(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0017】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態にかかるベビーシューズ1について説明する。
図1乃至
図3に示すベビーシューズ1は、月齢が11ヶ月から3歳程度までの乳幼児等を対象としている。
月齢11ヶ月程度から15ヶ月程度までの乳幼児等は、所謂「よちよち歩き」の時期と呼ばれ、手でバランスを取りながら不安定なリズムで歩く時期である。
また、月齢14ヶ月程度から3歳程度までの乳幼児等は、所謂「とてとて歩き」の時期と呼ばれ、活発な動きが増え、一定のリズムで安定した歩行ができる時期である。
【0018】
図1乃至
図3に示すように、本実施の形態のベビーシューズ1は、使用者である例えば、乳幼児の足裏側を配置するための靴底部10を有している。
また、この靴底部10から立ち上がるように、且つ乳幼児の足を包むようにアッパー部20が形成されている。
【0019】
さらに、このアッパー部20には、乳幼児の足を挿入するための履き口部30が形成されている。
また、
図1に示すように、アッパー部20には、ベビーシューズ1を履いた乳幼児の足の甲の部分に当接するように配置される舌状当接部50が形成され、この舌状当接部50の表面(上)側には、アッパー部20に対して着脱可能に固定される固定用ベルト部である例えば、ベルト部60が形成されている。
さらに、アッパー部20の先端側(爪先側)には、
図1等で示すように爪先部70が形成されている。
【0020】
ベビーシューズ1は、
図5に示すように、履き口部30を切り欠いて爪先部70側方向に向かって、開口を形成している足挿入用開口部40を有している。履き口部30と足挿入用開口部40とで、大きな開口を形成するため、乳幼児は、その足をベビーシューズ1内に挿入し易い構成となっている。
【0021】
ところで、舌状当接部50は、
図4及び
図5に示すように、その爪先側がアッパー部20と接続されているため、爪先側を支点に爪先部70側と足挿入用開口部40側との間を揺動可能な構成となっている。
具体的には、舌状当接部50は、
図4に示すように、乳幼児の足の甲側に当接するように配置され、足挿入用開口部40を閉状態とする閉状態位置に配置することができる。
また、舌状当接部50は、
図5に示すように、舌状当接部50を爪先部70側に折り曲げた状態、すなわち、足挿入用開口部40を開状態とする開状態位置に配置することできる構成となっている。
【0022】
さらに、本実施の形態では、
図4に示すように、舌状当接部50の表面側には、舌状当接部50の短手方向に長い、横長の略長方形を成す舌状当接部側面ファスナ51が形成されている。この舌状当接部側面ファスナ51は、ベルト部60が
図1に示す状態、すなわちアッパー部20に固定されている状態で、当該ベルト部60と舌状当接部50とが係合される位置に形成されている。
また、
図4に示すように、爪先部70には、その表面に星の形状を成す爪先部側面ファスナ71が形成されている。
そして、
図5に示すように、舌状当接部50が爪先部70側に折り曲げられ(倒され)ると、舌状当接部側面ファスナ51が、爪先部側面ファスナ71に当接し、相互に係合し、舌状当接部50が爪先部70に固定される構成となっている。
すなわち、舌状当接部側面ファスナ51と爪先部側面ファスナ71は、相互に対応した位置に配置されている。
【0023】
したがって、舌状当接部50は、
図5に示す状態では、足挿入開口部40を開状態で維持固定されることになる。
このため、乳幼児は、
図5の状態では、いつでも足を足挿入用開口部40に容易に挿入することができる。
つまり、舌状当接部側面ファスナ51と爪先部側面ファスナ71は、開状態維持固定部の一例となっている。
【0024】
また、舌状当接部50は、その爪先部70側でアッパー部20と接続される位置に縫合部52を有している(
図5参照)。この縫合部52は、いわゆる脆弱部として作用し、舌状当接部50を爪先部70側に折り曲げる際の折り曲げ線等となる。
また、縫合部52は、舌状当接部50の折り曲げのきっかけ部分となり、この縫合部52の設けられる位置は、舌状当接部側面ファスナ51と爪先部側面ファスナ71とのちょうど中間の位置である。
また、この縫合部52は、舌状当接部50を折り曲げて、足挿入用開口部40を最大限に広げた開状態となる位置(例えば、
図5で示される位置等)に設けられる。
なお、上述の脆弱部としての縫合部52は、舌状当接部50が容易に折り曲げることができるのであれば、必ずしも設ける必要はない。
