【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、患者の検体を測定するためのセンサシステムが提供され、このシステムは、患者の皮膚内への経皮的挿入に適合されたセンサと、患者の皮膚に近接して配置されるように適合されたハウジングと、ハウジングに解除可能(releasably)に取り付けられた電子機器ユニット、ハウジングを通して患者の皮膚内へとセンサを挿入するように構成されたアプリケータと、を含み、アプリケータはハウジングと解除可能に対合(mate)するように適合されていると共に、電子機器ユニットがハウジングに取り付けられるとハウジングから解除するように構成されている。
【0007】
第1の態様の実施形態では、電子機器ユニットはハウジング内へと摺動嵌合するように構成されている。
【0008】
第1の態様の実施形態では、電子機器ユニットは、電子機器ユニットがハウジング内へと摺動嵌合することをガイドするようにテーパ状とされている。
【0009】
第1の態様の実施形態では、電子機器ユニットは、ハウジングと自己整合する(self-align)ように構成された構造を有する。
【0010】
第1の態様の実施形態では、電子機器ユニット及びハウジングは相互係合端子をそれぞれ含み、電子機器ユニット及びハウジングは対合すると相互係合端子を封止するように構成されている。
【0011】
第1の態様の実施形態では、センサシステムは、安全ラッチ機構の解除前にセンサをアプリケータ内にロックするように構成された安全ラッチ機構を更に含む。
【0012】
第1の態様の実施形態では、ハウジングに解除可能に対合された電子機器ユニットはともにサブアセンブリを含み、サブアセンブリは約8cm
3以下の容積を有する。
【0013】
第1の態様の実施形態では、サブアセンブリの主表面は約8cm
2以下の表面積を有し、サブアセンブリの主表面は、使用の際に患者の皮膚に近接して置かれるように構成されている。
【0014】
第2の態様では、患者の検体を測定するためのセンサシステムが提供され、このシステムは、患者の皮膚内への経皮的挿入に適合されたセンサと、患者の皮膚に近接して配置されるように適合された電子機器ユニットを含むハウジングと、力を加えるとハウジングを通して患者の皮膚内へとセンサを挿入するように構成されたアプリケータと、を含み、アプリケータは安全ラッチ機構の解除前にアプリケータ内でセンサをロックするように構成された安全ラッチ機構を含む。
【0015】
第2の態様の実施形態では、アプリケータは、プランジャに力を加えると患者の皮膚内にセンサを挿入するように構成されたプランジャを含む。
【0016】
第2の態様の実施形態では、安全ラッチ機構はプランジャを静止位置にロックするように構成されている。
【0017】
第3の実施形態では、経皮的検体センサシステムを患者に埋め込むための方法が提供され、この方法は、アプリケータがハウジングに解除可能に対合され、且つハウジングが患者の体内へと挿入されるように構成されたセンサを含む、経皮的検体センサを患者に挿入するためのアプリケータを設けるステップと、ハウジングを患者の皮膚に近接して配置するステップと、センサを患者の体内へと挿入するステップと、電子機器ユニットをハウジング内へと挿入するステップと、を含み、アプリケータは、電子機器ユニットがハウジングに取り付けられるとハウジングから解除するように構成されている。
【0018】
第3の態様の実施形態では、電子機器ユニットを挿入するステップは、電子機器ユニットをハウジング内へと摺動するステップを含む。
【0019】
第3の態様の実施形態では、電子機器ユニットは、電子機器ユニットがハウジング内へと摺動することをガイドするように構成されたテーパ状とされている。
【0020】
第3の態様の実施形態では、電子機器ユニットは、電子機器ユニットをハウジングと自己整合させるように構成された構造を有する。
【0021】
第3の態様の実施形態では、電子機器ユニットは、ハウジング上の少なくとも1つの端子と相互係合するように構成された少なくとも1つの端子を含み、電子機器ユニットを挿入するステップは、電子機器ユニットをハウジングに解除可能に取り付け、それにより相互係合端子を水分から封止するステップを更に含む。
【0022】
第3の態様の実施形態では、アプリケータは、安全ラッチ機構の解除前にセンサをアプリケータ内にロックするように構成された安全ラッチ機構を更に含む。
【0023】
第3の態様の実施形態では、方法は、センサを患者の体内に挿入する前に安全ラッチ機構を解除するステップを更に含む。
【0024】
第4の態様では、患者の検体を測定するためのセンサシステムが提供され、このシステムは、患者の皮膚内への経皮的挿入に適合されたセンサと、患者の組織外部に配置されるように適合されたハウジングと、ハウジングに解除可能に取付け可能であり、センサと動作可能に接続する少なくとも1つの端子を含む電子機器ユニットと、を含み、ハウジング及び電子機器ユニットは互いにキーによって適合され、キーはセンサと電子機器ユニット間の動作可能な接続を制御する。
【0025】
第4の態様の実施形態では、ハウジングは少なくとも1つの端子を含み、電子機器ユニットは少なくとも1つの端子を含み、キーは、解除可能に取り付けられるときハウジングの端子を電子機器ユニットの端子に対合するように適合された構成を含む。
【0026】
第4の態様の実施形態では、ハウジング及び電子機器ユニットはそれぞれラベルを含み、それによりハウジングをラベルによって電子機器ユニットと対応させることができる。
【0027】
第4の態様の実施形態では、電子機器ユニットは、センサ情報が置かれている識別キーを備えてプログラムされる。
【0028】
第4の態様の実施形態では、識別キーは所期のセンサ寿命期間を示す情報を含む。
【0029】
第4の態様の実施形態では、識別キーは較正情報を含む。
【0030】
第4の態様の実施形態では、センサシステムは電子機器ユニットからの伝送を受け取るように構成された受信機を更に含み、伝送は識別キーを含み、受信機は伝送された識別キーからのセンサ情報を処理するように構成されている。
【0031】
第4の態様の実施形態では、センサシステムは電子機器ユニットからの伝送を受け取るように構成された受信機を更に含み、伝送は較正されたセンサデータを生成するように使用される較正情報を含み、受信機は、較正されたセンサデータを所定の期間にわたって表示するようにプログラムされている。
【0032】
第4の態様の実施形態では、ハウジング及び電子機器ユニットは電気的に適合され、電子機器ユニットは、ハウジングに置かれた識別キーを含む識別チップを処理するように構成されている。
【0033】
第5の態様では、患者の検体を測定するためのセンサシステムが提供され、このシステムは、患者の皮膚内への経皮的挿入に適合されたセンサと、患者の組織外部に配置されるように適合されたハウジングと、ハウジングに動作可能に取り付けられた電子機器ユニットと、及び電子機器ユニットからの伝送を受け取り、且つ少なくとも1つのセンサシステムのセンサデータを表示するように構成された受信機と、を含み、センサシステムは予め選択された条件に反応してセンサシステムを動作不能にするように構成されている。
【0034】
第5の態様の実施形態では、センサシステムは所定の期間の後にセンサを無効にすることによって動作不能になるように構成されている。
【0035】
第5の態様の実施形態では、電子機器ユニットがハウジングに解除可能に取り付けられており、センサシステムは、電子機器ユニットをハウジングから解除するとすぐにセンサを無効にすることによって、センサシステムを動作不能にするように構成されている。
【0036】
第5の態様の実施形態では、センサシステムは、電子機器ユニットをハウジングから解除するとすぐにセンサを患者から後退させる(retract)ことによって、センサを無効にするように構成されている。
【0037】
第5の態様の実施形態では、センサシステムは、電子機器ユニットをハウジングから解除するとすぐにセンサを不能にすることによって、センサを無効にするように構成されている。
【0038】
第5の態様の実施形態では、電子機器ユニットは、センサに関連する所定の期間を示す情報を提供する識別キーを備えてプログラムされている。
【0039】
第5の態様の実施形態では、受信機は所定の期間だけセンサデータを表示するように構成されている。
【0040】
第5の態様の実施形態では、センサシステムは所定の期間の後にセンサデータの表示を中止することによって動作不能になるように構成されている。
【0041】
第5の態様の実施形態では、受信機は、別のセンサシステムを起動する前にセンサの切断を確認するようにプログラムされている。
【0042】
第5の態様の実施形態では、電子機器ユニットはセンサ挿入を示す情報を伝送するようにプログラムされており、受信機はセンサシステムを起動する前にセンサ挿入を確認するようにプログラムされている。
【0043】
