(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬の分野、具体的には、置換ジフェニルアミン化合物及び抗腫瘍薬としてのその使用に関する。
【0002】
背景技術
蛍光及び薬剤活性を有するある種の多ハロゲン化アクリドン化合物を合成するための中間体として使用することができる下記の化合物が、特許CN101391981A号に報告された。その発明は、化合物KC1(IV−A)、KC2(IV−B)、KC3(IV−D)、KC4(IV−E)、KC5(IV−H)及びKC6(IV−C)を開示しているが、生物活性の報告はない。化合物KC1(XXIX)は、また、ブドウベト病菌(Plasmopora viticola)に対して抗真菌活性を示すとして、Pesticide Science(1988), 24(2), 111-21に報告された。
【0003】
【化1】
【0004】
下記の一般式を有する化合物が、殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、殺鼠剤などとして先行技術に報告された。
【0005】
【化2】
【0006】
特許BR7900462号、CH626323号、CN1188757号、DE2509416号、DE2642147号、DE2642148号、EP26743号、EP60951号、GB1544078号、GB1525884号、JP58113151号、JP64001774号、JP01186849号、WO2002060878号、WO2005035498号、WO2009037707号、US3948957号、US3948990号、US4041172号、US4152460号、US4187318号、US4215145号、US4304791号、US4316988号、US4407820号、US4459304号、US4670596号など、そして、ACS Symposium Series(1992), 504(Synth. Chem. Agrochem. III), 336-48;Journal of the Chemical Society(1951), 110-15などの全てにおいて上記の一般式を有する化合物が報告された。
【0007】
また、下記の一般式の化合物が、Chemische Berichte(1962), 95 1711-21;Chemische Berichte(1963), 96(7), 1936-44;Journal of Organic Chemistry(1954), 19, 1641-5;Journal of the Chemical Society; Transactions(1913), 103 982-8及びJournal of the Chemical Society, Transactions(1921), 119, 187-92などで言及されたが、生物活性の報告は全くなかった。
【0008】
【化3】
【0009】
下記の一般式を有する化合物が、殺菌剤として、特許WO2012171484号に報告された。
【0010】
【化4】
【0011】
下記の一般式を有する化合物が、殺菌剤として、特許WO2011116671号に報告された。
【0012】
【化5】
【0013】
一般式Iの構造を有する化合物は、抗腫瘍薬として、先行技術に報告されていなかった。
【0014】
発明の概要
本発明の目的は、抗腫瘍薬に適用することができる、一般式Iを有する置換ジフェニルアミン化合物を提供することである。
【0015】
本発明の詳細な説明は、下記のとおりである。
【0016】
置換ジフェニルアミン化合物であって、一般式I:
【化6】
[式中、
R
1は、H、C
1−C
8アルキル、C
3−C
8シクロアルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8ハロアルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルキルアミノカルボニル、C
1−C
8アルキルチオ、C
1−C
8ハロアルキルチオ、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルキルアミノチオ、C
2−C
8ジアルキルアミノチオ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
2−C
8ハロアルケニル、C
2−C
8ハロアルキニル、アリールC
1−C
8アルキル又はCO−X−CO
2R
12(式中、Xは、(CHR
12)n、CR
12=CR
13又はC
6H
4から選択され、n=1〜6である)から選択され;
R
2及びR
6は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、ハロゲン、CN、NO
2、COOH、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルキルチオ、C
1−C
8ハロアルキルチオ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、又は非置換であるかもしくは1〜5個のR
14で置換されている下記の基:アリール、アリールメチル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールカルボニル、アリールメチルカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールアミノカルボニルもしくはヘテロアリールオキシから選択されてよく、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14は、同じであっても異なっていてもよく;
R
3及びR
5は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、ハロゲン、CN、NO
2、COOH、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルキルアミノ、C
1−C
8ハロアルキルアミノ、C
1−C
8アルキルチオ、C
1−C
8ハロアルキルチオ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルキルカルボニルオキシ、C
1−C
8アルコキシカルボニルオキシ、C
1−C
8アルキルアミノカルボニルオキシ、C
1−C
8アルキルスルホニルオキシ、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシC
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルコキシ、又は非置換であるかもしくは1〜5個のR
14で置換されている下記の基:アリール、アリールメチル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールカルボニル、アリールメチルカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールアミノカルボニルもしくはヘテロアリールオキシから選択されてよく、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14は、同じであっても異なっていてもよく;
R
4は、H、ハロゲン、CN、NO
2、COOH、CO
2Na、CO
2NH
4、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシC
1−C
8ハロアルコキシ、SO
2NR
12R
13、又は非置換であるかもしくは1〜5個のR
14で置換されている下記の基:アリール、アリールメチル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールカルボニル、アリールメチルカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールアミノカルボニルもしくはヘテロアリールオキシから選択され、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14は、同じであっても異なっていてもよく;
R
7は、Cl又はCH
3から選択され;
R
8は、H、ハロゲン、OH、CN、NO
2、COOH、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルキルアミノ、C
1−C
8ハロアルキルアミノ、C
1−C
8アルキルチオ、C
1−C
8ハロアルキルチオ、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
3−C
8シクロアルキル、C
2−C
8ジアルキルアミノ、C
3−C
8アルケニルオキシ、C
3−C
8ハロアルケニルオキシ、C
3−C
8アルキニルオキシ、C
3−C
8ハロアルキニルオキシ、C
1−C
8アルキルカルボニルオキシ、C
1−C
8アルキルカルボニルアミノ、C
1−C
8アルキルスルホニルオキシ、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルコキシ、又は非置換であるかもしくは1〜5個のR
14で置換されている下記の基:アリールオキシ、アリールアミノ、アリールメトキシ、アリールメチルアミノ、ヘテロアリールオキシもしくはヘテロアリールアミノから選択され、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14は、同じであっても異なっていてもよく;
R
9は、H、ハロゲン、NO
2、CN、C(=O)NR
12R
13、C(=S)NR
12R
13、C
1−C
8アルキルアミノカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8ハロアルキル又はC
1−C
8アルキルスルホニルから選択され;
R
10は、H、ハロゲン、OH、CN、NO
2、COOH、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルキルアミノ、C
1−C
8ハロアルキルアミノ、C
1−C
8アルキルチオ、C
1−C
8ハロアルキルチオ、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
2−C
8ジアルキルアミノ、C
3−C
8アルケニルオキシ、C
3−C
8ハロアルケニルオキシ、C
3−C
8アルキニルオキシ、C
3−C
8ハロアルキニルオキシ、C
1−C
8アルキルカルボニルオキシ、C
1−C
8アルキルカルボニルアミノ、C
1−C
8アルキルスルホニルオキシ、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルコキシ又はC
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルコキシから選択され;
R
11は、CN又はNO
2から選択され;
R
12及びR
13は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、C
1−C
6アルキル又はC
3−C
6シクロアルキルから選択されてよく;
R
14は、ハロゲン、NO
2、CN、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6ハロアルキル、C
1−C
6アルコキシ、C
1−C
6ハロアルコキシ、C
1−C
6アルキルチオ、C
1−C
6アルキルカルボニル、C
1−C
6アルコキシカルボニル、C
2−C
6アルケニル、C
2−C
6ハロアルケニル、C
3−C
6アルケニルオキシ、C
3−C
6ハロアルケニルオキシ、C
2−C
6アルキニル、C
2−C
6ハロアルキニル、C
3−C
6アルキニルオキシ、C
3−C
6ハロアルキニルオキシ、C
1−C
6ハロアルキルチオ、C
1−C
6ハロアルキルカルボニル、C
1−C
6アルキルアミノ、C
1−C
6ハロアルキルアミノ、C
2−C
8ジアルキルアミノ、C
1−C
6アルキルカルボニルアミノ、C
1−C
6ハロアルキルカルボニルアミノ、C
1−C
6アルキルアミノカルボニル又はC
1−C
6ハロアルキルアミノカルボニルから選択される]
で表される構造を有する化合物又は一般式Iを有する化合物の塩及び抗腫瘍薬としてのその使用。
【0017】
