(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1モータまたは前記第2モータの少なくともいずれか一方が電歪素子を用いた超音波モータであり、多角柱の中心穴を有する可振子の中心穴に前記回転軸を貫通し、前記可振子の中心穴には外周に向けて拡がるスリット部を有し、前記可振子の外周面には電極を有する薄板状の電歪素子を貼り付け、前記電歪素子に順次電圧を印加することで可振子に回転振動を起こし、回転軸を回転駆動することを特徴とする請求項1から3何れか1項記載の光イメージング用プローブ。
前記第2光路変換手段は先端に傾斜する略球面を有するプリズムであるか。または略半球形状の一部に略平面の反射面を有するボールレンズであることを特徴とする請求項1から6何れか1項記載の光イメージング用プローブ。
前記回転光コネクターは固定側光ファイバーと回転側光ファイバーの少なくともいずれか一方の外周に微小隙間を隔てて覆う第1カバーと、前記第1カバーを微小隙間を隔てて覆う第2カバーを有し、第1カバーと第2カバーの少なくともいずれか一方の前記微小隙間に接する円筒面にはネジ溝を有し、前記微小隙間には透明な流体を注入したことを特徴とする請求項1から8何れか1項記載の光イメージング用プローブ。
前記回転光コネクターは、前記固定側光ファイバーと前記回転側光ファイバーの端面に微小距離を設けて対抗させ、前記固定側光ファイバー、前記回転側光ファイバー、前記第2モータの軸受、前記第2モータの回転軸からなる隙間に透明な流体を注入したことを特徴とする請求項1から請求項9何れか1項記載の光イメージングプローブ。
前記第1モータの回転角に応じて少なくとも1回転に1回以上のパルスを発生する第1パルス発生手段と、前記第2モータの回転角に応じて少なくとも1回転に1回以上のパルスを発生する第2パルス発生手段とを有し、
前記第1パルス発生手段及び前記第2パルス発生手段からのパルスにより、前記第1モータ及び前記第2モータの回転速度を調整する制御手段を有し、
前記第1モータの回転速度N1と前記第2モータとの回転速度N2の関係を、N2=N1−X[回転/秒]で回転させることで、前記第1光路変換手段からN1[回転/秒]の回転速度で略半径方向に放出させる共に、X[往復/秒]の速度で光線の放出角を軸方向に変化させることを特徴とする請求項1から10何れか1項記載の光イメージング用プローブ。
前記第1モータと前記第2モータとの回転数を前記第1パルス発生手段及び前記第2パルス発生手段からのパルスを受けて前記制御手段により同一の回転速度で回転させてスタンバイ状態とし、
スタート信号の発生により、前記第1モータの回転速度N1と前記第2モータの回転速度N2の関係を、N2=N1−X[回転/秒]になるように回転数を変化させることを特徴とする請求項1から請求項11何れか1項記載の光イメージング用プローブ。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本実施の形態の3次元走査型光イメージング用プローブの第一の特徴は、先端側に入射した光を後方側へ導く光イメージング用プローブにおいて、プローブの先端側と後方側との間で光を伝えるための回転不能に配置された固定側光ファイバーと、固定側光ファイバーの先端側に位置し、第1モータにより回転駆動させられ、光線を略半径方向に放射する第1光路変換手段と、固定側光ファイバーと、第1光路変換手段の間に位置し、回転光コネクタ(光ロータリコネクタ)により光学的に接続され、第2モータにより回転駆動される回転側光ファイバーと、回転側光ファイバーの先端側に光路を回転中心に対して微小角度傾けて第1光路変換手段に向けて回転放射する第2光路変換手段を略同一線上に配置した。
この構成によれば、後方から固定側ファイバーを通して回転側光ファイバーに送られた光線を、第1光路変換手段が回転して2次元的に放射状に光を反射すると共に、第2光路変換手段が回転して光線の放出方向に回転中心に対する角度を変化させる事で3次元観察が可能になり、加えて空間分解能が高い3次元の観察画像を得ることができる。
【0013】
第二の特徴としては、前記第1モータの回転軸は中空形状であり第1光路変換手段が取り付けられると共に、中空穴に回転側光ファイバーが相対回転自在に貫通しており、第2モータの回転軸も中空形状であり、この穴に前記回転側光ファイバーを固定して回転させる構成にしている。
この構成によれば、第1光路変換手段より後方に第1モータと第2モータを配置できるので、これらモータの配線が第1光路変換手段の先端側には存在しないため、光線が配線で遮られる事がないので360度方向に放射することが可能で、欠落が生じない完全な3次元の観察画像を得ることができる。
【0014】
第三の特徴としては、前記第1モータは前記第1光路変換手段より先端側に位置し、その回転軸に前記第1光路変換手段を取り付けると共に、第2モータの回転軸は中空形状であり、この穴に回転側光ファイバーを固定して回転させるよう構成している。
この構成によれば、第1モータは中空軸が不要になり、より小径にモータが構成できるので、内視鏡用プローブが細く構成できる。
【0015】