第5の態様の実施形態では、受信機はセンサデータを予め選択された変化に関して検査することによって、センサ挿入を識別するように構成されている。
【0044】
第5の態様の実施形態では、電子機器ユニットは、センサ寿命の所定の期間を示すセンサ情報を含む識別キーを備えてプログラムされている。
【0045】
第5の態様の実施形態では、識別キーは較正情報を更に含む。
【0046】
第6の態様では、患者の検体を測定するための方法が提供され、この方法は、患者の組織内への経皮的挿入に適合されたセンサ、患者の組織外部に配置されるように適合されたハウジング、ハウジングに解除可能に取付け可能に構成され、センサと動作可能に接続する少なくとも1つの端子を含む電子機器ユニットを含み、ハウジング及び電子機器ユニットは互いにキーによって適合され、キーはセンサと電子機器ユニット間の動作可能な接続を制御するシステムを含むセンサシステムを設けるステップと、センサを患者に埋め込むステップと、患者の検体濃度信号を所定期間にわたって連続的に測定するステップと、を含む。
【0047】
第6の態様の実施形態では、方法は、基準検体値を使用せずに検体濃度信号を較正するステップを更に含む。
【0048】
第6の態様の実施形態では、方法は、センサ挿入前に得られた保存較正情報を使用して検体濃度信号を較正するステップを更に含む。
【0049】
第6の態様の実施形態では、センサシステムは、少なくとも約7日間にわたって患者の検体濃度信号を連続的に測定するように構成されている。
【0050】
第6の態様の実施形態では、方法は、予め選択された条件に反応してセンサシステムを選択的に動作不能にするステップを更に含む。
【0051】
第7の態様では、埋め込み可能なグルコースセンサを使用して患者のグルコースを測定するための方法が提供され、この方法は、作用電極を設けることによって埋め込み可能なグルコースセンサの電極アセンブリを形成するステップと、作用電極に絶縁被覆を形成するステップと、絶縁被覆上に基準電極を形成するステップと、銀−塩化銀層を形成するように基準電極を塩素化処理するステップと、電極アセンブリを患者に埋め込むステップと、埋め込み可能なセンサを使用して患者のグルコース濃度を測定するステップと、を更に含む。
【0052】
第7の態様の実施形態では、患者のグルコース濃度を測定するステップは、所定の期間の後に実行される。
【0053】
第7の態様の実施形態では、期間は約3時間未満である。
【0054】
第7の態様の実施形態では、期間は約1時間以下である。
【0055】
第7の態様の実施形態では、方法は電極アセンブリを膜システムで被覆するステップを更に含み、ステップは電極アセンブリを患者に埋め込む前に実行される。
【0056】
第7の態様の実施形態では、方法は電極アセンブリをセンサ電極に動作可能に接続するステップを更に含む。
【0057】
第7の態様の実施形態では、患者のグルコース濃度を測定するステップは、少なくとも約3日間にわたって患者のグルコース濃度を連続的に測定するステップを含む。
【0058】
第8の態様では、患者の検体濃度を測定するための方法が提供され、この方法は、センサを形成するステップを含み、センサを形成するステップは、作用電極を設けるステップと、作用電極の一部の上に絶縁被覆を形成し、作用電極の少なくとも一部は露出された電気活性面積(electroactive surface area)を含むステップと、絶縁被覆の上に電気活性面積を有する基準電極を形成するステップと、基準電極に処置を施し、処置を施すステップによってセンサの生体内性能を強化するステップと、電気活性面積の少なくとも一部の上に膜システムを形成し、それにより感知を行うステップと、センサを患者に埋め込むステップと、患者の検体濃度を所定の期間にわたって連続的に測定するステップと、を含む。
【0059】
第8の態様の実施形態では、作用電極は金属ワイヤから形成される。
【0060】
第8の態様の実施形態では、金属ワイヤは白金を含む。
【0061】
第8の態様の実施形態では、絶縁被覆を形成するステップは、作用電極に絶縁被覆を蒸着させるステップを含む。
【0062】
第8の態様の実施形態では、絶縁被覆はポリ(パラ−キシリレン)を含む。
【0063】
第8の態様の実施形態では、基準電極は作用電極の周りに形成された銀ワイヤを含む。
【0064】
第8の態様の実施形態では、基準電極に処置を施すステップは、基準電極に塩素化処理を施すステップを含む。
【0065】
第8の態様の実施形態では、方法は基準電極の少なくとも一部を絶縁被覆で覆うステップを更に含み、基準電極の少なくとも一部は露出された電気活性面積を含む。
【0066】
第9の態様では、経皮的検体センサアセンブリが提供され、このアセンブリは、患者の皮膚上に取り付けるように適合されたハウジングと、患者の検体濃度を測定するように構成されたセンサと、を含み、センサは、出口部位で患者の皮膚を通して挿入するように構成された生体内部分と、ハウジングを通って延び、センサ挿入後に患者の皮膚上にとどまるように適合された生体外部分、及び生体内部分と生体外部分の間にありセンサ挿入後に出口部位を通って延びるように構成された移行部分と、を含み、センサは抗菌特性を有する。
【0067】
第9の態様の実施形態では、センサは微生物の成長を受動的に阻止するように構成されている。
【0068】
第9の態様の実施形態では、センサは、センサに抗菌特性を与える銀材料を含む。
【0069】
第9の態様の実施形態では、センサは微生物の成長を能動的に阻止するように構成されている。
【0070】
第9の態様の実施形態では、センサは微生物の成長を阻止する電流を通すように構成された補助電極を含む。
【0071】
第9の態様の実施形態では、移行部分は抗菌特性を有する。
【0072】
第10の態様では、経皮的検体センサアセンブリが提供され、このアセンブリは、患者の皮膚に取り付けるように適合されたハウジングと、第1の位置と第2の位置との間で互いに対して連接するように構成された第1の部分及び第2の部分を含むハウジングと、患者の検体値を測定するように構成されており、ハウジングから延び、患者の皮膚を通って挿入するように適合されているセンサと、を含む。
【0073】
第10の態様の実施形態では、ハウジングは、ハウジングが第1の位置にあるとき、センサの患者の体内への挿入をガイドするように構成されている。
【0074】
第10の態様の実施形態では、第1の位置及び第2の位置は、ハウジングが第1の位置にあるとき、センサを患者の体内へと挿入するように適合された挿入角度に枢動するように構成されている。
【0075】
第10の態様の実施形態では、挿入角度は調整可能である。
【0076】
第10の態様の実施形態では、センサは、ハウジングが第2の位置にあるとき、患者の検体の値を測定するように構成されている。
【0077】
第10の態様の実施形態では、センサアセンブリは、ハウジングの第1の部分と第2の部分を第2の位置に固定するための機械的継手を更に含む。
【0078】
第10の態様の実施形態では、第1の部分及び第2の部分は、第1の位置と第2の位置との間でハウジングの連接を可能にするように構成されたヒンジを含む。
【0079】
第10の態様の実施形態では、センサは、第1の位置と第2の位置との間でハウジングが連接する間、湾曲するように構成されている。
【0080】
第10の態様の実施形態では、センサは、センサが湾曲するときの動きを 吸収するように構成されている。
【0081】
第11の態様では、経皮的検体センサアセンブリが提供され、このアセンブリは、患者の皮膚に取り付けるように適合されたハウジングと、ハウジングと解除可能に対合するように構成された電子機器ユニットと、患者の検体の値を測定するように構成されたセンサと、を含み、センサは、電子機器ユニットがハウジングと対合するとき電子機器ユニットと動作可能に接続する。
【0082】
第11の態様の実施形態では、電子機器ユニットは、摺動嵌合、スナップ嵌め、圧入嵌め、及び締まり嵌めからなる群から選択される機械的嵌合によって、ハウジングと解除可能に対合するように構成されている。
【0083】
第11の態様の実施形態では、電子機器ユニットは、この電子機器ユニットから延びているタブと、取付けアセンブリであって、この取付けアセンブリから延びているタブを含む取付けアセンブリと、を含み、これらタブは、電子機器ユニットとハウジングとの対合をガイドするように構成されている。
【0084】
第11の態様の実施形態では、ハウジングは、解除可能に対合するとセンサを電子機器ユニットに動作可能に接続するように構成されている少なくとも1つの電気端子を含む。
【0085】
第11の態様の実施形態では、電子機器ユニットは、解除可能に対合するとハウジングの電気端子に係合するように構成されている少なくとも1つの電気端子を含む。
【0086】
第11の態様の実施形態では、ハウジングは少なくとも2つの電気端子を含む。
【0087】
第11の態様の実施形態では、電気端子はセンサと同軸に整合される。
【0088】
第11の態様の実施形態では、ハウジングの電気端子は導電性エラストマーを含む。
【0089】