さらに、好ましく使用される本発明の一般式Iの抗腫瘍化合物には、2種類の化合物が含まれる。
【0018】
第一の種類の化合物は、一般式Iの化合物において、R
7がClであり、R
9及びR
11がCNであり、その構造が、一般式II:
【化7】
[式中、
R
1は、H、C
1−C
8アルキル、C
3−C
8シクロアルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8ハロアルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルキルアミノカルボニル、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
2−C
8ハロアルケニル、C
2−C
8ハロアルキニル、アリールC
1−C
8アルキル又はCO−X−CO
2R
12(式中、Xは、(CHR
12)n、CR
12=CR
13又はC
6H
4から選択され、n=1〜6である)から選択され;
R
2及びR
6は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、ハロゲン、CN、NO
2、COOH、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルキルチオ、C
1−C
8ハロアルキルチオ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、又は非置換であるかもしくは1〜5個のR
14で置換されている下記の基:アリール、アリールメチル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールカルボニル、アリールメチルカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールアミノカルボニルもしくはヘテロアリールオキシから選択されてよく、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14は、同じであっても異なっていてもよく;
R
3及びR
5は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、ハロゲン、CN、NO
2、COOH、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルキルアミノ、C
1−C
8ハロアルキルアミノ、C
1−C
8アルキルチオ、C
1−C
8ハロアルキルチオ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルキルカルボニルオキシ、C
1−C
8アルコキシカルボニルオキシ、C
1−C
8アルキルアミノカルボニルオキシ、C
1−C
8アルキルスルホニルオキシ、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシC
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルコキシ、又は非置換であるかもしくは1〜5個のR
14で置換されている下記の基:アリール、アリールメチル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールカルボニル、アリールメチルカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールアミノカルボニルもしくはヘテロアリールオキシから選択されてよく、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14は、同じであっても異なっていてもよく;
R
4は、H、ハロゲン、CN、NO
2、COOH、CO
2Na、CO
2NH
4、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシC
1−C
8ハロアルコキシ、SO
2NR
12R
13、又は非置換であるかもしくは1〜5個のR
14で置換されている下記の基:アリール、アリールメチル、アリールカルボニル、アリールメチルカルボニル、アリールオキシカルボニルもしくはアリールアミノカルボニルから選択され、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14は、同じであっても異なっていてもよく;
R
8及びR
10は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、ハロゲン、OH、CN、NO
2、COOH、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルキルアミノ、C
1−C
8ハロアルキルアミノ、C
1−C
8アルキルチオ、C
1−C
8ハロアルキルチオ、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
2−C
8ジアルキルアミノ、C
3−C
8アルケニルオキシ、C
3−C
8ハロアルケニルオキシ、C
3−C
8アルキニルオキシ、C
3−C
8ハロアルキニルオキシ、C
1−C
8アルキルカルボニルオキシ、C
1−C
8アルキルカルボニルアミノ、C
1−C
8アルキルスルホニルオキシ、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルコキシ又はC
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルコキシから選択されてよく;
R
12及びR
13は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、C
1−C
6アルキル又はC
3−C
6シクロアルキルから選択されてよく;
R
14は、ハロゲン、NO
2、CN、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6ハロアルキル、C
1−C
6アルコキシ、C
1−C
6ハロアルコキシ、C
1−C
6アルキルチオ、C
1−C
6アルキルカルボニル、C
1−C
6アルコキシカルボニル、C
2−C
6アルケニル、C
2−C
6ハロアルケニル、C
3−C
6アルケニルオキシ、C
3−C
6ハロアルケニルオキシ、C
2−C
6アルキニル、C
2−C
6ハロアルキニル、C
3−C
6アルキニルオキシ、C
3−C
6ハロアルキニルオキシ、C
1−C
6ハロアルキルチオ、C
1−C
6ハロアルキルカルボニル、C
1−C
6アルキルアミノ、C
1−C
6ハロアルキルアミノ、C
2−C
8ジアルキルアミノ、C
1−C
6アルキルカルボニルアミノ、C
1−C
6ハロアルキルカルボニルアミノ、C
1−C
6アルキルアミノカルボニル又はC
1−C
6ハロアルキルアミノカルボニルから選択される]
で表されるとおりの化合物又は一般式IIを有する化合物の塩である。
【0019】
好ましく使用される本発明の一般式IIの抗腫瘍化合物は、
R
1が、H、C
1−C
4アルキル、C
3−C
6シクロアルキル、C
1−C
4ハロアルキル、C
1−C
4アルキルカルボニル、C
1−C
4ハロアルキルカルボニル、C
1−C
4アルコキシカルボニル、C
1−C
4アルキルスルホニル、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルキル、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルキルカルボニル、C
1−C
4アルコキシカルボニルC
1−C
4アルキル、C
2−C
4アルケニル、C
2−C
4アルキニル、C
2−C
4ハロアルケニル、C
2−C
4ハロアルキニル、ベンジル、フェネチル又はCO−X−CO
2R
12(式中、Xは、(CHR
12)n、CR
12=CR
13又はC
6H
4から選択され、n=1〜3である)から選択され;
R
2及びR
6が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、Cl、Br、F、CN、NO
2、COOH、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
4アルキル、C
1−C
4ハロアルキル、C
1−C
4アルコキシ、C
1−C
4ハロアルコキシ、C
1−C
4アルキルチオ、C
1−C
4ハロアルキルチオ、C
2−C
4アルケニル、C
2−C
4アルキニル、C
1−C
4アルキルスルホニル、C
1−C
4アルキルカルボニル、C
1−C
4アルコキシカルボニル、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルキル、C
1−C
4アルコキシカルボニルC
1−C
4アルキル、又は非置換であるかもしくは1〜3個のR
14で置換されている下記の基:フェノキシ、フェニルアミノ、フェニルカルボニル、ベンジルカルボニル、フェノキシカルボニル、フェニルアミノカルボニルもしくはピリジルオキシから選択されてよく、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14が、同じであっても異なっていてもよく;
R
3及びR
5が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、Cl、Br、F、CN、NO
2、COOH、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
4アルキル、C
1−C
4ハロアルキル、C
1−C
4アルコキシ、C
1−C
4ハロアルコキシ、C
1−C
4アルキルアミノ、C
1−C
4ハロアルキルアミノ、C
1−C
4アルキルチオ、C
1−C
4ハロアルキルチオ、C
2−C
4アルケニル、C
2−C
4アルキニル、C
1−C
4アルキルスルホニル、C
1−C
4アルキルカルボニル、C
1−C
4アルコキシカルボニル、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルキル、C
1−C
4アルコキシカルボニルC
1−C
4アルキル、又は非置換であるかもしくは1〜3個のR
14で置換されている下記の基:フェノキシ、フェニルアミノ、フェニルカルボニル、ベンジルカルボニル、フェノキシカルボニル、フェニルアミノカルボニルもしくはピリジルオキシから選択されてよく、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14が、同じであっても異なっていてもよく;
R
4が、H、Cl、Br、F、CN、NO
2、COOH、CO
2Na、CO
2NH
4、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
4アルキル、C
1−C
4ハロアルキル、C
1−C
4アルコキシ、C
1−C
4ハロアルコキシ、C
2−C
4アルケニル、C
2−C
4アルキニル、C
1−C
4アルキルスルホニル、C
1−C
4アルキルカルボニル、C
1−C
4アルコキシカルボニル、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルキル、C
1−C
4アルコキシカルボニルC
1−C
4アルキル、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルコキシ、SO
2NHCH
3、SO
2N(CH
3)
2、又は非置換であるかもしくは1〜3個のR
14で置換されている下記の基:フェニルカルボニル、ベンジルカルボニル、フェノキシカルボニルもしくはフェニルアミノカルボニルから選択され、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14が、同じであっても異なっていてもよく;
R
8及びR
10が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、Cl、Br、F、OH、CN、NO
2、C
1−C
4アルキル、C
1−C
4ハロアルキル、C
1−C
4アルコキシ、C
1−C
4ハロアルコキシ、C
1−C
4アルキルアミノ、C
1−C
4ハロアルキルアミノ、C
1−C
4アルキルチオ、C
1−C
4ハロアルキルチオ、C
1−C
4アルキルスルホニル、C
2−C
6ジアルキルアミノ、C
3−C
4アルケニルオキシ、C
3−C
4ハロアルケニルオキシ、C
3−C
4アルキニルオキシ、C
3−C
