特許第5962498号(P5962498)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5962498
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】籾摺選別機の操作装置
(51)【国際特許分類】
   B02B 7/02 20060101AFI20160721BHJP
   B02B 7/00 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
   B02B7/02 104
   B02B7/00 101Z
【請求項の数】1
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-281083(P2012-281083)
(22)【出願日】2012年12月25日
(65)【公開番号】特開2014-124544(P2014-124544A)
(43)【公開日】2014年7月7日
【審査請求日】2015年10月27日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】高橋 努
(72)【発明者】
【氏名】岩井 通和
(72)【発明者】
【氏名】丸岡 政司
(72)【発明者】
【氏名】武井 澄人
(72)【発明者】
【氏名】大家 生裕
(72)【発明者】
【氏名】清家 丈晴
(72)【発明者】
【氏名】喜安 一春
【審査官】 木村 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−253351(JP,A)
【文献】 特開2009−262085(JP,A)
【文献】 特開2010−051882(JP,A)
【文献】 特開平11−226436(JP,A)
【文献】 特開2010−075789(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B02B 1/00−7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
籾摺部(1)、摺落米風選部(2)、揺動選別板型の混合米選別部(3)と、駆動用主モータ(M1)を備えた籾摺選別機において、前記籾摺部(1)には籾供給調節弁(31)付きの籾ホッパ(6)と、籾摺装置(7,7)を設け、前記混合米選別部(3)には前記摺落米風選部(2)からの風選混合米を一時貯溜して混合米選別部(3)の揺動選別板(15)に供給する混合米タンク(24)と、揺動選別板(15)の揺動駆動装置への動力の入切をする揺動入切クラッチ(49a)と、揺動選別板(15)の選別玄米を機内循環側あるいは機外排出側に切り換える循環/排出切換弁(36)を設け、前記循環/排出切換弁(36)を切換作動する循環/排出切換弁切換モータ(M2)を設け、前記籾供給調節弁(31)及び揺動入切クラッチ(49a)操作用の操作レバー(32)を操作溝(43)の初期位置(43a,43m)から第1操作位置(43b,43n)に操作可能に構成し、操作レバー(32)を第1操作位置(43b,43n)に操作すると前記籾供給調節弁(31)を開調節し揺動入切クラッチ(49a)を入りにするように構成し、操作溝(43)の第1操作位置(43b,43m)には操作検出用の籾摺選別作業検出センサ(SE3)を設け、前記主モータ(M1)の負荷電流値を検出する負荷電流センサ(SE5)を設け、制御部(51)には、操作レバー(32)を第1操作位置(43b,43n)に操作時に、前記負荷電流センサ(SE5)の検出負荷電流値が、所定しきい値(VK)を超えた状態で且つ所定時間内に所定の積算値を超えると、籾摺選別作業の安定と判定し、循環/排出切換弁(36)を循環側から排出側に切り換える機能を備えていることを特徴とする籾摺選別機の操作装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、揺動選別板型籾摺選別機の操作装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
