(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記洗浄液入り容器は、容器の蓋を穿刺して容器内の血液を吸引する吸引管を備えた血液分析装置の洗浄に用いられる、請求項1または2に記載の血液分析装置用の洗浄液入り容器。
前記積層フィルムは、前記シール層と前記ガスバリア層との間に設けられたポリアミド層をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の血液分析装置用の洗浄液入り容器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1には、検体容器および洗浄液容器の蓋として、いかなる素材を好適に用いることができるかについては記載がないが、一般に、採血管の蓋には、採血針を貫通させて血液を収容させた後、採血針を抜いたときにできる貫通孔をふさぐために、蓋の全体または一部にゴムが用いられる。
【0007】
一方、ゴムは次亜塩素酸ナトリウム水溶液に触れると劣化するため、洗浄液容器の蓋としてゴムを用いると、長期間の保存によりゴムが劣化し、劣化したゴムが容器外部のCO
2を透過させてしまう。CO
2が容器内部に透過すると、水溶液中の次亜塩素酸ナトリウムの分解が促進され、洗浄液の洗浄力が低下してしまうおそれがある。
【0008】
このため、血液分析装置による自動的な取り扱いが可能であり、かつ、塩素系洗浄液の洗浄力を維持した状態で洗浄液を長期保存できる洗浄液入り容器が望まれている。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、血液分析装置による自動的な取り扱いが可能で、かつ、洗浄力を維持した状態で塩素系洗浄液を長期間保存することが可能な血液分析装置用の洗浄液入り容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における血液分析装置用の洗浄液入り容器は、血液分析装置用の洗浄液入り容器であって、上部に開口部を有し、塩素系洗浄液に対する耐性を有する熱可塑性樹脂からなる採血管形状の容器本体と、容器本体に収容された塩素系洗浄液と、容器本体に接合され、開口部を被覆する積層フィルムとを備え
、積層フィルムは、容器本体と熱溶着されたシール層と、容器本体に対してシール層よりも外側に配置されたガスバリア層とを含
み、積層フィルムのガスバリア層は、セラミック蒸着フィルムである。なお、本発明において「採血管形状」とは、底部を有し、上部が開口した筒状形状であり、血液分析装置に用いられる採血管に対応する形状である。
【0011】
この発明の一の局面による血液分析装置用の洗浄液入り容器では、上記のように、塩素系洗浄液に対する耐性を有する熱可塑性樹脂からなる採血管形状の容器本体と、容器本体に接合され、開口部を被覆する積層フィルムとを設けるとともに、積層フィルムに、容器本体と熱溶着されたシール層と、容器本体に対してシール層よりも外側に配置されたガスバリア層とを設けた。シール層を、塩素系洗浄液に対する耐性を有する容器本体と熱溶着させることにより、長期間の保存によっても、内容物(塩素系洗浄液)による蓋の劣化が防止される。また、積層フィルムのガスバリア層により、外気の透過が遮断される。これにより、塩素系洗浄液の洗浄力を維持した状態で洗浄液を長期間保存することができる。さらに、シール層と容器本体とは熱溶着されているので、シール層と容器本体とを強固に接合することができる
。以上により、本発明によれば
、塩素系洗浄液の洗浄力を維持した状態で塩素系洗浄液を長期間保存することができる。
また、積層フィルムのガスバリア層は、セラミック蒸着フィルムである。このようにガスバリア層をセラミック蒸着フィルムにより構成すれば、優れたガスバリア性を備えたガスバリア層を得ることができる。ガスバリア層として、たとえばアルミニウムなどの金属箔を用いると、塩素系洗浄液から遊離した塩素ガスがシール層を透過して金属箔が内部から劣化され、金属箔が腐食し、ガスバリア性が低下する。一方、セラミック材料は金属箔と比較して腐食し難いため、ガスバリア性が低下するのを防止することができる。
【0012】
上記一の局面による血液分析装置用の洗浄液入り容器において、好ましくは、塩素系洗浄液は、次亜塩素酸塩水溶液である。このように塩素系洗浄液として次亜塩素酸塩水溶液を用いれば、血中のタンパク質などに対する洗浄力の高い洗浄液を得ることができる。
【0013】
上記一の局面による血液分析装置用の洗浄液入り容器において、好ましくは、洗浄液入り容器は、容器の蓋を穿刺して容器内の血液を吸引する吸引管を備えた血液分析装置の洗浄に用いられる。このように吸引管を備えた血液分析装置に本発明の洗浄液入り容器を用いる場合には、吸引管によって洗浄液入り容器の積層フィルムを穿刺して容器内部の洗浄液を吸引することが可能である。このため、開封用の機構部を別途設ける必要がなく、洗浄液入り容器を血液分析装置用の採血管と全く同様に取り扱うことができる。
