特許第5959840号(P5959840)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5959840
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】シートバックの表皮被覆構造
(51)【国際特許分類】
   A47C 31/02 20060101AFI20160719BHJP
【FI】
   A47C31/02 C
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-270021(P2011-270021)
(22)【出願日】2011年12月9日
(65)【公開番号】特開2013-121379(P2013-121379A)
(43)【公開日】2013年6月20日
【審査請求日】2014年8月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000133098
【氏名又は名称】株式会社タチエス
(74)【代理人】
【識別番号】100141221
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 和明
(74)【代理人】
【識別番号】100091764
【弁理士】
【氏名又は名称】窪谷 剛至
(74)【代理人】
【識別番号】100103366
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 礼至
(72)【発明者】
【氏名】土屋 文明
(72)【発明者】
【氏名】ミシェル ドエン ウエルチ
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ アントニー ニーミーク
【審査官】 大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−008793(JP,A)
【文献】 実開平06−038794(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートバックの略外形形状にモールド成形された構造において内部に金属製フレームを装着されている発泡体製パッドと、このパッドを被覆する袋状に縫製されている表皮とから構成されるシートバックであって、
前記シートバックの背裏側を構成する表皮は、左右のスリット間に位置する背面中央部と、背面中央部の外方に位置する背面側部とに分割され、
前記背面中央部の左右両側端には、前記フレームのサイドフレームに沿って引っ掛けられる第1のフック部と、前記背面側部の遊端が引っ掛けられて連結する第2のフック部と、が設けられ、前記第1のフック部は、断面コ字状の前記サイドフレームの端部を挟み込むようなクランプ部を有していることを特徴とするシートバックの表皮被覆構造。
【請求項2】
前記第1のフック部は、前記サイドフレームの後側に膨出したパッドの先端面に当接される第1のベース片の先端から二股に分岐された第1のクランプ片と第2のクランプ片とからなり、前記第1のクランプ片には、前記サイドフレームの前記端部に形成された凹部に引っ掛けられる爪部が形成されていることを特徴とする請求項記載のシートバックの表皮被覆構造。
【請求項3】
前記第2のフック部は、U字状に形成されると共に、前記パッドの背面側に当接される第2のベース片の端部からL字状に折り曲げられた引っ掛け片を有し、前記背面側部は、前記引っ掛け片に掛け止めされる被引っ掛け片を有していることを特徴とする請求項1記載のシートバックの表皮被覆構造。
【請求項4】
前記被引っ掛け片は、前記背面中央部の前記側端が前記第2のベース片の遊端に固定された固定部と、前記引っ掛け片の遊端と、の間の隙間から差し込まれて、前記第2のベース片と前記引っ掛け片との間に収容されることを特徴とする請求項記載のシートバックの表皮被覆構造。
【請求項5】
前記第1のフック部と前記第2のフック部とは、連結片により連結され、 第1のフック部と前記第2のフック部と連結片はサイドフレームの全長と略同一に分割形成されていることを特徴とする請求項1記載のシートバックの表皮被覆構造。
【請求項6】
前記連結片は、前記サイドフレーム近傍の前記パッドの外面に当接される第1のベース片と、前記パッドの背面側に当接される第2のベース片とに縫着されていることを特徴とする請求項記載のシートバックの表皮被覆構造。
【請求項7】
前記第1のフック部と前記第2のフック部と前記連結片は、ミシンで縫着可能な硬質合成樹脂で成形されている請求項5記載のシートバックの表皮被覆構造。
【請求項8】
