特許第5960075号(P5960075)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5960075電気車両用充電装置、および電気車両の充電方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5960075
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】電気車両用充電装置、および電気車両の充電方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/02 20160101AFI20160719BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20160719BHJP
   B60L 11/18 20060101ALI20160719BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20160719BHJP
【FI】
   H02J7/02 A
   H02J7/00 P
   B60L11/18 C
   H01M10/44 A
   H02J7/00 301B
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-24664(P2013-24664)
(22)【出願日】2013年2月12日
(65)【公開番号】特開2014-155377(P2014-155377A)
(43)【公開日】2014年8月25日
【審査請求日】2015年8月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】大城 勝俊
【審査官】 永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−254642(JP,A)
【文献】 特開2001−283934(JP,A)
【文献】 特開平08−233919(JP,A)
【文献】 特開2011−114961(JP,A)
【文献】 特開平8−251716(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L1/00−3/12
7/00−13/00
15/00−15/42
H01M10/42−10/48
H02J7/00−7/12
7/34−7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリと、第1および第2の電源入力端子を有する車両制御部とを備える電気車両に電力を供給するための電気車両用充電装置であって、
前記車両制御部の前記第1の電源入力端子に接続可能な第1のコネクタ端子と、前記車両制御部の前記第2の電源入力端子に接続可能な第2のコネクタ端子とを有するコネクタと、
前記コネクタが前記電気車両に接続されたコネクタ接続状態において、一端が前記バッテリの一方の電極に接続される第1の遮断手段と、
第1の出力端子が前記第1の遮断手段の他端に接続され、第2の出力端子が前記コネクタ接続状態において前記バッテリの他方の電極に接続され、前記バッテリを充電するための直流電力を前記第1および第2の出力端子から出力する第1の直流電力供給部と、
一端が前記第1のコネクタ端子に接続された第2の遮断手段と、
第3の出力端子が前記第2の遮断手段の他端に接続され、第4の出力端子が前記第2のコネクタ端子に接続され、前記車両制御部を動作させるための直流電力を前記第3および第4の出力端子から出力する第2の直流電力供給部と、
前記第2の遮断手段に並列接続されており、前記コネクタ接続状態において前記車両制御部の前記第1および第2の電源入力端子間の電圧降下が前記車両制御部の動作電圧より小さくなるように前記第2の直流電力供給部から出力された電流を所定の電流値に制限して前記第1のコネクタ端子に出力する電流制限部と、
一端が前記第1のコネクタ端子に接続され、他端が前記第2のコネクタ端子に接続され、前記第1のコネクタ端子および前記第2のコネクタ端子間の電圧を検出するコネクタ接続検出部と、
前記第1および第2の遮断手段を、導通状態または遮断状態に制御する充電装置制御部と、
を備え、
前記コネクタ接続検出部により検出された前記第1のコネクタ端子および前記第2のコネクタ端子間の電圧が所定の範囲内にある場合、前記充電装置制御部は、前記第2の遮断手段を導通状態にして前記車両制御部が動作可能な電力を前記第1および第2のコネクタ端子から出力させ、その後、前記第1の遮断手段を導通状態にして前記第1の直流電力供給部による前記バッテリの充電を開始することを特徴とする電気車両用充電装置。
【請求項2】
前記車両制御部が前記電気車両と前記コネクタとの間の接続確認を完了した場合に出力する接続確認信号を受信する接続確認信号通信部をさらに備え、
