(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5961845
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】静油圧式無段変速機のシリンダブロック冷却構造
(51)【国際特許分類】
F16H 57/04 20100101AFI20160719BHJP
F16H 39/14 20060101ALI20160719BHJP
【FI】
F16H57/04 G
F16H57/04 J
F16H39/14
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-70617(P2012-70617)
(22)【出願日】2012年3月27日
(65)【公開番号】特開2013-204599(P2013-204599A)
(43)【公開日】2013年10月7日
【審査請求日】2015年3月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002967
【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】嶋本 雅夫
(72)【発明者】
【氏名】松本 恭太
【審査官】
高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−220183(JP,A)
【文献】
特開平06−294467(JP,A)
【文献】
特開2008−185111(JP,A)
【文献】
実開昭62−194242(JP,U)
【文献】
特開2002−202449(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 39/14
F16H 57/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に圧油が供給される油路を有する回転軸と、
該回転軸の外周に回転一体に設けられたシリンダブロックと、
該シリンダブロックの軸線方向一方において、同軸線周りの円周上に間隔をあけて往復摺動可能に挿入された複数の油圧ポンプ用プランジャと、
前記シリンダブロックに形成され、前記油圧ポンプ用プランジャが挿入されるシリンダボアと、
前記油圧ポンプ用プランジャの先端に摺接し、傾斜量変更可能に設けられた油圧ポンプ用斜板と、
前記シリンダブロックの軸線方向他方において、同軸線周りの円周上に間隔をあけて往復摺動可能に挿入された油圧モータ用プランジャと、
前記シリンダブロックに形成され、前記油圧モータ用プランジャが挿入されるシリンダボアと、
前記油圧モータ用プランジャの先端が摺接する油圧モータ用斜板と、
を備えた静油圧式無段変速機のシリンダブロック冷却構造において、
前記回転軸の内部の油路から当該回転軸の外に出て前記シリンダブロックの側面近傍にオイルを導出するオイル導出油路と、
前記オイル導出油路から導出され、前記シリンダブロックおよび前記回転軸の回転により作用する遠心力によって遠心側に送られたオイルを受ける、前記シリンダブロックの側面に設けられたオイル受けプレートと、
前記オイル受けプレートが受けたオイルが導入されるように前記シリンダブロックの側面に形成されたオイル導入孔から前記油圧ポンプ用シリンダボアと前記油圧モータ用シリンダボアとの間を半径方向外側に通過して、前記シリンダブロックの外周に形成されたオイル排出孔に至るまで前記シリンダブロック内に形成されたシリンダブロック冷却油路と、
を備えることを特徴とする静油圧式無段変速機のシリンダブロック冷却構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静油圧式無段変速機のシリンダブロック冷却構造に関し、特に、油圧ポンプ用シリンダブロックおよび油圧モータ用シリンダブロックが一つのシリンダブロックで構成される静油圧式無段変速機のシリンダブロック冷却構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、無段変速機の一種として静油圧式無段変速機(HST;Hydraulic Static Transmission)が知られている(例えば特許文献1〜3を参照。)。
【0003】
特許文献1,2に開示されている静油圧式無段変速機は、可変容量型の油圧ポンプおよび油圧モータとからなり、これらの油圧ポンプおよび油圧モータの間に両者に兼用されるシリンダブロックが介設されている。上記シリンダブロックの軸線方向一方には、油圧ポンプ用構成部材として、シリンダブロック内に往復摺動可能に嵌入された油圧ポンプ用プランジャ、該油圧ポンプ用プランジャの端部に摺接する油圧ポンプ用斜板、該油圧ポンプ用斜板の傾斜量を変化させる油圧サーボなどが備わっている。また、上記シリンダブロックの軸線方向他方には、油圧モータ用構成部材として、シリンダブロック内に往復摺動可能に嵌入された油圧モータ用プランジャ、該油圧モータ用プランジャの端部に摺接する固定傾斜角の油圧モータ用斜板などが備わっている。
