特許第5961424号(P5961424)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5961424検体分析装置、検体分析方法および検体分析システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5961424
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】検体分析装置、検体分析方法および検体分析システム
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/00 20060101AFI20160719BHJP
   G01N 35/02 20060101ALI20160719BHJP
【FI】
   G01N35/00 E
   G01N35/02 C
   G01N35/02 J
【請求項の数】16
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2012-80322(P2012-80322)
(22)【出願日】2012年3月30日
(65)【公開番号】特開2013-210267(P2013-210267A)
(43)【公開日】2013年10月10日
【審査請求日】2015年1月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】390014960
【氏名又は名称】シスメックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
(72)【発明者】
【氏名】加藤 拓馬
(72)【発明者】
【氏名】福間 大吾
(72)【発明者】
【氏名】濱田 雄一
【審査官】 土岐 和雅
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−275706(JP,A)
【文献】 特開2005−098850(JP,A)
【文献】 特開平06−027118(JP,A)
【文献】 特開平08−050623(JP,A)
【文献】 特開2007−322243(JP,A)
【文献】 特開2008−117177(JP,A)
【文献】 特開2010−256260(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/147837(WO,A1)
【文献】 特開2002−022748(JP,A)
【文献】 特開2010−237800(JP,A)
【文献】 特開昭61−050065(JP,A)
【文献】 特開平07−085085(JP,A)
【文献】 特開2009−031973(JP,A)
【文献】 特開平05−119042(JP,A)
【文献】 特開2011−145874(JP,A)
【文献】 特開平05−282384(JP,A)
【文献】 特開2007−215642(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N1/00〜1/44、33/48〜33/98、35/00〜37/00、G06F1/00〜21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体容器に収容された検体に対し、複数種類の測定項目について測定が可能な測定部と、
検体容器に収容された検体の識別情報を取得する情報取得部と、
測定項目再設定処理を有効化するか否かを設定可能に構成された制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記情報取得部によって取得された検体識別情報を基に、当該検体識別情報に対して入力設定された測定オーダを取得し、
前記測定項目再設定処理が有効化されているか否かを判定し、
前記再設定処理が有効化されていない場合、前記測定オーダに含まれた測定項目について前記検体の測定を行うように前記測定部を制御し、
前記再設定処理が有効化されている場合、前記検体識別情報に対応する被験者の過去の測定履歴に基づく測定履歴情報に含まれた測定項目が、前記測定オーダに含まれる測定項目とそれ以外の測定項目を含んでいると、前記測定履歴情報に含まれた測定項目について前記検体の測定を行うように前記測定部を制御する
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項2】
請求項1に記載の検体分析装置において、
前記情報取得部は、検体容器に付された媒体から検体識別情報を含む情報を読み取る読取部を備える、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の検体分析装置において、
被験者を識別する被験者識別情報に対応付けて当該被験者の過去の測定履歴を保持する測定履歴データベースをさらに備え、
前記制御部は、前記情報取得部によって取得された検体識別情報に対応する被験者識別情報を取得し、取得した被験者識別情報に対応する過去の測定履歴を前記測定履歴データベースから抽出し、抽出した過去の測定履歴に基づいて前記測定履歴情報を取得する、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項4】
請求項3に記載の検体分析装置において、
外部のホストコンピュータと通信を行うための通信部をさらに備え、
前記制御部は、前記通信部を介して前記ホストコンピュータから前記被験者識別情報を取得する、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか一項に記載の検体分析装置において、
前記制御部は、前記再設定処理が有効化されている場合に、被験者の過去の測定履歴のうち最新の測定における測定項目を、前記測定履歴情報として取得する、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項6】
請求項5に記載の検体分析装置において、
前記制御部は、被験者の過去の測定履歴が初検の測定に関する情報と再検の測定に関する情報とを含む場合、再検の測定のうち最新の測定における測定項目を、前記測定履歴情報として取得する、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項7】
請求項1ないしの何れか一項に記載の検体分析装置において、
前記制御部は、前記再設定処理が有効化されている場合に、被験者の過去の測定結果を現時点の再検要否判定ルールに適用して得られる再検の測定項目を、前記測定履歴情報として取得する、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項8】
請求項7に記載の検体分析装置において、
前記制御部は、前記再検要否判定ルールを保持しており、当該再検要否判定ルールに被験者の過去の測定結果を適用して再検の測定項目を求め、求めた再検の測定項目を、前記測定履歴情報として取得する、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項9】
請求項1ないし8の何れか一項に記載の検体分析装置において、
入力部をさらに備えており、
前記制御部は、前記入力部を介してユーザにより前記測定項目再設定処理を有効化するか否かを設定可能に構成されている
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項10】
請求項1ないし9の何れか一項に記載の検体分析装置において、
表示部をさらに備えており、
前記制御部は、前記測定項目設定処理を有効あるいは無効に設定するための選択設定画面を前記表示部に表示可能に構成されている
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項11】
請求項1ないし10の何れか一項に記載の検体分析装置において、
前記制御部は、過去の測定履歴のうち、現時点から所定の日数前までの測定履歴を対象として、前記測定履歴情報を取得する、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項12】
請求項11に記載の検体分析装置において、
前記所定日数を設定するための時間設定手段をさらに備える、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項13】
請求項1ないし12の何れか一項に記載の検体分析装置において、
前記測定オーダに含まれる測定項目と前記測定履歴情報に含まれる測定項目は、共通の基本項目を含んでいる、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項14】
請求項1ないし13の何れか一項に記載の検体分析装置において、
前記検体分析装置は、血球計数装置であり、
前記測定部は、血液検体に対して測定を行う、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項15】
所定の測定項目について検体を測定および分析する検体分析方法において、
検体容器に収容された検体の識別情報を取得し、
取得した検体識別情報を基に、当該検体識別情報に対して入力設定された測定オーダを取得し、
測定項目再設定処理が有効化されているか否かを判定し、
前記再設定処理が有効化されていない場合、前記測定オーダに含まれた測定項目について前記検体の測定を行い、
前記再設定処理が有効化されている場合、前記検体識別情報に対応する被験者の過去の測定履歴に基づく測定履歴情報を取得し、
前記測定履歴情報に含まれた測定項目が前記測定オーダに含まれる測定項目とそれ以外の測定項目を含んでいると、前記測定履歴情報に含まれた測定項目について前記検体の測定を行う
ことを特徴とする検体分析方法。
【請求項16】
所定の測定項目について検体を測定および分析する検体分析システムにおいて、
所定の測定項目について検体を測定および分析する検体分析装置と、
前記検体分析装置および院内ホストコンピュータと通信可能であり、測定項目再設定処理を有効化するか否かを設定可能に構成された検査室ホストコンピュータと、を備え、
前記検査室ホストコンピュータは、
前記院内ホストコンピュータから検体測定オーダを取得し、
前記測定項目再設定処理が有効化されているか否かを判定し、
前記再設定処理が有効化されていない場合、前記測定オーダを前記検体分析装置に送信し、
