(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記判定手段によって前記アクセス要求が前記他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられていると判定された場合には、当該グループ情報に対応付けられているユーザ情報の数を示す情報をアクセス要求元のユーザに通知する通知手段、を備えた、
請求項1に記載された制御装置。
ユーザからのアクセス要求を取得した場合、当該ユーザに対応したグループ情報に対応付けられた、前記アクセス要求の取得時点のユーザ情報の数に基づいて、当該ユーザに付与すべき報酬を特定する報酬特定手段、を備えた、
請求項1又は2に記載された制御装置。
前記判定手段は、前記他ユーザに対応したグループ情報に対応するユニークURL(Uniform Resource Locator)が、前記アクセス要求に関連付けられているか否かに基づいて、前記アクセス要求が、前記他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられているか否かを判定する、
請求項1〜5のいずれかに記載された制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(1)第1の実施形態
(1−1)事前登録システムの構成
以下、制御システムの一実施形態として、新規のゲームについてサービスの開始前にユーザ登録を行うための事前登録システム1について説明する。ここで、「事前登録」とは、ゲーム、またはゲーム内の特定のイベント等についてのサービスが開始される前にユーザが、例えば電子メールアドレス等のユーザの連絡先についての情報を登録することである。ゲーム運営者はユーザの事前登録を促進させることで、ゲームまたはイベント等についてのサービスの開始前にゲームの潜在ユーザを増加させることができる。
【0014】
図1は、実施形態の事前登録システム1のシステム構成例を示している。
図1に示すように、この事前登録システム1は、ユーザ端末10a,10b,10c,…、および事前登録サーバ20を含む。各ユーザ端末10a,10b,10cから事前登録サーバ20に対しては、例えばインターネットなどの通信網NWを通してアクセス可能である。事前登録サーバ20は、制御装置の一例である。
各ユーザ端末10a,10b,10c,…はそれぞれ、個々のユーザによって操作される端末であり、例えば、フィーチャーフォン、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、双方向の通信機能を備えたテレビジョン受像機(いわゆる多機能型のスマートテレビも含む。)、通信機能付き携帯ゲーム機などの通信端末である。以下の説明において、各ユーザ端末10a,10b,10c,…に共通して言及するときには、ユーザ端末10と表記する。
【0015】
事前登録サーバ20は、新規のゲームAに対するユーザの事前登録を受け付けるためのサーバである。事前登録サーバ20には、事前登録用プログラムとしてウェブブラウザによって解釈可能な画面データ(例えばHTML、XMLなどの形式で記述された画面データのことである。本発明の実施形態では、HTMLデータを例として説明する。)を作成可能なプログラムが実装されている。
ユーザ端末10は、事前登録サーバ20によって提供されるHTMLデータを解釈して表示するウェブブラウザを備えており、ユーザ端末10によるウェブページ上のユーザの操作に基づく要求をネットワークを介して事前登録サーバ20へ送信し、事前登録サーバ20による処理結果を受信することでゲームAの事前登録の処理を実行する。例えば、事前登録の処理には、ユーザ端末10がユーザのメールアドレスを事前登録サーバ20へ送信する処理、および、事前登録サーバ20が受信したメールアドレスを記録する処理などが含まれる。
通信網NWは、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、専用回線、又はこれらの組み合わせによって構成される情報通信ネットワークである。
【0016】
後述するように、ユーザ端末10には、SNS(Social Networking Service)アプリケーション、IM(Instant Messaging)アプリケーション、電子メールアプリケーションのうち少なくともいずれかのアプリケーションが実装されている。これらのアプリケーションを実行することで、通信網NWを介して各ユーザ端末10がSNSサーバ70、IMサーバ80、およびメールサーバ90のうち少なくともいずれかのサーバと接続可能となっている。
【0017】
SNSサーバ70は、ユーザ端末10を介したユーザからのコメントの投稿を受け付け、また、投稿されたコメントを閲覧可能なユーザのユーザ端末10上に表示するなどのSNSサービスを提供する。
インスタントメッセージング(IM)サーバ80は、ユーザ端末10を介したユーザ間の短文のメッセージの交換(チャット等)やプレゼンスの通知などのIMサービスを提供する。
メールサーバ90は、ユーザ端末10を介したユーザ間の電子メールの配送サービスを提供する。
【0018】
なお、
図1には、SNSサーバ70、IMサーバ80、およびメールサーバ90をそれぞれ1つずつ例示したが、この場合に限られない。
【0019】
(1−2)ユーザ端末の構成
図2を参照してユーザ端末10について説明する。
図2に示すように、ユーザ端末10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、操作入力部15、表示部16、通信インタフェース部17、および、ストレージ18を備えており、各部間の制御信号あるいはデータ信号を伝送するためのバス19が設けられている。
【0020】
CPU11は、ROM12に格納されているプログラムやデータを読み出して、ユーザ端末10内の各部との制御信号やデータ信号のタイミング処理等、ユーザ端末10内の全体の動作を制御する。CPU11はまた、ストレージ18に記憶されているプログラムや、プログラムの実行に必要な各種データを読み出してRAM13に展開し、プログラムの実行に伴うデータの入出力処理、演算処理、判定処理等の各種処理を行う。RAM13は、CPU11による演算処理、判定処理等のために一時的にデータを記憶する。
【0021】
例えば、CPU11は、ストレージ18内に格納されているウェブブラウザをRAM13にロードして実行する。そして、CPU11は、操作入力部15等によってユーザに入力されるURL(Uniform Resource Locator)の適切な指定に基づき、通信インタフェース部17を介して、事前登録サーバ20からウェブページを表示するためのデータ、すなわち、HTML(HyperText Markup Language)文書や当該文書と関連付けられた画像などのオブジェクトのデータ(以下、総称して適宜「HTMLデータ」と表記する。)を通信インタフェース部17を介して取得し、ウェブブラウザを実行してHTMLデータを解釈する。なお、ユーザ端末10には、ウェブブラウザのブラウザ機能を拡張するための様々なプラグインが実装されていてもよい。そのようなプラグインの一例は、米国のアドビシステムズ社によるフラッシュプレイヤである。あるいは、本実施形態でのHTMLデータを、動画及び音声の再生機能を備えたHTML5形式としてもよい。
【0022】
ウェブブラウザは、事前登録サーバ20とHTTP(HyperText Transfer Protocol)に従った通信を行う。ウェブブラウザは、ユーザによる操作入力部15の操作によってウェブページ上のURL(Uniform Resource Locator)または操作対象(例えば、ソフトウェアボタン(以下、単に「ボタン」と表記する。)等)が選択されると、ウェブページの更新のために、その選択結果を含むHTTPリクエストを事前登録サーバ20に送信する。ウェブブラウザは、HTTPレスポンスとして事前登録サーバ20からHTMLデータを取得し、解釈して、ウェブページを表示部16に表示する。
【0023】
表示部16は、たとえば、LCD(Liquid Cristal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイスである。マトリクス状に画素単位で配置された薄膜トランジスタを含むLCD(Liquid Cristal Display)モニタを適用した場合、表示部16は、薄膜トランジスタを駆動することでウェブページの画像を表示画面16aに表示する。
【0024】
ユーザ端末10が釦入力方式のユーザ端末である場合、操作入力部15は、例えば、ユーザの操作入力を受け入れるための方向指示釦、決定釦、テンキーなどの複数の指示入力釦を備え、各釦の押下(操作)入力を認識してCPU11へ出力するためのインタフェース回路を含む。
ユーザ端末10がタッチパネル入力方式のユーザ端末である場合、操作入力部15は、主として表示画面に指先あるいはペンで触れることによるタッチパネル方式の入力を受け付ける。
【0025】
ストレージ18は、例えばフラッシュメモリあるいはHDD(Hard Disk Drive)によって構成される情報記録装置であり、上述したウェブブラウザに加え、SNSアプリケーション、IMアプリケーション、電子メールアプリケーションのうち少なくともいずれかを格納している。CPU11は、ユーザの操作情報に基づいてこれらのアプリケーションをRAM13に展開して起動させる。なお、上述したアプリケーションを動作させるプログラムは、ユーザ端末10に必ずしも格納されていなくてもよい。例えば、ウェブブラウザ上で利用可能なサービスであれば、ストレージ18にウェブブラウザが格納されていれば利用できる。上記アプリケーションを利用するに当たって、アドレス帳などのユーザ間の関係付けを示すデータベースは、ストレージ18に記憶していてもよいし、ネットワーク上のデータベースサーバ(図示せず)等の、ユーザ端末10からアクセス可能な他の装置に記憶していてもよい。
【0026】
(1−3)事前登録サーバの構成
図3を参照して事前登録サーバ20の構成について説明する。
事前登録サーバ20は、ユーザによるゲームAに対する事前登録に関するサービスを提供する。
図3に示すように、事前登録サーバ20は、CPU21、ROM22、RAM23、通信インタフェース部24、および、ストレージ25を備えており、各部間の制御信号あるいはデータ信号を伝送するためのバス26が設けられている。なお、事前登録サーバ20は、ハードウエアに関しては汎用のネットワークサーバと同一の構成をとることができる。
【0027】
CPU21は、ROM22に格納されているプログラムやデータを読み出して、事前登録サーバ20内の各部との制御信号やデータ信号のタイミング処理等、事前登録サーバ20内の全体の動作を制御する。CPU21はまた、ストレージ25に記憶されているプログラムや、プログラムの実行に必要な各種データを読み出してRAM23に展開し、プログラムの実行に伴うデータの入出力処理、演算処理、判定処理等の各種処理を行う。RAM23は、CPU21による演算処理、判定処理等のために一時的にデータを記憶する。
【0028】
例えば、ストレージ25には、クライアントであるユーザ端末10のウェブブラウザとの間でHTTPに従った通信を行ってウェブサービスを提供するプログラムが格納されている。CPU21は、ストレージ25に格納されているプログラムをRAM23に展開して、プログラムを実行する。プログラムの実行に伴ってCPU21は、通信インタフェース部24を介してユーザ端末10からHTTPリクエストを取得し、当該HTTPリクエストに応じた処理を実行し、その実行結果を含むHTMLデータをHTTPレスポンスとしてユーザ端末10へ返す。
【0029】
ストレージ25は、例えばフラッシュメモリあるいはHDD(Hard Disk Drive)によって構成される情報記録装置であり、上述したプログラムに加え、電子メールの送受信プログラムや、事前登録を行ったユーザのデータベースである事前登録データベース(後述する)を記憶する。CPU21は、事前登録データベースを更新するときにストレージ25にアクセスする。
【0030】
(1−4)ゲームAの事前登録の案内の拡散の原理
本実施形態の事前登録システム1では、新規のゲームAの事前登録の案内に関する情報が、ユーザ間でネットワークを介して伝達、つまりユーザ間で拡散することで、短期間でより多くのユーザに対して、新規のゲームAを告知して事前登録を促すことを意図している。
以下、ゲームAの事前登録の案内の拡散の原理について、
図4および
図5を参照して説明する。
図4は、ゲームAの事前登録の案内に関する情報が拡散されている態様を示す概念図である。
図5は、事前登録データベースの構成例を示す図である。事前登録データベースは、前述したように、事前登録サーバ20のストレージ25に記録されている。
なお、事前登録の対象となるゲームAは、今までにない全く新規のゲームの場合に限られない。同じタイトルのゲームが旧バージョンから新バージョンに変更になる場合には、新バージョンが新規のゲームとして事前登録の対象であってもよい。
以下の説明において、グループID、ユーザIDはそれぞれ、グループ情報、ユーザ情報の一例である。また、アクセス要求にグループIDが含まれていることは、アクセス要求がグループ情報に関連付けられていることの一例である。アクセス要求にグループIDが含まれていないことは、アクセス要求がグループ情報に関連付けられていないことの一例である。
【0031】
図4において、新規のゲームAの事前登録のためのURL、又は当該URLへのリンクについては、ゲーム運営者等から告知されており、ゲーム運営者等から告知されたURL、及び、URLのリンクによるアクセスにおいては、グループIDが含まれていないことを想定する。グループIDは、グループを識別するためのIDである。ユーザU1、および、ユーザU10は、それぞれこのURLに基づいてアクセス要求を行い、ゲームAの事前登録の処理を行う。ユーザU1、および、ユーザU10からのアクセス要求にはグループIDが含まれていないため、それぞれグループID、およびユーザU1、U10を識別するユーザIDが事前登録サーバ20において生成される。
後述するが、事前登録が完了するとユーザU1、および、ユーザU10は、それぞれグループIDに対応するユニークURLへのリンクを有する事前登録の案内に関する情報を含むコメント(リンク付コメント)を投稿してネットワークに公開する、あるいは当該情報を含むメッセージを知人に送信する等の処理を簡易な操作で行うことができるように構成されている。ユーザU1によるコメントやメッセージを閲覧した他ユーザであるユーザU2あるいはユーザU3、または、ユーザU10によるコメントやメッセージを閲覧した他ユーザであるユーザU11あるいはユーザU12が上記ユニークURLを指定してアクセス要求を行うと、ゲームAの事前登録処理がユニークURLに含まれるグループIDに関連付けて行われる。例えば、ユーザU2がゲームAの事前登録を行った場合、ユーザU2を識別するユーザIDが生成されるとともに、当該ユーザIDを上記グループIDと対応付けて記録される。
【0032】
ユーザU2もしくはユーザU3、または、ユーザU11もしくはユーザU12についてもまた、グループIDに対応するユニークURLを有する事前登録の案内に関する情報を含むコメント(リンク付コメント)を投稿してネットワークに公開する、あるいは当該情報を含むメッセージを知人に送信する等の処理を簡易な操作で行うことができる。そのため、ゲームAの事前登録の案内に関する情報は、
図4に示すように、ユーザU1→ユーザU2,U3→ユーザU4,U5,U6,U7,U8,U9→…、といった具合に、拡散していく。そして、共通のユーザU1を起点として情報が拡散された場合には、その拡散ルートに関与したユーザ(
図4の例では、ユーザU1〜U9)はすべて、同じグループIDに対応付けられる。また、ユーザU10→ユーザU11,U12→ユーザU13,U14,U15,U16→…、といった具合に、拡散していく。そして、共通のユーザU10を起点として情報が拡散された場合には、その拡散ルートに関与したユーザ(
図4の例では、ユーザU10〜U16)はすべて、同じグループIDに対応付けられる。
【0033】
図5に示すように、事前登録データベースは、各ユーザIDがグループIDと対応付けられ、かつ各ユーザIDに対して、メールアドレス、シリアルコード、グループ内ユーザ数、および事前登録日時が対応付けるようにして構成されている。
「ユーザID」は事前登録を行ったユーザを識別するために設定される。ユーザIDは事前登録を行ったユーザ間で重複することがないコードであることが好ましい。
「メールアドレス」は、事前登録したユーザから送信されるメールアドレスである。後述するように、本実施形態の事前登録処理では各ユーザのメールアドレスを送信することが要求され、送信されたメールアドレスがユーザIDと対応付けて事前登録データベースに書き込まれる。
「シリアルコード」は、事前登録を行った各ユーザに配布されるコードであり、新規のゲームAのサービスが開始された後に、事前登録者専用ページ(後述する)からゲームを開始するときに入力が必要となるコードである。シリアルコードについては本実施形態では必須ではなく、第3の実施形態において言及される。
「グループ内ユーザ数」は、同一のグループIDに対応付けられているユーザIDの数(つまり、同一のグループに所属しているユーザ数)の値である。
「事前登録日時」は、各ユーザがゲームAの事前登録要求を行った日時である。
なお、他の実施の形態として、「ユーザID」の項目に、ユーザのメールアドレスを書き込んでもよい。何故なら、メールアドレスは、インターネット上で一意の文字列のため、これをユーザIDとして用いることができるためである。この場合、別途ユーザIDを生成する必要がなくなる。
