特許第5961884号(P5961884)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5961884
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】電気接続箱
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/16 20060101AFI20160721BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
   H02G3/16
   B60R16/02 610B
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-129831(P2012-129831)
(22)【出願日】2012年6月7日
(65)【公開番号】特開2013-255351(P2013-255351A)
(43)【公開日】2013年12月19日
【審査請求日】2015年5月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100075959
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 保
(72)【発明者】
【氏名】牧野 匡宏
(72)【発明者】
【氏名】河合 貴典
(72)【発明者】
【氏名】石原 義之
【審査官】 甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0083547(US,A1)
【文献】 特開2006−067709(JP,A)
【文献】 特開2011−211852(JP,A)
【文献】 特開平08−322124(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/08− 3/20
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気部品が内部に収容される箱本体の底面に排水口が形成され、該排水口の開口縁に沿って内部に防水壁が設けられてなる電気接続箱において、
前記防水壁は、
前記排水口を内部から球面で覆うように前記開口縁に沿ってドーム状に立設されてなる球面覆い壁部と、
前記箱本体内の水が前記底面をつたわって前記排水口から排水可能に前記球面覆い壁部の一部に形成された開口からなり、開口上端縁が前記排水口側に向けられた前記球面の頂点より下方に形成されてなる排水用壁開口部と、
を有してなり、
前記球面覆い壁部は、
前記排水口側に向けられた前記球面が前記開口上端縁までその球面形状を連続して形成されてなる
ことを特徴とする電気接続箱。
【請求項2】
前記箱本体は、
前記排水口の開口縁に沿って外面から筒状に突出され、排水の流路となる突出排水部を有してなる
ことを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項3】
前記排水口は、
開口形状が直線と曲線とによって形成されてなるかまぼこ形状をなし、
前記突出排水部は、
前記排水口の形状に対応するように筒外面が平面と曲面とによって形成されてなるかまぼこ形状をなす
ことを特徴とする請求項2に記載の電気接続箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気部品が内部に収容される箱本体の底面に排水口が形成されてなる電気接続箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば自動車に搭載されている電子機器に電力を供給するため、コネクタ、リレー、ヒューズ等の電気部品が集約して構成されてなる電気接続箱がエンジンルームに設置される。このような電気接続箱は、電気部品が内部に収容される箱本体の内部に水が侵入することを防ぐため、箱本体の底面に排水口が形成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された電気接続箱は、ロアカバーの排水口の周縁に一部周縁を残しカバー内部側へ上向きに突出する縦防水壁と、縦防水壁の先端に連結すると共に排水口と対向する横防水壁と、横防水壁の先端から排水口に向けて下向きに突出する下向き防水壁とを設けることによって、高圧洗浄水が排水口内に侵入されないようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−322124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の電気接続箱では、開口縁に沿って排水口内に設けられた防水壁から跳ね返った水が、結果的に電気接続箱内に侵入してしまうおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、排水口の開口縁に沿って排水口内に設けられた防水壁に跳ね返って、排水口内に侵入される水を低減することができる電気接続箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電気接続箱は、電気部品が内部に収容される箱本体の底面に排水口が形成され、