前記再設定処理が有効化されている場合、前記検体に対応する被験者の過去の測定履歴に基づく測定履歴情報に含まれた測定項目が前記測定オーダに含まれる測定項目とそれ以外の測定項目を含んでいると前記測定履歴情報に含まれた測定項目を当該検体に対する測定項目として設定し、設定した測定項目を前記検体分析装置に送信する、
ことを特徴とする検体分析システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の測定項目について血液等の検体を測定および分析する検体分析装置および検体分析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
検体分析装置を用いた検体の測定では、ある検体に対する一回目の測定(初検)の結果に応じて、二回目の測定(再検)を行うことにより、診断や治療の目的にあった測定結果を得るようにしている。その一方、検査時間の短縮やコストの削減から、再検を行う回数を効果的に抑えることが望まれている。
【0003】
特許文献1には、同一患者に対する前回の測定値に基づいて予測値を算出し、算出した予測値に基づいて検体の希釈倍率または検体分注量を調節することが記載されている。この手法よれば、検体に対する前処理が適正化され、再度の測定を行う回数が抑制され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−119042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
検体の検査においては、同じ患者に対して異なる日に、検体の分析が行われることがしばしば起こり得る。この場合、今回の分析における測定項目に対して、先の検査における測定結果が反映されると、より適正な分析が行われ得る。
【0006】
たとえば、先の分析の際に再検査が必要と判定され、より詳細な測定項目について検査が行われた場合には、今回の分析においても、少なくとも、前回と同様の詳細な測定項目について検査を行うのが妥当であることが多い。また、再検査の判断基準が変更される場合もあり、前回の測定の際の判断基準では再検査が必要ではなかったが、前回の測定結果を現在の判定基準に適用すると、より詳細な測定項目について検査を行う必要があり、今回の測定において、この測定項目について測定を進めるのが妥当な場合もある。
【0007】
このように、今回の分析における測定項目に対して、先の検査の際の測定結果が反映されると、より適正な分析が行われ得る。しかし、特許文献1には、前回の測定結果に基づいて検体の希釈倍率や検体分注量を調節することが記載されているのみで、測定項目を変更することについては何ら記載されていない。
【0008】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、検体に対する測定項目を、測定オーダに含まれた測定項目よりも患者に適した測定項目に変更することが可能であり、分析の適正化および効率化を図ることができる検体分析装置、検体分析方法および検体分析システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様は、検体分析装置に関する。この態様に係る検体分析装置は、検体容器に収容された検体に対し、複数種類の測定項目について測定が可能な測定部と、検体容器に収容された検体の識別情報を取得する情報取得部と、測定項目再設定処理を有効化するか否かを設定可能に構成された制御部と、を備える。前記制御部は、前記情報取得部によって取得された検体識別情報を基に、当該検体識別情報に対して入力設定された測定オーダを取得し、前記測定項目再設定処理が有効化されているか否かを判定し、前記再設定処理が有効化されていない場合、前記測定オーダに含まれた測定項目について前記検体の測定を行うように前記測定部を制御し、前記再設定処理が有効化されている場合、前記検体識別情報に対応する被験者の過去の測定履歴に基づく測定履歴情報に含まれた測定項目が、前記測定オーダに含まれる測定項目とそれ以外の測定項目を含んでいると、前記測定履歴情報に含まれた測定項目について前記検体の測定を行うように前記測定部を制御する
【0010】
本態様に係る検体分析装置によれば、同一被験者の過去の測定履歴が測定項目に反映されるため、当該被験者にとって適正な測定項目について測定および分析が行われこととなり、よって、より適正な分析を行うことができる。
【0011】
本態様に係る検体分析装置において、検体識別情報は、検体容器に付された媒体に保持され得る。この場合、前記情報取得部は、検体容器に付された媒体から検体識別情報を含む情報を読み取る読取部を備える構成とされ得る。
【0012】
なお、本態様に係る検体分析装置において、被験者の過去の測定履歴は、当該検体分析装置自身が保持していても良い。この場合、検体分析装置は、被験者を識別する被験者識別情報に対応付けて当該被験者の過去の測定履歴を保持する測定履歴データベースをさらに備える構成とされ得る。そして、前記制御部は、前記情報取得部によって取得された検体識別情報に対応する被験者識別情報を取得し、取得した被験者識別情報に対応する過去の測定履歴を前記測定履歴データベースから抽出し、抽出した過去の測定履歴に基づいて前記測定履歴情報を取得する。
【0013】
なお、被験者識別情報は、検体分析装置の外部に配されたホストコンピュータから取得されても良く、あるいは、ユーザにより当該検体分析装置に直接入力されても良い。外部のホストコンピュータから試験者識別情報を取得する場合、検体分析装置は、外部のホストコンピュータと通信を行うための通信部をさらに備える必要がある。この場合、前記制御部は、前記通信部を介して前記ホストコンピュータから前記被験者識別情報を取得する。
【0014】
本態様に係る検体分析装置において、前記制御部は、前記再設定処理が有効化されている場合に、被験者の過去の測定履歴のうち最新の測定における測定項目を、前記測定履歴情報として取得する構成とされ得る。こうすると、現時点に最も近い測定時の測定項目に基づいて今回の測定項目が設定されるため、当該検体に対してより適切な測定項目を設定することができる。
【0015】
なお、被験者の過去の測定履歴が初検の測定に関する情報と再検の測定に関する情報とを含む場合、前記制御部は、再検の測定のうち最新の測定における測定項目を、前記測定履歴情報として取得するよう構成され得る。こうすると、過去に再検の測定があった場合には、その測定における測定項目に基づいて今回の測定項目が設定されるため、当該検体に対してさらに適切な測定項目を設定することができる。
【0016】
本態様に係る検体分析装置において、前記制御部は、前記再設定処理が有効化されている場合に、被験者の過去の測定結果を現時点の再検要否判定ルールに適用して得られる再検の測定項目を、前記測定履歴情報として取得するよう構成され得る。こうすると、前回の測定時から再検の判定ルールが変更されたような場合に、前回の測定結果を新たな判定ルールに適用して再検の測定項目を取得することができ、取得した再検の測定項目を今回の測定項目に設定することができる。よって、当該検体に対して適切な測定項目を設定することができる。
【0017】
この場合、前記再検要否判定ルールは、当該検体分析装置の前記制御部が保持する構成とされ得る。この場合、制御部は、当該再検要否判定ルールに被験者の過去の測定結果を適用して再検の測定項目を求め、求めた再検の測定項目を、前記測定履歴情報として取得する。なお、再検要否判定ルールは、外部のホストコンピュータが保持していても良い。この場合、検体分析装置は、被験者の過去の測定結果をホストコンピュータに送信し、ホストコンピュータから当該試験者対する再検の測定項目を取得する。
【0018】
本態様に係る検体分析装置は、入力部をさらに備え、前記制御部は、前記入力部を介してユーザにより前記測定項目再設定処理を有効化するか否かを設定可能に構成され得る。こうすると、ユーザは、過去の測定結果に基づく測定項目ではなく、実際に設定した測定項目によって測定・分析を行いたいような場合に、選択設定手段により、オーダ設定手段を無効化する対応を採ることができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0021】
本態様に係る検体分析装置において、前記制御部は、過去の測定履歴のうち、現時点から所定の日数前までの測定履歴を対象として、前記測定履歴情報を取得する構成とされ得る。患者の状態や検体の性状は、時の経過とともに変遷するため、現時点から大きく離れた過去の測定結果に基づく測定項目は、通常、現時点の測定には適さない。したがって、上記のように、第2測定項目の取得範囲を現時点から所定の日数前までに限ることにより、過度に古い測定時の測定項目が今回の測定に反映されることを回避することができる。
【0022】
この場合、検体分析装置は、前記所定日数を設定するための時間設定手段をさらに備える構成とされ得る。こうすると、ユーザは、たとえば患者の来訪頻度を考慮しつつ、第2測定項目の時期的な取得範囲を動的に変更できるため、ユーザの利便性を高めることができる。
【0023】
なお、本態様に係る検体分析装置において、前記測定オーダに含まれる測定項目と前記測定履歴情報に含まれる測定項目は、共通の基本項目を含み得る。こうすると、何れの測定項目が用いられても基本項目が外れることがないため、患者がどのような状態にある場合にも通常取得されるべき必須の測定結果を確実に取得することができる。
【0024】
本態様に係る検体分析装置は、たとえば、血球計数装置とされ得る。この場合、前記測定部は、血液検体に対して測定を行う。
【0025】
本発明の第2の態様は、所定の測定項目について検体を測定および分析する検体分析方法に関する。この態様に係る検体分析方法は、検体容器に収容された検体の識別情報を取得し、取得した検体識別情報を基に、当該検体識別情報に対して入力設定された測定オーダを取得し、測定項目再設定処理が有効化されているか否かを判定し、前記再設定処理が有効化されていない場合、前記測定オーダに含まれた測定項目について前記検体の測定を行い、前記再設定処理が有効化されている場合、前記検体識別情報に対応する被験者の過去の測定履歴に基づく測定履歴情報を取得し、前記測定履歴情報に含まれた測定項目が前記測定オーダに含まれる測定項目とそれ以外の測定項目を含んでいると、前記測定履歴情報に含まれた測定項目について前記検体の測定を行う
【0026】
本態様に係る検体分析方法によれば、上記第1の態様に係る検体分析装置と同様の効果が奏され得る。
【0027】
