(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記開封開始部は、前記オーバーラップ長側面板の少なくとも中央部分に備えられ、開封開始時に両側部から分離可能にされた開封用フラップを含むことを特徴とする、請求項7に記載の食品包装用カートン。
前記カートンには、前記2つの短側面板のうちの一方の短側面板の上辺に一端が連設され、開封後に他端が前記底面板に固定され得る台紙が備えられていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の食品包装用カートン。
前記カートンには、前記2つの短側面板のうちの一方の短側面板の上辺に一端が連設され、開封後に他端が前記底面板に固定され得る台紙が備えられていることを特徴とする、請求項10〜15のいずれか一項に記載の食品包装用カートン。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術として紹介した食品包装用カートンは、基本的には直方体の形状であり、搬送性や店舗において積み上げて陳列するための陳列性の面で優れている。
しかしながら、昨今、カートンを開封して中に収容された食品を陳列展示するのみならず、カートンを未開封状態で店頭に陳列することも行われている。そしてその際、見栄えの良い、いわゆるアイキャッチ性が向上されたカートンを望む声が、市場の要求としてある。アイキャッチ性が向上されたカートンとして、上面部分を曲面形状にしたカートンが好ましいとされており、実際に使用されている曲面カートンが存在する。
【0006】
ところが、曲面カートンは強度が弱く、たとえば店頭で多数のカートンを積み上げて陳列展示する場合には、積み上げたカートンの重みにより上方曲面部が潰れ易い等の課題があった。
また、曲面カートンは、積み上げ難く、搬送時や保管時の取り扱いが困難であるという欠点もあった。
【0007】
この発明は、このような背景のもとになされたもので、未開封で陳列されたときに、見栄えが良く、アイキャッチ性に優れ、しかも、積み上げ陳列や保存が良好に行える食品包装用カートンを提供することを主たる目的とする。
また、この発明は、積み上げが容易で、陳列されたカートンが目立ち易い食品包装用カートンを提供することを他の目的とする。
【0008】
さらにこの発明は、同一の展開図の紙製ブランクによって形成される紙製カートンであって、開封方向および開封形態を変更可能な食品包装用カートンを提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、上面板、底面板、2つの短側面板および2つの長側面板を有し、基本的な形態が直方体形状をした食品包装用のカートンにおいて、前記上面板および前記上面板の相対向する2長辺を介して隣接する前記2つの長側面板の少なくとも一方の長側面板に対し、前記長辺上に頂角を有し、前記長辺端に位置するカートンの上面角部へ向かって鋭角的に広がった少なくとも1つの三角形状の面取り面が設けられ、
前記三角形状の面取り面は、前記長辺の長さ方向中央部に頂角を有し、カートンの上面が前記三角形状の面取り面の上面側斜辺を輪郭辺として含む四角形ないし八角形の輪郭の平面とされていることを特徴とする、食品包装用カートンである。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記面取り面は、前記上面板および前記2つの長側面板に対して形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の食品包装用カートンである。
請求項
3記載の発明は、前記三角形状の面取り面は、前記一の長辺に対して2つ形成され、各面取り面は、一の長辺上
の長さ方向中央部に頂角を有し、前記長辺の各端に位置するカートンの上面角部へ向かって鋭角的に広がる一対の面取り面を含むことを特徴とする、請求項
2に記載の食品包装用カートンである
。
【0011】
請求項
4記載の発明は、前記カートンには、前記2つの長側面板のうちの一方の長側面板の側に開封開始部が備えられ、当該開封開始部からの開封動作に伴って開封開口が現れるように、前記上面板の相対向する2短辺に沿って開封ラインが設けられていることを特徴とする、請求項1〜
3のいずれか一項に記載の食品包装用カートンである。
【0012】
請求項
