(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5959688
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】斬新なロータリスイッチ
(51)【国際特許分類】
H01H 19/58 20060101AFI20160719BHJP
H01H 19/02 20060101ALI20160719BHJP
H01H 19/03 20060101ALI20160719BHJP
【FI】
H01H19/58 S
H01H19/02 C
H01H19/03
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-93066(P2015-93066)
(22)【出願日】2015年4月30日
【審査請求日】2015年5月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】513282205
【氏名又は名称】東莞▲スウ▼騰電子有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】513282216
【氏名又は名称】▲スウ▼騰電子(蘇州)有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】513282227
【氏名又は名称】▲スウ▼騰企業股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】何應松
(72)【発明者】
【氏名】陳建滿
(72)【発明者】
【氏名】彭志明
(72)【発明者】
【氏名】陳志威
【審査官】
高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】
特開平08−287779(JP,A)
【文献】
特開2000−173399(JP,A)
【文献】
実開昭63−134417(JP,U)
【文献】
特開昭62−162265(JP,A)
【文献】
実開平02−146727(JP,U)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
斬新なロータリスイッチであって、
内部に収容溝を形成していて、かつ最上部より回転軸ブッシュを延在する主カーバーであって、
当該収容溝の底部に形成された第1回動制限ブロックと、
当該主カーバーの一側方に形成された側方切り欠きと、
それぞれが当該主カーバーの外面で当該回転軸ブッシュ近傍に互いに対向するように形成され、各々が板状ナットを収容するナット収容溝と支え溝とを内部に有し、複数の板状ナットと複数のスクリューとが組み合わせられて、当該斬新なロータリスイッチを電気製品に取り付け可能とする複数の肩部締め付け具と、
当該主カーバーの側面周囲に形成された複数の第1締結具と、
当該収容溝の内壁面に形成された嵌着柱と、
当該主カーバーの最上部表面の上方で当該回転軸ブッシュの周囲に形成された四分の一の円弧状切り欠きである二重安全切り欠きと、を含む主カーバーと、
前記収容溝の内部に収容していて、かつ第1上端が前記回転軸ブッシュに沿って前記主カーバーに露出する中空状外部回転軸と、
前記中空状外部回転軸の前記第1底端に接続していて、かつその縁部に複数の第1溝を形成する第1回転ディスクと、
第1ばね収容溝を有し、前記第1ばね収容溝にて第1ばねを収容し、前記複数の第1溝のいずれか一つに嵌め込まれ、かつ前記第1ばねから提供する前記第1ばねの付勢力によって、前記第1回転ディスクに突っ張る第1突っ張り具と、
第1取付部と、複数の第1電気接触部と、を含み、前記第1取付部を前記第1回転ディスクの底部表面に取付けていて、かつ前記複数の第1電気接触部は第1斜角より前記第1取付部から下方に伸ばして通す第1金属ばね板と、
前記中空状外部回転軸の内部に収容されていて、かつその第2上端が前記中空状外部回転軸と、前記回転軸ブッシュに沿って、前記主カーバーの外部につき出す内部回転軸と、
前記中空状外部回転軸の前記第2底端に接続していて、かつその縁部に複数の第2溝を形成する第2回転ディスクと、
第2ばね収容溝を有し、前記第2ばね収容溝にて前記第2ばねを収容し、前記複数の第2溝のいずれか一つに嵌め込まれ、かつ前記第2ばねから提供する前記第2ばねの付勢力によって、前記第2回転ディスクに係止する第2突っ張り具と、
