【実施例】
【0099】
実施例I:細胞に高められた応答性を有する修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーの生成
【0100】
カスパーゼ3BioSensor (CBS)は、カスパーゼ−3認識部位を有する、アミノ酸358で円順列された(CP)、熱安定性フォツリス・ペンシルバニカルシフェラーゼ(TL)であり、すなわち、TLフラグメント間の結合で、アミノ酸DEVDを含むカスパーゼ−3認識部位を含む。開始鋳型として使用される特定のCBSは、TL−CP358−DEVD:DDと呼ばれる。このCBSのアミノ酸配列は、M / TL残基358−544 / SDEVDGSL / TL残基 4−354 / V配列番号6)として表される。CP TLにおけるアミノ酸位置は、非CP TL配列のそれらのアミノ酸に相関する(付随する付録に提供される)。カスパーゼ−3による処理に基づいて、CBSは認識部位で切断され、2種のTLフラグメントにより、より好ましく、高い活性のコンホメーションの形成が可能にされる。
【0101】
CBSの有用性は、カスパーゼ−3による切断の前及び後での示差活性である。CBSの基本活性は、カスパーゼ−3が認識部位で切断する時間の前、アッセイ時間(0)として定義される。誘発された活性は、CBSがカスパーゼ−3により切断された後の時間(t)での活性として定義される。活性に関する応答又は倍増は、基本活性に対する誘発された活性の比率である。TL−CP358−DEVD:DDでの置換を、誤差傾向の変異誘発性PCR−基礎システムGeneMorph II(Stratagene; Daugherty, PNAS USA 97(5):2029 (2000))を用いて、その製造業者の説明書に従って生成し、誘発に対する増強された応答性を有するCBS変異体を開発した。
【0102】
得られるライブラリーを、E.コリにおいて発現し、そして組換えカスパーゼ−3による前処理を伴って及びそれを伴わないで、ルシフェラーゼ活性についてスクリーンした(データは示されていない)。最良のシグナル及び応答特性を有するCBS変異体を、TNF−α−関連のアポプトーシス誘発リガンド(TRAIL)処理に対する応答を測定する動力学アッセイにより、HEK293細胞において評価した(Wiley, S.R. et al, Immunity 3:673 (1995); Niles, A.L. et al, Meth. Mol. Biol. 414: 137 (2008))。TRAILは、死受容体の活性化を通してアポトーシスを誘発し、活性カスパーゼ−8を形成し、これはカスパーゼ−3を生成するためにプロカスパーゼ3を活性化する。活性カスパーゼ−3の出現は、CBS変異体が切断され、そして活性化されるにつれて、ルミネッセンスの上昇により付随される。手短には、96−ウェルプレートのウェル当たり15,000個の細胞でプレートされたHEK293細胞を、TL−CP358−DEVD:DDにアミノ酸置換を有する種々のCBS変異体をコードするプラスミドDNAにより、TransIT-LTI (Minis Bio)を用いて過渡的にトランスフェクトした。同じプラスミドはまた、トランスフェクトション制御として作用するウミシイタケ(Renilla)ルシフェラーゼの構成的発現のための遺伝子を担持した。細胞を37℃で2時間、2mMのルシフェリンにより前処理した。細胞を、1μg/mlのTRAILにより処理し、そして37℃で10時間アッセイした。ルミネッセンスを経過時間にわたって連続的にモニターした(ルミノメーター:Varioskan Flash (Thermo)1秒の積分時間刻み)。複製ウェルにおける細胞を、TRAIL添加の時間で、すなわち時間(0)で溶解し、そしてウミシイタケルシフェラーゼ活性を測定した。次に、すべてのバイオセンサーデータを、ウミシイタケルシフェラーゼルミネッセンス(Dual-GloAssay System; Promega Corporation)を用いて、トランスフェクション効率のために標準化した。
【0103】
典型的なCBS変異体は、表1に列挙されるそれらの変異体を包含するが、但しそれらだけには限定されない。表1は、TRAIL処理に対する改良された応答を示す、クローン名称により識別される、TL−CP358−DEVD:DDの変異体を列挙する。表1に列挙される改良性は、親のTL−CP358−DEVD:DD CBSに対して標準化される。「基礎(BASAL)」とは、TRAIL添加での、すなわち時間(0)での標準化されたバイオセンサールミネッセンスを表し、「誘発されたもの(INDUCED)」とは、TRAIL添加のおよそ10時間後での標準化されたバイオセンサールミネッセンスを表し、そして「応答(RESPONSE)」とは、発光量比率、すなわち基礎活性に対する誘発された活性の比率を表す。
【0104】
当業界において知られている標準配列決定技法を用いて、個々のクローンにおけるアミノ酸置換を同定した(表1を参照のこと)。アミノ酸位置は、親TL、例えば変異体=TL358の位置2でのProに基づかれ;従って、DEVDのN末端側の残基はTL残基358−544(Gly)を表し;DEVDのC末端側の残基は4(Lys)−354(Gly)を表す(例については、
図1を参照のこと)。個々のアミノ酸配列置換は、TL−CP358−DEVD:DD配列を有さない親TLにおけるアミノ酸位置に対応する位置により示され、それにより、数字上の位置に続く最初の文字は親TLにおけるその対応するアミノ酸を表す。アミノ酸が別のアミノ酸により置換される場合、2番目の文字はアミノ酸置換を表す。アミノ酸が終止コドンにより置換される場合、置換は「STOP」により示される。
表1:対応するTL−CP358−DEVD:DDに対するCBS変異体の応答の改良倍率(fold improvement)の要約
【表1】
【0105】
実施例II. 熱安定性ルシフェラーゼカスパーゼ−3バイオセンサーにおける突然変異の特定組合せの評価
【0106】
追加のCBS変異体を、オリゴ−基準の特定部位の突然変異誘発キットQuik Change (Stratagene; Kunkel, PNAS USA 82(2):488 (1985))を用いて、その製造業者の説明書に従って生成した。最も改良された応答を有する、実施例Iからのそれらの変異体、特にクローン12:B−10、01 :A−05、04:C−03、01 :E−11、16:D−12、01 :D−02及び 07:B−02に同定されるアミノ酸置換を組合し、そして実施例IにおけるようにしてHEK293細胞において評価した。追加のCBS変異体を生成するために使用されるアミノ酸置換は、配列番号2に対応する、193
LP、297SI、329RQ、471IT、503SG、507TI、523KI,533VA及び536QRであった。典型的なCBS変異体は、表2に列挙されるそれらの変異体を包含するが、但しそれらだけには限定されない。表2は、クローン(「新規番号(NEW#)」)、アミノ酸置換を示す、カラムにおいてXにより示されるクローンに見出されるアミノ酸置換193
LP、297SI、329RQ、471IT、503SG、507TI、523KI,533VA及び536QR、対応する出発TL−CP358−DEVD:DDに対する基礎、誘発されたもの、及び応答の改良性を包含する。
表2.対応するTL−CP358−DEVD:DDに対する特定アミノ酸置換の組合せを有するCBS変異体の応答の改良性の要約
【表2】
【0107】
試験される置換の組合せの多くは、親TL−CP358−DEVD:DDバイオセンサー又は表1に開示される変異体に比較して、高められた応答を示した。4種のCBS変異体、すなわち01 :A−05、FC7:24、FC7:43及びFC7:49が特に興味あるものである(
図1及び表3を参照のこと)。
図1は、親TL−CP358−DEVD:DD配列におけるそれらの変異体中に組み込まれる、4種のアミノ酸置換I471T、S503G、T507I及び
L193Pの位置、及び円順列部位のために修正された位置を示す(また、表3も参照のこと)。
図1の上部図は、一次アミノ酸配列の連続番号付けに基づいての置換の位置を表す。
図1の下部図は、親TL−CP358−DEVD:DDに基づいてのコドン名称を示す。ヌクレオチド変化は次の通りである:471:ata>aca; 503:agt>ggt; 507: aca>ata; 193:t
tg>ccg。
表3.クローン01:1−05、FC7:24、FC7:43 及び FC7:43に見出されるアミノ酸置換の要約
【表3】
【0108】
