特許第5961397号(P5961397)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5961397缶の清掃方法、清掃装置及び缶の製造装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5961397
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】缶の清掃方法、清掃装置及び缶の製造装置
(51)【国際特許分類】
   B08B 9/087 20060101AFI20160719BHJP
   B08B 1/02 20060101ALI20160719BHJP
【FI】
   B08B9/087
   B08B1/02
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-25873(P2012-25873)
(22)【出願日】2012年2月9日
(65)【公開番号】特開2013-163136(P2013-163136A)
(43)【公開日】2013年8月22日
【審査請求日】2014年12月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】390004879
【氏名又は名称】三菱マテリアルテクノ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100129403
【弁理士】
【氏名又は名称】増井 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100142424
【弁理士】
【氏名又は名称】細川 文広
(72)【発明者】
【氏名】松尾 昭二
(72)【発明者】
【氏名】荻原 将
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 文隆
(72)【発明者】
【氏名】小鷹 裕典
【審査官】 大瀬 円
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭62−42598(JP,U)
【文献】 特開2006−51429(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 1/02
B08B 9/08−9/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
有底円筒状とされ軸線回りに回転される缶の口部を清掃する清掃装置であって、
前記口部と接触される払拭部材と、
前記払拭部材と前記口部とを相対移動させる移動機構と、
前記払拭部材を前記缶の回転方向における複数の周方向位置で前記口部の端部及び側部に沿わせる複数のガイド部材と、を備えることを特徴とする清掃装置。
【請求項2】
請求項1に記載の清掃装置であって、
前記複数のガイド部材を、前記口部に対して押圧する複数の付勢部材を備えることを特徴とする清掃装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の清掃装置であって、
前記複数のガイド部材は、それぞれ独立して移動可能とされていることを特徴とする清掃装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の清掃装置を備えることを特徴とする缶の製造装置。
【請求項5】
有底円筒状とされ軸線回りに回転される缶の口部を清掃する缶の清掃方法であって、
払拭部材を前記缶の回転方向における複数の周方向位置で複数のガイド部材によって前記口部の端部及び側部に沿わせ、前記払拭部材と前記口部とを相対移動させることを特徴とする缶の清掃方法。
【請求項6】
請求項5に記載の缶の清掃方法であって、
前記複数のガイド部材を、複数の付勢部材により前記口部に押圧することを特徴とする缶の清掃方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の清掃方法であって、
前記複数のガイド部材を、前記口部に対してそれぞれ独立して移動させることを特徴とする清掃方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、缶の口部を清掃するための缶の清掃方法、清掃装置及び缶の製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、飲料用の缶として、口部に螺合可能なキャップを被着して、キャップを開栓した後に、再度キャップを口部に螺着して再栓することができるキャップ付ボトル缶が広く用いられている。
ボトル缶の口部には、雄ネジ部と膨出部とカール部が形成されているので、ボトル缶を製造する際に、油脂や金属粉、塵埃等が静電気等により口部に付着し易く、従来、口部に付着した塵埃等をブラシにより清掃していた。
【0003】
しかしながら、ブラシは口部に対して線接触するので、口部に付着した塵埃等が充分除去できない虞がある。また、ブラシによる清掃では、ブラシが口部と接触して静電気が発生し、口部に新たな塵埃が付着してボトル缶が不良品とみなされ、生産性が低下するという問題があった。そこで、口部に対してフェルト等の払拭部材を押し当てて移動させることにより缶の口部を効率的に清掃する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−51429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、フェルト等の払拭部材を口部に押し当てて清掃する場合、口部がフェルトの厚さ方向に沈む範囲でしか塵埃等を除去できないため、口部に付着した塵埃をより効率的に除去する技術が要請されている。