5記載の発明は、前記開封ラインは、前記上面板に形成され、間欠的に切れ目が入れられた切断ラインを含むことを特徴とする、請求項
4に記載の食品包装用カートンである。
請求項
6記載の発明は、前記開封ラインは、前記上面板の厚み方向外側に設けられ、開封時に前記上面板と共に開く外側封止ラインと、前記上面板の厚み方向内側に設けられ、開封時に開封開口の縁部に残る内側封止ラインとの2層構造を含むことを特徴とする、請求項
4または
5に記載の食品包装用カートンである。
【0013】
請求項
7記載の発明は、前記開封開始部は、前記一方の長側面板の外側に重ね合わされたオーバーラップ長側面板を含むことを特徴とする、請求項
4〜
6のいずれか一項に記載の食品包装用カートンである。
請求項
8記載の発明は、前記開封開始部は、前記オーバーラップ長側面板の少なくとも中央部分に備えられ、開封開始時に両側部から分離可能にされた開封用フラップを含むことを特徴とする、請求項
7に記載の食品包装用カートンである。
【0014】
請求項
9記載の発明は、前記カートンには、前記2つの短側面板のうちの一方の短側面板の上辺に一端が連設され、開封後に他端が前記底面板に固定され得る台紙が備えられていることを特徴とする、請求項1〜
8のいずれか一項に記載の食品包装用カートンである。
請求項1
0記載の発明は、前記カートンには、前記2つの短側面板のうちの一方の短側面板の側に開封開始部が備えられ、当該開封開始部からの開封動作に伴って開封開口が現れるように、前記上面板の相対向する2長辺に関連付けて開封ラインが形成されていることを特徴とする、請求項
3に記載の食品包装用カートンである。
【0015】
請求項1
1記載の発明は、前記開封ラインは、前記開封開始部側の前記三角形状面取り面の前記
長側面板側に位置する斜辺および前記開封開始部と反対側の前記三角形状面取り面の前記
上面
板側に位置する斜辺に沿って形成された直線状の開封ラインを含むことを特徴とする、請求項1
0に記載の食品包装用カートンである。
請求項1
2記載の発明は、前記開封ラインは、前記一対の三角形状面取り面の前記長側面
板側に位置する斜辺に沿って形成された折れ線状の開封ラインを含むことを特徴とする、請求項1
0に記載の食品包装用カートンである。
【0016】
請求項1
3記載の発明は、前記開封ラインは、間欠的に切れ目が入れられた切断ラインを含むことを特徴とする、請求項1
0〜1
2のいずれか一項に記載の食品包装用カートンである。
請求項1
4記載の発明は、前記開封ラインは、前記上面板の厚み方向外側に設けられ、開封時に前記上面板と共に開く外側封止ラインと、前記上面板の厚み方向内側に設けられ、開封時に開封開口の縁部に残る内側封止ラインとの2層構造を含むことを特徴とする、請求項1
0〜1
3のいずれか一項に記載の食品包装用カートンである。
【0017】
請求項1
5記載の発明は、前記面取り面は、前記上面板および前記2つの長側面板に対して形成されていることを特徴とする、請求項1
0〜1
4のいずれか一項に記載の食品包装用カートンである。
請求項1
6記載の発明は、前記カートンには、前記2つの短側面板のうちの一方の短側面板の上辺に一端が連設され、開封後に他端が前記底面板に固定され得る台紙が備えられていることを特徴とする、請求項1
0〜1
5のいずれか一項に記載の食品包装用カートンである。
【0018】
請求項1
7記載の発明は、請求項
4〜
9のいずれか一項に記載の開封開始部および開封ライン、または、請求項1
0〜1
5のいずれか一項に記載の開封開始部および開封ラインが、択一的に設けられていることを特徴とする、請求項1〜
3のいずれか一項に記載の食品包装用カートンである。
請求項1
8記載の発明は、前記食品包装用カートンは、形状を展開した紙製ブランクが組み立てられることにより形成されており、前記紙製ブランクは、請求項
4〜
9のいずれか一項に記載の開封開始部および開封ラインを設けるものも、請求項1
0〜1
5のいずれか一項に記載の開封開始部および開封ラインを設けるものも、共通の展開形状のブランクが用いられることを特徴とする、請求項1
7に記載の食品包装用カートンである。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、未開封で陳列された時に、見栄えが良く、アイキャッチ性に優れた食品包装用カートンを提供することができる。
