(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1抵抗セグメント及び前記複数の第2抵抗セグメントの抵抗値は、前記第1スイッチの寄生抵抗値を考慮して決定され、前記基準抵抗値は、前記第1抵抗セグメントの抵抗値及び前記第1スイッチの寄生抵抗値を合算した値に設計される
ことを特徴とする請求項13に記載の可変抵抗。
【背景技術】
【0002】
一般的に、アナログ増幅器またはアナログフィルタに利用されるデジタル可変抵抗は、1つ以上の抵抗セグメントを含み、それぞれの抵抗セグメントは、スイッチに連結され、デジタル制御信号によってスイッチの連結状態が変わって、可変抵抗の全体抵抗値がプログラムされる。
【0003】
図1は、従来のデジタル制御信号によってプログラムされるバイナリー(二進)可変抵抗を説明する図である。
図1を参照すれば、バイナリー可変抵抗100は、複数の抵抗セグメント101と、抵抗セグメント101の間の連結状態を変化させる複数のスイッチ102とで構成されている。Nビットの制御信号b
0〜b
N−1によって各抵抗セグメント101間のスイッチ102の連結状態が制御される。抵抗セグメント101のうち最も小さい単位抵抗の抵抗値がRである場合、バイナリー可変抵抗の各抵抗セグメント101の抵抗値は、R、2R、2
2R、…・2
N−1Rに設定される。Nビットの制御信号によってスイッチ102の連結状態が変わって、全体バイナリー可変抵抗100の抵抗値が変わる。
【0004】
図1に例示されたバイナリー可変抵抗100の場合、Nビットの制御信号b
0〜b
N−1の組合で生成される整数kに比例して全体バイナリー可変抵抗100の抵抗値が決定され
る。この際、kは、
【0005】
【数1】
を満たす。このようなバイナリー可変抵抗100を演算増幅器(図示せず)の入力抵抗またはフィードバック抵抗に適用する場合、利得値は、入力抵抗とフィードバック抵抗の比率によって決定されるので、整数kに比例または反比例する利得値を得ることができる。
【0006】
図2は、
図1の可変抵抗100と演算増幅器を利用して形成された可変利得(variable gain)増幅器の電圧利得値及び電圧利得値のデシベル(dB)値と制御信号kの関係を示すグラフである。Nビットの制御信号の組合で生成される整数kが1である場合の利得値がGである場合、kが増加するにつれて可変利得増幅器の全体利得値は線形的に増加する。(G、2G、3G、…・)
【0007】
図3は、遮断周波数を説明するために一般的な低域通過フィルタの周波数による利得値のデシベル値と周波数の関係を示すグラフである。電波、音、光など自然界に存在する大部分の信号の大きさは、指数的に増加するので、一般的にアナログ回路で利得値及び遮断周波数値をログスケールで表現することが、後続の信号処理過程で容易な場合が多い。利得値をログスケールで表現する場合、利得値にログを取った後、20を乗算した(電力の場合、10を乗算した)、デシベル(dB)を単位で利用することが一般的である。一般的なフィルタ(filter)は、周波数値が増加するにつれて入力に対する出力利得値が変化し、通過帯域(pass band)と遮断帯域(stop band)が存在する。遮断周波数(cut−offf requency、f
c)というのは、通過帯域と遮断帯域の境界周波数を意味する。低域通過フィルタ(low pass filter)の場合、通過帯域のうち直流または低周波での利得値に比べて3デシベル低い利得値を有する周波数を遮断周波数f
cとして定義する。
図3に示されたように、直流での利得値は、A
dc(dB)であり、遮断周波数f
cでの利得値は、A
dc−3(dB)であって、直流での利得値に比べて3デシベル低いことが分かる。
【0008】
図4は、
図1の可変抵抗を私用した増幅器の一例を示す回路図である。
図4を参照すれば、増幅器150は、可変抵抗160、170の抵抗値を変更し、利得値及び遮断周波数を変化させることができる。
図4に示された増幅器の直流での利得値及び遮断周波数の値は、次の通りである。R
aは、入力可変抵抗160の値であり、R
bは、フィードバック可変抵抗170の値であり、Cは、フィードバックキャパシタ180の容量である。
【0009】
【数2】
この際、一定の利得値下で遮断周波数をログスケール上で線形的に(linear in dB)変化させるために次の過程が必要である。
【0010】
所望の遮断周波数値を有するようにするフィードバック可変抵抗170の理想的抵抗値を計算し、フィードバック可変抵抗170が有することができる値のうち理想的抵抗値に近い値を演算し、R
bに設定する;
【0011】
利得値を一定に維持するようにする入力可変抵抗160の理想的抵抗値を計算し、入力可変抵抗160が有することができる値のうち理想的抵抗値に最も近い値を演算し、R
aに設定する;
【0012】
図1、
図2及び
図4を参照して説明すれば、可変抵抗100、160、170の抵抗値は、線形的に変わり、遮断周波数は、抵抗値の逆数に比例する。可変抵抗100、160、170の抵抗値をログスケールで示した