【0006】
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであって、円筒状の缶の口部に付着した塵埃等を、効率的に清掃可能な缶の清掃方法、清掃装置及び缶の製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、有底円筒状とされ軸線回りに回転される缶の口部を清掃する清掃装置であって、前記口部と接触される払拭部材と、前記払拭部材と前記口部とを相対移動させる移動機構と、前記払拭部材を前記缶の回転方向における複数の周方向位置で前記口部の端部及び側部に沿わせる複数のガイド部材と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、缶の製造装置であって、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の清掃装置を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、有底円筒状とされ軸線回りに回転される缶の口部を清掃する缶の清掃方法であって、払拭部材を前記缶の回転方向における複数の周方向位置で複数のガイド部材によって前記口部の端部及び側部に沿わせ、前記払拭部材と前記口部とを相対移動させることを特徴とする。
【0010】
この発明に係る清掃装置、缶の製造装置、缶の清掃方法によれば、払拭部材が缶の口部の端部及び側部にガイド部材により接触させるので、口部の端部及び側部を同時に払拭することができる。その結果、缶の口部を効率的に清掃することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の清掃装置であって、前記複数のガイド部材を、前記口部に対して押圧する複数の付勢部材を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の缶の清掃方法であって、前記複数のガイド部材を、複数の付勢部材により前記口部に押圧することを特徴とする。
【0013】
この発明に係る清掃装置、缶の清掃方法によれば、ガイド部材を付勢部材により口部に押圧するので、払拭部材を効率的に口部に沿わせることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の清掃装置であって、前記複数のガイド部材は、それぞれ独立して移動可能とされていることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の清掃方法であって、前記複数のガイド部材を、前記口部に対してそれぞれ独立して移動させることを特徴とする。
【0016】
この発明に係る清掃装置、缶の清掃方法によれば、それぞれのガイド部材を口部に対して独立して移動させるので、払拭部材を確実に口部に沿わせることができる。
【発明の効果】
【0017】
この発明に係る清掃装置、缶の製造装置、缶の清掃方法によれば、缶の口部の端部及び側部を同時に払拭することができる。その結果、缶の口部を効率的に清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態に係る清掃装置の対象であるボトル缶の一部断面を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る清掃装置を適用する缶の製造装置の一例を示す正面図である。
図3】一実施形態に係る清掃装置の作用を説明する側面図である。
図4】一実施形態に係る清掃装置の概略を示す斜視図である。
図5】一実施形態に係る清掃装置のガイド部材の概略を示す図である。
図6】一実施形態に係る清掃装置の概略を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図1から図6を参照し、この発明の一実施形態に係る清掃装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る清楚装置が清掃対象とするボトル缶(缶)の概略を示す図であり、符号1はボトル缶を示している。また、図2は缶の製造装置を示す図であり、図3図6は、一実施形態に係る清掃装置示す図である。また、符号10は缶の製造装置を、符号20は清掃装置を示している。
【0020】
ボトル缶1は、例えば、図1に示すように、円筒状の缶胴4の一端側に開口部が形成され、缶胴4には、開口部に向かって縮径された縮径部5及び口部2がこの順に接続され、他端側に缶底9が形成されている。また、口部2には膨出部7と雄ネジ部6とカール部8が開口部に向かってこの順に形成されている。また、缶底9には、中央側がボトル缶1の缶軸方向内方に向かって膨出するドーム部が形成され、ドーム部の周縁が缶軸方向外方に向かう凸部9Aとされ、凸部9Aと缶胴4の間には傾斜部9Bが形成されている。
【0021】
製造装置10は、例えば、図示しない成形部と、成形部の後工程とされる検査部とを備え、検査部は、図2に示すように、例えば搬入機構11と、搬送ホイール12と、搬出機構18とを備え、搬入機構11から搬入されたボトル缶1が搬送ホイール12で搬送される間にピンホール検査等を行ない、その後、搬出機構18に搬出するようになっている。
【0022】
搬入機構11は、搬入ホイール11Aと、搬入路11Bとを備え、搬入ホイール11Aにはボトル缶1の缶胴4を保持する吸着手段が設けられていて、搬入路11Bに搬入されたボトル缶1を搬入ホイール11Aが吸着、矢印T方向に回転して、搬送ホイール12に移載するようになっている。
【0023】
