特許第5962440号(P5962440)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5962440
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】取引装置及び取引方法
(51)【国際特許分類】
   G07D 9/00 20060101AFI20160721BHJP
【FI】
   G07D9/00 426C
   G07D9/00 436Z
   G07D9/00 461A
【請求項の数】9
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-241820(P2012-241820)
(22)【出願日】2012年11月1日
(65)【公開番号】特開2014-92855(P2014-92855A)
(43)【公開日】2014年5月19日
【審査請求日】2015年8月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090620
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 宣幸
(74)【代理人】
【識別番号】100161861
【弁理士】
【氏名又は名称】若林 裕介
(74)【代理人】
【識別番号】100180275
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 倫太郎
(72)【発明者】
【氏名】山崎 辰士
【審査官】 大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−128856(JP,A)
【文献】 特開2009−176014(JP,A)
【文献】 特開2009−157595(JP,A)
【文献】 特開2007−52522(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07D 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入された有効期限付きの媒体に登録される登録生体情報と、生体情報読取手段により読み取られた顧客の生体情報との照合結果に応じて取引を行う取引装置において、
挿入された上記媒体に上記登録生体情報が登録されているか否かを確認する媒体確認手段と、
挿入された上記媒体に上記登録生体情報が登録されていない場合、上記登録生体情報が登録されている媒体の挿入を誘導する媒体挿入誘導ガイダンス画面を表示手段に表示させる媒体挿入誘導支援処理手段と
を備えることを特徴とする取引装置。
【請求項2】
上記登録生体情報が登録されている媒体が、有効期限切れの媒体を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の取引装置。
【請求項3】
上記登録生体情報が登録されている媒体が、有効期限間近の媒体を含むものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の取引装置。
【請求項4】
少なくとも、金融機関が発行している1又は複数の媒体のイメージ画像を金融機関識別情報毎に記憶する記憶手段を備え、
上記媒体挿入誘導支援処理手段が、上記記憶手段から、上記媒体から取得した金融機関識別情報に基づいて、金融機関により発行された1又は複数の媒体のイメージ画像を検索し、検索された1又は複数の媒体のイメージ画像を含む媒体挿入誘導ガイダンス画面を表示手段に表示させるものである
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の取引装置。
【請求項5】
上記記憶手段が、上記金融機関が発行している1又は複数の媒体のイメージ画像と、上記1又は複数の媒体の発行期間とを金融機関識別情報毎に記憶するものであり、
上記媒体挿入誘導支援処理手段が、上記記憶手段から、上記媒体から取得した金融機関識別情報及び現在の年月に基づいて、現在の年月から所定期間前に、発行された1又は複数の媒体のイメージ画像を検索し、検索された1又は複数の媒体のイメージ画像を含む媒体挿入誘導ガイダンス画面を表示手段に表示させるものである
ことを特徴とする請求項4に記載の取引装置。
【請求項6】
上記記憶手段が、上記金融機関が発行している1又は複数の媒体のイメージ画像と、上記1又は複数の媒体の発行期間とを金融機関識別情報毎に記憶するものであり、
挿入された上記媒体に記載の有効期限を読み取る有効期限読取手段を更に備え、
上記媒体挿入誘導支援処理手段が、上記記憶手段から、上記媒体から取得した金融機関識別情報及び上記有効期限読取手段からの上記媒体の有効期限に基づいて、上記媒体の有効期限から所定期間前に、発行された1又は複数の媒体のイメージ画像を検索し、検索された1又は複数の媒体のイメージ画像を含む媒体挿入誘導ガイダンス画面を表示手段に表示させるものである
ことを特徴とする請求項4に記載の取引装置。
【請求項7】
上記媒体挿入誘導支援処理手段が、上記1又は複数の媒体のイメージ画像における有効期限の強調表示を含む媒体挿入誘導ガイダンス画面を表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の取引装置。