図2を参照すれば、低いk値では、可変抵抗100、160、170の抵抗値が(ログスケールで)速く変化する一方で、高いk値では、可変抵抗100、160、170の抵抗値が(ログスケールで)遅く変化する。
遮断周波数を高めるためにフィードバック可変抵抗170の抵抗値R
bが低くなる場合、正確な遮断周波数を作るための値を設定しない場合が発生することができる。すなわち、遮断周波数をログスケール上で線形的に変わるようにするために、フィードバック可変抵抗170を変化させても、正確度の限界があるので、理想的な抵抗値を探すことが難しくて、近似値を取るしかない。これは、一定の利得値を具現するために、フィードバック可変抵抗170と同一の比率で変わることが理想的な入力可変抵抗160に対しても同様であり、理論的な計算値ではなく、近似した値を取るので、遮断周波数f
c及び利得値が変わる問題点がある。すなわち、量子化エラーが激しく発生する。
【0013】
また、遮断周波数の帯域幅に対しても問題がある。フィードバック可変抵抗170が有する抵抗値によって遮断周波数が変わるが、低周波帯域では、全体抵抗値が高いので、単位抵抗変化に対する遮断周波数変化が細密になり、理想的な抵抗値に近い近似値を得ることができる一方で、高周波帯域では、全体抵抗値が低いので、理想的な抵抗値に近い近似値を得にくいという短所がある。
【0014】
図5は、
図4の増幅器を使用した場合、周波数による利得値の変化を示すグラフである。上記で説明した理由に起因して、遮断周波数がログスケールで見たとき、その変化量が一定であることが必要であるにもかかわらず、間隔に差異があり、一定に維持されなければならない利得値も変わることが分かる。
【0015】
このような理由で、従来のバイナリー可変抵抗を利用する可変利得増幅器またはフィルタを制御することが容易ではなく、高周波帯域で遮断周波数を精密に制御することができ、量子化エラーを低減することができる新しい構造の可変抵抗の必要性が増大されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、前述したような従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、周波数帯域に関係なく、可変利得増幅器の利得の量子化によるエラーを最小化することができる可変抵抗回路を提供することにある。
【0017】
これにより、本発明は、制御コードを利用してユーザが直観的に把握することが容易となるように可変利得を設定することができる可変抵抗回路及び、可変利得増幅器回路を提供することを目的にする。
【0018】
本発明の他の目的は、複数の可変抵抗を利用して可変利得増幅器を具現する場合、可変抵抗それぞれの制御コードの差異によって簡単に利得が定義される可変抵抗及び可変利得増幅器を提供することにある。
【0019】
また、本発明のさらに他の目的は、可変遮断周波数フィルタの遮断周波数を使用頻度が高い高周波帯域でも精密に定義することができる可変抵抗及び可変遮断周波数フィルタ回路を提供することにある。
【0020】
本発明のさらに他の目的は、可変利得をデシベル(dB)単位で処理するか、遮断周波数のログ値を処理するに慣れ親しんでいるユーザに直観的に理解されるのに容易なアナログ回路を提供することにある。
【0021】
本発明のさらに他の目的は、制御コードが増加するにつれて抵抗値が指数関数的に増加する可変抵抗回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的を達成するために、本発明の一実施例による可変抵抗は、内部に複数の抵抗セグメントを含み、抵抗セグメントの連結状態を制御するスイッチを含む。
スイッチは、Nビットの制御信号の各ビット(b
0、b
1、…・、b
N−1)または各ビットの組合(b
0b
1、b
0b
2、b
1b
2、…・、b
0b
2b
3…・b
N−3b
N−2b
N−1、etc.)に応答して閉まるか、開くことによって、各抵抗セグメントの連結状態を制御する。
【0023】
それぞれの抵抗セグメントの抵抗値は、所定の規則によって決定される。それぞれの抵抗セグメントの抵抗値は、対応するスイッチを制御する各ビット(b
0、b
1、…、b
N−1)または各ビットの組合(b
0b
1、b
0b
2、b
1b
2、…、b
0b
2…・b
N−2b
N−1、etc.)の近似化係数によって決定される。
【0024】
各ビット(b
0、b
1、…、b
N−1)または各ビットの組合(b
0b
1、b
0b
2、b
1b
2、…、b
0b
1…b
N−2b
N−1、etc.)の近似化係数は、Nビットの制御信号の指数関数に対するテイラー近似化(Taylor approximation)によって近似化される。この際、指数関数は、Nビットの制御信号の組合で得られる整数kに対する指数関数であり、整数kは、下記数式によって示される。
【0025】
【数3】
可変利得フィルタは、Nビットの制御信号の組合で得られる整数kに対して指数的にその抵抗値が変わる可変抵抗を使用する。遮断周波数の周波数値がログスケールで一定に変わるようにしようとする場合、可変抵抗の整数kを一定に変化させれば、抵抗値が指数的に変わるので、直観的に遮断周波数の周波数値をログスケールで一定に変化させることができる
