【文献】
Jarmo Niskanen, Janne Janhune, Markku Juntti,SELECTIVE SPANNING WITH FAST ENUMERATION DETECTOR IMPLEMENTATION REACHING LTE REQUIREMENTS,Signal Processing Conference,2010 18th European,2010年 8月,pp.1379-1383
【文献】
Min Li, Bruno Bougard, David Novo, Wim Van Thillo, Liesbet Van Der Perre, Francky Catthoor,Adaptive SSFE Near-ML MIMO Detector with Dynamic Search Range and 80-130Mbps Flexible Implementation,Global Telecommunications Conference,2008.IEEE GLOBECOM 2008.IEEE,2008年12月,pp.1-5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
関連技術において、マルチアンテナ空間多重技術により、システムの伝送速度はアンテナ数に従って線形に増長することができる。アンテナ数の増加は、顕著にシステムの速度を向上させることができるが、大幅に受信機アルゴリズムの複雑度も増加する。最適な検出性能を有する最大尤度(Max Likelihood、MLと略称する)検出アルゴリズムを例として、その複雑度が送信アンテナ数の増加に従って指数関数で増長し、実際に応用され難い。
【0003】
現在、多入力多出力(Multiple−Input Multiple−Out−put、MIMOと略称する)検出アルゴリズムは広く研究され、より典型的なアルゴリズムは、ゼロフォーシング(Zero Forcing、ZFと略称する)、最小平均平方誤差(Minimum Mean Square Error、MMSEと略称する)及びそのバリアントアルゴリズムを主とする線形検出アルゴリズム、垂直レイヤード時空間構造(Vertical−Bell Laboratories layered space−time、V−BLASTと略称する)、類ML及びそのバリアントアルゴリズムを主とする非線形検出アルゴリズムという2種類を含む。線形アルゴリズムは低い複雑度を有するが、検出する際、エラー伝達特性が存在するので、低信号対雑音比の場合に性能が非常に悪い。V−BLASTアルゴリズムは線形アルゴリズムに対して一定の性能改善を有するが、複雑度もそれに従って向上する。線形アルゴリズムとV−BLASTアルゴリズムに比べて、MLアルゴリズムも高い複雑度を有するが、MLアルゴリズムは顕著にシステム性能を向上させることができ、特に重要なのは、MLアルゴリズムは信号対雑音比が相対的に低い場合にも、まだ優れた性能を保持することができ、これは無線通信システムに対して間違いなく大きな魅力を持っている点である。
【0004】
MLアルゴリズムの高複雑度の問題を解決するために、複数の簡素化アルゴリズムが提案されており、これらのアルゴリズムは性能の犠牲が少ないうえに、アルゴリズムの複雑度を低下することができ、より典型的なアルゴリズムは、例えば球内復号(Sphere Decoding)、K−Bestアルゴリズム及びそのバリアントアルゴリズム等がある。それらの主な欠点は以下を含む。1、シリアル動作する際、多すぎる循環捜索指令を有するので、プログラマブルデバイスの電力消耗と処理遅延を大幅に向上し、信号のリアルタイム処理に不利である。2、従来のアルゴリズムの計算複雑度が高すぎ、実行過程は指令のダイナミックジャンプに依存し、これはプログラマブルデバイスのリソース使用率を大幅に低減する。3、上位のアンテナが搜索して得られたコンステレーション点の間違いは下位のコンステレーション点の搜索に影響し、それによりエラー伝達を発生する。
【0005】
以下、主に、選択的な高速列挙アルゴリズム(Selective Spanning with Fast Enumeration、SSFEと略称する)を説明し、SSFEは時空間復号方法であり、SSFE方案において、選択的な高速列挙方法により、各レベルの候補コンステレーション点を選択する。
【0006】
具体的には、MIMOシステムにおいて、N
t本の送信アンテナ、N
r本の受信アンテナが設けられ、M−QAM変調方法を採用する。受信信号yは、y=Hs+nと表してもよく、Hは行列の大きさがN
