特許 5961346 情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、および、情報処理方法

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】5961346

(24)【登録日】2016年7月1日

(45)【発行日】2016年8月2日

(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、および、情報処理方法

(51)【国際特許分類】

   G01C 21/26 20060101AFI20160719BHJP

   G01C 21/34 20060101ALI20160719BHJP

   G08G 1/005 20060101ALI20160719BHJP

   G08G 1/137 20060101ALI20160719BHJP

   G09B 29/00 20060101ALI20160719BHJP

   G09B 29/10 20060101ALI20160719BHJP

【ＦＩ】

   G01C21/26 P

   G01C21/34

   G08G1/005

   G08G1/137

   G09B29/00 A

   G09B29/10 A

【請求項の数】15

【全頁数】42

(21)【出願番号】特願2011-90263(P2011-90263)

(22)【出願日】2011年4月14日

(65)【公開番号】特開2012-220475(P2012-220475A)

(43)【公開日】2012年11月12日

【審査請求日】2014年4月2日

(73)【特許権者】

【識別番号】500168811

【氏名又は名称】株式会社ナビタイムジャパン

(74)【代理人】

【識別番号】100089118

【弁理士】

【氏名又は名称】酒井 宏明

(72)【発明者】

【氏名】當麻 淳治

【審査官】 岩田 玲彦

(56)【参考文献】

【文献】 特開２０１０−１０１６６８（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開平０７−０５５４８４（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００１−０２７５３６（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ｇ０１Ｃ ２１／００−２１／３６

Ｇ０８Ｇ １／００５

Ｇ０８Ｇ １／１３７

Ｇ０９Ｂ ２９／００

Ｇ０９Ｂ ２９／１０

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

複数の領域を規定する領域情報を参照して、出発地が存在する領域である出発地領域、目的地が存在する領域である目的地領域、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報から抽出された上記出発地から所定範囲内に存在するノードである出発地側ノードが存在する領域である出発地側ノード領域、および、上記交通機関ネットワーク情報から抽出された上記目的地から所定範囲内に存在するノードである目的地側ノードが存在する領域である目的地側ノード領域を特定する領域特定手段と、
上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する属性、および、上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する属性を抽出する属性抽出手段と、
上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性が、上記出発地の近傍に存在するノードである出発地側近傍ノードまたは上記目的地の近傍に存在するノードである目的地側近傍ノードの抽出対象である旨に関するものである場合には、上記出発地側ノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性が上記抽出対象である旨に関するものである場合には、上記目的地側ノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出する近傍ノード抽出手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。

【請求項2】

交通機関の停留地点を規定するノードと関連付けられている領域であって、出発地の近傍に存在するノードである出発地側近傍ノードまたは目的地の近傍に存在するノードである目的地側近傍ノードが抽出され得る領域である近傍領域を規定する近傍領域情報を参照し、上記近傍領域内に上記出発地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられているノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記近傍領域内に上記目的地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられているノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出する近傍ノード抽出手段
を備えることを特徴とする情報処理システム。

【請求項3】

出発地と目的地との間の距離および／または上記出発地から上記目的地までの移動に要する所要時間を算出する算出手段と、
上記距離および／または上記所要時間に基づいて、上記出発地の近傍に存在するノードである出発地側近傍ノードおよび上記目的地の近傍に存在するノードである目的地側近傍ノードを抽出する際の基準とする基準範囲を設定する設定手段と、
交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報から、上記出発地から上記基準範囲内に存在するノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記目的地から上記基準範囲内に存在するノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出する近傍ノード抽出手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。

【請求項4】

コンピュータを、
複数の領域を規定する領域情報を参照して、出発地が存在する領域である出発地領域、目的地が存在する領域である目的地領域、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報から抽出された上記出発地から所定範囲内に存在するノードである出発地側ノードが存在する領域である出発地側ノード領域、および、上記交通機関ネットワーク情報から抽出された上記目的地から所定範囲内に存在するノードである目的地側ノードが存在する領域である目的地側ノード領域を特定する領域特定手段、
上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する属性、および、上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する属性を抽出する属性抽出手段、
上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性が、上記出発地の近傍に存在するノードである出発地側近傍ノードまたは上記目的地の近傍に存在するノードである目的地側近傍ノードの抽出対象である旨に関するものである場合には、上記出発地側ノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性が上記抽出対象である旨に関するものである場合には、上記目的地側ノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出する近傍ノード抽出手段、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。

【請求項5】

コンピュータを、
交通機関の停留地点を規定するノードと関連付けられている領域であって、出発地の近傍に存在するノードである出発地側近傍ノードまたは目的地の近傍に存在するノードである目的地側近傍ノードが抽出され得る領域である近傍領域を規定する近傍領域情報を参照し、上記近傍領域内に上記出発地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられているノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記近傍領域内に上記目的地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられているノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出する近傍ノード抽出手段、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。

【請求項6】

通信可能に接続された複数のコンピュータによって構成される情報処理システムであって、
複数の領域を規定する領域情報を参照して、出発地が存在する領域である出発地領域、目的地が存在する領域である目的地領域、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報から抽出された上記出発地から所定範囲内に存在するノードである出発地側ノードが存在する領域である出発地側ノード領域、および、上記交通機関ネットワーク情報から抽出された上記目的地から所定範囲内に存在するノードである目的地側ノードが存在する領域である目的地側ノード領域を特定する領域特定手段と、
上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する属性、および、上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する属性を抽出する属性抽出手段と、
上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性が、上記出発地の近傍に存在するノードである出発地側近傍ノードまたは上記目的地の近傍に存在するノードである目的地側近傍ノードの抽出対象である旨に関するものである場合には、上記出発地側ノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性が上記抽出対象である旨に関するものである場合には、上記目的地側ノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出する近傍ノード抽出手段と、
を備えた情報処理システムを機能させるために、
上記コンピュータの少なくとも１つを上記手段の少なくとも１つとして機能させるための情報処理プログラム。

【請求項7】

通信可能に接続された複数のコンピュータによって構成される情報処理システムであって、
交通機関の停留地点を規定するノードと関連付けられている領域であって、出発地の近傍に存在するノードである出発地側近傍ノードまたは目的地の近傍に存在するノードである目的地側近傍ノードが抽出され得る領域である近傍領域を規定する近傍領域情報を参照し、上記近傍領域内に上記出発地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられているノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記近傍領域内に上記目的地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられているノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出する近傍ノード抽出手段、
を備えた情報処理システムを機能させるために、
上記コンピュータの少なくとも１つを上記手段として機能させるための情報処理プログラム。

【請求項8】

通信可能に接続された複数のコンピュータによって、請求項１に記載の情報処理システムを機能させるために、
上記コンピュータのうちの１つを請求項１に記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも１つとして機能させるための情報処理プログラム。

【請求項9】

通信可能に接続された複数のコンピュータによって、請求項２に記載の情報処理システムを機能させるために、
上記コンピュータのうちの１つを請求項２に記載の情報処理システムにおける手段として機能させるための情報処理プログラム。

【請求項10】

コンピュータを、請求項１に記載の情報処理システムにおける各手段の少なくとも１つとして機能させるための情報処理プログラム。

【請求項11】

コンピュータを、請求項２に記載の情報処理システムにおける手段として機能させるための情報処理プログラム。

【請求項12】

通信可能に接続された複数の情報処理装置によって、
複数の領域を規定する領域情報を参照して、出発地が存在する領域である出発地領域、目的地が存在する領域である目的地領域、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報から抽出された上記出発地から所定範囲内に存在するノードである出発地側ノードが存在する領域である出発地側ノード領域、および、上記交通機関ネットワーク情報から抽出された上記目的地から所定範囲内に存在するノードである目的地側ノードが存在する領域である目的地側ノード領域を特定する領域特定手段と、
上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する属性、および、上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する属性を抽出する属性抽出手段と、
上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性が、上記出発地の近傍に存在するノードである出発地側近傍ノードまたは上記目的地の近傍に存在するノードである目的地側近傍ノードの抽出対象である旨に関するものである場合には、上記出発地側ノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性が上記抽出対象である旨に関するものである場合には、上記目的地側ノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出する近傍ノード抽出手段と、
を備えた情報処理システムを構成するために、
上記手段の少なくとも１つを備えたことを特徴とする上記情報処理装置。

【請求項13】

通信可能に接続された複数の情報処理装置によって、
交通機関の停留地点を規定するノードと関連付けられている領域であって、出発地の近傍に存在するノードである出発地側近傍ノードまたは目的地の近傍に存在するノードである目的地側近傍ノードが抽出され得る領域である近傍領域を規定する近傍領域情報を参照し、上記近傍領域内に上記出発地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられているノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記近傍領域内に上記目的地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられているノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出する近傍ノード抽出手段、
を備えた情報処理システムを構成するために、
上記手段を備えたことを特徴とする上記情報処理装置。

【請求項14】

領域特定手段が、複数の領域を規定する領域情報を参照して、出発地が存在する領域である出発地領域、目的地が存在する領域である目的地領域、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報から抽出された上記出発地から所定範囲内に存在するノードである出発地側ノードが存在する領域である出発地側ノード領域、および、上記交通機関ネットワーク情報から抽出された上記目的地から所定範囲内に存在するノードである目的地側ノードが存在する領域である目的地側ノード領域を特定するステップと、
属性抽出手段が、上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する属性、および、上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する属性を抽出するステップと、
近傍ノード抽出手段が、上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性が、上記出発地の近傍に存在するノードである出発地側近傍ノードまたは上記目的地の近傍に存在するノードである目的地側近傍ノードの抽出対象である旨に関するものである場合には、上記出発地側ノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性が上記抽出対象である旨に関するものである場合には、上記目的地側ノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出するステップと、
を備えることを特徴とする情報処理方法。

【請求項15】

近傍ノード抽出手段が、交通機関の停留地点を規定するノードと関連付けられている領域であって、出発地の近傍に存在するノードである出発地側近傍ノードまたは目的地の近傍に存在するノードである目的地側近傍ノードが抽出され得る領域である近傍領域を規定する近傍領域情報を参照し、上記近傍領域内に上記出発地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられているノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記近傍領域内に上記目的地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられているノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出するステップ、
を備えることを特徴とする情報処理方法。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、および、情報処理方法に関する。

