(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の遊技場システムの好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
(遊技場システム)
本発明の一実施形態に係る遊技場システムの構成について、
図1〜
図7を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の遊技場システムは、複数の遊技機10が設置される遊技場(ホール)に備えられる、台間機20、呼出ランプ30、台コンピュータ40、島コンピュータ50、ホールコンピュータ60、ローカルサーバ90、及び、アクセスポイント70、並びに、携帯端末80によって構成されている。
遊技機10と、台間機20と、呼出ランプ30と、台コンピュータ40と、島コンピュータ50と、ホールコンピュータ60と、アクセスポイント70と、ローカルサーバ90とは、ローカル・エリア・ネットワーク(以下、LAN140という)を介して通信可能に接続される。
携帯端末80は、遊技場内にある場合には、アクセスポイント70により提供される無線LAN回線110を介してLAN140上のローカルサーバ90と通信可能に接続され、遊技場外にある場合には、3G回線120及びインターネット130を介してローカルサーバ90と通信可能に接続される。
【0013】
このような本実施形態の遊技場システムにより、遊技者が遊技場に来店したときに、遊技者が所持する携帯端末80の端末識別情報がローカルサーバ90に送信されるとともに、有効期間が紐付けられて登録され、登録が完了した携帯端末80に対しては、来店しない期間に応じて有効期間を減じながら、遊技場における遊技関連情報の配信を有効期間内に限り受けることができるサービスを、遊技場の内外から受けることができるようになっている。
以下、遊技場システムの各装置の構成について詳細に説明する。
【0014】
遊技機10は、パチンコ機,スロットマシン,アレンジボール機,雀球機等、遊技球やメダル等の遊技媒体を使用して遊技を行う各種の遊技機である。
また、各遊技機10からは、遊技状態を示す遊技信号として、大当り状態を示す大当り信号、大当りの抽選確率が通常遊技状態よりアップする確率変動遊技状態、及び/又は、図柄の変動時間が通常遊技状態より短縮する時間短縮遊技状態を示す確変・時短信号等が出力され、遊技媒体の出入数を示す遊技信号として、遊技機10への遊技媒体の投入数を示すアウト信号、遊技機10から遊技媒体の払出数を示すセーフ信号、一ゲームごとに出力されるスタート信号、所定の入賞口に遊技媒体が入賞したことを示す入賞信号等が出力され、これらの遊技信号は呼出ランプ30及び台コンピュータ40に入力される(
図2参照)。
【0015】
台間機20は、遊技機10に一対一に対応して設けられた遊技媒体を貸し出す装置であって、現金、貯玉会員カード、ICコインなどが投入されることによって、投入金額に応じた遊技媒体の貸出しを行うとともに、遊技媒体の貸出数又は貸出金額を示す売上信号を台コンピュータ40へ出力する。
【0016】
呼出ランプ30は、遊技機10の上方に設置されており、電球やLEDなどのランプを点灯又は点滅させることで、大当りの発生、確変中、店員呼出中等を遊技者に告知する。また、遊技機10から出力される各種遊技信号を受信する。
【0017】
台コンピュータ40は、遊技機10、台間機20、呼出ランプ30、島コンピュータ50と通信可能に接続されており、これらの各装置間で所定の信号を送受信する情報処理装置である。台コンピュータ40は、遊技機10から出力される各種遊技信号と台間機20から出力される売上信号を受信し、適宜蓄積して島コンピュータ50へ送信するようになっている。なお、遊技機10から出力された遊技信号を、呼出ランプ30を介して受信することもできる。
【0018】
島コンピュータ50は、台コンピュータ40とホールコンピュータ60のそれぞれと通信可能に接続され、これらの各装置間で遊技信号を送受信する情報処理装置として動作することにより、台コンピュータ40から送信されてきた各種信号を受信し、ホールコンピュータ60へ送信する。
【0019】
ホールコンピュータ60は、プログラム制御により動作する情報処理装置であって、遊技場に備えられる全遊技機10に関する遊技情報や機種情報等が記憶・管理・分析されるようになっており、この他にも、遊技場において必要な営業管理情報なども管理する。
ホールコンピュータ60は、各島コンピュータ50からLAN140を介して送信される各種遊技信号にもとづいて、遊技機10ごとに遊技情報を算出するとともに、算出した遊技情報や機種情報を、LAN140を介してローカルサーバ90に定期的に送信する。
【0020】
