(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5959503
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】有機化合物の改良または有機化合物に関連する改良
(51)【国際特許分類】
A61K 8/40 20060101AFI20160719BHJP
A61K 8/35 20060101ALI20160719BHJP
A61K 8/49 20060101ALI20160719BHJP
A61Q 15/00 20060101ALI20160719BHJP
A61Q 13/00 20060101ALI20160719BHJP
【FI】
A61K8/40
A61K8/35
A61K8/49
A61Q15/00
A61Q13/00 101
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-504245(P2013-504245)
(86)(22)【出願日】2011年4月12日
(65)【公表番号】特表2013-523862(P2013-523862A)
(43)【公表日】2013年6月17日
(86)【国際出願番号】EP2011055725
(87)【国際公開番号】WO2011128340
(87)【国際公開日】20111020
【審査請求日】2014年4月8日
(31)【優先権主張番号】1006042.4
(32)【優先日】2010年4月12日
(33)【優先権主張国】GB
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】501105842
【氏名又は名称】ジボダン エス エー
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【弁理士】
【氏名又は名称】葛和 清司
(74)【代理人】
【識別番号】100195419
【弁理士】
【氏名又は名称】矢後 知美
(72)【発明者】
【氏名】ペリング,キース,ダグラス
(72)【発明者】
【氏名】ベハン,ジョン,マーティン
(72)【発明者】
【氏名】プロヴァン,アラン,フォーブス
【審査官】
今村 明子
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭53−015319(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/000083(WO,A1)
【文献】
特開昭54−101443(JP,A)
【文献】
特開2001−002618(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0154851(US,A1)
【文献】
香粧品科学,2001年 9月20日,p.150-151
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00−90/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(2Z,6E)−ノナ−2,6−ジエンニトリルならびに2−シクロヘキシルヘプタ−1,6−ジエン−3−オンおよび/または2−(2,4−ジメチルシクロヘキシル)ピリジンを含有する香料を含む、女性の臭気のためのデオドラント組成物。
【請求項2】
(2Z,6E)−ノナ−2,6−ジエンニトリルが、香料の0.001重量%〜0.01重量%の量で存在する、請求項1に記載のデオドラント組成物。
【請求項3】
2−シクロヘキシルヘプタ−1,6−ジエン−3−オンが、香料の0.005重量%〜0.03重量%の量で存在する、請求項1または2に記載のデオドラント組成物。
【請求項4】
2−(2,4−ジメチルシクロヘキシル)ピリジンが、香料の0.05重量%〜0.3重量%の量で存在する、請求項1に記載のデオドラント組成物。
【請求項5】
臭気が、女性の腋窩臭気である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデオドラント組成物。
【請求項6】
女性の臭気の認知を減少させるための、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデオドラント組成物における(2Z,6E)−ノナ−2,6−ジエンニトリルならびに2−シクロヘキシルヘプタ−1,6−ジエン−3−オンおよび/または2−(2,4−ジメチルシクロヘキシル)ピリジンの使用。