籾摺部、摺落米風選部、揺動選別板型の混合米選別部を備えた籾摺選別機において、混合米選別部に混合米タンクを吊り下げ支持して貯溜穀粒量の増減により上下動するように構成し、混合米タンクと混合米選別部の循環/排出切換弁とをメカ的なリンケージで連結する切換手段により連動連結し、混合米タンクに所定量以上の穀粒が溜り下方へ移動すると、循環/排出切換弁を循環側から排出側に切り換え、また、混合米タンクに所定量以下の穀粒が溜り上方へ移動すると循環/排出切換弁を排出側から循環側に切り換えようにしものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−253351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
背景技術の発明は、籾摺選別機を通電状態とする電源スイッチと作業進行を司る操作レバーを備え、電源スイッチのON操作により籾摺選別機を通電状態として空運転を開始し、次いで、操作レバーにより籾シャッタ弁を開調節,循環/排出切換弁を循環側に切り換えて籾摺選別作業を開始する。そして、混合米選別部の混合米タンクの貯溜穀粒量が所定量になると混合米選別部の揺動選別板が適正選別状態であると判定し、メカ的な切換手段により循環/排出切換弁を循環側から排出側に切り換え選別玄米を機外に取り出す構成である。
【0005】
前記構成では、籾摺作業開始時に循環/排出切換弁を自動的に循環側から排出側に切り換えることができオペレータの操作を軽減できるメリットはあるが、その反面オペレータ
の意図に反し遅れて循環/排出切換弁が循環側から排出側へ切り換えられることがあり、オペレータの好みに合わせた循環/排出切換弁の切り換えができないという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明は、籾摺作業開始時に循環/排出切換弁を自動的に循環側から排出側に切り換えるものでありながら、オペレータの好みに合わせた早いタイミングで循環/排出切換弁を循環側から排出側へ切り換えるようにし排出籾摺選別作業を迅速に開始しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記問題点を解決するために、本発明は次のような技術的手段を講じた。
請求項1の発明は、籾摺部(1)、摺落米風選部(2)、揺動選別板型の混合米選別部(3)と、駆動用主モータ(M1)を備えた籾摺選別機において、前記籾摺部(1)には籾供給調節弁(31)付きの籾ホッパ(6)と、籾摺装置(7,7)を設け、前記混合米選別部(3)には前記摺落米風選部(2)からの風選混合米を一時貯溜して混合米選別部(3)の揺動選別板(15)に供給する混合米タンク(24)と、揺動選別板(15)の揺動駆動装置への動力の入切をする揺動入切クラッチ(49a)と、揺動選別板(15)の選別玄米を機内循環側あるいは機外排出側に切り換える循環/排出切換弁(36)を設け、前記循環/排出切換弁(36)を切換作動する循環/排出切換弁切換モータ(M2)を設け、前記籾供給調節弁(31)及び揺動入切クラッチ(49a)操作用の操作レバー(32)を操作溝(43)の初期位置(43a,43m)から第1操作位置(43b,43n)に操作可能に構成し、操作レバー(32)を第1操作位置(43b,43n)に操作すると前記籾供給調節弁(31)を開調節し揺動入切クラッチ(49a)を入りにするように構成し、操作溝(43)の第1操作位置(43b,43m)には操作検出用の籾摺選別作業検出センサ(SE3)を設け、前記主モータ(M1)の負荷電流値を検出する負荷電流センサ(SE5)を設け、制御部(51)には、操作レバー(32)を第1操作位置(43b,43n)に操作時に、前記負荷電流センサ(SE5)の検出負荷電流値が、所定しきい値(VK)を超えた状態で且つ所定時間内に所定の積算値を超えると、籾摺選別作業の安定と判定し、循環/排出切換弁(36)を循環側から排出側に切り換える機能を備えていることを特徴とする籾摺選別機の操作装置とする
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によると、
