(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5959893
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】サンプスクリーン
(51)【国際特許分類】
G21C 9/004 20060101AFI20160719BHJP
【FI】
G21C9/00 E
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-72703(P2012-72703)
(22)【出願日】2012年3月28日
(65)【公開番号】特開2013-205132(P2013-205132A)
(43)【公開日】2013年10月7日
【審査請求日】2015年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【弁理士】
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100126893
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(72)【発明者】
【氏名】上満 憲二郎
(72)【発明者】
【氏名】新井 猛男
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 均
(72)【発明者】
【氏名】星加 厚志
【審査官】
青木 洋平
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−271149(JP,A)
【文献】
特開2004−183293(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21C 9/004
G21C 13/00
E02D 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子炉格納容器の基礎コンクリート上に設置され、原子炉格納容器内に流出した一次冷却材を、基礎コンクリートに形成されたピット内にろ過して排水するサンプスクリーンであって、
ろ過を行うスクリーン本体と、
スクリーン本体を支持するベース部と、
前記ベース部と前記基礎コンクリートとの間に充填された充填材とを備え、
前記ベース部は、基礎構造に支持されることによって前記基礎コンクリート上に設置されており、
前記基礎構造は、
前記基礎コンクリート上に固定され、ねじ孔を有する支持部と、
前記支持部の前記ねじ孔に螺合された第1のねじ部、該第1のねじ部から縮径して上方に突出した第2のねじ部、及び前記第1のねじ部と前記第2のねじ部との間に形成された段部を有する基礎ボルトとを備え、
前記基礎ボルトの前記段部によって被支持部材を支持することを特徴とするサンプスクリーン。
【請求項2】
前記基礎構造は、
前記支持部の前記ねじ孔と同じねじ孔径のねじ孔を有する固定ナットを備え、
前記支持部と前記第1のねじ部とは、前記固定ナットを前記第1のねじ部に螺合することによって固定されることを特徴とする請求項1に記載のサンプスクリーン。
【請求項3】
前記ピット周囲を囲むようにして配され、前記ベース部下面に接する隙間閉塞板を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のサンプスクリーン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加圧水型原子炉の基礎構造、及び加圧水型原子炉の冷却材喪失事故時に使用されるサンプスクリーンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のように、加圧水型原子炉においては、一次冷却材(軽水)が沸騰しないように加圧されており、この一次冷却材を原子炉の核分裂反応によって生じた熱エネルギーで加熱し、高温となった一次冷却材を蒸気発生器に送って二次冷却材(軽水)を沸騰させ、高温・高圧の蒸気によりタービン発電機を回して発電している。
【0003】
このような加圧水型原子炉においては、一次冷却材の喪失事故発生時に、原子炉の過熱状態を防止するため及び、原子炉格納容器内の圧力上昇を抑制するため、次のような保安構造が採用されている。すなわち、この保安構造は、原子炉が格納された室内下部において下階に連通する開口部を有する原子炉格納室と前記下階に設けられ、最下層にサンプピットとを備える原子炉格納容器と、原子炉格納容器内に流出した一次冷却材をサンプピットから非常用冷却液を吸い込んで原子炉格納室の上部から吐出するポンプ体と、原子炉格納容器内に流出した一次冷却材をサンプピットから吸い込んで原子炉へ注入するポンプ体とを備えたものであって、原子炉格納室の上部から吐出された一次冷却材及び配管破断箇所から流出した一次冷却材が、原子炉格納室の開口部から原子炉格納容器の最下層へ流入するようにされ、サンプピットで集水されて循環するように構成されている。
【0004】
ところで、上記の保安構造においては、一次冷却材の喪失事故発生時に、高圧の一次冷却材の噴出により、保温材片や金属片のデブリが生じて流出した一次冷却材に混入するために、サンプピットにサンプスクリーン等のデブリ濾過体を設けて、デブリがポンプ体に混入しないようにしている(特許文献1参照)。