【0004】
シリンダブロックは入力軸と一体に回転し、このシリンダブロックに嵌入された油圧ポンプ用プランジャが軸線方向に対して傾斜した油圧ポンプ用斜板等によって往復動されて、油圧を発生させる。この発生した油圧が油圧モータ用プランジャを往復動させることで、当該油圧モータ用プランジャに押圧される油圧モータ用斜板に回転動力が伝達される。
【0005】
特許文献3に開示されている静油圧式無段変速機は、シリンダブロックが油圧モータ用シリンダブロックと油圧ポンプ用シリンダブロックとに分かれている点で特許文献1,2と相違している。
【0006】
上記特許文献1〜3に開示されている静油圧式無段変速機は、油圧ポンプ内の油路、油圧モータ内の油路、並びに、これらの油圧ポンプおよび油圧モータをバルブ介して連通する油路などで構成される油圧閉回路を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−185111号公報
【特許文献2】特開2010−264809号公報
【特許文献3】特開2005−256980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、油圧閉回路内の作動油は、漏れ等により減少した分だけチャージポンプから補充されるだけで、殆ど入れ替わることはなく、シリンダブロック内でのプランジャの摺動抵抗などの各部材の摺動抵抗や、作動油のせん断抵抗などによって、作動油の温度が上昇して高温になり易い。作動油が高温になると、作動油の劣化、粘度低下による各部の焼き付き等が懸念される。
【0009】
特許文献3に開示されている静油圧式無段変速機では、油圧閉回路内の油圧が高くなると、リリーフ油を供給油路側に戻して、油圧閉回路内の油温上昇を抑制している。しかし、同文献のシリンダブロックのように、油圧モータ用シリンダブロックと油圧ポンプ用シリンダブロックとが分かれているタイプのものでは作動油の温度上昇を抑制できても、油圧ポンプ用シリンダブロックと油圧モータ用シリンダブロックとが1つのシリンダブロックで構成される場合は、シリンダブロック内で発生する熱量が格段に多くなることから、作動油を十分に冷却することが困難となるおそれがある。
【0010】
本発明は、かかる課題に鑑みて創案されたものであり、油圧ポンプ用シリンダブロックと油圧モータ用シリンダブロックとが1つのシリンダブロックで構成される静油圧式無段変速機において、簡単な構成を追加するだけでシリンダブロックを効率的に冷却して、油圧閉回路内の作動油の温度上昇を抑制できる、静油圧式無段変速機のシリンダブロック冷却構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の静油圧式無段変速機のシリンダブロック冷却構造は、内部に圧油が供給される油路を有する回転軸と、該回転軸の外周に回転一体に設けられたシリンダブロックと、該シリンダブロックの軸線方向一方において、同軸線周りの円周上に間隔をあけて往復摺動可能に挿入された複数の油圧ポンプ用プランジャと、
前記シリンダブロックに形成され、前記油圧ポンプ用プランジャが挿入されるシリンダボア(例えば、実施形態におけるシリンダボア15)と、前記油圧ポンプ用プランジャの先端に摺接し、傾斜量変更可能に設けられた油圧ポンプ用斜板と、前記シリンダブロックの軸線方向他方において、同軸線周りの円周上に間隔をあけて往復摺動可能に挿入された油圧モータ用プランジャと、
前記シリンダブロックに形成され、前記油圧モータ用プランジャが挿入されるシリンダボア(例えば、実施形態におけるシリンダボア17)と、前記油圧モータ用プランジャの先端が摺接する油圧モータ用斜板と、を備えたものを前提としており、前記回転軸の内部の油路から当該回転軸の外に出て前記シリンダブロックの側面近傍にオイルを導出するオイル導出油路と、前記オイル導出油路から導出され、前記シリンダブロックおよび前記回転軸の回転により作用する遠心力によって遠心側に送られたオイルを受ける、前記シリンダブロックの側面に設けられたオイル受けプレートと、前記オイル受けプレートが受けたオイルが導入されるように前記シリンダブロックの側面に形成されたオイル導入孔から
前記油圧ポンプ用シリンダボアと前記油圧モータ用シリンダボアとの間を半径方向外側に通過して、前記シリンダブロックの外周に形成されたオイル排出孔に至るまで前記シリンダブロック内に形成されたシリンダブロック冷却油路と、を備えることを特徴としている。
【0012】
かかる構成を備える静油圧式無段変速機のシリンダブロック冷却構造によれば、回転軸が回転すると、その内部の油路からオイル導出油路を通じてオイルがシリンダブロックの側面近傍に導出され、シリンダブロックおよび入力軸の回転により作用する遠心力によってそのオイルは遠心側に送られる。遠心側に送られたオイルは、オイル受けプレートに受け止められ、オイル導入孔よりシリンダブロック冷却油路内を流れて、シリンダブロックの外周に形成されたオイル排出孔から遠心力によって排出される。このとき、シリンダブロック冷却油路内を流れるオイルによってシリンダブロックが冷却され、油圧閉回路内の作動油の温度上昇が抑制される。