第2取付部と、複数の第2電気接触部と、を含み、前記第1取付部を前記第2回転ディスクの底部表面に取付けていて、かつ前記複数の第2電気接触部は第2斜角より前記第1取付部から下方に伸ばして通す第2金属ばね板と、
その上面に複数の第1電気導通区域と、その下面に複数の第2電気導通区域をそれぞれ設け、その上部にはセンター穴と、電気導通区域をさらに設け、センター穴を前記内部回転軸の前記第2底端に装着することによって、前記第1回転ディスクと、前記第2回転ディスクとの間に位置し、これにより、前記第1金属ばね板の前記複数の前記第1電気接触部を前記複数の第1電気導通区域に接触し、前記第2金属ばね板の複数の前記第2電気接触部を前記複数の第2電気導通区域に接触する両面の電気回路板と、
前記主カーバーと結合して前記収容溝を被い、前記主カーバーとを合わせてロータリスイッチケースを構成し、前記ロータリスイッチケースに前記電気導通区域を通す引き出し穴を設け、前記電気導通区域と、外部の電気リード線と電気導通を形成する底部カーバープレートと、を含むことを特徴とする、
斬新なロータリスイッチ。
【請求項2】
前記電気導通区域の上方に、複数の半田付け穴を設けることによって、前記電気リード線の複数の半田リードがそれぞれ前記複数の半田付け穴に通されていることを特徴とする、請求項1記載の斬新なロータリスイッチ。
【請求項3】
斬新なロータリスイッチであって、
内部に収容溝を形成していて、かつ最上部より回転軸ブッシュを延在する主カーバーと、
前記収容溝の内部に収容していて、かつ第1上端が前記回転軸ブッシュに沿って前記主カーバーに露出する中空状外部回転軸と、
前記中空状外部回転軸の前記第1底端に接続していて、かつその縁部に複数の第1溝を形成する第1回転ディスクと、
第1ばね収容溝を有し、前記第1ばね収容溝にて第1ばねを収容し、前記複数の第1溝のいずれか一つに嵌め込まれ、かつ前記第1ばねから提供する前記第1ばねの付勢力によって、前記第1回転ディスクに突っ張る第1突っ張り具と、
第1取付部と、複数の第1電気接触部と、を含み、前記第1取付部を前記第1回転ディスクの底部表面に取付けていて、かつ前記複数の第1電気接触部は第1斜角より前記第1取付部から下方に伸ばして通す第1金属ばね板と、
前記中空状外部回転軸の内部に収容されていて、かつその第2上端が前記中空状外部回転軸と、前記回転軸ブッシュに沿って、前記主カーバーの外部につき出す内部回転軸と、
前記中空状外部回転軸の前記第2底端に接続していて、かつその縁部に複数の第2溝を形成する第2回転ディスクと、
第2ばね収容溝を有し、前記第2ばね収容溝にて前記第2ばねを収容し、前記複数の第2溝のいずれか一つに嵌め込まれ、かつ前記第2ばねから提供する前記第2ばねの付勢力によって、前記第2回転ディスクに係止する第2突っ張り具と、
第2取付部と、複数の第2電気接触部と、を含み、前記第1取付部を前記第2回転ディスクの底部表面に取付けていて、かつ前記複数の第2電気接触部は第2斜角より前記第1取付部から下方に伸ばして通す第2金属ばね板と、
その上面に複数の第1電気導通区域と、その下面に複数の第2電気導通区域をそれぞれ設け、その上部にはセンター穴と、電気導通区域をさらに設け、センター穴を前記内部回転軸の前記第2底端に装着することによって、前記第1回転ディスクと、前記第2回転ディスクとの間に位置し、これにより、前記第1金属ばね板の前記複数の前記第1電気接触部を前記複数の第1電気導通区域に接触し、前記第2金属ばね板の複数の前記第2電気接触部を前記複数の第2電気導通区域に接触する両面の電気回路板と、
前記主カーバーと結合して前記収容溝を被い、前記主カーバーとを合わせてロータリスイッチケースを構成し、前記ロータリスイッチケースに前記電気導通区域を通す引き出し穴を設け、前記電気導通区域と、外部の電気リード線と電気導通を形成する底部カーバープレートと、
回転ヘッドが、内部回転軸の第2上端と、前記中空状外部回転軸の前記第1上端とを収容する方式によって、当該内部回転軸と、当該中空状外部回転軸とに結合するべく、当該回転ヘッドに結合するとともに前記中空状外部回転軸の前記第1上端の嵌着溝に嵌着するC形取付リングと、を含むことを特徴とする、
斬新なロータリスイッチ。
【請求項4】
前記底部カーバーは、
それぞれ少なくとも2つの支え溝に嵌着するため、少なくとも2つの支え具と、
複数の前記第1締結具と互いに締結する複数の第2締結具と、
底部カーバープレートの最上部表面の上方に形成する少なくとも一つの第2回動制限ブロックと、
底部カーバープレートの最上部表面の縁部の上方に形成され、側方切り欠きと合わせて引き出し穴を構成する側方つき出し壁と、をさらに含むことを特徴とする、請求項1記載の斬新なロータリスイッチ。