本発明の第3の態様は、所定の測定項目について検体を測定および分析する検体分析システムに関する。本態様に係る検体分析システムは、所定の測定項目について検体を測定および分析する検体分析装置と、前記検体分析装置および院内ホストコンピュータと通信可能であり、測定項目再設定処理を有効化するか否かを設定可能に構成された検査室ホストコンピュータと、を備える。ここで、前記検査室ホストコンピュータは、前記院内ホストコンピュータから検体測定オーダを取得し、前記測定項目再設定処理が有効化されているか否かを判定し、前記再設定処理が有効化されていない場合、前記測定オーダを前記検体分析装置に送信し、前記再設定処理が有効化されている場合、前記検体に対応する被験者の過去の測定履歴に基づく測定履歴情報に含まれた測定項目が前記測定オーダに含まれる測定項目とそれ以外の測定項目を含んでいると前記測定履歴情報に含まれた測定項目を当該検体に対する測定項目として設定し、設定した測定項目を前記検体分析装置に送信する。
【0028】
本態様に係る検体分析システムによれば、上記第1の態様に係る検体分析装置と同様の効果が奏され得る。
【発明の効果】
【0029】
以上のとおり、本発明によれば、検体に対する測定項目を、測定オーダに含まれた測定項目よりも患者に適した測定項目に変更することが可能であり、分析の適正化および効率化を図ることができる検体分析装置、検体分析方法および検体分析システムを提供することができる。
【0030】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】実施の形態に係るネットワークシステムの概略を示す図である。
図2】実施の形態に係る検体分析装置の外観を示す斜視図である。
図3】実施の形態に係る検体容器およびラックの構成を示す図である。
図4】実施の形態に係る搬送ユニットおよび測定ユニットを上側から見た場合の構成を模式的に示す図である。
図5】実施の形態に係る搬送ユニットおよび測定ユニットの構成の概要を示す図である。
図6】実施の形態に係る測定ユニットの流体回路の構成の概要を示す図である。
図7】実施の形態に係る情報処理ユニットおよび検査室ホストの構成の概要を示す図である。
図8】実施の形態に係る測定項目の内容と組み合わせを説明する図である。
図9】実施の形態に係るワークリストの構成を示す図である。
図10】実施の形態に係る測定項目データベースの構成と、測定項目の再設定ルールを設定するための設定画面を示す図である。
図11】実施の形態に係る測定項目の設定処理を示すフローチャートである。
図12】実施の形態に係る修正測定項目取得処理を示すフローチャートである。
図13】実施の形態に係る修正測定項目取得処理を示すフローチャートである。
図14】実施の形態に係る測定項目修正処理を示すフローチャートである。
図15】実施の形態に係る再検処理を示すフローチャートである。
図16】変更例1に係る情報処理ユニットにおける測定項目の設定処理および再検処理を示すフローチャートである。
図17】変更例1に係る検査室ホストにおける測定項目の設定処理、測定オーダの送信処理および測定結果の格納処理を示すフローチャートである。
図18】変更例2に係る修正オーダ取得処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本実施の形態は、血液に関する検査および分析を行うための検査システムに本発明を適用したものである。以下、本実施の形態に係る検体分析装置について、図面を参照して説明する。
【0033】
図1は、本実施の形態に係る検査システムの構成例を示す図である。
【0034】
図1に示すとおり、本構成例に係る検査システムは、検査室に設置された検体分析装置1およびホストコンピュータ(以下、「検査室ホスト」という)10と、診察室に設置されたホストコンピュータ(以下、「診察室ホスト」という)20と、採血室に設置されたホストコンピュータ(以下、「採血室ホスト」という)30と、検査に関する情報を集約、管理するホストコンピュータ(以下、「病院ホスト」という)40とを備えている。検査室ホスト10、診察室ホスト20、採血室ホスト30および病院ホスト40は、互いに通信可能に接続されている。また、検査室ホスト10と検体分析装置1は、互いに通信可能に接続されている。
【0035】
検体分析装置1は、血液検体から白血球、赤血球、血小板等の血球を検出し、各血球を計数する血球計数装置である。後述のとおり、検体分析装置1は、各血球を検出するために、異なる検出原理による複数の検出部を備えている。検体分析装置1は、検査室ホスト10から取得した測定オーダに従って検出部を選択し、選択した検出部により検体を測定する。
【0036】
本検査システムにおいて、測定オーダは、たとえば、医師により、診察室ホスト20に入力される。この際、併せて、患者を特定するための患者IDが入力される。入力された測定オーダは、患者IDとともに、診察室ホスト20から病院ホスト40に送信され、病院ホスト40内のデータベースに登録される。その後、採血室において、この患者から血液(検体)が採取され、採取された検体を収容する検体容器に、検体IDを保持するバーコードラベルが貼付される。検体IDは、採血の日時とともに、採血室ホスト30から病院ホスト40に送信され、当該検体の測定オーダと患者IDとに対応付けられた状態で、病院ホスト40に登録される。その後、登録された測定オーダと検体IDが、病院ホスト40から検査室ホスト10に送信され、検査室ホスト10のデータベースに登録される。
【0037】
検体分析装置1は、採血室から持ち込まれた検体に対し、所定の測定項目について測定を行う。この測定において、検体分析装置1は、検査室ホスト10から当該検体の測定オーダを取得する。本実施の形態では、検査室ホスト10から取得された測定オーダの他、当該検体を採取した患者の過去の測定結果が参照され、これら測定オーダと過去の測定結果とに基づいて、当該検体に対する測定項目が設定される。
【0038】
本実施の形態において、測定項目とは、測定対象と、測定に用いる検出部および試薬の組合せによって、測定の内容を規定するものである。測定対象が同じであっても、測定に用いる検出部と試薬の組合せが異なると測定項目は異なる。たとえば、血小板が測定対象であっても、検出部が電気抵抗式であるか光学式であるかによって測定項目は異なることになる。
【0039】
図2は、検体分析装置1の外観を示す斜視図である。検体分析装置1は、搬送ユニット2と、測定ユニット3と、情報処理ユニット4から構成されている。
【0040】
搬送ユニット2は、測定ユニット3の前方に配置されており、右テーブル21と、左テーブル22と、右テーブル21と左テーブル22とをつなぐラック搬送部23とを備えている。右テーブル21と左テーブル22は、10本の検体容器Tを保持可能な複数のラックLを収容することができる。
【0041】
搬送ユニット2は、ユーザが右テーブル21に載置したラックLを収容する。また、搬送ユニット2は、右テーブル21に収容しているラックLを搬送し、検体容器Tが測定ユニット3に供給されるよう、ラックLをラック搬送部23の所定位置に位置付ける。さらに、搬送ユニット2は、ラック搬送部23上にあるラックLを搬送して、左テーブル22
に回収する。ラックLに収容された容器は、ラック搬送部23上の取込位置P3(図4参照)において、測定ユニット3により取り込まれ、処理される。
【0042】
図3(a)、(b)は、検体容器Tと、ラックLの構成を示す斜視図である。
【0043】
図3(a)を参照して、検体容器Tは、透光性を有するガラスまたは合成樹脂により構成された管状容器であり、上端が開口している。検体容器Tの側面には、バーコードラベルT1が貼付されている。バーコードラベルT1には、検体IDを含むバーコードが印刷されている。検体容器Tは、患者から採取された全血の血液検体を収容しており、上端の開口はゴム製の蓋部T2により密封されている。
【0044】
図2(c)を参照して、ラックLの後方の側面には、バーコードラベルL1が貼付されている。バーコードラベルL1には、ラックIDを含むバーコードが印刷されている。また、ラックLには、10本の検体容器Tを垂直に保持することが可能な保持部が形成されている。
【0045】
図1に戻って、測定ユニット3は、ラック搬送部23の取込位置P3(図4参照)において、ハンド部31(図4参照)によりラックLから検体容器Tを取り出して測定ユニット3の内部に搬送し、この検体容器Tに収容された検体を測定ユニット3内で測定する。測定が完了すると、測定ユニット3は、この検体容器Tを再び元のラックLの保持部に戻す。
【0046】
情報処理ユニット4は、入力部41と表示部42を備えている。また、情報処理ユニット4は、搬送ユニット2と測定ユニット3に、通信可能に接続されている。情報処理ユニット4は、搬送ユニット2と測定ユニット3の動作を制御し、測定ユニット3で行われた測定結果に基づいて分析を行う。
【0047】
図4は、搬送ユニット2と測定ユニット3を上側から見たときの構成を模式的に示す図である。
【0048】
右テーブル21に載置されたラックLは、ラック送込機構21aによって、ラック搬送部23の右端の送込位置P1に搬送され、さらに、ラック搬送部23のベルト(図示せず)によって左方向に搬送される。その後、バーコードリーダB1の前方のバーコード読取位置P2に、ラックLの保持部が位置付けられると、所定の検出手段により、この保持部に検体容器Tが保持されているか否かが判定され、検体容器Tが保持されていれば、バーコードリーダB1により検体容器TのバーコードラベルT1から検体IDが読み取られる。また、バーコードリーダB1の前方に、ラックLのバーコードラベルL1が位置付けられると、バーコードリーダB1によりラックLのバーコードラベルL1からラックIDが読み取られる。
【0049】
こうして、バーコード情報が読み取られると、検体容器Tが、測定ユニット3の取込位置P3に位置付けられる。取込位置P3には、ハンド部31が、上下方向(Z軸方向)に移動可能となるように、測定ユニット3に設置されている。検体容器Tが取込位置P3に位置付けられると、ハンド部31によって検体容器Tが把持されて、上方向(Z軸正方向)に取り出される。ハンド部31は、検体容器Tを振り子状に移動させ、検体を攪拌する。このとき、容器セット部32が、取込位置P3の上方に移動される。攪拌終了後、ハンド部31は、下方向(Z軸負方向)に移動し、ハンド部31により把持されている容器が、容器セット部32にセットされる。
【0050】
その後、容器セット部32が容器搬送部33により、バーコード読取位置P4に移動さ
