(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の一実施の形態について説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態に係る携帯端末1の概略機能構成図である。
【0014】
本実施の形態に係る携帯端末1は、予定されている複数の用件の中から、開催日時が現在に最も近い用件を監視対象用件に設定する。そして、現在地の地点情報および監視対象用件の開催地への予想到着時刻を所定のサーバから取得して、これらの情報を含むメッセージを生成し、このメッセージを監視対象用件の相手の端末(相手端末)に送信する。
【0015】
図示するように、本実施の形態に係る携帯端末1は、通信インターフェース部101と、マンマシンインターフェース部102と、携帯端末機能部103と、スケジュール記憶部104と、スケジュール管理部105と、プレゼンス取得部106と、現在地検出部107と、地点情報取得部108と、交通情報取得部109と、ナビ情報取得部110と、監視対象用件管理データ記憶部111と、監視対象用件設定部112と、メッセージ送信制御部113と、定型文記憶部114と、メッセージ生成部115と、遅延原因推定/遅延解消監視部116と、を備えている。
【0016】
通信インターフェース部101は、通信網を介して相手端末および各種サーバと通信を行うためのインターフェースである。
【0017】
マンマシンインターフェース部102は、ユーザから音声を受け付けたり、ユーザに音声を出力したりするのに加え、ユーザから各種操作を受け付けたり、ユーザに情報を表示するためのインターフェースである。このマンマシンインターフェース部102は、ユーザが相手端末と通話を行うためのハンドセットに加えて、各種操作ボタン、タッチパネル等の入力装置、およびLCD、LED等の表示装置を備えている。
【0018】
携帯端末機能部103は、携帯電話、アドレス帳管理、メーラなどの、一般的な携帯端末の機能を実現する。
【0019】
スケジュール記憶部104には、予定された用件各々の用件データが記憶される。
図2(A)は、スケジュール記憶部104の登録内容例を模式的に表した図である。
【0020】
図示するように、スケジュール記憶部104には、予定された用件毎に用件データのレコード1040が記憶されている。用件データのレコード1040は、用件を識別するための用件IDを登録するフィールド1041と、用件の件名を登録するフィールド1042と、用件の種別(会議、出張、会合、在席、外出等)を登録するフィールド1043と、用件の開催日時を登録するフィールド1044と、開催地の地点情報(開催地の住所および開催地に位置する建物、施設、道路等の名称を含む)を登録するフィールド1045と、開催地への移動手段(電車、自動車等)を登録するフィールド1046と、相手端末のアドレスを含む相手情報を登録するフィールド1047と、を有する。なお、本実施の形態では、スケジュール記憶部104に、要件データのレコード1040が開催日時の早い順に登録されている。
【0021】
スケジュール管理部105は、マンマシンインターフェース部102を介して受け付けたユーザの指示に従い、スケジュール記憶部104に対する用件データのレコード1040の追加、編集、削除等を行う。また、スケジュール管理部105は、スケジュール記憶部104を監視し、開催日時の近い用件データのレコード1040があるならば、これをマンマシンインターフェース部102に表示して、ユーザに注意を促すなどの所定のスケジュール管理を行う。
【0022】
プレゼンス取得部106は、通信インターフェース部101を介して
、自携帯端末1のユーザのプレゼンス(会議、出張、会合、在席、外出等)を表すプレゼンス情報を管理する所定のプレゼンスサーバにアクセスして、自携帯端末1のユーザのプレゼンス情
報を取得する。
【0023】
現在地検出部107は、GPS(Global Positioning System)等を利用して、自携帯端末1の現在地(座標情報)を検出する。
【0024】
地点情報取得部108は、通信インターフェース部101を介して所定の地図情報サーバにアクセスして、現在地検出部107により検出された現在地の地点情報(現在地の住所および現在地に位置する建物、施設、道路等の名称を含む)を取得する。
【0025】
交通情報取得部109は、通信インターフェース部101を介して所定の交通情報サーバにアクセスして、所望の経路の交通情報を取得する。
【0026】
ナビ情報取得部110は、通信インターフェース部101を介して所定のナビゲーション情報サーバにアクセスして、所望の2地点(出発地、目的地)間の移動経路情報および目的地の予想到着時刻を含むナビゲーション情報を取得する。
【0027】
