特許第5959470号(P5959470)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5959470保守用システム、操作端末装置、情報処理装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5959470
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】保守用システム、操作端末装置、情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20160719BHJP
【FI】
   G06F13/00 354A
【請求項の数】8
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-93884(P2013-93884)
(22)【出願日】2013年4月26日
(65)【公開番号】特開2014-215879(P2014-215879A)
(43)【公開日】2014年11月17日
【審査請求日】2015年7月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長徳 典宏
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 明彦
(72)【発明者】
【氏名】小澤 匡史
(72)【発明者】
【氏名】井上 淳
(72)【発明者】
【氏名】川▲崎▼ 仁
【審査官】 小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−228907(JP,A)
【文献】 特開2010−68021(JP,A)
【文献】 特開2009−260557(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保守対象物に対する保守を行う際に前記保守対象物とネットワーク接続される情報処理装置と、
前記情報処理装置と共に保守現場に持ち込まれ、前記情報処理装置の操作画面として使用される操作端末装置と、
を有し、
前記操作端末装置は、
前記情報処理装置との間で第一ネットワークを介して通信を行う操作端末装置側第一通信手段と、
前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が有線か無線かの別を取得する接続方法取得手段と、
前記接続方法取得手段により取得されたネットワークの接続方法に応じたネットワーク接続情報を前記情報処理装置と共有し、情報処理装置側ネットワーク設定手段と連携動作することによって前記第一ネットワークとは異なる第二ネットワークを前記情報処理装置との間に確立する操作端末装置側ネットワーク設定手段と、
前記情報処理装置との間で前記第二ネットワークを介して通信を行う操作端末装置側第二通信手段と、
前記第二ネットワークを介して情報処理装置側操作画面機能処理手段と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる操作端末装置側操作画面機能処理手段と、
を有し、
前記情報処理装置は、
前記操作端末装置との間で前記第一ネットワークを介して通信を行う情報処理装置側第一通信手段と、
前記ネットワーク接続情報に基づき、前記操作端末装置側ネットワーク設定手段と連携動作することによって前記第二ネットワークを前記操作端末装置との間に確立する前記情報処理装置側ネットワーク設定手段と、
前記操作端末装置との間で前記第二のネットワークを介して通信を行う情報処理装置側第二通信手段と、
前記第二ネットワークを介して前記操作端末装置側操作画面機能処理手段と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる前記情報処理装置側操作画面機能処理手段と、
を有することを特徴とする保守用システム。
【請求項2】
前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が有線の場合、
前記情報処理装置側ネットワーク設定手段は、前記情報処理装置側において生成された前記第二ネットワークを確立するための前記ネットワーク接続情報を前記第一ネットワークを介して前記操作端末装置側ネットワーク設定手段へ送信することを特徴とする請求項1に記載の保守用システム。
【請求項3】
前記操作端末装置は、保守現場の無線ネットワークへの接続に必要な無線ネットワーク接続情報を取得する情報取得手段を有し、
前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が無線の場合、
前記操作端末装置側ネットワーク設定手段は、前記情報取得手段により取得された無線ネットワーク接続情報を前記ネットワーク接続情報として前記情報処理装置側ネットワーク設定手段へ送信するとともに、前記無線ネットワーク接続情報に基づき前記操作端末装置を前記無線ネットワークに接続し、
前記情報処理装置側ネットワーク設定手段は、前記操作端末装置側ネットワーク設定手段から送信されてきた前記ネットワーク接続情報に基づき前記情報処理装置を前記無線ネットワークに接続することによって、
前記第二ネットワークは、前記保守現場の無線ネットワークを利用して確立されることを特徴とする請求項1に記載の保守用システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、保守現場の無線ネットワークへの接続に必要な無線ネットワーク接続情報を記憶する記憶手段を有し、
前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が無線の場合、
前記情報処理装置側ネットワーク設定手段は、前記記憶手段に記憶された無線ネットワーク接続情報を前記ネットワーク接続情報として前記操作端末装置側ネットワーク設定手段へ送信するとともに、前記無線ネットワーク接続情報に基づき前記操作端末装置を前記無線ネットワークに接続し、
前記操作端末装置側ネットワーク設定手段は、前記情報処理装置側ネットワーク設定手段から送信されてきた前記ネットワーク接続情報に基づき前記操作端末装置を前記無線ネットワークに接続することによって、
前記第二ネットワークは、前記無線ネットワークを利用して確立されることを特徴とする請求項1に記載の保守用システム。
【請求項5】
保守対象物に対する保守を行う際に前記保守対象物とネットワーク接続される情報処理装置と共に保守現場に持ち込まれ、前記情報処理装置の操作画面として使用される操作端末装置において、
前記情報処理装置との間で第一ネットワークを介して通信を行う第一通信手段と、
前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が有線か無線かの別を取得する接続方法取得手段と、
前記接続方法取得手段により取得されたネットワークの接続方法に応じたネットワーク接続情報を前記情報処理装置と共有し、前記情報処理装置と連携動作することによって前記第一ネットワークとは異なる第二ネットワークを前記情報処理装置との間に確立するネットワーク設定手段と、