籾摺部(1)、摺落米風選部(2)、揺動選別板型の混合米選別部(3)と、駆動用主モータ(M1)を備えた籾摺選別機において、前記籾摺部(1)には籾供給調節弁(31)付きの籾ホッパ(6)と、籾摺装置(7,7)を設け、前記混合米選別部(3)には前記摺落米風選部(2)からの風選混合米を一時貯溜して混合米選別部(3)の揺動選別板(15)に供給する混合米タンク(24)と、揺動選別板(15)の揺動駆動装置への動力の入切をする揺動入切クラッチ(49a)と、揺動選別板(15)の選別玄米を機内循環側あるいは機外排出側に切り換える循環/排出切換弁(36)を設け、前記循環/排出切換弁(36)を切換作動する循環/排出切換弁切換モータ(M2)を設け、前記籾供給調節弁(31)及び揺動入切クラッチ(49a)操作用の操作レバー(32)を操作溝(43)の初期位置(43a,43m)から第1操作位置(43b,43n)に操作可能に構成し、操作レバー(32)を第1操作位置(43b,43n)に操作すると前記籾供給調節弁(31)を開調節し揺動入切クラッチ(49a)を入りにするように構成し、操作溝(43)の第1操作位置(43b,43m)には操作検出用の籾摺選別作業検出センサ(SE3)を設け、前記主モータ(M1)の負荷電流値を検出する負荷電流センサ(SE5)を設け、制御部(51)には、操作レバー(32)を第1操作位置(43b,43n)に操作時に、前記負荷電流センサ(SE5)の検出負荷電流値が、所定しきい値(VK)を超えた状態で且つ所定時間内に所定の積算値を超えると、籾摺選別作業の安定と判定し、循環/排出切換弁(36)を循環側から排出側に切り換える機能を備えていることを特徴とする籾摺選別機の操作装置とするので、
構成を簡素化しコストの低減をしながら、籾摺選別作業開始時に負荷電流センサ(SE5)の検出値に基づき循環/排出切換弁(36)を切り換えて循環籾摺選別作業から排出籾摺選別作業に自動的に切り換えることができる
【0012】
【0013】
【0014】
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】籾摺選別機の全体の切断正面図。
図2】籾摺選別機の全体の平面図。
図3】混合米タンク、操作レバー、循環/排出切換弁等の斜視図。
図4】操作盤の正面図。
図5】制御ブロック図。
図6】フローチャート。
図7】操作レバーの正面図。
図8】負荷電流センサの検出値を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。
まず、図1及び図2に基づきこの発明を備えた籾摺選別機の全体構成について説明する。
【0017】
籾摺選別機は、機体の左側上部に配設している籾摺部1と、籾摺部1の下方に配設している摺落米風選部2と、籾摺部1及び摺落米風選部2の右側に配設している揺動選別板型の混合米選別部3と、摺落米風選部2の選別摺落米を揚穀する混合米揚穀機4と、混合米選別部3の選別玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5と、混合米選別部3の選別籾を籾摺部1に揚穀還元する籾揚穀機27とにより構成されている。
【0018】
籾摺部1は例えば籾摺ロール型に構成されていて、籾ホッパ6と、一対の籾摺ロール7,7と、籾摺ロール7,7の下方に設けられている振動型の摺落米移送棚8等により構成されている。籾ホッパ6の籾は籾摺ロール7,7で籾摺されて摺落米移送棚8に落下供給され、振動している摺落米移送棚8により右側に移送され、摺落米風選部2の下部の選別始端側に供給される。
【0019】
摺落米風選部2は、摺落米風選箱体9と、摺落米風選箱体9内に上下方向に沿うように構成されている摺落米選別風路10と、摺落米選別風路10の中途部下方に設けられている粃受樋11と、摺落米選別風路10の始端部である下側部に設けられている摺落米受樋12と、摺落米選別風路10の終端側上側部に配設されている吸引ファン13と、排塵筒14等により構成されている。
【0020】
次に、揺動選別型混合米選別部3について説明する。
多段の揺動選別板15,…には、板面に選別用の凹凸が形成されていて、縦方向の一側を高い供給側、他側を低い排出側とし、縦方向に直交する横方向の一方側を高い揺上側、反対側を低い揺下側として、揺動選別板15の縦横2方向ともに傾斜した構成とし、揺動装置(図示省略)により揺動選別板15,…を揺動するように構成している。
【0021】
揺動選別板15,…の上方には混合米タンク24が配設されていて、摺落米受樋12に風選された混合米が混合米揚穀機4により揚穀されて混合米タンク24に供給され、次いで、分配供給樋16、分配ケース17を経由して揺動選別板15,…に供給される構成である。
【0022】