【0026】
また、可変利得フィルタは、Nビットの制御信号の組合で得られる整数kに対して指数的に抵抗値が変わる複数の可変抵抗を使用する。遮断周波数の周波数値をログスケールで一定に変わるようにしながら、利得を一定に維持させようとする場合、遮断周波数の周波数値及び利得値を決定する可変抵抗R
aの整数k
a及び利得値を決定する可変抵抗R
bの整数k
bをそれぞれ同一のサイズで一定に変化させれば、抵抗値が指数的に変わるので、遮断周波数の周波数値をログスケールで一定に変化させながら利得値を一定に維持することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、周波数帯域に関係なく、可変利得増幅器の利得の量子化によるエラーを最小化することができる可変抵抗回路を提供することを目的とする。
【0028】
これにより、本発明は、制御コードを利用してユーザが直観的に把握することが容易となるように可変利得を設定することができる可変抵抗回路及び、可変利得増幅器回路を提供する効果がある。
【0029】
本発明は、複数の可変抵抗を利用して可変利得増幅器を具現する場合、可変抵抗それぞれの制御コードの差異によって簡単に利得が定義される可変抵抗及び可変利得増幅器を提供する効果がある。
【0030】
これにより、本発明は、既存のバイナリー可変抵抗で近似値を求めるために使用する複雑な論理回路が省略され、デジタル制御部が簡単になり、これは、全体回路面積を減少させて、回路コストを低減し、デジタル論理回路で発生するノイズを顕著に低減し、増幅器の性能を増加させる効果がある。
【0031】
また、本発明は、可変遮断周波数フィルタの遮断周波数を使用頻度が高い高周波帯域でも精密に定義することができる可変抵抗及び可変遮断周波数フィルタ回路を提供する効果がある。
【0032】
本発明は、可変利得をデシベル(dB)単位で処理するか、遮断周波数のログ値を処理するに 慣れ親しんでいるユーザに直観的に理解されるのに容易なアナログ回路を提供する効果がある。
【0033】
このために、本発明は、制御コードが増加するにつれて抵抗値が指数関数的に増加する可変抵抗回路を提供する効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。しかし、本発明が実施例によって制限されるかまたは限定されるものではない。各図面に提示された同一の参照符号は、同一の部材を示す。
【0036】
以下の図面は、本発明の特徴を強調して示すために簡略化され、多少誇張されるように示されており、以下の図面の寸法は、実際本発明の製品の寸法と正確に一致するものではない。
【0037】
当業者なら、以下の図面の記載から各構成要素の長さ、周り、厚さなど寸法を容易に変形し、実際製品に適用することができ、このような変形は、本発明の権利範囲に属するものであることは、当業者に自明である。
【0038】
図6は、本発明の一実施例による可変抵抗を示す回路図である。
図6を参照すれば、前記可変抵抗は、第1抵抗セグメント210と第2抵抗セグメント211、212、213が直列で連結されており、第2抵抗セグメント211、212、213のそれぞれには、第1スイッチ221、222、223が並列連結され、第2スイッチ231、232、233が直列連結されている。
【0039】
図6の可変抵抗200は、2ビットの制御信号(b
0、b
1)によってその抵抗値が制御されるが、制御信号のビット数は、本発明の権利範囲を制限しない。可変抵抗200は、第1抵抗セグメント210、複数の第2抵抗セグメント211、212、213、各第2抵抗セグメント211、212、213と並列連結され、前記2ビットの制御信号によって第2抵抗セグメント211、212、213のうち少なくとも1つの連結状態を変更させる第1スイッチ221、222、223及び各第2抵抗セグメント211、212、213のそれぞれと直列で連結される第2スイッチ231、232、233を含む。第1スイッチ221、222、223に印加される制御信号と第2スイッチ231、232、233に印加される制御信号は、互いに相補的(complementary)な関係にある。したがって、制御信号によってR
2 211に対して第1スイッチ221または第2スイッチ231のうちいずれか一方は、閉まり(close)、他方は、開く(open)。
【0040】
可変抵抗200の抵抗値は、2ビットの制御信号で組合される整数(制御コード)
【0041】
【数4】
に対して指数関数で表現することができる。例えば、下記数式1のような関係式で表現が可能である。
【0042】
【数5】
この際、制御コードkが増加するにつれて、可変抵抗の全体抵抗値Rは指数的に増加し、その基準抵抗値はR
lsbである。
【0043】
