特許第5960908号(P5960908)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5960908
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】電子体温計
(51)【国際特許分類】
   G01K 7/00 20060101AFI20160719BHJP
【FI】
   G01K7/00 361D
   G01K7/00 361E
【請求項の数】6
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-509595(P2015-509595)
(86)(22)【出願日】2013年4月2日
(86)【国際出願番号】JP2013002281
(87)【国際公開番号】WO2014162351
(87)【国際公開日】20141009
【審査請求日】2015年6月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(72)【発明者】
【氏名】栗尾 勝
(72)【発明者】
【氏名】桑原 弘明
【審査官】 岡田 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−24595(JP,A)
【文献】 特表2008−544287(JP,A)
【文献】 特開平5−42606(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01K 7/00− 7/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
計測された温度データに基づいて被検者の体温データを算出する電子体温計であって、
前記体温データの算出が正常に終了したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により正常に終了したと判定された場合に、正常に終了したことを示す出力を行う出力手段と、
前記出力手段により前記出力が開始された後に計測される温度データの変化に基づいて、前記電子体温計が前記被検者の測定部位から取り外されたか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により取り外されたと判断した場合に、ユーザからの指示を受けることなく所定の処理を実行する実行手段と、を備え、
前記所定の処理は、前記出力手段により開始された出力を停止する処理を含むことを特徴とする電子体温計。
【請求項2】
前記判断手段は、前記出力が開始された後に計測された温度データが、所定の閾値に到達した場合に、前記電子体温計が前記被検者の測定部位から取り外されたと判断することを特徴とする請求項1に記載の電子体温計。
【請求項3】
前記判断手段は、前記体温データの算出が正常に終了した時点において計測された温度データと、前記出力が開始された後に計測された温度データとの差分値が、所定の閾値に到達した場合に、前記電子体温計が前記被検者の測定部位から取り外されたと判断することを特徴とする請求項1に記載の電子体温計。
【請求項4】
所定の処理は、表示部のバックライトを点灯及び消灯する処理、及び/または、前記算出された体温データを無線送信する処理を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子体温計。
【請求項5】
前記出力手段は、正常に終了したことを示す出力として、音、光、または振動を出力することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子体温計。
【請求項6】
前記体温データは、計測された温度データに基づいて予測処理を実行することにより算出された体温データ、または、計測された温度データに基づいて実測処理を実行することにより算出された体温データ、を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子体温計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検者の体温を測定する電子体温計に関するものである。
【背景技術】
【0002】
被検者の体温を測定する電子体温計においては、従来より、操作性の向上や部品点数の削減に伴うコスト低減といった観点から、操作スイッチ点数の最小化が図られてきた。
【0003】
このため、一般に、電子体温計は1つの操作スイッチに対して複数の機能をもたせ、ユーザが種々の指示を入力できる構成となっている。例えば、電源スイッチにおいては、押圧時間(長押しまたは短押し)等を認識することで、異なる処理が実行されるよう構成されている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−024595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電源スイッチに複数の機能をもたせる構成とした場合、例えば、体温測定終了後に、電源OFF以外の所定の処理を実行させるべく電源スイッチを操作したにも関わらず、誤って電源をOFFにしてしまうといった事態が想定されうる。
【0006】
この場合、再び電源をONにしたとしても、直近の体温測定結果は消去されているため、ユーザは、再度、体温測定を行わなければならないといった不都合がある。