第四の特徴としては、前記第1モータまたは前記第2モータの少なくともいずれか一方が圧電素子または電歪素子を用いた超音波モータであり、略多角柱の可振子の略中心に設けた中心穴に回転軸を回転自在に貫通し、その可振子の中心穴には外周に向けて伸びるスリット部を有し、前記可振子の外周面には電極を有する薄板状の圧電素子を貼り付け、前記スリットの片側の前記圧電素子と、前記スリットの反対側の前記圧電素子にそれぞれが独立した回転振動を発生するように順次電圧を印加することで回転軸を回転駆動するよう構成している。
この構成によれば、可振子にスリットを有する事で可振子と回転軸の間にバネ力を発生して安定した摩擦力を発生すると共に、スリット面の両側でそれぞれ圧電素子に独立して電圧を印加することで、スリット面を境にスリットの両側でミラーリングするような回転振動を発生させるため、小さな可振子で十分大きな回転力を発生し第1又は第2の光路変換手段を回転駆動できるので、コンパクトで空間分解能が高い3次元の観察画像を得る内視鏡プローブを得ることができる。
【0016】
第五の特徴としては、前記第1モータで回転駆動される第1光路変換手段は回転中心から傾斜角を有する略平面のミラーで構成している。
この構成によれば、第1光路変換手段がコンパクトに構成でき、また十分に高い反射率を発揮し、コンパクトで空間分解能が高い3次元の観察画像を得ることができる。
【0017】
第六の特徴としては、前記第1光路変換手段は回転可能なミラーであり、反射面は円筒面である。
この構成によれば、軸方向により広範囲な3次元観察画像を得ることができる。
【0018】
第七の特徴としては、前記第2モータで回転駆動される第2光路変換手段は回転中心から微小に傾斜する略平面を有するプリズムで構成している。
この構成によれば、第2光路変換手段がコンパクトに構成でき、また十分に高い光線の透過率と集光性能を発揮することができ、コンパクトで空間分解能が高い3次元の観察画像を得ることができる。
【0019】
第八の特徴としては、前記第2光路変換手段は先端に傾斜する略球面を有するプリズムあるか、または略半球形状の一部に略平面の反射面を有するボールレンズとしている。
この構成によれば、第2光路変換手段が十分に高い光線の透過率と集光性能を発揮することができ、コンパクトで空間分解能が高い3次元の観察画像を得ることができる。
【0020】
第九の特徴としては、前記回転光コネクタ(光ロータリコネクタ)は固定側光ファイバーと回転側光ファイバーの少なくともいずれか一方の外周に微小隙間を隔てて覆う第1カバーと第1カバーに微小隙間を隔てて覆う第2カバーを有し、第1カバーと第2カバーの少なくともいずれか一方の前記微小隙間に接する円筒面にはネジ溝を有し、前記微小隙間には透明な光学流体を注入している。
この構成によれば、透明な流体の流出、モレ、滲み出しが防止され、回転光コネクターにおいて光線の減衰が少なく抑えられ、空間分解能が高い3次元観察画像が得られる。
【0021】
第十の特徴としては、前記回転光コネクターは、前記固定側光ファイバーと前記回転側光ファイバーの端面に微小距離を設けて対抗させ、前記固定側光ファイバー、前記回転側光ファイバー、前記第2モータの軸受、前記第2モータの回転軸からなる隙間に透明な流体を注入して構成している。
この構成によれば、回転光コネクター部における光損失が極小に押さえられ、良好な3次元画像が得られる。
【0022】
第十一の特徴としては、前記第1モータの回転角に応じて少なくとも1回転に1回以上のパルスを発生する第1パルス発生手段と、前記第2モータの回転角に応じて少なくとも1回転に1回以上のパルスを発生する第2パルス発生手段とを有し、前記第1パルス発生手段及び前記第2パルス発生手段からのパルスにより、前記第1モータ及び前記第2モータの回転速度を調整する制御手段を有し、前記第1モータの回転速度N1と前記第2モータとの回転速度N2の関係を、N2=N1−X[回転/秒]で回転させることで、前記第1光路変換手段からN1[回転/秒]の回転速度で略半径方向に放出させる共に、X[往復/秒]の速度で光線の放出角を軸方向に変化させる構成にしている。
この構成によれば、光線の放射がN1の速度(例えば30回転/秒)で高速回転しながら、毎秒X往復の遅い速度(例えば1往復/秒)で軸方向に放射角を変更し、光線を螺旋状に放射する事が可能であり、3次元データを効率よく収集することができ、空間分解能が高い3次元の観察画像を得る内視鏡プローブを得ることができる。
【0023】
第十二の特徴としては、前記第1モータと前記第2モータとの回転数を前記第1パルス発生手段及び前記第2パルス発生手段からのパルスを受けて前記制御手段により同一の回転速度で回転させてスタンバイ状態とし、スタート信号の発生により、前記第1モータの回転速度N1と前記第2モータの回転速度N2の関係を、N2=N1−X[回転/秒]になるように回転数を変化させるさせるよう構成している。
この構成によれば、スタート信号と同時に即座に3次元スキャニングが開始することができる。
【0024】
次に本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0025】
図1〜
図8は本発明に係る光イメージング用プローブの実施形態1を示している。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る3次元走査型光イメージング用プローブの断面図である。プローブの後端側から先端側に光線を導く固定側光ファイバー1は十分に長いチューブ状のカテーテル6の穴の中に挿通され、光ファイバー固定具4により固定されている。