前記充電装置制御部は、前記第2の遮断手段を導通状態にした後、前記第1の遮断手段を導通状態にする前に前記接続確認信号通信部が前記接続確認信号を受信しているか否かを確認し、前記接続確認信号を受信している場合に、前記第1の遮断手段を導通状態にする、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気車両用充電装置。
【請求項3】
前記車両制御部が前記バッテリの充電を許可する場合に出力する充電許可信号を受信する充電許可信号通信部をさらに備え、
前記充電装置制御部は、前記第2の遮断手段を導通状態にした後、前記第1の遮断手段を導通状態にする前に前記充電許可信号通信部が前記充電許可信号を受信しているか否かを確認し、前記充電許可信号を受信している場合に、前記第1の遮断手段を導通状態にする、
ことを特徴とする請求項2に記載の電気車両用充電装置。
【請求項4】
前記第1の直流電力供給部は、交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータを有し、
前記充電装置制御部は、前記車両制御部から前記充電許可信号を受信するまで前記AC/DCコンバータを停止しておき、前記充電許可信号を受信すると、前記第1の遮断手段を導通状態にしてから前記AC/DCコンバータを動作させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の電気車両用充電装置。
【請求項5】
前記第1の直流電力供給部は、交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータを有し、
前記充電装置制御部は、前記車両制御部から前記充電許可信号を受信するまで前記AC/DCコンバータを停止しておき、前記充電許可信号を受信すると、前記AC/DCコンバータを動作させてから前記第1の遮断手段を導通状態にする、
ことを特徴とする請求項3に記載の電気車両用充電装置。
【請求項6】
前記所定の範囲は、前記車両制御部が停止している状態における前記第1および第2の電源入力端子間の抵抗値がとり得る値に基づいて決められていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電気車両用充電装置。
【請求項7】
前記電流制限部は、一端が前記第2の遮断手段の一端に接続され、他端が前記第2の遮断手段の他端に接続された定電流ダイオードからなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電気車両用充電装置。
【請求項8】
バッテリと、第1および第2の電源入力端子を有する車両制御部とを備える電気車両を、電気車両用充電装置により充電する方法であって、
前記電気車両用充電装置は、前記車両制御部の前記第1の電源入力端子に接続可能な第1のコネクタ端子、および前記車両制御部の前記第2の電源入力端子に接続可能な第2のコネクタ端子を有するコネクタと、前記コネクタが前記電気車両に接続されたコネクタ接続状態において、一端が前記バッテリの一方の電極に接続される第1の遮断手段と、第1の出力端子が前記第1の遮断手段の他端に接続され、第2の出力端子が前記コネクタ接続状態において前記バッテリの他方の電極に接続され、前記バッテリを充電するための直流電力を前記第1および第2の出力端子から出力する第1の直流電力供給部と、一端が前記第1のコネクタ端子に接続された第2の遮断手段と、第3の出力端子が前記第2の遮断手段の他端に接続され、第4の出力端子が前記第2のコネクタ端子に接続され、前記車両制御部を動作させるための直流電力を前記第3および第4の出力端子から出力する第2の直流電力供給部と、前記第2の遮断手段に並列接続された電流制限部と、一端が前記第1のコネクタ端子に接続され、他端が前記第2のコネクタ端子に接続され、前記第1のコネクタ端子および前記第2のコネクタ端子間の電圧を検出するコネクタ接続検出部と、前記第1および第2の遮断手段を、導通状態または遮断状態に制御する充電装置制御部と、を備え、
前記電流制限部により、前記コネクタ接続状態において前記車両制御部の前記第1および第2の電源入力端子間の電圧降下が前記車両制御部の動作電圧より小さくなるように前記第2の直流電力供給部から出力された電流を所定の電流値に制限して前記第1のコネクタ端子に出力する工程と、
前記充電装置制御部により、前記コネクタ接続検出部で検出された前記第1のコネクタ端子および前記第2のコネクタ端子間の電圧が所定の範囲内にあるか否かを確認する第1の工程と、
前記電圧が前記所定の範囲内にある場合は、前記充電装置制御部により前記第2の遮断手段を導通状態にすることにより、前記車両制御部が動作可能な電力を前記第2の直流電力供給部から前記車両制御部に供給する第2の工程と、
前記充電装置制御部により前記第1の遮断手段を導通状態にすることにより、前記第1の直流電力供給部による前記バッテリの充電を開始する第3の工程と、
を備えることを特徴とする電気車両の充電方法。
【請求項9】