改良されたCBS変異体01 :A−05、FC7:24、FC7:43及びFC7:49(それぞれ、「1A5」、「24」、「43」、及び「49」)における肝細胞中のTRAILに対する応答を、10時間にわたって、
図2A−B及び3A−Bにおける親TL−CP358−DEVD:DD(「TL−CP」)と比較した。変異体01:A−05は、TL−CP358−DEVD:DDに比較して、それぞれ2及び10時間のTRAIL処理の後、2倍及び約4.8倍高い応答を有した(
図2A及び2B)。2時間後、変異体FC7:24及びFC7:49は、TL−CP358−DEVD:DD及び変異体43よりも約2倍高い応答を有した(
図3A及び3B)。10時間後、変異体FC7:24及びFC7:49はTL−CP358−DEVD:DDよりも約3.2−3.7倍高い応答を有し(
図3A及び3B)、そして変異体FC7:43は約2.2倍高い応答を有した。それらのデータは、CBSバイオセンサーがそれらの4種のアミノ酸置換471T、S503G、T507I及び
L193Pのうち1又は2以上の置換を組み込むことにより、改良された応答を有するよう生成される得ることを示す。
【0109】
実施例III
【0110】
異なったリンカー配列、例えばSSDEVDGSSG(配列番号52)、SSGSDEVDGSLSSG(配列番号53)、SDEVDGSL(配列番号54)又はDEVDG(配列番号55)を有する追加のCBS変異体を生成した。CBS変異体を、実施例IにおけるようにしてHEK293細胞において評価した。典型的なCBS変異体は、
図4に列挙されるそれらの変異体を包含するが、但しそれらだけには限定されない。次に、すべてのバイオセンターデータを、実施例Iにおけるようにして、ウミシイタケルシフェラーゼルミネッセンスを用いて、トランスフェクション効率のために標準化した。
図4は、それが含むリンカー配列(「リンカー」)によるクローンを識別し、そしてTRAIL添加、すなわち時間(0)(「基礎(t=0)」)で、TRAIL添加後、およそ10時間で(「誘発されたもの(10時間)」)、RLUにおけるルミネッセンス、及び発光量比率、すなわち基礎活性に対する誘発されたもの活性の比率(「応答(10時間)」)を示す。2種の実験間の共通するリンカーは、番号2(すなわち、SSGSDEVDGSLSSG)である。数の差異は実験間の典型的な変動である。リンカー#3は、TL−CP358−DEVD:DDとして言及されるクローンに見出される同じリンカーである。
【0111】
実施例IV:カスパーゼ−8を検出するためへの熱安定性変異ルシフェラーゼバイオセンサーの評価
【0112】
本発明の熱安定性変異ルシフェラーゼバイオセンサーが細胞中のカスパーゼ−8活性を検出するために使用され得るかどうかを評価するために、カスパーゼ−8切断部位、LETDG(配列番号15)を含むバイオセンサーを生成した。2種の異なったバイオセンサーTL−CP358−カスパーゼ−8 及びTL−CP233−カスパーゼ−8を使用した。対照として、ホタル(フォチナス・ピラリス:Ppy)ルシフェラーゼバイオセンサーFF-CP234-カスパーゼ-8(M/Ppy残基234−544/LETDG/Ppy 残基4−230/V)、FF−CP359−カスパーゼ-8(M/Ppy残基 359−544/LETDG/Ppy残基4−355/V)及びTL−CP358−DEVDを使用した。表4は、前記バイオセンサーの詳細な配列を提供する。
表4
【表4】
【0113】
すべてのバイオセンサーを、HeLa細胞中にトランスフェクトした。細胞を、96−ウェル組織培養プレート中に10,000/ウェルでプレートした。バイオセンサーDNAを、表4に記載のようにして、細胞中へのトランスフェクションのために調製した。30の10μl反応を、個々のバイオセンサーについて設定した。TransIT(登録商標)LTI (LTI; Minis)トランスフェクションマスター混合物を、1650μlのDMEMと49.5μlのLTIとを混合することにより調製した。このマスター混合物を室温で15時間インキュベータした。次に、300μlのマスター混合物を個々のバイオセンサーDNAに添加し(30の反応のために十分な;0.1μg/反応)、そして室温で、さらに15分間インキュベートした(表5)。10μlのバイオセンサーDNA−トランスフェクションマスター混合物溶液を、適切なウェル中の細胞に添加した。次に、細胞を37℃、5%CO
2下で一晩インキュベートした。
表5
【表5】
【0114】
一晩のインキュベーションの後、培地を細胞から除去し、そして2mMのルシフェラーゼEF(Promegaからログ番号E6551)を含むCO
2非依存性培地(Invitrogenカタログ番号18045088)により置換した。細胞を、Varioskanルミノメーターにおいて2時間、ルシフェリンEFにより予備平衡化し、そして20分ごとにバイオルミネッセンス読み取りを行った。インキュベーションに続き、細胞を、CO
2非依存性培地+10%ウシ胎児血清(FBS)中、1μg/mlのTRAILにより、又は化合物を含まない対照(培地+10%FBSのみ)により誘発した。細胞を再び500+分間、Varioskanルミノメーターにおいて37℃でインキュベートし、そして20分ごとにバイオルミネッセンスを読取った。
【0115】
図5−8は、TL−CP233−カスパーゼ8及びTL−CP358−カスパーゼ8で、バイオセンサーがTRAILによるカスパーゼ8活性化を検出できることを示す。
図5及び7は、37℃での時間経過にわたってのTRAILによるカスパーゼ8活性化の運動プロフィールを識別する。
図6及び8は、経過時間にわたってのTRAILによるカスパーゼ8活性化の反応倍率を識別する。活性化の発光量比率を、所定の時点で、TRAILを有さないサンプルのシグナルによりTRAILを有するサンプルのシグナルを割算することにより計算した。
図7及び8は、TL−CP358−DEVDにより測定されるようなTrailによるカスパーゼ3誘発、及びカスパーゼ8誘発を示す。
【0116】
実施例V:TEVプロテアーゼ熱安定性変異ルシフェラーゼバイオセンサーの活性化
【0117】
本発明の熱安定性変異ルシフェラーゼバイオセンサーが細胞中のTEVプロテアーゼ活性を検出できるかどうかを評価するために、TEVプロテアーゼ切断部位GSS−ENLYFQS−SSG(配列番号78)を含む、TL−CP233バイオセンサー、すなわちTL−CP233−TEVを生成した。TL−CP233−TEVは、M/TL残基 233−544/ GSS−ENLYFQS−SSG TL残基4−233/V (配列番号61 及び62)として表され得るアミノ酸配列を有する。対照として、ホタル(フォチナス・ピラリス;Ppy)ルシフェラーゼバイオセンサーFF−CP235−TEV (M/Ppy 残基234−544/GSS−ENLYFQS−SSG/Ppy残基4−233/V; 配列番号63及び64)、FF−CP269−TEV(M/Ppy残基269−544/GSS−ENLYFQS−SSG/Ppy残基4−268/V; 配列番号:65及び66)及び FF−CP359−TEV (M/Ppy残基359−544/GSS−ENLYFQS−SSG /Ppy残基4−355/V; 配列番号67及び68)を使用した。すべてのトランスフェクションのために、CMVプロモーターから連続的に発現されるTEVプロテアーゼ(Genbank受託番号BFB754)をトランスフェクトした。この構造体は、トランスフェクション効率対照としての使用のためにウミシイタケルシフェラーゼを同時発現する。
【0118】
バイオセンサー及びTEVプロテアーゼ構造体の個々を、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞にトランスフェクトした。細胞を、96−ウェル組織培養プレート中に、15,000個の細胞/ウェルでプレートした。トランスフェクション溶液を、表6に従って調製した。個々のセンサーを、TEVプロテアーゼ又はキャリヤーベクター(pF9a−null)のいずれかと共に同時トランスフェクトした。
表6
【表6】
【0119】
細胞を、37℃、5%CO
2下で一晩インキュベートした。一晩のインキュベーションの後、細胞を培地及び5mMのルシフェリンEFにより2時間、平衡化した。次に、バイオルミネッセンスをVarioskanルミノメーターにより37℃で測定した。結果を、トランスフェクション効率のために対照のウミシイタケに対して評価した。
【0120】
