことを示す信号が生成されてよい。
【0008】
以下のオプションが、個別に、または任意の好適な組合せにおいて、第1の態様(および適切な場合、以下で説明する他の態様のうちのいずれか)と併せて使用されてよい。
【0009】
方法は、ターゲットデータセットを前処理するステップの前に、ターゲットデータセットを再ビンする(rebinning)ステップをさらに含むことができる。再ビンするステップは、新しいエネルギービンを形成するように、少なくとも2つの隣接したエネルギービンの強度値を総計するステップを含むことができる。
【0010】
(ターゲットデータセットまたはデータライブラリのいずれかを)前処理するステップは、正規化するステップを含むことができる。正規化するステップは、強度を正規化するステップを含むことができる。正規化するステップは、すべてのエネルギービンにわたって最も高い強度値に対して正規化するステップを含むことができる。前処理するステップは、すべてのエネルギービンにわたってゼロ平均および単位分散を有するように、それぞれの観測されるスペクトルを標準化するステップを含むことができる。前処理するステップは、データライブラリから、各エネルギービンの平均値および標準偏差に対して、各エネルギービン(変数)を標準化するステップを含むことができる。各強度値は、その関連付けられたエネルギービンについてのカウントの数を表すことができる。
【0011】
前処理されたデータライブラリは、前処理されたターゲットデータセットを取得するために使用されたものと同様の手続きを使用して取得されてよい。したがって、前処理されたデータライブラリは、
iv-a)自然起源放射性物質およびオプションで他のソース(これらは正常なソースであっても、異常なソースであってもよく、またはいくつかが正常で他が異常であってもよい)から、基準ガンマ線スペクトルを含むデータライブラリを取得するステップと、
iv-b)基準ガンマ線スペクトルのそれぞれから基準データセットを用意するステップであって、各基準データセットは、各強度値が前記基準ガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含む、基準データセットを用意するステップと、
iv-c)前処理されたデータライブラリを取得するために、各基準データセットを前処理するステップと
を含むプロセスによって、取得されてよい。
【0012】
方法は、基準データセットを前処理するステップの前に、各基準データセットを再ビンするステップをさらに含むことができる。前処理するステップは、ターゲットデータセットのために使用されたものと同じであるべきである。したがって、前処理するステップは、正規化するステップであってよく、または正規化するステップを含んでよく、それにより、前処理されたデータライブラリは、正規化されたデータライブラリであってよい。
【0013】
主成分空間は、前処理されたデータライブラリの相関行列の主成分分析(PCA)によって取得される複数の主成分によって定義されてよい。PCAは、相関行列の固有分析(eigenanalysis)または固有分解(eigen decomposition)を含むことができる。PCAは、相関行列の固有値および固有ベクトルを生成することができる。主成分空間は、およそ20未満の主成分を含むことができる。
【0014】
ターゲットデータセットとデータライブラリの両方は、ガンマ線スペクトルに由来していない補足データを含むことができる。補足データは、非スペクトルデータであってよい。補足データは、たとえば、ターゲットの温度、ターゲットの熱出力、ターゲットが検出ゾーンを通過するときのターゲットの時間変化、ターゲットの地理的起源、ターゲット供給元、総個数、積荷目録のうちの少なくとも1つを含むことができる。データライブラリは、少なくともデータ変数と同じだけの基準データセット(スペクトル)を含むことができる。このコンテキストにおいて、データ変数は、エネルギービンおよび補足データを含む。データライブラリとターゲットデータセットの両方の補足データは、(値においては必ずしもでないが)数およびタイプにおいて同じであるべきである。したがって、ターゲットについての、およびすべての基準サンプルについての補足データは、たとえば、温度および原産国であってよい。いくつかのケースにおいて、補足データは操作されてもよく、たとえば、原産国情報は、スレットスコアに変換されてもよい。補足データは、ターゲットデータセットおよび基準データセットの両方について同じ測定単位で表されるべきである。
【0015】
ステップ(v)の距離は、ブレグマン距離であってよい。距離は、マハラノビス距離であってもよい。距離は、なんらかの他の特徴的な距離であってもよい。
【0016】
方法のステップ(i)は、ターゲットが検出ゾーンを通過するときに、ターゲットガンマ線スペクトルを入手するステップを含むことができる。ターゲットは、たとえば、車両(たとえば、自動車、トラック、列車の客車)、積荷、小包、貨物コンテナ、手荷物、または人であってよく、またはそれらを含んでもよく、またはそれらの中に、および/またはそれらの上に位置していてもよい。ステップ(i)は、検出ゾーンにおいてターゲットが止まることなく行われてよい。ターゲットガンマ線スペクトルは、およそ10秒未満で入手されてよい。ターゲットガンマ線スペクトルは、およそ10秒を上回って入手されてもよい。ターゲットガンマ線スペクトルは、携帯型のガンマ放射線モニタシステムを用いて入手されても、据え置き型のガンマ放射線モニタシステムを用いて入手されてもよい。
