(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記リンク部は、前記第2方向における一端部の端面が凸曲面に形成されるとともに、前記第2方向における他端部の端面と中央部との間の位置に前記凸曲面と対応する凹曲面が形成され、
前記隣り合う2つのリンクは、回動するときに前記凸曲面と前記凹曲面とが互いに相手側の面に沿って相対移動するように連結され、
前記他方のリンク部に取り付けられた前記取付部材の前記フランジ部は、前記凹曲面に沿って延びる湾曲形状部を有し、少なくとも前記湾曲形状部の両端部で前記一方のリンク部の外側の面の一部を覆うことを特徴とする請求項2に記載のケーブル類保護案内装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のようなケーブル類保護案内装置では、複数のリンクがそれらのリンク部に設けられた連結ピン孔と連結ピンとを回動可能に順次嵌合することによって直列に連結された構成であるため、外力が作用した場合には、連結ピン孔と連結ピンとの嵌合状態が解除されてリンク同士の連結が外れてしまうおそれがあるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、リンク同士の連結が外れることを抑制しつつ、当該リンク同士の回動範囲を規制することが可能なケーブル類保護案内装置及びその使用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するケーブル類保護案内装置は、第1方向において対向する一対のリンク部を有するリンクと、前記第1方向で対向する一対のリンク部を連結する第1連結部と、前記一対のリンク部を前記第1連結部と対向する位置において連結する第2連結部と、を複数備え、前記複数のリンクが前記第1方向と直交する第2方向へ直列に配置されるとともに、前記第2方向において隣り合う2つの前記リンクの前記一対のリンク部の端部同士を前記第1方向にそれぞれ重ねた状態で回動自在に連結され、前記複数のリンクにおける前記対向する一対のリンク部と、前記第1連結部と、前記第2連結部とで囲まれて前記第2方向へ延びるように形成される収容空間にケーブル類を前記複数のリンクのうち一端部に位置するリンクの移動に合わせて案内可能に収容するケーブル類保護案内装置であって、前記隣り合う2つのリンクの連結部分において端部が前記第1方向に重ねられた前記リンク部同士のうち、端部が外側に配置された側の一方のリンク部に設けられる第1規制部と、端部が内側に配置された側の他方のリンク部に着脱自在に取り付けられる取付部材と、を備え、前記取付部材は、前記他方のリンク部に取り付けられた状態において、前記一方のリンク部の外側の面の一部を覆うフランジ部と、前記隣り合う2つのリンクが回動するときに前記第1規制部と係合して前記隣り合う2つのリンク間の回動範囲を規制可能な第2規制部とを有している。
【0007】
この構成によれば、隣り合う2つのリンクの連結部分において端部が重ねられたリンク部のうち、他方のリンク部に取り付けられた取付部材のフランジ部が一方のリンク部の外側の面の一部を覆うことで、隣り合う2つのリンク同士の連結が外れることを抑制しつつ、当該リンク同士の回動範囲を規制することが可能となる。
【0008】
上記ケーブル類保護案内装置において、前記第1規制部及び前記第2規制部は、一方が凹部によって構成されるとともに他方が前記凹部内を相対移動可能な凸部によって構成され、前記凹部は、前記隣り合う2つのリンクが回動するときに前記凸部が当たることで前記回動範囲を規制する規制面を備えていることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、第1規制部及び第2規制部は一方が凹部によって構成されるとともに他方が凹部内を相対移動可能な凸部によって構成されているため、取付部材を取り付けた割にケーブル類保護案内装置の第1方向の幅が大きくなることを抑制することが可能となる。
【0010】
上記ケーブル類保護案内装置において、前記一方のリンク部の一端部にはピン孔が設けられ、前記他方のリンク部の他端部には先端部に前記ピン孔の内径よりも大きな外径の拡径部を有するピン部が設けられ、前記ピン部は、前記拡径部が前記ピン孔に挿入可能な外径になるまで縮径するように弾性変形可能に構成されていることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、ピン部の拡径部を弾性変形させることで縮径させてピン孔に挿入した後、拡径部が自らの弾性復元力によって拡径することで、一方のリンク部と他方のリンク部との連結強度が向上するので、隣り合う2つのリンク同士の連結が外れることを抑制することが可能となる。