r×N
tのチャンネル行列であり、sは行列の大きさがN
t×1の送信信号であり、nは行列の大きさがN
r×1のガウスホワイトノイズである。
【0007】
チャンネル行列HをQR分解して、H=Q×Rを取得することができる。
【0008】
受信ベクトルyとチャンネル行列HをQR分解した後の行列Qのエルミート転置を乗算し、
【0009】
であり、Q
Hは行列Qのエルミート共役を表す。
【0010】
第i本の送信アンテナが推定して符号s
jを取得する
【0011】
の第i個の元素を表す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上記処理から分かるように、SSFE技術は良い時空間復号観念及び方法を提供するが、実際状況においてモデルに示すように理想的ではなく、SSFE技術は高速列挙する際以下の問題が存在する。1、選択的な高速列挙コンステレーション点を行う際、検出待ち信号のコンステレーション点はコンステレーション図の辺縁に位置する際、該方法で得られた結果は既にコンステレーション図の範囲を超える。2、下位のコンステレーション点の確定は上位で得られたコンステレーション点に依存するので、1つの箇所の結果がコンステレーション図の範囲を超えると、該ブランチ以後の結果はすべてエラーであり、即ちエラー伝達を引き起こす。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の実施例は、関連技術において、SSFEアルゴリズムが高速列挙を行う際存在する問題を解決するためのMIMO信号を時空間復号する処理方法及び装置を提供する。
【0014】
本発明の実施例はMIMO信号を時空間復号する処理方法を提供し、
MIMOシステムにおける行列の大きさがN
r×N
tのチャンネル行列HをQR分解し、且つ初期化操作を行い、N
tが送信アンテナの数量であり、N
rが受信アンテナの数量であるステップ1と、
【0015】
受信信号y、及びチャンネル行列HのQR分解結果により、各レベルの送信アンテナにおける送信信号の候補コンステレーション点を列挙して、Mは各レベルの列挙した候補コンステレーション点の数であり、受信信号y=Hs+nであり、Hは行列の大きさがN
r×N
tのチャンネル行列であり、sは行列の大きさがN
t×1の送信信号であり、nは行列の大きさがN
r×1のガウスホワイトノイズであるステップ2と、
得られた候補コンステレーション点により、本レベルが候補コンステレーション点の選定を増加することにより増加したユークリッド距離を計算するステップ3と、
各レベルで計算された候補コンステレーション点のユークリッド距離増分の和により、時空間復号を判定出力するステップ4と、を含む。
【0016】
選択的に、ステップ1は、
式1によりチャンネル行列HをQR分解し、
H=Q×R 式1
Qはチャンネル行列HをQR分解した後の直交行列を表し、Rはチャンネル行列HをQR分解した後の上三角行列を表すステップ11と、
受信信号yとチャンネル行列HをQR分解した後の行列Qのエルミート転置を乗算し、
【0017】
であり、Q
Hは行列Qのエルミート共役を表すステップ12と、
i=N
tとするステップ13と、を含む。
【0018】
選択的に、ステップ2は、
式2により、第i(1,2,…,N
t)本の送信アンテナの送信信号が直接還元した後のデータを計算し、
【0019】
R
ijはチャンネル行列HをQR分解して得られた行列Rの第i行j列位置でのデータを表し、s
jは検出した第j本の送信アンテナの送信信号を表すステップ21と、
式3により、還元データの最も近い候補コンステレーション点からの距離を計算し、
【0020】
ユークリッド距離漸増の原則に基づいて、且つRn
i、In
i及び補助変数φにより、各レベルの送信アンテナにおける候補コンステレーション点p
i(1,2,…,M
i)を算出するステップ25と、を含む。
【0021】
選択的に、ステップ3は、
s
iをそれぞれ第i本の送信アンテナが既に検出して得られた候補コンステレーション点p
i(1,2,…,M
i)における各個の点と等しくし、且つ式5により、M
i個の異なる経路でのユークリッド距離を計算するステップ31と、
【0022】
iが1と等しいかどうかを判断し、YESと判断すると、ステップ4を実行し、NOと判断すると、i=i−1とし、ステップ21を実行するステップ32と、を含む。
【0023】
選択的に、ステップ4は、
硬判定方法を採用するか軟判定方法を採用するかを判断し、硬判定方法を採用することを確定すると、ステップ42を実行し、軟判定方法を採用することを確定すると、ステップ43を実行するステップ41と、
