特許第5959666号(P5959666)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5959666
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】制御情報を送信し受信するための方法
(51)【国際特許分類】
   H04J 99/00 20090101AFI20160719BHJP
   H04J 11/00 20060101ALI20160719BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20160719BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20160719BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20160719BHJP
【FI】
   H04J15/00
   H04J11/00 Z
   H04B7/06
   H04W72/04 136
   H04W16/28 130
【請求項の数】9
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-555601(P2014-555601)
(86)(22)【出願日】2013年1月28日
(65)【公表番号】特表2015-511448(P2015-511448A)
(43)【公表日】2015年4月16日
(86)【国際出願番号】US2013023363
(87)【国際公開番号】WO2013116128
(87)【国際公開日】20130808
【審査請求日】2014年8月21日
(31)【優先権主張番号】13/360,937
(32)【優先日】2012年1月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391030332
【氏名又は名称】アルカテル−ルーセント
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100170601
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 孝
(72)【発明者】
【氏名】ベイカー,マシュー ピー.ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ファン−チェン
(72)【発明者】
【氏名】イエ,シゲン
【審査官】 速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/140384(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0249633(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0085506(US,A1)
【文献】 国際公開第2011/021852(WO,A2)
【文献】 特開2013−123139(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/127300(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0110316(US,A1)
【文献】 田中 良紀 他,Evolved UTRA下りリンク制御情報多重法とその特徴,電子情報通信学会2008年通信ソサイエティ大会講演論文集,2008年 9月 2日,S-35-S-36
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 99/00
H04B 7/06
H04J 11/00
H04W 16/28
H04W 72/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランシーバにおいて、少なくとも1つのセットの復号候補を復号するステップであって、復号候補の各セットは、前記トランシーバについての3次元検索空間内で少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、前記少なくとも1つのセットの復号候補の中の各復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含んでおり、前記少なくとも1つのセットの複合候補は、少なくとも第1のセットの複合候補および少なくとも第2のセットの複合候補を含み、少なくとも前記第1のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いて制御情報を送信するように割り当てられ、少なくとも前記第2のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いずに制御情報を送信するように割り当てられており、ダイバーシティ送信と非ダイバーシティ送信とがサブフレームごとに基づいて動的に切り替えられる、複合するステップと、
前記トランシーバにおいて、制御情報が、前記復号された少なくとも1つのセットの復号候補に基づいて、制御チャネル上に存在するかどうかを検出するステップと
を特徴とする、方法。
【請求項2】
前記トランシーバについての前記3次元検索空間の全体のサイズおよび前記トランシーバについての前記3次元検索空間の空間次元に基づいて、前記少なくとも1つのセットの復号候補のうちの各々において、復号候補の数を決定するステップ
をさらに特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのセットの復号候補における復号候補の数は、前記3次元検索空間に関連する空間レイヤの数および前記少なくとも1つのセットの復号候補についての送信ダイバーシティ次数のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのセットの復号候補は、少なくとも2つのセットの復号候補を含み、前記少なくとも2つのセットの復号候補の各々は、少なくとも部分的にオーバーラップしている時間周波数リソースおよびオーバーラップしていない時間周波数リソースのうちの一方を使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1のトランシーバにより、制御チャネル上で制御情報を送信するための復号候補のセットから復号候補を選択するステップであって、前記セットの復号候補は、第2のトランシーバについての3次元検索空間内で少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、前記セットの復号候補の中の前記選択された復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含んでおり、前記セットの復号候補の中の前記選択された復号候補は、少なくとも第1のセットの複合候補および少なくとも第2のセットの複合候補を含み、少なくとも前記第1のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いて制御情報を送信するように割り当てられ、少なくとも前記第2のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いずに制御情報を送信するように割り当てられている、選択するステップと、
前記第1のトランシーバから前記第2のトランシーバに、前記選択された復号候補に対応する少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を使用して、制御情報を送信するステップであって、ダイバーシティ送信と非ダイバーシティ送信とがサブフレームごとに基づいて動的に切り替えられる、ステップと
を特徴とする、方法。
【請求項6】
第1のトランシーバにより、制御情報が送信ダイバーシティを用いて送信されるべきか、または送信ダイバーシティを用いずに送信されるべきかに基づいて、複数のセットの復号候補の中から復号候補のセットを選択するステップであって、前記複数のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いて制御情報を送信するように割り当てられた第1のセットの復号候補、および送信ダイバーシティを用いずに制御情報を送信するように割り当てられた第2のセットの復号候補を含み、前記第1のセットの復号候補は、第2のトランシーバについての3次元検索空間内の少なくとも2つの空間レイヤに関連付けられ、前記第2のセットの復号候補は、前記第2のトランシーバについての3次元検索空間内の少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、前記の第1のセットおよび前記第2のセットの復号候補の中の各復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含んでいる、選択するステップと、
