(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ワークフローにおいて前記戻し指示に応じた位置から前記実行結果通知機能までに存在する前記編集機能のうち少なくとも1つは、前記戻し指示に応じて前記実行位置が戻された後に、現在の設定に類似する設定の候補を通知し、前記候補から設定を選択するための設定選択指示を受け付けた場合に、受け付けた前記設定選択指示に応じた設定に応じてデータを編集することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
前記ワークフローにおいて前記戻し指示に応じた位置から前記実行結果通知機能までに存在し、前記戻し指示に応じて前記実行位置が戻された後に設定が変更可能である前記編集機能のうち少なくとも1つは、前記戻し指示に応じて前記実行位置が戻される前に実行される場合に、事前に決定されていた設定に応じてデータを編集することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
前記実行結果通知機能は、前記ワークフローにおける前記実行結果通知機能自身の直前までの前記機能の実行結果が特定の結果である場合に、前記戻し指示を受け付け可能であることの通知を省略することを特徴とする請求項1から請求項4までの何れかに記載の電子機器。
前記実行結果通知機能は、前記ワークフローにおいて前記実行結果通知機能自身の直後の前記機能より後の位置に前記実行位置を進めるための飛び越し指示を受け付け可能であることを通知し、前記飛び越し指示を受け付けた場合に、受け付けた前記飛び越し指示に応じた位置に前記実行位置を進めることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れかに記載の電子機器。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0023】
まず、本実施の形態に係る電子機器としてのMFP(Multifunction Peripheral)の構成について説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態に係るMFP10のブロック図である。
【0025】
図1に示すように、MFP10は、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部11と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部12と、原稿から画像データを読み取る読取デバイスであるスキャナー13と、用紙などの記録媒体に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター14と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部15と、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部16と、各種のデータを記憶しているEEPROM
(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶デバイスである記憶部17と、MFP10全体を制御する制御部18とを備えている。
【0026】
記憶部17は、複数の機能を組み合わせたワークフロー20を複数記憶することができる。
【0027】
記憶部17は、ワークフロー20をMFP10に生成させるワークフロー生成プログラム17aを記憶している。ワークフロー生成プログラム17aは、MFP10の製造段階でMFP10にインストールされていても良いし、SDカード、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの記憶媒体からMFP10に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上からMFP10に追加でインストールされても良い。
【0028】
図2は、MFP10によって生成されるワークフロー20の一例を示す図である。
【0029】
図2に示すワークフロー20は、スキャナー13(
図1参照。)によって原稿から画像データを読み取るスキャン機能21、設定に応じて画像データを編集する編集機能22、ワークフロー20における自身の直前までの機能の実行結果を通知する実行結果通知機能23、設定に応じて画像データを編集する編集機能24、ワークフロー20における自身の直前までの機能の実行結果を通知する実行結果通知機能25、および、画像データに基づいてプリンター14(
図1参照。)によって記録媒体に印刷を実行する印刷機能26という複数の機能を組み合わせて画像データを処理するものである。
図2に示すワークフロー20は、スキャン機能21、編集機能22、実行結果通知機能23、編集機能24、実行結果通知機能25、印刷機能26の順で実行される。
【0030】
図1に示す制御部18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部17に記憶されているプログラムを実行する。
【0031】
制御部18は、記憶部17に記憶されているワークフロー生成プログラム17aを実行することによって、機能を受け付ける機能受付手段18a、および、機能受付手段18aによって受け付けられた複数の機能を含むワークフロー20を生成するワークフロー生成手段18bとして機能する。
【0032】
次に、ワークフロー20を生成する場合のMFP10の動作について説明する。
【0033】
制御部18は、ワークフロー20を生成する処理の開始が操作部11を介して指示されると、ワークフロー生成プログラム17aを実行することによって、
図3に示す動作を開始する。
【0034】
図3は、ワークフロー20を生成する場合のMFP10の動作のフローチャートである。
【0035】
図3に示すように、制御部18は、
図4に示すワークフロー編集画面30を表示部12に表示させる(S101)。
【0036】
図4は、表示部12に表示されるワークフロー編集画面30の一例を示す図である。
【0037】
図4に示すワークフロー編集画面30には、ワークフローを構成するための各種の機能が選択されるための機能選択領域31と、ワークフローの編集のためのワークフロー編集領域32と、ワークフローの各機能の各種の設定が表示されるためのパラメーター領域33と、ワークフロー20の生成を中止するためのCancelボタン34と、ワークフロー編集領域32において編集されたワークフローをワークフロー20として記憶部17に記憶させるOKボタン35とが含まれている。
【0038】