【0026】
固定側光ファイバー1の先端側には回転側光ファイバー2が回転自在に設けられている。回転側光ファイバー2の先端には略平面状のミラー等からなる第1光路変換手段3a、3bが第1モータ12により回転側光ファイバー2とは独立して回転自在に取り付けられ、回転する事で光線を全周方向に放射するよう構成している。
【0027】
また、回転側光ファイバー2の先端には固定側光ファイバー1を透過してきた光線を集光して回転しながら先端方向に少々の角度を付けて第1光路変換手段3a、3bに向けて放射する第2光路変換手段20が取り付けられている。
【0028】
前記回転側光ファイバー2と固定側光ファイバー1は5μm(ミクロン)程度の微小距離を隔てて対向し,回転する遮光板5,光ファイバー固定具4を含めて回転光コネクター22を構成し,回転側光ファイバー2と固定側光ファイバー1の間は高い透過率が維持でき、ほとんど損失なく光学的に接続されている。
【0029】
第1モータ12は、モータケース8にモータコイル7、第1軸受9b、9aが固定され、ロータ磁石11が取り付けられた中空回転軸10が回転する。モータコイル7には電線23から電圧が印加され、中空回転軸10には前記第1光路変換手段3を取り付けられている。
【0030】
第2モータ19は、モータケース8に第2軸受18a、18bが取り付けられ、第2軸受18a、18bは第2回転軸13を回転自在に支持している。第2図において、第2回転軸13は可振子14の略中心に開けられた穴14aに軽圧入されるが、穴14aに連続してスリット14bが設けられているため可振子14と第2回転軸13の間には可振子14のバネ性により安定した摩擦力が発生している。
【0031】
可振子14の外周には電歪素子15a,15b,15c,15d,15e,15f,15g,15
hが貼り付けられ、これら電歪素子には電極16a,16b,16c,16d,16e,16f,16g,16hが形成されている。これらそれぞれの電極は
図1に示す電線17により配線されており電圧が印加されている。可振子14は第2軸受18a、18bに対して回り止めがなされており、簡単には電線17が回り止めの機能を果たす場合もある。
【0032】
図1において、光線が放射される第1光路変換手段3の外周近傍には光線が透過可能な透光部21がカテーテル6に取り付けられている。透光部21は透明な樹脂やガラス等で作られ、必要に応じて表面反射を減らし、光線の透過率を高めるためのコーティング等がなされている。
【0033】
図7は、3次元走査型光イメージング用プローブを用いたガイドカテーテル82の説明図である。ガイドカテーテル82は人体の胃部,小腸,気管支内等に挿入可能なようにその直径は約9ミリメータ以下で、フッ素樹脂等の適度な強度と柔軟性を有するように作られている。
【0034】
またカテーテル6の直径は10mm(ミリメートル)以下であり同様にピンホールが開かないよう丈夫でかつ柔軟性を有するフッ素樹脂チューブ等で構成されている。また、その先端観察部84にはCCDカメラ部83を有し、ガイドカテーテル82の全長に渡り鉗子チャネル81と称する連通穴が開けられ、本発明光イメージング用プローブのカテーテル6はこの鉗子チャネル内に挿入及び取外し自由に構成される。
【0035】
図8は、3次元走査型光イメージング用プローブを用いた内視鏡装置の構成図であり、カテーテル6はガイドカテーテル82と共にOCT内視鏡装置の本体85に取り付けられる。本体にはモータ12のドライバ回路86、第2モータ19のドライバ回路87,光干渉解析部88、画像解析コンピュータ89が内蔵され、モニタ90にはCCDカメラ83の画像と、コンピュータ89で解析して作られたOCT3次元画像が表示される。
【0036】
図1の第1モータ12には
図8のモータドライバ回路86から電力が供給されて回転駆動され、第2モータ19は第2モータドライバ回路87から電圧が印加されて回転駆動される。
【0037】
図1に示されるカテーテル6の内部に貫通する固定側光ファイバー1と回転側光ファイバー2は、屈曲自在なグラスファイバーであり直径は0.08mm〜0.4mm(ミリメートル)程度のものを使っている。
【0038】
図1に示される第2光路変換手段20は光線を反射する略平面部24を有する円錐状または円筒状プリズム等からなり、反射率を高めるため表面粗さと形状精度は一般の光学部品と同等以上の精度に磨きあげられている。
【0039】
図1に示される中空回転軸10の穴の直径は0.2mm〜0.5mm(ミリメートル)であるが、中空回転軸10の材質は金属またはセラミックス材料であり、溶融金属の金型による引き抜き加工か、または焼成前のセラミックスの金型による押し出し加工で中空に成形され、硬化処理後に外周面は研磨加工法等により仕上げ加工されている。
【0040】
次に上述した
図1〜
図8の3次元走査型の光イメージング用プローブについて、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
【0041】
図8において本体85内の光源から発光された近赤外等の光線はガイドカテーテル82内のカテーテル6の中の固定側光ファイバー1の中を通過して進む。