前記第1のトランシーバにより、前記選択されたセットの復号候補から復号候補を選択するステップと、
前記第1のトランシーバから前記第2のトランシーバに、前記選択された復号候補の前記少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を使用して、前記制御情報を送信するステップであって、ダイバーシティ送信と非ダイバーシティ送信とがサブフレームごとに基づいて動的に切り替えられる、ステップと
を特徴とする、方法。
【請求項7】
少なくとも1つのセットの復号候補を復号するように構成されたトランシーバであって、復号候補の各セットは、前記トランシーバについての3次元検索空間内で少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、前記少なくとも1つのセットの復号候補の中の各復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含み、前記少なくとも1つのセットの複合候補は、少なくとも第1のセットの複合候補および少なくとも第2のセットの複合候補を含み、少なくとも前記第1のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いて制御情報を送信するように割り当てられ、少なくとも前記第2のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いずに制御情報を送信するように割り当てられており、ダイバーシティ送信と非ダイバーシティ送信とがサブフレームごとに基づいて動的に切り替えられ、前記トランシーバはさらに、制御情報が、前記復号された少なくとも1つのセットの復号候補に基づいて制御チャネル上に存在するかどうかを検出するように構成されている、トランシーバ。
【請求項8】
制御チャネル上で制御情報を送信するための復号候補のセットから復号候補を選択するように構成されたトランシーバであって、前記セットの復号候補は、第2のトランシーバについての3次元検索空間内で少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、前記セットの復号候補の中の前記選択された復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含み、前記セットの復号候補の中の前記選択された復号候補は、少なくとも第1のセットの複合候補および少なくとも第2のセットの複合候補を含み、少なくとも前記第1のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いて制御情報を送信するように割り当てられ、少なくとも前記第2のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いずに制御情報を送信するように割り当てられており、前記トランシーバはさらに、前記トランシーバから前記第2のトランシーバに、前記選択された復号候補に対応する少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を使用して、制御情報を送信し、ダイバーシティ送信と非ダイバーシティ送信とをサブフレームごとに基づいて動的に切り替えるように構成されている、トランシーバ。
【請求項9】
制御情報が、送信ダイバーシティを用いて送信されるべきか、または送信ダイバーシティを用いずに送信されるべきかに基づいて、複数のセットの復号候補の中から復号候補のセットを選択するように構成されたトランシーバであって、前記複数のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いて制御情報を送信するように割り当てられた第1のセットの復号候補、および送信ダイバーシティを用いずに制御情報を送信するように割り当てられた第2のセットの復号候補を含み、前記第1のセットの復号候補は、第2のトランシーバについての3次元検索空間内の少なくとも2つの空間レイヤに関連付けられ、前記第2のセットの復号候補は、前記第2のトランシーバについての3次元検索空間内の少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、前記第1のセットおよび前記第2のセットの復号候補の中の各復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含み、前記トランシーバはさらに、前記選択されたセットの復号候補から復号候補を選択し、前記トランシーバから前記第2のトランシーバに、前記選択された復号候補の前記少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を使用して、前記制御情報を送信し、ダイバーシティ送信と非ダイバーシティ送信とをサブフレームごとに基づいて動的に切り替えるように構成されている、トランシーバ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)のロング・ターム・エボリューション(LTE:Long−Term Evolution)ワイヤレス・ネットワークにおいては、制御チャネル(たとえば、PDCCH)は、eノードB(eNodeB)から複数のユーザ機器(UE:user equipments)にダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)メッセージを搬送する。特定のUEを対象としたDCIメッセージは、たとえば、リソース割当てと、トランスポート・フォーマットと、ダウンリンク共用チャネル(DL−SCH:downlink shared channel)ハイブリッド自動再送要求(ARQ:automatic repeat request)とに関する情報を含んでいる。DCIメッセージは、UEが、DL−SCHを受信し、復調し、復号することを可能にする制御信号の一部分である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0002】
【非特許文献1】第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ロング・ターム・エボリューション(LTE)規格のリリース11
【非特許文献2】3GPPのLTEリリース8〜10
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
少なくとも1つの例示の実施形態は、トランシーバにおいて、少なくとも1つのセットの復号候補を復号するステップであって、そのセットの復号候補は、そのトランシーバについての3次元検索空間内で少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、その少なくとも1つのセットの復号候補の中の各復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含んでいる、復号するステップと、トランシーバにおいて、制御情報が、復号された少なくとも1つのセットの復号候補に基づいて、制御チャネル上に存在するかどうかを検出するステップとを含む方法を提供する。
【0004】
少なくとも1つの他の例示の実施形態は、第1のトランシーバにより、制御チャネル上で制御情報を送信するための復号候補のセットから復号候補を選択するステップであって、そのセットの復号候補は、第2のトランシーバについての3次元検索空間内で少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、選択された復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含んでいる、選択するステップと、第1のトランシーバから第2のトランシーバに、選択された復号候補に対応する少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を使用して、制御情報を送信するステップとを含む方法を提供する。
【0005】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、少なくとも1つのセットの復号候補のうちの少なくとも2つは、少なくとも部分的にオーバーラップする時間周波数リソースを使用することができる。
【0006】