TEV認識配列(FF−CP233−リードスルー;FF−CP233−RT)を有さないバイオセンサーを、TEVプロテアーゼにより活性化せず、そして他のバイオセンサーをTEVプロテアーゼにより活性化した(
図9)。
【0121】
実施例VI:グリオーマ細胞におけるアポトーシスの分子イメージング
【0122】
本発明の熱安定性変異バイオセンサーが細胞における細胞死を検出するために使用され得ることを示すために、熱安定性カスパーゼ3バイオセンサー、TL−CP233−カスパーゼ3 ("233";配列番号17及び18)、TL−CP358−カスパーゼ3 ("358V2";配列番号5及び6)、及び熱安定性変異カスパーゼ3バイオセンサー1A5 ("358V3";配列番号7及び 8)、 24 ("358V4";配列番号9 及び 10)、43 ("358V5";配列番号l1及び12) 及び 49 ("358V6";配列番号13及び 14)を、グリオーマ細胞系D54−MGにおいて安定して発現し、細胞を、TRAILにより処理し、そしてバイオルミネッセンス測定し、カスパーゼ3活性を検出した。
【0123】
熱安定性バイオセンサーを安定して発現する細胞を誘導するために、D54−MG細胞をバイオセンサーによりトランスフェクトした。バイオセンサーを、PCR増幅により、ネオマイシン耐性遺伝子(Invitrogen)を含むpEFベクター中にサブクローン化し、そしてSalI及びEcoRI制限部位で多重クローニング部位中に挿入した。トランスフェクションを、3μlのFugene6トランスフェクション試薬(Roche)及び1μgのプラスミドDNAを用いて、6−ウェル組織培養皿において実施した。細胞を、10%FBS(Gibco)、Pen/Strepグルタミン (100X; Gibco) 及び200μg/mL ゲネシチン(G418)を含むRPMI培地(Gibco)に、48時間、配置した。単一のクローンを、当業界において周知である標準技法を用いて、トランスフェクションのおよそ10日後、選択した。手短には、培地を細胞から除き、そして細胞を軽くPBSにより洗浄した。丸形フィルター紙をトリプシンに浸し、そして単一のコロニー上に配置した。結合された細胞を含むフィルター紙を除き、そして24−ウェル組織培養皿中に配置した。それぞれ個々の細胞を、ルシフェラーゼ抗体(Promega;カタログ番号G7451)及びバイオルミネッセンス(PBSにおいて再構成された100μg/mlのD−ルシフェリンを培地に直接、添加し、そして検出した)を用いて、ウェスターンブロットにより、レポーター発現のための選択の約2−3週後、試験した。類似するバイオルミネッセンス活性(最高の発光量比率)及びレポーター発現(ウェスターンブロットにより決定される)を有するクローンを、細胞死の検出への使用のために選択した。
【0124】
細胞死を検出するために、安定D54−MG細胞を、96−ウェルアッセイプレート中に、10,000個の細胞/ウェルで接種し、そして37℃、5%CO
2下で24時間インキュベートした。一晩のインキュベーションの後、細胞を、200ng/mlのD−ルシフェリン(Promega)により処理した。生存細胞バイオルミネッセンスを、2、4及び6時間で映像化した。光子数を、Envisionルミノメーター(Perkin Elmer)を用いて、前−及び後−TRAIL処理の異なった時点で数えた。レポーター発現及びTRAIL−誘発されたアポトーシスをさらに、ルシフェラーゼ及びカスパーゼ−3に対して、ウェスターンブロットにより検出した。
【0125】
図10は、TRAILによる処理に基づいて、種々の熱安全生/バイオセンサーを安定して発現するD54−MG細胞は、バイオルミネッセンス活性において100−200倍の誘発をもたらしたことを示す。異なったバージョンの熱安定性バイオセンサーを発現するD54−MG細胞を、処理しないか、又は200ng/mlのTRAILにより処理し、そして示される時点で映像化し;光子数/秒を示される時点で記録した(
図10A)。処理されていないか又は200ng/mlのTRAILにより処理された、異なったバージョンの熱安定性バイオセンサーを発現するD54−MG細胞の発光量比率を、基線(時間0時)に対して値(光子/秒)を標準化することにより計算した。(
図10B)。異なったバイオセンサーバージョンにより達成されるフォールドチェンジ(fold changes)の他に、基線、2、4及び6時間の後処理での平均光子数/秒が
図10Cに示される。
図10Dは、ルシフェラーゼ及びカスパーゼ−3に対する、レポーター発現及びTRAIL誘発されたアポトーシスの検出をウェルターンブロットにより示す。
【0126】
実施例VII:熱安定性変異バイオセンサーの使用
【0127】
in vivoでの細胞死を検出するためへの熱安定性変異バイオセンサーの使用を示すために、TL−CP233−カスパーゼ3 ("233"; 配列番号17及び18)、TL−CP358−カスパーゼ3 ("358V2";配列番号5及び6)、1A5("358V3"; "3−S";配列番号7及び8)、43("358V5"; "5−R";配列番号11及び12)又は49 ("358V6"; "6−A";配列番号13及び14)のいずれかを安定して発現するD54−MG細胞を、ヌードマウス中に移植した。
【0128】
脇腹に異種移植されたマウスモデルを確立するために、上記に列挙されるバイオセンサー(実施例VIに記載されるような)の1つを安定して発現する2×10
6個のD54−MG細胞をヌードマウスに皮下移植した。8mg/kgのTRAILによる処理を、腫瘍が電子デシタルカルパス測定によりされる場合、腫瘍が約100mm
3に達した場合に、開始した。invivoバイオルミネッセンス検出のために、マウスに、2%イソフルラン/空気混合物を用いて麻酔をし、そして単一用量(150mg/kg)のD−ルシフェリンを腹腔内注入した。光子数/秒を、IVISイメージングシステム(Caliper Life Sciences)を用いて、TRAIL処理の前、及び処理の6時間後(
図11A)、得た。発光量比率(
図11B)を、マウス当たり、全処理値に対して後処理値を標準化することにより計算した。
【0129】
データは、本発明の熱安定性変異バイオセンサーが、TRAIL処理に基づいて100倍のバイオルミネッセンス活性化が異種移植マウスモデルに見出される場合、非常に敏感であることを示す。D54−MGレポーター異種移植されたヌードマウスを、8mg/kgのTRAILにより処理した。光子数/秒を前−及び後−処理から得た(
図11)。発光量比率を、マウス当たり、前処理値に対する後処理値を標準化することにより計算した(
図11B)。
図11Cは、異なったバイオセンサーバージョンにより達成されるフォールドチェンジの他に、基線での及び処理後6時間での平均光子数/秒を示す表を示す。
【0130】
実施例VIII:胸骨転移での細胞死のイメージング
【0131】
動物における細胞死を検出するためへの熱安定性カスパーゼ−3バイオセンサーの使用を示すために、TL−CP233−カスパーゼ−3バイオセンサー(グリオーマ細胞についての実施例VIに記載されるようにして誘導された)を安定して発現する100,000個のMDA−MB231/1833細胞(「1833」;乳癌細胞系)を、ヌードマウスの頸骨中に移植した。腫瘍増殖に続いて、MRIを取り、そしてTRAIL処理を、腫瘍が5−15mm
3に達した場合に開始した。
【0132】
in vivoバイオルミネッセンス検出のために、マウスを2%イソフルラン/空気混合物を用いて麻酔し、そして単一用量(150mg/kg)のD−ルシフェリンを腹腔内注入した。光子数/秒が、TRAIL処理の前及び処理後6時間で、又は
図12A−Dに示されるように、IVISイメージングシステム(Caliper Life Sciences)を用いて得られた。発光量比率(
図11B)を、マウス当たり前処理値に対して後処理地を標準化することにより計算した。
【0133】
図12Aにおいては、TL−CP233−カスパーゼ−3を安定して発現する頸骨内移植されたMDA−MB231/1833を、TRAIL(200ng/ml)により処理し、そして1時間ごとに連続して10分間、映像化した。発光量比率を、前処理値に対してデータを標準化することにより計算した。
図12Bにおいては、Z因子を、あらゆる時点で、Zhang et al (Biomol Screen. 4:67-73. 1999)に記載のようにして計算し、そして0.82の平均Z因子が高生産性スクリーニングのためのアッセイ適合性を満たした。
図2Cにおいては、代表的なイメージが、MDA−MB231/1833細胞を安定して発現する頸骨内移植されたTL−CP233−カスパーゼ−3から示される時点で、光子/秒により取られた。