【0042】
図1において電線23から電力が供給され、第1モータ12が約1800〜2万rpmの範囲の一定速度で回転するが、導かれた光線は回転光コネクター22と回転側光ファイバー2を通過し,第2光路変換手段20aから放出され、第1光路変換手段3aの略平面部24で反射し一定の角度方向(
図1においてはθ1の角度)に方向を変えて回転放射される。
【0043】
近赤外線の光線はさらに透光部21を通過し,人体表皮から2mm〜5mm(ミリメートル)程度まで透過し、そこから反射した光線を上記と同じ光路を逆方向に透光部21⇒第1光路変換手段3a⇒第2光路変換手段20a⇒回転側光ファイバー2⇒回転光コネクター22⇒固定側光ファイバー1を通過して光干渉解析部88に導いている。
【0044】
この時の光線の放射範囲が即ち光干渉内視鏡の走査範囲は
図3に示すように2次元的に半径約2mm〜5mm(ミリメートル)の距離まで光線が透過している。
図1において、第1光路変換手段3aと3bは回転中の代表的な2つの位置を実線と破線で示したものである。
【0045】
次に、
図2の第2モータ12の電極16に
図8に示す第2モータドライバ回路87から電線17を通して、配列された電極16a→16b→16c→16dの順に電圧が印加され、また、これと同時にスリット14bの反対側に配列された電極16e→16f→16g→16hの順に電圧が印加されると、可振子44は
図2における矢印の方向Aと矢印Bに2つの回転進行波を同時に発生させる。
【0046】
この回転進行波が第2回転軸13の表面に両方向から挟むように回転力を与え、回転側光ファイバー2、遮光板5、第2光路変換手段20はゆっくり回転させられる。第2モータはこのよう超音波振動モータであり、数秒間かけて1回転する程度のゆっくりした回転を行う。なお、また、スリット14bを有する可振子44は必ずしも一体構造である必要はなく、例えば鋼の薄板を多数枚積層して構成しても良い。
【0047】
つづいて、
図4に示すように第2光路変換手段が20bの位置に回転移動した時には,光線は回転する第1光路変換手段3a、3bで反射し光線の進路は一定角度変化し図中θ2に変わる。この瞬間の光線の放射範囲は
図5に示すような傾斜した2次元的範囲である。
【0048】
引き続き第2光路変換手段20がゆっくり1回転すると、光線の放射方向がθ1〜θ2の範囲で徐々に変化させられるため、光線の放射範囲は
図6に示すようにθ1+θ2の範囲となり3次元的に照射しでいる。
【0049】
また、第1光路変換手段3を回転させる事により360度全周の走査が行われるが、360度の走査範囲内に信号線や電線を全く設ける必要がないため、360度の欠落のない鮮明なOCT画像を得ることができる。
【実施例2】
【0050】
次に、本発明に関わる3次元走査型光イメージング用プローブの実施形態2について説明する。(
図9〜
図10参照)
【0051】
図9に示す第2の実施の形態に係る3次元走査用の光イメージング用プローブにおいて、略チューブ状のカテーテル6の内径内に先端側と後方側をつなぐ十分な長さを有する固定側光ファイバー1が光ファイバー固定具4により固定される。
【0052】
固定側ファイバー1の先端側には十分に短い回転側光ファイバー2が固定側光ファイバー1と同軸上に構成され、回転側光ファイバー2の先端側には第2光路変換手段120を一体に有しており、回転側光ファイバー2と同軸上に第2回転軸13を有する第2モータ19によりゆっくりと回転させられる。
【0053】
回転側光ファイバー2と遮光板5、固定側光ファイバー1、光ファイバー固定具4は回転光コネクター22を形成し、固定側ファイバー1と回転側光ファイバー2は数十μm(ミクロン)程度の僅かな距離を隔てて設けられるが其々の断面は直角にかつ平滑に加工されており、また同軸上に位置しているので光線が2つのファイバー間で減衰なく通過する事ができる。
【0054】
第2光路変換手段120の先端側には略平面のミラー等からなる第1光路変換手段103が第1モータ112に取付けられており回転する。
【0055】
第1モータ112は薄肉で円筒状のモータケース108aにモータコイル107と第1軸受109a、109bが取り付けられ、第1軸受109a、109bは第1回転軸110とロータ磁石111を回転支持し、電線123により電力が供給されて第1光路変換手段103を回転させる。
【0056】
また、モータケース108bには,第2軸受18a、18bが取付けられ,第2軸受18a、18bは第2回転軸13を支持している。第2回転軸13にはパターン電極116を表面に形成された電歪素子115がその表面に貼り付けられた可振子114の穴が挿通,又は軽圧入され,電線17と共に第2モータ19を構成している。
【0057】
図10において、第2モータ19は、第2回転軸13が穴114aに圧入れ、可振子114にはスリット114bを境に、その片側に電歪素子115a,115bが貼り付けられ、それぞれに電極116a,116bが形成される。
【0058】
また、スリット114bの反対側には電歪素子115c,115dが貼り付けられ、電極116c,116dが形成されている。電線17から電極116b→116aの順に電圧を印加し、図中矢印Cに示す回転進行波を発生すると共に、電極116d→116cの順に電圧を印加すると図中矢印Dに示す回転進行波が発生する。第2回転軸は2方向から回転振動波による回転力を受け、回転側光ファイバー2と第2光路変換手段120をゆっくり回転させる。