搬送ホイール12は、複数の保持テーブル13を備え、それぞれの保持テーブル13は、ボトル缶1を保持して回転軸線O周りに矢印S方向に周回(公転)するようになっている。また、保持テーブル13は、ボトル缶1を吸着、保持して、保持テーブル13中心の軸線13A周りに自転可能とされている。
【0024】
また、搬送ホイール12が周回する際にボトル缶1の口部2が通過する軌跡の所定位置には、清掃装置20が設けられ、ボトル缶1の口部2が清掃可能とされている。そして、検査及び清掃装置20による清掃が終了したボトル缶1は、搬出機構18に搬出されるようになっている。
【0025】
保持テーブル13は、図3に示すように、ボトル缶1の缶底9を保持する缶底保持部14と、缶底9中央のドーム部と対応して形成され缶底保持部14に挿入される缶底受部材15と、缶底保持部14を回転駆動させる回転駆動装置(不図示)とを備えている。
【0026】
缶底保持部14は、内側にボトル缶1の缶底9が挿入可能な凹部14Aが形成されていて、凹部14Aに挿入された缶底9を保持可能とされている。
凹部14Aは、ボトル缶1の缶底9の内周側に下方に向かって設けられた凸部9Aを受ける缶底受座15Aと、凸部9Aの外周側に設けられた傾斜部9Bと対応する傾斜受座15Bと、缶胴4の缶底9側を保持する周壁部14Bにより画成され、缶底9と対応した形状とされている。
【0027】
保持テーブル13は、缶低保持部14に保持したボトル缶1を軸線13A廻りに回転可能とされており、本実施形態では、例えば、ボトル缶1の口部2が無端ベルト25に設けられたフェルト21に接触した後に軸線13A回りに1.4回転して、フェルト21が口部2の側部2B全周を清掃するようになっている。
【0028】
搬出機構18は、搬出ホイール18Aと、ボトル缶1を次工程に搬送する搬出路18Bと、不良のボトル缶1を排出する排出路18Cとを備え、搬出機構18は、搬送ホイール12により搬送されたボトル缶1を、搬出ホイール18Aにより保持するとともに検査結果に基づき、良品を搬出路18Bに、不良品を排出路18Cに搬送するようになっている。
【0029】
清掃装置20は、図3図6に示すように、例えば、口部2を払拭するフェルト(払拭部材)21と、フェルト21を口部2に対して相対移動させる移動機構22と、フェルト21を口部2に沿わせる2本のガイド部材26と、ガイド部材26を口部2に押圧する2本の付勢部材27とを備え、ボトル缶1の口部2にフェルト21を接触させて、口部2の端部2A及び側部2Bに付着した塵埃等を払拭するようになっている。
【0030】
ここで、端部2Aとは、ボトル缶1の口部2を軸線13A方向からみた場合に視認可能な領域をいい、側部2Bとは、ボトル缶1の口部2を側面視した場合のカール部8を含む領域をいい、好適にはカール部8及びネジ部6を含む領域を、さらに好適にはカール部8、ネジ部6及び膨出部7を含む領域をいう。
【0031】
移動機構22は、第1のプーリ23Aと、第2のプーリ23Bと、駆動装置24と、第1、第2のプーリ23A、23Bに巻回され表面にフェルト21が配置された無端ベルト25とを備え、駆動装置24が駆動されて第2のプーリ23Bを回転することで、第1のプーリ23A及び無端ベルト25が周回され、無端ベルト25に配置されたフェルト21と、保持テーブル13に保持されたボトル缶1の口部12が接触するようになっている。なお、ボトル缶1の口部12がフェルト21と接触するとフェルト21は押圧され、フェルト21には、例えば、図4に示すような口部12に沿ったくぼみが生じる。
【0032】
ガイド部材26は、図5に示すように、例えば、先端側(ボトル缶1の口部2と対向する側)に円弧状の凹部26Aが形成されていて、凹部26Aにはフェルト21が配置可能とされている。ガイド部材26は、例えば、ナイロン等の合成樹脂、鉄、ステンレス等の金属に、必要に応じてめっき処理、バフ仕上げを施して、表面摩擦の低減、耐久性の向上を施したものを用いることが好適である。また、ガイド部材26の先端形状は、円弧の他、側面視U字形の曲面、V字形等の屈曲をともなう形状等、口部12の形状、清掃する範囲と対応させて任意に設定してもよい。
【0033】
付勢部材27は、先端側にガイド部材26が取付けられるプッシュロッド27Aと、プッシュロッド27Aを付勢するコイルスプリング27Bとを備えている。コイルスプリング27Bは、一端側が基台20Aに取付けられ、他端側がプッシュロッド27Aの後端部に取付けられていて、コイルスプリング27Bの引張力によってプッシュロッド27A及びガイド部材26を、矢印P側に付勢して、ボトル缶1の口部2側に押圧するようになっている。
【0034】
凹部26Aに配置されたフェルト21は、口部2の端部2A及び側部2Bと沿うことで、フェルト21が端部2A及び側部2Bに同時に接触することができる。また、付勢部材27により矢印P方向に押圧されるので、フェルト21が、端部2A及び側部2Bと同時に接触することができる。
【0035】
ベルト調整機構28は、一端側が基台20Aに回動自在に支持され他端側が第2のプーリ23Bを支持するベアリング(不図示)の外輪に当接する揺動板28Aと、基台20Aに接続された調整環28Bと、揺動板28Aと調整環28Bとを接続するコイルスプリング28Cとを備え、揺動板28Aは第1のプーリ23Aを介して無端ベルト25をF方向に付勢して、無端ベルト25に所定の張力を生じさせるようになっている。
【0036】
角度調整機構40は、図3に示すように、保持部材41と、保持部材41を製造装置側で支持する支持部材42とを備え、清掃装置20を、保持部材41を介して支持部材42に取付けることで、製造装置本体に対する清掃装置20の角度(例えば、30°)を調整して、フェルト21が口部2と充分に接触するように構成されている。