【0034】
図5に例示する事前登録データベースでは、ゲーム運営者等から告知されているURLに基づいてアクセス要求を行ったユーザに対して、グループID:g001、ユーザID:u001が生成されて両者を互いに対応付け、当該ユーザから拡散された事前登録の案内に関する情報に関連付けられているユニークURLを基にアクセス要求を行ったユーザに対して、ユーザID:u024が生成され、このユーザID:u024が共通のグループID:g001と対応付けられていることを示している。なお、以下の説明では、ユーザに対して生成されたユーザIDがグループIDに対応付けられることを、適宜「ユーザがグループに所属する」と表記する。
【0035】
(1−5)本実施形態のゲームの事前登録処理および拡散処理
以下、本実施形態のゲームの事前登録処理について、
図6〜9を参照しながら説明する。
図6〜9はそれぞれ、本実施形態のゲームの事前登録処理および拡散処理を実行しているときのユーザ端末10上の表示画面の一例を示す図である。
以下では、ユーザU1が最初に新規のゲームAの事前登録処理を行い、その後、ユーザU1がSNS上の自身のページにゲームAに関するコメントを投稿し、そのコメントを閲覧したユーザU2がゲームAの事前登録処理を行う場合について説明する。
【0036】
(A)最初のユーザによる事前登録処理(
図6、
図7)
以下では、新規のゲームAの事前登録のためのURL、又は当該URLへのリンクについては、ゲーム運営者等から告知されている場合について説明する。なお、ゲームAの事前登録の受付を行う期限は決まっており、その期限は例えばゲームAのサービスの開始日の前日である。
ユーザU1が、ユーザ端末10上でゲーム運営者等から告知されているURLを指定する操作を行うと、
図6のウェブページP1がユーザU1のユーザ端末10に表示される。ウェブページP1は、事前登録を開始するときの初期の画像を示している。ウェブページP1には、ユーザがメールアドレスを入力するための入力ボックスb1と、次のステップに進むためのボタンb2(「次へ」)とを含む。ウェブページP1によって、事前登録を行うことで所定のアイテムQ1が得られることが通知される。ウェブページP1にはボタンb20(「キャンペーン詳細」)が設けられている。図示しないが、ボタンb20(「キャンペーン詳細」)を操作すると、事前登録に関する詳しい情報が表示される。そのような情報として、例えば、ユーザが事前登録をすることによってユニークURLが発行されてそのユニークURLに関連付けて事前登録に関する情報を各種のアプリケーションを利用して拡散させることができることなどを通知する情報が含まれる。後述する第3の実施形態では、グループ内のユーザ数に応じて報酬が付与されるが、その具体的な報酬についての情報(グループ内のユーザ数ごとの報酬の内容についての情報)が含まれていてもよい。
ユーザU1が入力ボックスb1に自身のメールアドレス(例えば、xxxxx@xxxxx.com)を入力した上でボタンb2(「次へ」)を操作すると、P2に示すようにウェブページが変化する。ウェブページP2には、ユーザU1がウェブページP1で入力したメールアドレスが確認のために表示されるとともに、ボタンb3(「登録」)が表示される。なお、以下の説明では、ウェブページP1,P2を適宜「事前登録ページ」という。
ウェブページP2においてボタンb3(「登録」)が操作されると、ユーザU1のメールアドレスが事前登録サーバ20へ送信される。その結果、ユーザU1のユーザ端末10に表示されるウェブページが、
図7のP3に示すように更新されるとともに、ユーザU1のメールアドレス宛に電子メールM1が送信される。
【0037】
ウェブページP3には、ユーザU1の事前登録が完了したことを示すテキストとともに、ゲームAの事前登録の案内に関する情報が記述されている表示領域101と、ゲームAの事前登録の案内に関する情報を他ユーザに拡散するための複数のアプリケーションを起動するためのボタン群bgとが含まれる。なお、以下の説明では、ウェブページP3を適宜「拡散用ページ」という。
【0038】
ウェブページP3には、ボタン群bgとして、SNSアプリケーションを起動するボタン(「SNS」)、ミニブログ用アプリケーションを起動するボタン(「Blog」)、IMアプリケーションを起動するボタン(「MES」)、および、電子メールアプリケーションを起動するボタン(電子メール記号の表示)を例示するが、これらのボタンのうち少なくともいずれか1つが表示されていればよい。
【0039】
表示領域101には、ゲームAの事前登録の案内に関する情報として、ゲームAに事前登録することを条件として所定のアイテム(
図7の例では、アイテムQ1)が付与されることを示すテキストと、ユーザU1に対応付けられたグループのグループIDを含むURL1(http://game_A.kkkkkk.co.jp/registration/group=g001)へのリンク(例えば、ハイパーリンク)とが記述される。アイテムQ1は、ゲームAの事前登録を行ったユーザ全員に付与される報酬の例である。URL1は、グループIDに対応するユニークURLであり、末尾にグループIDを含む(“group=g001”)。表示領域101に記述される情報(テキストおよびユニークURLへのリンク)は、ボタン群bgの各ボタンに対応するアプリケーションを起動したときに生成されるコメント(リンク付コメント)あるいはメッセージに含まれる。
なお、本発明の実施形態では、URL内に付加する文字列として、事前登録データベースで管理される「グループID」を用いる例で説明しているが、URL内に付加する文字列は、これに限られない。つまり、事前登録データベースで管理されるどのグループIDかを特定可能な文字列であれば、どのような文字列であってもよい。
ウェブページP3のテキスト110は、ユーザU1に対応するグループに所属するユーザ数を通知するためのテキストである。
図8に示す例では、ユーザU1の事前登録処理によって新たなグループIDが生成されたため、グループに所属するユーザ数は1人(ユーザU1のみ)である。また、テキスト110によって、グループに所属するユーザ数に応じて特定される報酬内容が例えば30pt(ポイント)であることが通知されてもよい。なお、グループに所属するユーザ数は事前登録期間内で変動しうるため、グループに所属するユーザ数に応じて最終的に付与される報酬内容はこの時点では確定しない。
ウェブページP3のテキスト111には、グループに所属するユーザ数に応じて次に特定される報酬内容(例えば「60pt(ポイント)」)と、当該報酬が特定されるために必要なグループ内のユーザ数を示す情報(例えば「あと1人」)とが含まれてもよい。
【0040】
図7に示すように、ユーザU1のメールアドレス宛に送られる電子メールM1には、事前登録が完了したことを示すテキストを含む表示領域102が含まれる。
メールM1の表示領域102にはまた、ユーザU1に対して生成されたユーザIDを末尾に含むURL2(http://game_A.kkkkkk.co.jp/registration/id=u001)へのリンクと、ユーザU1に配布されるシリアルコード(
図8の例では、“def001”)とが含まれる。
メールM1内のURL2へのリンクを選択すると、ウェブページP3が表示される。従って、ウェブページP3が表示された後にユーザU1が別の操作をユーザ端末10に対して行うことによってウェブページP3が表示されなくなった場合であっても、保存されている受信メールM1の中のURL2へのリンクを選択することによって、再度ウェブページP3を表示させることができる。
表示領域102に含まれるシリアルコードは、ユーザU1が新規のゲームAのサービスが開始された後に、事前登録者専用ページ(後述する)からゲームを開始するときに入力が必要となるコードである。
【0041】
ウェブページP3において、ユーザU1がボタン群bgの中から例えばSNSアプリケーションを起動するボタン(「SNS」)を操作すると、そのSNSアプリケーションが起動し、ウェブページP3の表示領域101に記述されている情報(テキストおよびユニークURLへのリンク)と同一の内容の情報が記述される表示領域103を備えたコメントCM1(リンク付コメント)を生成する。コメントCM1にはボタンb4(「投稿」)が含まれている。ボタンb4(「投稿」)が操作されると、コメントCM1がSNSサーバ70に送られ、SNS上の他ユーザから閲覧可能な状態に置かれる。コメントCM1には事前登録者に付与される報酬内容が含まれているため、コメントCM1を閲覧する他ユーザによる事前登録が動機付けられるようになっている。
なお、ウェブページP3の表示領域101とコメントCM1の表示領域103に記述される内容は、URL1が含まれている限り、全く同一でなくてもよい。例えば、コメントCM1の表示領域103では、ウェブページP3の表示領域101に対して、テキストとURL1の配置、テキストのフォント若しくはサイズ、又は背景画像等が変化していてもよい。なお、ウェブページP3のボタン群bgのそれぞれの釦毎に内容が異なってもよい。つまり、コメントを提示するアプリケーション毎にリンク付コメントの内容を変更してもよい。このようにすることによって、それぞれのアプリケーションに適した形で情報を提供させることができる。
【0042】
(B)2番目のユーザによる事前登録処理(
図8、
図9)
次に、ユーザU2が、ユーザU1によって投稿されたコメントを閲覧し、コメントCM1に含まれている、ユーザU1が所属するグループIDに対応するユニークURLに基づいて、事前登録を行う場合について説明する。
図8において、ユーザU2が、ユーザU1によって投稿されたコメントCM2(内容は、
図7のコメントCM1と同じ)を閲覧し、コメントCM2に含まれるユニークURL1へのリンク(例えば、ハイパーリンク)を選択すると、ウェブページP11を表示する。ウェブページP11は、
図6のP1と同内容のウェブページであり、メールアドレスを入力するための入力ボックスb1と、次のステップに進むためのボタンb2(「次へ」)とを含む。ユーザU2が入力ボックスb1に自身のメールアドレス(例えば、yyyyy@yyyyy.com)を入力した上でボタンb2(「次へ」)を操作すると、P12に示すようにウェブページが変化する。ウェブページP12には、ユーザU2がウェブページP11で入力したメールアドレスが確認のために表示されるとともに、ボタンb3(「登録」)が表示される。ウェブページP11,P12は、事前登録ページの例である。
ウェブページP12においてボタンb3(「登録」)が操作されると、ユーザU2のメールアドレスが事前登録サーバ20へ送信される。その結果、ユーザU2のユーザ端末10に表示されるウェブページが、
図9のP13に示すように更新されるとともに、ユーザU2のメールアドレス宛に電子メールM2が送信される。なお、ウェブページP13は、拡散用ページの例である。
【0043】
ウェブページP13は、ユーザU1のユーザ端末10に表示されたウェブページP3と同様の構成のウェブページである。ユーザU2はユーザU1から拡散された事前登録に関する情報に関連付けられたユニークURLを指定して事前登録処理を行ったため、ウェブページP13が表示される時点において、ユーザU2は、ユーザU1と同じグループに対応付けられている。そのため、ウェブページP13の表示領域101には、ウェブページP3の表示領域101と同一の内容が記述されている。つまり、表示領域101には、グループID(“g001”)を含むユニークURL1(http://game_A.kkkkkk.co.jp/registration/group=g001)へのリンクが含まれる。ウェブページP13ではウェブページP3と異なり、テキスト110に含まれるグループ内のユーザ数が2人(ユーザU1およびユーザU2)に増加している。また、テキスト110によって、グループに所属するユーザ数に応じて特定される報酬内容が例えば60pt(ポイント)であることが通知されてもよい。ウェブページP3のテキスト111には、グループに所属するユーザ数に応じて次に特定される報酬内容(例えば「100pt(ポイント)」)と、当該報酬が特定されるために必要なグループ内のユーザ数を示す情報(例えば「あと1人」)とが含まれてもよい。
ウェブページP13には、ウェブページP3と同様に、ゲームAの事前登録の案内に関する情報をさらに他ユーザに拡散するための複数のアプリケーションを起動するためのボタン群bgが含まれており、ボタン群bgの中のいずれかのボタンが操作されると、そのボタンに対応するアプリケーションが起動して、表示領域101に記述されている情報(テキストおよびユニークURLへのリンク)をネットワーク上で拡散できるように構成されている。
【0044】
図9に示すように、ユーザU2のメールアドレス宛に送られる電子メールM2には、事前登録が完了したことを示すテキストを含む表示領域104が含まれる。
メールM2の表示領域104にはまた、ユーザU2に対して生成されたユーザIDを末尾に含むURL3(http://game_A.kkkkkk.co.jp/registration/id=u024)へのリンクと、ユーザU2に配布されるシリアルコード(
図9の例では、“stu083”)とが含まれる。
メールM2内のURL3へのリンクを選択すると、ウェブページP13が表示される。従って、ウェブページP13が表示された後にユーザU2が別の操作をユーザ端末10に対して行うことによってウェブページP13が表示されなくなった場合であっても、保存されている受信メールM2の中のURL3へのリンクを選択することによって、再度ウェブページP13を表示させることができる。電子メールM1の場合と同様に、表示領域104に含まれるシリアルコードは、ユーザU2が新規のゲームAのサービスが開始された後に、事前登録者専用ページからゲームを開始するときに入力が必要となるコードである。
【0045】
以上説明したように、ユーザU1は、ゲーム運営者等から告知されているURLを指定してアクセス要求を行ってゲームAの事前登録を行った後、アプリケーションを起動させて、ユーザU1が対応付けられるグループIDに対応するユニークURLを含む、ゲームAの事前登録の案内に関する情報をネットワーク上で拡散する。好ましくは、拡散される情報には、他ユーザによる事前登録を促進させるために、事前登録を行うことによって得られる報酬内容(上述した例では、アイテムQ1)についての情報が含まれる。ネットワーク上で当該案内を知ったユーザU2は、当該案内に含まれているユニークURLを指定してアクセス要求を行ってゲームAの事前登録を行う。このように、本実施形態では、ユーザU1を起点として他ユーザに、グループIDに対応するユニークURLを含むゲームAの事前登録の案内に関する情報が拡散されていくため、効率的に事前登録の案内を多くのユーザに告知させることができる。また、ゲームAの事前登録の案内に関する情報は、当該情報の拡散ルート上のすべてのユーザを同一のグループとする(つまり、拡散ルート上の複数のユーザIDを同一のグループIDに対応付ける)ため、ネットワークを介して上記情報をユーザ間で拡散させていく過程においてユーザをグループ化することができる。
【0046】
(1−6)制御装置が備える機能の概要
次に、上述した本実施形態のゲームを実現するために制御装置が備える機能について説明する。
本実施形態では、事前登録サーバ20によって制御装置50が構成されている。以下では、本実施形態の制御装置50で実現される機能について、
図10を参照して説明する。
図10は、本実施形態の制御装置50で主要な役割を果たす機能を説明するための機能ブロック図である。
なお、
図10に示す機能ブロック図に含まれる手段のすべてが本発明に必須の要素とは限らない。例えば、本発明の一態様では、判定手段51、第1対応付け手段52、および、第2対応付け手段54を備えていればよい。
【0047】
判定手段51は、ユーザ端末10からのゲームAの事前登録のためのアクセス要求が、他ユーザに対応したグループIDに関連付けられているか否かを判定する機能を備える。本実施形態の例では、アクセス要求が他ユーザに対応したグループIDに関連付けられているか否かの判定は、アクセス要求に他ユーザに対応したグループIDが含まれているか否かに基づいて行われる。本実施形態の例では、他ユーザに対応したグループIDは、ユニークURLに含まれる。
判定手段51の機能は、以下のようにして実現できる。ユーザが、ゲーム運営者等から告知されているURLを指定してアクセス要求を行う場合には、ユーザ端末10から事前登録サーバ20へ送信されるHTTPリクエストに含まれる事前登録のためのURLに、他ユーザに対応したグループIDが含まれていない。一方、ユーザが、他ユーザからネットワーク上で拡散されている事前登録に関する情報に関連付けられたユニークURLを指定してアクセス要求を行う場合には、ユーザ端末10から事前登録サーバ20へ送信されるHTTPリクエストで指定されるユニークURLの末尾には、他ユーザに対応したグループIDが含まれている。そこで、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザからのアクセス要求を受け付けた場合、ユーザ端末10から受信したHTTPリクエストにおいてユニークURLが指定されているか否かを判定することで、アクセス要求が他ユーザに対応したグループIDを含むか否かを判定する。
【0048】
第1対応付け手段52は、判定手段51によってユーザからのゲームAの事前登録のためのアクセス要求が他ユーザに対応したグループIDに関連付けられていないと判定された場合、つまり当該アクセス要求が他ユーザに対応したグループIDを含まないと判定された場合には、アクセス要求元のユーザに対応したグループIDと、当該ユーザに対応したユーザIDとを対応付ける機能を備える。