第11の態様の実施形態では、センサはハウジングの電気端子に近接して、またはハウジングの電気端子内に配設されている。
【0090】
第11の態様の実施形態では、センサは電気端子を通って延びるように構成されている。
【0091】
第11の態様の実施形態では、センサアセンブリは、電子機器ユニットをそこに解除可能に対合したハウジングから解除するように構成された少なくとも1つの解除ラッチを更に含む。
【0092】
第11の態様の実施形態では、解除ラッチはハウジング上に置かれ、電子機器ユニットをそこに解除可能に対合したハウジングから、手動で解除するように構成されている。
【0093】
第12の態様では、患者の検体濃度を測定するための経皮的システムが提供され、このシステムは、患者の皮膚を通して経皮的に配置するように適合されたセンサと、患者の皮膚に近接して配置するように適合された取付けユニットと、を含み、取付けユニットはセンサデータを処理するように構成された電子機器ユニットを含み、センサは取付けユニットから患者の体内へと延びるように構成されている。
【0094】
第12の態様の実施形態では、センサは、取付けユニットから一定の距離を延びるように構成されている。
【0095】
第12の態様の実施形態では、センサは、取付けユニットから調整可能な距離を延びるように構成されている。
【0096】
第12の態様の実施形態では、システムは、取付けユニットの裏面に配設された接着パッドを更に含み、接着パッドは取付けユニットを患者の皮膚に接着するように構成されている。
【0097】
第12の態様の実施形態では、接着パッドは防水性である。
【0098】
第12の態様の実施形態では、接着パッドは、連続気泡発泡体、独立気泡発泡体、不織繊維、織用繊維、及びスパンレース繊維からなる群から選択される繊維を含む。
【0099】
第12の態様の実施形態では、接着パッドは取付けユニットの裏面を実質的に覆っている。
【0100】
第12の態様の実施形態では、接着パッドは取付けユニットの裏面の表面積より大きい表面積を覆うように構成されている。
【0101】
第12の態様の実施形態では、接着パッドは取付けユニットの裏面の表面積より2倍以上大きい表面積を覆うように構成されている。
【0102】
第12の態様の実施形態では、センサは、取付けユニットの縁より取付けユニットの中心に近い位置で取付けユニットを出るように構成されている。
【0103】
第12の態様の実施形態では、接着パッドは、取付けユニットの裏面に配設された延長可能な接着パッドを含み、延長可能な接着パッドは取付けユニットを患者の皮膚の上に接着するように構成されており、延長可能な接着パッドは伸張することによって解除されるように構成されている。
【0104】
第13の態様では、患者の検体を測定するための経皮的検体センサアセンブリが提供され、このアセンブリは、患者の皮膚上に取り付けるように構成されたハウジングと、遠位部分及び近位部分を含み、遠位部分は患者の皮膚を通って挿入されるように適合され、近位部分はハウジングに動作可能に接続されているセンサと、患者の検体を測定するように構成された電子機器と、を含み、電子機器はハウジングと連結されていると共に、少なくとも1つの電気端子を介してセンサと接続されており、電気端子は外環境の水分から実質的に封止されている。
【0105】
第13の態様の実施形態では、電気端子は、電気端子の少なくとも一部を実質的に取り囲む少なくとも1つの封止部材によって、外環境の水分から実質的に封止されている。
【0106】
第13の態様の実施形態では、電子機器は、ハウジングに脱着可能に接続可能な電子機器ユニットを含み、封止部材は、電子機器ユニットがハウジングに脱着可能に接続されるとき電気的接続を実質的に封止する。
【0107】
第13の態様の実施形態では、センサアセンブリは、電子機器ユニットがハウジングに脱着可能に接続されるとき封止部材に近接して配設される封止材を更に含む。
【0108】
第13の態様の実施形態では、封止部材は、可撓性材料、可鍛性材料、及びエラストマーからなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む。
【0109】
第13の態様の実施形態では、封止部材はシリコーン材料を含む。
【0110】
第13の態様の実施形態では、センサアセンブリはセンサの近位部分の周りに配設された封止材を更に含む。
【0111】
第13の態様の実施形態では、センサはハウジングから電気端子に近接して延び、またはハウジングから電気端子内を延びており、封止材はセンサと電気端子との間に空間を形成するように構成された粘性材料を含む。
【0112】
第13の態様の実施形態では、封止材は油、グリース、またはゲルを含む。
【0113】
第13の態様の実施形態では、封止部材はワセリンを含む。
【0114】
第14の態様では、経皮的検体センサが提供され、このセンサは、患者の皮膚を通して少なくとも部分的に挿入するように適合された生体内部分を含み、生体内部分は、患者の体内でセンサの生体内部分を安定位置に維持するように適合された固定機構を含む。
【0115】
第14の態様の実施形態では、固定機構は表面形状を有する少なくとも1つのワイヤを含む。
【0116】
第14の態様の実施形態では、固定機構はセンサの生体内部分から延びる少なくとも1つの構造を含み、この構造は、ピン(prong)、畝(ridge)、球状部、S曲部、突起(spine)、棘(barb)、翼、及びフックからなる群から選択される。
【0117】
第14の態様の実施形態では、固定機構は可変の表面形状を有する。
【0118】
第14の態様の実施形態では、固定機構の直径はセンサの生体内部分の少なくとも一部に沿って変化する。
【0119】
第14の態様の実施形態では、固定機構はセンサの生体内部分上に配設された多孔性材料を含む。
【0120】
第14の態様の実施形態では、多孔性材料はセンサに対する患者の組織の反応を修正(modify)するように構成されている。
【0121】
第14の態様の実施形態では、多孔性材料に生物活性剤が組み込まれている。
【0122】
第14の態様の実施形態では、多孔性材料は酸素富化材料を含む。
【0123】
第14の態様の実施形態では、センサの生体内部分内に生物活性剤が組み込まれている。
【0124】
第15の態様では、経皮的検体センサが提供され、このセンサは、遠位部分及び近位部分を含み、遠位部分は患者の皮膚を通して挿入するように適合されており、近位部分の少なくとも一部は遠位部分が患者に挿入されるとき患者の対外にとどまるように適合されており、センサは、このセンサの近位部分と遠位部分との間の動きを吸収するように構成されている。
【0125】
第15の態様の実施形態では、センサは、センサの生体内部分またはセンサの生体外部分での動きを吸収するように構成された湾曲を含む。
【0126】
第15の態様の実施形態では、湾曲は、屈曲することによる動きを吸収するように構成されている。
【0127】
第15の態様の実施形態では、センサは、拡張及び収縮するように構成された部材を含み、センサの生体内部分またはセンサの生体外部分での動きが吸収される。
【0128】
第15の態様の実施形態では、拡張及び収縮するように構成された部材は、ばね、アコーディオン、入れ子式デバイス(telescoping device)、及びベローズ式デバイスからなる群から選択される。
【0129】
第15の態様の実施形態では、センサは、患者の皮膚上に取り付けるように適合された取付けユニットを更に含み、センサは、このセンサの近位部分で取付けユニットに動作可能に接続されていると共に、センサの遠位部分で取付けユニットから延び、センサの遠位部分は患者の皮膚下の挿入位置へと挿入されるように適合されており、センサの長さの少なくとも一部は、センサの近位部分を取付けユニットとの動作可能な接続から外すことなく、且つ遠位部分を患者の皮膚下の挿入位置から実質的に外すことなく、センサの近位部分とセンサの遠位部分との間の動きを吸収するように構成されている。
【0130】
第15の態様の実施形態では、センサの長さの少なくとも一部は可変の剛性を有する。
【0131】
第15の態様の実施形態では、センサは、螺旋形状(helical configuration)を有する少なくとも1つのワイヤを含み、可変剛性は螺旋ワイヤの可変ピッチ及び螺旋ワイヤの可変断面のうち少なくとも1つによってもたらされる。
【0132】
第15の態様の実施形態では、可変剛性はワイヤの可変硬度(variable hardness)によってもたらされる。
【0133】
第16の態様では、患者の体内へと経皮的に挿入するように構成されたデバイスが提供され、このデバイスは、生体内部分及び生体外部分を含み、デバイスは動きを吸収するように構成されており、生体外部分の動きが生体内部分に実質的に伝達されないように構成されている。
【0134】
第17の態様では、患者の検体濃度を経皮的に測定するためのセンサが提供され、このセンサは、作用電極と、基準電極と、作用電極と基準電極の間に配設された絶縁体と、作用電極の電気活性部分上及び基準電極の電気活性部分上に配設された膜システムと、を含む。