【0059】
第2実施形態における動作と特長はおよそ
図1に示す第1の実施形態と同じであり、
図9のθ1の方向に光線を放射し、光線は透過部21を通って放射される。第1モータ112と第2モータ19が回転する事により光線が放射される範囲も
図1の第1に実施形態と同じように
図6に示す範囲である。
【0060】
図9において第1回転軸110は中空軸でないので一層細くできるので第1モータ112が細く構成できる。
【0061】
本実施形態においても、カテーテル6の後方から先端までの全長に渡る内部で固定側光ファイバー1は固定され回転しないので擦れる事がない。従って、回転伝達遅れやトルク損失等の発生が軽減され第1光路変換手段103の回転速度ムラがなく、10μm(ミクロン)の高い空間分解能が得られる。
【0062】
さらに第2モータ19に通電する事で第2光路変換手段120の放射角を意図的に変える事で第1光路変換手段から放射される光線の方向を変化させ3次元の走査が可能であり、空間分解能が高く鮮明なOCT3次元観察画像を得る事ができる。ただし本実施形態では第1モータ112の電線123が360度走査の妨げになり、画像信号の一部分が欠落する場合もある。
【実施例3】
【0063】
次に、本発明に関わる3次元走査型光イメージング用プローブの実施形態3について説明する。(
図11〜
図15参照)
【0064】
図11に示す第3の実施の形態に係る3次元走査用の光イメージング用プローブにおいて、略チューブ状のカテーテル6の内部に先端側と後方側をつなぐ十分な長さを有する固定側光ファイバー1が光ファイバー固定具4により固定されている。固定側光ファイバー1、回転側光ファイバー2、光ファイバー固定具4、遮光板5は回転光コネクター222を構成する。
【0065】
固定側ファイバー1の先端側には十分に短い回転側光ファイバー2が固定側光ファイバー1と同軸上に位置し、回転側光ファイバー2の先端側には例えば円筒プリズムや球面プリズムを有する第2光路変換手段220を一体に有しており、光線は第2光路変換手段から軸中心に対して少々の角度を持たせて回転放射している。
【0066】
第2光路変換手段220の先端側には例えばミラー等からなる回転自在な第1光路変換手段103を有し、第2光路変換手段から放射された光線を受けて略直角方向に反射し、透光部21を通して光線を全周に向けて回転放射する。
【0067】
第1光路変換手段は第1モータ219により約0.5秒から数秒で1回転する様なゆっくりしたスピードで回転駆動され、第1モータ219はモータケース208a、第1回転軸213、可振子214、電歪素子215、電極216、電線17、第1軸受218a、218bからなりその動作は第2の実施形態における第2モータ19と同じである。
【0068】
第2光路変換手段は第2モータ212により約1800rpmから約2万rpmの速度で回転駆動される。第2モータ219は、モータケース208b、モータコイル207、第2軸受209a、209b、第2回転軸210、ロータ磁石211、電線223により構成され、その動作は第2の実施形態における第1モータ112と同じである。
【0069】
図11において、第1光路変換手段103の反射面は、円筒面であり、第1光路変換手段220から図中θ1に示す角度で回転放射された光線は、第1光路変換手段103の円筒面で反射するとその放射角はθ1より大きくなり、図中θ2の広い角度で、
図12に示すように2次元的な範囲に放射する。
【0070】
続いて第1光路変換手段219がゆっくり1回転すると
図13に示すように3次元的に光線を放射し3次元画像が得られる。
【0071】
第2光路変換手段220の略球面部225の表面形状は、第1光路変換手段の反射面の形状に合わせて最適設計されるが、略球面であるか、又は平面より微小な曲面を有する方が光学的によく集光され、内視鏡観察画像が改善する場合がある。
【0072】
また、
図11において第2光路変換手段は
図15に示すように球面を有する第2光路手段であり反射面324を有しても良い。
【0073】
図14は回転光コネクター222の断面図を示している。固定側光ファイバー1と回転側光ファイバー2の少なくとも少なくともいずれか一方の外周を微小な半径隙間を隔てて第1カバー226が覆い、そのさらに外周を微小な半径隙間を隔てて第2カバー227が覆い、第1カバー226と第2カバー227のいずれか一方が回転する遮光板に固定され、他方が非回転の光ファイバー固定具に固定される。
【0074】
2つの微小な半径隙間はおよそ10μm(ミクロン)から30μm(ミクロン)であり、これらの隙間にはシリコンオイルやフッ素系の光学流体230が注入されている。これにより固定側光ファイバー1と回転側光ファイバー2の対向面は光学流体230が充満するので両者間の透過率が高まりOCT観察装置の光学的損失が極小になり画像性能が向上する。
【0075】
第1又は第2カバー226,227においてはそれら円筒面上の、前記2つの微小隙間の少なくとも1つの面にネジ溝を加工しており、回転によりスクリューポンプと同様の効果により光学流体230をシールし隙間に閉じこめる事ができている。また、第2カバー227の外周面や遮光板5の表面にはバリヤー層228,229がコーティングされ、光学流体230が外部に滲み出すことを防止できている。