【0024】
により、対数尤度比の計算を行い、計算結果を判定出力とするステップ43と、を含む。
【0025】
選択的に、マルチレベル直交振幅変調M−QAM方法を採用して送信信号を変調する。
【0026】
本発明の実施例は、更にMIMO信号を時空間復号する処理装置を提供し、
MIMOシステムにおける行列の大きさがN
r×N
tのチャンネル行列HをQR分解し、且つ初期化操作を行い、N
tが送信アンテナの数量であり、N
rが受信アンテナの数量であるように設置されるQR分解モジュールと、
【0027】
受信信号y、及びチャンネル行列HのQR分解結果により、各レベルの送信アンテナにおける送信信号の候補コンステレーション点を列挙して、Mが各レベルの列挙した候補コンステレーション点の数であり、受信信号y=Hs+nであり、Hは行列の大きさがN
t×N
rのチャンネル行列であり、sは行列の大きさがN
t×1の送信信号であり、nは行列の大きさがN
r×1のガウスホワイトノイズであるように設置される候補コンステレーション点計算モジュールと、
得られた候補コンステレーション点により、本レベルが候補コンステレーション点の選定を増加することにより増加したユークリッド距離を計算するように設置されるユークリッド増分計算モジュールと、
各レベルで計算された候補コンステレーション点のユークリッド距離増分の和により、時空間復号を判定出力するように設置される出力モジュールと、を含む。
【0028】
選択的に、QR分解モジュールは、
式6により、チャンネル行列HをQR分解し、
H=Q×R 式6
Qはチャンネル行列HをQR分解した後の直交行列を表し、Rはチャンネル行列HをQR分解した後の上三角行列を表し、
受信信号yとチャンネル行列HをQR分解した後の行列Qのエルミート転置を乗算し、
【0029】
であり、Q
Hは行列Qのエルミート共役を表し、
i=N
tとするように設置される。
【0030】
選択的に、候補コンステレーション点計算モジュールは、
式7により、第i(1,2,…,N
t)本の送信アンテナの送信信号を直接還元した後のデータを計算し、
【0031】
R
ijはチャンネル行列HをQR分解して得られた行列Rの第i行j列位置でのデータを表し、s
jは検出した第j本の送信アンテナの送信信号を表し、
式8により、還元データの最も近い候補コンステレーション点からの距離を計算し、
【0032】
ユークリッド距離漸増の原則に基づいて、且つRn
i、In
i及び補助変数φにより、各レベルの送信アンテナにおける候補コンステレーション点p
i(1,2,…,M
i)を算出するように設置される。
【0033】
選択的に、ユークリッド増分計算モジュールは、
s
iをそれぞれ第i本の送信アンテナが既に検出して得られた候補コンステレーション点p
i(1,2,…,M
i)における各個の点と等しくし、且つ式10により、M
i個の異なる経路でのユークリッド距離を計算し、
【0034】
iが1と等しいかどうかを判断し、YESと判断すると、出力モジュールを起動し、NOと判断すると、i=i−1とし、候補コンステレーション点計算モジュールを起動するように設置される。
【0035】
選択的に、出力モジュールは、
硬判定方法を採用するか軟判定方法を採用するかを判断し、硬判定方法を採用することを確定すると、硬判定出力サブモジュールを起動し、軟判定方法を採用することを確定すると、対数尤度比計算サブモジュールを起動するように設置される判断サブモジュールと、
【0036】
により、対数尤度比の計算を行い、計算結果を判定出力とするように設置される対数尤度比計算サブモジュールと、を含む。
【0037】
好ましくは、マルチレベル直交振幅変調M−QAM方法を採用して送信信号を変調する。
【発明の効果】
【0038】
本発明の実施例は以下の有益な効果を有する。
【0039】
を設定することにより、各レベルの送信アンテナが保留するコンステレーション点の数量は固定であり、送信アンテナのコンステレーション点の選定過程にもif−thenのような選択判决過程を含まないので、各経路の処理遅延は一致で、並行計算に非常に適合し、本発明の実施例の各送信アンテナのコンステレーション点の選定過程はただ実部虚部に最も近い点を探し、列挙するなどの簡単な操作であるので、計算の複雑度が非常に低く、SSFEアルゴリズムに対して、列挙過程において実部と虚部の値を計算する必要がなく、更に計算量を低減する。且つ、本発明の実施例に列挙されたコンステレーション点はすべてコンステレーション図の内部に位置し、SSFEアルゴリズムに出現可能な列挙点がコンステレーションを超える現象を避けて、本発明の実施例の技術案はエラー伝達を減少し、検出性能を向上させる。