【0135】
第17の態様の実施形態では、作用電極はワイヤを含み、基準電極はワイヤを含む。
【0136】
第17の態様の実施形態では、ワイヤ同士は同軸である。
【0137】
第17の態様の実施形態では、ワイヤはバルク材料を含む。
【0138】
第17の態様の実施形態では、ワイヤ同士は並置されている。
【0139】
第17の態様の実施形態では、基準電極は作用電極の周りに螺旋状に巻き付けられている。
【0140】
第17の態様の実施形態では、センサは対電極を更に含む。
【0141】
第17の態様の実施形態では、センサは別の作用電極を更に含む。
【0142】
第17の態様の実施形態では、別の作用電極は作用電極に並置されている。
【0143】
第17の態様の実施形態では、作用電極は検体濃度及びベースラインと相関する第1の信号を測定するように構成されており、別の作用電極は検体濃度による影響を実質的に受けずにベースラインと相関する第2の信号を測定するように構成されている。
【0144】
第17の態様の実施形態では、センサは、センサに動作可能に接続され第1の信号から第2の信号を減じるように構成された電子機器を更に含む。
【0145】
第17の態様の実施形態では、絶縁体はポリマー被覆を含む。
【0146】
第17の態様の実施形態では、絶縁体はパリレンを含む。
【0147】
第17の態様の実施形態では、膜システムの少なくとも一部に酵素が組み込まれており、酵素は検体と反応することができる。
【0148】
第17の態様の実施形態では、酵素は作用電極の電気活性部分上に配設されている。
【0149】
第17の態様の実施形態では、酵素は基準電極の電気活性部分上に実質的に配設されない。
【0150】
第17の態様の実施形態では、センサは絶縁体で形成されたウインドウを更に含み、ウインドウは作用電極の電気活性部分を露出させる。
【0151】
第17の態様の実施形態では、基準電極の電気活性部分は作用電極の長さに沿って分布されている。
【0152】
第17の態様の実施形態では、センサは、センサに動作可能に接続された電子機器を更に含み、電子機器はピコアンペア(pA)レベルの電流として検体濃度を測定するように構成されている。
【0153】
第17の態様の実施形態では、作用電極の電気活性部分は約0.000084cm
2から約0.016cm
2の表面積を有する。
【0154】
第17の態様の実施形態では、膜システムは少なくとも約50:1の酸素対検体の透過率を有する。
【0155】
第17の態様の実施形態では、膜システムは少なくとも約200:1の酸素対検体の透過率を有する。
【0156】
第18の態様では、患者のグルコース濃度を測定するための経皮的センサが提供され、このセンサは、電気活性部分を含む第1の電極と、電気活性部分を含む第2の電極と、電気活性部分の少なくとも一部の上に配設された膜システムと、を含み、膜システムは電極ドメイン、酵素ドメイン(enzyme domain)、及び抵抗ドメインを含み、センサは約40mg/dLから少なくとも約400mg/dLのグルコース濃度を測定するように構成されている。
【0157】
第18の態様の実施形態では、第1の電極は導電性ワイヤを含み、第2の電極は導電性ワイヤを含む。
【0158】
第18の態様の実施形態では、抵抗ドメインはグルコース透過性より高い酸素透過性を有する。
【0159】
第18の態様の実施形態では、センサは別個に堆積された阻害ドメインを含まず、アスコルビン酸塩(ascorbate)に対して実質的に無反応性である。
【0160】
第18の態様の実施形態では、電極ドメインは約0.1ミクロン(マイクロメートル)から約10ミクロンの厚さである。
【0161】
第18の態様の実施形態では、酵素ドメインは約0.1ミクロンから約10ミクロンの厚さである。
【0162】
第18の態様の実施形態では、抵抗ドメインは約0.1ミクロンから約10ミクロンの厚さである。
【0163】
第18の態様の実施形態では、電極ドメインはポリウレタンを含み、ポリウレタンは親水性成分を含む。
【0164】
第18の態様の実施形態では、酵素ドメインはグルコースオキシダーゼを含む。
【0165】
第18の態様の実施形態では、酵素ドメインはムタロターゼを更に含む。
【0166】
第18の態様の実施形態では、酵素ドメインは親水性ポリマーを更に含む。
【0167】
第18の態様の実施形態では、抵抗ドメインは親水性ポリウレタン及び疎水性ポリウレタンを含む。
【0168】
第18の態様の実施形態では、抵抗ドメインは約40重量パーセントから約60重量パーセントの親水性ポリウレタンを含む。
【0169】
第18の態様の実施形態では、抵抗ドメインは約40重量パーセントから約60重量パーセントの疎水性ポリウレタンを含む。
【0170】
第18の態様の実施形態では、センサは阻害ドメインを更に含み、阻害ドメインは、アスコルビン酸(ascorbic acid)、尿酸、及びアセトアミノフェンからなる群から選択される少なくとも1つの阻害物質の通過を減少させ、または通過を阻止するように構成されている。
【0171】
第18の態様の実施形態では、センサは生物活性剤を更に含み、生物活性剤は膜システム内に組み込まれている。
【0172】
第18の態様の実施形態では、第1の電極は作用電極を含み、第2の電極は基準電極を含み、基準電極は酵素ドメインから離れた位置に置かれている。
【0173】
第18の態様の実施形態では、センサはバイオインターフェース材料を更に含み、バイオインターフェース材料は第1の電極の電気活性部分及び第2の電極の電気活性部分を実質的に取り囲んでいる。
【0174】
第18の態様の実施形態では、バイオインターフェース材料は多孔性材料を含む。
【0175】
第18の態様の実施形態では、多孔性材料は生体内での患者の組織反応を修正するように構成されている。
【0176】
第18の態様の実施形態では、センサは多孔性材料に組み込まれた生物活性剤を更に含み、生物活性剤は生体内での患者の組織反応を修正するように構成されている。
【0177】
第18の態様の実施形態では、膜システムはムタロターゼを含む。
【0178】
第19の態様では、経皮的検体センサに膜システムを形成するための方法が提供され、この方法は、少なくとも2つの導電性電極を含むセンサを設けるステップと、センサ上に電極ドメインを堆積するステップと、電極ドメイン上に酵素ドメインを堆積するステップと、酵素ドメイン上に抵抗ドメインを堆積するステップと、を含み、それにより、電極ドメイン、酵素ドメイン、及び抵抗ドメインを含む膜システムが形成される。
【0179】
第19の態様の実施形態では、電極ドメインを堆積するステップは、センサ上に電極ドメインをスプレー被覆するステップを含む。
【0180】
第19の態様の実施形態では、電極ドメインを堆積するステップは、センサ上に電極ドメインを浸漬被覆するステップを含む。
【0181】
第19の態様の実施形態では、酵素ドメインを堆積するステップは、電極ドメイン上に酵素ドメインをスプレー被覆するステップを含む。
【0182】
第19の態様の実施形態では、酵素ドメインを堆積するステップは、電極ドメイン上に酵素ドメインを浸漬被覆するステップを含む。
【0183】
第19の態様の実施形態では、酵素ドメインを堆積するステップは、少なくとも2つの層を堆積して酵素ドメインを形成するステップを含む。
【0184】
第19の態様の実施形態では、抵抗ドメインを堆積するステップは、酵素ドメイン上に抵抗ドメインをスプレー被覆するステップを含む。
【0185】
第19の態様の実施形態では、抵抗ドメインを堆積するステップは、酵素ドメイン上に抵抗ドメインを浸漬被覆するステップを含む。
【0186】
第19の態様の実施形態では、電極ドメインを堆積するステップは、電極ドメインを少なくとも約40℃の温度で少なくとも約15分間硬化するステップを更に含む。
【0187】
第19の態様の実施形態では、酵素ドメインを堆積するステップは、酵素ドメインを少なくとも約40℃の温度で少なくとも約15分間硬化するステップを更に含む。
【0188】
第19の態様の実施形態では、抵抗ドメインを堆積するステップは、抵抗ドメインを少なくとも約40℃の温度で少なくとも約15分間硬化するステップを更に含む。
【0189】
第19の態様の実施形態では、電極ドメインを浸漬被覆するステップは、電極ドメインを約2.54cm/分から約7.62cm/分の挿入速度で浸漬被覆するステップを含む。
【0190】
第19の態様の実施形態では、電極ドメインを浸漬被覆するステップは、約0.5分から約2分のドウェル時間(dwell time)を含む。
【0191】
第19の態様の実施形態では、電極ドメインを浸漬被覆するステップは、約0.635cm/分から約5.08cm/分の取出し速度を含む。
【0192】
第19の態様の実施形態では、酵素ドメインを浸漬被覆するステップは、約2.54cm/分から約7.62cm/分の挿入速度を含む。
【0193】
第19の態様の実施形態では、酵素ドメインを浸漬被覆するステップは、約0.5分から約2分のドウェル時間を含む。