【0014】
上記一の局面による血液分析装置用の洗浄液入り容器において、好ましくは、積層フィルムは、シール層とガスバリア層との間に設けられたポリアミド層をさらに含む。このように構成すれば、耐衝撃性および耐アルカリ性に優れたポリアミド層によって、積層フィルムの強度を向上させることができるとともに、強いアルカリ性を示す塩素系洗浄液からガスバリア層を保護することができる。
【0015】
上記一の局面による血液分析装置用の洗浄液入り容器において、好ましくは、熱可塑性樹脂は、オレフィン系樹脂である。このように容器本体およびシール層をオレフィン系樹脂により形成することにより、塩素系洗浄液に対する耐性を有し、かつ機械的特性にも優れた洗浄液入り容器を容易に得ることができる。
【0016】
この場合において、オレフィン系樹脂は、ポリエチレンまたはポリプロピレンであるのが好ましい。
【0018】
上記一の局面による血液分析装置用の洗浄液入り容器において、好ましくは、容器本体は、不透明の熱可塑性樹脂からなる。このように容器本体を不透明の熱可塑性樹脂により形成する場合には、一般に透明な血液分析装置用の採血管との区別を容易に行うことができ、ユーザに対する利便性を向上させることができる。なお、本発明において「不透明」とは、光が透過しない不透明だけでなく、光を部分的に透過させる半透明をも含む概念である。
また、セラミック蒸着フィルムは、基材フィルムの表面にセラミック材料が蒸着された蒸着フィルムである。また、セラミック材料は、アルミナまたはシリカである。また、基材フィルムは、ポリエチレンテレフタレートまたは延伸ナイロンである。また、採血管形状の容器本体に、洗浄液入り容器であることを識別する識別情報を付すことによって、採血管と同じラックに洗浄液入り容器を搭載して自動識別することが可能となるので、採血管と同様の自動的な取り扱いが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、血液分析装置による自動的な取り扱いが可能で、かつ、洗浄力を維持した状態で塩素系洗浄液を長期間保存することが可能な血液分析装置用の洗浄液入り容器を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
まず、
図1〜
図6を参照して、本発明の一実施形態による洗浄液容器1の全体構成について説明する。本実施形態では、血液分析装置用の洗浄液入り容器の一例である洗浄液容器1に本発明を適用した場合について説明する。
【0023】
本実施形態による洗浄液容器1は、
図1および
図2に示すように、容器本体2と、容器本体2の開口部2a(
図2参照)を被覆する積層フィルム(蓋部材)3とを備えている。洗浄液容器1は、容器本体2の内部に洗浄液4(
図2参照)を収容している。洗浄液容器1の洗浄液4は、次亜塩素酸塩水溶液であり、後述する血液分析装置100(
図4参照)の装置内(流体系)の洗浄に用いられる。
【0024】
容器本体2は、いわゆる採血管型の形状(採血管形状)を有している。具体的には、容器本体2は、上端に円形状の開口部2aを有するとともに、半球状の底部2bを有する円筒形状に形成されている。容器本体2は、血液分析装置100に用いられる採血管T(
図5参照)と同程度の外形寸法に形成されている。これにより、容器本体2は、血液分析装置100において、採血管Tと同様に容器搬送用のラックR(
図5参照)に搭載することができる。したがって、オペレータは、洗浄液容器1をラックに搭載して搬送させることにより、血液分析装置100に洗浄液容器1を自動供給することが可能である。また、容器本体2の上端部には、積層フィルム3との接合面積を大きくするために、外側に突出した円形状のフランジ部2cが形成されている。
【0025】
容器本体2は、次亜塩素酸塩水溶液(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)に対する耐性を有する熱可塑性樹脂により形成されている。このような熱可塑性樹脂としては、好ましくはオレフィン系樹脂であり、より好ましくは、ポリエチレン(PE)またはポリプロピレン(PP)である。ポリエチレンまたはポリプロピレンからなる容器本体2は、無着色の状態で半透明(不透明)の乳白色を呈する。したがって、本実施形態では、容器本体2は、不透明な熱可塑性樹脂からなる。なお、
図4および
図5では、後述するように透明な採血管Tと不透明(乳白色)な洗浄液容器1との外観上の相違を示すため、容器本体2にハッチングを付して図示している。
【0026】
図1および
図2に示すように、容器本体2の外側面の所定位置には、バーコード5が印字されたラベル6が貼付されている。バーコード5には、容器が洗浄液入り容器であることを示す識別情報が格納されている。