【0017】
距離が閾値距離未満の場合に、ターゲットに異常な放射性物質が無いことに応答して、信号が生成されてよい。
【0018】
異常な放射性物質の存在に応答して生成される信号は、可聴式または視覚的のいずれか、またはその両方でアラームを作動することができる。信号は、検出ゾーンを通ったターゲットがそれ以上通過するのを妨げるために、ブームゲートの降下、またはなんらかの他のバリアの作動をトリガすることができる。信号は、局部信号であってよい。信号は、リモート信号であってもよい。信号は、電子信号であってもよい。信号は、上記のうちの2つ以上をトリガする、または作動させてよい。
【0019】
ある実施形態において、検出ゾーンにおけるターゲットの異常な放射性物質の有無を判定するための方法が提供され、前記方法は、
(i)ターゲットから、ターゲットガンマ線スペクトルを取得するステップと、
(ii)各強度値がターゲットガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含むターゲットデータセットを、ターゲットガンマ線スペクトルから用意するステップ、およびターゲットデータセットを再ビンするステップと、
(iii)ターゲットデータセットを前処理するステップと、
(iv)前処理されたターゲットデータセットを、主成分空間に投影された、前処理されたデータライブラリを含む、前記主成分空間に投影するステップと、
(v)主成分空間において、投影された前処理されたターゲットデータセットと、投影された前処理されたデータライブラリの1つまたは複数のクラスタとの間の距離を測定するステップと、
(vi)ターゲットに異常な放射性物質が存在するかどうかを判定するために、距離を所定の閾値距離と比較するステップと
を含み、ここで、
距離が閾値距離よりも大きい(または大きいかそれに等しい)場合に、ターゲットの異常な放射性物質の存在に応答して、信号が生成される、または、
距離が閾値距離未満の場合に、ターゲットに異常な放射性物質が無いことに応答して、信号が生成される。
【0020】
別の実施形態において、検出ゾーンにおけるターゲットの異常な放射性物質の有無を判定するための方法が提供され、前記方法は、
(i)ターゲットから、ターゲットガンマ線スペクトルを取得するステップと、
(ii)各強度値がターゲットガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含むターゲットデータセットを、ターゲットガンマ線スペクトルから用意するステップと、
(iii)ターゲットデータセットを正規化するステップと、
(iv)正規化されたターゲットデータセットを、主成分空間に投影された、正規化されたデータライブラリを含む、前記主成分空間に投影するステップと、
(v)主成分空間において、投影された正規化されたターゲットデータセットと、投影された正規化されたデータライブラリの1つまたは複数のクラスタとの間の距離を測定するステップと、
(vi)ターゲットに異常な放射性物質が存在するかどうかを判定するために、距離を所定の閾値距離と比較するステップと
を含み、それにより、
距離が閾値距離よりも大きい(または大きいかそれに等しい)場合に、ターゲットの異常な放射性物質の存在に応答して、信号が生成される、または、
距離が閾値距離未満の場合に、ターゲットに異常な放射性物質が無いことに応答して、信号が生成される。
【0021】
別の実施形態において、検出ゾーンにおけるターゲットの異常な放射性物質の有無を判定するための方法が提供され、前記方法は、
(i)ターゲットから、ターゲットガンマ線スペクトルを取得するステップと、
(ii)各強度値がターゲットガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含むターゲットデータセットを、ターゲットガンマ線スペクトルから用意するステップと、
(iii)ターゲットデータセットを正規化するステップと、
(iv)正規化されたターゲットデータセットを、主成分空間に投影された、正規化されたデータライブラリを含む、前記主成分空間に投影するステップと、
(v)主成分空間において、投影された正規化されたターゲットデータセットと、投影された正規化されたデータライブラリの1つまたは複数のクラスタとの間の距離を測定するステップと、
(vi)ターゲットに異常な放射性物質が存在するかどうかを判定するために、距離を所定の閾値距離と比較するステップと
を含み、それにより、距離が閾値距離よりも大きい(または大きいかそれに等しい)場合に、ターゲットの異常な放射性物質の存在に応答して、信号が生成される。
【0022】
別の実施形態において、検出ゾーンにおけるターゲットの異常な放射性物質の有無を判定するための方法が提供され、前記方法は、
・自然起源放射性物質およびオプションで他のソース(たとえば、他の正常なソースであるものの、いくつかのケースでは、他の正常でない、または異常なソースが含まれてもよい)から、基準ガンマ線スペクトルを含むデータライブラリを取得するステップと、