少なくとも1つのセットの復号候補は、少なくとも第1のセットの復号候補および少なくとも第2のセットの復号候補を含むことができ、第1のセットの復号候補の中の少なくとも1つの復号候補は、第2のセットの復号候補の中の少なくとも1つの復号候補に対して時間と周波数とにおいて同一である。
【0007】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、少なくとも1つのセットの復号候補のうちの少なくとも2つは、同一の時間周波数リソースを使用する。
【0008】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、少なくとも1つのセットの復号候補のうちの少なくとも2つは、オーバーラップしない時間周波数リソースを使用する。
【0009】
少なくとも1つの例示の実施形態は、制御情報を送信するための方法を提供し、本方法は、第1のトランシーバにより、制御情報が、送信ダイバーシティを用いて送信されるべきか、または送信ダイバーシティを用いずに送信されるべきかに基づいて、複数のセットの復号候補の中から復号候補のセットを選択するステップであって、複数のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いて制御情報を送信するように割り当てられた第1のセットの復号候補および送信ダイバーシティを用いずに制御情報を送信するように割り当てられた第2のセットの復号候補を含み、第1のセットの復号候補は、第2のトランシーバについての3次元検索空間内の少なくとも2つの空間レイヤに関連付けられ、第2のセットの復号候補は、第2のトランシーバについての3次元検索空間内の少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、第1のセットおよび第2のセットの復号候補の中の各復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含んでいる、選択するステップと、第1のトランシーバにより、選択されたセットの復号候補から復号候補を選択するステップと、第1のトランシーバから第2のトランシーバに、選択された復号候補の少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を使用して、制御情報を送信するステップとを含む。
【0010】
少なくとも1つの他の例示の実施形態は、復号候補を復号するように構成されたトランシーバを提供し、復号候補の各セットは、そのトランシーバについての3次元検索空間内で少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、少なくとも1つのセットの復号候補の中の各復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含み、トランシーバはさらに、制御情報が、復号された少なくとも1つのセットの復号候補に基づいて制御チャネル上に存在するかどうかを検出するように構成されている。
【0011】
少なくとも1つの他の例示の実施形態は、制御チャネル上で制御情報を送信するための復号候補のセットから復号候補を選択するように構成されたトランシーバを提供し、復号候補のセットは、第2のトランシーバについての3次元検索空間内で少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、復号候補のセットの中の選択された復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含み、トランシーバはさらに、トランシーバから第2のトランシーバに、選択された復号候補に対応する少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を使用して、制御情報を送信するように構成されている。
【0012】
少なくとも1つの他の例示の実施形態は、制御情報が、送信ダイバーシティを用いて送信されるべきか、または送信ダイバーシティを用いずに送信されるべきかに基づいて、複数のセットの復号候補の中から復号候補のセットを選択するように構成されたトランシーバを提供し、複数のセットの復号候補は、送信ダイバーシティを用いて制御情報を送信するように割り当てられた第1のセットの復号候補、および送信ダイバーシティを用いずに制御情報を送信するように割り当てられた第2のセットの復号候補を含み、第1のセットの復号候補は、第2のトランシーバについての3次元検索空間内の少なくとも2つの空間レイヤに関連付けられ、第2のセットの復号候補は、第2のトランシーバについての3次元検索空間内の少なくとも1つの空間レイヤに関連付けられ、第1のセットおよび第2のセットの復号候補の中の各復号候補は、少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を含み、トランシーバはさらに、選択されたセットの復号候補から復号候補を選択し、トランシーバから第2のトランシーバに、選択された復号候補の少なくとも1つの時間周波数制御チャネル・リソース要素を使用して、制御情報を送信するように構成されている。
【0013】
本発明は、本明細書において以下で与えられる詳細な説明および添付の図面からより完全に理解されるようになり、そこでは、同様な要素は同様な参照数字によって表され、これらの参照数字は例証としてだけ与えられ、それゆえに本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】例示のワイヤレス通信ネットワークを示す図である。
図2】例示の一実施形態による制御情報を送信するための方法を示すフロー・チャートである。
図3】例示の一実施形態による制御情報を受信するための方法を示すフロー・チャートである。
図4】3次元(3D)検索空間の一例を示す図である。
図5】複数の集約レベルについての例示の空間のセットを示す図である。
図6】送信ダイバーシティを用いた送信、および送信ダイバーシティを用いない送信について割り当てられた復号候補を含む比較的簡単な例示の検索空間を示す図である。
図7】別の例示の実施形態による、制御情報を送信するための方法を示すフロー・チャートである。
図8】種々の集約レベルの間の例示のオーバーラップまたはオフセットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
これらの図面は、ある種の例示の実施形態において利用される方法、構造、および/または材料の概括的な特徴を示し、以下に提供される本明細書を補完することを意図していることに注意されたい。これらの図面は、しかしながら、縮尺通りではなく、任意の所与の実施形態についての正確な構造的な、または性能特性を正確に反映していないこともあり、例示の実施形態によって包含される値または特性の範囲を規定するもの、または限定するものとして解釈されるべきではない。様々な図面の中の類似した、または同一の参照番号の使用は、類似した、または同一の要素もしくは特徴の存在を示すことを意図している。
【0016】
様々な例示の実施形態は、次に、いくつかの例示の実施形態が示されている添付の図面を参照して、より十分に説明される。
【0017】
詳細な実例となる実施形態が、本明細書において開示される。しかしながら、本明細書において開示される特定の構造的かつ機能的な詳細は、単に、例示の実施形態を説明する目的のために表しているにすぎない。本発明は、しかしながら、多数の代替的な形態で実施されることもあり、本明細書において説明される実施形態だけに限定されるように解釈されるべきではない。
【0018】
それに応じて、例示の実施形態は、様々な修正形態および代替的な形態とすることができるが、それらの実施形態は、それらの図面において例として示され、本明細書において詳細に説明される。しかしながら、開示される特定の形態だけに例示の実施形態を限定する意図がないことを理解されたい。それとは逆に、例示の実施形態は、本開示の範囲内に含まれるすべての修正形態、同等形態、および代替形態を対象として含むべきである。同様な番号は、それらの図面の説明の全体を通して同様な要素を意味している。
【0019】
第1の、第2のなどという用語を本明細書において使用して、様々な要素を説明することができるが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの要素を別の要素から区別するために使用されるだけである。たとえば、本開示の範囲を逸脱することなく、第1の要素は第2の要素と名付けられる可能性があり、同様に、第2の要素は第1の要素と名付けられることもある。本明細書において使用されるように、「および/または(and/or)」という用語は、1つまたは複数の関連するリストアップされた項目についての任意の組合せおよびすべての組合せを含む。