【0027】
積層フィルム3は、円形状を有し、容器本体2(フランジ部2c)の上端面に接合されている。これにより、積層フィルム3は、容器本体2の開口部2aを塞ぎ、容器本体2の内部を密閉している。積層フィルム3は、容器本体2の開口側端部の周縁を十分に覆うことができるように、積層フィルム3の直径D1が容器本体2のフランジ部2cの外径D2よりも僅かに大きくなるように形成されている。
図3に示すように、積層フィルム3は、容器本体2の開口部2a側に配置されたシール層3aと、シール層3aよりも外側に配置されたガスバリア層3bとを含んでいる。また、本実施形態では、積層フィルム3は、シール層3aとガスバリア層3bとの間に配置された中間層3cを含む3層構造を有しており、ガスバリア層3bが最外層となっている。
【0028】
シール層3aは、容器本体2と積層フィルム3とを接合するとともに、ガスバリア層3bを洗浄液4(次亜塩素酸塩水溶液)から保護する機能を有する。シール層3aは、容器本体2と同素材の熱可塑性樹脂からなり、熱溶着によって容器本体2の上端面に接合されている。つまり、積層フィルム3は、接着層(接着剤)を介さずに、容器本体2とシール層3aとが直接接触して接合(熱溶着)されている。したがって、洗浄液容器1のうち、洗浄液4と直接接触する部分(容器の内面側部分)はすべて、次亜塩素酸塩水溶液に対する耐性を有する素材によって構成されている。
【0029】
ガスバリア層3bは、外部からの気体(特にCO
2)の進入を遮断して、洗浄液4中の次亜塩素酸塩水溶液の分解を防ぐ機能を有する。本実施形態では、ガスバリア層3bは、基材フィルムの表面にセラミック材料が蒸着されたセラミック蒸着フィルムからなる。セラミック蒸着フィルムの基材フィルムとしては、たとえばポリエチレンテレフタラート(PET)、延伸ナイロン(ONY)などを用いることが可能である。また、セラミック材料としては、たとえばアルミナ(Al
2O
3)、シリカ(SiO
2)などを用いることが可能である。
【0030】
中間層3cは、ポリアミド層からなり、積層フィルム3の機械的強度を向上させるとともに、ガスバリア層3bを保護する機能を有する。中間層3cには、耐衝撃性および耐アルカリ性に優れた各種ナイロン材料を用いることが可能である。
【0031】
上記のシール層3a、ガスバリア層3bおよび中間層3cは、いずれも絶縁性を有しており、積層フィルム3は、全体として絶縁性を有している。また、積層フィルム3は、総厚みt1を有し、シール層3a、ガスバリア層3bおよび中間層3cは、それぞれ厚みt2、t3およびt4を有している。本実施形態では、総厚みt1は約150μmである。また、各層の厚みを比較すると、シール層3aの厚みt2が最も大きい厚みを有する。これは、シール層3aが容器本体2との溶着によって変形しても十分に層の厚みを維持できるようにするためである。
【0032】
容器本体2には、洗浄液4が収容されている。洗浄液4は、塩素系の洗浄剤を含む溶液であり、次亜塩素酸カリウム水溶液や次亜塩素酸ナトリウム水溶液が好適に用いられる。洗浄液4は、アルカリ性の液性を有する。洗浄液容器1には、所定濃度の洗浄液4が収容され、血液分析装置内に取り込まれた後で希釈されて使用される。洗浄液4が次亜塩素酸ナトリウム水溶液である場合、使用時において、洗浄液容器1内(希釈前)の洗浄液4の有効塩素濃度が1%以上かつ12%以下であることが好ましい。洗浄力を確実に確保する観点からは、有効塩素濃度が1.5%以上かつ7%以下であることが好ましい。また、塩素系の洗浄液は、液性が中性に近付くと分解が促進されることから、保存安定性を高める(長期保管のため)ためにはpHを高めにするのが好ましく、洗浄液4のpHは、たとえばpH10以上、より好ましくはpH11以上である。一方、長期保存が必要ない場合には、使用時点で有効塩素濃度を上記範囲に保つことが可能であればよく、洗浄液4のpHは、たとえばpH9以上あればよい。
【0033】
次に、本実施形態による洗浄液容器1を血液分析装置へ使用する場合の例について説明する。
【0034】
まず、洗浄液容器1が用いられる血液分析装置の概要を説明する。
図4に示すように、血液分析装置100は、全血の血液検体中に含まれる血球成分の分析を行う血球分析装置である。
図4に示すように、血液分析装置100は、搬送ユニット20と、血球計数装置からなる測定ユニット30および40と、情報処理ユニット50とを備える。
【0035】
血液分析装置100は、採血管Tから血液検体を吸引して分析を行う。