揺動選別板15,…に供給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関係で、比重の重い小形の玄米は揺上側に偏流分布し、玄米に比較して大形で比重の軽い籾は、揺下側に偏流分布し、その中間部には分離されない籾・玄米の混合米が偏流分布しながら選別される。そして、これらの選別穀粒は、揺動選別板15の排出側に対向して設けられている玄米仕切板18及び籾仕切板19で仕切られて取り出される。
【0023】
取り出された選別玄米は、玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り出される。また、取り出された選別混合米は混合米取出樋22,混合米流路23,摺落米受樋12に取り出され、次いで混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16,分配ケース17を経て、揺動選別板15,…に再度供給され再選別される。
【0024】
また、揺動選別板15,…の揺下側に偏流分離した選別籾のうち揺下側の側壁に沿って流下する選別籾は側壁の切除開口部から取り出され籾取出樋25に取り出される。また、揺下側の側壁よりも揺上側を偏流流下した選別籾は揺動選別板15,…の排出側端部から流下し籾仕切板18により仕切られ籾取出樋25に取り出される。このようにして取り出された選別籾は、籾流路26,籾揚穀機27を経て籾摺部1に揚穀還元され再度籾摺される。なお、摺落米風選部2で粃受樋11に選別された粃は、籾揚穀機27に送られ、混合米選別部3の選別籾と共に籾摺部1に揚穀還元される。
【0025】
摺落米風選部2の下方に主モータM1を配設し、主モータM1から伝動装置(図示省略)を経由して籾摺部1,摺落米風選部2,混合米選別部3,混合米揚穀機4,玄米揚穀機5及び籾揚穀機27の回転各部に駆動するように構成している。
【0026】
次に、図3に基づき操作レバー32及び混合米タンク24の穀粒溜まり具合に基づく籾供給調節弁31の調節作動構成について説明する。
籾ホッパ6の下部には籾供給調節弁31を設けている。混合米揚穀機4上部の揚穀投げ出し部には、混合米タンク24をバネ34により上下動自在に吊り下げ支持し、混合米タンク24は穀粒が溜まり重くなるとバネ34に抗して下方へ移動し、穀粒が少なくなり軽くなると上方へ移動するように構成している。
【0027】
混合米タンク24の側方に混合米大検出センサSE1a,混合米小検出センサSE1bを設け、混合米大検出センサSE1aにより所定量以上の混合米の溜りを検出し、混合米小検出センサSE1bにより少量の混合米の溜りを検出するようにしている。
【0028】
また、混合米選別部3の選別穀粒取出部には、循環/排出切換弁36を設け、循環/排出切換弁切換モータM2の正逆回転駆動により揺動選別板15の選別玄米を機内循環側に切り換えたり、機外取出側に切り換えるようにしている。循環/排出切換弁36の循環側,排出側への切換状態を検出する循環/排出切換弁検出センサSE2を設けている。
【0029】
また、混合米タンク24と籾供給調節弁31とをメカ的なリンケージで連結する連動調節手段37により連動連結している。この連動調節手段37は、例えば、混合米タンク24に一端が連結されている誘導ロッド37aと、誘導ロッド37aの他端にピン連結されている第1支点アーム37bと、第1支点アーム37bの他端にピン連結している連動ロッド37cと、連動ロッド37cの他端にピン連結している第2支点アーム37dと、第2支点アーム37dの他端にピン連結している第2連動ロッド37eとにより構成している。第2連動ロッド37eの他端に籾供給調節弁31の軸部31aにおけるアーム31bの一端をピン連結し、アーム31bの他端にはバネ38を連結し、籾供給調節弁31を開調節側に回動付勢している。
【0030】
しかして、混合米タンク24に穀粒が溜り下方へ移動すると、誘導ロッド37a,第1
支点アーム37b,連動ロッド37c,第2支点アーム37d及び第2連動ロッド37eを介して籾供給調節弁31が閉調節される。また、混合米タンク24の穀粒量が減少し上方へ移動すると籾供給調節弁31が開調節される。そして、混合米タンク24の底部には開閉弁を設けず、分配供給樋16に混合米が流下して溜り所定層厚を保持しながら順次移送され揺動選別板15,…に連続的に供給されるように構成している。
【0031】
