【実施例】
【0171】
以下の実施例に示すように、特定の例示的な実施形態において、化合物は以下の一般的手順に従って調製する。合成方法およびスキームは、本発明の特定の化合物の合成を示すが、以下の方法および当業者に公知の他の方法は、本明細書に記載される全ての化合物ならびにそれらの化合物の各々のサブクラスおよび種に適用され得る。
(ピリミジン(「左側」)基の合成)
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0172】
(化合物1.1の合成)
アセトニトリル(400mL)中のジエチルアセチレンジカルボキシレート(20g、0.117mol)およびホルムアミジン塩酸塩(9.4g、0.117mol)の攪拌溶液に、トリエチルアミン(16.3mL、0.117mol)を室温(RT)で滴下し、反応混合物を還流で16時間(hr)加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、得られた固体を濾過し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物1.1(11g、55.6%)を得た。
1H NMR(200MHz,DMSO−d
6):d12.7(bs,1H),8.25(s,1H),6.85(s,1H),4.28(q,J=7Hz,2H),1.25(t,J=7Hz,3H);LCMS:m/z169[M+1]
+.
【0173】
(化合物1.2の合成)
DMF(22mL)中の化合物1.1(8g、0.047mol)の攪拌溶液に、DMF(14.7ml)中の1,3−ジクロロ−5,5ジメチルヒダントイン(NDDH、5.6g、0.028mol)を加え、反応混合物を1時間室温で攪拌した。出発物質の完全な消費をTLC分析により観測した後、反応混合物を0℃まで冷却し、SOCl
2(5.3mL、0.062)を滴下した。室温まで加温し、1時間攪拌した後、反応混合物を水(120mL)で希釈し、エーテル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製することで、化合物1.2(4.6g、40.7%)を得た。
1HNMR(200MHz,DMSO−d
6):d9.15(s,1H),4.42(q,J=7Hz,2H),1.41(t,J=7Hz,3H).
13CNMR(125MHz,DMSO−d
6):162.293,159.731,156.087,155.993,126.329,62.962および13.803.LCMS:m/z:m/z221[M+1]
+.
【0174】
(化合物1.3の合成)
1,4−ジオキサン(5mL)中の化合物1.2(500mg、0.0022mol)の攪拌溶液に、エタノールアミン(152mg、0.0024mol)を加え、反応混合物を一晩室温で攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。出発物質の消費の後、反応混合物を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(5%のMeOH/DCM)により精製し、化合物1.3(220mg、40%)を得た。
1H NMR(200MHz,DMSO−d
6):δ8.40(s,1H),7.70(bs,N−H),4.78(bs,O−H),4.28(q,J=7.4Hz,2H),3.58−3.42(m,4H),1.25(t,J=7.4Hz,3H);LCMS:m/z246[M+1]
+.
【0175】
(化合物1aの合成)
THF(10当量)および水(30当量)中のエステル1.3の溶液に、LiOH(2.0当量)を加えた。反応混合物を1〜3時間室温で攪拌し、LCMSによりモニターした。THFを減圧下で取り除き、得られた水溶液を2NのHClで中和した。沈殿物を回収し、乾燥させ、対応する酸を得た。沈殿が発生しなかった場合、混合物を凍結乾燥して、粗生成物を得て、これを、さらに精製せずにカップリングのために用いた。
【0176】
(化合物1a−1t)
異なるアミンと化合物1.2を使用し、スキーム1に記載される一般的な方法によって以下の酸を合成できる。
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
(化合物2.1の合成)
アセトニトリ(2.5mL)中の化合物1.2(250mg、0.0011mol)および4―アミノピリジン(106mg、0.0011mol)の混合物を、95℃で3時間、密閉したチューブ内で攪拌した。TLC分析によって反応が完了したと判断した後、反応混合物を0℃まで冷却した。得られた固体を濾過し、カラムクロマトグラフィー(50%の酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、化合物2.1(100mg、33%)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl
3):δ8.78(s,1H),8.57(d,J=7.0Hz,2H),7.70(d,J=6.0Hz,2H),7.60(bs,N−H),4.50(q,J=7.0Hz,4H),1.43(t,J=7.0Hz,3H);LCMS:m/z279[M+1]
+.
【0178】
(化合物2aの合成)
化合物1について記載したように、化合物2.1を加水分解し、2を得て、これを、さらに精製することなく用いた。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ10.50(bs,1H),8.88−8.36(m,5H).LCMS:251[M+1]
+.
【0179】
(化合物2a−2g)
異なるアニリンおよび化合物1.2を使用し、スキーム2に記載される一般的な方法によって以下の酸を合成できる。
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0180】
(化合物3.1の合成)
密閉されたチューブ内で化合物1.2(250mg、0.00113mol)のMeOH溶液(5mL)を60℃で一晩攪拌した。出発物質の消費の後、MeOHを減圧下で取り除いた。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィー(30%の酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、化合物3.1(78mg、31%)を得た。
1H NMR(200MHz,CD
3OD):δ8.69(s,1H),4.51(s,3H),3.99(s,3H);LCMS:m/z203[M+1]
+.
【0181】
(化合物3aの合成)
化合物1について記載されるように、化合物3.1を加水分解し、粗生成物として3aを得て、これを、さらに精製せずに用いた。
1H NMR(200MHz,DMSO−d
6):δ8.58(s,1H),3.98(s,3H);LCMS:188[M+1]
+.
【0182】
(化合物3a−3c)
異なるアルコールおよび化合物1.2を使用し、スキーム3に例示されるように以下の酸を合成できる。
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
(化合物4.1の合成)
NDDHを用いる塩素化ステップを省略したことを除いて、スキーム1に示される方法を使用し、化合物4.1を合成した。
【0184】
(化合物4aの合成)
マイクロ波バイアルに、6−クロロ−ピリミジン−4−カルボン酸エチルエステル(250mg、0.0013mol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジン(275mg、0.00134mol)、1,2−ジメトキシエタン(5.0mL、0.048mol)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(0.9mL、0.009mol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(150mg、0.00013mol)を加えた。バイアルを窒素でパージし、ゴム隔膜で密閉した。反応混合物を電子レンジ(300ワット、110℃)で2時間加熱した。LCMSは、出発物質の消費を示した。[LCMS(M+1=202)によって]主な生成物が加水分解生成物であるとわかった。反応混合物を50%のMeOH/CH
2Cl
2(20mL)で希釈し、セライト(登録商標)で濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、得られた残渣を水(3×20mL)で粉砕した。水性混合物を回収し、酢酸エチルEtOAc(3×10mL)で洗浄し、残余リガンドを取り除いた。溶液を1NのHClで中和し、凍結乾燥して、淡紫色の粉末(160mg、50%)として酸4を得て、これを、さらに精製せずに用いた。LCMS: m/z 202 [M+1]
+.
【0185】
(化合物4a−4z)
異なるホウ酸またはエステル、および化合物1.4を用い、スキーム4に記載される一般的な方法により、以下の酸を合成できる。
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
(化合物5a−5eee)
スキーム5に例示されるように、異なるアミンおよび化合物4.1を用いて、以下の酸を合成できる。
【化44-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化44-2】
[この文献は図面を表示できません]
【化44-3】
[この文献は図面を表示できません]
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0187】
(化合物6a−6q)
スキーム6に例示されるように、異なるアニリンおよび化合物4.1を用いて、以下の酸を合成できる。
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0188】
(化合物7.1の合成)
THP保護したホモプロパルギルアルコール(500mg、0.00324mol)およびトリエチルアミン(0.4mL、0.00324mol)のDMF溶液(5mL)を30分間脱気した。化合物4.1(600mg、0.00324mol)、Pd(PPh
3)
4(260mg、0.0002mol)およびCuI(20mg)を加え、反応混合物を16時間、室温で撹拌した。反応混合物を水(100ml)で希釈し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層を冷水(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製し、7.1(350mg、42%)を得た。
1H NMR(200MHz,CDCl
3):δ9.30(s,1H),8.00(s,1H),4.70(t,J=2.2Hz,1H),4.52(q,J=7.2Hz,2H),4.02−3.75(m,2H),3.75−3.50(m,2H),2.82(t,J=6.8Hz,2H),1.82−1.41(m,4H);LCMS:m/z304[M+1]
+.
【0189】
(化合物7.2の合成)
化合物1について記載されるように、化合物7.1を加水分解し、7.2を得て、これを、さらに精製せずに用いた。
1H NMR(200MHz,DMSO−d
6):δ9.07(s,1H),7.67(s,1H),4.66(s,1H),3.79−3.56(m,4H).LCMS:m/z276[M+1]
+.
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0190】
(化合物8.1の合成)
4−ペンチン−1−オール(573mg、0.0068mol)およびトリエチルアミン(689mg、0.0068mol)のDMF溶液(5mL)を30分間脱気した。化合物1.2(1g、0.0045mol)、Pd(PPh
3)
4(367mg、0.0003mol)およびCuI(50mg)を加え、反応混合物を20時間撹拌した。出発物質の消費の後、その反応混合物を水(100ml)で希釈し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層を冷水(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(20%の酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、化合物8.1(848mg、69%)を得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ9.18(s,1H),4.60(t,J=5.5Hz,O−H),4.43(q,J=7.5Hz,2H),3.53(t,J=6.5Hz,2H),2.65(t,J=6.5Hz,2H),1.76−1.71(m,2H),1.32(t,J=7.5Hz,3H);LCMS:m/z268.9[M+1]
+.
【0191】
(化合物8bの合成)
水(2mL)中の化合物8.1(50mg、0.0011mol)の懸濁液にトリエチルアミン(56mg、0.0005mol)加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。出発物質の完了(TLCによる)の後、減圧下で水を取り除き、トルエン(2×5mL)と共蒸留し、化合物8(200mg)を得て、それを、さらに精製せずに用いた。
【0192】
(化合物8a−8g)
異なるプロパルギルアルコールおよび化合物4.1を用いて、スキーム8に例示されるように、以下の酸を合成できる。
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
(化合物9.1の合成)
化合物1.2(1250mg、0.00566mol)のDMF溶液(4mL)に、シアン化カリウム(520mg、0.0079mol)を加えた。反応混合物を3日間攪拌した。さらにKCN(360mg)を加え、反応混合物をさらに24時間撹拌した。混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄した。水層をEtOAc(100mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、暗褐色の油状物として化合物9.1(650mg、54%)を得た。LCMS:m/z212[M+1]
+.
【0194】
(化合物9.2の合成)
バイアルに、化合物9.1(35mg、0.00016mol)、酢酸(0.7mL、0.01mol)およびアミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(50mg、0.00047mol)を入れた。反応混合物を窒素でパージし、110℃で一晩撹拌した。溶媒を除去し、粗生成物をGilson逆相HPLCで精製し、淡褐色の油状物として化合物9.2(15mg、38%)を得た。LCMS:m/z253/255[M+1/M+3]
+.
【0195】
(化合物9の合成)
化合物1について記載されるように、化合物9.2を加水分解し、9を得て、これを、さらに精製せずに用いた。
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0196】
(化合物10.1の合成)
化合物1.2(1.0g、0.0045mol)の塩化メチレン溶液(6mL)に、トリメチルベンジルアミン塩酸塩(1.0g、0.0043mol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.5mL、0.0086mol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を塩化メチレン(80mL)で希釈し、1NのHCl(2×)とブライン(1×)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して、黄色の固体として化合物10.1(1.6g、99%)を得て、これを、さらに精製することなく用いた。LCMS:m/z382[M+1]
+.
【0197】
(化合物10.2の合成)
化合物10.1(1.6g、0.0042mol)のDCM撹拌溶液(5mL)に、TFA(15mL)を加えた。混合物を室温で24時間攪拌し、その後、減圧下で溶媒を取り除いた。飽和NaHCO
3水溶液を残渣に加え、得られた中性水性混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗物質を、カラムクロマトグラフィー(0〜60%の酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、灰色がかった結晶として化合物10.2(0.6g、70%)を得た。
【0198】
(化合物10の合成)
化合物1について記載されるように、化合物10.2を加水分解し、酸10を得て、これを、さらに精製することなく用いた。1HNMR (400MHz,メタノール−d
4):δ8.21(s,1H);LCMS:174[M+1]+.
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
(化合物11の合成)
出発物質としてエステル4.1を用いて、化合物10(スキーム10)の合成に使用した手順の後に、スキーム11に従って化合物11を合成した。
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0200】
(化合物12.1の合成)
化合物4.1(スキーム4)と同様の方法を用いて、化合物12.1を合成した。
【0201】
(化合物12.2の合成)
トルエン(3mL)中の化合物12.1(0.16g、0.91mmol、1.0当量)、イソオキサゾール−3−イルアミン(92mg、1.1mmol、1.2当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(21mg、0.023mmol、0.025当量)、キサントホス(39mg、0.068mmol、0.075当量)およびNa
2CO
3(133mg、1.4mmol、1.4当量)に、H
2O(16μL、0.91mmol、1.0当量)を加えた。反応混合物を100℃まで加熱し、3時間撹拌し、その後、室温まで冷却した。混合物をセライト(登録商標)で濾過し、SiO
2ゲル上に吸着させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー(50−75−100%のEtOAc/ヘキサン)により精製し、12.2(0.79mg、40%)を得た。LCMS: m/z: 221 [M+1]
+.
