特許第5962415号(P5962415)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5962415
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】メディアスロットの開閉扉
(51)【国際特許分類】
   G11B 33/02 20060101AFI20160721BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
   G11B33/02 501G
   H05K5/03 B
【請求項の数】3
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-225156(P2012-225156)
(22)【出願日】2012年10月10日
(65)【公開番号】特開2014-78295(P2014-78295A)
(43)【公開日】2014年5月1日
【審査請求日】2015年7月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】原 峻士
【審査官】 岩井 健二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−047061(JP,A)
【文献】 特開2002−351570(JP,A)
【文献】 特開2001−357663(JP,A)
【文献】 特開平11−194852(JP,A)
【文献】 特開平10−239087(JP,A)
【文献】 特開平06−124141(JP,A)
【文献】 特開平06−083484(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B 33/00 − 33/08
G11B 33/12 − 33/14
H05K 5/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアスロットの開閉扉であって、
ヒンジ機構部を有する開閉扉ベースと、前記開閉扉ベースに対して第1方向にスライド可能な開閉扉カバーとを備え、
前記開閉扉カバーは、
メディアスロット側の部材に形成された固定側ラッチと前記第1方向においてかみ合う可動側ラッチと、前記可動側ラッチの近傍に形成された突起部とを備え、
前記開閉扉ベースは、
前記突起部に対応した凹部が一辺に形成され、前記一辺が前記突起部と接する位置と、接しない位置とに切り替えられるように前記第1方向と直交する方向にスライド可能なスライド板を備えている、
ことを特徴とするメディアスロットの開閉扉。
【請求項2】
前記開閉扉ベースは、セキュリティロックを差し込み可能な開閉扉ベース側スロットを備え、
前記スライド板は、前記一辺が前記突起部と接する位置において、前記開閉扉ベース側スロットと重なるスライド板側スロットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のメディアスロットの開閉扉。
【請求項3】
前記ヒンジ機構部は、閉じた状態の向きで前記メディアスロット側の部材と嵌め合わせる方向に向けて下る傾斜が形成されているヒンジピンを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のメディアスロットの開閉扉。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディアスロットの開閉扉に関し、特に、ヒンジ構造を有する開閉扉のロック機構に関する。
【背景技術】
【0002】
フィールド機器等のデータを収集するペーパーレスレコーダやパーソナルコンピュータ等の電子機器の多くは、可搬型の記録メディアとのデータ授受を行なうため、メディアスロットを備えている。一般に、メディアスロットには、防塵やデザイン上の観点からカバーが取り付けられており、メディアスロットのカバーとして、ヒンジ構造を有する開閉扉が広く用いられている。
【0003】
図18は、開閉扉を備えた従来のペーパーレスレコーダの外観図であり、図18(a)は、開閉扉を閉じた状態を示し、図18(b)は、開閉扉を開いた状態を示している。
【0004】
図18(a)に示すように、ペーパーレスレコーダ30は、本体300、ディスプレイ310、前面カバー320、ヒンジ機構331を有する開閉扉330、押し下げ式のノブ332、操作キー340を備えている。押し下げ式のノブ332を操作すると、ヒンジ機構331により、開閉扉330は図18(b)に示すように開き、メディアスロット350が露出する。