【0020】
ある要素が、別の要素に「接続されている(connected)」、または「結合されている(coupled)」と称されるときに、それは他の要素に直接に接続され、または結合されていることも、あるいは介在する要素が存在することもある。対照的に、ある要素が別の要素に「直接に接続されている(directly connected)」、または「直接に結合されている(directly coupled)」と称されるときには、介在する要素は存在していない。要素の間の関係を説明するために使用される他の単語も、同様にして解釈されるべきである(たとえば、「間に(between)」に対する「直接に間に(directly between)」、「隣接する(adjacent)」に対する「直接に隣接する(directly adjacent)」など)。
【0021】
本明細書において使用される専門用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけであり、限定することを意図してはいない。本明細書において使用されるように、単数形の形式「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈が、明らかにそうでない場合を示していない限り、同様に複数形の形式を含むことが意図される。「備える/含む(comprises)」、「備えている/含んでいる(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含んでいる(including)」という用語は、本明細書において使用されるときに、述べられた機能、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の機能、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を除外するものではないことがさらに理解されよう。
【0022】
いくつかの代替的な実装形態においては、指摘される機能/行為は、図面の中で言及される順序と異なる順序で起こり得ることにも注意されたい。たとえば、連続して示される2つの図面は、実際には、関与する機能/行為に応じて、実質的に同時に実行されることもあり、または時として逆の順序で実行されることもある。
【0023】
特定の詳細は、例示の実施形態についての十分な理解を提供するために、以下の説明において提供される。しかしながら、例示の実施形態は、これらの特定の詳細なしに実行され得ることが当業者によって理解されよう。たとえば、システムは、不必要な詳細の形で例示の実施形態をあいまいにしないようにブロック図の形で示されることもある。他の例においては、よく知られている処理、構造、および技法は、例示の実施形態をあいまいにすることを回避するために不必要な詳細なしに示されることもある。
【0024】
以下の説明においては、実例となる実施形態は、プログラム・モジュールとして実施され得る行為と、動作のシンボリック表現(たとえば、フロー・チャート、流れ図、データ・フロー図、構造図、ブロック図などの形態の)とに関連して説明され、あるいは機能処理は、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型を実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含み、既存のネットワーク要素(たとえば、基地局、基地局制御装置、ノードB、eノードBなど)における既存のハードウェアを使用して実施されることもある。そのような既存のハードウェアは、1つまたは複数の中央演算処理装置(CPU:Central Processing Units)、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processors)、特定用途向け集積回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:field programmable gate arrays)コンピュータなどを含むことができる。
【0025】
フロー・チャートは、逐次処理として動作を説明することができるが、動作の多くは、並列に、並行して、または同時に実行されることもある。さらに、動作の順序は、配列し直されることもある。処理は、その動作が完了されるときに、終了されることもあるが、図面の中に含まれていない追加のステップを有することもできる。処理は、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応することができる。処理が関数に対応するときに、その終了は、呼び出し関数または主要関数に対する関数のリターンに対応することもある。
【0026】
本明細書において開示されるように、「ストレージ媒体」または「コンピュータ読取り可能ストレージ媒体」という用語は、リード・オンリー・メモリ(ROM:read only memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、磁気RAM、コア・メモリ、磁気ディスク・ストレージ媒体、光学的ストレージ媒体、フラッシュ・メモリ・デバイス、および/または情報を記憶するための他の有形マシン読取り可能媒体を含めて、データを記憶するための1つまたは複数のデバイスを表すことができる。「コンピュータ読取り可能媒体」という用語は、それだけには限定されないが、ポータブル・ストレージ・デバイスもしくは固定ストレージ・デバイスと、光学的ストレージ・デバイスと、命令および/またはデータを記憶し、含み、または搬送することができる様々な他の媒体とを含むことができる。
【0027】
さらに、例示の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組合せによって実施されることもある。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードの形で実施されるときに、必要なタスクを実行するプログラム・コードまたはコード・セグメントは、コンピュータ読取り可能ストレージ媒体など、マシン読取り可能媒体またはコンピュータ読取り可能媒体に記憶されることもある。ソフトウェアの形で実施されるときに、1つまたは複数のプロセッサは、必要なタスクを実行する。
【0028】
コード・セグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェア・パッケージ、クラス、あるいは命令、データ構造、またはプログラム・ステートメントの任意の組合せを表すことができる。コード・セグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容を渡すこと、および/または受信することによって別のコード・セグメントまたはハードウェア回路に結合されることもある。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージ・パッシング、トークン・パッシング、ネットワーク送信などを含む任意の適切な手段を経由して、渡され、転送され、または送信されることもある。
【0029】
図1は、1つまたは複数のeノードB115に通信可能に結合されるアクセス・ゲートウェイ120を含むワイヤレス通信ネットワーク100を示すものである。アクセス・ゲートウェイ120はまた、次には、インターネットおよび/または他の回路、および/またはパケット・データ・ネットワークなど、1つまたは複数の外部ネットワーク130に通信可能に結合されるコア・ネットワーク(CN:core network)125に通信可能に結合される。この構成に基づいて、ネットワーク100は、互いに、かつ/または外部ネットワーク130を経由してアクセス可能な他のユーザ機器またはシステムに対してユーザ機器(UE)105を通信可能に結合する。
【0030】
ワイヤレス通信ネットワーク100のより具体的な例は、進化型ユニバーサル地上波無線アクセス・ネットワーク(E−UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)である。例示の目的のために、ワイヤレス・ネットワーク100は、本明細書においては、E−UTRANとして説明される。しかしながら、例示の実施形態は、他のネットワークに関連して実施されることもあることを理解されたい。
【0031】
図1を参照すると、E−UTRAN100はeノードB115を含み、このeノードB115は、ユーザ機器(UE)105との進化型ユニバーサル地上波無線アクセス(E−UTRA)のユーザ・プレーン(PDCP/RLC/MAC/PHY)および制御プレーン(RRC)のプロトコル終了をもたらす。eノードB115は、X2インターフェースによって互いに相互接続される。