れ、バーコードリーダB2により、検体容器Tの確認とバーコード読み取りが行われる。その後、検体容器Tは、容器セット部32の移動に伴って、吸引位置P5に送られる。容器セット部32がピアサ34の真下位置の吸引位置P5に位置付けられると、ピアサ34が下方向に移動され、吸引位置P5に位置付けられている検体容器Tから検体が吸引される。
【0051】
ピアサ34による検体の吸引が終わると、容器セット部32が前方に移動され、再び取込位置P3に位置付けられる。検体容器Tは、取込位置P3において、容器セット部32からハンド部31により上方向に取り出される。この状態で、容器セット部32が後方に移動される。そして、ハンド部31が下方向(Z軸負方向)に移動され、検体容器Tが、ラック搬送部23に位置付けられているラックLの元の保持部に戻される。その後、ラックLの後続の保持部の検体容器Tが測定ユニット3に供給される。ラックLの全ての容器の測定が完了すると、ラックLは、回収位置P6に位置付けられる。そして、ラックLは、ラック押出し機構23aによって、左テーブル22に排出される。
【0052】
図5は、搬送ユニット2と測定ユニット3の構成の概要を示す図である。
【0053】
搬送ユニット2は、駆動部201と、センサ部202と、バーコードリーダB1と、通信部203を備える。
【0054】
駆動部201は、搬送ユニット2内でラックLを搬送するための機構を含み、センサ部202は、搬送ユニット2の搬送経路上の所定の位置においてラックLを検出するためのセンサを含む。バーコードリーダB1は、ラックLと検体容器Tにそれぞれ貼付されたバーコードラベルを読み取る。通信部203は、情報処理ユニット4と通信可能に接続されている。搬送ユニット2内の各部は、通信部203を介して、情報処理ユニット4により制御される。また、搬送ユニット2内の各部から出力される信号は、通信部203を介して情報処理ユニット4に送信される。
【0055】
測定ユニット3は、吸引部301と、試料調製部302と、検出部303と、駆動部304と、センサ部305と、バーコードリーダB2と、通信部306を備える。
【0056】
図6は、測定ユニット3の流体回路の概要を示す図である。
【0057】
吸引部301は、測定ユニット3内に搬送された検体容器Tに収容されている検体を吸引するピアサ34と、ピアサ34に負圧を与えるシリンジポンプSPを含んでいる。試料調製部302は、検体と試薬を混合、攪拌するための反応チャンバMC1、MC2、MC3を備えている。なお、図6には、反応チャンバMC2が一つだけ示されているが、実際には、4つの反応チャンバMC2が設けられており、検体と混合される試薬に応じて、何れかの反応チャンバMC2が用いられる。
【0058】
検出部303は、赤血球や血小板を検出するための電気抵抗式検出器DC1(シースフローDC検出法に基づく検出部)と、白血球や好中球等を検出するための光学式検出器DC2(光学式フローサイトメトリー法に基づく検出部)と、ヘモグロビンを検出するための光学式検出器DC3(SLSヘモグロビン法に基づく検出部)を備えている。検出器DC1〜DC3には、それぞれ、反応チャンバMC1〜MC3によって調製された試料が送られる。また、測定ユニット3は、廃液を収容する廃液チャンバWCを備えている。
【0059】
電位抵抗式検出器DC1は、フローサイトメータを流れる検体に電圧を印加したときの電圧信号の変化を血球の特徴量として検出する。光学式検出器DC2は、フローサイトメータを流れる検体にレーザ光を照射したときに生じる散乱光と蛍光の受光光量を血球の特
徴量として検出する。光学式検出器DC3は、測定容器に吐出・収容された検体にLEDから光を照射したときの受光光量(吸光度)を血球の特徴量として検出する。
【0060】
検体を測定する場合、吸引部301は、シリンジポンプSPによってピアサ34に負圧を与えることにより、ピアサ34を介して検体を吸引し、反応チャンバMC1、MC2、MC3のそれぞれに検体を吐出する。試料調製部302は、反応チャンバMC1、MC2、MC3内で、検体と試薬とを混合攪拌し、測定用の試料を調製する。反応チャンバMC1で調製された試料は、流路を介して電気抵抗式検出器DC1に送られ、反応チャンバMC2で調製された試料は流路を介して光学式検出器DC2に送られ、反応チャンバMC3で調製された試料は流路を介して光学式検出器DC3に送られる。
【0061】
検出部303は、電気抵抗式検出器DC1によって検出された電気信号を検体のデータとして取得する。また、光学式検出器DC2によって検出された信号(側方蛍光信号、前方散乱光信号、側方散乱光信号)を検体のデータとして取得する。さらに、検出部303は、光学式検出器DC3によって検出された信号を検体のデータとして取得する。検出部303を通過した試料は、流路を介して廃液チャンバWCに送られる。
【0062】
図5に戻り、駆動部304は、測定ユニット3内で検体容器Tを搬送するための機構を含んでいる。センサ部305は、測定ユニット3内の搬送経路上の所定の位置において検体容器Tを検出するためのセンサを含んでいる。バーコードリーダB2は、測定ユニット3内に搬送された検体容器Tに貼付されたバーコードラベルを読み取る。
【0063】
図7は、情報処理ユニット4と検査室ホスト10の構成の概要を示す図である。
【0064】
情報処理ユニット4は、パーソナルコンピュータからなり、本体40と、入力部41と、表示部42から構成されている。本体40は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、ハードディスク404と、読出装置405と、入出力インターフェース406と、画像出力インターフェース407と、通信インターフェース408を有する。
【0065】
CPU401は、ROM402に記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM403にロードされたコンピュータプログラムを実行する。RAM403は、ROM402およびハードディスク404に記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、RAM403は、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU401の作業領域としても利用される。
【0066】
ハードディスク404には、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムなど、CPU401に実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。すなわち、ハードディスク404には、測定ユニット3から送信された検体のデータを解析して赤血球数、白血球数等の測定結果を生成し、生成した測定結果に基づいて表示部42に表示を行うプログラム等がインストールされている。
【0067】
また、ハードディスク404には、ワークリストと、測定結果データベースが格納されている。ワークリストと、測定結果データベースについては、追って、図9および図10を参照して説明する。さらに、ハードディスク404には、各検体に対する測定項目を設定するためのプログラムがインストールされている。
【0068】
読出装置405は、CDドライブまたはDVDドライブ等によって構成されており、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムおよびデータを読み出すことができる。入出力インターフェース406には、マウスやキーボードからなる入力部41が接続されてお
り、ユーザが入力部41を使用することにより、情報処理ユニット4に指示およびデータが入力される。画像出力インターフェース407は、ディスプレイ等で構成された表示部42に接続されており、画像データに応じた映像信号を、表示部42に出力する。
【0069】
表示部42は、入力された映像信号をもとに、画像を表示する。表示部42には、各種プログラム画面が表示される。また、情報処理ユニット4は、通信インターフェース408により、搬送ユニット2および測定ユニット3と、検査室ホスト10に対してデータの送受信が可能となっている。
【0070】
検査室ホスト10は、情報処理ユニット4と同様、パーソナルコンピュータからなり、本体11と、入力部12と、表示部13から構成されている。本体11は、情報処理ユニット4を同様、CPU101と、ROM102と、RAM103と、ハードディスク104と、読出装置105と、入出力インターフェース106と、画像出力インターフェース107と、通信インターフェース108を有する。
【0071】
ハードディスク104には、CPU401に実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。また、ハードディスク104には、病院ホスト40から受信した測定オーダが登録されるデータベースと、情報処理ユニット4から受信した測定結果に基づいて再検の要否を判定し、再検の測定オーダを決定する再検ルールが格納されている。また、検査室ホスト10は、通信インターフェース108により、情報処理ユニット4および病院ホスト40とデータの送受信が可能となっており、さらに、診療室ホスト20と採血室ホスト30と通信可能となっている。
【0072】
図8(a)は、検体分析装置1に設定可能な測定項目について説明する図である。なお、図8(a)に示された測定対象は、各チャンネルにおける代表的なものであり、これら以外の測定対象も含まれている。
【0073】
図8(a)には、測定対象となる血球と、各血球の検出に用いられる検出部と、各血球の検出に用いられる試薬が示されている。“測定対象”の欄に記載されている各血球を測定する場合、検体は、用いる試薬に対応する反応チャンバにおいて、“試薬”の欄に記載されている試薬と混合攪拌され、測定用の試料とされる。こうして調製された試料が、“検出部”の欄に記載された方式の検出部に送られ、血球の測定が行われる。“検出部”の欄に記載されたシースフローDC検出法、光学式フローサイトメトリー法およびSLSヘモグロビン法は、それぞれ、図6の電気抵抗式検出器MC1、光学式検出器MC2、光学式検出器MC3を表している。
【0074】
測定項目は、チャンネル単位で選択および設定が可能となっている。CBCチャンネルには、測定対象の血球として、WBC(白血球)と、RBC(赤血球)と、PLT(血小板)と、HBC(ヘモグロビン)が含まれている。RBCおよびPLTの測定では、検体が希釈液と混合され、測定には電気抵抗式検出器MC1が用いられる。HBCの測定では、検体がHBC用の溶血剤と混合され、測定には光学式検出器MC3が用いられる。WBCの測定では、検体がWBC用染色試薬および溶血剤と混合され、測定には光学式検出器MC2が用いられる。