【請求項5】
両面の電気回路板は、嵌着柱をその内部に嵌め込む切り欠きをさらに含み、これにより前記両面の電気回路板を収容溝へ安定に収容できることを特徴とする、請求項1記載の斬新なロータリスイッチ。
【請求項6】
第1回転ディスクは、
第1回転ディスクの最上部表面の上方に形成され、第1回動制限ブロックと合わせて、第1回転ディスクの回動を制限する第3回動制限ブロックと、
前記第1回転ディスクの底面の上方に形成され、前記第1取付部と互いに結合することによって、前記第1金属ばね板を第1回転ディスクの底面に取付ける第1弾性結合具と、を含むことを特徴とする、請求項4記載の斬新なロータリスイッチ。
【請求項7】
第2回転ディスクは、
第2回転ディスクの最上部表面の上方に形成され、第2回動制限ブロックと合わせて、第2回転ディスクの回動を制限する第4回動制限ブロックと、
前記第2回転ディスクの上面の上方に形成され、前記第2取付部と互いに結合することによって、前記第2金属ばね板を第2回転ディスクの底面に取付ける第2弾性結合具と、を含むことを特徴とする、請求項6記載の斬新なロータリスイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスイッチ素子に関し、特に斬新なロータリスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
ロータリスイッチは電気製品によく使われており、特に扇風機、灯具、洗濯機など段切り換えを必要とする電気製品に幅広く応用されている。そのため、ロータリスイッチは一般として複数の機能段切り換えを有しており、使用者がロータリスイッチの調節ノブを回すことによって、機能段の切り換え及びオンオフの目的を達成できる。
【0003】
図1と2の、公知のロータリスイッチの爆発線図と、立体図とを参照する。
図1と2に示すように、公知のロータリスイッチ1’は複数の段切り換え機能を有しており、カーバー体10A’と、ベース10B’と、回転ユニット2’と、電気回路板3’と、回転ディスク突っ張り具4’と、2つのばね5’と、スイッチ組6’と、を含む。そのうち、カーバー体10A’の上に第1開口部11’を開けていて、かつベース10B’の上に第2開口部12’を開けられている。
【0004】
回転ユニット2’をカーバー体10A’とベース10B’との間に設けていて、かつ回転ユニット2’を含む回転本体20’と、回転ディスク22’と、カム21’と、導電プレート23’と、を含む。そのうち、カム21’の最上部は電気回路板3’のとおり穴31’を介して回転本体20’の底端に接続し、カム21’の底部をベース10B’の第2開口部12’に嵌め込む。さらに、回転本体20’の上端が第1開口部11’を貫いて、カーバー体10A’の外部につき出している。
この他に、回転ディスク突っ張り具4’が2つのばね5’の付勢力によって、回転ディスク22’の側方いずれかの溝220’に突っ張っている。さらに、導電プレート23’の2つの導電突起部230’を電気回路板3’に設けられた複数の電気導通区域30’いずれかの2つと電気導通されている。
【0005】
引き続き、
図1と2を参照する。少なくとも一つの第1締結具100’と、少なくとも一つの第2締結具101’が互いに締結していて、回転ユニット2’と、電気回路板3’と、回転ディスク突っ張り具4’と、ばね5’とがカーバー体10A’とベース10B’からなるスイッチケースによって収容されている。この他に、ベース10B’底部に備える2つの嵌め合わせ具104’を利用して、スイッチ組6’を嵌着することによって、スイッチ組6’をスイッチケースの底部外面に結合することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図1と2に示すロータリスイッチ1’は、各種の電気製品を製造するときすでに幅広く適用されているものの、係るロータリスイッチ1’には依然として以下の主な欠点がある。
【0007】
イ、切り換えの段が不足している。ロータリスイッチ1’が1軸片方向回転の設計であり、切り換え段数は最大16段に及ぶが、特定の電気製品に応用する場合には、16の切り換え段数ではやや不足している。
【0008】