【発明の効果】
【0013】
本発明の静油圧式無段変速機のシリンダブロック冷却構造によれば、油圧ポンプ用シリンダブロックと油圧モータ用シリンダブロックとが1つのシリンダブロックで構成される静油圧式無段変速機において、簡単な構成を追加するだけでシリンダブロックを効率的に冷却して、油圧閉回路内の作動油の温度上昇を抑制できる
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】静油圧式無段変速機を搭載した車両のドライブトレーンを示す断面図である。
【
図2】(a)はオイル受けプレートの正面図である。(b)は(a)のA−A断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態に係る静油圧式無段変速機のシリンダブロック冷却構造について図面を参照しながら説明する。
図1は、静油圧式無段変速機1が搭載された車両のドライブトレーンの一例を示している。この図に示すように、静油圧式無段変速機1の入力軸(回転軸)2は、ダンパー3を介してエンジンのクランクシャフト4から回転動力が伝達される。入力軸2に伝達された回転動力は、静油圧式無段変速機1において変速された後、出力側回転部材5等を介して図示しない差動歯車機構、駆動輪等へ伝達される。
【0016】
入力軸2内には、チャージポンプ6から圧油が供給される軸線Nに沿った油路7が形成されている。この油路7内に供給された圧油は各部の潤滑や、静油圧式無段変速機1の作動油の補充用として供給されるほか、シリンダブロック8の冷却用として利用される。
【0017】
静油圧式無段変速機1は、前記入力軸2、シリンダブロック8、油圧ポンプ用プランジャ9、油圧モータ用プランジャ10、油圧ポンプ用斜板11、油圧モータ用斜板12などで構成される。
【0018】
シリンダブロック8は、略円柱体形状をしており、入力軸2の途中位置において入力軸2の外周に回転一体に設けられている。このシリンダブロック8には、油圧ポンプ用プランジャ9、油圧モータ用プランジャ10、油圧ポンプ用スプール弁13、油圧モータ用スプール弁14などが設けられている。
【0019】
油圧ポンプ用プランジャ9は、シリンダブロック8の軸線方向一方(エンジン側)に設けられており、軸線N周りの円周上に等間隔をあけて軸線N方向に往復摺動可能に複数挿入されている。この油圧ポンプ用プランジャ9は、シリンダブロック8に形成されたシリンダボア15内で往復摺動することで、作動油を吸入又は排出する。なお、油圧ポンプ用プランジャ9はコイルスプリング16によって油圧ポンプ用斜板11側に付勢されている。
【0020】
油圧モータ用プランジャ10は、シリンダブロック8の軸線方向他方(反エンジン側)に設けられている。油圧モータ用プランジャ10は、軸線N周りの円周上に等間隔をあけて軸線N方向に往復摺動可能に複数挿入されている。この油圧モータ用プランジャ10も、シリンダブロック8に形成されたシリンダボア17内で往復摺動することで、作動油を吸入又は排出する。この油圧モータ用プランジャ10もコイルスプリング16によって油圧モータ用斜板12側に付勢されている。なお、
図3に示すように、シリンダブロック8において、油圧ポンプ用プランジャ9が挿入されるシリンダボア15と、油圧モータ用プランジャ10が挿入されるシリンダボア17とは、シリンダブロック8のコンパクト化を図るために周方向位置を違えている。
【0021】
油圧ポンプ用スプール弁13および油圧モータ用スプール弁14は、シリンダブロック8の内径側に周方向に交互に設けられ、各プランジャ9,10毎に設けられている。各スプール弁13,14は、それぞれ対応するプランジャ9,10の回転位置に応じて開閉弁動作をし、プランジャ9,10によって吸入又は排出される作動油の油路を切り換える。
【0022】
油圧ポンプ用斜板11は、トランスミッションケース18内に形成された円筒面支持部19に、揺動自在に支持された揺動部材20に対してベアリングを介して回転自在に設けられている。揺動部材20は、軸線N上の揺動中心Oを中心に揺動自在となっている。また、油圧ポンプ用斜板11において油圧ポンプ用プランジャ9の先端部が摺接する部分には、油圧ポンプ用プランジャ9の先端部の半球状に対応した球面状窪み11aが形成されている。油圧ポンプ用斜板11は、油圧ポンプ用プランジャ9とともに入力軸2の周囲を回転する。
【0023】
搖動部材20は、アクチュエータ21の伸縮動作に連動して揺動中心Oを中心として揺動し、油圧ポンプ用斜板11の軸線Nに対する傾斜量が任意の角度に設定される。
【0024】