【0012】
上記ケーブル類保護案内装置において、前記リンク部は、前記第2方向における一端部の端面が凸曲面に形成されるとともに、前記第2方向における他端部の端面と中央部との間の位置に前記凸曲面と対応する凹曲面が形成され、前記隣り合う2つのリンクは、回動するときに前記凸曲面と前記凹曲面とが互いに相手側の面に沿って相対移動するように連結され、前記他方のリンク部に取り付けられた前記取付部材の前記フランジ部は、前記凹曲面に沿って延びる湾曲形状部を有し、少なくとも前記湾曲形状部の両端部で前記一方のリンク部の外側の面の一部を覆うことが好ましい。
【0013】
この構成によれば、他方のリンクのリンク部に取付部材を取り付けることで、フランジ部が少なくとも湾曲形状部の両端部の2箇所で一方のリンクのリンク部の外側の面の一部を覆うため、一方のリンクと他方のリンクとの連結が外れることを抑制することが可能となる。
【0014】
上記ケーブル類保護案内装置において、前記隣り合う2つのリンクの回動範囲を規制する規制機構をさらに備え、前記凸部が前記凹部内の前記規制面に当たって規制されるときの前記回動範囲は、前記規制機構により規制される前記回動範囲よりも狭いことが好ましい。
【0015】
この構成によれば、取付部材をリンクに取り付けるか否かによって、隣り合う2つのリンク同士の回動範囲を変更することが可能となる。
上記課題を解決するケーブル類保護案内装置の使用方法は、上記構成のケーブル類保護案内装置の使用方法であって、前記第1規制部と係合して前記回動範囲を規制する前記第2規制部が異なる複数種類の前記取付部材を用意し、前記他方のリンク部に着脱自在に取り付けた前記取付部材を、前記複数種類の取付部材間で交換して、前記隣り合う2つのリンク間の回動範囲を変更する。
【0016】
この構成によれば、取付部材を交換しないことで、隣り合う2つのリンクの連結部分において端部が重ねられたリンク部のうち、他方のリンク部に取り付けられた取付部材のフランジ部が一方のリンク部の外側の面の一部を覆うので、隣り合う2つのリンク同士の連結が外れることを抑制しつつ、当該リンク同士の回動範囲を規制することが可能となる。また、他方のリンク部に取り付けられた取付部材を、第2規制部が異なる複数種類の取付部材間で交換することで、隣り合う2つのリンク間の回動範囲を変更することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、リンク同士の連結が外れることを抑制しつつ、当該リンク同士の回動範囲を規制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、ケーブル類保護案内装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び
図2に示すように、ケーブル類保護案内装置11は、合成樹脂によって構成され、第1方向である幅方向Yにおいて対向する一対のリンク部12を有するリンク13と、幅方向Yで対向する一対のリンク部12を連結する第1連結部14と、一対のリンク部12を第1連結部14と対向する位置において連結する第2連結部15とを複数備える。第1連結部14はリンク13を構成する一対のリンク部12に対して着脱自在に取り付けられる一方、第2連結部15はリンク13を構成する一対のリンク部12と一体に形成されている。
【0020】
複数のリンク13は、幅方向Yと直交する第2方向である直列方向Xへ直列に配置された状態で回動自在に連結されている。すなわち、直列方向Xにおいて隣り合う2つのリンク13は、それらの一対のリンク部12の端部同士を幅方向Yにそれぞれ重ねた状態で回動自在に連結されている。
【0021】
複数のリンク13のうち、直列方向Xの一端部に位置するリンク13には直列方向Xに往復移動する移動体Mに連結するための連結金具16が回動自在に連結され、直列方向Xの他端部に位置するリンク13には固定部(図示略)に固定するための固定金具17が回動自在に連結されている。
【0022】
複数のリンク13における一対のリンク部12と、第1連結部14と、第2連結部15とで囲まれて直列方向Xへ延びるように形成される収容空間SKには、フレキシブルに曲げることが可能な長尺状のケーブル類TKが収容されている。そして、ケーブル類保護案内装置11は、収容空間SKに収容されたケーブル類TKを、複数のリンク13のうち一端部に位置するリンク13の移動(移動体Mの往復移動)に合わせて保護しながら案内する。