【0076】
第2カバー227の開口部近傍にはオイル溜まり227aを設けているが、この回転光コネクターを組たれる段階でこのオイル溜まり227aに適量の光学流体230を塗布し、引き続き減圧槽内に入れる事で内部の空気を排出し光学流体230を内部に侵入させる。
【0077】
本実施形態では、カテーテル6の後方から先端までの全長に渡る内部で固定側光ファイバー1は、長いカテーテル6の中で回転させないので擦れる事がなく、回転伝達遅れやトルク損失等の発生を防止できる。
【実施例4】
【0078】
図16〜
図24は本発明に係る光イメージング用プローブの実施形態4を示している。
図16〜
図17は本発明の第4の実施の形態に係る3次元走査型光イメージング用プローブの断面図であり、
図16は直線上に配列され、また
図17は先端部が曲げられた状態の光イメージング用プローブの断面図である。プローブの後端側から先端側に光線を導く固定側光ファイバー1は十分に長いチューブ状のカテーテル6の内部の略中心に挿通されている。
【0079】
固定側光ファイバー1の先端側には回転側光ファイバー2が回転自在に設けられている。回転側光ファイバー2は光ファイバーガイド軸受26により回転支持され、その先端には略平面状のミラー等からなる第1光路変換手段3が第1モータ12により回転側光ファイバー2とは独立して回転自在に取り付けられ、回転する事で光線を例えば図中θ1の角度で全周方向に放射するよう構成している。第1光路変換手段3はその回転角度によって図中3a、3bに示される。
【0080】
また、回転側光ファイバー2の先端には固定側光ファイバー1を透過してきた光線を集光して回転しながら先端方向に少々の角度を付けて第1光路変換手段3に向けて放射する第2光路変換手段20が取り付けられている。第2光路変換手段20はその回転角度によって図中20a、20bに示される。
【0081】
前記回転側光ファイバー2と固定側光ファイバー1は5μm(ミクロン)程度の微小距離を隔てて対向し、回転する遮光板5、光ファイバー固定具4を含めて回転光コネクター22を構成し、回転側光ファイバー2と固定側光ファイバー1の間は高い透過率が維持でき、ほとんど損失なく光学的に接続されている。
【0082】
第1モータ12はカテーテル6内に内蔵され、ロータ磁石11が取り付けられた中空回転軸10が回転する。第1モータ12には電線23を通して電圧が印加され、中空回転軸10には前記第1光路変換手段3が取り付けられ回転させている。
【0083】
第2モータ19は、第2回転軸13が可振子14の略中心に開けられた穴に軽圧入され可振子14の弾性またはバネ性により第2回転軸13との間で安定した摩擦力が発生している。第2モータ19の第2回転軸13は回転側光ファイバー2を中心穴に固定しており、配線された電線17を通して電圧が印加され、第2光路変換手段20を回転させる。
【0084】
第1モータ12には、
図18に示す回転側パーツ25aと固定側パーツ25bからなる第1パルス発生手段25が設けられ、同様に第2モータ19には、
図19に示す回転側パーツ24aと固定側パーツ24bからなる第2パルス発生手段24が設けられ、それぞれ第1及び第2モータの回転角度に応じて1回転当たり1回、または複数回のパルス信号を発生している。これらパルスの発生原理は、誘起コイルやホール素子等の磁気センサー、または、光学的シャッターと光センサーによる光学センサー等が用いられる。
【0085】
光線が放射される第1光路変換手段3の外周近傍には必要に応じて光線が透過可能な透光部21がカテーテル6に取り付けられている。透光部21には必要に応じて略球面部21aが形成されており、近赤外光線が放出される角度(図中θ1)が徐々に変化した場合にも、透光部に入射する角度があまり変化しないように球面部21aが形成される。また、必要によりその肉厚は一定ではなく厚さを変化させている。透光部21は透明な樹脂やガラス等で作られ、必要に応じて表面反射を減らし、光線の全反射を最小に押さえ透過率を高めるためのコーティング等が施されている。
【0086】
図16の第1モータ12には
図8のモータドライバ回路86から電力が供給されて回転駆動され、第2モータ19は第2モータドライバ回路87から電圧が印加されて回転駆動される。また、第1モータ12は第1パルス発生手段25からのパルス信号により回転速度を調整し、第2モータ19は第2パルス発生手段24からのパルス信号により回転速度を事前に設定された数値に合わせることができる。
【0087】
次に上述した
図16〜
図24の3次元走査型の光イメージング用プローブについて、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
【0088】
図7、
図8において本体85内の光源から発光された近赤外等の光線はガイドカテーテル82内のカテーテル6の中の固定側光ファイバー1の中を通過して進む。
【0089】
図16において電線23から電力が供給され、第1モータ12が約1800〜2万rpmの範囲の一定速度で回転するが、固定側光ファイバー1から導かれた光線は回転光コネクター22と回転側光ファイバー2を通過し,第2光路変換手段20aから放出され、第1光路変換手段3aの略平面部で反射し一定の角度方向(