【0005】
上記サンプスクリーンは、複数のストレーナモジュールがベースプレート上に載置された構成であり、ベースプレートが原子炉格納室の床部に設けられた基礎構造に固定される構造である。
図6に、従来の基礎構造を示す。
図6に示すように、従来の基礎構造101は、原子炉格納室の床部8上に設置されたアンカーボルト26と、アンカーボルト26を介して固定された基礎プレート27と、基礎プレート27の上面に溶接されためねじ付固定金物102と、めねじ付固定金物102にねじ込まれた基礎ボルト103から構成されている。
基礎グラウト13は、基礎グラウト13が形成される範囲に型枠を設置することによって、サンプピットの周囲に形成されている。
【0006】
この基礎構造101にサンプスクリーンを設置する際は、基礎ボルト103に螺合されたナット104によってサンプスクリーンのベースプレート16の高さ調整が行われる。
基礎ボルト103には、サンプスクリーンのベースプレート16によって加えられる作用荷重に耐える剛性が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平7−260977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、ろ過面積を増大するためには、サンプスクリーンを大型化する必要があるが、サンプスクリーンを大型化することによって、基礎ボルト103の剛性が十分ではないという問題がある。特に、地震などの影響により、サンプスクリーンに大きな水平荷重が作用した場合、基礎ボルト103が折れるなどの問題がある。
一方、基礎ボルト103の剛性を高める対策としては、基礎ボルト103の径を太くすることが考えられるが、この場合、サンプスクリーン側の取付孔を変更する必要が生じるため、コストの面から見て好ましくない。
【0009】
そこで、本発明は、このような従来の問題点に着目し、サンプスクリーンの取付孔との取り合いを変更することなく、基礎ボルトの強度を向上させることができる基礎構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
すなわち、本発明に係る
サンプスクリーンは、
原子炉格納容器の基礎コンクリート上に設置され、原子炉格納容器内に流出した一次冷却材を、基礎コンクリートに形成されたピット内にろ過して排水するサンプスクリーンであって、ろ過を行うスクリーン本体と、スクリーン本体を支持するベース部と、前記ベース部と前記基礎コンクリートとの間に充填された充填材とを備え、前記ベース部は、基礎構造に支持されることによって前記基礎コンクリート上に設置されており、前記基礎構造は、基礎コンクリート上に固定され、ねじ孔を有する支持部と、前記支持部の前記ねじ孔に螺合された第1のねじ部、該第1のねじ部から縮径して上方に突出した第2のねじ部、及び前記第1のねじ部と前記第2のねじ部との間に形成された段部を有する基礎ボルトとを備え、前記基礎ボルトの前記段部によって被支持部材を支持することを特徴とする。
【0011】
このような構成によれば、基礎ボルトの基端側の直径を太くしたことによって、被支持部材に加えられる水平荷重に対する基礎ボルトの強度を任意に向上させることができる。
また、基礎ボルトの段部を利用して、基礎ボルト自体のねじ機構により被支持部材の高さの調整を行うことができるため、レベル調整用のナットを廃止することができる。
よって、このような構成によれば、基礎ボルトの基端側の直径を太くしたことによって、サンプスクリーンに加えられる水平荷重に対する基礎ボルトの強度を任意に向上させることができる。
また、基礎ボルトの段部を利用して、基礎ボルト自体のねじ機構によりサンプスクリーンの高さの調整を行うことができるため、レベル調整用のナットを廃止することができる。
【0012】
また、本発明に係る基礎構造は、前記支持部の前記ねじ孔と同じねじ孔径のねじ孔を有する固定ナットを備え、前記支持部と前記第1のねじ部とは、前記固定ナットを前記第1のねじ部に螺合することによって固定されることを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、より確実に基礎ボルトを固定することができる。
【0016】
また、本発明に係るサンプスクリーンは、前記ピット周囲を囲むようにして配され、前記ベース部下面に接する隙間閉塞板を備えたことを特徴とする。
【0017】
このような構成によれば、ベース部と隙間閉塞板との面着により、ベース部と隙間閉塞板との間の隙間をより小さくすることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、基礎ボルトの部分的な直径を太くしたことによって、被支持部材に加えられる水平荷重に対する基礎ボルトの強度を任意に向上させることができる。
