(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
圧電部材の第一の形態が、打球面の複数の溝の中に配置された、それぞれが第一のサイズを有する複数の圧電部材を含み、かつ該圧電部材の第二の形態が、該打球面の該複数の溝の中に配置された、それぞれが第二のサイズを有する複数の圧電部材を含む、請求項2記載のゴルフクラブヘッド。
圧電部材の第一の形態が、ゴルフクラブヘッドの打球面の背後で第一の内部応力を提供し、かつ該圧電部材の第二の形態が、該ゴルフクラブヘッドの該打球面の背後で、該第一の内部応力とは異なる第二の内部応力を提供する、請求項4記載のゴルフクラブヘッド。
圧電部材の第一の形態が、その第一端における第一の厚さおよびその第二端における第二の厚さを有する圧電部材を含み、そのため該圧電部材が、該第二端から該第一端に向かう第一の角度を示し、かつ該圧電部材の第二の形態が、該第二端から該第一端に向かう、該第一の角度とは異なる第二の角度を示す圧電部材を含む、請求項4記載のゴルフクラブヘッド。
圧電部材の第一の形態が、打球面の複数のスラット板の背後に配置された、それぞれが第一のサイズを有する複数の圧電部材を含み、かつ該圧電部材の第二の形態が、該打球面の該複数のスラット板の背後に配置された、それぞれが第二のサイズを有する複数の圧電部材を含む、請求項9記載のゴルフクラブヘッド。
圧電部材の第一の形態が、その第一端における第一の厚さおよびその第二端における第二の厚さを有する各圧電部材を含み、そのため各圧電部材が、該第二端から該第一端に向かう第一の角度を示し、かつ該圧電部材の第二の形態が、該第二端から該第一端に向かう、該第一の角度とは異なる第二の角度を示す各圧電部材を含む、請求項10記載のゴルフクラブヘッド。
圧電部材の第一の形態が、打球面の複数のスラット板の背後に配置された、それぞれが第一のサイズを有する複数の圧電部材を含み、かつ該圧電部材の第二の形態が、該打球面の該複数のスラット板の背後に配置された、それぞれが第二のサイズを有する複数の圧電部材を含む、請求項13記載のゴルフクラブヘッド。
【発明を実施するための形態】
【0012】
詳細な説明
以下の詳細な説明および添付図面が本開示のゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ(たとえばアイアンまたはアイアンタイプハイブリッドゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド)の特徴を開示する。
【0013】
I. 本発明の例示的なゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブおよび方法の概説
本開示の局面はアイアンタイプゴルフクラブヘッドに関する。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のアイアンタイプゴルフクラブヘッドは、(a)アイアンタイプゴルフクラブヘッドボディと、(b)打球面と、(c)アイアンタイプゴルフクラブヘッドボディ中の少なくとも一つの圧電要素とを含んでもよい。本開示の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッド中の一つまたは複数の圧電要素は、アイアンタイプゴルフクラブヘッドの属性、特性または性質を選択的に調節するように構成されてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッド中の一つまたは複数の圧電要素のサイズ、形状、配置などは、アイアンタイプゴルフクラブヘッド中の溝の形態(たとえば溝の深さ、容積、形状、角度など)、アイアンタイプゴルフクラブヘッドの剛性または減衰能力、ゴルフクラブヘッドのアイアンタイプゴルフクラブヘッドのロフトなどを含む、アイアンタイプゴルフクラブヘッドの様々な属性を選択的に制御するように構成されてもよい。
【0014】
本開示のさらなる局面は、たとえば、上記および下記のタイプのアイアンタイプゴルフクラブヘッドを含むアイアンタイプゴルフクラブに関する。そのようなアイアンタイプゴルフクラブはさらに、クラブヘッドに取り付けられたシャフト(場合によっては、別個のホーゼルまたはクラブヘッドおよび/またはシャフトの一つまたは複数の一部として提供されたホーゼルを介して)、シャフトに取り付けられたグリップまたは取っ手などの一つまたは複数を含んでもよい。
【0015】
本開示のなおさらなる局面は、本開示の例のアイアンタイプゴルフクラブヘッドおよびアイアンタイプゴルフクラブを製造する方法に関する。そのような方法は、たとえば、(a)上記および下記の様々なタイプのアイアンタイプゴルフクラブヘッド(上記様々な構造、特徴および/または配設のいずれかまたはすべてを含む)を、たとえば、アイアンタイプゴルフクラブヘッドを製造または他のやり方で構成すること、第三者供給源から得ることなどによって提供する工程、(b)シャフトをゴルフクラブヘッドと係合させる工程、および(c)グリップをシャフトと係合させる工程の一つまたは複数を任意の所望の順序および/または組み合わせで含んでもよい。
【0016】
上記には、アイアンタイプゴルフクラブヘッド、アイアンタイプゴルフクラブならびにアイアンタイプゴルフクラブヘッドおよびアイアンタイプゴルフクラブを製造する方法が述べられているが、本開示の局面は、概して、ウッドタイプゴルフクラブ、ハイブリッドタイプゴルフクラブ、アイアンタイプゴルフクラブ(アイアンタイプハイブリッドクラブ、ドライビングアイアン、0〜9番アイアン、ピッチングウェッジ、サンドウェッジ、ギャップウェッジ、ロフトウェッジなどを含む)およびパターならびにそれぞれのゴルフクラブヘッドを含むが、これらに限定されない、すべてのタイプのゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関するということが留意されよう。上記に提供された開示の様々な例示的局面の概説を提供したところで、以下、本開示のゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造の様々な具体例のより詳細な説明を提供する。
【0017】
II. 本発明の例示的なゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ構造および方法の詳細な説明
以下の詳細な説明および添付図面が本開示の例の様々なゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造を説明する。たとえば、以下、
図1および3〜12に示す例示的なゴルフクラブ構造に関連して、本開示の局面のアイアンタイプゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造のより具体的な例および特徴を詳細に説明する。同じ参照番号が一つより多い図面に見られる場合、その参照番号は、全体を通して本明細書および図面において同じまたは類似パーツを指すために一貫して使用されることが留意されよう。
【0018】
図1および3は、概して、本開示の局面のアイアンタイプゴルフクラブ100およびアイアンタイプゴルフクラブヘッド102の例を示す。
