特許第5960107号(P5960107)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5960107
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】検出装置
(51)【国際特許分類】
   G01D 11/24 20060101AFI20160719BHJP
   H05K 5/06 20060101ALI20160719BHJP
【FI】
   G01D11/24 B
   H05K5/06 D
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-205291(P2013-205291)
(22)【出願日】2013年9月30日
(65)【公開番号】特開2015-68781(P2015-68781A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2015年9月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000222934
【氏名又は名称】東洋電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100149261
【弁理士】
【氏名又は名称】大内 秀治
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100169225
【弁理士】
【氏名又は名称】山野 明
(72)【発明者】
【氏名】北川 武史
(72)【発明者】
【氏名】田口 清隆
【審査官】 濱本 禎広
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−241977(JP,A)
【文献】 特開2014−236654(JP,A)
【文献】 特開平11−112165(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 11/24
H05K 5/00− 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出素子と、
一端に開口部を有し、内部に前記検出素子を収容するケースと、
前記ケースと嵌合して前記開口部を閉塞するホルダと、を備える検出装置において、
前記ケースには、係合孔が設けられるともに、該係合孔の周囲に前記ケースの外側に向かって突出するガイド部が設けられ、
前記ホルダは、
前記開口部を覆うベース部と、
前記ベース部から突出し、前記ケースと前記ホルダが組み付けられた状態で前記ケース内に挿入される突出部と、
前記突出部の外周面に設けられ、前記係合孔に係合する爪部と、
前記ベース部から延出し、前記ガイド部に案内されて前記係合孔を覆うカバー部と、を有し、
前記ケースと前記ホルダが組み付けられた状態で、前記係合孔が前記カバー部と前記ガイド部によって塞がれることを特徴とする検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の検出装置において、
前記突出部の外周面と前記ケースの内周面との間にはシール部材が配設され、
前記係合孔は、前記シール部材が配設される位置よりも前記開口部側に設けられることを特徴とする検出装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の検出装置において、
前記ガイド部は、コ字状の突出壁からなり、
前記カバー部は、前記ベース部から延出する張出部及び前記張出部の先端から前記突出部と平行に延出するカバー部本体からなり、
前記ケースと前記ホルダが組み付けられた状態で、前記突出壁の内側面が前記カバー部本体に当接するとともに、前記コ字状の突出壁の開口側は前記張出部によって覆われることを特徴とする検出装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の検出装置において、
前記係合孔は、前記ケースの対向する側壁部にそれぞれ設けられることを特徴とする検出装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の検出装置であって、
前記検出素子は、磁気検出素子であり、
前記ケースの内部には、段部が設けられ、前記段部に磁石を組み付けた振り子が回動自在に配設され、前記ホルダの前記突出部の前記ケースに向かう一端側には、前記振り子を回動自在に押さえる押さえ部が設けられることを特徴とする検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出装置に関し、一層詳細には防水機能を備えた検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、検出素子を収容するケースと、ケースに嵌合するカバーとを備え、ケースの爪部をカバーの係合孔に係合することで、ケースとカバーを一体的に結合した検出装置が広く知られている。