監視対象用件管理データ記憶部111には、監視対象用件の管理データが記憶される。
図2(B)は、監視対象用件管理データ記憶部111の登録内容例を模式的に表した図である。
【0028】
図示するように、監視対象用件管理データ記憶部111には、監視対象用件管理データのレコード1110が記憶される。監視対象用件管理データのレコード1110は、監視対象用件の用件IDを登録するフィールド1111と、監視対象用件が遅延解消監視対象に設定されているか否かを登録するフィールド1112と、監視対象用件が遅延解消監視対象に設定されている場合に遅延原因(遅れる理由)の種別を登録するフィールド1113と、を有する。
【0029】
監視対象用件の開催地への予想到着時刻が監視対象用件の開催日時以降となる場合、つまり監視対象用件に遅れると予想された場合において、遅延原因が特定(推定)できているならば、その遅延原因の解消を監視するために、監視対象用件が遅延解消監視対象に設定される。監視対象用件が遅延解消監視対象に設定された場合(フィールド1112に「設定あり」が登録された場合)、フィールド1113に、この特定された遅延原因の種別が登録される。
【0030】
監視対象用件設定部112は、開催日時が現在に最も近い用件の用件データのレコード1040をスケジュール記憶部104から検索して、この用件を監視対象用件に設定するとともに、この用件の開催日時から所定時間以上経過したならば、この用件に設定されている監視対象用件の設定を解除する。そして、この監視対象用件の設定・解除に合わせて、監視対象用件管理データ記憶部111を更新する。
【0031】
メッセージ送信制御部113は、監視対象用件の相手端末へのメッセージ送信を制御する。
【0032】
定型文記憶部114には、相手端末に送信するメッセージの定型文(雛型)が複数パターン記憶されている。
【0033】
メッセージ生成部115は、定型文記憶部114に記憶されているメッセージの定型文を利用して、少なくとも現在地の地点情報および開催地への予想到着時刻を含む、監視対象用件の相手端末に対するメッセージを生成する。
【0034】
遅延原因推定/遅延解消監視部116は、監視対象用件の開催地への予想到着時刻が監視対象用件の開催日時以降となる場合、つまり監視対象用件に遅れると予想された場合に、プレゼンス取得部106により取得された自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報、地点情報取得部108により取得された現在地の地点情報、および交通情報取得部109により取得された監視対象用件の開催地への移動経路の交通情報に基づいて、遅延原因を推定する。また、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、遅延解消監視対象に設定された監視対象用件について、遅延原因が解消されたか否かを監視する。
【0035】
つぎに、携帯端末1の動作について説明する。
【0036】
図3(A)は、携帯端末1の監視対象用件設定処理の流れを説明するためのフロー図である。このフローは、スケジュール記憶部104に用件データのレコード1040が記憶されている場合に実施される。
【0037】
まず、監視対象用件設定部112は、スケジュール記憶部104を参照し、フィールド1044に登録されている開催日時が現在日時以降のレコード1040の中から、開催日時が現在に最も近い将来の用件のレコード1040を選択する。そして、このレコード1040を監視対象用件のレコード1040に設定し、このレコード1040のフィールド1041に登録されている用件IDを、監視対象用件管理データ記憶部111に記憶されているレコード1110のフィールド1111に登録する(S100)。
【0038】
それから、監視対象用件設定部112は、監視対象用件のレコード1040のフィールド1044に登録されている開催日時を監視し、現在日時が開催日時を所定時間(例えば1時間)以上経過したか否かを判断する(S101)。そして、開催日時を所定時間以上経過したならば(S101でYES)、このレコード1040に対する監視対象用件の設定を解除し、監視対象用件管理データ記憶部111に記憶されているレコード1110の全フィールド1111〜1113をクリアする(S102)。それから、S100に戻る。
【0039】
図3(B)は、携帯端末1のメッセージ送信確認処理の流れを説明するためのフロー図である。このフローは、監視対象用件管理データ記憶部111に監視対象用件管理データのレコード1110が記憶されている場合に実施される。
【0040】
