特許第5961668号(P5961668)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5961668
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】照明装置及びそれを用いた看板
(51)【国際特許分類】
   G09F 13/04 20060101AFI20160719BHJP
   F21V 23/06 20060101ALI20160719BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20160719BHJP
   F21Y 103/00 20160101ALN20160719BHJP
【FI】
   G09F13/04 D
   F21V23/06
   F21S2/00 482
   F21Y103:00
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-162542(P2014-162542)
(22)【出願日】2014年8月8日
(62)【分割の表示】特願2010-204984(P2010-204984)の分割
【原出願日】2010年9月14日
(65)【公開番号】特開2014-211655(P2014-211655A)
(43)【公開日】2014年11月13日
【審査請求日】2014年9月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】510248431
【氏名又は名称】有限会社サイン
(74)【代理人】
【識別番号】100121658
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 昌義
(72)【発明者】
【氏名】藤田 和利
【審査官】 藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−049256(JP,A)
【文献】 特開2006−133710(JP,A)
【文献】 特表昭60−501231(JP,A)
【文献】 特開2004−164907(JP,A)
【文献】 特開2007−240545(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 13/00−13/46
F21S 2/00
F21V 8/00
F21V 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の薄板及び前記一対の薄板の間に配置される複数の仕切り壁を有し、前記一対の薄板及び前記複数の仕切り壁により形成される細長の空隙を複数有する光透過性を有するプラスチック板と、
前記プラスチック板の前記細長の空隙に挿入される複数のEEFL管と、
前記複数のEEFL管のそれぞれの両端の電極に配置される複数の一対のコネクタと、
複数のコネクタを接続する電極と、
前記複数のコネクタを接続する電極に接続されるインバータと、
前記コネクタと前記複数のコネクタを接続する電極を一体に保持するコネクタ絶縁ケースと、を有し、
前記コネクタ絶縁ケースは断面がコの字状であって、前記プラスチック板に固定する留め部が形成され、
前記プラスチック板にも、前記コネクタ絶縁ケースの留め部と噛み合わされる留め部が配置されている平板照明装置。
【請求項2】
一対の薄板及び前記一対の薄板の間に配置される複数の仕切り壁を有し、前記一対の薄板及び前記複数の仕切り壁により形成される細長の空隙を複数有する光透過性を有するプラスチック板と、前記プラスチック板の前記細長の空隙に挿入される複数のEEFL管と、前記複数のEEFL管のそれぞれの両端の電極に配置される複数の一対のコネクタと、複数のコネクタを接続する電極と、前記複数のコネクタを接続する電極に接続されるインバータと、前記コネクタと前記複数のコネクタを接続する電極を一体に保持するコネクタ絶縁ケースと、を有し、前記コネクタ絶縁ケースは断面がコの字状であって、前記プラスチック板に固定する留め部が形成され、前記プラスチック板にも、前記コネクタ絶縁ケースの留め部と噛み合わされる留め部が配置されている平板照明装置と、
前記平板照明装置を保持する背面板及び枠部材を有し、
前記枠部材と前記背面板の間に前記複数の一対のコネクタ及び前記複数のコネクタを接続する電極及び前記インバータを配置する看板
【請求項3】
前記平板照明装置の前記枠部材側表面に、光拡散シートを有する請求項記載の看板。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置及びそれを用いた看板に関し、より詳細には壁掛看板及びそれに用いられる証明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
看板は、一般に広告宣伝において用いられるものであり、立看板、屋上看板等様々な種類が存在し、特に、駅等人通りの多い壁等に掲げる壁掛看板は、人の興味を惹く効果的な看板の一つである。
【0003】
ところで壁掛看板では一般に、薄い板状で形成され広告等が記載された看板部材と、この看板部材の背面に配置される照明装置と、この照明装置、看板部材とを収納する背面板及び枠部材とを有して構成されており、照明装置としては複数の蛍光灯を照明装置として背面に配置している例がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記蛍光灯は一般に太く、これを収納するために壁掛看板全体の厚さを厚くしなければならない。更に、蛍光灯の光は線状であるため、面状の看板部材にこの線状の光が縞として見えないよう、看板部材と照明装置との間の距離を十分とらなければならず、更に厚くなってしまうといった課題がある。