【0025】
また、ベルト部60は、
図1等に示すように、足挿入用開口部40を閉状態とするために舌状当接部50の上から配置される当接位置と、
図4に示すように、ベルト部60を広げ(展開し)、舌状当接部50上から例えば、ベビーシューズ1の内足側に退避可能な構成となっている。
【0026】
このベルト部60は、
図4等に示すように、全体が略帯状を成し、その基端部であるベルト基端部61が、
図3に示すように、アッパー部20の内足側に固定され、一方、ベルト部60の先端部であるベルト先端部62は、
図2に示すように、アッパー部20の外足側に着脱可能に配置されている。
具体的には、
図4に示すように、ベルト部60の内側であるベルト内側(ベルト部60の舌状当接部50側)には、ベルト側面ファスナ60aが形成されている。
【0027】
一方、アッパー部20には、
図2に示すように、アッパー側面ファスナ20aが形成されている。このアッパー側面ファスナ20aは、略長方形を成している。
したがって、ベルト部60を、
図1及び
図2に示すように、舌状当接部50上に配置すると、ベルト部60のベルト先端部62が、アッパー部20のアッパー側面ファスナ20aと当接し、両者が係合し、これにより、ベルト部60は、アッパー部20に固定されることになる。
【0028】
ところで、
図2等に示すように、ベビーシューズ1は、乳幼児の足の踵が配置される部分である踵部80を有している。この踵部80には、その内部に、剛性を高めるためのカウンタ部81が配置されている。
このため、ベビーシューズ1内の乳幼児の足の踵は、踵部80によりしっかりホールドされることになる。
【0029】
また、
図2に示すように、アッパー側面ファスナ20aは、その略長方形の長手方向が、踵部80に向かって配置されている(
図2の矢印A方向)。
このため、乳幼児がベルト部60を、アッパー側面ファスナ20aの長手方向に沿って配置すると、ベルト部60は、ベビーシューズ1内の乳幼児の足を
図2の踵部80へ向かって固定することになる。
したがって、本実施の形態では、乳幼児の足を靴底部10側に略垂直方向に固定する場合に比べ格段にホールド性が向上し、例えば、爪先部70側に足がずれてしまうこと等を未然に防ぐことができる。
【0030】
また、本実施の形態では、
図4に示すように、舌状当接部50にベルト部60が当接する部分に、舌状当接部側面ファスナ51が設けられているため、ベルト部60を
図1及び
図2に示すように、舌状当接部50上に配置すると、ベルト部側面ファスナ60aと舌状当接部側面ファスナ51とが当接し、係合し、その位置が固定されることになる。
【0031】
したがって、乳幼児がベビーシューズ1を履き歩行等をするときでも、ベルト部60の位置がずれることがなく、ベルト部60を常に適切な位置に維持することができる。このため、乳幼児にとって歩行等をし易いベビーシューズ1となる。
また、
図2等に示すベルト部60の位置は、最適な位置となっている。以下、詳細に説明する。
【0032】
図6に示すように人の足には矢印Bで示す部分に足高点Bと称される部分があり、この足高点Bより爪先部70側にベルト部60が配置されると、ベルト部60は、ベビーシューズ1内の乳幼児の足を靴底部10側に押しつけることになり、これは上述のように、足のホールド性が低下する。
この点、本実施の形態では、ベルト部60のベルト先端部62が、アッパー部20に固定されたときは、このベルト部60は、足高点Bに対応する位置に配置され、この位置は、ベルト部側面ファスナ60aと舌状当接部側面ファスナ51によって、ずれることがない。
【0033】
したがって、歩行中にベルト部60がずれて、足を靴底部10側に押しつけて、足のホールド性が低下することを未然に防止することができる。
特に、
図2のベルト部60の下縁部分が、足高点Bに対応して配置されると、さらにホールド性が高まることになる。
【0034】
このように、舌状当接部側面ファスナ51とベルト側面ファスナ60aは、当接位置固定部の一例となっている。
【0035】
また、ベルト部60のベルト先端部62には、
図1及び
図2に示すように、摘み部63が配置されている。このため、乳幼児はベルト部60を上述の当接位置又は待避方向に配置させるとき、この摘み部63を保持することで、ベルト部60を操作し易い構成となっている。
【0036】
ところで、本実施の形態では、
図1等に示すように、ベルト部60と舌状当接部50は、一方の移動を他方に伝える連動部である連動ベルト90を有している。
具体的には、連動ベルト90の一端は、
図1及び
