(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5961860
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月2日
(54)【発明の名称】メディアストリーム再生方法及びセットトップボックス
(51)【国際特許分類】
H04N 21/443 20110101AFI20160719BHJP
H04N 21/438 20110101ALI20160719BHJP
H04N 5/50 20060101ALI20160719BHJP
【FI】
H04N21/443
H04N21/438
H04N5/50 Z
【請求項の数】11
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-557968(P2014-557968)
(86)(22)【出願日】2012年8月15日
(65)【公表番号】特表2015-511469(P2015-511469A)
(43)【公表日】2015年4月16日
(86)【国際出願番号】CN2012080128
(87)【国際公開番号】WO2013123765
(87)【国際公開日】20130829
【審査請求日】2014年8月21日
(31)【優先権主張番号】201210040483.9
(32)【優先日】2012年2月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509296306
【氏名又は名称】▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲蘇▼ 永彬
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲飛▼
【審査官】
古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−282067(JP,A)
【文献】
特開2010−028447(JP,A)
【文献】
特開2009−253377(JP,A)
【文献】
特開2007−068140(JP,A)
【文献】
特表2003−522481(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0024616(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0289614(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0158380(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
H04N 5/44 − 5/63
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイダンスユニットと再生ユニットとを備えるセットトップボックスにおいて実行されるメディアストリーム再生方法であって、
前記ガイダンスユニットが前記セットトップボックスのプラットフォームシステムを初期化するプロセスにおいて、前記ガイダンスユニットによって、再生されるチャネルのチャネル識別子を取得するステップ、及び、前記チャネル識別子を用いて、前記チャネル識別子に対応するメディアストリームを取得するステップと、
前記ガイダンスユニットによって、前記メディアストリームを、再生のために前記セットトップボックスの前記再生ユニットに送信するステップと
を含み、
前記チャネル識別子を取得する前記ステップ、及び、前記メディアストリームを送信する前記ステップは、前記プラットフォームシステムから独立しており、
前記チャネル識別子を取得することと、前記メディアストリームを送信することとは、前記初期化の間に実行される方法。
【請求項2】
前記ガイダンスユニットによって、前記メディアストリームを、再生のために前記セットトップボックスの前記再生ユニットに送信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記ガイダンスユニットによって、前記再生ユニットを初期化するステップ、及び、前記再生ユニットの前記初期化を完了するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ガイダンスユニットによって、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子を取得する前記ステップは、
前記ガイダンスユニットによって、前記再生ユニットによって後に再生されるチャネルのチャネル識別子を、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子として取得するステップ、又は、
前記ガイダンスユニットによって、チャネルリストを取得するステップ、前記チャネルリストを、再生のために前記再生ユニットに送信するステップ、及び前記チャネルリストに基づいてユーザによって選択されたチャネル識別子を、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子として取得するステップ
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
再生される前記チャネルの信号は、暗号化されていない信号、又は暗号化されている信号を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記ガイダンスユニットが、前記プラットフォームシステムの前記初期化を完了した後に、前記再生ユニットによって、前記プラットフォームシステムを介してテレビ再生サービスを実行するステップをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
ガイダンスユニット及び再生ユニットを備えるセットトップボックスであって、