前記情報処理装置との間で前記第二ネットワークを介して通信を行う第二通信手段と、
前記第二ネットワークを介して前記情報処理装置と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる操作画面機能処理手段と、
を有することを特徴とする操作端末装置。
【請求項6】
保守対象物に対する保守を行う際に前記保守対象物とネットワーク接続される情報処理装置であって、共に保守現場に持ち込まれる操作端末装置を操作画面として使用する情報処理装置において、
前記操作端末装置との間で第一ネットワークを介して通信を行う第一通信手段と、
前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法に応じたネットワーク接続情報であって前記操作端末装置と共有するネットワーク接続情報に基づき、前記操作端末装置と連携動作することによって前記第二ネットワークを前記操作端末装置との間に確立するネットワーク設定手段と、
前記操作端末装置との間で前記第二のネットワークを介して通信を行う第二通信手段と、
前記第二ネットワークを介して前記操作端末装置と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる操作画面機能処理手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
保守対象物に対する保守を行う際に前記保守対象物とネットワーク接続される情報処理装置と共に保守現場に持ち込まれ、前記情報処理装置の操作画面として使用される操作端末装置を形成するコンピュータを、
前記情報処理装置との間で第一ネットワークを介して通信を行う第一通信手段、
前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が有線か無線かの別を取得する接続方法取得手段、
前記接続方法取得手段により取得されたネットワークの接続方法に応じたネットワーク接続情報を前記情報処理装置と共有し、前記情報処理装置と連携動作することによって前記第一ネットワークとは異なる第二ネットワークを前記情報処理装置との間に確立するネットワーク設定手段、
前記情報処理装置との間で前記第二ネットワークを介して通信を行う第二通信手段、
前記第二ネットワークを介して前記情報処理装置と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる操作画面機能処理手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項8】
保守対象物に対する保守を行う際に前記保守対象物とネットワーク接続される情報処理装置であって、共に保守現場に持ち込まれる操作端末装置を操作画面として使用する情報処理装置を形成するコンピュータを、
前記操作端末装置との間で第一ネットワークを介して通信を行う第一通信手段、
前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法に応じたネットワーク接続情報であって前記操作端末装置と共有するネットワーク接続情報に基づき、前記操作端末装置と連携動作することによって前記第二ネットワークを前記操作端末装置との間に確立するネットワーク設定手段、
前記操作端末装置との間で前記第二のネットワークを介して通信を行う第二通信手段、
前記第二ネットワークを介して前記操作端末装置と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる操作画面機能処理手段、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保守用システム、操作端末装置、情報処理装置及びプログラム、特に保守現場において操作端末装置を情報処理装置の操作画面として使用する場合の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
保守対象のエレベータ装置の保守点検を行う場合、保守員は、保守用アプリケーション(保守用ツール)がインストールされている情報処理装置(以下「保守用端末」)を現場に持って行き、エレベータ装置とネットワーク接続し、エレベータ装置における各種データを保守用端末で参照しながら保守点検作業を行う。保守員は、スマートフォンと保守用端末を携帯して、RDP(Remote Desktop Protocol)やVNC(Virtual Network Computing)などを利用してリモートデスクトップ接続し、スマートフォンを保守用端末のデスクトップ(操作画面)として使用し、保守点検作業を行うことも可能である。
【0003】
ところで、保守員は、保守現場のネットワーク環境によって、保守用端末をエレベータ装置と有線にて接続している場合と、無線にて接続する場合と、がある。一般に、保守用端末及びスマートフォンには、Bluetoothによる近距離無線通信を行うための通信機能が予め搭載されているが、スマートフォンと保守用端末との間の通信速度の高速化などを理由に、有線接続の場合、スマートフォンを保守用端末と無線LANで接続し、一方、無線接続の場合、スマートフォンを保守現場に設置されたアクセスポイントに接続することによって保守現場における無線ネットワークを介して保守用端末と接続している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、保守用アプリケーションがインストールされている情報処理装置と、その情報処理装置の操作画面として使用する操作端末装置と、を使用して保守作業を行う際、保守現場におけるネットワーク環境に適合した情報処理装置と操作端末装置との間のネットワーク接続を従来に比してより簡単に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る保守用システムは、保守対象物に対する保守を行う際に前記保守対象物とネットワーク接続される情報処理装置と、前記情報処理装置と共に保守現場に持ち込まれ、前記情報処理装置の操作画面として使用される操作端末装置と、を有し、前記操作端末装置は、前記情報処理装置との間で第一ネットワークを介して通信を行う操作端末装置側第一通信手段と、前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が有線か無線かの別を取得する接続方法取得手段と、前記接続方法取得手段により取得されたネットワークの接続方法に応じたネットワーク接続情報を前記情報処理装置と共有し、情報処理装置側ネットワーク設定手段と連携動作することによって前記第一ネットワークとは異なる第二ネットワークを前記情報処理装置との間に確立する操作端末装置側ネットワーク設定手段と、前記情報処理装置との間で前記第二ネットワークを介して通信を行う操作端末装置側第二通信手段と、前記第二ネットワークを介して情報処理装置側操作画面機能処理手段と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる操作端末装置側操作画面機能処理手段と、を有し、前記情報処理装置は、前記操作端末装置との間で前記第一ネットワークを介して通信を行う情報処理装置側第一通信手段と、前記ネットワーク接続情報に基づき、前記操作端末装置側ネットワーク設定手段と連携動作することによって前記第二ネットワークを前記操作端末装置との間に確立する前記情報処理装置側ネットワーク設定手段と、前記操作端末装置との間で前記第二のネットワークを介して通信を行う情報処理装置側第二通信手段と、前記第二ネットワークを介して前記操作端末装置側操作画面機能処理手段と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる前記情報処理装置側操作画面機能処理手段と、を有するものである。