また、基礎ボルトの段部を利用して、基礎ボルト自体のねじ機構により被支持部材の高さの調整を行うことができるため、レベル調整用のナットを廃止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態に係る原子炉格納構造の概略構成図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るサンプスクリーン及び基礎構造の分解斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るサンプスクリーン及び基礎構造の要部拡大斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るサンプスクリーンを鉛直方向に沿う面で切った断面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る基礎構造の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、原子炉格納構造1は、原子炉2を格納する原子炉格納容器3と、ポンプ体4とを備えている。原子炉格納容器3は、原子炉2を格納する原子炉格納室5を備え、原子炉格納室5は、原子炉2と共に、不図示の蒸気発生器や加圧器等を格納している。サンプピット7は、原子炉格納室5の床部8に形成されている。サンプピット7は、床部8の基面8aよりも鉛直方向下側に窪んで形成されており、このサンプピット7の開口部をサンプスクリーン(デブリ濾過体)9が覆っている。サンプスクリーン9の詳細は後述する。ポンプ体4は、サンプピット7に接続された吸込側配管10と接続されると共に、原子炉格納室5の上部に配設され、スプレイノズル11を有する吐出側配管12と接続されている、若しくは、原子炉2と不図示の蒸気発生器及び一次冷却材ポンプとを接続している配管へ接続されている。ポンプ体4の水源として、不図示の燃料取替用水タンクまたは燃料取替用水ピットを有する。
【0021】
このような構成により、原子炉格納構造1は、原子炉2の配管部分2aに破断が起きるような一次冷却材の喪失事故が生じると、燃料取替用水タンクまたは燃料取替用水ピットを水源としてポンプ体4により一次冷却材を原子炉2に供給し炉心冷却を行うとともに、原子炉格納室5の上部に設けられたスプレイノズル11から吐出させて原子炉格納容器3内部の圧力上昇を抑制する。
そして、原子炉2の冷却を行った一次冷却材及び原子炉格納容器3内部の圧力抑制を行った一次冷却材が床部8に落下して、サンプピット7によって集水されて再循環するように構成されている。
【0022】
図2に示すように、サンプスクリーン9はコンクリートからなる床部8の上面に形成された基礎構造18を介して設置されている。サンプピット7は、平面視で略長方形であるが、設置環境に応じて逃げ部7aが形成された外形を有している。
基礎構造18は、床部8の上面であって、サンプピット7の周囲に設けられた基礎グラウト13と、基礎グラウト13の上面を覆うように略基礎グラウト13に沿って設けられた金属製平板14と、床部8に設置され、後述する基礎ボルト15の上部を露出するように基礎グラウト13に埋め込まれた支持部19(
図5参照)と、支持部19に螺合された基礎ボルト15とから構成されている。
【0023】
図3に示すように、複数の基礎ボルト15は、基礎グラウト13の上面から金属製平板14と介して上方に突出するように設けられている。金属製平板14には、基礎ボルト15が貫通する貫通孔14aが形成されている。
【0024】
サンプスクリーン9は、サンプピット7を覆うように形成されたベースプレート16と、ベースプレート16の上面に配置された複数のストレーナモジュール17を有する。
ベースプレート16は、金属製平板14に対して面接触するように取り付けられている。ベースプレート16には複数の基礎ボルト15に対応した複数の取付孔16aが形成されており、2つのナット21によって基礎構造18に取り付けられている。また、取付孔16aの形成箇所には、大型の座金16bが設置されている。また、ベースプレート16には、後述するコアチューブ24が開口するコアチューブ用開口22が複数形成されている(
図4参照)。
【0025】
図4に示すように、ストレーナモジュール17は、板状に形成されている中空の板形状のディスク23を複数積み重ねられて構成されている。ディスク23の表面には、複数のろ過孔23aが形成されている。ストレーナモジュール17の内部には、複数のディスク23を貫通するように、上述したコアチューブ24が設けられている。コアチューブ24とディスク23との取付箇所には、コアチューブ24の内部とディスク23の内部とを連通する連通孔24aが形成されている。また、コアチューブ24の上端にはヘッドカバー25が取り付けられている。
【0026】
次に、基礎構造18の詳細を説明する。なお、以下の説明は、本実施形態の基礎構造18を構成する複数の基礎ボルト15のうち、一つの基礎ボルト15について説明するものである。
図5に示すように、支持部19は、複数のアンカーボルト26とアンカーボルト26を介して固定された基礎プレート27と基礎プレート27の上面に溶接された支持ナット28から構成されている。
【0027】
アンカーボルト26は、1つの基礎ボルト15に対して基本的に4つ設けられており、床部8に打ち込まれることによって固定されている。
基礎プレート27は、アンカーボルト26を貫通させるための取付孔27aが形成された基本的に矩形の板状部材であり、複数のナット29により床部8の上方に固定されている。