図5に示すように、ベルト部60のベルト先端部62側の表面に固定される。また、連動ベルト90の他端は、舌状当接部50の略中央部に固定配置されている。
すなわち、この連動ベルト90の他端は、舌状当接部50上で後述する連動ベルト貫通孔91近傍に設けられる挿通孔53に挿通され、舌状当接部50内部で略中央位置に固定される(
図4参照)。
また、連動ベルト90の固定されている一端と他端を除く中間部分は、固定されておらず、この連動ベルト90の中間部分は、
図3及び
図5に示すように、連動ベルト貫通孔91内に配置され、連動ベルト貫通孔91内を移動可能な構成となっている。
【0037】
また、本実施の形態では、
図3及び
図5に示すように、連動ベルト貫通孔91がベルト部60のベルト基端部61側に形成されている。
すなわち、連動ベルト貫通孔91が設けられる位置は、舌状当接部50が足挿入用開口部40を覆う位置にあるときのすぐ横(内足側)に設けられる。
この位置に配置されることで、後述のように、ベルト部60を引っ張り、折り曲げられた舌状当接部50が足挿入用開口部40を覆う位置となるときには、連動ベルト90がきちんと機能することとなる。
【0038】
ところで、乳幼児が
図1の上述の閉状態のベビーシューズ1を履くときには、先ず、ベルト部60をアッパー部20から外した後、
図5に示すように、舌状当接部50を爪先部70側へ折り曲げる。すると、この舌状当接部50の移動により、連動ベルト90は、
図5の矢印C方向、すなわち、舌状当接部50方向に移動し、これにより、ベルト部60は、
図5の矢印D方向、すなわち、待避位置であるアッパー部20の内足側へ移動することになる。
【0039】
したがって、
図5に示すように、足挿入用開口部40は開状態となるので、乳幼児はベビーシューズ1内に足を挿入し易い構成となっている。
また、このとき、上述のように舌状当接部50は、その舌状当接部側面ファスナ51と爪先部側面ファスナ71とが係合し、舌状当接部50が爪先部70に固定されているため、長時間、その状態を維持できる。
したがって、乳幼児が足を入れる途中で、舌状当接部50が閉状態に戻り、乳幼児の足の挿入を妨げることを未然に防止することができる。
【0040】
さらに、例えば、乳幼児の保護者が、
図5に示す開状態にして、ベビーシューズ1を靴箱等に保管すると、使用する際、乳幼児がそのまま靴箱等から取り出し、足を挿入することができ、極めて容易にベビーシューズ1内に足を挿入することができる使用方法となる。
【0041】
特に、従来から、使用者がベビーシューズを靴箱等に配置、保管するときは、履くときと同じ状態、すなわち、舌状当接部が足挿入用開口部を覆う状態として保管等する場合が多い。
これは、ベビーシューズのベルト部をアッパー部に固定しない状態、すなわち、ベルト部が宙ぶらりんの状態(固定されず不安定な状態)とすると、ベビーシューズ全体がすっきりまとまらなくなるためで、使用者は、かかる事態の発生を回避するため、ベルト部をアッパー部に固定された状態で、靴箱等に保管するようにしていた。
【0042】
このため、使用者が、靴箱等内に保管されているベビーシューズを履くときは、以下のような手順を経る必要があった。
先ず、ベビーシューズのアッパー部に固定されているベルト部をアッパー部から引き剥がし、その後、足挿入用開口部を覆っている舌状当接部を足挿入用開口部から待避させ、足を挿入させた。その後、再び、舌状当接部を足挿入用開口部を覆うように配置し、ベルト部をアッパー部に固定させることで歩行等が可能な状態とした。
【0043】
また、使用者がベビーシューズを脱ぎ、靴箱等に入れようとするときは、以下のような手順を使用者に強いることとなった。
先ず、ベルト部とアッパー部との固定を解除し、舌状当接部を足挿入用開口部から待避させ、足をベビーシューズから排出させる(抜く)。その後、再び、足挿入用開口部を覆うように舌状当接部を配置して、さらに、ベルト部をアッパー部に固定させる。
このような手順を経て、初めてベビーシューズは、すっきりと靴箱等に配置、保管できる状態となっていた。
【0044】
この点、本実施の形態では、靴箱等内にベビーシューズ1を配置、保管する際、上述のように、ベルト部60は待避位置であるアッパー部20の内足側へ配置される(
図5参照)。また、舌状当接部50は、
図5に示すように、爪先部70側へ折り曲げられ、爪先部に固定されている。これにより、足挿入用開口部40は、
図5に示すように、開状態で維持され固定されると共に、その形態や外観はすっきりした状態ともなっている。
したがって、使用者は、ベビーシューズ1を靴箱等に保管するときは、上述のように、従来と異なり、足挿入用開口部40を開状態として保管できる。また、このように、開状態を維持することができるので、例えば、洗濯を行った後にベビーシューズ1内部への通気を容易に確保することができ、より乾きやすいこととなる。
