(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5961784
(24)【登録日】2016年7月1日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】上着
(51)【国際特許分類】
A41D 3/00 20060101AFI20160719BHJP
A41D 1/04 20060101ALI20160719BHJP
A41D 27/10 20060101ALI20160719BHJP
A41D 27/20 20060101ALI20160719BHJP
【FI】
A41D3/00 P
A41D1/04 F
A41D3/00 A
A41D27/10 B
A41D27/10 D
A41D27/20 L
A41D27/20 J
A41D27/20 M
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-223534(P2015-223534)
(22)【出願日】2015年11月14日
【審査請求日】2015年11月14日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511243303
【氏名又は名称】鳥谷部 裕代
(72)【発明者】
【氏名】鳥谷部 裕代
【審査官】
▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭57−116711(JP,U)
【文献】
特開2002−054015(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3116633(JP,U)
【文献】
実開昭59−125930(JP,U)
【文献】
実開昭59−073319(JP,U)
【文献】
米国特許第5784719(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 3/00
A41D 1/04
A41D 27/10
A41D 27/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前身頃と後身頃とからなる上着本体の両首と肩の付根から前後各脇の下部分に向けて斜め方向に開く止めファスナーを備え、開放することで、上着本体と袖部が分離し、ベストになり、分離した袖は上着本体から外れることなく脇の下で縫着されており、脇の下から上着本体の内側に入れ込み内側に袖が収納出来るポケットを設け、そこに入れ、後身頃襟の下から通気のために一部メッシュ生地の部分を固定し、外側から出し入れできる上部をファスナーで開閉できる書類が入る大型ポケットを設け、メッシュ生地部分と大型ポケットの上部ファスナーから雨が入り込まないように上着本体と同じ生地で被せ、外観からは大型ポケットを後身頃に備えていることが判らないよう固定し、軽量の荷物であれば収納できるリュックサックを兼ねた上着。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多くの収納部を備えた体温調節が楽な上着に関するものである。
上着を着用していると暑くなり脱ぎたくなるが、脱ぐと荷物が増え、手に持つと邪魔である。
簡単に上着から袖が分離し、ベストタイプになり、分離した袖は脇の下部分が縫着してあるので完全には分離しない。
袖は脇の下から上着内側に入れ込み、袖を収納するポケットを上着の内側に左右それぞれ設け、そこに収納する。
後身頃内側には書類なども入れられる大型の収納ポケットを設け、災害時には荷物が収納できるリュックサックを兼ねたベストタイプにもなる上着に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、上着は袖が付いていて、左右の袖が上着本体から分離するものや袖が肘のあたりからファスナーや留め具により分離できるものはあるが、分離した袖はなくさないように、どこかに保管しておかなければならなかった。
また、分離した袖を上着本体に付け直すときには、一旦上着を脱いで袖を左右間違わないように取り付けていた。
袖を完全に分離させずに脇の下で縫着させ上着本体内側に収納して使用するようには考えられていなかった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−348458号公報
【特許文献2】特開2009−161878号公報
【特許文献3】実開平04−081913号公報
【発明の概要】
【0004】
そのため、次のような問題点があった。
(イ)外した袖はどこかに保管しておかなければならなかった(特許文献1参照)。
(ロ)通気性を考えると半分袖が付いていると体温調節の面ではあまり変わらない(特許文献2参照)。