【0007】
このようなことから、操作スイッチ点数の最小化を図るにあたっては、1つの操作スイッチに複数の機能をもたせるだけでは十分とはいえず、例えば、体温測定のためにユーザが行う一連の動作のうち、現在が、いずれの状態にあるのかを電子体温計自身が判断し、ユーザからの指示を受けなくとも、自動的に適切な処理を実行する構成とすることで、ユーザによる操作スイッチの操作回数を減らすことが、有効であると考えられる。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、電子体温計において、操作スイッチの点数を最小化するとともに、ユーザによる操作スイッチの操作回数を削減できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る電子体温計は、計測された温度データに基づいて被検者の体温データを算出する電子体温計であって、前記体温データの算出が正常に終了したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により正常に終了したと判定された場合に、正常に終了したことを示す出力を行う出力手段と、前記出力手段により前記出力が開始された後に計測される温度データの変化に基づいて、前記電子体温計が前記被検者の測定部位から取り外されたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により取り外されたと判断した場合に、ユーザからの指示を受けることなく所定の処理を実行する実行手段と、を備え、前記所定の処理は、前記出力手段により開始された出力を停止する処理を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電子体温計において、操作スイッチの点数を最小化するとともに、ユーザによる操作スイッチの操作回数を削減することが可能となる。
【0011】
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施の形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
図1図1は、本発明の一実施形態にかかる電子体温計100の外観構成を示す図である。
図2図2は、電子体温計100の機能構成を示す図である。
図3図3は、電子体温計100により計測された温度データの一例を示す図である。
図4A図4Aは、第1の実施形態における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。
図4B図4Bは、第1の実施形態における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。
図5図5は、第2の実施形態における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。
図6図6は、第3の実施形態における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。
図7図7は、第4の実施形態における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。
図8図8は、第5の実施形態における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。
図9図9は、第6の実施形態における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0014】
なお、以下の各実施形態の説明において用いる、“ユーザ”には、体温の測定を受ける被検者と、被検者に対して体温の測定を行う測定者の両方または一方が含まれるものとする。また、被検者と測定者とが同一人の場合にあっては、当該被検者を指すものとする。
【0015】
[第1の実施形態]
<1.電子体温計の外観構成>
はじめに電子体温計の外観構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子体温計100の外観構成を示す図である。図1において、101は本体ケースであり、後述する演算制御部等の電子回路、電池(電源部)等を収納している。
【0016】
102は測温部であり、内部には温度を計測するためのサーミスタが収納されている。103は電源ON/OFFスイッチであり、1回押圧すると電源部がONとなり、再度押圧すると電源部がOFFとなる。104は表示部であり、被検者の体温を表示する。
【0017】
なお、図1の例では、電源ON/OFFスイッチ103を有する電子体温計について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、リードスイッチにより電源のON/OFFを行う電子体温計(つまり、電源ON/OFFスイッチ103を有していない電子体温計)であってもよいことはいうまでもない。
【0018】
また、本実施形態に係る電子体温計100は、温度データの時間変化に基づいて被検者の体温を予測する電子体温計(予測体温測定を行う電子体温計)であっても、実測体温測定を行う電子体温計であってもよい。
【0019】
<2.電子体温計の機能構成>