図5に示すように、採血管Tは、透明な(透光性を有する)ガラスまたは合成樹脂により構成されており、底部を有する管状容器であり、上端が開口(図示省略)している。採血管Tは、患者から採取された全血の血液検体を収容しており、上端の開口はゴム製の蓋部材(ゴム栓)T1によって密閉されている。採血管Tの側面には検体IDを含むバーコードT2が印字されたラベルT3が貼付されている。採血管Tは、容器搬送用のラックRに搭載された状態で搬送ユニット20によって測定ユニット30または40へと搬送される。なお、本実施形態による洗浄液容器1は、採血管Tと同様の取り扱いが可能であり、ラックRに搭載されて各測定ユニット30、40へ供給される。ラックRは、複数本(10本)の容器を保持可能に構成されている。
【0036】
図6に示すように、搬送ユニット20は、横(X方向)並びに設置された測定ユニット30および40の前方(Y2方向側)に配置されている。搬送ユニット20は、容器搬送用のラックRを収容する右テーブル21および左テーブル22と、右テーブル21および左テーブル22を接続するようにX方向に延び、ラックRを搬送するラック搬送部23とを含む。右テーブル21には、測定対象となる血液検体を収容した採血管Tや洗浄液容器1を保持したラックRが一列に並んで設置されるとともに、設置されたラックRが順次ラック搬送部23に供給される。ラック搬送部23は、右テーブル21から供給されたラックRを移動させて各測定ユニット30および40へ搬送するとともに、測定終了後の採血管Tを保持したラックRを左テーブル22に排出する。ラック搬送部23の所定位置には、バーコードリーダ24を備えるバーコードユニット25が設置されている。バーコードユニット25は、ラックRに保持された容器を回転させながら、側面側からバーコードリーダ24による読み取りを実行させる。これにより、ラックRの搬送時に、洗浄液容器1の側面に付されたバーコード5や、採血管Tの側面に付されたバーコードT2が、ラックR内での容器(ラベル)の向きによることなく読み取り可能に構成されている。
【0037】
測定ユニット30および40は同一の装置構成を有する。測定ユニット30(40)は、それぞれ、ハンド部31(41)と、容器セット部32(42)と、容器搬送部33(43)と、ピアサー(吸引管)34(44)と、流体系35(45)とを主として含む。また、測定ユニット30および40の内部には、バーコードリーダ36(46)を備えるバーコードユニット37(47)が設置されている。以下では、測定ユニット30および40のうち、測定ユニット30の構成についてのみ説明することとする。
【0038】
ハンド部31は、ラック搬送部23の所定位置(取込位置P1)の上方に配置されている。ハンド部31は、ラックRに搭載された容器(採血管Tまたは洗浄液容器1)を把持してユニット内部に取り込み、吸引が終了した容器をユニット内部から容器をラックRに返却する。また、ハンド部31は、把持した採血管Tを転倒させ、内部の血液検体を攪拌する。容器セット部32は、ハンド部31によって取り込まれた容器(採血管Tまたは洗浄液容器1)を保持する。容器搬送部33は、容器セット部32を移動させ、ユニット内の所定位置に容器を配置する。ピアサー34は、先端部が鋭利な形状に形成され、採血管Tの蓋部材T1を穿刺可能に構成されている。なお、ピアサー34は、洗浄液容器1の積層フィルム3も穿刺可能である。ピアサー34は、吸引位置P3に配置された容器に対して上方から容器内部に進入し、容器内の液体を吸引する。
【0039】
流体系35は、試料調製部35a、検出部35b、廃液を収容するための廃液チャンバ35c、および、これらの各部を接続し送液を行うための流路、バルブなどから構成されている。試料調製部35aは、吸引した血液検体と試薬とを混合および反応させて測定用試料を調製するための反応チャンバなどから構成される。検出部35bは、調製された測定用試料を測定する機能を有し、赤血球および血小板を測定するための電気抵抗式検出器や、白血球を光学的に測定するための光学式検出器などから構成される。
【0040】
測定動作時には、測定ユニット30は、ピアサー34を介して採血管Tから血液検体を吸引し、試料調製部35aにおいて測定用試料を調製し、測定用試料を検出部35bへ送液して測定を行う。
【0041】
洗浄動作時には、測定ユニット30は、ピアサー34を介して洗浄液容器1から洗浄液4を吸引し、試料調製部35a、検出部35b、および、これらの各部間の流路や廃液チャンバ35cに至る流路を洗浄液4で満たす。この状態で所定時間放置されることにより、流体系35を構成する各部の内壁に付着した汚れ(検体および試薬の残留物)が除去される。なお、洗浄液容器1を用いた洗浄は、たとえば1日に1回、または、所定の測定処理回数(たとえば1000検体分)ごとに実施される。流路を洗浄液で満たすことによる洗浄は、検体の測定に比べて長い時間を要することから、好ましくは、装置を使用した日の使用終了時(シャットダウン時)に洗浄を行うことが好ましい。本実施形態の血液分析装置100は、洗浄液容器による洗浄を行うと、そのままシャットダウンを実行するようにプログラムされている。
【0042】