ロ、導電プレート23’の導電突起部230’を対応の2つの電気導通区域30’へ精確に電気接触することはできない。ロータリスイッチ1’を切り換えるときは、回転本体20’をある角度(例えば20℃)に回して回転ディスク突っ張り具4’上端を溝220’から抜け出してから、溝220’に嵌め込む仕組みになっている。しかしながら、回転ディスク突っ張り具4’は2つのばね5’の付勢力によって溝220’に嵌め込む構造だが、2つのばね5’から提供する付勢力が釣り合っていないときには、回転ディスク突っ張り具4’を溝220’から完全に抜き出して、もう一つの溝220’に嵌め込むことはできない。このとき、導電プレート23’の導電突起部230’を2つの電気導通区域30’に精確に電気接触することができず、電気製品の機能切り換えをスムーズに行うことができない。
【0009】
公知のロータリスイッチ1’の実務応用面における種々な欠点について、考案者は研究に努めた結果、本発明の斬新なロータリスイッチを考案した。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の主な目的は、公知のロータリスイッチと異なる、斬新なロータリスイッチを提供する。本発明の斬新なロータリスイッチは、2軸双方向回転(可能)な設計になっているため、最大の切り換え段数は32段に及ぶことができる。この点から分かるように、本発明の斬新なロータリスイッチをすべての電気製品に適用することができ、高度な適用性を示されている。
さらに、斬新なロータリスイッチに特殊な設計の突っ張り具を使用されている。そのうち、突っ張り具に圧縮ばねをその内部に収容するばね収容溝を設けており、ばねが力を受けて圧縮するときに折れ曲がることが防止され、よって、突っ張り具を回転ディスクの溝に完全に嵌め込むことができる。このような方法は、金属ばね板の電気接触部を対応の電気導通ブロックと精確に接触させて、電気製品が順調に機能切り換えることを確保できる。
【0011】
そのため、本発明の前述目的を達成するため、本案で提供する斬新なロータリスイッチは、内部に収容溝を形成していて、かつ最上部より回転軸ブッシュを延在する主カーバーと、収容溝の内部に収容していて、かつ第1上端が回転軸ブッシュに沿って主カーバーに露出する中空状外部回転軸と、中空状外部回転軸の第1底端に接続していて、かつその縁部に複数の第1溝を形成する第1回転ディスクと、第1ばね収容溝を有し、第1ばね収容溝にて第1ばねを収容、複数の第1溝いずれか一つに嵌め込んでいて、かつ第1ばねから提供する第1ばねの付勢力によって、第1回転ディスクに係止する第1突っ張り具と、第1取付部と、複数の第1電気接触部と、を含む、第1取付部を第1回転ディスクの底部表面に取付けていて、かつ複数の第1電気接触部は第1斜角より第1取付部から下方に伸ばして通す第1金属ばね板と、中空状外部回転軸の内部に収容していて、かつその第2上端は中空状外部回転軸と、回転軸ブッシュに沿って、主カーバーの外部につき出す内部回転軸と、中空状外部回転軸の第2底端に接続していて、かつその縁部に複数の第2溝を形成する第2回転ディスクと、第2ばね収容溝を有し、第2ばね収容溝にて第2ばねを収容、複数の第2溝いずれか一つに嵌め込んでいて、かつ第2ばねから提供する第2ばねの付勢力によって、第2回転ディスクに係止する第2突っ張り具と、第2取付部と、複数の第2電気接触部と、を含む、第1取付部を第2回転ディスクの底部表面に取付けていて、かつ複数の第2電気接触部は第2斜角より第1取付部から下方に伸ばして通す第2金属ばね板と、その上面に複数の第1電気導通区域と、その下面に複数の第2電気導通区域をそれぞれ設けるほかに、その上部にセンター穴と、電気導通区域をさらに設け、装入穴を内部回転軸の第2底端に装着することによって、第1回転ディスクと、第2回転ディスクとの間に位置し、これにより、第1金属ばね板の複数の第1電気接触部を複数の第1電気導通区域に接触し、第2金属ばね板の複数の第2電気接触部を複数の第2電気導通区域に接触する両面の電気回路板と、主カーバーと結合して収容溝を被せ、主カーバーとを合わせてロータリスイッチケースを構成し、ロータリスイッチケースに電気導通区域を通す引き出し穴を設けて、電気導通区域と、外部の電気リード線と電気導通を形成する底部カーバープレートと、を含む。
【発明の効果】
【0012】
以下の説明から、本発明の斬新なロータリスイッチが次の長所を有することを理解できる。
【0013】
イ、公知のロータリスイッチとは異なり、本発明の斬新なロータリスイッチは、2軸双方向回転(可能)な設計になっているため、最大の切り換え段数は32段に及ぶことができる。この点から分かるように、本発明の斬新なロータリスイッチをいずれかの電気製品に適用することができ、高度な適用性を示している。
【0014】