【背景技術】

【0002】

特許文献１では、公共交通機関ネットワークを利用した乗換経路探索を、以下の処理（１）から（４）を実行して行なっている。
（１）設定された出発地と目的地とからそれぞれ、所定範囲内に存在する公共交通機関の複数のノードを、近傍ノードとして抽出する。
（２）出発地から出発地の近傍ノードへの経路および目的地から目的地の近傍ノードへの経路をそれぞれ、道路ネットワークに基づいて探索する。
（３）探索した経路についてのネットワークを形成し、形成したネットワークを公共交通機関ネットワークに組み込む。
（４）組み込み後の公共交通機関ネットワークに基づいて、出発地から目的地までの乗換経路を探索する。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０００−２５８１８４号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかしながら、特許文献１では、抽出した近傍ノードが乗換等で利用される可能性の程度等は判断できないため、出発地と目的地の位置関係および近傍ノードの位置関係によっては、利用される可能性のある適切な乗換経路を探索することができない、という問題点を有していた。

【0005】

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、出発地と目的地の位置関係および近傍ノードの位置関係を考慮して、利用される可能性のある適切な経路を探索することができるナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、端末装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

このような目的を達成するため、本発明のナビゲーション装置は、制御部と記憶部とを備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段を備え、上記制御部は、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出手段と、上記近傍ノード抽出手段で抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出手段で抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索手段と、上記部分経路探索手段で探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成手段と、上記ネットワーク生成手段で生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索手段と、を備えたこと、を特徴とする。

【0007】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記制御部は、上記出発地と上記目的地との間の距離および／または上記出発地から上記目的地までの移動に要する所要時間を算出する算出手段と、上記算出手段で算出された上記距離および／または上記所要時間に基づいて、上記出発地側近傍ノードおよび上記目的地側近傍ノードを抽出する際の基準とする基準範囲を設定する設定手段とをさらに備え、上記近傍ノード抽出手段は、上記出発地から上記設定手段で設定された上記基準範囲内に存在する上記ノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記目的地から上記設定手段で設定された上記基準範囲内に存在する上記ノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出すること、を特徴とする。

【0008】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記記憶部は、上記ノードと、当該ノードが上記出発地側近傍ノードまたは上記目的地側近傍ノードとして抽出され得る領域である近傍領域情報と、を関連付けて記憶する近傍領域情報記憶手段をさらに備え、上記近傍ノード抽出手段は、上記近傍領域情報記憶手段に記憶されている上記近傍領域情報に従って、上記領域内に上記出発地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられている上記ノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記領域内に上記目的地が含まれている上記近傍領域情報と関連付けられている上記ノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出すること、を特徴とする。

【0009】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記記憶部は、複数の領域を規定する領域情報を記憶する領域情報記憶手段と、上記領域の組み合わせに対して、上記領域に存在している上記ノードが上記出発地側近傍ノードまたは上記目的地側近傍ノードの抽出対象であるか否かに関する属性が設定されている属性情報を記憶する属性情報記憶手段とをさらに備え、上記制御部は、上記出発地が存在する上記領域である出発地領域、上記目的地が存在する上記領域である目的地領域、上記交通機関ネットワーク情報から予め抽出された、上記出発地から所定範囲内に存在する上記ノードである出発地側ノードが存在する上記領域である出発地側ノード領域、および、上記交通機関ネットワーク情報から予め抽出された、上記目的地から所定範囲内に存在する上記ノードである目的地側ノードが存在する上記領域である目的地側ノード領域を、上記領域情報を参照して特定する領域特定手段と、上記領域特定手段で特定された上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性、および、上記領域特定手段で特定された上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性を、上記属性情報から抽出する属性抽出手段とをさらに備え、上記近傍ノード抽出手段は、上記出発地領域と上記出発地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性抽出手段で抽出された上記属性が上記抽出対象である旨に関するものである場合には、上記出発地側ノードを上記出発地側近傍ノードとして抽出し、上記目的地領域と上記目的地側ノード領域との組み合わせに対する上記属性抽出手段で抽出された上記属性が上記抽出対象である旨に関するものである場合には、上記目的地側ノードを上記目的地側近傍ノードとして抽出すること、を特徴とする。

【0010】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記制御部は、上記部分経路探索手段で探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路、ならびに上記出発地と上記目的地との間の予め算出された距離および／または上記出発地から上記目的地までの移動に要する予め算出された所要時間に基づいて、当該出発地側経路に含まれる上記出発地側近傍ノードおよび当該目的地側経路に含まれる上記目的地側近傍ノードを上記経路探索ネットワーク情報に含めるか否かを判定するノード判定手段をさらに備え、上記ネットワーク生成手段は、上記ノード判定手段での判定結果に基づいて上記経路探索ネットワーク情報を生成すること、を特徴とする。

【0011】

また、本発明のナビゲーションシステムは、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出手段と、上記近傍ノード抽出手段で抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出手段で抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索手段と、上記部分経路探索手段で探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成手段と、上記ネットワーク生成手段で生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索手段と、を備えたことを特徴とする。

【0012】

また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを備えたナビゲーションサーバと、制御部と出力部とを備えた端末装置とを通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出手段と、上記近傍ノード抽出手段で抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出手段で抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索手段と、上記部分経路探索手段で探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成手段と、上記ネットワーク生成手段で生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索手段と、上記全体経路探索手段で探索された上記経路に関する経路情報を上記端末装置に送信する経路情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信された上記経路情報を受信する経路情報受信手段と、上記経路情報受信手段で受信された上記経路情報を上記出力部に出力させる経路情報出力手段とを備えたこと、を特徴とする。

【0013】

また、本発明のナビゲーションサーバは、端末装置と通信可能に接続された、制御部と記憶部とを備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段を備え、上記制御部は、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出手段と、上記近傍ノード抽出手段で抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出手段で抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索手段と、上記部分経路探索手段で探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成手段と、上記ネットワーク生成手段で生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索手段と、上記全体経路探索手段で探索された上記経路に関する経路情報を上記端末装置に送信する経路情報送信手段と、を備えたこと、を特徴とする。

【0014】

また、本発明のナビゲーションサーバは、出力部を備えた端末装置と通信可能に接続された、制御部と記憶部とを備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段を備え、上記制御部は、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出手段と、上記近傍ノード抽出手段で抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出手段で抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索手段と、上記部分経路探索手段で探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成手段と、上記ネットワーク生成手段で生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索手段と、上記全体経路探索手段で探索された上記経路に関する経路情報を含む出力制御情報を上記端末装置に送信することにより、当該経路情報を上記出力部に出力させる経路情報出力手段と、を備えたこと、を特徴とする。

【0015】

また、本発明の端末装置は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶する記憶部を備えたナビゲーションサーバと通信可能に接続された、制御部と出力部とを備えた端末装置であって、上記制御部は、上記ナビゲーションサーバが、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出し、抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索し、探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成し、生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて探索した上記出発地から上記目的地までの経路に関する上記ナビゲーションサーバから送信された経路情報を受信する経路情報受信手段と、上記経路情報受信手段で受信された上記経路情報を上記出力部に出力させる経路情報出力手段とを備えたこと、を特徴とする。

【0016】

また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段を備え、上記制御部において実行される、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出ステップと、上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索ステップと、上記部分経路探索ステップで探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成ステップと、上記ネットワーク生成ステップで生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索ステップと、を含むこと、を特徴とする。

【0017】

また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、近傍ノード抽出手段と、部分経路探索手段と、ネットワーク生成手段と、全体経路探索手段と、を備え、上記近傍ノード抽出手段が、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出ステップと、上記部分経路探索手段が、上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索ステップと、上記ネットワーク生成手段が、上記部分経路探索ステップで探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成ステップと、上記全体経路探索手段が、上記ネットワーク生成ステップで生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索ステップと、を含むことを特徴とする。

【0018】

また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを備えたナビゲーションサーバと、制御部と出力部とを備えた端末装置とを通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部が、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部が、上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部が、上記部分経路探索ステップで探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部が、上記ネットワーク生成ステップで生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部が、上記全体経路探索ステップで探索された上記経路に関する経路情報を上記端末装置に送信する経路情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部が、上記ナビゲーションサーバから送信された上記経路情報を受信する経路情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部が、上記経路情報受信ステップで受信された上記経路情報を上記出力部に出力させる経路情報出力ステップと、を含むこと、を特徴とする。

【0019】

また、本発明のナビゲーション方法は、端末装置と通信可能に接続された、制御部と記憶部とを備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段を備え、上記制御部において実行される、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出ステップと、上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索ステップと、上記部分経路探索ステップで探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成ステップと、上記ネットワーク生成ステップで生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索ステップと、上記全体経路探索ステップで探索された上記経路に関する経路情報を上記端末装置に送信する経路情報送信ステップと、を含むこと、を特徴とする。

【0020】

また、本発明のナビゲーション方法は、出力部を備えた端末装置と通信可能に接続された、制御部と記憶部とを備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段を備え、上記制御部において実行される、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出ステップと、上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索ステップと、上記部分経路探索ステップで探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成ステップと、上記ネットワーク生成ステップで生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索ステップと、上記全体経路探索ステップで探索された上記経路に関する経路情報を含む出力制御情報を上記端末装置に送信することにより、当該経路情報を上記出力部に出力させる経路情報出力ステップと、を含むこと、を特徴とする。

【0021】

また、本発明のナビゲーション方法は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶する記憶部を備えたナビゲーションサーバと通信可能に接続された、制御部と出力部とを備えた端末装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバが、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出し、抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索し、探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成し、生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて探索した上記出発地から上記目的地までの経路に関する上記ナビゲーションサーバから送信された経路情報を受信する経路情報受信ステップと、上記経路情報受信ステップで受信された上記経路情報を上記出力部に出力させる経路情報出力ステップとを含むこと、を特徴とする。

【0022】

また、本発明のプログラムは、制御部と記憶部とを備えたナビゲーション装置において実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段を備え、上記制御部において実行させるための、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出ステップと、上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索ステップと、上記部分経路探索ステップで探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成ステップと、上記ネットワーク生成ステップで生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索ステップと、を含むこと、を特徴とする。

【0023】

また、本発明のプログラムは、端末装置と通信可能に接続された、制御部と記憶部とを備えたナビゲーションサーバにおいて実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段を備え、上記制御部において実行させるための、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出ステップと、上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索ステップと、上記部分経路探索ステップで探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成ステップと、上記ネットワーク生成ステップで生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索ステップと、上記全体経路探索ステップで探索された上記経路に関する経路情報を上記端末装置に送信する経路情報送信ステップと、を含むこと、を特徴とする。