図4に示すように、情報処理ユニット50は、入力部51と表示部52とを備えている。また、情報処理ユニット50は、搬送ユニット20と測定ユニット30および40と通信可能に接続されている。情報処理ユニット50は、搬送ユニット20と測定ユニット30および40との動作を制御し、測定ユニット30および40で行われた測定結果に基づいて分析を行う。また、情報処理ユニット50は、メッセージ等の所定の情報を表示部52に表示する。
【0043】
次に、
図2および
図5〜
図9を参照して、血液分析装置100による測定動作および洗浄動作の概要について説明する。
【0044】
図7に示すように、まず、ステップS1において、搬送ユニット20や測定ユニット30(40)の各部の動作チェックなどのスタンバイ処理を実行する。スタンバイ処理が完了すると、ステップS2に進み、ラック搬送指示を待ち受ける。
【0045】
測定対象の採血管Tまたは洗浄液容器1を保持したラックRが搬送ユニット20の右テーブル21に設置され、ラック搬送指示が入力されると、ステップS3に進む。なお、上記の通り、通常の測定動作時には、オペレータはラックRに採血管Tのみを搭載して、搬送ユニット20の右テーブル21にセットする。その日の測定作業が終了し、シャットダウン処理を行う場合には、オペレータは、ラックRに洗浄液容器1のみを搭載して搬送ユニット20の右テーブル21にセットする。ステップS3では、
図6に示すように、右テーブル21から供給されたラックRが、ラック搬送部23によりバーコード読み取り位置P5へ搬送される。バーコード読み取り位置P5にラックRが到達すると、先頭側(X1方向側)の容器(採血管Tまたは洗浄液容器1)から順にラックRに搭載された全ての容器について、バーコードリーダ24によるバーコード(バーコード5またはバーコードT2)の読み取りが行われる。
【0046】
そして、
図7に示すように、ステップS4では、情報処理ユニット50が、読み取られたバーコード情報に基づいて、バーコードが読み取られた容器の種類(採血管Tであるか、洗浄液容器1であるか)を識別する。バーコードが読み取られた容器が採血管Tである場合には、情報処理ユニット50は、バーコード情報から検体IDを取得し、ステップS5以降の処理で検体IDに対応付けて予め入力された測定オーダに基づく測定動作を実行する。
【0047】
ステップS5では、
図6に示すように、ラック搬送部23が、ラックRを取込位置P1または取込位置P2に搬送する。採血管Tの取り込みは、原則として、ラックRの先頭側(X1方向側)に配置された採血管Tから順に、測定ユニット30、40の順で交互に行われる。
【0048】
ラックRが取込位置P1(P2)に搬送されると、
図7に示すように、ステップS6に進み、測定ユニット30(40)はラックRからの採血管Tの取り込み動作を実行する。ここでは測定ユニット30による採血管Tの取り込み動作について説明する。
【0049】
まず、
図6および
図8に示すように、ステップS21において、測定ユニット30のハンド部31がラックRから採血管Tを取り出す。ステップS22において、ハンド部31により採血管Tの内部の血液検体の攪拌が行われる。その後、ステップS23において、容器セット部32が取込位置P1に移動し、ステップS24でハンド部31が採血管Tを容器セット部32にセットする。ステップS25では、容器セット部32が読込位置P6に移動される。そして、ステップS26において、取り込まれた採血管TのバーコードT2が、バーコードリーダ36により読み込まれ、ユニット内に取り込まれた採血管Tの確認が行われる。採血管Tの確認後、ステップS27において、容器セット部32が吸引位置P3に移動される。ステップS28では、ピアサー34が吸引位置P3の上方から下降して採血管Tの蓋部材T1(
図5参照)を穿刺し、採血管Tの内部の血液検体が所定量だけ吸引される。吸引された血液検体は流体系35において各部に送液され、所定の測定処理に供される。
【0050】
ピアサー34による検体の吸引が完了すると、ステップS29に進み、容器セット部32が取込位置P1に移動される。そして、ステップS30でハンド部31が採血管Tを容器セット部32から取り出し、取り出した採血管TをステップS31でラックRの元の位置に戻す。これにより、測定ユニット30による取り込み動作が終了する。なお、測定ユニット40の取込動作も同様である。
【0051】
図7に示すように、採血管Tの取り込み動作終了後、ステップS7では、ラックRに保持された全ての採血管Tについて、ステップS6の取り込み動作が終了したか否かが判断される。このステップS6とS7とを繰り返すことで、ラックRに保持された採血管Tが、それぞれ所定の順序で測定ユニット30または測定ユニット40に取り込まれる。全ての採血管Tの取り込みが終了すると、ステップS8に進み、ラックRが左テーブル22に排出される。その後、ステップS1に戻り、測定動作が継続する。
【0052】