4ハロアルキニルオキシ、C
1−C
4アルキルカルボニルオキシ、C
1−C
4アルキルカルボニルアミノ、C
1−C
4アルキルスルホニルオキシ、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルコキシ又はC
1−C
4アルコキシカルボニルC
1−C
4アルコキシから選択されてよく;
R
12及びR
13が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H又はC
1−C
4アルキルから選択されてよく;
R
14が、F、Cl、Br、NO
2、CN、C
1−C
4アルキル、C
1−C
4ハロアルキル、C
1−C
4アルコキシ、C
1−C
4ハロアルコキシ、C
1−C
4アルキルチオ、C
1−C
4アルキルカルボニル、C
1−C
4アルコキシカルボニル又はC
1−C
4アルキルアミノカルボニルから選択される、
化合物又は一般式IIを有する化合物の塩である。
【0020】
さらに、好ましく使用される本発明の一般式IIの抗腫瘍化合物は、
R
1が、H、CH
3、アセチル、メチルスルホニル、ベンジル又はフェネチルから選択され;
R
2及びR
6が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、F、Cl、Br、CN、NO
2、COOH、CONH
2、CONHCH
3、CON(CH
3)
2、CONHCH(CH
3)
2、CONHC(CH
3)
3、CH
3、C
2H
5、CH(CH
3)
2、C(CH
3)
3、ClCH
2、CF
3、CH
3O、C
2H
5O、CF
3O、CF
3CH
2O、CH
3S、CH
3OCO又はCH
3OCH
2から選択されてよく;
R
3及びR
5が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、F、Cl、Br、CN、NO
2、COOH、CONH
2、CONHCH
3、CON(CH
3)
2、CONHCH(CH
3)
2、CONHC(CH
3)
3、CH
3、C
2H
5、CH(CH
3)
2、C(CH
3)
3、ClCH
2、CF
3、CH
3O、C
2H
5O、CF
3O、CF
3CH
2O、CH
3S、CH
3OCO又はCH
3OCH
2から選択されてよく;
R
4が、H、F、Cl、Br、CN、NO
2、COOH、CO
2Na、CO
2NH
4、CONH
2、CONHCH
3、CON(CH
3)
2、CONHCH(CH
3)
2、CONHC(CH
3)
3、CF
3、CF
3O、CH
3OCO、C
2H
5OCO、CH
3SO
2、SO
2NHCH
3、SO
2N(CH
3)
2、フェノキシカルボニル、フェニルアミノカルボニル、4−CH
3−フェニルアミノカルボニル又は4−Cl−フェニルアミノカルボニルから選択され;
R
8及びR
10が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、Cl、F、CH
3O、CF
3O、CF
3CH
2O、CH
3NH、(CH
3)
2N、(C
2H
5)
2N、CF
3CH
2NH、ClCH
2CH
2NH、CH
3S、C
2H
5S、CH
3SO
2、C
2H
5SO
2、(CH
3)
2N、CH
2=CHCH
2O、CH≡CCH
2O、ClC≡CCH
2O、IC≡CCH
2O、CH
3CO
2、CH
3CONH、CH
3OCH
2CH
2O、C
2H
5OCH
2CH
2O、CH
3OC(=O)CH
2O又はCH
3OC(=O)CH
2CH
2Oから選択されてよい、
化合物又は一般式IIの化合物と塩酸、硫酸、硝酸、重炭酸(hydrogen carbonic acid)、炭酸、リン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フェニルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メチルスルホン酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、アスコルビン酸又はシュウ酸から形成される塩である。
【0021】
さらにより好ましく使用される本発明の一般式IIの抗腫瘍化合物は、
R
1が、Hから選択され;
R
2が、H、F、Cl、Br、CH
3、C
2H
5、NO
2又はCNから選択され;
R
3が、H、F、Cl、Br、CH
3又はCF
3から選択され;
R
4が、H、F、Cl、Br、CF
3、CF
3O、CH
3OCO、CN、NO
2、COOH、CO
2Na、フェニルアミノカルボニル又は4−Cl−フェニルアミノカルボニルから選択され;
R
5が、H、Cl、Br、CH
3又はCF
3から選択され;
R
6が、H、F、Cl、Br、CH
3、C
2H
5、NO
2又はCNから選択され;
R
8が、Cl、CH
3O、CH
3NH、(CH
3)
2N又は(C
2H
5)
2Nから選択され;
R
10が、Cl、CH
3O又はCH
3NHから選択される、
化合物又は一般式IIの化合物と塩酸、硫酸、硝酸、重炭酸、炭酸、リン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フェニルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メチルスルホン酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、アスコルビン酸又はシュウ酸から形成される塩である。
【0022】
より好ましく使用される本発明の一般式IIの抗腫瘍化合物は、
R
1、R
3及びR
5が、Hから選択され;
R
2及びR
6が、H、Cl又はBrから選択され;
R
4が、H、Cl、Br、NO
2、CF
3、CF
3O又はCH
3OCOから選択され;
R
8及びR
10が、Clから選択される、
化合物又は一般式IIの化合物と塩酸、硫酸、硝酸、重炭酸、炭酸、リン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フェニルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メチルスルホン酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、アスコルビン酸又はシュウ酸から形成される塩である。
【0023】
最も好ましく使用される本発明の一般式IIの抗腫瘍化合物は、下記の化合物である。
【0024】
【化8】
【0025】
最も好ましく使用される本発明の一般式IIの抗腫瘍化合物の下記の構造は、これまでに報告されていなかった(表6〜112の化合物を指す)。
【0026】
【化9】
【0027】
好ましく使用される本発明の一般式Iの抗腫瘍化合物の第二の種類の化合物は、R
7がCH
3であり、R
10がHであり、R
11がNO
2であり、その構造が、一般式III:
【化10】
[式中、
R
1は、H、C
1−C
8アルキル、C
3−C
8シクロアルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8ハロアルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルキルアミノカルボニル、C
1−C
8アルキルチオ、C
1−C
8ハロアルキルチオ、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルキルアミノチオ、C
2−C
8ジアルキルアミノチオ又はCO−X−CO
2R
12(式中、Xは、(CHR
12)n、CR
12=CR
13又はC
6H
4から選択され、n=1〜6である)から選択され;
R
2及びR
6は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、ハロゲン、CN、NO
2、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、又は非置換であるかもしくは1〜5個のR
14で置換されている下記の基:アリール、アリールメチル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールカルボニル、アリールメチルカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールアミノカルボニルもしくはヘテロアリールオキシから選択されてよく、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14は、同じであっても異なっていてもよく;
R
3及びR
5は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、ハロゲン、CN、NO
2、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルキルアミノ、C
1−C
8ハロアルキルアミノ、C
1−C
8アルキルチオ、C
1−C
8ハロアルキルチオ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルキルカルボニルオキシ、C
1−C
8アルコキシカルボニルオキシ、C
1−C
8アルキルアミノカルボニルオキシ、C
1−C
8アルキルスルホニルオキシ、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシC
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルコキシ、又は非置換であるかもしくは1〜5個のR
14で置換されている下記の基:アリール、アリールメチル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールカルボニル、アリールメチルカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールアミノカルボニルもしくはヘテロアリールオキシから選択されてよく、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14は、同じであっても異なっていてもよく;
R
4は、H、ハロゲン、CN、NO
2、COOH、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
2−C
8アルケニル、C
2−C
8アルキニル、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
1−C
8アルキルカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシC
1−C
8ハロアルコキシ、又は非置換であるかもしくは1〜5個のR
14で置換されている下記の基:アリール、アリールメチル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールカルボニル、アリールメチルカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールアミノカルボニルもしくはヘテロアリールオキシから選択され、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14は、同じであっても異なっていてもよく;
R
8は、H、ハロゲン、C
1−C
8ハロアルキル、C
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8ハロアルコキシ、C
1−C
8アルキルアミノ、C
1−C
8ハロアルキルアミノ、C
1−C
8アルキルチオ、C
1−C
8ハロアルキルチオ、C
1−C
8アルキルスルホニル、C
3−C
8シクロアルキル、C
2−C
8ジアルキルアミノ、C
3−C
8アルケニルオキシ、C
3−C
8ハロアルケニルオキシ、C
3−C
8アルキニルオキシ、C
3−C
8ハロアルキニルオキシ、C
1−C
8アルキルカルボニルオキシ、C
1−C
8アルキルカルボニルアミノ、C
1−C
8アルキルスルホニルオキシ、C
1−C
8アルコキシC
1−C
8アルコキシ、C
1−C
8アルコキシカルボニルC
1−C
8アルコキシ、又は非置換であるかもしくは1〜5個のR