図12Dにおいては、TRAILにより処理された、異種移植された試験動物の発光量比率が示された。このデータは、マウスモデルにおいて細胞死を力学的に且つ時間経過にわたってイメージングするための熱安定性バイオセンサーの有用性を強調する。
【0134】
実施例IX:高生産性スクリーニングでの熱安定性カスパーゼバイオセンサーの有用性
【0135】
高生産性スクリーニング(HTS)への熱安定性バイオセンサーの有用性を示すために、実施例VIIIからのTL−CP233−カスパーゼ−3を安定して発現するMDA−MB231/1833 (「1833」)細胞を用いて、NIH Clinical Collection Biofocus and TimTec Kinase Inhibitor librariesにおける化合物をスクリーンした。
【0136】
TL−CP233−カスパーゼ−3 MDA−MB231/1833細胞を、96−ウェルプレートに、10,000個の細胞/ウェルで接種した。接種の48時間後、培地を、1% GloSensor cAMP 試薬 (Promega;カタログ番号E1290)を含むCO
2非依存性培地に変え、そして10μMの最終濃度で化合物と共に0〜23時間インキュベートした。NIH Clinical Collectionにおける合計483の化合物及びTimTec Collectionからの80のキナーゼインヒビターを試験した。培地及び化合物ライブラリーの添加を、Titertek Multidrop Microplate Dispensor (ThermoFisher Scientific)を用いて実施した。相対的ルミネッセンスを、未処理のウェルに対して化合物処理されたウェルの値を標準化することにより計算した(
図13A及び13C)。
図13Aは、NIH Clinical Collection Biofocus Libraryにおける化合物からの化合物処理(最大)に基づく相対的ルミネッセンスを示す。
図13Cは、TimTec Kinase Inhibitor Libraryにおける化合物からの化合物処理(最大)に基づく相対的ルミネッセンスを示す。4以上に達する最大値は有意であると見なされる。ヒートマップを、Bioinformatics Toolbox of Matlab Softwareを用いて生成し、そして時間経過にわたってのバイオセンサーの活性化の相互関係を示す(
図13B及び13D)。Z−因子は、実施例VIIIに記載のようにして計算された。
【0137】
熱安定性バイオセンサーの反復されたイメージング能力のために、種々の薬物に応答してのアポプトーシスの力学が映像化され得る。これは、化学療法抵抗性の1833の乳癌細胞系において興味ある死誘発性化合物の同定を可能にした。
【0138】
実施例X:MMP−2センサーの精製
【0139】
マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)は、細胞外マトリックスの主要タンパク質成分の分解に関与する亜鉛酵素の相同グループである。5種の主要MMPがヒトに同定されており、そして結合組織転換及び破壊に関与している。それらは、マトリックス部分を占めるタイプI,II及びIIIコラーゲンを加水分解する線維芽細胞型及び好中球型隙間性コラーゲンを包含する。線維芽細胞コラゲナーゼはまた、生来型VII及びXコラーゲンも加水分解する。MMPは時々、線維芽細胞型及び好中球型コラーゲンがそれぞれMMP−1及びMMP8として示される数字コードにより言及される。72−kDaのゼラチナーゼ(MMP−2)が増殖する線維芽細胞及び腫瘍細胞により生成され、ところが明確な92−kDaのゼラチナーゼ(MMP−9)が好中球、マクロファージ及び一定の形質転換された細胞により生成される。
【0140】
本明細書に使用されるMMP−2センサー(配列番号69及び70)は、1A5変異体バックボーン及びヒトMMP−2認識部位PLGMWSR(配列番号72)を含む。さらに、MMP−2センサーは、次の2種の精製標識を含む:TEVプロテアーゼ部位によりセンサー領域から分離されるセンサーのN末端上のGST標識(精製されたMMP−2センサーからのGST標識の除去のための)及びセンサーのC末端上の5x HQ (HQHQHQHQHQ; 配列番号79)標識。
【0141】
MMP−2センサーの精製を、His及びGST精製を用いて、次の通りに実施した。
【0142】
1.MMP−2センサーを含むE.コリKRX細胞(Promega)の培養物2〜5mlを、37℃で振盪しながら、LB/アンピシリンにおいて増殖した。
【0143】
2.個々の培養物を、0.05%ラムノース及び0.05%グルコースを有する1LのLBにより1:100に希釈した。
【0144】
3.25℃で18−20時間インキュベートした。
【0145】
4.細胞を5000gで5分間の遠心分離により収穫し(1Lを2−500mlのアリコートに分ける)、細胞ペーストの重量を計測し、そして−20℃で一晩、置いた。
【0146】
5.2つの細胞ペーストの1つを、30mlの溶解緩衝液(8.5mL/gの細胞ペースト; 50mMのNaH
2P0
4、300mMのNaCl、10mM のイミダゾール及びNaOHによりpH8.0にする)により再懸濁した。1mg/mlのリソザイムを添加し、そしてその再懸濁液を、時折転倒しながら、氷上で30分間インキュベートした。
【0147】
6.溶解溶液を、パワー6.0で2分間(5秒の始動、5秒の停止)、音波処理した。100μlのサンプルを、「合計」サンプルとして保存した。
【0148】
7.溶解溶液を、16,000gで20分間、回転した。100μlのサンプルを、「可溶性」サンプルとして保存した。
【0149】
8.6mlの溶解物当たり1mlの50%Ni−NTA樹脂(Oiagen;溶解緩衝により予備洗浄された)(合計5ml)を添加し、そして4℃で1時間、混合した。
【0150】
9.サンプルをテーブルトップ遠心分離機上で700rpmで2分間、回転した。100μmlのサンプルを、「フロースルー(flowthrough)」サンプルとして保存し、そして上清液を捨てた。
【0151】
10.樹脂を40mlの溶解緩衝液により洗浄し、4℃で5分間、混合し、テーブルトップ遠心分離機上で700rpmで2分間、回転し、そして上清液を捨てた。
【0152】
11.次に、樹脂を40mlの洗浄緩衝液(20mMのイミダゾールを含む溶解緩衝液)により洗浄し、テーブルトップ遠心分離機上で700rpmで2分間、回転し、そして上清液を捨てた。
【0153】
12.10mlの洗浄緩衝液を添加し、そして混合し、そして上清液を空のカラムに添加した。
【0154】
13.カラムを50mlの洗浄緩衝液により洗浄し、そして100μlの樹脂を除き、そして保存した。
【0155】
14.センサーを、10mlの溶出緩衝液(250mMのイミダゾールを含む溶解緩衝液)によりカラムから溶出し、そして0.5mlの画分を集め、そしてBradfordアッセイを用いて、直接的にアッセイした。
【0156】
15.100μlの樹脂を除き、そして保存し、溶出画分を組合し、そしてその組合された画分を10mlの溶解緩衝液により希釈した。
【0157】
16.組合された画分を、GST結合/洗浄緩衝液(1×PBS)において透析した。
【0158】
17.透析されたタンパク質を、GST結合/洗浄緩衝液により予備洗浄された5mlのグルタチオン−セファロース樹脂スラリー(GEカタログ番号17−0756−01)に添加し、そして4℃で1時間インキュベートした。
【0159】
18.樹脂混合物をテーブルトップ遠心分離機上で700rpmで2分間、回転し、その100μlを「フロースルー」として保存し、そして上清液を捨てた。
【0160】
19.樹脂を空のカラムに添加し、50mlのGST結合/洗浄緩衝液により洗浄し、そしてその100μlを除いた。
【0161】
20.タンパク質を溶出緩衝液(10mMの還元されたグルタチオンを含む1×PBS緩衝液)により溶出した。0.5mlの画分集め、そしてBradfordアッセイを用いて、直接的にアッセイした。100μlの樹脂を除き、そして保存した。
【0162】
21.保存された画分(「合計」、「可溶性」、「フロースルー」(his)、溶出の前のHis樹脂、溶出後のHis樹脂、透析後のサンプル、フロースル−(GST)、溶出の前のGST樹脂、溶出のGST樹脂、及びGST画分)を、SDS−PAGEゲル上で分析した(
図14)。
【0163】