ステップS4でバーコードが読み取られた容器が洗浄液容器1である場合には、血液分析装置100は、ステップS9〜S12のシャットダウン動作に移行する。
【0053】
まず、ステップS9において、
図6に示すように、ラック搬送部23が、ラックRを取込位置P1または取込位置P2に搬送する。測定ユニット30および40の両方の洗浄を行う場合、ラックRには2本の洗浄液容器1が搭載され、ラックRが取込位置P1および取込位置P2に向けて順番に搬送される。ラックRが取込位置P1(P2)に搬送されると、ステップS10に進み、測定ユニット30(40)による取り込み動作が実施される。
【0054】
図9に示す洗浄液容器1の取り込み動作は、容器の攪拌動作(
図8のステップS22)が省略される点を除いては、
図8の採血管Tの取り込み動作のステップS21〜S31と同様にして実行される。攪拌が省略されるのは、対象となる容器が洗浄液容器1であるために、撹拌動作が不要なためである。したがって、上記の測定ユニット30の場合の採血管Tの取り込み動作と同様に、ステップS45で洗浄液容器1のバーコード5(
図5参照)が読み取られ、ステップS47でピアサー34が吸引位置P3の上方から下降して洗浄液容器1の積層フィルム3(
図5参照)を穿刺し、洗浄液容器1の内部の洗浄液4(
図2参照)が吸引される。測定ユニット30は、吸引された洗浄液を流体系の各部に送液し、流路内を洗浄液で満たすことにより、流体系の洗浄を行う。なお、ステップS47では、測定ユニット30は洗浄液容器1の内部の洗浄液を全て吸い切るように情報処理ユニット50によって制御される。これは次の理由による。
【0055】
本実施形態の洗浄液容器1は、開口がフィルムによって封じられているため、採血管のゴム栓と異なり、ピアサー34による穿刺後に孔が塞がらない。そのため、吸引後の洗浄液容器1に洗浄液が残留していると、穿刺によって開いた孔から洗浄液が漏れてしまうおそれがある。そこで、血液分析装置100によって洗浄液を全て吸い切るように構成することで、洗浄液が漏れてしまうのを未然に防止している。
【0056】
図7に示すように、ステップS10における洗浄液容器1の取り込み動作が終了すると、ステップS11では、洗浄液容器1が返却されたラックRが左テーブル22に排出される。流体系が洗浄液で満たされた後、所定時間が経過すると、測定ユニット30は内部の洗浄液と廃液を装置外部に排出する。その後、ステップS12で、情報処理ユニット50が血液分析装置100の電源をオフし、処理を終了する。これにより、シャットダウンが完了する。
【0057】
本実施形態では、上記のように、次亜塩素酸塩水溶液に対する耐性を有する熱可塑性樹脂からなる採血管形状の容器本体2と、容器本体2に接合され、開口部2aを被覆する積層フィルム3とを洗浄液容器1に設けるとともに、積層フィルム3に、容器本体2と熱溶着されたシール層3aと、容器本体2に対してシール層3aよりも外側に配置されたガスバリア層3bとを設けることによって、積層フィルム3のガスバリア層3bにより外気の透過を遮断することができるとともに、塩素系の洗浄液4に対する耐性を有する容器本体2およびシール層3aにより内容物(塩素系洗浄液4)による容器(積層フィルム3)の劣化を防ぐことができる。これにより、洗浄液4の洗浄力を維持した状態で洗浄液4を長期間保存することができる。また、容器本体2を採血管形状とすることにより、洗浄液容器1を、採血管Tと同じようにラックRに搭載して測定ユニットに自動供給することができる。また、容器本体2に、洗浄液容器であることを識別するバーコード5を付すことによって、採血管と同じように、バーコードを用いた容器の識別および液体の吸引を自動的に行うことができる。以上により、本実施形態による洗浄液容器1では、外気の透過を抑制し、内容物による劣化を防ぎ、かつ、血液分析装置100による自動的な取り扱いを可能にすることができる。
【0058】
また、本実施形態では、上記のように、洗浄液4に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いることによって、血中のタンパク質などに対する洗浄力の高い洗浄液4を得ることができる。
【0059】
また、本実施形態では、上記のように、シール層3aとガスバリア層3bとの間にポリアミド層からなる中間層3cを積層フィルム3に設けることによって、耐衝撃性および耐アルカリ性に優れた中間層3c(ポリアミド層)により、積層フィルム3の強度を向上させることができるとともに、強いアルカリ性を示す洗浄液4からガスバリア層3bを保護することができる。
【0060】
また、本実施形態では、上記のように、容器本体2およびシール層3aをオレフィン系樹脂により形成することによって、次亜塩素酸塩水溶液に対する耐性を有し、かつ機械的特性にも優れた洗浄液容器1を容易に得ることができる。
【0061】