ロ、さらに、本発明の斬新なロータリスイッチには特殊な設計の突っ張り具(13,13a)が使用されている。そのうち、突っ張り具に圧縮ばねをその内部に収容するばね収容溝を設けており、ばねが力を受けて圧縮するときに折れ曲がることを防止でき、よって、突っ張り具を回転ディスクの溝に完全に嵌め込むことができる。このような方法は、金属ばね板(14,14a)の電気接触部(142,142a)を対応の電気導通ブロック(151,152)と精確に接触させて、電気製品が順調に機能切り換えられることを確保できる。
【0015】
特に強調したいことは、前述した詳細な説明は、あくまでも本発明の好ましい実施例について説明したものである。ただし、該実施例は本発明になんらの制限を加わるものではない。本発明の技術精神に基づく等効果の応用又は変更は、すべて本発明の特許請求の範囲に含める。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図3】本発明の斬新なロータリスイッチの立体図である。
【
図4】本発明の斬新なロータリスイッチの立体図である。
【
図5】本発明の斬新なロータリスイッチの爆発線図である。
【
図6】本発明の斬新なロータリスイッチの爆発線図である。
【
図7】中空状外部回転軸と、第1回転ディスクと、第1突っ張り具と、第1金属ばね板と、両面の電気回路板の立体図である。
【
図8】内部回転軸と、第2回転ディスクと、第2突っ張り具と、第2金属ばね板と、両面の電気回路板の立体図である。
【
図9A】中空状外部回転軸と、第1回転ディスクと、第1突っ張り具と、第1金属ばね板と、内部回転軸と、第2回転ディスクと、第2突っ張り具と、第2金属ばね板と、両面の電気回路板の側面図である。
【
図9B】中空状外部回転軸と、第1回転ディスクと、第1突っ張り具と、第1金属ばね板と、内部回転軸と、第2回転ディスクと、第2突っ張り具と、第2金属ばね板と、両面の電気回路板の側面図である。
【
図10A】主カーバーと底部カーバーの立体図である。
【
図10B】主カーバーと底部カーバーの立体図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の斬新なロータリスイッチをより詳しく説明するため、図面と合わせて好ましい実施例を以下のとおり詳細に説明する。
【実施例】
【0018】
図3と
図4の、本発明の斬新なロータリスイッチの立体図及び、
図5と
図6の、本発明の斬新なロータリスイッチの爆発線図を参照する。
図に示すように、本発明の斬新なロータリスイッチ1は、主カーバー10と、底部カーバープレート16と、中空状外部回転軸11と、第1回転ディスク12と、第1突っ張り具13と、第1金属ばね板14と、内部回転軸11aと、第2回転ディスク12aと、第2突っ張り具13aと、第2金属ばね板14aと、両面の電気回路板15と、を含む。そのうち、主カーバー10の内部に収容溝101を形成していて、かつ最上部より回転軸ブッシュから延在されている。さらに、底部カーバープレート16を主カーバー10に結合して、収容溝101を被せる。本発明において、底部カーバープレート16と、主カーバー10とを合わせて、ロータリスイッチケースを構成し、ロータリスイッチケースに引き出し穴103を有する。
【0019】
引き続き
図3ないし
図6及び
図7の、中空状外部回転軸11と、第1回転ディスク12と、第1突っ張り具13と、第1金属ばね板14と、両面の電気回路板15の立体図を参照する。
図に示すように、中空状外部回転軸11を収容溝101に収容していて、かつ中空状外部回転軸11の第1上端111が回転軸ブッシュ102に沿って、主カーバー10の外部につき出しており、中空状外部回転軸11の第1底端112を第1回転ディスク12に結合している。この他に、第1回転ディスク12において、ディスク縁部に形成する複数の第1溝121と、ディスク表面に形成する第3回動制限ブロック122と、ディスク底面に形成する第1弾性結合具123と、を含む。
本発明の設計によれば、第1突っ張り具13に第1ばねS1の第1ばね収容溝131は、複数の第1溝121いずれか一つの嵌め込みに用いられ、第1ばねS1から提供する第1ばねの付勢力によって、第1回転ディスク12に突っ張って置き、第1回転ディスク12を特定の回動角度に維持させる。さらに、第1金属ばね板14は、第1取付部141と、複数の第1電気接触部142と、を含む。そのうち、第1取付部141を第1回転ディスク12底部の第1弾性結合具123と互いに固定することによって、第1金属ばね板14を第1回転ディスク12の底面に取り付ける。複数の第1電気接触部142が第1斜角より第1取付部141から下方に伸ばしてつき出す。