機能選択領域31には、画像データの入力のための機能(以下「入力機能」と言う。)のアイコンをワークフロー編集領域32に追加するためのボタン31a〜31cと、画像データの出力のための機能(以下「出力機能」と言う。)のアイコンをワークフロー編集領域32に追加するためのボタン31d〜31fと、編集機能のアイコンをワークフロー編集領域32に追加するためのボタン31gと、実行結果通知機能のアイコンをワークフロー編集領域32に追加するためのボタン31hとが含まれている。
【0039】
ボタン31aには、MFP10(
図1参照。)の外部のサーバーからネットワーク通信部16(
図1参照。)を介して画像データを入力するサーバー入力機能が割り当てられている。ボタン31bには、スキャナー13(
図1参照。)によって原稿から画像データを読み取るスキャン機能が割り当てられている。ボタン31cには、利用者毎に記憶部17(
図1参照。)上に設けられた記憶領域である図示していないUserBoxから画像データを入力するBOX入力機能が割り当てられている。ボタン31dには、画像データに基づいてプリンター14(
図1参照。)によって記録媒体に印刷を実行する印刷機能が割り当てられている。ボタン31eには、MFP10の外部のサーバーにネットワーク通信部16を介して画像データを出力するサーバー出力機能が割り当てられている。ボタン31fには、UserBoxに画像データを出力するBOX出力機能が割り当てられている。
【0040】
ワークフロー編集領域32上には、例えば
図2に示すようなワークフローが編集される。
【0041】
図3に示すように、制御部18の機能受付手段18aは、S101の処理の後、機能の受け付けを開始する(S102)。具体的には、機能受付手段18aは、機能選択領域31およびワークフロー編集領域32が操作されることによって機能を受け付ける。
【0042】
利用者は、ワークフロー編集画面30において操作部11を介して機能選択領域31およびワークフロー編集領域32を操作することによって、ワークフロー編集領域32上にワークフローを作成することが可能である。例えば、利用者は、ボタン31a〜31hを操作することによって、各ボタンに対応する機能を示すアイコンをワークフロー編集領域32に追加することができる。また、利用者は、ワークフロー編集領域32に表示されているアイコン同士を繋ぐように操作部11を介して指示することによって、アイコンによって示される機能同士の実行の順序を示す矢印をワークフロー編集領域32に追加することができる。また、利用者は、ワークフロー編集領域32に表示されているアイコンを削除する操作を操作部11に入力することによって、任意のアイコンをワークフロー編集領域32から削除することができる。
【0043】
利用者は、ワークフロー編集画面30において操作部11を介してワークフロー編集領域32上のアイコンを選択してから特定の操作をすることによって、選択したアイコンに対応する機能の設定を指定することができる。なお、機能受付手段18aは、ワークフロー編集画面30において操作部11を介してワークフロー編集領域32上でアイコンが選択されると、選択されたアイコンに対応する機能の設定をパラメーター領域33に表示する。以下、機能の設定について、編集機能の設定と、実行結果通知機能の設定とを例として説明する。
【0044】
利用者がワークフロー編集画面30において操作部11を介してワークフロー編集領域32上の編集機能のアイコンを選択してから特定の操作をすると、機能受付手段18aは、
図5に示す編集機能設定画面40を表示部12に表示させる。
【0045】
図5は、表示部12に表示される編集機能設定画面40の一例を示す図である。
【0046】
図5に示す編集機能設定画面40には、画像の濃度を変更するか否かを設定するチェックボックス41aと、画像の濃度を変更する場合の変更後の濃度を設定するためのプルダウンメニュー41bと、画像の彩度を変更するか否かを設定するチェックボックス42aと、画像の彩度を変更する場合の変更後の彩度を設定するためのプルダウンメニュー42bと、画像の解像度を変更するか否かを設定するチェックボックス43aと、画像の解像度を変更する場合の変更後の解像度を設定するためのプルダウンメニュー43bと、画像の倍率を変更するか否かを設定するチェックボックス44aと、画像の倍率を変更する場合の変更後の倍率を設定するためのスピンボックス44bと、複数の画像を1つの画像として集約を行うか否かを設定するチェックボックス45aと、画像の集約を行う場合の集約の種類を設定するためのプルダウンメニュー45bと、編集機能の設定を中止するためのCancelボタン46と、チェックボックス41a、プルダウンメニュー41b、チェックボックス42a、プルダウンメニュー42b、チェックボックス43a、プルダウンメニュー43b、チェックボックス44a、スピンボックス44b、チェックボックス45aおよびプルダウンメニュー45bによって指定された設定を編集機能の設定とするOKボタン47とが含まれている。
【0047】
プルダウンメニュー41bに含まれるメニューは、
図5に示す編集機能設定画面40において、「−3」、「−2」、「−1」、「+1」、「+2」、「+3」である。負の値は、濃度を薄くする設定であり、小さいほど変更後の濃度が薄いことを示している。正の値は、濃度を濃くする設定であり、大きいほど変更後の濃度が濃いことを示している。
【0048】
プルダウンメニュー42bに含まれるメニューは、
図5に示す編集機能設定画面40において、「−3」、「−2」、「−1」、「+1」、「+2」、「+3」である。負の値は、彩度を低くする設定であり、小さいほど変更後の彩度が低いことを示している。正の値は、彩度を高くする設定であり、大きいほど変更後の彩度が高いことを示している。
【0049】
プルダウンメニュー43bに含まれるメニューは、
図5に示す編集機能設定画面40において、例えば「300×300dpi」、「600×600dpi」などである。
【0050】
スピンボックス44bは、例えば、25%〜400%の間で1%刻みで入力されることができる。
【0051】
プルダウンメニュー45bに含まれるメニューは、
図5に示す編集機能設定画面40において、例えば「2in1」、「4in1」などである。
【0052】
したがって、利用者は、ワークフロー編集画面30において操作部11を介してワークフロー編集領域32上から選択したアイコンに対応する編集機能の設定を、
図5に示す編集機能設定画面40において指定することができる。
【0053】
利用者がワークフロー編集画面30において操作部11を介してワークフロー編集領域32上の実行結果通知機能のアイコンを選択してから特定の操作をすると、機能受付手段18aは、
図6に示す実行結果通知機能設定画面50を表示部12に表示させる。
【0054】
図6は、表示部12に表示される実行結果通知機能設定画面50の一例を示す図である。
【0055】