次に、電子体温計100の機能構成について説明する。図2は、電子体温計100の機能構成を示す図である。図2に示すように、電子体温計100は、温度を計測し、ディジタル信号として出力する温度計測部210と、当該ディジタル信号から温度データを算出し、更に算出した温度データを用いて被検者の体温データを算出する演算制御部220とを備える。なお、演算制御部220は、体温データの算出のほか、電子体温計100全体の制御も行う。
【0020】
更に、電子体温計100は、測定結果を表示する、バックライト用のLED231を備えた表示部230(図1の表示部104に対応する)と、電子体温計100の内部状態(体温測定正常終了等の内部状態)を知らせるために音声を出力する音声出力部240と、ユーザからの指示を受け付ける操作部250(図1の電源ON/OFFスイッチ103に対応する)と、各部に電源を供給する電源部260とを備える。
【0021】
温度計測部210は、測温部102に設置されたサーミスタRth、基準抵抗素子Rref、コンデンサC、測温用CR発振回路、及びCR発振回路に接続される素子を切り替えるスイッチ回路から構成され、サーミスタRthの抵抗値(=温度)、基準抵抗素子Rrefの抵抗値に応じた周波数のディジタル信号を出力する。なお、温度計測部210の構成は一例であって、これに限定されるものではない。
【0022】
演算制御部220は、温度計測部210より出力されるディジタル信号の周波数を計測するカウンタ226を備える。
【0023】
また、カウンタ226により計測された周波数に基づいて温度データを算出するプログラムを格納したROM222(予測体温測定を行う電子体温計にあっては、更に、算出された温度データの時間変化に基づいて、被検者の体温を予測する予測処理を行うプログラムを格納したROM222)と、算出された温度データを時系列で記憶するためのRAM223と、所定の音声データ(音声IC)を格納したEEPROM224と、ROM222に格納されたプログラムに従った演算や音声データの出力を行う演算処理部221とを備える。
【0024】
また、演算処理部221における演算結果を表示する表示部230を制御するための表示制御部227を備える。
【0025】
更に、演算制御部220は、上記カウンタ226、表示制御部227、演算処理部221、温度計測部210を制御する制御回路225を備える。
【0026】
なお、上記説明では、所定の音声データをEEPROM224に格納する構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ROM222に格納し、EEPROM224を持たない構成としてもよい。
【0027】
また、図2には記載されていないが、電子体温計100の内部状態を知らせるための構成として、音声出力部240に代えて、あるいは、音声出力部240に加えて、バイブレータ部が配されていてもよい。また、算出した体温データを外部に無線送信するための無線通信部が配されていてもよい。
【0028】
<3.温度データの説明>
次に、電子体温計100の体温測定処理における温度データの変化について説明する。図3は、電子体温計100の体温測定処理における温度データの変化を示す図であり、横軸に、電源がONになってからの経過時間を、縦軸に、算出された温度データを示している。
【0029】
図3に示すように、電源がONになり温度データの算出が開始されると、ユーザが電子体温計100を被検者の腋窩等の測定部位に挿入し、当該測定部位に先端の測温部102が接触するまでの間は、周囲の環境温度に等しい温度データが出力される。
【0030】
一方で、ユーザが電子体温計100を被検者の腋窩等の測定部位に挿入し、当該測定部位に先端の測温部102が接触すると、温度データが上昇を開始する。電子体温計100では、温度データが上昇することで、予測体温測定を行う電子体温計にあっては、予測処理を開始する。更に、温度データが継続的に上昇し、予測値の算出が完了すると、予測処理を終了する。
【0031】
また、実測体温測定を行う電子体温計にあっては、電子体温計100が腋窩等の測定部位に挿入された状態が継続するため、引き続き温度データが上昇することとなる。そして、所定時間(例えば10分程度)が経過すると、温度データは被検者の体温と平衡となり、一定温度に収束するため、実測処理が終了する。
【0032】
ここで、予測処理または実測処理が終了し、被検者の体温データを算出すると、電子体温計100では、体温データの算出が完了したことを、メロディ等の所定の音声(または、光、振動等)により、ユーザに知らせる。これにより、ユーザは、体温データの算出が完了したことを認識し、腋窩等の測定部位より、電子体温計100を取り出す。
【0033】
電子体温計100が取り出され、先端の測温部102が腋窩等の測定部位に対して非接触となると、(算出された体温データの表示は維持される一方で)温度データは低下し、所定時間が経過すると、電源がONになった直後の温度データ(周囲の環境温度に等しい温度データ)に戻る。
【0034】
このように、体温データの算出が正常終了し、ユーザに対して体温データの算出が完了したことを知らせた後に生じる温度データの低下は、ユーザが、電子体温計100を取り出したことによるものと判断することができる。
【0035】