【0045】
このように、使用者が靴箱等内に保管されている本実施の形態にかかるベビーシューズ1を履くときは、すでに足挿入用開口部40が開状態にあり、このときベルト部60は、アッパー部20の内足側に位置している。
このため、乳幼児は、ベビーシューズ1に足を挿入し易く、足を挿入した後、ベルト部60を足挿入用開口部40を覆う方向(
図5の矢印E方向)に移動させる。すると、連動ベルト90が引っ張られ、折り曲げられた舌状当接部50が足挿入用開口部40を覆う、いわゆる閉状態に移動する。
その後は、ベルト部60の面ファスナ60aをアッパー部20の面ファスナ20aに固定することで、ベビーシューズ1を履く手順は終了する。
【0046】
以上のように、本実施の形態では、乳幼児がその摘み部63を把持し、
図5で示すベルト部60の位置から矢印Eで示す方向に、すなわち、ベルト部60が舌状当接部50に近接する方向に、ベルト部60を移動させると、連動ベルト90が、矢印Fで示す方向、すなわち、舌状当接部50から離間する方向に引かれる。
すなわち、ベルト部60の移動は、このように連動ベルト90によって舌状当接部50へ伝えられる。
そして、舌状当接部50は、
図5のベビーシューズ1の爪先部60から離間する方向に引かれて、
図4に示す位置(閉状態位置)に配置される。
【0047】
その後、乳幼児が、更に、ベルト部60の摘み部63を保持して、ベルト部60を移動させ、ベルト側面ファスナ60aを、アッパー部20のアッパー側面ファスナ20aに係合させ、ベルト部60を
図2に示すようにアッパー部20に固定することで、ベビーシューズ1を履くことができる。
【0048】
すなわち、本実施の形態では、乳幼児はベビーシューズ1を履く際、舌状当接部50を直接、開状態位置から閉状態位置へ戻す操作をすることなく、ベルト部60を操作するだけで、舌状当接部60を閉状態位置に戻すことができる。
したがって、乳幼児にとっては、ベルト部60の操作という「ワンアクション」でベビーシューズ1を履くことができるので、極めて履きやすい構成となっている。
このように、本実施の形態のベビーシューズ1は、乳幼児が足を挿入する際に、足挿入用開口部40が開状態にあるため、足を挿入し易く、且つ、足を挿入した後は、閉状態にし易いという優れた構成を有している。
【0049】
一方、使用者が、ベビーシューズ1を脱ぐときには、ベルト部60をアッパー部側面ファスナ20aから剥がす。これにより、ベルト側面ファスナ60aと舌状当接部50の舌状当接部側面ファスナ51との係合により、舌状当接部50もやや折れ曲がることになる。
続いて、使用者は、舌状当接部50を持ち、爪先部70側に折り曲げる。このとき、連動ベルト90により、ベルト部60は、アッパー部20の内足側に接する方向に移動する。この状態では、足挿入用開口部40が開状態にあるので、乳幼児はベビーシューズ1を脱ぎやすい。しかも、脱いだ後は、ベビーシューズ1を、その開状態のまま靴箱に置くことで、次回履くときに、煩わしい動作がなく、素早く履くことができる。
【0050】
また、本実施の形態では、
図4に示すように、舌状当接部50は、その閉状態位置では、アッパー部20に形成されている足挿入用開口部40の内側に配置されている。すなわち、足挿入用開口部40を形成するアッパー部20の端部が、舌状当接部50を押さえるように、表面側に配置されている。
したがって、舌状当接部50を
図5に示す開状態位置に移動させるときは、舌状当接部50は、足挿入用開口部40の周縁であるアッパー部20を押し広げるように移動するので、足挿入用開口部40は、より広くなり、乳幼児が、その足を挿入し易い状態となる。
また、ベルト部60をアッパー部側面ファスナ20aから剥がした際、舌状当接部50は、舌状当接部側面ファスナ51とベルト側面ファスナ60aとの係合により、アッパー部20の端部よりも表面側に引っ張られる。
【0051】
また、本実施の形態では、
図1等に示すように、ベビーシューズ1の爪先部70には、その表面に合皮72が配置され、剛性が高められている。
ところで、乳幼児、特に月齢9ヶ月から12ヶ月程度までの乳幼児は、歩行動作の練習の際、足指を上下左右に動かすことで、そのバランスを取っている。
したがって、爪先部70に合皮72が設けられることにより、ベビーシューズ1の爪先部70は形状が保持され、その内側には、所定の空間が確保される。このため、乳幼児等がベビーシューズ1内で足指を上下左右に動かすことができる。