【0005】
開閉扉330が開くことでメディアスロット350にアクセスすることができるようになるが、メディアスロット350に自由にアクセスできることは、記録データのセキュリティの観点から好ましくない。
【0006】
そこで、特許文献1では、開閉扉330にロック機構を付加することが提案されている。特許文献1に記載された発明によれば、図19に示すように、回転方向によってノブ332が押し下げられるのを抑止する構造のロック板333を開閉扉330に設けている。ロック板333は、水平面上を回転する円板の両側面にレバーが設けられた形状をしている。
【0007】
ロック板333の回転操作によりノブ332を押し下げられないようにすると、開閉扉330を開けることができなくなるため、開閉扉330はロック状態となる。ロック板333の回転操作は図示しないピン穴に細い棒を差し込んで行なうようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−47061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載された発明では、ペーパーレスレコーダ300の不使用時に、ロック板333を操作してロック状態にしておくことで、メディアスロット350への自由なアクセスを制限することが可能となる。しかしながら、ロック板333を水平面上で回転させるスペースが必要となるため、開閉扉330にある程度の厚みが要求される。
【0010】
近年、ペーパーレスレコーダ300の高機能化、多機能化から本体の厚みが増加する傾向にあり、特に、ディスプレイにタッチパネル機能を付加した場合にはその分厚みが増すことになる。一方で、ダウンサイジングの要求があり、また従来機種とのリプレースが可能なサイズの実現が必要であるため、開閉扉330は、薄いほど望ましい。
【0011】
そこで、本発明は、メディアスロットの開閉扉において、薄さの維持とロック機構とを両立させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、本発明のメディアスロットの開閉扉は、ヒンジ機構部を有する開閉扉ベースと、前記開閉扉ベースに対して第1方向にスライド可能な開閉扉カバーとを備え、前記開閉扉カバーは、メディアスロット側の部材に形成された固定側ラッチと前記第1方向においてかみ合う可動側ラッチと、前記可動側ラッチの近傍に形成された突起部とを備え、前記開閉扉ベースは、前記突起部に対応した凹部が一辺に形成され、前記一辺が前記突起部と接する位置と、接しない位置とに切り替えられるように前記第1方向と直交する方向にスライド可能なスライド板を備えていることを特徴とする。
ここで、前記開閉扉ベースは、セキュリティロックを差し込み可能な開閉扉ベース側スロットを備え、前記スライド板は、前記一辺が前記突起部と接する位置において、前記開閉扉ベース側スロットと重なるスライド板側スロットが形成されているようにしてもよい。
また、前記ヒンジ機構部は、閉じた状態の向きで前記メディアスロット側の部材と嵌め合わせる方向に向けて下る傾斜が形成されているヒンジピンを備えることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、メディアスロットの開閉扉において、薄さの維持とロック機構とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係るペーパーレスレコーダの外観を示す図である。
図2】ヒンジ機構により開閉扉を開けた状態を示す図である。
図3】開閉扉の構造を説明する図である。
図4】開閉扉カバーの裏面を示す図である。
図5】開閉扉の裏面を示す図である。
図6】ラッチのかみ合わせ面を横方向から模式的に表わした図である。
図7】開閉扉カバーの開閉扉突起部を説明する図である。
図8】開閉扉のロック機構について説明する図である。
図9】スライド板を示す図である。
図10】ロック状態、アンロック状態を説明する図である。
図11】スライド板とスライド板操作部とを説明する図である。
図12】スライド板操作部の操作を説明する図である。
図13】スライド板の別例を示す図である。
図14】本実施形態に係るペーパーレスレコーダのヒンジ機構を説明する図である。
図15】ヒンジ機構の拡大図である。
図16】開閉扉のヒンジピン部について説明する図である。