図6に示す実行結果通知機能設定画面50には、特定の条件(以下「省略条件」と言う。)を満たした場合に後述の実行結果通知領域の表示を省略するか否かを設定するチェックボックス51aと、省略条件を設定するためのプルダウンメニュー51bと、省略条件を満たした場合に実行結果通知領域の表示を省略する設定であるときに、省略条件を満たしていない場合に省略条件を満たしていない旨を通知するか否かを設定するチェックボックス51cと、省略条件を満たしていない旨を通知する場合にプレビュー画像を表示させないか否かを設定するチェックボックス51dと、ワークフローにおける実行位置を実行結果通知機能自身より前の位置に戻すための戻し指示を受け付けるか否かを設定するチェックボックス52と、ワークフローにおいて実行結果通知機能自身の直後の機能より後の位置に実行位置を進めるための飛び越し指示を受け付けるか否かを設定するチェックボックス53と、実行結果通知機能の設定を中止するためのCancelボタン54と、チェックボックス51a、プルダウンメニュー51b、チェックボックス51c、チェックボックス51d、チェックボックス52およびチェックボックス53によって指定された設定を実行結果通知機能の設定とするOKボタン55とが含まれている。
【0056】
プルダウンメニュー51bは、実行結果通知領域の表示を省略する場合の画像データのファイルサイズの閾値を設定するものである。
【0057】
したがって、利用者は、ワークフロー編集画面30において操作部11を介してワークフロー編集領域32上から選択したアイコンに対応する実行結果通知機能の設定を、
図6に示す実行結果通知機能設定画面50において指定することができる。
【0058】
図3に示すように、機能受付手段18aは、S102の処理の後、Cancelボタン34が押されたか否かを判断する(S103)。
【0059】
機能受付手段18aは、Cancelボタン34が押されたとS103において判断すると、機能の受け付けを終了する(S104)。
【0060】
次いで、制御部18は、表示部12によるワークフロー編集画面30の表示を終了して(S105)、
図3に示す動作を終了する。
【0061】
機能受付手段18aは、Cancelボタン34が押されていないとS103において判断すると、OKボタン35が押されたか否かを判断する(S106)。
【0062】
機能受付手段18aは、OKボタン35が押されていないとS106において判断すると、S103の処理を実行する。
【0063】
機能受付手段18aは、OKボタン35が押されたとS106において判断すると、機能の受け付けを終了する(S107)。
【0064】
次いで、制御部18のワークフロー生成手段18bは、ワークフロー編集領域32において編集されたワークフローをワークフロー20として記憶部17に記憶する(S108)。
【0065】
次いで、制御部18は、表示部12によるワークフロー編集画面30の表示を終了して(S105)、
図3に示す動作を終了する。
【0066】
次に、ワークフロー20を実行する場合のMFP10の動作について説明する。
【0067】
制御部18は、記憶部17に記憶されているワークフロー20のうちの1つが操作部11を介して指定されて、指定されたワークフロー20の実行の開始が操作部11を介して指示されると、
図7に示す動作を開始する。
【0068】
図7は、ワークフロー20を実行する場合のMFP10の動作のフローチャートである。
【0069】
図7に示すように、制御部18は、ワークフロー20の実行の進行状況を示す
図8に示すような進行状況画面60の表示部12への表示を開始する(S131)。
【0070】
図8は、表示部12に表示される進行状況画面60の一例を示す図である。
【0071】
図8に示すように、進行状況画面60には、実行中のワークフロー20を示すワークフロー表示領域61が含まれていて、実行が終了した機能が例えば斜線領域62などによって表示される。
図8に示す進行状況画面60では、ワークフロー20のうちSTEP1のスキャン機能の実行が終了していることが表示されている。
【0072】
図7に示すように、制御部18は、S131の処理の後、ワークフロー20の最初に配置されている入力機能を実行する(S132)。S132において入力された画像データは、以降の処理における対象の画像データとなる。
【0073】
制御部18は、ワークフロー20の最初に配置されている入力機能がサーバー入力機能であって、事前に、すなわち、ワークフロー20の生成時にサーバー、通信方式、パスなどの各種の設定が決定されている場合には、例えば、事前に決定されているサーバーから、事前に決定されている通信方式によって、事前に決定されているパスの画像データを、ネットワーク通信部16を介して入力する。なお、サーバー入力機能におけるサーバー、通信方式、パスなどの各種の設定は、サーバー入力機能の実行時に操作部11を介して入力されても良い。
【0074】
また、制御部18は、ワークフロー20の最初に配置されている入力機能がスキャン機能であって、事前に解像度、色数などの各種の設定が決定されている場合には、例えば、事前に決定されている解像度、色数などの各種の設定で、スキャナー13によって原稿から画像データを読み取ることによって、画像データを入力する。なお、スキャン機能における解像度、色数などの各種の設定は、スキャン機能の実行時に操作部11を介して入力されても良い。
【0075】
また、制御部18は、ワークフロー20の最初に配置されている入力機能がBOX入力機能であって、事前にファイル名などの各種の設定が決定されている場合には、例えば、事前に決定されているファイル名の画像データを、MFP10にログイン中の利用者のUserBoxから入力する。なお、BOX入力機能におけるファイル名などの各種の設定は、BOX入力機能の実行時に操作部11を介して入力されても良い。
【0076】
制御部18は、S132の処理の後、ワークフロー20における実行位置を次の機能に移動する(S133)。
【0077】
次いで、制御部18は、ワークフロー20において現在の実行位置に存在する機能が編集機能であるか否かを判断する(S134)。
【0078】
制御部18は、編集機能であるとS134において判断すると、編集機能を実行する
図9に示す編集処理を実行する(S135)。
【0079】
図9は、
図7に示す編集処理のフローチャートである。
【0080】
図9に示すように、制御部18は、対象の画像データに対して実行済みであることを示す実行済情報が、現在の実行位置に存在する編集機能(以下「対象の編集機能」と言う。)に対して設定されているか否かを判断する(S161)。
【0081】
制御部18は、対象の編集機能に対して実行済情報が設定されていないとS161において判断すると、対象の編集機能に対して事前に編集機能設定画面40によって決定されている設定に応じて、対象の画像データを編集する(S162)。なお、編集機能における各種の設定は、編集機能の実行時に操作部11を介して入力されても良い。
【0082】