【0005】
そこで本発明は、上記課題を解決し、より薄く形成することのできる壁掛看板及びそれに用いられる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する本発明の一の観点に係る平板照明装置は、一対の薄板及び一対の薄板の間に配置される複数の仕切り壁を有し、この一対の薄板及び複数の仕切り壁により形成される細長の空隙を複数有する光透過性を有するプラスチック板と、プラスチック板の細長の空隙に挿入される複数のEEFL管と、複数のEEFL管のそれぞれの両端の電極に配置される複数の一対のコネクタと、複数のコネクタを接続する電極と、電極に接続されるインバータと、を有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の他の一観点に係る看板は、上記平板照明装置と、この平板照明装置を保持する背面板及び枠部材を有し、枠部材と背面板の間に複数の一対のコネクタ及び電極及び前記インバータを配置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上本発明により、より薄く形成することのできる壁掛看板及びそれに用いられる照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る看板の概略平面図である。
図2】実施形態に係る看板の概略断面図(図1のA−A断面)である。
図3】実施形態に係る照明装置の概略平面図である。
図4】実施形態に係る照明装置の概略断面図である。
図5】実施形態に係るプラスチック板の概略斜視図である。
図6】実施形態に係るEEFL管を空隙に複数配置した場合のイメージ図である。
図7】実施形態に係るコネクタ及び電極の概略展開図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書においては同一又は同様の機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0011】
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る看板(以下「本看板」という。)1の概略平面図であり、図2は、本看板の概略断面図である。また図3は、本実施形態に係る照明装置(以下「本照明装置」という。)2の概略平面図であり、図4は本照明装置2の概略断面図である。また図5は、プラスチック板21の斜視概略図である。なお図6は、実施形態に係るコネクタ及び電極の概略展開図である。
【0012】
これらの図で示すように、本看板1は、一対の薄板211及び一対の薄板211の間に配置される複数の仕切り壁212を有し、一対の薄板211及び複数の仕切り壁212により形成される細長の空隙213を複数有する光透過性を有するプラスチック板21と、プラスチック板21の細長の空隙213に挿入される複数のEEFL管22と、複数のEEFL管22のそれぞれの両端の電極24に配置される複数の一対のコネクタ23と、複数のコネクタ23を接続する電極24と、コネクタ23と電極24を保持するコネクタ絶縁ケース25と、電極24に接続されるインバータ27と、を有する平板照明装置2を有している。
【0013】
そして本看板1は、上記平板照明装置2のほか更に、平板照明装置2を保持する背面板31及び枠部材32を有し、枠部材32と背面板31の間に複数の一対のコネクタ23及び電極24及びインバータ27を配置している。また、看板1には、平板照明装置2と枠部材32の間に広告が形成された看板部材4が配置されており、看板部材4と平板照明装置2の間には、光拡散シート5が配置されている。
【0014】
本実施形態において、プラスチック板21は、上記の通り光透過性を有する部材であって、一対の薄板211及び一対の薄板211の間に配置される複数の仕切り壁212を有して構成されており、細長の空隙213が複数形成されている。
【0015】
また本プラスチック板21において、細長の空隙213の長さ(プラスチック板21の長さ)としては、特に限定されないが、後に詳述するEEFL管22の両端、より好ましくは両端における電極それぞれが出る程度であることが好ましい。具体的には、EEFL管22の端から1cm以上3cm以下の範囲で端部が出ていることが好ましい。
【0016】
また本プラスチック板21において、細長の空隙213の幅及び高さ(プラスチック板21の仕切り壁211の距離及びプラスチック板21の薄板211の距離)としては、特に限定されないが、後に詳述するEEFL管22の径より少し大きい程度であることが好ましく、例えば4mm以上10mm以下の範囲であることが好ましく、より具体的には挿入されるEEFL管22の径より1mm以上2mm以下程度大きい程度であることがEEFL管を安定的に保持することができる点において好ましい。
【0017】
また本プラスチック板21において、一対の薄板21の表面には、複数の仕切り壁の間の領域において、線状の切欠溝形成されていることが好ましく、より好ましくは両方の表面に一対に形成されていることがこのましい。このようにすると、照明装置の寸法を変更したい場合、例えばプラスチック板21を、この表面の切欠き溝に力が加わるよう折り曲げることで容易に切り取ることができるようになるといった効果がある。
【0018】