前記第3の工程を行う前に、前記充電装置制御部により、前記車両制御部が前記バッテリの充電を許可する場合に出力する充電許可信号を前記電気車両から受信したか否かを確認する第4の工程をさらに備え、
前記電気車両から前記充電許可信号を受信した場合に、前記第3の工程を行うことを特徴とする請求項8に記載の電気車両の充電方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気車両用充電装置、および電気車両の充電方法に関し、より詳しくは、電動二輪車(二輪EV)等の電気車両を充電するための電気車両用充電装置、および該電気車両の充電方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電動二輪車等の電気車両の中には、安全電圧を超えるバッテリを有するものがある。このような電気車両を充電する際、ユーザは、安全を確保するために、電気車両と、電気車両用充電装置(以下、単に「充電装置」ともいう。)とをコネクタで接続し、その後、充電開始用のスイッチを押すという手順をとっていた。
【0003】
しかし、ユーザの手間を削減するため、充電装置を電気車両に接続するだけでバッテリの充電を開始できることが求められていた。
【0004】
特許文献1には、電源検出信号およびバッテリ電圧信号等に基づいて充電開始時刻を算出し、該充電開始時刻にバッテリの充電を開始する充電装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−19067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の場合、バッテリ残量に応じて値が大きく変化するバッテリ電圧等に基づいて充電制御を行うため、充電装置が所定の電気車両、即ちその充電装置に適合した電気車両に接続されていることを確実に確認するのが実際上困難であるという課題があった。
【0007】
そこで、本発明は、電気車両用充電装置が所定の電気車両に接続されていることを確実に確認した後、電気車両の充電を自動的に開始することが可能な電気車両用充電装置、および電気車両の充電方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る電気車両用充電装置は、
バッテリと、第1および第2の電源入力端子を有する車両制御部とを備える電気車両に電力を供給するための電気車両用充電装置であって、
前記車両制御部の前記第1の電源入力端子に接続可能な第1のコネクタ端子と、前記車両制御部の前記第2の電源入力端子に接続可能な第2のコネクタ端子とを有するコネクタと、
前記コネクタが前記電気車両に接続されたコネクタ接続状態において、一端が前記バッテリの一方の電極に接続される第1の遮断手段と、
第1の出力端子が前記第1の遮断手段の他端に接続され、第2の出力端子が前記コネクタ接続状態において前記バッテリの他方の電極に接続され、前記バッテリを充電するための直流電力を前記第1および第2の出力端子から出力する第1の直流電力供給部と、
一端が前記第1のコネクタ端子に接続された第2の遮断手段と、
第3の出力端子が前記第2の遮断手段の他端に接続され、第4の出力端子が前記第2のコネクタ端子に接続され、前記車両制御部を動作させるための直流電力を前記第3および第4の出力端子から出力する第2の直流電力供給部と、
前記第2の遮断手段に並列接続されており、前記コネクタ接続状態において前記車両制御部の前記第1および第2の電源入力端子間の電圧降下が前記車両制御部の動作電圧より小さくなるように前記第2の直流電力供給部から出力された電流を所定の電流値に制限して前記第1のコネクタ端子に出力する電流制限部と、
一端が前記第1のコネクタ端子に接続され、他端が前記第2のコネクタ端子に接続され、前記第1のコネクタ端子および前記第2のコネクタ端子間の電圧を検出するコネクタ接続検出部と、
前記第1および第2の遮断手段を、導通状態または遮断状態に制御する充電装置制御部と、
を備え、
前記コネクタ接続検出部により検出された前記第1のコネクタ端子および前記第2のコネクタ端子間の電圧が所定の範囲内にある場合、前記充電装置制御部は、前記第2の遮断手段を導通状態にして前記車両制御部が動作可能な電力を前記第1および第2のコネクタ端子から出力させ、その後、前記第1の遮断手段を導通状態にして前記第1の直流電力供給部による前記バッテリの充電を開始することを特徴とする。
【0009】
また、前記電気車両用充電装置において、
前記車両制御部が前記電気車両と前記コネクタとの間の接続確認を完了した場合に出力する接続確認信号を受信する接続確認信号通信部をさらに備え、
前記充電装置制御部は、前記第2の遮断手段を導通状態にした後、前記第1の遮断手段を導通状態にする前に前記接続確認信号通信部が前記接続確認信号を受信しているか否かを確認し、前記接続確認信号を受信している場合に、前記第1の遮断手段を導通状態にするようにしてもよい。
【0010】
また、前記電気車両用充電装置において、