【0032】
本明細書において考察されるように、eノードB115は、所与のカバレッジ・エリア(たとえば、110−1、110−2、110−3)内でUE115に対して無線アクセスを提供する基地局のことを意味する。このカバレッジ・エリアはセルと称される。しかしながら、知られているように、複数のセルは、多くの場合に単一のeノードBに関連付けられる。
【0033】
さらに、本明細書において使用されるように、「進化型ノードB」または「eノードB」という用語は、ノードB、基地局、基地トランシーバ局(BTS:base transceiver station)などの同義語と考えられることもあり、以下で、折に触れて、ノードB、基地局、基地トランシーバ局(BTS)などと称されることもあり、複数の技術世代にまたがるワイヤレス通信ネットワークにおいて、モバイルと通信し、モバイルにワイヤレス・リソースを提供するトランシーバについて説明している。本明細書において考察されるように、基地局は、本明細書において考察される方法を実行する能力に加えて、従来の、よく知られている基地局にすべてが機能的に関連付けられている可能性もある。
【0034】
さらに、本明細書において使用されるように、「モバイル・ユニット」という用語は、クライアント、ユーザ機器、移動局、モバイル・ユーザ、モバイル、加入者、ユーザ、リモート局、アクセス端末、レシーバなどの同義語と考えられることもあり、以下で、折に触れて、クライアント、ユーザ機器、移動局、モバイル・ユーザ、モバイル、加入者、ユーザ、リモート局、アクセス端末、レシーバなどと称されることもあり、ワイヤレス通信ネットワークにおけるワイヤレス・リソースのリモート・ユーザについて説明している。
【0035】
一括して、UEとeノードBとは、本明細書において、「トランシーバ」または「無線ネットワーク要素」と称されることもある。
【0036】
アクセス・ゲートウェイ120は、通信可能にeノードB105に結合される。アクセス・ゲートウェイ120は、eノードB105を制御し、同じマルチメディア・ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:Multimedia Broadcast Single Frequency Network)エリアに属するeノードB105についてのマルチ・セル・スケジューリングおよび送信を調整する論理エンティティを含んでいる。たとえば、知られているように、アクセス・ゲートウェイ120は、とりわけ、ユーザ無線アクセス・ネットワーク(RAN:radio access network)モビリティ管理プロシージャと、ユーザ・セッション管理プロシージャとを制御する。より詳細には、たとえば、アクセス・ゲートウェイ120は、UEの追跡と到達可能性とを制御する。アクセス・ゲートウェイ120はまた、差し迫った接続要求(たとえば、UEが呼び出されているとき、またはUEを対象とするネットワークにより開始されるデータが着信するとき)について宛先UEに通知するためのページング・メッセージなどの信号メッセージについての送信および/または再送信を制御し、実行する。
【0037】
例示の実施形態は、ダウンリンク(eノードBからUEへの)上の制御情報(たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)メッセージ)の送信に関して本明細書において考察される。しかしながら、例示の実施形態は、アップリンク(UEからeノードBへの)上の同じ送信または類似した送信にも適用可能とすることもできることを理解されたい。
【0038】
第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)のロング・ターム・エボリューション(LTE)規格のリリース11は、強化された物理ダウンリンク制御チャネル(ePDCCH:enhanced Physical Downlink Control Channel)として知られているダウンリンク制御チャネルを含むことになっている。
【0039】
ePDCCHは、eノードBから1つまたは複数のユーザ機器(UE)にDCIメッセージを搬送する。DCIメッセージは、異なる時間周波数送信リソースを使用してePDCCH上で送信されることもあり、リソースの異なる量を使用する可能性もある。
【0040】
ePDCCHなど、3GPPのLTE制御チャネルについてのリソースの基本ユニットは、制御チャネル要素(CCE:control channel element)と称されることもある。3GPPのLTEリリース8〜10によれば、CCEは、36個のリソース要素(RE:resource element)を含んでいる。しかしながら、ePDCCHについてのCCEは、任意の適切な異なる数のREを使用することができる。さらに、本明細書において考察されるように、CCEは、時間周波数制御チャネル・リソース要素と称される可能性もある。
【0041】
異なるDCIメッセージについて使用される異なる量の時間周波数リソースは、異なる数のCCE(たとえば、1個、2個、4個または8個のCCE)を集約することにより生成される。集約レベル(たとえば、1、2、4、または8)は、異なるDCIメッセージを送信するために使用される異なる量のリソースを生成するために集約されるCCEの数の表示である。
【0042】
所与のサブフレームにおいて、DCIメッセージを受信することを期待するUEは、1つまたは複数の検索空間を監視して、ePDCCHが、UEを対象とするDCIメッセージを含むかどうかを確認する。UEは、各集約レベルについて検索空間を有することができ、各検索空間は、複数の復号候補を含むことができる。各復号候補は複数のCCEを含むことができ、各CCEは複数のREを含むことができる。
【0043】
検索空間における復号候補ごとに、UEは、「ブラインド復号化」とCRCチェックとを実行して、ePDCCHが、UEについてのDCIメッセージを含むかどうかを決定する。UEの特定の識別情報(ID)によるCRC−スクランブリングの使用は、UEが、別のUEを対象とするDCIメッセージを誤って復号できないようにする。ブラインド復号化とCRCチェックとについての方法が知られているので、詳細な考察は省略される。
【0044】
LTEリリース8〜10におけるPDCCHについての検索空間は、サブフレーム(これは、UE IDの関数である)における単なる時間周波数リソース(2つの次元における)と、集約レベル当たりの復号候補の数と、受信されるべき特定のDCIフォーマット(たとえば、DCIメッセージ当たりの情報ビットの数)との観点から規定される。ブラインド復号化の総数は、UEの能力および/または複雑さによって制限される。LTEリリース8〜10においては、復号候補の総数は、UEの能力に応じてキャリア当たりに44または60に設定される。
【0045】
レガシーPDCCHに比べてePDCCHの容量(たとえば、サブフレーム当たりのDCIメッセージの数)を増大させるために、ePDCCHは、他のものに対してではないが、いくつかのUEに対するDCIメッセージについての送信ダイバーシティを利用する能力と、ePDCCH上でマルチ・ユーザ多入力多出力(MU−MIMO)を利用する能力と、ePDCCH上で単一ユーザMIMO(SU−MIMO)を利用する能力とを含む。マルチ・ユーザMIMO能力により、種々のUEに対して送信されているDCIメッセージは、同じ時間周波数リソースを使用することができるようになるが、ただし異なるアンテナ・ポート(空間レイヤとも称される)を使用する。単一ユーザMIMOにより、同じUEに対して送信されている複数のDCIメッセージが、同じ時間周波数リソースを使用することができるようになるが、ただし異なるアンテナ・ポートを使用する。
【0046】
知られているように、アンテナ・ポートは論理エンティティであり、この論理エンティティは、物理アンテナと1:1にマッピングすることができない。アンテナ・ポートは、空間レイヤに関連している。空間レイヤは、空間多重化によって生成されるストリームのことを意味する。すなわち、たとえば、レイヤは、送信アンテナ・ポート上へのシンボルのマッピングとして説明されることもある。
【0047】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、所与のUEについてのePDCCH検索空間は、周波数ドメイン、時間ドメインおよび空間ドメインの中で規定され、このようにして3次元(3D)と考えられることもある。検索空間の定義に対する空間ドメインの追加は、アンテナ・ポート(または空間レイヤ)の数を使用することにより達成されることもある。