また、この発明に係る食品包装用カートンは、積み上げ陳列が可能で、多数のカートンを積み上げて陳列したり、保存したりするのに好適な食品包装用カートンを提供できる。
またこの発明によれば、開封後、収容された食品数が減った場合にも、食品を整列状態で見栄え良く収納でき、陳列ケースとして良好に使用できる食品包装用カートンを提供できる。
【0020】
さらに、食品包装用カートンの開封開口に装飾開口処理が施されている場合、開封後に食品展示用箱として見栄えの良いカートンとすることができる。
さらに、この発明の食品包装用カートンは、共通の紙製ブランクが組み立てられて形成され、開口方向や開封開口の状態を複数の態様から択一的に選択できるので、同一の材料に基づいて複数種類の食品用カートンを作ることができ、汎用性の高い食品包装用カートンとすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る食品包装用カートン1の外観形態を示す図で、(A)はカートン1の正面図、(B)はカートン1の平面図、(C)はカートン1の右側面図、(D)はカートン1の底面図である。この実施形態では、カートン1の左側面図および背面図は、それぞれ、右側面図および正面図と同一に表れる。
【0023】
図1を参照して、この実施形態に係るカートン1は、上面板2、底面板3、左短側面板4、右短側面板5、前長側面板6、および後長側面板7を有し、基本的な形態が直方体形状をした紙製のカートンである。すなわち、展開図が所定形状をした紙製ブランクが組み立てられて形成された紙製の食品包装用カートン1である。
このカートン1の外観形態上の特徴は、上面板2の周囲に、2対の三角形状の面取り面8、9、10、11が設けられていることである。より具体的には、上面板2ならびに上面板2の相対向する2つの長辺を介して隣接する2つの長側面板、すなわち前長側面板6および後長側面板7に対し、各長辺の長さ方向中央部に頂角を有し、長辺方向両端に位置するカートン1の上面角部へ向かって鋭角的に広がった前方側一対の三角形状の面取り面8、9および後方側一対の三角形状の面取り面10、11が設けられている。
【0024】
そして、面取り面8〜11が設けられた結果、カートン1の上面2Fは、六角形状の輪郭の平面を有する形態となっている。
カートン1は、上述の外観形態であるから、カートン1が店頭に陳列された際、カートン1の上面2Fおよび4つの面取り面8〜11によって、店頭照明光に対する反射角度が多様化し、陳列されたカートン1が目立ち易くなる。つまり、カートン1のアイキャッチ性の向上が図れる。
【0025】
また、カートン1は、その上面2Fがほぼ水平な平面であるから、カートン1は安定した積み上げが可能で、かつ、容易であり、大量陳列ができる。というのは、カートン1の上面2Fは、その輪郭が六角形をしているが、ほぼ水平な平面であるから、上面が凸湾曲した曲面カートンとは異なり、カートン1を積み上げた際に、上面板2で積載物の重量を支えることが可能となる。また、上面2Fが水平なほぼ平面であるから、カートン1を安定した状態で積み上げられる。その結果、多数個のカートン1を積み上げて陳列したり、搬送することができる。
【0026】
なお、
図1を参照して説明した食品包装用カートン1の外観形態は、説明の便宜上、かつ、発明の構成をわかりやすくするために、紙製ブランクを折り曲げて形成したものではなく、完全な外観形態を用いて表した。仮に、
図1に示す食品包装用カートン1を、紙製ブランクを折り曲げて形成した場合は、厳密には面取り面8〜11を設けることにより上面2Fは周辺部でやや湾曲するため、
図2に示す外観形態となる。
【0027】
図2において、
図1と対応する部分は同一の番号が付されている。
この発明にかかる食品包装用カートン1は、
図1または
図2に示す外観形態を、
図3または
図4に示す平面図の形態に変更することも可能である。
すなわち、
図3の(A)〜(F)および
図4の(A)〜(E)はそれぞれ食品包装用カートン1の変形形態を表す平面図である。
【0028】
図3(A)(B)に示すように、面取り面の頂角が、上面板の長辺の中央部ではなく、どちらか一端に寄っている形態としてもよい。この場合、図示のように、上面がいびつな六角形になる。
また、