【0075】
DIFFチャンネルには、測定対象の血球として、WBC(白血球)と、NEUT(好中球)と、LYMPH(リンパ球)と、EO(好酸球)と、BASO(好塩基球)と、MONO(単球)が含まれている。これら各血球の測定では、検体がDIFF用の染色試薬および溶血剤と混合され、測定には光学式検出器MC2が用いられる。RETチャンネルには、測定対象として、RET(網赤血球)のみが含まれる。RETの測定では、検体が
RET用の染色試薬および希釈液と混合され、測定には光学式検出器MC2が用いられる。PLT−Fチャンネルには、測定対象として、PLTが含まれる。CBCチャンネルの場合と異なりPLT-Fチャンネルでは、検体がPLT用の染色試薬および希釈液と混合
され、測定には光学式検出器MC2が用いられる。
【0076】
WPCチャンネルでは、血球は計数されず、前方散乱光の強度と側方蛍光の強度を座標軸とするスキャッタグラムにおける血球の分布状態から、Abnormal Lymph(異常リンパ球)やBlast(異常芽球)の出現のフラグが取得される。これらのフラグは、DIFFチャンネルの測定においても取得可能であるが、WPCチャンネルの測定では、DIFFチャンネルで用いる染色試料と異なる染色試料を用いることによって、フラグの精度が高められる。WPCチャンネルの測定では、検体がWPC用の染色試薬および溶血剤と混合され、測定に光学式検出器MC2が用いられる。
【0077】
上記のように、測定項目とは、測定対象と、測定に用いる検出部および試薬の組合せによって、測定の内容を規定するものである。図8の場合、“測定対象”の各欄に記載された血球と、各血球の測定に用いる検出部および試薬の組合せが測定項目となる。したがって、CBCチャンネルのPLTとPLT−FチャンネルのPLTは、測定対象の血球が同じであるが、測定に用いる試薬と検出部が互いに相違するため、互いに別の測定項目である。同様に、CBCチャンネルのWBCとDIFFチャンネルのWBCも、測定に用いる試薬が相違するため、互いに別の測定項目である。
【0078】
図6の反応チャンバMC1は、CBCチャンネルのRBCとPLTの測定用に用いられる。また、反応チャンバMC3は、CBCチャンネルのHGBの測定用に用いられる。4つの反応チャンバMC2のうち、一つは、CBCチャンネルのWBCの測定用に用いられ、一つは、DIFFチャンネルの血球の測定用に用いられ、一つは、WPCチャンネルの測定用に用いられ、残り一つは、RETチャンネルとPLT−Fチャンネルの測定に用いられる。RETチャンネルの測定とPLT−Fチャンネルの測定では、検体と、PLT用の染色試薬および希釈液とを反応チャンバMC2で混合攪拌してPLT−Fチャンネルの測定が行われた後、当該反応チャンバMC2内の試料を廃液し、その後、検体と、RET用の染色試薬および希釈液とを同じ反応チャンバMC2で混合攪拌してRETチャンネルの測定が行われる。
【0079】
図8(b)は、測定項目の組合せ方法を示す図である。
【0080】
上記のとおり、測定項目は、チャンネル単位で選択、設定が可能である。ここで、CBCチャンネルの選択は必須であり、CBCチャンネルの測定項目は、如何なる場合も、必ず設定される。すなわち、CBCチャンネルの測定項目は、必須の基本項目となっており、CBCチャンネル単独またはCBCチャンネルに他のチャンネルを組み合わせることにより、測定項目が設定される。CBCチャンネル以外のチャンネルは、単独では選択、設定できないが、一つまたは複数を任意に選択して、CBCチャンネルに追加することができる。
【0081】
図9(a)は、情報処理ユニット4に保持されるワークリストの構成を示す図である。
【0082】
図9(a)を参照して、ワークリストは、ラックL上の検体の保持位置と、各保持位置に保持された検体の検体IDと、各検体を採取した患者の患者IDと、各保持位置に保持された検体に対する測定項目と、各検体の測定状況と、測定項目がワークリストに登録された日時とを対応付けたリストである。上記のように測定項目はチャンネル単位で選択可能なため、図9(a)の測定項目には、チャンネルが格納されている。検体リストは、ラックL毎に構成され、図4のバーコードユニットB1により各検体容器Tのバーコードラ
ベルT1から検体IDが読み取られることにより生成される。ワークリストには、図9(a)に示された項目以外の項目がさらに含まれても良い。なお、ワークリストに対する各データの登録手順については、追って、図11を参照して説明する。
【0083】
図10(a)は、情報処理ユニット4に保持される測定結果データベースの構成を示す図である。
【0084】
図10(a)を参照して、測定結果データベースは、シーケンス番号毎に、患者IDと、検体IDと、測定日と、測定時間と、測定項目と、再検フラグと、測定データとを対応付けたリストである。測定結果データベースには、図10(a)に示された項目以外の項目がさらに含まれても良い。
【0085】
測定ユニット3において、一つの検体に対する測定が終了すると、測定結果データベースに、一行分のデータが追加される。すなわち、一つの検体に対する測定が終了すると、シーケンス番号を一つ増加させて一行分の格納領域が準備され、この領域に、当該検体を採取した患者の患者IDと、当該検体の検体IDと、当該検体に対する測定を行った測定日および測定時間と、当該検体に対する測定項目と、当該検体に対する測定によって得られた測定データが格納される。また、当該検体に対する測定が再検による測定の場合、再検フラグの領域に1が格納され、再検による測定ではない場合、再検フラグの領域に0が格納される。
【0086】
測定結果データベースに格納可能な検体数までデータが格納された状態で、新たな測定結果が得られると、最も古い測定結果が消去され、新たな測定結果の格納領域が設けられる。こうして、測定結果データベースには、測定結果の履歴が、患者IDに対応づけて保持される。
【0087】
本実施の形態では、患者に対する診断時に医師や検査技師等によって登録された測定項目が、情報処理ユニット4において、測定結果データベースに格納された当該患者の過去の測定結果に基づいて、再設定される。そして、再設定された測定項目に従って、当該患者から採取した検体に対する測定が行われる。かかる測定項目の再設定処理は、予め、ユーザにより、かかる再設定処理を有効とする設定が情報処理ユニット4に行われたことにより、有効とされる。また、かかる再設定処理における測定項目の再設定方法を、ユーザにおいて選べるようになっている。
【0088】
図10(b)は、測定項目の再設定処理の内容を設定するための設定画面を示す図である。なお、図10(b)において、各チェックボックスの左上には、各チェックボックスを特定するための記号C1〜C8が付記され、また、各入力領域には、各入力領域を特定するためも記号R1、R2が付記されているが、これらの記号は、説明の便宜上付されたものであって画面上には表示されない。この画面は、情報処理ユニット4に対する入力操作に応じて、情報処理ユニット4の表示部42に表示される。
【0089】
設定項目の再設定処理を有効とする場合、ユーザは、チェックボックスC1をチェックする。チェックボックスC1にチェックすると、ユーザは、測定項目の再設定処理として、チェックボックスC2〜C4に対応づけられた3つのモードの何れか一つを選択することができる。
【0090】
チェックボックスC2が選択されると、今回の測定において医師等によって入力設定された測定項目と、当該患者の過去の測定結果における測定項目のうち項目数が多い方が、今回の測定における測定項目に設定される。チェックボックスC3が選択されると、当該患者の過去の測定結果における測定データを現時点の再検ルールに適用して得られる測定
項目が、今回の測定における測定項目に再設定される。この場合、当該患者の過去の測定結果における測定データを現時点の再検ルールに適用しても再検が不要であると判定されると、測定項目の再設定は行われず、今回の診察において医師等により設定された測定項目に従って測定が行われる。
【0091】
チェックボックスC4が選択されると、当該患者の過去の測定結果における測定データのうち、最新かつ再検の測定結果における測定項目が、今回の測定における測定項目に再設定される。この場合、当該患者の過去の測定結果に再検の測定結果が無いと、測定項目の再設定は行われず、今回の診察において医師等により設定された測定項目に従って測定が行われる。
【0092】
さらに、チェックボックスC3、C4の何れかを選択した場合、チェックボックスC5がチェック可能となり、ユーザは、チェックボックスC5をチェックすることにより、過去の測定結果の探索期間を指定することができる。この場合、ユーザは、現時点から領域R1に入力した日数だけ前までの期間を、過去の測定結果の探索期間に設定することができる。たとえば、チェックボックスC4、C5がチェックされ、領域R1に10が入力されると、現時点から10日前までの当該患者の測定結果を対象に、測定結果データベースから、最新かつ再検の測定結果が抽出される。なお、チェックボックスC4はチェックされたが、チェックボックスC5がチェックされなかった場合、測定結果データベースに格納された当該患者の全ての測定結果を対象に、最新かつ再検の測定結果が抽出される。
【0093】
また、チェックボックスC2を選択した場合、ユーザは、今回入力設定された測定項目と比較される過去の測定結果の抽出条件として、チェックボックスC6、C7に対応づけられた2つの条件のうち何れか一方を選択することができる。チェックボックスC6が選択されると、当該患者の最新の測定結果が抽出される。この場合、測定結果データベース中に、当該患者の測定結果として再検の測定結果が含まれていても、この測定結果より新しい初検の測定結果が当該患者の測定結果として含まれていれば、初検の測定結果が比較対象として抽出され、当該初検の測定項目が、今回入力設定された測定項目と比較される。一方、チェックボックスC7が選択されると、当該患者の最新かつ再検の測定結果が抽出される。この場合、測定結果データベース中に、当該患者の測定結果として再検の測定結果と初検の測定結果が含まれており、このうち、再検の測定結果の方が古いような場合にも、再検の測定結果が比較対象として抽出され、再検の測定結果の測定項目が、今回入力設定された測定項目と比較される。
【0094】