図6の回路では、制御コードkが増加するにつれて可変抵抗の全体抵抗値Rが指数的に増加するように設計されたが、スイッチ及び論理回路の構成によっては、制御コードkが減少するにつれて可変抵抗の全体抵抗値Rが指数的に増加するように設計されることもでき、このような変形は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれることは、当該分野の専門家(skilled person)に自明である。
【0044】
前記数式1を満たす第1抵抗セグメント210及び複数の第2抵抗セグメント211、212、213それぞれの値は、制御信号の各ビットを含む線形関係式の係数として与えられ、これを求めるために、指数関数のテイラー近似化を利用することができる。例示的な実施例において、各ビット(b
0、b
1、…、b
N−1)または各ビットの組合(b
0b
1、b
0b
2、b
1b
2、…、b
0b
1…b
N−2b
N−1、etc.)の近似化係数は、Nビットの制御信号の指数関数に対するテイラー近似化(Taylor approximation)によって近似化される。この際、指数関数は、Nビットの制御信号の組合で得られる整数kに対する指数関数であり、整数kは、下記数式2によって示される。
【0045】
【数6】
前記数式1の指数関数をテイラー近似化すれば、次の数式3を得ることができる。
【0046】
【数7】
制御信号が2ビットの場合、
【0047】
【数8】
であり、前記数式3は、下記数式4のように表現されることができる。
【0049】
指数関数に対してテイラー近似化をする場合、その真値と近似値との間の誤差が収束するので、所望の範囲、例えば18次項まで計算し、近似化させることができる。
【0050】
前記数式4は、2個のビット(b
0、b
1)及び異なる2個のビットの積を含む項(b
0b
1)まですべて含んでいる。
図6の第1抵抗セグメント210及び複数の第2抵抗セグメント211、212、213であるR
1、R
2、R
3、R
4の抵抗値を前記数式のc
0、c
1、c
2、c
3に対応させれば、2ビットの制御信号(b
0、b
1)によって表現される制御コードkが増加するにつれて可変抵抗200の抵抗値が指数的に増加する。また、可変抵抗200の抵抗値に基準となる基準抵抗値R
lsbは、第1抵抗セグメント210の抵抗値に対応する。
図6に示された回路図は、第2抵抗セグメント211、212、213及びこれを迂回(bypass)する部分全体に第1スイッチ221、222、223及び第2スイッチ231、232、233が連結されている。
【0051】
一般的にスイッチが閉まった場合、理想的には、その寄生抵抗値(parasitic resistance)が0でなければならないが、実際には、0ではない抵抗値を有する。したがって、実際回路において2ビット可変抵抗を具現する場合、スイッチが閉まった場合の寄生抵抗値を考慮して、第1抵抗セグメント210及び複数の第2抵抗セグメント211、212、213の値を調節する場合がある。
図6を参照して、スイッチ221、222、223、231、232、233の寄生抵抗値を考慮した抵抗セグメント210、211、212、213の抵抗値調整過程の一例を説明する。
【0052】
図6を参照すれば、第1抵抗セグメント210と第2抵抗セグメント211、212、213が直列で連結されており、第2抵抗セグメント211、212、213それぞれには、第1スイッチ221、222、223が並列連結され、第2スイッチ231、232、233が直列連結されている。
【0053】
各第2抵抗セグメント211、212、213に対して第1スイッチ221、222、223またはスイッチ231、232、233のうちいずれか1つだけが閉まるので、制御コードkに関係なく、可変抵抗200の両端の間に連結されるスイッチの個数は、3個であって、一定である。例えば、k=0なら、3個のスイッチ221、222、223が閉まり、k=1なら、3個のスイッチ231、222、223が閉まり、k=2なら、3個のスイッチ221、232、223が閉まり、k=3なら、3個のスイッチ231、232、233が閉まる。したがって、
図6の回路では、第1スイッチ221、222、223及び第2スイッチ231、232、233が閉まった場合の寄生抵抗値(parasitic resistance)の影響を最小化することができる。
【0054】
可変抵抗200が有することができる最も小さい基準抵抗値R
lsbは、第1抵抗セグメント210 R
1の値と第1スイッチ221、222、223または第2スイッチ231、232、233が閉まった場合の寄生抵抗値を合算した値で表現されることができる。したがって、可変抵抗200の基準抵抗値R
lsbから寄生抵抗値を差し引いた値を第1抵抗セグメント210 R
1の抵抗値に調整することができる。
【0055】
一方、寄生抵抗値が基準抵抗値に比べて無視できるほど小さい場合には、上記抵抗値調整過程は省略されることができる。
【0056】
図7は、本発明のさらに他の一実施例による可変抵抗を示す回路図である。
図7の回路は、
図6の回路と論理的に等価的(logically equivalent)である。
【0057】