図3に見られるように、アイアンタイプゴルフクラブヘッド100は本開示のゴルフクラブヘッド102を含んでもよい。ゴルフクラブヘッド102に加えて、この例のゴルフクラブ構造100全体は、ホーゼル104、ホーゼル104に受けられた、および/または挿入されたシャフト106、ならびにシャフト106に取り付けられたグリップまたは取っ手107を含む。場合によっては、望むならば、ホーゼル104は除かれてもよく、シャフト106は、ゴルフクラブヘッド102に直接挿入および/または他のやり方で取り付けられてもよい(たとえば、クラブヘッド102の頂部に提供された開口に通して、内部ホーゼル(たとえば、クラブヘッド102によって画定された内部チャンバ内に提供された)に通して、など)。ホーゼル104は、クラブヘッド構造102の一部として一体に形成されてもよいし、または別個に形成され、かつそれと係合させられてもよい(たとえば、接着剤またはセメント、溶接、ろう付け、はんだ付けまたは他の融着技術によって、機械的コネクタなどによって)。本開示を逸脱することなく、従来のホーゼルおよびアイアンタイプゴルフクラブヘッド構造へのその組み込みが使用されてもよい。
【0019】
本開示を逸脱することなく、シャフト106は、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、クラブヘッド102に受けられ、それと係合させられ、および/またはそれに取り付けられてもよい。より具体的な例として、シャフト106は、ホーゼル104を介してクラブヘッドボディ102と係合させられてもよいし、および/または直接、たとえば接着剤、セメント、溶接、はんだ付け、機械的コネクタ(たとえばねじ、保定要素など)などによって、クラブヘッド102中に延びるシャフト受けスリーブまたは要素を介してなど、クラブヘッド構造102と係合させられてもよい。望むならば、シャフト106は、ヘッド上で一つのシャフトと別のシャフトとの容易な交換を可能にするために、機械的コネクタを使用して解放可能なやり方でゴルフクラブヘッド102に接続されてもよい。
【0020】
シャフト106はまた、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の材料を含む任意の適当なまたは所望の材料、たとえばグラファイト系材料、複合材料または他の非金属材料、鋼材料(ステンレス鋼を含む)、アルミニウム材料、他の金属合金材料、ポリマー材料、様々な材料の組み合わせなどから作られてもよい。また、グリップまたは取っ手部材107は、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、たとえば、接着剤またはセメントを使用して、溶接、はんだ付け、ろう付けなどによって、機械的コネクタ(たとえばねじ、保定要素など)を介してなど、シャフト106に取り付けられ、それと係合させられ、および/またはそれから延びてもよい。別の例として、望むならば、グリップまたは取っ手107は、シャフト106と一体の1ピース構造として一体に形成されてもよい。加えて、本開示を逸脱することなく、任意の所望のグリップまたは取っ手材料、たとえばゴム材料、皮革材料、中に埋め込まれたコードまたは他の布材料を含むゴムまたは他の材料、ポリマー材料などが使用されてもよい。
【0021】
本開示の局面はゴルフクラブヘッド102の特定の構造に関する。本開示の局面にしたがって、本開示を逸脱することなく、ゴルフクラブヘッド102は、任意の適当なまたは所望のやり方で、および/または、任意の適当なまたは所望の材料から、たとえば当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の材料から、および/または従来のやり方で構成されてもよい。たとえば、クラブヘッド102および/またはその様々なパーツは、鍛造、鋳造、成形によって、および/または当技術分野において慣習的であり、かつ公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作られてもよい。
【0022】
図1に見られるように、ゴルフクラブヘッド102はゴルフクラブヘッドボディ108および打球面109を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、打球面109はゴルフクラブヘッドボディ108と一体であってもよい。本開示の他の局面にしたがって、打球面109は、ゴルフクラブヘッドボディ108から切り離し可能であってもよく(たとえばフェースプレート)、そしてさらに、ゴルフクラブヘッドボディ108と係合する(たとえば、プレス嵌め、接着剤もしくはセメントを用いる接着、溶接(たとえばレーザ溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術、機械的コネクタなどにより)ように構成されてもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ102は鋼で構成されてもよい。たとえば、ゴルフクラブヘッドボディ102は炭素鋼(たとえば1020または1025炭素鋼)を含んでもよい。当然、他の材料が使用されてもよい。たとえば、所望により、他の金属、合金、ポリマー、プラスチックなどまたはそれらの組み合わせが使用されてもよい。
【0023】
さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド102はブレードタイプアイアンゴルフクラブヘッドであってもよい。他の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ102は、周囲加重された、および/またはキャビティバックタイプのゴルフクラブヘッドまたは他のアイアンタイプゴルフクラブヘッド構造であってもよい。たとえば、本開示の局面のゴルフクラブヘッドボディ102を含む周囲加重された、および/またはキャビティバックタイプのゴルフクラブヘッドは、打球面から後方にゴルフクラブヘッドボディの周辺区域の少なくとも一部分に沿って延びる周囲加重部材を含む、打球面109とは反対側の背面を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、本開示を逸脱することなく、多種多様なクラブヘッド全体構成が可能である。たとえば、本開示を逸脱することなく、本開示の例のゴルフクラブヘッド102の寸法および/または他の特性が有意に異なってもよいことが留意されよう。たとえば、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド102は、アイアンタイプゴルフクラブ、たとえばウェッジ(たとえばピッチングウェッジ、ロブウェッジ、ギャップウェッジ、サンドウェッジなど)、0番〜10番アイアン、ドライビングアイアン、アイアンタイプハイブリッドクラブなどに使用されてもよい。
【0024】
図1に見られるように、本開示の局面にしたがって、打球面109は、ゴルフクラブヘッド102のクラウンとソールとの間に延び、かつさらに、ゴルフクラブヘッド102のトウとヒールとの間に実質的に延びる概して台形の形状を有してもよい。当然、打球面109は他の形態を有してもよい。
【0025】
本開示の局面にしたがって、
図1および3に見られるように、打球面109は溝109aを含んでもよい。本開示の局面にしたがって、複数の溝109aが打球面109を横切って概して水平に延びてもよい。本開示の局面にしたがって、溝109aは、打球面109を部分的、実質的または完全に横切って延びてもよい。本開示の局面にしたがって、所望により、溝109aの数および/または各溝109aの寸法が異なってもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、溝109aは、比較的正方形または長方形の断面形状を有してもよい。または、溝109aを画定する打球面109の部分がテーパ状であって、溝109aの断面形状が、溝109aによって画定される穴がクラブヘッドボディ108に向けて延びるにつれ狭くなる「V」または「U」字形に似るようにしてもよい。溝109aは、ゴルフクラブヘッド102とゴルフボールとの衝突時(たとえばゴルフスイング中)にゴルフボールのディンプル面と相互作用し、そしてゴルフショット中のゴルフボールの空気力学に影響してもよい。たとえば、溝109aは、ゴルフショット中、ゴルフボールのスピン(たとえばバックスピン)を生じさせてもよい。