また、本プラスチック板21の一対の薄膜21の裏面(表面の裏)には、凹凸が形成されていることが好ましい。この凹凸を設けることで、EEFL管22から発せられた光の散乱を行わせることができるため、より均一な光を得ることができる。なお、凹凸を裏面に付する一方、表面を平滑にすることで、例えば表面に更に光反射フィルムを配置することが可能となりより均一な光を達成できるといった効果がある。
【0019】
プラスチック板21の材料としては、光透過性を有している限りにおいて限定されるわけではないが、例えばポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等を用いることができるがこれに限定されない。なお、プラスチック板21の素材としては、温度が上昇した場合であっても安定的に形状を保持できる材料であることが好ましく、例えばポリカーボネートであることはより好ましい。また、光透過性は、発光する可視領域の光をほぼ透過させる透明であることが好ましいが、光散乱性を有する部材であると、光の均一性を高めることができ有用である。
【0020】
本実施形態において、EEFL(External Electrode Fluorescent Lamp)管22は、光を発し、看板部材4を背後から照らすことができるものであり、具体的には蛍光ガスを封入した細長の筒部材と、筒部材の内側に形成された蛍光物質と、筒部材外側に形成され両端に形成される電極と、を有して構成されている。EEFL管は、一般の蛍光灯に比べ非常に細く形成することができ軽量であり、更に、低電力で駆動させることができ、寿命も長いといった特長がある。
【0021】
また本実施形態においてEEFL管22は、上記プラスチック板21の間隙213に挿入、配置されている。これにより、細い一方脆いという課題を有するEEFL管22を安定的に保護することができるとともに、均一の間隔で保持することができる。なおEEFL管22は、プラスチック板21の間隙213全てに挿入してもよいが、数個程度の間隙をあけて均一に配置していることがより好ましい。このようにすることでEEFL管22からの光の強度を好ましい範囲に押さえるとともに、仕切り壁212による光散乱を利用して光の均一性を確保することができる。
【0022】
また本実施形態において、一対のコネクタ23は、EEFL管22の外側両端に形成される電極24と電気的に接続させるための部材であり、導電性の金属で形成されることが好ましい。
【0023】
また本実施形態において、電極24は、複数のコネクタ23を接続する部材であり、これも導電性の金属で形成されていることが好ましい。なお、コネクタ23及び電極24の接続関係は、図5で示すように、並行して配置されるコネクタ23と、この各コネクタ23を共通に接続する線状の電極24とを有するように構成されていることが好ましい。このようにすることで、複数のEEFL管22を並列に接続させることができる。なおこのコネクタ23及び電極24の展開図の例を図5に示しておく。
【0024】
また本実施形態において、一対のコネクタ23及び電極24は、限定されるわけではないが、コネクタ23と電極24を一体に保持するコネクタ絶縁ケース25を有していることが好ましい。コネクタ絶縁ケース25としては上記機能を有する限りにおいて限定されるわけではないが、例えば図6で示すように、U字状であって、内側にコネクタ23及び電極24を配置し、更に、内側にプラスチック板に固定する留め部251が形成されていることが好ましい。なおこの場合において、プラスチック板21には、この留め部251に対応する溝又は突起を形成すること、又は、コネクタ絶縁ケース25の留め部251と噛み合わされる留め部212が配置されていることが好ましい。このようにすることで、プラスチック板21とコネクタ絶縁ケースとを一体化し、持ち運び及び取扱いが容易になるとともに、風雨にさらされたとしても水や湿気等の入り込みを防止することができるようになる。また、この場合において、コネクタ絶縁ケースの内側にも、コネクタ23を仕切るための仕切り壁252が配置されていることが好ましい。このようにすることで複数のコネクタ23間を絶縁することが可能となり、放電を防止し、更に平板照明装置を安定的に固定することもできる。なお、コネクタ絶縁ケースは、絶縁性を有していることが好ましく、例えばポリカーボネート等のポリマーを好適に用いることができる。
【0025】
また本実施形態において、コネクタ絶縁ケース25の外側には、切り取るための切り取り溝252が形成されていることが好ましく、この切り取り溝は、EEFL管22が挿入される方向に対して略平行に形成されていることが好ましい。このようにすることで、この平板照明装置を施工しようとする者は、自在に装置の大きさを定め、その大きさに従い切り欠き溝を利用してコネクタ絶縁ケース25を折り、切り取ることで自由に調整することができるようになる。
【0026】
更に、コネクタ絶縁ケース25の側部には、エンドキャップ26が配置されていることが好ましい。エンドキャップ26を配置することで、平板照明装置内部を密封し、コネクタ絶縁ケース25の側面から水や湿気等が入り込むことによるショートを防ぐことができる。この場合、エンドキャップ26も、断面はコの字状であって、コネクタ絶縁ケース25と同様、内側にコネクタ絶縁ケース25に固定するための留め部261が形成されていることが好ましい。特に、上記のようにコネクタ絶縁ケース25を切り取り長さを調整した場合に、切り取りによる断面をエンドキャップで保護することで平板照明装置内部を密封することができる。
【0027】
また本実施形態において、電極24に接続されるインバータ27は、電源から供給される交流電圧を、EEFL管22を駆動発光させるための直流電圧に変換する回路である。本実施形態では、特に限定されるわけではないが、更に制御回路を含ませ省電力化しておくことが好ましい。