【発明を実施するための形態】
【0041】
関連技術において、SSFEアルゴリズムが高速列挙を行う際存在する問題を解決するために、本発明の実施例は、MIMO信号を時空間復号する処理方法及び装置、即ち新しい時空間復号方案(New Selective Spanning with Fast Enumeration、NSSFEと略称する)を提供し、該方案は一部のSSFE技術の考えを利用しており、SSFEアルゴリズムが高速列挙を行う際存在する問題を良く解決する。以下、図面及び実施例を合わせて、本発明の実施例を更に詳しく説明する。ここで記載の実施例は単に本発明の実施例を解釈するためのものであるが、本発明の実施例を限定しないことを理解すべきである。
【0042】
方法の実施例
本発明の実施例により、MIMO信号を時空間復号する処理方法を提供し、
図1は本発明の実施例のMIMO信号を時空間復号する処理方法のフローチャートであり、
図1に示すように、本発明の実施例によるMIMO信号を時空間復号する処理方法は、以下のように処理する。
【0043】
ステップ101、MIMOシステムにおける行列の大きさがN
r×N
tのチャンネル行列HをQR分解し、且つ初期化操作を行い、N
tが送信アンテナの数量であり、N
rが受信アンテナの数量である。
【0044】
ステップ101が前処理ステップであり、以下の操作を実行する必要がある。
【0045】
ステップ1011、式1により前記チャンネル行列HをQR分解して、
H=Q×R 式1
Qは前記チャンネル行列HをQR分解した後の直交行列を表し、Rは前記チャンネル行列HをQR分解した後の上三角行列を表す。
【0046】
ステップ1012、受信信号yとチャンネル行列HをQR分解した後の行列Qのエルミート転置を乗算し、
【0047】
であり、Q
Hは行列Qのエルミート共役を表す。
【0050】
受信信号y、及びチャンネル行列HのQR分解結果により、各レベルの送信アンテナにおける送信信号の候補コンステレーション点を列挙して、Mが各レベルの列挙した候補コンステレーション点の数であり、受信信号y=Hs+nであり、Hは行列の大きさがN
r×N
tのチャンネル行列であり、sは行列の大きさがN
t×1の送信信号であり、nは行列の大きさがN
r×1のガウスホワイトノイズである。
【0051】
ステップ102は以下のように処理する。
【0052】
ステップ1021、式2により、第i(1,2,…,N
t)本の送信アンテナの送信信号を直接還元した後のデータを計算し、
【0053】
R
ijはチャンネル行列HをQR分解して得られた行列Rの第i行j列位置でのデータを表し、s
jは検出した第j本の送信アンテナの送信信号を表す。
【0054】
ステップ1022、式3により、前記還元データの最も近い候補コンステレーション点からの距離を算出し、
【0055】
ステップ1025、ユークリッド距離漸増の原則に基づいて、且つRn
i、In
i及び補助変数φにより、各レベルの送信アンテナにおける候補コンステレーション点p
i(1,2,…,M
i)を算出する。
【0056】
図2は本発明の実施例の全体候補コンステレーション点の搜索模式図であり、
図2に示すように、N
t個の送信アンテナとすると、第N
t個の送信アンテナから探し始め、
【0057】
を設定し、第i個の送信アンテナがM
i個の最も可能性が高いコンステレーション点のみを保留する。
【0058】
ステップ103、得られた前記候補コンステレーション点により、本レベルが候補コンステレーション点の選定を増加することにより増加したユークリッド距離を計算する。
【0060】
ステップ1031、s
iをそれぞれ第i本の送信アンテナが既に検出して得られた候補コンステレーション点p
i(1,2,…,M
i)における各個の点と等しくし、且つ式5により、M
i個の異なる経路でのユークリッド距離を計算する。
【0061】
ステップ1032、iが1と等しいかどうかを判断し、YESと判断すると、ステップ104を実行し、NOと判断すると、i=i−1とし、ステップ1021を実行し、各新しく増加したブランチに対して、計算する。
【0062】
図3は本発明の実施例のステップ103における各送信アンテナのコンステレーション点がコンステレーション図の辺縁から離れる際の高速列挙模式図である。
図3に示すように、64QAMの下で、ξ
i=−2.7+2.2jである際、本発明の実施例の高速列挙アルゴリズムにより得られた搜索結果は、p