第1対応付け手段52の機能を実現するために、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザ端末10から受信したHTTPリクエストにおいて事前登録のためのユニークURLが指定されていないと判定した場合(つまり、アクセス要求が他ユーザに対応したグループIDを含まないと判定した場合)、アクセス要求元のユーザに対応したグループID、および当該ユーザに対応したユーザIDを生成し、生成したグループIDとユーザIDを互いに対応付けるように事前登録データベースに書き込む(例えば、
図5のグループID:g001とユーザID:u001)。新たなグループIDおよびユーザIDの生成はそれぞれ、既に生成されたグループIDおよびユーザIDと重複しないようにして行われる。
なお、本発明の実施の形態では、グループIDおよびユーザIDの生成タイミングを、判定手段51による判定の後である場合を例に説明しているが、これに限られるものではない。例えば、予め生成しておいた多数のグループIDおよびユーザIDの中から選択して割り当てる方法であってもよい。つまり、グループIDおよびユーザIDの生成タイミングは、任意のタイミングでよいものである。
また、本実施形態の例では、事前登録データベースは、事前登録サーバ20のストレージ25に記憶されているが、事前登録サーバ20からアクセス可能なネットワーク上の外部装置(ネットワークサーバ等)に記憶していてもよい。その場合、第1対応付け手段52の機能を実現するために、事前登録サーバ20のCPU21は、通信インタフェース部24を介して外部の事前登録データベースにデータの書き込みを行う。
【0049】
事前登録サーバ20のCPU21はさらに、ユーザIDに対応付けて、事前登録データベースに、メールアドレス、シリアルコード、グループ内ユーザ数、および事前登録日時の各項目のデータを書き込む。ゲームAの事前登録のためのユーザからのアクセス要求がグループIDを含まない場合には、そのユーザはグループに所属する最初のユーザとなるため、そのユーザのユーザIDに対応付けられるグループ内ユーザ数の項目のデータは「1」となる。
シリアルコードの項目には、既に他ユーザに対して設定されたシリアルコードと重複しないシリアルコードが生成されて書き込まれる。事前登録日時の項目には、ユーザIDが生成された日時が書き込まれる。
【0050】
生成手段53は、ユーザからのゲームAの事前登録のためのアクセス要求に、他ユーザに対応したグループIDに対応するユニークURLが関連付けられていない場合、つまりアクセス要求に他ユーザに対応したグループIDが含まれていない場合には、アクセス要求元のユーザに対応したグループIDに対応するユニークURLを生成する機能を備える。
生成手段53の機能を実現するために、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザ端末10から受信したHTTPリクエストにおいて事前登録のためのユニークURLが指定されていないと判定した場合(つまり、アクセス要求にユニークURLが含まれていないと判定した場合)、前述したように新たなグループID(つまり、アクセス要求元のユーザに対応したグループID)を生成するとともに、当該グループIDを含むユニークURLを生成する。例えば、グループIDが“g001”である場合には、
図7のウェブページP3に示したように、ユニークURLは、“http://game_A.kkkkkk.co.jp/registration/group=g001”となる。
【0051】
第2対応付け手段54は、判定手段51によってユーザからのゲームAの事前登録のためのアクセス要求が他ユーザに対応したグループIDに関連付けられていると判定された場合、つまりアクセス要求が他ユーザに対応したグループIDを含むと判定された場合には、アクセス要求元のユーザに対応したユーザIDを生成し、アクセス要求に含まれるグループID(つまり、他ユーザに対応したグループID)と生成したユーザIDとを対応付ける機能を備える。
第2対応付け手段54の機能を実現するために、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザ端末10から受信したHTTPリクエストにおいて事前登録のためのユニークURLが指定されていると判定した場合(つまり、アクセス要求が他ユーザに対応したグループIDを含むと判定した場合)、当該ユニークURLに含まれているグループIDを特定する。事前登録サーバ20のCPU21は、HTTPリクエストの送信元のユーザを識別するユーザIDを生成し、当該ユーザIDを、特定したグループIDに対応付けるようにして事前登録データベースに書き込む(例えば、
図5のグループID:g001とユーザID:u024)。
【0052】
事前登録サーバ20のCPU21はさらに、ユーザIDに対応付けて、事前登録データベースに、メールアドレス、シリアルコード、グループ内ユーザ数、および事前登録日時の各項目のデータを書き込む。新たなユーザがグループに追加されたため、新たに書き込まれたユーザIDを含むすべてのユーザIDに対応付けられるグループ内ユーザ数の値を、新たにユーザIDを書き込む前のグループ内ユーザ数の値に対して1を加えた値とする。例えば、新たにユーザIDを書き込む前のグループ内ユーザ数の値が「6」(各ユーザIDに対して同一の値)であるとき、新たにユーザIDが書き込まれた場合には、新たに書き込まれたユーザIDを含めてすべてのユーザIDに対応付けられるグループ内ユーザ数の値を「7」に更新する。
シリアルコードの項目には、既に他ユーザに対して設定されたシリアルコードと重複しないシリアルコードが生成されて書き込まれる。事前登録日時の項目には、ユーザIDが生成された日時が書き込まれる。
【0053】
通知手段55は、判定手段51によってユーザからのゲームAの事前登録のためのアクセス要求が他ユーザに対応したグループIDに関連付けられていると判定された場合、つまりアクセス要求が他ユーザに対応したグループIDを含むと判定された場合には、当該グループIDに対応付けられているユーザIDの数を示す情報をアクセス要求元のユーザに通知する機能を備える。
通知手段55の機能を実現するために、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザ端末10から受信したHTTPリクエストにおいて事前登録のためのユニークURLが指定されていると判定した場合(つまり、アクセス要求がグループIDを含むと判定した場合)、前述したように、HTTPリクエストの送信元のユーザに対応したユーザIDを生成して事前登録データベースに書き込むとともに、新たに書き込まれたユーザIDを含めてすべてのユーザIDに対応付けられるグループ内ユーザ数の値を更新する。次いで事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録要求を行ったユーザのユーザ端末10へ送信するHTMLデータに、グループ内ユーザ数を含ませるようにする。それによって、例えば
図9のウェブページP13のテキスト110に示したように、グループ内ユーザ数(つまり、グループIDに対応付けられているユーザIDの数)がユーザに通知される。
【0054】
第1表示手段56は、アクセス要求に含まれるユニークURL、若しくは生成手段53によって生成されたユニークURL、又は、ユニークURLへのリンクを、アクセス要求元のユーザのユーザ端末に表示させる機能を備える。
第1表示手段56の機能を実現するために、事前登録サーバ20のCPU21は、ユニークURL、又は、ユニークURLへのリンクを含むようにして、事前登録要求を行ったユーザのユーザ端末10へ送信するHTMLデータを生成する。このとき、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザ端末10から受信したHTTPリクエストにおいて事前登録のためのユニークURLが指定されていないと判定した場合には、上述したように新たなグループIDを含むユニークURL、又はユニークURLへのリンクを生成して、HTMLデータに含ませる。一方、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザ端末10から受信したHTTPリクエストにおいて事前登録のためのユニークURLが指定されていると判定した場合には、そのユニークURL、又はユニークURLへのリンクをHTMLデータに含ませる。その結果、例えば、ウェブページP3(
図7)あるいはウェブページP13(
図9)の表示領域101に、ユニークURLへのリンクがユーザ端末10に表示される。
【0055】
第2表示手段57は、ユーザ端末10からのゲームAの事前登録のためのアクセス要求に含まれるユニークURL、又は生成手段53によって生成されたユニークURL、又はユニークURLへのリンクを含むメッセージを送信するアプリケーションを起動するための操作対象を、アクセス要求元のユーザのユーザ端末10に表示させる機能を備える。第2表示手段57による操作対象の表示例は、ウェブページP3(
図7)あるいはウェブページP13(
図9)のボタン群bgの各ボタンである。
第2表示手段57の機能を実現するために、事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録要求を行ったユーザのユーザ端末10へ送信するHTMLデータを、SNSアプリケーションを起動するボタン(「SNS」)、ミニブログ用アプリケーションを起動するボタン(「Blog」)、IMアプリケーションを起動するボタン(「MES」)、および、電子メールアプリケーションを起動するボタン(電子メール記号の表示)のうち少なくともいずれか1つを含むボタン群bgを含むようにして生成する。このとき、各ボタンの操作に基づいてAPI(Application Programming Interface)を呼び出すことによってボタンに対応するアプリケーションが起動するように、HTMLデータが生成される。
【0056】
報酬特定手段58は、ユーザからのアクセス要求を取得した場合、当該ユーザに対応したグループIDに対応付けられた、アクセス要求の取得時点のユーザIDの数に基づいて、当該ユーザに付与すべき報酬を特定する(つまり、後述する報酬特定処理を実行する)機能を備える。報酬特定手段58は、ゲームの事前登録期間内において、ユーザが属するグループ内のユーザ数に応じた報酬を特定する。本実施形態では、事前登録期間内にグループ内のユーザ数が増加するにつれて、報酬特定手段58によって特定される報酬が変動する場合がある。本実施形態の例では、報酬特定手段58では、報酬特定処理が行われた時点で仮に事前登録が締め切られた場合にユーザに付与される報酬(言わば、仮の報酬)が特定される。報酬特定手段によって特定された報酬はユーザに直ちに付与されないが、報酬特定手段58によって特定される報酬を認識することで、ユーザにとって自身が属するグループのユーザ数を増やそうとする動機付けとなる。
報酬特定手段58の機能を実現するために、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザ端末10から事前登録要求を取得すると、事前登録データベースを参照して、グループ内ユーザ数の項目のデータ(アクセスしたユーザが所属するグループの人数)を読み出す。そして事前登録サーバ20のCPU21は、読み出したグループ内ユーザ数を用いて、例えば後述する報酬設定テーブル(
図14参照)からユーザ数に応じた報酬内容を特定する。
また、事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録データベースから読み出したグループ内ユーザ数に基づいて、報酬設定テーブルを参照して、次に特定される報酬内容と、当該報酬が特定されるために必要なグループ内ユーザ数とを特定してもよい。「次に特定される報酬内容」とは、現在のグループ内ユーザ数が増加したときに特定される報酬内容が、現在特定されている報酬内容に対して初めて変動する場合に、その「グループ内ユーザ数が増加したときに特定される報酬内容」を意味する。例えば、
図14に示す報酬設定テーブルの例において、現在特定されているグループ内ユーザ数および特定されている報酬がそれぞれ「20人」、「440pt」である場合には、「次に特定される報酬内容」として「460pt」が特定され、「当該報酬が特定されるために必要なグループ内ユーザ数」として「23人」が特定される。このようにして特定された情報をユーザに提示することで、ユーザが属するグループのユーザ数を増やそうとするさらなる動機付けを当該ユーザに与えることができる。なお、「当該報酬が特定されるために必要なグループ内ユーザ数」についての情報は、例えば「あと3人」(=23−20)といったテキスト形式でユーザに提示されてもよい。
【0057】
なお、報酬特定手段58によって特定された報酬についての処理方法については、様々な態様が含まれてもよい。例えば、
図7のウェブページP3および
図9のウェブページP13(以上、拡散用ページ)に示したように、ユーザ端末10から事前登録要求があった場合には、報酬特定手段58によって特定された報酬として、その要求を認識した時点での、ユーザが属するグループ内のユーザ数に基づく報酬(P3の例では60pt、P13の例では60pt)をユーザに通知することが好ましい。また、
図7の電子メールM1のURL2や
図9の電子メールM2のURL3を指定するアクセス要求を行うことによってユーザは、所望のタイミングで拡散用ページを閲覧することができ、そのアクセス要求を行った時点での、グループ内のユーザ数と、当該ユーザ数に基づいて報酬特定手段58によって特定された報酬を認識することができる。ユーザは事前登録要求を行ったタイミング、又はユーザが要求を行う所望のタイミングにおいて、報酬特定手段58によって特定された報酬を認識することができるため、自身が属するグループ内のユーザ数が増加することによる実益がわかりやすくなる。そのため、グループ内のユーザ数を増やそうとする、より一層の動機付けにつながる。
また、上記では、報酬特定手段58によって特定された報酬が直ちにユーザに付与されない場合について説明したが、ユーザが希望する場合には当該報酬を直ちにユーザに付与してもよい。つまり、報酬特定手段58によって特定された報酬をユーザが受け取るか否かについてユーザによって選択可能となるボタンを、その報酬をユーザに提示するウェブページ(拡散用ページ)に表示させ、当該ボタンに対する操作入力に基づきユーザが報酬を受け取ることを希望することを認識した場合には、報酬をユーザに付与してもよい。
図14に示す報酬設定テーブルの例では、グループ内ユーザ数と報酬とが1対1の関係で規定されているが、グループ内ユーザが増加するにつれて累積的に付与される報酬を規定してもよい。例えば、以下のように規定する。
・グループ内ユーザ数:1 報酬内容:30pt
・グループ内ユーザ数:2 追加分として報酬内容:30pt
・グループ内ユーザ数:3 追加分として報酬内容:40pt
・グループ内ユーザ数:4 追加分として報酬内容:20pt
…
このように規定した場合、グループ内ユーザに対して付与すべき報酬(ポイント)の総量は、
図14に示した例と変わらない。そして、ユーザに付与すべきグループ内ユーザ数に応じた各報酬について、それぞれ個別にユーザの所望のタイミングでユーザが受け取ることができるようにしてもよい。
【0058】
(1−7)本実施形態のゲームの事前登録処理フロー
次に、本実施形態のゲームAの事前登録処理フローの一例について、
図11A〜
図11Cのシーケンスチャートを参照して説明する。
図11Aは、最初のユーザであるユーザU1による事前登録処理を示しており、
図6および
図7の表示内容に対応する。
図11Bは、2番目のユーザであるユーザU2による事前登録処理を示しており、
図8および
図9の表示内容に対応する。
図11Cは、
図11Aおよび
図11Bに示すフローチャート内の報酬特定処理の詳細処理を示すフローチャートである。
なお、各図において、
図6〜9に示した各ウェブページP1〜P3、P11〜P13、および、コメントCM1,CM2の表示タイミングに、各符号を付してある。
以下の説明において、事前登録ページの要求、および、事前登録要求は、それぞれ本発明の「アクセス要求」の一例である。
【0059】
(A)最初のユーザによるゲームの事前登録処理(
図11A)
図11Aにおいて先ず、ユーザU1が、ユーザ端末10を操作してゲーム運営者等から告知されている新規ゲームの事前登録のためのURLを指定して事前登録ページの要求を行う場合について説明する(ステップS10)。ゲーム運営者等から告知されているURLは、予め定められた特定の記号で構成されており、グループIDは含まれていない。事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録ページの要求に係るHTTPリクエストを取得すると、ユーザU1以外の他ユーザに対応したグループIDの有無を判定する(ステップS12)。事前登録ページの要求において他ユーザに対応したグループIDの有無を判定することによって、事前登録ページの要求が他ユーザに対応したグループIDに関連付けられているか否かについて判定される。なお、事前登録サーバ20のCPU21は、ステップS12の判定結果を、ユーザU1と対応付けてRAM23に記録しておく。
事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録ページの要求に、ユーザU1以外の他ユーザに対応したグループIDが含まれていないと判断すると、事前登録ページを表示するためのHTMLデータをユーザU1のユーザ端末10へ送信する(ステップS14)。ユーザ端末10のウェブブラウザは、受信したHTMLデータを解釈して事前登録ページを表示する(ステップS16)。
