特許第5959868号(P5959868)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5959868バックライトユニット及びそれを用いたディスプレイ装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5959868
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】バックライトユニット及びそれを用いたディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20160719BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20160719BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20160719BHJP
【FI】
   F21S2/00 418
   G02F1/13357
   F21Y115:10
【請求項の数】27
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2012-29679(P2012-29679)
(22)【出願日】2012年2月14日
(65)【公開番号】特開2013-16459(P2013-16459A)
(43)【公開日】2013年1月24日
【審査請求日】2015年1月30日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0064747
(32)【優先日】2011年6月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513276101
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(72)【発明者】
【氏名】キム・ムンジョン
【審査官】 當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−029182(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0012942(US,A1)
【文献】 特開2011−023139(JP,A)
【文献】 特開2011−077000(JP,A)
【文献】 特開2001−093321(JP,A)
【文献】 特開2003−059323(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/038516(WO,A1)
【文献】 特開2011−023331(JP,A)
【文献】 特開2012−119246(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
G02F 1/13357
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
溝を有する導光板と、
前記導光板の溝に配置された光源モジュールと、
前記導光板の溝の側面から前記光源モジュールの方向に突出し、前記光源モジュールで生成された光を前記導光板に導く突出部と
を備え、
前記突出部は
前記光源モジュールに面する第1側面と、
前記溝の側面に面する第2側面とを有し、
前記突出部の長さは、前記第1側面と前記第2側面との間の前記光源モジュール方向への第1距離に該当し、
前記光源モジュールは、前記光源モジュール方向と異なる方向に配列された複数の光源を有し、
前記複数の光源のうち、隣接した光源は互いに第2距離だけ離隔しており、
前記突出部の長さは、前記第2距離が小さいほど短くなっており、第2距離が大きいほど長くなっている、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記第1側面の面積は前記第2側面の面積よりも小さい、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記突出部の第1側面の高さと前記第2側面の高さの比は1:1〜3である、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記突出部の第1側面の高さは、前記光源モジュールの光源の高さよりも高い、請求項2又は3に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記突出部の第1側面の高さと前記光源モジュールの光源の高さは互いに同一である、
請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記突出部の第1側面は前記光源モジュールの光源から離隔する、請求項2乃至5のいずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記突出部の第1側面は前記光源モジュールの光源に接触する、請求項2乃至5のいずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記突出部の第2側面の高さと前記導光板の溝の高さとの比は1:1〜3である、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記導光板及び突出部は互いに同一の物質で構成されている、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記導光板及び突出部は、互いに異なる物質で構成されている、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記光源モジュールは光源の配列された基板を備え、前記基板は、前記突出部の下部面