22.GST画分を組合し、そして貯蔵緩衝液(50mM のHEPESpH7.5、150mM のNaCl、1mMのDTT、50%グリセロール)により透析した。
【0164】
精製されたMMP−2センサーがMMP−2を検出できることを示すために、精製されたMMP−2センサー(1.3mg/ml)を、
図15に記載のようにして、緩衝液(50mM のTris−HCl pH7.5、150mM のNaCl、10mM のCaCl
2及び0.05%Brij35)により希釈した。活性化されたMMP−2(10ng/μl;Anaspec)を、
図15に記載のようにして、希釈されたMMp−2センサーン添加した。最終反応混合物の合計体積は50μlであった。この混合物を37℃で1時間インキュベートした。Bright-Glo アッセイ試薬 (Promega)を、その製造業者の説明書に従って調製し、そしてその50μlを前記混合物に添加した。ルミネッセンスを、GloMax Multiplusルミノメーター上ですぐに読取った。
【0165】
図15は、対照(MMP−2センサーからのバックグラウンド)に対する倍増を表す。その結果は、本発明のMMP−2センサーが、0.75ngほどの少ないタンパク質を検出するために使用され得る。
【0166】
精製されたMMP−2センサーの感受性をさらに示すために、蛍光発生性SensoLyte 520 MMP−2アッセイ (Anaspec)をまた使用し、MMp−2タンパク質を検出した。アッセイを、その製造業者の説明書に従って実施した。蛍光を、Ex490nm/Em520nmでTecan蛍光計上で検出した。
図16A−Bは、Sensolyteアッセイを用いての1.5ngのMMP−2タンパク質の検出を報告する。
【0167】
実施例XI:CBSの無細胞発現
【0168】
本発明のプロテアーゼバイオセンサーが無細胞環境下で外因性クロロテアーゼにより効果的且つ効率的に切断され得ることを示すために、CBS変異体1A4を小麦胚芽抽出物において発現し、そしてカスパーゼ−3を検出するために使用した。
【0169】
CBS変異体1A5を、ベクターpFN19K Halo Tag (登録商標) (Promegaカタログ番号G1841)中にクローン化し、CBS−Halo Tag (登録商標)融合タンパク質(配列番号71及び72)を生成した。20μl(8μg)のCBS−HTベクターを、30μlのTnT(登録商標)SP6高−収率小麦胚芽発現システム(Promegaカタログ番号L3261)に添加し、そして25℃で90分間インキュベートした。
【0170】
CBS−HTカスパーゼ−3切断反応に関しては、1体積の発現反応を等体積のカスパーゼ−3含有E.コリ溶解物又はC(3)溶解緩衝液(0.8× FastBreak (Promegaカタログ番号V857A)、10mMのDTT、0.1%CHAPS、0.8mg/mlのリソザイム、3U/μlのRQ1 DNアーゼ(Promegaカタログ番号M610A))のいずれかと共にインキュベートし、そして室温で60分間インキュベートした。カスパーゼ−3含有E.コリ溶解物を、組換えカスパーゼ−3を過剰発現するKRX細胞から調製した。手短には、KRX細胞を、pTS1k:カスパーゼ−3(T/S)により形質転換した。開始培養物(50ml、LBブイヨン)を、単一コロニーから接種し、そして振盪しながら(275rpm)、37℃で17−22時間、増殖した。開始培養物を新鮮な培地により希釈し(1:50)、そして増殖を、さらに3時間、続けた。次に、インキュベーション温度を25℃に下げ、そして15分後、カスパーゼ−3の発現を、ラムノースの添加により開始した(0.2%の最終濃度)。2時間後、細胞を遠心分離により集め、50mlのC(3)溶解緩衝液に再懸濁し、そして周囲温度(すなわち、22−24℃)で10分間インキュベートした。溶解物を、遠心分離(20,000xg、4℃で20分)により透明にし、そしてカスパーゼ−3源として使用した。
【0171】
カスパーゼ−3によるCBS−HTの切断を次の異なった手段により検出した:SDS−PAGE分析及びルミネッセンス検出。SDS−PAGE分析に関しては、切断反応サンプルを、まず蛍光マーカーCA−TAM(クロロアルカン−TAMRAリガンド(Promegaカタログ番号G825A))により標識した。20μlのサンプルを、20μlのCA−TAM(緩衝液(1×PBS、0.05%IGEPAL)により1:100に希釈される)に添加し、そして室温で30分間インキュベートした。このサンプルに、40μlのSDS−PAGE充填緩衝液 (120mMのTris 緩衝液 (pH7.4)、1%SDS、25.2% グリセロール、1.5mMノブロモフェノールブルー 、 100mMのDTT)を添加した。得られる溶液を65℃で30分間インキュベートした。その10μlを、SDS−PAGEゲル上に負荷した。対照として、0.60、0.15及び0.03mg/mlのHT:GST(HaloTag(登録商標)-GST (Promegaカタログ番号G449A)融合体をまた、前記ゲル上に負荷した(
図17)。電気泳動の後、CA−TAM標識された種を、蛍光イメージング(ex:532、 Em:580;
図17)により検出した。ルミネッセンスによる検出のために、40μlの切断反応サンプルを、60μlの緩衝液(50mMのHEPES(pH7.5))及び100μlのBright−Gloアッセイ試薬に添加した。ルミネッセンスを、前記のようにして検出した(表7)。
表7
【表7】
【0172】
実施例XII:CBSの固定化
【0173】
無細胞環境下で発現される本発明のプロテアーゼバイオセンサーがら、固体支持体上に固定される場合、活性を維持すること示すために、小麦胚芽抽出物において発現されるCBS−HT融合体(実施例XI)を、固体支持体(樹脂及びプレート)に固定し、そしてそれを用いて、カスパーゼ−3を検出した。
【0174】
樹脂への固定化(
図18A)に関しては、Haldink樹脂(25%スラリー、Promegaカタログ番号G1912)をまず、HTPB緩衝液(50mMのHEPES(pH7.5)、150 mMのNaCl、1mMのDTT及び0.5mMのEDTA)により平衡化した。1体積のスラリーからの樹脂を遠心分離機(1000xgで5分)により集め、そして貯蔵緩衝液を除いた。樹脂ペレットを2体積のHTPBに再懸濁し、そして混合した。この工程を合計3回のHTPB洗浄のために反復した。実施例XI(無細胞発現反応)からのCBS−HT融合体100μlを、25μlの洗浄された樹脂(HTPB中、50%スラリー)と共に混合し、そして4℃で混合しながら、一晩インキュベートした。インキュベーションを周囲温度で2時間、続けた。インキュベーションの後、樹脂を洗浄し、未結合CBSを除いた。樹脂を50μlアリコートにわけ、そして個々のアリコートをHTPBにより3度、洗浄した。最終樹脂ペレットを、50μlのHTPBに再懸濁した。
【0175】
CBSカスパーゼ−3切断反応に関しては、20μlの洗浄された樹脂を、20μlのカスパーゼ−3含有E.コリ溶解物又はC(3)溶解緩衝液(実施例XIにおけるような)のいずれかと共に混合し、そして周囲温度で30分インキュベートした。60μlのHEPES(pH7.5)を前記サンプルに添加し、続いて100μlのBright-Gloアッセイ試薬を添加した。ルミネッセンスを前記のようにして検出した(表8及び
図19)。
表8
【表8】
【0176】
プレートへの固定化(
図18B)に関しては、CBS−HT融合タンパク質を固定化するためのHalotag(登録商標)リガンドを含むマイクロタイタープレートを調製した。手短には、アミン−PEG200−ClアルカンHaloTag(等力商標)リガンド(0.25mMの最終濃度)を含む重炭酸塩緩衝液pH8.5(100μl);pbi3961及びメトキシ−PEG−NH
2(0.75mMの最終濃度)を、NHSマイクロタイタープレートのウェルに添加し、そして室温で1時間インキュベートした。次に、ウェルを、0.05%Tween−20を含むPBSにより3度、洗浄した。洗浄の後、50mMのエタノールアミンを添加し、そしてプレートを周囲温度で30分間インキュベートし、そして0.05%Tween−20を含むPBSにより再び3度、洗浄した。次にプレートを、個々のウェルにおいて、0.05%Tween−20を含むPBSと共に4℃で貯蔵した。アッセイに関しては、ウェルを200μlのHPTBにより3度、洗浄した。50μlのCBS−HT無細胞発現反応物(実施例XI)をウェルに添加し、そして4℃で一晩インキュベートした。インキュベーションに続いて、プレートを200μlのPBSI(0.05%IGEPALを含む1×PBS)により3度、洗浄した。100μlのカスパーゼ−3を含むE.コリ溶解物又はC(3)溶解緩衝液(上記に記載される)を添加し、そしてプレートを混合しながら、室温で60分間インキュベートした。次に、ウェルを100μlのPBSIにより洗浄した。100μlのHEPES(pH7.5)及び100μlのBright-Gloアッセイ試薬を添加し、そしてルミネッセンスを前記のようにして検出した(表9)。