【0024】

また、本発明のプログラムは、出力部を備えた端末装置と通信可能に接続された、制御部と記憶部とを備えたナビゲーションサーバにおいて実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段を備え、上記制御部において実行させるための、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出ステップと、上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および上記近傍ノード抽出ステップで抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索する部分経路探索ステップと、上記部分経路探索ステップで探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成するネットワーク生成ステップと、上記ネットワーク生成ステップで生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの経路を探索する全体経路探索ステップと、上記全体経路探索ステップで探索された上記経路に関する経路情報を含む出力制御情報を上記端末装置に送信することにより、当該経路情報を上記出力部に出力させる経路情報出力ステップと、を含むこと、を特徴とする。

【0025】

また、本発明のプログラムは、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶する記憶部を備えたナビゲーションサーバと通信可能に接続された、制御部と出力部とを備えた端末装置において実行させるためのプログラムであって、上記制御部において実行させるための、上記ナビゲーションサーバが、予め設定された出発地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在する上記ノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のある上記ノードである目的地側近傍ノードを、上記交通機関ネットワーク情報から抽出し、抽出された上記出発地側近傍ノードと上記出発地との間の経路である出発地側経路、および抽出された上記目的地側近傍ノードと上記目的地との間の経路である目的地側経路を、上記道路ネットワーク情報を参照して探索し、探索された上記出発地側経路および上記目的地側経路ならびに上記交通機関ネットワーク情報に基づいて、上記出発地から上記目的地までの上記経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成し、生成された上記経路探索ネットワーク情報に基づいて探索した上記出発地から上記目的地までの経路に関する上記ナビゲーションサーバから送信された経路情報を受信する経路情報受信ステップと、上記経路情報受信ステップで受信された上記経路情報を上記出力部に出力させる経路情報出力ステップとを含むこと、を特徴とする。

【発明の効果】

【0026】

この発明によれば、記憶部は、交通機関の停留地点を規定するノードを含む路線網を規定する交通機関ネットワーク情報、および、道路網を規定する道路ネットワーク情報を記憶し、制御部は、予め設定された出発地の近傍に存在するノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のあるノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在するノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のあるノードである目的地側近傍ノードを、交通機関ネットワーク情報から抽出し、抽出された出発地側近傍ノードと出発地との間の経路である出発地側経路、および抽出された目的地側近傍ノードと目的地との間の経路である目的地側経路を、道路ネットワーク情報を参照して探索し、探索された出発地側経路および目的地側経路ならびに交通機関ネットワーク情報に基づいて、出発地から目的地までの経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成し、生成された経路探索ネットワーク情報に基づいて、出発地から目的地までの経路を探索する。これにより、出発地と目的地の位置関係および近傍ノードの位置関係を考慮して、利用される可能性のある適切な経路を探索することができるという効果を奏する。

【0027】

また、この発明によれば、制御部は、出発地と目的地との間の距離および／または出発地から目的地までの移動に要する所要時間を算出し、算出された距離および／または所要時間に基づいて、出発地側近傍ノードおよび目的地側近傍ノードを抽出する際の基準とする基準範囲を設定し、出発地から設定された基準範囲内に存在するノードを出発地側近傍ノードとして抽出し、目的地から設定された基準範囲内に存在するノードを目的地側近傍ノードとして抽出する。これにより、近傍ノードを含めた経路探索が不要な場合（具体的には、出発地から目的地までの距離（または所要時間）が出発地から近傍ノードまでの距離（または所要時間）または目的地から近傍ノードまでの距離（または所要時間）より近い場合など）を判断して、経路探索に要する時間を短縮させることができるという効果を奏する。すなわち、出発地、目的地、および、近傍ノードの位置関係に基づいて最寄りノード（近傍ノード）を抽出することで、経路探索に要する時間を短縮させることができるという効果を奏する。

【0028】

また、この発明によれば、記憶部は、ノードと、当該ノードが出発地側近傍ノードまたは目的地側近傍ノードとして抽出され得る領域である近傍領域情報と、を関連付けて記憶し、制御部は、記憶されている近傍領域情報に従って、領域内に出発地が含まれている近傍領域情報と関連付けられているノードを出発地側近傍ノードとして抽出し、領域内に目的地が含まれている近傍領域情報と関連付けられているノードを目的地側近傍ノードとして抽出する。これにより、近傍ノードを含めた経路探索が不要な場合（具体的には、出発地から目的地までの距離（または所要時間）が出発地から近傍ノードまでの距離（または所要時間）または目的地から近傍ノードまでの距離（または所要時間）より近い（または短い）場合など）を判断して、経路探索に要する時間を短縮させることができるという効果を奏する。すなわち、出発地、目的地、および、近傍ノードの位置関係に基づいて最寄りノード（近傍ノード）を抽出することで、経路探索に要する時間を短縮させることができるという効果を奏する。

【0029】

また、この発明によれば、記憶部は、複数の領域を規定する領域情報、および、領域の組み合わせに対して、領域に存在しているノードが出発地側近傍ノードまたは目的地側近傍ノードの抽出対象であるか否かに関する属性が設定されている属性情報を記憶し、制御部は、出発地が存在する領域である出発地領域、目的地が存在する領域である目的地領域、交通機関ネットワーク情報から予め抽出された、出発地から所定範囲内に存在するノードである出発地側ノードが存在する領域である出発地側ノード領域、および、交通機関ネットワーク情報から予め抽出された、目的地から所定範囲内に存在するノードである目的地側ノードが存在する領域である目的地側ノード領域を、領域情報を参照して特定し、特定された出発地領域と出発地側ノード領域との組み合わせに対する属性、および、特定された目的地領域と目的地側ノード領域との組み合わせに対する属性を、属性情報から抽出し、出発地領域と出発地側ノード領域との組み合わせに対する抽出された属性が抽出対象である旨に関するものである場合には、出発地側ノードを出発地側近傍ノードとして抽出し、目的地領域と目的地側ノード領域との組み合わせに対する抽出された属性が抽出対象である旨に関するものである場合には、目的地側ノードを目的地側近傍ノードとして抽出する。これにより、地形条件に因って多大な時間を要していた経路探索（具体的には、出発地と目的地が共に離島内に在って近傍ノードの一つとして本土のノードが抽出された場合の経路探索、および、出発地が半島内に在って近傍ノードの一つとして対岸のノードが抽出された場合の経路探索など）に要する時間を短縮させることができるという効果を奏する。すなわち、出発地、目的地、および、近傍ノードの位置関係に基づいて最寄りノード（近傍ノード）を抽出することで、経路探索に要する時間を短縮させることができるという効果を奏する。

【0030】

また、この発明によれば、制御部は、探索された出発地側経路および目的地側経路、ならびに出発地と目的地との間の予め算出された距離および／または出発地から目的地までの移動に要する予め算出された所要時間に基づいて、当該出発地側経路に含まれる出発地側近傍ノードおよび当該目的地側経路に含まれる目的地側近傍ノードを経路探索ネットワーク情報に含めるか否かを判定する。これにより、出発地、目的地、および、近傍ノードの位置関係を考慮した最適な近傍ノードを選択することができるという効果を奏する。

【0031】

なお、上記において、本発明のナビゲーション装置を一例に効果の説明をしたが、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、端末装置、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【0032】

【図1】図１は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの概略構成の一例を示す概念図である。

【図2】図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。

【図3】図３は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。

【図4】図４は、第１の実施形態における第１の近傍ノード判断処理の一例を示すフローチャートである。

【図5】図５は、第１の実施形態における第２の近傍ノード判断処理の一例を示すフローチャートである。

【図6】図６は、近傍領域情報の一例を模式的に示す図である。

【図7】図７は、第１の実施形態における第３の近傍ノード判断処理の一例を示すフローチャートである。

【図8】図８は、領域情報の一例を模式的に示す図である。

【図9】図９は、属性情報の一例を示す図である。

【図10】図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。

【図11】図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバで実行される処理の一例を示すフローチャートである。

【図12】図１２は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。

【図13】図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。

【発明を実施するための形態】

【0033】

以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、端末装置、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

【0034】

以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））、第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。

【0035】

［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１から図９を参照して以下に説明する。但し、以下に示す第１の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーションシステムを例示するものであって、本発明をこのナビゲーションシステムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーションシステムにも等しく適用し得るものである。例えば、第１の実施形態で例示するナビゲーションシステムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。

【0036】

［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１および図２を参照して以下に説明する。図１は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの概略構成の一例を示す概念図である。図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態においては、通信型のナビゲーションを提供するナビゲーションシステムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプのナビゲーションシステムなどにも適用可能である。

【0037】

図１に示すように、本実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、地図情報提供および経路探索等を行うことができるナビゲーションサーバ２００、および、単数または複数の経路案内アプリケーションおよび乗換案内アプリケーション等を搭載した端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。ここで、図１に示すように、通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。また、第２の実施形態においても図１におけるシステム構成と同様に構成されてもよい。

【0038】

図２に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備える。

【0039】

［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図２において、ナビゲーションサーバ２００は、予め設定された出発地の近傍に存在するノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のあるノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在するノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のあるノードである目的地側近傍ノードを、記憶部２０６に予め格納されている交通機関ネットワーク情報から抽出し、抽出された出発地側近傍ノードと出発地との間の経路である出発地側経路、および抽出された目的地側近傍ノードと目的地との間の経路である目的地側経路を、記憶部２０６に予め格納されている道路ネットワーク情報を参照して探索し、探索された出発地側経路および目的地側経路ならびに交通機関ネットワーク情報に基づいて、出発地から目的地までの経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成し、生成された経路探索ネットワーク情報に基づいて、出発地から目的地までの経路を探索し、探索された経路に関する経路情報を端末装置１００に送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備える。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）等の固定ディスク装置およびＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（ネットワーク情報データベース２０６ａ、近傍領域情報ファイル２０６ｂ、領域情報ファイル２０６ｃ、および、属性情報ファイル２０６ｄ等）を格納する。

【0040】

これら記憶部２０６の各構成要素のうち、ネットワーク情報データベース２０６ａは、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段である。ここで、ネットワーク情報は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークに関する情報であってもよい。また、ネットワーク情報は、道路ネットワーク情報、および、交通機関ネットワーク情報（路線網ネットワーク情報）を含んでいる。なお、ネットワーク情報は、施設内ネットワーク情報をさらに含んでいてもよい。これらネットワーク情報は、ネットワーク情報データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等）、ネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードしてネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報をアップデートしてもよい。