【請求項7】
臭気が、女性の腋窩臭気である、請求項6に記載の使用。
【請求項8】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のデオドラント組成物を投与することを含む、女性の臭気の認知を減少させる方法。
【請求項9】
臭気が、女性の腋窩臭気である、請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デオドラント性(deodorancy)に有用な組成物および方法に関与する。
【背景技術】
【0002】
ヒトの腋窩部にデオドラント効果を供給するための広範で多様な技術が存在する。これらには、フレグランスを介したデオドラント性を要求する多数の発明が含まれる。しかしながら、腋窩臭の問題に言及するこれらの技術は、通常男女の区別をしていない。
【0003】
一方の性に特定したデオドラント性に焦点を当てた一つの開示は、WO03/061609である。そこで開示された組成物および方法は、いわゆる「交叉適応(cross-adapting)」剤の使用に頼っている。交叉適応剤は、嗅覚受容体部位を臭気物質と競争する着臭剤であるか、さもなければ、対象が臭気物質に鈍感になるように着臭剤シグナルの処理に関与する脳回路に干渉する着臭剤である。
【0004】
着臭剤である交叉適応剤を使用することの問題は、臭気を減少させることまたは除去することに加えて、それらが、デオドラント組成物に対して所望されない快楽効果を発揮し得ることである。
効果的なデオドラント組成物、特に一方の性に特化した、適用されるデオドラント組成物の快楽性に悪影響を及ぼさない物質を用いるものを提供する必要性が残る。
【発明の概要】
【0005】
出願人は、驚くべきことに、デオドラント組成物へのバイオレットニトリル(Violet Nitrile)の添加が、汗、特に女性の汗からの臭気の知覚を減少させる際に効果的であることを見出した。
第一の側面において、本発明は、バイオレットニトリルを含むデオドラント組成物を提供する。
本発明の別の側面において、バイオレットニトリルを含む女性特有のデオドラント組成物を提供する。
本発明の別の側面において、バイオレットニトリルを含有するデオドラント組成物を投与することを含む、臭気の知覚を減少させる方法を提供する。
【0006】
本発明のさらに別の側面において、臭気の知覚を減少させるためのデオドラント組成物における、バイオレットニトリルの使用を提供する。
用語「臭気の知覚を減少させる」の一般性を損なうことなく、用語は、特に女性の臭気、なおより特には女性の腋窩部の臭気の知覚を減少させることを指す。
【0007】
本明細書では、デオドラント組成物は、臭気、特にはヒトの腋窩臭気およびより特には女性の腋窩臭気の知覚強度を減少させるためにまたは遮断するために使用される、品物または品物に適用される組成物を指す。デオドラント組成物を、ヒトの腋窩部、浴室、洗濯かご、個人用ロッカーまたは体育館などの室内などの場所に使用してもよい。デオドラント組成物を、前記場所内にまたは周辺に、スプレー、蒸発によりまたは前記組成物の好適な適用手段により、散布するかまたは分散させてもよい。デオドラント組成物の適用に好適な品物は、当該技術分野において既知であり、例えば、デオスプレー(deo-spray)、デオスティック(deo-stick)、エアフレッシュナー、ろうそくなどを含む。
【0008】
バイオレットニトリルまたは(2Z,6E)−ノナ−2,6−ジエンニトリルは、グリーンバイオレットとして説明されてきた、10%ジプロピレングリコール中でにおいを有する既知のフレグランス物質である。香料の0.01重量%〜約0.02重量%以下での使用が提案されている。
【0009】
バイオレットニトリルを、デオドラント組成物に単独で適用してもよく、または香料の一部として前記デオドラント組成物を適用してもよい。本発明は、その別の側面において、バイオレットニトリルを含む香料および臭気の知覚を減少させるためのデオドラント組成物における、前記香料の使用を提供する。
バイオレットニトリルは、デオドラント組成物における使用のために、100%までの香料を含んでもよく、すなわち、香料の唯一の成分として使用してもよく、または他の成分を含有する香料組成物における1種の成分として用いてもよい。
【0010】