換言すると、体温データの算出が正常終了したことを知らせた後に生じる温度データの低下は、当該出力が、ユーザによって認識されたことを示している。したがって、例えば、体温データの算出が正常終了した後の温度データの低下を監視しておき、所定の閾値以下まで温度データが低下したと判定された場合に、電子体温計100が被検者の測定部位より取り出されたと判断することで、体温データの算出が正常終了したこと示す出力を自動的に停止させる構成を実現することが可能となる。
【0036】
<4.体温測定処理の流れ>
次に、予測体温測定を行う電子体温計100における体温測定処理の流れについて説明する。図4A、4Bは、予測体温測定を行う電子体温計100における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。
【0037】
電源ON/OFFスイッチ103が押圧され電源がONになると、図4A及び図4Bに示す体温測定処理が開始される。
【0038】
ステップS401では、温度計測を開始し、温度データを所定間隔で算出する。ステップS402では、算出された温度データが所定の条件を満たしているか否かを判定する。ステップS402において、温度データが所定の条件を満たしていないと判定された場合には、電子体温計100が被検者の測定部位に挿入されていないと判断し、温度データが所定の条件を満たすまで待機する。
【0039】
一方、ステップS402において温度データが所定の条件を満たしたと判定された場合には、ステップS403に進み、電子体温計100が測定部位に挿入され、先端の測温部102が測定部位に接触したと判断し、ステップS404に進む。
【0040】
ステップS404では、予測処理を開始する。更に、ステップS405では、予測処理により予測値が算出されたか否かを判定し、予測値が算出されたと判定された場合には、予測成立と判断し、ステップS406に進み、予測処理を終了するとともに、算出された予測値を被検者の体温データとして表示し、記憶する(この場合、体温測定は正常終了したと判断される)。
【0041】
一方、例えば、電子体温計100の先端の測温部102が被検者の測定部位からずれ、温度データが低下するなどの事態が生じた結果、ステップS405において予測値が算出されなかったと判定された場合には、予測不成立と判断し、ステップS408に進む。ステップS408では、測定エラーを示す表示及び音声出力等の告知処理を実行し、ユーザに対して、体温測定が正常終了しなかったことを知らせる。その後、図4BのステップS415に進む。
【0042】
一方、ステップS406において、体温測定が正常終了したと判断した後は、ステップS410において、体温測定が正常終了したことを示す測定終了音(例えばメロディ)を出力する。なお、メロディ音は、健常者、高齢者のいずれもが聞き取ることができるように、1kHz〜5kHzまでの音を含むような構成にしておくことが好ましい。
【0043】
ステップS410において、体温測定が正常終了したことを示す測定終了音が出力された後は、ステップS411において、温度データの監視を継続し、温度データが所定の閾値以下、例えば、32℃以下まで低下していないか否かを判定する。
【0044】
ステップS411において温度データが所定の閾値以下まで低下していると判定された場合には、ステップS413に進む。ステップS413では、電子体温計100が測定部位から取り出され、先端の測温部102が測定部位と非接触になったと判断し、ステップS414において、既に出力されている測定終了音を停止する。
【0045】
一方、ステップS411において、温度データが所定の閾値以下まで低下していないと判定された場合には、ステップS412に進み、予め定められた測定終了音の鳴動時間に到達したか否かを判定し、予め定められた鳴動時間に到達していないと判定された場合には、ステップS411に戻り、温度データが所定の閾値以下まで低下していないか否かを判定する。
【0046】
一方、ステップS412において、予め定められた鳴動時間に到達したと判定された場合には、ステップS414に進み、既に出力されている測定終了音を停止する。
【0047】
このような構成とすることで、ユーザは、測定終了音を認識したら、測定部位から電子体温計100を取り出すだけで、電源ON/OFFスイッチ103を操作しなくとも自動的に測定終了音を停止させることが可能となる。
【0048】
ステップS415では、電源ON/OFFスイッチ103が押圧されたか否かを判定する。電源ON/OFFスイッチ103が押圧されていないと判定された場合には、電源ON/OFFスイッチ103が押圧されるまで待機する。
【0049】
一方、電源ON/OFFスイッチ103が押圧されたと判定された場合には、ステップS416に進み、体温測定処理を終了する。なお、再度、体温測定を行う場合には、電源ON/OFFスイッチ103を押圧すればよい。
【0050】
なお、図4Bの例では、ステップS415において電源ON/OFFスイッチ103が押圧されたか否かを判定する構成としているが、本発明はこれに限定されず、電源ON/OFFスイッチ103の押圧は、常時監視しておき、割り込み処理として実行するように構成してもよい。また、オートパワーオフ機能を配し、電源ON/OFFスイッチ103が押圧されなくとも、所定時間が経過したら、自動的に体温測定処理を終了するように構成してもよい。