【0026】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド102は、それと対応した少なくとも一つの圧電部材120を含んでもよい。圧電部材は、圧電性を有する要素を含んでもよい。圧電性を有する要素は、機械的ひずみまたは応力が加えられたとき電圧を生成してもよいことが留意されよう。さらに、逆に、圧電性を有する要素は、電場が印加されたとき機械的に変形してもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、電場が圧電部材120に印加されてもよく、その電場が圧電部材120の形態(たとえばサイズまたは寸法)の変化を生じさせる。たとえば、電場が印加されたとき、圧電部材120のサイズが増大(たとえば「成長」)または減少(「縮小」)してもよい。さらに、電場が除去されたとき、圧電部材120のサイズは、その元々の形状に戻る傾向を示してもよい。さらに、電場が印加されている間に圧電部材120が変形する量(たとえば、圧電部材120がサイズを増す、または減らす量)は、その電場の強さに依存してもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、圧電部材120は、第一の電圧が印加されたならば第一の量だけ変形(たとえば、第一のサイズだけ増大または減少)し、および第二の、より大きな電圧が印加されたならば第二の、より大きな量だけ変形(たとえば、第二の、より大きなサイズだけ増大または減少)してもよい。
【0027】
したがって、本開示の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッドの様々な属性、特性または性質を制御し、かつ選択的に変化させるために一つまたは複数の圧電部材120がゴルフクラブヘッド102に使用されてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、一つまたは複数の圧電部材120がゴルフクラブヘッド102に組み込まれてもよく、およびアイアンタイプゴルフクラブヘッドの様々な属性、特性または性質を選択的に変化させるために電場が一つまたは複数の圧電部材120に印加されてもよい。本開示の局面にしたがって、属性はゴルフクラブヘッドの機械的または物理的性質を含んでもよいことが留意されよう。たとえば、属性は、アイアンタイプゴルフクラブヘッド中の溝の形態(たとえば溝の深さ、容積、形状、角度など)、ゴルフクラブヘッドの打球面の背後の内部応力、剛性または硬さ、ゴルフクラブヘッドのロフト角などを含んでもよい。さらに、属性は、ゴルフクラブヘッドとの衝突後のゴルフボールの弾道に影響してもよい(たとえば、ゴルフクラブヘッドの打球面からのゴルフボールの離れ方に影響することにより)ことが留意されよう。たとえば、属性は、ゴルフボールのバックスピン、ゴルフボールの高く上がる飛びなどに影響することにより、ゴルフクラブヘッドとの衝突後のゴルフボールの弾道に影響してもよい。
【0028】
本開示の局面にしたがって、圧電性を有する任意の要素を圧電部材120として使用してもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、圧電性を有するポリマーを圧電部材120として使用してもよい。実例として、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)は、本開示の局面にしたがって圧電部材120として使用されてもよい、圧電性を有する要素である。
【0029】
本開示の局面にしたがって、かつ
図3に見られるように、ゴルフクラブヘッド100は、ゴルフクラブヘッド120と対応した圧電部材120をアクティブ化するための制御装置122を含んでもよい。たとえば、
図3に示すように、シャフト107が、制御装置122を支持するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、制御装置122は圧電部材120に動作可能に接続されてもよい。たとえば、制御装置122は、電場を電源(たとえばバッテリ)から圧電部材120に伝送する(たとえば電流を介して)ワイヤを含んでもよい。また、他の様々なタイプの導体を使用することができる。
【0030】
本開示の局面にしたがって、制御装置122は、圧電材料120に印加される電場を制御するために回転するように構成されてもよいスイッチ、ノブまたはダイアル124を含んでもよい。たとえば、ノブ124は、電場が生成されない第一の(たとえば「オフ」)位置から、電場が生成されて圧電材料120に印加される第二の(たとえば「オン」)位置まで回されるように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、電場が生成されて圧電材料120に印加されると、上述したように、圧電部材120のサイズが増大または減少してもよい。逆に、ノブ124がオフ位置に戻されて電場が除去されると、上述したように、圧電部材120のサイズはその元々のサイズまで減少または増大してもよい。
【0031】
さらに、本開示の局面にしたがって、制御装置122は、圧電材料120に印加される電場の強さ(たとえば電圧の量)を変化させるように構成されてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、ノブ124は、様々な位置の間で回転するように構成されてもよく、それらの位置が順次電場の強さを増大または減少させる。たとえば、ノブ124を回転させてもよい一つの位置は1.5Vの電圧に対応してもよく、ノブ124を回転させてもよい第二の位置は3.0Vの電圧に対応してもよい、などである。このようにして、ゴルファーは、圧電材料120のサイズを選択的に調節し、それにより、アイアンタイプゴルフクラブヘッドの様々な属性、特性または性質を選択的に変化させ、かつ制御してもよい。上記電圧は単なる例であり、所望により、他の電圧が印加されてもよいことが留意されよう。
【0032】
図3に見られるように、シャフト106は、バッテリまたは他の電源を受けるように構成されたコンパートメントを含んでもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、制御装置122は、電場を圧電材料120に印加するために、一つまたは複数の電源に接続される(たとえば、バッテリまたは電源に接続されたリードの一つまたは複数を介して)ように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、バッテリまたは電源へのアクセスを可能とするために(たとえば、バッテリまたは電源を挿入または交換するために)、シャフト106の一部分(たとえば取っ手107)がシャフト106の残り部分と取り外し可能に係合してもよい(たとえば、ねじまたは他の機械的コネクタを介して)。
【0033】