表9
【表9】
【0177】
実施例XIII:E.コリにおけるCBS発現
【0178】
本発明のプロテアーゼバイオセンサーがE.コリにおいて発現され、そして機能することができることを示すために、CBS変異体1A5をE.コリにおいて発現し、そしてそれを用いて、カスパーゼ−3を検出した。
【0179】
CBS変異体1A5を、HaloTag(登録商標(CBSのC末端例)及び5xHQ標識(CBSのN末端側)を含む細菌発現ベクター(pFNA:HQ(5x):CBS:HT(7); 配列番号73及び74)中にクローン化した。この融合タンパク質を、次の通りにしてE.コリにおいて発現した:E.コリ(KRX)ベクターにより形質転換した。開始培養物(50ml、LBブイヨン)を、単一コロニーから接種し、そして振盪(275rpm)しながら、37℃で17−22時間、増殖した。開始培養物を、誘発培地(500mL、0.05%グルコース及び0.02%ラムノースを含むLBブイヨン)中に希釈し(1:50)、そして増殖を、振盪(275rpm)しながら、25℃で、さらに17−22時間続けた。培養物を2つの250mlアリコートに分け、そして細胞を遠心分離(4℃で20分間、5,000xg)により集めた。1つの細胞ペレットを、溶解緩衝液(25mL、50mMのHEPES(pH7.5)、0.2X FastBreak、2mMのDTT、0.05%CHAPS、50mMのアルギニン、50mMのグルタミン酸、0.2mg/mLのリソザイム、lOU/mLのRQ1 DNアーゼ及びプロテアーゼインヒビター(Beckton/Dickenson カタログ番号544779))に再懸濁し、そして氷上で30分間インキュベートした。インキュベーションの後、サンプルを音波処理した(Misonix Sonicator-3000、合計4分、5秒の開始、5秒の休止、パワー設定5)。粗溶解物を、遠心分離(4℃で20分間、20,000xg)により透明にし、そして上清液(透明な溶解物)をCBS源として使用した。カスパーゼ−3切断反応に関しては、20μlの透明な溶解物を、カスパーゼ−3を発現するE.コリ溶解物(実施例XII)20μlと共に混合し、そして室温で30分間インキュベートした。60μlのHEPES(pH7.5)を添加し、続いて100μlのBright-Gloアッセイ試薬を添加した。ルミネッセンスを上記のようにして検出した(
図20)。
【0180】
実施例XIV:E.コリからのCBSの精製
【0181】
E.コリからの本発明の機能プロテアーゼバイオセンサーを精製する能力を示すために、実施例XIIIにおいて発現されるCBSを、HisLink(Promegaカタログ番号V8821)カラムクロマトグラフィーを用いて、その製造業者の説明書に従って精製した。手短には、25mlの透明にされた溶解物をNaClにより0.5Mにし(最終濃度)、そして結合緩衝液(100mMのHEPES(pH7.5)、10mMのイミダゾール、500mMのNaCl)により平衡化された、固定されたHisLink樹脂2mlに適用した。樹脂を、12mlの結合緩衝液、続いて溶出緩衝液(100mのHEPES(pH7.5)、100mMのイミダゾール)により洗浄した。1.75mlの画分を集めた。
【0182】
SDS-PAGEゲル分析に関しては、サンプルをCA−TAMにより標識し、そして前記のようにして分析した(
図21A)。カスパーゼ−3切断反応に関しては、20μlの個々のサンプルを、20μlのカスパーゼ−3を発現するE.コリ溶解物(実施例XII)と共に混合し、そして室温で30分間インキュベートした。60μlのHEPES(pH7.5)を添加し、続いて100μlのBright−Gloアッセイ試薬を添加した。ルミネッセンスを、上記のようにして検出した(表10及び
図21B)。
表10
【表10】
【0183】
実施例XV:E.コリ発現されたCBSの固定化
【0184】
E.コリに発現されるプロテアーゼバイオセンサーが、プロテアーゼを検出する能力を維持しながら、固体支持体に固定され得ることを示すために、精製されたHQ:CBS:HT(5xHQ標識:CBS: HaloTag)を、HaloLink樹脂及びHaloLinkプレート上に固定し、そしてカスパーゼ−3による活性化についてアッセイした。HaloLink樹脂上への固定化のために、100μlの精製されたHQ:CBS:HTを、30μlの固定されたHaloLink樹脂(前記のようにHTPBにより予備平衡化された)に添加し、そして周囲温度で2時間インキュベートした。樹脂を、300μlのHTPBにより3度、洗浄し、そして最終樹脂ペレットを、300μlのHTPBに再懸濁した。50μlの洗浄された樹脂を、カスパーゼ−3を含むE.コリ溶解物20μl又はC(3)溶解緩衝液50μlに添加し、そして終止温度で30分間インキュベートした。100μlのBright-Gloアッセイ試薬を添加し、そしてルミネッセンスを前述のようにして検出した(表11及び
図22)。
【0185】
HaloLinkプレート上への固定化のために、100μlの精製されたHQ:CBS:HTを、固定されたHaloTag(登録商標)リガンドを含むマイクロタイタープレートに添加した(実施例XII)。プレートを、混合しながら、室温で2時間インキュベートした。次に、プレートを、1× PBSI(0.05%IGEPALを含む1×PBS)により3度、洗浄し、そしてカスパーゼ−3を含むE.コリ溶解物(前述のようにして調製された)100μlと共に室温で30分間インキュベートした。100μlのBright−Gloアッセイ試薬を添加し、そしてルミネッセンスを前述のようにして検出した(表11及び
図22)。
表11
【表11】
【0186】
すべての出版物、特許及び特許出願は参照により本明細書に組み込まれる。前述の明細書においては、本発明はその一定の態様に関して記載されており、そして多くの詳細が例示目的のために示されて来たが、本発明は追加の態様に影響されやすく、そして本明細書における一定の詳細が、本発明の基本的原理から逸脱することなく、相当に変更され得ることは、当業者に明らかであろう。
【0187】
従って、本発明は、中でも、標的分子に対する増強された応答を有する、修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーを提供する。本発明の種々の特徴及び利点が次のクレーム
に示される。
本発明の態様として、例えば以下のものがある。
〔1〕修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼ及び前記熱安定性ルシフェラーゼのN末端部分に前記熱安定性ルシフェラーゼのC末端部分を連結するリンカーを含むバイオセンサーポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼは親の円順列熱安定性ルシフェラーゼに関連して修飾され、前記リンカーは細胞中の標的分子と相互反応できるセンサー領域を含み、ここで前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼは、i)前記標的分子の存在下での前記親の円順列熱安定性ルシフェラーゼ、又はii)前記標的分子の不在下での前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼの少なくとも1つに関し、標的分子とバイオセンサーとの相互反応の後、増強された応答を有する、ポリヌクレオチド。
〔2〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号2の位置507に対応するアミノ酸で置換を含む、前記〔1〕記載のポリヌクレオチド。
〔3〕前記位置507でのアミノ酸がIである、前記〔2〕記載のポリヌクレオチド。
〔4〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号2の位置503に対応するアミノ酸で置換を含む、前記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔5〕前記位置503でのアミノ酸がGである、前記〔4〕記載のポリヌクレオチド。