1=−3+3j、p
2=−3+1j、p
3=−1+3j、p
4=−1+1j、p
5=−3+5j、p
6=−1+5j、p
7=−5+3j、p
8=−5+1jである。
【0063】
図4は本発明の実施例のステップ103における各送信アンテナのコンステレーション点がコンステレーション図の辺縁に位置する際の高速列挙模式図である。
図4に示すように、64QAMの下で、ξ
i=−7.2+7.5jである際、本発明の実施例の高速列挙アルゴリズムにより得られた搜索結果は、p
1=−7+7j、p
2=−7+5j、p
3=−5+7j、p
4=−5+5j、p
5=−7+3j、p
6=−5+3j、p
7=−3+7j、p
8=−3+5jである。
【0064】
ステップ104、各レベルで計算された候補コンステレーション点のユークリッド距離増分の和により、時空間復号を判定出力する。
【0065】
ステップ1041、硬判定方法を採用するか軟判定方法を採用するかを判断し、硬判定方法を採用することを確定すると、ステップ1042を実行し、軟判定方法を採用することを確定すると、ステップ1043を実行する。
【0066】
により、対数尤度比の計算を行い、計算結果を判定出力とする。
【0067】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例の上記技術案を詳しく説明する。
【0068】
図5は本発明の実施例のMIMO信号を時空間復号する処理方法の具体的な処理フローチャートであり、
図5に示すように、以下の処理を含む。
【0069】
ステップ501、時間領域チャンネル行列HをQR分解して、H=Q×Rであり、
チャンネル行列HをQR分解するプロセスは以下のとおりである。
【0071】
ステップ502、変数及びデータの初期化。受信ベクトルyとチャンネル行列HをQR分解した後の行列Qのエルミート転置を乗算し、
【0073】
ステップ503、各レベルの候補コンステレーション点を順次に取得し、プロセスは以下のとおりである。
【0075】
ステップ504、ステップ503に列挙された点のユークリッド増分
【0076】
を計算し、且つM
i個の異なる経路でのユークリッド(Euclid)距離増分を記録する。
【0078】
ステップ506、iが1と等しいかどうかを判断し、iが1と等しいと判断すると、ステップ507に転移し、iが1よりも大きいと判断すると、ステップ503に転移し、各新しく増加したブランチに対して、計算する。
【0079】
ステップ507、ユークリッド距離増分により、各ブランチの距離誤差の和を算出する。
【0080】
ステップ508、軟判定出力するかどうかを判断し、YESと判断すると、ステップ509を実行し、NOと判断すると、ステップ510を実行する。
【0081】
ステップ509、軟判定出力すると、候補コンステレーション点シーケンスと相応のユークリッド距離増分の和により、尤度比の計算により軟情報を取得して出力とする。
【0082】
ステップ510、硬判定出力すると、直接にユークリッド距離増分が最小の候補コンステレーション点シーケンスを出力とする。
【0083】
以上のように、本発明の実施例の技術案に基づいて、
【0084】
を設定することにより、各レベルの送信アンテナが保留するコンステレーション点の数量は固定であり、送信アンテナのコンステレーション点の選定過程にもif−thenのような選択判决過程を含まないので、各経路の処理遅延は一致で、並行計算に非常に適合し、本発明の実施例の各送信アンテナのコンステレーション点の選定過程はただ実部虚部に最も近い点を探し、列挙するなどの簡単な操作であるので、計算の複雑度が非常に低く、SSFEアルゴリズムに対して、列挙過程において実部と虚部の値を計算する必要がなく、更に計算量を低減する。且つ、本発明の実施例に列挙されたコンステレーション点はすべてコンステレーション図の内部に位置し、SSFEアルゴリズムに出現可能な列挙点がコンステレーションを超える現象を避けて、本発明の実施例の技術案はエラー伝達を減少し、検出性能を向上させる。
【0085】
図6は本発明の実施例におけるMIMO信号を時空間復号する処理方法と従来の最小平均平方誤差MMSE等化方法の性能シミュレーション比較チャートであり、シミュレーション条件とパラメータは以下のように設置される。4送信4受信MIMO−OFDMシステム、典型的な都市6パスチャネル(TU06)、最大のドップラー周波数偏移5Hz、16−QAM変調方法、パラメータM[1 2 4 8]。明らかに、本発明の実施例が提供した方法の性能はMMSE方法よりも著しく優れている。