前記被引っ掛け片は、ミシンで縫着可能な硬質合成樹脂で成形されている請求項3記載のシートバックの表皮被覆構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用シートのシートバックの表皮被覆構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図7に示すように、従来の自動車用シートのシートバックSB’には、シートバックの略外形形状にモールド成形し内部に金属製フレーム3’を装着した発泡体製パッド4と、このパッド4を被覆する袋状に縫製した表皮1’とから構成され、シートバックSB’の背裏側の表皮1’Aには左右一対のスリット5、5が設けてあり、スリット5、5間の表皮1’Aを背面中央部11’とし、その左右の表皮を背面側部12’,12’とする。そして、背面中央部11’の下部には物品を入れるポケットPが設けてある。
以上の背面中央部11’を開いて表皮’1内に、金属製フレーム3’付きの発泡体製パッド4を装着した後、背面中央部11’の左右端末と背面側部12’,12’の端末に取り付けた相互に係合するスライドファスナ11A,11Aで、背面中央部11’と背面側部12’,12’とを連結することにより、スリット5、5を閉じ、背裏側にポケットPを有するシートバックSB’を形成している。
なお、図7において、図中6はフレーム3’にバネ61,61・・で張架されパッド4の前面部を支持する面状の支持部材である。
このような分野の技術として、特開2001−8793号公報がある。このように、シートバックSB’の背裏側を構成する表皮1’Aにスリット5、5を設けているため、袋状の表皮‘内にパッド4を入れるための開口部を広くとれるし、また、パッド4に表皮1’Aを被せ易く、表皮1’Aの装着作業性を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−8793号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述した従来のシートバックの表皮被覆構造にあっては、シートバックSB’の背裏側に位置する表皮1’Aに設けられたポケットPを乗員が引っ張った場合、或いは、ポケットPに厚い本などを入れた場合には、前記表皮1’Aの背面中央部11’、背面側部12’,12’の左右方向に無理な力が加わり、スライドファスナ11A、11Aが開いてしまって表皮1’Aの裏面側の外観が悪くなり,更に、左右のスライドファスナ11A、11Aが蛇行するといった問題点がある。
【0005】
本発明は、このような従来の欠陥を除去し、背裏側の外観品質の向上を図るようにしたシートバックの表皮被覆構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、シートバックの略外形形状にモールド成形された構造において内部に金属製フレームを装着されている発泡体製パッドと、このパッドを被覆する袋状に縫製されている表皮とから構成されるシートバックであって、
前記シートバックの背裏側を構成する表皮は、左右のスリット間に位置する背面中央部と、背面中央部の外方に位置する背面側部とに分割され、
前記背面中央部の左右両側端には、前記フレームのサイドフレームに沿って引っ掛けられる第1のフック部と、前記背面側部の遊端が引っ掛けられて連結する第2のフック部と、が設けられ、前記第1のフック部は、断面コ字状の前記サイドフレームの端部を挟み込むようなクランプ部を有していることを特徴とする。



【0007】
このシートバックの表皮被覆構造においては、シートバックの背裏側に位置する表皮で、中央部に位置する背面中央部と外方に位置する背面側部とを連結するにあたって、背面中央部は、第1のフック部によりフレームのサイドフレームに引っ掛けられているので、仮に、背面中央部にポケットが設けられている場合、ポケットが引っ張られても、その荷重がサイドフレームに伝わるので、背面中央部がサイドフレームにしっかりと固定されることになる。また、縦方向に延在するサイドフレームに背面中央部が固定されることにより、背面中央部と背面側部との連結箇所は、その全体が蛇行することがない。そして、背面側部は、前述したように、安定した固定状態にある背面中央部の第2のフック部に引っ掛けられているので、シートバックの背裏側に位置する表皮が弛み無くしっかりと装着される。
【0008】
そして、前記第1のフック部は、断面コ字状の前記サイドフレームの端部を挟み込むようなクランプ部を有しているので、背面中央部をサイドフレームに固定する際の作業性が良好になる。
【0009】
また、前記第1のフック部は、前記サイドフレームの後側に膨出するパッドの背面部分の内端面に当接される第1のベース片の先端側から二股に分岐された第1のクランプ片と第2のクランプ片とからなり、前記第1のクランプ片には、前記サイドフレームの前記端部に形成された凹部に引っ掛けられる爪部が形成されている。
このような構成を採用すると、第1のベース片がパッドの背面部分の内端面に当接される縦壁になり、パッド全体を袋状の表皮で被覆した際のパッドの背面部分の移動を規制することができると共に、第1のクランク部がサイドフレームに確実に固定されるため、背面中央部と背面側部との連結箇所が蛇行することがない。
【0010】
また、前記第2のフック部は、U字状に形成されると共に、前記パッドの背面側に当接される第2のベース片の端部からL字状に折り曲げられた引っ掛け片を有し、前記背面側部は、前記引っ掛け片に掛け止めされる被引っ掛け片を有している。