また、チェックボックスC6、C7の何れかを選択した場合、ユーザは、チェックボックスC8をチェックすることにより、過去の測定結果の探索期間を指定することができる。チェックボックスC8の機能は、チェックボックスC5の機能と同じである。すなわち、ユーザは、現時点から領域R2に入力した日数だけ前までの期間を、過去の測定結果の探索期間に設定することができる。
【0095】
図11(a)、(b)は、測定項目の設定処理を示すフローチャートである。図11(a)の処理は、情報処理ユニット4のCPU401によって行われ、図11(b)の処理は、検査室ホスト10のCPU101によって行われる。
【0096】
図11(a)を参照して、ラックLが右テーブル21(図4参照)にセットされ、バーコード読取位置P2(図4参照)に検体容器Tが搬送されると、CPU401は、バーコードリーダB1により、検体容器TのバーコードラベルT1から検体IDが読み取り(S101)、読み取った検体IDを、ワークリスト中の当該検体容器Tの保持位置に対応付けて、ワークリストに登録する(S102)。かかる登録処理は、ラックLに保持された全ての検体容器Tに対して行われる。次に、CPU401は、ワークリストに登録した検
体IDを検査室ホスト10に送信し、各検体に対して入力設定された測定オーダ(測定項目)と各検体の患者IDを検査室ホスト10に問い合わせる(S103)。
【0097】
図11(b)を参照して、情報処理ユニット4から測定オーダと患者IDの問合せを受けると(S11:YES)、検査室ホスト10のCPU101は、各検体に対応する患者IDを病院ホスト40から取得し(S12)、さらに、自身のデータベースから、各検体に対応する測定オーダを読み出す(S13)。そして、検査室ホスト10は、読み出した測定オーダを患者IDとともに、情報処理ユニット4に送信する(S14)。
【0098】
図11(a)を参照して、各検体に対する測定オーダと患者IDを検査室ホスト10から取得すると(S104:YES)、CPU401は、取得した測定オーダ中の測定項目(以下、「入力測定項目」という)と患者IDを、検体IDに対応付けて、ワークリストに登録する(S105)。これにより、たとえば、図9(a)に示すように、ワークリスト中の対応する項目にデータが格納される。登録日時の項目には、各検体IDに対応付けて入力測定項目と患者IDが登録されたタイミングの日時が格納される。また、測定状況は、何れも、未測定とされる。
【0099】
こうして、ワークリストに対する登録が完了すると、CPU401は、図10(b)に示す再設定画面により、既に、再設定処理が有効化されているか否かを判定する(S106)。再設定処理が有効でないと(S106:NO)、CPU401は、上記ステップS105においてワークリストに登録された入力測定項目に従って、各検体に対する測定・分析を実行する(S109)。
【0100】
一方、再設定処理が有効であると(S106:YES)、CPU401は、図10(b)のチェックボックスC2〜C4の何れが選択されているかに応じて、ワークリスト内の入力測定項目を再設定するための測定項目(以下、「修正測定項目」という)を、測定結果データベースに格納された測定結果に基づき取得する(S107:修正測定項目取得処理)。修正測定項目の取得は、ワークリストに登録された各検体について行われる。さらに、CPU401は、これらチェックボックスC2〜C4の何れが選択されているかに応じて、ワークリストに登録されている入力測定項目を修正測定項目に置き換える処理を実行する(S108:測定項目修正処理)。この処理も、ワークリストに登録された各検体について行われる。
【0101】
こうして、ワークリストに登録された入力測定項目を修正測定項目に置き換えた後、CPU401は、ワークリストに再設定された修正測定項目に従って、各検体に対する測定・分析を実行する(S109)。そして、各検体に対する測定が終了すると、CPU401は、その測定結果を、測定結果データベースに格納する(S110)。さらに、CPU401は、今回の測定結果に基づく再検処理を実行する(S111)。再検が必要な場合、再検処理において、再検による項目に従って測定・分析が行われる。こうして、ラックLに保持された全ての検体について再検処理が行われると、CPU401は、当該ラックLに対する処理を終了し、ステップS101に戻って、次のラックLの到着を待つ。
【0102】
図12(a)、(b)および図13(a)、(b)は、図11(a)のステップS107において実行される修正測定項目取得処理を示すフローチャートである。図12(a)は、図10(b)の設定画面において、チェックボックスC1、C2、C6が選択されたときに実行される処理であり、図12(b)は、図10(b)の設定画面において、チェックボックスC1、C2、C7またはチェックボックスC1、C4が選択されたときに実行される処理であり、図13(a)、(b)は、図10(b)の設定画面において、チェックボックスC1、C3が選択されたときに実行される処理である。図12(a)、図12(b)および図13(a)、(b)の処理は、ワークリストに登録された全ての検体に
ついて行われる。
【0103】
図10(b)の設定画面において、チェックボックスC1、C2、C6が選択されると、修正測定項目は、当該患者の過去の測定結果のうち、最新の測定結果における測定項目とされる。したがって、図12(a)の処理では、当該患者の過去の測定結果のうち、最新の測定結果における測定項目が、修正測定項目として取得される。
【0104】
図12(a)を参照して、CPU401は、測定結果データベースに格納されている測定結果のうち、ワークリスト中の患者IDに対応する測定結果を参照し(S201)、参照した測定結果中に、設定時間前までの測定結果が存在するかを判定する(S202)。具体的には、CPU401は、測定対象の検体の検体IDに対応する患者IDをワークリストから抽出し、抽出した患者IDと測定結果データベース中の患者IDとを比較し、両者が一致する測定結果を、抽出候補の測定結果とする。そして、CPU401は、抽出候補の測定結果の測定日と現時点の日付とを比較し、測定日が現時点の日付から設定時間前までの期間に含まれる測定結果が、抽出候補の測定結果中に含まれているかを判定する。
【0105】
ここで、設定時間は、図10(b)の領域R2に入力された日数である。チェックボックスC8がチェックされていない場合、図12(a)のステップS202の設定時間は無限大となり、ステップS202では、単に、測定結果データベース中に、当該患者の測定結果が含まれているかが判定される。
【0106】
ステップS202の判定がNOであると、CPU401は、当該検体について修正測定項目を取得できなかったとして、修正測定項目取得処理を終了する。他方、ステップS202の判定がYESであると、CPU401は、測定日が現時点の日付から設定時間前までの期間に含まれる測定結果を抽出候補の測定結果から抽出する(S203)。そして、CPU401は、抽出した測定結果のうち最新の測定結果の測定項目を、当該検体に対する修正測定項目として取得し(S204)、修正測定項目取得処理を終了する。上記のとおり、ステップS204では、再検と初検とに拘わらず最新の測定結果が抽出される。
【0107】
次に、図10(b)の設定画面において、チェックボックスC1、C4またはチェックボックスC1、C2、C7が選択されると、修正測定項目は、当該患者の過去の測定結果のうち、最新かつ再検の測定結果における測定項目とされる。したがって、図12(b)の処理では、当該患者の過去の測定結果のうち、最新かつ再検の測定結果における測定項目が、修正測定項目として取得される。
【0108】
図12(b)を参照して、CPU401は、測定結果データベースに格納されている測定結果のうち、ワークリスト中の患者IDに対応する測定結果を参照し(S211)、参照した測定結果中に、再検の測定結果が存在するかを判定する(S212)。具体的には、CPU401は、測定対象の検体の検体IDに対応する患者IDをワークリストから抽出し、抽出した患者IDと測定結果データベース中の患者IDとを比較し、両者が一致する測定結果を、第1抽出候補の測定結果とする。そして、CPU401は、第1抽出候補の測定結果の再検フラグを参照し、再検フラグが1である測定結果が、第1抽出候補の測定結果中に含まれているかを判定する。
【0109】
第1抽出候補の測定結果中に再検の測定結果が含まれていなければ(S212:NO)、CPU410は、当該検体について修正測定項目を取得できなかったとして、修正測定項目取得処理を終了する。他方、ステップS212の判定がYESであると、CPU401は、第1抽出候補の測定結果のうち再検フラグが1である測定結果を第2抽出候補の測定結果として抽出し、第2抽出候補の測定結果中に、設定時間前までの測定結果が存在するかを判定する(S213)。ステップS213における時間に関する判定は、図12
a)のステップS202と同様にして行われる。
【0110】
なお、ここでの設定時間は、図10(b)の領域R1または領域R2に入力された日数である。チェックボックスC5、C8がチェックされていない場合、図12(b)のステップS213では、単に、第2抽出候補の測定結果中に、当該患者の測定結果が含まれているかが判定される。
【0111】
ステップS213の判定がNOであると、CPU401は、当該検体について修正測定項目を取得できなかったとして、修正測定項目取得処理を終了する。他方、ステップS213の判定がYESであると、CPU401は、測定日が現時点の日付から設定時間前までの期間に含まれる測定結果を第2抽出候補の測定結果から抽出する(S214)。そして、CPU401は、抽出した測定結果のうち最新の測定結果の測定項目を、当該検体に対する修正測定項目として取得し(S215)、修正測定項目取得処理を終了する。
【0112】
図10(b)の設定画面において、チェックボックスC1、C3が選択されると、修正測定項目は、当該患者の過去の測定結果のうち、最新かつ初検の測定結果における測定データを、現時点の再検ルールに適用して取得される。したがって、図13(a)の処理では、当該患者の過去の測定結果のうち、最新かつ初検の測定結果の測定データを、現時点の再検ルールに適用することによって、修正測定項目が取得される。
【0113】
図13(a)を参照して、CPU401は、測定結果データベースに格納されている測定結果のうち、ワークリストに登録された当該患者の患者IDに対応する測定結果を参照し(S221)、当該患者の測定結果中に、設定時間前までの測定結果が存在するかを判定する(S222)。ステップS221、222の処理は、図12(a)のステップS201、202の処理と同じである。
【0114】