前記車両制御部が前記バッテリの充電を許可する場合に出力する充電許可信号を受信する充電許可信号通信部をさらに備え、
前記充電装置制御部は、前記第2の遮断手段を導通状態にした後、前記第1の遮断手段を導通状態にする前に前記充電許可信号通信部が前記充電許可信号を受信しているか否かを確認し、前記充電許可信号を受信している場合に、前記第1の遮断手段を導通状態にするようにしてもよい。
【0011】
また、前記電気車両用充電装置において、
前記第1の直流電力供給部は、交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータを有し、
前記充電装置制御部は、前記車両制御部から前記充電許可信号を受信するまで前記AC/DCコンバータを停止しておき、前記充電許可信号を受信すると、前記第1の遮断手段を導通状態にしてから前記AC/DCコンバータを動作させるようにしてもよい。
【0012】
また、前記電気車両用充電装置において、
前記第1の直流電力供給部は、交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータを有し、
前記充電装置制御部は、前記車両制御部から前記充電許可信号を受信するまで前記AC/DCコンバータを停止しておき、前記充電許可信号を受信すると、前記AC/DCコンバータを動作させてから前記第1の遮断手段を導通状態にするようにしてもよい。
【0013】
また、前記電気車両用充電装置において、
前記所定の範囲は、前記車両制御部が停止している状態における前記第1および第2の電源入力端子間の抵抗値がとり得る値に基づいて決められているようにしてもよい。
【0014】
また、前記電気車両用充電装置において、
前記電流制限部は、一端が前記第2の遮断手段の一端に接続され、他端が前記第2の遮断手段の他端に接続された定電流ダイオードからなるようにしてもよい。
【0015】
本発明の一態様に係る電気車両の充電方法は、
バッテリと、第1および第2の電源入力端子を有する車両制御部とを備える電気車両を、電気車両用充電装置により充電する方法であって、
前記電気車両用充電装置は、前記車両制御部の前記第1の電源入力端子に接続可能な第1のコネクタ端子、および前記車両制御部の前記第2の電源入力端子に接続可能な第2のコネクタ端子を有するコネクタと、前記コネクタが前記電気車両に接続されたコネクタ接続状態において、一端が前記バッテリの一方の電極に接続される第1の遮断手段と、第1の出力端子が前記第1の遮断手段の他端に接続され、第2の出力端子が前記コネクタ接続状態において前記バッテリの他方の電極に接続され、前記バッテリを充電するための直流電力を前記第1および第2の出力端子から出力する第1の直流電力供給部と、一端が前記第1のコネクタ端子に接続された第2の遮断手段と、第3の出力端子が前記第2の遮断手段の他端に接続され、第4の出力端子が前記第2のコネクタ端子に接続され、前記車両制御部を動作させるための直流電力を前記第3および第4の出力端子から出力する第2の直流電力供給部と、前記第2の遮断手段に並列接続された電流制限部と、一端が前記第1のコネクタ端子に接続され、他端が前記第2のコネクタ端子に接続され、前記第1のコネクタ端子および前記第2のコネクタ端子間の電圧を検出するコネクタ接続検出部と、前記第1および第2の遮断手段を、導通状態または遮断状態に制御する充電装置制御部と、を備え、
前記電流制限部により、前記コネクタ接続状態において前記車両制御部の前記第1および第2の電源入力端子間の電圧降下が前記車両制御部の動作電圧より小さくなるように前記第2の直流電力供給部から出力された電流を所定の電流値に制限して前記第1のコネクタ端子に出力する工程と、
前記充電装置制御部により、前記コネクタ接続検出部で検出された前記第1のコネクタ端子および前記第2のコネクタ端子間の電圧が所定の範囲内にあるか否かを確認する第1の工程と、
前記電圧が前記所定の範囲内にある場合は、前記充電装置制御部により前記第2の遮断手段を導通状態にすることにより、前記車両制御部が動作可能な電力を前記第2の直流電力供給部から前記車両制御部に供給する第2の工程と、
前記充電装置制御部により前記第1の遮断手段を導通状態にすることにより、前記第1の直流電力供給部による前記バッテリの充電を開始する第3の工程と、
を備えることを特徴とする。
【0016】
また、前記電気車両の充電方法において、
前記第3の工程を行う前に、前記充電装置制御部により、前記車両制御部が前記バッテリの充電を許可する場合に出力する充電許可信号を前記電気車両から受信したか否かを確認する第4の工程をさらに備え、