【請求項8】
上記媒体挿入誘導支援処理手段が、挿入を誘導する媒体の有効期限を顧客に確認させるガイダンス表示を含む媒体挿入誘導ガイダンス画面を表示手段に表示させるものであることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の取引装置。
【請求項9】
挿入された有効期限付きの媒体に登録される登録生体情報と、生体情報読取手段により読み取られた顧客の生体情報との照合結果に応じて取引を行う取引装置の取引方法において、
媒体確認手段が、挿入された上記媒体に上記登録生体情報が登録されているか否かを確認する媒体確認工程と、
媒体挿入誘導支援処理手段が、挿入された上記媒体に上記登録生体情報が登録されていない場合、上記登録生体情報が登録されている媒体の挿入を誘導する媒体挿入誘導ガイダンス画面を表示手段に表示させる媒体挿入誘導支援処理工程と
を有することを特徴とする取引方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引装置及び取引方法に関し、例えば、生体情報の照合により顧客の本人認証を行う取引装置及び取引方法に適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、セキュリティーを高めるために、生体情報の照合により顧客の本人認証を行う取引装置がある(非特許文献1参照)。
【0003】
従来、カード発行の際に、顧客の生体情報がICカードに登録され、取引装置は、取引の際に、ICカードから読み取った生体情報と、顧客から読み取った生体情報とが一致するか否かを照合し、生体情報が一致する場合に取引を許可している。
【0004】
例えば、クレジット機能付きICカードはクレジットの有効期限が設けられており、有効期限が切れると、クレジットの利用はできない。そのため、有効期限が切れる前(例えば、有効期限の1カ月前等)に、金融機関が新規ICカードを発行して顧客に渡す。
【0005】
しかし、新規ICカードには生体情報が登録されていない。一般的に、新規ICカードに生体情報を登録するためには、例えば金融機関の窓口等で、顧客が生体情報の再登録を行うことが必要である。
【0006】
また、従来、生体情報が未登録の新規ICカードを用いて顧客が取引を行う場合、顧客は先に既存ICカードを挿入し、その後に新規ICカードを挿入する。そして、取引装置は、先に挿入された既存ICカードの生体情報を用いて照合を行い、生体情報が一致する場合には、取引装置はその後の取引を許可している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−338444号公報(特許第4755448号)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、生体情報が未登録の新規ICカードを用いて顧客が取引を行う場合、新規ICカードと既存ICカードとに施された図柄が同じようなことが多いため、顧客が先に新規ICカードを取引装置に挿入してしまうことがある。
【0009】
このように、生体情報が未登録の新規ICカードが先に挿入された場合、高いセキュリティーを維持するため、従来の取引装置は取引を中止する。そのため、顧客は取引操作を最初からやり直す必要がある。その結果、取引装置での操作時間が長くなってしまう。また、顧客にとって利便性が悪い。
【0010】
そのため、生体情報が未登録の新規ICカード(媒体)が先に挿入された場合でも、高いセキュリティーを維持しながら、顧客が取引操作を継続でき、操作時間の短縮を図ることができる取引装置及び取引方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる課題を解決するため、第1の本発明は、挿入された有効期限付きの媒体に登録される登録生体情報と、生体情報読取手段により読み取られた顧客の生体情報との照合結果に応じて取引を行う取引装置において、(1)挿入された媒体に登録生体情報が登録されているか否かを確認する媒体確認手段と、(2)挿入された媒体に登録生体情報が登録されていない場合、登録生体情報が登録されている媒体の挿入を誘導する媒体挿入誘導ガイダンス画面を表示手段に表示させる媒体挿入誘導支援処理手段と、(3)挿入された有効期限切れ媒体に登録されている登録生体情報と、顧客の生体情報との照合結果に応じて取引処理を実行する取引処理手段とを備えることを特徴とする取引装置である。
【0012】
第2の本発明は、挿入された有効期限付きの媒体に登録される登録生体情報と、生体情報読取手段により読み取られた顧客の生体情報との照合結果に応じて取引を行う取引装置の取引方法において、(1)媒体確認手段が、挿入された媒体に登録生体情報が登録されているか否かを確認する媒体確認工程と、(2)媒体挿入誘導支援処理手段が、挿入された媒体に登録生体情報が登録されていない場合、有効期限切れ媒体の挿入を誘導する媒体挿入誘導ガイダンス画面を表示手段に表示させる媒体挿入誘導支援処理工程と、(3)取引処理手段が、挿入された有効期限切れ媒体に登録されている登録生体情報と、顧客の生体情報との照合結果に応じて取引処理を実行する取引処理工程とを有することを特徴とする取引方法である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、生体情報が未登録の新規カードが先に挿入された場合でも、高いセキュリティーを維持しながら、顧客が取引操作を継続でき、操作時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態に係る取引装置の内部構成を示す内部構成図である。