【0006】
また、前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が有線の場合、前記情報処理装置側ネットワーク設定手段は、前記情報処理装置側において生成された前記第二ネットワークを確立するための前記ネットワーク接続情報を前記第一ネットワークを介して前記操作端末装置側ネットワーク設定手段へ送信するものである。
【0007】
また、前記操作端末装置は、保守現場の無線ネットワークへの接続に必要な無線ネットワーク接続情報を取得する情報取得手段を有し、前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が無線の場合、前記操作端末装置側ネットワーク設定手段は、前記情報取得手段により取得された無線ネットワーク接続情報を前記ネットワーク接続情報として前記情報処理装置側ネットワーク設定手段へ送信するとともに、前記無線ネットワーク接続情報に基づき前記操作端末装置を前記無線ネットワークに接続し、前記情報処理装置側ネットワーク設定手段は、前記操作端末装置側ネットワーク設定手段から送信されてきた前記ネットワーク接続情報に基づき前記情報処理装置を前記無線ネットワークに接続することによって、前記第二ネットワークは、前記保守現場の無線ネットワークを利用して確立されるものである。
【0008】
また、前記情報処理装置は、保守現場の無線ネットワークへの接続に必要な無線ネットワーク接続情報を記憶する記憶手段を有し、前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が無線の場合、前記情報処理装置側ネットワーク設定手段は、前記記憶手段に記憶された無線ネットワーク接続情報を前記ネットワーク接続情報として前記操作端末装置側ネットワーク設定手段へ送信するとともに、前記無線ネットワーク接続情報に基づき前記操作端末装置を前記無線ネットワークに接続し、前記操作端末装置側ネットワーク設定手段は、前記情報処理装置側ネットワーク設定手段から送信されてきた前記ネットワーク接続情報に基づき前記操作端末装置を前記無線ネットワークに接続することによって、前記第二ネットワークは、前記無線ネットワークを利用して確立されるものである。
【0009】
本発明に係る操作端末装置は、保守対象物に対する保守を行う際に前記保守対象物とネットワーク接続される情報処理装置と共に保守現場に持ち込まれ、前記情報処理装置の操作画面として使用される操作端末装置において、前記情報処理装置との間で第一ネットワークを介して通信を行う第一通信手段と、前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が有線か無線かの別を取得する接続方法取得手段と、前記接続方法取得手段により取得されたネットワークの接続方法に応じたネットワーク接続情報を前記情報処理装置と共有し、前記情報処理装置と連携動作することによって前記第一ネットワークとは異なる第二ネットワークを前記情報処理装置との間に確立するネットワーク設定手段と、前記情報処理装置との間で前記第二ネットワークを介して通信を行う第二通信手段と、前記第二ネットワークを介して前記情報処理装置と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる操作画面機能処理手段と、を有するものである。
【0010】
本発明に係る情報処理装置は、保守対象物に対する保守を行う際に前記保守対象物とネットワーク接続される情報処理装置であって、共に保守現場に持ち込まれる操作端末装置を操作画面として使用する情報処理装置において、前記操作端末装置との間で第一ネットワークを介して通信を行う第一通信手段と、前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法に応じたネットワーク接続情報であって前記操作端末装置と共有するネットワーク接続情報に基づき、前記操作端末装置と連携動作することによって前記第二ネットワークを前記操作端末装置との間に確立するネットワーク設定手段と、前記操作端末装置との間で前記第二のネットワークを介して通信を行う第二通信手段と、前記第二ネットワークを介して前記操作端末装置と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる操作画面機能処理手段と、を有するものである。
【0011】
本発明に係るプログラムは、保守対象物に対する保守を行う際に前記保守対象物とネットワーク接続される情報処理装置と共に保守現場に持ち込まれ、前記情報処理装置の操作画面として使用される操作端末装置を形成するコンピュータを、前記情報処理装置との間で第一ネットワークを介して通信を行う第一通信手段、前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法が有線か無線かの別を取得する接続方法取得手段、前記接続方法取得手段により取得されたネットワークの接続方法に応じたネットワーク接続情報を前記情報処理装置と共有し、前記情報処理装置と連携動作することによって前記第一ネットワークとは異なる第二ネットワークを前記情報処理装置との間に確立するネットワーク設定手段、前記情報処理装置との間で前記第二ネットワークを介して通信を行う第二通信手段、前記第二ネットワークを介して前記情報処理装置と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる操作画面機能処理手段、として機能させるためのものである。
【0012】
本発明に係るプログラムは、保守対象物に対する保守を行う際に前記保守対象物とネットワーク接続される情報処理装置であって、共に保守現場に持ち込まれる操作端末装置を操作画面として使用する情報処理装置を形成するコンピュータを、前記操作端末装置との間で第一ネットワークを介して通信を行う第一通信手段、前記保守対象物と前記情報処理装置とのネットワークの接続方法に応じたネットワーク接続情報であって前記操作端末装置と共有するネットワーク接続情報に基づき、前記操作端末装置と連携動作することによって前記第二ネットワークを前記操作端末装置との間に確立するネットワーク設定手段、前記操作端末装置との間で前記第二のネットワークを介して通信を行う第二通信手段、前記第二ネットワークを介して前記操作端末装置と連携動作することによって、前記操作端末装置を前記情報処理装置の操作画面として機能させる操作画面機能処理手段、として機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、保守用アプリケーションがインストールされている情報処理装置と、その情報処理装置の操作画面として使用する操作端末装置と、を使用して保守作業を行う際、保守現場におけるネットワーク環境に適合した情報処理装置と操作端末装置との間のネットワーク接続を従来に比してより簡単に行うことができる。