【0202】
(化合物12aの合成)
エステル12.2(79mg、0.36mmol)のTHF溶液(1.5mL)に、LiOH(17mg、0.72mmol、2.0当量)のH
2O溶液(0.50mL)を加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をMeOH(5mL)および水(10mL)に溶解した。溶液を凍らせ、2日間凍結乾燥させ、白色固体として12a(0.74g、100%、Li塩)を得た。LC−MS:m/z:207[M+1]
+.
【0203】
(化合物12a−12c)
異なる芳香族アミンおよび化合物12.1を用いて、スキーム12に例示されるように、以下の酸を合成できる。
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
化合物1.1(スキーム1)を加水分解し、加水分解後に化合物1.1を塩素化することにより、化合物13aおよび13bを合成できる。
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0205】
(化合物14aの合成)
出発物質としてエステル1.1および1,3−ジブロモ−5,5−N,N−ジメチルヒダントインを用いて、化合物10(スキーム10)の合成に用いた手順後に、スキーム14−1に従って化合物14aを合成した。
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
(化合物14.1)
ジクロロヒダントイン試薬を第1のハロゲン化のためのジブロモヒダントイン試薬に置き換えたことを除いて、スキーム10に記載されたものと同様の手法を用いて、化合物14.1を合成した。
1H NMR(500MHz,CDCl
3):δ8.93(s,1H),4.51(q,J=7Hz,2H),1.49(t,J=7Hz,3H).LCMS:m/z265[M+1]
+.
【0207】
(化合物14.4)
水性メチルアミン(0.25mL、0.003mol)を、13.1(500mg、0.002mol)の1,4−ジオキサン溶液(10mL、0.1mol)に加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。溶媒を真空中で取り除き、粗反応混合物を逆相カラムクロマトグラフィーにより精製し、14.4(350mg、60%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.56(s,1H),5.89(bs,N−H),4.47(q,J=7.3Hz,2H),3.12(d,J=4.8Hz,3H),4.43(t,J=4.8Hz,3H;LCMS:m/z261[M+1]
+.
【0208】
(化合物14b)
化合物14.4(500mg、0.002mol)を、テトラヒドロフラン(2.22mL、0.0274mol)および水(1.06mL、0.0592mol)の混合液に加え、その懸濁液を攪拌した。水酸化リチウム(130mg、0.0053mol)を加え、反応物を1.5時間攪拌した。次いで、反応混合物を1NのHClでpH5まで調製した。溶媒を真空中で取り除き、水溶液を凍結乾燥し、粗生成物14.4を得て、これを、さらに精製することなく用いた。LCMS:m/z233[M
++1].
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ8.23(s,1H),6.97(m,1H,NH),2.85(d,J=4.3Hz,3H).LCMS:m/z233[M+1]
+.
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
(化合物14c)
45℃で、エタノール(150ml)中のホルムアミジン塩酸塩(30g、0.252mol)の懸濁液に、ナトリウムエトキシド(Na(6.4g、0.282mol)をエタノール(100mL)に溶解することで調製)およびエタノール(50mL)中のムコブロム酸(25g、0.097mol)を加えた。2つの溶液を同時に1時間にわたって加えた。反応混合物を45〜50℃で3時間撹拌した後、溶媒を真空中で蒸発させ、残渣を氷水(100mL)に溶解した。脱色炭(2g)を加え、濾過した。濾液を酢酸エチルで洗浄し、水層を12NのHClで酸性にした。水層をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をエーテルで数回洗浄し、淡褐色の固体(3.8g、9.25%)として14cを得た。
1H NMR:(DMSO−d
6,200MHz)δ:9.22(s,1H),9.18(s,1H).
【0210】
(化合物14d)
異なるアミンおよび化合物14.1を用いて、スキーム14.1に例示されるように、化合物14dを調製した。
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
(化合物15.1の合成)
冷却した(0℃)オキシ塩化リン(20.0mL、215mmol、4.8当量)に、DMF(6.4mL、83mmol、1.9当量)を3分にわたって滴下した。反応混合物を15分間撹拌し、氷浴を取り除いた。4,6−ジヒドロキシピリミジン(5.0g、44.6mmol、1.0当量)を加え、反応混合物を130℃まで加熱し、3.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。氷を暗褐色の残渣にゆっくり加え、その後、600mLの氷水を加えた。水性混合物をジエチルエーテル(5×100mL)で抽出し、有機抽出物を飽和NaHCO
3水溶液(2×100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗橙色固体として化合物15(4.42g、57%)を得て、これを、さらに精製することなく用いた。
【0212】
(化合物15.2の合成)
トルエン(18mL)中のアルデヒド14.1(1.50g、8.48mmol、1.0当量)の溶液に、MeOH(1.8mL、12.7mmol、1.5当量)中の7MのNH
3を加え、反応混合物を55℃まで加熱した。さらにNH
3(MeOH中に7M、3.5mL、24.5mmol)をさらに4時間にわたって加え、次いで、反応混合物を室温まで冷やした。水(2ml)を加え、得られた混合物を濃縮した。残渣をMeOHに溶解し、SiO
2ゲル上に吸着させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー(20−25−33−40%のEtOAc/ヘキサン)による精製で、ベージュ色の固体として15.2(0.88g,66%)を得た。LCMS:m/z:158[M+1]
+.
【0213】
(化合物15.3の合成)
ジクロロメタン(5mL)中のトリメトキシベンジルアミン(469mg、2.38mmol、1.0当量、使用前のHCl塩の遊離塩基)、4オングストロームの分子篩(290mg)、およびアルデヒド15.2(375mg、2.38mmol、1.0当量)の混合物に、酢酸(0.14mL、2.43mmol、1.02当量)を加えた。室温で3時間攪拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(757mg、3.57mmol、1.5当量)を加え、反応混合物を室温で21.5時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(20mL)および飽和NaHCO
3水溶液(20mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(4×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた粗残渣およびBoc
2O(524mg、2.38mmol、1当量)をTHF(10mL)に溶解し、ピリジン(0.59mL、5.95mmol、2.5当量)を加えた。室温で16.5時間攪拌した後、反応混合物を水(25mL)、EtOAc(25mL)および1NのHCl水溶液(25mL)で希釈した。水層をEtOAc(4×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、水(50mL)、1NのHCl水溶液(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(50−60−66%のEtOAc/ヘキサン)により精製し、ベージュ色の形態として化合物15.3(403mg、2回の工程にわたって39%)を得た。LCMS:m/z:439[M+1]
+.
【0214】
(化合物の合成15.4)
ボンベに、塩化物15.3(0.202g、0.46mmol、1.0当量)、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウムII(6mg、0.023mmol、0.05当量)、rac−BINAP(15mg、0.023mmol、0.05当量)、メタノール(25mL)およびトリエチルアミン(0.88mL、0.60mmol、1.3当量)を入れた。ボンベをCO(g)(3×,50psi)でパージし、充填し戻した後、そのボンベを50psiのCOまで加圧した。反応混合物を100℃で22時間攪拌し、次いで室温まで冷却し、そのボンベを注意深く通気した。LC−MS分析により、不完全な変換が示されたので、さらに、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウムII(18mg、0.069mmol、0.15当量)、rac−BINAP(44mg、0.069mmol、0.15当量)およびトリエチルアミン(0.10mL、0.7mmol)を加え、そのボンベを60psiのCOまで再加圧し、105℃まで加熱した。反応混合物を105℃で23時間攪拌し、次いで、室温まで冷却し、そのボンベを注意深く通気した。反応混合物をセライトにより濾過し、SiO
2ゲル上に吸着させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー(10−20−40−50−75−100%のEtOAc/ヘキサン)により精製し、黄色の形態として15.4(0.109g、51%)を得た。LCMS:m/z:463[M+1]
+.
【0215】
(化合物15の合成)
エステル15.4(0.103g、0.22mmol)のTHF溶液(0.85mL)に、LiOH(6mg、0.27mmol、1.2当量)のH
2O溶液(0.27mL)を加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をMeOH(5mL)および水(10mL)に溶解した。溶液を凍らせ、2日間凍結乾燥させることで、淡黄色の固体として15(0.101g、100%、Li塩)を得た。LC−MS:m/z:449[M+1]
+.
【0216】
(化合物15a−15e)
異なるアミンおよび化合物15.2を用いて、スキーム15に例示されるように、以下の酸を合成できる。
【化61】
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【化62】
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【0217】
化合物16は商業的に利用可能で、さらに精製せずに用いた。
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0218】
(化合物17.1)
5mLのマイクロ波バイアルを窒素ガスでフラッシュした。このバイアルに、化合物14.3(500mg、0.20mmol)、シアン化亜鉛(130mg、0.11mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(20mg、0.002mmol)、1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(30mg、0.11mmol)、酢酸亜鉛(20mg、0.009mmol)および亜鉛(6mg、0.009mmol)を加えた。N,N−ジメチルホルムアミド(2.3mL、2.9mmol)を加え、反応が完了したら、窒素ガス(3×)でフラッシュした。反応混合物を電子レンジにおいて130℃で1時間加熱した。溶媒を真空中で取り除き、残渣を5mLの5%のNaHCO
3に加え、EtOAc(3×)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄した。溶媒を真空中で取り除き、粗生成物を、さらに精製することなく、次の反応に用いた。LCMS:m/z193.07[M+1]
+.
【0219】
(化合物17)
スキーム1(1.3から1a)で概説した加水分解の手順を用いて、17.1から化合物17を得た。LCMS: m/z 165.16 [M+1]
+.
【化64】
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【0220】
(化合物18.1の合成)
THF(5mL)中のNaH(70mg、パラフィン油中の60%のNaH、0.00295mol)の懸濁液に、0℃でイミダゾール(201mg、0.00295mol)を加え、30分間攪拌した。化合物4.1(500mg、0.0026mol)を0℃で加え、反応混合物を60℃で18時間加熱した。反応混合物を氷水(2ml)でクエンチし、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗物質を、フラッシュカラムクロマトグラフィにより精製し、18.1(300mg、52%)を得た。
【0221】
(化合物18aの合成)
化合物1について記載されるように、化合物18.1を加水分解し、18aを得て、これを、さらに精製することなく用いた。
【0222】
(化合物18a〜18l)
異なる複素環またはアルコールおよび化合物4.1を用いて、スキーム18に例示されるように、以下の酸を合成できる:
【化65】
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【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0223】
(化合物19llD−19rrDの合成)
標準TFA脱保護の条件下で、対応するBoc保護されたアミン5llD−5rrDのTFA脱保護により、化合物19llD−19rrDを調製した。
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
(化合物20.1の合成)
NaOEt(2.7g、0.04mol)のEtOH撹拌溶液(40mL)に、ホルムアミジン酢酸塩(4.2g、0.04mol)を加え、続いて0℃で、エタノール(10mL)中のフルオロマロン酸ジエチルを加えた。反応混合物を90℃で一晩攪拌した。減圧下でエタノールを取り除き、反応混合物を濃HClでpH1まで酸性にした。得られた固体を濾過し、真空中で乾燥させて、20.1(粗生成物、750mg、52%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d
6 200MHz):δ12.40(bs、2H)(7.89(s、1H).
【0225】
(化合物20.2の合成)
POCl
3(3mL)中の20.1(800mg、0.0062mol)およびN,N−ジエチルアニリンの混合物を、100℃で一晩還流した。反応混合物を氷水に注ぎ、ヘキサン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。減圧下でヘキサンを取り除き、得られた粗物質をカラムクロマトグラフィーにより精製し、300mgの20.2(30%)を得た。
1H−NMR(CDCl
3 200MHz):δ8.61(s,1H);m/z:167[M+1]
+.
【0226】
(化合物20.3の合成)
20.2(120mg、0.000722mol)のn−ブタノール撹拌溶液(0.5mL)に、NH
4OH(1mL)を加えた。反応混合物を密閉したチューブ内で90℃で2.5時間加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、得られた固体を濾過し、真空下で乾燥させ、20.3(60mg、57%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d
6 500MHz):δ8.03(s,1H),7.60(s,2H);m/z:148[M+1]
+.
【0227】
(化合物20.4の合成)
スチールボンベにおいて、n−ブタノール(2ml)およびアセトニトリル(2mL)中の20.3(150mg、0.00102mol)の攪拌溶液に、DIPEA(0.2ml、0.0013mol)、[2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル]塩化パラジウム(II)(41mg、0.000051mol)を加え、それを、100℃で、CO(100psi)の条件下で一晩撹拌した。反応の進行をTLCによりモニターした。反応完了後、減圧下で溶媒を取り除き、得られた粗物質をカラムクロマトグラフィーにより精製して、20.4(95mg、44%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6 500MHz):δ8.21(s,1H),7.64(s,2H),4.29(t,J=6.5Hz,2H),1.67(m,2H),1.41(m,2H),0.923(t,J=7.5Hz,3H);m/z:214[M+1]
+.
【0228】
(化合物20aの合成)
THF(1mL)および水(1mL)中の20.4(120mg、0.000563mol)の撹拌溶液に、0℃で、LiOH(25mg、0.000619mol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌した。減圧下で反応混合物を濃縮し、Li塩として110mgの20a(粗生成物)を得た。
1H−NMR(DMSO−d
6 500MHz):δ7.96(s,1H),6.91(s,2H);m/z:158[M+1]
+.