図7を参照すれば、可変抵抗300は、第1抵抗セグメント310と直列で連結される複数の第2抵抗セグメント311、312、313を含む。また、可変抵抗300は、各第2抵抗セグメント311、312、313と並列的に連結され、制御信号によって第2抵抗セグメント311、312、313のうち少なくとも1つの連結状態を変更させるスイッチ321、322、323を含む。
図6に示された回路図とは異なって、
図7の回路では、第2抵抗セグメント311、312、313に直列でスイッチが連結されない。
図7に示された可変抵抗300も、
図6の可変抵抗200と同様に、2ビットの制御信号(b
0、b
1)で表現される制御コードkが増加するにつれて、可変抵抗300の抵抗値が指数的に増加し、可変抵抗300の抵抗値と制御コードkは、前記数式4を満たす。
【0059】
図7の可変抵抗300は、
図6の可変抵抗200と論理的に等価的なので、制御コードkによって具現される基本的な制御動作は類似している。
一方、
図7の可変抵抗300は、
図6の可変抵抗200に比べて必要なスイッチの数を半分に低減することができ、制御信号(b
0、b
1)が含まれる論理回路を単純化することができるという長所がある。このような長所は、コストを節減するのに役に立つ。
【0060】
一方、
図7の可変抵抗300は、
図6の可変抵抗200とは異なって、可変抵抗300の両端の間に連結される全体スイッチの個数が制御コードkによって0個〜3個となるように変化し、一定でない。例えば、k=0なら、3個のスイッチ321、322、323がすべて閉まるが、k=1なら、2個のスイッチ322、323が閉まり、k=2なら、2個のスイッチ321、323が閉まり、k=3なら、3個のスイッチ321、322、323がすべて開放されるので、閉まるスイッチの数は0である。したがって、各スイッチ321、322、323の開放/短絡状態による寄生抵抗値の影響を考慮して各抵抗セグメント310、311、312、313の抵抗値が決定される。
【0061】
例えば、制御コードkが0であるときには、すべてのスイッチ321、322、323が閉まるので、可変抵抗300の両端の間の抵抗は、第1抵抗セグメント310 R
5の抵抗値と、抵抗セグメントR
6とスイッチ321の寄生抵抗値の並列等価抵抗値と、抵抗セグメントR7とスイッチ322の寄生抵抗値の並列等価抵抗値と、抵抗セグメントR
8とスイッチ323の寄生抵抗値の並列等価抵抗値を合算した値で示される。
【0062】
したがって、第1抵抗セグメント310 R
5の抵抗値は、基準抵抗値R
lsbから前記並列等価抵抗値を差し引いた値として決定される。
【0063】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明の可変抵抗は、4ビットの制御信号(b
0、b
1、b
2、b
3)によってその抵抗値が制御されることができる。可変抵抗の抵抗値Rは、整数
【0064】
【数11】
が増加するにつれて指数的に増加し、可変抵抗の抵抗値Rは、下記の数式5によって示される。
【0065】
【数12】
前記数式5は、基本項、4個の異なるビット(b
0、b
1、b
2、b
3)及び異なる2個〜4個のビットの積(b
0b
1b
2b
3)を含む項まですべて含み、数式5をNビットに対して一般化すれば、下記数式6のように示すことができる。
【0066】
【数13】
前記数式6は、基本項、N個の異なるビット(b
0、b
1、b
2、b
3、…、b
N−1)及び異なる2個〜N個のビットの積(b
0b
1b
2b
3…b
N−1)を含む項まですべて含む。前記数式6を満たすように回路を構成する場合、可変抵抗の抵抗値は、制御コードkが増加するにつれて指数的に増加し、その基準抵抗値がR
lsbとなるように設計することができる。
【0067】
図8は、可変抵抗の一実施例400を示す回路図である。
図8において可変抵抗400は、第1抵抗セグメント410と、第1抵抗セグメント410と直列で連結される複数の第2抵抗セグメント412〜426とを含む。可変抵抗400は、また、第2抵抗セグメント412〜426のそれぞれに並列連結され、制御信号によって各第2抵抗セグメント412〜426のうちいずれか1つの連結状態を変更させる第1スイッチ432〜446と、各第2抵抗セグメント412〜426と直列連結される第2スイッチ452〜466とをさらに含む。
【0068】
図6の実施例と同様に、第1スイッチ432〜446に印加される制御信号と第2スイッチ452〜466に印加される制御信号は、相補的な関係にある。
【0069】
図8の第1抵抗セグメント410及び複数の第2抵抗セグメント412〜426であるR
101〜R
116の値を前記数式5のc
0〜c
15に対応させれば、4ビットの制御信号(b
0、b
1、b
2、b
3)が増加するにつれて可変抵抗400の抵抗値がkに対して指数的に増加する。また、可変抵抗400の抵抗値に基準となる基準抵抗値R
lsbは、第1抵抗セグメント410の抵抗値に対応する。
【0070】
図9は、前記数式5を満たす可変抵抗500のさらに他の実施例を示す回路図である。
図9を参照すれば、可変抵抗500は、複数の可変抵抗単位ブロック510、520、530、540及び制御信号(b