まず、メッセージ送信制御部113は、監視対象用件管理データ記憶部111に記憶されているレコード1110のフィールド1111に登録されている用件IDをキーにして、スケジュール記憶部104から監視対象用件のレコード1040を特定する。そして、監視対象用件のレコード1040のフィールド1044に登録されている開催日時を監視し、現在日時から開催日時までの時間が所定時間(例えば30分)以内に近づいたか否かを判断する(S110)。そして、現在日時から開催日時までの時間が所定時間以内に近づいたならば(S110でYES)、メッセージ生成部115に、後述のメッセージ生成処理を行わせ、監視対象用件のレコード1040のフィールド1047に登録されている相手情報により特定される相手端末に対するメッセージを生成させる(S111)。
【0041】
つぎに、メッセージ送信制御部113は、この生成されたメッセージをマンマシンインターフェース部102に表示して、ユーザからメッセージ送信可否の指示を受け付ける(S112)。
【0042】
ここで、ユーザから受け付けた指示が送信拒否である場合(S113で「取消」)、このメッセージを送信することなくS117に進む。一方、ユーザから受け付けた指示が送信許可である場合(S113で「送信」)、メッセージ送信制御部113は、携帯端末機能部103に対して、監視対象用件のレコード1040のフィールド1047に登録されている相手情報により特定される相手端末のアドレスへ、このメッセージを送信するよう指示する。これを受けて、携帯端末機能部103は、メッセージ生成部115により生成されたメッセージを、通信インターフェース部101を介して監視対象用件の相手端末に電子メールで送信する(S114)。
【0043】
つぎに、メッセージ送信制御部113は、メッセージ生成部115から遅延原因の種別(直前用件の押し詰まり、経路上の交通障害等)を受け取っているならば(S115でYES)、監視対象用件を遅延解消監視対象に設定し、監視対象用件管理データ記憶部111に記憶されているレコード1110のフィールド1112に、遅延解消監視対象に設定されていることを示す「設定あり」を登録する。また、このレコード1110のフィールド1113に、この遅延原因の種別を登録する(S116)。それから、S117に進む。一方、メッセージ生成部115から遅延原因の種別を受け取っていないならば(S115でNO)、監視対象用件を遅延解消監視対象に設定することなくS117に進む。
【0044】
S117において、メッセージ送信制御部113は、所定時間(例えば15分)を経過するのを待つ。そして、所定時間を経過したならば(S117でYES)、S111のメッセージ生成処理に戻る。また、所定時間を経過する前に(S117でNO)、監視対象用件管理データ記憶部111に記憶されているレコード1110のフィールド1111に登録されている用件IDが更新され、監視対象用件が変更されたならば(S118でYES)、S110に戻る。
【0045】
図4は、携帯端末1のメッセージ生成処理(
図3のS111)の流れを説明するためのフロー図である。
【0046】
まず、メッセージ生成部115は、現在地検出部107に現在地の検知を指示する。これを受けて、現在地検出部107は、GPS等を利用して現在地(座標情報)を検出し、メッセージ生成部115に通知する(S120)。
【0047】
つぎに、メッセージ生成部115は、地点情報取得部108に、現在地検出部107で検出された現在地を通知して、現在地の地点情報の取得を指示する。これを受けて、地点情報取得部108は、通信インターフェース部101を介して所定の地図情報サーバにアクセスして、現在地の地点情報(現在地の住所および現在地に位置する建物、施設、道路等の名称を含む)を取得する(S121)。そして、取得した現在地の地点情報をメッセージ生成部115に渡す。
【0048】
つぎに、メッセージ生成部115は、監視対象用件のレコード1040のフィールド1045、1046から開催地の地点情報、移動手段の情報を取得する(S122)。それから、メッセージ生成部115は、ナビ情報取得部110に、現在地の地点情報、開催地の地点情報、および移動手段を通知して、ナビゲーション情報の取得を指示する。これを受けて、ナビ情報取得部110は、通信インターフェース部101を介して所定のナビゲーション情報サーバにアクセスして、指示された移動手段で、現在地から開催地に移動する場合の移動経路情報、および現在地からすぐに出発したときの開催地への予想到着時刻を含むナビゲーション情報を取得する(S123)。
【0049】
それから、メッセージ生成部115は、定型文記憶部114に記憶されているメッセージの定型文に、現在地の地点情報、移動手段、開催地への予想到着時刻を挿入して、監視対象用件の相手端末に対するメッセージを生成する(S124)。例えば、メッセージの定型文「今、<現在地の地点情報>にいます。<移動手段>でそちらに向かいます。<開催地への予想到着時刻>頃に着きそうです。」のタグで囲まれた部分に、そこに記述されている文字列に該当する情報を挿入することにより、メッセージを生成する。なお、現在地の地点情報については、現在地に位置する建物、施設、道路等の名称のみ、あるいは番地以降を省略した住所など、その一部のみを挿入するようにしてもよい。