【0037】
保持部材41は、ボトル缶1及び保持部材41に形成された円弧の長穴41aを貫通する調整ボルト43により支持部材42に固定されている。
調整ボルト43は、保持部材41の支持部材42に対する傾きを調整して、ガイド部材26でバックアップされたフェルト21が口部2の端部2A及び側部2Bに沿うように調整するものである。
【0038】
次に、図3図6を参照して、清掃装置20によるボトル缶1の口部2の清掃について説明する。
(1)まず、角度調整機構40により、清掃装置20の傾きを調整する。具体的には、調整ボルト43を緩めて、清掃装置20のフェルト21が搬送ホイール12で搬送されるボトル缶1の口部2(端部2A及び側部2B)と充分に接触するように保持部材41の傾きを調整して、調整ボルト43を締め込む。
(2)次に、調整機構28により無端ベルト25に所定の張力を与える。
(3)次いで、駆動装置24を作動して、無端ベルト25及びフェルト21を周回させる。
(4)次に、搬入機構11を介して搬送ホイール12にボトル缶1を送り込む。ボトル缶1の缶胴4及び缶底9が、図3に示すように、缶底保持部14の凹部14Aに保持されるとともに、保持テーブル13が搬送ホイール12の回転軸線O周りに公転して、口部2がフェルト21と接触する位置にボトル缶1が順次移動される。
(5)保持テーブル13により所定位置に移動されたボトル缶1は、回転駆動装置により軸線13A周りに回転される。
(6)ボトル缶1は、保持テーブル13で回転されるとともに、駆動装置24により周回された無端ベルト25に配置されたフェルト21と接触する。このとき、口部2とフェルト21の接触は、付勢部材27により付勢されたガイド部材26とベルト調整機構28により確保され、ボトル缶1の口部2がフェルト21上を、例えば、1.0回転することで、口部2の端部2A及び側部2Bに付着した塵埃等が払拭される。
【0039】
清掃装置20によれば、ガイド部材26によりボトル缶1の口部2の端部2A及び側部2Bにフェルト21を接触させるので、口部2の端部2A及び側部2Bに付着した塵埃等を同時に払拭することができる。その結果、ボトル缶1の口部2を効率的に清掃することができる。
【0040】
上記一実施形態に係る清掃装置20によれば、付勢部材27により、ガイド部材26を口部2に押圧するとともに、それぞれのガイド部材26が口部2に対して独立して移動させるので、フェルト21を口部2に効率的かつ確実に沿わせることができる。
【0041】
また、フェルト21がボトル缶1の口部2に接触する際に、無端ベルト25に加わる衝撃が、ベルト調整機構28及び付勢部材27により吸収、緩和されるので、無端ベルト25に生じる張力の変動が抑制される。
【0042】
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、払拭部材がフェルト21である場合について説明したが、例えば、不織布やスウェード等を払拭部材として用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、フェルト21を口部に対して移動させる場合に無端ベルト25を用いる場合について説明したが、無端ベルト25に代えて、円盤等の回転部材を用いてもよい。
【0043】
また、上記実施の形態においては、ベルト調整機構28により無端ベルト25に張力を付与する場合に、第1のプーリ23AをF方向に付勢させる場合について説明したが、第2のプーリ23BをF方向と逆方向に付勢してもよい。
また、上記実施の形態においては、口部12を清掃する際に、ボトル缶1を軸線13A回りに1.0回転させる場合について説明したが、ボトル缶1の回転数については、ボトル缶1の口部12がフェルト21に押圧された場合の接触範囲(ボトル缶1の軸線を中心とする内角)や回転ムラ等に基づき、缶口12を清掃可能な範囲で任意に設定してもよい。
ボトル缶1の回転数は任意に設定することができる。
【0044】
また、上記実施の形態においては、清掃装置20の第1、第2プーリ23A,23Bの回転軸D,Eをボトル缶1の軸線に対して約30度傾ける場合について説明したが、口部2の形状により任意に設定することができる。
また、上記実施の形態においては、ガイド部材26が、コイルスプリング27Bを用いた付勢部材27により付勢される場合について説明したが、コイルスプリング27Bを用いた付勢部材27に代えて、他の付勢部材を用いてもよいし、付勢部材を用いずにガイド部材26を口部2に当接させる構成としてもよい。
【0045】
また、上記実施の形態においては、ガイド部材26が2つ配置されて、それぞれのガイド部材26が独立して移動可能とされる場合について説明したが、ガイド部材26の配置数、ガイド部材26を独立して移動可能とするかどうかは、任意に設定することができる。
また、上記実施の形態においては、缶がボトル缶1である場合について説明したが、例えば、缶底から開口部側まで同径に形成された円筒缶の口部に適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明に係る缶の清掃方法、清掃装置、缶の製造装置によれば、缶の口部を効率的に清掃することができるので、産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 ボトル缶(缶)
2 口部
2A 端部
2B 側部
4 缶胴
10 缶の製造装置
20 清掃装置
21 フェルト(払拭部材)
22 移動機構
25 無端ベルト(移動機構)
26 ガイド部材
27 付勢部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6