2、b
3)によって可変抵抗単位ブロック510、520、530、540のうち少なくとも1つの連結状態を変更させるスイッチ550、560、570を含む。
図9に示された回路も、やはり下記の数式5を満たすように設計された。
【0071】
【数14】
前記数式5に関する説明は、既に前述したので省略する。
【0072】
可変抵抗500は、制御信号(b
0、b
1)によって内部連結状態が変わる複数の可変抵抗単位ブロック510、520、530、540及び制御信号(b
2、b
3)によって制御され、可変抵抗単位ブロック510、520、530、540の連結状態を変化させて、可変抵抗500の全体抵抗値を変更させるスイッチ550、560、570で構成される。
【0073】
4ビットの制御信号(b
0、b
1、b
2、b
3)のうちb
0、b
1は、可変抵抗単位ブロック510、520、530、540の内部連結状態を制御し、可変抵抗単位ブロック510、520、530、540の抵抗値を制御し、b
2、b
3は、各可変抵抗単位ブロック510、520、530、540の連結状態を制御する。この際、
図9に示された可変抵抗単位ブロック510、520、530、540の内部回路は、
図6または
図7の可変抵抗200、300が利用されることができる。
【0074】
図9において、可変抵抗単位ブロック510〜540がそれぞれ内部に直列連結される4個の抵抗セグメントで構成され、前記可変抵抗単位ブロック510〜540の内部構成は、
図6または
図7のように構成されることができる。この場合、可変抵抗500を構成する全体抵抗セグメントの数は、16個になることができ、これら各抵抗セグメントの抵抗値は、等比的に増加(または減少)する抵抗値を有することができる。前記等比的に変わる抵抗値は、等比数列または等比数列近似値を含むことができる。
【0075】
また、可変抵抗単位ブロック510〜540は、それぞれ並列接続されるスイッチ550〜570を備え、前記スイッチ550〜570は、それぞれ対応する4の倍数で増加する制御信号(b
2(4:0100)、b
3(8:1000)、b
2b
3(12:1100)によってスイチング制御され、各可変抵抗単位ブロック510〜540の内部スイッチ(
図6の場合、221〜223及び231〜233、
図7の321〜323)は、b
0及び/またはb
1の制御信号によってスイチング制御される。ここで、前記b
0及び/またはb
1は、当該可変抵抗単位ブロックの抵抗セグメントを選択する第2制御信号となり、前記b
2及び/またはb
3は、各可変抵抗単位ブロックを選択するための第1制御信号となる。
【0076】
したがって、前記可変抵抗単位ブロックがN個の抵抗セグメント(
図6及び
図7の場合、N=4)で構成され、可変抵抗単位ブロックがM(
図9の場合、M=4)個で構成された場合、
図9のような構成で可変抵抗を構成すれば、可変抵抗単位ブロックは、それぞれ対応するスイッチと並列連結され、前記各可変抵抗単位ブロックに並列連結されるスイッチは、N倍で増加するそれぞれ対応するM個の第1制御信号によってスイチング制御され、可変抵抗単位ブロックの内部スイッチは、N個の第2制御信号によってそれぞれ対応するスイッチがオン/オフ制御される。この際、前記可変抵抗の全体抵抗セグメント数は、M*N個になることができ、これらの抵抗セグメントは、前述したように、等比的に増加(または減少)する抵抗値を有することができる。
【0077】
図10は、
図9の可変抵抗の連結状態及び動作の実施例を示す図である。
図10を参照すれば、単位ブロック510に含まれた抵抗セグメント511 R
101は、数式5のc
0の値に対応し、抵抗セグメントR
102 512、R
103 513、R
104 514は、数式5のc
1〜c
3の値に対応することができる。また、単位ブロック520に含まれた抵抗セグメントR
105 521、R
106、R
107、R
108は、数式5のc
5、c
6、c
7、c
8に対応することができる。
【0078】
さらに
図9を参照すれば、2ビットの可変抵抗単位ブロック510、520、530、540の抵抗値と各可変抵抗単位ブロック510、520、530、540の連結状態を調節し、4ビット可変抵抗を具現する場合、
図8に示されたように、すべてのビット間の積を別々に制御し、4ビット可変抵抗で具現する場合に比べて、寄生抵抗値を減少させることができる長所がある。例えば、b
2=0であり、b
3=1である場合、
図9の可変抵抗において可変抵抗単位ブロック510、520、530、540のうち一部の可変抵抗単位ブロック520は、スイッチの動作に起因して短絡(short)される。この際、本発明の実施例による場合には、b
2ビットに起因して短絡される部分にただ1つのスイッチだけが存在する。したがって、実際抵抗値は、スイッチの寄生抵抗、例えば60オーム程度の値を有する。
図8のように、全体可変抵抗400のうちすべてのビット間の積を別々に制御し、4ビット可変抵抗で具現する場合、4個の抵抗415、416、417、418の代わりに、いずれもスイッチ435、436、437、438が連結されるので、全体寄生抵抗値は、1つのスイッチの寄生抵抗値の4倍、例えば240オーム程度の値を有する。したがって、