なお、本実施形態では、所定の期限(例えば、ゲームのサービス開始前日)までに事前登録を行うものとして説明しているため、ユーザ端末10からアクセス要求がなされた場合、事前登録サーバ20は、アクセス要求された時刻が、予め設定されている所定の期限を過ぎているかを判定する。期限を過ぎていると判定した場合は、サービスが開始されているため、ゲームのトップページ(
図15のP20)を表示させるための画面データとしてHTMLデータをユーザ端末10に送信する。
【0060】
事前登録ページ(
図6のウェブページP1,P2)上でユーザU1が自身のメールアドレスを入力してボタンを操作すると、ユーザ端末10から事前登録サーバ20へ事前登録要求が送られる(ステップS18)。この事前登録要求には、ユーザU1のメールアドレスの情報が含まれている。事前登録要求を取得すると、事前登録サーバ20のCPU21は、RAM23に記録したステップS12の判定結果を読み出すことで、ユーザU1からの事前登録要求が、ユーザU1以外の他ユーザに対応したグループIDに関連付けられているか否か判断する。この例では、事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録要求が、ユーザU1以外の他ユーザに対応したグループIDに関連付けられていないと判断し、ステップS20以降の処理を実行する。すなわち、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザU1に対応したグループIDを発行(生成)し(ステップS20)、ユーザU1に対応したユーザIDとシリアルコードとを発行(生成)する(ステップS22)。ここで、ステップS20で発行されたグループIDを“g001”とする。
事前登録サーバ20のCPU21は、発行したグループIDとユーザIDを対応付けるとともに、ユーザIDと、メールアドレス、シリアルコード、グループ内ユーザ数、および事前登録日時の各項目のデータとを対応付けるようにして、事前登録データベースにデータを記録する(ステップS24)。なお、ユーザU1はグループに所属する最初のユーザとなるため、グループ内ユーザ数の項目は「1」が書き込まれる。また、事前登録日時の項目には、ステップS22でユーザIDを生成した日時のデータが書き込まれる。
【0061】
次いで、事前登録サーバ20のCPU21は、報酬特定処理を実行する(ステップS25)。報酬特定処理は必ずしも必須の処理ではないが、ユーザに事前登録に関する情報を拡散させる動機付けをより多く付与する点で好ましい。
図11Cに示すように、報酬特定処理では、事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録データベースを参照して、グループ内ユーザ数の項目のデータ(つまり、ユーザU1が所属するグループの人数)を読み出す(ステップS251)。ここでは、最初のユーザによる登録時であるため、グループ内ユーザ数は「1」である。そして事前登録サーバ20のCPU21は、読み出したグループ内ユーザ数を用いて、後述する報酬設定テーブル(
図14参照)からユーザ数に応じた報酬内容を特定する(ステップS252)。例えば、
図14に示す報酬設定テーブルの例では、報酬内容として30ポイントが特定される。また、事前登録サーバ20のCPU21は、ステップS251で読み出したグループ内ユーザ数に基づいて、報酬設定テーブルから、次に特定される報酬内容と、当該報酬が特定されるために必要なグループ内ユーザ数とを特定する(ステップS253)。例えば、
図14に示す報酬設定テーブルの例では、次に特定される報酬内容が60ポイントであることが特定され、60ポイントが特定されるために必要なグループ内ユーザ数が「2」であることが特定される。そして、
図7のウェブページP3に示す例では、次に特定される報酬に必要なグループ内のユーザ数を示す情報として、「あと1人」(つまり、次に特定される報酬に必要なグループ内ユーザ数(2)から、現在のグループ内ユーザ数(1)を引いた値)というテキストが含まれる。
【0062】
図11Aの説明に戻る。次いで事前登録サーバ20のCPU21は、拡散用ページを表示するためのHTMLデータ(拡散用HTMLデータ)を生成して(ステップS26)、ユーザU1のユーザ端末10へ送信する(ステップS28)。ユーザ端末10のウェブブラウザは、受信したHTMLデータを解釈して拡散用ページを表示する(ステップS30)。拡散用ページの例は、
図7のウェブページP3である。ステップS26において、事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録データベースを参照し、ユーザU1のユーザIDに対応するグループ内ユーザ数を読み出し、読み出したグループ内ユーザ数が表示されるようにしてHTMLデータを生成する。ステップS26の例では、グループ内ユーザ数が「1」(ユーザU1のみ)であるため、拡散用ページにはP3に例示したように例えば「あなたのグループは現在1人」というテキストが含まれる。
また、ステップS26において、事前登録サーバ20のCPU21は、ステップS252およびS253で特定した情報を含むようにして拡散用HTMLデータを生成する。例えばP3の拡散用ページには、現時点で特定された報酬内容として「30ポイント」、次に特定される報酬内容として「60ポイント」、および次に特定される報酬に必要なグループ内のユーザ数として「1人」が表示される。
【0063】
ステップS26において拡散用HTMLデータを生成するに当たって、事前登録サーバ20のCPU21は、ステップS10の事前登録ページの要求においてユニークURLが指定されていないため、新たにユニークURLを生成し、ユニークURLへのリンクを含む、新規ゲームの事前登録の案内に関するコメント(リンク付コメント)を拡散用HTMLデータに含ませるようにする。
また、事前登録サーバ20のCPU21は、SNSアプリケーションを起動するボタン(「SNS」)、ミニブログ用アプリケーションを起動するボタン(「Blog」)、IMアプリケーションを起動するボタン(「MES」)、および、電子メールアプリケーションを起動するボタン(電子メール記号の表示)のうち少なくともいずれか1つを含むボタン群を含むようにして、拡散用HTMLデータを生成する。このとき、各ボタンの操作に基づいてAPIを呼び出すことによってボタンに対応するアプリケーションが起動するように、HTMLデータが生成されている。
【0064】
事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザU1に対して発行したユーザIDを含むURLと、ユーザU1に対して発行されたシリアルコードとを含むメッセージが記述された電子メールを生成し(ステップS32)、ユーザU1のユーザ端末10へ送信する(ステップS34)。
【0065】
ユーザU1が拡散用ページ(例えば、
図7のウェブページP3)において、例えばSNSアプリケーションに対応付けたボタンを操作すると(ステップS36:YES)、ユーザ端末10に実装されているSNSアプリケーションが起動するとともに、上記ユニークURLを含むリンク付コメントを作成する(ステップS38)。SNSアプリケーション上でユーザU1がリンク付コメントを投稿することを要求する操作を行うと、そのリンク付コメントがSNSサーバ70へ送信される(ステップS40)。SNSサーバ70は、受信したリンク付コメントをサーバ内のデータベースに、ユーザU1と対応付けて記録する(ステップS42)。
なお、ステップS36において、いずれかのアプリケーションに対応付けたボタンが操作されない場合には(ステップS36:NO)、アプリケーションは起動されずに拡散用ページを表示したままとなる。
【0066】
SNSサーバ70はその後、SNSを利用可能なユーザから当該リンク付コメントの閲覧要求があった場合には、このリンク付コメントを含むHTMLデータを当該ユーザへ送信する。送信された当該リンク付コメントを含むHTMLデータが、閲覧要求を行ったユーザ端末10のウェブブラウザにより解釈され、ウェブページが表示されることによって、ユーザU1以外のユーザが、ユーザU1からのリンク付コメントに含まれるユニークURLを指定して、事前登録サーバ20へ新規ゲームの事前登録ページの要求を行うことが可能となる。すなわち、ユーザU1によるアプリケーションに対応付けられたいずれかのボタンに対する操作によって、ユーザU1によるゲームAの事前登録処理において発行されたユニークURLを含む事前登録に関する情報が、SNS、IM、あるいは電子メール等のアプリケーションを通して他ユーザに拡散することになる。
【0067】
なお、図示していないが、ユーザU1のユーザ端末10がステップS34で受信した電子メールに含まれる、ユーザU1に対して発行されたユーザIDを含むURLへのリンクを選択する操作を行った場合、当該URLを指定したHTTPリクエストが事前登録サーバ20へ送信される。事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザU1のユーザ端末10へ当該URLに含まれるユーザIDに対応付けられたグループIDに応じた拡散用HTMLデータを送信する。このとき、事前登録サーバ20のCPU21は、ユニークURLを特定するために、ユーザU1からのHTTPリクエストに含まれるURLに含まれるユーザIDに対応付けられているグループIDを、事前登録データベースを参照して特定する。
【0068】
(B)2番目のユーザによるゲームの事前登録処理(
図11B)
例えば、ユーザU1の友達であるユーザU2が、ユーザU1によって投稿されたリンク付コメントを閲覧することによって、事前登録を行う場合について説明する。SNSサーバ70は、ユーザU2から閲覧要求を受け付けると(ステップ50)、サーバ内のデータベースからユーザU1のリンク付コメントを読み出し(ステップS52)、そのリンク付コメントを含むHTMLデータを生成してユーザU2のユーザ端末10へ送信する(ステップS54)。ユーザU2のユーザ端末10のウェブブラウザは、受信したHTMLデータを解釈してユーザU1のリンク付コメントを表示する(ステップS56)。
【0069】
ユーザU1のリンク付コメントには、
図11AのステップS20で発行されたグループID(“g001”;ユーザU1に対応したグループID)に対応するユニークURLが含まれている。ユーザU2は、閲覧したリンク付コメントに含まれているユニークURLを指定して事前登録ページの要求を行う(ステップS58)。この事前登録ページの要求には、ユニークURLが含まれている。事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録ページの要求に係るHTTPリクエストを取得すると、ユーザU2以外の他ユーザに対応したグループIDの有無を判定する(ステップS60)。事前登録サーバ20のCPU21は、ステップS60の判定結果を、ユーザU2と対応付けてRAM23に記録しておく。
事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録ページの要求に、ユーザU2以外の他ユーザに対応したグループID(この場合、ユーザU1に対応したグループID)が含まれていると判断すると、事前登録ページを表示するためのHTMLデータをユーザU2のユーザ端末10へ送信する(ステップS62)。ユーザU2のユーザ端末10のウェブブラウザは、受信したHTMLデータを解釈して事前登録ページを表示する(ステップS64)。
なお、本発明の実施形態では、所定の期限(例えば、ゲームのサービス開始前日)までに事前登録を行うものとして説明しているため、ユーザ端末10からアクセス要求がなされた場合、事前登録サーバ20は、グループIDの有無を判定する前に、アクセス要求された時刻が、予め設定されている所定の期限を過ぎているかを判定する。期限を過ぎていると判定した場合は、ゲームのサービスが開始されているため、グループIDの有無にかかわらず、ゲームのトップページ(
図15のP20)をユーザ端末10に表示させるための画面データとしてのHTMLデータをユーザ端末10に送信する。
【0070】
事前登録ページ(
図8のウェブページP11,P12)上でユーザU2が自身のメールアドレスを入力してボタンを操作すると、ユーザU2のユーザ端末10から事前登録サーバ20へ事前登録要求が送られる(ステップS66)。この事前登録要求には、ユーザU2のメールアドレスの情報が含まれている。事前登録要求を取得すると、事前登録サーバ20のCPU21は、RAM23に記録したステップS60の判定結果を読み出すことで、ユーザU2からの事前登録要求が、ユーザU2以外の他ユーザ(この例では、ユーザU1)に対応したグループIDに関連付けられているか否か判断する。この例では、事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録要求が、ユーザU1以外の他ユーザに対応したグループIDに関連付けられていると判断し、ステップS68以降の処理を実行する。すなわち、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザU2に対応したユーザIDとシリアルコードとを発行(生成)する(ステップS68)。事前登録サーバ20のCPU21は、ユニークURLに含まれているグループID(つまり、他ユーザであるユーザU1に対応したグループID)と、発行したユーザIDとを対応付けるとともに、ユーザIDと、メールアドレス、シリアルコード、グループ内ユーザ数、および事前登録日時の各項目のデータとを対応付けるようにして、事前登録データベースにデータを記録する(ステップS70)。なお、ユーザU2は2番目のユーザとなるため、グループ内ユーザ数の項目は「2」が書き込まれる。また、事前登録日時の項目には、ステップS68でユーザIDを生成した日時のデータが書き込まれる。
【0071】
なお、上述したように、本発明の実施の形態においては、事前登録データベースへの登録は、所定の期限(例えば、ゲームのサービス開始前日)までに行うことを前提としているため、所定の期限経過後は、事前登録データベースで管理される各グループに対応付けられて管理されているユーザの数は、変動しないという性質を有している。
また、他の実施の形態として、ユーザIDの数が1つのグループに対応付け可能な上限値に達したかを判定する処理を追加してもよい。例えば、1つのグループに対応付け可能なユーザIDの数の上限値として「100」と設定しておき、ユーザIDをグループIDと対応付けるタイミングで、そのユーザIDをグループIDに対応付けた場合に、グループIDに対応付けられるユーザIDの数が上限値を超えるか否かを判定する。仮に、上限値を超えることになる場合、事前登録サーバ20はユーザ端末10にエラー通知を行う。このように上限値を設けることで、ゲームの進行に大きく影響を与えない程度の報酬設定が可能となる、または、過大な報酬を付与することをなくすことができるといった効果を得ることができる。
【0072】
次いで、事前登録サーバ20のCPU21は、報酬特定処理を実行する(ステップS71)。ステップS71の報酬特定処理の内容は、
図11AのステップS25(
図11Cの各処理)と同一である。例えば、
図14に示す報酬設定テーブルの例では、次に特定される報酬内容が100ポイントであることが特定され、100ポイントが特定されるために必要なグループ内ユーザ数が「3」であることが特定される。そして、
図9のウェブページP13に示す例では、次に特定される報酬に必要なグループ内のユーザ数を示す情報として、「あと1人」(つまり、次に特定される報酬に必要なグループ内ユーザ数(3)から、現在のグループ内ユーザ数(2)を引いた値)というテキストが含まれる。
次いで事前登録サーバ20のCPU21は、拡散用ページを表示するためのHTMLデータ(拡散用HTMLデータ)を生成して(ステップS72)、ユーザU2のユーザ端末10へ送信する(ステップS74)。ユーザU2のユーザ端末10のウェブブラウザは、受信したHTMLデータを解釈して拡散用ページを表示する(ステップS76)。拡散用ページの例は、
図9のウェブページP13である。ステップS72において、事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録データベースを参照し、ユーザU2のユーザIDに対応するグループ内ユーザ数を読み出し、読み出したグループ内ユーザ数が表示されるようにしてHTMLデータを生成する。ステップS72の例では、グループ内ユーザ数が「2」(ユーザU1,U2の2名)であるため、拡散用ページにはP13に例示したように例えば「あなたのグループは現在2人」というテキストが含まれる。
【0073】
ステップS72において拡散用HTMLデータを生成するに当たって、事前登録サーバ20のCPU21は、ステップS58の事前登録ページの要求に含まれているユニークURLへのリンクを含む、新規ゲームの事前登録の案内に関するコメント(リンク付コメント)を拡散用HTMLデータに含ませるようにする。また、事前登録サーバ20のCPU21は、SNSアプリケーションを起動するボタン(「SNS」)、ミニブログ用アプリケーションを起動するボタン(「Blog」)、IMアプリケーションを起動するボタン(「MES」)、および、電子メールアプリケーションを起動するボタン(電子メール記号の表示)のうち少なくともいずれか1つを含むボタン群(指示オブジェクト)を含むようにして、拡散用HTMLデータを生成する。このとき、各ボタンの操作に基づいてAPIを呼び出すことによってボタンに対応するアプリケーションが起動するように、HTMLデータが生成されている。より詳しく説明すると、指示オブジェクトは、ユーザ端末にインストールされている各種のアプリケーションを起動させると共に、当該起動させたアプリケーションにユニークURLを引き渡す命令を実行させることを可能とする操作対象といえる。