ここで、設定時間は、図10(b)の領域R1に入力された日数である。チェックボックスC5がチェックされていない場合、ステップS222では、単に、測定結果データベース中に、当該患者の測定結果が含まれているかが判定される。
【0115】
ステップS222の判定がNOであると、CPU401は、当該検体について修正測定項目を取得できなかったとして、修正測定項目取得処理を終了する。他方、ステップS222の判定がYESであると、CPU401は、測定日が現時点の日付から設定時間前までの期間に含まれる測定結果をのうち初検の測定結果を抽出する(S223)。CPU401は、初検か否かの判定を、測定結果データベースの再検フラグが0であるか否かによって行う。そして、CPU401は、抽出した測定結果のうち最新の測定結果の測定データを測定結果データベースから読み出し(S224)、読み出した測定データを当該検体の検体IDとともに検査室ホスト10に送信して、当該測定データの対する再検要否の問合せを行う(S225)。
【0116】
図13(b)は、再検要否の問合せを受け取ったときの検室ホスト10における処理を示すフローチャートである。
【0117】
検査室ホスト10のCPU101は、検体分析装置1から再検要否の問合せを受けると(S21:TES)、受信した測定データを、ハードディスク104に格納された再検ルールに適用し(S22)、再検要否の判定と再検時の測定オーダの取得を行う(S23)。再検ルールは、条件文と結果文からなっており、測定データが条件文に記述された条件を満たすときに、結果文に記述された測定オーダ(測定項目)が取得されるものとなっている。測定データが条件文に記述された条件を満たさなければ、再検は不要とされる。CPU101は、取得した再検要否結果と測定オーダを、検体IDとともに、検体分析装置
1に送信する(S24)。
【0118】
図13(a)に戻り、検体分析装置1のCPU401は、検査室ホスト10から、再検要否結果と測定オーダ(測定項目)を受信すると(S226:YES)、受信した再検要否結果から再検が必要であるかを判定する(S227)。再検が不要である場合(S227:NO)、CPU401は、当該検体について修正測定項目を取得できなかったとして、修正測定項目取得処理を終了する。他方、再検が必要であると(S227:YES)、CPU401は、検査室ホスト10から受信した再検の測定オーダ中に含まれる測定項目を、当該検体に対する修正測定項目として取得し(S228)、修正測定項目取得処理を終了する。
【0119】
図14(a)、(b)は、図11(a)のステップS108において実行される測定項目修正処理を示すフローチャートである。図14(a)は、図10(b)の設定画面において、チェックボックスC3、C4の何れかが選択されたときに実行される処理であり、図14(b)は、図10(b)の設定画面において、チェックボックスC2が選択されたときに実行される処理である。図14(a)、(b)の処理は、ワークリストに登録された全ての検体について行われる。
【0120】
図10(b)の設定画面において、チェックボックスC3、C4の何れかが選択された場合には、入力測定項目に代えて修正測定項目が当該検体の測定に用いられる。したがって、図14(a)の処理では、ワークリストに登録済みの入力測定項目を修正測定項目に置き換える処理が行われる。
【0121】
図14(a)を参照して、CPU401は、ワークリストに登録された測定対象の検体について修正測定項目を取得したか否かを判定する(S301)。修正測定項目を取得しなかった場合(S301:NO)、CPU401は、ワークリストに登録された当該検体に対する入力測定項目を再設定せずに測定項目修正処理を終了する。この場合、当該検体については、図11(a)のステップS109において、入力測定項目に従った測定、分析が行われる。他方、修正測定項目を取得した場合(S301:YES)、CPU401は、ワークリストに登録された当該検体に対する入力測定項目を、取得した修正測定項目に置き換える(S302)。この場合、当該検体については、図11(a)のステップS109において、修正測定項目に従った測定、分析が行われる。
【0122】
また、図10(b)の設定画面において、チェックボックスC2が選択された場合には、入力測定項目と修正測定項目のうち測定項目は多い方が当該検体の測定に用いられる。したがって、図14(b)の処理では、ワークリストに登録済みの入力測定項目と修正測定項目とを比較して測定項目を決定する処理が行われる。
【0123】
図14(b)を参照して、CPU401は、ワークリストに登録された測定対象の検体について修正測定項目を取得したか否かを判定する(S311)。修正測定項目を取得しなかった場合(S311:NO)、CPU401は、ワークリストに登録された当該検体に対する入力測定項目を再設定せずに測定項目修正処理を終了する。この場合、当該検体については、図11(a)のステップS109において、入力測定項目に従った測定、分析が行われる。
【0124】
他方、修正測定項目を取得した場合(S311:YES)、CPU401は、ワークリストに登録された当該検体に対する入力測定項目の数と、上記の処理で取得した修正測定項目の数とを比較し、修正測定項目の方が測定項目の数が多い場合に(S312:YES)、ワーキングリストに登録されている入力測定項目を修正測定項目に置き換える(S313)。この場合、当該検体については、図11(a)のステップS109において、修
正測定項目に従った測定、分析が行われる。他方、修正測定項目の数が入力測定項目の数よりも多くなければ(S312:NO)、CPU401は、ワークリストに登録された当該検体に対する入力測定項目を再設定せずに測定項目修正処理を終了する。
【0125】
図8を参照して、たとえば、当該検体に対する入力測定項目がCBC+DIFFチャンネルであり、上記の処理により取得された修正測定項目がCBC+DIFF+RETチャンネルの場合、修正測定項目の数が入力測定項目の数よりも多いので、ワークリストに登録された入力測定項目が、修正測定項目に置き換えられる。この場合、当該検体は、CBC+DIFF+RETチャンネルの測定項目について、測定が行われる。他方、当該検体に対する入力測定項目がCBC+DIFF+RET+PLT−F+WPCチャンネルであり、上記の処理により取得された修正測定項目がCBC+RET+PLT−F+WPCチャンネルの場合、修正測定項目の数が入力測定項目の数よりも少ないので、ワークリストに登録された入力測定項目は、修正測定項目に置き換えられない。この場合、当該検体は、CBC+DIFF+RET+PLT−F+WPCチャンネルの測定項目について、測定が行われる。
【0126】
図14(a)または図14(b)の処理が実行されると、ワークリストは、たとえば、図9(a)の状態から、図9(b)の状態に再設定される。この場合、ラックLの保持位置2、6、9の検体について、修正測定項目が取得され、保持位置2、6、9の測定項目が修正測定項目に再設定されている。保持位置2、6、9の登録日時は、入力測定項目が修正測定項目に置き換えられた日時に変更される。こうして再設定されたワーキングリストに従って測定が行われると、保持位置2、6、9の検体については、修正測定項目に従った測定が行われ、その他の保持位置の検体については、入力測定項目に従った測定が行われる。
【0127】
図15は、図11のステップS111で行われる再検処理を示すフローチャートである。
【0128】
図11のステップS110の処理にて、各検体に対する測定データが取得されると、CPU401は、取得した測定データを当該検体の検体IDとともに検査室ホスト10に送信して、当該測定データの対する再検要否の問合せを行う(401)。これにより、検査室ホスト10において、図13(b)の処理が行われ、検査室ホスト10から検体分析装置1に、再検要否結果と測定オーダが送信される。
【0129】
CPU401は、検査室ホスト10から、再検要否結果と測定オーダを受信すると(S402:YES)、受信した再検要否結果から再検が必要であるかを判定する(S403)。再検が不要である場合(S403:NO)、CPU401は、処理を終了する。他方、再検が必要であると(S403:YES)、CPU401は、検査室ホスト10から受信した再検の測定オーダに従って、当該検体に対する測定・分析を行い(S404)、測定結果を測定結果データベースに格納する(S405)。この場合、この測定結果における再検フラグは1に設定される。この測定結果は、当該患者の次回の測定において参照される。
【0130】
以上、本実施の形態によれば、同じ患者の過去の測定結果が今回の測定における測定項目に反映されるため、当該患者にとって適正な測定項目について、検体に対する測定、分析が行われ得る。よって、より適正な分析結果を得ることができる。
【0131】
また、本実施の形態によれば、図10(b)の設定画面においてチェックボックスC4、C6、C7の何れかが選択されることにより、現時点に最も近い測定時の測定項目に基づいて今回の測定項目が設定されるため、当該検体に対してより適切な測定項目を設定す
ることができる。
【0132】
また、本実施の形態によれば、図10(b)の設定画面においてチェックボックスC4、C7の何れかが選択されることにより、過去に再検の測定があった場合には、その測定における測定項目に基づいて今回の測定項目が設定されるため、当該検体に対してさらに適切な測定項目を設定することができる。
【0133】
また、本実施の形態によれば、図10(b)の設定画面においてチェックボックスC3が選択されることにより、検査室ホスト10に保持された再検判定の測定ルールが前回の測定時から変更されたような場合に、前回の測定結果を新たな判定ルールに適用して再検の測定項目を取得することができ、取得した再検の測定項目を今回の測定項目に設定することができる。よって、当該検体に対して適切な測定項目を設定することができる。
【0134】
また、本実施の形態によれば、図10(b)の設定画面において、再設定処理を有効化するか無効化するかを、チェックボックスC1によって適宜選択できるため、ユーザは、過去の測定結果に基づく測定項目ではなく、実際に入力設定した測定項目によって測定・分析を行いたいような場合に、チェックボックスC1のチェックを外すことにより、再設定処理を無効化することができる。よって、ユーザの利便性を高めることができる。
【0135】
また、本実施の形態によれば、図10(b)の設定画面において、再設定処理の方法を、数種の選択肢の中から、適宜、選択・変更できるため、ユーザは、検体の測定頻度や患者の状況等に応じて、適宜、所望の再設定処理の方法を用いることができる。