図3(C)〜(F)に示すように、面取り面の頂角同士が重ならず、二つの頂角が辺で結合されている形態としてもよい。そして、この場合は、一方の長辺についてこの形態をとる場合、上面は七角形に、双方の長辺についてこの形態をとる場合、上面が八角形になる。
【0029】
さらに、
図4(A)〜(G)に示すように、面取り面が4面ではなく、1〜3面しか存在しない形態でもよい。例えば、前方長辺に面取り面が1面、後方長辺に面取り面が0〜2面、といった形態でもよい。面取り面が1面の場合、上面は五角形に、面取り面が1長辺に2面の場合、上面は五角形に、面取り面が2長辺に各1面の場合、上面は六角形に、面取り面が3面の場合、上面は六角形になる(頂角同士が重なる場合)。また、前方および/または後方長辺に面取り面が1面であり、面取り面の頂角が上面板2の短辺に達する場合、上面は四角形になる。
図5は、この発明の他の実施形態に係るカートン20の斜視図であり、
図6は、
図5に示すカートン20を開封した状態の斜視図である。
【0030】
図5および
図6に示すカートン20も、
図1を参照して説明したカートン1と同様に、上面板2、底面板3、左短側面板4、右短側面板5、前長側面板6、後長側面板7、および4つの面取り面8、9、10、11を備えている。
カートン20は、また、前長側面板6の外側(前側)に重ね合わされたオーバーラップ長側面板21を備えている。オーバーラップ長側面板21は、上面板2の前側長辺に対して面取り面8、9を介してつながっている。すなわち、面取り面8、9は、上面板2の前方長辺とオーバーラップ長側面板21の上方長辺とに関連付けて、上面板2およびオーバーラップ長側面板21に対して形成されている。
【0031】
また、カートン20には、上面板2の相対向する一対の短辺を介してつながったのりしろ(貼り合わせ)用短側面板22、23が備えられており、のりしろ(貼り合わせ)用短側面板22、23は、それぞれ、左短側面板4および右短側面板5の外表面の一部にオーバーラップするように折り曲げられ、それぞれ接着剤で貼り合わされている。
カートン20には、前長側面板6の側、すなわち前面側に開封開始部が備えられている。より具体的には、開封開始部は、オーバーラップ長側面板21の少なくとも下方中央に区画された開封開始片24を含み、開封開始片24から上方に向かって幅拡がりに形成されたオーバーラップ長側面板21の中央部分が、開封開始時にオーバーラップ長側面板21の両側部から分離可能にされた開封用フラップ25とされている。
【0032】
そして、開封用フラップ25が両側部から分離し得るように、かつ、カートン20の開封が達成できるように、オーバーラップ長側面板21、面取り面8、9、上面板2および面取り面10、11には、左右一対の開封ライン26が設けられている。一対の開封ライン26は、開封開始片24からの開封動作に伴って、カートン20に開封開口が現れるように、オーバーラップ長側面板21を上方へ向かって幅拡がりに延び、その後、面取り面8、9の外側寄りを延び、さらに上面板2の相対向する2短辺に沿って後長側面板7へと延び、かつ面取り面10、11を延びる一連の切断ラインである。
【0033】
開封ライン26は、間欠的に切れ目が入れられた切断ラインであることが好ましく、かかる切断ラインにより、開封開始片24、開封用フラップ25および上面板2の中央主要部を両側部から分離させることができ、
図6に示すように開封開口を出現させることができる。
図6に示すように、この実施形態では、開封時において、正面側からカートン20の中を視認し易いように、前長側面板6の上辺601は、他の側面板の上辺よりもやや低く(面取り面8、9の下端位置になるように)されている。
【0034】
なお、このような構成に代えて、たとえばオーバーラップ長側面板21に設けられた開封開始片24および開封用フラップ25が開封される際に、開封用フラップ25と共に前長側面板6の中央部が両側部から分離されて開封用フラップ25と共に開き、長側面板6の中央部に開封開口が現れるようにされていてもよい。すなわち、オーバーラップ長側面板21の中央部と前長側面板6の中央部とが接着剤で貼着されており、前長側面板6にも開封ラインが形成されていて、オーバーラップ長側面板21の開封用フラップ25を開封する動作に伴い、前長側面板6の中央部も両側部から分離されて開封できる構成であってもよい。
【0035】
