(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0022】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて自動取引装置30Aおよび20Nのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、自動取引装置30Aおよび30Nを特に区別する必要が無い場合には、単に自動取引装置30と称する。
【0023】
<1.需要予測システムの構成>
本発明は、一例として「2.第1の実施形態」〜「3.第2の実施形態」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。また、予測装置の一例である各実施形態による需要予測装置20は、
A.対象の単位期間より所定期間前の第1の単位期間と取引実績が類似する第2の単位期間を抽出する抽出部(類似月抽出部250、類似日抽出部252)と、
B.前記第1の単位期間の取引実績、および前記抽出部により抽出された前記第2の単位期間の取引実績を用いて、前記対象の単位期間において発生する取引量を予測する予測部(需要予測部260、262)と、
を備える。
【0024】
以下では、まず、このような需要予測装置20を含む需要予測システムの構成について
図1を参照して説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施形態による需要予測システムの構成を示した説明図である。
図1に示したように、本発明の実施形態による需要予測システムは、金融機関ホスト10と、専用網12と、自動取引装置中央管理部14と、需要予測装置20と、自動取引装置30と、端末管理部32と、を備える。
【0026】
自動取引装置30は、金融機関の顧客による操作に基づいて金銭の取引を実行する顧客操作型端末である。この自動取引装置30は、金融機関の支店、コンビニエンスストア、駅構内、ホテル、病院、アミューズメントパーク、飲食店、オフィスビルディングなどの多様な施設に設置される。
図1に示した例では、金融機関のA支店に自動取引装置30A・・・30Nが設置されている。また、金融機関の各支店には、自動取引装置30の管理や金融機関ホスト10や自動取引装置中央管理部14との通信を行う端末管理部32が設けられる。
【0027】
専用網12は、金融機関のネットワークであり、例えばIP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)により構成される。金融機関ホスト10や自動取引装置中央管理部14は、この専用網12を介して自動取引装置30と通信することができる。
【0028】
金融機関ホスト10は、専用網12を介して自動取引装置30と通信することにより、各種取引を制御する。例えば、金融機関ホスト10は、自動取引装置30を操作する顧客の認証を行ったり、自動取引装置30において顧客により指示された入金や振込などの金銭取引(勘定の取引処理)を実行したりする。また、金融機関ホスト10は、口座番号、暗証番号、氏名、住所、年齢、生年月日、電話番号、職業、家族構成、年収、預金残高などの顧客情報(口座の元帳)を管理する。
【0029】
自動取引装置中央管理部14は、専用網12を介して自動取引装置30と通信することにより、各自動取引装置30の稼働状況を監視する。例えば、自動取引装置中央管理部14は、自動取引装置30内に残っている紙幣の量、取引の状況、問題(現金切れや紙幣つまりなど)の有り無しなどを監視している。また、需要予測装置20によって予測された紙幣の流出量と、自動取引装置30内に残っている紙幣の量などから、自動取引装置30内の現金が無くなる日を予測し、事前に補充を行えるような「資金装填の計画」を立てて指示をする。
【0030】
需要予測装置20は、将来発生する需要を予測する予測装置である。自動取引装置30では例えば出金取引により紙幣が流出するので、適切なタイミングで自動取引装置30に紙幣を装填する必要がある。このため、需要予測装置20が過去の取引実績に基づいて将来のある期間内の紙幣の流出量を予測する。
【0031】
なお、紙幣の流出量は支店ごとに異なるので、需要予測装置20は、支店ごとに紙幣の流出量を予測してもよい。また、同一支店内の自動取引装置30であっても紙幣の流出量は異なる。例えば、支店の入り口に近い自動取引装置30の流出量は、入口から遠い自動取引装置30の流出量より多くなる傾向にある。このため、需要予測装置20は、自動取引装置30ごとに紙幣の流出量を予測してもよい。
【0032】
(背景)
ここで、紙幣の流出量は、一般的に、対象日の前年同月同日のデータを用いて予測される。しかし、対象日の前年同月同日のデータのみを用いて対象日の流出量を予測すると、対象日および前年同月同日の曜日の相違、給料支給や年金支給の有無によって正確な結果が得られない場合がある。
【0033】
このため、前年同月のデータに加え、2年前同月および3年前同月のデータの平均を演算する方法が考えられる。しかし、この方法では、過去2〜3年以上のデータが必要となるので、長期の過去データが無い場合には実行できない。
【0034】
また、前年同月のデータに加え、前月および2カ月前のデータの平均を演算する方法も考えられる。この方法によれば、少ない過去データでの実行が可能となるが、前年同月、前月および2カ月前のいずれかに特異な月(例えば、賞与支給日、年末年始など)が含まれる場合、予測精度が低下する。
【0035】
そこで、上記事情を一着眼点にして本実施形態を創作するに至った。本実施形態による需要予測装置20は、必要となる過去データを抑制しつつ、予測の精度を向上することが可能である。以下、このような本発明の各実施形態について順次詳細に説明する。
【0036】
<2.第1の実施形態>
(需要予測装置の構成)
図2は、第1の実施形態による需要予測装置20−1の構成を示した機能ブロック図である。