14で置換されている下記の基:アリールオキシ、アリールアミノ、アリールメトキシ、アリールメチルアミノ、ヘテロアリールオキシもしくはヘテロアリールアミノから選択され、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14は、同じであっても異なっていてもよく;
R
9は、H、ハロゲン、NO
2、CN、C(=O)NR
12R
13、C(=S)NR
12R
13、C
1−C
8アルキルアミノカルボニル、C
1−C
8アルコキシカルボニル、C
1−C
8ハロアルキル又はC
1−C
8アルキルスルホニルから選択され;
R
12及びR
13は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H又はC
1−C
6アルキルから選択されてよく;
R
14は、ハロゲン、NO
2、CN、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6ハロアルキル、C
1−C
6アルコキシ、C
1−C
6ハロアルコキシ、C
1−C
6アルキルチオ、C
1−C
6アルキルカルボニル、C
1−C
6アルコキシカルボニル、C
2−C
6アルケニル、C
2−C
6ハロアルケニル、C
3−C
6アルケニルオキシ、C
3−C
6ハロアルケニルオキシ、C
2−C
6アルキニル、C
2−C
6ハロアルキニル、C
3−C
6アルキニルオキシ、C
3−C
6ハロアルキニルオキシ、C
1−C
6ハロアルキルチオ、C
1−C
6ハロアルキルカルボニル、C
1−C
6アルキルアミノ、C
1−C
6ハロアルキルアミノ、C
2−C
8ジアルキルアミノ、C
1−C
6アルキルカルボニルアミノ、C
1−C
6ハロアルキルカルボニルアミノ、C
1−C
6アルキルアミノカルボニル又はC
1−C
6ハロアルキルアミノカルボニルから選択される]
で表されるとおりの化合物又は一般式IIIを有する化合物の塩である。
【0028】
好ましく使用される本発明の一般式IIIの抗腫瘍化合物は、
R
1が、H、C
1−C
4アルキル、C
3−C
6シクロアルキル、C
1−C
4アルキルカルボニル、C
1−C
4ハロアルキルカルボニル、C
1−C
4アルコキシカルボニル、C
1−C
4アルキルチオ、C
1−C
4ハロアルキルチオ、C
1−C
4アルキルスルホニル、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルキル、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルキルカルボニル、C
1−C
4アルコキシカルボニルC
1−C
4アルキル、C
1−C
4アルキルアミノチオ、C
2−C
4ジアルキルアミノチオ又はCO−X−CO
2R
12(式中、Xは、(CHR
12)n、CR
12=CR
13又はC
6H
4から選択され、n=1〜3である)から選択され;
R
2及びR
6が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、ハロゲン、CN、NO
2、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
4アルキル、C
1−C
4ハロアルキル、C
1−C
4アルコキシ、C
1−C
4ハロアルコキシ、C
2−C
6アルケニル、C
2−C
6アルキニル、C
1−C
4アルキルスルホニル、C
1−C
4アルキルカルボニル、C
1−C
4アルコキシカルボニル、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルキル、C
1−C
4アルコキシカルボニルC
1−C
4アルキル、又は非置換であるかもしくは1〜4個のR
14で置換されている下記の基:フェノキシ、フェニルアミノ、フェニルカルボニル、ベンジルカルボニル、フェノキシカルボニル、フェニルアミノカルボニルもしくはピリジルオキシから選択されてよく、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14が、同じであっても異なっていてもよく;
R
3及びR
5が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、ハロゲン、CN、NO
2、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
4アルキル、C
1−C
4ハロアルキル、C
1−C
4アルコキシ、C
1−C
4ハロアルコキシ、C
1−C
4アルキルアミノ、C
1−C
4ハロアルキルアミノ、C
1−C
4アルキルチオ、C
1−C
4ハロアルキルチオ、C
2−C
6アルケニル、C
2−C
6アルキニル、C
1−C
4アルキルスルホニル、C
1−C
4アルキルカルボニル、C
1−C
4アルコキシカルボニル又はC
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルキルから選択されてよく;
R
4が、H、ハロゲン、CN、NO
2、COOH、C(=O)NR
12R
13、C
1−C
4アルキル、C
1−C
4ハロアルキル、C
1−C
4ハロアルコキシ、C
2−C
6アルケニル、C
2−C
6アルキニル、C
1−C
4アルキルスルホニル、C
1−C
4アルキルカルボニル、C
1−C
4アルコキシカルボニル、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルキル、C
1−C
4アルコキシカルボニルC
1−C
4アルキル、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルコキシ、又は非置換であるかもしくは1〜4個のR
14で置換されている下記の基:フェノキシ、フェニルアミノ、フェニルカルボニル、ベンジルカルボニル、フェノキシカルボニル、フェニルアミノカルボニルもしくはピリジルオキシから選択され、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14が、同じであっても異なっていてもよく;
R
8が、H、ハロゲン、C
1−C
4アルコキシ、C
1−C
4ハロアルコキシ、C
1−C
4アルキルアミノ、C
1−C
4ハロアルキルアミノ、C
1−C
4アルキルチオ、C
1−C
4ハロアルキルチオ、C
1−C
4アルキルスルホニル、C
2−C
4ジアルキルアミノ、C
3−C
4アルケニルオキシ、C
3−C
4ハロアルケニルオキシ、C
3−C
6アルキニルオキシ、C
1−C
4アルキルカルボニルオキシ、C
1−C
4アルキルカルボニルアミノ、C
1−C
4アルキルスルホニルオキシ、C
1−C
4アルコキシC
1−C
4アルコキシ、C
1−C
4アルコキシカルボニルC
1−C
4アルコキシ、又は非置換であるかもしくは1〜3個のR
14で置換されている下記の基:フェノキシ、フェニルアミノ、ベンジルオキシ、ベンジルアミノ、ピリジルオキシもしくはピリジルアミノから選択され、そして、置換基の数が1を超える場合、R
14が、同じであっても異なっていてもよく;
R
9が、Cl、Br、F、NO
2、CN、C(=O)NR
12R
13、C(=S)NR
12R
13、CO
2CH
3、CF
3又はCH
3SO
2から選択され;
R
12及びR
13が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H又はC
1−C
3アルキルから選択されてよく;
R
14が、ハロゲン、NO
2、CN、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3ハロアルキル、C
1−C
3アルコキシ、C
1−C
3ハロアルコキシ、C
1−C
3アルキルチオ、C
1−C
3アルキルカルボニル、C
1−C
3アルコキシカルボニル、C
1−C
3アルキルアミノ、C
2−C
4ジアルキルアミノ、C
1−C
3アルキルカルボニルアミノ又はC
1−C
3アルキルアミノカルボニルから選択される、
化合物又は一般式IIIを有する化合物の塩である。
【0029】
さらに、好ましく使用される本発明の一般式IIIの抗腫瘍化合物は、
R
1が、H、CH
3、C
2H
5、シクロプロピル、ホルミル、アセチル、COCF
3、CO
2CH
3、CO
2C
2H
5、SCCl
3、SO
2CH
3、SO
2C
2H
5、CH
2OCH
3、CH
2OC
2H
5、CH
2CH
2OCH
3、COCH
2OCH
3、CH
2COOCH
3、SNHCH
3、SN(CH
3)
2、COCH
2CO
2H、COCH
2CO
2CH
3、COCH
2CH
2CO
2H、COCH
2CH
2CO
2CH
3、COCHCH
3CO
2H、COCHCH
3CO
2CH
3、COC
6H
4CO
2H、COC
6H
4CO
2CH
3、COCH=CHCO
2H又はCOCH=CHCO
2CH
3から選択され;
R
2及びR
6が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、Cl、Br、F、CN、NO
2、C(=O)NH
2、C(=O)NHCH
3、C(=O)N(CH
3)
2、CH
3、C
2H
5、CF
3、OCH
3、OC
2H
5、OCF
3、SO
2CH
3、SO
2C
2H
5、COCH
3、CO
2CH
3、CO
2C
2H
5、フェノキシ、フェニルアミノ、フェノキシカルボニル又はフェニルアミノカルボニルから選択されてよく;
R
3及びR
5が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、Cl、Br、F、CN、NO
2、C(=O)NH
2、CH
3、CF
3、OCH
3、OCF
3、NHCH
3、SCH
3、SO
2CH
3、SO
2C
2H
5、COCH
3、CO
2CH
3、CO
2C
2H
5又はCH
2OCH
3から選択されてよく;
R
4が、H、Cl、Br、F、CN、NO
2、CO
2H、C(=O)NH
2、C(=O)NHCH
3、C(=O)N(CH
3)
2、CH
3、CF
3、CF(CF
3)
2、OCF
3、OCH
2CF
3、OCF
2CHFCF
3、SO
2CH
3、SO
2C
2H
5、COCH
3、CO
2CH
3、CO
2C
2H
5、フェノキシ、フェニルアミノ、フェニルカルボニル、ベンジルカルボニル、フェノキシカルボニル、フェニルアミノカルボニル、ピリジルオキシ又は3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルオキシから選択され;
R
8が、H、Cl、Br、F、C
1−C
3アルコキシ、C
1−C
3ハロアルコキシ、C
1−C
3アルキルアミノ、C
1−C
3ハロアルキルアミノ、SCH
3、SC
2H
5、N(CH
3)
2、N(C
2H
5)
2、OCH
2OCH
3、フェノキシ、フェニルアミノ、ベンジルオキシ、ベンジルアミノ、4−クロロフェノキシ、4−クロロフェニルアミノ、2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ、2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ、3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルオキシ又は3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルアミノから選択され;
R
9が、NO
2である、
化合物又は一般式IIIの化合物と塩酸、硫酸、硝酸、重炭酸、炭酸、リン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フェニルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メチルスルホン酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、アスコルビン酸又はシュウ酸から形成される塩である。
【0030】
さらにより好ましく使用される本発明の一般式IIIの抗腫瘍化合物は、
R
1が、H又はCH
3から選択され;
R
2及びR
6が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、Cl、Br、F、CN、NO
2、C(=O)NH
2、C(=O)NHCH
3、C(=O)N(CH
3)
2、CH
3、CF
3、CO
2CH
3又はフェノキシカルボニルから選択されてよく;