【0051】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る電子体温計100では、予測処理において体温データが算出され表示された後、体温測定が正常終了したことを示す測定終了音が出力された場合であっても、温度データの監視を継続させる構成とした。そして、温度データが所定の閾値以下まで低下したと判定された場合に、当該出力中の測定終了音がユーザによって認識され、電子体温計100が測定部位から取り出されたと判断し、ユーザからの指示を受けることなく自動的に測定終了音を停止させる構成とした。
【0052】
これにより、ユーザは、測定終了音を認識したら、測定部位から電子体温計100を取り出すだけで、自動的に測定終了音を停止させることが可能となる。
【0053】
つまり、電子体温計において、操作スイッチの点数を最小化するとともに、ユーザによる操作スイッチの操作回数を削減することが可能となった。
【0054】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、電子体温計100が予測体温測定を行う電子体温計の場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、電子体温計100が実測体温測定を行う電子体温計の場合であっても同様に適用可能である。以下、本実施形態における体温測定処理について説明する。
【0055】
図5は、実測体温測定を行う電子体温計100における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。実測体温測定を行う電子体温計100が起動すると、図5に示す体温測定処理が開始される。
【0056】
ステップS401では、温度計測を開始し、温度データを所定間隔で算出する。ステップS402では、算出された温度データが所定の条件を満たしているか否かを判定する。ステップS402において、温度データが所定の条件を満たしていないと判定された場合には、電子体温計100が被検者の測定部位に挿入されていないと判断し、所定の条件を満たすまで待機する。
【0057】
一方、ステップS402において温度データが所定の条件を満たしたと判定された場合には、ステップS403に進み、電子体温計100が測定部位に挿入され、先端の測温部102が測定部位に接触したと判断し、ステップS501に進む。
【0058】
ステップS501では、実測時間(例えば、10分)のカウントを開始する。更に、ステップS502では、実測時間のカウント開始後に温度の低下が発生していないか否かを判定する。
【0059】
ステップS502において、例えば、電子体温計100の先端の測温部102が被検者の測定部位からずれるなどして、温度データの低下が発生したと判定された場合には、ステップS506に進む。ステップS506では、最高温度を保持し、体温データとして表示部230に表示する。その後、ステップS503に進む。
【0060】
一方、ステップS502において、温度データの低下が発生していないと判定された場合には、ステップS503において、温度上昇の変化(傾き)が一定値以下に収束したか否かを判定する。ステップS503において、温度データの変化(傾き)が一定値以下に収束したと判定された場合には、ステップS505に進む。
【0061】
一方、ステップS503において、温度上昇の変化(傾き)が一定値以下に収束していないと判定された場合には、ステップS504に進み、実測時間が経過したか否かを判定する。ステップS504において、実測時間が経過していないと判定された場合には、ステップS502に戻る。
【0062】
一方、ステップS503において、温度上昇の変化(傾き)が一定値以下に収束していないと判定されたが、ステップS504において、実測時間が経過したと判定された場合には、ステップS505に進む。
【0063】
ステップS505では、実測処理を終了するとともに、実測時間が経過した時点での温度データを被検者の体温データとして表示部230に表示した後、記憶する(この場合、体温測定は正常終了したと判断される)。その後、図4BのステップS410に進み、測定終了音を出力する。なお、以降の処理は、上記第1の実施形態において既に説明済みであるため、ここでは説明を省略する。
【0064】
以上の説明から明らかなように、実測体温測定を行う電子体温計100により体温測定を行った場合においても、上記第1の実施形態と同様の処理を実行することが可能となる。つまり、実測体温測定を行う電子体温計100においても、上記第1の実施形態と同様の効果を享受することが可能である。
【0065】
[第3の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、体温測定が正常終了し測定終了音を出力した後も、温度データの監視を継続し、当該温度データが所定の閾値以下まで低下したと判定された場合に、ユーザにより電子体温計100が測定部位から取り出されたと判断し、測定終了音を停止させる構成としたが、本発明はこれに限定されない。
【0066】
例えば、予測体温測定を行う電子体温計100にあっては、体温測定が正常終了した時点で予測処理に用いられていた温度データと、体温測定が正常終了し測定終了音を出力した後に算出された温度データとの差分値を監視しておき、当該差分値が所定の閾値以上になったと判定された場合に、測定終了音を停止させる構成としてもよい。また、実測体温測定を行う電子体温計100にあっては、体温測定が正常終了した時点における温度データ(すなわち、体温データ)と、体温測定が正常終了し測定終了音を出力した後に算出された温度データとの差分値を監視しておき、当該差分値が所定の閾値以上になったと判定された場合に、測定終了音を停止させる構成としてもよい。