次いで、制御部18は、対象の編集機能に対して実行済情報を設定する(S163)。
【0083】
制御部18は、対象の編集機能に対して実行済情報が設定されているとS161において判断すると、設定を変更するための
図10に示すような設定変更画面70を表示部12に表示する(S164)。
【0084】
図10は、表示部12に表示される設定変更画面70の一例を示す図である。
【0085】
図10に示す設定変更画面70には、現在の設定の1つを示す現在設定表示領域71と、現在設定表示領域71に示されている現在の設定に類似する設定の候補を示す代替設定表示領域72と、現在設定表示領域71に示されている設定を選択するためのラジオボタン73aと、代替設定表示領域72に示されている設定を選択するためのラジオボタン73b〜73dと、現在の設定の1つを示す現在設定表示領域74と、現在設定表示領域74に示されている現在の設定に類似する設定の候補を示す代替設定表示領域75と、現在設定表示領域74に示されている設定を選択するためのラジオボタン76aと、代替設定表示領域75に示されている設定を選択するためのラジオボタン76b〜76dと、ラジオボタン73a〜73dおよびラジオボタン76a〜76dによって選択された設定で画像データの編集を実行するための選択設定実行ボタン77と、設定を詳細に指定して画像データの編集を実行するための詳細設定実行ボタン78とを含んでいる。
【0086】
ラジオボタン73aは、画像データで示される画像の濃度を2段階上げる「濃度+2」を選択するためのものである。ラジオボタン73bは、画像データで示される画像の濃度を3段階上げる「濃度+3」を選択するためのものである。ラジオボタン73cは、画像データで示される画像の濃度を1段階上げる「濃度+1」を選択するためのものである。ラジオボタン73dは、画像データで示される画像の彩度を2段階上げる「彩度+2」を選択するためのものである。ラジオボタン73a〜73dは、常に何れか1つのみが選択された状態になる。
【0087】
ラジオボタン76aは、画像データで示される画像を50%に縮小する「倍率50%」を選択するためのものである。ラジオボタン76bは、画像データで示される画像を60%に縮小する「倍率60%」を選択するためのものである。ラジオボタン76cは、画像データで示される画像を40%に縮小する「倍率40%」を選択するためのものである。ラジオボタン76dは、画像データで示される画像の2枚分を1枚に集約する「集約2in1」を選択するためのものである。ラジオボタン76a〜76dは、常に何れか1つのみが選択された状態になる。
【0088】
なお、制御部18は、現在の設定に対して、現在の設定に類似する設定の候補を特定のアルゴリズムで抽出する。例えば、現在の設定と、現在の設定に類似する設定の候補との対応関係を示す対応関係テーブルを記憶部17に記憶しておくことで、制御部は、記憶部17上の対応関係テーブルと、現在の設定とに基づいて、現在の設定に類似する設定の候補を抽出することができる。
【0089】
図10に示す設定変更画面70は、現在の設定が、画像データで示される画像の濃度を2段階上げる「濃度+2」と、画像データで示される画像を50%に縮小する「倍率50%」との2つである場合の設定変更画面70である。すなわち、対象の編集機能に対する編集機能設定画面40(
図5参照。)において、チェックボックス41a(
図5参照。)がチェックされてプルダウンメニュー41b(
図5参照。)で「+2」が選択されるとともに、チェックボックス44a(
図5参照。)がチェックされてスピンボックス44b(
図5参照。)で「50%」が選択された状態で設定が指定された場合の設定変更画面70である。制御部18は、現在の設定の数および種類に応じた設定変更画面70を生成する。
【0090】
図9に示すように、制御部18は、S164の処理の後、選択設定実行ボタン77が押されたか否かを判断する(S165)。
【0091】
制御部18は、選択設定実行ボタン77が押されたとS165において判断すると、ラジオボタン73a〜73dおよびラジオボタン76a〜76dによって選択された設定に応じて対象の画像データの編集を実行する(S166)。
【0092】
制御部18は、選択設定実行ボタン77が押されていないとS165において判断すると、詳細設定実行ボタン78が押されたか否かを判断する(S167)。
【0093】
制御部18は、詳細設定実行ボタン78が押されていないとS167において判断すると、S165の処理を実行する。
【0094】
制御部18は、詳細設定実行ボタン78が押されたとS167において判断すると、編集機能の設定の指定を操作部11を介して受け付けた後(S168)、受け付けた設定に応じて対象の画像データの編集を実行する(S169)。
【0095】
制御部18は、S166またはS169の処理が終了すると、設定変更画面70の表示部12への表示を終了する(S170)。したがって、表示部12には、再び進行状況画面60が表示される。
【0096】
制御部18は、S163またはS170の処理が終了すると、ワークフロー20における実行位置を次の機能に移動して(S171)、
図9に示す編集処理を終了する。
【0097】
図7に示すように、制御部18は、編集機能ではないとS134において判断するか、S135に示す編集処理が終了すると、ワークフロー20において現在の実行位置に存在する機能が実行結果通知機能であるか否かを判断する(S136)。
【0098】
制御部18は、実行結果通知機能であるとS136において判断すると、実行結果通知機能を実行する
図11に示す実行結果通知処理を実行する(S137)。
【0099】
図11は、
図7に示す実行結果通知処理のフローチャートである。
【0100】
図11に示すように、制御部18は、ワークフロー20において現在の実行位置に存在する実行結果通知機能(以下「対象の実行結果通知機能」と言う。)の直前までの機能の実行結果が特定の結果、すなわち、省略条件を満たす結果であるか否かを判断する(S201)。なお、制御部18は、対象の実行結果通知機能に対する実行結果通知機能設定画面50(
図6参照。)においてチェックボックス51a(
図6参照。)にチェックがされてプルダウンメニュー51b(
図6参照。)によって指定されていた省略条件を、対象の実行結果通知機能の直前までの機能の実行結果が満たさない場合に、特定の結果ではないとS201において判断する。また、制御部18は、対象の実行結果通知機能に対する実行結果通知機能設定画面50においてチェックボックス51aがチェックされていない状態で設定が指定された場合には、対象の実行結果通知機能の直前までの機能の実行結果に関わらず、特定の結果ではないとS201において判断する。
【0101】
制御部18は、特定の結果ではないとS201において判断すると、進行状況画面60において、ワークフロー表示領域61における現在の実行位置に対応付けて、