【0041】

ここで、ネットワーク情報に含まれる道路ネットワーク情報は、道路網を規定するネットワーク情報であり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報（例えば、車線数、路線バス専用通行帯、二輪専用通行帯、および二輪・軽車両専用通行帯等の専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、ならびに、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等）、制限速度、車線変更規制、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワーク情報は、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車およびオートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、ならびに、高速自動車国道および自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワーク情報は、自動車、オートバイ、自転車、および、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。

【0042】

また、ネットワーク情報に含まれる交通機関ネットワーク情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関（例えば、公共交通機関等）の路線網を規定するネットワーク情報であり、例えば、路線網表現上の結節点であるノード（例えば、交通機関の停留地点である駅、停留場、停車場、停留所、空港、港、および、ターミナル等）のノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、路線とは、交通機関が通過する出発地と目的地とを結ぶ線であってもよい。また、鉄道とは、ルート上に設置された固定式案内路（レール、および案内軌条など）等に誘導されて走行し、旅客や貨物等を輸送する交通機関であり、例えば、電車、路面電車、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等であってもよい。また、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（例えば、交通機関の停留地点の名称である駅名、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、および、ターミナルの名称等）、および、緯度経度高度などの位置座標等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、種別、リンク長（例えば、距離等）、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称（例えば、路線名など）等の情報を含んでいてもよい。また、交通機関ネットワーク情報は、更に、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）に対応したノード（例えば、急行停車駅、準急停車駅、および、快速停車駅等）のノードデータと、当該ノード間を接続する鉄道路線、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報を当該種別に対応付けて含んでいてもよい。

【0043】

また、交通機関ネットワーク情報は、交通機関の乗降場所（例えば、駅のプラットホーム等）の位置情報（例えば、緯度経度高度等）、形状情報、配置情報（例えば、島式ホームおよび相対式ホーム等）、および、属性情報（例えば、プラットホーム番号などの乗降場所の名称および識別番号等）などを含む乗降場所情報を含んでいてもよい。また、交通機関ネットワーク情報は、交通機関の利用運賃料金データを含んでいてもよい。ここで、利用運賃料金データは、例えば、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、交通機関ネットワーク情報は、乗車位置データを含んでいてもよい。ここで、乗車位置データは、例えば、電車、路面電車、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。

【0044】

また、ネットワーク情報に含まれる施設内ネットワーク情報は、施設内の経路網を規定するネットワーク情報である。ここで、施設内ネットワーク情報は、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、およびトイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（出入口名および乗降口名等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および通路の分岐点等）、接続するリンク本数、および、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および動く歩道など）、および、バリアフリー化の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物であってもよい。また、施設とは、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。

【0045】

なお、記憶部２０６は、交通情報を記憶する交通情報記憶手段である交通情報データベースを格納してもよい。ここで、交通情報は、交通機関の運行情報（例えば、遅延情報等）を含んでいてもよく、例えば、運行情報は、鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、および、バス運行情報等を含んでいてもよい。また、運行情報は、交通機関の時刻表情報（運行時刻情報）を含んでいてもよい。また、運行情報は、交通機関単位の時刻表情報（例えば、各交通機関が経由する停留地点の経由時刻を定めた時刻表情報等）であってもよく、停留所単位の時刻表情報（例えば、各停留地点を経由する交通機関の到着時刻を定めた時刻表情報等）であってもよい。なお、運行情報は、路線または運行便毎の、経由する停留所およびその経由予定時刻に関する情報を含んでいてもよい。ここで、時刻表情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報であってもよい。また、時刻表情報は、更に、交通機関の行先情報（例えば、最終行先情報など）、および、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、更に、路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）における交通機関の発着時刻（例えば、出発、経由、および到着の予定時刻など）、交通機関の路線の名称、および、交通機関の路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）の名称等の属性情報を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、交通機関の路線上のノードを結ぶ区間（例えば、一つまたは複数のリンク等）毎に対応付けられた交通機関の属性情報（例えば、種別および行先情報等）を含んでいてもよい。また、時刻表情報は、各交通機関の乗降に用いられる乗降場所の名称および識別番号（例えば、プラットホーム番号など）等の乗降場所の属性情報を含んでいてもよい。

【0046】

また、交通情報は、道路交通情報を含んでいてもよい。ここで、道路交通情報は、渋滞発生地点や渋滞距離や道路上の二地点間の通過時間（すなわち、旅行時間など）等の渋滞情報を含んでいてもよい。また、道路交通情報は、交通障害情報や交通規制情報等を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、降水量規制、積雪・凍結規制、超波規制、風速規制、および視程規制等の異常気象時通行規制、高さ規制および重量規制等の車両通行規制、道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う工事時規制、時間帯や車種により通行できる通行帯を規制している通行帯規制および道路の損壊等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、ならびに、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。また、交通情報は、交通規制情報を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、工事、事故、または、車両故障等により車両通行帯等が走行不能または走行困難となる通行規制情報であってもよい。また、これら交通情報は、交通情報データベースに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的（例えば、５分毎等）にネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（例えば、警察庁、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）（登録商標）、および、ＡＴｉＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｔｒａｆｆｉｃ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ）（登録商標）、日本道路交通情報センター（ＪＡＲＴＩＣ）（登録商標）、鉄道会社、および、交通情報配信サーバ（サービス）など）等からダウンロードして交通情報データベースに記憶された交通情報をアップデートしてもよい。

【0047】

また、記憶部２０６は、地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段である地図情報データベースを格納してもよい。ここで、地図情報は、複数の縮尺のラスタ形式の地図描画用の画像、または、ベクタ形式の地図描画用の画像等であってもよい。また、地図情報は、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図情報（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図情報であってもよい。また、地図情報は、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報は、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図情報を更に含んでいてもよい。

【0048】

また、地図情報データベースは、更に、地図上に表示される地図オブジェクトに関する地図オブジェクト情報を記憶していてもよい。ここで、地図オブジェクト情報は、地図上に表示される地物（例えば、ビル、住宅、および、駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線、および、湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園、および、屋外施設等の場地、行政界、行政区域、ならびに、街区等）の形状についての形状情報（ポリゴン、または、ポリライン等）、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店舗、公園、ビル、および、駅等の施設名称、名所、旧跡、河川、湖、湾、山、および、森林等の俗称を含む名称、道路、橋、および、トンネル等の名称、路線名称、地点情報、ならびに、口コミ情報、施設の営業時間、店舗の取扱商品、ＵＲＬ、写真データ、ならびに、クーポン情報等）の注記情報、ならびに、地図上に表示される記号（例えば、山、史跡、寺社、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、学校、工場、および、墓地等の地図記号、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、および、郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリア、および、インターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館、および、博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等）の記号情報等のデータを含んでいてもよい。ここで、形状情報は、地図オブジェクト描画用の画像（例えば、ポリゴン、および、ポリライン等）を含んでいてもよい。

【0049】

また、地図情報データベースは、更に、ＰＯＩ（ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔ）の位置情報等を含むＰＯＩ情報を記憶していてもよい。ここで、ＰＯＩの位置（座標）情報は、ＰＯＩの緯度経度高度、ＰＯＩの電話番号、ＰＯＩの住所、ならびに、ＰＯＩの存在する地点の立地（都市部、郊外、港湾部、および、駅周辺等）および用途制限等を含んでいてもよい。また、ＰＯＩ情報は、ＰＯＩの名称、種別（カテゴリ）、ＵＲＬ、営業時間、取扱商品、平均価格（例えば、平均使用料金など）、評判、ランキング、立ち寄りやすさ、レコメンドスコア、写真データ、クーポン情報、口コミ（例えば、口コミ評価およびユーザコメントなど）、使用条件、使用可能性、施設規模、ＰＯＩ ＩＤ、当該ＰＯＩ情報へのアクセス回数またはアクセス頻度等の参照率、および、当該ＰＯＩ情報の更新日時等の情報を含んでいてもよい。ここで、ＰＯＩとは、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点および施設等であって、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設等であってもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、ならびに、ホテルおよび旅館等の宿泊施設等であってもよい。また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、および、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。また、ＰＯＩは、一時的に行われるイベント（例えば、祭り、展示会、博覧会、試合、コンサート、および、フリーマーケット等）の会場であってもよい。

【0050】

また、地図情報に含まれる屋内地図情報は、施設等の構内における屋内経路についての構内経路データを含んでいてもよい。ここで、構内経路データとは、駅等の構内における移動経路データと、当該移動経路を含む地図（施設案内図）の地図情報と、に少なくとも基づくデータであってもよい。例えば、構内経路データは、施設案内図に移動経路が引いてある画像であってもよい。また、例えば、構内経路データは、更に、移動経路を説明するメッセージデータを含んでいてもよい。ここで、移動経路データに基づく移動経路とは、施設内で複数の交通機関の乗換えをする場合の改札口等を結ぶ最適経路（例えば、最短経路またはバリアフリー経路等）であってもよい。

【0051】

また、これら地図情報等は、地図情報データベースに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等）、ネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードして地図情報データベースに記憶された地図情報等をアップデートしてもよい。

【0052】

また、記憶部２０６は、案内情報（音声案内情報および表示案内情報等）を記憶する案内情報記憶手段である案内情報データベースを格納してもよい。ここで、案内情報に含まれる表示案内情報は、分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）、および、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられてもよい。また、表示案内情報は、交差点周辺の低縮尺の地図の地図情報（例えば、交差点拡大図等）、道路標識の道路標識画像、および、道路標示の道路表示画像等を含んでいてもよい。また、案内情報に含まれる音声案内情報は、現在位置周辺に渋滞している領域があることを知らせる音声情報であってもよく、渋滞箇所の案内に対応付けられた「この先渋滞しています」、分岐点等における進行方向等に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」、および、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声情報であってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられてもよい。

【0053】

近傍領域情報ファイル２０６ｂは、ネットワーク情報データベース２０６ａに格納されている交通機関ネットワーク情報に含まれる交通機関の停留地点を規定するノードと、当該ノードが出発地側近傍ノードまたは目的地側近傍ノード（出発地から目的地までの経路探索において適切な近傍ノード）として抽出され得る領域である近傍領域を規定する近傍領域情報と、を関連付けて記憶する近傍領域情報記憶手段である。なお、近傍領域情報は、例えば、ノードまでの移動が可能な領域である移動可能領域を規定する移動可能領域情報などでもよい。