油圧ポンプ用斜板11の軸線Nに対する傾斜量が所定角度に設定された状態で、シリンダブロック8が回転すると、シリンダブロック8とともに回転する油圧ポンプ用プランジャ9が油圧ポンプ用斜板11の傾斜量に応じて往復動し、スプール弁13とともに、ポンプ作用を発動し、油圧ポンプ用斜板11の傾斜量に応じた圧油を油圧モータ用プランジャ10の油圧室10aへ供給する。
【0025】
油圧モータ用斜板12は、トランスミッションケース18内に回転自在に支持され、入力軸2の軸線N回りに回転する出力側回転部材5の周囲に、ベアリングを介して回転自在に設けられている。但し、油圧モータ用斜板12は、軸線Nに対して一定の傾斜量を維持したまま回転するように構成されている。この油圧モータ用斜板12に、入力軸2の軸線回りに回転する油圧モータ用プランジャ10の先端部が摺接している。入力軸2が回転すると油圧モータ用プランジャ10も同軸回りに回転しながら、油圧ポンプ側から供給される圧油によって、往復動摺動しつつ、油圧モータ用斜板12にスラスト荷重を与えながら、出力側回転部材5を回転させる。
【0026】
以下、本実施形態に係るシリンダブロック8の冷却構造について説明する。この冷却構造は、オイル導出油路22、オイル受けプレート23、シリンダブロック冷却油路24等で構成される。
【0027】
オイル導出油路22は、入力軸2の内部の油路7から入力軸2の外周に出てシリンダブロック8の側面近傍にオイルを導出するものである。このオイル導出油路22は、
図1に示す例では、入力軸2の内外を半径方向に連通した連通孔22aと、入力軸2の周囲に回転不能に外嵌された筒材25と入力軸2との隙間で形成され、連通孔22aから漏出するオイルをシリンダブロック8の側面近傍に案内する隙間油路22bとで構成されている。このオイル導出油路22から導出されたオイルは、シリンダブロック8および入力軸2の回転により作用する遠心力によって遠心側に送られ、オイル受けプレート23に受け止められる。
【0028】
オイル受けプレート23は、シリンダブロック8の側面にビス等により固定されて、オイル導出油路22から導出され遠心力によって遠心側に送られるオイルを受け止める。オイル受けプレート23は、例えば、
図2に示すように、略円環状の部材からなり、効率的にオイルを受け止めるために、シリンダブロック8の側面から軸線N方向に立ち上がる周壁部23aと、該周壁部23aの反シリンダブロック8側において軸線N側に屈曲したつば部23bとを有している。
【0029】
シリンダブロック冷却油路24は、オイル受けプレート23が受けたオイルが導入されるようにシリンダブロック8の側面に周方向に等間隔に形成された複数のオイル導入孔28と、シリンダブロック8の外周に周方向に等間隔で上記オイル導入孔28と同数だけ形成されたオイル排出孔29とを有し、それぞれ、各オイル導入孔28から油圧ポンプ用シリンダボア15と油圧モータ用シリンダボア17の間を半径方向外側に通過して、各オイル排出孔29に至るまで形成されている。なお、
図1および
図3に示す例では、シリンダブロック冷却油路24は、軸線Nに平行な方向にシリンダブロック8を貫通して形成された軸方向孔24aと各軸方向貫通孔24aとシリンダブロック8の外周とを連通する半径方向連通孔24bとで構成されている。
【0030】
入力軸2が回転すると、その内部の油路7からオイル導出油路22を通じてオイルがシリンダブロック8の側面近傍に導出され、シリンダブロック8および入力軸2の回転により作用する遠心力によって遠心側に送られる。そして、遠心側に送られたオイルは、オイル受けプレート23に受け止められ、オイル導入孔28よりシリンダブロック冷却油路24内を流れる。このとき、シリンダブロック冷却油路24内を流れるオイルにより、シリンダブロック8が冷却される。その結果、油圧閉回路内の作動油(油圧ポンプ用プランジャ9、油圧モータ用プランジャ10等を作動させるための作動油)も冷却されて、作動油の温度上昇が抑制される。
【0031】
さらに、シリンダブロック冷却油路24は、摩擦熱等で最も高温になり易い部分の1つであるシリンダボア15,18の間を経由しているため、同油路24をオイルが通過することで、シリンダブロック8が効率的に冷却されるようになっている。なお、シリンダブロック冷却油路24を通過したオイルは、オイル排出孔29からシリンダブロック8外へ遠心力により排出され、トランスミッションケース18内を重力により流れ落ちて、図示しないオイルパンに還流する。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、例えば、静油圧式無段変速機のシリンダブロックを効率的に冷却するための構造として適用可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 静油圧式無段変速機
2 入力軸(回転軸)
7 油路
8 シリンダブロック
9 油圧ポンプ用プランジャ
10 油圧モータ用プランジャ
11 油圧ポンプ用斜板
12 油圧モータ用斜板
22 オイル導出油路
23 オイル受けプレート
24 シリンダブロック冷却油路
28 オイル導入孔
29 オイル導出孔