【0229】
(化合物20a〜20b)
異なるアミンおよび化合物20.2を用いて、スキーム20に例示されるように、以下の酸を合成できる。
【化69】
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【化70】
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【0230】
(化合物21の合成)
密封したマイクロ波チューブ内に、窒素雰囲気下で、5vDa(56mg、0.10mmol)のアセトニトリル溶液(1mL、20mmol)に、塩化ホスホリル(37μL、0.40mmol)を加え、続いてピリジン(8.1μL、0.10mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。明朝、マイクロ波放射下で、チューブを80℃で10分間加熱した。水を添加することにより、反応をクエンチした。混合物をDMSOで希釈し、逆相分取HPLC(アセトニトリル10〜90%、TFAで緩衝化した)により精製し、凍結乾燥して、白色固体として36mg(収率57%)の21を得た。
【化71】
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【0231】
(化合物22.1の合成)
氷浴で冷却したDMF(3mL、40mmol)中のピリミジン−4,6−ジカルボン酸(34mg、0.20mmol)の混合物に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(200mg、0.15mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(48mg、0.25mmol)および4−メチルモルホリン(16μL、0.15mmol)を加えた。混合物を0℃で30分間攪拌した。化合物Da(70mg、0.20mmol)を加え、冷浴(氷を溶かすことができる)において2時間撹拌した。LC−MSにより、ジアミド副産物とともに、所望のモノアミド中間体が示された。反応混合物にアセトヒドラジド(30mg、0.40mmol)を加え、続けてさらなる部のN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩を加えた。反応混合物を室温で週末にわたって攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、DMF溶媒の大部分を取り除き、DMSO/MeOHに再溶解し、逆相HPLC(20〜100%)により精製し、凍結乾燥して、白色固体として20mg(20%)の22.1を得た。
【0232】
(化合物22の合成)
塩化ホスホリル(250μL、2.7mmol)中の22.1(11mg、0.020mmol)の混合物を、100℃の油浴中の密閉したチューブにおいて、30分間加熱した。反応混合物をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液の間に分配した。有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を逆相HPLC(20〜100%のアセトニトリル、TFA)により精製し、ピンクの固体として5mg(50%)の22を得た。
【化72】
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【0233】
(化合物23.1の合成)
100mLの丸底フラスコに、D.3(5.00g、0.0163mol)および塩化オキサリル(1.52mL、0.0180mol)を、アセトニトリル(50.0mL)に溶解した。得られた溶液を、5分間ガスを放出させた。5分後、N,N−ジメチルホルムアミド(0.100mL)を室温で多量のガスの放出させながら滴下した。反応物を室温で3時間攪拌した。メタノール(50.0mL)を1度に加え、さらに2時間攪拌した。次いで、溶媒を真空中で取り除いた。次いで、得られた残渣を250mLのEtOAcで希釈し、2×200mLの飽和NaHCO
3、1×100mLのブラインで洗浄した。次いで、EtOAc層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で取り除いた。5.00gの23.1を得て、これを、さらに精製せずに用いた。LCMS m/z321[M+1]
+.
【0234】
(化合物23.2の合成)
50mLの丸底フラスコにおいて、23.1(5.00g、0.0156mol)をHBr/AcOH(4.0M、10mL)中に取った。得られた茶色の反応混合物を室温で18時間攪拌した。18時間後、HBr/AcOHを真空中で取り除き、茶色の固体を得た。次いで、茶色の固体(HBr塩)をCH
2Cl
2で粉砕して、その茶色の大部分を取り除いて、灰色がかった固体を得た。次いで、得られた固体を300mLのEtOAc中に取り、75mLの飽和NaHCO
3(2×)および75mLのブラインで洗浄した。次いで、EtOAcをNa
2SO
4で乾燥させた。EtOAcを真空中で取り除き、1.70g(0.0156mol、59%)の所望の23.2を得て、これを、さらに精製せずに用いた。LCMS m/z187[M+1]
+.
【0235】
(化合物23.3の合成)
100mLの丸底フラスコにおいて、23.2(1.21g、0.00697mol)、2−(1−アミノエチル)チアゾール−5−カルボン酸メチル(1.30g、0.00697mol)およびTBTU(2.69g、0.00837mol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(25.0mL、0.323mol)に溶解し、これにN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.64mL、0.0209mol)を加えた。得られた黄褐色の溶液を室温で3時間攪拌した。反応混合物を250mLのEtOAcで希釈し、75mLの飽和NaHCO
3(2×)、75mLの水、および50mLのブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、茶色の油状物まで濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(50%のEtOAc/ヘキサン勾配〜100%のEtOAc)により精製し、1.12g(0.0070 47%)の所望の生成物23.3を得た。LCMS m/z342[M+1]
+.
【0236】
(化合物23.4の合成)
50mLの丸底フラスコにおいて、23.3(1.12g、0.00328mol)をTHF(20mL、0.2mol)中に取り、これにLiOH(0.08633g、0.003605mol)の水溶液(4mL、0.2mol)を加えた。次いで、得られた反応混合物を室温で6時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、得られた残渣を200mLのCH
2Cl
2中に取り、次いで、50mLの飽和NH
4Cl(2×)およびブラインで洗浄し、0.653g(0.0038mol、60%)の23.4を得た。LCMS m/z327[M+1]
+.
【0237】
(化合物23.5の合成)
25mLの丸底フラスコにおいて、23.4(0.382g、0.00116mol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.157g、0.00116mol)および2−アミノ−1−フェニルエタノン(0.200g、0.00116mol)を、DMF(5mL、0.06mol)中に取り、これにN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.268g、0.00140mol)を加え、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.203mL、0.00116mol)を加えた。得られた濁った溶液を室温で3時間攪拌した。反応混合物を100mLのEtOAcで希釈し、50mLの飽和NaHCO
3(2×)およびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をCH
2Cl
2に溶解し、90〜100%のEtOAc/ヘキサンを用いてシリカゲルカラムにより溶出し、270mgの23.5を得た。LCMS m/z446[M+1]
+.
【0238】
(化合物23の合成)
5mLのマイクロ波反応バイアルにおいて、23.5(0.100g、0.000225mole)および酢酸アンモニウム(0.173g、0.00225mole)を、酢酸(4.0mL、0.070mole)中に取った。バイアルを密閉し、室温で5分間攪拌した。マイクロ波放射下で、反応物を175℃で15分間加熱した。酢酸を真空中で取り除き、わずかに黄色の油状物を得た。この油状物を100mLのCH
2Cl
2に取り、50mLの飽和NaHCO
3で洗浄した。次いで、有機層を50mLのNaHCO
3、50mLのH
2Oおよび35mLのブラインで洗浄した。次いで、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、溶媒を真空中で取り除いた。得られたわずかに黄色の油状物をDMSO中に取り、分取HPLC(10%〜90%のCH
3CN/水 0.1%のTFA酸性方法)により精製し、TFA塩として42mg(0.00022mol、35%)の23を得た。LCMS m/z427[M+1]
+。
【化73】
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【0239】
(化合物24aおよび24bの合成)
14aD(200mg、0.0004mol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(10mg、0.00002mol)のメタノール溶液(30mL)を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(75.90のμL、0.0004358mol)で処理した。次いで、混合物をparr加圧滅菌器に入れ、COでフラッシュした。次いで、加圧滅菌器を10バールまでCOで満たし、16時間、100℃まで加熱した。室温まで冷やした後、混合物を濾過してあらゆる固体を取り除き、得られた赤褐色の溶液を茶色の固体まで濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、24a(22mg、11%)および24b(2.8mg、1%)を得た。24a:m/z530[M+1].24b:m/z554[M+1]
+.
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0240】
(化合物25aDaの合成)
0℃で、DMF(50mL)中の25.1(600mg,3.569mmol)の攪拌溶液に、HOBT(361mg,2.676mmol),EDCI(855mg,4.46mmol)およびNMM(288mg,2.854mmol)を加えた。30分、攪拌した後、Da(626mg,1.784mmol)を加え、その反応物を、10〜15℃にて4時間攪拌した。完了後、この反応混合物を、水(50mL)で希釈し、DCM(2×50mL)で2回、抽出した。合わせた有機層を、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣を水に溶解し、6NのHClで酸性(pH=2〜3)にした。得られた固体を濾過し、水、EtOAc(5mL)、およびヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させた。得られた白い固体をCCl
4とともに2回共蒸留し、25aDa(710mg,79.41%)を得た。
1H NMR(DMSO−d6,500MHz)δ:14.0−14.4(s,1H,D
2O交換可能),11.7(s,1H,D
2O交換可能),9.95(d,1H,D
2O交換可能),9.5(s,1H),8.8(2s,2H),8.5(s,1H),8.4(s,1H),5.5(m,1H),1.7(d,3H);m/z501[M+1]
+.
【0241】
(化合物25bDaの合成)
DMF(4.0mL)中の化合物25aDa(100.0mg,0.1997mmol)の溶液に、HOBT(200mg,0.15mmol)、EDCI(47.8mg,0.250mmol)、および4−メチルモルホリン(60μL,0.6mmol)を加えた。得られた茶色の溶液を、次いで、塩化アンモニウム(21mg,0.40mmol)で処理した。4時間攪拌した後、この混合物を、分取GilsonHPLC(10分間、流速20、10%のB(0.1%のギ酸を含むMeCN)から95%のB)により精製し、25bDaを白色の固体(19mg,19%)として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ=11.72(br.s.,1H),9.93(d,J=8.6Hz,1H),9.50(s,1H),8.77(s,1H),8.75(s,1H),8.55(s,1H),8.47(s,1H),8.46−8.41(m,1H),8.10(s,1H),5.54−5.45(m,1H),1.70(d,J=7.1Hz,3H);m/z500[M+1]
+.
【0242】
(化合物25aD〜25lD)
異なるアミンおよび化合物Dを用いて、以下の化合物を、スキーム25において例示されるように合成した。
【化75】
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【0243】
(化合物25cDa、25iDa、25kDa、25lDa、25mDa、および25nDa)
異なるアミンおよび化合物Daを用いて、以下の化合物を、スキーム25に例示されるように合成した。
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【化77】
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【0244】
(化合物26aD〜26eDの合成)
化合物26aD〜26eDを、標準的な酸カップリング状況下で、対応するカルボン酸または酸塩化物とアミン19llDとのカップリングによって調製した。
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0245】
(化合物27aD〜26hDの合成)
化合物27aD〜27hDを、標準的なアルキン水素化状況下で、対応するアルキンの水素化によって調製した。
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
(化合物28a〜28mの合成)
化合物28a〜28mを、スキーム28において例示されるように、異なるアミンおよび化合物28.2の還元的アミノ化によって調製した。
【化82】
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【化83】
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【0247】
(化合物29aの合成)
THF(5.00mL)中の10D(30.0mg,0.059mmol)の溶液に、THF(0.071mL,0.07mmol)中の1Mのカリウムtert−ブトキシド、4−メチルモルホリン(0.020mL,0.178mmol)およびヨード酢酸(12.1mg,0.065mmol)を加えた。18時間、25℃で攪拌した後、粗混合物を、分取逆相HPLCにより精製し、29aを白色の固体(20mg,60%)として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ=11.77(s,1H),9.58(d,J=7.8Hz,1H),8.78(s,1H),8.76(s,1H),8.58(s,1H),8.47(s,1H),8.06(t,J=6.0Hz,1H),5.40−5.31(m,1H),4.07(d,J=6.1Hz,2H),1.59(d,J=7.1Hz,3H);m/z564[M+1]
+.
【0248】
(化合物29bの合成)
化合物29bを、ヨード酢酸を2−ブロモ酢酸エチルと置換するスキーム29に例示されるように合成した。
【化84】
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【化85】
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【0249】
(化合物30.1の合成)
DMF(10ml)中のtert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(1g,0.0049mol)、10(868mg,0.0049mol)、EDCI(2.3g,0.0124mol)およびHOBT(269mg,0.0019mol)の溶液を、16時間、室温で攪拌した。反応混合物を、水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層を、水(3×30ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた混合物を、カラムクロマトグラフィーにより精製し、30.1(1.7mg,58%)を得た。
1H−NMR(CDCl
3500MHz):δ8.41(s,1H),7.89(bs,1H),5.65(bs,2N−H),4.15(m,4H),2.93(m,2H),1.94(m,2H),1.42(s,9H);m/z356[M+1]
+.
【0250】
(化合物30.2の合成)
DCM中(4ml)の30.2(600mg,0.0016mol)の攪拌溶液を、0℃まで冷却し、次いで、これにTFA(4ml)を加えた。この反応混合物を、2時間、室温で攪拌し、次いで、揮発物を減圧下で取り除いた。残渣を、トルエン(2×10ml)とともに共蒸留して、30.2を淡黄色の固体(400mg,93%)として得た。
1H−NMR(CD
3OD,500MHz)δ8.28(s,1H),4.18(t,1H),3.70(dd,2H),3.21(m,2H),2.25(d,2H),1.85(m,2H);m/z255.9[M+1]
+.