該排水口の開口縁に沿って内部に防水壁が設けられてなる電気接続箱において、前記防水壁は、前記排水口を内部から球面で覆うように前記開口縁に沿ってドーム状に立設されてなる球面覆い壁部と、前記箱本体内の水が前記底面をつたわって前記排水口から排水可能に前記球面覆い壁部の一部に形成された開口からなり、開口上端縁が前記排水口側に向けられた前記球面の頂点より下方に形成されてなる排水用壁開口部と、を有してなり、前記球面覆い壁部は、前記排水口側に向けられた前記球面が前記開口上端縁までその球面形状を連続して形成されてなることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に係る電気接続箱は、上記の発明において、前記箱本体は、前記排水口の開口縁に沿って外面から筒状に突出され、排水の流路となる突出排水部を有してなることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に係る電気接続箱は、上記の発明において、前記排水口が、開口形状が直線と曲線とによって形成されてなるかまぼこ形状をなし、前記突出排水部が、前記排水口の形状に対応するように筒外面が平面と曲面とによって形成されてなるかまぼこ形状をなすことを特徴とする
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1に係る電気接続箱は、前記球面覆い壁部が、前記排水口を内部から球面で覆うことによって、前記排水口を内部から覆う面が面全体として前記排水口の方向に向けられので、高圧の水が外部から前記排水口内に侵入しようとした場合、その水が前記球面によって前記排水口に向けて跳ね返される。このため、排水口の開口縁に沿って排水口内に設けられた防水壁に跳ね返って、排水口内に侵入される水を低減することができる。
また、本発明の請求項1に係る電気接続箱は、前記球面覆い壁部の下方に向けて迫出した部分が前記排水用壁開口部の前記開口上端縁を形成するので、前記排水用壁開口部から前記箱本体内に侵入しようとする水に対しても、前記球面覆い壁部の下方に向けて迫出した部分に水がぶつかることによって、水が前記箱本体内に侵入することを防止することができる。
また、本発明の請求項1に係る電気接続箱は、前記球面覆い壁部の前記箱本体内部側の面も球面であるため、前記箱本体内の水が前記球面覆い壁部に滑らかに接触され、前記球面覆い壁部の近傍で水が滞留されにくいので、前記排水口から前記箱本体内の水を容易に排水することができる。
【0013】
本発明の請求項2に係る電気接続箱は、前記排水口の開口縁の周りが前記突出排水部によって囲われるため、前記排水口内への水の侵入を低減することができる。
【0015】
本発明の請求項3に係る電気接続箱は、前記突出排水部の曲面に水がぶつかった場合、その水が前記曲面に滞留され難いため、前記曲面にぶつかった水が前記排水口内に侵入することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の実施例に係る電気接続箱の分解斜視図を上図(a)に示し、上図のA−A線断面図を下図(b)に示した図である。
図2図2は、図1に示した電気接続箱の斜視図である。
図3図3は、図2に示したサイドカバー周辺を下方から視た図である。
図4図4は、ロアカバーを斜め下方から視た図である。
図5図5は、ロアカバーを上部開口側から視た図である。
図6図6は、突出排出部周辺を斜め下方から視た斜視図である、
図7図7は、排水口をロアカバーの内部斜め上方から視た排水口周辺の要部断面図である。
図8図8は、図1に示した球面覆い壁部の球面によって排水口に水が跳ね返されることを説明するための図である。
図9図9は、本発明の実施例に係る電気接続箱の変形例1の電気接続箱の排水口をロアカバーの内部斜め上方から視た排水口周辺の要部断面図である。
図10図10は、本発明の実施例に係る電気接続箱の変形例2の電気接続箱の排水口をロアカバーの斜め下方から視た図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明に係る電気接続箱の実施の形態について詳細に説明する。
【実施例】
【0019】
図1は、本発明の実施例に係る電気接続箱1の分解斜視図を上図(a)に示し、上図のA−A線断面図を下図(b)に示した図である。図2は、図1に示した電気接続箱1の斜視図である。
なお、図2は、アッパーカバー30を透視してその内部が見えるように図示している。
図3は、図2に示したサイドカバー40周辺を下方から視た図である。図4は、ロアカバー50を斜め下方から視た図である。図5は、ロアカバー50を上部開口側から視た図である。図6は、突出排出部90周辺を斜め下方から視た斜視図である、図7は、排水口53をロアカバー50の内部斜め上方から視た排水口53周辺の要部断面図である。図8は、図1に示した球面覆い壁部70の球面70aによって排水口53に水が跳ね返されることを説明するための図である。
なお、図8中矢印Dは球面覆い壁部70の球面によって跳ね返される水の方向を示すものである。
本発明の実施例に係る電気接続箱1は、コネクタ、リレー、ヒューズ等の電気部品11aが内部に収容される箱本体20と、箱本体20の上部を覆うカバーであるアッパーカバー30と、電気接続部材12の接続部12aが収容される箱側溝10bを塞ぐように箱本体20に取り付けされるサイドカバー40と、を有してなる。