【0050】
つぎに、メッセージ生成部115は、開催地への予想到着時刻と、監視対象用件のレコード1040のフィールド1044に登録されている開催日時とを比較して、予想到着時刻が開催日時より遅れているか否かを判断する(S125)。開催日時より遅れていない場合(S125でNO)、メッセージ生成部115は、メッセージ送信制御部113に、生成したメッセージを渡してこのフローを終了する。一方、開催日時より遅れている場合(S125でYES)、遅延原因推定/遅延解消監視部116に、後述の遅延原因推定処理を行わせ、遅延原因を特定(推定)させる(S126)。
【0051】
遅延原因推定/遅延解消監視部116において遅延原因が特定された場合(S127でYES)、メッセージ生成部115は、定型文記憶部114に記憶されている、遅延原因を明示する遅延メッセージの定型文に、特定された遅延原因の種別を挿入して、遅延メッセージを生成する。例えば、遅延メッセージの定型文「<遅延原因>が起きています。遅れて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」のタグで囲まれた部分に、特定した遅延原因の種別を挿入することにより、遅延メッセージを生成する。あるいは、遅延原因の種別が直前用件の押し詰まりならば、「別件の用事が長引いております。遅れて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」、経路上の交通障害ならば「移動ルート上に交通障害が発生しています。遅れて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」といったように、遅延原因の種別に応じた遅延メッセージを定型文記憶部114に予め記憶しておき、特定された遅延原因の種別に応じた遅延メッセージを定型文記憶部114から読み出すようにする。
【0052】
そして、メッセージ生成部115は、この遅延メッセージを、監視対象用件の相手端末に対するメッセージに追加する(S128)。それから、メッセージ送信制御部113に、監視対象用件の相手端末に対するメッセージを遅延原因の種別とともに渡して、このフローを終了する。
【0053】
一方、遅延原因推定/遅延解消監視部116において遅延原因が特定されなかった場合(S127でNO)、メッセージ生成部115は、定型文記憶部114に記憶されている、遅延原因を明示しない遅延メッセージの定型文(例えば「遅れて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」)を、監視対象用件の相手端末に対するメッセージに追加する(S129)。それから、メッセージ生成部115は、メッセージ送信制御部113に、監視対象用件の相手端末に対するメッセージを渡して、このフローを終了する。
【0054】
図5は、携帯端末1の遅延原因推定処理(
図4のS126)の流れを説明するためのフロー図である。
【0055】
まず、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、メッセージ生成部115経由でプレゼンス取得部106にプレゼンス情報の取得を指示する。これを受けて、プレゼンス取得部106は、通信インターフェース部101を介して
、自携帯端末1のユーザのプレゼンス(会議、出張、会合、在席、外出等)を表すプレゼンス情報を管理する所定のプレゼンスサーバにアクセスして、自携帯端末1のユーザのプレゼンス情
報を取得する(S140)。そして、取得した自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報を、メッセージ生成部115経由で遅延原因推定/遅延解消監視部116に渡す(S140)。
【0056】
つぎに、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、スケジュール記憶部104を参照し、フィールド1044に登録されている開催日時が監視対象用件のレコード1040のフィールド1044に登録されている監視対象用件の開催日時より前であって、この監視対象用件の開催日時に最も近い用件のレコード1040、つまり監視対象用件のレコード1040の一つ前に登録されている直前用件のレコード1040を特定する(S141)。
【0057】