(アクセスポイント)
アクセスポイント70は、遊技場内に一又は複数設置され、自ら発する電波が一定強度を満たす領域内にある携帯端末80との接続を行う。これにより、遊技者が所持する携帯端末80とローカルサーバ90とを、遊技場内における無線LAN回線110及びLAN140を介して通信可能に接続する。
具体的には、アクセスポイント70は、
図3に示すように、携帯端末80との無線接続を行う無線通信部71と、携帯端末80に割り当てたIPアドレス等を記憶する記憶部72と、CPU,ROM,RAM等を備えコンピュータとして動作する制御部75とを備え、制御部75が、各部を制御することにより、以下に示す動作を行う。
【0021】
制御部75は、無線通信部71にブリッジ接続手段として動作させることで、無線LAN回線110とLAN140との接続を行う。携帯端末80と無線接続を自動的に行うことにより、携帯端末80とLAN140上の他の遊技場装置とを通信可能に接続するものである。
そのため、アクセスポイント70では、無線LANの論理的なグループを識別する識別情報として、任意の文字列からなるSSID(Service Set Identifier)が予め登録される。
アクセスポイント70は、不図示のアンテナから特定周波数の電波を常に発信しており、制御部75は、この電波を検知した携帯端末80からSSIDとともに接続要求を受けると、そのSSIDの照合を行い、照合が一致すれば携帯端末80との接続を自動的に行う。
例えば、SSID「abc_connect」をアクセスポイント70に登録しておくと、SSID「abc_connect」にもとづいて接続を求める携帯端末80に対してのみ接続を許可することができる。
なお、携帯端末80との自動接続に係る手順については、後記「機体IDの登録方法」にて説明する。
【0022】
また、制御部75は、ネットワークに関する機能として、携帯端末80等にその遊技場内のネットワーク上で一意のIPアドレス(プライベートIPアドレス)を動的に割り当てる動作、携帯端末80等に割り当てたIPアドレスとMACアドレスとの対応付けにもとづいてLAN140上の機器を特定する動作等を行う。
【0023】
制御部75は、記憶部72を記憶手段として動作させることで、登録するSSIDの他、携帯端末80に割り当てたIPアドレスとMACアドレスとを関連付けたテーブルデータ等を記憶する。
【0024】
(携帯端末)
携帯端末80は、本実施形態に係るスマートフォンの他、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の通信端末が該当する。
携帯端末80は、一般的な通信制御動作を行う他、遊技場のローカルサーバ90に遊技場内外からアクセスする動作や、アクセスしたローカルサーバ90から配信される遊技関連情報を表示する動作等を行う。
具体的には、携帯端末80は、
図4に示すように、アクセスポイント70との接続を介してローカルサーバ90との通信処理を行う無線LAN通信部81と、3G回線120等との接続を介してローカルサーバ90との通信処理を行う3G通信部82と、自己に付された固有の端末識別情報等を記憶する記憶部83と、操作画面やローカルサーバ90から配信された遊技関連情報等を表示する表示部84と、CPU,ROM,RAM等を備えコンピュータとして動作する制御部85とを備え、制御部85が、これら各部を制御することにより、以下のような特徴的な動作を行う。
【0025】
無線LAN通信部81は、WiFi(WiFi ALLIANCEによって無線LAN機器間の相互接続性を認証された規格)に対応したモジュールであって、図示しないアンテナ、CPU、メモリを有する。
制御部85は、無線LAN通信部81を、通信手段として動作させることで、アクセスポイント70を介してローカルサーバ90(通信部91)との間で通信を行わせる。
3G通信部82は、IMT−2000規格に準拠したデジタル携帯電話の通信方式に対応したモジュールであって、図示しないアンテナ、CPU、メモリを有する。
制御部85は、3G通信部82を、通信手段として動作させることで、3G回線120と接続を行い、インターネット130を介してローカルサーバ90(通信部91)との間で通信を行わせる。
制御部85は、無線LAN通信部81及び3G通信部82を、端末識別情報送信手段として動作させることで、ローカルサーバ90に対して携帯端末80に固有の端末識別情報(機体ID)を送信させ、また、通信手段として動作させることで、ローカルサーバ90から遊技関連情報を受信させる。
【0026】
制御部85は、記憶部83を記憶手段として動作させることで、携帯端末80が備える各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。