【0194】
第19の態様の実施形態では、酵素ドメインを浸漬被覆するステップは、約0.635cm/分から約5.08cm/分の取出し速度を含む。
【0195】
第19の態様の実施形態では、抵抗ドメインをスプレー被覆するステップは、ポリウレタンの溶液をスプレーするステップを含み、溶液は約95重量パーセントから約99重量パーセントの溶媒を含む。
【0196】
第19の態様の実施形態では、抵抗ドメインをスプレー被覆するステップは、アスコルビン酸塩の輸送を実質的に阻止する構造的形状を有する抵抗ドメインを得るように抵抗ドメインをスプレー被覆するステップを含む。
【0197】
第20の態様では、経皮的検体センサを形成するための方法が提供され、この方法は、第1の導電性ワイヤを設けるステップと、第1の導電性ワイヤ上に絶縁体を堆積するステップと、絶縁された第1の導電性ワイヤを得るステップと、絶縁された第1の導電性ワイヤの周りに第2の導電性ワイヤを巻き付けるステップと、絶縁体にウインドウを形成し、それにより第1の導電性ワイヤの一部を露出するステップと、センサ上に膜システムを形成するステップと、を含み、膜システムは実質的にウインドウを覆っている。
【0198】
第20の態様の実施形態では、ウインドウを形成するステップはグリットブラスト(grit-blasting)を含む。
【0199】
第20の態様の実施形態では、膜システムを形成するステップは、センサ上に電極ドメインを堆積するステップと、電極ドメイン上に酵素ドメインを堆積するステップと、酵素ドメイン上に抵抗ドメインを堆積するステップと、を含み、それにより、電極ドメイン、酵素ドメイン、及び抵抗ドメインを含む膜システムが形成される。
【0200】
第21の態様では、経皮的検体センサを形成するための方法が提供され、この方法は、検体濃度を測定するように構成された少なくとも1つの電気活性面を設けるステップと、電気活性面上に膜システムを形成するステップと、を含み、膜システムを形成するステップは電気活性面上に抵抗ドメイン溶液をスプレー被覆するステップを含み、抵抗ドメインは測定する検体に抵抗するように構成されている。
【0201】
第21の態様の実施形態では、膜システムを形成するステップは、電極ドメインを堆積するステップと、酵素ドメインを堆積するステップと、を更に含む。
【0202】
第22の態様では、検体測定システムが提供され、このシステムは、患者の皮膚に取り付けるように適合された取付けユニットと、取付けユニットに脱着可能に接続可能な電子機器ユニットと、電子機器ユニットが取付けユニットに脱着可能に接続されるとき電子機器ユニットに動作可能に接続されており、患者の皮膚を通して挿入するための生体内部分及び取付けユニットに接続される生体外部分を含み、検体の値を測定するためのセンサと、電子機器ユニットから受け取った検体測定値を受け取り処理するための通信局と、を含む。
【0203】
第22の態様の実施形態では、通信局は手持ち式受信機を含む。
【0204】
第22の態様の実施形態では、電子機器ユニットは複数のセンサで使用されるように設計されている。
【0205】
第23の態様では、経皮的検体センサシステムが提供され、この患者のグルコースの値を測定するように構成された電極と、電極上に堆積され電極へのグルコース輸送を制限するように構成された膜と、電極に動作可能に接続され電極によって生成された電流を測定するように構成されたセンサ電子機器ユニットと、を含み、センサ電子機器ユニットは少なくともピコアンペアレベルの電流を測定するように構成されている。
【0206】
第23の態様の実施形態では、センサ電子機器ユニットは電極によって生成された電流の値を直接測定するように構成されている。
【0207】
第23の態様の実施形態では、システムは電流をデジタル信号に変換するように構成されたアナログ/デジタル変換器を更に含む。
【0208】
第23の態様の実施形態では、電極は約0.000084cm
2から約0.016cm
2の表面積を有する露出電気活性的作用電極を含む。
【0209】
第23の態様の実施形態では、膜は少なくとも約50:1の検体対共検体濃度の透過率を有するように構成された抵抗ドメインを含む。
【0210】
第23の態様の実施形態では、透過率は少なくとも約200:1である。
【0211】
第24の態様では、患者の検体濃度を測定するためのセンサシステムが提供され、このセンサは、少なくとも1つの電極を含むセンサと、センサが埋め込まれているとき患者の検体濃度を測定するように構成されたセンサ電子機器ユニットと、を含む。
【0212】
第24の態様の実施形態では、センサ電子機器は、少なくとも1つの電極とのデータ通信においてデータサンプリング部分を含み、データサンプリング部分は、少なくとも1つの電極で電流を測定し、電流測定置を、電流を表すデジタル値に変換するように構成されているアナログ部分を含む。
【0213】
第24の態様の実施形態では、デジタル値は所定の時間間隔で収集される。
【0214】
第24の態様の実施形態では、所定の時間間隔はセンサ電子機器内でプログラム可能である。
【0215】
第24の態様の実施形態では、所定の時間間隔は約2秒から512秒の間隔でプログラム可能である。
【0216】
第24の態様の実施形態では、センサ電子機器は、患者の検体の値を示す信号を伝送するための送信機部分を含む。
【0217】
第24の態様の実施形態では、送信機部分は所定の伝送間隔で伝送するように構成されている。
【0218】
第24の態様の実施形態では、所定の伝送間隔はセンサ電子機器内でプログラム可能である。
【0219】
第24の態様の実施形態では、所定の伝送間隔は約2秒から10分の間隔でプログラム可能である。
【0220】
第24の態様の実施形態では、所定の伝送間隔は約30秒から5分の間隔でプログラム可能である。
【0221】
第24の態様の実施形態では、センサ電子機器は、プログラム可能な伝送間隔で患者の検体の値を示す信号を伝送するための送信機部分を含み、プログラム可能な伝送間隔は複数の所定の時間間隔である。
【0222】
第25の態様では、患者の体内に経皮的検体センサを挿入するためのシステムが提供され、このシステムは、患者の検体濃度を測定するための経皮的検体センサと、患者の皮膚に近接して配置されるように構成され、少なくともセンサの一部を受けるように構成されたハウジングと、センサを、ハウジングを通して患者の体内へと挿入するように構成された針と、ハウジングに解除可能に対合するように構成されたアプリケータと、を含み、アプリケータは、ハウジングを通して針及びセンサを患者の体内へと押し込むように構成されたプランジャを含む。
【0223】
第25の態様の実施形態では、システムは、針と動作可能にリンクされ、針を患者から後退させるとすぐに針をアプリケータ内へと引き込むように構成された導管サブアセンブリを更に含む。
【0224】
第25の態様の実施形態では、導管サブアセンブリは、ハウジングを通して針をガイドするように構成された導管を更に含む。
【0225】
第25の態様の実施形態では、針のサイズは約28ゲージから約18ゲージである。
【0226】
第25の態様の実施形態では、針のサイズは約28ゲージから約25ゲージである。
【0227】
第25の態様の実施形態では、システムは、針の引抜き中に、針からのセンサの位置を維持するように構成されたプッシュロッドを更に含む。
【0228】
第25の態様の実施形態では、プランジャはプッシュロッドに動作可能にリンクされていると共に、針の引抜き中にプッシュロッドを拡張位置に維持するように構成されている。
【0229】
第25の態様の実施形態では、センサは、患者に挿入されるとすぐにアプリケータから解除されるように構成されている。
【0230】
第25の態様の実施形態では、ハウジングは患者の皮膚に近接して置かれるように構成されていると共に、センサ挿入後に患者の皮膚下でセンサを支持するように構成されており、アプリケータはハウジングと解除可能に対合するように構成された基部を含む。
【0231】
第25の態様の実施形態では、ハウジングは、針の引抜き後にハウジングから基部を解除するように構成された少なくとも1つの解除ラッチを更に含む。
【0232】
第25の態様の実施形態では、基部はハウジングから自動的に解除するように構成されている。
【0233】
第25の態様の実施形態では、ハウジング及びアプリケータは、ハウジングとアプリケータが対合する際の挿入角度を実質的に画成する主軸をそれぞれ含む。
【0234】
第25の態様の実施形態では、ハウジング及び基部は、調整可能な挿入角度で解除可能に対合するように構成されている。
【0235】
第25の態様の実施形態では、アプリケータは本体と基部と、を含み、所定の角度が本体の主軸と基部の主軸の間で画成されており、角度は挿入角度を実質的に画成する。
【0236】
第25の態様の実施形態では、ハウジング及びアプリケータの少なくとも1つが約0°から約90°の挿入角度を画成する。
【0237】
第25の態様の実施形態では、挿入角度は約45°である。