に配置されている、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記導光板及び突出部は、PMMA(Polymethylmethacrylate)、PET(polyethyleneterephthlate)、COC(Cyclic Olefin Copolymers)、PEN(polyethylenenaphthalate)、PC(Polycarbonate)、PS(Polystyrene)、MS(Mathacylate styrene)のいずれか1つからなる、
請求項1乃至11のいずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記突出部は、前記溝の側面から前記光源モジュールの方向に1〜10mm長さだけ突出する、請求項1乃至11のいずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記突出部の上部面及び下部面の少なくとも一方は、前記溝の側面に垂直な平面である、または、前記溝の側面に対して所定角度で傾斜した傾斜面である、請求項1乃至11のいずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記突出部の上部面及び下部面は互いに平行である、請求項乃至11のいずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記導光板の溝の高さと前記導光板の厚さとの比は0.3〜0.9:1である、請求項1乃至11のいずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記突出部の上部面または前記導光板の溝の内面のうちの少なくとも一方に第2リフレクタが配置されている、請求項1乃至11のいずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記第2リフレクタは凹凸パターンを有する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記突出部の上部面は、水平面に対して第1角度で傾斜し、前記突出部の下部面は、水平面に対して第2角度で傾斜し、前記第1角度及び第2角度は互いに異なる、請求項1乃至6のいずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記第1角度は前記第2角度よりも大きい、請求項19に記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
前記導光板の溝内に配置され、前記光源モジュールを固定するストッパーをさらに備える、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項22】
前記光源モジュールは、
前記導光板と第1方向に向かい合う上面を有する基板と、
前記基板の上面上に配置された複数の光源と、
を備える、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項23】
前記突出部は、前記第1方向と垂直な第2方向に突出している、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項24】
前記基板の上面上に配置された第1リフレクタをさらに備える、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項25】
前記第1リフレクタは凹凸パターンを有する、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項26】
前記突出部の前記第1及び第2側面間の前記第1距離は、前記隣接した光源間の第2距離と異なる、請求項に記載のディスプレイ装置。
【請求項27】
ディスプレイパネルをさらに備える、請求項1乃至2のいずれかに記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、バックライトユニット及びそれを用いたディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、大型ディスプレイ装置の代表には、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)などがある。
【0003】
自発光型のPDPとは違い、LCDは、自体発光する発光素子を備えておらず、別のバックライトユニットが必須である。
【0004】
LCDに用いられるバックライトユニットは、光源の位置によって、エッジ(edge)方式のバックライトユニットと直下方式のバックライトユニットとに区別される。エッジ方式は、LCDパネルの左右側面または上下側面に光源を配置し、導光板を用いて光を前面に均一に分散させるため、光の均一性がよく、パネルの超薄型化が可能である。
【0005】
直下方式は、通常、20インチ以上のディスプレイに用いられる技術で、パネルの下部に光源を複数個配置するから、エッジ方式に比べて優れた光効率を有し、よって、高輝度を要する大型ディスプレイに主に用いられる。
【0006】
既存エッジ方式や直下方式のバックライトユニットの光源には、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)を用いてきた。
【0007】
しかしながら、CCFLを用いたバックライトユニットは、CCFLに常に電源が印加されるから相当量の電力を消耗する、CRTに比べて約70%レベルの色再現率を示す、水銀の添加により環境汚染を招く、といった欠点があった。
【0008】
これを解消するための代替品として、現在、LED(Light Emitting diode)を用いたバックライトユニットに関する研究が活発に行われている。
【0009】