図2】実施形態に係る取引装置の外観構成を示す外観構成図である。
図3】実施形態に係るカード挿入誘導支援処理部の機能を示すブロック図である。
図4】実施形態に係る取引装置における生体情報未登録のICカードが挿入されたときの処理を示すフローチャートである。
図5】実施形態に係る取引選択画面の一例を示す画面図である。
図6】実施形態に係る取引内容確認画面5の一例を示す画面図である。
図7】実施形態に係る既存ICカードの挿入誘導画面の一例を示す画面図である。
図8】実施形態に係るカード挿入誘導ガイダンス画面の一例を示す画面図である(その1)。
図9】実施形態に係るカード挿入誘導ガイダンス画面の一例を示す画面図である(その2)。
図10】実施形態に係るカード挿入誘導ガイダンス画面の一例を示す画面図である(その3)。
図11】実施形態に係るカード挿入誘導ガイダンス画面の一例を示す画面図である(その4)。
図12】変形施形態に係るカード挿入誘導支援処理部の機能を示すブロック図である。
図13】変形実施形態に係る記憶部に記憶される金融機関識別情報とICカード画像識別情報と発行期間との対応関係を示す図である。
図14】変形実施形態に係る取引装置の内部構成を示す内部構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(A)主たる実施形態
以下では、本発明の取引装置及び取引方法の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
(A−1)実施形態の構成
図2は、実施形態に係る取引装置の外観構成を示す外観構成図である。図2において、実施形態に係る取引装置1は、生体情報読取装置11、操作表示部12、カード入出口13、通帳入出口14、紙幣入出口15、硬貨入出口16を有する。
【0017】
取引装置1は、ICカードに登録された生体情報(以下、登録生体情報ともいう。)と、顧客から読み取った生体情報とに基づいて生体情報の照合を行い、生体情報が一致する場合に、顧客により指定された取引を行うものである。例えば、取引装置1は、金融機関、駅、コンビニエンスストア等の店舗、ホテル等に設置されるATM(Auto Teller Machine)等の自動取引装置等が該当する。
【0018】
生体情報読取装置11は、顧客の生体情報を読み取るものである。生体情報読取装置11は、生体情報を読み取るものであれば広く適用することができる。例えば、生体情報読取装置11としては、手のひらや指の静脈パターンを読み取る静脈パターン読取装置や、顔の特徴パターンを読み取る顔特徴パターン読取装置、顧客の指紋を読み取る指紋読取装置、音声を読み取る声帯読取装置、虹彩を読み取る虹彩読取装置等が挙げられる。
【0019】
この実施形態では、生体情報読取装置11が静脈パターン読取装置である場合を想定して説明する。生体情報読取装置11としての静脈パターン読取装置は、種々の静脈パターン読取方法を広く適用することができる。例えば、静脈パターン読取方法としては、近赤外線光を手のひらや指等の対象に向けて照射し、反射してきた静脈模様を取得する方法を適用できる。
【0020】
操作表示部12は、例えば、取引種類を選択させる取引選択画面、取引を行うためには生体情報の照合が必要である旨の取引内容確認画面、挿入可能なICカードを案内する挿入誘導ガイダンス画面、顧客の生体情報を読み取り方法を示すスキャン方法画面、取引内容の確認画面等を表示したり、又は顧客が入力した情報を取り込んだりするものである。操作表示部12は、例えば、タッチパネル方式の操作表示部を適用することができる。なお、この実施形態では、操作表示部12が操作部と表示部とが一体となったタッチパネル方式のものを例示する。しかし、これに限らず、操作表示部12は、操作部(例えばテンキーやボタン等)と表示部(ディスプレイ等)とがそれぞれ物理的に別の構成のものであってもよい。
【0021】
カード入出口13は、顧客により挿入されるICカードを取り込んだり又はICカードを排出したりするものである。
【0022】
通帳入出口14は、顧客により挿入される通帳を取り込んだり又は通帳を排出したりするものである。
【0023】
紙幣入出口15は、顧客により投入される紙幣を取り込んだり又は紙幣を排出したりするものである。
【0024】
硬貨入出口16は、顧客により投入される硬貨を取り込んだり又は硬貨を排出したりするものである。
【0025】
図1は、実施形態に係る取引装置の内部構成を示す内部構成図である。取引装置1は、例えば回路装置や機構部等を有して構成されるものであり、図1は、取引装置1の内部構成を機能的に示している。
【0026】