ここで、HTMLデータを生成するに際して、ボタン群(操作オブジェクト)の近傍に、次に特定される報酬の内容を示す情報と、当該報酬のために登録が必要となるユーザ数の条件を示す情報とを、ユーザ端末10の表示部16に表示させることを可能にする形式で生成することが望ましい。次に特定される報酬が魅力的な場合、ユーザは登録者数を増加させるため、ボタンを操作するインセンティブが働くからである。
なお、事前登録サーバ20は、ユーザU1のグループのユーザ数の他に、事前登録データベースに登録されている他のグループのユーザ数を読み出し、グループを示す情報とユーザ数とを含むランキング形式の表として表示させるためのHTMLデータを生成してもよい。HTMLデータは、
図18のP25(後述する)に示すように拡散用ページとは別のウェブページとなるように生成してもよいし、拡散用ページに含めるように生成してもよい。また、ランキング表には、全体のランキングの他に、自分の所属するグループの相対的な順位が分かるように、表示させるHTMLデータを生成することが望ましい。全体のグループの中で相対的な順位関係が分かることにより、ユーザはより高い順位を目指すため、ボタンを操作するインセンティブが働くからである。
【0074】
事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザU2に対して発行したユーザIDを含むURLと、ユーザU2に対して発行されたシリアルコードとを含むメッセージが記述された電子メールを生成し(ステップS78)、ユーザU2のユーザ端末10へ送信する(ステップS80)。
【0075】
ユーザU2が拡散用ページ(例えば、
図9のウェブページP13)において、例えばSNSアプリケーションに対応付けたボタンを操作すると(ステップS82:YES)、ユーザ端末10に実装されているSNSアプリケーションが起動するとともに、上記ユニークURLを含むリンク付コメントを作成する(ステップS84)。SNSアプリケーション上でユーザU2がリンク付コメントを投稿することを要求する操作を行うと、そのリンク付コメントがSNSサーバ70へ送信される(ステップS86)。SNSサーバ70は、受信したリンク付コメントをサーバ内のデータベースに、ユーザU2と対応付けて記録する(ステップS88)。
なお、ステップS82において、いずれかのアプリケーションに対応付けたボタンが操作されない場合には(ステップS82:NO)、アプリケーションは起動されずに拡散用ページを表示したままとなる。
【0076】
なお、図示していないが、ユーザU2のユーザ端末10がステップS80で受信した電子メールに含まれる、ユーザU2に対して発行されたユーザIDを含むURLへのリンクを選択する操作を行った場合、当該URLを含むHTTPリクエストが事前登録サーバ20へ送信される。事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザU2のユーザ端末10へ当該アURLに含まれるユーザIDに対応付けられたグループIDに応じた拡散用HTMLデータを送信する。このとき、事前登録サーバ20のCPU21は、ユニークURLを特定するために、ユーザU2からのHTTPリクエストに含まれるURLに含まれるユーザIDに対応付けられているグループIDを、事前登録データベースを参照して特定する。
【0077】
以上説明したように、上述した実施形態では、新規のゲームの事前登録に関する情報は、グループIDに対応するユニークURLに関連付けられてユーザ間で拡散される。そして、ユーザによる事前登録は、ユニークURLに対応するグループIDと関連付けて行われる。
すなわち、上述したように、ユーザU1によるアクセス要求が他ユーザ(つまり、ユーザU1以外のユーザ)に対応したグループIDに関連付けられていないと判定された場合、ユーザU1に対応したグループIDとユーザU1に対応したユーザIDとが対応付けられる。ここで、ユーザU1がグループに対応付けられる最初のユーザとなる。一方、ユーザU2が他ユーザであるユーザU1から拡散された情報に基づいてアクセス要求を行った場合、つまり、ユーザU2によるアクセス要求が他ユーザに対応したグループIDに関連付けられていると判定された場合、他ユーザ(ユーザU1)に対応したグループIDとユーザU2に対応したユーザIDとが対応付けられる。それによって、ユーザU2は、他ユーザ(ユーザU1)が既に対応付けられているグループに対応付けられることになる。同様にして、新規のゲームの事前登録に関する情報の拡散ルート上のすべてのユーザに対応したユーザIDが、拡散される情報に関連付けられているグループIDに対応付けられる。
よって、本実施形態の制御装置によれば、ネットワークを介して新規のゲームの事前登録に関する情報をユーザ間で拡散させていく過程においてユーザをグループ化することができる。
【0078】
上述した実施形態では、制御装置が、グループIDに対応付けられているユーザIDの数を示す情報をアクセス要求元のユーザに通知する通知手段55を備える場合について説明した。制御装置が通知手段55を備えることで、新規ゲームの事前登録に関する情報の拡散に関与している各ユーザは、自身が所属するグループ内のユーザ数(つまり、グループ内ユーザ数)を認識できるため、そのユーザ数を増やすために積極的に情報を拡散することを動機付けられる。
グループ内ユーザ数をユーザに通知するタイミングは適宜設定してもよい。上述した実施形態では、
図9のウェブページP13に示すようにグループIDに対応付けられたグループ内ユーザ数が更新されたタイミングで表示され、あるいはユーザが任意のタイミングで受信メールM2の中のURLへのリンクを選択することでユーザIDやグループIDを含むアクセス要求がなされたタイミングで表示される場合について説明したが、これらのタイミングに限られない。グループ内ユーザ数を事前登録処理のタイミングでは通知せずに、事前登録が締め切られて新規のゲームのサービスが開始された後の任意のタイミングで通知してもよい。
【0079】
上述した実施形態では、グループ内ユーザ数自体を通知する例について説明したが、この例に限られない。グループ内ユーザ数に対応するランク又はカテゴリーであってもよい。例えば、グループ内ユーザ数に応じて、以下のランクA〜Dのいずれかを通知してもよい。
・ランクA:グループ内ユーザ数が31以上
・ランクB:グループ内ユーザ数が21〜30
・ランクC:グループ内ユーザ数が11〜20
・ランクD:グループ内ユーザ数が 1〜10
このようにランク付けし、例えば随時「現在Dランク!次はCランクを目指せ!」といったテキストも通知することで、グループに所属しているユーザによる他ユーザの勧誘を促進することができる。
また、それぞれのグループ内のユーザ数で比較を行い、ユーザ数によるグループ間のランキング情報を通知してもよい。つまり、通知する情報は、グループ内のユーザ数に基づいて集計される同一グループの登録の状況についての情報や、複数のグループの各グループ内のユーザ数に基づいて集計されるグループ間の登録の状況についての情報など、通知を受けたユーザが、自グループの登録者数を増やすため、他のユーザに事前登録を促す行動に結びつけることができる情報であれば、どのようなものであってもよい。
【0080】
なお、通知手段55を備えることは必須ではない。すなわち、事前登録データベースにおいてユーザIDとグループIDとを対応付けているため、グループ内ユーザ数をユーザに通知することはユーザをグループ化することに対して必須の要件ではない。
【0081】
上述した実施形態では、ウェブページP1(
図6)、P11(
図8)に示したように、事前登録処理においてユーザのメールアドレスを取得し、取得したメールアドレスを事前登録データベースに記録する場合を例示したが、メールアドレスを取得して記録することは必須ではない。また、上述した実施形態では、電子メールM1(
図7)、M2(
図9)に示したように、事前登録要求を行ったユーザから取得したメールアドレスに基づいて、ユーザに対して電子メールを送信する場合を例示したが、電子メールを送信することは必須ではない。メールアドレスを取得、あるいは電子メールを送信しない場合であっても、ウェブページP3(
図7)、P11(
図8)に基づいてユーザはユニークURLに関連付けて事前登録に関する情報を拡散することができるため、ユーザをグループ化することができる。
【0082】
上述した実施形態では、制御装置が、新規ゲームの事前登録に係るアクセス要求にユニークURLが含まれていない場合に、第1対応付け手段52によって生成されたグループIDを含むユニークURLを生成する生成手段53と、アクセス要求に含まれるユニークURL、若しくは生成手段53によって生成されたユニークURL、又は、当該ユニークURLへのリンクを、アクセス要求元のユーザのユーザ端末10に表示させる第1表示手段56とを備える場合について説明した。この構成によれば、新規ゲームの事前登録に係るアクセス要求を行ったユーザのユーザ端末には、例えばウェブページP3の表示領域101に示したように、自身が所属するグループのグループIDを含むユニークURLが表示される。そのため、ユーザは、新規のゲームの事前登録に関する情報を拡散するために、表示されているユニークURLを他ユーザに転送するか、あるいはネットワーク上で他ユーザからアクセス可能な位置に置くこと等が可能となる。このユニークURLを基に新規ゲームの事前登録に係るアクセス要求を行うユーザは、例えば
図8のウェブページP11に例示したように、自身のユーザ端末10のウェブブラウザによって拡散対象の情報(つまり、新規ゲームの事前登録に関する情報)を直ちにウェブページ上で閲覧することができる。そのため、ユーザ間で効率的に、新規ゲームの事前登録に関する情報を拡散させることができる。
なお、制御装置が生成手段53と第1表示手段56を備えることは必須ではない。すなわち、事前登録データベースにおいてユーザIDとグループIDとを対応付けているため、ユニークURLへのリンク等をユーザ端末10に表示させることはユーザをグループ化することに対して必須の要件ではない。
【0083】
上述した実施形態では、制御装置が、新規ゲームの事前登録に係るアクセス要求に含まれるユニークURL、又は生成手段53によって生成されたユニークURLを含むリンク付コメント(メッセージの一例)を送信するアプリケーションを起動するためのボタン(操作対象の一例)を、アクセス要求元のユーザのユーザ端末10に表示させる第2表示手段57、を備える場合について説明した。制御装置が第2表示手段57を備えることで、ユーザは、アプリケーションを起動するとともにユニークURLを含むリンク付コメントを、当該アプリケーションによって送信する準備が整うようになる。そのため、ユーザは、ボタンに対する簡易な操作によって、事前登録に関する情報をユニークURLに関連付けて他ユーザに拡散させることができる。
なお、制御装置が第2表示手段57を備えることは必須ではない。アプリケーションを起動するためのボタンを表示させない場合であっても、ユーザが当該ボタンによらず自らアプリケーションを起動してユニークURLを含むコメントを投稿等すること等によってユニークURLに関連付けて事前登録に関する情報を拡散させることもできる。
上述した実施形態では、アプリケーションの例として、SNSアプリケーション、ミニブログ用アプリケーション、IMアプリケーション、および、電子メールアプリケーションの例を挙げたが、この中でも特に、SNSアプリケーション(例えばフェイスブック)とIMアプリケーション(例えばLINE)のように、関わりのある複数のユーザ間でメッセージを共有する、あるいはメッセージを通知する機能を備えたアプリケーションが好ましい。このようなアプリケーションを起動するためのボタンを表示させることで、事前登録の前から元々交流のあるユーザ同士でユニークURLに関連付けて事前登録に関する情報を拡散し、拡散ルート上のユーザ群を1つのグループにまとめることができる。
【0084】
上述した実施形態において判定手段51は、グループIDに対応するユニークURLが、新規ゲームの事前登録に係るアクセス要求に含まれているか否かに基づいて、アクセス要求がグループIDを含むか否かを判定する場合について説明した。すなわち、グループIDに対応するユニークURLをアクセス要求に含ませるようにすることで、ユニークURLの有無に基づき、新規ゲームの事前登録に係るアクセス要求にグループIDが含まれているか否かについての判定処理が容易に実行できる。
【0085】
上述した実施形態において
図7〜9では、ユニークURLへのリンク(ハイパーリンク)が表示される場合を例にしているが、この例に限られず、ユニークURLを指定するためのハイパーリンクが対応付けられたアイコン、バナー等の表示対象であってもよい。また、ユニークURLへのリンクではなく、単にユニークURLのテキスト情報を表示させてもよい
【0086】
(2)第2の実施形態
上述した第1の実施形態では、ゲームの事前登録の案内に関する情報を拡散するときに、当該情報にグループIDに対応するユニークURLを関連付ける場合について説明したが、この点は必須ではない。例えば、拡散対象とする情報にグループID自体を関連付けてもよい。この場合も、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザからのゲームの事前登録に関するアクセス要求にグループIDが含まれていない場合には、ユーザIDとグループIDを発行して互いに対応付けて事前登録データベースに記録する。ユーザからのアクセス要求にグループIDが含まれている場合には、ユーザIDを発行し、当該ユーザIDと、アクセス要求に含まれているグループIDとを対応付ける。この場合には、拡散対象とする情報に関連付けられるのはユニークURLではなく、グループID自体となる。
【0087】
本実施形態において、ゲームの事前登録の案内に関する情報にグループID自体を関連付けた場合の事前登録処理について、
図12A、
図12Bを参照して説明する。
図12Aおよび
図12Bはそれぞれ、第2の実施形態に係る事前登録処理の一例を示すシーケンスチャートである。
図12Aおよび
図12Bはそれぞれ、
図11Aおよび
図11Bに対応する図であり、同様のステップについては同一の符号を付して重複説明を省略する。
以下の説明において、事前登録ページの要求、および、事前登録要求は、それぞれ本発明の「アクセス要求」の一例である。
【0088】
(A)最初のユーザによるゲームの事前登録処理(
図12A)
図12Aにおいて先ず、ユーザU1が、ゲーム運営者等から告知されている新規ゲームの事前登録のためのURLを指定して事前登録ページの要求を行う場合について説明する(ステップS10a)。この事前登録ページの要求は、ユーザが事前登録を行うに当たってグループIDの情報を有しているか否かに関わらず行う処理である。事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録ページの要求に係るHTTPリクエストを取得すると、事前登録ページ用のHTMLデータをユーザU1のユーザ端末10へ送信する(ステップS14a)。ユーザU1のユーザ端末10のウェブブラウザは、受信したHTMLデータを解釈して事前登録ページを表示する(ステップS16a)。この事前登録ページは、
図6のウェブページP1に対して、グループIDを入力する入力ボックスが追加されたものである。
ここでは、ユーザU1はグループができる前の最初のユーザ(つまり、グループIDを保持していないユーザ)であるため、事前登録ページにおいてユーザU1がグループIDを入力せず自身のメールアドレスを入力する場合について説明する。その結果、ユーザ端末10から事前登録サーバ20へ、グループIDを含まない事前登録要求が送られる(ステップS18a)。事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録要求にグループIDが含まれているか否かを判定し(ステップS19)、グループIDが含まれていないと判定すると、ステップS20以降の処理を行う。
ステップS20以降の処理は、基本的に
図11Aに示した処理と同じであるが、
図12Aに示す処理では、拡散用ページにユニークURLではなくグループIDが含まれている点で相違する。ユーザが、拡散用ページに表示されるいずれかのアプリケーションを起動する拡散用釦を操作すると(ステップS36:YES)、ユーザ端末10に実装されているSNSアプリケーションが起動するとともに、上記グループIDを含むコメント(グループID付コメント)を作成する(ステップS38a)。SNSアプリケーション上でユーザU1がグループID付コメントを投稿することを要求する操作を行うと、そのグループID付コメントがSNSサーバ70へ送信される(ステップS40a)。
【0089】
(B)2番目のユーザによるゲームの事前登録処理(
図12B)
例えば、ユーザU1の友達であるユーザU2のユーザ端末10がユーザU1のグループID付コメントを閲覧した場合、ユーザU2はグループIDを認識する。ユーザU1のグループID付コメントには、
図11AのステップS20で発行されたグループIDが含まれている。ユーザU2は、その後、ゲーム運営者等から告知されている新規ゲームの事前登録のためのURLを指定して事前登録ページの要求を行う(ステップS58a)。事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録ページの要求に係るHTTPリクエストを取得すると、事前登録ページ用のHTMLデータをユーザU2のユーザ端末10へ送信する(ステップS62a)。ユーザU2のユーザ端末10のウェブブラウザは、受信したHTMLデータを解釈して事前登録ページを表示する(ステップS64a)。この事前登録ページは、