前記ガイダンスユニットは、プラットフォームシステムを初期化するように構成され、かつ、前記プラットフォームシステムの初期化のプロセスにおいて、再生されるチャネルのチャネル識別子を取得し、前記チャネル識別子を用いて、前記チャネル識別子に対応するメディアストリームを取得し、かつ前記メディアストリームを、前記再生ユニットに送信するようにさらに構成され、かつ、
前記再生ユニットは、前記ガイダンスユニットによって送信された前記メディアストリームを受信し、かつ前記メディアストリームを再生するように構成され、
前記チャネル識別子を取得すること、及び、前記メディアストリームを送信することは、前記プラットフォームシステムから独立しており、
前記チャネル識別子を取得することと、前記メディアストリームを送信することとは、前記初期化の間に実行される、セットトップボックス。
【請求項7】
前記ガイダンスユニットは、前記再生ユニットを初期化し、かつ、前記再生ユニットの前記初期化を完了するようにさらに構成される、請求項6に記載のセットトップボックス。
【請求項8】
前記ガイダンスユニットによって、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子を取得することは、
前記ガイダンスユニットによって、前記再生ユニットによって後に再生されるチャネルのチャネル識別子を、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子として取得すること、又は、
前記ガイダンスユニットによって、チャネルリストを取得することと、前記チャネルリストを、再生のために前記再生ユニットに送信することと、前記チャネルリストに基づいてユーザによって選択されたチャネル識別子を、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子として取得することと
を含む、請求項6又は7に記載のセットトップボックス。
【請求項9】
再生される前記チャネルの信号は、暗号化されていない信号、又は、暗号化されている信号を含む、請求項6〜8のいずれか一項に記載のセットトップボックス。
【請求項10】
前記ガイダンスユニットが前記プラットフォームシステムの前記初期化を完了した後に、前記再生ユニットは、前記プラットフォームシステムを介してテレビ再生サービスを実行するようにさらに構成された、請求項6〜9のいずれか一項に記載のセットトップボックス。
【請求項11】
記憶されたプログラムを有し、前記プログラムは、コンピュータに請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディアをストリーミングする技術に関し、特に、メディアストリーム再生方法及びセットトップボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばケーブルテレビサービス及びインターネットプロトコルテレビ(Internet Protocol Television, IPTVと略す)サービスのようなテレビ再生サービスは、通信オペレータが、総合的な情報サービスプロバイダに変換されることを可能にするための重要なサービスになりつつある。テレビ再生サービスの表示端末として、セットトップボックスは、テレビ再生サービスソリューションの重要な構成部分である。前記セットトップボックスは、より多くのアプリケーションをサポートする必要があるので、その結果、前記セットトップボックスのプラットフォームシステムは、より複雑になっている。前記セットトップボックスのプラットフォームシステムの初期化(オペレーティングシステムの初期化、ミドルソフトウェアの初期化、及びプラットフォームアプリケーションソフトウェアのロードを含む)プロセスにかかる時間は、より長くなっている。
【0003】
しかし、テレビ再生サービスは、前記セットトップボックスの初期化プロセスにおいて、前記セットトップボックスによって実行されることができず、かつ前記セットトップボックスは、セットトップボックスの初期化が完了した後にしか、プラットフォームシステムを使用することによってテレビ再生サービスを実行することができず、それにより、前記セットトップボックスの再生効率の減少を引き起こしている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、メディアストリーム再生方法及びセットトップボックスを提供し、その結果、セットトップボックスの再生効率を改善する。
【0005】
一態様において、メディアストリーム再生方法が提供され、前記方法は、
セットトップボックスのガイダンスユニットがプラットフォームシステムを初期化するプロセスにおいて、前記ガイダンスユニットによって、再生されるチャネルのチャネル識別子を取得するステップ、及び、前記チャネル識別子を用いて、前記チャネル識別子に対応するメディアストリームを取得するステップと、
前記ガイダンスユニットによって、前記メディアストリームを、再生のために前記セットトップボックスの再生ユニットに送信するステップと
を含む。
【0006】
別の態様において、ガイダンスユニット及び再生ユニットを備えるセットトップボックスが提供され、
前記ガイダンスユニットは、プラットフォームシステムを初期化するように構成され、かつ、前記プラットフォームシステムの初期化のプロセスにおいて、再生されるチャネルのチャネル識別子を取得し、前記チャネル識別子を用いて、前記チャネル識別子に対応するメディアストリームを取得し、かつ前記メディアストリームを、前記再生ユニットに送信するようにさらに構成され、かつ、
前記再生ユニットは、前記ガイダンスユニットによって送信された前記メディアストリームを受信し、かつ前記メディアストリームを再生するように構成される。
【0007】