R
3及びR
5が、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、H、Cl、Br、F、CN、NO
2、CH
3、CF
3又はOCH
3から選択されてよく;
R
4が、H、Cl、Br、F、CN、NO
2、CO
2H、C(=O)NH
2、C(=O)NHCH
3、CH
3、CF
3、OCF
2CHFCF
3、CO
2CH
3又は3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イルオキシから選択され;
R
8が、H、Cl、OCH
3、OCH
2CF
3、NHCH
3、SCH
3又はN(CH
3)
2から選択され;
R
9が、NO
2である、
化合物又は一般式IIIの化合物と塩酸、硫酸、硝酸、重炭酸、炭酸、リン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フェニルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メチルスルホン酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、アスコルビン酸又はシュウ酸から形成される塩である。
【0031】
より好ましく使用される本発明の一般式IIIの抗腫瘍化合物は、
R
1、R
3及びR
5が、Hから選択され;
R
2が、Cl又はFから選択され;
R
4が、H、Cl、CN、NO
2又はCF
3から選択され;
R
6が、F、Cl、CN又はNO
2から選択され;
R
8が、H、Cl又はOCH
2CF
3から選択され;
R
9が、NO
2である、
化合物又は一般式IIIの化合物と塩酸、硫酸、硝酸、重炭酸、炭酸、リン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フェニルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メチルスルホン酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、アスコルビン酸又はシュウ酸から形成される塩である。
【0032】
最も好ましく使用される本発明の一般式IIIの抗腫瘍化合物は、下記の化合物である。
【0033】
【化11】
【0034】
一般式Iの化合物を定義するために上で使用される用語は、下記のような置換基を表す。
【0035】
「ハロゲン」又は「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。
【0036】
「アルキル」は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル又はtert−ブチルなどの直鎖又は分岐鎖アルキルを示す。
【0037】
「シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルなどのなどの置換又は非置換の環状アルキルである。置換基は、メチル、ハロゲンなどである。
【0038】
「ハロアルキル」は、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルなどの、水素原子が全て又は部分的にハロゲンで置換されていてよい、直鎖又は分岐鎖アルキルを示す。
【0039】
「アルコキシ」は、酸素原子によって構造に連結している、直鎖又は分岐鎖アルキルを指す。
【0040】
「ハロアルコキシ」は、クロロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシなどの、水素原子が全て又は部分的にハロゲンで置換されていてよい、直鎖又は分岐鎖アルコキシを指す。
【0041】
「アルキルチオ」は、硫黄原子によって構造に連結している、直鎖又は分岐鎖アルキルを指す。
【0042】
「ハロアルキルチオ」は、クロロメチルチオ、ジクロロメチルチオ、トリクロロメチルチオ、フルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、クロロフルオロメチルチオなどの、水素原子が全て又は部分的にハロゲンで置換されていてよい、直鎖又は分岐鎖アルキルチオを指す。
【0043】
「アルキルアミノ」は、窒素原子によって構造に連結している、直鎖又は分岐鎖アルキルを指す。
【0044】
「ハロアルキルアミノ」は、水素原子が全て又は部分的にハロゲンで置換されていてよい、直鎖又は分岐鎖アルキルアミノを指す。
【0045】
「アルケニル」は、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニルならびに異なる異性体のブテニル、ペンテニル及びヘキセニルなどの直鎖又は分岐鎖アルケニルを指す。アルケニルには、また、プロパ−1,2−ジエニル及びヘキサ−2,4−ジエニルなどのポリエンが含まれる。
【0046】
「ハロアルケニル」は、水素原子が全て又は部分的にハロゲンで置換されていてよい、直鎖又は分岐鎖アルケニルを示す。
【0047】
「アルキニル」は、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニルならびに異なる異性体のブチニル、ペンチニル及びヘキシニルなどの直鎖又は分岐鎖アルキニルを指す。アルキニルには、また、ヘキサ−2,5−ジイニルなどの2個以上の三重結合を含む基が含まれる。
【0048】
「ハロアルキニル」は、水素原子が全て又は部分的にハロゲンで置換されていてよい、直鎖又は分岐鎖アルキニルを示す。
【0049】
アルケニルオキシは、酸素原子によって構造に連結している、直鎖又は分岐鎖アルケニルを指す。
【0050】
アルキニルオキシは、酸素原子によって構造に連結している、直鎖又は分岐鎖アルキニルを指す。
【0051】
アルキルスルホニルは、SO
2CH
3などの、スルフリル(−SO
2−)によって構造に連結している、直鎖又は分岐鎖アルキルを指す。
【0052】
アルキルカルボニルは、CH
3CO−、CH
3CH
2CO−などの、カルボニル(−CO−)によって構造に連結している、直鎖又は分岐鎖アルキルを指す。
【0053】
アルキルカルボニルオキシは、CH
3COO−、CH
3CH
2NHCOO−などである。
【0054】
アルキルカルボニルアミノは、CH
3CONH−、CH
3CH
2NHCONH−などである。
【0055】
アルキルスルホニルオキシは、アルキル−S(O)
2−O−などである。
【0056】
アルコキシカルボニルは、アルキル−O−CO−である。
【0057】
フェニルアミノカルボニルは、フェニル−NH−CO−である。
【0058】
アリール、アリールメチル、アリールオキシ、アリールアミノ、アリールカルボニル、アリールメチルカルボニル、アリールオキシカルボニル及びアリールアミノカルボニル中のアリールは、フェニル又はナフチルなどを指す。
【0059】
「ヘテロアリール」は、フラニル、ピラゾリル、チアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、キノリニルなどの、1個又は複数個のN、O、Sヘテロ原子を含有する5員環又は6員環を示す。
【0060】
式I中のR
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
8及びR
10の置換基の一部を、表1、表2、表3、表4及び表5に別々に列挙するが、これらに限定されない。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
本発明は、また、表6〜表21に、抗腫瘍活性を示す一般式IIを有する下記の化合物によって例示されるが、これらに限定されない。
【0067】
【化12】
【0068】
表6:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8及びR
10はClであり、R
2、R
3、R
4、R
5及びR
6(以降、R
2〜R
6と略す)は下記表に列挙し、代表的な化合物の番号は、表6−1〜表6−208である。
【0069】
【表6】
【0070】
表7:式IIにおいて、R
1はCH
3であり、R
8及びR
10はClであり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表7−1〜表7−208である。
【0071】
表8:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8及びR
10はFであり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表8−1〜表8−208である。
【0072】
表9:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8はN(C
2H
5)
2であり、R
10はClであり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表9−1〜表9−208である。
【0073】
表10:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8はN(CH
3)
2であり、R
10はClであり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表10−1〜表10−208である。
【0074】
表11:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8はNHCH
3であり、R
10はClであり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表11−1〜表11−208である。
【0075】
表12:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8はOCH
3であり、R
10はClであり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表12−1〜表12−208である。
【0076】
表13:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8はSCH
3であり、R
10はClであり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表13−1〜表13−208である。
【0077】
表14:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8及びR
10はOCH
3であり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表14−1〜表14−208である。
【0078】
表15:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8及びR
10はN(CH
3)
2であり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表15−1〜表15−208である。
【0079】
表16:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8及びR
10はNHCH
3であり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表16−1〜表16−208である。
【0080】
表17:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8及びR
10はSCH
3であり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表17−1〜表17−208である。
【0081】
表18:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8はSO
2CH
3であり、R
10はClであり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表18−1〜表18−208である。
【0082】
表19:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8はOCH
2CH=CH
2であり、R