図8のウェブページP11に対して、グループIDを入力する入力ボックスが追加されたものである。
ここでは、ユーザU2がステップS56のコメント表示によってグループIDを認識しているため、事前登録ページにおいてユーザU1がグループIDを入力し、かつ自身のメールアドレスを入力する場合を想定する。その結果、ユーザ端末10から事前登録サーバ20へ、グループIDを含む事前登録要求が送られる(ステップS66a)。事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録要求にグループIDが含まれているか否かを判定し(ステップS67)、グループIDが含まれていると判定すると、ステップS68以降の処理を行う。
ステップS68以降の処理は、基本的に
図11Bに示した処理と同じであるが、
図12Bに示す処理では、拡散用ページにユニークURLではなくグループIDが含まれている点で相違する。ユーザが、拡散用ページに表示されるいずれかのアプリケーションを起動する拡散用釦を操作すると(ステップS82:YES)、ユーザ端末10に実装されているSNSアプリケーションが起動するとともに、上記グループIDを含むコメント(グループID付コメント)を作成する(ステップS84a)。SNSアプリケーション上でユーザU2がグループID付コメントを投稿することを要求する操作を行うと、そのグループID付コメントがSNSサーバ70へ送信される(ステップS86a)。
【0090】
上述したように処理することで、ゲームの事前登録の案内に関する情報をネットワーク上で拡散するときに当該情報にグループID自体が関連付けられ、同一のグループIDを入力してアクセス要求を行ったユーザ同士を同一のグループに対応付けるようにすることができる。なお、グループIDに代えて、グループIDに対応付けられているコードをゲームの事前登録の案内に関する情報に関連付けてもよい。
本実施形態の制御装置においても、ネットワークを介して新規のゲームの事前登録に関する情報をユーザ間で拡散させていく過程においてユーザを適切にグループ化することができる。
なお、本実施形態では、ユーザが事前登録ページに対するアクセスを行いグループIDを入力するという、それぞれ異なる操作をユーザが行う必要があるが、第1の実施形態ではユニークURLを選択する操作のみで済むという点で、事前登録時の操作性が高いという利点がある。
【0091】
(3)第3の実施形態
次に、第3の実施形態に係る制御装置について説明する。
(3−1)制御装置が備える機能の概要
本実施形態の制御装置50Aの機能ブロック図を
図13に示す。制御装置50Aは、制御装置50に対して、報酬決定手段59が追加された点で異なる。
報酬決定手段59は、グループIDに対応付けられたユーザIDの数に基づいて、当該グループIDに対応したユーザに付与する報酬を決定する機能を備える。なお、本発明の実施の形態において「報酬」とは、ゲーム内で用いられる通貨・経験値などのポイント、アイテム・カードなどのオブジェクト、その他様々な事前登録対象となるゲームをプレイするユーザが所望する各種のデータのことをいう。付与対象となる報酬は、事前登録対象となるゲームにおける報酬に限られるものではなく、事前登録対象とは別のゲームにおける報酬が含まれていてもよい。また、報酬は、各ユーザに固有のユーザデータを書き換えることでユーザに付与されることとなる。「ユーザデータ」とは、各ユーザがゲームを進行する上で必要となるデータ類のことをいい、例えば、各種のパラメータ(レベル、体力、攻撃力、防御力などを示す値など)、ゲーム上のアイテム等の持ち物情報、プレイ回数等のプレイ履歴情報などのデータをいう。従って、報酬がユーザに付与されることにより、ユーザデータが変化することになる。
なお、本実施形態では、事前登録サーバ20が、ゲームのサービスが開始された後にはゲームサーバとしても機能することを想定するが、事前登録サーバとゲームサーバは別々の装置によって構成されていてもよい。事前登録サーバとゲームサーバが別々の装置によって構成される場合、報酬決定手段59の機能を事前登録サーバに設け、ゲームサーバに、報酬決定手段59によって決定された報酬をユーザに付与する機能を設けてもよい。
【0092】
報酬決定手段59の機能を実現するために、事前登録サーバ20のCPU21は、
図14に例示する報酬設定テーブルを参照する。報酬設定テーブルは、グループ内ユーザ数に応じた報酬内容を規定したテーブルであり、例えばストレージ25に記憶される。
図14の報酬設定テーブルの例では、報酬IDごとに、グループ内ユーザ数と報酬内容が対応付けられて規定される。報酬設定テーブルは、グループ内ユーザ数が多くなるほどより多くの報酬が対応付けられるように設定されている。なお、
図14に示す例では、報酬内容はポイントであるが、これに限定されない。報酬内容として、ユーザにゲーム上のアイテムやオブジェクト(キャラクタやカード等)を付与することや、ゲーム上でユーザが有利となるようにパラメータ(例えば、ユーザのキャラクタのHPや攻撃力を増加させる等)を設定することでもよい。この場合、グループ内ユーザ数が多くなるほど、付与するアイテムやオブジェクトの数を多くしてもよいし、若しくは付与するアイテムをより価値のあるもの(例えば、よりレア度の高いアイテム等)にしてもよいし、付与するオブジェクトをより価値のあるもの(例えば、よりレア度の高いカード等)にしてもよい。また、グループ内ユーザ数が多くなるほど、ゲーム上でユーザが有利となる設定の度合いを高くしてもよい(例えば、キャラクタの攻撃力をより高くする等)。
また、
図14に示すように、グループ内ユーザ数が1人の場合でも、そのグループ内のユーザに報酬を付与することを決定してもよい。
図14の場合とは異なり、グループ内ユーザ数次第では、報酬が付与されないことを決定する場合があってもよい。すなわち、「グループID単位でユーザに付与する報酬を決定する」ことには、報酬がゼロである場合も含まれる。例えば、グループ内のユーザ数が所定値以下の場合には、報酬が付与しないことを決定してもよい。
【0093】
事前登録データベースでは、
図5に示したように、グループ内ユーザ数の項目に記録されているデータは、各ユーザに対応付けられたグループIDに共通の値であるため、このグループ内ユーザ数の値と報酬設定テーブルを参照することで、ユーザごとに報酬内容を決定することができる。具体的には、事前登録サーバ20のCPU21は、新規のゲームの事前登録の期限が過ぎたタイミングで、事前登録を行ったユーザからシリアルコードを含むアクセス要求があった場合、そのシリアルコードに対応するグループ内ユーザ数の値を事前登録データベースから読み出す。次いで事前登録サーバ20のCPU21は、読み出したグループ内ユーザ数の値に対応する報酬内容を、報酬設定テーブルを参照して決定する。
なお、本実施形態では、事前登録サーバ20がユーザ端末10からシリアルコードを取得し、取得したシリアルコードに基づいてユーザに付与する報酬内容を決定するように構成しているが、ユーザ端末10から取得する情報はシリアルコードでなくてもよい。アクセスを行ったユーザに対応するグループ内ユーザ数を読み出すことができればよいので、ユーザ端末10から取得する情報は、ユーザID、メールアドレスであってもよい。
【0094】
事前登録サーバ20が、ゲームのサービスが開始された後にはゲームサーバとしても機能する場合には、事前登録サーバ20のCPU21は、決定した報酬をユーザに対して付与する処理を行う。
事前登録サーバ20と、ゲームのサービスが開始された後に運用されるゲームサーバとが異なる装置である場合には、事前登録サーバ20のCPU21は、ゲームサーバに対して、ユーザと対応付けて、当該ユーザに対して付与することを決定した報酬内容のデータを送信する。ゲームサーバは、報酬内容のデータを受信すると、ゲームのサービスが開始された後に当該データに基づいて報酬をユーザに対して付与する処理を行う。
【0095】
(3−2)本実施形態の報酬決定処理および報酬付与処理
図15を参照して本実施形態の報酬決定処理および報酬付与処理について説明する。
図15は、本実施形態のゲームを初めて実行するときのユーザ端末10の表示画面の一例を示す図である。つまり、
図15は、新規のゲームの事前登録の期間が過ぎて、ゲームのサービスが開始された後に、事前登録をしたユーザがゲームを開始するときの処理を示している。
【0096】
図15のウェブページP20は、新規のゲームAのサービスの開始日以降にユーザがゲームAのURLを基にアクセスした場合にユーザ端末10に表示される。ウェブページP20には、ボタンb10(「ゲームを始める」)とボタンb11(「事前登録者専用ページ」)が表示される。ゲームAに事前登録を行ったユーザ(事前登録者)も事前登録を行っていないユーザもボタンb10(「ゲームを始める」)を操作することで、P23に示すようにウェブページが更新されて、ゲームAを開始することができる。
【0097】
一方、ボタンb11(「事前登録者専用ページ」)が操作されると、P21に示すようにウェブページが更新される。ウェブページP21には、事前登録を行ったユーザに配布されているシリアルコードを入力するための入力ボックスb12と、入力されたシリアルコードを送信するためのボタンb13(「送信する」)とが含まれる。例えばユーザU1がゲームAを開始する場合を想定すると、ユーザU1には、
図7に示したように、シリアルコードとして“def001”が配布されているため、ウェブページP21のボタンb12に“def001”を入力して送信する。送信されたシリアルコードが適切なコードである場合、P22に示すようにウェブページが更新される。ウェブページP22には、ユーザU1が所属するグループに所属するユーザ数(つまり、ユーザU1のユーザIDに対応するグループ内のユーザ数)と、当該ユーザ数に基づいてグループ内の各ユーザに付与される報酬の内容(この例では、500ポイント)とが表示される。
なお、シリアルコードに代えて、事前登録データベースで管理されているユーザであることを特定することができる情報であればどのような情報を入力するようにしてもよく、例えば、ユーザID、メールアドレス入力するようにしてもよい。
ウェブページP22にはボタンb14(「ゲームを始める」)が含まれており、このボタンb14が操作されると、P23に示すようにウェブページが更新されてゲームAを開始することができる。
【0098】
(3−3)本実施形態の報酬決定処理および報酬付与処理フロー
次に、本実施形態の報酬決定処理および報酬付与処理フローの一例について、
図16のシーケンスチャートを参照して説明する。なお、
図16において、
図15に示した各ウェブページP21〜P23の表示タイミングに、各符号を付してある。
新規のゲームの事前登録の期限が過ぎ、当該ゲームのサービスが開始された後、ユーザU1によってウェブページP20のボタンb11(「事前登録者専用ページ」)が操作されると、ユーザU1のユーザ端末10から事前登録サーバ20に対してHTTPリクエストが送信される(ステップS90)。このHTTPリクエストを取得すると、事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録者専用ページを表示するためのHTMLデータ(事前登録者用HTMLデータ)をユーザU1のユーザ端末10へ送信する(ステップS92)。ユーザU1のユーザ端末10のウェブブラウザは、受信したHTMLデータを解釈して事前登録者専用ページを表示する(ステップS94)。
図15のウェブページP21は、事前登録者専用ページの例である。事前登録者専用ページ上でユーザU1がシリアルコード(例えば、“def001”)を入力して送信する操作を行うと、ユーザ端末10は、入力されたシリアルコードを事前登録サーバ20へ送信する(ステップS96)。
【0099】
事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザU1からのシリアルコードを取得すると、当該シリアルコードの認証処理を行う(ステップS98)。つまり、事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録データベースにアクセスして、取得したシリアルコードが事前登録データベースに記録されているいずれかのシリアルコードと一致するか否かを判定する。取得したシリアルコードと同じシリアルコードが事前登録データベースに記録されていた場合には、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザU1に対して報酬を付与する対象となるユーザであることを決定し、取得したシリアルコードと同じシリアルコードが事前登録データベースに記録されていない場合には、ユーザU1に対して報酬を付与する対象ではないユーザであることを決定する。ここでは、取得したシリアルコードと同じシリアルコードが事前登録データベースに記録されていた場合を想定する。その場合、事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録データベースにおいて、取得したシリアルコードに対応するグループ内ユーザ数の値を事前登録データベースから読み出す。次いで事前登録サーバ20のCPU21は、読み出したグループ内ユーザ数の値に対応する報酬内容を、報酬設定テーブルを参照して決定し(ステップS100)、当該報酬内容をユーザU1のユーザデータに書き込む処理を行う(ステップS102)。ここで、ユーザデータとは、新たにサービスが開始されたゲームにおいて各ユーザに対応して設けられるデータである。例えば報酬内容としてユーザU1に500ポイントを付与する場合には、ユーザU1に対応するユーザデータの保有ポイントの値に500ポイントを加算する処理が行われる。
なお、本実施形態では、事前登録データベースにおいて予めグループ毎のユーザ数がそれぞれ格納されている例で説明しているが、この例に限られない。報酬を付与することを決定した後に、報酬の付与対象となるグループ内のユーザ数を読み出す、あるいは計数するようにしてもよい。
【0100】
事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザU1が所属するグループのグループ内ユーザ数と決定した報酬内容をユーザU1に通知するためのHTMLデータを生成し、ユーザU1のユーザ端末10へ送信する(ステップS104)。ユーザU1のユーザ端末10のウェブブラウザは、受信したHTMLデータを解釈してウェブページ(例えば、
図15のP22)を表示する(ステップS106)。例えばウェブページP22において、ボタンb14(「ゲームを始める」)がユーザU1によって操作されると、ユーザU1のユーザ端末10は、ゲーム開始要求を事前登録サーバ20へ送信する(ステップS108)。ゲーム開始要求を受け付けると、事前登録サーバ20のCPU21は、ゲームの初期ページ(例えば、ゲームのチュートリアルについてのウェブページ)を表示するためのHTMLデータ(ゲームの初期ページ用HTMLデータ)をユーザU1のユーザ端末10へ送信する(ステップS110)。ユーザU1のユーザ端末10のウェブブラウザは、受信したHTMLデータを解釈してウェブページ(例えば、
図15のP23)を表示する(ステップS112)。
なお、事前登録サーバ20のCPU21は、決定した報酬内容のみをユーザU1に通知するためのHTMLデータを生成し、ユーザU1のユーザ端末10へ送信してもよい。その場合は、
図15のP22とは異なり、報酬内容のみを通知するためのウェブページがユーザU1のユーザ端末10に表示される。
【0101】
ユーザ端末10にゲーム専用のアプリケーションをインストールしてゲームを進行する他の実施形態において、事前登録サーバ20から各種データを送信し、当該データに基づいてユーザ端末10内のアプリケーションを実行することによりゲームの進行を進めることができる場合においては、事前登録サーバ20は、HTMLデータを生成することなく報酬を示す情報をユーザ端末10に通知すればよい。
【0102】
本実施形態において、事前登録データベースにおいて、ユーザに報酬が付与済みであるか否かを判定するためのフラグをユーザIDに対応付けて設けてもよい。この場合、ユーザからシリアルコードが送信された場合に、事前登録サーバ20のCPU21は、事前登録データベースにアクセスしてフラグをチェックし、報酬が付与済みでないと判定した場合に上記ステップS100およびS102の処理を行う。
報酬内容を決定するに当たって報酬設定テーブルが参照される場合の例について説明したが、この例に限られない。グループ内ユーザ数を事前登録データベースから読み出した後、事前登録サーバ20のCPU21は、所定の演算式に基づいて報酬内容を決定してもよい。例えば、グループ内ユーザ数をNとしたときに、報酬内容を100×N(ポイント)としてもよい。
【0103】
本実施形態の制御装置によれば、グループ内ユーザ数(つまり、同一のグループIDに対応付けられたユーザIDの数)が多いほど多くの報酬が付与されるため、新規のゲームの事前登録の案内に関する情報の拡散に関与している各ユーザが、自身が所属するグループに付与される報酬を多くするために、より積極的に情報を拡散することを動機付けられる。すなわち、上記情報の拡散をより促進させる仕組みを構築することができる。
【0104】
(4)変形例
以下、上述した各実施形態の変形例について説明する。
実施形態の変形例に係る制御装置50Bの機能ブロック図を
図17に示す。制御装置50Bは、制御装置50に対して、報酬決定手段59、提示手段60および計数手段61が追加された点で異なる。なお、変形例においては、報酬決定手段59、提示手段60および計数手段61のうちいずれかを備えていればよい。