機体の左右中間部のフレーム部に操作レバー32を配設している。フレーム部上部にはカバー41を設けて籾摺部1と混合米選別部3の空間部を閉鎖し、フレーム部には左右方向の軸42を支架している。軸42の中間部の支持部には操作レバー32の下端部を左右方向及び前後方向に回動自在に支持し、平面視U字型の案内溝43には手前側左右中央に初期位置43aを、左側前方に第1操作位置43bを、右側前方に第2操作位置43cを設けている。第1操作位置43bには籾摺選別作業検出センサSE3を設け、第2操作位置43cには循環/排出切換弁切換検出センサSE4を設けている。
【0032】
軸42の操作レバー32の左右両側方部に第1操作体44,第2操作体45をそれぞれ回動自在に軸支し、第1操作体44,第2操作体45の上部屈折部に係止凹部44a,45aを設けている。操作レバー32を左右に傾動すると係止凹部44a,45aに係合し、第1操作体44,第2操作体45が回動操作可能になる。
【0033】
第1操作体44と連動調節手段37との間を連動操作手段46を介して連動連結し、操作レバー32を初期位置43aから左側に傾動して第1操作体44に係合し第1操作位置43bに操作すると、籾摺選別作業検出センサSE3が第1操作位置43bへの移動操作を検出し、第1操作体44,連動操作手段46を介して連動調節手段37を作動し、籾供給調節弁31を開調節するように構成している。
【0034】
すなわち、連動操作手段46は、第1操作体44の下側部に長孔とピンとで構成している融通手段46aと、融通手段46aに一端側が連繋されている第1操作ロッド46bと、第1操作ロッド46bの他端側にピン連結されている操作支点アーム46cとで構成している。そして、操作支点アーム46cの他端側を第2支点アーム37dの他端側にピン連結し、連動操作手段46と連動調節手段37を連動連結し、操作レバー32により籾供給調節弁31を開調節可能に構成し、且つ、混合米タンク24の穀粒の溜り具合により籾供給調節弁31を開閉調節するように構成している。
【0035】
また、揺動選別板15,…の下方には主モータM1で駆動される揺動駆動装置48を設け、フレーム部に軸支している揺動クラッチアーム49の揺動クラッチプーリ49aを揺動駆動装置48の伝動ベルトに圧接したり離脱することにより揺動クラッチを入切するようにしている。
【0036】
第1操作体44の上側長孔部に揺動クラッチワイヤ50の一端をピン連結し、他端側を揺動クラッチアーム49に連結している。第1操作体44を第1操作位置43bに移動操作し籾供給調節弁31を開調節すると、揺動クラッチプーリ49aが入り状態となるように関連作動するようにしている。
【0037】
しかして、操作レバー32で第1操作体44を第1操作位置43bに操作すると、籾供給調節弁31を開調節し、揺動入切クラッチ49aを入りとし、第1操作体44の端部が籾摺選別作業検出センサSE3に当接し操作状態を検出すると、制御部51の循環側切換指令により循環/排出切換弁36は循環側に切り換えられる。
【0038】
また、操作レバー32を第1操作体44に係合一体化した状態で第1操作位置43bから初期位置43aに操作すると、籾供給調節弁31を閉調節状態で揺動入切クラッチ49
aを切り状態となり(なお、この状態で、混合米タンク24の穀粒の溜り具合により連動調節手段37を介して籾供給調節弁31は開閉調節される)、循環/排出切換弁36の循環側への切換状態は保持される。
【0039】
また、操作レバー32を初期位置43aで右側に傾動し第2操作体45と係合一体化し第2操作位置43cに操作すると、第2操作体45の端部が循環/排出切換弁切換検出センサSE4に当接して検出されると、循環/排出切換弁36を切換可能状態となり、制御部51の排出側切換指令により循環/排出切換弁36は循環側から排出側に切り換えられるように構成している。
【0040】
また、操作レバー32を第1操作位置43bに操作した後に操作レバー32を所定時間内に第2操作位置43bに操作されない場合には、制御部51の排出側切換指令により所定のタイミングで循環/排出切換弁36を循環側から排出側に切り換えるように構成している。例えば、混合米大検出センサSE1aの検出情報により混合米タンク24に所定量以上の混合米が溜り揺動選別板15の選別状態が安定したと判定すると、制御部51の排出側切換指令に基づき循環/排出切換弁36を循環側から排出側に切り換え選別玄米を自動排出するようにしている。
【0041】
また、第2操作体45には復帰バネ52を介装し、操作レバー32を第2操作位置43cに操作した後に手を離すと、復帰バネ52により第2操作体45は第2操作位置43cから離脱し、初期位置43a側に戻されるように構成している。