本開示の局面にしたがって、圧電部材120は、ゴルファーがゴルフクラブ100を握るとき、ゴルファーの手または握りによってアクティブ化されてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブ100は、ゴルファーがゴルフクラブ100を握るとき押される、または他のやり方でアクティブ化される(たとえば圧力によってアクティブ化される)ボタンまたはスイッチ(たとえば、取っ手107またはその近くに配置されたボタンまたはスイッチ)を含んでもよい。ボタンをアクティブ化することにより、電場が圧電部材120に印加されて(たとえば、シャフト106の中を通過するワイヤを介して)圧電部材120を変形(たとえば、圧電部材120のサイズを増大または減少)させてもよい。たとえば、ボタンが押されると、回路が完成してもよく、その回路を通して電場が圧電部材120に印加されてもよい。さらに、ゴルフクラブ100のそのような態様にしたがって、上記のように圧電部材120に印加される電圧を変化させるためのノブ124が組み込まれてもよいことが留意されよう。
【0034】
または、ゴルファーが、圧電部材をアクティブ化するための回路を完成させるように設計された外部電源または他の構造を含むこともできるグローブを着用してもよい。
図13は、制御装置122のような例示的態様が構成されているゴルフクラブ100の断面図を示す。
図13に見られるように、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブ100は露出部分(たとえば、取っ手107またはその近くに配置されたスイッチ、電気リードなど)を含んでもよい。グローブは、圧電部材120をアクティブ化する回路を完成させるように働く材料を含んでもよい。たとえば、グローブは、グローブの手のひら部の外部に配置された導電性材料を含んでもよい。それにより、ゴルファーが取っ手を握ると、導電性材料が露出したリードと係合して回路を完成させ、その回路を通して電場が圧電部材120に印加されてもよい。逆に、ゴルファーが取っ手を解放すると、回路開放されてその結果、電場が圧電部材120から除去されてもよい。
【0035】
本開示の特定の局面にしたがって、ゴルフクラブ100の代わりに(またはそれに加えて)、グローブが電源(たとえばバッテリ)を含んでもよい。たとえば、グローブがバッテリを含んでもよく、ゴルファーが取っ手を握り、導電性材料が露出したリードと係合し、そして回路を完成させたとき、そのバッテリを通して電場が圧電部材120に印加されてもよい。本開示の局面にしたがって、回路を完成させ、そして電場を圧電部材120に印加するために、バッテリがリードと接触していてもよい。または、バッテリは、グローブの外部に配置されたワイヤまたは他の導電性材料と接触してもよく、そのワイヤまたは他の導電性材料が、回路を完成させ、そして電場を圧電部材120に印加するために、他方でリードと接触する。
【0036】
図4A、4B、4C、5Aおよび5Bは、本開示の局面のゴルフクラブヘッド102の例示的態様の様々な図を示す。本開示の局面にしたがって、かつ
図1、3、4A、4B、4C、5Aおよび5Bに示す態様に示すように、圧電材料は、ゴルフクラブヘッド102の溝109aの深さを制御するようにゴルフクラブヘッド102内に構成されてもよい。したがって、以下に述べるように、本開示の局面にしたがって、圧電部材120を使用して、ゴルフクラブヘッド102の溝の深さ、ひいてはゴルフクラブヘッド102によってゴルフボールに付与されるバックスピンの量ならびに打ち出し角度およびボール速度を選択的に制御し、かつ調節してもよい。
【0037】
具体的には、
図4Aは、
図1に示す4−4線から見たゴルフクラブヘッドボディの部分断面図である。
図4Bはゴルフクラブヘッドボディの部分断面図である。
図4Cは、本開示の別の態様のゴルフクラブヘッドボディの部分断面図である。
図5Aは、第一の位置にある圧電部材を示す、
図4Aに示すゴルフクラブヘッドボディの拡大部分断面図である。
図5Bは、第二の位置にある圧電部材を示す、
図5Aに示すゴルフクラブヘッドボディの別の拡大部分断面図である。
【0038】
例示的なゴルフクラブヘッド102の特徴を説明するために、従来のゴルフクラブヘッドの画が参考のために
図2に提供されている。
図2は、従来のゴルフクラブヘッドボディ1000の部分断面図である。
図2に見られるように、従来のゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッドボディを横切って水平方向(すなわちヒール−トウ方向)に延びる溝を有する。
【0039】
図2に示す従来のゴルフクラブヘッドとは対照的に、
図4Aに示す例示的なゴルフクラブヘッド102は一つまたは複数の圧電部材120を含んでもよい。たとえば、
図4Aに見られるように、圧電部材120は、ゴルフクラブヘッド102の打球面109中の溝109aの中に延びるように配置されてもよい。たとえば、圧電部材120は、ゴルフクラブヘッド102の打球面109中の溝109aの長手方向に実質的または完全に延びる(たとえばヒール−トウ方向に)細片として構成されてもよい。圧電部材120は他の形態を有してもよいことが留意されよう。たとえば、圧電部材120は、打球面109(たとえばフェースプレート)に対して平行な圧電材料の連続面によって接続されてもよい。たとえば、圧電部材120を接続するために、圧電材料の連続面が圧電部材120の後部に配置されてもよい。圧電材料の連続面は、打球面109の背後の位置でゴルフクラブヘッド102のいくらかまたはすべてを通って延びてもよい。
【0040】
上記のように、本開示の局面にしたがって、圧電部材120を変形させるために、シャフト106の中を延びるワイヤを介して電場が圧電部材120に印加されてもよい。
図3および13はそのような例示的態様を示す。さらに、
図4Bは、本開示の局面のそのような構造の例示的態様である。
図4Bに示す断面図に見られるように、各圧電部材120がリードまたはワイヤ140に接続されてもよく、そのリードまたはワイヤを介して電場が圧電部材120に印加されてもよい。
図3に示すように、リードまたはワイヤ140が取っ手107中のバッテリに接続されてもよい。たとえば、各リードまたはワイヤ140は、
図3に見られるように、ゴルフクラブ100のシャフトに沿って延びるワイヤの支線であってもよい。リードまたはワイヤ140は、適当な電場が圧電部材に印加されることを可能にする様々な代替形態で用いられてもよいことが理解されよう。リードまたはワイヤ140は、電場を付与するために必要な様々な導電性部材形態をとることができることがさらに理解されよう。明瞭に示すために、圧電部材120に接続されたリードまたはワイヤ140は、本出願を通して様々な他の断面図には示されなくてもよいことが留意されよう。
【0041】
圧電部材は、任意の実行可能な手段、たとえば接着剤、セメント、溶接、はんだ付けなどによってゴルフクラブヘッド102と係合させてもよいことが留意されよう。または、圧電部材はゴルフクラブヘッド102と一体に形成されてもよい。本開示の局面にしたがって、圧電部材はゴルフクラブヘッド102の中に注入されてもよい。たとえば、圧電材料は、そのような圧電材料を受けるように構成されているゴルフクラブヘッド102中の空洞の中に注入されてもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド102および圧電部材は、ゴルフクラブヘッド102と圧電部材との係合が圧電部材をゴルフクラブヘッド102内に保定するように構成されてもよい。たとえば、
図4Cは、本開示の局面のそのような構造の例示的態様である。