【0020】
まず、箱本体20について説明する。
箱本体20は、絶縁性の合成樹脂からなり、フレーム部10と、ロアカバー50と、を有してなる。
ロアカバー50は、フレーム部の下部を覆うカバーであり、箱本体20の底面51aを形成する部分である。
フレーム部10は、筒状の外壁によって外郭が形成されてなり、電気部品11aが装着されたブロック状のカセットブロック11が内部に区画されて収容されるように仕切り壁10aが設けられている。
【0021】
また、フレーム部10は、上端から下端まで直線状に延びるように箱外面に形成されてなる箱側溝部10bを有し、箱側溝部10b内に電気接続部材12の接続部12aが収容されるようになっている。
【0022】
電気接続部材12は、図1に示すように、端子付きの電線であり、接続部12aとしての端子が箱側溝部10b内に収容され、一端が電気接続箱1内にカセットブロック11とともに取り付けられた電気部品11aに接続され、他端がロアカバー50の溝部54から導出され、不図示の外部電源に接続されるようになっている。
なお、電気接続部材12として、端子付き電線を例示したが、これに限らず、電気接続箱1内の電気部品11aを外部電源に電気的に接続させるものであれば、その他のものであっても構わない。
このような箱側溝部10bには、サイドカバー40が箱側溝部10bの上端から下端に向けてスライド移動されて取り付けられるようになっている。
【0023】
次に、アッパーカバー30について説明する。
アッパーカバー30は、下面が開口された箱形形状をなし、図2に示すように、下端縁部がフレーム部10の上端縁部にかぶさるようにして箱本体20に組み付けられるようになっている。
【0024】
次に、サイドカバー40について説明する。
サイドカバー40は、図1図3に示すように、本体部となる板状の板状基部41に電気接続部材12を固定するための電気接続部材固定部42(図3参照)を有してなる。
【0025】
電気接続固定部42は、板状基部41の箱本体20への取り付け側の面41aに設けられている。このため、サイドカバー40がフレーム部10の溝開口を覆うように取り付けられた場合、箱側溝部10b内に電気接続部材12の接続部12aが収容される。
【0026】
ここで、ロアカバー50についてより詳細に説明する。
ロアカバー50は、上面が開口され、底壁51の縁に沿って立設された周側壁52を有してなる箱形形状をなし、上端縁部がフレーム部10の下端縁部にかぶさるようにしてフレーム部10に組み付けられるようになっている。
【0027】
このロアカバー50は、図4図6に示すように、底面51aに排水口53が形成されてなる。底面51は、排水口53が底面51a内の低い位置に配置されるように、すなわち排水口53に水が集まるように傾斜面によって形成されている。
排水口53は、開口形状が直線と曲線とによって形成されてなるかまぼこ形状をなしている。
【0028】
また、ロアカバー50は、図5図7および図8に示すように、排水口53の開口縁53aに沿って内部に設けられてなる防水壁60と、図6図8に示すように、排水口53から外部へ水を排出するための排水の流路となる突出排水部90と、を有してなる。
【0029】
防水壁60は、排水口53を内部から球面70aで覆うように開口縁53aに沿って立設されてなる球面覆い壁部70と、球面覆い壁部70の一部に形成された開口からなる排水用壁開口部80と、を有してなる。
【0030】
球面覆い壁部70は、球面70aを有してなるドーム状の壁によって形成されてなる。すなわち、球面70aの裏面がロアカバー50の内部で凸となる球面70bが形成されるようになっている。
この球面覆い壁部70は、球面70aが面全体として排水口53の方向に向けられるようになっている。
また、球面覆い壁部70は、球面70bによって、箱本体20内の水が球面覆い壁部70に滑らかに接触されるようになっている。
【0031】
排水用壁開口部80は、箱本体20内の水が底面51aをつたわって排水口53から排水可能となるように球面覆い壁部70に形成された開口である。
この排水用壁開口部80は、開口上端縁80aが球面70aの頂点より下方に形成されてなる。このため、球面覆い壁部70が、下方に向けて迫出した部分71が排水用壁開口部80の開口上端縁80aを形成するようになっている。
【0032】
突出排水部90は、開口縁53aに沿って外面50aから筒状に突出されてなる。この突出排水部90は、排水口53の形状に対応するように筒外面91が平面91aと曲面91bとによって形成されてなるかまぼこ形状に形成されている。このため、突出排水部90の曲面91bに水がぶつかった場合、その水が曲面91bに滞留され難いようになっている。
【0033】
このような排水口53内に勢いよく水が侵入した場合、図8に示すように、球面覆い壁部70の球面70aにぶつかる。この球面70aにぶつかった水は排水口53に向けて跳ね返される。これは、球面70aが面全体として排水口53の方向に向けられるようになっていることによるものである。