【0251】
(化合物30aの合成)
DMF(3ml)中に、30.2(100mg,0.00039mol)、30.3(86mg,0.00039mol)、EDCI(188mg,0.00098mol)、HOBT(23mg,0.00017mol)およびDIPEA(152mg,0.0011)の溶液を、16時間、室温で攪拌した。この反応混合物を、水(20ml)で希釈し、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を、(2×10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた混合物を、カラムクロマトグラフィーによって精製し、30a(60mg,33%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,500MHz):δ8.62(d,J=7.5Hz,1H),8.32(s,1H),7.35(dd,J=8,1H),6.95(d,J=25Hz,2H),6.82(d,J=7.5Hz,1H);6.18(d,1H),4.25(d,1H),4.0−.8(br,4H),3.15(t,1H),2.93(t,1H),1.92(br,2H),1.6−1.49(br,2H);m/z456.8[M+1]
+.
【0252】
(化合物30b−30cの合成)
化合物30bを、tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを利用するスキーム30に例示されるように調製した。化合物30を、tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを利用するスキーム31に例示されるように調製した。
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
(化合物31.1の合成)
DMF(5ml)中のtert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(500mg,0.0024mol)、10(434mg,0.0024mol)、EDCI(1.2g,0.0062mol)およびHOBT(136mg,0.0009mol)の溶液を、16時間、室温で攪拌した。反応混合物を、水(25ml)で希釈し、酢酸エチル(3×25ml)で抽出した。合わせた有機層を、水(3×15ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた混合物を、カラムクロマトグラフィーによって精製し、31.1(560mg,63%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,500MHz):δ8.45(s,1H),8.25(s,1H),7.90−7.20(bs,2N−H),3.89−3.65(m,3H),2.95−2.78(m,2H),1.94−1.82(m,2H),1.75−1.68(m,2H),1.42(s,9H);m/z355.9[M+1]
+.
【0254】
(化合物31.2の合成)
0℃で、DCM(4ml)中の31.1(560mg,0.0015mol)の攪拌した溶液に、TFA(3ml)を加えた。この反応混合物を、室温で2時間攪拌し、DCMを、減圧下で取り除き、得られた粗物質を、トルエン(2×10ml)とともに共蒸留して、31.2(360mg,58%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,500MHz):δ8.45(s,1H),8.25(s,1H),7.9−7.2(bs,2N−H),3.89−3.65(m,3H),2.95−2.78(m,2H),1.94−1.82(m,1H),1.75−1.68(m,1H);m/z:255.9[M+1]
+.
【0255】
(化合物31.3の合成)
アセトニトリル(5ml)中の31.2(100mg,0.0039mol)の溶液に、DIPEA(151mg,0.0011mol)を加え、その後、ブロモ酢酸tert−ブチル(0.7ml,0.00047mol)を加え、6時間、室温で攪拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、得られた粗物質を、カラムクロマトグラフィーによって精製し、31.3(100mg,69%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,500MHz):δ8.41(d,J=8.0Hz,1H),8.28(s,1H),7.60−7.50(bs,2N−H),5.74(s,1H),3.12(s,2H),2.81(d,J=8.5Hz,2H),2.62−2.61(m,2H),2.21−2.19(m,2H),1.68−1.59(m,2H),1.42(s,9H);m/z:370[M+1]
+.
【0256】
(化合物31.4の合成)
0℃で、DCM(2ml)中の31.3(100mg,0.00022mol)の攪拌溶液に、TFA(2ml)を加えた。この反応混合物を、2時間、室温で攪拌し、DCMを減圧下で取り除いた。得られた粗物質を、トルエン(2×10ml)とともに共蒸留して、31.4(粗生成物70mg)を得た。
1H−NMR(CD
3OD,500MHz):δ8.50(s,1H),4.38−4.20(m,1H),4.18(s,2H),3.64−3.61(m,2H),3.21−3.01(m,2H),2.19−2.01(m,2H),1.20−1.16(m,2H);m/z:314[M+1]
+.
【0257】
(化合物31aの合成)
DMF(2ml)中の31.4(100mg,0.00031mol)、3−(トリフルオロメチル)アニリン(51mg,0.00031mol)、EDCI(152mg,0.00079mol)、HOBT(17mg,0.00012mol)およびDIPEA(50mg,0.00031mol)の溶液を、16時間、室温で攪拌した。この反応混合物を、水(20ml)で希釈し、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を、水(2×10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた混合物を、カラムクロマトグラフィーによって精製し、31a(29mg,25%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,500MHz):δ9.99(s,1H),8.57(d,J=8.0Hz,1H),8.28(s,1H),8.10(s,1H),7.82(d,J=7.5Hz,1H),7.54−7.51(m,1H),7.39(d,J=7.5Hz,1H),4.03−3.98(m,1H),3.20−3.06(m,2H),2.69(d,J=9.5Hz,1H),2.49−2.30(m,2H),1.68−1.59(m,3H),1.42−1.34(m,1H);m/z:456.9[M+1]
+.
【0258】
(化合物31bの合成)
化合物31bを、tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを利用するスキーム31において例示されるように調製した。化合物31cを、tert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを利用するスキーム31において例示されるように調製した。
【化88】
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【化89】
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【0259】
(化合物32.2の合成)
DMF(5ml)中の31.4(100mg,0.00032mol)、2−tert−ブチルピリミジン−4,5−ジアミン32.1(63mg,0.00032mol)、EDCI(152g,0.00079mol)、HOBT(16mg,0.00011mol)およびDIPEA(124mg,0.00095mol)の溶液を、室温で、16時間攪拌した。この反応混合物を、水(20ml)で希釈し、酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を、水(3×20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた混合物を、カラムクロマトグラフィーによって精製し、32.2(100mg,68%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,500MHz):δ9.08(s,1NH),8.56(bs,1N−H),8.25(s,1H),8.00(s,1H),6.46−6.38(bs,2H),4.62−4.55(bs,2H),4.02−3.99(m,1H),3.18−3.09(m,2H),2.39−2.36(m,2H),2.22−2.15(m,2H),2.02−1.98(m,2H),1.69−1.58(m,2H),1.22(s,9H);m/z461.8[M+1]
+.
【0260】
(化合物32aの合成)
酢酸(5ml)中の32.2(100mg,0.0002mol)の攪拌溶液を、24時間、130℃で攪拌した。この出発物質の完了後、酢酸を、減圧下で完全に取り除いた。得られた反応混合物を、トルエン(2×10ml)とともに共蒸留し、得られた粗生成物を分取逆相HPCLによって精製し、32(22mg,23%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,500MHz):δ9.08(s,1N−H),8.56(bs,1N−H),8.25(s,1H),8.00(s,1H),4.62−4.55(bs,2H),4.02−3.99(m,1H),3.18−3.09(m,2H),2.39−2.36(m,2H),2.22−2.15(m,2H),2.02−1.98(m,2H),1.69−1.58(m,2H),1.22(s,9H);m/z443.9[M+1]
+.
【0261】
(化合物32bの合成)
化合物32bを、2−トリフルオロメチルピリミジン−4,5−ジアミンを利用するスキーム32に記載されるように合成した。
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0262】
(化合物33.2の合成)
化合物33.1(30g,178.5mmol)を、0℃で、水酸化アンモニウム溶液(300mL)で処理した。この反応混合物を、室温まで加温し、10時間、攪拌した。この出発物質の完了(TLCによる)後、沈殿した固体を濾過し、真空下で乾燥させた。この粗物質を、トルエンとともに共蒸留し、茶色の固体として33.2(15g,60.43%)を得た。
1H NMR(200MHz,DMSO−d6)δ11.6−11.0(brs,1H,D
2O交換可能),8.25(s,1H),8.0−7.9(brs,1H,D
2O交換可能),7.9−7.8(brs,1H,D
2O交換可能),6.8(s,1H);m/z140.0[M+1]
+.
【0263】
(化合物33.3の合成)
POCl
3(105mL,7容量)中の33.2(15g,107.9mmol)の混合物を、16時間、還流で加熱した。この出発物質の完了(TLCによる)後、この反応混合物を室温まで冷却し、氷冷水に注ぎ、水酸化アンモニウム水溶液で中和した。水層を、酢酸エチル(3×200mL)で抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させ、粗化合物を得た。この粗化合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、10%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出させ、33.3(9.8g,65.33%)を淡黄色のシロップ状物として得た。
1H NMR(1H,200MHz,CDCl3):δ9.15(s,1H),7.75(s,1H).
【0264】
(化合物33.4の合成)
無水エタノール(40mL)中の33.3(4g,28.77mmol)の攪拌溶液に、新たに調製したNaOEt(5.86g,86.33mmol)を、室温で加え、3時間攪拌した。この出発物質の完全な消費(TLCによる)後、この反応混合物を、無水エタノール(40mL)で希釈し、室温で、NH
4OAc(8.87g,115.08mmol)で処理し、一晩、室温で攪拌を続けた。この反応混合物を濾過し、この濾液を、減圧下で蒸発させ、その残渣を、無水エタノール(120mL)に溶解した。これにクロロ−アセトン(6.93mL,86.33mmol)を、室温で加え、この反応混合物を、還流温度で、16時間、加熱した。この出発物質の完了(TLCによる)後、揮発物を、減圧下で蒸発させた。得られた残渣を、水に溶解し、飽和NaHCO
3溶液で中和した。水層を、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。その粗物質を、カラムクロマトグラフィーによって精製し、40%のEtOAc/ヘキサンで溶出させ、茶色の固体として33.4(300mg,6.97%)を得た。
1H NMR(200MHz,CDCl3)δ10.3−10.0(brs,1H,D
2O交換可能),8.65(s,1H),7.41(2s,1H),6.95(2s,1H),4.6−4.4(q,2H),2.4(d,3H),1.41(t,3H);m/z205.0[M+1]
+.
【0265】
(化合物33.5の合成)
HBr−酢酸(10mL)中の33.4(300mg,1.47mmol)の混合物を、不活性雰囲気下で、還流温度で、4時間攪拌した。この出発物質の完了(TLCによる)後、溶媒を、減圧下で蒸発させ、粗化合物を得た。この粗化合物を水に溶解し、水層を、酢酸エチル(30mL)で洗浄した。水層を減圧下で蒸発させ、この粗化合物を、トルエン(共蒸留した)で乾燥させ、茶色の固体として33.5(200mg,77.51%)を得た。
1H NMR(1H,200MHz,DMSO−d6):δ8.15(s,1H),6.80(s,1H),6.50(s,1H),2.18(s,3H);m/z177.0[M+1]
+.
【0266】
(化合物33.6の合成)
POCl
3(10mL)中の33.5(0.2g,1.13mmol)の混合物を、不活性雰囲気下で、還流温度で、4時間加熱した。この出発前駆物質の完了(TLCによる)後、反応混合物を、氷水に注ぎ、NaHCO
3を用いて、pH約7に中性にした。水層を、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させ、茶色の固体として33.6(0.15g,68%)を得た。
1H NMR(200MHz,DMSO−d6)δ9.18(s,1H),8.60(s,1H),7.41(s,1H),2.31(s,3H);m/z194.9[M+1]
+.
【0267】
(化合物33.7の合成)
スチールボンベにおいて、アセトニトリル(9.0mL)およびn−BuOH(9.0mL)中の33.6(0.3g,1.54mmol)の攪拌溶液に、dppf−PdCl
2(0.15g)を加え、その後、室温で、不活性雰囲気下で、N−エチルジイソプロピルアミン(0.4mL,2.3mmol)を加えた。スチールボンベを、一酸化炭素(120psi)で満たし、16時間、65℃で加熱した。この出発物質の完了(TLCによる)後、反応混合物を、セライトのパッドにより濾過した。この濾液を、減圧下で蒸発させ、粗物質を得て、これを、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、30%のEtOAc/ヘキサンで溶出させ、淡茶色の固体として、33.7(2つの異性体の混合物)(0.2g,49%)を得た。
1H NMR(200MHz,CDCl
3)δ10.4−10.2(brs,1H),9.12(2s,1H),8.62(2s,1H),7.01(d,1H),4.42(t,2H),2.38(d,3H),1.81−1.72(m,2H),1.61−1.40(m,2H),1.02(t,3H);m/z260.9[M+1]
+.
【0268】
(化合物33aの合成)
THF(1.5mL)中の33.7(0.2g,0.76mmol)の攪拌溶液に、室温で、不活性雰囲気下で、LiOH溶液(H
2O中に1M)(0.769mL,0.76mmol)を加え、得られた混合物を、室温で、2時間、攪拌した。この出発前駆物質の完全な消費(TLCによる)後、揮発物を、真空下で蒸発させ、粗物質を水(10mL)に溶解した。水層を、EtOAc(10mL)で洗浄し、0℃で、2NのHClで酸性にした。沈殿した固体を濾過し、ヘキサン(10mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、黄色の固体として、33.7(0.15g,96%)を得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ14.20−13.91(brs,1H,D
2Oexchangeable),9.38(s,1H),8.45(s,1H),7.22(s,1H),2.21(s,3H);m/z205.0[M+1]
+.
