(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5959636
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】内燃機関の燃料供給装置の動作方法および装置
(51)【国際特許分類】
F02D 41/20 20060101AFI20160719BHJP
F02D 45/00 20060101ALI20160719BHJP
【FI】
F02D41/20 380
F02D45/00 312N
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-516235(P2014-516235)
(86)(22)【出願日】2012年5月2日
(65)【公表番号】特表2014-517212(P2014-517212A)
(43)【公表日】2014年7月17日
(86)【国際出願番号】EP2012057985
(87)【国際公開番号】WO2012175247
(87)【国際公開日】20121227
【審査請求日】2013年12月18日
(31)【優先権主張番号】102011077991.4
(32)【優先日】2011年6月22日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也
(72)【発明者】
【氏名】ウーヴェ リヒター
(72)【発明者】
【氏名】ブアクハート ヒラー
(72)【発明者】
【氏名】イェルク キュンペル
(72)【発明者】
【氏名】ライナー ヴィンクラー
(72)【発明者】
【氏名】ハイコ ロート
【審査官】
有賀 信
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−270713(JP,A)
【文献】
特開昭55−010093(JP,A)
【文献】
特開2000−136747(JP,A)
【文献】
特開2008−031947(JP,A)
【文献】
特開昭60−243340(JP,A)
【文献】
特開2007−040361(JP,A)
【文献】
特開2005−054665(JP,A)
【文献】
特開2005−291213(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02D 41/00―41/40
F02D 43/00―45/00
F02M 39/00─71/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の燃料供給装置(1)の動作方法であって、供給量の設定のために、調量制御バルブ(10)の電磁操作装置(9)が切換えられる動作方法において、
切換えのために前記電磁操作装置(9)に供給されるエネルギーのレベルが、少なくとも一時的に前記内燃機関の回転数(72)に依存するようにし、
前記エネルギーのレベルは、前記電磁操作装置(9)の可動コア(30)が、第一のポジションから第二のポジションへ移動する吸引フェーズ(62)期間の間だけ、前記内燃機関の回転数(72)に依存する、
ことを特徴とする動作方法。
【請求項2】
前記エネルギーのレベルは、前記回転数(72)の上昇とともに単調に増加する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記調量制御バルブ(10)が、各回転数(72)毎に想定された時間間隔内で切換えられるように、前記エネルギーのレベルは制御される、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記エネルギーのレベルは、前記電磁操作装置(9)に供給される電流(I)の強さ、および/または、前記電磁操作装置(9)に印加される電圧の高さである、請求項1から3のいずれか一項記載の方法。
【請求項5】
前記電流(I)および/または前記電圧はクロック制御される、請求項4記載の方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項記載の方法を実施するようにプログラミングされたことを特徴とする、コンピュータプログラム(18)。
【請求項7】
請求項6記載のコンピュータプログラム(18)が記憶されたメモリを有することを特徴とする、内燃機関の開ループ制御装置および/または閉ループ制御装置(16)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の方法と、従属請求項に記載のコンピュータプログラム、ないし開ループ制御装置および/または閉ループ制御装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば内燃機関の燃料供給装置における調量制御バルブは、市場でも公知である。調量制御バルブは、一般的に電磁的に動作させられ、燃料供給装置の高圧ポンプに組み込まれた構成要素であることが多い。調量制御バルブは、高圧アキュムレータ(「燃料レール」とも称する)にポンピングされる燃料の量を制御し、この高圧アキュムレータから、燃料が内燃機関の噴射弁に移送される。調量制御バルブの弁体に連結された可動コアは、磁力によって移動可能である。(主に高圧ポンプの流入弁である)弁体は、弁座への当接、ないしは弁座からの引き上げが可能である。これにより、内燃機関の燃料量を調整することができる。