図1において、取引装置1は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作表示画面制御部24、カード機構部25、通帳機構部26、現金機構部27を有する。
【0027】
制御部21は、取引装置1の全体機能を司る処理部又は装置である。制御部21は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インターフェース等を有して構成されるものであり、CPUがROMに格納される処理プログラムを実行することにより取引装置1の各種機能が実現される。図1では、制御部21によりなされる機能処理を示している。
【0028】
図1に示すように、制御部21の主な機能としては、挿入カード確認部211、カード挿入誘導支援処理部212、生体情報取得部213、生体情報認証部214、取引処理部215を有する。
【0029】
挿入カード確認部211は、挿入されたICカードの正当性を確認するものである。つまり、挿入カード確認部211は、ICカードに格納されている金融機関識別情報(例えば、金融機関コード番号等)に基づいて、取扱い可能な金融機関のカードであるか、ICカードに生体情報が登録されているか否かを確認する。
【0030】
カード挿入誘導支援処理部212は、挿入カード確認部211により挿入されたICカードが取扱い可能な金融機関であるが生体情報が未登録である場合に、挿入可能なカード挿入誘導ガイダンスを行うものである。
【0031】
図3は、カード挿入誘導支援処理部212の機能を示すブロック図である。図3に示すように、カード挿入誘導支援処理部212は、金融機関特定部31、カードイメージ画像検索部32、誘導画面出力部33を有する。
【0032】
金融機関特定部31は、ICカードに格納される金融機関識別情報を取得して、挿入されたICカードの金融機関を特定するものである。
【0033】
カードイメージ画像検索部32は、金融機関特定部31により取得された金融機関識別情報に基づいて、既存ICカードとして挿入可能なICカードのイメージ画像を記憶部22から検索するものである。これにより、挿入された新規ICカードよりも前に、当該金融機関が発行したICカードのイメージ画像を検索することができる。
【0034】
誘導画面出力部33は、カードイメージ画像検索部32により検索された挿入可能なICカードのイメージ画像を含むカード挿入誘導ガイダンス画面を形成し、このカード挿入誘導ガイダンス画面を操作表示画面制御部24に与えるものである。カード挿入誘導ガイダンス画面についての詳細な説明は、後述する動作の項で詳細に説明するが、カード挿入誘導ガイダンス画面は、ICカードの表面に記載の有効期限を顧客に注目させる表示を含むものとしても良い。
【0035】
生体情報取得部213は、挿入されたICカードから登録されている生体情報を取得したり、生体情報読取装置11により読み取られた生体情報を取得したりするものである。
【0036】
生体情報認証部214は、生体情報取得部213により取得されたICカードに登録されている生体情報と、生体情報読取装置11からの生体情報とに基づいて、生体情報が一致するか否かを照合するものである。生体情報が一致する場合、生体情報認証部214は認証成功とし、生体情報が不一致の場合、生体情報認証部214は認証失敗とする。
【0037】
取引処理部215は、取引装置1が行う取引処理を行うものである。取引処理部215が行う取引処理は、例えば、出金処理、入金処理、残高照会処理、振込処理等が挙げられる。なお、取引処理部215が行う取引処理は、上記各種の取引処理に限定されるものではない。また、取引処理部215が行う取引処理は、上記各種の取引処理の全部である必要ではなく、上記各種の取引処理の一部であってもよい。
【0038】
記憶部22は、制御部21が実行する処理プログラム、操作表示部12に表示させる画面情報、操作表示部12から入力された入力情報等を記憶するものである。
【0039】
ここで、操作表示部12に表示させる画面情報としては、例えば、取引種類の取引選択画面、取引を行うためには生体情報の照合が必要である旨の取引内容確認画面、顧客の生体情報を読み取り方法を示すスキャン方法画面、取引内容の確認画面等がある。
【0040】
また、記憶部22は、ICカードのイメージ画像を金融機関毎に記憶する。例えば、記憶部22は、金融機関識別情報と、当該金融機関が過去に発行した1又は複数のICカードイメージ画像とを対応付けて記憶している。つまり、顧客がイメージ画像を通じて挿入可能な既存ICカードを認識できるようにするため、金融機関が発行した過去のICカードのイメージ画像を金融機関識別情報に対応付けて記憶する。
【0041】
例えば、金融機関は同時期に異なる絵柄のICカードを発行したり、又は金融機関が数回に亘ってICカードの絵柄を変更したりして、過去のICカードの種類が複数枚ある場合もある。この場合、1個の金融機関識別情報に、複数のICカードのイメージ画像を対応付けて記憶させる。
【0042】
また、顧客に対してクレジット機能の有効期限を注目させるために、ICカードのイメージ画像は、ICカードの表面に記載されているクレジット機能の有効期限を顧客に注目させる表示を含むものであってもよい。