【0105】
(4−1)変形例1
変形例1に係る制御装置は、2以上のグループIDについて、各グループIDに対応付けられているユーザIDの数を示す情報を比較可能な形式でユーザに提示する提示手段60を備える。
各グループIDに対応付けられているユーザIDの数を示す情報の提示例を、
図18を参照して説明する。
図18において、ウェブページP20aは、
図15のウェブページP20に対してボタンb15(「事前登録者数のグループ別ランキング」)が追加された点で異なる。このボタンb15が操作されると、P25に示すようにウェブページが更新される。ウェブページP25では、グループ名ごとに(つまり、グループIDごとに)、グループ内ユーザ数が多い順にランキング形式で表示する例が示される。なお、ランキング形式で表示するのは、比較可能な形式の一例に過ぎず、他の形式で表示してもよい。例えば、各グループをグループ内ユーザ数が多い順に棒グラフで表示してもよい。
なお、ボタンb15には、ウェブページP25をユーザ端末10において表示させるために、事前登録サーバ20にウェブページP25のリクエストを行う情報(URL情報)が対応付けられている。
ウェブページP25にはボタンb16(「戻る」)を操作すると、ウェブページP20aに戻る。
図25において、グループIDに対応するグループ名は、適宜決定されてもよい。例えば、グループIDに対応付けられているユーザのうち最も事前登録日時が早いユーザのユーザ名をグループ名としてもよい。その他、グループの最初の登録者となるユーザにグループ名を登録させる仕組みを提供してもよい。その場合、入力されたグループ名を事前登録データベースで管理することで、このグループの名称として登録された「グループ名」を表示させることができるようになる。また、任意のユーザに、自分が所属するグループIDに対する「グループ名」を編集することを可能とする仕組みを提供することで、より柔軟にグループ名を変更することが可能となる。その場合、ユーザごとに異なるグループ名を示すテキスト情報等が同一のグループIDに対応付けられる。
【0106】
本変形例においてユーザに提示されるグループ内ユーザ数は、グループごとの情報の拡散度合いを示す指標である。2以上のグループIDの各々について、上記指標を比較可能な形式で提示することで、情報の拡散に関与している各ユーザの興味を引き付けることができる。例えば、
図18のウェブページP25に示したように、各グループIDに対応付けられているユーザIDの数を示す情報をランキング形式で提示する場合には、各ユーザが、自身が所属するグループのランキングに注目することになるため、尚更である。
【0107】
なお、
図18に示した例では、各グループのグループ内ユーザ数をユーザに提示するタイミングが、新規のゲームのサービスが開始されたタイミングである場合について示したが、この例に限られない。ゲームの事前登録が受け付けられている期間(ゲームのサービスが開始される前)において任意のタイミングで提示するようにしてもよい。ゲームの事前登録が受け付けられている期間に提示することで、各グループに所属するユーザが、自身が所属するグループのユーザ数を競うようになり、ユニークURLに関連付けて事前登録に関する情報をより積極的に拡散することが期待される。特に、グループ内ユーザ数をランキング形式で通知することが好ましい。ランキングをユーザに通知することで、ユーザに自身が所属するグループの順位を確認させることができるため、ユーザの競争心を煽ることができユニークURLに関連付けて事前登録に関する情報を積極的に拡散させることにつなげることができる。
なお、ゲームの事前登録期間においてランキング形式の表示をさせる場合、一つの方法として、
図7に示すウェブページP3や
図9に示すウェブページP13などに、
図18に示すボタンb15と同じ内容のボタンを表示させてもよい。こうすることで、ユーザはいつでもランキング情報を確認することができるようになる。
また、本変形例において提示手段60に加え、上述した第3の実施形態で説明した報酬決定手段59を備えるようにした場合には、以下で説明する構成とすることができる。すなわち、本変形例の報酬決定手段59は、グループIDに対応付けられたユーザIDの数のグループ間のランキングに基づいて、グループID単位で付与する報酬を決定し、グループIDに対応付けられた少なくともいずれかのユーザIDのユーザに対して報酬を付与する。このように報酬決定手段59を設定することでユーザは、事前登録が締め切られるまでの間に変動しうる自身が所属するグループの順位に対して事前登録期間中に注目するようになる。そのため、最終的により多くの、若しくは価値の高い報酬を得ることを目的としてより積極的にユニークURLに関連付けて事前登録に関する情報の拡散を促すことができるとともに、新規のゲームのサービスの開始のタイミング(つまり、ランキングが確定して報酬内容が決定されるタイミング)までのユーザの期待感を醸成させることができる。
なお、この場合、事前登録サーバ20のCPU21は、ユーザからのランキング表示要求を受け付ける度に、事前登録データベースにアクセスして、グループIDと対応付けてグループ内ユーザ数の値を読み出し、降順にソートすることでランキングの表示用データを生成する。
【0108】
本変形例の提示手段60の機能を実現するために、例えばウェブページP20aのボタンb15(「事前登録者数のグループ別ランキング」)が操作されると、ユーザのユーザ端末10からランキング表示要求が事前登録サーバ20に対して送信される。事前登録サーバ20のCPU21は、ランキング表示要求を受け付けると、事前登録データベースにアクセスして、グループIDごとにグループ内ユーザ数の値を読み出してソートし、グループ内ユーザ数をグループIDに対応付けてランキング形式で表示するためのHTMLデータを生成して、ユーザのユーザ端末10へ送信する。
【0109】
本変形例において、ユーザIDの数を示す情報を比較可能な形式で提示する場合に、グループ内ユーザ数自体を通知する例について説明したが、この例に限られない。グループ内ユーザ数に対応するランク又はカテゴリーであってもよい。その場合、
図18のウェブページP25には、例えばランクA〜Dの順にグループ名を表示してもよい。
【0110】
(4−2)変形例2
変形例2に係る制御装置の第2表示手段57は、複数種類の前記アプリケーションのいずれかを選択的に起動するための複数の操作対象を、選択されたアプリケーションの送信対象となるメッセージに含まれるユニークURLがアプリケーションの種類に対応する識別子を含むようにして、アクセス要求元のユーザのユーザ端末に表示させる。
上述した実施形態では、
図7のウェブページP3の表示領域101に含まれるユニークURLと、アプリケーション(
図7の例では、SNSアプリケーション)が起動した後のリンク付コメントに含まれるユニークURLとは同一であったが、本変形例では、リンク付コメントに含まれるユニークURLには、アプリケーションに対応する識別子が追加される。
例えば、表示領域101とリンク付コメントに含まれるユニークURLは、以下のようになる。
・表示領域101: “http://game_A.kkkkkk.co.jp/registration/group=g001”
・リンク付コメント:“http://game_A.kkkkkk.co.jp/registration/group=g001&from=sns1”
(特定のSNSアプリケーションに対応する識別子を“sns1”とする)
【0111】
また、変形例2に係る制御装置は、ユーザからのアクセス要求にユニークURLが含まれている場合に、当該ユニークURLに含まれる識別子を、対応するアプリケーションごとに計数する計数手段61を備える。つまり、ユニークURLを指定してアクセス要求が行われる度に、そのユニークURLに含まれる識別子をチェックし、識別子ごとに計数することで、ユーザがユニークURLに関連付けて事前登録に関する情報を拡散するときに利用されているアプリケーションごとの頻度についての情報を得ることができ、アプリケーションに関するマーケティング上の重要な情報を得ることができる。
【0112】
本変形例において、事前登録サーバ20のCPU21が拡散用HTMLデータを生成するに当たって、複数のアプリケーションの各々に対応するボタン群を含むようにして拡散用HTMLデータを生成する点は、上述した実施形態と同じである。本変形例では、各ボタンの操作に基づいてAPIを呼び出すことによってボタンに対応するアプリケーションが起動し、かつ起動したアプリケーションに対応する識別子をユニークURLに追加するように、拡散用HTMLデータが生成される点が上述した実施形態と異なる。
本変形例の事前登録データベースの構成例を、
図19に示す。
図19に例示する事前登録データベースは、
図5に示したものと比較して、識別子の項目が追加される。アプリケーションの項目には、ユーザが事前登録に係るアクセス要求を行ったときに指定されたURLに含まれる識別子、又は当該識別子に対応するアプリケーションを特定するテキスト又はコードが書き込まれる。
図19に示す例では、アプリケーションの項目に識別子が書き込まれている。事前登録サーバ20のCPU21は、ユニークURLを含むアクセス要求を受け付けると、当該ユニークURLに含まれる識別子を読み出し、発行したユーザIDと対応付けて事前登録データベースのアプリケーションの項目に、読み出した識別子を書き込む。事前登録サーバ20のCPU21は、例えばアプリケーションごとの使用頻度の情報を得るときには、事前登録データベースのアプリケーションの項目を参照して、アプリケーションに対応する識別子ごとに記録されている数を計数し、識別子ごとの割合を算出する。
【0113】
(4−3)変形例3
上述した各実施形態において、判定手段51は、ユーザからのアクセス要求に、他ユーザに対応したグループ情報としてのグループIDが含まれているか否かに基づいて、ユーザからのアクセス要求が他ユーザに対応したグループIDに関連付けられているか否かを判定する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、ユーザからアクセス要求の送信タイミングと、アクセス要求元のユーザによる、他ユーザに対応したグループIDの送信タイミングとは異なっていてもよい。例えば、ユーザによる事前登録ページの要求、事前登録要求、および、当該ユーザによる他ユーザに対応したグループIDの各々の送信タイミングが、要求元のユーザに対する同一セッション内で行われる場合には、ユーザからの事前登録に関するアクセス要求と他ユーザに対応したグループIDとが関連付けられていると判断してもよい。
【0114】
また、各実施形態において、判定手段51は、ユーザからのアクセス要求が他ユーザに対応したグループIDに関連付けられているか否かを判定するに当たって、アクセス要求元のユーザから送信されるグループIDに基づいて判定を行わなくてもよい。例えば、ユーザからのアクセス要求が他ユーザのユーザIDに関連付けられている(例えば、他ユーザのユーザIDを含む)か否かに基づいて、ユーザからのアクセス要求が他ユーザに対応したグループIDに関連付けられているか否かを判定してもよい。すなわち、
図5の事前登録データベースに示したように、ユーザIDとグループIDとが対応付けられているため、アクセス要求に他ユーザのユーザIDが関連付けられているか否かに基づいて、当該アクセス要求が他ユーザに対応したグループIDに関連付けられているか否か判定することができる。
この場合、通知手段55は、ユーザからのアクセス要求が他ユーザのユーザIDに関連付けられていると判定した場合に、当該ユーザIDが対応付けられているグループIDと同じグループIDに対応付けられているユーザIDの数を示す情報をアクセス要求元のユーザに通知してもよい。例えば、事前登録サーバ20のCPU21は、アクセス要求がユーザIDを含むと判定した場合、ユーザIDの数を示す情報をアクセス要求元のユーザに通知するために、事前登録データベースにアクセスして、当該ユーザIDに対応するグループ内ユーザ数の項目のデータを読み出す。
【0115】
上述した各実施形態において、グループIDおよびユーザIDが事前登録サーバ20で発行(生成)される場合について説明したが、この場合に限られない。グループIDおよびユーザIDの少なくともいずれか一方は、ユーザ端末10によって生成されるようにしてもよい。この場合、ユーザ端末10は、生成したグループID、ユーザIDを事前登録サーバ20へ送信し、事前登録サーバ20が送信されたグループID、ユーザIDを記録する。そして、事前登録サーバ20は、既に記録済みのグループID、ユーザIDと同一のグループID、ユーザIDがユーザ端末10から送信されてきた場合には、ユーザ端末10に対して、グループID、ユーザIDを変更するように指示してもよい。それによって、グループIDおよびユーザIDは、ユーザ端末10によって生成される場合に、ユーザ間、またはグループ間でユーザIDまたはグループIDが重複することを防止することができる。
【0116】
以上、本発明の実施形態および変形例について詳細に説明したが、本発明は実施形態および変形例の記載に限定されない。また、各実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのは勿論である。上述した各実施形態および各変形例に記載された技術的事項は、適宜組合せてもよい。
【0117】
上述した実施形態および変形例では、事前登録データベースにおいてグループ内ユーザ数が記録されていることを前提として説明したが、グループ内ユーザ数は必ずしも記録されていなくてもよい。その場合、グループ内ユーザ数を必要する処理(例えば、グループ内ユーザ数の提示や、グループ内ユーザ数に基づいて報酬決定の処理)を行う時点で、同一のグループIDに対応付けられたユーザIDの数を計数すればよい。
【0118】
図10では、事前登録サーバ20によって制御装置50が構成されている場合について説明したが、別の観点では、上述した実施形態の事前登録システム1は、
図20に示すように表すこともできる。ここで、
図10では、第1表示手段56、第2表示手段57の機能が事前登録サーバ20によって実現されるとしたが、ユニークURLへのリンクやアプリケーションを起動するためのボタンを表示するのはユーザ端末10であるとみることもできる。そこで、
図10に示した、第1表示手段56および第2表示手段57を、
図20では、ユーザ端末10によって実現される表示手段62として示している。すなわち、ユーザ端末10の表示手段62は、アクセス要求に関連付けられているユニークURL、若しくは生成手段53によって生成されたユニークURLを事前登録サーバ20から取得し、当該ユニークURLと、当該ユニークURLを含むメッセージを送信するアプリケーションを起動するための操作対象とを表示する機能を備える。
また、
図20において、ユーザ端末10の実行手段63は、ボタンに対する操作に基づいてアプリケーションを実行し、事前登録サーバ20から取得したユニークURLを含むメッセージ(上述したリンク付コメント)を生成する機能を備える。
【0119】
上述した実施形態および変形例では、新規のゲームの事前登録の案内に関する情報をユーザ間で拡散させる場合について例示したが、新規のゲームでは、例えばギルドなど複数のユーザがグループ単位でプレイするゲームであることが好ましい。このようなゲームの場合、事前登録時に形成されたグループを利用して、ゲーム内のグループを形成するとよい。このようにすれば、当該ゲームのサービスが開始された時点で既にグループが形成されているため、ゲームの開始後直ちにグループ同士で協力してゲームを開始できる(例えば、グループ間対戦を実行できる)という利点がある。また、事前登録時に形成されたグループのユーザ間には、現実世界において何らかの繋がりがある場合が多い。そのため、事前登録時にグループ化されたユーザを、ゲーム内の同じグループに所属させることによって、ユーザ間の繋がりが強いグループを形成することができる。ユーザ間の繋がりが強いグループをゲーム内で形成することができるので、ユーザに対してゲームを継続的にプレイする動機付けを与えることができる。
なお、新規のゲームにおいてグループ単位でプレイするときのグループ内のユーザ数に制限がある場合には、以下の(i)または(ii)のいずれかの処理を行ってもよい。
(i) 例えば、新規のゲームにおいてグループ単位でプレイするときのグループ内の最大ユーザ数が20である場合には、事前登録処理においてグループ内ユーザ数が20に達するまで同一のユニークURLに関連付けて事前登録に関する情報を拡散していき、グループ内ユーザ数が20に達した場合には、21人目のユーザに対しては、新たなグループIDに対応付ける。こうすることで、事前登録処理において各グループIDに対応付けられたユーザ数は20以下となるため、新規のゲームのサービスが開始された後に、直ちに事前登録時に構成されたグループの単位でプレイを行うことができる。
(ii) 事前登録処理ではグループ内ユーザ数に制限を設けることなく、同一のユニークURLに関連付けて事前登録に関する情報を拡散させていく。そして、事前登録処理におけるグループ内ユーザ数が新規のゲームにおいてグループ単位でプレイするときのグループ内の最大ユーザ数よりも多い場合には、ゲームのサービスの開始時点で、事前登録処理においてグループに所属する複数のユーザを異なるグループに分割し、それによって、新規のゲームにおけるグループが上記最大ユーザ数以下となるようにする。例えば、新規のゲームにおいてグループ単位でプレイするときのグループ内の最大ユーザ数が20であって、事前登録処理におけるグループ内ユーザ数が55である場合には、第1グループ(20人)、第2グループ(20人)、第3グループ(15人)の3個のグループに複数のユーザを分割する。