【0042】
次に、図2図4に基づき操作盤56について説明する。
籾摺選別機の例えば正面中央の摺落米風選部2の上部には操作盤56を設けている。操作盤56の下側中央部に運転開始スイッチSW1,運転停止スイッチSW2を設け、下側右側部に電源入切表示ランプ57を設けている。上側右側部には左右両側に循環/排出切換弁手動切換スイッチSW3,該スイッチSW3の入切を表示する手動表示ランプSW3R、循環/排出切換弁自動切換スイッチSW4,該スイッチSW4の入切を表示する自動スイッチ表示ランプSW4Rを設け、両スイッチSW3、SW4の中間部に、循環籾摺作業状態を表示する循環作業表示ランプ58と,排出籾摺選別作業状態を表示する排出作業表示ランプ59を設け、左側部に主モータM1の負荷電流値を表示する負荷電流値表示部60を設けている。
【0043】
次に、図5に基づき制御ブロック図について説明をする。
制御部51の入力側には、スイッチ群及びセンサ群を接続している。すなわち、運転開始スイッチSW1,運転停止スイッチSW2,循環/排出切換弁手動切換スイッチSW3,循環/排出切換弁自動切換スイッチSW4、及び、混合米大検出センサSE1a,混合米小検出センサSE1b、循環/排出切換弁検出センサSE2、籾摺選別作業検出センサSE3、循環/排出切換弁切換検出センサSE4,主モータM1の負荷電流値を検出する負荷電流センサSE5を入力インターフェイスを経由して接続している。
【0044】
また、出力側には駆動回路を経由して主モータM1,循環/排出切換弁制御モータM2,ロール間隙制御モータM3、及び、電源入切表示ランプ57,循環作業表示ランプ58,排出作業表示ランプ59,負荷電流値表示部60,循環/排出切換弁手動切換スイッチ表示ランプSW3R,自動スイッチ表示ランプSW4Rを接続している。
(1615)
次に、図7に基づき他の実施例について説明する。
【0045】
案内溝43には左側部に始動籾摺作業位置43mを,右側部に排出籾摺作業位置43nを設けて、操作レバー32を往復操作自在に構成している。操作レバー32を始動籾摺作
業位置43mに操作すると、籾摺選別作業検出センサSE3がON検出し、籾ホッパ6の籾供給調節弁31が開調節され、揺動クラッチプーリ49aがクラッチ入り状態となり、制御部51の循環/排出切換弁循環側切換指令に基づき循環/排出切換弁36が循環側に切り換えられて循環籾摺作業が開始されるようにしている。
【0046】
また、操作レバー32を排出籾摺作業位置43nに操作すると循環/排出切換弁切換検出センサSE4がON検出し、籾供給調節弁31が開調節状態、揺動クラッチプーリ49aがクラッチ入り状態を保持し制御部51の循環/排出切換弁排出側切換指令に基づき循環/排出切換弁36が循環側から排出側に切り換えられるように構成している。
【0047】
また、循環/排出切換弁自動切換スイッチSW4がON操作されていて循環/排出切換弁36を自動切換中の場合には、操作レバー32が始動籾摺作業位置43mへ操作され籾摺選別作業検出センサSE3がON検出すると、図8に示すように負荷電流センサSE5で主モータM1の負荷電流値の検出を開始し、所定のしきい値(VK)を超えると籾摺選別開始状態と判定し、所定時間にわたり負荷電流値を積算し所定上積算値を超えると揺動選別板15の選別安定状態と判定し、混合米上検出センサSE1aが所定量の混合米の溜りを検出する以前でも制御部51の循環/排出切換弁排出側切換指令に基づき、循環/排出切換弁36を循環側から排出側に切り換え選別玄米を機外に排出するようにしている。
【0048】
なお、負荷電流センサSE5の検出負荷電流値で揺動選別板15の選別安定状態を判定するにあたり、連続して前記しきい値(VK)を超えている状態で所定時間経過すると揺動選別板15の選別安定状態と判定してもよい。
【0049】
また、所定のしきい値(VK)を超えた状態の籾摺選別状態で所定時間にわたり負荷電流値を積算し所定下積算値より下降すると籾ホッパ6あるいは混合米ホッパ24の穀粒減少と判定し、混合米上検出センサSE1aが所定量以下の混合米の溜りを検出する以前でも制御部51の循環/排出切換弁排出側切換指令に基づき、循環/排出切換弁36を排出側から循環側に切り換え選別玄米を機内循環とするようにしている。
【0050】