バイオレットニトリルは、着臭剤であるため、香料中で用い得る量の限度は、香料に求められる特定の快楽性およびバイオレットニトリルが発揮する快楽効果により決定される。着臭剤効果を前提として、バイオレットニトリルの特定の快楽効果が所望される際にこれが推奨されるが、バイオレットニトリルを、香料を基準として0.01%または0.02重量%すらを超えるレベルで用いてもよい。
【0011】
もちろん、快楽性の観点から、高含有量のバイオレットニトリルを含有するデオドラント組成物のための香料を設計する全ての場合において、所望されるとは限らないこともあり得、その使用は、この検討により限定され得る。しかしながら、出願人は、驚くべきことに、ジナリン(Zinarine)および/またはファラオン(Pharaone)と共に香料における混合物中で使用する場合には、バイオレットニトリルを、香料の0.01重量%以下、より特には、0.01〜0.001重量%の量で、なおより特には0.005〜0.002重量%で、香料中で使用できることを見出した。ジナリンは、香料の少なくとも0.05重量%、より特には0.1〜0.3重量%の量で使用してもよい。ファラオンは、香料の少なくとも0.005重量%、より特には0.075〜0.03重量%の量で使用してもよい。
【0012】
バイオレットニトリルならびにファラオンおよび/またはジナリンを含有する臭気の知覚を減少させるためのデオドラント組成物における香料の使用は、本発明の特定の側面を形成する。なおより特には、バイオレットニトリルおよびファラオンを含有する香料は、本発明の側面を形成する。なおより特には、バイオレットニトリルおよびファラオンを含有する香料は、それぞれ少なくとも0.002%および0.005%の濃度で、本発明の他の側面を形成する。一層より特には、0.005%のバイオレットニトリルおよび0.005%のファラオンを含有する香料は、本発明の他の側面を形成する。
【0013】
バイオレットニトリルならびにジナリンおよび/またはファラオンに加え、香料はまた、香料において有用な、担体材料;香料ベース;および他の助剤を含んでもよい。
本明細書では、用語「担体材料」は、フレグランスの観点から中性または実質的に中性である材料を指し、すなわち、材料は、香料の官能特性を大きく改変しない。
【0014】
担体材料として、乳化系、すなわち、溶媒および界面活性剤系または香料産業において一般に使用される溶媒を挙げることができる。香料産業において一般に使用される溶媒の性質およびタイプの詳細な説明は、網羅することはできない。しかしながら、香料産業において有用な溶媒の非限定的な例として、ジプロピレングリコール、ジエチルフタラート、イソプロピルミリスタート、安息香酸ベンジル、2−(2−エトキシエトキシ)−1−エタノールまたはトリエチルシトラートを引用することができる。
【0015】
担体材料にはまた、吸収ゴムまたはポリマーあるいは封入材料などの固体また半固体が含まれる。封入は、当業者には周知のプロセスであり、例えば、スプレー乾燥、凝集もしくは湿式押出などの技法を使用して、または液滴形成もしくは複合液滴形成技法により行ってもよい。本明細書に記載する香料はあらゆる固体または半固体を含有する限り、本明細書において、バイオレットニトリル、ファラオンおよびジナリンについて提供される濃度が、前記香料における液体状態の成分の総重量を基準にこれらの成分の濃度を指すことが理解される。
【0016】
本明細書では、用語「香料ベース」は、バイオレットニトリル、ファラオンおよびジナリンとは異なる、少なくとも1種の香り付け共成分(perfuming co-ingredient)を含む組成物を意味する。
さらに、共成分は、快楽効果を付与するために使用される。例えば、かかる共成分は、香り付け共成分と考えられる場合には、当業者により、単ににおいを有するものとしてではなく、肯定的なもしくは心地良い意味で組成物のにおいを付与することができるかまたは改変することができるものとして認識されなければならない。
【0017】
ベース中に存在する香り付け共成分の性質およびタイプは、ここではより詳細な説明を保証せず、それは、いずれにせよ網羅的ではなく、当業者は、それらをその一般的な知識を基準としておよび意図する使用または適用および所望の官能効果により選択することができる。
【0018】