しかも、排水用壁開口部80からロアカバー50内に侵入しようとする水に対しても、下方に向けて迫出した部分71に水がぶつかることによって、水が排水用壁開口部80からロアカバー50内に侵入し難いようになっている。
【0034】
本発明の実施例に係る電気接続箱1は、球面覆い壁部70が、排水口53を内部から球面70aで覆うことによって、排水口53を内部から覆う面が面全体として排水口53の方向に向けられので、高圧の水が外部から排水口53内に侵入しようとした場合、その高圧の水が球面70aによって排水口53に向けて跳ね返される。このため、排水口53の開口縁53aに沿って排水口53内に設けられた防水壁60に跳ね返って、排水口53内に侵入される水を低減することができる。
【0035】
また、本発明の実施例に係る電気接続箱1は、排水口53の開口縁53aの周りが突出排水部90によって囲われるため、排水口53内への水の侵入を低減することができる。
【0036】
また、本発明の実施例に係る電気接続箱1は、球面覆い壁部70の下方に向けて迫出した部分71が排水用壁開口部80の開口上端縁80aを形成するので、排水用壁開口部80から箱本体20内に侵入しようとする水に対しても、球面覆い壁部70の下方に向けて迫出した部分71に水がぶつかることによって、水が箱本体20内に侵入することを防止することができる。
【0037】
また、本発明の実施例に係る電気接続箱1は、突出排水部90の曲面91bに水がぶつかった場合、その水が曲面91bに滞留され難いため、曲面91bにぶつかった水が排水口53内に侵入することを防ぐことができる。
【0038】
また、本発明の実施例に係る電気接続箱1は、球面覆い壁部70の箱本体20内部側の面も球面70bであるため、箱本体20内の水が球面覆い壁部70に滑らかに接触され、球面覆い壁部70の近傍で水が滞留されにくいので、排水口53から箱本体20内の水を容易に排水することができる。
【0039】
(変形例1)
次に、図9を用いて本発明の実施例に係る電気接続箱1の変形例1について説明する。図9は、本発明の実施例に係る電気接続箱1の変形例1の電気接続箱2の排水口53をロアカバー100の内部斜め上方から視た排水口53周辺の要部断面図である。
この変形例1の電気接続箱2は、ロアカバー100が防水壁60に代わって防水壁110を有してなり、球面覆い壁部120が、ドーム状の壁でない点で実施例の電気接続箱1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
【0040】
球面覆い壁部120は、排水口53を内部から球面70aで覆うように開口縁53aに沿って立設されてなる。この球面覆い壁部110は、球面70aの裏面が平面であり、ロアカバー50の内部でほぼ直方体状に凸となるように形成された壁である。
【0041】
この変形例1の電気接続箱2は、実施例の電気接続箱1と同様に、球面覆い壁部120が、排水口53を内部から球面70aで覆うことによって、排水口53を内部から覆う面が面全体として排水口53の方向に向けられので、高圧の水が外部から排水口53内に侵入しようとした場合、その高圧の水が球面70aによって排水口53に向けて跳ね返される。このため、排水口53の開口縁53aに沿って排水口53内に設けられた防水壁に跳ね返って、排水口53内に侵入される水を低減することができる。
【0042】
(変形例2)
次に、図10を用いて本発明の実施例に係る電気接続箱1の変形例2について説明する。図10は、本発明の実施例に係る電気接続箱1の変形例2の電気接続箱3の排水口53をロアカバー200の斜め下方から視た図である。
この変形例2の電気接続箱3は、ロアカバー200が突出排出部90を有しない点で実施例の電気接続箱1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
【0043】
この変形例2の電気接続箱3は、実施例の電気接続箱1と同様に、排水口53の開口縁53aに沿って排水口53内に設けられた防水壁60に跳ね返って、排水口53内に侵入される水を低減することができる。
【0044】
なお、本発明の実施例に係る電気接続箱1,2,3は、箱本体20が、フレーム部10と、ロアカバー50とを有してなるものを例示したが、これに限らず、フレーム部10とロアカバー50とが一体的に構成されているものであっても構わない。
【0045】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【符号の説明】
【0046】
1、2、3 電気接続箱
10 フレーム部
10a 仕切り壁
10b 箱側溝部
11 カセットブロック
11a 電気部品
12 電気接続部材
12a 接続部
20 箱本体
30 アッパーカバー
40 サイドカバー
41 板状基部
41a 取り付け側の面
42 電気接続部材固定部
50、100、200 ロアカバー
50a 外面
51 底壁
51a 底面
52 周側壁
53 排水口
53a 開口縁
54 溝部
60、110 防水壁
70、120 球面覆い壁部
70a、70b 球面
71 迫出した部分
80 排水用壁開口部
80a 開口上端縁
90 突出排水部
91 筒外面
91a 平面
91b 曲面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10