〔6〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号2の位置471に対応するアミノ酸で置換を含む、前記〔1〕〜〔5〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔7〕前記位置471でのアミノ酸がTである、前記〔6〕記載のポリヌクレオチド。
〔8〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号2の位置193に対応するアミノ酸で置換を含む、前記〔1〕〜〔7〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔9〕前記位置193でのアミノ酸がPである、前記〔8〕記載のポリヌクレオチド。
〔10〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号2のI471T、 S503G、T507I及びS193Pに対応するアミノ酸置換を含む、前記〔1〕〜〔9〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔11〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号2のI471T、S503G及びT507Iに対応するアミノ酸置換を含む、前記〔1〕〜〔10〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔12〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号2のS503G、T507I及びS193Pに対応するアミノ酸置換を含む、前記〔1〕〜〔11〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔13〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号2のT507Iに対応するアミノ酸置換を含む、前記〔1〕〜〔12〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔14〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号2の位置5、17、21、23、26、39、44、51、81、101、103、110、114、115、119、123、126、128、133、137、186、191、192、193、196、208、211、214、226、228、230、233、264、273、275、286、287、294、295、297、302、303、304、306、308、309、313、324、329、331、343、348、353、364、374、385、389、409、420、426、427、428、431、449、456、460、461、465、466、468、471、473、482、484、485、489、493、494、497、503、507、509、510、513、516、517、521、522、523、526、530、533、536、537、542又は543、又はそれらの組合せに対応する少なくとも1つのアミノ酸の置換を含む、前記〔1〕〜〔13〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔15〕前記熱安定性ルシフェラーゼが、ホタルルシフェラーゼの残基2−12、残基32−53、残基70−88、残基102−126、残基139−165、残基183−203、残基220−247、残基262−273、残基303−313、残基353−408、残基485−495又は残基535−546に対応する領域で円順列される、前記〔1〕〜〔14〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔16〕前記バイオセンサーが、プロテアーゼ認識部位、キナーゼ認識部位、抗体結合部位、金属結合部位、イオン結合部位、環状ヌクレオチド結合部位又はヌクレオチド結合部位を含む、前記〔1〕〜〔15〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔17〕前記バイオセンサーがプロテアーゼ認識部位を含む、前記〔1〕〜〔16〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔18〕前記プロテアーゼ認識部位が、カスパーゼ3認識部位、カスパーゼ8認識部位、エンテロキナーゼ認識部位、前立腺血清抗原認識部位、SARSウィルスプロテアーゼ認識部位、TEVプロテアーゼ認識部位、グランザイムB認識部位、MMP認識部位及びライノウィルスプロテアーゼ認識部位から成る群から選択される、前記〔17〕記載のポリヌクレオチド。
〔19〕前記熱安定性ルシフェラーゼが、ルキオラ・クルキアタ(Luciola cruciata)、ルキオラ・ラテラリス(Luciola lateralis)、ピロコエリア・ミヤコ(pyrocoelia miyako)、ラムピリス・ノクチルカ(Lampyris noctiluca)、フォツリス・ペンシルバニカ(Photuris pennsylvanica)、フェンゴデスsp.(Phengodes sp.)、ルキオラ・ミングレリカ(Luciola mingrelica)及びフォチナス・ピラリス(photinus pyralis)から成る群から選択された種からの野生型ルシフェラーゼから変性される、前記〔1〕〜〔18〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔20〕前記熱安定性ルシフェラーゼが、ホタルルシフェラーゼである、前記〔1〕〜〔19〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔21〕前記熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号2に対して少なくとも95%のアミノ酸同一性を有する、前記〔20〕記載のポリヌクレオチド。
〔22〕前記熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号4に対して少なくとも90%のアミノ酸同一性を有する、前記〔20〕記載のポリヌクレオチド。
〔23〕前記熱安定性ルシフェラーゼが、配列番号4に対して少なくとも95%のアミノ酸同一性を有する、前記〔20〕記載のポリヌクレオチド。
〔24〕前記リンカーが前記センサー領域DEVDを含む、前記〔1〕〜〔23〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔25〕前記リンカーが、SSDEVDGSSG(配列番号52)、SSGSDEVDGSLSSG(配列番号53)、SDEVDGSL(配列番号54)又はDEVDG(配列番号55)である、前記〔1〕〜〔24〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド。
〔26〕配列番号6のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
〔27〕前記〔1〕〜〔26〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
〔28〕前記ポリヌクレオチドがプロモーターに操作可能に結合される、前記〔27〕記載のポリヌクレオチド。
〔29〕前記〔1〕〜〔26〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド、又は前記〔27〕又は〔28〕記載のベクターを含む細胞。
〔30〕前記〔29〕記載の細胞を含む非ヒトトランスジェニック動物。
〔31〕前記〔1〕〜〔26〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチドによりコードされる修飾された熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサー。
〔32〕修飾された熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーの発現を可能にする条件下で前記〔29〕記載の細胞を増殖することを含む、修飾された熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーの製造方法。