前述の技術的解決策から理解できるように、本発明の実施形態においては、前記セットトップボックスのガイダンスユニットがプラットフォームシステムを初期化するプロセスにおいて、前記ガイダンスユニットは、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子を取得し、前記チャネル識別子を用いて、前記チャネル識別子に対応する前記メディアストリームを取得し、その結果、前記ガイダンスユニットは、前記メディアストリームを、再生のために前記セットトップボックスの前記再生ユニットに送信することができる。前記技術的解決策は、前記セットトップボックスのプラットフォームシステムから独立しているので、前記セットトップボックスは、セットトップボックスの初期化プロセスにおいてテレビ再生サービスを実行できず、かつ、前記セットトップボックスは、セットトップボックスの初期化が完了した後でしか、前記プラットフォームシステムを用いてテレビ再生サービスを実行できないという従来技術の問題を解消することができ、それによって、セットトップボックスの再生効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態又は従来技術における技術的解決策をより明瞭に説明するために、実施形態又は従来技術を説明するために必要な添付図面が以下に簡単に紹介される。以下の説明における添付図面は、本発明の単なるいくつかの実施形態に過ぎず、かつ、当業者は、さらに創造的努力なしに、これらの添付図面に基づいて他の図面を取得することができることは明らかである。
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に基づくメディアストリーム再生方法の概略フローチャートである。
【
図2】本発明の別の実施形態に基づくセットトップボックスの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の目的、技術的解決策、および利点を明確にするために、本発明の実施形態における技術的解決策は、本発明の実施形態における添付図面を参照ながら以下に明瞭かつ十分に記載される。以下の説明における実施形態は、本発明の実施形態のすべてというよりはむしろ単なる一部に過ぎないことは明らかである。本発明の実施形態に基づいて、当業者によって創造的努力なしに取得される他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲内に入るものとする。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に基づくメディアストリーム再生方法の概略フローチャートである。
図1に示されるように、この実施形態における前記メディアストリーム再生方法は、以下のステップを含む。
【0012】
101: セットトップボックスのガイダンスユニットが、プラットフォームシステムを初期化するプロセスにおいて、前記ガイダンスユニットは、再生されるチャネルのチャネル識別子を取得し、前記チャネル識別子を使用することによって、前記チャネル識別子に対応するメディアストリームを取得する。
【0013】
前記セットトップボックスのガイダンスユニットが、プラットフォームシステムを初期化するプロセスにおいて、本発明のステップは、前記ガイダンスユニットが前記プラットフォームシステムを初期化し始めると同時に実行されてもよく、かつ、本発明のステップはまた、前記ガイダンスユニットが前記プラットフォームシステムを初期化し始めた後の特定の時点において実行されるように始動してもよく、本発明においてこれらは限定されない。
【0014】
本発明に含まれるセットトップボックスにおいて、前記プラットフォームシステムの電源オンから起動までにおいて、前記ガイダンスユニットは、プラットフォームシステムを初期化する必要がある。前記ガイダンスユニットは、ハードウェアデバイスを初期化し、かつ、メモリ空間のマッピングテーブルを確立する等してもよく、それによって、適切なシステムソフトウェア/ハードウェア環境を確立し、かつ、前記セットトップボックスによって前記プラットフォームシステムのカーネルを最終的に起動するための準備をし、テレビ再生サービスを実行する。再生ユニットは、受信されたメディアストリーム又は他の信号に基づいてテレビ再生サービスを実行するように構成される。
【0015】
本発明のこの実施形態の随意的な実施方法において、再生される前述のチャネルの信号は、暗号化されている信号であってもよい。
【0016】
好適には、本発明のこの実施形態の随意的な実施方法において、再生される前述のチャネルの信号は、暗号化されていない信号であってもよく、その結果、動作は、よりシンプルであり、かつ、前記セットトップボックスの再生効率は、さらに改善されることができる。特に、再生されるチャネルのチャネル識別子が取得される前に、前記ガイダンスユニットは、再生されるチャネルを選択し、かつ、メディアストリームが暗号化されていない信号であるチャネルのみを再生されるチャネルとしてもよい。
【0017】
本発明のこの実施形態の随意的な実施方法において、前記ガイダンスユニットは、特に、前記セットトップボックスの現在の初期化の前に、前記再生ユニットによって後に再生されるチャネルのチャネル識別子を、再生されるチャネルのチャネル識別子として取得してもよい。
【0018】
本発明のこの実施形態の別の随意的な実施方法において、前記ガイダンスユニットは、特に、チャネルリストを取得し、かつ、前記チャネルリストを再生のために前記再生ユニットに送信してもよく、さらに、前記チャネルリストに基づいてユーザによって選択されたチャネル識別子を、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子として取得してもよい。
【0019】
前記チャネルリストは、最後の電源オフの前の電子番組ガイド(Electronic Program Guide, EPGと略す)に基づいて、前記セットトップボックスによって生成されるチャネルリストであってよく、かつ、前記チャネルリストは、再生されるいくつかの予め割り当てられたチャネルのチャネル識別子と、例えば再生、及び停止等のプラットフォームシステムに依存せずに実行される対応する単純操作オプション(つまり、初期化を完了するプラットフォームシステム)とを含んでもよいと理解されてもよい。