図17】前面カバーのヒンジ穴部について説明する図である。
図18】開閉扉を備えた従来のペーパーレスレコーダの外観図である。
図19】従来のロック機構について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、本発明の開閉扉をペーパーレスレコーダに適用した場合について説明するが、本発明は、ペーパーレスレコーダに限られず、メディアスロットをカバーする開閉扉を備えた種々の電子機器に適用することができる。
【0016】
図1は、本実施形態に係るペーパーレスレコーダの外観を示す図である。本図に示すように、ペーパーレスレコーダ10は、本体100、タッチパネル式のディスプレイ110、前面カバー120、ヒンジ機構131を有する開閉扉130、セキュリティスロット132、メニューキー140、ノブ161を備えている。
【0017】
ここで、セキュリティスロット132は、汎用的なL字、T字型のセキュリティロックを装着可能なスロットであり、セキュリティロックを差し込んでロックすることにより、開閉扉130を完全に開けることができなくなる。セキュリティスロット132は、セキュリティロックを差し込める状態(ロック状態)と差し込めない状態(アンロック状態)の2通り状態をとることができる。セキュリティスロット132の構造については後述する。
【0018】
図2は、ヒンジ機構131により開閉扉130を開けた状態を示す図である。本図に示すように、開閉扉130が開くと、パワースイッチ141、メディアスロット142、スタート・ストップキー143が露出する。なお、メニューキー140は、開閉扉130を貫通しており、開閉扉130を閉じた状態でも操作できるようになっている。
【0019】
これに対し、パワースイッチ141、スタート・ストップキー143は、開閉扉130を開けなければ操作できないようになっている。パワースイッチ141は、電源のオンオフを制御するスイッチであり、スタート・ストップキー143はデータ収集の開始・停止を指示するスイッチであり、いずれも記録データのセキュリティの観点から重要なスイッチである。もちろん、メディアスロット142も開閉扉130を開けなければアクセスすることができない。
【0020】
開閉扉130は、図3(a)に示すように、開閉扉ベース150と、開閉扉カバー160とを備えている。開閉扉カバー160は、図3(b)に示すように、開閉扉ベース150に対して上下にスライド移動することができるようになっている。鉛直面上でスライドするため、開閉扉130を薄く設計することができる。
【0021】
開閉扉カバー160は、図示しないばね機構と移動を規制するガイドにより、通常は上方の位置で安定しており、ノブ161を下方に押し下げている期間だけ開閉扉カバー160全体が下方に移動する。開閉扉カバー160が上方で安定している状態で、開閉扉カバー160と開閉扉ベース150の上辺がほぼ揃った位置となり、ノブ161を押し下げたときの開閉扉カバー160の移動距離は微小で足りる。具体的には、後述するラッチのかみ合わせが外れる距離であればよい。
【0022】
開閉扉ベース150は、ヒンジピン部151と開閉扉ベース側スロット152を備えている。ヒンジピン部151は、ヒンジ機構131の一部を構成し、開閉扉ベース側スロット152は、セキュリティスロット132の一部を構成する。
【0023】
図4は、開閉扉カバー160の裏面を示す図である。本図に示すように、開閉扉カバー160の裏面には、上側にかみ合わせ面を有する可動側ラッチ162が形成されている。図5に示すように、可動側ラッチ162は、ノブ161の操作により開閉扉カバー160が上下にスライドするのに合わせて開閉扉ベース150に対して上下に移動する。
【0024】
可動側ラッチ162のかみ合わせ面を横方向から模式的に表わした図6に示すように、前面カバー120の、可動側ラッチ162に対応する箇所には、下側にかみ合わせ面を有する固定側ラッチ121が形成されている。
【0025】
固定側ラッチ121は、開閉扉130が閉じているときに、開閉扉カバー160のスライド状態が通常時に可動側ラッチ162とかみ合うようになっており、この状態で、開閉扉130が開かないようになっている。
【0026】
そして、ノブ161の操作により開閉扉カバー160を下方向にスライドさせると、固定側ラッチ121と可動側ラッチ162とのかみ合わせ状態が解除され、ノブ161を手前方向に引くことで開閉扉130を開けることができる。可動側ラッチ162は傾斜状になっているため、開閉扉130を閉じるときは、開閉扉130を前面カバー120方向に押すだけで足りる。