【0054】

領域情報ファイル２０６ｃは、複数の領域を規定する領域情報を記憶する領域情報記憶手段である。属性情報ファイル２０６ｄは、領域情報ファイル２０６ｃに格納されている領域の組み合わせに対して、領域に存在しているノードが出発地側近傍ノードまたは目的地側近傍ノードの抽出対象（適切な近傍ノード）であるか否かに関する属性が設定されている属性情報を記憶する属性情報記憶手段である。

【0055】

また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、探索要求受信部２０２ａ、近傍ノード抽出部２０２ｂ、部分経路探索部２０２ｃ、ネットワーク生成部２０２ｄ、全体経路探索部２０２ｅ、算出部２０２ｆ、設定部２０２ｇ、領域特定部２０２ｈ、属性抽出部２０２ｉ、ノード判定部２０２ｊ、および、経路情報送信部２０２ｋを備える。

【0056】

このうち、探索要求受信部２０２ａは、端末装置１００から送信された、少なくとも出発地と目的地とを含む経路条件を含む経路探索要求を受信する探索要求受信手段である。ここで、出発地は、端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路条件は、さらに、出発時刻または到着時刻を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路条件は、端末装置１００の利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して入力されたものであってもよい。

【0057】

また、近傍ノード抽出部２０２ｂは、探索要求受信部２０２ａで受信された経路探索要求に含まれる経路条件に含まれる出発地の近傍に存在するノードであり且つ当該出発地から当該経路条件に含まれる目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のあるノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在するノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のあるノードである目的地側近傍ノードを、ネットワーク情報データベース２０６ａに格納されている交通機関ネットワーク情報から抽出する近傍ノード抽出手段である。ここで、近傍ノード抽出部２０２ｂは、出発地から設定部２０２ｇで設定された基準範囲内に存在するノードを出発地側近傍ノードとして抽出してもよく、また、目的地から設定部２０２ｇで設定された基準範囲内に存在するノードを目的地側近傍ノードとして抽出してもよい。また、近傍ノード抽出部２０２ｂは、近傍領域情報ファイル２０６ｂに格納されている近傍領域情報に従って、近傍領域内に出発地が含まれている近傍領域情報と関連付けられているノードを出発地側近傍ノードとして抽出してもよく、また、近傍領域内に目的地が含まれている近傍領域情報と関連付けられているノードを目的地側近傍ノードとして抽出してもよい。また、近傍ノード抽出部２０２ｂは、領域特定部２０２ｈで特定された出発地領域と出発地側ノード領域との組み合わせに対する属性抽出部２０２ｉで抽出された属性が抽出対象である旨に関するものである場合には、当該出発地側ノード領域に対応する出発地側ノードを出発地側近傍ノードとして抽出してもよく、また、領域特定部２０２ｈで特定された目的地領域と目的地側ノード領域との組み合わせに対する属性抽出部２０２ｉで抽出された属性が抽出対象である旨に関するものである場合には、当該目的地側ノード領域に対応する目的地側ノードを目的地側近傍ノードとして抽出してもよい。

【0058】

なお、近傍ノード抽出部２０２ｂは、ノード抽出部２０２ｂ１および近傍ノード判断部２０２ｂ２をさらに備えていてもよい。

【0059】

ここで、ノード抽出部２０２ｂ１は、探索要求受信部２０２ａで受信された経路探索要求に含まれる経路条件に含まれる出発地から所定範囲内に存在するノードである出発地側ノード、および当該経路条件に含まれる目的地から所定範囲内に存在するノードである目的地側ノードを、ネットワーク情報データベース２０６ａに格納されている交通機関ネットワーク情報から抽出するノード抽出手段である。

【0060】

また、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、ノード抽出部２０２ｂ１で抽出された出発地側ノードおよび目的地側ノードが、出発地から目的地までの経路探索において適切な近傍ノードであるか否かを判断する近傍ノード判断手段である。ここで、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、出発地から設定部２０２ｇで設定された基準範囲内に存在する出発地側ノードおよび目的地から当該基準範囲内に存在する目的地側ノードを、適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードおよび目的地側近傍ノードであると判断してもよい。また、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、近傍領域情報ファイル２０６ｂに格納されている近傍領域情報に従って、ノード抽出部２０２ｂ１で抽出された出発地側ノードおよび目的地側ノードが、適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードおよび目的地側近傍ノードであるか否かを判断してもよい。また、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、領域特定部２０２ｈで特定された出発地領域と出発地側ノード領域との組み合わせに対する属性抽出部２０２ｉで抽出された属性が適切な近傍ノード（抽出対象）である旨に関するものである場合には、当該出発地側ノード領域に対応する出発地側ノードが適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードであると判断してもよく、また、領域特定部２０２ｈで特定された目的地領域と目的地側ノード領域との組み合わせに対する属性抽出部２０２ｉで抽出された属性が適切な近傍ノード（抽出対象）である旨に関するものである場合には、当該目的地側ノード領域に対応する目的地側ノードが適切な近傍ノード、つまり目的地側近傍ノードであると判断してもよい。

【0061】

また、部分経路探索部２０２ｃは、近傍ノード抽出部２０２ｂで抽出された出発地側近傍ノードと出発地との間の経路である出発地側経路、および近傍ノード抽出部２０２ｂで抽出された目的地側近傍ノードと目的地との間の経路である目的地側経路を、ネットワーク情報データベース２０６ａに格納されているネットワーク情報（具体的には道路ネットワーク情報など）を参照して探索する部分経路探索手段である。

【0062】

また、ネットワーク生成部２０２ｄは、部分経路探索部２０２ｃで探索された出発地側経路および目的地側経路ならびにネットワーク情報データベース２０６ａに格納されている交通機関ネットワーク情報に基づいて、出発地から目的地までの経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報（具体的には、出発地、目的地、出発地側近傍ノード、当該出発地側近傍ノードに対応する出発地側経路、目的地側近傍ノード、および、当該目的地側近傍ノードに対応する目的地側経路などを含む）を生成するネットワーク生成手段である。ここで、ネットワーク生成部２０２ｄは、ノード判定部２０２ｊでの判定結果に基づいて経路探索ネットワーク情報を生成してもよい。

【0063】

また、全体経路探索部２０２ｅは、ネットワーク生成部２０２ｄで生成された経路探索ネットワーク情報に基づいて、出発地から目的地までの経路（具体的には、出発地から出発地側近傍ノードに至るまでの経路、当該出発地側近傍ノードから目的地側近傍ノードに至るまでの経路、および、当該目的地側近傍ノードから目的地に至るまでの経路を含む全体経路）を探索する全体経路探索手段である。

【0064】

また、算出部２０２ｆは、出発地と目的地との間の距離および／または出発地から目的地までの移動に要する所要時間を算出する算出手段である。また、設定部２０２ｇは、算出部２０２ｆで算出された距離および／または所要時間に基づいて、近傍ノード抽出部２０２ｂで出発地側近傍ノードおよび目的地側近傍ノードを抽出する際の基準とする基準範囲（例えば、ノード抽出部２０２ｂ１で抽出された出発地側ノードおよび目的地側ノードが適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードおよび目的地側近傍ノードであるか否かを近傍ノード判断部２０２ｂ２で判断する際の基準とする基準範囲）を設定する設定手段である。

【0065】

また、領域特定部２０２ｈは、経路条件に含まれる出発地が存在する領域である出発地領域、経路条件に含まれる目的地が存在する領域である目的地領域、ノード抽出部２０２ｂ１で抽出された出発地側ノードが存在する領域である出発地側ノード領域、および、ノード抽出部２０２ｂ１で抽出された目的地側ノードが存在する領域である目的地側ノード領域を、領域情報ファイル２０６ｃに格納されている領域情報を参照して特定する領域特定手段である。また、属性抽出部２０２ｉは、領域特定部２０２ｈで特定された出発地領域と出発地側ノード領域との組み合わせに対する属性、および、領域特定部２０２ｈで特定された目的地領域と目的地側ノード領域との組み合わせに対する属性を、属性情報ファイル２０６ｄに格納されている属性情報から抽出する属性抽出手段である。

【0066】

また、ノード判定部２０２ｊは、部分経路探索部２０２ｃで探索された出発地側経路および目的地側経路、ならびに、算出部２０２ｆにより予め算出された、経路条件に含まれる出発地と目的地との間の距離および／または出発地から目的地までの移動に要する所要時間に基づいて、当該出発地側経路に含まれる出発地側近傍ノードおよび当該目的地側経路に含まれる目的地側近傍ノードを経路探索ネットワーク情報に含めるか否かを判定するノード判定手段である。

【0067】

また、経路情報送信部２０２ｋは、全体経路探索部２０２ｅで探索された経路に関する経路情報を、端末装置１００に送信する経路情報送信手段である。

【0068】

［端末装置１００の構成］
また、図２において、端末装置１００は、利用者により予め入力された出発地および目的地などを経路条件として設定し、設定された経路条件を含む経路探索要求をナビゲーションサーバ２００に送信したり、また、ナビゲーションサーバ２００から送信された経路情報を受信し、受信された経路情報を出力部に出力させたりする等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、ＰＨＳ、およびＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末（例えば、カーナビゲーション装置など）等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置測位が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えていてもよい。また、端末装置１００は、表示部１１４と音声出力部１１６とを少なくとも含む出力部を備えていてもよい。また、端末装置１００は、データ入力等を行う入力部１１８を備えていてもよい。

【0069】

ここで、表示部１１４は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶または有機ＥＬ等から構成されるディスプレイおよびモニタ等）であってもよい。また、音声出力部１１６は、音声情報を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）であってもよい。また、入力部１１８は、例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、およびマイク等であってもよい。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、および、入力部１１８等の制御を行う。

【0070】

ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する信号受信手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよい。また、位置発信装置５００は、端末装置１００との間で無線通信を行うための装置等である基地局（例えば、携帯電話、自動車電話、および、ＰＨＳの基地局等）であってもよい。また、位置発信装置５００は、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。

【0071】

また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。

【0072】

ここで、位置取得部１１２は、端末装置１００の変化量（例えば、ベクトル量等）を検出する速度センサ、加速度センサ、方位センサ、および、距離センサ等を備えていてもよい。ここで、位置取得部１１２は、速度センサにて速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、加速度センサにて加速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、方位センサにて方位（例えば、東・西・南・北・天・地等）および傾きを検出してもよい。また、位置取得部１１２は、距離センサにて移動距離（変位）を検出してもよい。ここで、速度センサは、レーザドップラ振動計等であってもよく、検出したドップラー効果によって生じた周波数の差等から端末装置１００の速度を検出してもよい。また、加速度センサは、機械式加速度センサ、ＦＢＧ光ファイバ式等の光学式加速度センサ、および、ＭＥＭＳ（Ｍｉｃｒｏ Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｓｙｓｔｅｍｓ）加速度センサ等の半導体式加速度センサなどであってもよい。また、方位センサには、絶対走行方位を検出する地磁気センサ、および、相対走行方位を検出する光ジャイロ等が使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位および傾きに関する情報を取得できる電子コンパス等であってもよい。また、距離センサは、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。