【0086】
装置実施例
図7に示すように、本発明の実施例における典型的な受信機構造の模式図であり、前記受信機構造は、受信アンテナ18、CP除去モジュール17、FFTモジュール16、デマッピングモジュール15、チャンネル推定モジュール14、MIMO検出モジュール13、IDFTモジュール12、復調モジュール11及び並直列変換モジュール10を含む。
【0087】
受信端において、まず、ダウンコンバート操作(モジュール18で実現し、18はモジュール8と対応する逆過程を表し、他の番号も同様である)を行い、受信アンテナはモジュール17でCP除去を行い、モジュール16でFFT変換して周波数領域になり、周波数領域でモジュール15のデマッピング操作によりフェーディングチャンネル及びノイズで影響した送信信号を取得し、この際、まだ分離された2つのパスの送信信号であり、そして、受信機はデータ符号をモジュール14でチャンネル推定し、その後、モジュール13でMIMO検出操作(14、13が
図1におけるモジュール4に対応する)し、その後、分離した信号をそれぞれIDFT変換し、モジュール11で復調操作して各本のアンテナの送信データを取得し、最後にモジュール10で直並列変換して送信データを取得する。
【0088】
本発明の実施例により、
図7の受信機構造におけるMIMO検出モジュール13にMIMO信号を時空間復号する処理装置を提供し、
図8は本発明の実施例のMIMO信号を時空間復号する処理装置の構造模式図であり、
図8に示すように、本発明の実施例によるMIMO信号を時空間復号する処理装置は、QR分解モジュール60、候補コンステレーション点計算モジュール62、ユークリッド増分計算モジュール64、及び出力モジュール66を含み、以下、本発明の実施例の各モジュールを詳しく説明する。
【0089】
QR分解モジュール60は、MIMOシステムにおける行列の大きさがN
r×N
tのチャンネル行列HをQR分解し、且つ初期化操作を行い、N
tが送信アンテナの数量であり、N
rが受信アンテナの数量であるように設置される。
【0090】
QR分解モジュール60は、
式6により、チャンネル行列HをQR分解し、
H=Q×R 式6
Qはチャンネル行列HをQR分解した後の直交行列を表し、Rはチャンネル行列HをQR分解した後の上三角行列を表し、
受信信号yとチャンネル行列HをQR分解した後の行列Qのエルミート転置を乗算し、
【0091】
であり、Q
Hは行列Qのエルミート共役を表し、
i=Ntとするように設置される。
【0092】
候補コンステレーション点計算モジュール62は、
【0093】
受信信号y、及びチャンネル行列HのQR分解結果により、各レベルの送信アンテナにおける送信信号の候補コンステレーション点を列挙して、Mが各レベルの列挙した候補コンステレーション点の数であり、受信信号y=Hs+nであり、Hは行列の大きさがN
r×N
tのチャンネル行列であり、sは行列の大きさがN
t×1の送信信号であり、nは行列の大きさがN
r×1のガウスホワイトノイズであるように設置される。
【0094】
候補コンステレーション点計算モジュール62は、
式7により、第i(1,2,…,N
t)本の送信アンテナの送信信号を直接還元した後のデータを計算し、
【0095】
R
ijはチャンネル行列HをQR分解して得られた行列Rの第i行j列位置でのデータを表し、s
jは検出した第j本の送信アンテナの送信信号を表し、
式8により、還元データの最も近い候補コンステレーション点からの距離を計算し、
【0096】
ユークリッド距離漸増の原則に基づいて、且つRn
i、In
i及び補助変数φにより、各レベルの送信アンテナにおける候補コンステレーション点p
i(1,2,…,M
i)を算出するように設置される。
【0097】
図2は本発明の実施例の全体候補コンステレーション点の搜索模式図である。
図2に示すように、N
t個の送信アンテナとすると、第N
t個の送信アンテナから探し始め、
【0098】
を設定し、第i個の送信アンテナはただM
i個の最も可能性が高いコンステレーション点のみを保留する。
【0099】
ユークリッド増分計算モジュール64は、得られた候補コンステレーション点により、本レベルが候補コンステレーション点の選定を増加することにより増加したユークリッド距離を計算するように設置される。
【0100】
ユークリッド増分計算モジュール64は、
s
iをそれぞれ第i本の送信アンテナが既に検出して得られた候補コンステレーション点p
i(1,2,…,M
i)における各個の点と等しくし、且つ式10により、M