予め携帯端末80に記憶されるデータとしては、携帯端末80を一意に特定可能な端末識別情報がある。
端末識別情報は、例えば、機種番号やシリアル番号等を組み合わせた15桁のIMEI(International Mobile Equipment Identifier)の他、IMSI(International Mobile Subscriber Identifier)、MACアドレス、電話番号、UDID(Unique Device Identifier)等がある。
本実施形態の機体IDは、このような種々の端末識別情報のうちの一又は複数の端末識別情報の組み合わせにより構成され、係る機体IDのローカルサーバ90への登録をもって遊技者の登録とするようにしている。
【0027】
携帯端末80に記憶される他のデータとしては、登録が行われた遊技場のローカルサーバ90のIPアドレス(グローバルIPアドレス)や店舗名等の遊技場情報がある。
すなわち、制御部85は、記憶部83をアドレス記憶手段として動作させることで、機体IDが登録される際にローカルサーバ90から受け取るIPアドレスを記憶する。
このため、遊技者は、登録後は、どこにいても、携帯端末80からインターネット130等を介して登録した遊技場のローカルサーバ90にアクセスすることができる(端末識別情報送信手段)。
【0028】
携帯端末80に記憶されているプログラムとしては、携帯端末80上で実行可能な機能に対応したアプリケーションプログラム(以下、アプリという)がある。このアプリは、予め記憶され、又は、ウェブサイトからダウンロード等によって取得された、メール用アプリ,音楽再生アプリ,ゲーム用アプリ等である。
このようなアプリの一つとして、携帯端末80とローカルサーバ90との間で双方向通信を行うことで、機体ID及び遊技関連情報を送受信し、遊技関連情報を表示する機能を備える自動通信アプリが記憶されている。
【0029】
表示部84は、タッチ操作可能なタッチパネルで構成され、制御部85は、表示部84に、動画、画像、テキスト、テンキー等を表示させる他、指やタッチペンで画面上の表示に触れることにより入力(例えば、通信操作、文字入力操作、選択操作等)を受け付ける入力手段として動作させる。
例えば、制御部85は、表示部84を表示手段として動作させることで、ローカルサーバ90から配信された遊技関連情報を閲覧可能に表示させる。
スマートフォンの場合、表示画面が比較的大きく、また、タップ(指で画面を叩く動作)、フリック(指で画面を弾く操作)、ピンチ(二本の指で画面を摘む/開く操作)等の操作が可能であるため、遊技関連情報を種々のバリエーションをもって見易く表示させることができる。
【0030】
制御部85は、自動通信アプリをバックグラウンドで動作させておくことによって、アクセスポイント70を自動的に検知し、自動通信アプリを起動させる。
これにより、携帯端末80は、ローカルサーバ90と通信可能に接続することができる。
具体的には、制御部85は、アクセスポイント70を検知するとアクセスポイント70との自動接続を実施し、かかる接続を経てローカルサーバ90と通信可能に接続することで、通信回線接続手段として動作する。
また、制御部85は、記憶部83に記憶された遊技場情報(IPアドレス)にもとづき、3G回線120及びインターネット130(公衆回線)を介してローカルサーバ90と通信可能に接続することで、通信回線接続手段として動作する。
【0031】
(ローカルサーバ)
ローカルサーバ90は、本実施形態に係るサーバの一例であり、プログラム制御により動作する情報処理装置であり、携帯端末80に配信する遊技関連情報の記憶・管理等を行う。
ローカルサーバ90は、遊技者が所持する携帯端末80の端末識別情報(機体ID)を登録する動作や、登録時に設定される有効期間に限り遊技関連情報の配信を行う動作や、登録後に遊技者が再度来店すると有効期間を増加する動作等を行う。
具体的には、ローカルサーバ90は、
図5に示すように、携帯端末80や他の遊技場装置との通信処理を行う通信部91と、携帯端末80の登録を行う機体ID登録部92と、登録された機体IDや携帯端末80に配信する遊技関連情報等を記憶する記憶部93と、CPU,ROM,RAM等を備えコンピュータとして動作する制御部95とを備え、制御部95が、これら各部を制御することにより、以下のような特徴的な動作を行う。
【0032】
制御部95は、通信部91を受信手段として動作させることで、LAN140を介してホールコンピュータ60と接続し、ホールコンピュータ60から遊技情報や機種情報等の遊技関連情報を定期的に受信する。
また、制御部95は、通信部91を受信手段として動作させることで、無線LAN回線110、又は、3G回線120及びインターネット130を介して携帯端末80から送信される機体IDを、LAN140を介して受信する。