【0020】
引き続き
図3ないし
図6及び
図8の、内部回転軸11aと、第2回転ディスク12aと、第2突っ張り具13aと、第2金属ばね板14aと、両面の電気回路板15の立体図を参照する。
図に示すように、内部回転軸11aを中空状外部回転軸11の内部に収容していて、かつ内部回転軸11aの第2上端111aが中空状外部回転軸11と、回転軸ブッシュ102に沿って、主カーバー10の外部につき出している。第2回転ディスク12aを内部回転軸11aの第2底端112aに接続していて、かつ第2回転ディスク12aにおいて、ディスクの縁部に形成する複数の第2溝121aと、ディスク表面に形成する第4回動制限ブロック122aと、ディスク上面に形成する第2弾性結合具123aとを設けられている。
【0021】
本発明において、第2突っ張り具13aには第2ばねS2を収容するための第2ばね収容溝131aが設けられている。本発明において、第2突っ張り具13aを複数の第2溝121aいずれか一つに嵌め込み、第2ばねS2から提供する第2ばねの付勢力によって、第2回転ディスク12aを突っ張ることによって、第2回転ディスク12aを特定の回動角度に維持させる。さらに、第2金属ばね板14aは、第2取付部141aと、複数の第2電気接触部142aと、を含む。そのうち、第2取付部141aを第2回転ディスク12a底部の第2弾性結合具123aと互いに固定することによって、第2金属ばね板14aを第2回転ディスク12aの底面に取り付ける。複数の第2電気接触部142aが第1斜角より第2取付部141aから下方に伸ばしてつき出す。
【0022】
引き続き
図3ないし8及び
図9Aと9Bの、中空状外部回転軸11と、第1回転ディスク12と、第1突っ張り具13と、第1金属ばね板14と、内部回転軸11aと、第2回転ディスク12aと、第2突っ張り具13aと、第2金属ばね板14a及び両面の電気回路板15の側面図を参照する。
図に示すように、両面の電気回路板15において、その上面に形成する複数の第1電気導通区域151と、その下面に形成する複数の第2電気導通区域152と、を設けられている。さらに、両面の電気回路板15の上方は、センター穴153と、電気導通区域154と、がさらに設けられている。そのうち、センター穴153を内部回転軸11aの第2底端112aに装着することによって、両面の電気回路板15を第1回転ディスク12と、第2回転ディスク12aとの間に位置される。これにより、第1金属ばね板14の複数の第1電気接触部142を複数の第1電気導通区域151の上方に接触できると共に、第2金属ばね板14aの複数の第2電気接触部142aを複数の第2電気導通区域152に接触することができる。
さらに、電気導通区域154が引き出し穴103を介して、ロータリスイッチケースの外部に引き出すことによって、リード線組2の複数の半田リード21をそれぞれ電気導通区域154に取り付けられた複数の半田付け穴1541に半田付けすることができる。
【0023】
引き続き
図10Aと10Bの、主カーバー10と、底部カーバープレート16の立体図を参照する。図に示すように、主カーバー10は以下の特殊構造をさらに有しており、収容溝101の底部に形成する2つの第1回動制限ブロック104と、主カーバー10の一側に形成する側面切り欠き105と、回転軸ブッシュ102の両側に対向して形成する2つの肩部締め付け具106と、主カーバー10側方の周りに形成する複数の第1締結具107と、収容溝101の側壁表面に形成する嵌着柱109と、を含む。そのうち、2つの第1回動制限ブロック104が第1回転ディスク12の第3回動制限ブロック122と互いに組み合わせて、第1回転ディスク12に対して回動を制限する。
さらに、それぞれの肩部締め付け具106の内部に板状ナット3を収容するためのナット収容溝1061が設けられている。これにより、少なくとも2つのスクリューと、少なくとも2つの肩部締め付け具106内部の板状ナット3とを互いに組み合わせることによって、斬新なロータリスイッチをいずれかの電気製品に結合することが出来る。
【0024】