【0003】
このような検出装置において、カバーの外周面に、係合孔を覆う垂直壁を設け、係合孔に水平方向から水が浸入することを防止する技術的思想が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
このようなケース構造1は、図7に示されるように、周縁にフランジ2を有するケース3と、周縁にフランジ4を有するカバー5と、から構成される。ケース3は、その垂直面6から突出する爪部7を有し、カバー5は、その垂直面8からフランジ4を超えてやや離れて垂下する係合アーム9を有する。カバー5の下端には、フランジ4と係合アーム9によって係合孔10が形成される。係合アーム9の外周側には、係合孔10を覆う垂直壁11が設けられている。
【0005】
図8に示されるように、ケース3のフランジ2に対しカバー5のフランジ4を嵌合し、且つ、カバー5の係合孔10に対しケース3の爪部7を係合させることにより、ケース3にカバー5が取り付けられる。このとき、係合アーム9に設けられた垂直壁11が係合孔10を側方から覆うため、係合孔10に水平方向(図8の矢印X方向)から水が浸入することを防止できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開昭58−131119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1のような従来技術では、図8からも容易に諒解されるように、カバー5の垂直面8と垂直壁11との間には隙間Rがある。このため、例えば、洗車作業等を行う際に、当該隙間Rに対して垂直方向(図8の矢印Y方向)から高圧の水を噴射した場合、当該隙間Rから係合孔10を通じてケース3の内部に水が浸入してしまう可能性がある。
【0008】
そこで、このような課題を解決するため、例えば、爪部を係合させた係合孔に接着剤を充填し、接着剤で係合孔を封止する方法が考えられる。しかしながら、このような方法では接着剤を充填する工程を要するため、作業工数の増加や製造コストの上昇が懸念される。
【0009】
本発明は、以上のような課題を考慮してなされたものであり、簡単な構成で防水効果を得ることが可能な検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る検出装置は、
検出素子と、
一端に開口部を有し、内部に検出素子を収容するケースと、
ケースと嵌合して開口部を閉塞するホルダと、を備える検出装置において、
ケースには、係合孔が設けられるともに、該係合孔の周囲にケースの外側に向かって突出するガイド部が設けられ、
ホルダは、
開口部を覆うベース部と、
ベース部から突出し、ケースとホルダが組み付けられた状態でケース内に挿入される突出部と、
突出部の外周面に設けられ、係合孔に係合する爪部と、
ベース部から延出し、ガイド部に案内されて係合孔を覆うカバー部と、を有し、
ケースとホルダが組み付けられた状態で、係合孔がカバー部とガイド部によって塞がれることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る検出装置によれば、ケースとホルダが組み付けられた状態で、係合孔がカバー部とガイド部によって塞がれる。このため、係合孔に対して水平方向及び垂直方向から水が浸入することを防止することができ、簡素な構成でケース内部への水の浸入を防止することができる。
【0012】
また、係合孔がカバー部とガイド部によって塞がれるので、爪部と係合孔の係合を解除することが困難であり、強固な係合構造とすることができる。
【0013】
上記の検出装置において、突出部の外周面とケースの内周面との間にはシール部材が配設され、係合孔は、シール部材が配設される位置よりも開口部側に設けられると好適である。
【0014】
このような構成によれば、シール部材がホルダの突出部の外周面とケースの内周面との間をシールする。仮に、係合孔から水が浸入したとしても、シール部材によってケース内部への水の浸入を阻止することができる。
【0015】
上記の検出装置において、ガイド部は、コ字状の突出壁からなり、カバー部は、ベース部から延出する張出部及び張出部の先端から突出部と平行に延出するカバー部本体からなり、ケースとホルダが組み付けられた状態で、突出壁の内側面がカバー部本体に当接するとともに、コ字状の突出壁の開口側は張出部によって覆われると好適である。
【0016】
このような構成によれば、突出壁の内側面がカバー部本体に当接するとともに、コ字状の突出壁の開口側は張出部によって覆われるため、係合孔がカバー部とガイド部によって一層確実に塞がれる。このため、係合孔を介してケース内部に水が浸入することを確実に防止することができる。また、突出壁の内側面がカバー部本体に当接しているので、強固な係合構造とすることができ、外力が加わったとしても、爪部を保護することができる。