図16においては実線の矢印に示す下向きのθ1の角度)に方向を変えて回転放射される。また、第1光路変換手段3と第2光路変換20が同じ回転速度で回転し図中3bと20bの位置に変わると、第2光路変換手段20bから放出され、第1光路変換手段3bの略平面部で反射し一定の角度方向(
図16においては破線の矢印に示す上向きのθ1の角度)に方向を変えて回転放射される。この時光線は
図22に示すように角度θ1に示す略円錐状に放射され、被検体を走査している。
【0090】
図20は
図16に比べて、第1光路変換手段3と第2光路変換20の位相角度が180度異なる場合の図であり、この状態は、第1光路変換手段3と第2光路変換20が回転速度で回転している場合に生じる状態を示している。固定側光ファイバー1から導かれた光線は回転光コネクター22と回転側光ファイバー2を通過し,
図20の第2光路変換手段20bから放出され、第1光路変換手段3aの略平面部で反射し一定の角度方向(
図20においては実線の矢印に示す下向きのθ2の角度)に方向を変えて回転放射される。このとき光線は
図23に示すように角度θ2に示される略円錐状に放射され、被検体を走査している。このようにして第1光路変換手段3と第2光路変換20を異なる回転速度を微小に変えて回転させる事で、光線の放射角を
図16及び
図22に示すθ1から、
図20及び
図23に示すθ2の角度の範囲で振らすことができる。
【0091】
このように光線の放射角度は
図24においてθ1からθ2の範囲で繰り返し、内視鏡用プローブは、中空円柱の範囲で被検部を3次元的に走査する事ができる。走査する中空円柱の外径は約2mm〜10mm(ミリメートル)であり、図中Lsに示される本発明の光イメージングプローブが1回に走査する範囲の軸方向長さは、約2mm〜10mm(ミリメートル)である。
【0092】
近赤外線の光線はさらに
図16の透光部21を通過し,人体表皮から2mm〜5mm(ミリメートル)程度まで透過し、そこから反射した光線を透光部21⇒第1光路変換手段3⇒第2光路変換手段20⇒回転側光ファイバー2⇒回転光コネクター22⇒固定側光ファイバー1を通過して光干渉解析部88に導いている。
【0093】
図21は、光発明イメージング用プローブの第1モータ12と第2モータ19の発生パルスタイミングチャ−トであり、図中上側の線図は第1モータ12の第1パルス発生手段25からの発生パルス、図中下側の線図は第2モータ19の第2パルス発生手段24の発生パルスを示し、横軸は時間軸を示している。
図中「Stand by(スタンバイ)」に示す時間帯は、第1モータ12と第2モータ19が同一の回転数で回転しながら走査開始信号を待っている状態である。
【0094】
次に、イメージング用プローブの取扱い者の操作により「Start(スタート)信号」が出されると、それと同時に、第1モータ12は、例えばNパルス/秒に表される速度(例えば30回転/秒)で回転し被検体のOCT観察画像データをコンピュータ89に蓄積し始める。
【0095】
これと同時に第2モータ19は、例えば(N−1)パルス/秒(例えば29回転/秒)の速度で回転するため、
図24に示すように放射角度はθ1からθ2まで0.5秒で変化し、1秒後には再度θ1の角度に戻り、光線の3次元放射を完了する。
【0096】
この場合、コンピュータは放射角度がθ1〜θ2に往復する時間内に計2回(2回で1セット)の3次元データを取り込み、欠落のない鮮明な3次元のOCT診断画像を得る。データの取り込みと蓄積が行えた時点で、第1モータ12と第2モータ19は再び「Stand by(スタンバイ)」状態になり、次の「Start(スタート)信号」を待ちながら回転を行う。
【0097】
本発明の3次元走査用OCTプローブのより一層実用的な使い方は、例えば、第1段階は長い血管内に本発明のプローブが送り込まれて行き、この場合、第1モータ12と第2モータ19が同一の回転数で回転しながら本発発明のプローブは2次元の360度走査を行い続け、モニタ90に表示された2次元画像から人体内血管近傍の患部の位置を特定する。
【0098】
2次元画像の取り込みは
図16の第1パルス発生手段25、25a、25bからのパルス信号をトリガーにして行われコンピュータ処理によりモニタ90上に表示される。
【0099】
次に第2段階ではプローブを押し引きを中止し、カテーテル6を静止させ、第2モータ19に、例えば(N−1)パルス/秒(例えば29回転/秒)の速度で回転させて光線の3次元放射を行い、OCT装置はモニタ90に分解能の高い3次元画像を表示する事ができ、患部の詳しい観察を行うものである。
【0100】
3次元画像の取り込みは第1パルス発生手段25、25a、25bからのパルス信号と、第2パルス発生手段24、24a、24bからのパルス信号の両方が同時に出された瞬間をトリガーにしてコンピュータ89に取り込まれモニタ90上に表示される。
【0101】
第3段階は、更に本発明プローブを他の端部へ移動させるものでり、この場合も第1モータ12と第2モータ19が同一の回転数で回転しながら本発発明のプローブは2次元の360度走査を行い続け、モニタ90に2次元のOCT画像を表示する。
【0102】