【0048】
この考察のために、所与のUEについてのePDCCH検索空間の合計サイズ(たとえば、復号候補のセットの合計サイズ)が、複数のセットに部分分割されることが仮定されており、これらのセットは、本明細書において「空間のセット」と称される。本明細書において考察されるように、空間のセットは、3D検索空間内の1つまたは複数のアンテナ・ポート(または空間レイヤ)の特定のセットを使用した復号候補のセットであり、ここでは、3つの次元は、時間、周波数、および空間である。
【0049】
図2は、例示の一実施形態による制御チャネル情報(たとえば、DCIメッセージ)を送信するための方法を示すフロー・チャートである。図2に示される方法は、eノードB115から単一のUE105への制御情報の送信に関して考察されることになる。しかしながら、各eノードB115は、複数のUEに関して類似した動作/行為を実行することができることが、理解されよう。
【0050】
図2を参照すると、ステップS160において、eノードB115は、UE105についての検索空間を分割すべき空間のセットの数を決定する。少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、ePDCCHについての所与のUEの検索空間の空間次元は構成可能であるが、UEの検索空間の合計サイズ(ブラインド復号化の数とも称される)Nは、検索空間の空間次元とは独立している。1つの例においては、UEの検索空間の合計サイズは、UEの能力に基づいて与えられ、またはあらかじめ決定される。
【0051】
UEについての3D検索空間の空間次元sは、以下に示される式(1)に従って構成可能であり、決定される。
【数1】
【0052】
式(1)において、napは、検索空間のために使用されるアンテナ・ポート(または空間レイヤ)の数であり、Otxdは、UEについてのePDCCHのために使用される送信ダイバーシティ次数を意味している。
【0053】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、異なる空間のセットは、異なるダイバーシティ次数の値を有することができる。そのようにして、1つまたは複数の空間レイヤは、送信ダイバーシティを利用することができない(1というダイバーシティ次数を有する)のに対して、1つまたは複数の他の空間レイヤは、送信ダイバーシティを使用することができる(たとえば、2というダイバーシティ次数を有する)。
【0054】
UE105についての検索空間の空間次元sを決定しており、ステップS180において、eノードB115は、以下に示される式(2)に従って、UE105についての検索空間の各空間のセットの中の復号候補の数ndcを決定する。
【数2】
【0055】
上述のように、Nは、UE105についての3D検索空間の合計サイズを意味しており、sは、UE105についての検索空間の空間次元を意味している。それゆえに、少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、UE105についての検索空間は、s個の空間のセットを含むことができ、ここでは各空間のセットは、
【数3】
個の復号候補を含んでいる。
【0056】
例示の実施形態は、
【数4】
個の復号候補を含む各空間のセットに関して考察されるが、UEの検索空間内の1つまたは複数の空間のセットは、たとえば、所与の空間レイヤのダイバーシティ次数に応じて異なる数の復号候補を有することができる。
【0057】
さらに、ステップS180を参照すると、eノードB115はまた、各復号候補の中に含まれるべき時間周波数リソース(たとえば、CCE)の数を決定する。eノードB115は、任意の従来の、または知られている方法を使用して、各復号候補における時間周波数リソースの数を決定することができる。そのようにするための方法は知られているので、詳細な考察は省略される。
【0058】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、UEに対する別個の制御信号(たとえば、より高位レイヤの信号)を使用して、任意の残りの知られていない量が、たとえば、仕様、ネットワーク・オペレータ、ネットワーク制御装置などによって与えられ、またはあらかじめ決定されており、1つまたは複数のN、s、nap、すなわち、関連のあるアンテナ・ポートの識別情報と、Otxdとを示すことができる。これらの情報を用いて、UEは、空間のセットの数、各検索空間における復号候補の数、および/または各復号候補における時間周波数リソースの数を決定することもできる。代わりに、これらのパラメータは、仕様、ネットワーク・オペレータ、ネットワーク制御装置などによって与えられ、またはあらかじめ決定され、eノードBとUEの両方において知られていることもある。
【0059】
より具体的な例においては、UE105についての3D検索空間の合計サイズNが44であり、送信ダイバーシティがePDCCHのために使用されず(Otxd=1)、アンテナ・ポートの数napが4である場合、空間次元(空間のセットの数)は、
【数5】
であり、各空間のセットの中の時間周波数復号候補の数は11である。これらの復号候補は、単一の集約レベルについてのものであり、またはいくつかの集約レベルを通して広がることができる。さらに、各空間のセットにおける復号候補の数は、平均して11となることもあるが、異なる空間のセットでは異なることもある。
【0060】
別の例においては、所与のUEでは、UE105についての3D検索空間の合計サイズNが44であり、2つのアンテナ・ポートが送信ダイバーシティについて構成され(Otxd=2)、UEによって考えられるべきアンテナ・ポートの数napが4である場合、空間次元は、
【数6】
である。この場合に、各空間のセットの中の復号候補の数は22である。以前の例と同様に、各空間のセットの中の復号候補の数は、平均して22になることもあるが、異なる空間のセットでは、異なることもある。
【0061】
図2に戻って参照すると、eノードB115が、UE105に対して制御情報(たとえば、DCIメッセージを送信することを意図しているときに、eノードB115は、ステップS200においてUE105についての検索空間内で空間のセットから復号候補を選択する。1つの例においては、eノードB115は、UE105についての無線周波数状態および/または他のUEとの協調(たとえば、MU−MIMOを使用すべき別のUEとペアになること、または他のUEによって使用されない復号候補を選択すること)に基づいて特定の空間のセットから復号候補を選択する。
【0062】
ステップS200において復号候補を選択した後に、eノードB115は、ステップS202において、制御情報をチャネル符号化する。よく知られているように、チャネル符号化は、巡回冗長チェック・アタッチメントと、畳み込み符号化と、レート・マッチングとを含むことができる。知られてもいるように、チャネル符号化が実行される方法は、選択された復号候補(たとえば、選択された復号候補の集約レベル)に依存する。
【0063】
ステップS203において、eノードB115は、ePDCCHのトランスポート・フォーマットに従って、選択された復号候補の中の時間周波数リソース(たとえば、CCE)にチャネル符号化された制御情報をマッピングする。
【0064】
次いで、マッピングされたチャネル符号化された制御情報は、スクランブルされ、変調され、レイヤ・マッピングされ、あらかじめ符号化された後に初めて、送信のための複雑な変調されたシンボルに変換される。ステップS204において、eノードB115は、制御情報をUE105に対して送信する。
【0065】
図3は、例示の一実施形態による、制御情報を受信するための方法を示すフロー・チャートである。図3に示される方法は、図2に関して上記で考察されるように、eノードB115によって送信される制御情報の、UE105における受信に関して説明される。
【0066】
図3を参照すると、シンボルの結合と、復調と、受信されたシンボルのスクランブル解除との後に、UE105は、UE105についての検索空間のブラインド復号化を実行する。すなわち、たとえば、UE105は、UE105についての検索空間において、空間のセットから復号候補のブラインド復号化を実行する。上述のように、UE105についての検索空間は、UE105において知られており、または決定される。
【0067】
ステップS302において、UE105は、制御チャネルが、ブラインド復号化された復号候補に基づいて、UE105を対象とする制御情報を搬送しているかどうかを決定する。UE105が、UE105を対象とする制御情報が制御チャネル上に存在していないことを決定する場合、処理は終了する。