【0014】
また、保守対象物と情報処理装置とのネットワークの接続方法が無線の場合、第二ネットワークを保守現場の無線ネットワークを利用して確立することができる。
【0015】
また、保守現場の無線ネットワークへの接続に必要な無線ネットワーク接続情報を予め記憶させておくことで、保守現場の無線ネットワークへの接続に必要な情報を何ら入力することなく、操作端末装置を情報処理装置にネットワーク接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A】本発明に係る保守用システムの一実施の形態を示した構成図である。
図1B】本実施の形態における保守用システムにおいて、保守用端末とエレベータ装置とを有線接続する場合のネットワークの接続関係を示す図である。
図1C】本実施の形態における保守用システムにおいて、保守用端末とエレベータ装置とを無線接続する場合のネットワークの接続関係を示す図である。
図2】本実施の形態における操作端末を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。
図3】本実施の形態における保守用端末を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。
図4】本実施の形態における保守用システムのブロック構成図であり、保守用端末をエレベータ装置と有線LANにて接続した場合の接続関係を示す図である。
図5】本実施の形態において、保守員がネットワークの接続方法として有線接続を選択した場合における動作を示したフローチャートである。
図6】本実施の形態における保守用システムのブロック構成図であり、保守用端末をエレベータ装置と無線LANにて接続した場合の接続関係を示す図である。
図7】本実施の形態において、保守員がネットワークの接続方法として無線接続を選択した場合における動作を示したフローチャートである。
図8】本実施の形態において、操作端末と保守用端末との間の無線LANを切断する場合の処理を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0018】
図1Aは、本発明に係る保守用システムの一実施の形態を示した構成図である。図1Aには、エレベータ装置2と保守用端末200と操作端末100とが示されている。エレベータ装置2は、保守現場となるビル等の施設に設置されたエレベータの設備であり、エレベータのかご、制御装置、保守用インタフェース等エレベータの動作に関連する装置である。保守用端末200は、本発明に係る情報処理装置に相当し、保守員に携帯され、現場に持ち込まれる情報処理装置である。保守用端末200には、保守用アプリケーション(保守用ツール)が予めインストールされており、保守員は、保守用端末200をエレベータ装置2と接続し、エレベータ装置2における各種データを参照しながら保守点検作業を行う。本実施の形態では、保守用端末200として携帯型のパーソナルコンピュータ(PC)を用いることを想定している。
【0019】
操作端末100は、本発明に係る操作端末装置であり、スマートフォン、タブレット型の端末、PDA(Personal Digital Assistant)等保守用端末200の操作画面となりうる操作パネルを有し、保守用端末200より小型で軽量の端末装置で実現される。操作端末100は、保守用端末200と共に保守現場に持ち込まれ、保守用端末200にリモートデスクトップ接続することで、保守用端末200のデスクトップとして使用される。操作端末100としてスマートフォンを用いることを想定している。
【0020】
なお、「デスクトップ」とは、OSを起動したときに表示される操作画面のことをいう。「リモートデスクトップ」とは、手元のコンピュータ(本実施の形態における操作端末100)からネットワークで接続された他のコンピュータ(本実施の形態における保守用端末200)のGUIやデスクトップ環境を操作する技術の総称をいい、「リモートデスクトップ接続」とは、リモートデスクトップを利用するために2台のコンピュータ(本実施の形態においては、操作端末100と保守用端末200)を接続することをいう。
【0021】
前述したように、保守現場において保守員がエレベータ装置2の保守を行う場合、保守用端末200をエレベータ装置2と接続する必要があるが、その接続方法としてエレベータ装置2と有線にて接続している場合と、無線にて接続する場合と、がある。基本的には、保守現場には、いずれかの接続方法にてエレベータ装置2と接続できるようになっているので、保守員がその接続方法を選択することになる。
【0022】
図1Bは、図1Aに示した保守用システムにおいて、保守を行う際に保守用端末200とエレベータ装置2とを有線LANにて接続する場合のネットワークの接続関係を示す図である。この場合、保守員は、保守用端末200を保守現場に設置されたエレベータ装置2の保守用インタフェースと有線LANにて接続する。そして、操作端末100を保守用端末200と無線LANにて接続する。操作端末100及び保守用端末200には、Bluetoothによる近距離無線通信を行うための通信機能が予め搭載されているが、操作端末100と保守用端末200との間に、通信速度が相対的に速い無線LANを確立してデータ通信を行うようにしている。
【0023】
図1Cは、図1Aに示した保守用システムにおいて、保守を行う際に保守用端末200とエレベータ装置2とを無線LANにて接続する場合のネットワークの接続関係を示す図である。この場合、保守員は、保守現場に設置されているアクセスポイント(AP)4に操作端末100及び保守用端末200をそれぞれ無線接続する。このように、近距離無線通信より通信速度が相対的に速い保守現場における無線ネットワーク環境を有効利用することで、操作端末100をアクセスポイント4を経由して保守用端末200と無線LANにて接続する。
【0024】
図2は、本実施の形態における操作端末100を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。本実施の形態において操作端末100を形成するコンピュータは、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、コンピュータは、図2に示したようにCPU11、ROM12、RAM13、ハードディスクドライブ(HDD)14を接続したHDDコントローラ15、入出力手段として設けられたユーザインタフェースである操作パネル16、LAN通信を行うLAN通信手段として設けられたLANインタフェース(IF)17及びBluetoothによる近距離通信を行う近距離通信手段として設けられた近距離通信インタフェース(IF)18を内部バス19に接続して構成される。