また、本実施形態では、上記のように、セラミック蒸着フィルムからなるガスバリア層3bを積層フィルム3に形成することによって、優れたガスバリア性を備えたガスバリア層3bを得ることができる。
【0062】
また、本実施形態では、上記のように、積層フィルム3のシール層3aと容器本体2とを同一の熱可塑性樹脂により形成し、シール層3aと容器本体2とを熱溶着することによって、シール層3aと容器本体2とを強固に接合することができ、かつ、溶融したシール層3aと容器本体2とが境界面で一体化するため良好なシール性を得ることができる。また、このような構成によれば、接着剤を用いて積層フィルム3のシール層3aと容器本体2とを接合する場合と異なり、接着剤と積層フィルム3および容器本体2との接着性や、接着剤と内容物(塩素系洗浄液)との化学的な相性を考慮する必要がない。
【0063】
また、本実施形態では、上記のように、容器本体2を、不透明の熱可塑性樹脂により形成することによって、血液分析用の透明な採血管Tとの区別を容易に行うことができ、ユーザに対する利便性を向上させることができる。
【0064】
(実施例)
次に、
図10を参照して、本発明の効果を検証するために行った保存試験(実施例)について説明する。この保存試験では、本実施形態による洗浄液容器1の保存安定性を評価するため、後述する実施例1および2について、保存期間経過に伴う洗浄液の有効塩素濃度およびpHの変化を測定した。
【0065】
まず、実施例1および2に用いた洗浄液容器の構成について説明する。
【0066】
実施例1では、ポリプロピレン(PP)製の容器本体2(容量約5mL)に、塩素系の洗浄液4として次亜塩素酸ナトリウム水溶液4mLを分注し、層構造(ガスバリア層/ポリアミド層/シール層)が(セラミック蒸着フィルム/ナイロン(NY)/ポリプロピレン(PP))である積層フィルム3を熱溶着して密閉した洗浄液容器1を使用した。
【0067】
実施例2では、ポリエチレン(PE)製の容器本体2(容量約5mL)に、塩素系の洗浄液4として次亜塩素酸ナトリウム水溶液4mLを分注し、層構造(ガスバリア層/ポリアミド層/シール層)が(セラミック蒸着フィルム/ナイロン(NY)/ポリエチレン(PE))である積層フィルム3を熱溶着して密閉した洗浄液容器1を使用した。実施例1と実施例2とは、容器本体2およびシール層3aの材質のみが異なる。
【0068】
実施例1および2の各洗浄液容器について、温度負荷をかけた加速条件下での保存試験を実施し、各測定時点における洗浄液の有効塩素濃度およびpHを測定した。保存温度は45℃とし、温度負荷による反応速度は、一般に10℃で2倍になるという関係に基づいて、30℃(室温)保存相当に換算した。試験結果を
図10に示す。なお、実施例2については、実施例1よりも長期の保存試験を実施するとともに、Lot1およびLot2の2試験を実施している。
【0069】
実験結果を検討すると、
図10(a)に示すように、実施例1については、pHが初期値の12.17から3ヶ月(30℃保存換算)経過後で11.93であり、pH12近傍を維持できていることが判明した。また、有効塩素濃度が初期値の4.98%から3ヶ月(30℃保存換算)経過後で3.33%となった。また、
図10(b)に示すように、実施例2については、いずれのLotにおいても、洗浄液のpHが初期値から2.8ヶ月(30℃保存換算)経過後にもほとんど変化せず、pHは12近傍を維持できていることが判明した。また、洗浄液の有効塩素濃度は、いずれのLotにおいても、初期値の約5%から2.8ヶ月(30℃保存換算)経過後に約3.2%強となった。7ヶ月(30℃保存換算)経過後では、pHが約11、洗浄液の有効塩素濃度が約1.9%であった。
【0070】
上述の通り、血液分析装置用の洗浄液として次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いる場合、使用時における有効塩素濃度が1%以上であることが好ましく、洗浄力を確実に確保する観点からは、有効塩素濃度が1.5%以上であることが好ましい。従って、実施例1および2のいずれも、約3ヶ月(30℃保存換算)経過後の有効塩素濃度が約3.2%〜約3.3%であることから、3ヶ月経過後も十分な洗浄力を確保することが可能な保存安定性を有すると評価することができる。より長期の保存試験を実施した実施例2では、7ヶ月(30℃保存換算)経過後でも有効塩素濃度が1.5%を上回っており、長期間にわたる高い保存安定性が確認された。また、洗浄液の液性が中性に近付くと塩素系洗浄液の分解が促進されることから、実施例1および2のいずれにおいても約3ヶ月(30℃保存換算)経過後にpH12近傍を維持していることは、容器内部への外気(CO
2)の侵入を良好に遮断してpHの低下を抑制し、洗浄液の分解を効果的に抑制することができていることを示している。
【0071】