なお、負荷電流センサSE5の前記積算検出負荷電流値が所定の積算値に到達する以前に混合米大検出センサSE1aが所定量の混合米の溜りを検出すると、制御部51の循環/排出切換弁排出側切換指令により、選別玄米を機外に排出するようにしている。
【0051】
また、循環/排出切換弁手動切換スイッチSW3がON操作されていて循環/排出切換弁36を手動切換の場合には、操作レバー32が排出籾摺作業位置43nに操作されると、制御部51の循環/排出切換弁排出側切換指令により循環/排出切換弁36が循環側から排出側に切り換えられ、オペレータの好みにより循環/排出切換弁36を排出側に切り換えることができる。
【0052】
前記構成によると、籾摺作業開始時における循環籾摺作業時間を負荷電流センサSE5の検出負荷電流値あるいは混合米大検出センサSE1aの検出情報により排出側切換状態を判定し制御部51の循環/排出切換弁排出側切換指令により選別玄米を機外に排出するので、循環籾摺作業時間を短縮し能率的に籾摺作業をすることができる。
また、循環/排出切換弁36の循環側から排出側への前記自動切換制御において、循環籾摺作業時間における負荷電流センサSE5の検出負荷電流値が所定値に到達する以前に混合米大検出センサSE1aが所定量の混合米の溜りを検出した場合には、所定負荷電流値を混合米大検出センサSE1aの所定量検出時点の検出負荷電流値まで基準値を減少補正し、次回籾摺作業から減少補正した基準値に基づき循環/排出切換弁36を循環側から排出側への切り換えをするようにしている。
【0053】
なお、操作盤56の所定のスイッチ操作により点検モードを選択し、負荷電流基準値を増減補正するように構成してもよい。
電源事情により適正な循環籾摺選別状態でも負荷電流センサSE5の検出負荷電流値が前記しきい値(VK)を超えない場合があり、先に混合米大検出センサセンサSE1aがON検出し、循環/排出切換弁36の循環側から排出側への切り換え操作が遅れることがある。しかし、前記構成によると、このような循環/排出切換弁36の切換遅れを防止し能率的な籾摺作業をすることができる。
また、循環/排出切換弁36の循環側から排出側への前記自動切換制御において、循環/排出切換弁36を切換作動することのできる循環/排出切換スイッチ(図示省略)を設け、循環/排出切換弁自動切換スイッチSW4をON操作し循環/排出切換弁36の自動切換を選択し、操作レバー32を第2操作位置43nに操作し排出籾摺選別をしている場合でも、前記循環/排出切換スイッチ(図示省略)をONすると、制御部51の循環/排出切換弁切換指令により、循環/排出切換弁36を排出側から循環側あるいは循環側から排出側に切り換えるように構成し、循環/排出切換弁36の切換状態を循環作業表示ランプ58あるいは排出作業表示ランプ59で点灯表示するようにしてもよい。
【0054】
前記構成によると、オペレータが任意のタイミングで循環/排出切換弁36を切り換えることができ、籾摺選別機の運転状態に適正に対応することができる。
また、循環/排出切換弁36の循環側から排出側への前記自動切換制御において、循環/排出切換弁手動切換スイッチSW3をONして循環/排出切換弁36の手動操作を選択中に、循環/排出切換弁手動切換スイッチSW3をON操作すると制御部51の指令で循環/排出切換弁36を循環側から排出側にあるいは排出側から循環側に切り換えるように構成してもよい。
また、循環/排出切換弁36の循環側から排出側への前記自動切換制御において、循環/排出切換弁手動切換スイッチSW3及び循環/排出切換弁自動切換スイッチSW4を設け、籾摺選別機起動時に操作レバー32を第1操作位置43bに操作すると、制御部51の自動排出選択指令により循環/排出切換弁自動切換スイッチSW4がONするように構成すると、循環/排出切換弁36の循環側から排出側への切り換え操作忘れを防止し円滑に籾摺選別作業を開始することができる。
また、循環/排出切換弁36の循環側から排出側への前記自動切換制御において、循環/排出切換弁手動切換スイッチSW3及び循環/排出切換弁自動切換スイッチSW4を設け、制御部51の記憶手段が前回作業時の循環/排出切換弁手動切換スイッチSW3,循環/排出切換弁自動切換スイッチSW4の選択状態を記憶しておき、次回作業時には前回の選択状態で籾摺選別作業を開始し、オペレータの慣れた作業状態が自動的に選択できるようにしてもよい。
【0055】