【0068】
ステップS302に戻って参照すると、UE105が、UE105を対象とする制御情報が制御チャネル上に存在していることを決定する場合、UE105はステップS304において、送信された制御情報を回復するように制御チャネルを処理する。UE105は、任意の知られている方式で制御チャネルを処理することができる。ePDCCHなど、制御チャネルを回復するための方法は当技術分野において知られているので、詳細な考察は、簡潔にするために省略される。
【0069】
次いで、回復された制御情報を使用して、DL−SCH上で送信されるデータを受信し、回復する。この受信と回復とが実行される方法は知られているので、詳細な考察は省略される。
【0070】
少なくともいくつかの例示の実施形態は、時間リソース、周波数リソース、および空間リソースを含む3D制御チャネル要素(CCE)を提供および利用している。これは、制御情報が、送信ダイバーシティおよび/または空間多重化を使用して送信されることを可能にしており、すなわち、制御情報は、2つ以上の独立したソース(たとえば、アンテナ)から送信される。送信ダイバーシティおよび空間多重化は当技術分野において知られているので、詳細な考察は省略される。
【0071】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、2つ以上の空間のセットにおける復号候補の時間周波数リソースは、オーバーラップする可能性がある。
【0072】
1つの例においては、制御情報が、送信ダイバーシティを用いずにePDCCH上で送信される場合、UEの検索空間の中の第iの空間のセットは、第iのアンテナ・ポート(第iの空間レイヤに関連する)を使用したすべての復号候補を含み、ここでi={1,2,…,8}である。別の例においては、制御情報が、送信ダイバーシティを用いて、ePDCCH上で送信される場合、第iの空間のセットは、第jのアンテナ・ポートと第(j+1)のアンテナ・ポートとを使用したすべての復号候補を含み、ここでj={1,2,…,8}である。この例においては、第iの空間のセットは、複数のアンテナ・ポート(または空間レイヤ)に関連する復号候補を含んでいる。
【0073】
集約レベルαにおける所与のUEについての3D検索空間は、オーバーラップしていない時間周波数リソース、部分的にオーバーラップしている時間周波数リソース、または完全にオーバーラップしている(同一の)時間周波数リソースを有する少なくとも2つの空間のセットを含んでいる。
【0074】
所与のUEについての3D検索空間が、部分的にオーバーラップしている時間周波数リソース、または同一の時間周波数リソースを有する少なくとも2つの空間のセットを含むときには、3D検索空間は、ePDCCHのSU−MIMO動作とMU−MIMO動作の両方をサポートすることができる。
【0075】
空間のセットのうちの1つの中の少なくとも1つの復号候補が、UEの検索空間内の別の空間のセットの中の少なくとも1つの復号候補と、時間および周波数において同一である場合、SU−MIMOが、所与のUEについての検索空間の中の復号候補の存在を必要とするので、SU−MIMO動作はサポートされ、この所与のUEは、異なる空間のセットにおいて同じ時間周波数リソースを使用する。
【0076】
2つ以上のUEの復号候補が、オーバーラップしている時間周波数リソースを利用するが、異なるアンテナ・ポートを用いる場合、MU−MIMOが、2つ以上のUEについての検索空間の中の復号候補の存在を必要とするので、ePDCCHのMU−MIMO動作はサポートされ、これら2つ以上のUEは同じ時間周波数リソースを使用するが、異なるアンテナ・ポートを用いている。
【0077】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、規定された3D検索空間は、SU−MIMOまたはMU−MIMOにおいて動的に動作させられることもある。3D検索空間はUE特有であり、UEの能力に基づいてeノードBによって構成されることもある。
【0078】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、オーバーラップの程度(以下でβと称される)、または代わりに、1つの空間のセットから別の空間のセットへの時間周波数空間におけるオフセットのサイズは、ネットワークによって、制御され、かつ/または信号で伝えられる(たとえば、仕様、ネットワーク・オペレータ、ネットワーク制御装置などによって決定される)こともある。
【0079】
図4は、3DのCCEを含む2つの例示の空間のセットを示すものである。この例においては、「空間のセット#1」は、3GPPのLTEシステムにおけるアンテナ・ポート#7に対応する可能性があるのに対して、「空間のセット#2」は、アンテナ・ポート#8に対応する可能性がある。この場合には、各空間のセットは、異なる空間レイヤまたはアンテナ・ポートに関連付けられる。
【0080】
別の例においては、「空間のセット#1」が、送信ダイバーシティ(たとえば、空間−周波数ブロック符号化(SFBC:space−frequency block coding))を使用したアンテナ・ポート#7および8に対応することができるのに対して、「空間のセット#2」は、送信ダイバーシティを使用したアンテナ・ポート#9および10に対応することができる。この場合には、各空間のセットは、2つの空間レイヤに関連付けられるが、各空間のセットに関連付けられる空間レイヤは、異なっている。
【0081】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、復号候補の第1のセット(たとえば、空間のセット#1)の中の少なくとも1つの復号候補と、復号候補の第2のセット(たとえば、空間のセット#2)の中の少なくとも1つの復号候補とは、時間および周波数において少なくとも部分的にオーバーラップする。図4に示される例においては、空間のセット#1の時間リソースは、空間のセット#2の時間リソースに完全にオーバーラップするのに対して、空間のセット#1の周波数リソースは、空間のセット#2の周波数リソースに部分的にオーバーラップするだけである。
【0082】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、異なる集約レベルが存在している場合に、オーバーラップまたはオフセットのサイズは、異なる集約レベルの間で同じであり、または異なっていることもある。この場合には、オーバーラップまたはオフセットのサイズは、各集約レベルについて独立に、ネットワークによって制御され、かつ/または信号で伝えられることもある。一例が図8に示されており、この図では、時間周波数次元は、CCEインデックスの観点から、明確にするために単一の軸に折り畳まれる。図8においては、集約レベル1はAL1と称され、集約レベル2はAL2と称され、集約レベル4はAL4と称され、集約レベル8はAL8と称される。
【0083】
ただ2つの空間のセットが図4には示されているが、例示の実施形態は、空間のセットの任意の適切な数字(たとえば、2、4、8など)と一緒に実施されることもある。
【0084】
上記で考察された3DのCCEを利用することにより、eノードBは、ePDCCHなどの制御チャネル上でUEに対して制御情報を送信するときに、送信ダイバーシティを利用することができる。
【0085】
図5は、複数の集約レベルについての3DのCCEの空間のセットについての例示の一実施形態を示すものである。
【0086】
図5を参照すると、集約レベル1についての空間のセットは、図4に示される空間のセットと同じである。しかしながら、集約レベル2では、各空間のセットの中の3DのCCEは集約され、空間のセットは、単一の集約されたオーバーラップする時間周波数リソースだけによってオーバーラップする。
【0087】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、所与のUEについての3D検索空間の中に集約レベルαを有するNα個の復号候補が存在する場合、UE特有の3D検索空間の中にs個の空間のセットが存在している。少なくとも1つの例示の実施形態においては、可能性のある復号候補の全体のセット(所与のUEについての集約レベルαにおける)は、構成可能なパラメータを使用した、所与の、所定の、または指定された規則に従って(たとえば、UEのIDの関数に従って)、時間周波数空間において順序付けられ、第iの空間のセットの復号候補についての時間周波数リソース(たとえば、CCE)は、所与の、所定の、または指定された規則に従って、たとえば、第
【数7】
のリソースで開始される最初の
【数8】