【0025】
図3は、本実施の形態における保守用端末200を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。本実施の形態において保守用端末200を形成するコンピュータは、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、コンピュータは、図3に示したようにCPU21、ROM22、RAM23、ハードディスクドライブ(HDD)24を接続したHDDコントローラ25、入力手段として設けられたマウス26とキーボード27、及び表示装置として設けられたディスプレイ28をそれぞれ接続する入出力コントローラ29、LAN通信を行うLAN通信手段として設けられたLANインタフェース(IF)30及びBluetoothによる近距離通信を行う近距離通信手段として設けられた近距離通信インタフェース(IF)31を内部バス32に接続して構成される。
【0026】
図4は、本実施の形態における保守用システムのブロック構成図であり、図1Bに示したように保守用端末200をエレベータ装置2と有線LANにて接続した場合の接続関係を示している。なお、本実施の形態の説明に必要としない機能ブロックは、図から省略している。
【0027】
操作端末100は、近距離通信処理部110、無線LAN通信処理部120、リモートデスクトップ(RD)クライアント130、ネットワーク設定部140及びユーザインタフェース(UI)部150を有している。近距離通信処理部110は、操作端末装置側第一通信手段として設けられ、近距離通信インタフェース18を用いて、保守用端末200との間で第一ネットワークとして確立された無線回線を介して通信を行う。無線LAN通信処理部120は、操作端末装置側第二通信手段として設けられ、LANインタフェース17を用いて、保守用端末200との間で第二ネットワークとして確立された無線LANを介して通信を行う。リモートデスクトップ(RD)クライアント130は、操作端末装置側操作画面機能処理手段として設けられ、保守用端末200との間で第二ネットワークとして確立された無線LANを介してリモートデスクトップ(RD)サーバ230と連携動作することによって、操作端末100を保守用端末200のリモートデスクトップ(操作画面)として機能させる。
【0028】
ユーザインタフェース(UI)部150は、操作パネル16を用いて動作するユーザインタフェース手段である。ユーザインタフェース(UI)部150は、接続方法受付部151、SSID受付部152、接続情報受付部153及び切断要求受付部154を有している。接続方法受付部151は、接続方法取得手段として設けられ、保守対象物であるエレベータ装置2と保守用端末200とのネットワークの接続方法が有線か無線かの別を取得する。本実施の形態では、保守員による所定に操作に応じて保守用端末200とエレベータ装置2との接続方法が有線か無線かを保守員に選択させる接続方法選択画面を操作パネル16に表示し、保守員によって選択させることによって有線か無線かの別を取得する。「SSID(Service Set IDentifier)」とは、無線LANにおけるアクセスポイントの識別子のことをいうが、SSID受付部152は、保守用端末200から送られてきたSSIDリストをリスト表示するSSID選択画面を操作パネル16に表示し、このリスト表示されたSSIDの中から保守員によって選択されたSSIDを受け付ける。保守員によって選択されたSSIDのアクセスポイントにアクセスするためには暗号化方法及び暗号キーが必要になるが、接続情報受付部153は、情報取得手段として設けられ、保守現場の無線ネットワークへの接続に必要な無線ネットワーク接続情報を取得する。具体的には、接続情報入力画面を操作パネル16に表示し、この接続情報入力画面から保守員によって入力された暗号化方法及び暗号キーを無線ネットワーク接続情報の一部として受け付けることによって取得する。切断要求受付部154は、ネットワーク切断指示用画面を操作パネル16に表示し、このネットワーク切断指示用画面から保守員によって入力された切断指示操作に応じて発せられる、無線LAN通信処理部120によって確立された無線LANを切断する要求を受け付ける。
【0029】
ネットワーク設定部140は、操作端末装置側ネットワーク設定手段として設けられ、接続情報受付部153により取得されたネットワークの接続方法に応じたネットワーク接続情報を保守用端末200と共有し、保守用端末200におけるネットワーク設定部240と連携動作することによって近距離通信処理部110,210間の無線回線とは異なる、無線LAN通信処理部120,220間の無線LANを保守用端末200との間に確立する。ここでいうネットワーク接続情報の「共有」というのは、情報の共有であってネットワーク接続情報を記憶した1つのハードウェア資源(記憶手段)を用いるという意味ではない。すなわち、同一内容の情報を操作端末100及び保守用端末200がそれぞれ持つということである。
【0030】
ネットワーク設定部140は、接続方法通知部141、無線LAN接続指示部142、無線LAN情報生成部143、無線LAN情報送信部144及び無線LAN切断指示部145を有している。接続方法通知部141は、接続方法受付部151により取得されたネットワークの接続方法、すなわちエレベータ装置2との接続方法は有線か、あるいは無線かを、近距離通信処理部110を介して保守用端末200に通知する。無線LAN接続指示部142は、ネットワーク接続情報を渡すことで、保守用端末200との無線接続を無線LAN通信処理部120に指示する。無線LAN情報生成部143は、接続情報受付部153により取得された無線ネットワーク接続情報をネットワーク接続情報として生成する。無線LAN情報送信部144は、無線LAN情報生成部143により生成されたネットワーク接続情報を、近距離通信処理部110を介して保守用端末200に送信する。無線LAN切断指示部145は、切断要求受付部154により受け付けられた切断要求に応じて、接続している無線LANを切断するよう無線LAN通信処理部120及び近距離通信処理部110を介して保守用端末200に指示する。
【0031】
操作端末100における各構成要素110〜150は、操作端末100を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU11で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0032】