さらに、制御部95は、通信部91を配信手段として動作させることで、無線LAN回線110を介し、又は、インターネット130及び3G回線120を介し、携帯端末80に遊技関連情報を配信する。具体的には、後述する情報配信制御手段の制御にもとづいて遊技関連情報の配信を行う。
なお、ローカルサーバ90は、いわゆるPPPoEによりインターネット130との接続を行う。この際、プロバイダ側からは、常に固定のグローバルIPアドレスがローカルサーバ90に対して割り当てられる。これにより、インターネット130等を介した前記受信手段及び配信手段の動作を可能としている。
【0033】
また、制御部95は、通信部91をアドレス送信手段として動作させることで、機体IDが登録されたときに、ローカルサーバ90と接続されている携帯端末80にローカルサーバ90のIPアドレス(グローバルIPアドレス)を送信する。このとき、登録した店舗名等を併せて送信させることもできる。
また、制御部95は、通信部91を通知手段として動作させることで、有効期間の更新通知の他、有効期間が残っていない旨、有効期間の残期間が少ない旨、配信(閲覧)ができない旨、配信(閲覧)が可能である旨等の通知を、所定のタイミングで行うことができる。
【0034】
制御部95は、機体ID登録部92を登録手段として動作させることで、遊技場に来店した遊技者が所持する携帯端末80の機体ID(端末識別情報)に有効期間を関連付けて登録する。
遊技関連情報の配信を受けることができる遊技者を特定するために、携帯端末80に固有の機体IDを登録するものである。
具体的には、制御部95は、携帯端末80から受信した機体IDが未登録であって、かつ、無線LAN回線110を介して受信した機体IDである場合に、その機体IDを登録する。
受信した機体IDが、未登録であるか否かは、記憶部93を検索して同一の機体IDが登録されてあるかどうかによって判断することができ、また、受信した機体IDが、無線LAN回線110を介して受信したものか否かは、機体IDの受信フレームに付された送信元のIPアドレスが、遊技場内に設置されたアクセスポイント70によって割り当て得るIPアドレスの範囲に含まれるか否か等によって判断することができる。
【0035】
機体IDに関連付けられて登録される有効期間は、その機体IDを有する携帯端末80に対して設定される遊技関連情報の配信可能期間を示す。
具体的には、遊技者がその遊技場に初めて来店したとき(即ち、機体IDの登録時)に、一定の有効期間(例えば31日)が登録される(
図6の機体ID「xxxx」参照)。
制御部95は、自らが有効期間演算手段として動作することで、登録された有効期間を時間の経過とともに減算する。
例えば、登録時31日あった有効期間は、16日を経過することで残期間は15日になる(
図6の機体ID「yyyy」参照)。
【0036】
ただし、登録した遊技者が再度その遊技場に来店した場合には有効期間が更新されて残期間が増加するようにしている。
具体的には、制御部95は、機体ID登録部92を登録手段として動作させることで、登録された機体IDを有する携帯端末80から遊技場内の無線LAN回線110を介して再度アクセスが有った場合には、新たな有効期間に更新させる。
すなわち、登録された機体IDを受信しない期間に応じて有効期間が減算された後であっても、無線LAN回線110を介してその機体IDを受信した場合には、有効期間の残期間を増加するようにしている。
例えば、
図6において、機体ID「yyyy」又は「zzzz」の携帯端末80を所持する遊技者が再度来店した場合には、その有効期間が登録時に設定された有効期間(31日)になるように更新することができる。
【0037】
また、制御部95は、記憶部93を記憶手段として動作させることで、ローカルサーバ90が備える各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。ローカルサーバ90に記憶させるデータには、前述した機体IDや有効期間の他、遊技関連情報が含まれる。
遊技関連情報は、携帯端末80に配信される情報であって、主にその遊技場に設置された遊技機10ごとの遊技に関する情報である。例えば、遊技機10を一意に特定可能な遊技台番号に、大当り回数,スタート回数,アウト玉数,セーフ玉数と、機種情報である機種名,機種タイプ,遊技方法等が関連付けされた情報が相当する。遊技場のイベント情報も遊技関連情報に含まれる。
【0038】
なお、遊技関連情報は、携帯端末80にて表示可能となるようにローカルサーバ90(制御部95)で加工されたデータであり、具体的には、ホールコンピュータ60から定期的に受信する遊技関連情報を遊技機その他のカテゴリごとに集計し、携帯端末80で表示可能なデータ形式に加工したものである。