個のリソースである。
【0088】
たとえば、β=0.5は、2つの隣接する空間レイヤの時間周波数候補の間で、約50%のオーバーラップをもたらす。
【0089】
値β=0は、すべての空間レイヤの時間周波数候補の間で全体的なオーバーラップをもたらす(たとえば、SU−MIMO動作のために最適化される)。
【0090】
値β>1.0は、50%より低くオーバーラップを低減させることができる。空間のセットの時間周波数候補の間にオーバーラップが少しも存在していないときには、MU−MIMOだけがサポートされるが、SU−MIMOはサポートされない。
【0091】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、各空間のセットの候補の時間周波数リソースについての開始ポイントがUEにおいて知られていることを仮定すると、値βは、UEに対して信号で伝えられる必要はなく、またはUEに知られている必要はない。それゆえに、異なる空間のセットの間の時間周波数空間の中のオフセットは、各空間のセットごとに異なっている可能性がある。値β、または各空間のセットの開始ポイントは、各UEについて構成されており、より高位レイヤの信号を経由してUEに対して配信される可能性があり、これは、当技術分野においてよく知られている。
【0092】
少なくとも1つの例示の実施形態においては、可能性のある復号候補の全体のセットは、巡回的にインデックス付けされることもある。すなわち、たとえば、全体の構成された時間周波数空間の端部を超えたオーバーフローに対するインデックス付けを引き起こすオフセットは、構成された時間周波数空間の開始において継続するインデックス付けをもたらす。
【0093】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、各空間のセットは、異なる数の復号候補を含むことができる(たとえば、第iの空間のセットの中の集約レベルαを有する候補の数は、Nαiとすることができる)。
【0094】
少なくとも部分的にオーバーラップする時間リソースおよび/または周波数リソースを使用した空間のセットを利用して、図2および図3に関して上記で考察されるように、ePDCCH上で制御情報を送信し、かつ/または受信することができる。
【0095】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、eノードB115は、サブフレームごとに基づいて検索空間内で復号候補の間でオーバーラップを動的に変化させ、かつ/または変更することができる。
【0096】
上述のように、レガシーPDCCHに比べてePDCCHの容量(たとえば、サブフレーム当たりのDCIメッセージの数)を増大させるために、ePDCCHは、いくつかのUEに対しては、DCIメッセージについて送信ダイバーシティ(TxD)を利用することができるが、他に対しては利用することができない。しかしながら、従来、TxDを使用する構成、またはTxDを使用していない構成は、セル・ベースで設定される構成されたePDCCHリソース当たりのものであるが、これは、セルの中で設定される構成されたePDCCHリソース内のすべてのUEが、同じ構成を有することを意味している。それゆえに、広く行き渡っている無線伝搬チャネル状態に従って設定される構成されたePDCCHリソース上の所与のUEについてのTxDと非TxDとの間の最適化された動的切替えは可能ではない。
【0097】
例示の実施形態は、ePDCCH上のTxD送信の使用と、非TxD送信の使用との間の動的切替えを提供する。
【0098】
少なくともこの例示の実施形態によれば、所与のUEについてのePDCCH検索空間は、サブセットに部分分割され、ここでは1つのサブセットは、TxDを使用したePDCCHメッセージのために割り当てられ、別の空間サブセットは、TxDのないePDCCHメッセージ(非TxDメッセージ)のために割り当てられる。たとえば、eノードBは、所与のUEの検索空間の半分をTxDメッセージに対して割り当て、他の半分を非TxDメッセージに対して割り当てることを選択することができる。
【0099】
例示の実施形態を利用することにより、eノードBは、TxDを有する送信のために割り当てられる空間のセット、またはTxDのない送信のために割り当てられる空間のセットのいずれかを選択することにより、サブフレームごとに基づいて(たとえば、サブフレームからサブフレームに)所与のUEについてePDCCH上のTxD送信と、非TxD送信との間で動的に切り替えることができる。
【0100】
図6は、TxDを有する送信(TxD送信と称される)のために割り当てられる復号候補と、TxDのない送信(非TxD送信と称される)のための復号候補とを含む比較的簡単な例示の検索空間を示すものである。図6においては、サブセット#1およびサブセット#2は、非TxD送信のために割り当てられるのに対して、サブセット#3は、TxD送信のために割り当てられる。図6において、サブセット#1、サブセット#2、サブセット#3の各々は、UEの検索空間内の空間のセットを意味する。
【0101】
少なくともいくつかの例示の実施形態によれば、検索空間の異なるサブセットは、時間周波数空間において、インターリーブされることもある。検索空間の中の各サブセットは、1つまたは複数の集約レベルを含むことができる。
【0102】
図7は、別の例示の実施形態による、制御情報を送信するための方法を示すフロー・チャートである。図7に示される方法は、eノードBが、ePDCCHなどの制御チャネル上でサブフレームの間の、制御情報のTxD送信と非TxD送信との間で動的に切り替わる例示の一実施形態である。
【0103】
図7を参照すると、ステップS600において、eノードB115は、TxDが制御情報を送信するために必要であるかどうかを決定する。eノードB115は、制御情報が送信される時に、TxDが、広く行き渡っている無線伝搬チャネル状態に従って、必要であるかどうかを決定することができる。たとえば、伝搬損失が高い、またはフェーディングが激しいときに、eノードB115はTxDを使用することを選択することができる。
【0104】
eノードB115が、現在のサブフレームにおいて制御チャネル上で制御情報を送信するためにTxDを使用することを決定する場合、ステップS602において、eノードB115は、TxDを有する制御情報の送信のために割り当てられる復号候補のセットを選択する。
【0105】
ステップS604において、eノードB115は、図2におけるステップS200に関して上記で考察された方法と同じ方法、または類似した方法で、TxDを有する送信のために割り当てられる復号候補の選択されたセットから復号候補を選択する。
【0106】
ステップS605において、eノードB115は、図2におけるステップS202に関して上記で考察された方法と同じ方法、または類似した方法で、制御情報をチャネル符号化する。
【0107】
ステップS606において、eノードB115は、図2におけるS203に関して上記で考察されるようなePDCCHのトランスポート・フォーマットに従って選択された復号候補においてチャネル符号化された制御情報をCCEに対してマッピングする。次いで、マッピングされたチャネル符号化された制御情報は、送信のための複雑な変調されたシンボルに変換される前に、スクランブルされ、変調され、レイヤ・マッピングされ、あらかじめ符号化される。
【0108】
ステップS608において、eノードB115は、図2におけるステップS204に関して上記で考察されるように、制御情報をUE105に対して送信する。
【0109】
ステップS600に戻ると、eノードB115が、現在のサブフレームの中の制御チャネル上で制御情報を送信するためのTxDの使用が必要ではないことを決定する場合、eノードB115は、ステップS610において、TxDを用いずに制御情報の送信のために割り当てられる復号候補のセットを選択する。
【0110】
次いで、処理は、ステップS604と、S605と、S606と、S608とに関して上記で考察されるように進行する。
【0111】
図6および図7に関して上記で考察される少なくとも例示の実施形態は、ePDCCHなどの制御チャネルの検索空間の中に、送信ダイバーシティ動作と非送信ダイバーシティ動作との両方を組み込む方法を提供する。
【0112】
本発明はこのようにして説明されており、同じことが、多くのやり方で変形され得ることが明らかであろう。そのような変形形態は、本発明から逸脱するものと見なされるべきではなく、すべてのそのような修正形態は、本発明の範囲内に含まれることを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
図7
図8
図6