図4Cに見られるように、各圧電部材120は、蟻継ぎ形状に構成されてもよい。さらに、ゴルフクラブヘッド102が、圧電部材120の蟻継ぎ形状と係合するように構成された対応する空洞を含んでもよい。それにより、ゴルフクラブヘッド102と圧電部材120とのそのような係合が圧電部材をゴルフクラブヘッド102内に保定する。圧電材料および空洞の他の構造(たとえば、圧電材料をゴルフクラブヘッド102内に保定するための他の形状)が使用されてもよいことが留意されよう。
【0042】
図5Aは、電場が圧電部材120に印加されてないとき第一の位置(たとえば元々の状態)にある、ゴルフクラブヘッド102中の圧電部材120を示す。
図5Aに見られるように、圧電部材120は、深さD1を含む第一のサイズを有する。対照的に、
図5Bは、電場が圧電部材120に印加されたとき第二の位置(たとえば変形状態)にある、ゴルフクラブヘッド102中の圧電部材120を示す。
図5Bに見られるように、圧電部材120は、D1よりも大きいD2の深さを含む第二のサイズを有する。したがって、ゴルフクラブヘッドの溝109aの容積は減る。したがって、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド102の打球面109の溝109aの中に配置された圧電部材120を操作することによって(たとえば、電場を圧電部材120に印加することによって)、ゴルフクラブヘッド102の溝109aの容積を制御(たとえば増減)してもよいことが理解されよう。
【0043】
溝109aは、打球面109とゴルフボールとの間に生じる摩擦に影響してもよいことが留意されよう。たとえば、ゴルフスイング中、打球面109がゴルフボールと接触するとき、溝109aがゴルフボールと衝突して(たとえばグリップする、または「喰い付く」)、ゴルフボールに対して下向きの力を加える。下向きの力は、ゴルフボールが打球面109を離れるとき、ゴルフボールをバックスピンさせてもよい。溝の寸法(たとえば形状、高さ(たとえばソール−クラウン方向)、深さ(たとえばフェース−リヤ方向)など)が、ゴルフボールに加えられる摩擦の量、ひいてはゴルフショット中、ゴルフボールが打球面109を離れるときゴルフボールが有するバックスピンの量に影響してもよい。たとえば、より大きく、より深い溝は、より多くのグリップを有してもよく、また、破片(たとえば土、砂、草など)がゴルフボールと打球面との間に挟まることを防いで、それにより、溝をゴルフボールと接触させてもよい。
【0044】
したがって、本開示の局面にしたがって、かつ
図5Aを
図5Bと比較することによって見られるように、ゴルフクラブヘッド102の打球面109の溝109aの中に配置された圧電部材120を操作することにより、ゴルフクラブヘッドの溝109aの容積を増大または減少させてもよく、その結果、ゴルフスイング中、ゴルフクラブヘッド102とゴルフボールとの衝突時、より多い、またはより少ないバックスピンを生じさせてもよい。さらに、
図5Aおよび5Bは、圧電部材120の二つのサイズを表すが、他の電圧が他のサイズを提供してもよいことが留意されよう。たとえば、
図5Aは、電圧が圧電部材120に印加されず、D1が0.5mmになるように圧電部材120が構成されている元々の状態を表してもよい。さらに、
図5Bは、1.5Vが圧電部材120に印加され、D2が0.6mmになるように圧電部材120が変形している状態を表してもよい。加えて、図示されないが、本開示の局面にしたがって、より大きな電圧(たとえば3.0V)を圧電部材120に印加することもでき、圧電部材120を、深さ(たとえばD3)が0.7mmになる点までさらに変形させてもよいことが留意されよう。当然、本開示の局面にしたがって他の電圧および寸法が考えられ、所望により、使用されてもよい。
【0045】
上記態様は、圧電部材120が、電場が印加されないときの深さD1を含む第一のサイズおよび電場が印加されるときの、D1よりも大きいD2の深さを含む第二のサイズを有する形態を参照するが、他の態様が本開示の範囲内であることが留意されよう。たとえば、本開示の他の局面にしたがって、圧電部材120は、電場が印加されないときの深さD1を含む第一のサイズ、および電場が印加されるときの、D1よりも小さいD2の深さを含む第二のサイズを有する。換言するならば、圧電部材120は、電場が印加されたとき「収縮」してもよい。したがって、ゴルフクラブヘッドの溝109aの容積は増す。
【0046】
本開示の特定の態様にしたがって、圧電部材の深さの変化は0.1mmの範囲であってもよい。たとえば、圧電部材120の深さD1は2.0mmであってもよく、および深さD2は1.9mmであってもよい。さらに、本開示の他の特定の態様にしたがって、圧電部材の深さの変化はより小さくてもよい(たとえば、1/10mm以下の範囲)。たとえば、圧電部材120の深さD1は0.7mmであってもよく、および深さD2は0.693mmであってもよい。
【0047】
本開示の局面にしたがって、圧電材料は、ゴルフクラブヘッドの他の属性を選択的に制御または調節するために、他の方法でゴルフクラブヘッドに組み込まれてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、圧電材料は、ゴルフクラブヘッドの打球面の背後の剛性、硬さまたは内部応力を制御するためにゴルフクラブヘッド内に構成されてもよい。たとえば、
図6Aは、本開示の局面のゴルフクラブヘッドボディ202の代替態様を示す。具体的には、
図6Aは、本開示の局面のゴルフクラブヘッド202の例示的態様の断面図を示す。
【0048】
図6Aに示す態様のいくつかの特徴は上記態様に類似しており、したがって、簡潔さのために、ここで詳細には説明しないことが留意されよう。しかし、本開示の局面にしたがって、かつ
図6Aに示す態様に示すように、圧電材料は、ゴルフクラブヘッド202の打球面209の背後の剛性、硬さまたは内部応力を制御するためにゴルフクラブヘッド202内に構成されてもよいことが留意されよう。したがって、以下に述べるように、本開示の局面にしたがって、圧電材料は、ゴルフショット中のゴルフクラブヘッド202の減衰効果を選択的に制御し、かつ調節するために使用されてもよい。
【0049】
図6Aに示す例示的態様に見られるように、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド202は、打球面209の背後に延びる圧電部材220を含んでもよい。たとえば、
図6Aに見られるように、圧電部材220は、シートまたはプレートとして構成され、かつゴルフクラブヘッド202の打球面209の実質的または完全に背後に延びるように配置されてもよい。当然、望むならば、圧電部材220は、打球面209の一部分または別々の部分の背後(たとえば、打球面209のスイートスポットの背後)に延びるように構成され、かつ配置されてもよい。本開示の局面にしたがって、圧電部材220の深さまたは厚さは0.5〜0.7mmの範囲であってもよい。
【0050】
図6Aは、電場が圧電部材220に印加されてないとき第一の位置(たとえば元々の状態)にある、ゴルフクラブヘッド202中の圧電部材220を示す。
図6に見られるように、圧電部材220は第一の深さまたは厚さを有する。上記態様と同様に、電場が圧電部材220に印加されると、ゴルフクラブヘッド202中の圧電部材220は変形する。たとえば、圧電部材220は、