図6を参照して、開封されるカートン20内には、台紙27が設けられていてもよい。台紙27は、たとえば左短側面板4の上辺がカートン20内へ折り曲げられたもので、左短側面板4とその上辺を介して一体的につながっていてもよい。台紙27は、平面視矩形であってもよく、開封前の状態では、上面板2の下面に沿って、上面板2と平行に延びる状態に配置されている。従って、台紙27の存在は、カートン20内に食品を収納した際の妨げとはならない。
【0036】
台紙27は、カートン20を開封した後、カートン20内に収納された食品の個数が減り、食品がカートン20内でばらついたり、整列状態が乱れたりするのを防止するために機能する。台紙27は、上述の通り、その一端がたとえば左短側面板4の上辺に連設されており、機能させる際には、台紙27の他端(自由端)271を底面板3の内面に固定する。台紙27の他端271を底面板3の内面に固定することにより、台紙27はカートン20内で斜めの傾斜面を形成する。台紙27が形成する傾斜面は、カートン20内で数が減ってきた食品がばらついたり、倒れたりするのを防止し、カートン20内に食品が整列した、販売のための見栄えが良い状態を保つ。
【0037】
また、台紙27は、カートン20の組み立ての際に予め底面板3の内面に固定しておき、台紙27を固定した後でカートン20内に食品を収納することもできる。
なお、台紙27は、カートン20に必須の構成ではなく、オプションとしての構成である。従って、カートン20は、台紙27を有さない構成としてもよい。
図5および
図6を参照して、オーバーラップ長側面板21に設けられた開封開始片24と開封用フラップ25との境界線28は折り曲げ可能とされており、この境界線28に関連して開封開始片24には半円弧状の係合爪29が形成されている。一方、長側面板6の中央下方には、係合爪29を受け入れ可能な係合スリット30が形成されている。カートン20を一旦開封した後、カートン20の上面板2および開封用フラップ25を閉じてリクローズさせた時、開封開始片24を折り曲げ、係合爪29を係合スリット30に差し込むことによって、上面板2および開封用フラップ25のリクローズ状態を保持することができる。
【0038】
図7は、
図5および
図6に示すカートン20を形成するための紙製ブランクの展開図である。
図7の展開図には、
図5および
図6を参照して説明したカートン20の各構成要素につき、同一番号が付されている。
なお、
図7において、31〜38は、のりしろ(貼り合わせ)用小片である。
図7に示す紙製ブランクは、
図5および
図6で説明したカートン20において、台紙27を有さない構成の展開図となっている。
【0039】
図8は、カートン20を形成するための紙製ブランクの展開図であり、オプションとしての台紙27を有する場合のブランクの展開図を示している。
図8に示すように、短側面板4の上辺401から台紙27が延び出た展開図とすることにより、カートン20内に台紙27が備えられたカートン20を形成することができる。
図9は、この発明のさらに他の実施形態に係るカートン40の斜視図であり、
図10は、
図9に示すカートン40を開封した状態の斜視図である。
【0040】
図9および
図10に示すカートン40も、
図1を参照して説明したカートン1と同様に、上面板2、底面板3、左短側面板4、右短側面板5、前長側面板6、後長側面板7、および4つの面取り面8、9、10、11を備えている。
カートン40は、また、前長側面板6の外側に重ね合わされたオーバーラップ長側面板21を備えている。オーバーラップ長側面板21は、上面板2の前側長辺に対して面取り面8、9を介してつながっている。それゆえ、面取り面8、9は、上面板2の前方長辺とオーバーラップ長側面板21の上方長辺とに関連付けて、上面板2およびオーバーラップ長側面板21に対して形成されている。
【0041】
一方、面取り面10、11は、上面板2の後方長辺と後長側面板7の上方長辺とに関連付けて、上面板2および後長側面板7に対して形成されている。その結果、カートン40の上面2Fは、その輪郭が六角形をしたほぼ水平な平面となっている。
また、カートン40には、上面板2の相対向する一対の短辺を介してつながったのりしろ(貼り合わせ)用短側面板22、23が備えられており、のりしろ(貼り合わせ)用短側面板22、23は、それぞれ、左短側面板4および右短側面板5の外表面の一部にオーバーラップするように折り曲げられ、それぞれ接着剤で貼り合わされている。