図2に示したように、第1の実施形態による需要予測装置20−1は、流出量算出部220と、実績データ記憶部230と、操作部240と、類似月抽出部250と、需要予測部260と、を備える。
【0037】
流出量算出部220は、各自動取引装置30の算出対象日のデータおよび前日のデータから、算出対象日の紙幣の流出量を算出する。例えば、流出量算出部220は、算出対象日の最終有高Dt、前日の最終有高Dp、算出対象日の紙幣補填量S、および算出対象日の紙幣回収量Cを用い、以下の数式1に従って算出対象日の紙幣の流出量を算出する。なお、流出量は、顧客への出金量と顧客からの入金量との差分であってもよい。
【0038】
流出量=Dp−Dt+S−C
(数式1)
【0039】
そして、1カ月分の流出量の実績が蓄積されると、1カ月分の流出量の実績が「○年○月分の流出量実績データ」として実績データ記憶部230に登録される。なお、流出量算出部220は、紙幣の流出量を万券、千円券のような金種ごとに算出してもよい。
【0040】
実績データ記憶部230は、流出量算出部220により算出された流出実績の履歴データを記憶する。以下、
図3を参照し、この流出実績の履歴データの具体的な構成を説明する。
【0041】
図3は、流出実績の履歴データの具体例を示した説明図である。
図3に示したように、流出実績の履歴データは、自動取引装置30を識別する装置IDと、年月日と、紙幣の流出量(すなわち、流出枚数)を含む。なお、
図3においては、紙幣の流出量として万券の流出枚数を示しているが、流出実績の履歴データは千券の流出枚数を含んでもよい。
【0042】
また、
図3において、装置IDは「100000101」であるので、
図3に示した流出実績の履歴データは装置IDが「100000101」である自動取引装置30の実績データである。例えば、
図3に示した実績データによれば、装置IDが「100000101」である自動取引装置30の2011年12月1日の万券流出枚数は「425枚」である。一方、装置IDが「100000101」である自動取引装置30の2011年12月3日の万券流出枚数は「−188枚」である。これは、2011年12月3日に顧客から入金された万券枚数が、2011年12月3日に顧客に出金された万券枚数を「188枚」上回ることを示す。
【0043】
なお、このような流出実績の履歴データを記憶する実績データ記憶部230は、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、およびMO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。不揮発性メモリとしては、例えば、フラッシュメモリ、SDカード、マイクロSDカード、USBメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)があげられる。また、磁気ディスクとしては、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどがあげられる。また、光ディスクとしては、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))などがあげられる。
【0044】
ここで、
図2を参照して需要予測装置20−1の構成の説明に戻る。
図2に示した操作部240は、需要予測装置20−1をユーザが操作するための構成であり、ユーザは、この操作部240を操作することにより、需要予測装置20−1に情報や指示を入力することができる。例えば、ユーザは、操作部240を操作することにより、紙幣の流出量予測の対象月を指定することができる。なお、このような操作部240は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバー、ダイヤル、またはリモートコントローラなどであってもよい。
【0045】
類似月抽出部250は、ユーザにより入力された対象月の流出量予測のために、対象月より所定期間前の月(第1の単位期間)と取引実績が類似する類似月(第2の単位期間)を抽出する。例えば、類似月抽出部250は、対象月の一年前の前年同月と紙幣流出傾向が類似する月を、前年同月の翌月から対象月の前月の間の複数月(参照月)から類似月として抽出してもよい。
【0046】
具体的には、類似月抽出部250は、まず、前年同月の流出量と各参照月の流出量との差分評価値を算出する。例えば、類似月抽出部250は、各参照月を1日、5日または1週間などの単位区間に区切り、前年同月の単位区間pごとの流出量の合計Xp、参照月nの単位区間pごとの流出量の合計Ynp、および単位区間の個数Nを用い、以下の数式2に従って差分評価値Znを算出してもよい。なお、類似月抽出部250は、各参照月を単位区間に区分せずに差分評価値Znを算出してもよい。また、下記の数式2は差分評価値Znの算出方法の一例に過ぎず、他の演算により差分評価値Znを算出することも可能である。
【0048】
そして、類似月抽出部250は、差分評価値Znが小さい方から所定数(例えば、2つ)の範囲内、すなわち、前年同月との類似度が高い方から所定数の範囲内で類似月を抽出する。ここで、類似月抽出部250は、差分評価値Znが閾値以下である参照月、すなわち、前年同月との類似度が所定水準より高い参照月から類似月を抽出してもよい。
【0049】
需要予測部260は、対象月の前年同月の流出量、および類似月抽出部250により抽出された類似月の流出量に基づき、対象月の流出量を予測する。例えば、需要予測部260は、対象月中の対象日の流出量を、前年同月の同一日の流出量、および類似月の同一日の流出量の平均値演算に基づいて算出してもよい。
【0050】
(需要予測装置の動作)
以上、第1の実施形態による需要予測装置20−1の構成を説明した。続いて、
図4を参照し、第1の実施形態による需要予測装置20−1の動作を整理する。
【0051】
図4は、第1の実施形態による需要予測装置20−1の動作を示したフローチャートである。