【0039】
制御部95は、自らが情報配信制御手段として動作することで、携帯端末80から受信した機体IDに関連付けて記憶されている有効期間を参照し、残期間の有無又は残期間の多少に応じた遊技関連情報の配信制御を行う。
例えば、有効期間が残っている場合は、制限なく遊技関連情報を配信することを基本動作としつつ、有効期間が残っていないときは、遊技関連情報の配信を行わない、又は、配信する遊技関連情報の内容を制限する(例えば、一般情報のみ配信する)等の制御を行う。
また、有効期間が残っていても、その残期間が一定値以下(例えば、5日以下)の場合に、配信する遊技関連情報の内容を制限する(例えば、一般情報のみを配信する)ことも可能である。
【0040】
(機体IDのコード化)
ところで、本発明の機体IDは、個人情報ともなり得る重要な情報であるため、コード化して利用することが安全上望ましい。
本実施形態の場合、携帯端末80においては、一又は複数の端末識別情報からなる機体IDをハッシュ値にコード化してローカルサーバ90に送信する(端末識別情報送信手段)。
機体IDのハッシュ値(コード情報)は、携帯端末80の制御部85が、自らコード情報生成手段として動作することで生成される。
ハッシュ値とは、あるデータ(ビット列)を、所定のハッシュ関数(SHA−224等)で演算した結果、得られるコード情報である。ハッシュ値は、基のデータのデータ長に関わらず固定長となり、ハッシュ値とハッシュ関数がわかっていても基のデータを算出できない特徴を有する。
例えば、
図7に示すように、プライマリ識別値(例えば、UDID)と、セカンダリ識別値(例えば、MACアドレス)とを組合せ、この組合せデータに対しハッシュ関数により演算を行うことでこのような特徴を有する一意のハッシュ値(コード情報)が生成される。ローカルサーバ90では、このようなハッシュ値からなる機体ID(ハッシュ値)を登録し、照合に用いる。
【0041】
このようにすると、仮に、機体IDの送受信の過程等においてその機体IDが外部に漏れたとしても、ハッシュ値からは元の機体IDを再現することはできないため安全である。
また、携帯端末80ごとに機体IDのデータ長が異なる場合であっても常に固定長のハッシュ値を得ることができるため、照合処理を円滑に行うことができる。
【0042】
さらに、機体IDを暗号化(復号化)することもできる。
例えば、携帯端末80側では、コード化した機体IDにさらに所定の秘密鍵(暗号キー)を用いて暗号化したデータをローカルサーバ90に送信し、ローカルサーバ90側では、受信したデータを秘密鍵と同一の復号化キーを用いて復号化したうえで、有効期間と関連付けて登録する。
このようにすると、機体IDの送受信の過程等において、その機体IDが外部に漏れたとしても、コード化された機体ID(ハッシュ値)を復元できず、仮に、コード化された機体IDを復元できたとしても、ハッシュ値からは元の機体IDを再現することはできないため、より安全である。
【0043】
以上のように、本実施形態の遊技場システムの特徴的な構成によれば、遊技者が来店するだけで、会員/非会員の区別なく、煩わしい手間もなく、情報配信のサービスを受けることができる。
また、有効期間は、携帯端末80を携行した遊技者がその遊技場に行くことによって更新されるため、遊技者が有効期間内において遊技場に足を運び続ける限りにおいて、遊技者がどこにいても継続して遊技関連情報を閲覧することができる。
このため、遊技者に対し来店を促し遊技に対する動機づけを与える一方、遊技者は、遊技場に行くだけで遊技関連情報を継続的に閲覧できることが可能となる。
さらに、機体IDとして、元のデータを復元することができないユニークな固定長のコード情報を用いることによって、サービスの安全と処理の円滑化を図ることができる。
【0044】
(機体IDの登録方法及び有効期間の更新方法)
次に、機体IDの登録方法と有効期間の更新方法とを併せて説明する。
図8は、機体IDの登録手順及び有効期間の更新手順を示すフローチャートである。
まず、遊技者が、ある遊技場に来店すると(S10)、遊技者が所持する携帯端末80が、そのバックグラウンドで動作している自動通信アプリの機能により、遊技場内に設置されているアクセスポイント70を自動的に検知する(S11)。
具体的には、アクセスポイント70から発せられる特定周波数の電波を携帯端末80が検知して、携帯端末80(無線LAN通信部81)とアクセスポイント70との自動接続が開始される。
【0045】
携帯端末80は、アクセスポイント70に対し接続要求を行う(S12)。接続要求には、SSIDが付され、また、携帯端末80に固有のMACアドレスを付すことができる。