このように、本実施の形態のベビーシューズ1では、爪先部70の形状が保持されているので、乳幼児のかかる足指の動きを妨げない構成となっており、乳幼児が歩行動作の練習をし易い構成となっている。
【0052】
また、本実施の形態では、舌状当接部50の上端部である舌状当接部上端50aは、内部にスポンジ等が配置されたクッション部となっている。
また、履き口部30の上端部である履き口部上端30aにも、その内部にスポンジ等が配置されたクッション部となっている。
したがって、舌状当接部50を閉状態位置に配置すると、ベビーシューズ1内の乳幼児の足首は、舌状当接部50の舌状当接部上端50aと履き口部30の履き口部上端30aによって囲繞される。
したがって、乳幼児の足首に対し、強めに舌状当接部50を当接させても、舌状当接部上端50a及び履き口部上端30a内のクッション部のスポンジ等が変形する。このため、乳幼児の歩行を妨げることなく、足首に対するホールド性も向上させることができる。
【0053】
ところで、乳幼児が歩行等をする際には、踵を上げて足指を屈曲させる動作をよく行うが、このとき、足指の屈曲する部分が、足指屈曲線と呼ばれている。
図7に示すように、足指は親指側である第1趾から小指側である第5趾まで配置され、その各指の中足指関節及びその周辺である、図においてGで示す領域に足指屈曲線が形成される。
この足指屈曲線に沿って屈曲する足の屈曲運動は、歩行及び足の発育に際し、重要な動作であるため、この足指屈曲線に沿って屈曲し易いベビーシューズであることが重要な要素となる。
【0054】
本実施の形態では、
図8に示すように、靴底部10の底面側には
図7の足指屈曲線に対応する複数の溝部10aが形成されている。
このように、溝部10aは、靴底部10の幅方向(短手方向)に配置されている。
したがって、乳幼児が歩行に際し、足指屈曲線で足を屈曲する際、靴底部10の溝部10aも追従して、変形、屈曲し、乳幼児の歩行に際し行われる足指の屈曲を妨げない構成となっている。
【0055】
なお、本実施の形態では、ベルト部60のベルト側面ファスナ60aは、
図9に示すように、その裏面側の全面に設けられているが、これに限らず、例えばベルト部60の基端部61近傍でベルト側面ファスナ60aが設けられていない領域を設けてもよい。
このような領域を設けることにより、その領域が、ベルト部60の脆弱部となり、足挿入用開口部40が開状態にあるときに、アッパー部20の内足側に折れ曲がりやすくなる。
【0056】
なお、本実施の形態にかかるベルト側面ファスナ60aの面ファスナとして、例えば、雄型/雌型の区別のないタイプの面ファスナを採用することもできる。
この場合、特に、かかる面ファスナを、ベルト側面ファスナ60aに用いると、足挿入用開口部40を開状態で、1足のベビーシューズ1を靴箱等内に保管する際に、左右のベビーシューズ1の内足側に配置されるベルト側面ファスナ60a、60a同士を係合させることで、一足のベビーシューズ1をまとめることができ、更にすっきりさせることができる。
【0057】
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態にかかるベビーシューズ100について説明する。
本実施の形態にかかるベビーシューズ100の多くの構成は、上述の第1の実施の形態にかかるベビーシューズ1と同様のため、同様の構成は同一符号等として説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
【0058】
図9に示すように、本実施の形態では、連動ベルト900の他端である例えば、連動ベルト他端部910は、第1の実施の形態のベビーシューズ1と異なり連動ベルト貫通孔91から近接した舌状当接部50の中央部に固定されておらず、舌状当接部50の履き口部30側、すなわち、連動ベルト貫通孔91から離間した位置に配置されている。
すなわち、舌状当接部50の上端で、連動ベルト貫通孔91から離間した位置に連動ベルト他端部910が固定されている。
これにより、ベビーシューズ1を履くときに、足を挿入した後にベルト部60を足挿入用開口部40を覆う方向に動作させると、連動ベルト900が連動して確実に舌状当接部50を閉状態に移動させることができる。
なお、連動ベルト他端部910は、舌状当接部50のうち、連動ベルト貫通孔91から最も離間している部分に固定してもよい。
【0059】
なお、本実施の形態では、アッパー部20が足を覆うタイプのベビーシューズ1等で本発明を説明したが、本発明は、これに限らず、アッパー部が足全体を覆うのではなく、部分的に足を覆う、所謂サンダルタイプのベビーシューズであっても好適に適用することができる。