図6Aに示す第一の状態の深さまたは厚さよりも大きい深さまたは厚さを含む第二のサイズに変形してもよい。したがって、打球面209の背後の剛性、硬さまたは内部応力は増す。したがって、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド202の打球面209の背後に配置された圧電部材220を操作することによって(たとえば、電場を圧電部材220に印加することによって)、打球面209の背後の剛性、硬さまたは内部応力を制御(たとえば増減)してもよいことが理解されよう。
【0051】
打球面209の背後に圧電部材220を提供することは、衝突時に生じる潜在的振動を減衰させるゴルフクラブヘッドの能力に影響してもよい。それにより、打球面209の背後に圧電部材220を提供することは、他方で、ゴルフクラブヘッド202の「感触」を制御してもよい。たとえば、打球面209の背後の硬さまたは内部応力を増すことにより、ゴルフクラブヘッド202の減衰能力を増大させてもよい。したがって、打球面209の背後の硬さまたは内部応力を増すことはゴルフクラブヘッド202の感触を増してもよい。
【0052】
したがって、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド202の打球面209の背後に配置された圧電部材220を操作することにより、打球面209の背後の剛性、硬さまたは内部応力を増大または減少させてもよく、その結果、ゴルフクラブの減衰効果を増大または減少させてもよい。さらに、第一の態様に関して上述したように、打球面209の背後の剛性、硬さまたは内部応力を望みどおり微調整するために、所望により様々な電圧が印加されてもよいことが留意されよう。
【0053】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド102は、圧電部材220が変形するとき圧電部材220が侵入してもよい空洞を含んでもよい。
図6Bは、圧電部材220が変形するとき圧電部材220を受けるように構成された空洞230を含むそのような態様を示す。本出願に記載される各態様が、ゴルフクラブヘッド102中の各圧電部材220に対応する一つまたは複数の空洞を含んでもよく、圧電部材220が変形したとき、一つまたは複数の空洞がそれぞれの圧電部材220を受けるように構成されていることが留意されよう。
【0054】
上記態様は、圧電部材220が、電場が印加されないときの第一のサイズおよび電場が印加されるときの、第一のサイズよりも大きい第二のサイズを有する形態を参照するが、他の態様が本開示の範囲内であることが留意されよう。たとえば、本開示の他の局面にしたがって、圧電部材220は、電場が印加されないときの第一のサイズおよび電場が印加されるときの、第一のサイズよりも小さい第二のサイズを有する。換言するならば、圧電部材220は、電場が印加されたとき「収縮」してもよい。したがって、打球面209の背後の剛性、硬さまたは内部応力は低下する。
【0055】
本開示の局面にしたがって、圧電材料は、ゴルフクラブヘッドの他の属性を選択的に制御または調節するために、さらに他の方法でゴルフクラブヘッドに組み込まれてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、圧電材料は、ゴルフクラブヘッドのロフトを制御するためにゴルフクラブヘッド内に構成されてもよい。たとえば、
図7〜8は、本開示の局面のゴルフクラブヘッドボディ302の代替態様を示す。具体的には、
図7は、圧電部材320が第一の位置にある本開示の局面のゴルフクラブヘッド302の例示的態様の断面図を示す。
図8は、圧電部材320が第二の位置にある本開示の局面のゴルフクラブヘッド302の例示的態様の断面図を示す。
【0056】
図7および8に示す態様のいくつかの特徴は上記態様に類似しており、したがって、簡潔さのために、ここで詳細には説明しないことが留意されよう。しかし、本開示の局面にしたがって、かつ
図7および8に示す態様に示すように、圧電部材320は、ゴルフクラブヘッド302のロフトを選択的に制御し、かつ調節するためにゴルフクラブヘッド302内に構成されてもよいことが留意されよう。したがって、以下に述べるように、本開示の局面にしたがって、圧電部材302は、ゴルフクラブヘッドのロフトおよびゴルフショット中にゴルフクラブヘッド302が及ぼす減衰効果を含むゴルフクラブヘッド302の特徴を選択的に制御し、かつ調節するために使用されてもよい。
【0057】
図7および8に示す例示的態様に見られるように、本開示の局面にしたがって、圧電部材320は打球面309の背後に延びてもよい。たとえば、
図7および8に見られるように、圧電部材320は、シートまたはプレートとして構成され、かつゴルフクラブヘッド302の打球面309の実質的または完全に背後に延びるように配置されてもよい。当然、望むならば、圧電部材320は、打球面309の一部分または別々の部分の背後(たとえば、打球面309のスイートスポットの背後)に延びるように構成され、かつ配置されてもよい。本開示の局面にしたがって、圧電部材320の深さまたは厚さは圧電部材320の長さまたは高さとともに変化してもよい。たとえば、
図7および8に見られるように、圧電部材320の厚さは、圧電部材320の下寄り部分よりも圧電部材320の上寄り部分において大きい。たとえば、圧電部材320の上寄り部分は1.0〜1.4mmの範囲の厚さを有してもよく、および圧電部材320の下寄り部分は0.5〜0.7mmの範囲の厚さを有してもよい。さらに、
図7および8に見られるように、また、以下に述べるように、圧電部材320は斜めの形態を含んでもよい。
【0058】
図7は、電場が圧電部材320に印加されてないとき第一の位置(たとえば元々の状態)にある、ゴルフクラブヘッド302中の圧電部材320を示す。
図7に見られるように、圧電部材320は、角度θを含む第一の形態を有する。対照的に、
図8は、電場が圧電部材320に印加されたとき第二の位置(たとえば変形状態)にある、ゴルフクラブヘッド302中の圧電部材320を示す。
図8に見られるように、圧電部材320は、θよりも大きい角度θ′を含む第二の形態を有する。したがって、ゴルフクラブヘッド302のロフトの角度またはロフトを増してもよい。したがって、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド302の打球面309の背後に配置された圧電部材320を操作することによって(たとえば、電場を圧電部材320に印加することによって)、ゴルフクラブヘッド302のロフトを制御(たとえば増減)してもよいことが理解されよう。
【0059】
したがって、本開示の局面にしたがって、
図7を
図8と比較することによって見られるように、ゴルフクラブヘッド302の打球面309の背後に配置された圧電部材320を操作することにより、ゴルフクラブヘッド302のロフトを増大または減少させてもよく、その結果、ゴルフスイング中、ゴルフクラブヘッド302とゴルフボールとの衝突時、より多い、またはより少ないロフトをゴルフボールに付与してもよい。さらに、
図7および8は圧電部材320の二つの形態を表すが、他の電圧が印加されて他の角度も提供してもよいことが留意されよう。たとえば、
図7は、電圧が圧電部材320に印加されず、θが15°になるように圧電部材320が構成されている元々の状態を表してもよい。さらに、
図8は、1.5Vが圧電部材320に印加され、そしてθ′が16°になるように圧電部材320が変形している状態を表してもよい。加えて、図示されないが、本開示の局面にしたがって、より大きな電圧(たとえば3.0V)を圧電部材320に印加することもでき、そして圧電部材320を、角度(たとえばθ″)が17°である点までさらに変形させてもよいことが留意されよう。当然、本開示の局面にしたがって他の電圧および角度が考えられ、所望により、使用されてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、角度が5°未満だけ変形してもよい。