【0043】
また、金融機関の合併も生じ得る。このような場合、合併後の金融機関識別情報と、合併元の金融機関が発行した過去のICカードのイメージ画像とを対応付けて記憶させるようにする。
【0044】
上記のように、記憶部22が、金融機関識別情報と、1又は複数のICカードのイメージ画像とを対応付けて記憶することで、上述したカード挿入誘導支援処理部212が、金融機関識別情報に対応する1又は複数のICカードのイメージ画像を含む誘導ガイダンス画面を形成して操作表示画面制御部24に与えることができる。
【0045】
通信部23は、ネットワークを通じてホストコンピュータとの間で取引情報の送受信を行なうものである。また、通信部23は、コールセンター端末との間で通話を行うものである。
【0046】
操作表示画面制御部24は、制御部21の制御の下、操作表示部12の動作を制御するものである。操作表示画面制御部24は、制御部21から受け取った画面情報に基づいて、操作表示部12に画面表示させたり、又操作表示部12から入力された情報を制御部21に与えたりするものである。
【0047】
カード機構部25は、制御部21の制御の下、カード入出口13からICカードを取り込んだり又は排出したりするものである。また、カード機構部25は、カード入出口13から挿入されたICカードの格納部(例えば、磁気格納部やICチップ等)に格納されているカード情報を読み取り、そのカード情報を制御部21に与えるものである。
【0048】
通帳機構部26は、制御部21の制御の下、通帳入出口14から通帳を取り込んだり又は排出したりするものである。また、通帳機構部26は、通帳入出口14から挿入された通帳の格納部(例えば、磁気格納部やICチップ等)に格納されている通帳情報を読み取り、その通帳情報を制御部21に与えるものである。
【0049】
現金機構部27は、制御部21の制御の下、紙幣入出口15、硬貨入出口16の動作を制御するものである。また、現金機構部27は、紙幣入出口15、硬貨入出口16から投入された金銭の金額を計上し、その金額を制御部21に与えたり、又制御部21の指示に従って、顧客に返金すべき金銭を紙幣入出口15、硬貨入出口16から排出したりする。
【0050】
(A−2)実施形態の動作
次に、実施形態に係る取引装置1において、生体情報が未登録のICカードが挿入されたときの処理動作を、図面を参照しながら説明する。
【0051】
図4は、実施形態に係る取引装置における生体情報未登録のICカードが挿入されたときの処理を示すフローチャートである。
【0052】
まず、例えば顧客による操作表示部12の接触や人感センサ等のセンサにより取引装置1が顧客を検知すると、制御部21は取引選択画面を操作表示部12に表示させる(S101)。
【0053】
例えば、図5は、取引選択画面の一例を示す画面図である。図5の取引選択画面510は、例えば「ご希望の取引を選択してください。」等のように取引種類を選択させる表示部511と、取引種類を選択させる選択ボタンとして「お振込み」ボタン512、「お預け入れ/ご返済」ボタン513、「お引き出し/ローン」ボタン514等を有して構成される。
【0054】
顧客により取引種類が選択されると、制御部21は、取引の際に生体情報の照合による認証が必要である旨を確認させる取引内容確認画面を操作表示部12に表示させる(S102)。
【0055】
生体情報の照合による取引は、既存ICカードから生体情報の取得や、新規ICカードの正当性の確認等の処理が必要となる。つまり、通常の取引と比較して、画面操作数や所要時間が長くなるため、実施形態に係る取引装置1は、顧客に対して、事前に、生体情報の照合による認証が必要である旨を表示する。
【0056】
例えば、図6は、取引内容確認画面520の一例を示す画面図である。図6の取引内容確認画面520は、例えば「お取り引きの際、生体情報による認証が必要となります。そのため、生体情報が登録されたICカードが必要です。よろしければ、確認を押してください。」等のように、取引を行うには生体情報による認証が必要である旨、生体情報が登録されたICカードが必要である旨、顧客に同意を求める旨を含む表示部521と、「確認」ボタン522、「取消」ボタン523を有して構成される。
【0057】
そして、S102において、「確認」ボタン522が選択されると、制御部21は、既存ICカードの挿入を顧客に対して誘導する既存ICカードの挿入誘導画面を操作表示部12に表示させる(S103)。また、制御部21は、顧客によりカードが挿入されるまで待機する。なお、S102において、「取消」ボタン523が選択された場合、制御部21は取引処理を終了する。
【0058】
例えば、図7は、既存ICカードの挿入誘導画面の一例を示す画面図である。図7の既存ICカードの挿入誘導画面530は、既存ICカードの挿入を顧客に要求するため、例えば「今までお使いのカードをお入れください。」等のように、既存ICカードの挿入を促す表示部531と、「取消」ボタン533とを有する。また、ICカードの挿入誘導画面530は、図7に示すように、顧客に対して視覚を通じてカード挿入を認識させるために、カード挿入のイメージ画像を含ませるようにしてもよい。