LEDをバックライトユニットに用いる場合、LEDアレイの部分的なオン/オフが可能なため、消耗電力を画期的に低減できる。なお、RGB LEDの場合、NTSC(National Television System Committee)色再現範囲仕様の100%を上回り、より鮮明な画質を消費者に提供することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の実施例は、導光板の溝に突出部を形成することによって、光源モジュールと隣接した領域の暗部(shadow)を減少させることができるバックライトユニット及びそれを用いたディスプレイ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施例は、溝を有する導光板と、導光板の溝に配置された光源モジュールと、導光板の溝の側面から光源モジュールの方向に突出し、光源モジュールから生成された光を導光板に導く突出部とを備えることができる。
【0012】
ここで、導光板及び突出部は、互いに同一の物質からなり、一体型であってもよく、導光板及び突出部は、互いに異なる物質からなってもよい。
【0013】
この場合、導光板及び突出部は、PMMA(Polymethylmethacrylate)、PET(polyethyleneterephthlate)、COC(Cyclic Olefin Copolymers)、PEN(polyethylenenaphthalate)、PC(Polycarbonate)、PS(Polystyrene)、MS(Mathacylate styrene)のいずれか1つからなることができる。
【0014】
そして、突出部は、溝の側面から光源モジュールの方向に1〜10mm長さだけ突出すればよい。
【0015】
ここで、突出部の長さは、光源モジュールの光源同士間の距離が小さいほど減少し、光源モジュールの光源同士間の距離が大きいほど増加するとよい。
【0016】
また、突出部の上部面は、水平面に対して第1角度で傾斜し、突出部の下部面は、水平面に対して第2角度で傾斜し、第1角度及び第2角度は互いに異なってもよい。
【0017】
また、突出部の上部面及び下部面の少なくとも一方は、溝の側面に垂直な平面であってもよく、溝の側面に対して所定角度で傾斜した傾斜面であってもよい。
【0018】
そして、突出部の上部面及び下部面は、互いに平行であってもよい。
【0019】
また、突出部は、光源モジュールに面する第1側面と、溝の側面に面する第2側面とを備え、第1側面の面積は、第2側面の面積よりも小さくてよい。
【0020】
ここで、突出部の第1側面の高さは光源モジュールの光源の高さよりも高くてよく、突出部の第1側面は、光源モジュールの光源から離隔してもよく、光源に接触してもよい。
【0021】
そして、突出部の第2側面の高さと導光板の溝の高さとの比は、1:1〜3でよい。
【0022】
また、導光板の溝の高さと導光板の厚さとの比は、0.3〜0.9:1でよい。
【0023】
また、突出部の上部面、光源モジュールの基板、導光板の溝の内面の少なくとも一方にリフレクタが配置されてもよい。
【0024】
また、光源モジュールは、光源の配列される基板を備え、基板は、突出部の下部面に配置されてもよい。
【0025】
そして、本発明の一実施例は、導光板の溝内に配置され、光源モジュールを固定するストッパーをさらに備えることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明の一実施例は、導光板の溝の側面に突出部を形成し、突出部に面するように光源モジュールを配置することによって、光源と光源との間に現れる暗部を防止し、均一な輝度を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
下記の図面を参照して実施例について詳細に説明する。ただし、図面中、同一のエレメントには同一の参照符号を付する。
図1】本発明の一実施例に係るバックライトユニットを示す断面図である。
図2図1における突出部の位置を詳細に示す断面図である。
図3A】突出部の導光板に入射する光が広がる形状を示す図である。
図3B】突出部の導光板に入射する光が広がる形状を示す図である。
図4A】突出部のある導光板に入射する光が広がる形状を示す図である。
図4B】突出部のある導光板に入射する光が広がる形状を示す図である。
図5A】突出部の様々な形状を示す図である。
図5B】突出部の様々な形状を示す図である。
図5C】突出部の様々な形状を示す図である。
図5D】突出部の様々な形状を示す図である。
図6A】突出部の両側面の高さを比較した図である。
図6B】突出部の両側面の高さを比較した図である。
図7A】導光板の溝に形成されるリフレクタを示す図である。
図7B】導光板の溝に形成されるリフレクタを示す図である。
図8A】突出部と光源モジュールとの位置関係を示す図である。
図8B】突出部と光源モジュールとの位置関係を示す図である。
図9A】突出部と光源モジュールの基板との位置関係を示す図である。
図9B】突出部と光源モジュールの基板との位置関係を示す図である。
図10A】導光板の溝にストッパーが配置される断面図である。
図10B】導光板の溝にストッパーが配置される断面図である。
図10C】導光板の溝にストッパーが配置される断面図である。
図11】本発明の一実施例に係るバックライトユニットを有するディスプレイモジュールを示す図である。
図12】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
図13】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の一実施例を、添付の図面を参照して説明する。
【0029】
本発明の実施例の説明において、あるエレメント(element)の「上(上部)」または「下(下部)」(on or under)に他のエレメントが形成されるという記載は、これらの両エレメントが相互直接(directly)接触して形成される場合も、これら両エレメントの間に一つ以上のさらに他のエレメントが介在して(indirectly)形成される場合も含むことができる。
【0030】