図4に示したように、まず、ユーザにより操作部240を介して流出量予測の対象月が入力されると(S304)、類似月抽出部250が対象月の前年同月の流出量を1日、5日または1週間などの単位区間に区切り、前年同月の単位区間pごとの合計Xpを実績データ記憶部230から取得する(S308)。その後、類似月抽出部250は、S312〜S324に示す処理を、対象月の前年同月の翌月から対象月の前月までの間の各参照月について実行する。
【0052】
具体的には、類似月抽出部250は、参照月nの単位区間pごとの合計Ynpを実績データ記憶部230から取得し(S312)、前年同月の流出量の単位区間pごとの合計Xpと参照月nの流出量の単位区間pごとの合計Ynpを用いて差分評価値Znを例えば上記の数式2に従って算出する(S316)。そして、類似月抽出部250は、差分評価値Znが閾値を上回るか否かを判断し(S320)、差分評価値Znが閾値を上回る場合、参照月nを抽出対象から除外する(S324)。
【0053】
そして、S312〜S324のループの後、類似月抽出部250は、抽出対象に残っている参照月から、差分評価値Znが小さい方から2つの参照月を類似月として抽出する(S328)。ここで、抽出対象に残っている参照月が存在しない場合、類似月抽出部250は類似月の抽出を行わない。
【0054】
その後、需要予測部260は、対象月の前年同月の流出量、および類似月抽出部250により抽出された類似月の流出量に基づき、対象月の流出量を予測する(S332)。例えば、需要予測部260は、対象月の前年同月の流出量、および類似月抽出部250により抽出された類似月の流出量の平均値を対象月の流出量予測値として算出してもよい。
【0055】
(第1の実施形態のむすび)
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、対象月の前年同月、および前年同月との類似月の実績を用いることにより、曜日配列や、年金、賞与、年末年始および年度末などの特異事象に関わらず、1年分程度の少ない過去データから流出予測の精度を向上することが可能である。
【0056】
なお、上記では流出予測を月ごとに行う例を説明したが、本発明は、1時間、1日、1週間、または1年などの多様な期間の流出予測にも適用可能である。以下、本発明の第2の実施形態として、流出予測を1日ごとに行う例を説明する。
【0057】
<3.第2の実施形態>
(需要予測装置の構成)
図5は、第2の実施形態による需要予測装置20−2の構成を示した機能ブロック図である。
図5に示したように、第2の実施形態による需要予測装置20−2は、流出量算出部220と、実績データ記憶部230と、操作部240と、類似日抽出部252と、需要予測部262と、を備える。なお、流出量算出部220、実績データ記憶部230については第1の実施形態で説明した通りであるので、ここでの詳細な説明を省略する。
【0058】
操作部240は、需要予測装置20−2をユーザが操作するための構成であり、ユーザは、この操作部240を操作することにより、需要予測装置20−2に情報や指示を入力することができる。例えば、ユーザは、操作部240を操作することにより、紙幣の流出量予測の対象日を指定することができる。
【0059】
類似日抽出部252は、ユーザにより入力された対象日の流出量予測のために、対象日より所定期間前の日(第1の単位期間)と取引実績が類似する類似日(第2の単位期間)を抽出する。例えば、類似日抽出部252は、対象日の1カ月前の前月同日と紙幣流出傾向が類似する日を、前月同日の翌日から対象日の前日の間の複数日(参照日)から類似日として抽出してもよい。
【0060】
具体的には、類似日抽出部252は、まず、前月同日の流出量と各参照日の流出量との差分評価値を算出する。例えば、類似日抽出部252は、前月同日の流出量の合計W、および参照日mの流出量の合計Ymを用い、以下の数式3に従って差分評価値Vmを算出してもよい。
【0062】
そして、類似日抽出部252は、差分評価値Vmが小さい方から所定数(例えば、2つ)の範囲内、すなわち、前月同日との類似度が高い方から所定数の範囲内で類似日を抽出する。ここで、類似日抽出部252は、差分評価値Vmが閾値以下である参照日、すなわち、前月同日との類似度が所定水準より高い参照日から類似日を抽出してもよい。
【0063】
需要予測部262は、対象月の前月同日の流出量、および類似日抽出部252により抽出された類似日の流出量に基づき、対象日の流出量を予測する。例えば、需要予測部260は、対象日の流出量を、前月同日の流出量、および類似日の流出量の平均値演算に基づいて算出してもよい。ここで、需要予測部262は、対象日の時間帯ごとの流出量を、前月同日の時間帯ごとの流出量、および類似日の時間帯ごとの流出量に基づいて算出してもよい。
【0064】
(需要予測装置の動作)
以上、第2の実施形態による需要予測装置20−2の構成を説明した。続いて、
図6を参照し、第2の実施形態による需要予測装置20−2の動作を整理する。
【0065】
図6は、第2の実施形態による需要予測装置20−2の動作を示したフローチャートである。
図6に示したように、まず、ユーザにより操作部240を介して流出量予測の対象日が入力されると(S404)、類似日抽出部252が対象日の前月同日の流出量合計Wを実績データ記憶部230から取得する(S408)。その後、類似日抽出部252は、S412〜S424に示す処理を、対象日の前月同日の翌日から対象日の前月までの間の各参照日について実行する。
【0066】
具体的には、類似日抽出部252は、参照日mの流出量合計Ymを実績データ記憶部230から取得し(S412)、前月同日の流出量合計Wと参照日mの流出量合計Ymの差分評価値Vmを例えば上記の数式3に従って算出する(S416)。そして、類似日抽出部252は、差分評価値Vmが閾値を上回るか否かを判断し(S420)、差分評価値Vmが閾値を上回る場合、参照日mを抽出対象から除外する(S424)。
【0067】