図9のように、階層的に可変抵抗を作る場合、スイッチによる寄生抵抗の影響を減少させることができるという長所がある。
【0079】
また、
図9の可変抵抗500では、制御信号の上位ビット(b
2、b
3)と下位ビット(b
0、b
1)の論理経路(logical path)が区分されるので、論理回路の具現を単純化することができる。
【0080】
図9のように、可変抵抗単位ブロック510、520、530、540に対する階層的(hierarchical)スイッチ構成を利用すれば、4ビット以上の可変抵抗の具現も単純化することができる。
【0081】
例えば、6ビットの可変抵抗(図示せず)を具現する場合、
図9の可変抵抗500と類似の構成の(各抵抗セグメントの抵抗値は異なる)可変抵抗モジュールを4個使用する構成が可能である。下位ビット(b
0、b
1)は、可変抵抗単位ブロックの内部スイッチの連結状態を制御し、中間ビット(b
2、b
3)は、可変抵抗モジュール内の可変抵抗単位ブロックの連結状態を制御し、上位ビット(b
4、b
5)は、可変抵抗モジュールと並列連結されるスイッチの連結状態を制御することができる。この際、前記6ビットの可変抵抗は、等価的に前記数式6を満たす。
【0082】
図9に示された複数の可変抵抗単位ブロック510、520、530、540が
図6または
図7の構成を取る場合、第1スイッチ221、222、223、321、322、323及び第2スイッチ231、232、233の寄生抵抗値を考慮して第1抵抗セグメント210、310及び第2抵抗セグメント211、212、213、311、312、313の値を調節する過程が可能であり、その方法は、既に前述したので省略する。
【0083】
さらに
図10を参照して、
図9の可変抵抗500の動作を説明する。
可変抵抗500は、複数の可変抵抗単位ブロック510、520、530、540を含み、各可変抵抗単位ブロック510、520、530、540は、複数の抵抗セグメントR
101〜R
116、例えば、R
109 531、R
111 533、R
113 541、R
114 542、R
115 543、R
116 544などを含む。可変抵抗単位ブロック510、520、530、540の抵抗値は、前記可変抵抗単位ブロック510、520、530、540に含まれる抵抗セグメントR
101〜R
116の連結可否または開放/短絡状態によって変わり、可変抵抗500の抵抗値は、可変抵抗単位ブロック510、520、530、540の抵抗値や可変抵抗単位ブロック510、520、530、540の連結可否あるいは短絡可否によって変更される。
【0084】
図10の(a)は、(b
0、b
1、b
2、b
3)=(0、0、0、0)、すなわちk=0であるときを示し、R
101だけが抵抗値として反映され、残りの抵抗セグメントR
102〜R
116は、短絡された状態を示す。
図10の(b)は、(b
0、b
1、b
2、b
3)=(0、1、0、0)、すなわちk=2であるときを示し、R
101及びR
103が抵抗値として反映され、残りの抵抗セグメントR
102、R
104〜R
116は、短絡された状態を示す。
図10の(c)は、(b
0、b
1、b
2、b
3)=(0、0、0、1)、すなわちk=8であるときを示し、R
101及びR
109が抵抗値として反映される状態を示す。
図10の(d)は、(b
0、b
1、b
2、b
3)=(0、1、0、1)、すなわちk=10であるときを示し、R
101、R
103、R
109、及びR
111が連結された状態を示す。
図10に示された可変抵抗500の抵抗値がk値が増加するにつれてログスケール上で線形的に(linear in dB)増加するので、k=0であるときの抵抗値とk=2であるときの抵抗値の比は、k=8であるときの抵抗値とk=10であるときの抵抗値の比と同一である。すなわち、R
101と(R
101+R
103)の比率と、(R
101+R
109)と(R
101+R
103+R
109+R
111)の比率が同一である。関係式を変形すれば、R
103/R
101=R
111/R
109の関係式が成立する。
【0085】
このような関係を拡張すれば、単位ブロック510は、ログスケール上で線形的に増加する可変抵抗であり、単位ブロック530も、ログスケール上で線形的に増加する。同様に、単位ブロック510、520、530、540それぞれは、ログスケール上で線形的に増加する可変抵抗である。
【0086】
図11は、
図6〜
図10の可変抵抗を利用して形成された可変利得増幅器の一例を示す回路図である。
図11に示された増幅器600は、可変抵抗610、620と、可変抵抗620と並列連結され、高周波出力電圧を減少させるキャパシタ630と、可変抵抗610、620及びキャパシター630に連結される演算増幅器640を含む。
【0087】
図4と比較して可変抵抗の構成は変わったが、可変抵抗610、620、キャパシタ630及び演算増幅器640間の関係は、