【0238】
第25の態様の実施形態では、センサはハウジングからある距離を延びるように構成されており、距離は挿入の深さに対応する。
【0239】
第25の態様の実施形態では、挿入の深さは調整可能である。
【0240】
第26の態様では、患者の体内に経皮的検体センサを挿入するためのシステムが提供され、このシステムは、患者の検体濃度を測定するための経皮的検体センサと、患者の皮膚に近接して配置されるように適合され、センサの少なくとも一部を受けるように適合されたハウジングと、ハウジングを通して患者の体内へとセンサを挿入するように構成された針と、ハウジングを通して患者の体内へと針及びセンサを挿入し、その後ハウジングから針を後退させるように構成されたアプリケータと、を含み、針を後退させることによって針をアプリケータ内でロックし、アプリケータが再使用されないようにする。
【0241】
第26の態様の実施形態では、アプリケータはハウジングと解除可能に対合する。
【0242】
第27の態様では、患者の体内に経皮的検体センサを挿入するためのシステムが提供され、このシステムは、患者の検体濃度を測定するための経皮的検体センサと、患者の皮膚に近接して配置されるように適合され、センサの少なくとも一部を受けるように適合されたハウジングと、ハウジングを通して患者の体内へとセンサを挿入するように構成された針と、機械的ラッチシステムを介して動作可能に接続された複数の部品を含むアプリケータと、を含み、アプリケータは、ハウジングを通して患者の体内へと針及びセンサを挿入し、その後手動の力に反応してハウジングから針を後退させるように構成されている。
【0243】
第28の態様では、患者の検体濃度を測定するための経皮的システムが提供され、このシステムは、患者の皮膚を通して経皮的に配置されるように適合されたセンサと、患者の皮膚に近接して配置されるように適合された取付けユニットと、取付けユニットを通して患者の皮膚へとセンサを挿入するように構成されたアプリケータと、を含み、アプリケータはセンサ挿入中、取付けユニットと対合するように適合されている。
【0244】
第28の態様の実施形態では、アプリケータは患者の体内へとセンサを挿入するように適合された少なくとも1つの針を含む。
【0245】
第28の態様の実施形態では、アプリケータは取付けユニットを通して針及びセンサを押し込むように構成されたプランジャを含む。
【0246】
第28の態様の実施形態では、アプリケータは針及びセンサを押し込むように構成されたプランジャを含む。
【0247】
第28の態様の実施形態では、針は、センサを患者の体内へ挿入した後にアプリケータ内に続いて引き込まれるように適合されている。
【0248】
第28の態様の実施形態では、針は、引込み後にアプリケータ内で不可逆的に保持されている。
【0249】
第28の態様の実施形態では、取付けユニットは少なくとも1つの電極端子を更に含み、針の挿入または針の引込みによって、センサが端子に近接して、または電気端子内に配設される。
【0250】
第28の態様の実施形態では、アプリケータは取付けユニットに解除可能に対合するように構成された基部を含む。
【0251】
第28の態様の実施形態では、取付けユニットは、アプリケータを取付けユニットから解除するように構成された少なくとも1つの解除ラッチを含む。
【0252】
第28の態様の実施形態では、取付けユニットは、センサとセンサ電子機器の間に電気的接続をもたらすために少なくとも1つの電気端子を含む。
【0253】
第28の態様の実施形態では、センサ電子機器は、取付けユニットに解除可能に取り付けられる電子機器ユニットを含み、電気端子は、電子機器ユニットが取付けユニットに解除可能に取り付けられるとき外環境の水分から実質的に封止される。
【0254】
第28の態様の実施形態では、電子機器ユニット及び取付けユニットは脱着可能な接続を通して互いに脱着可能に接続されるように構成されており、脱着可能な接続は、スナップ嵌め、締まり嵌め、圧入嵌め、及び対合的嵌合からなる群から選択される。
【0255】
第28の態様の実施形態では、取付けユニットは、取付けユニットから電子機器ユニットを解除するように構成された少なくとも1つの解除ラッチを含む。
【0256】
第28の態様の実施形態では、電気端子がエラストマー端子を含み、センサは、使用の際にエラストマー端子がセンサの周りで弛緩するようエラストマー端子を通って延びるように構成されている。
【0257】
第28の態様の実施形態では、システムは2つの電気端子を含む。
【0258】
第28の態様の実施形態では、取付けユニットは、センサが患者の体内に挿入されるとき患者の皮膚に近接して置かれるように適合された基部を含む。
【0259】
第28の態様の実施形態では、基部は外縁を有する裏面を含み、センサは外縁で裏面から出る。
【0260】
第29の態様では、患者の体内に経皮的センサを挿入するための単一使用アプリケータシステムが提供され、このアプリケータは、患者の皮膚を通って経皮的に配置されるように構成されたセンサと、患者の体内にセンサを挿入するように構成され、患者の体内に挿入する前にセンサが針内部に配設されている針と、患者の皮膚に近接して配置されるように適合されたハウジングと、針を患者の皮膚へと挿入するように構成されたアプリケータと、を含み、針及びセンサはセンサに挿入する前にアプリケータ内に配設され、アプリケータは、センサを患者の体内に経皮的に配置し針をアプリケータ内へと不可逆的に引き込むよう針及びセンサを患者の皮膚へと挿入するように構成されている。
【0261】
第29の態様の実施形態では、アプリケータは、自動化された機構の作動に反応してセンサを挿入するように構成されている。
【0262】
第29の態様の実施形態では、アプリケータは、ユーザによってアプリケータに加えられる手動の力に反応してセンサを挿入するように構成されている。
【0263】
第29の態様の実施形態では、アプリケータは、センサが患者の体内に経皮的に挿入された後、ハウジングから解除されるように構成されている。
【0264】
第29の態様の実施形態では、アプリケータは、センサ挿入前及びセンサ挿入中にハウジングに解除可能に取り付けられている。
【0265】
第30の態様では、アプリケータを使用して患者の体内へと経皮的検体センサを挿入するための方法が提供され、この方法は、患者の体内へと経皮的検体センサを挿入するためのアプリケータを設けるステップと、患者の皮膚上に取付けユニットを配置し、アプリケータが取付けユニットに解除可能に対合され、アプリケータがセンサを患者の体内に挿入するための針を含むステップと、針及びセンサを患者の皮膚内へと挿入するために、アプリケータの部品を押し込むステップと、センサを患者の体内に残しながら針を患者の皮膚から後退させるためにアプリケータの部品を引き出すステップと、アプリケータを取付けユニットから解除するステップと、を含む。
【0266】
第30の態様の実施形態では、取付けユニットが患者の皮膚に接着される。
【0267】
第30の態様の実施形態では、押し込むステップは、針及びセンサを挿入角度で患者の皮膚内へと挿入するようにアプリケータの部品を押し込むステップを含み、挿入角度はアプリケータによって決定される。
【0268】
第30の態様の実施形態では、取付けユニットは、センサと接続するように構成されている少なくとも1つの電気端子を含む。
【0269】
第30の態様の実施形態では、押し込むステップは、センサを患者の皮膚内へ、且つ電気端子の近位側の位置へと挿入するステップを含む。
【0270】
第30の態様の実施形態では、引き出すステップは、センサが電気端子に近接して配設されるようにセンサから針を後退させるステップを含む。
【0271】
第30の態様の実施形態では、電気端子は、センサが電気端子に近接して配設されるときセンサに機械的安定性をもたらすように構成されている。
【0272】
第30の態様の実施形態では、取付けユニットは少なくとも1つの電気端子を含むサブアセンブリを含み、サブアセンブリは取付けユニットに対して連接する。
【0273】
第30の態様の実施形態では、方法は第1の位置と第2の位置との間でサブアセンブリを連接するステップを更に含む。
【0274】
第30の態様の実施形態では、サブアセンブリはセンサ挿入中、第1の位置にある。
【0275】
第30の態様の実施形態では、連接するステップはアプリケータを取付けユニットから解除するステップの後に実行される。
【0276】
第30の態様の実施形態では、連接するステップは、第1の位置と第2の位置との間でサブアセンブリを枢動させ、それによりセンサが湾曲するステップを含む。
【0277】
第30の態様の実施形態では、センサを湾曲させるステップは、センサの2つの端部間での動きを吸収するように構成された屈曲をもたらす。
【0278】
第30の態様の実施形態では、方法は、電子機器ユニットを取付けユニットに対合させるステップを更に含む。
【0279】
第30の態様の実施形態では、対合させるステップは、電子機器ユニットを取付けユニットに対合させるステップを含み、それによりセンサと電子機器ユニットの間に電気的接続が形成される。