図12に示すような実行結果通知領域80を表示する(S202)。
【0102】
図12は、実行結果通知領域80が表示された状態での進行状況画面60の一例を示す図である。
【0103】
図12において、実行結果通知領域80は、STEP3の実行結果通知機能に対応付けられている。実行結果通知領域80には、ワークフロー20において現在の実行位置に存在する実行結果通知機能の直前までの機能の実行結果を通知するプレビュー画像81と、ワークフロー20において現在の実行位置に存在する実行結果通知機能より後の位置に実行位置を進めるためのラジオボタン82と、実行位置を進める位置を選択するためのプルダウンメニュー83と、ワークフロー20において現在の実行位置に存在する実行結果通知機能より前の位置に実行位置を戻すためのラジオボタン84と、実行位置を戻す位置を選択するためのプルダウンメニュー85と、実行結果の確認を終了するためのOKボタン86とが含まれている。
【0104】
ラジオボタン82およびラジオボタン84は、常に何れか一方のみが選択された状態になる。
【0105】
プルダウンメニュー83に含まれるメニューは、
図12に示す実行結果通知領域80において、「次へ」、「STEP5」、「STEP6」となる。ここで、制御部18は、STEP3の実行結果通知機能に対する実行結果通知機能設定画面50(
図6参照。)においてチェックボックス53(
図6参照。)がチェックされていた状態で設定が指定された場合に、プルダウンメニュー83に「STEP5」、「STEP6」を含める。
【0106】
プルダウンメニュー85に含まれるメニューは、
図12に示す実行結果通知領域80において、「STEP1」、「STEP2」となる。ここで、制御部18は、STEP3の実行結果通知機能に対する実行結果通知機能設定画面50においてチェックボックス52(
図6参照。)がチェックされていた状態で設定が指定された場合に、ラジオボタン84およびプルダウンメニュー85を表示する。
【0107】
図11に示すように、制御部18は、S202の処理が終了すると、OKボタン86が押されたと判断するまで、OKボタン86が押されたか否かを判断する(S203)。
【0108】
制御部18は、OKボタン86が押されたとS203において判断すると、進行状況画面60における実行結果通知領域80の表示を終了する(S204)。
【0109】
次いで、制御部18は、ワークフロー20における実行位置を、実行結果通知領域80においてラジオボタン82、プルダウンメニュー83、ラジオボタン84およびプルダウンメニュー85によって指定されていた機能に移動して(S205)、
図11に示す実行結果通知処理を終了する。
【0110】
制御部18は、特定の結果であるとS201において判断すると、ワークフロー20における実行位置を次の機能に移動して(S206)、
図11に示す実行結果通知処理を終了する。
【0111】
図7に示すように、制御部18は、実行結果通知機能ではないとS136において判断するか、S137に示す実行結果通知処理が終了すると、ワークフロー20において現在の実行位置に存在する機能が出力機能であるか否かを判断する(S138)。
【0112】
制御部18は、出力機能ではないとS138において判断すると、S134の処理を実行する。
【0113】
制御部18は、出力機能であるとS138において判断すると、出力機能を実行する(S139)。
【0114】
制御部18は、出力機能が印刷機能であって、事前に給紙カセットなどの各種の設定が決定されている場合には、例えば、事前に決定されている給紙カセットなどの各種の設定で、対象の画像データをプリンター14によって記録媒体に印刷することによって、対象の画像データを出力する。なお、印刷機能における給紙カセットなどの各種の設定は、印刷機能の実行時に操作部11を介して入力されても良い。
【0115】
また、制御部18は、出力機能がサーバー出力機能であって、事前にサーバー、通信方式、パスなどの各種の設定が決定されている場合には、例えば、事前に決定されているサーバー
へ、事前に決定されている通信方式によって、事前に決定されているパスに、対象の画像データをネットワーク通信部16を介して出力する。なお、サーバー出力機能におけるサーバー、通信方式、パスなどの各種の設定は、サーバー出力機能の実行時に操作部11を介して入力されても良い。
【0116】
また、制御部18は、出力機能がBOX出力機能であって、事前にファイル名などの各種の設定が決定されている場合には、例えば、事前に決定されているファイル名で、MFP10にログイン中の利用者のUserBoxに、対象の画像データを出力する。なお、BOX出力機能におけるファイル名などの各種の設定は、BOX出力機能の実行時に操作部11を介して入力されても良い。
【0117】
制御部18は、S139の処理の後、進行状況画面60の表示部12への表示を終了して(S140)、
図7に示す処理を終了する。
【0118】
以下、ワークフロー20の実行を具体例によって説明する。
【0119】
まず、
図2に示すワークフロー20の実行について説明する。
【0120】
なお、実行結果通知機能23および実行結果通知機能25は、両方とも、実行結果通知機能設定画面50において、チェックボックス51aがチェックされておらず、チェックボックス52およびチェックボックス53がチェックされていた状態で設定が指定されたものとする。
【0121】
制御部18は、
図2に示すワークフロー20の実行を開始すると、
図8に示すような進行状況画面60の表示部12への表示を開始し(S131)、ワークフロー20の最初に配置されている入力機能であるスキャン機能21を実行して画像データを入力し(S132)、ワークフロー20における実行位置を次の機能である編集機能22に移動する(S133)。
【0122】
次いで、制御部18は、編集機能22に応じた編集処理を実行する(S134でYESおよびS135)。ここで、制御部18は、編集機能22の実行が初めてであるので(S161でNO)、編集機能22に対する設定に応じて対象の画像データを編集し(S162)、編集機能22に対して実行済情報を設定した後(S163)、ワークフロー20における実行位置を次の機能である実行結果通知機能23に移動する(S171)。
【0123】
次いで、制御部18は、実行結果通知機能23に応じた実行結果通知処理を実行する(S136でYESおよびS137)。ここで、制御部18は、実行結果通知機能23に対する実行結果通知機能設定画面50においてチェックボックス51aがチェックされていない状態で設定が指定されていたので(S201でNO)、進行状況画面60に