【0027】
なお、開閉扉カバー160の可動側ラッチ162の下部には、開閉扉突起部163が設けられている。図7に示すように、開閉扉突起部163は、複数個設けることができ、後述するようにロック状態で開閉扉カバー160の下方向のスライドを抑止する機能を有するとともに、可動側ラッチ162を補強する機能も担っている。
【0028】
次に、開閉扉130のロック機構について図8を参照して説明する。本図に示すように、開閉扉ベース150は、スライド板170が備えられていて、スライド板操作部178の操作により、左右にスライド移動できるようになっている。スライド板170は、開閉扉カバー160の可動側ラッチ162の下部に、スライド板170の上辺が、開閉扉突起部163の下端と接するように配置されている。スライド板170は、鉛直面上でスライドするため、開閉扉130を薄く設計することができる。
【0029】
図9は、スライド板170を示す図である。本図に示すように、スライド板170は、直線上の上辺に形成されたV字形状のスライド板切り欠き部172とスライド板側スロット171とを備えている。スライド板側スロット171は、セキュリティスロット132の一部を構成し、開閉扉ベース側スロット152と重なることで、セキュリティスロット132がセキュリティロックを差し込める状態となる。
【0030】
スライド板切り欠き部172の個数は、開閉扉カバー160の可動側ラッチ162の下部に設けられた開閉扉突起部163の数に合わせるものとする。また、スライド板切り欠き部172の間隔は、開閉扉突起部163の間隔に合わせるものとする。
【0031】
図10(a)に示すように、各スライド板切り欠き部172が各開閉扉突起部163に対応する位置のときは、スライド板170が開閉扉突起部163を干渉しないため、開閉扉カバー160は、下方向にスライドすることができる。すなわち、開閉扉130はアンロック状態であり、ノブ161の操作により開閉扉130を開けることができる。
【0032】
これに対し、スライド板170を横にスライドさせて、図10(b)に示すように、スライド板切り欠き部172が開閉扉突起部163とずれた位置になると、スライド板170の上辺と開閉扉突起部163とが接することになり、開閉扉カバー160を、下方向にスライドさせることができなくなる。すなわち、開閉扉130はロック状態となり、開閉扉130は開けることができない。
【0033】
開閉扉130がロック状態となるスライド板170の位置で、スライド板側スロット171と開閉扉ベース側スロット152とが重なるようになっており、セキュリティスロット132がセキュリティロックを差し込める状態となる。
【0034】
したがて、セキュリティスロット132にセキュリティロックを差し込んでロックすることにより、開閉扉130のロック状態がセキュリティロックにより保持される。これにより、記録データのセキュリティは堅牢となる。また、セキュリティロックを固定設備に連結することで、ペーパーレスレコーダ10自体の盗難防止になる。
【0035】
スライド板170のスライド移動は、図11に示すように、スライド板170を保持するスライド板操作部178を操作することにより行なうことができる。スライド板操作部178のスライド操作は、図12に示すように、開閉扉ベース150の底面153で行なうことができる。
【0036】
以上説明したように、本実施形態のペーパーレスレコーダ10は、スライド板170の横方向の移動により開閉扉130をロック状態とすることができるため、開閉扉130の厚みを薄くすることができる。すなわち、開閉扉130の薄さの維持とロック機構とが両立されることになる。
【0037】
スライド板170によるロック状態は、単に、固定側ラッチ121と可動側ラッチ162とがかみ合った状態よりも強固で確実となる。例えば、アメリカの規格であるMEMA4では、防水試験として250L/minもの水がかけられるが、スライド板170によるロック状態は、この衝撃にも耐えることができる。
【0038】
さらに、スライド板170によるロック状態をセキュリティロックで保持することにより、セキュリティロックの解錠可能者のみが開閉扉130を開けることができるようになる。この結果、記録データの保護、記録メディアの保護が確実となる。
【0039】