【0073】

また、位置取得部１１２は、更に、通信装置を備えていてもよく、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、各車両に搭載された当該通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。また、位置取得部１１２は、地図情報に基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。

【0074】

また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００およびナビゲーションサーバ２００と、外部の地図提供サーバ等の外部機器または外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。

【0075】

また、記憶部１０６は、ＨＤＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路情報ファイル１０６ａ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。

【0076】

また、経路情報ファイル１０６ａは、ナビゲーションサーバ２００から送信された経路情報（後述する経路情報受信部１０２ｄで受信された経路情報）を記憶する経路情報記憶手段である。

【0077】

また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置取得部１０２ａ、経路条件設定部１０２ｂ、探索要求送信部１０２ｃ、経路情報受信部１０２ｄ、および、経路情報出力部１０２ｅを備える。

【0078】

ここで、現在位置取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置取得手段である。ここで、現在位置取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

【0079】

また、現在位置取得部１０２ａは、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置取得部１０２ａは、入力部１１８を介して利用者に表示部１１４に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

【0080】

また、経路条件設定部１０２ｂは、利用者により入力部１１８を介して入力された出発地および目的地等を、経路条件として設定する。

【0081】

また、探索要求送信部１０２ｃは、経路条件設定部１０２ｂで設定された経路条件を含む経路探索要求を、ナビゲーションサーバ２００に送信する探索要求送信手段である。

【0082】

また、経路情報受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から送信された経路情報を受信する経路情報受信手段である。ここで、経路情報受信部１０２ｄは、受信された経路情報を経路情報ファイル１０６ａに格納してもよい。

【0083】

また、経路情報出力部１０２ｅは、経路情報受信部１０２ｄで受信された経路情報を、出力部を介して出力させる経路情報出力手段である。ここで、経路情報出力部１０２ｅは、経路情報を表示部１１４に表示させてもよい。

【0084】

以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。

【0085】

［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、図３から図９を参照して詳細に説明する。図３は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。

【0086】

図３に示すように、まず、経路条件設定部１０２ｂは、利用者により入力部１１８を介して入力された出発地および目的地等を、経路条件として設定する（ステップＳＡ１）。ここで、出発地は、現在位置取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路条件は、出発時刻および／または到着時刻を含んでいてもよい。出発時刻は、現在時刻であってもよい。

【0087】

つぎに、探索要求送信部１０２ｃは、ステップＳＡ１で設定された出発地および目的地を含む経路条件を含む経路探索要求を、ナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＡ２）。

【0088】

つぎに、探索要求受信部２０２ａは、端末装置１００から送信された経路探索要求を受信する（ステップＳＡ３）。

【0089】

つぎに、ノード抽出部２０２ｂ１は、ステップＳＡ３で受信された経路探索要求に含まれる経路条件に含まれる出発地から所定範囲内に存在するノードである出発地側ノード、および、当該経路条件に含まれる目的地から所定範囲内に存在するノードである目的地側ノードを、ネットワーク情報データベース２０６ａに格納されている交通機関ネットワーク情報から抽出する（ステップＳＡ４）。

【0090】

つぎに、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、ステップＳＡ４で抽出された出発地側ノードおよび目的地側ノードが、出発地から目的地までの経路探索において適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードおよび目的地側近傍ノードであるか否かを判断する（ステップＳＡ５：近傍ノード判断処理）。具体的には、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、ステップＳＡ４で抽出された出発地側ノードの中から、出発地から目的地までの経路探索において適切な近傍ノードである出発地側近傍ノードを抽出し、また、ステップＳＡ４で抽出された目的地側ノードの中から、当該適切な近傍ノードである目的地側近傍ノードを抽出する。ここで、ステップＳＡ５で実行される近傍ノード判断処理（第１の近傍ノード判断処理、第２の近傍ノード判断処理、および、第３の近傍ノード判断処理）の一例について、図４から図９を参照して詳細に説明する。

【0091】

［第１の近傍ノード判断処理］
まず、第１の近傍ノード判断処理の一例を、図４を参照して詳細に説明する。図４は、第１の実施形態における第１の近傍ノード判断処理の一例を示すフローチャートである。

【0092】

まず、算出部２０２ｆは、ステップＳＡ４で抽出された各出発地側ノードに対して、出発地と出発地側ノードとの間の直線距離を算出し、また、ステップＳＡ４で抽出された各目的地側ノードに対しても、目的地と目的地側ノードとの間の直線距離を算出する（ステップＳＢ１）。ここで、ステップＳＢ１では、距離を算出することに代えて、所要時間（出発地から出発地側ノードまでの移動に要する所要時間、および、目的地から目的地側ノードまでの移動に要する所要時間）を算出してもよい。

【0093】

つぎに、算出部２０２ｆは、出発地と目的地との間の距離を算出する（ステップＳＢ２）。ここで、ステップＳＢ２では、直線距離を算出してもよく、また、経路探索に基づく実際の距離を算出してもよく、また、当該実際の距離に近づけるために、直線距離に所定の係数を乗じた距離を算出してもよい。例えば出発地と目的地との直線距離が３ｋｍであるとき、当該直線距離「３ｋｍ」をそのまま用いてもよく、また、当該直線距離「３ｋｍ」に所定の係数「１．５」を乗じた距離「４．５ｋｍ」を用いてもよい。また、ステップＳＢ２では、距離を算出することに代えて、所要時間（出発地から目的地までの移動に要する所要時間）を算出してもよい。

【0094】

つぎに、設定部２０２ｇは、ステップＳＢ２で算出された距離に基づいて、ステップＳＡ４で抽出された出発地側ノードおよび目的地側ノードが適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードおよび目的地側近傍ノードであるか否かを判断する際の基準とする基準範囲（抽出範囲、抽出閾値）を設定する（ステップＳＢ３）。ここで、ステップＳＢ３では、例えばステップＳＢ２で算出された距離が３ｋｍであるとき、当該距離「３ｋｍ」に所定の係数「０．２」を乗じた距離「０．６ｋｍ」を基準範囲として設定してもよい。なお、当該所定の係数は、ステップＳＢ２で算出された距離によって変化させてもよい。

【0095】

つぎに、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、ステップＳＢ１で算出された出発地と出発地側ノードとの間の直線距離がステップＳＢ３で設定された基準範囲以内である場合（ステップＳＢ４：Ｙｅｓ）には、当該出発地側ノードを適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードとして抽出する（ステップＳＢ５）。同様に、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、ステップＳＢ１で算出された目的地と目的地側ノードとの間の直線距離が当該基準範囲以内である場合（ステップＳＢ４：Ｙｅｓ）には、当該目的地側ノードを適切な近傍ノード、つまり目的地側近傍ノードとして抽出する（ステップＳＢ５）。一方、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、ステップＳＢ１で算出された出発地と出発地側ノードとの間の直線距離が当該基準範囲以内でない場合（ステップＳＢ４：Ｎｏ）には、当該出発地側ノードを適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードとして抽出しない（ステップＳＢ６）。同様に、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、ステップＳＢ１で算出された目的地と目的地側ノードとの間の直線距離が当該基準範囲以内でない場合（ステップＳＢ４：Ｎｏ）には、当該目的地側ノードを適切な近傍ノード、つまり目的地側近傍ノードとして抽出しない（ステップＳＢ６）。なお、ステップＳＢ４〜ＳＢ６の処理は、ステップＳＡ４で抽出された各出発地側ノードおよび各目的地側ノードに対して行なわれる。

【0096】

これにより、例えば出発地から目的地までの距離が出発地または目的地から近傍ノードまでの距離より近い場合において行なわれていた当該近傍ノードを含めた経路探索を、出発地と目的地間の距離（所要時間でもよい。）に基づいて不要と判断することができ、その結果、経路探索（具体的には乗換経路探索など）に要する時間を短縮することができる。

【0097】

［第２の近傍ノード判断処理］
つぎに、第２の近傍ノード判断処理の一例を、図５および図６を参照して詳細に説明する。図５は、第１の実施形態における第２の近傍ノード判断処理の一例を示すフローチャートである。図６は、近傍領域情報の一例を模式的に示す図である。

【0098】

まず、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、近傍領域情報ファイル２０６ｂに格納されている近傍領域情報から、ステップＳＡ４で抽出された各出発地側ノードおよび各目的地側ノードに対する近傍領域を取得する（ステップＳＣ１）。

【0099】

つぎに、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、ステップＳＣ１で取得された出発地側ノードに対する近傍領域（具体的には移動可能領域）内に出発地が含まれる場合（ステップＳＣ２：Ｙｅｓ）には、当該出発地側ノードを適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードとして抽出する（ステップＳＣ３）。同様に、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、ステップＳＣ１で取得された目的地側ノードに対する近傍領域内に目的地が含まれる場合（ステップＳＣ２：Ｙｅｓ）には、当該目的地側ノードを適切な近傍ノード、つまり目的地側近傍ノードとして抽出する（ステップＳＣ３）。一方、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、ステップＳＣ１で取得された出発地側ノードに対する近傍領域内に出発地が含まれない場合（ステップＳＣ２：Ｎｏ）には、当該出発地側ノードを適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードとして抽出しない（ステップＳＣ４）。同様に、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、ステップＳＣ１で取得された目的地側ノードに対する近傍領域内に目的地が含まれない場合（ステップＳＣ２：Ｎｏ）には、当該目的地側ノードを適切な近傍ノード、つまり目的地側近傍ノードとして抽出しない（ステップＳＣ４）。なお、ステップＳＣ２〜ＳＣ４の処理は、ステップＳＡ４で抽出された各出発地側ノードおよび各目的地側ノードに対して行なわれる。

【0100】

例えば、図６に示すように、出発地側ノードとしてノード１からノード３が抽出された場合において、ノード１からノード３のそれぞれの近傍領域が図示のものであるとき、ノード１およびノード２の近傍領域には出発地が含まれるので、ノード１およびノード２は近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードとして抽出され、一方、ノード３の近傍領域には出発地が含まれないので、ノード３は近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードとして抽出されない。