主カーバー10と合わせて、底部カーバープレート16にもいくつかの特殊構造が設けられている。少なくとも2つの支え溝108に嵌着するため少なくとも2つの支え具161と、複数の第1締結具107を互いに締結するための複数の第2締結具162と、底部カーバープレート16の最上部表面の上方に形成する2つの第2回動制限ブロック163と、底部カーバープレート16の最上部表面の縁部一側に形成するつき出し壁164と、が設計されている。そのうち、2つの第2回動制限ブロック163は第2回転ディスク12aの第4回動制限ブロック122aと互いに組み合わせて、第2回転ディスク12aに対して回動を制限する。さらに、側方つき出し壁164が主カーバー10側方の側方切り欠き105と互いに組み合わせて、ロータリスイッチケースの引き出し穴103を構成する。
【0025】
図3に示すように、本発明の斬新なロータリスイッチ1は、エンジニアを正しい取り付け方向に案内して、斬新なロータリスイッチ1をいずれかの電気製品へ正確に取り付ける二重安全構造が特別に設計されている。
図3に示すように、主カーバー10において、主カーバー10の最上部表面に形成し回転軸ブッシュ102の周りに位置する二重安全切り欠き100をさらに含む。そのうち、二重安全切り欠き100は四分の一の円弧形の切り欠きを形成する。この他に、主カーバー10と合わせて、両面の電気回路板15に切り欠き155がさらに設計されている。そのうち、切り欠き155は嵌着柱109を嵌着するために用いられ、これにより、両面の電気回路板15を収容溝101の内部へ安定して収容することができる。
【0026】
ここで、特に説明しておきたいことは、本発明で取り上げた図面には、ロータリスイッチの回転ヘッドを示していない点である。その理由は回転ヘッドがロータリスイッチの必需部品であるため、図面での記載は省略されている。
図4と5に示すように、本発明は中空状外部回転軸11の第1上端111にC形取付リング17を嵌着するための嵌着溝113を設けている。これにより、エンジニアが本発明の斬新なロータリスイッチ1を適用したときに、C形取付リング17を回転ヘッドと結合させることによって、回転ヘッドが第2上端111aと第1上端111を収容することによって、中空状外部回転軸11と、内部回転軸11aに結合することができる。
以上は本発明の斬新なロータリスイッチの構成品と技術特徴を完全、かつ詳しく説明している。
【符号の説明】
【0027】
1 斬新なロータリスイッチ
10 主カーバー
16 底部カーバープレート
11 中空状外部回転軸
12 第1回転ディスク
13 第1突っ張り具
14 第1金属ばね板
11a 内部回転軸
12a 第2回転ディスク
13a 第2突っ張り具
14a 第2金属ばね板
15 両面の電気回路板
101 収容溝
102 回転軸ブッシュ
103 引き出し穴
111 第1上端
112 第1底端
121 第1溝
122 第3回動制限ブロック
123 第1弾性結合具
131 第1ばね収容溝
S1 第1ばね
141 第1取付部
142 第1電気接触部
111a 第2上端
112a 第2底端
121a 第2溝
122a 第4回動制限ブロック
123a 第2弾性結合具
131a 第2ばね収容溝
S2 第2ばね
141a 第2取付部
142a 第2電気接触部
151 第1電気導通区域
152 第2電気導通区域
153 センター穴
154 電気導通区域
2 リード線組
1541 半田付け穴
21 半田リード
104 第1回動制限ブロック
105 側方切り欠き
106 肩部締め付け具
107 第1締結具
109 嵌着柱
1061 ナット収容溝
3 板状ナット
108 支え溝
161 支え具
162 第2締結具
163 第2回動制限ブロック
164 側方つき出し壁
100 二重安全切り欠き
155 切欠き
113 嵌着溝
17 C形取付リング
1’ ロータリスイッチ
10A’ カーバー体
10B’ ベース
2’ 回転ユニット
3’ 基板
4’ 回転ディスク突っ張り具
5’ ばね
6’ スイッチ組
11’ 第1開口部
12’ 第2開口部
20’ 回転本体
22’ 回転ディスク
21’ カム
23’ 導電プレート
31’ とおり穴
30’ 電気導通区域
220’ 溝
230’ 導電突起部
100’ 第1締結具
101’ 第2締結具
104’ 嵌め合わせ具
【要約】
【課題】斬新なロータリスイッチを提供する。
【解決手段】本発明の斬新なロータリスイッチは2軸双方向回転(可能)の設計となっており、最大の切り換え段数が32段に及ぶ。この他に、ばね収容溝に突っ張り具を設けて、圧縮ばねをその内部に収容及び制限することによって、ばねが力を受けて圧縮されたときの折り曲げを避けられる。この方式によれば、突っ張り具を完全に回転ディスクの溝に嵌め込み、電気製品の機能切り換えを順調に行うことが出来る。
【選択図】
図5