【0067】
つまり、温度データの相対変化を監視することで、ユーザにより電子体温計100が測定部位から取り出されたか否かを判断する構成としてもよい。
【0068】
以下、本実施形態における体温測定処理について説明する。なお、本実施形態における体温測定処理のうち、算出された体温データを表示し記憶するまでの処理または告知処理を実行するまでの処理は、上記第1の実施形態において説明した図4Aまたは上記第2の実施形態において説明した図5と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0069】
図6は、本実施形態における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すように、ステップS410では、体温測定が正常終了したことを示す測定終了音(例えばメロディ音)を出力する。
【0070】
ステップS410において、体温測定が正常終了したことを示す測定終了音が出力された後は、ステップS601に進み、温度データを計測する。そして、予測体温測定を行う電子体温計100において体温データが算出された場合にあっては、予測値が算出された時点において予測処理に用いられた温度データと、体温測定が正常終了し測定終了音が出力された後に計測された温度データとの差分値を算出する。
【0071】
また、実測体温測定を行う電子体温計100において体温データが算出された場合にあっては、当該体温データと、体温測定が正常終了し測定終了音が出力された後に計測された温度データとの差分値を算出する。
【0072】
ステップS602では、ステップS601において算出された差分値が、所定の閾値以上であるか否かを判定する。ステップS602において、差分値が所定の閾値以上であると判定された場合には、ステップS413に進む。ステップS413では、ユーザにより電子体温計100が取り出され、先端の測温部102が測定部位に対して非接触になったと判断し、ステップS414において、既に出力されている測定終了音を停止する。
【0073】
このように、差分値を監視することで、正常終了した際の被検者の体温や、体温測定時の周辺環境の温度等に左右されることなく、電子体温計100がユーザにより測定部位から取り出されたか否かを、より適確に判断することが可能となる。
【0074】
一方、ステップS602において、差分値が所定の閾値以上、例えば、0.1℃以上でないと判定された場合には、ステップS412に進み、予め定められた測定終了音の鳴動時間に到達したか否かを判定し、予め定められた鳴動時間に到達していないと判定された場合には、ステップS601に戻り、差分値の算出を継続し、差分値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
【0075】
一方、ステップS412において、予め定められた鳴動時間に到達したと判定された場合には、ステップS414に進み、既に出力されている測定終了音を停止する。
【0076】
このような構成とすることで、ユーザは、測定終了音を認識したら、測定部位から電子体温計100を取り出すだけで、電源ON/OFFスイッチ103を操作しなくとも自動的に測定終了音を停止させることが可能となる。
【0077】
更に、ステップS415では、電源ON/OFFスイッチ103が押圧されたか否かを判定する。電源ON/OFFスイッチ103が押圧されていないと判定された場合には、電源ON/OFFスイッチ103が押圧されるまで待機する。なお、オートパワーオフ機能を有する場合にあっては、パワーオフとなる時間が経過するまで待機する。
【0078】
一方、ステップS415で電源ON/OFFスイッチ103が押圧されたと判定された場合(あるいは、オートパワーオフ機能が動作した場合)には、体温測定処理を終了する。なお、再度、体温測定を行う場合には、電源ON/OFFスイッチ103を押圧すればよい。
【0079】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る電子体温計100では、体温測定が正常終了したことを示す測定終了音が出力された場合であっても、温度データの計測を継続し、体温測定が正常終了した時点で計測されていた温度データとの差分値を監視する構成とした。そして、当該差分値に基づいて、電子体温計100がユーザにより測定部位から取り出されたか否かを判断する構成とした。
【0080】
これにより、正常終了した際の被検者の体温や、体温測定時の周辺環境の温度等に左右されることなく、電子体温計100がユーザにより測定部位から取り出されたか否かをより適確に判断することが可能となった。
【0081】
なお、上記説明では、周辺環境の温度が、被検者の体温よりも低いことを前提としているが、差分値を算出する構成であれば、周辺環境の温度が、被検者の体温よりも高い場合においても適用可能である。
【0082】
[第4の実施形態]