【0023】
この場合、長尺状のケーブル類保護案内装置11は、その中間部に湾曲部分Wが形成されるように配置され、湾曲部分Wが複数のリンク13のうち一端部に位置するリンク13の直列方向Xへの移動(移動体Mの往復移動)に合わせて直列方向Xへ移動する。また、ケーブル類TKとしては、例えば、移動体Mに給電や信号伝送を行う電気ケーブルや光ファイバーケーブル、移動体Mに気体(例えば、空気など)や液体(例えば、水や油など)などを供給するホース、フレキシブルに屈曲可能な長尺状の多関節部材などが挙げられる。
【0024】
図2及び
図3に示すように、各リンク部12は、直列方向Xの両端部が丸みを帯びた略矩形板状をなしている。各リンク部12における直列方向Xの一端側は、幅方向Yにおける内側半分をいわば円形に削り取るようにして中央部よりも厚さを薄くした外側薄肉部20とされ、各リンク部12における直列方向Xの他端側は、幅方向Yにおける外側半分をいわば円形に削り取るようにして中央部よりも厚さを薄くした内側薄肉部21とされている。
【0025】
各リンク部12の外側薄肉部20にはピン孔の一例としての円形の連結孔22が貫通するように形成され、各リンク部12の内側薄肉部21における外側の面には直列方向Xに隣接する他のリンク部12の連結孔22に回動可能に嵌合するピン部の一例としての円環状の連結凸部23が形成されている。連結凸部23の先端部には、連結孔22の内径よりも若干大きな外径の拡径部23aが設けられている。
【0026】
連結凸部23は周方向に等間隔で複数(本実施形態では4つ)の円弧状をなす分割片23bに分割されており、周方向における分割片23b同士の間には隙間が形成されている。そして、連結凸部23は、拡径部23aの外径が連結孔22に挿入可能な外径になるまで縮径するように弾性変形可能に構成されている。
【0027】
すなわち、連結凸部23における拡径部23aの外径は、全ての分割片23bを内側に倒れるように弾性変形させて隣り合う分割片23b同士を接触させると、連結孔22の内径よりも若干小さくなる。各リンク部12の一端部に位置する外側薄肉部20における直列方向Xの端面は、半円弧状の凸曲面24となるように形成されている。凸曲面24の中央部には、連結孔22に沿う第1規制部の一例としての凹部である円弧状の切欠凹部25が形成されている。
【0028】
各リンク部12における直列方向Xの中央部と内側薄肉部21との間には、一対のねじ孔26が形成されている。一対のねじ孔26は、直列方向X及び幅方向Yの両方向と直交するケーブル類保護案内装置11の厚さ方向Zに所定間隔を置いて配置されている。各リンク部12の他端部に位置する内側薄肉部21における一対のねじ孔26側の端面は、凸曲面24と対応する半円弧状の凹曲面27に形成されている。すなわち、凹曲面27は、各リンク部12の他端部の端面と中央部との間に位置している。
【0029】
そして、
図3及び
図5に示すように、直列方向Xで隣り合う2つリンク13を連結する場合には、それぞれのリンク部12のうち一方側のリンク部12の外側薄肉部20と他方側のリンク部12の内側薄肉部21とが幅方向Yにおいて外側薄肉部20が外側となるように重ねるとともに、それらの連結孔22と連結凸部23とを嵌合させる。
【0030】
すなわち、直列方向Xで隣り合う2つのリンク部12の連結部分では、一方のリンク部12の外側薄肉部20と他方のリンク部12の内側薄肉部21とが、幅方向Yにおいて外側薄肉部20が外側になるように重ねられた状態で、一方のリンク部12の連結孔22と他方のリンク部12の連結凸部23とが嵌合される。
【0031】
このとき、連結凸部23は、縮径されるように弾性変形させた状態で連結孔22内に挿入されるので、連結孔22内に挿入された後には自らの弾性復元力で元の形状に戻ろうとする。このため、連結凸部23は、連結孔22を、その径方向の外側に向かって押圧するので、連結孔22と連結凸部23とが強固に嵌合する。
【0032】
そして、一対のリンク部12同士の各連結孔22と各連結凸部23とをそれぞれ嵌合した状態では、直列方向Xで隣り合う2つリンク13における幅方向Yの一方側のリンク部12同士の連結部分に、内側薄肉部21の外側面と切欠凹部25と凹曲面27とによって円弧状の摺動溝28が形成される。さらに、この幅方向Yにおける一方側のリンク部12同士の連結部分には、摺動溝28を覆うように取付部材30が着脱自在に取り付けられる。