図12に示すような実行結果通知領域80を表示する(S202)。そして、制御部18は、実行結果通知領域80においてOKボタン86が押されたと判断すると(S203でYES)、進行状況画面60における実行結果通知領域80の表示を終了して(S204)、ワークフロー20における実行位置を、実行結果通知領域80においてラジオボタン82、プルダウンメニュー83、ラジオボタン84およびプルダウンメニュー85によって指定されていた機能に移動する(S205)。例えば、制御部18は、実行結果通知領域80において「STEP2」が指定されていた場合には編集機能22に戻り、実行結果通知領域80において「次へ」が指定されていた場合には編集機能24に進み、実行結果通知領域80において「STEP6」が指定されていた場合には出力機能である印刷機能26に進む。
【0124】
制御部18は、実行結果通知機能23から編集機能22に戻ると(S138でNOおよびS134でYES)、編集機能22に応じた編集処理を実行する(S135)。ここで、制御部18は、編集機能22の実行が初めてではないので(S161でYES)、編集機能22の現在の設定に応じた
図10に示すような設定変更画面70を表示部12に表示する(S164)。そして、制御部18は、設定変更画面70において選択設定実行ボタン77が押されたと判断すると(S165でYES)、ラジオボタン73a〜73dおよびラジオボタン76a〜76dによって選択された設定に応じて対象の画像データの編集を実行する(S166)。一方、制御部18は、設定変更画面70において詳細設定実行ボタン78が押されたと判断すると(S167でYES)、編集機能22の設定の指定を操作部11を介して受け付けた後(S168)、受け付けた設定に応じて対象の画像データの編集を実行する(S169)。そして、制御部18は、S166またはS169の処理が終了すると、設定変更画面70の表示部12への表示を終了して(S170)、ワークフロー20における実行位置を次の機能である実行結果通知機能23に移動する(S171)。
【0125】
制御部18は、実行結果通知機能23から編集機能24に進むと(S138でNOおよびS134でYES)、編集機能24に応じた編集処理を実行する(S135)。ここで、制御部18は、編集機能24の実行が初めてである場合には(S161でNO)、編集機能24に対する設定に応じて対象の画像データを編集し(S162)、編集機能24に対して実行済情報を設定した後(S163)、ワークフロー20における実行位置を次の機能である実行結果通知機能25に移動する(S171)。一方、制御部18は、編集機能24の実行が初めてではない場合には(S161でYES)、編集機能24の現在の設定に応じた設定変更画面70を表示部12に表示する(S164)。そして、制御部18は、設定変更画面70において選択設定実行ボタン77が押されたと判断すると(S165でYES)、ラジオボタン73a〜73dおよびラジオボタン76a〜76dによって選択された設定に応じて対象の画像データの編集を実行する(S166)。一方、制御部18は、設定変更画面70において詳細設定実行ボタン78が押されたと判断すると(S167でYES)、編集機能24の設定の指定を操作部11を介して受け付けた後(S168)、受け付けた設定に応じて対象の画像データの編集を実行する(S169)。そして、制御部18は、S166またはS169の処理が終了すると、設定変更画面70の表示部12への表示を終了して(S170)、ワークフロー20における実行位置を次の機能である実行結果通知機能25に移動する(S171)。
【0126】
制御部18は、ワークフロー20における実行位置を実行結果通知機能25に移動すると、実行結果通知機能25に応じた実行結果通知処理を実行する(S136でYESおよびS137)。ここで、制御部18は、実行結果通知機能25に対する実行結果通知機能設定画面50においてチェックボックス51aがチェックされていない状態で設定が指定されていたので(S201でNO)、進行状況画面60に
図13に示すような実行結果通知領域80を表示する(S202)。
図13に示す実行結果通知領域80は、プレビュー画像81に編集機能22による編集だけでなく編集機能24による編集の影響も現れていることと、プルダウンメニュー83に含まれるメニューが「次へ」のみであることと、プルダウンメニュー85に含まれるメニューが「STEP1」、「STEP2」、「STEP3」、「STEP4」であることとを除いて、
図12に示す実行結果通知領域80と同様である。制御部18は、実行結果通知領域80においてOKボタン86が押されたと判断すると(S203でYES)、進行状況画面60における実行結果通知領域80の表示を終了して(S204)、ワークフロー20における実行位置を、実行結果通知領域80においてラジオボタン82、プルダウンメニュー83、ラジオボタン84およびプルダウンメニュー85によって指定されていた機能に移動する(S205)。例えば、制御部18は、実行結果通知領域80において「STEP2」が指定されていた場合には編集機能22に戻り、実行結果通知領域80において「STEP4」が指定されていた場合には編集機能24に戻り、実行結果通知領域80において「次へ」が指定されていた場合には印刷機能26に進む。
【0127】
制御部18は、実行結果通知機能25から編集機能22に戻ると、実行結果通知機能23から編集機能22に戻る場合と同様の動作を実行する。
【0128】
制御部18は、実行結果通知機能25から編集機能24に戻ると(S138でNOおよびS134でYES)、編集機能24に応じた編集処理を実行する(S135)。ここで、制御部18は、編集機能24の実行が初めてではないので(S161でYES)、編集機能24の現在の設定に応じた設定変更画面70を表示部12に表示する(S164)。そして、制御部18は、設定変更画面70において選択設定実行ボタン77が押されたと判断すると(S165でYES)、ラジオボタン73a〜73dおよびラジオボタン76a〜76dによって選択された設定に応じて対象の画像データの編集を実行する(S166)。一方、制御部18は、設定変更画面70において詳細設定実行ボタン78が押されたと判断すると(S167でYES)、編集機能24の設定の指定を操作部11を介して受け付けた後(S168)、受け付けた設定に応じて対象の画像データの編集を実行する(S169)。そして、制御部18は、S166またはS169の処理が終了すると、設定変更画面70の表示部12への表示を終了して(S170)、ワークフロー20における実行位置を次の機能である実行結果通知機能25に移動する(S171)。
【0129】
制御部18は、実行結果通知機能23から印刷機能26に進むか(S138でYES)、実行結果通知機能25から印刷機能26に進むと(S138でYES)、印刷機能26を実行して画像データを出力した後(S139)、進行状況画面60の表示部12への表示を終了して(S140)、
図2に示すワークフロー20の実行を終了する。
【0130】
次に、
図14に示すワークフロー20の実行について説明する。
【0131】