【0060】
上記態様は、圧電部材320が、電場が印加されないときの第一の角度θおよび電場が印加されるときの、第一の角度θよりも大きい第二の角度θ′を画定する形態を参照するが、他の態様が本開示の範囲内であることが留意されよう。たとえば、本開示の他の局面にしたがって、圧電部材320は、電場が印加されないときの第一の角度θおよび電場が印加されるときの、第一の角度θよりも小さい第二の角度θ′を画定する。換言するならば、圧電部材320は、電場が印加されたとき「収縮」して角度を減らしもよい。
【0061】
本開示の局面にしたがって、圧電材料は、ゴルフクラブヘッドの他の属性を選択的に制御または調節するために、さらに他の方法でゴルフクラブヘッドに組み込まれてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、圧電材料は、ゴルフクラブヘッドの溝の角度を制御するためにゴルフクラブヘッド内に構成されてもよい。たとえば、
図9〜10は、本開示の局面のゴルフクラブヘッドボディ402の代替態様を示す。具体的には、
図9は、圧電部材420が第一の位置にある本開示の局面のゴルフクラブヘッド402の例示的態様の断面図を示す。
図10は、圧電部材420が第二の位置にある本開示の局面のゴルフクラブヘッド402の例示的態様の断面図を示す。
【0062】
図9および10に示す態様のいくつかの特徴は上記態様に類似しており、したがって、簡潔さのために、ここで詳細には説明しないことが留意されよう。しかし、本開示の局面にしたがって、
図9および10に示す態様に示すように、圧電部材420は、ゴルフクラブヘッド402の溝409aの角度を選択的に制御し、かつ調節するためにゴルフクラブヘッド402内に構成されてもよいことが留意されよう。したがって、以下に述べるように、本開示の局面にしたがって、圧電部材402は、ゴルフショット中にゴルフクラブヘッド402がゴルフボールに付与するスピンの量を選択的に制御し、かつ調節するために使用されてもよい。
【0063】
図9および10に示す例示的態様に見られるように、本開示の局面にしたがって、圧電部材420は、ゴルフクラブヘッド409の打球面409の溝409aを少なくとも部分的に画定する、打球面409中の個々のスラット板409bの背後に配置されるように構成されてもよい。たとえば、
図9および10に見られるように、圧電部材420は、ゴルフクラブヘッド402の打球面409中の個々のスラット板409bそれぞれの実質的または完全に背後に延びるように構成されてもよい。さらに、
図9および10に見られるように、本開示の局面にしたがって、圧電部材420は、圧電部材420の深さまたは厚さが圧電部材420の高さとともに変化するように構成されてもよい。たとえば、
図9および10に見られるように、圧電部材420の厚さは、各圧電部材420の下寄り部分よりも各圧電部材420の上寄り部分において大きい。たとえば、圧電部材420の上寄り部分はそれぞれ1.0〜1.4mmの範囲の厚さを有してもよく、圧電部材320それぞれの下寄り部分は0.5〜0.7mmの範囲の厚さを有してもよい。さらに、以下に述べるように、圧電部材420は斜めの形態を含んでもよい。
【0064】
図9は、電場が圧電部材420に印加されてないときの第一の位置(たとえば元々の状態)にある、ゴルフクラブヘッド402中の圧電部材420を示す。
図7に見られるように、圧電部材420は、角度θを含む第一の形態を有する。対照的に、
図10は、電場が圧電部材420に印加されているときの第二の位置(たとえば変形状態)にある、ゴルフクラブヘッド402中の圧電部材420を示す。
図10に見られるように、圧電部材420は、θよりも大きい角度θ′を含む第二の形態を有する。したがって、ゴルフクラブヘッド402の溝409aの角度は増す。したがって、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド402の打球面409のスラット板の背後に配置された圧電部材420を操作することによって(たとえば、電場を圧電部材420に印加することによって)、ゴルフクラブヘッド402の溝409aの角度を制御(たとえば増減)してもよいことが理解されよう。溝409aの角度は、ゴルフボールが打球面409を離れるときゴルフボールに付与されるバックスピンの量に影響してもよい。たとえば、より大きな傾斜角を有する溝409aは、ゴルフクラブヘッドとゴルフボールとの衝突時、より多くのバックスピンがゴルフボールに付与されるようにしてもよい。
【0065】
したがって、本開示の局面にしたがって、かつ
図9を
図10と比較することによって見られるように、ゴルフクラブヘッド402の打球面409の各スラット板409bの背後に配置された圧電部材420を操作することにより、ゴルフクラブヘッド402の溝409aの角度を増大または減少させてもよく、その結果、ゴルフスイング中、ゴルフクラブヘッドとゴルフボールとの衝突時、より多い、またはより少ないバックスピンがゴルフボールに付与されてもよい。さらに、
図9および10は圧電部材420の二つの形態を表すが、他の電圧が他の角度を提供することもできることが留意されよう。たとえば、
図9は、電圧が圧電部材420に印加されず、およびθが30°になるように圧電部材420が構成されている元々の状態を表してもよい。さらに、
図10は、1.5Vが圧電部材420に印加され、およびθ′が32°になるように圧電部材420が変形している状態を表してもよい。加えて、図示されないが、本開示の局面にしたがって、より大きな電圧(たとえば3.0V)を圧電部材420に印加することもでき、そして圧電部材420を、角度θが34°である点までさらに変形させてもよいことが留意されよう。当然、本開示の局面にしたがって他の電圧および角度が考えられ、所望により、かつ使用されてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、角度が5°以下だけ変形してもよい。
【0066】
上記態様は、圧電部材420が、電場が印加されないときの第一の角度θおよび電場が印加されるときの、第一の角度θよりも大きい第二の角度θ′を画定する形態を参照するが、他の態様が本開示の範囲内であることが留意されよう。たとえば、本開示の他の局面にしたがって、圧電部材420は、電場が印加されないときの第一の角度θおよび電場が印加されるときの、第一の角度θよりも小さい第二の角度θ′を画定する。換言するならば、圧電部材420は、電場が印加されたとき「収縮」して角度を減らしもよい。
【0067】
本開示の局面にしたがって、圧電材料は、ゴルフクラブヘッドの他の属性を選択的に制御または調節するために、さらに他の方法でゴルフクラブヘッドに組み込まれてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、圧電材料は、ゴルフクラブヘッドの打球面中のスラット板の深さまたは厚さを制御するためにゴルフクラブヘッド内に構成されてもよい。たとえば、
図11〜12は、本開示の局面のゴルフクラブヘッドボディの代替態様を示す。具体的には、
図11は、圧電部材520が第一の位置にある本開示の局面のゴルフクラブヘッド502の例示的態様の断面図を示す。
図12は、圧電部材520が第二の位置にある本開示の局面のゴルフクラブヘッド502の例示的態様の断面図を示す。
【0068】