【0033】
図3及び
図4に示すように、取付部材30は、略U字板状をなすフランジ部31と、フランジ部31の一方側の面の略中央部に突設された第2規制部の一例としての凸部である円弧状の摺動凸部32とを備えている。厚さ方向Zにおいて、フランジ部31の幅はリンク部12の幅と同じになっている。摺動凸部32の周方向の長さは切欠凹部25の周方向の長さよりも短くなるように設定されている。
【0034】
フランジ部31における直列方向Xの一方側には、凹曲面27に沿って延びる半円弧状の湾曲形状部33が設けられ、フランジ部31の直列方向Xの他方側における一対のねじ孔26と対応する位置には、一対のねじ挿通孔34が貫通するように形成されている。そして、各取付部材30は、キャップボルト35を一対のねじ挿通孔34にそれぞれ挿通した状態で一対のねじ孔26にそれぞれ螺入することによって、各リンク部12に着脱自在に取り付けられる。
【0035】
この場合、
図3及び
図5に示すように、取付部材30のフランジ部31は、直列方向Xに連結された隣り合う2つのリンク部12の連結部分において内側薄肉部21側のリンク部12に取り付けられた状態で、外側薄肉部20側のリンク部12の幅方向Yにおける外側の面の一部を覆う。すなわち、フランジ部31は、外側薄肉部20側のリンク部12の幅方向Yにおける外側の面の一部を、厚さ方向Zにおける湾曲形状部33の両端部で覆う。
【0036】
そして、リンク部12に取付部材30が取り付けられた状態では、
図5に示すように、取付部材30の摺動凸部32は、摺動溝28内に摺動溝28の周方向に沿って摺動可能(相対移動可能)に挿入される。摺動溝28を構成する切欠凹部25内における周方向の両端面は、摺動凸部32が当たることで摺動凸部32の摺動範囲を規制する規制面25aとされている。
【0037】
すなわち、摺動凸部32は、摺動溝28内を連結孔22の周方向に沿って所定角度範囲分(例えば、15度分)だけ摺動可能(相対移動可能)とされており、この所定角度範囲が直列方向Xで隣り合う2つのリンク13同士の回動範囲(回動可能な角度範囲)となる。
【0038】
さらに換言すれば、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13同士が回動するときに摺動凸部32が規制面25aに当たることで、これら2つのリンク13間の回動範囲が規制される。この場合、2つのリンク13のうち一方側のリンク13のリンク部12の凸曲面24と他方側のリンク13のリンク部12の凹曲面27とが互いに相手側の面に沿って相対移動する。
【0039】
そして、摺動凸部32が摺動溝28を構成する切欠凹部25内の2つの規制面25aのうちの一方の規制面25aに当接した状態では、直列方向Xで隣り合う2つのリンク部12同士がなす角度が180度(直線状)なっている。すなわち、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13は、一方側にしか曲がらないようになっている。
【0040】
次に、ケーブル類保護案内装置11の使用時の作用について説明する。
さて、移動体Mが直列方向Xに往復移動すると、ケーブル類保護案内装置11はその湾曲部分Wが移動体Mに追従して変位するようにして直列方向Xに往復移動する。すると、ケーブル類保護案内装置11により、収容空間SKに収容されたケーブル類TKが移動体Mの移動に合わせて保護されながら案内される。
【0041】
このとき、ケーブル類保護案内装置11に対して幅方向Yの荷重がかかると、各リンク13間における連結孔22と連結凸部23との嵌合状態が解除されて各リンク13同士の連結が外れるおそれがある。この点、本実施形態のケーブル類保護案内装置11では、幅方向Yの荷重がかかっても、取付部材30により、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13同士が幅方向Yにずれることが抑制される。
【0042】
すなわち、取付部材30により、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13同士のうちの一方のリンク13の連結孔22と他方のリンク13の連結凸部23との嵌合状態が解除されることが抑制される。このとき、一方のリンク13の連結孔22には、当該連結孔22に嵌合された他方のリンク13の連結凸部23の弾性復元力が内側から作用しているため、上記取付部材30の作用とも相俟って、連結孔22と連結凸部23との嵌合状態が解除されることが効果的に抑制される。したがって、リンク13同士の連結が外れることが効果的に抑制される。