上記第1乃至第3の実施形態では、電子体温計100が測定部位から取り出されたと判断した場合に、測定終了音を自動的に停止させる構成としているが、本発明はこれに限定されず、更に、体温データを表示する表示部230におけるバックライト用のLED231を自動的に点灯及び消灯させる構成としてもよい。この場合、それぞれの測定終了報知モードを選択できるように、モード選択スイッチを操作部250とは別に設けるか、操作部250にモード選択機能を付加する構成とすることが好ましい。ただし、いずれの構成であっても、表示部230に、選択されたモードの種類が、アイコンやキャラクタ、文字、記号等により表示されることが好ましい。
【0083】
また、電子体温計100が無線通信部を備えている場合にあっては、今回の体温測定において算出された体温データを外部に無線送信する構成としてもよい。以下、本実施形態に係る電子体温計100における体温測定処理について説明する。
【0084】
なお、本実施形態における体温測定処理のうち、算出された体温データを表示し記憶するまでの処理または告知処理を実行するまでの処理は、上記第1の実施形態において説明した図4Aまたは上記第2の実施形態において説明した図5と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、測定終了音を出力した後の処理も、図4Bまたは図6と基本的に同じであるため、ここでは、図4Bまたは図6との相違点を中心に説明を行う。
【0085】
図7は、本実施形態における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。図7のステップS414において、測定終了音を停止した後は、ステップS701において、自動的に、バックライト用のLED231を点灯する。
【0086】
このように、バックライト用のLED231を自動的に点灯させることで、周辺環境が暗い場合であっても、測定部位から取り出された電子体温計100の表示部230に表示される体温データを確実に視認することができる。
【0087】
ステップS702では、バックライト用のLED231の点灯から所定時間(例えば、10秒)経過した場合には、バックライト用のLED231を自動的に消灯する。更に、ステップS703では、今回の体温測定において記憶された体温データを外部に無線送信し、ステップS415に進む。
【0088】
ステップS415における処理は、上記第1の実施形態において図4Bを用いて説明済みであるため、ここでは説明を省略する。
【0089】
このように、本実施形態に係る電子体温計100では、体温測定が正常終了し、被検者の測定部位から電子体温計100が取り出されたと判断した場合に、ユーザが行うであろう指示に基づく処理を自動的に行う構成とした。
【0090】
つまり、体温測定のためにユーザが行う一連の動作のうち、現在が、いずれの状態にあるのかを電子体温計100が判断し、当該状態においてユーザが行うであろう指示に基づく処理を自動的に実行する構成とすることにより、ユーザの利便性を向上させることが可能となった。
【0091】
[第5の実施形態]
上記第1乃至第4の実施形態では、体温測定が正常終了したことを示す出力として、測定終了音を出力する構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、光(バックライト用のLED231の点滅)や、バイブレーション部を有する場合にあっては、バイブレーション部の駆動により、体温測定が正常終了したことを知らせるようにしてもよい。
【0092】
以下、本実施形態における電子体温計100における体温測定処理について説明する。なお、本実施形態に係る体温測定処理のうち、算出された体温データを表示し記憶するまでの処理または告知処理を実行するまでの処理は、上記第1の実施形態において説明した図4Aまたは上記第2の実施形態において説明した図5と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、測定終了音を出力した後の処理も、図4Bまたは図6と基本的に同じであるため、ここでは、図4Bまたは図6との相違点を中心に説明を行う。
【0093】
図8は、本実施形態における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。図8のステップS801では、体温測定が正常終了したことを示す出力として、バックライト用のLED231の点滅またはバイブレーション部の駆動を行う。
【0094】
更に、ステップS801において、体温測定が正常終了したことを示すバックライト用のLED231の点滅処理またはバイブレーション部の駆動処理が開始された後は、ステップS411において、温度データを監視し、温度データが所定の閾値以下まで低下していないか否かを判定する。
【0095】
ステップS411において温度データが所定の閾値以下まで低下していると判定された場合には、ステップS413に進む。ステップS413では、ユーザにより電子体温計100が測定部位から取り出され、先端の測温部102が測定部位に対して非接触になったと判断し、ステップS803に進み、バックライト用のLED231の点滅処理またはバイブレーション部の駆動処理を停止させる。
【0096】
ステップS803では、ステップS414において開始されたバックライト用のLED231の点滅処理またはバイブレーション部の駆動処理を停止させる。
【0097】
一方、ステップS411において、温度データが所定の閾値以下まで低下していないと判定された場合には、ステップS802に進み、予め定められた出力終了時間に到達したか否かを判定し、予め定められた出力終了時間に到達していないと判定された場合には、ステップS411に戻り、温度データが所定の閾値以下まで低下していないか否かを判定する。