つぎに、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、直前用件のレコード1040のフィールド1043、1045に登録されている用件種別、開催地の地点情報を取得する(S142)。それから、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、メッセージ生成部115から現在地の地点情報を取得し、この現在位置の地点情報と直前用件の開催地の地点情報とが一致するか否かを判断する(S143)。例えば、住所の番地以降を除く部分が一致する場合は、両者が一致すると判断する。両者が一致しないないならば(S143でNO)、S146に進み、両者が一致するならば(S143でYES)、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、メッセージ生成部115から自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報を取得し、自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報と直前用件の用件種別とが一致するか否かをさらに判断する(S144)。両者が一致しないならば(S144でNO)、S146に進み、両者が一致するならば(S144でYES)、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、監視対象要件の遅延原因が直前用件の押し詰まりにあると特定し、遅延原因の種別「直前用件の押し詰まり」をメッセージ生成部115に通知する(S145)。そして、このフローを終了する。
【0058】
一方、S146において、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、メッセージ生成部115に交通情報の取得を依頼する。これを受けて、メッセージ生成部115は、交通情報取得部109に、ナビ情報取得部110より取得したナビゲーション情報に含まれている現在地から監視対象用件の開催地までの移動経路情報を通知して、交通情報の取得を指示する。交通情報取得部109は、通信インターフェース部101を介して所定の交通情報サーバにアクセスして、現在地から監視対象用件の開催地までの移動経路の交通情報を取得する(S146)。そして、取得した移動経路の交通情報をメッセージ生成部115に渡す。これを受けて、メッセージ生成部115は、交通情報取得部109から受け取った移動経路の交通情報を遅延原因推定/遅延解消監視部116に渡す。
【0059】
つぎに、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、メッセージ生成部115から受け取った移動経路の交通情報を解析し、移動経路上に、事故、渋滞、運行規制等の交通障害が発生しているか否かを判断する(S147)。
【0060】
移動経路上に交通障害が発生しているならば(S147でYES)、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、遅延原因が移動経路上の交通障害にあると特定し、遅延原因の種別「移動経路上の交通障害」をメッセージ生成部115に通知する(S148)。そして、このフローを終了する。一方、移動経路上に交通障害が発生していないならば(S147でNO)、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、遅延原因を特定できないと判断し、遅延原因を特定できない旨をメッセージ生成部115に通知する(S149)。そして、このフローを終了する。
【0061】
図6は、携帯端末1の遅延解消監視処理の流れを説明するためのフロー図である。このフローは、監視対象用件管理データ記憶部111に監視対象用件管理データのレコード1110が記憶されている場合に実施される。
【0062】
まず、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、監視対象用件が遅延解消監視対象に設定されているか否か、つまり監視対象用件管理データ記憶部111に記憶されているレコード1110のフィールド1112に「設定あり」が登録されているか否かを判断する(S150)。そして、監視対象用件が遅延解消監視対象に設定されているならば(S150でYES)、監視対象用件管理データ記憶部111に記憶されているレコード1110のフィールド1113に登録されている遅延原因の種別を解析し、解析結果に応じた処理により、監視対象用件の遅延が解消されたか否かをチェックする。本実施の形態では、遅延原因の種別が「直前用件の押し詰まり」ならば(S151で「直前用件の押し詰まり」)、S152に進み、遅延原因の種別が「移動経路上の交通障害」ならば(S151で「移動経路上の交通障害」)、S158に進む。
【0063】