図14に示すワークフロー20は、スキャナー13によって原稿から画像データを読み取るスキャン機能21、設定に応じて画像データを編集する編集機能27、ワークフロー20における自身の直前までの機能の実行結果を通知する実行結果通知機能28、および、MFP10の外部のサーバーにネットワーク通信部16を介して画像データを出力するサーバー出力機能29という複数の機能を組み合わせて画像データを処理するものである。
【0132】
なお、編集機能27は、編集機能設定画面40において、チェックボックス43aがチェックされてプルダウンメニュー43bで「600×600dpi」が選択されていた状態で設定が指定されたものとする。また、実行結果通知機能28は、実行結果通知機能設定画面50において、チェックボックス51aがチェックされてプルダウンメニュー51bで2MBが選択されていて、チェックボックス51c、チェックボックス51d、チェックボックス52およびチェックボックス53がチェックされていた状態で設定が指定されたものとする。
【0133】
制御部18は、
図14に示すワークフロー20の実行を開始すると、
図15に示す進行状況画面60の表示部12への表示を開始し(S131)、ワークフロー20の最初に配置されている入力機能であるスキャン機能21を実行して画像データを入力し(S132)、ワークフロー20における実行位置を次の機能である編集機能27に移動する(S133)。
【0134】
次いで、制御部18は、編集機能27に応じた編集処理を実行する(S134でYESおよびS135)。ここで、制御部18は、編集機能27の実行が初めてであるので(S161でNO)、編集機能27に対する設定に応じて対象の画像データを編集し(S162)、編集機能27に対して実行済情報を設定した後(S163)、ワークフロー20における実行位置を次の機能である実行結果通知機能28に移動する(S171)。
【0135】
次いで、制御部18は、実行結果通知機能28に応じた実行結果通知処理を実行する(S136でYESおよびS137)。ここで、制御部18は、実行結果通知機能28に対する実行結果通知機能設定画面50においてチェックボックス51aがチェックされてプルダウンメニュー51bで2MBが選択されていた状態で設定が指定されていたので、実行結果通知機能28の直前までの機能の実行結果が特定の結果、すなわち、画像データのファイルサイズが2MB未満であるという省略条件を満たす結果である場合には(S201でYES)、進行状況画面60に実行結果通知領域80を表示することなく、ワークフロー20における実行位置を次の機能であるサーバー出力機能29に移動する(S206)。一方、制御部18は、実行結果通知機能28の直前までの機能の実行結果が、画像データのファイルサイズが2MB未満であるという省略条件を満たす結果ではない場合には(S201でNO)、進行状況画面60に
図16に示すような実行結果通知領域80を表示する(S202)。
図16に示す実行結果通知領域80は、省略条件を満たしていない旨を通知するメッセージ87がプレビュー画像81(
図12参照。)に代えて含まれることと、プルダウンメニュー83に含まれるメニューが「次へ」のみであることとを除いて、
図12に示す実行結果通知領域80と同様である。制御部18は、実行結果通知領域80においてOKボタン86が押されたと判断すると(S203でYES)、進行状況画面60における実行結果通知領域80の表示を終了して(S204)、ワークフロー20における実行位置を、実行結果通知領域80においてラジオボタン82、プルダウンメニュー83、ラジオボタン84およびプルダウンメニュー85によって指定されていた機能に移動する(S205)。例えば、制御部18は、実行結果通知領域80において「STEP2」が指定されていた場合には編集機能27に戻り、実行結果通知領域80において「次へ」が指定されていた場合にはサーバー出力機能29に進む。
【0136】
制御部18は、実行結果通知機能28から編集機能27に戻ると(S138でNOおよびS134でYES)、編集機能27に応じた編集処理を実行する(S135)。ここで、制御部18は、編集機能27の実行が初めてではないので(S161でYES)、編集機能27の現在の設定に応じた
図17に示すような設定変更画面70を表示部12に表示する(S164)。
図17に示す設定変更画面70は、画像データで示される画像の解像度を「600×600dpi」にするためのラジオボタン79aと、画像データで示される画像の解像度を「300×300dpi」にするためのラジオボタン79bとを含んでいる。ラジオボタン79aおよび79bは、常に何れか一方のみが選択された状態になる。なお、画像データで示される画像の解像度が低くなると、画像データのファイルサイズは小さくなる。制御部18は、設定変更画面70において選択設定実行ボタン77が押されたと判断すると(S165でYES)、ラジオボタン79aおよび79bによって選択された設定に応じて対象の画像データの編集を実行する(S166)。一方、制御部18は、設定変更画面70において詳細設定実行ボタン78が押されたと判断すると(S167でYES)、編集機能27の設定の指定を操作部11を介して受け付けた後(S168)、受け付けた設定に応じて対象の画像データの編集を実行する(S169)。そして、制御部18は、S166またはS169の処理が終了すると、設定変更画面70の表示部12への表示を終了して(S170)、ワークフロー20における実行位置を次の機能である実行結果通知機能28に移動する(S171)。
【0137】
制御部18は、実行結果通知機能28からサーバー出力機能29に進むと(S138でYES)、サーバー出力機能29を実行して画像データを出力した後(S139)、進行状況画面60の表示部12への表示を終了して(S140)、
図14に示すワークフロー20の実行を終了する。
【0138】
以上に説明したように、MFP10によって生成される(S108)ワークフロー20の編集機能22、24または27は、実行結果通知機能23、25または28によって受け付けた戻し指示に応じて実行位置が戻されて(S205)実行された場合に(S161でYES)、設定が変更可能である(S164〜S170)。したがって、MFP10によって生成されるワークフロー20によれば、所望の実行結果を簡単に得ることができる。すなわち、MFP10は、所望の実行結果を簡単に得ることができるワークフロー20を生成することができる。
【0139】
MFP10によって生成される(S108)ワークフロー20の実行結果通知機能25は、例えば
図13に示すプルダウンメニュー85のように、実行位置が戻されて実行される編集機能22、24が選択可能である。したがって、MFP10によって生成されるワークフロー20によれば、所望の実行結果を簡単に得ることができる。すなわち、MFP10は、所望の実行結果を簡単に得ることができるワークフロー20を生成することができる。
【0140】