アクセスポイント70は、携帯端末80から接続要求を受けると、SSIDの照合を行うとともに、その遊技場におけるネットワークにおいて一意のIPアドレス(プライベートIPアドレス)を割り付け、携帯端末80に通知する(S13)。なお、接続が切断されるまでの間、アクセスポイント70は、割り付けたIPアドレスとMACアドレスとを関連付けて保持し、また、携帯端末80は、通知されたIPアドレスを自己のアドレスとして保持する。
SSIDの照合が一致すると、相互にリンクが張られ、携帯端末80とアクセスポイント70(LAN140)との接続が完了する(S14)。
なお、この段階で、携帯端末80の自動通信アプリは、アクセスポイント70との接続が完了した旨(例えば、「ハロー」等)を表示部84に表示することができる。
【0046】
所定の操作(例えば、「YES」キーの選択等)が行われると、携帯端末80は、機体IDを生成する工程(S15〜16)を経て、機体IDをローカルサーバ90に送信する(S17)。
機体IDは、最初の登録時には生成するが(S15:YES→S16)、それ以降(例えば、有効期間の更新時や提携する他店舗での登録時)は、その登録時に記憶させた機体IDを用いるため、生成しない(S15:NO)。
このようにすると、来店の都度、又は、複数の店舗における登録の都度、機体IDを生成する必要がなくなるため、携帯端末80の処理にかかる負荷を軽減し、また、ローカルサーバ90との接続を迅速に行うことができる。
なお、機体IDは、前記「機体IDのコード化」にて説明したように、所定のハッシュ関数によりハッシュ値に変換したコード情報を用いることで、セキュリティを強化することができる。
【0047】
ローカルサーバ90は、携帯端末80から受信した機体IDが未登録の場合には、その機体IDと有効期間とを関連付けて登録する(S18〜19)とともに、携帯端末80に遊技関連情報を配信する(S20)。
なお、ローカルサーバ90は、遊技関連情報の配信の際、自己のIPアドレス(グローバルIPアドレス)と店舗名等からなる遊技場情報を携帯端末80に送信し、携帯端末80は、これを保存する(S21)。
他方、ローカルサーバ90は、携帯端末80から受信した機体IDが既に登録されている場合には、その機体IDに関連付けてある有効期間を更新するとともに(S22)、携帯端末80に遊技関連情報を配信する(S20)。携帯端末80は、受信した遊技関連情報を記憶部83に保存することができる。
携帯端末80は、遊技関連情報の閲覧を行うためのメニュー画面を表示する(S23)。遊技者は、メニュー画面にもとづく所定操作を行うことで、所望の遊技関連情報を携帯端末80に表示することができる。
【0048】
図9は、携帯端末に表示されるメニュー画面及び遊技関連情報の一例を示す図である。
なお、
図9(a)は、起動時のメニュー画面であり、
図9(b)は、この画面に表示される「Data」を選択したときに表示されるメニュー画面の一例である。
図9(b)のメニューから「機種名を選ぶ」を選択し、所望の機種名(例えば、「ImジャグラーSP」)を選択すると、記憶部83からその機種名に関する遊技関連情報が配信され、携帯端末80の表示画面に表示される(
図9(c1)参照)。
同様に、
図9(b)のメニューから「ランキングから選ぶ」選択すると、その遊技場におけるランキング情報が携帯端末80の表示画面に表示され(
図9(c2)、「台番号から選ぶ」を選択すると、特定した台番号の遊技機に関する遊技関連情報が携帯端末80の表示画面に表示される(
図9(c3)参照)。
【0049】
ところで、携帯端末80は、登録された遊技場のローカルサーバ90のIPアドレスを保有することになるため(前記S21参照)、遊技者は、遊技場内からは勿論、遊技場外からも3G回線120及びインターネット130を介してその遊技場のローカルサーバ90にアクセスできるようになる。
そこで、登録された遊技場のローカルサーバ90と携帯端末80との接続態様について
図10を参照しながら説明する。
また、このような接続態様にもとづく遊技関連情報の配信方法について
図11を参照しながら説明する。
【0050】
(ローカルサーバと携帯端末との接続態様)
図10は、登録された遊技場のローカルサーバ90と遊技者が所持する携帯端末との接続態様を示す図である。
なお、店舗A1のローカルサーバ90には、携帯端末80の機体IDが登録され、携帯端末80にはそのローカルサーバ90のグローバルIPアドレス「10.1.1.1」が保有されているものとし、店舗B1のローカルサーバ90(「10.1.1.2」)についても同様とする。また、LAN140に接続されたアクセスポイント70、ホールコンピュータ60等には、それぞれの店舗内において一意のプライベートIPアドレス「192.168.1.***/24」が割り当てられているものとする。