また「上(上部)」または「下(下部)」(on or under)と表現される場合、一つのエレメントを基準に上方を指す場合もあり、下方を指す場合もある。
【0031】
図1は、本発明の一実施例に係るバックライトユニットを示す断面図である。
【0032】
図1に示すように、バックライトユニットは、導光板(light guide plate)20、突出部(projector)22、リフレクタ(reflector)30、光学部材(optical member)40、光源モジュール(light source module)50を備えることができる。
【0033】
そして、バックライトユニットは、トップシャーシ(top chassis)60、ボトムシャーシ(bottom chassis)10及びパネルガイドモジュール(panel guide module)80をさらに備えることができる。
【0034】
ここで、パネルガイドモジュール80は、ディスプレイパネル90を支持することができ、トップシャーシ60は、パネルガイドモジュール80及びボトムシャーシ10に連結されるとよい。
【0035】
また、導光板20は、下部面に少なくとも一つの溝24を形成し、上部面に光学部材40を配置できる。
【0036】
ここで、導光板20の溝24は、三角形、長方形、台形の断面形状を有することができる。
一例として、導光板20の溝24が断面三角形の場合、互いに相対し、頂点で会う第1及び第2側面のうち、溝の第1側面は、導光板20の上部面に平行な水平面と垂直であり、溝の第2側面は、導光板20の上部面に平行な水平面に対して傾斜すればよい。
【0037】
ここで、相対する第1及び第2側面間の角度は、約30〜120°でよい。
【0038】
他の例として、導光板20の溝24が断面台形の場合、相対する第1及び第2側面のうち、溝の第1側面は、溝の底面に垂直であり、溝の第2側面は、溝の底面に対して傾斜してもよい。
【0039】
または、導光板20の溝24が断面台形の場合、相対する第1及び第2側面は、溝の底面に対して傾斜し、溝の第1側面と底面との傾斜角は、溝の第2側面と底面との傾斜角より小さくてよい。
【0040】
そして、導光板20の溝24の高さと導光板20全体厚さとの比は、約0.3〜0.7:1でよい。
【0041】
また、突出部22は、導光板20の溝24の側面から光源モジュール50の方向に突出形成され、光源モジュール50から生成された光を導光板20へ導くことができる。
【0042】
ここで、導光板20及び突出部22は、互いに同一の物質からなり、かつ一体型にしてもよい。
【0043】
場合によって、導光板20及び突出部22は、互いに異なる物質からなり、かつ分離型にしてもよい。
【0044】
ここで、導光板20及び突出部22は、PMMA(Polymethylmethacrylate)のようなアクリル樹脂系、PET(polyethyleneterephthlate)、COC(Cyclic Olefin Copolymers)、PEN(polyethylenenaphthalate)、PC(Polycarbonate)、PS(Polystyrene)及びMS(Mathacylate styrene)樹脂のいずれか1つで形成すればよい。
【0045】
そして、突出部22は、溝24の側面から光源モジュール50の方向に約1〜10mm長さ突出するとよい。
【0046】
ここで、突出部22の長さは、光源モジュール50の光源間の距離が小さいほど減少し、光源モジュール50の光源間の距離が大きいほど増加すればよい。
【0047】
このような突出部22を形成する理由の詳細は後述される。
【0048】
また、光源モジュール50は、導光板20の溝24に配置できる。
【0049】
ここで、光源モジュール50は、基板と、基板上に配置される少なくとも一つの光源を含むことができ、基板と光源が両方とも導光板20の溝24内部に配置されるとよい。
【0050】
場合によって、基板は導光板20の溝24の外部に配置され、光源は導光板20の溝24の内部に配置されてもよい。
【0051】
このような基板は、光源の電気的連結のための電極パターンを有することができ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ガラス、ポリカーボネート(PC)、シリコン(Si)から選ばれるいずれか一物質からなるPCB(Printed Circuit Board)基板であってもよく、フィルム形態にしてもよい。
【0052】
また、基板には、単層PCB、多層PCB、セラミック基板、メタルコアPCBなどを選択的に用いることができる。
【0053】
そして、光源は、基板上に少なくとも1つが配置されればよく、側面発光型(side view type)発光ダイオードでよい。
【0054】
場合によって、光源は、上面発光型(top view type)発光ダイオードであってもよい。
【0055】
このように、光源は、発光ダイオードチップ(LED chip)でよく、発光ダイオードチップは、ブルーLEDチップまたは紫外線LEDチップで構成してもよく、レッドLEDチップ、グリーンLEDチップ、ブルーLEDチップ、イエローグリーン(Yellow green)LEDチップ、ホワイトLEDチップの少なくとも1つまたは2以上を組み合わせたパッケージ形態にしてもよい。
【0056】
ここで、ホワイトLEDは、ブルーLED上にイエロー燐光(Yellow phosphor)を結合する、ブルーLED上にレッド燐光(Red phosphor)とグリーン燐光(Green phosphor)を同時に結合する、または、ブルーLED上にイエロー燐光、レッド燐光及びグリーン燐光を同時に結合して具現できる。
【0057】
また、リフレクタ30は、導光板20の下部面に配置できる。
【0058】
すなわち、リフレクタ30は、導光板20とボトムシャーシ10との間に配置されるもので、導光板20の下部面から側面まで延びて形成されるとよい。
【0059】