なお、MFP10は、実行結果通知領域80のラジオボタン84およびプルダウンメニュー85の操作によってワークフロー20における実行位置を実行結果通知機能自身より前の位置に戻す場合に、実行結果通知機能自身より前の全ての位置に実行位置を戻すことができる。しかしながら、MFP10は、実行結果通知機能自身より前の位置のうち、実行位置を戻すことができる位置を、実行結果通知機能設定画面50において設定可能であっても良い。
【0141】
また、MFP10は、実行結果通知機能25からスキャン機能21または編集機能22に戻した場合に、編集機能22および編集機能24の両方において設定が変更可能である。しかしながら、MFP10は、実行結果通知機能から実行位置を戻した場合に何れの編集機能において設定が変更可能であるかを、実行結果通知機能設定画面50において設定可能であっても良い。
【0142】
MFP10によって生成される(S108)ワークフロー20の実行結果通知機能23は、実行結果通知機能23自身の直後の編集機能24より後の位置に実行位置を進めるための飛び越し指示を受け付け可能であることを実行結果通知領域80のプルダウンメニュー83によって通知し、飛び越し指示を受け付けた場合に、受け付けた飛び越し指示に応じた位置に実行位置を進める(S205)ので、実行結果通知機能23自身の直前までの機能の実行結果が適切である場合に、後の編集機能24を飛び越して進めることができる。したがって、MFP10によって生成されるワークフロー20によれば、所望の実行結果を簡単に得ることができる。すなわち、MFP10は、所望の実行結果を簡単に得ることができるワークフロー20を生成することができる。
【0143】
なお、MFP10は、実行結果通知領域80のラジオボタン82およびプルダウンメニュー83の操作によってワークフロー20において実行結果通知機能自身の直後の機能より後の位置に実行位置を進める場合に、実行結果通知機能自身の直後の機能より後の全ての位置に実行位置を進めることができる。しかしながら、MFP10は、実行結果通知機能自身の直後の機能より後の位置のうち、実行位置を進めることができる位置を、実行結果通知機能設定画面50において設定可能であっても良い。
【0144】
MFP10によって生成される(S108)ワークフロー20の編集機能22、24または27は、実行結果通知機能23、25または28によって受け付けた戻し指示に応じて実行位置が戻されて(S205)実行された場合に(S161でYES)、例えば
図10および
図17に示すように現在の設定に類似する設定の候補を通知する(S164)。したがって、MFP10によって生成されるワークフロー20によれば、所望の実行結果を簡単に得ることができる。すなわち、MFP10は、所望の実行結果を簡単に得ることができるワークフロー20を生成することができる。
【0145】
MFP10によって生成される(S108)ワークフロー20の編集機能22、24または27は、設定が事前に決定されていた場合に、事前に決定されていた設定に応じて画像データを編集した(S161でNO)実行結果が適切であるときに、設定が変更される必要がない。したがって、MFP10によって生成されるワークフロー20によれば、所望の実行結果を簡単に得ることができる。すなわち、MFP10は、所望の実行結果を簡単に得ることができるワークフロー20を生成することができる。
【0146】
MFP10によって生成される(S108)ワークフロー20の実行結果通知機能28は、実行結果通知機能28自身の直前までの機能の実行結果が適切である場合に(S201でYES)、実行結果通知領域80の表示を省略して、ラジオボタン84およびプルダウンメニュー85による戻し指示を受け付け可能であることの通知を省略することによって、実行位置を戻さない。したがって、MFP10によって生成されるワークフロー20によれば、所望の実行結果を簡単に得ることができる。すなわち、MFP10は、所望の実行結果を簡単に得ることができるワークフロー20を生成することができる。
【0147】
なお、実行結果通知領域80の表示の省略条件は、本実施の形態において、画像データのファイルサイズである。しかしながら、実行結果通知領域80の表示の省略条件は、画像データのファイルサイズ以外であっても良い。例えば、実行結果通知領域80の表示の省略条件は、画像データのファイルサイズと、サーバー出力機能29における送信先との両方を満たす条件であっても良い。MFP10は、実行結果通知領域80の表示の省略条件が画像データのファイルサイズと、サーバー出力機能29における送信先との両方を満たす条件である場合、例えば、2MB以上であるファイルを受け付けないサーバーに画像データを送信するときに、画像データのファイルサイズが2MB以上であれば実行結果通知領域80を表示して、画像データのファイルサイズが2MB未満であれば実行結果通知領域80を表示しないという適切な動作を実行することができる。
【0148】
MFP10は、本実施の形態において、編集機能において「濃度」、「彩度」、「解像度」、「倍率」および「集約」の設定を変更可能である。しかしながら、MFP10は、編集機能において「濃度」、「彩度」、「解像度」、「倍率」および「集約」以外の設定を変更可能であっても良い。例えば、MFP10は、編集機能において、画像データで示される画像の色相を変更する「色相」の設定を変更可能であっても良いし、画像データで示される画像に任意の背景画像を合成する「背景合成」の設定を変更可能であっても良い。
【0149】
MFP10は、本実施の形態において、ワークフロー編集画面30、編集機能設定画面40、実行結果通知機能設定画面50、進行状況画面60および設定変更画面70を表示部12に表示して、各画面に対する操作を操作部11を介して受け付ける。しかしながら、MFP10は、ワークフロー編集画面30、編集機能設定画面40、実行結果通知機能設定画面50、進行状況画面60および設定変更画面70の少なくとも1つをネットワーク通信部16を介して外部のコンピューターの表示部に表示させて、ワークフロー編集画面30、編集機能設定画面40、実行結果通知機能設定画面50、進行状況画面60および設定変更画面70の少なくとも1つに対する操作をネットワーク通信部16を介して外部のコンピューターの操作部を介して受け付けても良い。
【0150】
また、MFP10は、本実施の形態において、ワークフロー20における機能として、MFP10上の機能のみを扱う。しかしながら、MFP10は、ワークフロー20における機能として、外部のコンピューター上の機能を扱っても良い。
【0151】
本発明の電子機器は、本実施の形態においてMFPであるが、複数の機能を組み合わせてデータを処理するワークフローを生成可能な電子機器であれば、プリンター専用機、コピー専用機、FAX専用機など、MFP以外の画像形成装置であっても良いし、PCなど、画像形成装置以外の電子機器であっても良い。