【0043】
また、取付部材30は摺動凸部32を有しているため、ケーブル類保護案内装置11の湾曲部分Wが移動する際には摺動凸部32が摺動溝28を構成する切欠凹部25内の規制面25aに当たることで、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13同士の回動角度が一定の範囲で規制される。このため、ケーブル類保護案内装置11の移動時における湾曲部分Wの曲率が一定の範囲で維持される。したがって、ケーブル類保護案内装置11の収容空間SKに収容されたケーブル類TKは、ケーブル類保護案内装置11によって保護されながら移動体Mの移動に合わせて安定して案内される。
【0044】
また、摺動凸部32の周方向の長さ(摺動溝28内での摺動方向の長さ)が互いに異なる複数種類の取付部材30を用意し、ケーブル類保護案内装置11の各リンク13に取り付けられた取付部材30を摺動凸部32の周方向の長さが異なる別の取付部材30と交換すれば、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13間の回動角度の範囲を変更できる。すなわち、各リンク13の仕様を変更しなくても、取付部材30を交換するだけで、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13間の回動角度の範囲を変更できる。
【0045】
以上詳述した実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)ケーブル類保護案内装置11は、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13の連結部分において端部が重ねられたリンク部12のうち、一方のリンク部12に取り付けられた取付部材30のフランジ部31が他方のリンク部12の外側の面の一部を覆っている。このため、ケーブル類保護案内装置11に幅方向Yの荷重がかかっても、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13同士の連結が外れることを取付部材30によって抑制することができる。加えて、取付部材30は、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13のうちの一方のリンク13のリンク部12に取り付けられた状態において、これら2つのリンク13が回動するときに、他方のリンク13のリンク部12の切欠凹部25の規制面25aに当たることで、これら2つのリンク13間の回動範囲を規制可能な摺動凸部32を有している。このため、直列方向Xで隣り合うリンク13同士の回動範囲を規制することができる。したがって、ケーブル類保護案内装置11において、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13同士の連結が外れることを抑制しつつ、当該リンク13同士の回動範囲を規制することができる。
【0046】
(2)ケーブル類保護案内装置11において、取付部材30の摺動凸部32は、リンク部12の切欠凹部25内に摺動(相対移動)可能に収容される。このため、ケーブル類保護案内装置11は、取付部材30を取り付けた割に幅方向Yの距離が長くなることを抑制することができる。
【0047】
(3)ケーブル類保護案内装置11において、直列方向Xで隣り合う2つのリンク部12のうちの一方のリンク部12の一端部には連結孔22が設けられ、他方のリンク部12の他端部には先端部に連結孔22の内径よりも大きな外径の拡径部23aを有する連結凸部23が設けられている。そして、連結凸部23は、拡径部23aが連結孔22に挿入可能な外径になるまで縮径するように弾性変形可能に構成されている。このため、連結凸部23の拡径部23aを弾性変形させることで縮径させて連結孔22に挿入すると、拡径部23aが自らの弾性復元力によって拡径する(元の外径に戻ろうとする)。したがって、連結凸部23と連結孔22とが強固に嵌合する。よって、直列方向Xで隣り合う2つのリンク部12のうちの一方のリンク部12と他方のリンク部との連結強度が向上するので、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13同士の連結が外れることを抑制することができる。
【0048】