【0042】
このカートン40は、右短側面板5の側、すなわち右側面に開封開始部が備えられていて、右側面から左側面に向かって開封開口が形成される構成となっている。より具体的には、開封開始は、のりしろ(貼り合わせ)用短側面板23を含み、短側面板23を右短側面板5から引き剥がすように持ち上げることにより、開封を開始できる。
そして、短側面板23を上方へ持ち上げ、それによって上面板2が分離して上方へ開封し得るように、開封ライン61、62が設けられている。開封ライン61は、面取り面9の下側斜辺に沿って延び、面取り面9の頂点から面取り面8の上側斜辺に沿って延びる直線状の切断ラインである。また、開封ライン62は、開封ライン61と対称に設けられていて、面取り面11の下側斜辺に沿って延び、面取り面11の頂点を経由して面取り面10の上側斜辺に沿って延びる直線状の切断ラインである。
【0043】
さらに、短側面板23を右短側面板5から引き剥がすように持ち上げる際に、短側面板23の内面側に貼り合わされた右短側面板5の上方部分501が短側面板23と一緒に持ち上がり、右短側面板5に開封開口502が出現する。このため、右短側面板5には、その中央部を水平に延びる切断線503と、切断線503の両端から上方へ延び両側へ湾曲した切り取り用ミシン目線504、505が形成されている。
【0044】
よって、短側面板23を持ち上げるように右短側面板5から分離し、さらに短側面板23を上方へ開くことによって、
図10に示すように、カートン40の右側面の側から上面2Fが開いた開封開口を出現させることができる。
図10に示すように、この実施形態では、開封時において、カートン40の右側面側からカートン40の中を視認することができる。特に、右短側面板5には、開口502が形成されるので、カートン40の中に収容された食品を良好に視認することができる。
【0045】
また、開封ライン61、62は、上述のようにカートン40の前面側長辺と後面側長辺とに沿って対称に延びており、しかも、開封開口502側から見ると開口の幅が広い幅からやや狭くなるように延びている。従って、開封時に、開封開口を通してカートン40の内部を良好に視認することができる。
図10を参照して、開封されるカートン40内には、台紙27が設けられていてもよい。台紙27は、たとえば左短側面板4の上辺がカートン40内に折り曲げられたもので、左短側面板4とその上辺を介して一体につながっていてもよい。台紙27は、平面視矩形であってもよく、開封前の状態では、上面板2の下面に沿って、上面板2と平行に延びる状態に配置されている。従って、台紙27の存在は、カートン40内に食品を収納した際の妨げとはならない。
【0046】
台紙27は、カートン40を開封した後、カートン40内に収納された食品の個数が減り、食品がカートン40内でばらついたり、整列状態が乱れたりするのを防止するために機能する。台紙27は、上述の通り、その一端がたとえば左短側面板4の上辺に連設されており、機能させる際には、台紙27の他端(自由端)271を底面板3の内面に固定する。台紙27の他端271を底面板3の内面に固定することにより、台紙27はカートン40内で斜めの傾斜面を形成する。台紙27が形成する傾斜面は、カートン40内で数が減ってきた食品がばらついたり、倒れたりするのを防止し、カートン40内に食品が整列した、販売のための見栄えが良い状態を保つ。
【0047】
また、台紙27は、カートン40の組み立ての際に予め底面板3の内面に固定しておき、台紙27を固定した後でカートン40内に食品を収納することもできる。なお、台紙27は、カートン40に必須の構成ではなく、オプションである。従って、台紙27を備えないカートン40とすることも可能である。
図11は、
図9および
図10に示すカートン40を形成するための紙製ブランクの展開図である。
【0048】
図11において、31〜38は、それぞれ、のりしろ(貼り合わせ)用小片を示している。また、
図11から、開封ライン61および62が、対称に形成されていて、直線状に延びていることがよく理解できる。
なお、カートン40において、台紙27を設けない場合には、
図11における左短側面板4の上辺401から延びる台紙27を除去したブランクとすればよい。
【0049】
ところで、
図11に示す紙製ブランクの展開図と、
図7および