前記電気車両から前記充電許可信号を受信した場合に、前記第3の工程を行うようにしてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一態様に係る電気車両用充電装置では、電流制限部がコネクタ接続状態において車両制御部の第1および第2の電源入力端子間の電圧降下が車両制御部の動作電圧より小さくなるように第2の直流電力供給部から出力された電流を所定の電流値に制限して前記第1のコネクタ端子に出力し、充電装置制御部は、コネクタ接続検出部により検出された第1および第2のコネクタ端子間の電圧が所定の範囲内にある場合、第2の遮断手段を導通状態にして車両制御部が動作可能な電力を第1および第2のコネクタ端子から出力させ、その後、第1の遮断手段を導通状態にして第1の直流電力供給部によるバッテリの充電を開始する。
【0018】
このように、車両制御部を起動させることなく、車両制御部の電源入力端子間の電圧を測定することで、電気車両用充電装置に接続された電気車両の負荷を正確に把握し、車両用充電装置が所定の電気車両に接続されていることを確実に確認することができる。そして、車両制御部の電源入力端子間の電圧が所定の範囲内にある場合には、電気車両用充電装置が所定の電気車両に接続されていると判断し、第1の遮断手段を導通状態にして第1の直流電力供給部によるバッテリの充電を開始する。
【0019】
よって、本発明によれば、電気車両用充電装置が所定の電気車両に接続されていることを確実に確認した後、電気車両の充電を自動的に開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第1の実施形態による車両用充電装置および電気車両の概略的な構成を示すブロック図である。
図2】本発明の第1の実施形態による電気車両の充電方法を示すフローチャートである。
図3】本発明の第2の実施形態による電気車両の充電方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る2つの実施形態について説明する。
【0022】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による電気車両用充電装置1および電気車両30の概略的な構成を示すブロック図を示している。電気車両用充電装置1は、電気車両30に充電用の電力を供給するための充電装置である。電気車両30は、電動二輪車(二輪EV)あるいは電気自動車(EV)等である。
【0023】
まず、電気車両30の構成について説明する。
【0024】
電気車両30は、図1に示すように、バッテリ31と、車両制御部32と、インレット33とを備えている。
【0025】
バッテリ31は、電気車両30のモータ(図示せず)等を動作させるための直流電源である。
【0026】
車両制御部32は、電気車両用充電装置1から動作電力を入力する電源入力端子32a,32bと、接続確認信号を出力する信号端子32cと、充電許可信号を出力する信号端子32dとを有する。この車両制御部32は、電気車両30の全体の処理を制御するとともに、バッテリ31の充電状態のモニタ等も行う。
【0027】
ここで、接続確認信号とは、車両制御部32が電気車両30と、電気車両用充電装置1のコネクタ2(後述)との間の接続確認を完了した場合に出力する信号である。また、充電許可信号とは、車両制御部32が電気車両用充電装置1にバッテリ31の充電を許可する場合に出力する信号である。例えばバッテリ31が満充電の場合には、車両制御部32は充電許可信号を出力しない。
【0028】
車両制御部32が停止している状態における電源入力端子32aおよび32b間の抵抗値(以下、「停止状態抵抗値」ともいう。)は、電気車両30に応じて決まる値である。また、停止状態抵抗値(R)は、電気車両の仕様(例えば温度に対する仕様)により、ある程度の幅を持っており、R±ΔRの値をとり得る。
【0029】
インレット33は、電気車両用充電装置1のコネクタ2の差し込み口であり、6個のインレット端子33a〜33eを有する。インレット端子33aは電源入力端子32aに接続された端子であり、インレット端子33bは電源入力端子32bに接続された端子である。インレット端子33cは信号端子32cに接続された端子であり、インレット端子33dは信号端子32dに接続された端子である。インレット端子33eはバッテリ31の一方の電極(例えば正極)に接続された端子であり、インレット端子33fはバッテリ31の他方の電極(例えば負極)に接続された端子である。
【0030】
図1からわかるように、コネクタ2が電気車両30に接続された状態(以下、単に「コネクタ接続状態」ともいう。)において、コネクタ端子2a,2b,2c,2d,2eおよび2fは、インレット端子33a,33b,33c,33d,33eおよび33fにそれぞれ接続される。
【0031】
次に、本実施形態に係る電気車両用充電装置1の構成について説明する。
【0032】
電気車両用充電装置1は、図1に示すように、コネクタ2と、第1の遮断手段3と、第1の直流電力供給部4と、第2の遮断手段5と、第2の直流電力供給部6と、電流制限部7と、コネクタ接続検出部8と、充電装置制御部9と、接続確認信号通信部10と、充電許可信号通信部11とを備えている。
【0033】
以下、電気車両用充電装置1の各構成要素について詳しく説明する。