ここで、リフレクタ30は、光源モジュール50の基板の下部には形成されていないが、場合によっては、光源モジュール50の基板54の下部にも形成できる。
【0060】
そして、リフレクタ30は、導光板20の溝24の側面、突出部22の上部面及び光源モジュール50の基板の少なくとも1つに形成されてもよい。
【0061】
ここで、リフレクタ30は、金属または金属酸化物の少なくとも1つを含むことができ、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、金(Au)または二酸化チタン(TiO)のように高い反射率を有する金属または金属酸化物を含んでなることができる。
【0062】
なお、光学部材40は、導光板20の上部面に配置できる。
【0063】
ここで、光学部材40は、導光板20から出射する光を拡散させる役割を担うもので、拡散効果を増大させるために上部表面に凹凸パターンを有することができる。
【0064】
また、光学部材40は、複数の層で形成してもよく、凹凸パターンは、最上層またはいずれか一層の表面に形成できる。
【0065】
そして、凹凸パターンは、光源モジュール50に沿う縞(stripe)形状を有することができる。
【0066】
場合によって、光学部材40は、少なくとも1つのシートからなり、拡散シート、プリズムシート、輝度強化シートなどを選択的に含むことができる。
【0067】
ここで、拡散シートは、光源から出射する光を拡散させ、プリズムシートは、拡散された光を発光領域に導き、輝度拡散シートは、輝度を強化させる役割を果たす。
【0068】
図2は、図1における突出部の位置を詳細に示す断面図である。
【0069】
図2は、導光板20の溝24の断面形状が三角形である実施例であり、導光板20の溝24は、互いに相対するとともに、頂点で会う第1及び第2側面24a,24bを有し、溝24の第1側面24aは、導光板20の上部面に平行な水平面に垂直であり、溝の第2側面24bは、導光板20の上部面に平行な水平面に対して傾斜するように構成できる。
【0070】
そして、突出部22は、導光板20の溝24の第1側面24aから光源モジュール50の方向に突出し、光源モジュール50から生成された光を導光板20へ導く役割を果たすことができる。
【0071】
ここで、突出部22は、上部面22a、下部面22b、第1及び第2側面22c,22dを含む。突出部22の上部面22aは、導光板20の上部面に平行な水平面に対して第1角度θ1で傾斜し、突出部22の下部面22bは、導光板20の上部面に平行な水平面に対して第2角度θ2で傾斜するように構成できる。
【0072】
この場合、突出部22の上部面22aの第1角度θ1は、突出部22の下部面22bの第2角度θ2よりも大きければよい。
【0073】
例えば、突出部22の上部面22aの第1角度θ1は、約5〜10°でよく、突出部22の下部面22bの第2角度θ2は、約1〜2°でよい。
【0074】
場合によって、突出部22の上部面22a及び下部面22bの少なくとも一方は、溝24の第1側面24aに垂直な平面、または溝24の第1側面24aに対し所定角度で傾いた傾斜面であってもよい。
【0075】
また、突出部22の上部面22a及び下部面22bは互いに平行であってもよい。
【0076】
そして、突出部22は、光源モジュール50に面する第1側面22cと、溝24の第1側面24aに面する第2側面22dを備え、突出部22の第1側面22cは、光源モジュール50と離隔または接触し、突出部22の第2側面22dは、溝24の第1側面24aと接触すればよい。
【0077】
ここで、突出部22の第1側面22cの面積は、突出部22の第2側面22dの面積より小さければよい。
【0078】
また、突出部22の長さ、すなわち、突出部22の第1側面22cと突出部22の第2側面22dとの間の距離d1は、約1〜10mmでよい。
【0079】
ここで、突出部22の長さは、光源モジュール50の光源52同士間の距離が小さいほど減少し、光源モジュール50の光源52同士間の距離が大きいほど増加すればよい。
【0080】
そして、隣り合う溝24に配置された突出部22の第1側面22c同士間の距離d2は、50〜100mmでよい。
【0081】
また、突出部22の第1側面22cの高さh1は、突出部22の第2側面22dの高さh2よりも低ければよい。
【0082】
場合によって、突出部22の第1側面22cの高さh1と突出部22の第2側面22dの高さh2は、互いに同一であってもよい。
【0083】
ここで、突出部22の第1側面22cの高さh1と突出部22の第2側面22dの高さh2との比は、1:1〜3でよい。
【0084】
また、突出部22の第1側面22cの高さh1は、光源モジュール50の光源52の高さh4よりも高ければよい。
【0085】
場合によって、突出部22の第1側面22cの高さh1と光源モジュール50の光源52の高さh4は、互いに同一であってもよい。
【0086】
例えば、突出部22の第1側面22cの高さh1は、約1〜2mmでよく、光源モジュール50の光源52の高さh4は、約0.5〜2mmでよい。
【0087】
ここで、突出部22の第1側面22cは、光源モジュール50の光源52から離隔してもよく、光源52に接触してもよい。
【0088】
また、突出部22の第2側面22dの高さh2と導光板50の溝24の高さh3との比は、1:1〜3でよい。
【0089】
そして、導光板20溝24の高さh3と導光板20の厚さt1との比は、0.3〜0.9:1でよい。
【0090】
例えば、導光板20の厚さt1が約5〜6mmであれば、溝24の高さh3は、約4〜5mmでよい。
【0091】
このように導光板20の溝24に突出部22を形成する理由は、下記の通りである。
【0092】
図3A及び図3Bは、突出部のない導光板に入射する光が広がる形状を示す図であり、図4A及び図4Bは、突出部のある導光板に入射する光が広がる形状を示す図である。
【0093】
ここで、図3A及び図4Aは、導光板の側面を示す断面図であり、図3B及び図4Bは、導光板の上部面を示す平面図である。