【0280】
第30の態様の実施形態では、対合させるステップは、電子機器ユニットを取付けユニットに対合させるステップを含み、それによりセンサと電子機器ユニットの間の電気的接続が実質的に封止される。
【0281】
第30の態様の実施形態では、対合させるステップは、患者の検体濃度を測定するステップを更に含む。
【0282】
第30の態様の実施形態では、対合させるステップは、単点基準検体モニタからのデータを使用して検体濃度を較正するステップを更に含む。
【0283】
第30の態様の実施形態では、対合させるステップは、試験管内試験の保存データを使用して検体濃度を較正するステップを含む。
【0284】
第30の態様の実施形態では、対合させるステップは、別の経皮的検体センサからのデータを使用して検体濃度を較正するステップを含む。
【0285】
第30の態様の実施形態では、アプリケータは、ユーザがアプリケータを把持することによってもたらされる連続的な力によって、押し込むステップ及び引き出すステップが達成されるように構成されている。
【0286】
第31の態様では、患者の検体濃度を経皮的に測定するための方法が提供され、この方法は、第1の経皮的検体センサを患者に挿入するステップと、患者の第1の検体濃度を測定するステップと、第2の経皮的検体センサを患者に挿入するステップと、患者の第2の検体濃度を測定するステップと、第1の経皮的検体センサからの第1の検体濃度を使用して、第2の経皮的検体センサからの第2の検体濃度を較正するステップと、第1の経皮的検体センサを患者から取り外すステップと、を含む。
【0287】
第32の態様では、基準検体データまたはセンサ検体データの許容性を評価するための方法が提供され、この方法は、検体センサからのセンサ検体データを受け取り、このセンサ検体データが少なくとも1つのセンサデータ点を含むステップと、変換関数(conversion function)を使用してセンサ検体データを較正データに変換するステップと、基準検体モニタから基準データを受け取り、この基準データが少なくとも1つの基準データ点を含むステップと、センサデータまたは基準データの許容性を判断するステップと、を含む。
【0288】
第32の態様の実施形態では、対合させるステップが、基準データ点を実質的に時間対応するセンサデータ点と対応させることによって形成された、少なくとも1つの対応データ対を有する較正設定を形成するステップを含み、較正設定から変換関数が計算される。
【0289】
第32の態様の実施形態では、センサデータまたは基準データの許容性を判断するステップが、クラークエラーグリッド(Clarke Error Grid)、差分絶対値平均計算(mean absolute difference calculation)、変更計算レート(rate of change calculation)、コンセンサスグリッド(consensus grid)、レートグリッド(rate grid)、標準的な臨床的受入検査からなる群から選択される受入検査を使用して、センサデータまたは基準データの許容性を判断するステップを含む。
【0290】
第32の態様の実施形態では、方法は、許容性の正の判断に反応して基準データ点を使用して変換関数を再計算するステップを更に含み、それにより再計算された変換関数が得られる。
【0291】
第32の態様の実施形態では、検体センサからの別のセンサ検体データを受け取り、別のセンサ検体データが少なくとも1つのセンサデータ点を含むステップと、再計算された変換関数を使用して別のセンサ検体データを別の較正データに変換するステップと、を更に含む。
【0292】
第32の態様の実施形態では、方法は別の較正データを表示するステップを更に含む。
【0293】
第32の態様の実施形態では、方法は許容性の負の判断に反応して較正設定を調整するステップを更に含み、それにより調整された較正設定が得られる。
【0294】
第32の態様の実施形態では、較正設定を調整するステップは、少なくとも1つの対応データ対を較正設定から排除するステップを含む。
【0295】
第32の態様の実施形態では、少なくとも1つの対応データ対を排除するステップが、調和性が最も小さい対応データ対(a least concordant matched data pair)を較正設定から排除するステップを含む。
【0296】
第32の態様の実施形態では、少なくとも1つの対応データ対を排除するステップが、最も古い対応データ対を較正設定から排除するステップを含む。
【0297】
第32の態様の実施形態では、方法は、調整された較正設定から変換関数を再計算するステップを更に含み、それにより再計算された調整済みの較正設定が得られる。
【0298】
第32の態様の実施形態では、検体センサからの別のセンサ検体データを受け取り、センサ検体データが少なくとも1つのセンサデータ点を含むステップと、再計算された調整済みの変換関数を使用して、別のセンサ検体データを別の較正データに変換するステップと、を更に含む。
【0299】
第32の態様の実施形態では、方法は別の較正データを使用して基準検体データの許容性を判断するステップを更に含む。
【0300】
第32の態様の実施形態では、方法は、許容性の正の判断に反応して再計算された調整済みの変換関数を使用して、別のセンサ検体データを別の較正データに変換するステップを更に含む。
【0301】
第32の態様の実施形態では、方法は別の較正データを表示するステップを更に含む。
【0302】
第32の態様の実施形態では、較正を調整するステップ、変換関数を再計算するステップ、及び基準検体データの許容性を判断するステップが、許容性の負の判断に反応して繰り返される。
【0303】
第32の態様の実施形態では、方法は、許容性の負の判断に反応して較正データの表示を変更するステップを更に含む。
【0304】
第33の態様では、検体センサを較正するための方法が提供され、この方法は、検体センサを患者の体内へと挿入するステップと、検体センサからのセンサデータを受け取り、センサデータが患者の検体濃度測定値を表す少なくとも1つのセンサデータ点を含むステップと、センサデータを、変換関数を使用して較正データに変換するステップと、を含み、変換関数を計算する際、センサ挿入前に試験管内試験から得られた情報が使用される。
【0305】
第33の態様の実施形態では、試験管内試験から得られた情報は検体センサの検体に対する感度測定値を含む。
【0306】
第33の態様の実施形態では、方法は基準検体モニタからの基準データを受け取るステップを更に含み、基準データは少なくとも1つの基準データ点を含み、基準データ点は変換関数を計算する際に使用される。
【0307】
第33の態様の実施形態では、検体センサは第1の作用電極及び第2の作用電極を含み、これら第1の作用電極及び第2の作用電極は、検体濃度測定値からベースラインを減じて、センサデータ点がベースライン信号なしに検体濃度を表すように構成されている。
【0308】
第34の態様では、センサデータを評価するための方法が提供され、この方法は、第1の期間にわたって検体センサからのセンサデータを受け取り、センサデータが少なくとも1つのセンサデータ点を含むステップと、第1の期間のセンサデータを、変換関数を使用して較正データに変換し、それにより第1の期間の変換されたセンサデータが得られるステップと、第2の期間にわたって検体センサからのセンサデータを受け取り、センサデータが少なくとも1つのセンサデータ点を含むステップと、第2の期間のセンサデータを、変換関数を使用して較正データに変換し、それにより第2の期間の変換されたセンサデータが得られるステップと、第2の期間の変換されたセンサデータを第1の期間の変換されたセンサデータと比較し、それにより異常データ値の有無を判断するステップと、を含む。
【0309】
第34の態様の実施形態では、第2の期間の変換されたセンサデータを第1の期間の変換されたセンサデータと比較するステップが、生理学的なパラメータに基づいてセンサデータの差異を評価するステップを含む。
【0310】
第34の態様の実施形態では、センサデータの差異を評価するステップが、時間間隔を置いた少なくとも2つの較正されたセンサデータ値間の変化率を判断するステップを含む。
【0311】
第34の態様の実施形態では、約3mg/dL/分以上の変化率は異常データ値と表示する。
【0312】
第34の態様の実施形態では、第2の期間の変換されたセンサデータを第1の期間の変換されたセンサデータと比較するステップが、統計学的なパラメータに基づいてセンサデータの差異を評価するステップを含む。
【0313】
第34の態様の実施形態では、統計学的なパラメータは、5分間に約20%以上の値の変化を含む。
【0314】
第34の態様の実施形態では、比較するステップは、異常データ値が存在することを判断し、センサデータの変換を中止するステップを更に含む。
【0315】