本実施形態では、カテーテル6の後方から先端までの全長に渡る内部で固定側光ファイバー1は、長いカテーテル6の中で回転させないので擦れる事がなく、回転伝達遅れやトルク損失等の発生を防止でき、また回転側光ファイバー2も光ファイバーガイド軸受8と中空回転軸10の穴の中で回転自在に配置されており、摺動損失がほとんどない。
【実施例5】
【0103】
次に、本発明に関わる3次元走査型光イメージング用プローブの実施形態5について
図25から
図28を用いて説明する。
【0104】
図25示す第5の実施の形態に係る3次元走査用の光イメージング用プローブにおいて、略チューブ状のカテーテル6の内部に先端側と後方側をつなぐ十分な長さを有する固定側光ファイバー1と、回転側光ファイバー2は双方の端面が直角かつ平滑に加工され、約100μm(ミクロン)以下〔理想的には5μm(ミクロン)以下〕の隙間を隔てられ、同軸上に対向している。
【0105】
回転側光ファイバー2は第2モータ19の第2回転軸13と一体的に回転し、その回転中心は第2前軸受27と第2後側軸受28により精度良く位置規制されている。また固定側光ファイバー1は第2後側軸受28に固定されており、高精度に加工された第2後側軸受28が固定側光ファイバー1と回転側光ファイバー1の双方の同軸度を数μm(ミクロン)以内の高精度に維持している。
【0106】
図25の固定側光ファイバー1と、回転側光ファイバー2の間の隙間には、必要に応じて透明な光学流体230(例えば常温の粘度が10〜50センチストークスのシリコンオイル、オレフィン油、フッ素系流体)を注入する。液体を注入する事により固定側光ファイバー1と、回転側光ファイバー2の間に光線が通過する場合の減衰率が1/10程度に減少し良好な光線の伝達が行える。また固定側光ファイバー1と、回転側光ファイバー2の間の隙間が変化しても減衰率があまり悪化しないため性能が安定化できる。
【0107】
図26に示す第1軸受15の軸受穴の内周面には例えばストレートパターンの動圧発生溝15aが設けられており、流入した光学流体18に動圧発生溝15aが発生圧力を与える。これにより、第2回転軸13は浮上回転させられ、回転速度をスムーズに保ち回転速度ムラを減少させると共に、回転振れまたは回転振動の発生を防止し回転中心の位置精度を1μm(ミクロン)以下程度の高精度に保つことができる。
【0108】
図27において第2前側軸受27と可振子14の側面が対抗する面には、魚骨パターンの動圧発生溝27bが設けられ、流入した潤滑油または前記光学流体230に軸方向の圧力を発生し、軸方向に隙間を作り接触を避けてスムーズに回転する。合わせて一定量の隙間を作ることで、軸方向の位置規制を行っている。
【0109】
第2後側軸受28の第2回転軸13が摺動する軸受面には、ネジ溝パターンの動圧発生溝28aが加工され、軸受摺動面に流入した光学流体230に圧力を発生し第2回転軸13を浮上させ回転速度をスムーズに保つと共に、回転振れや回転振動を防止し回転位置精度を良好に保っている。また、ネジ溝パターンの動圧発生溝28aは回転によりスクリューポンプと同様にシール圧力を発生する効果を兼ね備えており、光学流体230を第2後側軸受28の隙間に閉じこめる流体シールとしての機能を果たしている。
【0110】
また、第2後側軸受28の隙間に封入された光学流体230は外部に流出したり、第2軸受の表面から滲み出したりする危険性を回避するために、第2後側軸受28の表面には、必要に応じてフッ素樹脂等からなる撥水撥油性のコーティングを施し、光学流体230を弾いて外部に滲み出すことを防止する。
【0111】
本実施形態では、カテーテル6の後方から先端までの全長に渡る内部で固定側光ファイバー1は、長いカテーテル6の中で回転させないので擦れる事がなく、回転伝達遅れやトルク損失等の発生を防止できる。
【0112】
また回転側光ファイバー2も中空回転軸1の穴の中で回転自在に配置されており、摺動損失がないので、モータ12の回転ムラは大変少ない。回転速度の性能は一般的な評価尺度では、回転角度をパーセントで表すのであるが、本発明においては0.01%の高性能が達成できている。
【0113】
一方、従来の光ファイバーが擦れる方式の内視鏡プローブの回転ムラは、その約100倍以上の悪い性能しか得られていなかった。
【0114】
図8のOCT3次元操作画像診断装置において最も重要な要求性能は3次元画像の空間分解能を高める事であるが、空間分解能を達成するための要因には、モータ12の回転速度ムラ、中空回転軸10の振れ精度、第1光路変換素子3と、第2光路変換手段20の精度および表面粗さ等がある。
【0115】
この中で影響度が大きいのはモータ12の回転速度ムラであるため、先端部にモータ12を内蔵し、光路変換素子を高精度で、かつ回転速度ムラなく回転させる本発明の内視鏡プローブではたとえば10μm(ミクロン)以下の高い3次元の空間分解能を安定して達成できている。
【0116】
本発明によれば、内視鏡装置等のカテーテル内で光ファイバーが相対的な回転をさせないので擦れる事がなく、回転伝達遅れやトルク損失等の発生を軽減され、10μm(ミクロン)以下の高い空間分解能で鮮明なOCT解析画像が得られ、また、第2光路変換手段の厚さを意図的に変える事で、光線を軸方向に一定範囲で放射できるため3次元の観察画像を得ることができる。