このような構成を採用すると、背面側部を第2のフック部に確実に連結させることができる。
【0011】
また、前記被引っ掛け片は、前記背面中央部の前記側端が前記第2のベース片の遊端に固定された固定部と、前記引っ掛け片の遊端との間の隙間から差し込まれて、前記第2のベース片と前記引っ掛け片との間に収容される。
このような構成を採用すると、シートバックの背裏側に位置する表皮で、背面中央部の端部と背面側部の端部とを隙間無く密着させることができる。
【0012】
また、前記第1のフック部と前記第2のフック部とは、連結片により連結されている。
このような構成を採用すると、第1のフック部と第2のフック部とを別部品にすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、シートバックの背裏側に位置する表皮がサイドフレームにしっかりと固定されるため、シートバックの背裏側の外観品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係るシートバックの表皮被覆構造の一実施形態を示す斜視図である。
図2】組み付け途中の表皮の状態を示す斜視図である。
図3】本発明に係るシートバックの要部断面図である。
図4】シートバックの表皮被覆構造を示す要部の部分解斜視図である。
図5】本発明に係るシートバックの要部の部分断面図である。
図6】本発明に係るシートバックの要部を構成する部材の分解斜視図である。
図7】従来のシートバックの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ本発明に係るシートバックの表皮被覆構造の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0016】
図1に示されるように、シートは、シートクッションSCに対して傾動自在なシートバックSBを具備し、このシートバックSBの上方にはヘッドレストが配置される。また、Eは、シートバックSBの前方、Rは、シートバックSBの後方を示し、シートバックSBの背裏面SBrには、地図や本などの物を入れるためのポケットPが設けられている。
図中SBfはシートバックSBの前面である着座面、1は袋状に縫製した表皮、11は表皮1の背面中央部、12,12は表皮1の背面側部を各々示す。
【0017】
図2図4に示されるように、シートバックSBは、従来と同様に、上部で水平に延在するアッパーフレーム3Aと、アッパーフレーム3Aの両端から垂下する左右一対のサイドフレーム3B、3Bと、サイドフレーム3B、3Bの両下端を連結するロアフレーム3Cとからなるフレーム3を備えている。そして、各サイドフレーム3B、3Bは、図4に示すように、内方に向けて開口部を有する断面略U字状に形成され、シートバックSBの背裏面SBrに対して略平行に延在する前方片3a及び後方片3bと、前方片3aと後方片3bとの間を連結する外方片3cと、からなり、後方片3bの先端には湾曲状の止片3dが一体に設けてある。また、左右一対のサイドフレーム3B、3B間には従来と同様にバネ61・・で張架されパッド4の本体部4Aを支持する面状の支持部材6が設けてある。
【0018】
このようなフレーム3と面状の支持部材6に支持される発泡樹脂からなるパッド4は、本体部4Aから後側に向かって膨出する背面部分4Bを有している。この背面部分4Bの前側端面4cはサイドフレーム3Bの後方片3bに当接させられている。また、背面部分4Bの外面には,凹溝4bが設けてあり、この凹溝4bに後述する第2のフック部20を収納する。図中、4aは背面部分4Bの内端面、4dは左右一対のサイドフレーム3B、3Bに有する後方片3bの先端を露出させるパッド4の切欠部である。
【0019】
シートバックSBの背裏面SBrを構成する表皮1Aは、従来と同様に、中央部に位置する縦長の長方形状をなす背面中央部11と、その左右の外方に位置する背面側部12、12とで構成され、背面中央部11の下部には、地図や本などの物を入れるためのポケットPが一体に縫着されている。
【0020】
表皮1Aの背面中央部11の両側端には、従来のファスナーの代わりに、図5,6に示すように、フレーム3の各サイドフレーム3Bに引っ掛けられる左右一対の第1のフック部10と、背面側部12の遊端6aが引っ掛けられる第2のフック部20と、が設けられている。この第1のフック部10と第2のフック部20とは、連結片40により連結され、第1のフック部10と第2のフック部20と連結片40は、いずれも、背面中央部11などに縫着可能なポリフロピレンなどの剛性を有する硬質合成樹脂で成形されている。
また、第1のフック部10と第2のフック部20と連結片40は、いずれも、その全長がサイドフレーム3Bの全長と略同一で、第1のフック部10及び連結片40は長さ方向に複数に分割して、サイドフレーム3Bに第1のフック部10及び連結片40が引っ掛けられ易いようになっている。
【0021】