・基準ガンマ線スペクトルのそれぞれから基準データセットを用意するステップであって、各基準データセットは、各強度値が前記基準ガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含む、基準データセットを用意するステップ、および基準データセットを再ビンするステップと、
・前処理されたデータライブラリを取得するために、各基準データセットを前処理するステップと、
・自然起源放射性物質およびオプションで他のソースから取得された補足データにより、オプションでデータライブラリを補足するステップと、
・複数の主成分を取得するために、前処理されたデータライブラリの相関行列に主成分分析(PCA)を行うステップと、
・ターゲットから、ターゲットガンマ線スペクトルを取得するステップと、
・各強度値がターゲットガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含むターゲットデータセットを、ターゲットガンマ線スペクトルから用意するステップ、およびターゲットデータセットを再ビンするステップと、
・ターゲットデータセットを前処理するステップと、
・前処理されたターゲットデータセットを、主成分によって定義され、主成分空間に投影された、前処理されたデータライブラリを含む、前記主成分空間に投影するステップと、
・主成分空間において、投影された前処理されたターゲットデータセットと、投影された前処理されたデータライブラリの1つまたは複数のクラスタとの間の距離を測定するステップと、
・ターゲットに異常な放射性物質が存在するかどうかを判定するために、距離を所定の閾値距離と比較するステップと
を含み、ここで、距離が閾値距離よりも大きい(または大きいかそれに等しい)場合に、ターゲットの異常な放射性物質の存在に応答して、信号が生成される。データライブラリおよびターゲットデータセットは、補足データを含んでよい、同じ変数についての情報を所有することになる。
【0023】
本発明の第2の態様において、検出ゾーンにおけるターゲットの異常な放射性物質の有無を判定するための装置が提供され、前記装置は、
・ターゲットから、ターゲットガンマ線スペクトルを取得するための検出器と、
・ターゲットガンマ線スペクトルおよび前処理されたデータライブラリを記憶するためのメモリと、
・各強度値がターゲットガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含むターゲットデータセットを、ターゲットガンマ線スペクトルから用意し、ターゲットデータセットを前処理(たとえば、正規化する)し、前処理された(たとえば、正規化された)ターゲットデータセットを、多次元の、たとえば主成分の空間に投影された、前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリを含む、前記多次元の、たとえば主成分の空間に投影し、多次元の、たとえば主成分の空間において、投影された前処理された(たとえば、正規化された)ターゲットデータセットと、投影された前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリの1つまたは複数のクラスタとの間の距離を測定し、ターゲットに異常な放射性物質が存在するかどうかを判定するために、距離を所定の閾値距離と比較するための、メモリに結合されたプロセッサであって、それにより、(a)距離が閾値距離よりも大きい(または大きいかそれに等しい)場合に、ターゲットの異常な放射性物質の存在に応答して、信号が生成される、あるいは、(b)距離が閾値距離未満の場合に、ターゲットに異常な放射性物質が無いことに応答して、信号が生成される、プロセッサと、
・(a)異常な放射性物質の存在に対する物理的な応答を生成するために、異常な放射性物質がターゲットに存在するときの信号を受け入れるための、または、(b)異常な放射性物質が無いことに対する物理的な応答を生成するために、異常な放射性物質がターゲットに無いときの信号を受け入れるための、出力デバイスと
を含む。
【0024】
検出器は、自然起源放射性物質(NORM)およびオプションで他のソース(オプションで他の正常なソース、場合によっては他の正常でない、または異常なソース)から、基準ガンマ線スペクトルを取得することが可能であってよく、プロセッサは、前処理された基準スペクトルから、前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリを形成するために、基準ガンマ線スペクトルを処理する(たとえば、正規化する)ことが可能であってよい。
【0025】
プロセッサは、主成分空間のための主成分を生成するために、前処理されたデータライブラリの相関行列に主成分分析(PCA)を実行することが可能であってよい。プロセッサは、異常な放射性物質の有無を判定するのに使用するための補足データを入力するための補助入力機能を含むことができる。プロセッサは、たとえば、ターゲットの、および/または基準物質のソースに関連するデータを入力するための機能を含むことができる。プロセッサは、非数値の入力データ(たとえば、原産国)を、方法で使用するために変換されるべき数値に変換するための機能を含むことができる。
【0026】