一般用語において、香り付け共成分は、アルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセタート、ニトリル、テルペン、炭化水素、窒素含有または硫黄含有ヘテロ環式化合物およびエッセンシャルオイルといった様々な化学クラスに属し、前記香り付け共成分は、天然または合成由来であり得る。これらの共成分の多くは、いずれにせよ、S. Arctander, Perfume and Flavor Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USAによる書籍またはそのより最近版などの参照文献において、あるいは同様の他の著作物においてならびに香料産業の分野における十分な特許文献として挙げられている。前記共成分はまた、制御された様式で、種々のタイプの香り付け化合物を放出することで知られる化合物であってもよいことも理解される。
【0019】
本明細書では、用語「助剤」は、その快楽特性以外の香料の特性に影響を与える成分を意味する。例えば、助剤は、香料もしくは香料を含有する品物を処理するための助けとして作用する成分であってもよく、または前記香料もしくは品物の取り扱いもしくは貯蔵を改善してもよい。また、香料または品物中に含有される1種または2種以上の成分に、光耐性(light resistance)または化学的安定性を付与する成分であってもよい。
【0020】
香料産業またはデオドラント性に一般に使用される助剤の性質とタイプの詳細な説明は、網羅することはできないが、前記成分は、当業者には周知であることを述べなければならない。助剤の例には、溶媒および共溶媒;界面活性剤および乳化剤;粘度およびレオロジー改変剤;増粘およびゲル化剤;保存性物質;顔料、染料および着色物;増量剤、充填剤および補強剤;熱および光の有害作用に対する安定剤、膨化剤、酸味料、緩衝剤および抗酸化剤が含まれる。
【0021】
本明細書では、香料を、デオドラント性において臭気の知覚を減少させるために使用することができる。香料を、対象に適用してもよく、またはデオドラント組成物中に組み込んでもよい。前記香料を含有するデオドラント組成物は、本発明の他の側面を形成する。
デオドラント組成物の構成成分の性質およびタイプは、香料に加えて、ここではより詳細な説明を保証せず、それは、いずれにせよ網羅的ではなく、当業者は、それらをその一般的な知識を基準としておよび前記製品の性質および所望の効果により選択することができる。
【0022】
好適なデオドラント組成物の例には、デオドラントもしくは制汗スティック、デオドラントもしくは制汗スプレー、石けん、洗剤および衣料用柔軟剤ならびにシャワーまたはバスソルト、ムース、オイルもしくはジェル、衛生用品またはシャンプーなどのヘアケア製品、ボディケア製品、エアフレッシュナーおよびまた化粧品調製物などの品物が含まれる。デオドラント組成物はまた、基材または布地のなどの表面に適用され、反臭気効果を発揮してもよい。他のデオドラント組成物は、衣料用消臭剤、アイロンウォーター(ironing water)、紙、雑巾などであり得る。
【0023】
本明細書において上述したデオドラント組成物のいくつかは、本発明の香料の1種または2種以上の成分について積極的な媒体(aggressive media)を含有し得、早過ぎる(premature)分解から、成分のいずれかを、例えば封入によりまたは成分の安定な前駆体を形成させることなどの化学修飾により、保護することが必要となり得る。
【0024】
香料を種々の前述のデオドラント組成物に組み込むことができる割合は、広範囲の値内で変化し得る。これらの値は、香り付けされるべきデオドラント組成物の性質に、ならびに所望の官能効果および所定のベースにおける共成分の性質に依存する。パーソナルケア製品に対する典型的な濃度は、組み込まれるデオドラント組成物の重量を基準として、香料のほぼ0.3重量%〜3重量%程度であるか、またはそれより多い。家庭用ケア製品については、量はより広く変化してもよく、例えば0.01%〜約20%である。実際に、電気式エアフレッシュナーにおけるなどの一定の用途においては、香料の量は、100%のデオドラント組成物であってもよい。
【0025】
ここで、以下に本発明を例示する一連の例が続く。
例1
インビトロ試験
25を超える構成員からなる、熟達した感覚パネルを使用して、順不同に提示された各サンプルを評価した。無臭/低臭溶媒、ジエチルフタラート(DEP)中の各香料の10%の希釈液からなるフレグランス混合物を含む各サンプルにつき、少なくとも30の評価がされた。
【0026】
例において報告された全ての評価を、一連の専用パネルにおいて実施した。一連は、全ての外部の雑音(すなわち、におい、騒音、動き)を排除するように設計され、パネリストは試験の間、気を散らされなかった。