【0020】
前記ガイダンスユニットが、前記チャネル識別子を使用することによって、チャネル識別子に対応するメディアストリームを取得することについての説明の詳細については、従来技術の関連する内容が参照されてもよいと理解されてもよく、ここに再度説明はしない。
【0021】
102: 前記ガイダンスユニットは、前記メディアストリームを、再生のために前記セットトップボックスの前記再生ユニットに送信する。
【0022】
本発明のこの実施形態の随意的な実施方法において、102の前に、前記ガイダンスユニットはさらに、前記再生ユニットを初期化し、かつ、前記再生ユニットの前記初期化を完了してもよい。さらに、この実施形態において、前記ガイダンスユニットが、前記プラットフォームシステムの前記初期化を完了した後、前記再生ユニットは、前記ガイダンスユニットからの前記メディアストリームを取得すること、及び、再生サービスを実行することを停止してもよいが、しかし、前記プラットフォームシステムを介してテレビ再生サービスを実行し、特に、例えば前記プラットフォームシステムから取得された命令又はメディアストリームのような情報に基づいて、対応するメディアストリーム、つまり、例えばテレビ中継及びオンデマンドサービスのようなテレビ再生サービスを再生してもよい。
【0023】
この実施形態において、前記セットトップボックスの前記ガイダンスユニットが、前記プラットフォームシステムを初期化するプロセスにおいて、前記ガイダンスユニットは、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子を取得し、かつ、前記チャネル識別子を使用することによって、前記チャネル識別子に対応する前記メディアストリームを取得し、その結果、前記ガイダンスユニットは、前記メディアストリームを、再生のために前記セットトップボックスの再生ユニットに送信することができる。技術的解決策は、前記セットトップボックスのプラットフォームシステムから独立しており、つまり、前記プラットフォームシステムの動作に依存しないので、セットトップボックスは、前記セットトップボックスの初期化プロセスにおけるテレビ再生サービスを実行できず、かつ、前記セットトップボックスは、プラットフォームシステム上で動作するアプリケーションソフトウェアプラットフォームシステムを使用することによって、前記セットトップボックスの初期化が完了した後にしかテレビ再生サービスを実行することができないという従来技術の問題を解消することができ、それによって、前記セットトップボックス再生効率を改善することができる。
【0024】
簡潔さのために、前述の方法の実施形態は、一連の動作として表現されることに留意すべきである。しかし、本発明に基づいて、いくつかのステップは、他の順番を採用し、又は、同時に実行されてもよいので、当業者は、本発明が説明された動作の順番に限定されないことを理解すべきである。次に、当業者はさらに、この明細書において説明される実施形態は、すべて例示的な実施形態であり、かつ、含まれる動作及びユニットは、本発明に必ずしも必要であるというわけではないことを理解すべきである。
【0025】
前述の実施形態において、各実施形態の説明は、その強調(emphasis)を有しており、かつ、特定の実施形態において詳細に説明されていない部分については、他の実施形態の関連する説明が参照されてもよい。
【0026】
図2は、本発明の別の実施形態に基づくセットトップボックスの概略構造図である。
図2に示されるように、この実施形態におけるセットトップボックスは、ガイダンスユニット21及び再生ユニット22を備える。前記ガイダンスユニット 21は、プラットフォームシステムを初期化するように構成され、かつ、前記プラットフォームシステムを初期化するプロセスにおいて、再生されるチャネルのチャネル識別子を取得し、前記チャネル識別子を使用することによって、前記チャネル識別子に対応するメディアストリームを取得し、かつ、前記メディアストリームを前記再生ユニットに送信するようにさらに構成される。前記再生ユニット22は、前記ガイダンスユニットによって送信された前記メディアストリームを受信し、かつ、前記メディアストリームを再生するように構成される。前記ガイダンスユニットが、前記プラットフォームシステムを初期化するプロセスにおいて、本発明におけるステップは、前記ガイダンスユニットが前記プラットフォームシステムを初期化し始めると同時に実行されてもよく、かつ、本発明におけるステップは、前記ガイダンスユニットが前記プラットフォームシステムを初期化し始めた後の特定の時点において実行され始めてもよく、本発明においてこれらは限定されない。
【0027】
本発明のこの実施形態の随意的な実施方法において、再生される前述のチャネルの信号は、暗号化されている信号であってもよい。
【0028】
好適には、本発明のこの実施形態の随意的な実施方法において、再生される前述のチャネルの信号は、暗号化されていない信号であってもよく、その結果、動作はよりシンプルになり、かつ、前記セットトップボックスの再生効率はさらに改善されることができる。特に、再生されるチャネルのチャネル識別子が取得される前に、前記ガイダンスユニットは、再生されるチャネルを選択し、かつ、メディアストリームが暗号化されていない信号であるチャネルのみを、再生されるチャネルとしてもよい。
【0029】
本発明のこの実施形態の随意的な実施方法において、前記ガイダンスユニット21は、特に、前記セットトップボックスの現在の初期化の前に、前記再生ユニットによって後に再生されるチャネルのチャネル識別子を、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子として取得してもよい。
【0030】