【0051】
図10に示すように、携帯端末80とローカルサーバ90との接続態様には、主に(i)〜(iii)のケースがある。
(i)は、店舗A1内にある携帯端末80からローカルサーバ90に接続するケースを示す。例えば、遊技者が店舗A1に来店したときや店舗A1内で遊技中に、遊技者が携行する携帯端末80からアクセスする場合が該当する。
この場合、遊技者が所持する携帯端末80がアクセスポイント70を検知すると、アクセスポイント70と携帯端末80とが接続され、アクセスポイント70は、携帯端末80にプライベートIPアドレスを割り当てる。
携帯端末80は、保有するグローバルIPアドレスの中から「10.1.1.1」を「宛先アドレス」として指定し、自己に割り当てられたIPアドレスを「送信元アドレス」として指定することによって店舗A1のローカルサーバ90と通信可能に接続される。
【0052】
また、(ii)、(iii)は、店舗外にある携帯端末80からローカルサーバ90に接続するケースを示す。例えば、遊技者が自宅にいる場合等、店舗内の無線LAN回線110の提供を受けることができないエリアから携帯端末80を用いてアクセスする場合が該当する。
この場合、インターネット130の接続に際し、3G回線120を用いるため、携帯端末80は、3G回線120を提供するキャリアからIPアドレスの割り当てを受ける。
【0053】
(ii)は、店舗A1のローカルサーバ90にアクセスするときの接続ルートである。この場合、携帯端末80は、保有するグローバルIPアドレスの中から「10.1.1.1」を「宛先アドレス」として指定し、キャリアから割り当てられたIPアドレスを「送信元アドレス」として指定することにより、3G回線120及びインターネット130を通じて店舗A1のローカルサーバ90と接続される。
(iii)は、店舗B1のローカルサーバ90にアクセスする例である。この場合、携帯端末80は、(ii)と同様のアドレス指定をすることにより3G回線120及びインターネット130を通じて店舗B1のローカルサーバ90と接続される。
【0054】
このように、機体IDが、ある遊技場のローカルサーバ90に登録されると、遊技者の携帯端末80は、そのローカルサーバ90のグローバルIPアドレスを保有することになるため、遊技者は、その携帯端末80を用いて、どこからでも所望の遊技場のローカルサーバ90にアクセスすることができるようになる。
【0055】
(遊技関連情報の配信方法)
次に、遊技関連情報の配信方法について説明する。
図11は、遊技関連情報の配信手順を示すフローチャートである。
なお、ここでは、携帯端末80の自動通信アプリを手動で起動する場合と、自動的に起動される場合とに分けて説明する。
【0056】
(自動通信アプリを手動で起動する場合)
自動通信アプリを手動で起動する場合(S31:YES)、すなわち、遊技場外にいる遊技者が携帯端末80からローカルサーバ90にアクセスする場合(
図10(ii)(iii)参照)、制御部85は、その起動に応じ遊技関連情報の配信が可能な遊技場の店舗名(
図12参照)を表示させる(S32)。
具体的には、機体IDの登録を行ったローカルサーバ90が設置されてある遊技場の店舗名を表示させるとともに、表示される店舗名には登録時にローカルサーバ90から取得したIPアドレス(グローバルIPアドレス)をリンクさせる。
【0057】
店舗名が選択されると(S33)、携帯端末80では、店舗名にリンクされているIPアドレスが「宛先アドレス」として指定され、該当する遊技場のローカルサーバ90にアクセスする(S34)。
これにより、携帯端末80とローカルサーバ90とが通信可能に接続され、携帯端末80からローカルサーバ90に対し機体IDが送信される。
ローカルサーバ90は、受信した機体IDから特定される有効期間を参照し、有効期間が残っている場合には、遊技関連情報を携帯端末80に配信する。
遊技関連情報の配信を受けた携帯端末80は、遊技関連情報の閲覧が可能である旨の表示を行う(S35)。例えば、
図9(a)又は(b)に示すメニュー画面を表示する。これにより、遊技者は、遊技関連情報の閲覧が可能であることを認識することができる。
そして、携帯端末80は、配信された遊技関連情報を表示する(S36)。
【0058】
なお、有効期間が残っていない場合は、遊技関連情報の閲覧は制限される(S35:NO)。
この場合、ローカルサーバ90からは、何らの情報も配信されないか、または、遊技関連情報の内容が制限される(例えば、一般情報のみ配信する)からである。
なお、この場合、ローカルサーバ90は、有効期間が残っていない旨や、そのために遊技関連情報の配信が制限される旨のメッセージを携帯端末80に通知することもできる。