フレグランス混合物および臭気を、500mlのガラス容器中に互いに並べて置いた。80μlの臭気を、均一にコットンパッド(直径5.5cm)上に均一に塗布し、パッドをフレグランス混合物(15ml直立瓶中に1ml)の脇の広口の(squat)15ml瓶の上部に置いた。フレグランス混合物の代わりにDEPを含有する同等の瓶を、同様のプロセスを使用して準備した。容器を閉じ、評価の前に30分間平衡化させた。
【0027】
各パネル構成員は、両極(0〜100)に固定した線目盛(line scale)を使用して、ガラス容器のヘッドスペース中で知覚され得る臭気および香料材料の強度について各サンプルを評価した。臭気対照を、標準(知覚強度75)として使用し、それに対して他の全ての知覚強度を測った。各パネリストに対する点数を標準化し、平均化して、パネル全体に及ぶ合意の点数を得た。
【0028】
表1.知覚試験用フレグランス処方物:
【表1】
【0029】
表2.女性の汗のにおいに対する知覚試験結果
【表2】
*同一の記号での結果は、有意差はない(p<0.05)
【0030】
0.1%のバイオレットニトリル(10%)、または0.1%のファラオン(10%)または0.1%のジナリン(それぞれ、FIP 25、26および27);
あるいは、0.2%のファラオン(10%)または0.2%のジナリン(それぞれ、FIP 29および30);
あるいは、0.1%のファラオン(10%)+0.1%のジナリン(FIP 33):
のいずれかを含有するフレグランスは、女性の汗のにおいの減少の観点から、ベースフレグランスに対して同様に働き、すなわち、ベースフレグランスの性能における著しい差異または改善は全くなかった。
【0031】
しかしながら、FIP 28[0.2%のバイオレットニトリル(10%)]、FIP 31[0.1%のバイオレットニトリル(10%)+0.1%のファラオン(10%)]およびFIP 32[0.1%のバイオレットニトリル(10%)+0.1%のジナリン]は、女性の汗のにおいの観点から、ベースフレグランスおよび他の全ての試験フレグランスよりも有意により良好に働いた。これらの3種のフレグランス間には、有意差は全くなく、よって、0.1%のバイオレットニトリル(10%)と0.1%のファラオン(10%)またはジナリンとの組み合わせは、0.2%のバイオレットニトリル(10%)を含有するフレグランスと同様に働いた。これは、バイオレットニトリルおよびファラオンまたはジナリン間の相乗効果を示すであろう。
【0032】
さらに、専門家の評価により、フレグランス中の0.2%のバイオレットニトリル(10%)が、快楽的に制限することが示唆されるが、0.1%のバイオレットニトリル(10%)およびファラオン(10%)またはジナリンのいずれかの組み合わせは、より快楽的に許容し得る。
【0033】
例2
インビトロ試験
香料組成物を作り、腋窩用製品におけるデオドラント作用について、US 4278658に記載されるにおい減少値(Odour Reduction Value)を使用して試験した。試験を、1重量%未満の調査対象の香料を含むアルコール性デオドラントで処置した36人の白人女性対象を使用して実施し、各パネリストの腋窩部に2秒間スプレーした。フレグランス‘G’は、高いデオドラント有効性を有することで知られる業務用品質の香料である。フレグランス‘H’は、少量のバイオレットニトリルおよびファラオン(表3を参照)をフレグランス‘G’に添加して得られた結果物である。香料を、0.95%(G)および0.7%(H)の等価用量で試験した。
【0034】
表3.腋窩試験用フレグランス処方物:
【表3】
【0035】
表4.腋窩女性パネル結果(5時間)
【表4】
【0036】
評価者(assessor)により用いられる臭気強度階級は、0〜5であり、5が最も高レベルの臭気であり、強度は、特定濃度の臭気性酸(malodorous acid)である、イソ吉草酸を含有する標準溶液に固定されている(表5を参照)。
【0038】
表4における結果は、フレグランスHが、汗臭気の減少の観点から、より低レベルで投与された場合であっても、より良好に働いたことを示す。本発明の材料のほんの少量の添加により、既に極めて活発に香料を用いる女性(females of already highly active perfumes)に対するデオドラント作用を向上させることができる。