【0059】
カードが挿入されると、制御部21は、挿入されたカードの正当性を確認する(S104)。例えば、制御部21は、挿入されたカードがICカードであるか、ICカードに格納されている金融機関識別情報に基づいて、取扱い可能な金融機関のカードであるか、ICカードに生体情報が登録されているか等を確認する。
【0060】
そして、挿入されたICカードが正当である場合、制御部21は、既存ICカードに登録されている生体情報と、顧客から取得した生体情報との照合を行う(S105)。そして、生体情報が一致して認証が成功である場合、制御部21は、S101で顧客により選択された取引処理を行う(S106)。なお、生体情報が不一致である場合、認証失敗として、制御部21は取引処理を許可しない。
【0061】
一方、S104において挿入されたカードが正当なものでない場合、制御部21は、挿入されたカードを返却する(S107)。
【0062】
このとき、挿入されたカードがICカードでない場合や取扱い不可能な金融機関のカードである場合には、カード返却後、制御部21は処理を終了する。ここで、図4では、挿入されたICカードが取扱い可能な金融機関のものであるが、生体情報未登録のICカードが挿入された場合を特に例示する。
【0063】
生体情報未登録のICカードが挿入されると、制御部21は、ICカード返却と共に、カード挿入誘導ガイダンス画面を操作表示部12に表示させる(S108)。
【0064】
なお、生体情報未登録のICカード(新規ICカード)を返却する理由は、生体情報の認証を用いた取引のセキュリティーを維持するためであり、又、カードを取り込む機構上および生体認証の処理手順などの関係から、ICカードの挿入順番が決まっているためである。
【0065】
カード挿入誘導ガイダンス画面は、金融機関毎に挿入可能なICカードのイメージ画像を含む。例えば、制御部21は、挿入されているICカードから金融機関識別情報を取得し、その金融機関識別情報に対応する既存ICカードのイメージ画像を記憶部22から検索する。そして、制御部21は、読み出した既存ICカードのイメージ画像を含むカード挿入誘導ガイダンス画面を形成して操作表示部12に表示させる。
【0066】
図8図9図10図11は、カード挿入誘導ガイダンス画面の一例を示す画面図である。図8及び図9は、金融機関が発行している既存ICカードのイメージ画像を含む画面例である。
【0067】
制御部21は、図8図9図10図11のいずれのカード挿入誘導ガイダンス画面例を表示させることができる。
【0068】
なお、図8図9図10及び図11は、例えば「カードをお受け取りください。」等のようなカード受け取りを促す表示部541、551及び561、例えば「今までお使いのカードをお入れください。」等の既存ICカードの挿入を促す表示部542、552及び562、「確認」ボタン546、556及び567、「取消」ボタン547、557及び568を有する。
【0069】
図8のカード挿入誘導ガイダンス画面例540は、金融機関が発行している既存ICカードが1枚の場合であり、金融機関が発行している既存ICカードのイメージ画像543を含むものである。
【0070】
例えば、ICカードは、色、絵柄、有効期限の記載位置、金融機関の名称や契約者の氏名の表記方法や表示位置等のレイアウトやデザインが異なることがある。図8のカード挿入誘導ガイダンス画面540は、金融機関が発行しているICカードのイメージをそのまま表示する例である。
【0071】
ICカードの有効期限を顧客が視覚を通じて認識できるようにするため、図8のカード挿入誘導ガイダンス画面540は、既存ICカードのイメージ画像543における有効期限を注目させる表示部544を有する。例えば、図8の表示部544は、有効期限を楕円形(又は円形)で囲むこととしている。表示部544は、黒線としても良いし、例えば赤、青、黄色等の線としても良い。勿論、楕円形でなく、四角形、多角形等としてよい。
【0072】
また、図8のカード挿入誘導ガイダンス画面540は、顧客に対して既存ICカードの挿入を促すため、期限切れのICカードであることを案内するガイダンス表示部545を有する。
【0073】
このとき、一般的に、金融機関は、既存ICカードの有効期限から1カ月前に新規ICカードを顧客に送付する。従って、制御部21は、有効期限が切れているICカードを挿入させるために、有効期限が現在の年月から2カ月以前であることをガイダンス表示部545に示す。
【0074】
例えば、既存ICカードの有効期限が2012年2月(「2(月)/2012(年)」)であり、現在の取引年月が2012年5月であるとする。そうすると、2012年1月に金融機関は新規ICカードを顧客に送付しており、顧客が所持している可能性がある。従って、有効期限が現在の年月から2カ月以前のものを案内するために、制御部21は、「有効期限が3(月)/2012(年)以前であることをご確認ください。」等のガイダンス表示部545を表示する。これにより、期限切れのICカードを示すことができるので、顧客はどのICカードを挿入すべきかを確認することができる。
【0075】
図9は、図8のカード挿入誘導ガイダンス画面540の変形例である。そのため、図9において、図8のカード挿入誘導ガイダンス画面540と同一又は対応する構成要素には、同一符号を付している。