【0101】

これにより、例えば出発地から目的地までの距離が出発地または目的地から近傍ノードまでの距離より近い場合において行なわれていた当該近傍ノードを含めた経路探索を、各ノードに予め持たせている近傍領域（例えば近傍領域に相当するポリゴンなど）に基づいて不要と判断することができ、その結果、経路探索（具体的には乗換経路探索など）に要する時間を短縮することができる。

【0102】

［第３の近傍ノード判断処理］
つぎに、第３の近傍ノード判断処理の一例を、図７から図９を参照して詳細に説明する。図７は、第１の実施形態における第３の近傍ノード判断処理の一例を示すフローチャートである。図８は、領域情報の一例を模式的に示す図である。図９は、属性情報の一例を示す図である。

【0103】

まず、領域特定部２０２ｈは、出発地が存在する領域である出発地領域、目的地が存在する領域である目的地領域、ステップＳＡ４で抽出された各出発地側ノードが存在する領域である各出発地側ノード領域、および、ステップＳＡ４で抽出された各目的地側ノードが存在する領域である各目的地側ノード領域を、領域情報ファイル２０６ｃに格納されている領域情報から取得する（ステップＳＤ１）。

【0104】

つぎに、属性抽出部２０２ｉは、ステップＳＤ１で取得された出発地領域と出発地側ノード領域とを比較して、属性情報ファイル２０６ｄに格納されている属性情報から、この組み合わせに対する属性を抽出する（ステップＳＤ２）。同様に、属性抽出部２０２ｉは、ステップＳＤ１で取得された目的地領域と目的地側ノード領域とを比較して、属性情報ファイル２０６ｄに格納されている属性情報から、この組み合わせに対する属性を抽出する（ステップＳＤ２）。なお、ステップＳＤ２の処理は、ステップＳＤ１で取得された各出発地側ノード領域および各目的地側ノード領域に対して行なわれる。

【0105】

つぎに、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、出発地領域と出発地側ノード領域との組み合わせに対してステップＳＤ２で抽出された属性が、「適切な近傍ノードとして抽出対象である」ことを示すものである場合（ステップＳＤ３：Ｙｅｓ）には、当該出発地側ノード領域に対応する出発地側ノードを適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードとして抽出する（ステップＳＤ４）。同様に、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、目的地領域と目的地側ノード領域との組み合わせに対してステップＳＤ２で抽出された属性が、「適切な近傍ノードとして抽出対象である」ことを示すものである場合（ステップＳＤ３：Ｙｅｓ）には、当該目的地側ノード領域に対応する目的地側ノードを適切な近傍ノード、つまり目的地側近傍ノードとして抽出する（ステップＳＤ４）。一方、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、出発地領域と出発地側ノード領域との組み合わせに対してステップＳＤ２で抽出された属性が、「適切な近傍ノードとして抽出対象でない」ことを示すものである場合（ステップＳＤ３：Ｎｏ）には、当該出発地側ノード領域に対応する出発地側ノードを適切な近傍ノード、つまり出発地側近傍ノードとして抽出しない（ステップＳＤ５）。同様に、近傍ノード判断部２０２ｂ２は、目的地領域と目的地側ノード領域との組み合わせに対してステップＳＤ２で抽出された属性が、「適切な近傍ノードとして抽出対象でない」ことを示すものである場合（ステップＳＤ３：Ｎｏ）には、当該目的地側ノード領域に対応する目的地側ノードを適切な近傍ノード、つまり目的地側近傍ノードとして抽出しない（ステップＳＤ５）。なお、ステップＳＤ３〜ＳＤ５の処理は、ステップＳＤ１で取得された各出発地側ノード領域および各目的地側ノード領域に対して行なわれる。

【0106】

例えば、図８に示す領域Ａから領域Ｅなどを規定した領域情報が領域情報ファイル２０６ｃに格納されており、また、領域Ａから領域Ｅなどを含む複数の領域の各組み合わせに対して、「適切な近傍ノードとして抽出対象である」ことを示す属性「○」および「適切な近傍ノードとして抽出対象でない」ことを示す属性「×」のいずれかが設定されている図９に示す属性情報が属性情報ファイル２０６ｄに格納されているとする。そして、ステップＳＤ１で、出発地領域として離島の領域Ａが取得され、また、出発地側ノード領域として領域Ｂが取得された場合には、ステップＳＤ２では、属性情報から、領域Ａと領域Ｂとの組み合わせに対して設定されている属性「×」が抽出されるので、当該出発地側ノード領域（領域Ｂ）に対応する出発地側ノードは適切な近傍ノードとして抽出されない。同様に、ステップＳＤ１で、出発地領域として領域Ｃが取得され、また、出発地側ノード領域として当該領域Ｃの対岸に在る領域Ｅが取得された場合でも、ステップＳＤ２では、属性情報から、領域Ｃと領域Ｅとの組み合わせに対して設定されている属性「×」が抽出されるので、当該出発地側ノード領域（領域Ｅ）に対応する出発地側ノードは適切な近傍ノードとして抽出されない。

【0107】

これにより、地形条件に因って多大な時間を要していた経路探索の時間を短縮させることができる。例えば、出発地と目的地が共に離島内に在って近傍ノードの一つとして本土のノードが抽出された場合は、出発地と近傍ノードを結ぶ道路ネットワークは存在しないが、これまでは、データ上でその区別等ができていなかったため、道路ネットワークの探索結果として近傍ノードに至る経路が存在しないことが判明するまで、経路探索を行なっていた。また、出発地が半島内に在って近傍ノードの一つとして対岸のノードが抽出された場合も、これまでは、陸続きで繋がっている道路ネットワークを用いて経路探索を行なっていた。しかし、第２の近傍ノード判断処理によれば、例えば離島および半島などを領域として規定し、さらに、近傍ノードを抽出するか否かに関する属性を領域間で規定しているので、多大な時間を要していたこれらの場合の経路探索の時間を短縮させることができる。

【0108】

これにて、ステップＳＡ５で実行される近傍ノード判断処理（第１の近傍ノード判断処理、第２の近傍ノード判断処理、および、第３の近傍ノード判断処理）の一例の説明を終える。

【0109】

図３に戻り、部分経路探索部２０２ｃは、ステップＳＡ５で抽出された各出発地側近傍ノードと出発地との間の経路である各出発地側経路、およびステップＳＡ５で抽出された各目的地側近傍ノードと目的地との間の経路である各目的地側経路を、ネットワーク情報データベース２０６ａに格納されている道路ネットワーク情報を参照して探索する（ステップＳＡ６）。

【0110】

つぎに、ノード判定部２０２ｊは、ステップＳＡ６で探索された出発地側経路の距離（出発地から出発地側近傍ノードまでの距離）が、算出部２０２ｆにより予め算出された出発地と目的地との間の距離に基づいて予め設定された所定値以内である場合（ステップＳＡ７：Ｙｅｓ）には、当該出発地側経路の出発地側近傍ノードを、経路探索ネットワーク情報に含めるノードとして採用する（ステップＳＡ８）。同様に、ノード判定部２０２ｊは、ステップＳＡ６で探索された目的地側経路の距離（目的地から目的地側近傍ノードまでの距離）が当該所定値以内である場合（ステップＳＡ７：Ｙｅｓ）には、当該目的地側経路の目的地側近傍ノードを、経路探索ネットワーク情報に含めるノードとして採用する（ステップＳＡ８）。一方、ノード判定部２０２ｊは、ステップＳＡ６で探索された出発地側経路の距離が当該所定値以内でない場合（ステップＳＡ７：Ｎｏ）には、当該出発地側経路の出発地側近傍ノードを、経路探索ネットワーク情報に含めるノードとして採用しない（ステップＳＡ９）。同様に、ノード判定部２０２ｊは、ステップＳＡ６で探索された目的地側経路の距離が当該所定値以内でない場合（ステップＳＡ７：Ｎｏ）には、当該目的地側経路の目的地側近傍ノードを、経路探索ネットワーク情報に含めるノードとして採用しない（ステップＳＡ９）。なお、ステップＳＡ７〜ＳＡ９の処理は、ステップＳＡ６で探索された各出発地側経路および各目的地側経路に対して行なわれる。

【0111】

つぎに、ネットワーク生成部２０２ｄは、ステップＳＡ８で採用された出発地側近傍ノードに対応するステップＳＡ６で探索された出発地側経路、ステップＳＡ８で採用された目的地側近傍ノードに対応するステップＳＡ６で探索された目的地側経路、および、ネットワーク情報データベース２０６ａに格納されている交通機関ネットワーク情報に基づいて、出発地、目的地、出発地側近傍ノード、当該出発地側近傍ノードに対応する出発地側経路、目的地側近傍ノード、および、当該目的地側近傍ノードに対応する目的地側経路などを含む経路探索ネットワーク情報を生成する（ステップＳＡ１０）。

【0112】

つぎに、全体経路探索部２０２ｅは、ステップＳＡ１０で生成された経路探索ネットワーク情報に基づいて、出発地から出発地側近傍ノードに至るまでの経路、当該出発地側近傍ノードから目的地側近傍ノードに至るまでの経路、および、当該目的地側近傍ノードから目的地に至るまでの経路を含む出発地から目的地までの全体の経路を探索する（ステップＳＡ１１）。

【0113】

つぎに、経路情報送信部２０２ｋは、ステップＳＡ１１で探索された経路（探索経路）に関する経路情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＡ１２）。

【0114】

つぎに、経路情報受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から送信された経路情報を受信し、受信した経路情報を経路情報ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＡ１３）。

【0115】

つぎに、経路情報出力部１０２ｅは、ステップＳＡ１３で受信した経路情報を、表示部１１４を介して表示させる（ステップＳＡ１４）。

【0116】

以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。なお、上述した説明では、出発地側近傍ノードおよび目的地側近傍ノードの抽出を、「ノード抽出部２０２ｂ１がネットワーク情報データベース２０６ａに格納されている交通機関ネットワーク情報から出発地側ノードおよび目的地側ノードを１次抽出してから、近傍ノード判断部２０２ｂ２が当該一次抽出された出発地側ノードおよび目的地側ノードの中から出発地側近傍ノードおよび目的地側近傍ノードを抽出する」ということで行う場合を一例として挙げたが、出発地側近傍ノードおよび目的地側近傍ノードの抽出を、「当該一次抽出を実行せずに、近傍ノード抽出部２０２ｂが、上述した第１〜第３の近傍ノード判断処理と同様の処理を実行することで、ネットワーク情報データベース２０６ａに格納されている交通機関ネットワーク情報から直接、出発地側近傍ノードおよび目的地側近傍ノードを抽出する」ということで行ってもよい。