本発明のこの実施形態の随意的な実施方法において、前記ガイダンスユニット21は、特に、チャネルリストを取得し、かつ、ユーザに対して前記チャネルリストを再生するために前記チャネルリストを前記再生ユニット22に送信してもよく、さらに、前記セットトップボックスを使用するユーザによって前記チャネルリストに基づいて選択されるチャネル識別子を、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子として取得してもよい。
【0031】
本発明のこの実施形態の随意的な実施方法において、前記ガイダンスユニット21はさらに、前記再生ユニット22を初期化し、かつ、前記再生ユニット22の初期化を完了してもよい。
【0032】
さらに、本発明のこの実施形態の随意的な実施方法において、前記ガイダンスユニット21が、前記プラットフォームシステムの前記初期化を完了した後に、前記再生ユニット22はさらに、前記ガイダンスユニット21からの前記メディアストリームを取得することを停止してもよいが、対応するメディアストリーム、つまり、例えばテレビ中継及びオンデマンドサービスのようなテレビ再生サービスを再生するために、前記プラットフォームシステムを介してテレビ再生サービスを実行してもよい。
【0033】
この実施形態において、セットトップボックスを用いて、前記ガイダンスユニットが前記プラットフォームシステムを初期化するプロセスにおいて、前記ガイダンスユニットは、再生される前記チャネルの前記チャネル識別子を取得し、かつ、前記チャネル識別子を使用することによって、前記チャネル識別子に対応するメディアストリームを取得し、その結果、前記ガイダンスユニットは、前記メディアストリームを、再生のために、前記セットトップボックスの前記再生ユニットに送信することができる。技術的解決策は、前記セットトップボックスのプラットフォームシステムから独立しており、つまり、前記プラットフォームシステムの動作に依存しないので、前記セットトップボックスは、セットトップボックスの初期化プロセスにおけるテレビ再生サービスを実行することができず、かつ、前記セットトップボックスは、セットトップボックスの初期化が完了した後にしか、前記プラットフォームシステムを使用することによって前記テレビ再生サービスを実行することができないという従来技術の問題を解消することができ、それによって、セットトップボックス再生効率が改善される。
【0034】
当業者は、説明の便宜さ及び簡潔さのため、上記に記載されたシステム、装置、及びユニットの特定の動作プロセスについて、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照してもよいことを当然ながら理解することができ、再度ここに説明しない。
【0035】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び方法は、別の方法で実装されてもよいことを理解すべきである。例えば、説明した装置の実施形態は、単なる実施例である。例えば、ユニットの分割は単に論理的機能分割であり、実際の実施では、別の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素が組み合わされてもよく、又は別のシステムに統合され、又はいくつかの機能が無視又は実行されなくてもよい。さらに、表示された又は説明された相互結合または直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実施されてもよい。デバイス又はユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、又は他の形態で実施されてもよい。
【0036】
独立した部分として記載されるユニットは、物理的に独立しても又はしなくてもよく、かつ、ユニットとして表示される部分は、物理的ユニットであっても又はなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、又は、複数のネットワーク構成要素に分散されてもよい。ユニットの一部又は全ては、実施形態における解決策の目的を達成するために、実際の要求に応じて選択されてもよい。
【0037】
さらに、本発明の実施形態における機能ユニットは、一つの処理ユニットに統合されてもよく、又は、各ユニットが物理的に独立して存在してもよく、又は、2又は3以上のユニットが1ユニットに統合されてもよい。前記統合されたユニットは、ハードウェアを介して実行されてもよく、又は、ハードウェアにソフトウェア機能ユニットを加えた形態において実施されてもよい。
【0038】
ソフトウェア機能ユニットの形態で実施される統合ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。前記ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、かつ、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、及びネットワークデバイス等であってよい)に命令するために使用されるいくつかの命令を含み、本発明の実施形態に基づく方法のステップの一部を実行する。記憶媒体は、USBフラッシュディスク、リムーバブルハードディスク、読出し専用メモリ(Read-Only memory, ROMと略す)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAMと略す)、磁気ディスク、又は光ディスクのようなプログラムコードを記憶できる任意の媒体であってよい。
【0039】
最後に、上述の実施例は、単に本発明の技術的解決策を説明するために提供されたが、本発明を限定するものではないことに留意すべきである。本発明は実施形態を参照して詳細に説明したが、修正又は置換が、対応する技術的解決策の本質が、本発明の実施形態における技術的解決策の範囲からの逸脱とならないのであれば、実施形態において説明した技術的解決策にさらなる修正がなされ、又は、技術的解決策におけるいくつかの技術的特徴に対して均等置換がなされてもよいことは当業者によって理解されるべきである。
【符号の説明】
【0040】
21 ガイダンスユニット
22 再生ユニット