そして、S412〜S424のループの後、類似日抽出部252は、抽出対象に残っている参照日から、差分評価値Vmが小さい方から2つの参照日を類似日として抽出する(S428)。ここで、抽出対象に残っている参照日が存在しない場合、類似日抽出部252は類似日の抽出を行わない。
【0068】
その後、需要予測部262は、対象日の前月同日の流出量、および類似日抽出部252により抽出された類似日の流出量に基づき、対象日の流出量を予測する(S432)。例えば、需要予測部262は、対象日の前月同日の流出量、および類似日抽出部252により抽出された類似日の流出量の平均値を対象日の流出量予測値として算出してもよい。
【0069】
(第2の実施形態のむすび)
以上説明した第2の実施形態のように、本発明は、1時間、1日、1週間、または1年などの多様な期間の流出予測にも適用可能であり、いずれの期間の流出予測に本発明を適用する場合であっても、高精度に流出予測を行うために必要とする過去データを少なくすることが可能である。
【0070】
<4.ハードウェア構成>
以上、本発明の各実施形態を説明した。上述した類似月の抽出および需要予測などの情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明する需要予測装置20のハードウェアとの協働により実現される。
【0071】
図7は、需要予測装置20のハードウェア構成を示したブロック図である。需要予測装置20は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、ホストバス204と、を備える。また、需要予測装置20は、ブリッジ205と、外部バス206と、インタフェース207と、入力装置208と、表示装置209と、音声出力装置210と、ストレージ装置(HDD)211と、ドライブ212と、ネットワークインタフェース215とを備える。
【0072】
CPU201は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って需要予測装置20内の動作全般を制御する。また、CPU201は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM202は、CPU201が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM203は、CPU201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス204により相互に接続されている。
【0073】
ホストバス204は、ブリッジ205を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス206に接続されている。なお、必ずしもホストバス204、ブリッジ205および外部バス206を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
【0074】
入力装置208は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU201に出力する入力制御回路などから構成されている。需要予測装置20のユーザは、該入力装置208を操作することにより、需要予測装置20に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0075】
表示装置209は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。また、音声出力装置210は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。
【0076】
ストレージ装置211は、本実施形態にかかる需要予測装置20の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置211は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置211は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置211は、ハードディスクを駆動し、CPU201が実行するプログラムや各種データを格納する。
【0077】
ドライブ212は、記憶媒体用リーダライタであり、需要予測装置20に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ212は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体24に記録されている情報を読み出して、RAM203に出力する。また、ドライブ212は、リムーバブル記憶媒体24に情報を書き込むこともできる。
【0078】
ネットワークインタフェース215は、例えば、専用網12に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、ネットワークインタフェース215は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0079】
<5.補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0080】
例えば、上記では金融機関の自動取引装置30における紙幣の流出量予測に本発明を適用する実施形態を説明したが、本発明は、製品の在庫管理(発注予測)などの流通全般の予測に適用可能である。
【0081】
また、本明細書の需要予測装置20の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、需要予測装置20の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
【0082】
また、需要予測装置20に内蔵されるCPU201、ROM202およびRAM203などのハードウェアを、上述した需要予測装置20の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。