保守用端末200は、近距離通信処理部210、無線LAN通信処理部220、リモートデスクトップ(RD)サーバ230、ネットワーク設定部240及び有線LAN通信処理部250を有している。近距離通信処理部210は、情報処理装置側第一通信手段として設けられ、近距離通信インタフェース31を用いて、操作端末100との間で第一ネットワークとして確立された無線回線を介して通信を行う。無線LAN通信処理部220は、情報処理装置側第二通信手段として設けられ、LANインタフェース30を用いて、操作端末100との間で第二ネットワークとして確立された無線LANを介して通信を行う。リモートデスクトップ(RD)サーバ230は、情報処理装置側操作画面機能処理手段として設けられ、操作端末100との間で第二ネットワークとして確立された無線LANを介してリモートデスクトップクライアント130と連携動作することによって、操作端末100を保守用端末200のリモートデスクトップ(操作画面)として機能させる。有線LAN通信処理部250は、接続された有線LANを介してエレベータ装置2との間で通信を行う。
【0033】
ネットワーク設定部240は、情報処理装置側ネットワーク設定手段として設けられ、ネットワーク接続情報に基づき、操作端末100におけるネットワーク設定部140と連携動作することによって第二ネットワークとして無線LANを操作端末100との間に確立する。ネットワーク設定部240は、無線LAN接続指示部242、無線LAN情報生成部243、無線LAN情報送信部244、無線LAN切断指示部245及びアクセスポイント(AP)探索部246を有している。無線LAN接続指示部242は、ネットワーク接続情報を渡すことで、操作端末100との間の無線LANの作成又は接続を無線LAN通信処理部220に指示する。無線LAN情報生成部243は、無線LAN通信処理部220が無線LANを確立するのに必要な情報を含むネットワーク接続情報を生成する。無線LAN情報送信部244は、無線LAN情報生成部243により生成されたネットワーク接続情報を、近距離通信処理部220を介して操作端末100に送信する。無線LAN切断指示部245は、操作端末100から送られてきた無線LANの切断指示に応じて、接続している無線LANを切断するよう無線LAN通信処理部220に指示する。アクセスポイント探索部246は、保守用端末200が接続可能なアクセスポイントを探索し、探索できたアクセスポイントのSSIDのリストを、近距離通信処理部220を介して操作端末100に送信する。
【0034】
保守用端末200における各構成要素210〜250は、保守用端末200を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU21で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0035】
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
【0036】
次に、本実施の形態における動作について説明する。
【0037】
保守員は、保守現場に到着すると、保守用端末200をエレベータ装置2に接続し、リモートデスクトップとして機能する操作端末100から操作し、またエレベータ装置2における各種データを参照しながら保守点検作業を行う。このように、保守員は、保守作業を行う前に保守用端末200をエレベータ装置2に接続することになるが、保守用端末200をエレベータ装置2に接続する方法としては、有線接続と無線接続とがある。この接続方法は、保守現場におけるネットワーク環境に依存することになる。すなわち、保守現場におけるネットワーク環境としてエレベータ装置2との接続に有線LANが用意されている場合、保守員は、保守用端末200をエレベータ装置2と有線LANにより接続する。一方、保守現場におけるネットワーク環境としてエレベータ装置2にアクセスポイントが接続されている場合、保守員は、保守用端末200をアクセスポイントに接続することでエレベータ装置2と無線LANにより接続する。
【0038】
保守員は、保守現場におけるネットワーク環境を事前に把握しているので、まず保守用端末200とエレベータ装置2との接続方法を指定するための接続方法選択画面を操作パネル16に表示させるための所定の操作を操作端末100に対して行う。
【0039】
接続方法受付部151は、保守員の所定の操作に応じて接続方法選択画面(図示せず)を操作パネル16に表示する。この接続方法選択画面では、有線接続又は無線接続かを選択できるようになっている。保守員が保守現場における接続方法を接続方法選択画面から選択すると、接続方法受付部151は、保守員により選択された接続方法を受け付ける。まず最初に、保守員がネットワークの接続方法として有線接続を選択した場合における動作について図5に示したフローチャートを用いて説明する。なお、有線接続と選択する場合、保守員は、有線接続を選択する前に保守用端末200をエレベータ装置2に有線LANにより接続しておくのが好適である。
【0040】
接続方法受付部151が保守員により接続方法として有線接続が選択されたことを受け付けると(ステップ111)、接続方法通知部141は、有線接続する旨を近距離通信処理部110を使用して保守用端末200に通知する(ステップ112)。
【0041】
保守用端末200におけるネットワーク設定部240が有線接続する旨を近距離通信処理部210を介して受け取ると(ステップ211)、無線LAN情報生成部243は、無線LANを構築するために必要なネットワーク接続情報を生成する(ステップ212)。ネットワーク接続情報には、SSIDなど保守用端末200の無線LANを特定するための識別情報、暗号化方法、暗号キーなど無線LANの作成、接続に必要な情報が含まれている。無線LAN接続指示部242は、生成されたネットワーク接続情報を渡すことで操作端末100との無線LANの接続ができるように、無線LANの作成を無線LAN通信処理部220に指示する。また、無線LAN情報送信部244は、生成されたネットワーク接続情報を、近距離通信処理部210を使用して操作端末100に送信する(ステップ213)。
【0042】
操作端末100におけるネットワーク設定部140が近距離通信処理部110を介してネットワーク接続情報を受信すると(ステップ113)、無線LAN接続指示部142は、ネットワーク接続情報を無線LAN通信処理部120に送ることで保守用端末200との無線LANの接続を指示する。無線LAN通信処理部120は、ネットワーク設定部140からの接続指示に応じて、ネットワーク設定部140から送られてきたネットワーク接続情報を用いて無線LAN通信処理部220との間に無線LANを確立する(ステップ114)。この無線LANの確立処理手順は、従前と同じでよい。
【0043】
無線LANが確立されることによって操作端末100と保守用端末200との間が無線LANにより接続されると、リモートデスクトップクライアント130は、リモートデスクトップ接続要求を、無線LANを経由して、つまり無線LAN通信処理部120を介して保守用端末200側におけるリモートデスクトップサーバ230へ送信する。これにより、リモートデスクトップサーバ230は、無線LAN通信処理部220を介してリモートデスクトップクライアント130から送信されてきたリモートデスクトップ接続要求を受け取ると、リモートデスクトップクライアント130とリモートデスクトップサーバ230とは、所定の接続処理を実施することでリモートデスクトップ接続される(ステップ115,214)。この所定の接続処理は、従前と同じでよい。この結果、操作端末100は、無線LAN通信処理部120,220により確立された無線LANを介して、保守用端末200との間で表示画面や入力情報等の情報交換を行うことで、保守用端末200の操作画面として使用することができるようになる。