【0098】
一方、ステップS802において、予め定められた出力終了時間に到達したと判定された場合には、ステップS803に進み、バックライト用のLED231の点滅処理またはバイブレーション部の駆動処理を停止させる。
【0099】
上記点滅処理または駆動処理を終了した後は、ステップS701において、自動的に、バックライトのLED231を点灯させる。更に、ステップS702では、バックライト用のLED231の点灯から所定時間(例えば、10秒)が経過した場合に、バックライト用のLED231を自動的に消灯させる。更に、ステップS703では、今回の体温測定において記憶された体温データを外部に無線送信し、ステップS415に進む。
【0100】
ステップS415における処理は、上記第1の実施形態において図4Bを用いて説明済みであるため、ここでは説明を省略する。
【0101】
このように、本実施形態に係る電子体温計100では、体温測定が正常終了した場合に、バックライト用のLED231の点滅処理またはバイブレーション部の駆動処理を行うことで、体温測定が正常終了したことをユーザに知らせる構成とした。また、被検者の測定部位から電子体温計100が取り出されたと判断した場合に、バックライト用のLED231の点滅処理またはバイブレーション部の駆動処理を自動的に停止させる構成とした。
【0102】
これにより、ユーザは、光または振動により体温測定が正常終了したことを認識することが可能になるとともに、光または振動により体温測定が正常終了したことを認識した場合には、電子体温計100を測定部位から取り出すだけで、自動的に点滅処理または駆動処理を停止させることが可能となる。
【0103】
なお、本実施形態においても、それぞれの測定終了報知モードを選択できるように、モード選択スイッチを操作部250とは別に設けるか、操作部250にモード選択機能を付加する構成とすることが好ましい。ただし、いずれの構成であっても、表示部230に、選択されたモードの種類が、アイコンやキャラクタ、文字、記号等により表示されることが好ましい。
【0104】
[第6の実施形態]
上記第1乃至第5の実施形態では、体温測定が正常終了した後に、被検者の測定部位から電子体温計100が取り出されたと判断した場合に、体温測定が正常終了したことを示す出力を停止させる構成とした。
【0105】
しかしながら、本発明はこれに限定されず、被検者の測定部位から電子体温計100が取り出されたと判断した場合に、体温測定が正常終了したことを示す出力を停止させる処理以外の処理を実行する構成としてもよい。
【0106】
以下、本実施形態の体温測定処理について図9を用いて説明する。なお、図9の説明は、上記第1乃至第5の実施形態との相違点を中心に行うものとする。
【0107】
図9は、本実施形態における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、ステップS410において、体温測定が正常終了したことを示す測定終了音が出力されると、ステップS411及びステップS901に示す処理(出力停止処理以外の処理)、及び、ステップS412及びステップS413に示す処理(出力停止処理)とが、並行して実行される。
【0108】
具体的には、ステップS411では、温度データを監視し、温度データが所定の閾値以下まで低下していないか否かを判定する。ステップS411において、温度データが所定の閾値以下まで低下していないと判定された場合には、温度データが所定の閾値以下まで低下したと判定されるまで待機する。一方、ステップS411において、温度データが所定の閾値以下まで低下したと判定された場合には、ステップS901に進む。
【0109】
ステップS901では、所定の処理(バックライトの点灯/消灯処理、体温データの無線送信処理)を実行し、ステップS415に進む。
【0110】
一方、ステップS412では、予め定められた鳴動終了時間に到達した否かを判定し、予め定められた鳴動終了時間に到達していないと判定された場合には、到達するまで待機する。一方、ステップS412において、予め定められた鳴動終了時間に到達したと判定された場合には、ステップS413に進み、体温測定が正常終了したことを示す測定終了音を停止させ、ステップS415に進む。
【0111】
ステップS415に示す処理は、上記実施形態において既に説明済みであるため、ここでは、説明を省略する。
【0112】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る電子体温計100では、体温測定が正常終了し、被検者の測定部位から電子体温計100を取り出されたと判断した場合に、ユーザが行うであろう指示に基づく処理を自動的に行う一方で、当該判断とは無関係に、体温測定が正常終了したことを示す出力を、所定の鳴動終了時間が到達したことを条件に自動的に停止させる構成とした。
【0113】
このように、体温測定が正常終了し、被検者の測定部位から、電子体温計100を取り出されたと判断した場合に実行すべき処理は、種々の組み合わせが可能である。
【0114】
[その他の実施形態]
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9