遅延原因の種別が「直前用件の押し詰まり」の場合、S152において、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、メッセージ生成部115に現在地の地点情報の取得を依頼する。これを受けて、メッセージ生成部115は、地点情報取得部108に、現在地検出部107により検出された現在地を通知して、地点情報の取得を指示する。地点情報取得部108は、通信インターフェース部101を介して所定の地図情報サーバにアクセスして、現在地の地点情報を取得してメッセージ生成部115に渡す。メッセージ生成部115は、地点情報取得部108から受け取った現在地の地点情報を遅延原因推定/遅延解消監視部116に渡す。
【0064】
つぎに、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、現在地の地点情報と直前用件の開催地の地点情報とが不一致になったか否を判断する(S153)。例えば、住所の市区町村以降が不一致となった場合に、両者は不一致になったものと判断する。両者が不一致になっていないならば(S153でNO)、遅延原因が解消していないものと判断し(S157)、S150に戻る。一方、両者が不一致になったならば(S153でYES)、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、メッセージ生成部115経由でプレゼンス取得部106にプレゼンス情報の取得を指示する。これを受けて、プレゼンス取得部106は、通信インターフェース部101を介して所定のプレゼンスサーバにアクセスして、自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報を取得する。そして、取得した自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報を、メッセージ生成部115経由で遅延原因推定/遅延解消監視部116に渡す(S154)。
【0065】
つぎに、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、この自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報と直前用件の用件種別とが不一致になったか否を判断する(S155)。両者が不一致になっていないならば(S155でNO)、遅延原因が解消していないものと判断し(S157)、S150に戻る。一方、両者が不一致になったならば(S155でYES)、遅延原因が解消した、つまり直前用件が終了したものと判断し(S156)、メッセージ生成部115に、遅延原因が解消した旨をその遅延原因の種別とともに通知して、S161に進む。
【0066】
一方、遅延原因の種別が「移動経路上の交通障害」の場合、S158において、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、メッセージ生成部115に移動経路の交通情報の取得を依頼する。これを受けて、メッセージ生成部115は、交通情報取得部109に、ナビ情報取得部110により取得したナビゲーション情報に含まれている移動経路情報を通知して、交通情報の取得を指示する。交通情報取得部109は、通信インターフェース部101を介して所定の交通情報サーバにアクセスして、この移動経路の交通情報を取得する。そして、取得した移動経路の交通情報をメッセージ生成部115に渡す。これを受けて、メッセージ生成部115は、交通情報取得部109から受け取った移動経路の交通情報を遅延原因推定/遅延解消監視部116に渡す。
【0067】
つぎに、遅延原因推定/遅延解消監視部116は、メッセージ生成部115から受け取った移動経路の交通情報を解析し、移動経路上に、事故、渋滞、運行規制等の交通障害が発生しているか否かを判断する(S159)。移動経路上に交通障害が発生しているならば(S159でYES)、遅延原因が解消していないものと判断し(S157)、S150に戻る。一方、移動経路上に交通障害が発生していないならば(S159でNO)、遅延原因が解消した、つまり移動経路上に発生していた交通障害が消滅したものと判断し(S160)、メッセージ生成部115に、遅延原因が解消した旨をその遅延原因の種別とともに通知して、S161に進む。
【0068】
S161において、メッセージ生成部115は、
図4のS120〜S124を実行し、監視対象用件の相手端末に対するメッセージとして、現在地の地点情報、移動手段、開催地への予想到着時刻を含むメッセージを生成する。それから、メッセージ生成部115は、定型文記憶部114に記憶されている、遅延原因を明示する遅延解消メッセージの定型文に、解消した遅延原因の種別を挿入して、遅延解消メッセージを生成する。
【0069】