【0269】
(化合物33a〜33b)
4−クロロ−6−(5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピリミジンを用いて(国際公開第WO2007076473およびWO2007076474を参照)、化合物33bを、スキーム33に例示されるように合成した。
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
(化合物34.1の合成)
DMF(10mL)中の4−メチル−3−ニトロ安息香酸(500mg,2.76mmol)の攪拌溶液に、HOBT(560mg,4.14mmol)、EDCI(794mg,4.14mmol)および4−クロロ−3−トリフルオロメチル−アニリン(540mg,2.76mmol)を0℃で加え、その反応混合物を、室温で6時間攪拌した。その反応混合物を、水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,100%のヘキサン、次いで、12%のEtOAC/ヘキサンまでの勾配)によって精製し、淡黄色の固体として化合物34.2(700mg,70.7%)を得た。
1H NMR(DMSO−D6,200MHz)δ10.8(s,1H,D
2Oexchangeable),8.6(s,1H),8.5(s,1H),8.2−8.3(d,1H),8.1−8.2(d,1H),7.6−7.8(m,2H),2.6(s,3H);LCMSm/z358.9[M+1]
+.
【0271】
(化合物34.2の合成)
室温で、エタノール(50mL)中の34.1(550mg,1.553mmol)の攪拌溶液に、塩化スズ(II)(1.38g,6.133mmol)を加え、その反応混合物を2時間、還流した。その溶媒を真空下で濃縮した。その残渣を、EtOAcに溶解し、2NのNaOHおよびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、黄色の固体として34.2(400mg,79.36%)を得た。
1H NMR(DMSO−D6,200MHz)δ10.2(s,1H,D
2O交換可能),8.4(s,1H),8.05−8.15(d,1H),7.6−7.65(d,1H),7.2(s,1H),7.1(s,1H),5.05(s,2H,D
2O交換可能),2.1(s,3H);LCMSm/z328.9[M
+1]
+.
【0272】
(化合物34aの合成)
DMF(10mL)中の34.2(250mg,0.76mmol)の攪拌溶液に、HOBT(154mg,1.14mmol)、EDCI(218mg,1.14mmol)および化合物10(132mg,0.76mmol)を、0℃で加え、室温で、8時間、攪拌した。完了後、その反応混合物を、水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を、水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。得られた粗化合物を、カラムクロマトグラフィー(SiO
2,100%のDCM、次いで2%のMeOH/DCMまでの勾配)により精製し、灰色がかった固体として34a(300mg,81.52%)を得た。
1H NMR(DMSO−D6,500MHz)δ10.6(s,1H,D
2O交換可能),10.3(s,1H,D2O交換可能),8.4(2s,2H),8.15(m,2H),7.8(m,1H),7.75(m,1H),7.5(m,1H),2.3(s,3H);LCMSm/z484.26[M+1]
+.
【0273】
(化合物34a〜34h)
異なるアミンを用いて、以下の化合物を、スキーム34に例示されるように合成できる。
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
(化合物34i)
4−メチル−3−ニトロ−アニリンおよび4−クロロ−3−トリフルオロメチル−安息香酸を用いて、以下の化合物を、スキーム34に例示されるように合成できる。
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
(化合物34j〜34k)
化合物O.7またはN.6を用いて、以下の化合物を、スキーム34、ならびにスキームOおよびNにおいて例示されるように合成できる。
【化96】
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【0276】
特定の実施形態において、本発明の化合物を調製するのに使用するための式
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、以下の表1に記載される化合物から選択する。
【0277】
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
【表1-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
【表1-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
【表1-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
(−L
1−Cy
1−L
2−Cy
2部分の合成)
(1)チアゾール濃縮
【化98】
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【0287】
(化合物A.1の合成)
水/ジオキサン(1200mL,1:1)中の2−アミノ−アセトアミド(100g,0.90mol)の氷冷溶液に、CbzCl(130mL,0.90mol)をゆっくりと加えた。この反応物を室温にし、12時間、室温で攪拌した。ジオキサンを減圧下で取り除き、その反応混合物を濾過し、空気乾燥させ、化合物A.1を白い固体(167.0g,88%)として得た。
1H NMR:(CDCl
3−DMSO−d
6,200MHz)δ:7.4(s,5H),6.8(1H,D
2O交換可能),6.2(1H,D
2O交換可能),6.1(1H,D
2O交換可能),5.1(s,2H),3.8(d,2H,J=5Hz);MS:m/z209.3[M+1]
+.
【0288】
(化合物A.2の合成)
ジオキサン(7mL)中の化合物A.1(0.5g,0.0024mol)の溶液にローソン試薬(0.5g,0.0013mol)を加えた。この反応物を30分から45分間、60℃で加熱した。その反応物を室温にし、さらに4時間攪拌した。ジオキサンを減圧下で取り除いた。その反応混合物をEtOAc(3mL)で希釈し、有機層を飽和NaHCO
3(2mL)で洗浄した。水層を再びEtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を再び、飽和NaHCO
3(3×5mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮し、化合物A.2を淡黄色の固体(0.42g,79%)として得た。
1H NMR:(CDCl
3−DMSO−d
6,200MHz)δ:7.4(s,5H),6.4(1H,D
2O交換可能),5.2(s,2H),4.2(d,2H,J=5Hz);MS:m/z224.9[M+1]
+.
【0289】
(化合物A.3の合成)
クロロ酢酸エチル(50g,0.409mol)およびギ酸エチル(30.3g,0.409mol)を無水トルエン(500mL)中に取り、0℃まえ冷却した。NaOEt(33g,0.485mol)を一部ずつ加えた。この反応混合物を5時間、0℃で攪拌し、次いで、12時間、室温で攪拌した。その反応混合物を水(250mL)でクエンチし、Et
2O(2×250mL)で洗浄した。水層を0℃まで冷却し、5NのHClを用いてpH4まで酸性にした。水層をEt
2O(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮し、化合物A.3を淡茶色の油状物(54g,88%)として得た。これをさらに精製することなく用いた。
【0290】
(化合物A.4の合成)
無水DMF(42mL)中のアルデヒドA.3(54g,0.36mol)の溶液に、無水DMF(320mL)中の化合物A.2(40.3g,0.18mol)の溶液を加えた。この反応物を3日間、50℃で加熱した。その混合物を0℃まで冷却し、Et
2O(390mL)、その後に飽和NaHCO
3溶液(200mL)をゆっくりと加えた。これらの相を分離した後、水層をEt
2O(2×300mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、飽和NaHCO
3(3×500mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮し、厚い茶色の油状物として粗物質を得た。これを、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製し、化合物A.4を茶色の固体(22g,19%)として得た。
1H NMR:(CDCl
3,200MHz)δ:8.3(s,1H),7.4(s,5H),5.6(brs,1H),5.2(s,2H),4.7(d,2H,J=5Hz),4.4(m,2H),1.4(m,3H);MS:m/z320.9[M+1]
+.
【0291】
(化合物A.5の合成)
THF/H
2O(80mL,1:1)中の化合物A.4(10g,0.0311mol)の氷冷溶液にLiOH(2.6g,0.062mol)を加えた。この反応物を3時間攪拌し、ここでTHFを減圧下で取り除き、水層をEt
2O(2×50mL)で抽出した。水層を0℃に冷却し、固体が沈殿する間、3NのHCl(20mL)で酸性にした。この固体を濾過し、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させて、化合物A.5を白色の固体(7g,77%)として得た。
1H NMR:(CDCl
3−DMSO−d
6)δ8.2(s,1H),7.4(s,5H),(brs,1H),5.2(s,2H),4.8(d,2H,J=4Hz);
13CNMR:(DMSO−d
6,60MHz):176.33,162.04,156.39,147.62,136.78,130.25,128.3,127.7,65.9,42.71,40.34;MS:m/z292.8[M+1]
+.
(2)塩化オキサリル結合
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0292】
(化合物A.6の合成)
DMF(4mL,0.05mol)中の2−アミノ−4−トリフルオロピリジン(2.00g,0.0123mol)の溶液に、DMF(4mL)中の1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(1.4g,0.0074mol)の溶液を滴下して加えた。この反応物を2時間、室温で攪拌し、ここでこの反応混合物をエーテル(80mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。有機相を乾燥させ、濃縮し、粗生成物を得た。これを、combiflash(0〜20%EtOAc/ヘキサン)上で精製し、化合物A.6を淡黄色の油状物として得た(65%収率);
1H NMR:(DMSO−d
6)δ8.16(s,1H),6.87(s,1H),6.76(brs,1H);MS:m/z197[M+1]
+.
【0293】
(化合物A.7の合成)
20mLのバイアルに、化合物A.5(191.8mg,0.0006561mol)、塩化メチレン(3.0mL)、塩化メチレン(390μL)およびDMF(10.0μL,0.000129mol)中の2.0Mの塩化オキサリルの溶液を入れた。この反応混合物を室温で15分間攪拌し、次いで真空中で濃縮し、得られた残渣をアセトニトリル(3.0mL)中に取った。この溶液に、アセトニトリル(1.5mL)中の化合物A.6(129mg,0.000656mol)およびピリジン(0.5mL,0.006mol)の溶液を加えた。この反応混合物を一晩室温で攪拌した。この溶媒を減圧下で取り除き、その残渣をcombiflash(0〜30%EtOAc/CH
2Cl
2)によって精製し、化合物A.7を49%収率で得た。MS:m/z471[M+1]
+.
【0294】
(化合物Aの合成)
バイアルに、化合物A.7(1.0E2mg,0.00021mol)、酢酸(1.0mL,0.018mol)および臭化水素(300μL、4M/酢酸)を入れた。この反応混合物を2時間、室温で攪拌した。この反応混合物をメタノールで希釈し、減圧下で濃縮した。残渣を、NaHCO
3水溶液および酢酸エチルで希釈した。これらの相を分離した後、有機層を、NaHCO
3水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、化合物Aを淡茶色の固体(73%収率)として得た。これを、さらに精製せずに、用いた。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):d8.85(s,1H
),8.79(s,1H),8.57(s,1H),4.48(brs,2H).MS:m/z337[M+1]
+.
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
(化合物Bの合成)
化合物A.5を4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニルアミンに結合させ、化合物Aの調製に記載した手順に従って脱保護した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):d8.40(s,1H),8.21(d,J=2.6Hz,1H),7.96(
dd,J
1=8.7Hz,J
2=2.6,1H),7.60(d,J=8.7Hz,1H),4.48(brs,2H);MS:m/z336[M+1]
+.
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
(化合物Cの合成)
化合物A.5を4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニルアミンに結合させ、化合物Aの調製に記載した手順に従って、脱保護した。化合物C.1.
1H NMR:(MeOD−d
4,400MHz)δ:8.3(s,1H),7.9(s,1H),7.7(d,1H,J=8Hz),7.3−7.2(m,8H),5.0(s,2H),4.5(s,2H),2.4(s,3H);MS:m/z450.1[M+1]
+;R
f=0.2(50%EtOAc/ヘキサン).化合物C.MS:m/z316.1[M+1]
+.
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0297】
スキームDに示すように、スキームA−1およびA−2に前述したのと同様の手順の後に、出発物質としてZ−アラニン−NH
2を用い、化合物Dを合成した。
【0298】
(化合物D.1の合成)
ジオキサン(100mL)中のZ−アラニン−NH
2(5g,22.5mmol)の溶液に、ローソン試薬(5.4g,13.5mmol)を加えた。その反応物を一晩、60℃で加熱した。この溶媒を減圧下で取り除き、得られた残渣を、飽和した水溶性NaHCO
3:H
2O(100mL)の1:1の混合物で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(10〜60%EtOAc/ヘキサン)による精製で、化合物D.1(4.7g,90%)を白い固体として得た。MS:m/z:239[M+1]
+.
【0299】
(化合物D.2の合成)
前述(スキームA−1)した手順に従って、化合物D.1を化合物A.3を用いて濃縮し、化合物D.2(50%収率)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR(CDCl
3,200MHz):δ8.3(s,1H),7.3−7.5(m,5H),5.4−5.5(m,1H),5.1(m,2H),4.3−4.4(m,2H),1.6−1.7(d,2H),1.3−1.4(t,3H);MS:m/z335[M+1]
+.
【0300】
(化合物D.3の合成)
前述(スキームA−1)した手順に従って、化合物D.2を加水分解することにより、化合物D.3(83.5%収率)を白色の固体として得た。
1H NMR(CDCl
3,200MHz):δ8.2(s,1H),7.2−7.4(m,5H),5.1(m,2H),4.8−4.9(m,1H),1.3−1.5(d,2H);
13CNMR(75MHz,DMSO−d6):δ181.12,162.22,155.81,147.85,136.89,130.05,128.46,128.0,127.89,65.86,20.47;MS:m/z307[M+1]
+.
【0301】
(化合物D.4の合成)
前述(スキームA−2)した手順に従って、化合物D.3を化合物A.6に結合させ、化合物D.4(60%収率)を得た。
1H NMR(CDCl
3,200MHz):δ8.6(s,1H),8.4(s,2H,1HD
2O交換可能),8.2(s,1H),7.2(s,5H),5.4−5.5(m,1H),5.1(s,2H),5.1(s,2H),1.7(d,J=7Hz,3H);MS:m/z484.9[M+1]
+.
【0302】
(化合物Dの合成)
前述(スキームA−2)した手順に従って、化合物D.4を脱保護し、化合物D(85%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):d8.77(s,1
H),8.70(s,1H),8.59(s,1H),4.22(q,J=7.0Hz,1H),1.39(d,J=7.0Hz,2H);MS:m/z351[M+1]
+.