図11および12に示す態様のいくつかの特徴は上記態様に類似しており、したがって、簡潔さのために、ここで詳細には説明しないことが留意されよう。しかし、本開示の局面にしたがって、かつ
図11および12に示す態様に示すように、圧電部材520は、ゴルフクラブヘッド502の溝509aを画定する、打球面509のスラット板509bの深さまたは厚さを選択的に制御し、かつ調節するためにゴルフクラブヘッド502内に構成されてもよいことが留意されよう。したがって、以下に述べるように、本開示の局面にしたがって、圧電部材520は、ゴルフショット中にゴルフクラブヘッド502がゴルフボールに付与するスピンの量を選択的に制御し、かつ調節するために使用されてもよい。
【0069】
図11および12に示す例示的態様に見られるように、本開示の局面にしたがって、圧電部材520は、ゴルフクラブヘッド509の打球面509中の個々のスラット板509bそれぞれの背後に配置されてもよい。たとえば、
図11および12に見られるように、圧電部材520は、ゴルフクラブヘッド502の打球面509中の個々のスラット板509bそれぞれの実質的または完全に背後に延びるように構成されてもよい。さらに、
図11および12に見られるように、本開示の局面にしたがって、圧電部材520は、圧電部材520の高さ(たとえば、ソール−クラウン方向に対する)が打球面509の対応するスラット板509bの高さと同じであるように構成されてもよい。
【0070】
図11は、電場が圧電部材520に印加されてないときの第一の位置(たとえば元々の状態)にある、ゴルフクラブヘッド502中の圧電部材520を示す。
図11に見られるように、打球面509のスラット板509bは、少なくとも部分的に、深さD1を含む溝509aを画定する。対照的に、
図12は、電場が圧電部材520に印加されているときの第二の位置(たとえば変形状態)にある、ゴルフクラブヘッド502中の圧電部材520を示す。
図12に見られるように、圧電部材520のサイズは増しており、それにより、打球面509のスラット板509bは、
図11に見られる打球面の元々の面を越えて延びている。したがって、打球面509のスラット板509bは今や、D1よりも大きいD2の深さを含む第二のサイズの溝509aを画定する。したがって、ゴルフクラブヘッド502の溝509aの容積は増す。したがって、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド502の打球面509のスラット板509bの背後に配置された圧電部材520を操作することによって(たとえば、電場を圧電部材520に印加することによって)、ゴルフクラブヘッド502の溝509aの容積が制御(たとえば増減)されてもよいことが理解されよう。
【0071】
第一の態様に関して上述したように、溝509aは、打球面509とゴルフボールとの間に生じる摩擦に影響することができる。たとえば、溝の寸法が、ゴルフボールに加えられる摩擦の量、ひいてはゴルフショット中、ゴルフボールが打球面509を離れるときゴルフボールが有するバックスピンの量に影響してもよい。たとえば、より大きく、より深い溝は、より多くのグリップを有してもよく、かつまた、破片(たとえば土、砂、草など)がゴルフボールと打球面との間に挟まることを防いで、それにより、溝をゴルフボールと接触させてもよい。
【0072】
したがって、本開示の局面にしたがって、かつ
図11を
図12と比較することによって見られるように、ゴルフクラブヘッド502の打球面509のスラット板509bの背後に配置された圧電部材520を操作することにより、ゴルフクラブヘッドの溝509aの容積を増大または減少させてもよく、その結果、ゴルフスイング中、ゴルフクラブヘッド502とゴルフボールとの衝突時、より多い、またはより少ないバックスピンを生じさせてもよい。さらに、
図11および12は圧電部材520の二つのサイズを表すが、他の電圧が印加されて他のサイズを提供してもよいことが留意されよう。たとえば、
図11は、電圧が圧電部材520に印加されず、およびD1が0.5mmになるように圧電部材520が構成されている元々の状態を表してもよい。さらに、
図12は、1.5Vが圧電部材520に印加され、およびD2が0.6mmになるように圧電部材520が変形している状態を表してもよい。加えて、図示されないが、本開示の局面にしたがって、より大きな電圧(たとえば3.0V)を圧電部材520に印加することもでき、圧電部材520を、そして深さ(たとえばD3)が0.7mmである点までさらに変形させてもよいことが留意されよう。当然、本開示の局面にしたがって他の電圧および寸法が考えられ、所望により、かつ使用されてもよい。
【0073】
上記態様は、圧電部材520が、電場が印加されないときの深さD1の溝を画定する第一のサイズおよび電場が印加されるときの、D1よりも大きいD2の深さの溝を画定する第二のサイズを有する形態を参照するが、他の態様が本開示の範囲内であることが留意されよう。たとえば、本開示の他の局面にしたがって、圧電部材520は、電場が印加されないときの深さD1の溝を画定する第一のサイズおよび電場が印加されるときの、D1よりも小さいD2の深さの溝を画定する第二のサイズを有する。換言するならば、圧電部材120は、電場が印加されたとき「収縮」してもよい。したがって、打球面509のスラット板509bは、
図11に見られる打球面の元々の面の中に引き込まれる。
【0074】
上述したように、本開示は、主としてアイアンタイプゴルフクラブヘッド(アイアンタイプハイブリッドゴルフクラブヘッドを含む)における使用に関して説明されたが、当業者は、本開示の局面および特徴がアイアンタイプゴルフクラブヘッドとの使用に限定されないということを理解するであろう。たとえば、望むならば、本開示を逸脱することなく、
図1および3〜12に示すアイアンタイプクラブヘッドボディ部材に代えてパタータイプおよび/またはウッドタイプボディ部材が用いられてもよく、ならびに同じまたは類似した特徴および/または構造がパターまたはウッド構造に含められることもできる。たとえば、
図14は、パタータイプゴルフクラブヘッド602が、パタータイプゴルフクラブヘッド602の打球面609の溝と係合した複数の圧電部材620を有するように構成されている本開示の局面の態様を示す。このようにして、
図1および3、4、5Aおよび5Bに示す態様に関して上述したやり方と同様なやり方で溝609aの容積を調節することができる。したがって、上記様々な特徴のいずれが、アイアンタイプ、ウッドタイプ、ハイブリッドタイプ、パタータイプなどのゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造を含む様々なタイプのゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造に組み込まれてもよいことが理解されよう。
【0075】
III. 結び
本開示は、上記および添付図面において、多様な例示的構造、特徴、要素ならびに構造、特徴および要素の組み合わせを参照して説明されている。しかし、本開示によって果たされる目的は、本開示の範囲を限定することではなく、本開示に関連する様々な特徴および概念の例を提供することである。当業者は、特許請求の範囲によって画定される本開示の範囲を逸脱することなく、上記態様に対して数多くの改変および変更が加えられてもよいことを理解するであろう。たとえば、本開示を逸脱することなく、
図1および3〜14に関連して上述した様々な特徴および概念が個々に、および/または任意の組み合わせもしくは部分的組み合わせで使用されてもよい。