図8で説明したカートン20のための紙製ブランクの展開図とを対比すると明らかな通り、紙製ブランクの輪郭形状(展開図)は、共通の形状となっている。換言すれば、この発明に係るカートン20、40は、紙製ブランクが組み立てられることにより形成されるものであるが、紙製ブランクの展開図はいずれのカートン20、40においても共通のものを用いることができる。そして、共通の展開図の紙製ブランクを用いながら、開封開始部および開封ラインを設ける位置を変えることにより、
図5および
図6に示した前側から後方に向かって開封できる紙製ブランクを作ることができるし、
図9および
図10に示した右側から左側に向かって開封を行う長手方向沿いの開封が可能なカートン40とすることもできる。
図12は、この発明のさらに他の実施形態に係るカートン50の斜視図であり、
図13は、
図12に示すカートン50を開封した状態の斜視図である。
【0050】
図12および
図13に示すカートン50も、
図1を参照して説明したカートン1と同様に、上面板2、底面板3、左短側面板4、右短側面板5、前長側面板6、後長側面板7、および4つの面取り面8、9、10、11を備えている。そして、カートン50は、前述したカートン40と同様に、右側面側から開封可能な構成となっている。
カートン50がカートン40と異なる点は、開封ライン61、62の違いである。すなわち、カートン50において、開封ライン61は、面取り面9の下側斜辺に沿って延び、その頂点を経由して面取り面8の下側斜辺に沿って延びる折れ線状の開封ラインとなっている。また、開封ライン62は、面取り面11の下側斜辺に沿って延び、その頂点を経由して面取り面10の下側斜辺に沿って延びる折れ線状の開封ラインとなっている。この点が、前述したカートン40と異なるだけで、その余の点は、カートン40の構成と同様である。
【0051】
図14に、カートン50を形成するための紙製ブランクの展開図を示す。
図14から、カートン50における開封ライン61、62が折れ線状の開封ラインであることが理解できる。
図15は、
図5および
図6を参照して説明したカートン20の変形例を説明するための正面上方から見た開封状態の斜視図である。
図15に示すカートン20の特徴は、開封ライン26の内側に沿ってハーフ&ハーフ開口処理部(装飾開口処理部)260が設けられていることである。装飾開口処理部260の具体的な構成の一例を、
図16に示す。
図16(A)は、
図15において、未開封状態のときの矢印A−Aに沿う切断面端面図を示している。また、
図16(B)は、
図15のように、開封状態における矢印A−AおよびB−Bに沿う切断面端面図を表わしている。
【0052】
図15および
図16を参照して説明すると、上面板2には、前後方向に延びる開封ライン26が設けられている。開封ライン26は、上面板2の厚み方向外側(
図16において上側)に設けられ、開封時に上面板2と共に開く外側封止ライン261と、上面板2の厚み方向内側(
図16において下側)に設けられ、開封時に開封開口の縁部に残る内側封止ライン262とを含んでいる。そして、外側封止ライン261と内側封止ライン262とで挟まれた、開封ライン26に沿って延びる領域は、上面板2がその厚み方向に外側部分と内側部分とに分離可能な2層構造部263とされている。このため、開封時に上面板2の主要部を開封すると、両側部に残った上面板2の開封ライン26の内側には、2層構造部263の下層上面が現れる。また、開封した上面板2の内面には、2層構造部263に沿って上層下面が現れる。
【0053】
そして、2層構造部263の下層上面と上層下面とに、それぞれ所定の装飾模様等を施した装飾開口処理部260を形成しておくことにより、カートン20を開封した際、開封開口の周囲が装飾された、開封状態の見栄えの良いカートンとすることができる。
図17は、紙製ブランク(
図7に示す紙製ブランク)において、上記装飾開口処理部260を施すべき領域を表わした部分展開図である。
図17において、既に説明した構成と同様の部分には同一番号が付されている。
【0054】
なお、上記の装飾開口処理部260は、
図9〜11に示されるカートン40および
図12〜14に示されるカートン50の開封ライン61、62に沿って設置することもできる。
この発明は、以上説明した具体的な各実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。