10はClであり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表19−1〜表19−208である。
【0083】
表20:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8はOCH
3であり、R
10はFであり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表20−1〜表20−208である。
【0084】
表21:式IIにおいて、R
1はHであり、R
8はN(CH
3)
2であり、R
10はFであり、R
2〜R
6は表6に列挙し、代表的な化合物の番号は、表21−1〜表21−208である。
【0085】
本発明は、また、表22〜表30に、抗腫瘍活性を示す一般式IIIを有する下記の化合物によって例示されるが、これらに限定されない。
【0086】
【化13】
【0087】
表22:一般式IIIにおいて、R
1はHであり、R
8はClであり、R
9はNO
2であり、R
2、R
3、R
4、R
5及びR
6(以降、R
2〜R
6と略す)は、下記表に列挙し、代表的な化合物の番号は、表22−1〜表22−208である。
【0088】
【表7】
【0089】
表23:式IIIにおいて、R
1及びR
9はHであり、R
8はClであり、R
2〜R
6は表22に列挙し、代表的な化合物の番号は、表23−1〜表23−208である。
【0090】
表24:式IIIにおいて、R
1はCH
3であり、R
8はClであり、R
9はNO
2であり、R
2〜R
6は表22に列挙し、代表的な化合物の番号は、表24−1〜表24−208である。
【0091】
表25:式IIIにおいて、R
1はHであり、R
8はOCH
3であり、R
9はNO
2であり、R
2〜R
6は表22に列挙し、代表的な化合物の番号は、表25−1〜表25−208である。
【0092】
表26:式IIIにおいて、R
1はHであり、R
8はSCH
3であり、R
9はNO
2であり、R
2〜R
6は表22に列挙し、代表的な化合物の番号は、表26−1〜表26−208である。
【0093】
表27:式IIIにおいて、R
1はHであり、R
8はNHCH
3であり、R
9はNO
2であり、R
2〜R
6は表22に列挙し、代表的な化合物の番号は、表27−1〜表27−208である。
【0094】
表28:式IIIにおいて、R
1はHであり、R
8はN(CH
3)
2であり、R
9はNO
2であり、R
2〜R
6は表22に列挙し、代表的な化合物の番号は、表28−1〜表28−208である。
【0095】
表29:式IIIにおいて、R
1はHであり、R
8はOCH
2CF
3であり、R
9はNO
2であり、R
2〜R
6は表22に列挙し、代表的な化合物の番号は、表29−1〜表29−208である。
【0096】
表30:式IIIにおいて、R
1及びR
8はHであり、R
9はNO
2であり、R
2〜R
6は表22に列挙し、代表的な化合物の番号は、表30−1〜表30−208である。
【0097】
本発明の式Iを有する化合物は先行技術に報告されており、これは市販されているか又は下記の方法に従って調製することができる。反応は下記のとおりであり、置換基の定義は上記に定義されるとおりである:
【0098】
【化14】
【0099】
式中、X及びYは、異なっており、それぞれ、ハロゲン原子又はアミノから選択され;Zは、ハロゲン原子であり;R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、R
9、R
10及びR
11は、それぞれ、前述のように定義され;R
1は、前述のように定義されるが、R
1≠Hである。
【0100】
前述の調製法によれば、塩基の存在下で中間体IVを中間体Vで処理すると、一般式Iの化合物I−a(R
1=H)が得られ、これをZ−R
1と反応させると、一般式Iの化合物I−b(R
1≠H)が得られる。
【0101】
上記の適切な塩基は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、トリエチルアミン、ピリジン、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド又はナトリウムtert−ブトキシドなどから選択してよい。
【0102】
反応は適切な溶媒中で行うことができ、記載の適切な溶媒は、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、トルエン、キシレン、ベンゼン、DMF、N−メチルピロリドン、DMSO、アセトン又はブタノンなどから選択してよい。
【0103】
適切な反応温度は、室温〜溶媒の沸点であり、一般的には、20〜100℃である。
【0104】
反応時間は、30分間〜20時間の範囲であり、一般的には、1〜10時間である。
【0105】
中間体IVは市販されているか、又は公知の方法に従って、例えば、Indian Journal of Chemistry, Section B: Organic Chemistry Including Medicinal Chemistry, 45B(4), 972-975, 2006;Tetrahedron Letters, 44(21), 4085-4088, 2003; PL174903などを参照して調製される。
【0106】
中間体Vは、公知の方法に従って、例えば、JP2003292476号、US2010160695号などを参照して調製することができる。
【0107】
一般式I(式中、R
2、R
4、R
6、R
9又はR
11の少なくとも1つは、Hである)の化合物のニトロ化は、これらの一般式Iの化合物に1つ又は複数のNO
2基を付加させることができる。
【0108】
一般式I(式中、R
2、R
4、R
6、R
7、R
9又はR
11は、ハロゲン原子ではない)の置換ジフェニルアミン化合物のハロゲン化は、これらの一般式Iの化合物に1つ又は複数のハロゲン原子を付加させることができる。
【0109】
一般式I(式中、R
8及びR
10は、アルキルアミノ、アルコキシ又はアルキルチオである)の化合物は、一般式I(式中、R
8及びR
10は、ハロゲン原子である)の化合物とアミン、アルコール又はメルカプタン(又はそれらの塩)の反応から、又はJournal of Medicinal Chemistry, 1978, 21(9), 906-913の調製法を参照して調製することができる。
【0110】
一般式I(式中、R
8及びR
10は、アルキルスルホニル及びアルキルカルボニルオキシである)の化合物は、Journal of Medicinal Chemistry, 1978, 21(9), 906-913の調製法に従って調製することができる。
【0111】
一般式Iを有する化合物の塩は、日常的な方法に従って、一般式Iの化合物と対応する酸の反応から調製することができる。適切な酸は、塩酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フェニルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メチルスルホン酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、アスコルビン酸又はシュウ酸から選択してよい。好ましい酸は、塩酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、メチルスルホン酸又はp−トルエンスルホン酸から選択される。
【0112】
本発明は、有効成分としての一般式Iを有する化合物から製造した製剤及びその調製法を包含する。製剤の調製法は、本発明の化合物を、水溶性の有機溶媒、イオン性の界面活性剤、水溶性脂質、全ての種類のシクロデキストリン、脂肪酸、脂肪酸エステル、リン脂質又はそれらの組み合わせ溶媒に溶解し、そして、生理食塩水又は1〜20%の糖質を加える。前述の有機溶媒には、ポリエチレングリコール(PEG)、エタノール、プロピレングリコール又はそれらの組み合わせ溶媒が含まれる。
【0113】
本発明の一般式Iを有する化合物ならびにそれらの塩及びプロドラッグは、癌を治癒、予防又は緩和するための薬物又は製剤を調製するために使用することができる。有効成分は、特に、ヒトの組織又は臓器の癌細胞によって引き起こされる癌を治癒又は緩和するために、1種又は2種超の一般式Iを有するジフェニルアミン化合物からなる。好ましい癌は、結腸癌、肝臓癌、リンパ節癌、肺癌、食道癌、乳癌、中枢神経系の癌、黒色腫、卵巣癌、子宮頸癌、腎臓癌、白血病、前立腺癌、膵臓癌、膀胱癌、直腸癌、骨肉腫、鼻咽頭癌又は胃癌である。
【0114】
本発明の化合物は、抗腫瘍薬の有効成分として使用することができ、単独で又はその他の抗腫瘍/抗ウイルス薬と組み合わせて使用することができる。本発明の薬物併用プロセスは、少なくとも1種の該化合物及びその活性誘導体と、全体の効果を高めるために使用されるその他の1つ又は複数の抗腫瘍/抗ウイルス薬を一緒に使用する。併用療法の用量及び薬物投与時間は、様々な状況における最も妥当な処置に基づく。
【0115】
製剤は、有効用量の一般式Iを有する化合物を含む。「有効用量」は、癌を治癒するために効果的な化合物の投与量を指す。有効用量又は用量は、熟練者の提案に基づいて、様々な条件で異なりうる。例えば、薬物の使用法は、様々な癌に基づいて異なり;薬物の用量もまた、抗腫瘍又は抗ウイルス薬などのその他の治療法と併用されるか否かに基づいて変更されうる。薬物は、任意の有用な製剤用に調製することができる。また、化合物の塩は、アルカリ性又は酸性化合物が無毒の酸又は塩を形成することができる場合に使用することができる。薬剤学における有機酸/塩には、p−トルエンスルホン酸、メチルスルホン酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、アスコルビン酸又はグリセロリン酸などの酸と形成される陰イオン塩が含まれ;無機塩には、塩化物、臭化物、フッ化物、ヨウ化物、硫酸塩、硝酸塩、重炭酸塩、炭酸塩又はリン酸塩が含まれる。例えば、アミンなどのアルカリ性化合物は、適切な酸と塩を形成することができ;酸は、アルカリ又はアルカリ土類と塩を形成することができる。
【0116】
一般式Iを有する本発明の化合物は、一般的に、有機溶媒、水溶性溶媒及びそれらの水混合物に容易に溶解する。水溶性溶媒としては、アルコール、ポリエチレングリコール、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル及びそれらの混合物が好ましい。前述のアルコールとしては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、グリセロール又はエチレングリコールが好ましい。本発明の化合物を一般的な薬物担体と混合して、製剤を形成する。本発明の化合物を、水溶性有機溶媒、非プロトン性溶媒、水溶性脂質、シクロデキストリン、脂肪酸、リン脂質又はそれらの組み合わせ溶媒に溶解し、そして、生理食塩水又は1〜20%の糖質(ブドウ糖水溶液など)を加える。このようにして製造した安定な製剤は、動物及び臨床用に使用される。
【0117】
薬物は、一般式Iの化合物の有効成分から製造され、これは、経口医薬又は非経口経路によって、また、埋め込み型医薬ポンプ及びその他の方法によって投与することができる。非経口経路の場合、皮下、皮内、筋肉内、静脈内、動脈内、心房内、滑膜内、胸骨内、髄腔内、創傷部、脳内などを介する注射又は点滴技術を指す。製剤(錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ剤、注射剤、凍結乾燥粉末注射剤、乳剤、粉剤、凍結乾燥粉剤、滴剤(drop pill)、乳懸濁剤、水性懸濁剤、コロイド剤、コロイド液剤、徐放性懸濁剤、ナノ粒子又はその他の製剤を含む)は、技術者によって従来法を使用して混合され、動物及び臨床用に使用される。
【0118】
本発明の一般式Iを有する化合物は、ヒトの組織又は臓器の癌細胞によって引き起こされる癌を治癒又は緩和するために使用することができる。癌としては、特に限定されないが、結腸癌、肝臓癌、リンパ節癌、肺癌、食道癌、乳癌、中枢神経系の癌、黒色腫、卵巣癌、子宮頸癌、腎臓癌、白血病、前立腺癌、膵臓癌、膀胱癌、直腸癌、骨肉腫、鼻咽頭癌又は胃癌が含まれる。
【0119】
発明の詳細な説明
本発明は、下記の実施例によって説明されるが、これらに限定されない(全ての原料は、特に指定しない限り市販されている)。