【0017】
上記の検出装置において、係合孔は、ケースの対向する側壁部にそれぞれ設けられると好適である。
【0018】
このような構成によれば、ケースとホルダを確実且つ安定的に固定することができる。
【0019】
上記の検出装置において、検出素子は、磁気検出素子であり、ケースの内部には、段部が設けられ、段部に磁石を組み付けた振り子が回動自在に配設され、ホルダの突出部のケースに向かう一端側には、振り子を回動自在に押さえる押さえ部が設けられると好適である。
【0020】
このような構成によれば、前記の種々の効果に加えて、振り子の回動を磁気検出素子によって検出する際、振り子が位置ずれなく回動するため確実に角度が検出される。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る検出装置によれば、ケースとホルダが組み付けられた状態で、係合孔がカバー部とガイド部によって塞がれるので、係合孔からの水の浸入を防止するとともに、強固な係合構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係るバンクアングルセンサのセンサ本体を省略した状態を示す分解斜視図である。
図2図1に示されるバンクアングルセンサの正面図である。
図3図1に示されるバンクアングルセンサを構成するホルダの側面図である。
図4図1に示されるバンクアングルセンサにおいてケースとホルダが嵌合した状態の一部破断斜視図である。
図5図4に示されるバンクアングルセンサのV−V線断面図である。
図6図4に示されるバンクアングルセンサのVI−VI線断面図である。
図7】従来技術に係る検出装置の一部省略拡大斜視図である。
図8】従来技術に係る検出装置の一部省略拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明に係る検出装置に関し、自動二輪車(以下、車両という)に搭載されるバンクアングルセンサを例示して好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明はバンクアングルセンサに限定されるものでないことは言うまでもない。
【0024】
本発明の実施形態に係るバンクアングルセンサ20は、図1に示されるように、一端に開口部22を有するケース24と、ケース24の開口部22に嵌合されるホルダ26と、からなり、さらに、後述するように、前記ケース24の内部に収装されるセンサ本体28(図5参照)とを含む。ここでセンサ本体28とは、車両が転倒等したことを検知して、燃料カットやエンジン点火系統の電源遮断等を行うための検出装置である。
【0025】
ケース24は、例えば、可撓性を有する樹脂から形成される。このケース24は、内部に前記センサ本体28が収容される有底略直方体状のケース本体30と、ケース本体30の長手方向の側壁部32a、32cに設けられる取付座34a、34bと、を備える。この取付座34a、34bは、図示しない取付け具を介して車両の所望の箇所にケース24を取り付けるためのものである。
【0026】
ケース本体30の短手方向の側壁部32b、32dには、矩形状の係合孔38a、38bが、互いに向かい合うように形成される。係合孔38a、38bには、後述するホルダ26に形成された爪部40a、40bがそれぞれ係合される。
【0027】
係合孔38a、38bの周囲には、側壁部32b、32dの外周面から突出するように、ガイド部42a、42bが設けられる。ガイド部42a、42bは、図1及び図2に示されるように、コ字状の突出壁44から構成される。前記突出壁44は、矩形状の係合孔38a、38bの三方を囲繞し、ホルダ26へ向かう上部が切り欠かれている。ケース本体30の内壁部位には、後述するようにセンサ本体28の回動軸69を載置する段部45が形成される。
【0028】
取付座34a、34bは、ケース本体30の長手方向の側壁部32a、32cから、外方に向かって突出する一組の腕部48a、48bを含む。この一組の腕部48a、48bは、円弧状に湾曲して、その先端部は互いに所定間隔離間している。互いに離間している先端部の間から、図示しない相手方やカラーあるいは緩衝部材を挿入するためである。
【0029】
次に、ホルダ26について、図1及び図3を参照しながら説明する。
【0030】
ホルダ26は、例えば、可撓性を有する樹脂から形成される。このホルダ26は、平面視長円形状のベース部50と、前記ベース部50の下方にベース部50と一体的に形成された筒部(突出部)52と、前記ベース部50の短手方向中央から外方へと延出するカバー部54a、54bと、前記ベース部50の上面から突出するカプラ部55とを含む。
【0031】