【0303】
(化合物Daおよび化合物Dbの合成)
移動相として、CHIRALCELOJカラムおよびヘキサン/IPA/EtOH(80:15:5)を用いて、分取キラルHPLCによって化合物Dを分離し、化合物Daおよび化合物Dbを得た。
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
あるいは、化合物Da(R)を上述の、スキームD’に示すように調製した。
【0305】
(化合物Diiiの合成)
無菌の乾燥フラスコに、窒素雰囲気下で、21.83g(127.5mmols,1.06eq)の2−アセチルチアゾール−5−カルボン酸(化合物Di)、40.5mLの1,2−ジメトキシエタン、および42.8mg(5mol%)のN,N−ジメチルホルムアミドを入れた。得られた混合物を、15.85g(123.8mmoles,1.03eq)の塩化オキサリルを30分間に亘って滴下して入れながら、20℃から30℃で攪拌させた。得られた反応溶液を、少なくとも3時間、25℃で攪拌した。別のフラスコに、28.07g(120.5mmoles,1eq)の5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン塩酸塩(化合物Dii)、87mLのアセトニトリル、および29.1mLの(360.3mmoles,2.99eq)ピリジンを、窒素雰囲気下で入れた。得られた溶液を攪拌しながら10℃まで冷却した。この冷却したDii溶液に、活性化されたDi溶液を、30分間に亘り滴下して加えた。最終的に合わせた溶液を、室温にまで加温し、さらに2時間、攪拌を続けた。この溶液を単離することなく、次の工程において用いてもよい。しかしながら、化合物Diiiは、厚いスラリーが得られるまで水を滴下して加えることによって、この時点において、その溶液から単離可能である。
【0306】
(化合物Divの合成)
前述の手順からのDiiiの溶液を、攪拌を続けながら、窒素雰囲気下で、45℃まで加熱した。この加熱した溶液に、5分間に亘り、9.30gのNH
2OHを滴下して加えた。この添加を完了した後、攪拌をさらに4時間、45℃で続けた。この反応溶液を次いで、60℃まで加熱し、215mLの水を1時間に亘って加えた。得られたスラリーを室温まで冷却して、濾過し、固体を収集した。濾過ケーキを25%v/vのアセトニトリル/水で洗浄し、次いで、水で洗浄し、室温で一定重量まで乾燥させた。全体で44.26gの化合物Divを98%収率で生成した。質量スペクトルは365.01の分子イオン[M+1]
+を示した。
【0307】
(化合物Dの合成)
無菌の乾燥フラスコに、11.5g(31.5mmoles,1eq)の化合物Div、4.6g(70.3mmoles,2.23eq)の亜鉛末、35mLの水、および57mLの1−ブタノールを、窒素雰囲気下で入れた。激しく攪拌しながら、得られた混合物を0〜5℃まで冷却した。内部反応温度を10℃未満に維持しながら、この冷却した混合物に、10.8mL(188.7mmoles,6eq)の酢酸を滴下して加えた。添加が完了すると、反応物を30℃まで加温し、さらに3〜4時間、攪拌を継続した。反応物溶液を、時間をおいた後、フラスコの内容物を約5℃まで冷却し、内部温度を10℃未満に維持しながら、56mLのNH
4OHを滴下して加えた。二相性混合物を35℃まで加温し、水相を取り除いた。有機層を、35℃で、24mLのNH
4OHおよび24mLの水の混合物を用いて、もう一回洗浄した。水相を取り除き、16mLのヘプタンをその有機層に加えた。有機溶液を、次いで、35℃で、50mLの水中の1.15gのEDTAの溶液を用いて洗浄した。水相を取り除き、35℃で、有機相を、4〜5.5ミクロンのフィルターファンネルを介して別の無菌の乾燥フラスコに濾過した。この濾過された溶液に、1時間に亘って攪拌しながら、周囲温度にて、215mLのヘプタンを加えた。そのスラリーを0〜5℃まで冷却し、さらに3時間の間攪拌し続けた。その固体を濾過して収集し、2部にわけて35mLのヘプタンで洗浄した。湿った固体を、50℃で、30時間、高真空下で乾燥させた。化合物D,8.52gを、淡いピンク色の固体(77%収率)として単離した。質量スペクトルは351.35の分子イオン[M+1]
+を示した。
【0308】
(化合物Dvの合成)
無菌の乾燥フラスコに、80g(228mmoles,1eq)の化合物D、263gの2−プロパノール、および263mLの水を、窒素雰囲気下で入れた。得られた混合物を53℃まで加熱し、全ての固体が溶解するまで攪拌した。別の無菌の乾燥したフラスコに、59.2g(153mmoles,0.67eq)のD−ジトルオイル酒石酸、481gの2−プロパノール、および206gの水を窒素雰囲気下で入れた。酒石酸溶液を、室温で全ての固体が溶解するまで攪拌し、次いで、45〜53℃で、化合物Dの内部温度を維持する程度の速度で、粗いフィルターファンネルを介して化合物Dの溶液に加えた。この粗いフィルターファンネルを、さらなる40mLの3:1の2−プロパノール:水の溶液で洗浄した。このファンネルの洗浄の直後に、合わせた溶液の攪拌を停止し、フラスコの内容物を、9時間、45℃に維持した。これを時間をおいた後、この反応混合物を20℃まで冷却し、攪拌を再び開始した。フラスコの内容物を、約12時間、攪拌しながら20℃に維持した。次いで、その固体を濾過により収集し、その湿った固体を、2部にわけて、80mLの冷2−プロパノール:水(3:1)の溶液で洗浄した。その湿った固体を、次いで、真空下で、50℃で、一定重量まで乾燥させた。全体で74.2gの化合物Dvを88%収率で得た。
【0309】
化合物Dvの立体化学的な純度をさらに以下の手順によって高めた。無菌の乾燥フラスコに、66.5g(90mmoles,1eq)の化合物Dv、335gの水、および1330gの2−プロパノールを窒素雰囲気下で入れた。攪拌しながら、フラスコの内容物を60℃まで加熱し、1時間、その温度で維持した。それを、時間をおいた後、攪拌を停止し、フラスコの内容物を4時間に亘って0℃まで冷却した。この冷却期間の間、攪拌を開始し、約20秒後に停止し、これを均一に一定の間隔にわたって5回行った。そのフラスコの内容物を、攪拌せずに、2時間、0℃に維持した。それを、時間をおいた後、その固体を濾過により収集した。湿った固体を真空下で、50℃で、一定重量まで乾燥させた。全体で53.8gの化合物Dvを81%収率で得た。質量スペクトル分析(陽イオンモード(positive mode))は351.43[M+1]
+の分子イオンを示した。
【0310】
(化合物Da(R)の合成の合成)
無菌の乾燥フラスコに、156g(217mmoles,1eq)の化合物Dv、1560mLのメチルtert−ブチルエーテル、および780mLのメタノールを窒素雰囲気下で入れた。フラスコの内容物を、次いで、室温で攪拌し、2340mLの水中の250g(1110mmoles,5.26eq)の炭酸水素ナトリウムの溶液をゆっくりと加え、30℃以下の内部温度を維持した。得られた混合物を30℃でさらに1時間攪拌した。それを、時間をおいた後、攪拌を停止し、有機層および水層を分離させた。水層を取り除き、有機層を真空下で濃縮し、厚いスラリーを得た。このスラリーに、1000mLのヘプタンを加え、得られた混合物を0〜5℃まで冷却した。固体をその冷溶液から濾過により収集した。その湿った固体を、次いで、真空下で50℃で、一定重量まで乾燥させた。全体で68.7gの化合物Daを92%収率で得た。質量スペクトル分析は[M+1]
+の351.35の分子イオンを示した。
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
(化合物Eの合成)
化合物D.3を4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニルアミンに結合させ、化合物Aの調製において記載した手順に従って脱保護した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ11.54(s,1H),9.06(s,1H),8.92(br.s,3H),8.30(d,J=Hz,1H),8.05(dd,J=8.8,2Hz,1H),7.86(d,J=8.8Hz,1H),4.91(quintet,J=6Hz,1H),1.65(d,J=6.8Hz,3H).MS:m/z350[M+1]
+.
【0312】
(化合物E.2の合成)
化合物E(10.3mg,0.0294mmol)を含むフラスコに、室温で、CH
2Cl
2(0.6mL)中のカルボン酸ジ−tert−ブチルエステル(17.6mg,0.0799mmol)の溶液を加えた。トリエチルアミン(8μL)を加えて、その反応物を室温で一晩攪拌した。水および酢酸エチルを、その反応混合物に加え、それらの層を分離した。水層を、酢酸エチルで一回以上抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)による精製で、化合物E.2を白い固体(8.2mg,62%)として得た。Rf=0.1(100%EtOAc);MS:m/z:450[M+1]
+.
【0313】
(化合物EaおよびEbの合成)
化合物E.2を、移動相として、CHIRALPAK ADカラムおよびヘキサン/EtOH(85:15)を用いて、分取キラルHPLCによって分離した。化合物を、室温で、ジオキサン中の4M−塩酸を用いた処理によって脱保護し、化合物Eaおよび化合物Ebを得た。MS:m/z:350[M+1]
+.
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
(化合物Fの合成)
化合物D.3を3−クロロ−4−トリフルオロメチル−フェニルアミンに結合させ、化合物Aの調製において記載した手順に従って脱保護した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ11.38(s,1H),8.96(s,1H),8.87(br.s,3H),8.42(d,J=2.4Hz,1H),8.18(dd,J=9,2.6Hz,1H),7.73(d,J=9Hz,1H),4.91(br.s,1H),1.65(d,J=6.8Hz,3H);MS:m/z350[M+1]
+.
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0315】
(化合物Gの合成)
化合物D.3を3−メチル−4−トリフルオロメチル−フェニルアミンに結合させ、化合物Aの調製において記載した手順に従って脱保護した。化合物G.1.
1H NMR:(MeOD−d
4,400MHz)δ:8.3(s,1H),7.9(s,1H),7.7(d,1H,J=8Hz),7.3−7.2(m,8H),5.0(s,2H),5.0−4.9(m,1H),2.4(s,3H),1.49(d,1H,J=4Hz);MS:m/z464.1[M+1]
+;R
f=0.5(50%EtOAc/ヘキサン)。化合物G.MS:m/z330.1[M+1]
+.
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
(化合物H.1の合成)
50mLの丸底フラスコに、ピナコロン(6.2mL,50.0mmol)およびメトキシ−ビス(ジメチルアミノ)メタン(10mL)を窒素下で、110℃で加熱した。18時間後、その溶媒を減圧下で取り除いた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc50/50〜33/66)によって精製し、化合物H.1(5.94g,77%)を、静置すると凝固する黄色い油状物として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ7.56(d,J=12.7Hz,1H),5.20(d,J=12.7Hz,1H),2.92(brs,6H),1.11(s,9H);MS:m/z156[M+1]
+.
【0317】
(化合物H.2の合成)
EtOH(21mL)中のNa(74mg,3.22mmol)の溶液に、塩酸グアニジン(308mg,3.22mmol)を加えた。得られた懸濁液を、室温で攪拌し、30分後に、EtOH(2.1mL)中の化合物H.1(500mg,3.22mmol)の溶液を加えた。この反応物を、窒素下で一晩還流した。20時間後、その溶媒を減圧下で取り除いた。この残渣にEt
2OおよびH
2Oを加えた。水層をEt
2Oで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=1:1→1:3)によって精製し、379mg(78%)の化合物H.2を得た。Rf=0.3(50%EtOAc/ヘキサン);
1H NMR(400MHz,MeOD−d
4):δ8.11(dJ=5.38Hz,1H),6.69(d,J=5.38Hz,1H),1.27(s,9H);MS:m/z152[M+1]
+.
【0318】
(化合物H.3の合成)
クロロホルム(3.4mL)中の化合物H.2(200mg,1.32mmol)およびN−クロロスクシンイミド(185mg,1.39mmol)の溶液を還流した。1.5時間後、飽和NaHCO
3水溶液およびEtOAcを加えた。水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=5:1→3:1)によって精製し、200mg(81%)の化合物H.3を白い固体として得た。
1H NMR(400MHz,MeOD−d
4):δ8.02(s,1H),1.40(s,9H);MS:m/z186[M+1]
+.
【化108】
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【0319】
(化合物Hの合成)
化合物D.3を4−tert−ブチル−5−クロロ−ピリミジン−2−イルアミンに結合させ、方法4に記載された手順に従って脱保護した。Rf=0.2(5%MeOH/EtOAc);MS:m/z340[M+1]
+.
【化109】
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【0320】
(化合物Iの合成)
化合物D.3を6−tert−ブチル−ピリミジン−4−イルアミンに結合させ、化合物Aの調製において記載した手順に従って脱保護した。Rf=0.1(5%MeOH/EtOAc);MS:m/z306[M+1]
+.
【化110】
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【0321】
(化合物J.1の合成)
フラスコに、3,6−ジクロロピリダジン(1.49g,0.01mol,1.0当量)、硝酸銀(0.17g,0.001mol,0.1当量)、水(30mL)、ピバル酸(3.57g,0.035mol,3.5当量)、および硫酸(1.6mL,0.03mol,3.0当量)を入れた。その混合物を70℃まで加熱し、過硫酸アンモニウム(2.28g,0.01mol,1.0当量)の水溶液(10mL)を10分に亘り、滴下して加えた。その反応物を、1時間、70℃で攪拌し、次いで、室温まで冷却した。その反応混合物を氷水に注ぎ、次いで、水酸化アンモニウム水溶液を用いてpH8に調整した。水溶性の混合物をCH
2Cl
2(2×250mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、綿栓により濾過し、1NのNaOH水溶液(70mL)で洗浄し、無水MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)による精製で、標題の化合物(1.32g,64%)を白色の固体として得た。
1H NMR:(CDCl
3,400MHz)δ:7.5(s,1H),1.5(s,9H);R
f=0.5(80%EtOAc/ヘキサン).