【0094】
まず、図3A及び図3Aに示すように、突出部のない導光板20の側面24bに光源モジュール50が配置され、光源モジュール50の基板54上に複数個の光源52が離隔して配列されることがある。
【0095】
各光源52から出射する光28が導光板20内に入射すると、光28は広がりながら拡散するが、互いに隣接する光源52同士間における導光板20内に暗部26が生じることがある。
このような暗部26は、導光板20の側面24bから前方約3〜5mmの距離にわたって現れることがある。
【0096】
これは、隣り合う光源52が所定間隔を置いて配置され、光が広がる現象により暗部26領域が現れるわけである。
【0097】
そこで、図4A及び図4Bに示すように、導光板20の側面24bに突出部22を形成し、突出部22に面するように光源モジュール50を配置することで、このような暗部現象を減少させることができる。
【0098】
すなわち、暗部26の現れる領域に突出部22を配置することで、光28を導光板20へ導き、導光板20領域には暗部26が生じなくて済む。
【0099】
このように、突出部22は、暗部26の現れる領域に配置されるので、暗部26の現れる領域の面積によって突出部22の長さが可変する。
【0100】
つまり、暗部26は、光源モジュール50における光源52同士間の距離によって現れる現象であるから、突出部22の長さは、光源モジュール50の光源52同士間の距離が小さいほど減少し、光源モジュール50の光源52同士間の距離が大きいほど増加すればよい。
【0101】
図5A乃至図5Dは、突出部の様々な形状を示す図である。
【0102】
図5Aに示すように、突出部22の上部面22aは、導光板20の上部面に平行な水平面に対して第1角度θ1で傾斜し、突出部22の下部面22bは導光板20の上部面に平行な水平面に対して第2角度θ2で傾斜するように形成できる。
【0103】
この場合、突出部22の上部面22aの第1角度θ1は、突出部22下部面22bの第2角度θ2よりも大きければよい。
【0104】
また、図5Bに示すように、突出部22の上部面22a及び下部面22bは、導光板20の側面24aに対し垂直な平面であってもよい。
【0105】
ここで、突出部22の上部面22a及び下部面22bは互いに平行である。
【0106】
そして、図5Cに示すように、突出部22の上部面22aは、導光板20の上部面に平行な水平面に対して第1角度θ1で傾斜し、突出部22の下部面22bは導光板20の側面24aに垂直な平面にしてもよい。
【0107】
また、図5Dに示すように、突出部22の上部面22aは導光板20の側面24aに垂直な平面とし、突出部22の下部面22bは導光板20の上部面に平行な水平面に対して第2角度θ2で傾斜するようにしてもよい。
【0108】
図6A及び図6Bは、突出部の両側面の高さを比較した図であり、図6Aは、両側面の高さが互いに異なる突出部を示す断面図で、図6Bは、両側面の高さが同一である突出部を示す断面図である。
【0109】
図6Aに示すように、突出部22は、光源モジュールに面する第1側面22cと、導光板20の側面に面する第2側面22dとを備え、第1側面22cの高さh1が第2側面22dの高さh2より低くてもよい。
【0110】
そして、突出部22の上部面22aと突出部22下部面22bは、互いに平行でなくてもよい。
【0111】
すなわち、突出部22の上部面22aは、導光板20の上部面に平行な水平面に対して第1角度θ1で傾斜し、突出部22の下部面22bは、導光板20の上部面に平行な水平面に対して第2角度θ2で傾斜するように形成できる。
【0112】
この場合、突出部22の上部面22aの第1角度θ1は、突出部22の下部面22bの第2角度θ2より大きければよい。
【0113】
また、図6Bに示すように、突出部22は、光源モジュールに面する第1側面22cと、導光板20の側面を面する第2側面22dとを備え、第1側面22cの高さh1と第2側面22dの高さh2は互いに同一であってもよい。
【0114】
ここで、突出部22の上部面22aと突出部22の下部面22bは互いに平行である。
【0115】
すなわち、突出部22の上部面22aは、導光板20の上部面に平行な水平面に対して第1角度θ1で傾斜し、突出部22の下部面22bは、導光板20の上部面に平行な水平面に対して第2角度θ2で傾斜するように形成できる。
【0116】
この場合、突出部22の上部面22aの第1角度θ1と突出部22の下部面22bの第2角度θ2は、互いに同一である。
【0117】
図7A及び図7Bは、導光板の溝に形成されるリフレクタを示す図であり、図7Aは、凹凸パターンのないリフレクタを示す断面図で、図7Bは、凹凸パターンのあるリフレクタを示す断面図である。
【0118】
図7A及び図7Bに示すように、リフレクタ30は、突出部22の上部面22a、光源モジュール50の基板54、導光板20の溝24のうちの少なくとも一箇所に配置できる。
【0119】
ここで、リフレクタ30は、突出部22の上部面22aには配置されるが、突出部22の下部面22bには配置されないことがある。
【0120】
突出部22の下部面22bにリフレクタ30を配置すると、突出部22へ光が入射するための入射面積が減少し、光が損失することがあるわけである。
【0121】
そして、リフレクタ30は、導光板20の溝24のうち、溝の第2側面24bには配置されるが、溝の第1側面24aには配置されないことがある。
【0122】
溝24の第1側面24aにリフレクタ30が配置されると、導光板20へ光が入射するための入射面積が減少し、光が損失することがあるわけである。
【0123】
したがって、リフレクタ30は、突出部22の上部面22a、光源モジュール50の基板54、及び導光板20の溝24における第2側面24bのうちの少なくとも一箇所に配置されるとよい。
【0124】
また、図7Bに示すように、リフレクタ30は、拡散効果を増大させるために、上部表面に凹凸パターン30aを有してもよい。