【0034】
コネクタ2は、電気車両30を充電する際に、インレット33に接続される。このコネクタ2は、6個のコネクタ端子2a〜2fを有する。コネクタ端子2aは、車両制御部32の電源入力端子32aに接続可能な端子であり、コネクタ端子2bは、車両制御部32の電源入力端子32bに接続可能な端子である。コネクタ端子2cは、車両制御部32の信号端子32cに接続可能な端子であり、コネクタ端子2dは、車両制御部32の信号端子32dに接続可能な端子である。コネクタ端子2e,2fは、バッテリ31に充電用の電力を出力する端子である。ここで、「接続可能」とは、コネクタ接続状態において電気的に接続されるという意味である。
【0035】
第1の遮断手段3は、図1に示すように、第1の直流電力供給部4の出力端子4aとコネクタ端子2eとの間に設けられている。即ち、第1の遮断手段3は、コネクタ接続状態において、一端(右端)がバッテリ31の一方の電極に接続され、他端(左端)が出力端子4aに接続されている。
【0036】
第1の直流電力供給部4は、商用の交流電力を所定の直流電力に変換するAC/DCコンバータを有し、バッテリ31を充電するための直流電力を出力端子4a,4bから出力する。図1に示すように、出力端子4aは、第1の遮断手段3の他端(左端)に接続されている。また、出力端子4bは、コネクタ端子2fに接続されており、コネクタ接続状態においてバッテリ31の他方の電極に接続される。なお、第1の直流電力供給部4は、電気車両用充電装置1が電気車両30に接続される前から動作し、直流電力を出力している。
【0037】
第2の遮断手段5は、図1に示すように、第2の直流電力供給部6の出力端子6aとコネクタ端子2aとの間に設けられている。即ち、第2の遮断手段5の一端(右端)はコネクタ端子2aに接続され、他端(左端)は出力端子6aに接続されている。
【0038】
なお、第1の遮断手段3および第2の遮断手段5は、一端および他端の間が導通状態または遮断状態に制御され得るものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、パワーMOSFET等の半導体スイッチ、リレー、コンタクタにより構成される。
【0039】
第2の直流電力供給部6は、商用の交流電力を所定の直流電力に変換するAC/DCコンバータを有し、車両制御部32を動作させるための直流電力を出力端子6a,6bから出力する。出力端子6aは第2の遮断手段5の他端(左端)に接続され、出力端子6bはコネクタ端子2bに接続されている。なお、第2の直流電力供給部6は、電気車両用充電装置1が電気車両30にコネクタ接続される前から動作し、直流電力を出力している。
【0040】
電流制限部7は、図1に示すように、第2の遮断手段5に並列接続されている。即ち、電流制限部7の一端(左端)は出力端子6aに接続され、他端(右端)はコネクタ端子2aに接続されている。
【0041】
電流制限部7は、第2の直流電力供給部6から出力された電流を所定の電流値(I)に制限してコネクタ端子2aに出力する。より詳しくは、電流制限部7は、コネクタ接続状態において電源入力端子32aおよび32b間の電圧降下が車両制御部32の動作電圧(V)より小さくなるように、第2の直流電力供給部6から出力された電流を所定の電流値(I)に制限する。具体的には、この電流値Iは、動作電圧Vを前述の停止状態抵抗値Rで割って求めた電流値よりも小さい。これにより、車両制御部32を起動することなく、電源入力端子32aおよび32b間の抵抗値(負荷)を把握することができる。
【0042】
なお、電流制限部7は、電流を所定の値に制限可能であれば特に限定されないが、好ましくは、定電流ダイオード(Current Regulative Diode:CRD)を用いる。この場合、電流制限部7は、一端が第2の遮断手段5の一端に接続され、他端が第2の遮断手段5の他端に接続された定電流ダイオードからなる。これにより、電流制限部7を簡易な構成で実現することができ、電気車両用充電装置1を小型化することができる。
【0043】
コネクタ接続検出部8は、図1に示すように、一端がコネクタ端子2aに接続され、他端がコネクタ端子2bに接続されており、コネクタ端子2aおよびコネクタ端子2b間の電圧を検出する。コネクタ接続状態において検出された電圧は、車両制御部32の電源入力端子32aおよび32b間の抵抗値を反映した値となる。
【0044】
充電装置制御部9は、電気車両用充電装置1の全体の処理を制御するものである。充電装置制御部9は、第1の遮断手段3および第2の遮断手段5を、導通状態または遮断状態に制御する。また、充電装置制御部9は、第1の直流電力供給部4および第2の直流電力供給部6のスイッチング動作を制御する。充電装置制御部9は、接続確認信号通信部10が接続確認信号を受信しているか否かの確認、および充電許可信号通信部11が充電許可信号を受信しているか否かの確認を行う。
【0045】