i個の異なる経路でのユークリッド距離を計算し、
【0101】
iが1と等しいかどうかを判断し、YESと判断すると、出力モジュール66を起動し、NOと判断すると、i=i−1とし、候補コンステレーション点計算モジュール62を起動するように設置される。
【0102】
図3は本発明の実施例のステップ103における各送信アンテナのコンステレーション点がコンステレーション図の辺縁から離れる際の高速列挙模式図である。
図3に示すように、64QAMの下で、ξ
i=−2.7+2.2jである際、本発明の実施例の高速列挙アルゴリズムにより得られた搜索結果は、p
1=−3+3j、p
2=−3+1j、p
3=−1+3j、p
4=−1+1j、p
5=−3+5j、p
6=−1+5j、p
7=−5+3j、p
8=−5+1jである。
【0103】
図4は本発明の実施例のステップ103における各送信アンテナのコンステレーション点がコンステレーション図の辺縁に位置する際の高速列挙模式図である。
図4に示すように、64QAMの下で、ξ
i=−7.2+7.5jである際、本発明の実施例の高速列挙アルゴリズムにより得られた搜索結果は、p
1=−7+7j、p
2=−7+5j、p
3=−5+7j、p
4=−5+5j、p
5=−7+3j、p
6=−5+3j、p
7=−3+7j、p
8=−3+5jである。
【0104】
出力モジュール66は、各レベルで計算された候補コンステレーション点のユークリッド距離増分の和により、時空間復号を判定出力するように設置される。
【0105】
出力モジュール66は、
硬判定方法を採用するか軟判定方法を採用するかを判断し、硬判定方法を採用することを確定すると、硬判定出力サブモジュールを起動し、軟判定方法を採用することを確定すると、対数尤度比計算サブモジュールを起動するように設置される判断サブモジュールと、
【0106】
により、対数尤度比の計算を行い、計算結果を判定出力とするように設置される対数尤度比計算サブモジュールと、を含む。
【0107】
なお、本発明の実施例はマルチレベル直交振幅変調M−QAM方法を採用して送信信号を変調する。
【0108】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例の上記技術案を詳しく説明する。
【0109】
図9は本発明の実施例のMIMO信号を時空間復号する処理装置の具体的な構造の模式図であり、
図9に示すように、以下のものを含む。
【0110】
QR分解モジュール60は、チャンネル行列HをQR分解し、Q行列とR行列を取得するように設置される。
【0111】
候補コンステレーション点計算モジュール62は、
【0112】
受信信号y、及びQR分解結果により、必要なコンステレーション点pを列挙する。
【0113】
ユークリッド増分計算モジュール64は、得られたコンステレーション点pにより、本レベルがコンステレーション点の選定を増加することにより増加したユークリッド距離を計算するように設置される。対数尤度比LLR計算サブモジュールは、必要な出力情報が軟情報である際起動され、各組の推定したコンステレーション点のユークリッド増分の和により、軟情報を計算する。硬判定出力サブモジュールは、必要な出力情報が硬判定情報である際起動され、各組の推定したコンステレーション点のユークリッド増分の和により、ユークリッド増分が最小の組を選定し、硬判定の出力結果とする。
【0114】
以下、
図9に示す構造のうえに、
図5を参照して、本発明の実施例の技術案を詳しく説明する。
図5は本発明の実施例のMIMO信号を時空間復号する処理方法の具体的な処理フローチャートであり、
図5に示すように、以下の処理を含む。
【0115】
ステップ501、QR分解モジュール60は時間領域チャンネル行列HをQR分解して、H=Q×Rであり、
QR分解モジュール60がチャンネル行列HをQR分解するプロセスは以下のとおりである。
【0117】
ステップ502、変数及びデータの初期化。受信ベクトルyとチャンネル行列HをQR分解した後の行列Qのエルミート転置を乗算し、
【0119】
ステップ503、候補コンステレーション点計算モジュール62は各レベルの候補コンステレーション点を順次に取得し、プロセスは以下のとおりである。
【0121】
ステップ504、ユークリッド増分計算モジュール64はステップ503に列挙された点のユークリッド増分
【0122】
を計算し、且つM
i個の異なる経路でのユークリッド(Euclid)距離増分を記録する。
【0124】