なお、上記の反応速度の換算条件「2倍/10℃」は一般的な反応速度論であるが、実際の次亜塩素酸水溶液の場合には約3.5倍/10℃になると見られる。したがって、実際上は、45℃の条件下で39日の保存期間であれば、30℃で約6ヶ月に相当し、45℃の条件下で91日の保存期間は、30℃では14ヶ月以上に相当すると見られる。
【0072】
なお、今回開示された実施形態および各実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および各実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0073】
たとえば、上記実施形態では、洗浄液容器を血液分析装置としての血球計数装置に用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。血液分析装置が測定の対象とする血液検体の種類は、全血に限らず、血清や血漿であってもよい。このような血液分析装置としては、血球計数装置のほかに、血液凝固分析装置、免疫分析装置、生化学分析装置などが挙げられる。
【0074】
血液分析装置は、静電容量式の液面検知センサを備えるピアサーを備えていてもよい。ピアサーによる液体吸引には、容器の底部近傍までピアサーの先端を進入させて吸引を行う方式と、ピアサーに接続された静電容量式の液面検知センサにより液面検知を行い、液面近傍で吸引を行う方式とが存在する。静電容量式の液面検知センサを用いて液面検知を行う場合には、積層フィルムが導電性を有すると穿刺時に誤検知の原因になるおそれがあるが、上記実施形態では、洗浄液容器の積層フィルムが全体として絶縁性を有することから、液面検知を行う場合にも誤検知することなく使用可能となっており、幅広い種類の血液分析装置に対して洗浄液容器1を使用することが可能である。
【0075】
また、上記実施例1では、容器本体をポリプロピレン(PP)により形成した例を示し、上記実施例2では容器本体をポリエチレン(PE)により形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、容器本体をポリプロピレンやポリエチレンとは異なるオレフィン系樹脂により形成してもよい。また、容器本体をオレフィン系樹脂以外の熱可塑性樹脂により形成してもよく、たとえば容器本体をポリエチレンテレフタラート(PET)などにより形成してもよい。容器本体の材質は、内容物である塩素系洗浄液に対する耐性を有する熱可塑性樹脂であれば、特に限定されない。この場合、積層フィルムのシール層も容器本体と熱溶着可能な材質を選択すればよい。
【0076】
また、上記実施形態では、シール層と、ガスバリア層と、中間層(ポリアミド層)との3層構造の積層フィルムを洗浄液容器に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、中間層を省き、シール層とガスバリア層との2層構造の積層フィルムを設けてもよいし、シール層とガスバリア層とを含む4層以上の積層構造の積層フィルムを設けてもよい。また、たとえば、外部からガスバリア層が傷つけられるのを防ぐため、ガスバリア層の外側に保護層を設けるなどしてもよい。
【0077】
また、上記実施形態では、セラミック蒸着フィルムからなるガスバリア層を積層フィルムに設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ガスバリア層はセラミック蒸着フィルム以外の樹脂系のガスバリアフィルムなどであってもよい。また、セラミック蒸着フィルムをガスバリア層として用いる以外に、シール層または中間層の表面上に直接セラミックを蒸着させることによりガスバリア層を形成してもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、洗浄液容器の識別情報を格納したバーコードを容器本体に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、洗浄液容器の識別情報は、バーコード(1次元バーコード)以外の2次元コードや、RFIDタグに格納して容器本体に設けてもよい。
【0079】
また、上記実施形態では、洗浄液容器の識別情報を格納したバーコードが印字されたラベルを容器本体に貼付した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば
図11に示す変形例のように、ラベルを貼付する代わりに、容器本体102にバーコード5を直接印字してもよい。
【0080】
また、上記実施形態では、容器本体を半透明(不透明)な熱可塑性樹脂により形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、容器本体を透明材料により形成してもよい。ただし、一般に透明な採血管との識別性の観点からは、容器本体を不透明とすることが好ましい。また、容器本体に着色を施してもよい。