(4)ケーブル類保護案内装置11において、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13のうちの一方のリンク13のリンク部12に取り付けられた取付部材30のフランジ部31は、凹曲面27に沿って延びる湾曲形状部33を有し、湾曲形状部33の両端部の2箇所で他方のリンク13のリンク部12の外側の面の一部を覆っている。このため、ケーブル類保護案内装置11に幅方向Yの荷重がかかっても、一方のリンク13と他方のリンク13との連結が外れることを抑制することができる。
【0049】
(5)摺動凸部32の周方向の長さ(摺動溝28内での摺動方向の長さ)が互いに異なる複数種類の取付部材30を用意し、ケーブル類保護案内装置11の各リンク13に取り付けられた取付部材30を摺動凸部32の周方向の長さが異なる別の取付部材30と交換すれば、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13間の回動角度の範囲を変更できる。すなわち、各リンク13の仕様を変更しなくても、取付部材30を交換するだけで、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13間の回動角度の範囲を変更できる。
【0050】
(変更例)
なお、上記実施形態は次のように変更してもよい。
・
図6に示すように、各リンク部12において、外側薄肉部20の内側の面には周方向の幅が切欠凹部25よりも広い円弧状の係合凹部40を設け、内側薄肉部21の外側の面には係合凹部40内に周方向に沿って摺動可能に挿入される円弧状の係合凸部41を設ける。そして、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13を回動させた際に、係合凹部40の周方向の側面に係合凸部41が当たることで、これら2つのリンク13の回動範囲を規制するようにしてもよい。この場合、係合凹部40と係合凸部41とによって、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13の回動範囲を規制する規制機構が構成される。さらにこの場合、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13の回動範囲は、取付部材30の摺動凸部32が摺動溝28を構成する切欠凹部25内の規制面25aに当たって規制されるときの方が、係合凹部40の周方向の側面に係合凸部41が当たって規制されるとき(規制機構によって規制されるとき)よりも狭くなるように設定される。このようにすれば、取付部材30を各リンク13に取り付けるか否かによって、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13同士の回動範囲を変更することができる。したがって、直列方向Xで隣り合う2つのリンク13同士の回動範囲を変更するために用意するべき取付部材30の種類を少なくすることができる。
【0051】
・取付部材30は、
図7に示す取付部材50に変更してもよい。すなわち、取付部材50は、取付部材30において一対のねじ挿通孔34を省略するとともに直列方向X及び幅方向Yにおけるフランジ部31の幅を狭くし、フランジ部31の摺動凸部32側の面における厚さ方向Zの両端部に嵌合ピン51を設けたものである。そして、取付部材30を取付部材50に変更する場合、
図8に示すように、各リンク13の一方側のリンク部12の外側の面には、ねじ孔26の代わりに、嵌合ピン51と嵌合可能な嵌合孔52が設けられる。このようにすれば、嵌合ピン51を嵌合孔52に嵌合させるだけで、取付部材50をリンク部12に対して容易に取り付けることができる。
【0052】
・取付部材30のフランジ部31には、必ずしも湾曲形状部33を設ける必要はない。
・連結凸部23は、拡径部23aを省略してもよい。この場合、連結凸部23の外径は、連結孔22に対して回動可能に嵌合されるように設定される。
【0053】
・取付部材30における摺動凸部32を凹部に変更するとともに、リンク部12の切欠凹部25を幅方向Yの外側に突出する凸部に変更し、凹部内に凸部が摺動可能に収容されるように構成してもよい。
【0054】
・ケーブル類保護案内装置11において、第2連結部15は、リンク13を構成する一対のリンク部12に対して着脱自在となるように構成してもよい。すなわち、第1連結部14に加えて第2連結部15もリンク13を構成する一対のリンク部12に対して着脱自在となるように構成してもよい。