【0044】
次に、保守員がネットワークの接続方法として無線接続を選択した場合について説明する。図6は、図4と同じ本実施の形態における保守用システムのブロック構成図であるが、図1Cに示したように保守用端末200をエレベータ装置2と無線LANにて接続した場合の接続関係を示している。この保守員がネットワークの接続方法として無線接続を選択した場合における動作について図7に示したフローチャートを用いて説明する。
【0045】
接続方法受付部151が保守員により接続方法として無線接続が選択されたことを受け付けると(ステップ121)、接続方法通知部141は、無線接続する旨を近距離通信処理部110を使用して保守用端末200に通知する(ステップ122)。
【0046】
保守用端末200におけるネットワーク設定部240が無線接続する旨を近距離通信処理部210を介して受け取ると(ステップ221)、アクセスポイント探索部246は、無線LAN通信処理部220に近傍の、すなわち無線LAN通信処理部220が検出可能なアクセスポイントを探索する(ステップ222)。この探索により1又は複数のアクセスポイントが検出される可能性があるので、アクセスポイント探索部246は、検出された全てのアクセスポイントのSSIDを含むSSIDリストを作成して、近距離通信処理部210を使用して操作端末100に送信する(ステップ223)。
【0047】
近距離通信処理部110が、近距離通信処理部210から送信されてきたSSIDリストを受信すると(ステップ123)、ユーザインタフェース部150におけるSSID受付部152は、SSID選択画面を操作パネルに表示する。表示されたSSID選択画面には、保守用端末200から送られてきたSSIDリストがリスト表示されている。保守員は、保守対象とするエレベータ装置2が接続されているアクセスポイントを事前に知っているので、リスト表示されたものの中から該当するSSIDを選択する。SSID受付部152が保守員により選択されたSSIDを受け付けると(ステップ124)、続いて、接続情報受付部153は、接続情報入力画面を操作パネルに表示する。この接続情報入力画面には、選択されたSSIDのアクセスポイントと接続するために必要な情報が入力できるようになっている。具体的には、暗号化方法、暗号キーを入力するための入力フィールドが設けられているが、他の情報も必要であれば、その情報も入力できるようになっている。保守員が所定の入力フィールドに必要な情報を入力すると、接続情報受付部153は、入力された情報を受け付ける(ステップ125)。そして、無線LAN情報送信部144は、SSID受付部152により受け付けられたSSID及び接続情報受付部153により受け付けられた情報を含む無線ネットワーク接続情報を生成し(ステップ126)、この生成した無線ネットワーク接続情報をネットワーク接続情報として近距離通信処理部110を使用して保守用端末200に送信する(ステップ127)。
【0048】
保守用端末200におけるネットワーク設定部240がネットワーク接続情報を近距離通信処理部210を介して受信すると(ステップ224)、無線LAN接続指示部242は、ネットワーク接続情報を無線LAN通信処理部220に送ることでアクセスポイント4との無線LANの接続を指示する。無線LAN通信処理部220は、ネットワーク設定部240からの接続指示に応じて、ネットワーク設定部240から送られてきたネットワーク接続情報を用いてアクセスポイント4の無線LANに接続する(ステップ225)。この無線LANへの接続手順は、従前と同じでよい。
【0049】
無線LAN通信処理部220が無線LANを接続した結果、すなわち成功又は失敗した旨を含む結果をネットワーク設定部240に通知すると、ネットワーク設定部240は、その結果を含む接続結果情報を生成し、近距離通信処理部210を使用して操作端末100に送信する(ステップ226)。
【0050】
近距離通信処理部110が接続結果情報を受信すると(ステップ128)、ネットワーク設定部140における無線LAN接続指示部142は、接続結果情報を参照することによって保守用端末200がアクセスポイント4と接続に成功したことを認識すると、ステップ127により保守用端末200に送信したネットワーク接続情報を無線LAN通信処理部120に送ることで、アクセスポイント4との無線LANの接続を指示する。無線LAN通信処理部120は、ネットワーク設定部140からの接続指示に応じて、ネットワーク設定部140から送られてきたネットワーク接続情報を用いてアクセスポイント4の無線LANに接続する(ステップ129)。保守用端末200では、同じネットワーク接続情報を用いて無線LANの接続に成功しているのだから、操作端末100においても成功するはずである。この無線LANへの接続手順は、従前と同じでよい。
【0051】
なお、図7には示していないが、保守用端末200がアクセスポイント4の無線LANへの接続に失敗していた場合、保守員による暗号キーの入力ミスや一時的な通信障害等が考えられるので、ネットワーク設定部140は、接続情報受付部153に、接続に失敗した旨を表示させ、また接続情報入力画面を操作パネルに再度表示させて、アクセスポイント4との接続に必要な情報を入力からやり直すよう保守員に促す。これにより、保守用端末200においてステップ225に示したアクセスポイント4との無線LANの接続を再度実行させ、アクセスポイント4の無線LANに接続させる。また、保守用端末200においてアクセスポイント4との無線LANの接続に成功すると、同じネットワーク情報を用いた接続処理によって、操作端末100においてもアクセスポイント4の無線LANに接続できるようになる。
【0052】
無線LANに接続できると、保守員がネットワークの接続方法として有線接続を選択した場合と同様にして、リモートデスクトップクライアント130とリモートデスクトップサーバ230とは、リモートデスクトップ接続される(ステップ130,227)。この結果、操作端末100は、無線LAN通信処理部120,220により接続された無線LANを介して、保守用端末200との間で表示画面や入力情報等の情報交換を行うことで、保守用端末200の操作画面として使用することができるようになる。
【0053】
以上説明したように、保守用端末200がエレベータ装置2との間を有線LANで接続する場合、保守用端末200と操作端末100とは、無線LANで接続することになるが、この場合、保守用端末200との無線LAN接続に必要なネットワーク情報は、保守用端末200において生成され、保守用端末200から操作端末100に送られることによって同一内容のネットワーク情報が共有されることになる。そして、同一内容のネットワーク情報を用いて保守用端末200と操作端末100との間に無線LANが確立されることになる。
【0054】