(ハ)袖を付け直すときには、左右の袖を間違わないように取り付けなければならなかった(特許文献3参照)。
また、本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前身頃と後身頃とからなる上着本体と、この上着本体の両首と肩の付根から前後各脇の下部分に向けて斜め方向に開く止めファスナーを備えた左右の袖部とを有する上着において、ファスナーを開放することで、上着本体と袖部が分離し、素早くベストタイプの上着となり、分離した袖は止めファスナーにより上着本体から外れることなく脇の下で縫着されており脇の下から上着本体の内側に入れ込み上着内側に袖が入れられるポケットを設け、そこに収納する。
袖の着脱が簡単にでき、ベストタイプにもなることを特徴とする上着。
【0006】
請求項1の機能を備え、後身頃内側に上部をファスナーで開閉できる大型ポケット設けた上着。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、特殊な形状ではなく上着本来の形状で機能性と通気性を重視した上着で、従来の便利さを備え、いままで不便に思っていたことが解消され、上着やベストを別々に何枚も用意しなくても1年中着ることができる。
袖を上着本体から完全に分離せずに脇の下は残してぶら下がるように縫着され、脇の下から上着本体の内側に入れ、脇の下内側から袖がブラブラしないように袖を収納するポケットを用意した。
袖を分離しないで上着として着用する場合は、袖収納用のポケットは普通の内ポケットとして使用できる。
また、後身頃内側には大きめの書類が入れられる大型ポケットを備えている。
見た目にはわからない収納力がある上着である。
本発明品は着用したまま簡単に袖の脱着ができるので体温調節がしやすくアウトドアなど朝晩は寒く、動いていると暑くなり脱ぎたくなったときに素早く袖を外し、前身頃の中央ファスナーを開ければ上着を脱いでしまわなくても体温の調節がしやすい。
また、脱着させるのが大変な介護にも役立ち、介助者の負担を軽減する介護者用の外出着としても役立つ。
後身頃内側には、大型ポケット、前身頃には数ヵ所のポケットを有し、分離した袖を収納しないときは、内ポケットとして使用できる。
本発明のように収納部分を多く備えることでリュックサックがない場合にも兼ねることができるので災害時にも役立つ。
震災時の避難所で、リュックサックの盗難が多かったので、本発明品であれば見た目には判らない収納力があり、貴重品を肌身離さず持っていたい人には、暑ければ袖を取り、寒ければ袖を付ければ上着を脱がないので、盗まれる心配がなくなる等、普段着として、雨具として、介護用として、海外旅行やアウトドアでも使え災害時には、収納力のある防災用上着として、一年中使用できる機能性と通気性を考えたことを特徴とする上着である。
【0008】
本発明は、上着本体の内側に袖を収納するポケットを備え、袖を収納しないときには通常の内ポケットとして使うことができる。
上着前身頃にもポケットを数ヵ所配置し、後見頃内側にも書類が入るように大型ポケットを備えている。
見た目にはわからない収納力があることで普通の上着と違い、かばんやリュックサック等を用意しなくても収納できる。
雨の日などは大事な書類は背中にしまえるので濡らさずに持てる。
海外旅行などでは、かばんやウエストポーチ、リュックサック等は泥棒に狙われてしまうので、貴重品は見た目には判らない本発明品で肌身離さず持つことができる上着を提供する。
【0009】
本発明は、はっ水加工の生地を使用することで、春と秋は体温調節のために重宝するが、夏や冬はレインウエアーの代わりにもなるので、一年中使用可能である。
【0010】
本発明は、前身頃、後身頃共に首と肩の付け根から脇の下に向かって斜めに止めファスナーが開くようにし、上着本体と袖が分離できるようにし、天候により使い分けていた上着を何枚も用意しなくてもよくなり、袖を上着本体に取り付けるのに止めファスナーを引き上げるだけで袖付けが完了するので、脱着させるのが大変な介護にも役立ち、介助者の負担を軽減する介護者用の外出着としても役立つ。
【0011】
本発明は、見た目にはわからない収納力があるため貴重品を肌身離さず持つための海外旅行等にも役立つ。
【0012】
本発明は、アウトドアでの朝晩は寒く、動いていると暑くなり上着を脱ぎたくなったときに素早く袖を外し、前身頃の中央ファスナーを開ければ上着を脱いでしまわなくても体温調節がしやすいので役立つ。
【0013】
本発明は、収納力があるので災害時には、リュックサックが無い場合にも兼ねることができる防災用上着として役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図4】本発明の袖を上着本体内側に収納した時の全体正面図である。