例えば、遅延解消メッセージの定型文「<遅延原因>が解消しました。遅れて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」のタグで囲まれた部分に、解消した遅延原因の種別を挿入することにより、遅延解消メッセージを生成する。あるいは、解消した遅延原因の種別が直前用件の押し詰まりならば、「別件の用事が終わりました。遅れて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」、移動経路上の交通障害ならば、「移動経路上の交通障害が解消しました。遅れて申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」といったように、遅延原因の種別に応じた遅延解消メッセージを定型文記憶部114に予め記憶しておき、解消された遅延原因の種別に応じた遅延解消メッセージを定型文記憶部114から読み出すようにする。
【0070】
そして、この遅延解消メッセージを、監視対象用件の相手端末に対するメッセージに追加する(S162)。それから、メッセージ生成部115は、メッセージ送信制御部113に、遅延原因が解消した旨を通知して、監視対象用件の相手端末に対する遅延解消メッセージ付きのメッセージを渡す。
【0071】
これを受けて、メッセージ送信制御部113は、マンマシンインターフェース部102に、この遅延解消メッセージ付きのメッセージを表示して、ユーザからメッセージ送信可否の指示を受け付ける(S163)。
【0072】
ここで、ユーザから受け付けた指示が送信拒否である場合(S164で「取消」)、このメッセージを送信することなくS150に戻る。一方、ユーザから受け付けた指示が送信許可である場合(S164で「送信」)、メッセージ送信制御部113は、携帯端末機能部103に対して、監視対象用件の相手端末のアドレスへ、この遅延解消メッセージ付きのメッセージを送信するよう指示する。これを受けて、携帯端末機能部103は、通信インターフェース部101を介して、監視対象用件の相手端末に、この遅延解消メッセージ付きのメッセージを電子メールで送信する(S165)。
【0073】
つぎに、メッセージ送信制御部113は、監視対象用件を遅延解消監視対象から外し、監視対象用件管理データ記憶部111に記憶されている監視対象用件管理データのレコード1110のフィールド1111〜1113をクリアする(S166)。それから、S150に戻る。
【0074】
以上、本実施の形態について説明した。
【0075】
本実施の形態において、携帯端末1は、監視対象用件について、所定の地図情報サーバおよびナビゲーション情報サーバから、現在地の地点情報および監視対象用件の開催地への予想到着時刻を取得する。そして、現在地の地点情報および監視対象用件の開催地への予想到着時刻を含むメッセージを生成し、監視対象用件の相手端末に送信する。このように、本実施の形態によれば、現在地の地点情報、および監視対象用件の開催地への予想到着時刻を含むメッセージを自動生成し、監視対象用件の相手端末に送信するので、ユーザに煩雑な作業を強いることなく、監視対象用件の相手にユーザの現況を知らせることが可能となる。
【0076】
また、本実施の形態において、スケジュール記憶部104に記憶されている用件データのレコード1040は、開催地への移動手段の情報を含んでおり、携帯端末1は、監視対象用件のレコード1040に含まれている移動手段を用いて現在地から監視対象用件の開催地へ移動したときの開催地への予想到着時刻を取得するとともに、監視対象用件の相手端末に送信するメッセージに、この移動手段の情報も含めるようにしている。このため、監視対象用件の相手は、ユーザの現況をより詳しく知ることができ、例えば開催地を離れて他の用事を済ますことができるかなどの判断を、より正確に行うことが可能となる。
【0077】
また、本実施の形態において、携帯端末1は、開催地への予想到着時刻が、監視対象用件のレコード1040に登録されている開催日時以降である場合に、スケジュール記憶部104から監視対象用件のレコード1040の一つ前に計画されている直前用件のレコード1040を読み出す。また、所定のプレゼンスサーバから自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報を取得するとともに、所定の交通情報サーバから、現在地から監視対象用件の開催地までの移動経路の交通情報を取得する。そして、直前用件のレコード1040に含まれている開催地および用件種別と、現在地の地点情報と、自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報と、現在地から開催地までの移動経路の交通情報とが、所定の条件に合致するか否かを判断することにより、遅延原因を推定する。
【0078】