【0076】
図9のカード挿入誘導ガイダンス画面540は、図8と同様に、金融機関が発行している既存ICカードのイメージ画像543を含むものであるが、顧客に対して既存ICカードの挿入を促すガイダンス表示部575が図8と異なる。これは、金融機関が新規ICカードを発行後、既存ICカードの有効期限までの間に、顧客が新規ICカードを利用する場合も考えられる。
【0077】
このような場合にも対応できるように、図9に示すように、例えば「有効期限をご確認ください。」等のようなガイダンス表示部575としても良い。つまり、図8のガイダンス表示部545のように、挿入を促す既存ICカードの有効期限を示すことなく、既存ICカードの挿入を誘導するようにしてもよい。
【0078】
図9の場合でも、既存ICカードのイメージ画像543や、有効期限を注目させる表示部544等を含ませることでも、顧客に対して充分に既存ICカードの挿入を誘導することができる。
【0079】
図10のカード挿入誘導ガイダンス画面550は、金融機関が発行している既存ICカードが複数枚の場合を示す。
【0080】
金融機関は、既存ICカードとして複数のICカードを発行していることがある。例えば、複数回に亘ってICカードのレイアウトを変える場合もあれば、キャンペーン等によりキャラクタが記載されたICカードが発行される場合等もある。そのような場合、図10のカード挿入誘導ガイダンス画面550は、金融機関が発行している複数のICカードのイメージ画像553を有する。
【0081】
なお、図10のカード挿入誘導ガイダンス画面550における、有効期限を注目させる表示部554やガイダンス表示部555については、図8の画面例と同様である。
【0082】
図11のカード挿入誘導ガイダンス画面560は、既存ICカードのイメージ画像564と、新規ICカードのイメージ画像566とをそのまま表示させる例である。
【0083】
図11のカード挿入誘導ガイダンス画面560は、既存ICカードのイメージ画像564の周辺に、挿入可能なICカードであることを顧客に知らせるガイダンス表示部563を有する。図11の場合、ガイダンス表示部563は、例えば「こちらのカードをお入れください。」等のような内容を表示する。これにより、挿入可能なICカードを顧客に確認させることができる。
【0084】
また、図11のカード挿入誘導ガイダンス画面560は、新規ICカードのイメージ画像566の周辺にも、例えば「こちらのカードはまだ使用できません。」等のような内容のガイダンス表示部565を表示する。
【0085】
なお、図11では、挿入可能なICカードを示すガイダンス表示部563と、使用できない旨を示すガイダンス表示部565との両方を示す場合を例示するが、ガイダンス表示部563だけであってもよい。
【0086】
また、挿入可能なICカードを顧客に強く注意を払わせるように、既存ICカードのイメージ画像564とガイダンス表示部563とのいずれ又は双方を点滅、点灯させるようにしてもよい。
【0087】
S108において、カード挿入誘導ガイダンス画面が表示されている間、制御部21は、カード挿入待ち状態であり、その後S103に処理を移行する。そして、既存ICカードが挿入されると、制御部21はS104以降の処理を行う。
【0088】
このようにして、従来技術は、既存ICカードよりも先に新規ICカードが挿入されると、取引装置は、新規ICカードを返却して処理を終了させていたが、この実施形態に係る取引装置1は、新規ICカード返却後、再度既存ICカードの挿入を誘導して、生体情報を用いた認証を伴う取引を継続することができる。
【0089】
(A−3)実施形態の効果
以上のように、実施形態によれば、既存ICカードを挿入すべきタイミングで新規ICカードが挿入された場合でも、新規ICカード返却後に、既存ICカードの挿入を許可することにより、顧客が取引を最初からやり直すことがなくなる。その結果、操作時間を短くすることができる。
【0090】
また、実施形態によれば、新規ICカードが誤挿入された場合、既存ICカードを見分ける方法をガイダンス画面で表示することにより、カードの入れ間違いを防止することができる。
【0091】
(B)他の実施形態
上述した実施形態においても本発明の種々の変形実施形態を説明したが、その他にも、以下の変形実施形態を本発明は適用することができる。
【0092】
(B−1)上述した実施形態において、既存ICカードのイメージ画像を検索する際、カード挿入誘導支援処理部212が、記憶部22から、金融機関識別情報に対応するイメージ画像を検索する場合を例示した。
【0093】
しかし、カード挿入誘導支援処理部212が既存ICカードのイメージ画像を検索する方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、以下のような他の変形実施形態を適用することができる。
【0094】
(B−1−1)図12は、変形実施形態に係るカード挿入誘導支援処理部212の内部構成を示す構成図である。
【0095】
また、変形実施形態に係る記憶部22は、図13に示すように、金融機関識別情報と、ICカード画像識別情報と、金融機関が発行したICカードの発行期間とが対応付けて記憶する。