接続確認信号通信部10は、コネクタ端子2cに接続されており、コネクタ2cを介して前述の接続確認信号を受信する。接続確認信号を受信すると、接続確認信号通信部10は充電装置制御部9にその旨を通知する。なお、車両用充電装置1がコネクタ接続状態にあることを確認した後、接続確認信号通信部10から電気車両30に接続確認信号を送信するようにしてもよい。
【0046】
充電許可信号通信部11は、コネクタ端子2dに接続されており、コネクタ2dを介して前述の充電許可信号を受信する。充電許可信号を受信すると、充電許可信号通信部11は充電装置制御部9にその旨を通知する。
【0047】
なお、充電装置制御部9は、接続確認信号通信部10(充電許可信号通信部11)にアクセスすることによって、電気車両30から接続確認信号(充電許可信号)を受信しているか否かを確認してもよい。
【0048】
充電装置制御部9は、コネクタ接続検出部8により検出されたコネクタ端子2aおよび2b間の電圧が所定の範囲内にある場合、第2の遮断手段5を導通状態にして車両制御部32が動作可能な電力をコネクタ端子2aおよび2bから出力させ、その後、第1の遮断手段3を導通状態にして第1の直流電力供給部4によるバッテリ31の充電を開始する。
【0049】
上記の所定の範囲は、例えば、前述の停止状態抵抗値がとり得る値に基づいて決められる。より詳しくは、停止状態抵抗値がR±ΔRの値をとり得るとした場合、所定の範囲は、I・(R−ΔR)以上、I・(R+ΔR)以下とする。ここで、Iは、前述のように、電流制限部7により制限された電流値である。
【0050】
また、詳しくはフローチャートを用いて後述するが、第2の遮断手段5を導通状態にした後、好ましくは、接続確認信号および充電許可信号を受信してから第1の遮断手段3を導通状態にする。充電許可信号の受信を確認してからバッテリ31の充電を開始することで、バッテリ31が満充電の場合やバッテリ31が故障している場合には充電を行わないようになるため、より安全で確実な充電を行うことができる。
【0051】
上記のように、電気車両用充電装置1では、車両制御部32が起動しないように電流制限部7により制限された定電流を電源入力端子32aおよび32b間に流し、その状態における電源入力端子32aおよび32b間の電圧を検出する。これにより、電気車両用充電装置1に接続された電気車両30の負荷を正確に把握することができ、検出された電圧に基づいてコネクタ接続状態にあるか否かを判定することができる。このように、電気車両30に応じて決まる停止状態抵抗値を利用して電気車両用充電装置1が電気車両30に接続されているか否かを判定するため、電気車両用充電装置1が所定の電気車両30に接続されていることを確実に確認することができる。
【0052】
そして、コネクタ接続状態にある場合には、第1および第2の遮断手段3,5を導通状態にして、車両制御部32を起動するとともにバッテリ31の充電を開始する。このため、ユーザは電気車両30を充電する際、コネクタ2を電気車両30のインレット33に接続するだけでよく、ユーザの手間を削減することができる。
【0053】
よって、第1の実施形態によれば、電気車両用充電装置が所定の電気車両に接続されていることを確実に確認した後、電気車両の充電を自動的に開始することができる。
【0054】
次に、上記構成を備える電気車両用充電装置1による電気車両の充電方法について、図2を参照して説明する。図2は、第1の実施形態による電気車両の充電方法を示すフローチャートを示している。
【0055】
電流制限部7により、コネクタ接続状態において車両制御部32の電源入力端子32a(第1の電源入力端子)および電源入力端子32b(第2の電源入力端子)間の電圧降下が車両制御部32の動作電圧より小さくなるように、第2の直流電力供給部6から出力された電流を所定の電流値に制限してコネクタ端子2a(第1のコネクタ端子)に出力する(ステップS1)。
【0056】
次に、充電装置制御部9により、コネクタ接続検出部8で検出されたコネクタ端子2aおよびコネクタ端子2b(第2のコネクタ端子)間の電圧が所定の範囲内にあるか否かを確認する(ステップS2)。電圧が所定の範囲内にある場合は(S2:Yes)、ステップS3に進む。
【0057】
次に、充電装置制御部9により第2の遮断手段5を導通状態にすることにより、車両制御部32が動作可能な電力を第2の直流電力供給部6から車両制御部32に供給する(ステップS3)。即ち、充電装置制御部9は、第2の遮断手段5を導通状態にして車両制御部32が動作可能な電力をコネクタ端子2aおよび2bから出力させる。
【0058】
第2の遮断手段5を導通状態にすることにより、車両制御部32は起動し、電気車両30とコネクタ2との間の接続確認を行い、接続確認処理が完了すると接続確認信号を信号端子32cから出力する。その後、車両制御部32は、バッテリ31の充電状態の確認を行い、充電可能な場合には充電許可信号を信号端子32dから出力する。
【0059】