【0322】
(化合物J.2の合成)
EtOH(1mL)中の化合物J.1(1.32g,0.006mol)の溶液に50%の水酸化アンモニウム水溶液(10mL)を加えた。その反応混合物を、19時間、140℃で攪拌し、次いで、さらに、水酸化アンモニウム水溶液(10mL)を加え、その混合物を、1時間、130℃にて攪拌した。室温にまで冷却した後、その反応混合物を、減圧下で濃縮し、得られた残渣を水に懸濁した。その固体を濾過し、水およびEt
2Oで洗浄し、乾燥させ、化合物J.2を桃色の固体(0.27g,23%)として得た。
1H
NMR:(CDCl
3)δ7.01(s,1H),1.5(s,9H);MS:m/z186.1[M+1]
+.
【化111】
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【0323】
(化合物Jの合成):
化合物D.3を化合物J.2、5−tert−ブチル−6−クロロ−ピリダジン−3−イルアミンに結合させ、化合物Aの調製において記載した手順に従って脱保護した。化合物J.3.MS:m/z474.1[M+1]
+;R
f=0.4(50%EtOAc/ヘキサン).化合物J.MS:m/z340.1[M+1]
+.
【化112】
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【0324】
(化合物Kの合成):
化合物D.3を化合物K.1、4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニルアミンに結合させ、化合物Aの調製において記載した手順に従って脱保護した。化合物K.2.Rf=0.2(50%EtOAc/ヘキサン);MS:m/z468[M+1]
+.化合物K.Rf=0.1(100%EtOAc);MS:m/z334[M+1]
+.
【化113】
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【0325】
(化合物L.1の合成)
(2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.0g,6.28mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(647mg,9.31mmol)およびピリジン(5mL)を、メタノール(40mL)に溶解し、その反応物を一晩、室温で攪拌した。溶媒を、減圧下で取り除き、その反応物をクロロホルムと水の間に分配した。水層を、クロロホルム(2×)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を取り除き、粗生成物L.1を得た。これをさらに精製せずに用いた。
【0326】
(化合物L.2の合成)
DMF(35mL)中のL.1(約1.2g,約6.28mmol)の溶液に、室温で、N−クロロスクシンイミド(1.05g,7.86mmol)を加えた。その反応混合物を1時間、60℃で加熱した。その反応混合物を0℃まで冷却し、プロピン酸エチルエステル(1.8mL,17.8mmol)を加えた。DMF(8mL)中のトリエチルアミン(1.06mL,7.61mmol)を30分に亘り、滴下して加えた。その反応混合物をゆっくりと室温まで加温した。その反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。これらの層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、その後、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を取り除いた後、粗物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製し、L.2(1.68g,86%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ6.93(s,1H),5.02(br,1H),4.42(s,2H),4.41(q,2H,J=6.9Hz),1.45(s,9H),1.39(t,3H,J=6.9Hz);MS:m/z271[M+1]
+.
【0327】
(化合物L.3の合成)
化合物L.2(1.68g,6.22mmol)を0℃で、THF(20mL)に溶解した。水酸化リチウム水溶液(1M−溶液,6.5mL,6.5mmol)を加え、その反応物を1時間攪拌した。THFを減圧下で取り除き、その反応混合物をヘキサンで洗浄した。その反応混合物を3N−塩酸を用いて酸性にし、クロロホルム(3×)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を取り除いた後、粗生成物L.3を得た(743mg,49%)。これを、さらに精製せずに用いた。MS:m/z243[M+1]
+.
【化114】
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【0328】
(化合物L.4の合成)
化合物L.3(51.0mg,0.211mmol)および4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニルアミン(33μL,0.230mmol)を室温で、DMF(1mL)に溶解した。HATU(98.0mg,0.258mmol)およびトリエチルアミン(74μL,0.531mmol)を加え、その反応混合物を一晩、室温で攪拌した。酢酸エチルおよび水をその反応混合物に加え、これらの層を分離した。水層を、酢酸エチル(2×)で抽出し、合わせた層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を取り除いた後、粗生成物L.4を白色の固体として得た。これを、さらに精製せずに用いた。MS:m/z400[M+1]
+.
【0329】
(化合物Lの合成)
化合物L.4(0.211mmol未満)を、0℃にて、ジクロロメタン(1mL)中の20%TFAに溶解そた。その反応物を1時間に亘って室温まで加温した。ベンゼンを加え、その溶媒を減圧下で取り除いた。その反応混合物をジクロロメタンに溶解そ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えた。それらの相を分離した後、水層を、ジクロロメタン(2×)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。その溶媒を、減圧下で取り除き、得られた粗生成物Lを、さらに精製せずに用いた。MS:m/z300[M+1]
+.
【化115】
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【0330】
(化合物M.2および化合物M.3の合成)
スキームM−1に示すように、(1R)−(1−メチル−2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを出発物質として用い、スキームL−1およびL−2において前述したものと同じ手順の後、化合物M.2およびM.3を合成した。化合物M.2。この化合物を、化合物L.2について記載した手順を用いて調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ6.88(s,1H),4.97(br,1H),4.41(q.2H,J=7.4Hz),1.53(d,3H,J=4.9Hz),1.44(s,9H),1.39(t,3H,J=7.4Hz);MS:m/z285[M+1]
+。化合物M.3。この化合物を、スキームL−1における化合物L.3について記載した手順を用いて調製し、その生成物をさらに精製せずに用いた。MS:m/z225[M+1]
+.
【化116】
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【0331】
(化合物Maの合成)
化合物M.3を4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニルアミンに結合させ、化合物Lの合成において記載した手順に従って脱保護した。MS:m/z314[M+1]
+.
【化117】
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【0332】
(化合物M.6およびM.7の合成)
スキームM−3に示すように、(1S)−(1−メチル−2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを出発物質として用い、スキームL−1およびL−2に前述したものと同じ手順の後、化合物Mbを合成した。化合物M.6。この化合物を化合物L.2について記載した手順を用いて調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ6.88(s,1H),4.97(br,1H),4.41(q,2H,J=7.4Hz),1.53(d,3H,J=4.9Hz),1.44(s,9H),1.39(t,3H,J=7.4Hz);MS:m/z285[M+1]
+.化合物M.7。この化合物を、スキームL−1における化合物L.3について記載した手順を用いて調製し、その生成物を、さらに精製することなく用いた。MS:m/z225[M+1]
+.
【化118】
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【0333】
(化合物Mbの合成)
化合物M.7を4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニルアミンに結合させ、化合物Lの合成において記載した手順に従って脱保護した。MS:m/z314[M+1]
+.
(5)イソオキサゾール位置異性体合成
【化119】
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【0334】
(化合物N.1の合成)
CH
2Cl
2中の冷却した(−78℃)塩化オキサリル(90mL,1.03mol)の溶液に、CH
2Cl
2中のDMSO(100mL,1.41mol)の溶液を滴下して加えた。その混合物を、1時間、−78℃で攪拌し、CH
2Cl
2中の(R)−tert−ブチル1−ヒドロキシプロパン−2−イルカルバメート(90g,0.51mol)の溶液を加えた。3時間攪拌した後、500mLのトリエチルアミンを加え、その反応混合物を−78℃で、さらに3時間攪拌した。その反応物を、1%のHClでクエンチし、その反応混合物を室温まで加温した。有機層を分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出した。その有機層を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、蒸発させ、粗生成物N.1、(R)−tert−ブチル1−オキソプロパン−2−イルカルバメート(76.0g,85.4%)を得た。
1H NMR(CDCl3)δ9.56(s,1H),4.23(brs,1H),1.45(s,9H),1.32(s,3H).
【0335】
(化合物N.2の合成)
CH
2Cl
2(2L)中の亜鉛(135g,2.08mol)、PPh
3(545g,2.08mol)およびCBr
4(682g,4.08mol)の溶液を、0℃で1.5時間攪拌した。DCM中の化合物N.1(114g,0.66mol)の溶液を一度に加えて、その反応混合物を、0℃で、さらに3時間、攪拌した。その混合物をシリカゲルに迅速に通し、その溶媒を蒸発させ、粗生成物(R)−tert−ブチル4,4−ジブロモブト−3−エン−2−イルカルバメートを得た。THF(2L)中の冷却した(−78℃)粗化合物(R)−tert−ブチル4,4−ジブロモブト−3−エン−2−イルカルバメートの溶液に、窒素下で2.5MのBuLi(0.75L,1.88mol)を滴下して加えた。その反応物を、水でクエンチして有機層を分離した。この水層を酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗化合物N.2、(R)−tert−ブチルブト−3−イン−2−イルカルバメートを得た。これを、さらに精製をせずに用いた。
1H NMR(CDCl
3)δ=4.47(brs,1H),2.24(s,1H),1.49(s,9H),1.27(s,3H).
【0336】
(化合物N.4の合成)
DMF(1L)中の化合物N.2(262.5g,1.56mol)および化合物N.3(78.2g,0.52mol)の攪拌溶液に、90℃で、Et
3N(216mL,1.56mol)を滴下して加えた。その混合物を、5時間攪拌し、次いで真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチルに再溶解した。酢酸エチル溶液を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させ、粗化合物(R)−エチル5−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル)イソオキサゾール−3−カルボンキシレートを得た。THF(2L)中の(R)−エチル5−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル)イソオキサゾール−3−カルボキシレートの溶液に、室温で、2.5NのLiOH水溶液(1L)を加えた。その混合物を1時間、攪拌し、次いで、減圧下で蒸発させ、THFを取り除いた。残渣を、水(1L)と酢酸エチル(0.5L)の間に分配した。その有機層を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。水層を、10%のHClを用いて、pH2に調整し、酢酸エチル(2×1L)で抽出した。全ての有機層を合わせ、水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を真空下で乾燥させ、粗化合物N.4、(R)−5−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(55.2g,44.8%)を得た。これを、さらに精製することなく用いた。
1H NMR(CDCl
3)δ=6.57(s,1H),4.12(q,1H),1.56(d,3H),1.37(s,9H).
【化120】
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【0337】
(化合物N.5の合成)
エタノール(1500mL)中のグリシン(300g,4mol)の溶液に、−5℃で、SOCl
2を滴下して加えた。添加を完了した後、その混合物を加熱して還流し、3時間攪拌した。その反応混合物を0℃まで冷却し、メチルt−ブチルエーテル(500mL)を加えた。得られた懸濁液を濾過し、濾過ケーキをメチルt−ブチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させ、純粋な化合物N.5、エチル2−アミノアセテート(482g,86.7%)を白色の固体として得た。
1H NMR(D
2O)δ4.21(q,2H),3.84(s,2H),1.21(t,3H).
【0338】
(化合物N.3の合成)
水(50mL)および36%のHCl(36mL)中の化合物エチル2−アミノアセテート(30.0g,0.24mol)の溶液に、−5℃で、水(100mL)中のNaNO
2の溶液を滴下して加えた。この反応物を酢酸エチルで抽出した。その有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物N.3、(Z)−エチル2−クロロ−2−(ヒドロキシイミノ)アセテート(17.4g,42.1%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6)δ13.41(s,1H),4.25(q,2H),1.24(t,3H).
【化121】
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【0339】
(化合物N.6の合成)
メタノール(2400mL)中の2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェニルアミン(240g,1.16mol)およびRaney Ni(10g)の混合物を、一晩、室温で、水素下(50psi)で攪拌した。この反応混合物を濾過し、濃縮して、化合物N.6(197.7g,96.4%)を得た。
1H NMR(CDCl
3)δ6.98(d,1H),6.93(s,1H),6.71(d,2H).
【0340】
(化合物N.7の合成)
THF(2L)中の化合物N.4(55g,0.215mol)およびEt
3N(36mL,0.26mol)の溶液に、クロロギ酸イソブチル(33mL,0.26mol)を−20℃で滴下して加えた。この反応混合物を1時間攪拌し、THF中の化合物N.6(45.4g,0.26mol)の溶液を加えた。−20℃で2時間攪拌した後、その混合物を室温まで加温し、さらに2時間攪拌した。水を加えて、その反応物をクエンチし、その反応混合物を、減圧下で蒸発させ、THFを取り除いた。その水層を酢酸エチル(2×)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、酢酸(250mL)に再溶解し、90℃で2時間、攪拌した。その溶液を真空下で濃縮して、酢酸エチルと水の間に分配した。その有機層を分離し、水、Na
2CO
3溶液、およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィーによって精製し、化合物N.7、(R)−tert−ブチル1−(3−(6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)イソオキサゾール−5−イル)エチルカルバメート(75.7g,88.8%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6)δ7.8(m,4H),6.9(s,1H),4.91(m,1H),1.46(d,3H),1.39(s,9H).