【0120】
調製例
実施例1:表6−1の化合物の調製
【化15】
アニリン0.35g(3.76mmol)及び水酸化ナトリウム0.30g(7.52mmol)をDMF40mLに加えて、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル1.00g(3.76mmol)を撹拌下でゆっくり加え、次に、さらに5時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を水に注ぎ、濾過して、白色の固体を得た。固体を水30mlによって2回、そして、石油エーテル20mlによって2回洗浄し、表6−1の化合物0.65gを白色の固体として得た。m.p.226〜228℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 7.22 (d, 2H, Ph-2,6-2H, J=7.5Hz), 7.40-7.46 (m, 3H, Ph-3,4,5-3H)
【0121】
実施例2:表6−33の化合物の調製
【化16】
2,6−ジフルオロアニリン1.03g(8mmol)及び水酸化ナトリウム0.64g(16mmol)をDMF40mLに加えて、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル2.13g(8mmol)を撹拌下でゆっくり加え、次に、さらに5時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出して、抽出物を水及び飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/4)によって精製して、表6−33の化合物1.65gを黄色の固体として得た。m.p.264〜266℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 6.70 (s, 1H, NH), 7.07 (t, 2H, Ph-3,5-2H, J=8.1Hz), 7.37 (m, 1H, Ph-4-1H)
【0122】
実施例3:表6−39の化合物の調製
【化17】
調製は、表6−1の化合物と同じである。黒褐色の固体。m.p.209〜212℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 6.95 (s, 1H, NH), 7.20 (d, 1H, Ph-6-H, J=8.1Hz), 7.36 (dd, 1H, Ph-5-H,
3J=8.7Hz,
4J=2.7Hz), 7.54 (d, 1H, Ph-3-H, J=2.4Hz)
【0123】
実施例4:表6−91の化合物の調製
【化18】
表6−33の化合物0.68g(2mmol)を濃硫酸20mLに溶解して、氷浴で冷却し、混酸(硝酸4mmol及び硫酸6mmol)を撹拌下で反応溶液に滴下し、温度を20℃未満に維持した。次に、反応混合物をさらに5分間撹拌した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出物を飽和ブラインで洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/4)によって精製して、表6−91の化合物0.40gを白色の固体として得た。m.p.204〜206℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 6.70 (s, 1H, NH), 7.97-8.01 (dd, 2H, Ph-3,5-2H,
3J=10.8Hz,
4J=3.0Hz)
【0124】
実施例5:表6−93の化合物の調製
【化19】
2,4,6−トリクロロアニリン1.57g(8mmol)及び水酸化ナトリウム0.64g(16mmol)をDMF40mLに加えて、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル2.13g(8mmol)を撹拌下でゆっくり加え、次に、さらに5時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出して、抽出物を水及び飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/4)によって精製して、表6−39の化合物1.91gを明黄色の固体として得た。m.p.182〜184℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 6.86 (s, 1H, NH), 7.48 (s, 2H, Ph-3,5-2H)
【0125】
実施例6:表6−99の化合物の調製
【化20】
2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン0.35g(1.3mmol)及び水酸化ナトリウム0.10g(2.6mmol)をDMF40mLに加えて、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル0.27g(1.3mmol)を撹拌下でゆっくり加え、次に、さらに5時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出して、抽出物を水及び飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/4)によって精製して、表6−99の化合物0.48gを黄色の固体として得た。m.p.250〜252℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 6.93 (s, 1H, NH), 8.34 (s, 2H, Ph-3,5-2H)
【0126】
実施例7:表6−100の化合物の調製
【化21】
4−アミノ−3,5−ジクロロ安息香酸メチル(調製は、WO2010060379号、CN101337940号を参照されたい)10.33g(39mmol)及び水酸化ナトリウム3.12g(78mmol)をDMF60mLに加えて、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル10.37g(39mmol)を撹拌下でゆっくり加え、次に、さらに5時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出して、抽出物を水及び飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/5)によって精製して、表6−100の化合物13.65gを黄色の固体として得た。m.p.229−231℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 3.96 (s, 3H, CH
3), 6.92 (s, 1H, NH), 8.11 (s, 2H, Ph-2,6-2H)
【0127】
実施例8:表6−104の化合物の調製
【化22】
【0128】
(1)表6−106の化合物の調製
表6−100の化合物13.31g(31mmol)をTHFと水の混合溶液(容量比=1/1)に溶解し、水酸化ナトリウム2.45g(61mmol)を反応溶液に加え、続いて、油浴中50℃で5時間加熱した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出して、水相を希塩酸で酸性化し、濾過して、表6−106の化合物を黄色の固体として得て、次の工程のために乾燥させた。
【0129】
(2)表6−106aの化合物の調製
表6−106の化合物5.54g(12.72mmol)を石油エーテル100mlに加え、2滴のDMF及び塩化チオニル2.27g(19.08mmol)を反応溶液に加え、続いて、油浴中85℃で2時間還流した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を減圧下で濃縮して、表6−106aの化合物を得た。
【0130】
(3)表6−104の化合物の調製
p−クロロアニリン0.12g(0.91mmol)及びトリエチルアミン0.23g(2.27mmol)を無水THFに溶解し、次に、表6−106aの化合物0.40g(0.91mmol)を反応溶液に滴下し、続いて、油浴中45℃で5時間加熱した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出物を飽和ブラインで洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離液として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/3)によって精製して、表6−104の化合物0.23gを白色の固体として得た。m.p.275〜276℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 7.31-7.35 (m, 2H, 4-Cl-Ph-2,6-2H), 7.81 (d, 2H, 4-Cl-Ph -3,5-2H, J=9.0Hz), 8.13 (dd, 2H, Ph-2,6-2H,
3J=15.7Hz,
4J=1.2Hz), 10.50 (d, 1H, CONH, J=12.9Hz)
【0131】
実施例9:表6−112の化合物の調製
【化23】
2,4,6−トリクロロアニリン2.63g(8mmol)及び水酸化ナトリウム0.64g(16mmol)をDMF40mLに加えて、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル2.13g(8mmol)を撹拌下でゆっくり加え、次に、さらに5時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出して、抽出物を水及び飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/4)によって精製して、表6−112の化合物3.22gを褐色の固体として得た。m.p.238〜239℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 6.86 (s, 1H, NH), 7.48 (s, 2H, Ph-3,5-2H)
【0132】
実施例10:表14−99の化合物の調製
【化24】
表6−99の化合物0.55g(1.3mmol)及びナトリウムメトキシド0.14g(2.5mmol)をDMSO20mlに溶解し、続いて、油浴中95℃で8時間加熱した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出して、抽出物を水及び飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/4)によって精製して、表14−99の化合物0.16gを黄色の固体として得た。m.p.151〜153℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 4.23 (t, 6H, OCH
3, J=6.6Hz), 6.78 (br, 1H, NH), 8.31 (d, 2H, Ph-3,5-2H, J=3.9Hz)
【0133】
実施例11:表22−39の化合物の調製
【化25】
2,4−ジクロロアニリン0.81g(0.005mol)を、NaH(60%)0.4g(0.01mol)及びTHF20mLの懸濁液に少しずつ加え、添加後に混合物を30分間撹拌し、THF30mL中の2,6−ジクロロ−3,5−ジニトロトルエン1.56g(0.006mol)を30分以内に加え、次に、さらに5時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、次に、残渣をシリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/20)によって精製して、表22−39の化合物1.37gを黄色の固体として得た。m.p.136〜137℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 2.14(s, 3H), 6.53(d, 1H), 7.17(d, 1H), 7.49(s, 1H), 8.68(s, 1H), 8.93(s, 1H)
【0134】
実施例12:表22−101の化合物の調製
【化26】