【0003】
この専門分野の特許公報には、例えば欧州特許第EP1042607B1号明細書がある。
【0004】
発明の開示
本発明が基礎とする課題は、請求項1に記載の方法と、従属請求項に記載のコンピュータプログラムと、開ループ制御装置および/または閉ループ制御装置とによって解決される。有利な改善形態は従属請求項に記載されている。また、本発明の重要な特徴は、以下の明細書および図面に記載されているが、これらは改めて説明するまでもなく、それぞれの特徴が単独でも、様々な組み合わせでも本発明にとっては重要なものであり得る。
【0005】
本発明に係る方法は、燃料供給装置の調量制御バルブ(調量装置)を、特に内燃機関が中域、または低域の回転数で動作している間、比較的少ない電気エネルギーで駆動制御できる利点を有する。また、調量制御バルブの動作音を低減し、疲労強度を向上させることができる。
【0006】
本発明は、内燃機関の燃料供給装置の動作方法に関し、この方法では供給量を設定するために、燃料供給装置の吐出チャンバへの流入路に配置された、調量制御バルブの電磁操作装置が切換えられる。このため、電磁操作装置には、可動コアがストロークストッパの方向へ移動する切換え過程の度に、駆動制御によってエネルギーが供給される。調量制御バルブの切換えは、内燃機関のカムシャフトが一回転する間に、例えば2回、3回または4回行われる。カムシャフトないしは内燃機関の回転数が最大である場合にも、調量制御バルブを確実に切換え、短い切換え時間を達成するためには、比較的高いエネルギーが必要とされる。
【0007】
本発明は、最大回転数以下の回転数においては、短い切換え時間に対する要求は相応にさほど重要ではない、という考察に基づいている。そのため本発明によれば、切換えのために電磁操作装置に供給されるエネルギー、特に電磁操作装置に供給される電流の強さおよび/または電磁操作装置に印加される電圧の高さを、少なくとも一時的にカムシャフトないしは内燃機関の回転数に依存させ、低回転数の時のそれらのレベルが高回転数の時よりも低くなるようにしている。
【0008】
前記方法の構成では、電磁操作装置の可動コアが第一のポジションから第二のポジションへと移動する吸引フェーズの間だけ、エネルギーを内燃機関の回転数に依存させる。この吸引フェーズは、その都度必要とされる短い切換え時間を達成するために、特に多くのエネルギーを必要とする。そのため本発明による駆動制御の、吸引フェーズ中の、内燃機関の回転数への依存性は、非常に効果的である。吸引フェーズに続く保持フェーズ中の電磁操作装置の駆動制御は、実質的に回転数に関係なく行うことができる。
【0009】
更に、エネルギーは回転数の上昇とともに増加し、その関連性は単調である。このことから、一般に可動コアの動きは回転数に応じて、より迅速に行われる必要があると考えられている。このことは、連続的で単調な特性曲線を用いて行われることが好ましい。
【0010】
特に、エネルギーは、調量制御バルブがそのときの回転数に想定される時間間隔内で確実に切換わることができるように制御される。この時間間隔は、低い回転数のときよりも一般に高い回転数のときの方が長く、それぞれ調量制御バルブが正常に動作できるように設定されている。これによって生じ得る時間的な余裕は、本発明によれば、低い回転数における可動コアの吸引持続時間を、そのつどの時間間隔の枠内で延長するのに有効利用できる。これに対しては、それぞれ僅かなエネルギーしか必要ない。
【0011】
前記方法の構成では、電磁操作装置の駆動制御のための電流および/または電圧はクロック制御される。電磁操作装置は例えば電子スイッチを用いて、可動コアの吸引フェーズ中および/または保持フェーズ中に何度も、駆動電圧に接続され、再びそこから遮断される。その際に設定されるデューティ比は、これに伴い駆動制御期間中の平均電流を規定する。このデューティ比は、平均電流が本発明に係る方法によって内燃機関の回転数に依存するように設定される。有利には、この電子スイッチの操作は、下方の電流閾値と上方の電流閾値にそれぞれ依存して行われる。電磁操作装置のコイルを流れる電流がこの下限の電流閾値を下回ると、電子スイッチが閉鎖され、コイルは駆動電圧に切換えられる。これによりコイルを介して流れる電流と、これに誘起された磁力とが連続的に増加する。コイルを流れる電流が上限の電流閾値を上回ると、電子スイッチが開放され、コイルは駆動電圧から遮断される。これによりコイルを介して流れる電流と、これに誘起された磁力とは連続的に減少する。一般的に、吸引フェーズと保持フェーズとに使用される電流閾値はそれぞれ異なる。
【0012】