【0125】
ここで、凹凸パターン30aは、三角形、長方形、多角形、半円形の断面形状を有することができる。
【0126】
図8A及び図8Bは、突出部と光源モジュールとの位置関係を示す図である。
【0127】
図8Aに示すように、光源モジュール50は、突出部22の第1側面22cに接触してもよい。
【0128】
光源モジュール50は、基板54と、基板54上に配列される少なくとも1つの光源52とを備え、光源52は、突出部22の第1側面22cに接触し、基板54は、突出部22の第1側面22cに接触してもしなくてもよい。
【0129】
ここで、光源52の光出射面は、突出部22の第1側面22cへ光が出射するように、突出部22の第1側面22cに面している。
【0130】
また、図8Bに示すように、光源モジュール50は、突出部22の第1側面22cから一定間隔dを置いて配置されてもよい。
【0131】
ここで、光源52の光出射面は、突出部22の第1側面22cへ光が出射するように、突出部22の第1側面22cに面している。
【0132】
図9A及び図9Bは、突出部と光源モジュールの基板との位置関係を示す図である。
【0133】
図9Aに示すように、光源モジュール50は、基板54と、基板54上に配列された少なくとも1つの光源52とを備え、光源52は基板54の一側に配列され、光源52の配列された基板54の一側は、突出部22に隣接して配置され、光源52の配列されていない基板54の他側は、突出部22の反対方向に配置されてもよい。
【0134】
場合によって、図9Bに示すように、光源モジュール50の基板54が突出部22の下部面22bに配置されてもよい。
【0135】
すなわち、光源52は基板54の一側に配列され、光源52の配列された基板54の一側は、突出部22に隣接して配置され、光源52の配列されていない基板54の他側は、突出部22の下部面22bに配置されてもよい。
【0136】
このように突出部22の下部面22bに基板54が配置されると、導光板20の溝24を大きく形成しなくてすむので、溝24の空間活用が容易で、導光板20の全体厚さを減らすことができる。
【0137】
図10A乃至図10Cは、導光板の溝にストッパーが配置された断面図である。
【0138】
図10A乃至図10Cに示すように、ストッパー(stopper)70は、導光板20の溝24に配置され、光源モジュール50を固定する役割を果たすことができる。
【0139】
図10Aに示すように、ストッパー70は、溝24の第1及び第2側面24a,24b、突出部22の上部面及び光源モジュール50の基板54から一定間隔dで離隔配置されてもよい。
【0140】
そして、図10Bに示すように、ストッパー70は、溝24の第1及び第2側面24a,24b、突出部22の上部面22a及び光源モジュール50の基板54のうちの少なくとも一方に接触して配置されてもよい。
【0141】
ここで、溝24の側面にリフレクタ30が配置された場合は、ストッパー70はリフレクタ30と接触することがある。
【0142】
そして、ストッパー70は、光源モジュール50の光源52から一定間隔を置いて配置され、光源モジュール50の基板54の上面及び側面に一部接触してもよい。
【0143】
ストッパー70は、導光板20の溝24の形状によって可変し、射出成形可能な高分子樹脂であればよい。
【0144】
例えば、ストッパー70は、不飽和ポリエステル、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、ノルマルブチルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、アクリルアミド、エチルアクリレート、イソブチルアクリレート、ノルマルブチルアクリレートのうち少なくとも一つで形成できる。
【0145】
また、図10Cに示すように、ストッパー70は、接着剤75にて溝24の第2側面24b、突出部22の上部面22a及び光源モジュール50の基板54のうちの少なくとも一方に接着されてもよい。
【0146】
ここで、接着剤75は、同一物質であってもよいが、場合によっては互いに異なる物質であってもよい。
【0147】
接着剤75は、エポキシ樹脂及びシリコン樹脂のうちの少なくとも1つであればよい。
【0148】
このように、本発明の一実施例は、導光板の溝の側面に突出部を形成し、突出部に面するように光源モジュールを配置することによって、光源と光源との間に現れる暗部を防止し、均一な輝度を提供することができる。
【0149】
図11は、本発明の一実施例に係るバックライトユニットを有するディスプレイモジュールを示す図である。
【0150】
図11に示すように、ディスプレイモジュール200は、ディスプレイパネル90及びバックライトユニット100を備えることができる。
【0151】
ディスプレイパネル90は、均一なセルギャップを維持するようにして互いに相対して貼り合わされたカラーフィルタ基板91及びTFT(Thin Film Transistor)基板92を含み、両基板91,92の間に液晶層(図示せず)が介在される。
【0152】
カラーフィルタ基板91は、レッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)のサブピクセルからなる複数のピクセルを含み、光が印加されるとレッド、グリーンまたはブルーの色に該当するイメージを具現できる。
【0153】
ピクセルは、レッド、グリーン及びブルーのサブピクセルで構成できるが、これに限定されるものではなく、例えば、レッド、グリーン、ブルー及びホワイト(W)のサブピクセルが一つのピクセルを構成してもよい。
【0154】
TFT基板92は、スイッチング素子が形成されたもので、画素電極(図示せず)をスイッチングできる。
【0155】
例えば、共通電極(図示せず)及び画素電極は、外部から印加される所定電圧によって液晶層における分子の配列を変化させることができる。
【0156】