第1のフック部10は、サイドフレーム3Bの後方片3bに有する止片3dを挟み込むようなクランプ部10a、10bを有している。このクランプ部10a、10bは、サイドフレーム3Bの後方片3bの近傍に配置されるパッド4の背面部分4Bの内側端面4aに当接される第1のベース片10cから二股に分岐された第1のクランプ片10aと第2のクランプ片10bとからなる。第1のクランプ片10aには、サイドフレーム3Bの後方片3bの遊端に形成された止片3dの内側に引っ掛けられる爪部3d−1が形成され、第2のクランプ片10bは、止片3dの外側に沿って内面3d−2が接合するように湾曲状に形成されている。
このクランプ部10a、10bの採用により、表皮1Aの背面中央部11をサイドフレーム3Bに固定し易くなり、固定する際の作業性が良好になる。また、確実に固定されサイドフレーム3Bから離脱する虞がない。
【0022】
第2のフック部20は、U字状に形成されると共に、パッド4の背面部分4Bの凹溝面4bに当接される第2のベース片20aと、この第2のベース片20aと一体の引っ掛け片20bとからなる断面J字状で、引っ掛け片20bの先端には内方に凸設する爪部20cを有している。
【0023】
以上の第1のフック部10と第2のフック部20と連結片40は、表皮1Aの背面中央部11の側端に次のようにミシンで縫着される。まず、第1のフック部10の第1のベース片10cに、両端を各々折り畳んだ連結片40の一端40bを縫着する。つぎに、表皮1Aの背面中央部11の側端を折り返し、その折り返し部分11aの背面中央部11の側端と連結片40の一端とを、第2のフック部20に対して直角状態で第2のフック部20の第2のベース片20a に縫着する。これにより、背面中央部11に第1のフック部10と第2のフック部20と連結片40が、固定される。
【0024】
一方、左右の背面側部12の遊端12a内側に沿って、引っ掛け片20bの爪部20cに掛け止めされる板状の硬質合成樹脂からなる被引っ掛け片30がミシンで固定されている。
【0025】
次に、フレーム3を取り付けたパッド4を袋状の表皮1で被覆する方法を説明する。
まず、表皮1Aの背面中央部11を開き、袋状の表皮1にパッド4挿入用の開口部を形成して、その開口部よりパッド4を、袋状の表皮1に入れる。これにより、図2に示すように、パッド4の前面、側面及び背面が表皮1に被覆される。
【0026】
然る後、図3に示すように、表皮1の背面中央部11に設けた左右の第1のフック部10を各々、左右のサイドフレーム3Bに有する止片3dに嵌合して固定する。すると、図4に示すように、第1のフック部10の第1のベース片10cがパッド4の背面部分4Bの内側端面4aに当接され、また、第2のフック部20の第2のベース片20aがパッド4の凹溝4bに収納される。これにより、表皮1の背面中央部11の両側は左右のサイドフレーム3Bに固定される。従って、背面中央部11のポケットPが引っ張られても、その荷重がサイドフレーム3Bに伝わるので、背面中央部11がサイドフレーム3Bにしっかりと固定されることになる。
【0027】
つぎに、図4の状態から左右の背面側部12の遊端6aに沿って設けた被引っ掛け片30を背面側部12の遊端12aと共に第2のフック部20の引っ掛け片20b内に収容すると、被引っ掛け片30は引っ掛け片20bの爪部20cに掛け止めされるため、表皮1Aの背面中央部11側の第2のフック部20から背面側部12の被引っ掛け片30が確実に固定される。
この状態を図3に示し、フレーム3付きパッド4が袋状の表皮1で被覆されシートバックSBが形成される。
【0028】
このようなシートバックSBの表皮被覆構造においては、シートバックSBの背裏面SBrの中央部に位置する背面中央部11とその外方に位置する背面側部12とを連結するにあたって、背面中央部11は、左右の第1のフック部10によりフレーム3のサイドフレーム3Bに引っ掛けられているので、背面中央部11のポケットPが引っ張られても、その荷重がサイドフレーム3Bに伝わるので、背面中央部11がサイドフレーム3Bにしっかりと固定されることになる。
【0029】
また、表皮1の背面中央部11は、第1のフック部10によりフレーム3のサイドフレーム3Bに固定されるので、第1のフック部10の第1のベース片10cが縦壁になり、
パッド4の背面部分4Bの内側端面4aが突き当たり、パッド4の背面部分4Bが内側方向に移動しない。そのため、第2のフック部20の第2のベース片20aがパッド4の凹溝4bに収納されている位置が一定になり、第2のフック部20の引っ掛け片20b内に収容される被引っ掛け片30の位置が一定になる。従って、背面中央部11と背面側部12の合わせ箇所は縦方向に蛇行することがない。そして、フレーム3Bに背面中央部11が固定されることにより、背面中央部11は、波打ち難く、外観品質が向上し、背面側部12は、前述したように、安定した固定状態にある背面中央部11の第2のフック部20に引っ掛けられているので、表皮1が弛み無くしっかりと装着される。















図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7