【0059】
(自動通信アプリが自動的に起動される場合)
自動通信アプリが自動的に起動される場合(S31:NO)とは、遊技場内にいる遊技者が、携帯端末80からローカルサーバ90にアクセスする場合(
図10(i)参照)が該当する。
この場合、携帯端末80は、遊技場内のアクセスポイント70を検知すると(S37)、アクセスポイント70との間で接続処理を自動的に行う(S38)。この工程は、「機体IDの登録方法及び有効期間の更新方法」におけるS10〜14と同様である。
【0060】
つぎに、機体IDを生成する工程等に進む。具体的には、機体IDを生成していない場合のみ、機体IDを生成する(S39〜40)。
機体IDは登録されているため省略可能な手順であるが、前記「機体IDの登録方法及び有効期間の更新方法」(S15〜16)の手順に統一したものである。
なお、機体IDは、登録時と同様、ハッシュ値(コード情報)を用いる。
その後、携帯端末80は、機体IDをローカルサーバ90に送信する(S41)。
【0061】
ローカルサーバ90は、携帯端末80から機体IDを受信すると、その機体IDに関連付けてある有効期間を更新するとともに、携帯端末80に遊技関連情報を配信する。
そして、携帯端末80は、配信された遊技関連情報を表示する(S42)。
【0062】
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る遊技場システムによれば、遊技者が遊技場に来店することによって、会員/非会員や場所を問わず、遊技関連情報を容易にかつ継続して閲覧することができる利便性の高いサービスを安全に提供することができる。
【0063】
[他の実施形態]
本発明に係る遊技場システムの他の実施形態として、例えば、携帯端末80とローカルサーバ90とが接続されている時間を、遊技者が遊技場にいる時間(滞在時間)とみなし、この滞在時間に応じたポイントを特典として遊技者に付与するサービスの提供が可能である。
このため、本実施形態においては、携帯端末80及びローカルサーバ90が、以下の動作を行う。
【0064】
まず、遊技者の来店に応じて、携帯端末80が、遊技場内の無線LAN回線110を介して機体IDをローカルサーバ90に送信する(端末識別情報送信手段)。
ローカルサーバ90は、携帯端末80から受信した機体IDの照合を行う。
ローカルサーバ90の制御部95は、自らが滞在時間算出手段として動作することで、受信した機体IDと登録IDとの照合が一致したときを接続開始時刻として機体IDに関連付けて記憶し、その後、切断等により接続が解除されるまでの時間を滞在時間として算出する。
【0065】
制御部95は、記憶部93をポイント数記憶手段として動作させることで、滞在時間に応じたポイント数を累積的に記憶する。
そして、制御部95は、自らが特典付与手段として動作することで、蓄積されたポイント数に応じて特典を付与する。
例えば、遊技者の選択に応じ、ポイント数に応じた遊技関連情報(例えば、プレミア情報など)を携帯端末80に配信できるようにする。
なお、制御部95は、付与した特典に対応したポイント数をそれまで蓄積したポイント数から減算するようにすることで、自らがポイント数記憶手段として動作する。
このようにすると、遊技者にとってより有益なサービスを提供することができる。
【0066】
また、例えば、台間機20にて一定の投入金額を超える遊技媒体の貸し出しを行った際、台間機20の表示部に、投入金額に応じたポイント数が埋め込まれたプレミアムコード等を表示させ、携帯端末80で撮像したプレミアムコードからポイント数を読み出して取得できるようにすることができる。
携帯端末80は、取得したポイント数をローカルサーバ90に送信することができ、ローカルサーバ90では、携帯端末80から受信したポイント数を、前述のサービスにおいて管理されるポイント数に加算するようにする。
このようにすると、遊技者にとって有益でありながらも、遊技者をより長く遊技場に滞在させ、また、遊技を行わせるようにすることができる。
このため、本実施形態の遊技場システムによれば、遊技者側及び遊技場側の双方にとってより有益なサービスを提供することができる。
【0067】
以上、本発明の遊技場システムの好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、上述の実施形態においては、遊技場に来店した場合にのみ登録を行うこととして説明したが、これを、遊技場外からのアクセスを通じて行うようにしてもよく、また、店舗が開設するホームページ等を介して行うようにしてもよい。
このように、登録条件を緩和しても、有効期間を更新するには登録した遊技場に赴く必要があるため、遊技者に遊技を行う一定の動機づけを与えることが可能である。