装置は、ターゲットから、補足データを取得するための1つまたは複数の補助的検出器を有することができる。好適な補助的検出器は、たとえば、非接触温度計を含むことができる。
【0027】
ある実施形態において、装置は、異常な放射性物質の通過を妨げるための装置である。この実施形態では、出力デバイスの物理的な応答がデバイスの作動を表して、異常な放射性物質および/またはそれを輸送している車両の通過を妨げる。通過を妨げるためのデバイスは、たとえば、ブームゲートもしくは道路スパイク、または可動ボラードもしくはスタンションを含むことができ、あるいは、前記通過を妨げることができる警備員にシグナルを送るためのシグナリングデバイスを含むことができ、または、なんらかの他のそのようなデバイスを含むことができる。したがって、方法における距離が、所定の閾値を超える(異常な放射性物質が存在することを示す)とき、異常な放射性物質および/またはそれを輸送する車両の通過を妨げるように、信号がデバイスを作動させる。変形形態においては、デバイスは通常、異常な放射性物質および/またはそれを輸送する車両の通過がバリアまたは他のデバイスによって妨げられる位置にある。この変形形態では、異常な放射性物質および/またはそれを輸送する車両の通過に対するバリア(または他のデバイス)を移動させるために、方法における距離が所定の閾値を下回る(異常な放射性物質が存在しないことを示す)ときに、信号が生成される。
【0028】
本発明の第3の態様において、コンピュータプログラムが提供され、コンピュータプログラムは、
・各強度値がターゲットガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含むターゲットデータセットを、ターゲットガンマ線スペクトルから用意するためのコードと、
・ターゲットデータセットを前処理する(たとえば、正規化する)ためのコードと、
・前処理された(たとえば、正規化された)ターゲットデータセットを、多次元の、たとえば主成分の空間に投影された、前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリを含む、前記多次元の、たとえば主成分の空間に投影するためのコードと、
・多次元の、たとえば主成分の空間において、投影された前処理された(たとえば、正規化された)ターゲットデータセットと、投影された前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリの1つまたは複数のクラスタとの間の距離を測定するためのコードと、
・ターゲットに異常な放射性物質が存在するかどうかを判定するために、距離を所定の閾値距離と比較するためのコードと
を含む。
【0029】
コンピュータプログラムは、
・複数の基準ガンマ線スペクトルから、基準データセットを用意するためのコードであって、各基準データセットは、各強度値が前記基準ガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含む、基準データセットを用意するためのコードと、
・前処理されたデータライブラリを取得するために、各基準データセットを前処理する(たとえば、正規化する)ためのコードと
をさらに含むことができる。
【0030】
コンピュータプログラムは、前処理されたデータライブラリから、相関行列を生み出すためのコードをさらに含むことができる。コンピュータプログラムは、主成分空間のための主成分を生成するために、前処理されたデータライブラリの相関行列に主成分分析(PCA)を実行するためのコードをさらに含むことができる。
【0031】
本発明の第4の態様において、コンピュータプログラムを記録しているコンピュータ可読記憶媒体が提供され、プログラムは、検出ゾーンにおけるターゲットの異常な放射性物質の有無をコンピュータに判定させるために、コンピュータ装置によって実行可能であり、前記プログラムは、
・各強度値がターゲットガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含むターゲットデータセットを、ターゲットガンマ線スペクトルから用意するためのコードと、
・ターゲットデータセットを前処理する(たとえば、正規化する)ためのコードと、
・前処理された(たとえば、正規化された)ターゲットデータセットを、多次元の、たとえば主成分の空間に投影された、前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリを含む、前記多次元の、たとえば主成分の空間に投影するためのコードと、
・多次元の、たとえば主成分の空間において、投影された前処理された(たとえば、正規化された)ターゲットデータセットと、投影された前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリの1つまたは複数のクラスタとの間の距離を測定するためのコードと、
・ターゲットに異常な放射性物質が存在するかどうかを判定するために、距離を所定の閾値距離と比較するためのコードと
を含む。
【0032】
プログラムは、
・複数の基準ガンマ線スペクトルから、基準データセットを用意するためのコードであって、各基準データセットは、各強度値が前記基準ガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含む、基準データセットを用意するためのコードと、