例えば、直前用件のレコード1040に含まれている開催地の地点情報と現在地の地点情報とが一致し、かつ直前用件のレコード1040に含まれている用件種別と自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報とが一致している場合に、遅延原因を直前用件の押し詰まりと推定する。また、直前用件のレコード1040に含まれている開催地の地点情報と現在地の地点情報とが不一致、あるいは直前用件のレコード1040に含まれている用件種別と自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報とが不一致であり、かつ現在地から開催地までの移動経路の交通情報に障害情報が含まれている場合に、遅延原因を移動経路上の交通障害と推定する。
【0079】
そして、携帯端末1は、監視対象用件の相手端末に対するメッセージに、この推定した遅延原因を含めて送信する。このため、監視対象用件の相手は、ユーザの現況をさらに詳しく知ることができ、例えば開催地を離れて他の用事を済ますことができるかなどの判断を、さらに正確に行うことが可能となる。
【0080】
また、本実施の形態において、携帯端末1は、相手端末にメッセージ送信した監視対象用件について、遅延原因を推定しているならば、この監視対象用件を遅延解消監視対象に設定して、現在地の地点情報、自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報、開催地までの移動経路の交通情報を参照し、遅延原因の解消を監視している。
【0081】
例えば、遅延原因を直前用件の押し詰まりと推定したならば、直前用件のレコード1040に含まれている開催地の地点情報と現在地の地点情報とが不一致となり、かつ直前用件のレコード1040に含まれている用件種別と自携帯端末1のユーザのプレゼンス情報とが不一致となった場合に、直前用件の押し詰まりが解消したものと判断する。また、遅延原因を移動経路上の交通障害と推定したならば、この移動経路の交通情報に障害情報が含まれなくなった場合に、この移動経路上の交通障害が解消したものと判断する。
【0082】
そして、携帯端末1は、遅延原因が解消したものと判断した場合に、監視対象用件の相手端末に、遅延原因が解消した旨のメッセージを送信する。このため、監視対象用件の相手は、ユーザの現況の変化を知ることができ、開催地を離れて他の用事を済ますことができるかなどの判断を、さらに正確に行うことが可能となる。
【0083】
また、本実施の形態において、携帯端末1は、監視対象用件の相手端末にメッセージを送信するに先立ってメッセージを表示して、ユーザからメッセージの送信可否を確認し、送信許可の指示を受け付けた場合にのみ、このメッセージ送信するようにしている。このため、ユーザの意思に反して監視対象用件の相手端末にメッセージが送信されてしまうのを防止することができる。
【0084】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0085】
例えば、上記の実施の形態において、携帯端末1が、現在地の地点情報、監視対象用件の開催地への予測到着時刻、現在地から監視対象用件の開催地までのナビゲーション情報、および現在地から監視対象用件の開催地までの移動経路の交通情報を、それぞれ別のサーバ(地図情報サーバ、ナビゲーション情報サーバ、交通情報サーバ)にアクセスして取得する場合を例にとり説明しているが、単一のサーバがこれらの情報の提供サービスを行っている場合は、これらの情報をまとめてこのサーバから取得するようにしてもよい。また、携帯端末1が、地図データベースを備えているならば、この地図データベースを利用して現在地の地点情報および開催地への予測到着時刻を取得するようにしてもよい。さらに、経路探索等のナビゲーション機能を備えているならば、このナビゲーション機能を利用して、現在地から監視対象用件の開催地までのナビゲーション情報を取得するようにしてもかまわない。
【0086】
また、上記の実施の形態において、携帯端末1は、監視対象用件の相手端末にメッセージを送信するに先立ってメッセージを表示する際に、ユーザからメッセージの修正を受け付けられるようにしてもよい。このようにすることで、伝えたくない遅延理由等については、適宜削除するなどの修正が可能となる。
【0087】
また、上記の実施の形態において、
図1に示す携帯端末1の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、およびFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。もしくは、CPU、メモリ、HDD、DVD−ROM等の補助記憶装置、およびNIC(Network Interface Card)、モデム等の通信インターフェースを備えたPC(Personal Computer)等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。