【0136】
なお、患者の状態や検体の性状は、時の経過とともに変遷するため、現時点から大きく離れた過去の測定結果に基づく測定項目は、通常、現時点の測定には適さない。本実施の形態によれば、図10(b)の設定画面において、修正測定項目の時期的な取得範囲が現時点から所定時間前までに限られるため、過度に古い測定時の測定項目が今回の測定に反映されることを回避することができる。
【0137】
また、本実施の形態によれば、図10(b)の設定画面中の領域R1、R2に対する入力によって、修正測定項目の時期的な取得範囲が設定可能となっているため、ユーザは、たとえば患者の来訪頻度を考慮しつつ、修正測定項目の時期的な取得範囲を動的に変更できる。これにより、ユーザの利便性を高めることができる。
【0138】
また、本実施の形態によれば、図8(b)に示すように、測定項目の設定においてCBCチャンネルの測定項目の選択が必須となっているため、入力測定項目と修正測定項目の何れが当該検体の測定に適用されたとしても、通常取得されるべき必須の測定結果を、確実に取得することができる。
【0139】
<変更例1>
上記実施の形態では、情報処理ユニット4において、修正測定項目が取得されたが、検査室ホスト10において、修正測定項目が取得されても良い。この場合、測定結果データベースは、検査室ホスト10のハードディスク104に格納される。
【0140】
図16(a)は、この場合の情報処理ユニット4における処理を示すフローチャートである。図16(a)の処理では、再設定処理は行われず、単に、検査室ホスト10から取得した測定オーダ(測定項目)に従った測定、分析が行われる。また、測定結果は、検査室ホスト10側の測定結果データベースにおいて管理されるため、測定が行われると、その測定結果が情報処理ユニット4から検査室ホスト10に送信される。
【0141】
図16(a)を参照して、図11(a)のステップS101、S102と同様の処理により、ラックLに保持された各検体の検体IDがワークリストに登録されると、CPU401は、ワークリストに登録した検体IDを検査室ホスト10に送信し、各検体に対する測定オーダ(測定項目)を、検査室ホスト10に問い合わせる(S121)。その後、各検体に対する測定オーダを検査室ホスト10から取得すると(S122:YES)、CPU401は、取得した測定オーダ中の測定項目を、検体IDに対応付けて、ワークリストに登録する(S123)。こうして、ワークリストに対する登録が完了すると、CPU401は、ワークリストに登録された入力測定項目に従って、各検体に対する測定・分析を実行する(S109)。そして、各検体に対する測定が終了すると、CPU401は、その測定結果を、検体IDとともに、検査室ホスト10に送信する(S124)。送信された測定結果は、検査室ホスト10側の分析結果データベースに保持される。さらに、CPU401は、今回の測定結果に基づく再検処理を実行する(S125)。再検が必要な場合、再検処理において、再検による項目に従って測定・分析が行われる。
【0142】
図16(b)は、ステップS125で実行される再検処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、ステップS410のみが図15のフローチャートと相違している。すなわち、CPU401は、再検の測定を行うと、その測定結果を、検体IDとともに、検査室ホスト10に送信する(S410)。送信された測定結果は、検査室ホスト10側の分析結果データベースに保持される。このとき、当該測定結果の再検フラグが1に設定される。
【0143】
図17(a)は、検査室ホスト10における測定項目の設定処理を示す図である。
【0144】
検査室ホスト10のCPU101は、病院ホスト40から測定オーダと検体IDを取得すると(S31:YES)、取得した測定オーダと検体IDを、ハードディスク104内の測定オーダリストに登録する。測定オーダリストは、図9(a)に示すワークリストと同様の構成を含んでいる。次に、CPU101は、測定項目の再設定が有効化されているかを判定する(S33)。ここで、検査室ホスト10は、上記実施の形態と同様、図10(b)の設定画面によって、再設定処理の有効/無効と、再設定処理の内容が設定可能となっている。
【0145】
再設定処理が無効の場合(S33:NO)、CPU101は、当該検体IDに対する測定項目の設定を終了する。再設定処理が有効の場合(S33:YES)、CPU101は、図11(b)のS12と同様、病院ホスト40から、当該検体IDに対応する患者IDを取得し、取得した患者IDを測定オーダリストに登録する(S34)。その後、CPU101は、ハードディスク104に格納した測定結果データベースを参照し、修正測定項目取得処理(S35)と修正項目修正処理(S36)を実行する。修正測定項目取得処理(S35)と修正項目修正処理(S36)は、図11(a)のステップS107、S108と同様の処理である。すなわち、ステップS107、S108では、上記実施の形態と同様、図10(b)の設定画面による設定内容によって、図12図14の何れかの処理が行われる。なお、再検ルールは、検査室ホスト10側のハードディスク104に保持されているため、図13(a)のステップS225は省略され、代わりに、CPU101は、図13(b)のステップS22、S23を実行して再検の要否結果を取得する。
【0146】
図17(a)のステップS35、S36の処理により、測定オーダリストに登録された測定オーダ中の測定項目が、適宜、修正測定項目に置き換えられる。したがって、測定オーダリスト中の所定の検体に対する測定項目が修正測定項目に置き換えられた場合、図16(a)のステップS121において、当該検体に対する測定オーダの送信要求が検体分析装置1からなされると、修正測定項目を含む測定オーダが、検体分析装置1に送信される。
【0147】
図17(b)は、検査室ホスト10にて実行される測定オーダの送信処理を示すフローチャート、 図17(b)は、検査室ホスト10にて実行される測定結果の格納処理を示すフローチャートである。
【0148】
図17(b)を参照して、検査室ホスト10のCPU101は、検体分析装置1から、検体IDとともに測定オーダの送信要求を受信すると(S41:YES)、受信した検体IDに対応する測定オーダを、ハードディスク104に格納された測定オーダリストから取得し、取得した測定オーダを検体分析装置1に送信する。
【0149】
図17(b)を参照して、検査室ホスト10のCPU101は、検体分析装置1から、検体IDとともに測定結果を受信すると(S41:YES)、受信した検体IDに対応する患者IDを測定オーダリストから読み出し、読み出した患者IDと受信した測定結果を、ハードディスク104に保持された測定結果データベースに格納する(S52)。
【0150】
本変更例においても、上記実施の形態と同様、同じ患者の過去の測定結果が今回の測定における測定項目に反映されるため、当該患者にとって適正な測定項目について、検体に対する測定、分析が行われ得る。よって、より適正な分析結果を得ることができる。
【0151】
<変更例2>
上記実施の形態では、再検ルールが検査室ホスト10側に保持されたが、再検ルールが情報処理ユニット4のハードディスク404に保持されても良い。この場合、図13(a)の処理は、図18(a)のように修正される。図18(a)のフローチャートでは、図13(a)のステップS225が、ステップS230に変更されている。ステップS230では、図13(b)のステップS22、S23の処理が行われる。すなわち、CPU401は、ステップS224で取得した測定データを、ハードディスク404に格納された再検ルールに適用し、再検要否の判定結果と再検時の測定オーダの取得を行う。
【0152】
また、図11(a)のステップS111における再検処理は、図18(b)のように修正される。この場合、ステップS420において、CPU401は、図11のステップS109で取得した測定データを、ハードディスク404に格納された再検ルールに適用し、再検要否の判定結果と再検時の測定オーダの取得を行う。
【0153】
以上、本発明の実施の形態および変更例について説明したが、本発明の実施の形態はこれらに限定されるものではない。
【0154】
たとえば、上記実施の形態では、測定対象として血液を例示したが、尿についても測定対象とされ得る。すなわち、尿を検査する検体分析装置にも本発明を適用することができ、さらに、他の臨床検体を検査する臨床検体分析装置に本発明を適用することもできる。
【0155】
また、上記実施の形態では、再設定処理のルールとして、図10(b)の設定画面に記載されたルールが提示されたが、再設定処理のルールはこれに限られるものではなく、同じ患者の過去の測定結果が、今回の測定における測定項目に反映されれば、他のルールで有っても良い。また、図10(b)の設定画面に記載されたルールのうち、たとえば、チェックボックスC6の条件等、一部の条件が、設定画面から省略されても良い。また、修正測定項目の抽出範囲が、過去の測定結果として有用な再検の測定結果の範囲のみに制限されるよう、再検処理のルールが設定されても良い。ただし、この場合も、図10(b)のチェックボックスC3に対応づけられた再設定処理においては、当該患者の過去の測定結果のうち初検の測定結果が再検ルールに適用される必要がある。
【0156】
また、測定項目は、図8(a)に示したものに限られず、他の測定項目を追加し、あるいは、所定の測定項目が除かれても良い。また、ワークリストや測定結果データベースに含まれる項目も、図9(a)、図10(a)に示されたものに制限されず、測定項目の再設定処理を行える範囲で、種々、変更が可能である。
【0157】
また、検体IDの取得形態は、バーコードリーダによる読取の他、RFIDタグ等の他の記憶媒体から取得する形態であっても良い。さらに、ネットワークシステムの構成も、図1に示す構成に限られるものではなく、病院ホスト40が省略される等、他のシステム形態であっても良い。
【0158】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0159】
1 … 検体分析装置
3 … 測定ユニット
4 … 情報処理ユニット
41 … 入力部
42 … 表示部
401 … CPU
10 … 検査室ホスト
101 … CPU
B1 … バーコードリーダ
T1 … バーコードラベル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18