筒部52は、水平断面で長円形状であり、前記ベース部50よりも若干小形で図1及び図3において下方に延在するものである。図3に示されるように、筒部52の外周面56の下部には、Oリング(シール部材)57が嵌合する一条の凹溝58が周回して設けられる。筒部52の外周面56において、前記ベース部50と凹溝58との間の短手方向側面には、それぞれ爪部40a、40bが突設されている。
【0032】
一対の爪部40a、40bは、図3に示されるように、断面台形状であり、その頂面は水平面60a、60bとして構成されるとともに、下部はテーパ面62a、62bとして構成される。
【0033】
カバー部54a、54bは、図1に示されるように、ベース部50の短手方向中央から延出する張出部64a、64bと、該張出部64a、64bの先端から筒部52の外周面56と平行に垂下する平板状のカバー部本体66a、66bとからなる。カバー部本体66a、66bは、略矩形状であって、筒部52の外周面56から所定間隔離間するとともに筒部52から突出した爪部40a、40bを覆うように設けられる。なお、図中、参照符号68a、68bは、筒部52の外周面56を形成する側壁の下端部から下方へと延在する一対の押さえ部を示す。後述するように、押さえ部68a、68bは、センサ本体28を構成する回動軸69を回動自在に固定するためのものである。
【0034】
次に、ベース部50の上面には前記カプラ部55が突出形成される。カプラ部55は、前記ベース部50や筒部52と一体的に樹脂製で形成される円筒状であり、その上部は大きく開口した開口部70として形成されるとともに、一部に凹部72が形成される。開口部70の下部には、第1端子74、第2端子76及び第3端子78が配設される(図5参照)。一方、ベース部50の下面には回路基板80が固着される。前記第1端子74〜第3端子78の一方の端部は前記カプラ部55の開口部70に臨むとともに、その他方の端部は前記回路基板80の図示しない回路に電気的に接続される。第1端子74には電源Vccが供給され、第2端子76はセンサ本体28の出力信号用であり、第3端子78はアース端子である。回路基板80には、センサ本体28を構成するホール素子(検出素子)82が固着される。
【0035】
なお、図中、参照符号84は前記ホール素子82と共働して図示しない車両の傾きを検出するセンサ本体28を構成する振り子を示す。センサ本体28の具体的構成については特開2006−184263号公報に開示されていることから、ここでは煩雑さを避けるために説明を省略する。
【0036】
以上のように構成されるバンクアングルセンサ20の組み付け工程と、その作用効果について以下に説明する。
【0037】
ケース24とホルダ26を組み付けるには、図6に示すように、まず、センサ本体28を構成する振り子84の回動軸69をケース本体30に設けられた段部45に回動自在に載置する。次に、ホルダ26の筒部52の凹溝58に、Oリング57を配設する。この状態で、ホルダ26の筒部52をケース本体30の開口部22に挿入する。同時に、ホルダ26の両端に設けられたカバー部54a、54bの先端を、ケース本体30の外周面に突設されたガイド部42a、42bのコ字状の突出壁44の開口側から挿入する。
【0038】
そして、カバー部54a、54bをコ字状の突出壁44の内側面で案内させながら、筒部52を開口部22の内側へさらに挿入する。可撓性を有する側壁部32b、32dの一部は、爪部40a、40bのテーパ面62a、62bに押されて外方へ変形し、筒部52と爪部40a、40bは一体的に開口部22の内側を下降する。爪部40a、40bの水平面60a、60bが係合孔38a、38bに到達すると、爪部40a、40bが係合孔38a、38bに嵌入するとともに、変形した側壁部32b、32dが原形状に戻る。また、ベース部50の周縁下面がケース本体30の側壁部32a〜32dの上端に当接する。その際、筒部52の下端の押さえ部68a、68bはセンサ本体28の回動軸69を上方から押さえてこの回動軸69を回動自在に固定する。
【0039】
これにより、筒部52の外周面56に設けられた爪部40a、40bが、ケース本体30の側壁部32b、32dに設けられた係合孔38a、38bにそれぞれ係合し、図4に示されるように、ケース24とホルダ26は一体的に結合される。すなわち、爪部40a、40bの水平面60a、60bが係合孔38a、38bの縁部に当接することで、ホルダ26をケース24から抜き出すことが阻止される。なお、上記の例では、側壁部32b、32dが外方に変形する例を示したが、爪部40a、40bの挿入に伴い、筒部52の一部を内方に変形させてもよいし、両者の変形を組み合わせてもよい。また、前記のように、ケース24とホルダ26が一体化することによってセンサ本体28の振り子84は回路基板80に設けられたホール素子82に臨むことになる。
【0040】