ステップ506、iが1と等しいかどうかを判断し、iが1と等しいと判断すると、ステップ507に転移し、iが1よりも大きいと判断すると、ステップ503に転移し、各新しく増加したブランチに対して、計算する。
【0125】
ステップ507、ユークリッド距離増分により、各ブランチの距離誤差の和を算出する。
【0126】
ステップ508、軟判定出力するかどうかを判断し、YESと判断すると、ステップ509を実行し、NOと判断すると、ステップ510を実行する。
【0127】
ステップ509、軟判定出力すると、LLR計算サブモジュールは候補コンステレーション点シーケンスと相応のユークリッド距離増分の和により、尤度比計算により軟情報を取得して出力とする。
【0128】
ステップ510、硬判定出力を行うと、硬判定出力サブモジュールは直接にユークリッド距離増分が最小の候補コンステレーション点シーケンスを出力とする。
【0129】
以上のように、本発明の実施例の技術案に基づいて、
【0130】
を設定することにより、各レベルの送信アンテナが保留するコンステレーション点の数量は固定であり、送信アンテナのコンステレーション点の選定過程にもif−thenのような選択判决過程を含まないので、各経路の処理遅延は一致し、並行計算に非常に適合し、本発明の実施例の各送信アンテナのコンステレーション点の選定過程はただ実部虚部に最も近い点を探し、列挙するなどの簡単な操作であるので、計算の複雑度が非常に低く、SSFEアルゴリズムに対して、列挙過程において実部と虚部の値を計算する必要がなく、更に計算量を低減する。且つ、本発明の実施例に列挙されたコンステレーション点はすべてコンステレーション図の内部に位置し、SSFEアルゴリズムに出現可能な列挙点がコンステレーションを超える現象を避けて、本発明の実施例の技術案はエラー伝達を減少し、検出性能を向上させる。
【0131】
例示するために、既に本発明の好ましい実施例を開示したが、当業者は各種の改善、追加及び置換も可能であることを意識すべきであり、本発明の範囲は上記実施例に限定されたものではない。
【0132】
なお、本発明の実施例のコントローラの各部材において、その実現しようとする機能によりその中の部材を論理的区分したが、しかし、本発明の実施例はそれらに限定されたものではなく、必要に応じて、各部材を再び区分し又は組み合わせることができ、例えば、一部の部材を単一の部材に組み合わせてよく、又は一部の部材を更により多くのサブ部材に分解することができる。
【0133】
本発明の実施例の各部材の実施例はハードウェアで実現されてもよく、又は1つ又は複数のプロセッサで運行するソフトウェアモジュールで実現されてもよく、又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。当業者は、実践でマイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)を用いて本発明の実施例に基づくコントローラにおける一部又は全部部材の一部又は全部の機能を実現することができることを理解すべきである。本発明の実施例は更にここで説明した方法の一部又は全部のデバイス又は装置プログラム(例えば、コンピュータプログラムとコンピュータプログラム製品)を実行することに用いるように実現することができる。このような本発明の実施例を実現するプログラムはコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されてもよく、又は1つの又は複数の信号の形式を有してもよい。このような信号はインターネットサイトからダウンロードして得られてもよく、又はキャリア信号で提供されてもよく、又はいずれの他の形式で提供されてもよい。
【0134】
なお、上記実施例は本発明を説明するためのもので、本発明を制限するためのものではなく、且つ当業者は付属する請求項の範囲から逸脱しない場合に代替実施例を設計することができる。請求項において、括弧の間に位置するいずれの参考符号は請求項を制限するためのものではない。単語「含む」は請求項に挙げない素子又はステップが存在することを排除しない。素子の前に位置する単語「一」又は「1つの」は複数のこのような素子が存在することを排除しない。本発明
の実施例は、複数の異なる素子を含むハードウェア及び適当にプログラムされたコンピュータにより実現することができる。複数の装置のユニットを列挙した請求項において、これらの装置における複数は同一のハードウェアにより体現することができる。単語「第1」、「第2」、及び「第3」等の使用はいずれも順序を意味しない。これらの単語は名称と解釈することができる。