なお、スライド板170のスライド板切り欠き部172は、V字状に限られず、図13(a)に例示するように種々の凹型形状とすることができる。また、図13(b)に示すように、スライド板170を、円周の一部に切り欠き172を有する円板状とし、スライド板操作部178のスライド操作をスライド板170の回転に変換するようなラックアンドピニオン構造等により、スライド板170の円周が開閉扉突起部163に接する状態と接さない状態とを切り替えるようにしてもよい。この場合も、スライド板170の円周が開閉扉突起部163に接する状態で、セキュリティスロット132がセキュリティロックを差し込める状態となるように、スライド板170にスライド板側スロット171を形成するようにする。
【0040】
また、本実施形態では、ヒンジ機構131が開閉扉130の下方に形成されている場合について説明したが、ヒンジ機構131が開閉扉130の上方や左右に形成されている場合にも本発明を適用することができる。
【0041】
ところで、スライド板170による開閉扉130のロック状態が強固であっても、ヒンジ機構131が容易に取り外せるようだと、ロック状態の意味がなくなってしまう。一方で、生産性を考慮すると、ヒンジ機構131の組立の容易さも要求される。
【0042】
例えば、金属シャフトを開閉扉130の左右に渡したシャフトヒンジを用いるとヒンジ機構131の十分な強度を得ることができるが、組立が容易でない上、シャフトがスライド板170やスライド板操作部178と干渉してしまうためシャフトヒンジを採用することは困難である。また、一方のヒンジを固定ピンとし、他方のヒンジをばねで沈み込む可動ピンとする構成では、組立は容易となるとが、容易に取り外すことができてしまう。
【0043】
そこで、本実施形態のペーパーレスレコーダ10のヒンジ機構131は、図14に示すように、前面カバー120に設けられたヒンジ穴部122に、開閉扉130のヒンジピン部151を嵌め込む構造としている。ヒンジピン部151、ヒンジ穴部122とも1ウエイの傾斜が付けられている。この構造は左右共通である。組立時には、本図に示すように、開閉扉130を、閉じた状態の向きにして前面カバー120方向に押し込めばよいため、容易に組み立てることができる。図15は、ヒンジ機構131の拡大図である。
【0044】
開閉扉130のヒンジピン部151は、図16に示すように、閉じた状態の向きで前面カバー120に嵌め合わせる方向Aに向けて下る傾斜が形成されている。また、前面カバー120のヒンジ穴部122は、図17に示すように、開閉扉130に嵌め合わせる方向Bに向けて下る斜面が形成されている。
【0045】
組立時には、開閉扉130を閉じた状態の向きにすることで、ヒンジピン部151に形成された斜面と、ヒンジ穴部122に形成された斜面とが滑らかに接触することで、ヒンジピン部151とヒンジ穴部122との嵌め合わせを容易に行なうことができる。
【0046】
組立後は、開閉扉130を閉じた状態では、ヒンジピン部151の斜面反対側と、ヒンジ穴部122の壁とが接することになるため、容易に取り外すことはできない。このため、開閉扉130が閉じているロック状態においてヒンジ機構131が取り外されることを防ぐことができる。
【0047】
開閉扉130が開いている状態では、ヒンジピン部151の斜面の一部とヒンジ穴部122の壁とが接することになり、多少取り外しやすくなるが、開閉扉130が開いている状態で、開閉扉130が取り外されたとしても記録データのセキュリティに関する問題は生じない。
【符号の説明】
【0048】
10…ペーパーレスレコーダ、30…従来のペーパーレスレコーダ、100…本体、110…タッチパネル式ディスプレイ、120…前面カバー、121…固定側ラッチ、122…ヒンジ穴部、130…開閉扉、131…ヒンジ機構、132…セキュリティスロット、140…メニューキー、141…パワースイッチ、142…メディアスロット、143…スタート・ストップキー、150…開閉扉ベース、151…ヒンジピン部、152…開閉扉ベース側スロット、153…開閉扉ベース底面、160…開閉扉カバー、161…ノブ、162…可動側ラッチ、163…開閉扉カバー突起部、170…スライド板、171…スライド板側スロット、172…スライド板切り欠き部、178…スライド板操作部、310…本体、320…前面カバー、330…開閉扉、331…ヒンジ機構、332…ノブ、333…ロック板、340…操作キー、350…メディアスロット
図1
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