【0096】
図12に示すカードイメージ画像検索部35は、記憶部22から、金融機関識別情報に基づいて、当該金融機関が発行したICカードのイメージ画像を検索する。このとき、カードイメージ画像検索部35は、現在の年月を基準とし、現在の年月から所定期間遡って、顧客が所持し得るICカードのイメージ画像を検索する。
【0097】
例えば、ICカードの有効期限は2年であるとする。現在の年月が2012年1月である場合、カードイメージ画像検索部35は、現在の年月2012年1月から2年遡って、2010年1月以前に発行されたICカードを顧客は所持し得る。
【0098】
そこで、図13において、カードイメージ画像検索部35は、金融機関識別情報が「001」の場合には、「イメージ画像3」以前のイメージ画像を選択して、カード挿入誘導ガイダンス画面を形成させる。また、金融機関識別情報が「002」の場合、カードイメージ画像検索部35は、「イメージ画像12」、「イメージ画像13」以前のイメージ画像を選択して、カード挿入誘導ガイダンス画面を形成させる。
【0099】
(B−1−2)また別のカードイメージ画像の検索方法を説明する。
【0100】
図14は、この変形実施形態に係る取引装置1の内部構成を示す内部構成図である。
【0101】
この変形実施形態は、図14に示すように、取引装置1のカード機構部25が、挿入されたICカードの表面に記載の有効期限を読み取る有効期限読取部251を有し、カード挿入誘導支援処理部212が、有効期限読取部251により読み取られた有効期限に基づいて、既存ICカードのイメージ画像を検索するようにしてもよい。
【0102】
この場合、例えば、有効期限読取部251は、挿入されたICカード表面の画像をスキャンし、画像処理により有効期限を読み取るもの等を適用できる。また、記憶部22は、図13に示すように、金融機関識別情報と、ICカード画像識別情報と、金融機関が発行したICカードの発行期間とが対応付けて記憶する。
【0103】
そして、図12に示すカードイメージ画像検索部35は、金融機関識別情報に対応するICカードのイメージ画像を検索すると共に、さらに有効期限読取部251からの有効期限を基準とし、有効期限から所定期間遡って顧客が所持し得るICカードのイメージ画像を検索する。
【0104】
図13を用いて具体例を説明する。例えば、挿入されたICカードが新規ICカードである場合、当該新規ICカードの有効期限が2012年1月(「1(月)/2012(年)」である。一般的にICカードの有効期限が2年とすると、有効期限2012年1月から2年遡って、2010年1月以前に発行されたICカードを顧客は所持し得る。
【0105】
そこで、図13において、カードイメージ画像検索部35は、金融機関識別情報が「001」の場合には、「イメージ画像3」以前のイメージ画像を選択して、カード挿入誘導ガイダンス画面を形成させる。また、金融機関識別情報が「002」の場合、カードイメージ画像検索部35は、「イメージ画像12」、「イメージ画像13」以前のイメージ画像を選択して、カード挿入誘導ガイダンス画面を形成させる。
【0106】
上記(B−1−1)、(B−1−2)のようにすることで、上述した実施形態と同様の効果に加えて、顧客が所持し得るICカードのイメージ画像をカード挿入誘導ガイダンス画面に表示させることができる。
【0107】
(B−2)上述した実施形態では、本発明に係る取引装置が金融取引を行う自動取引装置(ATM)である場合を例示した。取引装置は、生体情報が登録されているICカードにより生体情報の照合・認証により取引を許可するものであれば広く適用することができる。
【0108】
(B−3)上述した実施形態において例示した画面は一例であり、実施形態において説明したものに限定されるものではない。
【0109】
(B−4)上述した実施形態では、ICカードに生体情報が登録されている場合を例示した。しかし、生体情報の登録先は、ICカードに限定されるものではなく、例えば、ICチップを搭載する携帯端末(例えば、携帯電話機、いわゆるスマートフォン端末、タブレット端末等を含む概念)であってもよい。この場合、取引装置は、例えば近距離無線通信装置をカード入出口に代えて備えることで実現できる。すなわち、ICカードを含む媒体は、利用するための有効期限が決められており、生体情報を登録可能なものであれば、広く適用することができる。
【符号の説明】
【0110】
1…取引装置、11…生体情報読取装置、12…操作表示部、13…カード入出口、
21…制御部、22…記憶部、23…通信部、24…操作表示画面制御部、25…カード機構部、
211…挿入カード確認部、212…カード挿入誘導支援処理部、213…生体情報取得部、214…生体情報認証部、215…取引処理部、
31…金融機関特定部、32及び35…カードイメージ画像検索部、33…誘導画面出力部。
図1
図2
図3
図4
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図6
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