【0120】
上述した実施形態および変形例では、新規のゲームの事前登録の案内に関する情報をユーザ間で拡散させる場合について例示したが、情報の種類は新規のゲームの事前登録の案内に限られるものではなく、如何なる情報でもよい。つまり、情報の拡散の過程において拡散ルート上のユーザを1つのグループに対応付けられればよく、拡散の対象となる情報の種類、性質は問わない。言い換えると、サービス開始前に事前登録を受け付け、サービス開始後に各グループの各ユーザにそれぞれ可変のサービスを提供することができる限り、いずれの分野においても適用可能である。
【0121】
上述した実施形態では、ユーザ端末に対する所定の操作入力は、ユーザ端末に対する所定の指示釦の押下操作の入力や、タッチパネル機能を備えたユーザ端末に対する表示画面上のタッチ操作の入力であるとしたが、操作入力はこれに限られない。操作入力は、加速度センサを備えたユーザ端末を振ることによる操作入力、あるいはジェスチャによる操作入力(ジェスチャ入力)であってもよい。ジェスチャ入力では、撮像機能を備えたユーザ端末に対する所定のジェスチャを行うことでユーザ端末がそのジェスチャを画像認識し、予めジェスチャに対応付けられた操作入力を認識する。また、音声認識プログラムを実行可能なユーザ端末の場合には、操作入力は、音声を入力することにより行われてもよい。
【0122】
[発明のまとめ]
以上の記載から本発明は例えば以下のように把握される。
【0123】
本発明に係る制御装置は、
ユーザからのアクセス要求が、他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられているか否かを判定する判定手段(51)と、
前記判定手段(51)によって前記アクセス要求が前記他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられていないと判定された場合には、前記ユーザに対応したグループ情報と前記ユーザに対応したユーザ情報とを対応付ける第1対応付け手段(52)と、
前記判定手段(51)によって前記アクセス要求が前記他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられていると判定された場合には、前記他ユーザに対応したグループ情報と前記ユーザに対応したユーザ情報とを対応付ける第2対応付け手段(54)と、
を備える。
【0124】
「制御装置」は、例えば、ユーザ端末との間で無線又は有線による通信を確立できるネットワークサーバ等の情報処理装置であってもよい。
本発明に係る制御装置において「グループ情報」は、少なくとも1人のユーザからなるグループを特定する情報であればよく、例えば個々のグループごとに割り当てられたグループIDであってもよい。本発明に係る制御装置において「ユーザ情報」は、個々のユーザを特定するための情報であればよく、例えば個々のユーザごとに割り当てられたユーザIDであってもよい。
【0125】
本発明に係る制御装置において、ユーザ間の情報の拡散はグループ情報に関連付けて行われる。そして、ユーザ(「第1ユーザ」という。)によるアクセス要求が他ユーザ(つまり、第1ユーザ以外のユーザ)に対応したグループ情報に関連付けられていないと判定された場合、第1ユーザに対応したグループ情報と第1ユーザに対応したユーザ情報とが対応付けられる。この場合、第1ユーザがグループに対応付けられる最初のユーザとなる。一方、第1ユーザによるアクセス要求が他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられていると判定された場合、他ユーザに対応したグループ情報と第1ユーザに対応したユーザ情報とが対応付けられ、それによって第1ユーザが、他ユーザが既に対応付けられているグループに対応付けられることになる。そのため、情報の拡散ルート上のすべてのユーザのユーザ情報が、拡散される情報に関連付けられているグループ情報に対応付けられる。よって、ネットワークを介して情報をユーザ間で拡散させていく過程においてユーザを適切にグループ化できる。
【0126】
本発明に係る制御装置において、前記判定手段(51)によって前記アクセス要求が前記他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられていると判定された場合には、当該グループ情報に対応付けられているユーザ情報の数を示す情報をアクセス要求元のユーザに通知する通知手段(55)、を備えてもよい。「ユーザ情報の数を示す情報」は、ユーザ情報の数自体でもよいし、ユーザ情報の数に対応するランク又はカテゴリーについての情報であってもよい。
通知手段(55)を備えることで、情報の拡散に関与している各ユーザは、自身が所属するグループ内のユーザ数を認識できるため、そのユーザ数を増やすために積極的に情報を拡散することを動機付けられる。
【0127】
本発明に係る制御装置は、ユーザからのアクセス要求を取得した場合、当該ユーザに対応したグループ情報に対応付けられた、前記アクセス要求の取得時点のユーザ情報の数に基づいて、当該ユーザに付与すべき報酬を特定する報酬特定手段(58)、を備えてもよい。
ここで、「ユーザに付与すべき特典」は、(i)ユーザに付与される実際の特典、(ii)実際には付与されないがユーザからのアクセス要求があった時点でユーザに報酬を付与することを仮定した場合の当該報酬(言わば、仮の報酬)や、(iii) ユーザからのアクセス要求があった時点でユーザが報酬を受け取ることを希望した場合にユーザに付与される報酬等であってもよい。
ユーザからのアクセス要求に応じて、そのアクセス要求が行われた時点でのユーザに付与されるべき報酬が特定される。アクセス要求の度にそのアクセス要求が行われた時点での報酬が特定されため、その報酬を認識したユーザは、自身に対応したグループ内のユーザ数をさらに増やすために積極的に情報を拡散することを動機付けられる。
【0128】
本発明に係る制御装置は、グループ情報に対応付けられたユーザ情報の数に基づいて、当該グループ情報に対応したユーザに付与する報酬を決定する報酬決定手段(59)、を備えてもよい。
報酬決定手段(59)を備えることで、グループ内のユーザ数(つまり、同一のグループ情報に対応付けられたユーザ情報の数)が多いほど多くの報酬を付与することが決定されるため、情報の拡散に関与している各ユーザが、自身が所属するグループに付与される報酬を多くするために、より積極的に情報を拡散することを動機付けられる。すなわち、情報の拡散を促進させる仕組みを構築することができる。
【0129】
本発明に係る制御装置は、2以上のグループ情報について、各グループ情報に対応付けられているユーザ情報の数を示す情報を比較可能な形式でユーザに提示する提示手段(60)、を備えてもよい。「ユーザ情報の数を示す情報」は、ユーザ情報の数自体でもよいし、ユーザ情報の数に対応するランク又はカテゴリーについての情報であってもよい。
上述したように、情報の拡散ルート上のすべてのユーザのユーザ情報が同一のグループ情報に対応付けられるため、グループ内のユーザ数は、グループごとの情報の拡散度合いを示す指標である。2以上のグループ情報の各々について、上記指標を比較可能な形式で提示することで、情報の拡散に関与している各ユーザの興味を引き付けることができる。例えば、各グループ情報に対応付けられているユーザ情報の数を示す情報をランキング形式で提示する場合には、各ユーザが、自身が所属するグループのランキングに注目することになるため、尚更である。
なお、情報を拡散する期間が限られている場合、ユーザへの提示タイミングは、その期間中においてユーザの操作情報に基づく随時のタイミングでもよいし、その期間が経過した後であってもよい。
【0130】
本発明に係る制御装置において、前記判定手段(51)は、前記他ユーザに対応したグループ情報に対応するユニークURL(Uniform Resource Locator)が、前記アクセス要求に関連付けられているか否かに基づいて、前記アクセス要求が、前記他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられているか否かを判定してもよい。
グループ情報に対応するユニークURLをアクセス要求に関連付けるようにすることで、ユニークURLの関連付けの有無に基づき、アクセス要求にグループ情報が関連付けられているか否かについての判定処理が容易に実行できる。
【0131】
本発明に係る制御装置は、前記アクセス要求に前記ユニークURLが関連付けられていない場合には、前記ユーザに対応したグループ情報に対応するユニークURLを生成する生成手段(53)と、
前記アクセス要求に関連付けられているユニークURL、若しくは前記生成手段(53)によって生成されたユニークURL、又は、前記ユニークURLへのリンクを、アクセス要求元のユーザのユーザ端末に表示させる第1表示手段(56)と、を備えてもよい。
この構成では、アクセス要求を行ったユーザのユーザ端末には、自身が所属するグループのグループ情報に対応するユニークURL、又はそのユニークURLへのリンクが表示される。そのため、ユーザは、情報を拡散するために、表示されているユニークURLを他ユーザに転送するか、あるいはネットワーク上で他ユーザからアクセス可能な位置に置くこと等が可能となる。このユニークURLを基にアクセス要求を行うユーザは、自身のユーザ端末のウェブブラウザによって拡散対象の情報を直ちにウェブページ上で閲覧することができる。そのため、ユーザ間で効率的に情報を拡散させることができる。
【0132】
本発明に係る制御装置は、前記アクセス要求に関連付けられているユニークURL、又は前記生成手段(53)によって生成されたユニークURLを含むメッセージを送信するアプリケーションを起動するための操作対象(例えば、ソフトウェアボタン)を、アクセス要求元のユーザのユーザ端末に表示させる第2表示手段(57)、を備えてもよい。以下、「ユニークURLを含むメッセージ」には、ユニークURL自体を含むメッセージ、および、ユニークURLへのリンクを含むメッセージの両方の場合が含まれる。「ユニークURLへのリンク」には、ユニークURLを指定するためのハイパーリンク、アイコン、バナー等の表示対象が含まれる。
アクセス要求を行ったユーザのユーザ端末に上記操作対象を表示させ、ユーザが当該操作対象を操作することで、ユーザは、アプリケーションを起動するとともにユニークURLを含むメッセージを、当該アプリケーションによって送信する準備が整うようになる。そのため、ユーザは、操作対象に対する簡易な操作によって、拡散対象の情報にユニークURLを関連付けることができる。
【0133】
本発明に係る制御装置において、前記第2表示手段(57)は、複数種類の前記アプリケーションのいずれかを選択的に起動するための複数の操作対象(例えば、ソフトウェアボタン)を、選択されたアプリケーションの送信対象となるメッセージに含まれるユニークURLがアプリケーションの種類に対応する識別子を含むようにして、アクセス要求元のユーザのユーザ端末に表示させ、
ユーザからのアクセス要求にユニークURLが関連付けられている場合に、当該ユニークURLに含まれる前記識別子を、対応するアプリケーションごとに計数する計数手段(61)、を備えてもよい。
この構成では、アクセス要求を行ったユーザのユーザ端末に複数の上記操作対象を表示させ、ユーザがいずれかの操作対象を操作することで、ユーザは、その操作対象に対応するアプリケーションを起動するとともに、当該アプリケーションの識別子を有するユニークURLを含むメッセージを、当該アプリケーションによって送信する準備が整うようになる。そして、ユーザからアクセス要求がある度に、そのアクセス要求にユニークURLが含まれている場合には、そのユニークURLに含まれる識別子が、対応するアプリケーションごとに計数される。そのため、複数のアプリケーションの中で情報の拡散に利用されているアプリケーションの頻度についての情報を得ることができ、アプリケーションに関するマーケティング上の重要な情報を得ることができる。
【0134】
本発明に係る別の制御装置は、所定の期限までにユーザのゲームへの登録を受け付けるときにユーザのグループ化を行う制御装置である。
この制御装置は、
ユーザからの登録要求があった場合に、当該登録要求が他ユーザに対応したグループ情報に対応するユニークURLに関連付けられているか否かを判定する判定手段(51)と、
前記判定手段(51)によって前記登録要求が前記ユニークURLに関連付けられていないと判定された場合には、前記ユーザに対応したグループ情報と前記ユーザに対応したユーザ情報とを対応付ける第1対応付け手段(52)と、
前記判定手段(51)によって前記登録要求が前記ユニークURLに関連付けられていないと判定された場合には、前記ユーザに対応したグループ情報に対応するユニークURLを生成する生成手段(53)と、
前記判定手段(51)によって前記登録要求が、前記他ユーザに対応したグループ情報に対応するユニークURLに関連付けられていると判定された場合には、前記他ユーザに対応したグループ情報と前記ユーザに対応したユーザ情報とを対応付ける第2対応付け手段(54)と、
前記登録要求に関連付けられているユニークURL、若しくは前記生成手段(53)によって生成されたユニークURLと、当該ユニークURLを含むメッセージを送信するアプリケーションを起動するための操作対象とを、登録要求元のユーザのユーザ端末に表示させる表示手段(56,57)と、
を備える。
【0135】
本発明に係る制御方法は、
ユーザからのアクセス要求が、他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられているか否かを判定するステップと、
前記判定するステップにおいて前記アクセス要求が前記他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられていないと判定された場合には、前記ユーザに対応したグループ情報と前記ユーザに対応したユーザ情報とを対応付けるステップと、
前記判定するステップにおいて前記アクセス要求が前記他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられていると判定された場合には、前記他ユーザに対応したグループ情報と前記ユーザに対応したユーザ情報とを対応付けるステップと、
を備える。
【0136】
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、
ユーザからのアクセス要求が、他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられているか否かを判定する判定手段(51)、
前記判定手段(51)によって前記アクセス要求が前記他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられていないと判定された場合には、前記ユーザに対応したグループ情報と前記ユーザに対応したユーザ情報とを対応付ける第1対応付け手段(52)、及び、
前記判定手段(51)によって前記アクセス要求が前記他ユーザに対応したグループ情報に関連付けられていると判定された場合には、前記他ユーザに対応したグループ情報と前記ユーザに対応したユーザ情報とを対応付ける第2対応付け手段(54)、
として機能させるためのプログラムである。
【0137】
本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムを格納する、光ディスク、磁気ディスク等の、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体である。
【0138】
本発明に係る制御システムは、ユーザ端末(10)と、当該ユーザ端末(10)と通信可能に構成されるサーバ(20)と、を含む制御システム(1)である。
この制御システムにおいて、前記サーバ(20)は、
ユーザからのアクセス要求があった場合に、当該アクセス要求が他ユーザに対応したグループ情報に対応するユニークURLに関連付けられているか否かを判定する判定手段(51)と、
前記判定手段(51)によって前記アクセス要求が前記ユニークURLに関連付けられていないと判定された場合には、前記ユーザに対応したグループ情報と前記ユーザに対応したユーザ情報とを対応付ける第1対応付け手段(52)と、
前記判定手段(51)によって前記アクセス要求が前記ユニークURLに関連付けられていないと判定された場合には、前記ユーザに対応したグループ情報に対応するユニークURLを生成する生成手段(53)と、
前記判定手段(51)によって前記アクセス要求が、前記他ユーザに対応したグループ情報に対応するユニークURLに関連付けられていると判定された場合には、前記他ユーザに対応したグループ情報と前記ユーザに対応したユーザ情報とを対応付ける第2対応付け手段(54)と、
を備える。
この制御システム(1)において、アクセス要求元のユーザの前記ユーザ端末(10)は、
前記アクセス要求に関連付けられているユニークURL、若しくは前記生成手段(53)によって生成されたユニークURLを前記サーバから取得し、当該ユニークURLと、当該ユニークURLを含むメッセージを送信するアプリケーションを起動するための操作対象とを表示する表示手段(62)と、
前記操作対象に対する操作に基づいて前記アプリケーションを実行し、前記取得したユニークURLを含むメッセージを生成する実行手段(63)と、
を備える。
【0139】
なお、上記では、本発明の理解を容易にするため、適宜図面に記載された符号を括弧書きで記載しているが、これにより本発明に係る制御装置等が図示の態様に限定されるものではない。