第34の態様の実施形態では、比較するステップは、異常データ値が存在しないことを判断し、第3の期間の検体センサからのセンサデータを受け取り、センサデータが少なくとも1つのセンサデータ点を含むステップと、第3の期間のセンサデータを、変換関数を使用して較正データに変換し、それにより第3の期間の変換されたセンサデータが得られるステップを更に含む。
【0316】
第34の態様の実施形態では、方法は第2の期間または第1の期間の変換されたセンサデータを、ユーザインターフェースに表示するステップを更に含む。
【0317】
第34の態様の実施形態では、比較するステップは異常データ値が存在することを判断し、第2の期間または第1の期間の変換されたセンサデータの表示を中断するステップを更に含む。
【0318】
第34の態様の実施形態では、比較するステップは異常データ値が存在しないことを判断し、第2の期間または第1の期間の変換されたセンサデータを、ユーザインターフェースに表示するステップを更に含む。
【0319】
第34の態様の実施形態では、比較するステップは異常データ値が存在することを判断し、少なくとも1つのグルコース濃度値を推定するステップを更に含む。
【0320】
第35の態様では、センサデータを評価するための方法が提供され、この方法は、検体センサからの第1のデータストリームを受け取り、データストリームが少なくとも1つのセンサデータ点を含むステップと、検体センサからの第2のデータストリームを受け取り、データストリームが少なくとも1つのセンサデータ点を含むステップと、第2のセンサデータストリームと第1のセンサデータストリームとを比較して異常値の有無を検出するステップと、を含む。
【0321】
第35の態様の実施形態では、第2のセンサデータストリームと第1のセンサデータストリームとを比較するステップは、信号雑音比を評価するステップを含む。
【0322】
第35の態様の実施形態では、第2のセンサデータストリームと第1のセンサデータストリームとを比較するステップは、残差(residuals)を評価するステップを含む。
【0323】
第35の態様の実施形態では、第2のセンサデータストリームと第1のセンサデータストリームとを比較するステップは、第1のセンサデータストリームまたは第2のセンサデータストリームのパターンを認識するステップを含む。
【0324】
第35の態様の実施形態では、方法は第1のデータストリームまたは第2のデータストリームの推定を実行するステップを更に含む。
【0325】
第35の態様の実施形態では、推定を実行するステップがフィルタリングするステップを含む。
【0326】
第36の態様では、センサデータを評価するための方法が提供され、この方法は、第1の期間の検体センサからのデータストリームを受け取り、データストリームが少なくとも1つの生センサデータ点(raw sensor data point)を含むステップと、第1の期間のデータストリームをフィルタリングし、それにより少なくとも1つのフィルタリングされたセンサデータ点が得られるステップと、生センサデータ点及びフィルタリングされたセンサデータ点を比較し、それにより雑音のレベルが判断されるステップと、を含む。
【0327】
第36の態様の実施形態では、方法は生センサデータ点及びフィルタリングされたセンサデータ点を受信機に伝送するステップを含み、生センサデータ点とフィルタリングされたセンサデータ点を比較するステップが受信機で実行される。
【0328】
第36の態様の実施形態では、方法は、所定の閾値を超える雑音レベルに反応して、フィルタリングされたセンサデータ点を伝送するステップを更に含む。
【0329】
第36の態様の実施形態では、方法は、所定の閾値に満たない雑音レベルに反応して、生センサデータ点を伝送するステップを更に含む。
【0330】
第36の態様の実施形態では、方法は、センサデータを較正するステップを更に含み、所定の閾値を超える雑音レベルに反応して、フィルタリングされたセンサデータ点が伝送される。
【0331】
第36の態様の実施形態では、方法は、生センサデータ点を較正するステップを更に含み、所定の閾値に満たない雑音レベルに反応して、較正された生センサデータ点が伝送される。
【0332】
第37の態様では、連続的検体センサが自己診断するための方法が提供され、この方法は、連続的検体センサからのセンサデータのストリームを受け取り、ストリームが少なくとも1つのセンサデータ点を含むステップと、変換関数を使用してセンサデータを較正されたデータに変換するステップと、センサデータまたは較正されたデータの自己診断テストを実行するステップと、連続的検体センサの動作モードを設定するステップと、を含む。
【0333】
第37の態様の実施形態では、自己診断テストを実行するステップは、較正されたデータの変化率またはセンサデータの変化率を評価するステップを含む。
【0334】
第37の態様の実施形態では、自己診断テストを実行するステップは、較正されたデータの加速率またはセンサデータの加速率を評価するステップを含む。
【0335】
第37の態様の実施形態では、自己診断テストを実行するステップは、将来のセンサデータまたは将来の較正されたデータを予測するステップと、予測されたデータを時間対応する測定されたデータと比較するステップと、を含む。
【0336】
第37の態様の実施形態では、自己診断テストを実行するステップは、センサデータのベースラインの変化または較正されたデータのベースラインの変化を検出するステップを含む。
【0337】
第37の態様の実施形態では、自己診断テストを実行するステップは、連続的検体センサの感度の変化を検出するステップを含む。
【0338】
第37の態様の実施形態では、動作モードを設定するステップは、開始モード、通常モード、及び中断モードからなる群から選択されるモードを設定するステップを含む。
【0339】
第37の態様の実施形態では、センサの起動に反応して開始モードが設定される。
【0340】
第37の態様の実施形態では、自己診断テストの結果に反応して開始モードが設定される。
【0341】
第37の態様の実施形態では、動作モードを設定するステップは、センサを開始モードに設定するステップを含み、開始モードは変換関数を決定するステップを含む。
【0342】
第37の態様の実施形態では、動作モードを設定するステップは、開始モードが変換関数を決定した後、通常モードを設定するステップを含む。
【0343】
第37の態様の実施形態では、動作モードを設定するステップは、自己診断テストの結果に反応して通常モードを設定するステップを含む。
【0344】
第37の態様の実施形態では、動作モードを設定するステップは、通常モードを設定するステップを含み、通常モードはセンサデータを連続的に変換し表示するステップを含む。
【0345】
第37の態様の実施形態では、動作モードを設定するステップは、所定の期間に基準検体値を受け取った後、中断モードを設定するステップを含む。
【0346】
第37の態様の実施形態では、動作モードを設定するステップは、自己診断テストの結果に反応して中断モードを設定するステップを含む。
【0347】
第37の態様の実施形態では、動作モードを設定するステップは、センサを中断モードに設定するステップを含み、中断モードはセンサデータの連続的な変換または表示を中断するステップを含む。
【0348】
第38の態様では、検体センサからの連続的検体センサデータを処理するための方法が提供され、この方法は、検体センサからの較正された検体センサデータを連続表示するステップと、連続的検体センサからの別のセンサデータを受け取り、センサデータは少なくとも1つのセンサデータ点を含むステップと、センサ内の不正確度またはセンサデータ内の不正確度を診断するようにセンサデータ点の自己診断テストを実行するステップと、を含む。
【0349】
第38の態様の実施形態では、方法は、自己診断テストの診断に反応して、較正された検体センサデータの連続表示を変えるステップを更に含む。
【0350】
第38の態様の実施形態では、連続表示を変えるステップは、不正確度の診断に反応して、較正されたデータの表示を中断するステップを含む。
【0351】
第38の態様の実施形態では、連続表示を変えるステップは、患者からの基準検体データを要求するステップを含む。
【0352】
第39の態様では、連続的検体センサを起動するためのシステムが提供され、このシステムは、連続的検体センサに動作可能にリンクされ、センサからの少なくとも1つのセンサデータ点を受け取るように構成されたセンサデータモジュールと、センサデータモジュールに動作可能にリンクされ、センサデータを較正するようにプログラムされたプロセッサモジュールと、プロセッサモジュールに動作可能にリンクされ、センサ内の不正確度またはセンサデータ内の不正確度を診断するようにプログラムされたフェールセーフモジュールと、を含む。
【0353】
第39の態様の実施形態では、システムはセンサデータを反映する情報を出力するように構成されたインターフェース制御モジュールを更に含み、フェールセーフモジュールは、不正確度の診断に反応して情報の出力を変えるように構成されている。