〔33〕修飾された熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーの発現を可能にする条件下で前記〔27〕又は〔28〕記載のベクターを細胞中に導入することを含む、修飾された熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーの製造方法。
〔34〕前記〔1〕〜〔26〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド又は前記〔27〕又は〔28〕記載のベクターを含むキット。
〔35〕細胞中の標的分子の存在の検出方法であって、
a)前記細胞と、前記〔1〕〜〔26〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチド又は前記〔27〕又は〔28〕記載のベクター及び修飾された熱安定性ルシフェラーゼのための基質とを接触させ;そして
b)前記細胞中のルミネッセンスを検出することを含み、この際、前記標的分子が前記修飾された熱安定性ルシフェラーゼと相互反応できる、方法。
〔36〕細胞中の標的分子の存在の検出方法であって、
a)前記細胞と、前記〔31〕記載の修飾された熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサー及び前記修飾された熱安定性ルシフェラーゼのための基質とを接触させ;そして
b)前記細胞中のルミネッセンスを検出することを含み、この際、前記標的分子が前記修飾された熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーと相互反応できる、方法。
〔37〕サンプル中の標的分子の存在又は活性の検出方法であって、
a)標的分子のためのセンサー領域を含む修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーをコードするポリヌクレオチド及び前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼのための基質と前記サンプルとを接触させ;そして
b)前記サンプル中のルミネッセンスを検出することを含む方法。
〔38〕前記サンプルが、細胞、動物、細胞溶解物、又はin vitro転写/翻訳混合物である、前記〔37〕記載の方法。
〔39〕前記標的分子がプロテアーゼである、前記〔35〕〜〔38〕のいずれか1項記載の方法。
〔40〕前記プロテアーゼが、カスパーゼ3、カスパーゼ8、TEVプロテアーゼ又はMMP−2である、前記〔39〕記載の方法。
〔41〕前記標的分子の活性を変更できる試験化合物をさらに添加することを含む、前記〔35〕〜〔40〕のいずれか1項記載の方法。
〔42〕ルミネッセンスがin vivoイメージングにより検出される、前記〔35〕〜〔41〕のいずれか1項記載の方法。
〔43〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーが細胞において発現される、前記〔37〕〜〔42〕のいずれか1項記載の方法。
〔44〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーを発現する細胞が、動物中に注入されるか又は移植される、前記〔43〕記載の方法。
〔45〕細胞中の標的分子の存在又は活性の検出方法であって、
a)標的分子のためのセンサー領域を含む修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサー及び前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼのための基質と細胞とを接触させ;そして
b)前記細胞中のルミネセンスを検出することを含む方法。
〔46〕前記標的分子がプロテアーゼである、前記〔45〕記載の方法。
〔47〕前記プロテアーゼが、カスパーゼ3、カスパーゼ8、TEVプロテアーゼ又はMMP−2である、前記〔46〕記載の方法。
〔48〕前記標的分子の活性を変更できる試験化合物をさらに添加することを含む、前記〔45〕〜〔47〕のいずれか1項記載の方法。
〔49〕動物中の標的分子の存在又は活性の検出方法であって、
a)前記標的分子のためのセンサー領域を含む修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサー及び前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼのための基質と前記動物とを接触させ;そして
b)前記動物中のルミネッセンスを検出することを含む方法。
〔50〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーが細胞において発現される、前記〔49〕記載の方法。
〔51〕前記細胞が、前記動物中に注入されるか又は移植される、前記〔50〕記載の方法。
〔52〕前記ルシフェラーゼのための基質が前記動物中に注入される、前記〔49〕〜〔51〕のいずれか1項記載の方法。
〔53〕前記動物がマウスである、前記〔49〕〜〔52〕のいずれか1項記載の方法。
〔54〕前記標的分子の活性を変更できる試験化合物をさらに添加することを含む、前記〔49〕〜〔53〕のいずれか1項記載の方法。
〔55〕ルミネッセンスがイメージングにより検出される、前記〔49〕〜〔54〕のいずれか1項記載の方法。
〔56〕サンプル中の標的分子の存在又は活性の検出方法であって、
a)前記標的分子のためのセンサー領域を含む修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーを、固体支持体上の固定し;
b)前記標的分子を含むサンプルを、前記固定されたバイオセンサーに添加し;
c)前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼのための基質を添加し、そして
d)ルミネッセンスを検出することを含む方法。
〔57〕前記固体支持体が、粒子、樹脂、カラム、ウェルボトム、プレート又はスライドである、前記〔56〕記載の方法。
〔58〕前記標的分子がプロテアーゼである、前記〔56〕又は〔57〕記載の方法。
〔59〕前記プロテアーゼが、カスパーゼ3、カスパーゼ8、TEVプロテアーゼ又はMMP−2である、前記〔58〕記載の方法。
〔60〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーが、精製されるか、又は細胞溶解物において発現される、前記〔56〕〜〔59〕のいずれか1項記載の方法。
〔61〕前記標的分子が精製されるか、又は細胞溶解物において発現される、前記〔56〕〜〔60〕のいずれか1項記載の方法。
〔62〕サンプル中のアポトーシスの検出方法であって、
a)アポトーシスに関与する分子のためのセンサー領域を含む修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーをコードするポリヌクレオチド及び前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼのための基質と前記サンプルとを接触させ;そして
b)前記サンプル中のルミネッセンスを検出することを含む方法。
〔63〕前記サンプルが、細胞、動物、細胞溶解物、又はin vitro転写/翻訳混合物である、前記〔62〕記載の方法。
〔64〕前記標的分子がプロテアーゼである、前記〔62〕又は〔63〕記載の方法。
〔65〕前記プロテアーゼが、カスパーゼ3又はカスパーゼ8である、前記〔64〕記載の方法。
〔66〕前記標的分子の活性を変更できる試験化合物をさらに添加することを含む、前記〔62〕〜〔65〕のいずれか1項記載の方法。
〔67〕ルミネッセンスがin vivoイメージングにより検出される、前記〔62〕〜〔66〕のいずれか1項記載の方法。
〔68〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーが細胞において発現される、前記〔62〕〜〔67〕のいずれか1項記載の方法。
〔69〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーを発現する細胞が、動物中に注入されるか又は移植される、前記〔68〕記載の方法。
〔70〕前記修飾された円順列熱安定性ルシフェラーゼバイオセンサーが、前記〔1〕〜〔26〕のいずれか1項記載のポリヌクレオチドによりコードされる、前記〔37〕〜〔69〕のいずれか1項記載の方法。