支持ナット28は、その中央にねじ孔28aが形成された円柱状の金属製部材であり、基礎プレート27の上面に溶接されている。支持ナット28の上面には、ねじ孔28aと中心を同じくして形成された円形の凹部28bが形成されている。
【0028】
基礎ボルト15は、ねじ孔28aと螺合するように設定された第1のねじ部30と、第1のねじ部30から縮径して上方に突出した第2のねじ部31とから構成されている。第2のねじ部31のねじ径は、従来の基礎ボルト103(
図6参照)のねじ径と同一である。第1のねじ部30の上面は段部32とされており、平坦に加工されている。
第1のねじ部30にはねじ孔28aと同一のねじ孔径のねじ孔33aを有する固定ナット33が螺合されている。また固定ナット33の下面には、支持ナット28の凹部28bの内径よりもやや小さい直径の凸部33bが形成されている。
【0029】
金属製平板14は、基礎ボルト15の段部32に支持されるように配置されている。具体的には、段部32の上面と金属製平板14の下面とが当接するように設置されている。
基礎グラウト13は、金属製平板14の下面と床部8の上面とを埋めるように形成されている。
【0030】
次に、基礎構造18を床部8に形成する施工方法について説明する。
まず、床部8の表面を削って平面を出した後、床部8に複数のアンカーボルト26を固定する。各々のアンカーボルト26は、床部8の鉄筋を避けて打ち込まれる。次に、複数のナット29を用いて、アンカーボルト26に基礎プレート27を取り付け、高さ調整した後、固定する。
次に、基礎ボルト15の基端部に支持ナット28を螺合させた状態で、支持ナット28を基礎プレート27の上面に載置する。
【0031】
次に、基礎ボルト15に固定ナット33を取り付け、金属製平板14を基礎ボルト15の段部32の上面に載置することによって、金属製平板14を仮設置する。この際、基礎ボルト15の第2のねじ部31に金属製平板14の貫通孔14aが挿通させる。金属製平板14の貫通孔14aが正確にベースプレート16の取付孔16aに対応して形成されているため、基礎ボルト15の水平方向の位置が正確に定められる。
【0032】
次に、支持ナット28を基礎プレート27に溶接することによって、支持ナット28の位置を固定する。
次に、基礎ボルト15を支持ナット28に対して回転させ、段部32の高さを変更することにより、金属製平板14の高さを調整する。金属製平板14は、複数の段部32によって支持されており、全ての段部32の上面の床部8の基面8aからの距離を同一にすることで、金属製平板14の上面を水平にすることができる。そして、固定ナット33を第1のねじ部30に螺合し、締め付けることによって基礎ボルト15の高さを固定する。
最後に、基礎グラウト13が形成される範囲に型枠を設置し、グラウトを型枠に流し込むことによって、基礎グラウト13を形成する。
【0033】
上記実施形態によれば、サンプスクリーン側の取付孔の取り合いを変更することなく、基礎ボルト15の部分的な直径を太くしたことによって、サンプスクリーンに加えられる水平荷重に対する基礎ボルトの強度を任意に向上させることができる。
【0034】
また、基礎ボルト15の段部32を利用して、基礎ボルト15自体のねじ機構によりサンプスクリーンの据え付け高さの調整を行うことができるため、レベル調整用のナットを廃止することができ、基礎プレート27とサンプスクリーン9のベースプレート16との距離を短くすることができる。これにより、基礎ボルト15に作用する曲げモーメントも小さくなり、より大きな水平荷重を受けることが可能になる。
【0035】
また、金属製平板14を施工することによって、ベースプレート16と金属製平板14との面着により、ベースプレート16と金属製平板14との間の隙間をより小さくすることができる。また、施工時において金属製平板14を仮固定することによって、基礎ボルト15の位置決めを容易に行うことができる。
【0036】
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の設計変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、金属製平板14を用いてベースプレート16と基礎グラウト13との間の隙間を閉塞する構成としたが、ベースプレート16と基礎グラウト13との間の隙間を管理値(例えば1.7mm)より小さくすることができれば、金属製平板14を省略することができる。
【0037】
また、上述した実施形態では、固定ナット33を用いて基礎ボルト15の高さを固定する構成としたが、充填するグラウト等によって、基礎ボルト15の高さを固定することができれば、固定ナット33を省略することができる。
【符号の説明】
【0038】
3…原子炉格納容器、7…サンプピット(ピット)、8…床部(基礎コンクリート)、9…サンプスクリーン、13…基礎グラウト(充填材)、14…金属製平板(隙間閉塞板)、15…基礎ボルト、16…ベースプレート(被支持部材)、17……ストレーナモジュール(スクリーン本体)、18…基礎構造、19……支持部、28a…ねじ孔、30…第1のねじ部、31…第2のねじ部、32…段部、33…固定ナット、33a…ねじ孔