電流閾値を使用する代わりに、電磁操作装置を「パイロット制御」されたパルス幅変調電圧を用いて駆動制御することも可能であり、規定パラメータはそれぞれ一度の駆動制御に対して予め設定される。本発明によるとこのパラメータは、切換えのために電磁操作装置に供給されるエネルギーの強さが、少なくとも一時的に内燃機関の回転数に依存するように設定される。
【0013】
この方法は、内燃機関の開ループ制御装置および/または閉ループ制御装置(「制御装置」)上でコンピュータプログラムを用いて実行される場合に、実施が特に容易となる。また有利な構成では、この制御装置のスタンバイが、コンピュータプログラムに関する独立請求項の特徴を有するコンピュータプログラムを、記憶媒体からロードすることで行われる。この記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶された形態でそこに含まれてさえいれば、全ての装置が考えられる。
【0014】
以下に、本発明の実施形態の例を、図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2】燃料供給装置の高圧ポンプと、電磁操作装置の調量制御バルブとの部分断面図。
【
図4】吸引電流および吸引時間を内燃機関の回転数に関して表したグラフ。
【0016】
全図において、同等の機能を有する要素および機能的に同等の特性量に対しては、実施形態が異なっていても同じ符号を用いる。
【0017】
図1は、内燃機関の燃料供給装置1を、非常に簡略的に表した図である。燃料タンク3から吸入管路4を介した燃料が、プレフィードポンプ5によって、低圧管路7と、電磁操作装置9(「電磁石」)によって操作可能な調量制御バルブ10とを介して、(ここでは詳述しない)高圧ポンプ11に供給される。下流側では、高圧ポンプ11が高圧管路12を介して高圧蓄圧器13(「コモンレール」)に接続されている。高圧ポンプ11のバルブなどのその他の要素は、
図1には記載されていない。電磁操作装置9は、開ループ制御装置および/または閉ループ制御装置16によって駆動制御され、この開ループ制御装置および/または閉ループ制御装置16においてはコンピュータプログラム18が実行可能である。
【0018】
調量制御バルブ10は、高圧ポンプ11を含めた構成ユニットとしても構成可能である。調量制御バルブ10は、例えば高圧ポンプ11の強制開放式の流入弁であってもよい。あるいは調量制御バルブ10は、例えば圧電アクチュエータなど、電磁石9以外の操作装置を有することもできる。
【0019】
燃料供給装置1の動作時には、プレフィードポンプ5が燃料を燃料タンク3から低圧管路7へ供給する。その際調量制御バルブ10は、電磁石9の可動コアを第一のポジションから第二のポジションへ、また第二のポジションから第一のポジションへと移動させることで、高圧ポンプ11の作業チャンバへ供給される燃料量を制御する。調量制御バルブ10はこれにより開閉可能となる。
【0020】
図2は、燃料供給装置1の高圧ポンプ11と、調量制御バルブ10、電磁操作装置9との部分的な断面図(縦断面図)である。図示の配置構成には、図の上方部に電磁操作装置9が、中央部に調量制御バルブ10が、下方部に高圧ポンプ11のピストン24を含む吐出チャンバ22が配置されたハウジング20が含まれている。
【0021】
電磁操作装置9はバルブハウジング26内に配置され、コイル28と、可動コア30と、磁極コア32と、可動コアスプリング34と、静止弁座36と、ストロークストッパ38とを含む。静止弁座36は可動コア30の第一のポジションを表し、ストロークストッパ38は可動コア30の第二のポジションを表す。可動コア30は、連結要素40を用いて弁体42を付勢する。図において、弁体42の上部には、付属のシール弁座44が配置されている。このシール弁座44は、弁体42と、バルブスプリング48とを包囲する、ポット状のハウジング要素46の一部である。シール弁座44と弁体42は、高圧ポンプ11の流入弁を形成する。
【0022】
図2は、電磁操作装置9の通電していない状態を示す。ここで可動コア30は、可動コアスプリング34によって、図の下方の静止弁座36に対して押圧される。弁体42はこれにより、連結要素40を介してバルブスプリング48の力に反して付勢され、これにより流入弁ないし調量制御バルブ10が開放される。これによって、低圧管路7と、吐出チャンバ22との間で通流接続がなされる。
【0023】
電磁操作装置9の通電状態においては、可動コア30が磁極コア32によって磁気的に吸引され、これにより可動コア30に連結された連結要素40は図の上方へ移動する。弁体42はこれによって、相応する流体の圧力比のもとで、バルブスプリング48の力によってシール弁座44に対して押圧され、これにより流入弁ないし調量制御バルブ10は閉鎖される。これは、例えばピストン24が吐出チャンバ22において、(図の上方への)動作移動を行い、燃料が開放された逆止弁60を介して高圧管路12へ供給された時に生じる。
【0024】