調製は、表22−39の化合物と同じである。m.p.143〜144℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 1.98(s, 3H), 7.66(s, 2H), 8.70(s, 1H), 9.10(s, 1H)
【0135】
実施例13:表22−105の化合物の調製
【化27】
2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン0.83g(0.004mol)を、NaH(60%)0.32g(0.008mol)及びDMF10mLの懸濁液に少しずつ加え、添加後に混合物を30分間撹拌し、2,6−ジクロロ−3,5−ジニトロトルエン1.20g(0.0048mol)を30分以内に少しずつ加え、次に、さらに3時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を飽和ブライン50mLに注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/10)によって精製して、表22−105の化合物1.20gを黄色の固体として得た。m.p.157〜158℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 2.02(s, 3H), 8.29(s, 2H), 8.65(s, 1H), 8.95(s, 1H)
【0136】
実施例14:表22−120の化合物の調製
【化28】
調製は、表22−39の化合物と同じである。m.p.148〜150℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 2.07(s, 3H), 7.53(s, 1H), 7.72(s, 1H), 8.71(s, 1H), 8.97(s, 1H)
【0137】
実施例15:表22−121の化合物の調製
【化29】
表22−39の化合物0.56g(0.0015mol)を濃硫酸(96%、以降同じ)5mLに溶解して、0℃まで冷却し、発煙硝酸(95%)0.15g及び濃硫酸3mLを均一に混合してフラスコに加え、次に、反応混合物をさらに5分間撹拌した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を氷水に注ぎ、沈殿した固体を濾過して、濾過塊を水で洗浄し、乾燥させて、表22−121の化合物0.59gを褐色の固体として得た。m.p.156〜158℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 2.09(s, 3H), 7.66(s, 1H), 8.01(s, 1H), 8.60(s, 1H), 9.75(s, 1H)
【0138】
実施例16:表22−153の化合物の調製
【化30】
調製は、表22−39の化合物と同じである。m.p.204〜206℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 2.23(s, 3H), 7.87(s, 1H), 8.38(s, 1H), 8.51(s, 1H), 10.00(s, 1H)
【0139】
実施例17:表22−206の化合物の調製
【化31】
実施例13の手順によって調製した中間体Mを実施例2に従ってニトロ化して、表22−206の化合物を赤褐色の固体として得た。m.p.136〜138℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 2.41(s, 3H), 8.50(s, 1H), 8.72(s, 1H), 10.10(s, 1H)
【0140】
実施例18:表24−39の化合物の調製
【化32】
表22−39の化合物0.38g(0.001mol)を、NaH(60%)0.10g(0.0025mol)及びDMF10mLの懸濁液に加え、混合物を1時間撹拌し、次に、そこにCH
3I0.43g(0.003mol)を加え、得られた混合物を5時間反応させた。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を飽和ブライン50mLに注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/10)によって精製して、表22−39の化合物0.15gを黄色の固体として得た。m.p.142〜144℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 2.54(s, 3H), 3.31(s, 3H), 7.09(d, 1H), 7.25(d, 2H), 8.04(s, 1H)
【0141】
実施例19:表27−105の化合物の調製
【化33】
表22−105の化合物0.42g(0.001mol)をマイクロ波バイアルに加え、DMSO2.5mLで溶解して、メチルアミン水溶液(25%)1mLを加え、バイアルに蓋をし、マイクロ波反応器に入れ、次に、反応を150℃で40分間行った。反応混合物を飽和ブライン50mLに注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/20)によって精製して、表27−105の化合物0.25gを黄色の固体として得た。m.p.218〜219℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 1.70(s, 3H), 3.09(d, 3H), 8.25(d, 1H), 8.31(s, 2H), 9.12(s, 1H), 9.58(s, 1H)
【0142】
実施例20:表29−105の化合物の調製
【化34】
表22−105の化合物0.42g(1mmol)及び2mmolのナトリウム2,2,2−トリフルオロエタノレート(トリフルオロエタノールとナトリウムから製造)をDMSO3mlに溶解し、マイクロ波合成器(Biotage)中、150℃で10分間加熱した。次に、反応混合物を飽和ブラインに注ぎ、酢酸エチルで抽出して、抽出物を水及び飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/20)によって精製して、表29−105の化合物0.21gを黄色の固体として得た。m.p.126〜128℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 1.83(s, 3H), 4.42(q, 2H), 8.30(s, 2H), 8.85(s, 1H), 9.20(s, 1H)
【0143】
実施例21:表30−105の化合物の調製
【化35】
2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン0.83g(0.004mol)を、NaH(60%)0.32g(0.008mol)及びDMF10mLの懸濁液に少しずつ加え、添加後に混合物を30分間撹拌し、2−クロロ−1−メチル−3,5−ジニトロベンゼン1.04g(0.0048mol)を30分以内に少しずつ加え、次に、さらに3時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーのモニタリングによって反応が完了したら、反応混合物を飽和ブライン50mLに注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカカラム(溶離剤として、酢酸エチル/石油エーテル(沸点範囲60〜90℃)=1/10)によって精製して、表30−105の化合物0.96gを黄色の固体として得た。m.p.146〜148℃
1H−NMRスペクトル(300MHz、内部標準:TMS、溶媒CDCl
3) δ(ppm): 1.96(s, 3H), 8.26(d, 1H), 8.29(s, 2H), 8.95(d, 1H), 9.00(s, 1H)
【0144】
本発明のその他の化合物を、上記実施例に従って調製した。
【0145】
いくつかの本発明の化合物の物性及び
1HNMRスペクトル(
1HNMR、300MHz、内部標準:TMS、ppm)は下記のとおりである。
【0146】
【表8】
【0147】
細胞生存アッセイ
実施例22:インビトロ細胞阻害アッセイ(MTT法)
このアッセイに使用したヒト癌細胞株は、肺癌A549及び白血病HL−60であった。
【0148】
このアッセイに使用した化合物の濃度は、0.01、0.1、1、10、100μMであった。インビトロ細胞培養物に基づいて、本発明者らは、MTTアッセイを使用して、各化合物の阻害率を検出する。
【0149】
A549又はHL−60細胞を細胞インキュベーターから取り出し、PBSを使用して2回洗浄した後、細胞を0.25%トリプシンによって消化し、次に、培地を加えて消化を終了した。遠心分離を用いて細胞を回収した後、再懸濁して、倒立顕微鏡下で細胞をカウントし、培地を加えて密度を5×10
4細胞/mLにした。100μLのアリコートを96ウェルマイクロタイタープレートの各ウェルに加えた後、細胞を5%インキュベーター内、37℃で一晩培養し、次に、異なる濃度の化合物を各ウェルに加えた。48時間インキュベートした後、MTT溶液を各ウェルに加え、次に、プレートを4時間インキュベートした。生細胞によってMTTテトラゾリウムがホルマザンに還元された。次に、DMSOを各ウェルに加えることでホルマザン結晶を溶解した。マイクロプレートリーダーで570nmにおける吸光度を読み取った。
【0150】
試験結果の一部は、下記のとおりである:
【0151】
【表9】
【0152】
【表10】
【0153】
実施例23:細胞カウントキット−8(CCK−8)法を用いたインビトロ細胞阻害アッセイ:
このアッセイに使用したヒト癌細胞株は、非小細胞肺癌A549、NCI−H1650及びNCI−H358、白血病HL−60、CCRF−CEM及びMOLT−4、結腸癌HT−29及びCOLO−205、膵臓癌BXPC−3、肝細胞癌SK−HEP−1、子宮頸癌Hela、膀胱癌T24、前立腺癌DU−145及びPC−3、骨肉腫MG−63、乳癌MDA−MB−231、頭蓋内悪性黒色腫A375、神経膠腫U251、鼻咽頭癌CNEであった。
【0154】
このアッセイに使用した化合物の濃度は、0.01、0.1、1、10、100μMであった。インビトロ細胞培養物に基づいて、本発明者らは、CCK−8アッセイを使用して、各化合物の阻害率を検出する。
【0155】
非小細胞肺癌A549、NCI−H1650及びNCI−H358、結腸癌HT−29及びCOLO−205、膵臓癌BXPC−3、肝細胞癌SK−HEP−1、子宮頸癌Hela、膀胱癌T24、前立腺癌DU−145及びPC−3、骨肉腫MG−63、乳癌MDA−MB−231、頭蓋内悪性黒色腫A375、神経膠腫U251、鼻咽頭癌CNEを細胞インキュベーターから取り出した。細胞培養フラスコを穏やかに振盪した後、クリーンベンチ内にて培養液を廃棄した。次に、PBSを使用して細胞を2回洗浄して、0.25%トリプシンを加えて消化し、細胞が丸くなったら(turning round)、培地を加えて消化を終了した。細胞を回収し、遠心分離管に移した。非接着細胞HL−60、CCRF−CEM及びMOLT−4については、細胞フラスコをインキュベーターから取り出し、次に、直接遠心分離管に移した。1000rpm/分で5分間の遠心分離を用いて細胞を回収した後、液体を廃棄した。次に、細胞をPBSで1回洗浄し、液体を廃棄した。次に、培地をいくらか加えて、倒立顕微鏡下で血球計算盤を使用して細胞をカウントし、カウント数に従って、接着細胞の密度を1×10
5細胞/mLに、非接着細胞の密度を2×10
5細胞/mLにした(HL−60、CCRF−CEM、MOLT−4の体積は非接着細胞より小さいので、これらの細胞は各ウェルにかなり多く加えた)。50μLのアリコートを96ウェルプレートの各ウェルに加えた(接着細胞の密度は5000細胞/ウェルであり、非接着細胞の密度は10000細胞/ウェルであった)。ブランク対照、陰性対照、化合物を含めたブランク対照及び陽性対照のウェルをグループ分けし、実験で各データポイントに3連ウェルを使用した。次に、細胞を5%インキュベーター内、37℃で一晩培養し、次に、異なる濃度の化合物を各ウェルに加えた。48時間インキュベーションした後、製造業者の説明書に従って、CCK−8試薬(10μl)を加え、インキュベートをさらに2〜4時間続けた。プレートリーダーを使用して450nmにおける各ウェルの吸光度(A)を読み取った。
【0156】
【表11】
【0157】
【表12】
【0158】
【表13】