次に、充電装置制御部9により、電気車両30(車両制御部32)から充電許可信号を受信したか否かを確認する(ステップS4)。充電許可信号を受信した場合は(S4:Yes)、ステップS5に進む。
【0060】
次に、充電装置制御部9により第1の遮断手段3を導通状態にすることにより、第1の直流電力供給部4によるバッテリ31の充電を開始する(ステップS5)。
【0061】
上記のように、コネクタ端子2aから制限された電流を出力し、コネクタ端子2aおよび2b間の電圧を検出することで、電気車両30の車両制御部32を動作させることなく、コネクタ接続状態であるか否かの確認を行う。そして、コネクタ接続状態である場合には、第2の遮断手段5を導通状態にして車両制御部32が動作可能な電力をコネクタ端子2a,2bから出力させ、車両制御部32を動作させる。その後、第1の遮断手段3を導通状態にして第1の直流電力供給部4から電気車両30に充電用の電力を供給し、バッテリ31の充電を開始する。これにより、電気車両用充電装置1が所定の電気車両30に接続されていることを確実に確認した後、電気車両30の充電を自動的に開始することができる。
【0062】
なお、上記実施形態の説明では、充電装置制御部9は、接続確認信号および充電許可信号の受信を確認したが、これらの信号の受信する前に、第1の遮断手段3を導通状態にするようにしてもよい。あるいは、接続確認信号および充電許可信号のいずれか一方の受信を確認した後、第1の遮断手段3を導通状態にするようにしてもよい。
【0063】
例えば、充電装置制御部9は、第2の遮断手段5を導通状態にした後、第1の遮断手段3を導通状態にする前に接続確認信号通信部10が接続確認信号を受信しているか否かを確認し、接続確認信号を受信している場合に、第1の遮断手段3を導通状態にするようにしてもよい。あるいは、充電装置制御部9は、第2の遮断手段5を導通状態にした後、第1の遮断手段3を導通状態にする前に充電許可信号通信部11が充電許可信号を受信しているか否かを確認し、充電許可信号を受信している場合に、第1の遮断手段3を導通状態にするようにしてもよい。
【0064】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0065】
電気車両用充電装置1の構成については第1の実施形態とほぼ同様であるが、次の点で異なる。即ち、電気車両用充電装置1が電気車両30に接続される前の状態において、第2の直流電力供給部6はスイッチング動作を行って直流電力を出力しているのに対し、第1の直流電力供給部4はスイッチング動作を行っていない。
【0066】
図3は、第2の実施形態による電気車両の充電方法を示すフローチャートを示している。図3に示すように、ステップS1〜ステップS4については、第1の実施形態と同様であるので、詳しい説明は省略する。
【0067】
電気車両30から充電許可信号を受信した場合(ステップS4:Yes)、充電装置制御部9により第1の遮断手段3を導通状態にしてから第1の直流電力供給部4のAC/DCコンバータを動作させることにより、第1の直流電力供給部4によるバッテリ31の充電を開始する(ステップS5A)。
【0068】
なお、第1の直流電力供給部4のAC/DCコンバータを動作させてから第1の遮断手段3を導通状態にしてもよい。即ち、充電装置制御部9は、車両制御部32から充電許可信号を受信するまで、AC/DCコンバータを停止しておき、充電許可信号を受信すると、AC/DCコンバータを動作させてから第1の遮断手段3を導通状態にするようにしてもよい。
【0069】
このように、第2の実施形態では、充電装置制御部9は、車両制御部32から充電許可信号を受信するまで、第1の直流電力供給部4のAC/DCコンバータを停止しておく。そして、充電許可信号を受信した後に、充電装置制御部9は第1の直流電力供給部4のAC/DCコンバータを動作させる。
【0070】
これにより、第2の実施形態によれば、バッテリ31の充電に寄与しない無駄なスイッチング動作を回避し、車両用充電装置1の消費電力を削減することができる。
【0071】
また、第1の実施形態と同様、第2の実施形態によれば、電気車両用充電装置が所定の電気車両に接続されていることを確実に確認した後、電気車両の充電を自動的に開始することができる。
【0072】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 電気車両用充電装置
2 コネクタ
2a,2b,2c,2d,2e,2f コネクタ端子
3 第1の遮断手段
4 第1の直流電力供給部
4a,4b 出力端子
5 第2の遮断手段
6 第2の直流電力供給部
6a,6b 出力端子
7 電流制限部
8 コネクタ接続検出部
9 充電装置制御部
10 接続確認信号通信部
11 充電許可信号通信部
30 電気車両
31 バッテリ
32 車両制御部
32a,32b 電源入力端子
32c,32d 信号端子
33 インレット
33a,33b,33c,33d,33e,33f インレット端子
図1
図2
図3