以上のように、ケース24とホルダ26が組み付けられた状態において、カバー部54a、54bのカバー部本体66a、66bは、ガイド部42a、42bの突出壁44の内側面に当接している。また、カバー部54a、54bの張出部64a、64bは、コ字状のガイド部42a、42bのホルダ26へ向かう側の開口を覆っている。このため、係合孔38a、38bは、カバー部54a、54bと、ガイド部42a、42bとによって塞がれる。
【0041】
次いで、カプラ部55の第1端子74〜第3端子78にそれぞれ図示しない電源線、信号線及びアース線が接続される。
【0042】
このように、本発明の実施形態に係るバンクアングルセンサ20は、一端に開口部22を有し、内部にセンサ本体28を収容するケース24と、前記ケース24と嵌合して開口部22を閉塞するホルダ26とを備える。ケース24には、係合孔38a、38bが設けられるともに、該係合孔38a、38bの周囲に前記ケース24の外側に向かって突出するガイド部42a、42bが設けられる。ホルダ26は、開口部22を覆うベース部50と、ベース部50から突出し、ケース24内に挿入される筒部52と、係合孔38a、38bに係合する爪部40a、40bと、ベース部50から延出して係合孔38a、38bを覆うカバー部54a、54bとを有する。ケース24とホルダ26が組み付けられた状態で、係合孔38a、38bはカバー部54a、54bとガイド部42a、42bによって塞がれる。
【0043】
係合孔38a、38bが、カバー部54a、54bとガイド部42a、42bによって塞がれるので、係合孔38a、38bに対し、水平方向からの水の浸入を防止するとともに、垂直方向からの水の浸入を防止することができる。すなわち、係合孔38a、38bとこれらにそれぞれ係合する爪部40a、40b及びガイド部42a、42bを構成する突出壁44の上面によって、縦断面で屈曲するラビリンス構造が形成される。このため、簡単な構成でケース24の内部に水が浸入することを防止することができる。
【0044】
また、爪部40a、40bと係合孔38a、38bの係合を解除するためには、係合孔38a、38bを露出させ、工具を用いて爪部40a、40bを押し込む等の動作が必要となる。このため、カバー部54a、54bを破損させて取り除かない限り、爪部40a、40bと係合孔38a、38bの係合を解除することが困難であり、強固な係合構造とすることができる。
【0045】
また、筒部52の外周面56とケース24の内周面62との間にはOリング57が配設され、係合孔38a、38bは、Oリング57が配設される位置よりも開口部22側に設けられている。このため、仮に、係合孔38a、38bから水が浸入したとしても、Oリング57によってケース24内部への水の浸入を阻止することができる。
【0046】
さらに、ガイド部42a、42bは、コ字状の突出壁44から構成される。ケース24とホルダ26が組み付けられた状態で、突出壁44の内側面は、カバー部54a、54bのカバー部本体66a、66bに当接する。さらに、コ字状の突出壁44のホルダ26へ向かう側の開口は、カバー部54a、54bの張出部64a、64bによって覆われる。このように、係合孔38a、38bは、カバー部54a、54bとガイド部42a、42bとによって離間なく塞がれるので、係合孔38a、38bを介してケース24内部に水が浸入することを確実に防止することができる。また、カバー部54a、54bのカバー部本体66a、66bが突出壁44の内側面に当接しているので、強固な係合構造とすることができ、外力が加わっても爪部40a、40bを保護することができる。
【0047】
また、係合孔38a、38bは、ケース24の対向する側壁部32b、32dにそれぞれ設けられている。このため、ケース24とホルダ26を確実且つ安定的に固定することができる。
【0048】
さらに、取付座34a、34bを構成する一組の腕部48a、48bは、円弧状に湾曲して、その先端部は互いに所定間隔離間している。従って、これらの先端部の間隙を利用して、相手方への装着が容易に行われる。
【0049】
なお、本発明をバンクアングルセンサ20に適用した例を実施形態として示したが、センサの種類はこれに限られるものではなく、他の電子部品を収納するためのセンサとしても利用可能である。すなわち、本発明は、係合孔38a、38bからの水の浸入を抑制するという目的の範囲において、各種検出装置に用いることができる。
【0050】
本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
【符号の説明】
【0051】
20…バンクアングルセンサ
22…開口部
24…ケース
26…ホルダ
28…センサ本体
38a、38b…係合孔
40a、40b…爪部
42a、42b…ガイド部
44…突出壁
50…ベース部
52…筒部(突出部)
54a、54b…カバー部
55…カプラ部
64a、64b…張出部
66a、66b…カバー部本体
69…回動軸
82…ホール素子(検出素子)
84…振り子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8