図4での関係と同一であり、利得値及び遮断周波数も同一である。
【0089】
図11で示された増幅器600は、可変抵抗610、620の抵抗値を変更し、利得値及び遮断周波数を変更することができる。
図6〜
図10に示された可変抵抗を使用するので、可変抵抗620を制御する制御コードk
bを線形的に増加させれば、可変抵抗620の抵抗値R
bが指数的に増加する。したがって、フィルタの場合、可変抵抗620の値を変更し、遮断周波数をログスケールで線形的に変化させることが容易である。
【0090】
可変抵抗610を制御する制御コードk
aを、k
bとk
aとの差異を一定に維持するように変化させれば、利得値をログスケールで線形的に変化させることができる。すなわち、
図11に示された増幅器においてその利得値は、制御コードk
aと制御コードk
bとの差異によって決定される。
【0091】
増幅器600においてk
bとk
aとの差異を一定に維持しながらk
bを線形的に変化させれば、増幅器600の遮断周波数をログスケールで線形的に変化させながら、増幅器600の利得値を一定に維持させることができる。
【0092】
図12は、
図6〜
図10の可変抵抗を利用して形成された可変利得増幅器の利得値及び利得値のデシベル値と制御信号を組み合わせて生成される整数kの関係を示すグラフである。
【0093】
可変抵抗620の抵抗値R
bが制御コードkが増加するにつれて指数的に増加するように関数を作った後、前記関数を線形的に近似させたので、Nビットの制御信号の組合で生成される整数kが増加するにつれて可変利得増幅器の全体利得値は指数的に増加する。また、kに対して可変抵抗620の全体抵抗値が指数的に変わるので、kが増加するにつれて利得値のデシベル値は線形的に増加する。
【0094】
図13は、
図6〜
図10の可変抵抗を利用して形成された可変利得増幅器を使用した場合、周波数による利得値の変化を示すグラフである。
【0095】
図5とは異なって、前述した理由によって、遮断周波数がログスケールで見たとき、線形的に変化し、遮断周波数が変わっても、一定に維持されなければならない直流での利得値の誤差も、
図5に比べて非常に減少したことが分かる。
【0096】
本発明の実施例による可変抵抗、可変利得増幅器、可変遮断周波数フィルタを制御する方法は、多様なコンピュータ手段を通じて行われることができるプログラム命令形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録されることができる。
【0097】
また、前記方法は、可変抵抗、可変利得増幅器、可変遮断周波数フィルタの制御信号を発生するコントローラのメモリにあらかじめプログラムされるソフトウェア/ファームウエアの形態で提供されることもでき、プログラムされた手順によって順次に行われることができる。
【0098】
前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。前記媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計され構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピィー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロップチカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto−optical media)、及びROM(Read Only Memory)、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納し実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例には、コンパイラーによって作われるもののような機械語コードだけでなく、インタプリターなどを使用してコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。上記ハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されることができ、その逆も同様である。
【0099】
以上のように、本発明では、具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施例及び図面によって説明されたが、これは、本発明のさらに全般的な理解を助けるために提供されるものに過ぎず、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の属する分野における通常的な知識を有する者ならこのような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0100】
したがって、本発明の思想は、説明された実施例に限定されて定められてはならないし、後述する特許請求範囲だけでなく、この特許請求範囲と均等または等価の変形があるすべてのものは、本発明の思想の範疇に属すると言える。