・前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリを取得するために、各基準データセットを前処理するためのコードと
をさらに含むことができる。
【0033】
プログラムは、前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリから、相関行列を生み出すためのコードをさらに含むことができる。プログラムは、主成分空間のための主成分を生成するために、前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリの相関行列に主成分分析(PCA)を実行するためのコードをさらに含むことができる。
【0034】
本発明の第5の態様において、検出ゾーンにおけるターゲットの異常な放射性物質の有無を判定するのに使用するためのコンピュータプログラム要素が提供され、前記要素は、
・各強度値がターゲットガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含むターゲットデータセットを、ターゲットガンマ線スペクトルから用意し、
・ターゲットデータセットを前処理(たとえば、正規化)し、
・前処理された(たとえば、正規化された)ターゲットデータセットを、多次元の、たとえば主成分の空間に投影された、前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリを含む、前記多次元の、たとえば主成分の空間に投影し、
・多次元の、たとえば主成分の空間において、投影された前処理された(たとえば、正規化された)ターゲットデータセットと、投影された前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリの1つまたは複数のクラスタとの間の距離を測定し、
・ターゲットに異常な放射性物質が存在するかどうかを判定するために、距離を所定の閾値距離と比較する
ための手続きを、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムコード手段を含む。
【0035】
コンピュータプログラム要素は、
・複数の基準ガンマ線スペクトルから、基準データセットを用意することであって、各基準データセットは、各強度値が前記基準ガンマ線スペクトルにおけるガンマ線エネルギーまたはガンマ線エネルギーの範囲を表すエネルギービンに関連付けられている、複数の強度値を含む、基準データセットを用意し、
・前処理されたデータライブラリを取得するために、各基準データセットを前処理(たとえば、正規化)する
ための手続きを、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムコード手段をさらに含むことができる。
【0036】
コンピュータプログラム要素は、前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリから相関行列を生み出すための手続きを、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムコード手段をさらに含むことができる。コンピュータプログラム要素は、主成分空間のための主成分を生成するために、前処理された(たとえば、正規化された)データライブラリの相関行列に主成分分析(PCA)を実行するための手続きを、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムコード手段をさらに含むことができる。
【0037】
本発明の第6の態様において、検出ゾーンにおけるターゲットの異常な放射性物質の有無を判定するために、上記で説明したような本発明による装置の使用が提供される。
【0038】
本発明の第7の態様において、異常な放射性物質を保持するターゲットの通過を妨げるための方法が提供され、方法は、
第1の態様の方法を行うステップと、
ターゲットの異常な放射性物質の存在に応答して信号が生成された場合に、ターゲットの通過を妨げるようにバリアを作動させるステップ、または
ターゲットに異常な放射性物質が無いことに応答して信号が生成された場合に、ターゲットの通過を許可するようにバリアを作動させるステップ
を含む。
【0039】
第1の事例(ターゲットの異常な放射性物質の存在に応答して信号が生成された場合)では、作動させるステップは、たとえば、ブームゲートを降下させるステップ、ボラードもしくは道路スパイクを立てるステップ、「停止」サインを照らすステップ、または他のやり方でターゲットの通過に対するバリアもしくは障害物を作り出すステップを含むことができる。第2の事例(ターゲットに異常な放射性物質が無いことに応答して信号が生成された場合)では、作動させるステップは、たとえば、ブームゲートを上げるステップ、ボラードもしくは道路スパイクを下げるステップ、「停止」サインを消すステップ、または他のやり方でターゲットの通過に対するバリアもしくは障害物を取り除くステップを含むことができる。
【0040】
次に、本発明の好ましい実施形態が、例のみとして、添付の図面を参照して説明される。