液晶層は、複数の液晶分子からなり、液晶分子は、画素電極と共通電極との間に発生する電圧差に応じてその配列が変化する。
【0157】
これにより、バックライトユニット100から提供される光は、液晶層の分子配列の変化に応じてカラーフィルタ基板91へ入射することが可能である。
【0158】
そして、ディスプレイパネル90の上側及び下側にはそれぞれ、上部偏光板93及び下部偏光板94を配置でき、より詳細には、カラーフィルタ基板91の上面に上部偏光板93を配置し、TFT基板92の下面に下部偏光板94を配置できる。
【0159】
図示してはいないが、ディスプレイパネル90の側面には、ディスプレイパネル90を駆動させるための駆動信号を生成するゲート及びデータ駆動部を設けることができる。
【0160】
図11に示すように、ディスプレイモジュール200は、ディスプレイパネル90にバックライトユニット100を密着して配置してなることができる。
【0161】
例えば、バックライトユニット100は、ディスプレイパネル90の下側面、具体的には、下部偏光板94に接着して固定すればよく、そのために、下部偏光板94とバックライトユニット100との間に接着層(図示せず)が形成されることがある。
【0162】
このようにバックライトユニット100をディスプレイパネル90に密着して形成することによって、ディスプレイ装置の全体厚さを減少させて外観を改善できるとともに、バックライトユニット100を固定するための別途の構造物が省かれ、ディスプレイ装置の構造及び製造工程を単純化できる。
【0163】
また、バックライトユニット100とディスプレイパネル90との間の空間を除去することによって、空間への異物の侵入によるディスプレイ装置の誤動作またはディスプレイ映像の画質低下を防止することができる。
【0164】
図12及び図13は、本発明の一実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【0165】
まず、図12に示すように、ディスプレイ装置1は、ディスプレイモジュール200、ディスプレイモジュール200を覆うフロントカバー300及びバックカバー350、及びバックカバー350に設けられた駆動部550、及び駆動部550を覆う駆動部カバー400で構成することができる。
【0166】
フロントカバー300は、光を透過させる透明な材質の前面パネル(図示せず)を含むことができ、前面パネルは、一定の間隔を置いてディスプレイモジュール200を保護するとともに、ディスプレイモジュール200から放出される光を透過させて、ディスプレイモジュール200で表示される映像を外部から見られるようにする。
【0167】
また、フロントカバー300は、窓300aのない平板にしてもよい。
【0168】
この場合、フロントカバー300は、光を透過させる透明な材質、例えば、射出成形したプラスチックで形成できる。
【0169】
このように、フロントカバー300を平板にすると、フロントカバー300においてフレームを省くことができる。
【0170】
バックカバー350は、フロントカバー300と結合してディスプレイモジュール200を保護することができる。
【0171】
バックカバー350の一面には、駆動部550を配置できる。
【0172】
駆動部550は、駆動制御部550a、メインボード550b及び電源供給部550cを含むことができる。
【0173】
駆動制御部550aは、タイミングコントローラ(timing controller)であればよく、ディスプレイモジュール200の各ドライバICの動作タイミングを調節する駆動部であり、メインボード550bは、タイミングコントローラにVシンク、Hシンク及びR、G、B解像度信号を伝達する駆動部であり、電源供給部550cは、ディスプレイモジュール200に電源を印加する駆動部であればよい。
【0174】
駆動部550は、バックカバー350に設けられ、駆動部カバー400により覆われるとよい。
【0175】
バックカバー350は、複数の孔が形成されてディスプレイモジュール200と駆動部550とを連結することができ、ディスプレイ装置1を支持するスタンド600を備えることができる。
【0176】
また、図13に示すように、駆動部550の駆動制御部550aは、バックカバー350に設けられ、メインボード550b及び電源ボード550cはスタンド600に設けられてもよい。
【0177】
この場合、駆動部カバー400は、バックカバー350に設けられた駆動部550のみを覆えばよい。
【0178】
本実施例では、メインボード550b及び電源ボード550cを別々に構成したが、一体の統合ボードにしてもよく、これに限定されない。
【0179】
さらに他の実施例は、上記の各実施例に記載された突出部を有する導光板、リフレクタ及び光源モジュールを含む表示装置、指示装置、照明システムとすることができ、例えば、照明システムはランプ、街灯を含むことができる。
【0180】
このような照明システムは、多数のLEDを集束して光を得る照明灯に用いることができ、特に、建物の天井や壁体内に埋め込まれ、シェードの開口部側が露出されるように装着できる埋め込み灯(ダウンライト)に用いることができる。
【0181】
以上では実施例を中心に説明してきたが、それらは単なる例示で、本発明を限定するためのものではない。したがって、本発明の属する分野における通常の知識を有する者には、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で、以上に例示していない種々の変形及び応用が可能であるということが理解されるであろう。例えば、実施例に具体的に示した各構成要素を変形して実施することができる。なお、それらの変形及び応用も、添付の請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものとして解釈すべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11
図12
図13