調量制御バルブ10の開閉は複数のパラメータに依存して行われる。すなわち第一に可動コアスプリング34と、バルブスプリング48とによって加わる力に依存し、第二に低圧管路7と、吐出チャンバ22とにおいて生じる燃圧に依存し、第三に、コイル28に現在流れている電流Iによって実質的に規定される、可動コア30の応力に依存する。そのつどの燃圧にも依存しているが、特に電流Iによって、弁体42の開閉タイミングが制御され、供給されるべき燃料量が実質的に制御される。
【0025】
図3は、調量制御バルブ10の駆動制御のタイムチャートを示す。図に示されている座標系においては、電磁操作装置9のコイル28を介して流れる電流I1(実線)と、電流I2(破線)が、時間tに関して示されている。双方向矢印62は、電磁操作装置9の可動コア30の吸引フェーズに対する通電を表し、双方向矢印64は、電磁操作装置9の可動コア30の保持フェーズに対する通電を表す。吸引フェーズ中、可動コア30は電磁力によって静止弁座36からストロークストッパ38まで移動する。保持フェーズ中は、可動コア30は一般的により少ない電磁力で、ストロークストッパ38の位置に保持される。以下では、まず電流I1の経過を説明する。電流I1は、内燃機関の回転数72が比較的高い時の(
図4参照)、電磁操作装置9の駆動制御に使用される。
【0026】
時点t0で吸引フェーズが開始し、この時電流I1は比較的急速に上昇し、時点t1aから平均値66aの付近でロック制御される。時点t2から保持フェーズに対する通電が開始し、この時の電流I1は平均値68の付近でクロック制御される。この平均値68は前記平均値66aよりも小さい。時点t3では駆動制御が終了し、これにより電流I1は急速に0まで減少する。
【0027】
内燃機関の回転数72が低い時には、電磁操作装置9は電流I2で駆動制御される。つまり、吸引フェーズ中の電流I2通電のオンオフを制御する切換え閾値(図示されない)は、電流I1の切換え閾値に関連して低く設定されている。これにより、吸引フェーズ中の電流I2の経過に対する平均値66bは、相応に小さいものとなる。このため吸引フェーズ中に必要なエネルギーは同様に小さくなり、可動コア30が当接する際の動作雑音も減少する。その際、同時に可動コア30の吸引持続時間が長引き、t2とt0間の時間差が増加するため、吸引フェーズ62が延長されるが、調量制御バルブ10の正確な機能が損なわれることはない。
【0028】
電流I1とI2との経過を規定する切換え閾値(図示されない)、ないし切換え閾値から生じる平均値66aと66bは、ストロークストッパ38に可動コア30が確実に当接するように、そして調量制御バルブ10が、全ての動作状況において確実に切換えられるように、それぞれ選択されている。吸引フェーズ中の電流I2が平均して電流I1よりも小さいため、可動コア30は電流I1のときよりも小さい力で加速され、それに相応して遅れて当接する。これは、以下に
図4を用いて詳述する。
【0029】
図4は、吸引フェーズ中にコイル28を介して流れる電流Iの平均値66と、付随する吸引持続時間70を、内燃機関の回転数72に関して線形的に示した座標系である。吸引持続時間70は、時点t0におけるコイル28の通電開始から、可動コア30が最初にストロークストッパ38に当接するまでの期間を表す。平均値66は、ここでは抽出点74によって規定され、抽出点74は、例えば内燃機関の開ループ制御装置および/または閉ループ制御装置16の特性マップに保存可能である。また、電流Iの平均値66は、特にコイル28が吸引フェーズ中に一定の電源電圧に接続される場合、吸引フェーズ中に電磁操作装置9に供給されるエネルギーを表す。
【0030】
電流Iの平均値66は、回転数72の上昇に伴って単調に増加することがわかる。高圧ポンプ11のピストン24も同様に回転数72に依存して動くため、弁体42ないし可動コア30が移動するのに可能な期間は相応に短くなり、つまりは臨界的となる。この状況は、通電の強化に伴って減少する吸引時間70によって、適切な形で対処できる。これは上述したように、調量制御バルブ10があらゆる回転数72において確実に切換えられるようにすることで行われる。
【0031】
図5は、電磁操作装置9の駆動制御の概略的なフローチャートを示す。記載された方法は、内燃機関の開ループ制御装置および/または閉ループ制御装置16におけるコンピュータプログラム18を用いて行われることが好ましい。第一のブロック76では、図示の手順が開始される。その際内燃機関の現在の回転数72が求められる。第二のブロック78では、求められた回転数72に基づいて、特性マップから2つの抽出点74が読み出される。その後、この2つの抽出点74の間で補間処理がなされ、回転数72に最適な各平均値66が定められる。この平均値66からは、電流I通電のオンオフに適切な切換え閾値(符号なし)が算出される。
【0032】
第三のブロック80では、算出された切換え閾値が、可動コア30の吸引フェーズ中の電子操作装置9ないしコイル28の駆動制御に使用される。
図5の方法は周期的に繰り返すことができる。