【0117】

［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図１０および図１１を参照して説明する。ここで、図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。

【0118】

なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００に送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。

【0119】

［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図１０を参照して説明する。

【0120】

図１０に示すように、第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備える。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

【0121】

図１０において、ナビゲーションサーバ２００は、予め設定された出発地の近傍に存在するノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のあるノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在するノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のあるノードである目的地側近傍ノードを、交通機関ネットワーク情報から抽出し、抽出された出発地側近傍ノードと出発地との間の経路である出発地側経路、および抽出された目的地側近傍ノードと目的地との間の経路である目的地側経路を、道路ネットワーク情報を参照して探索し、探索された出発地側経路および目的地側経路ならびに交通機関ネットワーク情報に基づいて、出発地から目的地までの経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成し、生成された経路探索ネットワーク情報に基づいて、出発地から目的地までの経路を探索し、探索された経路に関する経路情報を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該経路情報を出力部に出力させる等の機能を有する。

【0122】

なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（ネットワーク情報データベース２０６ａ、近傍領域情報ファイル２０６ｂ、領域情報ファイル２０６ｃ、および、属性情報ファイル２０６ｄ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、および、入力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。

【0123】

また、図１０において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、探索要求受信部２０２ａ、近傍ノード抽出部２０２ｂ、部分経路探索部２０２ｃ、ネットワーク生成部２０２ｄ、全体経路探索部２０２ｅ、算出部２０２ｆ、設定部２０２ｇ、領域特定部２０２ｈ、属性抽出部２０２ｉ、ノード判定部２０２ｊ、経路情報出力部２０２ｍ、および、現在位置情報取得部２０２ｎを備える。なお、探索要求受信部２０２ａからノード判定部２０２ｊの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。

【0124】

このうち、経路情報出力部２０２ｍは、全体経路探索部２０２ｅで探索された経路に関する経路情報を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該経路情報を表示させる経路情報出力手段である。

【0125】

また、現在位置取得部２０２ｎは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置取得手段である。ここで、現在位置取得部２０２ｎは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置取得部２０２ｎは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置取得部２０２ｎは、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

【0126】

以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。

【0127】

［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、図１１を参照して詳細に説明する。図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。

【0128】

図１１に示すように、まず、制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して入力された出発地および目的地を、経路条件として設定する（ステップＳＥ１）。ここで、また、経路条件は、出発時刻および／または到着時刻を含んでいてもよい。出発時刻は、現在時刻であってもよい。

【0129】

つぎに、制御部１０２は、ステップＳＥ１で設定された経路条件を含む経路探索要求を、ナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＥ２）。

【0130】

つぎに、探索要求受信部２０２ａは、端末装置１００から送信された経路探索要求を受信する（ステップＳＥ３）。ここで、現在位置取得部２０２ｎは、探索要求受信部２０２ａにより端末装置１００から受信された経路探索要求に位置情報信号が含まれる場合、当該位置情報信号から位置情報を算出し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。そして、探索要求受信部２０２ａは、現在位置取得部２０２ｎにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を、出発地に設定してもよい。

【0131】

ここで、図１１に示す第２の実施形態におけるステップＳＥ４〜ＳＥ１１の処理は、図３に示す第１の実施形態におけるステップＳＡ４〜ＳＡ１１の処理と同様であるため説明を省略する。

【0132】

つぎに、経路情報出力部２０２ｍは、ステップＳＥ１１で探索された経路（探索経路）に関する経路情報を含む出力制御情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＥ１２）ことにより、当該出力制御情報に含まれる経路情報を、当該端末装置１００の表示部１１４を介して表示させる（ステップＳＥ１３）。ここで、経路情報出力部２０２ｍは、出力制御情報に探索経路に関する音声情報が含まれていた場合には、当該音声情報を端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させてもよい。

【0133】

以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。

【0134】

［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図１２および図１３を参照して説明する。ここで、図１２は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。

【0135】

なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、予め設定された出発地の近傍に存在するノードであり且つ当該出発地から予め設定された目的地までの経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のあるノードである出発地側近傍ノード、および当該目的地の近傍に存在するノードであり且つ当該経路における経由ノードとして実際に利用される可能性のあるノードである目的地側近傍ノードを、交通機関ネットワーク情報から抽出し、抽出された出発地側近傍ノードと出発地との間の経路である出発地側経路、および抽出された目的地側近傍ノードと目的地との間の経路である目的地側経路を、道路ネットワーク情報を参照して探索し、探索された出発地側経路および目的地側経路ならびに交通機関ネットワーク情報に基づいて、出発地から目的地までの経路探索を実行する際に用いる経路探索ネットワーク情報を生成し、生成された経路探索ネットワーク情報に基づいて、出発地から目的地までの経路を探索し、探索された経路に関する経路情報を出力部に出力させる等の機能を有する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。

【0136】

［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図１２を参照して説明する。

【0137】

図１２に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と出力部（表示部４１４および音声出力部４１６）と入力部４１８と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備える。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。ナビゲーション装置４００は、例えば、ＰＮＤ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等であってもよい。また、ナビゲーション装置４００は、通信制御インターフェース部（図示せず）を介してネットワーク３００を経由し、外部装置と相互に通信可能に接続されていてもよい。

【0138】

図１２において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、音声出力部４１６、および、入力部４１８の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（ネットワーク情報データベース４０６ａ、近傍領域情報ファイル４０６ｂ、領域情報ファイル４０６ｃ、および、属性情報ファイル４０６ｄ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。

【0139】

また、制御部４０２の各部については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、制御部４０２が各送信部・各受信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。

【0140】

また、図１２において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置取得部４０２ａ、探索要求取得部４０２ｂ、近傍ノード抽出部４０２ｃ、部分経路探索部４０２ｄ、ネットワーク生成部４０２ｅ、全体経路探索部４０２ｆ、算出部４０２ｇ、設定部４０２ｈ、領域特定部４０２ｉ、属性抽出部４０２ｊ、ノード判定部４０２ｋ、および、経路情報出力部４０２ｍを備える。

【0141】

このうち、現在位置取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置取得手段である。ここで、現在位置取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

【0142】

また、現在位置取得部４０２ａは、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置取得部４０２ａは、入力部４１８を介して利用者に表示部４１４に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部４１４での指定操作等）させた座標をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

【0143】

また、探索要求取得部４０２ｂは、経路探索要求を取得する探索要求取得手段である。ここで、経路探索要求は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路条件を含んでいてもよい。ここで、出発地は、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路条件は、更に、出発時刻または到着時刻を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路要求は、ナビゲーション装置４００の入力部４１８を介して入力されたものであってもよい。

【0144】

ここで、近傍ノード抽出部４０２ｃ〜ノード判定部４０２ｋの機能は、第１の実施形態における近傍ノード抽出部２０２ｂ〜ノード判定部２０２ｊの機能と同様であるため説明を省略する。

【0145】

また、経路情報出力部４０２ｍは、全体経路探索部４０２ｆで探索された経路（探索経路）に関する経路情報を、出力部を介して出力させる経路情報出力手段である。ここで、経路情報出力部４０２ｍは、経路情報を表示部４１４に表示させてもよい。

【0146】

以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。

【0147】

［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図１３を参照して詳細に説明する。図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。

【0148】

図１３に示すように、まず、探索要求取得部４０２ｂは、利用者により入力部４１８を介して入力された出発地および目的地を含む経路条件を含む経路探索要求を取得する（ステップＳＦ１）。

【0149】

ここで、図１３に示す第３の実施形態におけるステップＳＦ２〜ＳＦ９の処理は、図３に示す第１の実施形態におけるステップＳＡ４〜ＳＡ１１の処理と同様であるため説明を省略する。

【0150】

つぎに、経路情報出力部４０２ｍは、ステップＳＦ９で探索された経路（探索経路）に関する経路情報を、表示部４１４を介して表示させる（ステップＳＦ１０）。

【0151】

以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。

【0152】

［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。

【0153】

また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

【0154】

このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

【0155】

また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

【0156】

例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤなどの記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６などには、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）として協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

【0157】

また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

【0158】

また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢメモリ、ＳＤカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、および、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。

【0159】

また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

【0160】

記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（経路情報ファイル１０６ａ、ネットワーク情報データベース２０６ａ〜属性情報ファイル２０６ｄ、および、ネットワーク情報データベース４０６ａ〜属性情報ファイル４０６ｄ）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。

【0161】

また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

【0162】

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。

【産業上の利用可能性】

【0163】

以上詳述したように、本発明によれば、出発地と目的地の位置関係および近傍ノードの位置関係を考慮して、利用される可能性のある適切な経路を探索することができるナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、端末装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。

【符号の説明】

【0164】

１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置取得部
１０２ｂ 経路条件設定部
１０２ｃ 探索要求送信部
１０２ｄ 経路情報受信部
１０２ｅ 経路情報出力部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 音声出力部
１１８ 入力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 探索要求受信部
２０２ｂ 近傍ノード抽出部
２０２ｂ１ ノード抽出部
２０２ｂ２ 近傍ノード判断部
２０２ｃ 部分経路探索部
２０２ｄ ネットワーク生成部
２０２ｅ 全体経路探索部
２０２ｆ 算出部
２０２ｇ 設定部
２０２ｈ 領域特定部
２０２ｉ 属性抽出部
２０２ｊ ノード判定部
２０２ｋ 経路情報送信部
２０２ｍ 経路情報出力部
２０２ｎ 現在位置取得部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ ネットワーク情報データベース
２０６ｂ 近傍領域情報ファイル
２０６ｃ 領域情報ファイル
２０６ｄ 属性情報ファイル
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置取得部
４０２ｂ 探索要求取得部
４０２ｃ 近傍ノード抽出部
４０２ｃ１ ノード抽出部
４０２ｃ２ 近傍ノード判断部
４０２ｄ 部分経路探索部
４０２ｅ ネットワーク生成部
４０２ｆ 全体経路探索部
４０２ｇ 算出部
４０２ｈ 設定部
４０２ｉ 領域特定部
４０２ｊ 属性抽出部
４０２ｋ ノード判定部
４０２ｍ 経路情報出力部
４０６ 記憶部
４０６ａ ネットワーク情報データベース
４０６ｂ 近傍領域情報ファイル
４０６ｃ 領域情報ファイル
４０６ｄ 属性情報ファイル
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 音声出力部
４１８ 入力部
５００ 位置発信装置

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】