一方、保守用端末200がエレベータ装置2との間を保守現場に設置されているアクセスポイント4を介した無線LANで接続する場合、保守用端末200と操作端末100とは、それぞれ別個にアクセスポイント4と無線接続を行うことにより、アクセスポイント4を介した無線LANで接続することになる。この場合、アクセスポイント4との無線LAN接続に必要なネットワーク情報は、操作端末100において生成され、操作端末100から保守用端末200へ送られることによって同一内容のネットワーク情報が共有されることになる。そして、同一内容のネットワーク情報を用いて保守用端末200と操作端末100とは無線LAN接続されることになる。
【0055】
ところで、保守用端末200がエレベータ装置2との間を無線LANにて接続する場合、上記説明では、保守員に暗号キー等を入力させるようにしたので、アクセスポイント4との間の無線LANを確立するために用いるネットワーク接続情報を操作端末100側にて生成したが、保守用端末200側にて生成するように構成してもよい。
【0056】
例えば、1又は複数の保守現場に設置される1又は複数のアクセスポイント及び当該アクセスポイントを利用可能にするために必要なSSID,暗号化方法、暗号キーなどのネットワーク接続情報は、事前に知りうるので、これらの情報を保守用端末200に予め用意した記憶手段に登録しておく。そして、アクセスポイント探索部246が探索したSSIDのリストを操作端末100に送り、保守員にSSIDを選択させる。ネットワーク設定部240は、その選択された結果を操作端末100から受け取り、選択されたSSIDに対応する暗号化方法等を記憶手段から読み出す。このようにして、ネットワーク接続情報を保守用端末200側にて生成するようにしてもよい。この場合、操作端末100側における接続情報受付部153は不要となる。
【0057】
また、上記と同様に記憶手段を予め用意しておき、アクセスポイント探索部246が探索したSSIDのうち受信信号レベルのが最大となるSSIDを、接続先とするアクセスポイント4のSSIDと自動的に決定してもよい。そして、ネットワーク設定部240は、その決定したSSIDに対応する暗号化方法等の無線ネットワーク接続情報を記憶手段から読み出す。このようにして、ネットワーク接続情報を保守用端末200側にて生成するようにしてもよい。この場合、操作端末100側における接続情報受付部153及びSSID受付部152は不要となる。このようにすると、保守員は、アクセスポイント4の無線LANに接続する際に何ら情報を入力する必要が無くなる。
【0058】
次に、保守作業が終了して操作端末100と保守用端末200との間の無線LANを切断する場合の処理について図8に示したフローチャートを用いて説明する。この処理は、有線接続及び無線接続に共通した処理である。
【0059】
保守員は、操作端末100の操作画面から所定の操作をすることでリモートデスクトップ切断を行う(ステップ141,241)。その後、保守員は、無線LANを切断するための所定の操作、例えば、ネットワーク切断指示用画面を操作パネルに表示させ、その画面から所定のボタン操作をするなどの操作を操作端末100に対して行う。
【0060】
切断要求受付部154が前述した所定の操作に基づく切断要求を受け付けると(ステップ142)、ネットワーク設定部140における無線LAN切断指示部145は、無線LANの切断を無線LAN通信処理部120に指示すると、無線LAN切断指示部145は、無線LAN切断指示部145からの指示に応じて所定の切断手順にて無線LANを切断する(ステップ143)。この無線LANの切断手順は、従前と同じでよい。更に、無線LAN切断指示部145は、無線LAN切断要求を近距離通信処理部110を使用して保守用端末200に送信する(ステップ144)。
【0061】
一方、保守用端末200におけるネットワーク設定部240がネットワーク切断要求を近距離通信処理部210を介して受信すると、無線LAN切断指示部245は、無線LANの切断を無線LAN通信処理部220に指示する。無線LAN切断指示部245は、無線LAN切断指示部245からの指示に応じて所定の切断手順にて無線LANを切断する(ステップ243)。また、エレベータ装置2との間を有線接続した場合は、操作端末100との接続時に作成した無線LANを削除する。この無線LANの切断処理手順は、従前と同じでよい。
【0062】
このようにして、保守作業を終了させた保守員は、保守用端末200と操作端末100との間の無線LANを切断し、保守用端末200をエレベータ装置2と有線接続していた場合は有線LANを抜き取り、保守現場から退出することになる。
【0063】
本実施の形態によれば、保守員が保守現場におけるネットワーク環境に応じて保守用端末200をエレベータ装置2との接続方法を有線接続あるいは無線接続の別を指定することにより、操作端末100と保守用端末200との間に、無線LANを簡単に確立することができる。すなわち、有線接続の場合は、保守用端末200をエレベータ装置2との接続方法を指定するだけでよい。無線接続の場合、保守用端末200をエレベータ装置2との接続方法に加えて操作端末100から無線LANの接続に必要な暗号キー等の無線ネットワーク情報を入力さえすればよい。つまり、操作端末100及び保守用端末200は、それぞれ別個にアクセスポイント4に無線接続をする必要があるのにもかかわらず、操作端末100から1回だけ無線ネットワーク情報を入力すればすむ。また、無線ネットワーク情報を保守用端末200に予め登録しておけば、無線ネットワーク情報の入力を省略できる。このように、操作端末100と保守用端末200とを簡単にリモートデスクトップ接続できる。
【0064】
また、操作端末100と保守用端末200とを無線LANで接続することにより、近距離通信より相対的に高速に通信を行うことが可能になる。つまり、近距離通信をそのまま用いる場合と比較して、操作端末100を性能の良い保守用端末200のリモートデスクトップとして使用することができる。
【符号の説明】
【0065】
2 エレベータ装置、4 アクセスポイント、11,21 CPU、12,22 ROM、13,23 RAM、14,24 ハードディスクドライブ(HDD)、15,25 HDDコントローラ、16 操作パネル、17,30 LANインタフェース(IF)、18,31 近距離通信インタフェース(IF)、19,32 内部バス、26 マウス、27 キーボード、28 ディスプレイ、29 入出力コントローラ、100 操作端末、110,210 近距離通信処理部、120,220 無線LAN通信処理部、130 リモートデスクトップ(RD)クライアント、140,240 ネットワーク設定部、141 接続方法通知部、142,242 無線LAN接続指示部、143,243 無線LAN情報生成部、144,244 無線LAN情報送信部、145,245 無線LAN切断指示部、150 ユーザインタフェース(UI)部、151 接続方法受付部、152 SSID受付部、153 接続情報受付部、154 切断要求受付部、200 保守用端末、230 リモートデスクトップ(RD)サーバ、246 アクセスポイント(AP)探索部、250 有線LAN通信処理部。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8