【
図5】本発明の内面側に袖を引き入れた説明図である。
【
図6】本発明の内面側に袖を収納ポケットに収納した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
従来、上着はファッション性と気候や天候に合わせたものをそれぞれ用意していた。
従来品は機能性を重視し通気性を考えた袖が上着本体から完全に分離するものはあったが、袖を完全に分離せずに脇の下で縫着され上着本体内側に入れ込み、上着本体内側で袖がぶらぶらしないように収納できるポケットを備えた上着はなかった。
本発明に係る上着は、
図2に示すように、上着は機能性を重視し前身頃と後身頃の袖付け部に止めファスナー(2)を袖付線に沿い取り付け、両首と肩の付け根から前後各脇の下に向かって斜めにファスナーが開くようにし、ファスナーを開放することで上着本体と袖(1)が分離できるようにし、袖下の付け根は止めファスナー(2)を使用することで分離し外れてしまわないように残してぶら下がるように縫着(E)され、分離した袖(1)は脇の下から上着本体内側(D)に入れ込み上着本体内側(D)に袖が収納できるポケット(5)を設け、そこに収納する。
袖の脱着が簡単にでき、ベストタイプ(C)にもなることを特徴とする上着である。
上着本体(A)は、一年中着用できるように、はっ水加工された生地を使用し、上着裏面(B)には、襟(9)の下から通気のためにメッシュ生地(6)の部分を備え、上部をファスナー(4a)で開閉できる大型ポケット(4)設ける。
メッシュ生地(6)と上部ファスナー(4a)から雨が入り込まないように上着本体(A)と同じ生地で被せ(7)、袖収納ポケット(5)は袖(1)を収納しないときは内ポケットになり、上着表面(A)には胸ポケット(3)や腹部の位置にポケット(3)を数ヵ所有する上着であって、リュックサックを用意しなくても軽量の荷物であればしまえる外観からは判らない収納力を持ち、一年中どんな場合にも対応できる機能性を重視した上着である。
本発明は以上のような構成である。
本発明の使い方を説明する。 上着本体は、前身頃、後身頃共に両首と肩の付け根位置から前後各脇の下に向かって斜め方向に止めファスナーが開くようにし、ファスナーを開放することで上着本体と袖部が分離できるようにし、袖下の付け根は止めファスナーを使用することで分離し、外れてしまわないように残してぶら下がるように縫着され、分離した袖は脇の下から上着本体内側に入れ込みぶらぶらしないように上着本体内側に袖が収納できるポケットを設け、そこに収納する。
袖を上着本体に取り付けるのに止めファスナーを引き上げるだけで袖付けが完了する。
袖の脱着が簡単にでき、ベストタイプにもなることを特徴とする上着である
上着から分離させた袖を脇の下から上着本体内側の中に入れて着用しても優れた機能を有し、従来の袖が完全に分離するものと同様に袖は分離し、ベストタイプになるが、袖が完全に分離せずに脇の下で上着本体につながっているので、袖を取り付けるときに、一旦脱いで、それぞれ左右間違わずに取り付ることや分離させた袖をなくさないように保管しなければならなかった等の心配をせずに、または、着用したまま第三者に袖を取り付けてもらう煩わしさもなくなり、自分で簡単に袖を脱着できる様になり、上着やベストを別々に何枚も用意しなくても、1年中着ることができる。
はっ水加工の生地を使用することで、春と秋は体温調節のために重宝するが、夏や冬はレインウエアーの代わりにもなるので、一年中使用できる機能性と通気性を考えたことを特徴とする上着である。
【符号の説明】
【0016】
A 上着全体表面
B 上着全体裏面
C ベストタイプ全面
D 上着本体内側面
E 袖の縫着部分
1 袖
1a 右袖
1b 左袖
2 閉じ合わさった止めファスナー
2a 止めファスナー右部
2b 止めファスナー左部
3 前身頃ポケット
4 後身頃内側ポケット
4a 後身頃内側ポケット用ファスナー
5 上着内側袖収納用ポケット
6 通気性の為のメッシュ生地
7 メシュ生地を覆う上着本体と同じ生地の被せ部分
8 上着本体表面中央オープンファスナー
9 襟
10 空洞
【要約】
【課題】 本発明は、多くの収納部を備えた体温調節が楽にできる上着で、上着本体から袖を分離することはできるが完全に分離させないため袖の脱着が簡単にでき、普段着として、雨具として、介護用として、海外旅行やアウトドアでも使え、災害時には収納力のある防災用上着として、一年中使用できる機能性と通気性を考えたことを特徴とする上着を提供する。
【解決手段】 収納力を備え、上着本体から分離できる袖を、袖下の付け根に止めファスナーを使用することで分離し、外れてしまわないようにし、分離した袖は脇の下から上着本体内側に入れ込み袖が収納できるポケットを設け、そこに収納する上着。
【選択図】
図2