【0028】
また本実施形態において、本看板1は、上記平板照明装置2のほか更に、平板照明装置2を保持する背面板31と枠部材32を有していることが好ましい。このようにすることで、外部からの衝撃を防ぐことができるだけでなく、一個の看板として壁掛け、持ち運びを容易に行なうことができる。
【0029】
本実施形態において背面板31は、平板照明装置2を指示するためのものであるとともに、壁等にこの看板を取り付けるためのアタッチメント等を付することができる部材である。この限りにおいて限定されるわけではないが、例えば金属やプラスチック等で形成された板状部材であることは好ましい一例である。
【0030】
本実施形態において枠部材32は、背面板31と対となる部材であって、平板照明装置2及び看板部材4の距離を所定距離保って配置することができるものである。枠部材32の材質としては限定されるわけではないが、例えば金属やプラスチック等で形成されたものであることが好ましい。なお、枠部材32は、背面板31と取外し、固定ができるよう構成されていることが好ましく、例えば背面板31と軸311を介して回転して開閉可能に設けられていることが好ましい。なお、枠部材32の中央部分は、看板部材を通行人が視認できるよう透明となっていることが好ましく、特に何も設けられていない状態であってもよいが、看板部材4を保護するために透明な部材、例えばポリカーボネートを配置しておくことは好ましい一態様である。
【0031】
また、本実施形態において、上記コネクタ23、電極24、及びインバータ27は枠部材32の枠部分と背面板31の間に配置されていることが好ましい。このようにすることで、発光しない部分、不透明な部材をもともと不透明な枠に収めることができ、不必要に看板の厚みが厚くならないようにすることができる。特に枠部材32と背面板31の間はいわゆるデッドスペースとなる部分が多く、この部分を活用することでより省スペース、薄膜化が可能となり、例えば背面板から看板部材表面までの厚みを3cm程度に抑えることも可能となる。一般の蛍光灯を用いた看板であれば15cm以上の厚みを必要とするに比べ、
【0032】
また本実施形態において、看板部材4は、通行人に対して情報を提供するため、広告が形成されたものである。看板部材4は不透明な部材で形成してもよいが、背面に配置される平板照明装置2の光を透過させることができる程度の光透過性を有していることが好ましい。
【0033】
また本実施形態において看板部材4は、平板照明装置2の光がある程度均一になった状態で光を受けることが好ましく、看板部材4と平板照明装置2は所定の距離を持っては位置されていることが好ましい。限定されるわけではないが、例えば1cm以上4cm以下、より好ましくは3cm以下の範囲で離しておくことが好ましい。この範囲であれば十分に光の均一性を確保することができるとともに、看板を薄くすることができる。
【0034】
また本実施形態において、光散乱シート5とは、看板部材4と平板照明装置2の間に配置されるものであり、配置しない場合も可能であるが、光散乱シート5を配置することで、より光の均一性を確保することができ、このシートを挿入した場合、更に看板部材4と平板照明装置2の間の距離を短くすることができ、より薄くすることができる。
【0035】
さらに、看板の片面のみに広告を配置する場合には、図4Aに見られるように薄板211の背面側に光反射シート6を配置することにより、さらに看板部材への光の照明効果を有効にすることができる。
【0036】
以上、本実施形態により、より薄く形成することのできる壁掛看板及びそれに用いられる照明装置を提供することができる。
【実施例】
【0037】
ここで、上記実施形態に係る看板、平板照明装置の効果を実際に作製し、その効果を確認した。以下に示す。
【0038】
(実施例1)
まず、11.5cm×60cmで、断面が6mm×6mmの矩形状のポリカーボネート製のプラスチック板を作製した。
【0039】
次に、径5mmで長さが120cmのEEFL管(A・TEC社製)を9本用意し、空隙9個の間隔をあけて、上記プラスチック板の空隙に挿入した。
【0040】
さらに、8mm×25mmの短冊状のコネクタを取り付けた絶縁ケースをプラスチック板の両端に配置し、中央部の電極側において折り曲げ、プラスチック板に噛み合わせて固定した。なお、本実施例ではプラスチック板の表面側には0.08mm光拡散シート(住友スリーエム(株)社製)をもちいた。また、プラスチック板の背面側には1.0mm光反射シート(MCPET;古河電工(株)製)をもちいた。
【0041】
ついで、およそ縦125cm、横65cmの背面板に同様の大きさの枠部材をあわせて配置し、看板部材、平面照明装置等各種部材を収納固定し、図1で示す看板を作製した。この看板の厚さは35mmであり、一般の蛍光灯を用いた看板の一般の厚さ150〜180mmと比べると20%程度の厚さしかなく、非常に効率的に薄くできていることを確認した。また、本実施例では、非常に均一な光を提供できていることも確認した。
【0042】
以上、本実施例により、本発明の効果を確認することができた。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、看板及びそれに用いられる平板照明装置として産業上の利用可能性がある。
【0044】
1…看板、2…プラスチック板、31…背面板、32…枠部材、4…看板部材、5…光拡散シート、6…光反射シート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7