次に、図6に基づき籾摺ロール型籾摺選別機の制御部51の制御内容について説明する。
籾摺選別機に電源を投入し運転開始スイッチSW1をONし循環/排出切換弁自動切換スイッチSW4をONすると、主モータM1が駆動され籾摺選別機の回転各部が空運転を開始し本制御が開始される(ステップS1)。次いで、籾摺ロール7,7のロール間隙初期調節設定が実行される(ステップS2)。次いで、オペレータにより操作レバー32が初期位置43aから第1操作位置43bに操作されると籾摺選別作業検出センサSE3がON検出し(ステップS3)、籾ホッパ6の籾供給調節弁31が開調節され、揺動クラッチプーリ49aがクラッチ入り状態となり揺動駆動装置48が駆動され、制御部51の循
環/排出切換弁循環側切換指令に基づき循環/排出切換弁36が循環側に切り換えられて循環籾摺作業が開始され、混合米タンク24の穀粒の溜り具合に応じて籾供給調節弁31が開閉節されながら循環籾摺作業が実行される(ステップS4)。
【0056】
次いで、オペレータにより操作レバー32が所定時間内に第1操作位置43bから第2操作位置43cに操作されたか否かを判定し(ステップS5)、Noであると、負荷電流センサSE5の検出値が所定上積算値を超え混合米タンク24に設定量以上の混合米が溜ったか否かを判定し(ステップS6)、Yesであると、制御部51の循環/排出切換弁排出側切換指令に基づき循環/排出切換弁36が循環側から排出側に切り換えられ(ステップS7)、次いで、ステップS9に移行する。
【0057】
また、オペレータにより操作レバー32が所定時間内に第1操作位置43bから第2操作位置43cに操作されたか否かを判定し(ステップS5)、Yesであると、制御部51の循環/排出切換弁排出側切換指令に基づき循環/排出切換弁36が循環側から排出側に切り換えられ、排出籾摺作業が実行される。なお、操作レバー32からオペレータが手を離すと第2操作体45及び操作レバー32は復帰バネ52により第2操作位置43cから初期位置43a側に戻される(ステップS8)。次いで、ステップS9に移行する。
【0058】
次いで、オペレータにより操作レバー32が初期位置43a側から第2操作位置43cに操作されたか否かを判定し(ステップS9)、Noであると、負荷電流センサSE5の検出値が所定下積算値以下になり混合米タンク24の混合米量が設定量以下になったか否かを判定する(ステップS10)。Noであると、前記ステップS9に戻り、Yesであると、制御部51の循環/排出切換弁循環側切換指令に基づき循環/排出切換弁36が排出側から循環側に切り換えられ(ステップS11)、次いで、残米処理工程の籾摺作業を実行し制御は終了する(ステップS13)。
【0059】
なお、残米処理工程では循環籾摺作業を所定時間実行し、次いで、循環/排出切換弁36を循環側から排出側に切り換え選別玄米を機外へ排出し、循環/排出切換弁36を循環側に切り換え終了する。
【0060】
また、オペレータにより操作レバー32が初期位置43a側から第2操作位置43cに操作されたか否かを判定し(ステップS9)、Yesであると、制御部51の循環/排出切換弁循環側切換指令に基づき循環/排出切換弁36が排出側から循環側に切り換えられ、操作レバー32からオペレータが手を離すと、操作レバー32及び第2操作体45は復帰バネ52により第2操作位置43cから初期位置43a側に戻され、混合米タンク24の穀粒の溜り具合に応じて籾供給調節弁31が開閉調節されながら循環籾摺作業が実行され(ステップS12)、次いで、残米処理工程の籾摺作業に移行し(ステップS13)、制御は終了する。
【符号の説明】
【0061】
1 籾摺部
2 摺落米風選部
3 混合米選別部
4 混合米揚穀機
5 玄米揚穀機
6 籾ホッパ
7 籾摺装置(籾摺ロール)
15 揺動選別板
24 混合米タンク
31 籾供給調節弁
32 操作レバー
36 循環/排出切換弁
43 案内溝
43a 初期位置
43b 第1操作位置
43c 第2操作位置
49a 揺動入切クラッチ
51 制御部
M1 主モータ
M2 循環/排出切換弁切換モータ
SE1a 混合米大検出センサ
SE1b 混合米小検出センサ
SE2 循環/排出切換弁検出センサ
SE3 籾摺選別作業検出センサ
SE4 循環/排出切換弁切換検出センサ
SE5 負荷電流センサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8