【0341】
(化合物Naの合成)
TFA(300mL)中の(R)−tert−ブチル1−(3−(6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)イソオキサゾール−5−イル)エチルカルバメート(86.5g,0.22mol)の混合物を、室温で、2時間、攪拌した。その反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチルに再溶解した。その酢酸エチル溶液をK
2CO
3および水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。その粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し、化合物Na、(R)−1−(3−(6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)イソオキサゾール−5−イル)エタナミン(30.2g,46.7%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6)δ7.98(s,1H),7.78(d,1H),7.56(d,1H),6.94(s,1H),4.16(q,1H),1.36(d,3H).
【化122】
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【0342】
(化合物Nbの合成)
(1S)−(1−メチル−2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルから出発する、スキームN−1〜N−3における化合物Naについて記載したものと同じ方法において、この化合物を合成した。
1H NMR(DMSO−d
6)δ7.98(s,1H),7.78(d,1H),7.56(d,1H),6.94(s,1H),4.16(q,1H),1.36(d,3H).
【化123】
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【0343】
(化合物O.1の合成)
ピバロニトリル(13g,157mmol)を無水エタノール(50mL)に溶解し、塩−氷浴中で冷却した。HClガスを、1時間、この溶液に通して泡立て、この溶液を飽和させた。この反応物を室温まで加温した。3時間後、この溶媒を真空中で取り除き、エチルピバリミデート(ethyl pivalimidate)(16g,62%)を白色の固体として得た。この粗エチルピバリミデート(16g,97mmol)を無水エタノール(20mL)に取り、アンモニア(30mL)で飽和した無水エタノールを加えた。その反応混合物を室温で3時間攪拌し、その後、塩化アンモニウムを濾過し、その塩をエタノールで洗浄した。その濾液を真空中で濃縮し、得られた固体を真空下で乾燥させ、化合物O.1、ピバリミダミド(pivalimidamide)(10g,76%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,200MHz):δ8.6(brs,1H),1.2(s,9H);MSm/z101[M+1]
+.
【0344】
(化合物O.2の合成)
ナトリウム金属(15g,0.65moles)を加えて、トルエンを乾燥させ、その混合物を120℃まで加熱した。エタノール(38mL,0.847g)を、添加漏斗により滴下して加え、その混合物を、その添加の後で、3時間、還流した。その反応物を室温まで冷やし、乾燥エーテル(400mL)を加えた。得られた懸濁液に、ギ酸エチル(45mL,75mmol)および酢酸エチル(54.7mL,88mmol)の混合物を滴下して加えた。その反応物を、室温で、3日間、攪拌した。溶媒を蒸発させ、得られた固体O.2、ナトリウム(E)−3−エトキシ−3−オキソプロプ−1−エン−1−オレート(60g,67%)をさらに精製せずに用いた。
【0345】
(化合物O.3の合成)
O.1(25g,182mmol)、O.2(50g,363mmol)および5%の水酸化ナトリウム水溶液(320mL)の混合物を、室温で、一晩攪拌した。その反応混合物を濃塩酸でpH約5.0にし、その生成物をDCM(3×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮した。得られた粗残渣を、カラムクロマトグラフィーによって精製し、化合物O.3、2−tert−ブチルピリミジン−4(3H)−オンを黄色の固体(15g,54%)として得た。
1H NMR(CDCl
3,200MHz)δ:12.2(brs,D
2O交換可能,1H),8.0(d,J=6.9Hz,1H),6.3(d,J=6.9Hz,1H),1.4(s,9H);MS:m/z153[M+1]
+.
【0346】
(化合物O.4の合成)
化合物O.3(10g,66mmol)を、濃硫酸(64mL)に取り、110℃まで加熱した。110℃で、この反応混合物に、4等分で濃硝酸(64mL)を滴下して加えた。70%の変換の後、この反応混合物を氷水に注ぎ、抽出した(DCM)。その有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮し、化合物O.4、2−tert−ブチル−5−ニトロピリミジン−4(3H)−オンを、白色の固体(5.0g,39%)として得た。
1H NMR(CDCl
3,200MHz)δ:12.0(brs,1H),9.0(s,1H),1.4(s,9H);MSm/z198[M+1]
+.
【0347】
(化合物O.5の合成)
オキシ塩化リン(96mL)中の化合物O.4(12g,60.9mmol)の溶液を5時間、還流で攪拌した。その反応混合物を室温まで冷却し、その過剰のオキシ塩化リンを真空中で濃縮した。残渣を氷水に加え、DCMに抽出した。その有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で取り除き、化合物O.5、2−tert−ブチル−4−クロロ−5−ニトロピリミジンを、茶色の固体(12g,92%)として得た。これを、さらに精製することなく用いた。
【0348】
(化合物O.6の合成)
メタノール(96mL)中の化合物O.5(12g,55.7mmol)の攪拌溶液に、0〜5℃で、水酸化アンモニア溶液(156mL)を加えた。その反応物を、室温で一晩攪拌した。その混合物を真空中で濃縮し、その残渣を水に溶解し、DCMで抽出した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮して、化合物O.6、2−tert−ブチル−5−ニトロピリミジン−4−アミンを薄緑色の固体として得た(8.4g,77%)。
1H NMR(CDCl
3,200MHz)δ9.2(s,1H),7.8(br.s,1H),6.0(br.s,1H),1.38(s,9H);MS:m/z197.0[M+1]
+.
【0349】
(化合物O.7の合成)
メタノール(200mL)中の化合物O.6(8.0g,40mmol)の攪拌溶液に、10%のパラジウム炭素(1.0g)を加えた。その反応物を、6時間、室温で、水素の大気圧化で攪拌した。その混合物をセライトにより濾過し、その溶液を真空中で濃縮し、化合物O.7、2−tert−ブチルピリミジン−4,5−ジアミンを、灰色がかった固体(6.7g,98.96%)として得た。
1H NMR:(CDCl
3,200MHz)δ7.8(s,1H),4.7(br.s,2H),3.0(br.s,2H),1.35(s,9H);
13CNMR:(CDCl
3,60MHz)δ167.9,155.9,138.4,125.2,38.9,30.2;MS:m/z167.1[M+1]
+.
【0350】
(化合物O.8の合成)
温度計、磁気攪拌器、および窒素流入口を備えた三つ口丸底フラスコに、室温で、酢酸エチル(50.0mL)、およびCDI(9.7g,59.9mmol)を加えた。得られたスラリーに、室温で、一時間に亘り、酢酸エチル(80.0mL)中の化合物N.4、5−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−イソオキサゾール−3−カルボン酸(15.7g,60mmol)の溶液を加えた。無菌の溶液を、さらに10分間、40℃まで加熱した。その反応物を室温まで冷却し、それを、30分に亘り、DMF(20mL)中の化合物O.7(10.0g,59.9mmol)の溶液に加えた。その反応混合物を、さらに5時間、室温で攪拌し、その後、酢酸エチル(150mL)を加えた。その混合物を水(3×110mL)で洗浄し、その有機層を減圧下で濃縮し、化合物O.8、(R)−tert−ブチル1−(3−(4−アミノ−2−tert−ブチルピリミジン−5−イルカルバモイル)イソオキサゾール−5−イル)エチルカルバメートをガラス状の固体(25.7g,91.2%)として得た。
1H NMR(CDCl
3,200MHz)δ:8.3(s,1H),8.2(s,1H),6.65(s,1H),5.1−5.2(m,1H),1.6(d,3H),1.4(s,9H),1.3(s,9H);MS:m/z405.2[M+1]
+.
【0351】
(化合物O.9の合成)
温度計、磁気攪拌器、および窒素流入口を備えた三つ口丸底フラスコに、室温で、化合物O.8(17.6g,37.4mmol)およびメタノール(60.0mL)を加えた。次いで、得られた無菌の溶液に、40℃未満の反応温度を維持しながら、塩化アセチル(16.5mL,232mmol)を加えた。その溶液を、さらに1〜2時間、室温で攪拌し、その後、酢酸エチル(95mL)を加えた。その生成物を、その反応混合物から結晶化を開始させ、さらに、1時間に亘り、酢酸エチル(265mL)を加えた。得られたスラリーを、さらに1時間攪拌し、濾過した。湿ったケーキを酢酸エチル(3×50mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、化合物O.9(13.11g,92%)を白い固体として得た。
1H NMR(DMSO−d
6,400MHz)δ10.64(s,1H),9.19(brs,3H),8.83(s,1H),7.17(s,1H),4.83(br.s,1H),1.64(d,J=7Hz,3H),1.41(s,9H);MS:m/z305.3[M+1]
+.
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
(化合物P.1の合成)
1−(1−メチルシクロプロピル)エタノン(8g,81.5mmol)およびメトキシビス(N,N−ジメチル)メタン(14g,16.2ml,106.0mmol)を、18時間、110℃で加熱した。過剰なメトキシビス(N,N−ジメチル)メタンを真空中で濃縮することにより取り除き、化合物P.1を黄色の結晶(11.1g,88.2%)として得た。
1H NMR(CDCl
3,200MHz)δ:7.60(d,J=11.3Hz,1H),5.20(d,J=11.3Hz,1H),1.4(s,3H),1.1−1.2(m,2H),0.7−0.8(m,2H);MS:m/z154.2[M+1]
+.
【0353】
(化合物P.2の合成)
350mLの密閉したフラスコにおいて、(2−ニトロエテン−1,1−ジイル)ビス(メチルスルファン)(15g,90mmol)を、メタノール(150mL)中の7Mのアンモニアに溶解し、一晩、50℃で攪拌した。18時間後、溶媒を真空中で取り除き、得られた固体をDCMで洗浄し、P.2を、オレンジ色の固体(7.2g,76.9%)として得た。
1H NMR(DMSO−D6,200MHz)δ:6.6(s,1H).
【0354】
(化合物P.3の合成)
化合物P.1(8.0g,52.3mmol)および化合物P.2(5.38g,52.3mmol)を、AcOH:EtOH(1:4)に溶解した。その反応混合物を、16時間、100℃で加熱し、次いで、室温まで冷やし、真空中で濃縮した。得られた残渣を、1MのNaOHに溶解し、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(50〜100%DCM/ヘキサン)で精製し、化合物P.3(4.8g,47.6%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,200MHz):δ8.25(d,J=8.5Hz,1H),6.6−6.7(d,J=8.5Hz,1H),1.5(s,3H),1.2−1.3(m,1H),0.8−0.9(m,1H);MS:m/z194.1[M+1]
+.
【0355】
(化合物P.4の合成)
化合物P.3(5.0g,25.9mmol)をメタノール(200mL)に溶解し、パラジウム/C(1.0g)を加えた。その反応混合物を、4時間、水素の大気圧下で攪拌し、セライトにより濾過した。濾液を真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(2%メタノール/DCM)によって精製した残渣を得て、化合物P.4(2g,47.4%)を得た。
1H NMR:(CDCl
3,200MHz)δ6.85(d,J=8.5Hz,1H),6.7−6.8(brs,J=8.5Hz,1H),4.1−4.3(brs,2H,NH),3.1−3.3(brs,2H,NH),1.4(s,3H),1.0−1.1(m,2H),0.6−0.8(m,2H);
13CNMR(CDCl3,60MHz):δ154.03,148.50,125.75,123.08,111.17,23.24,19.65,15.80;MS:m/z164.2[M+1]
+.
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0356】
(化合物P.5の合成)
化合物N.4(1g,0.004mol)をDMF(30mL)に溶解した。化合物P.4(0.64g,0.004mol)、HATU(2.4g,0.006mol)、およびジイソプロピルエチルアミン(3.0mL,0.02mol)を加え、その反応混合物を1時間、室温で攪拌した。溶媒を真空中で取り除き、その粗反応混合物をEtOAcに溶解し、飽和NaHCO
3水溶液(3×)およびブライン(1×)で洗浄した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。その粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(0〜5%のMeOH/DCM)によって精製し、化合物P.5(1.28g,80%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6,200MHz):δ9.89(s,1H,NH),7.64(d,J=7.6Hz,1H,NH),7.39(d,J=6.6Hz,1H)6.62(s,1H),6.59(d,J=7.6Hz,1H),5.64(brs,1H),4.91−4.84(m,1H),1.44(s,3H),1.49−1.39(m,12H),1.08(dd,J=3.4Hz,J=2.6Hz,2H),0.68(dd,J=3.4Hz,J=2.6Hz,2H);MS:m/z402.5[M+1]
+.
【0357】
(化合物P.6の合成)
4NのHCl/ジオキサン(5mL)中の化合物P.5(1.0g、0.0025mol)の溶液を、3時間攪拌し、真空下で濃縮した。得られた残渣(0.65g、86%)をさらに精製せずに使用した。LCMS:m/z302.5[M+1]
+.
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
(化合物Q.1の合成)
化合物L.3(73.8mg,0.305mmol)、化合物N.6(59.5mg,0.338mmol)およびHATU(139.7mg,0.367mmol)を室温で、DMF(1.5mL)に溶解した。トリエチルアミン(106μL,0.761mmol)を加え、その反応物を一晩、室温で攪拌した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水を加えた。それらの層を分離し、その水層を酢酸エチルで2回以上抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)を用いて精製し、定量的収率で結合された生成物を得た。この化合物を酢酸(1mL)に溶解し、その反応物を1時間、80℃で攪拌した。冷却後、酢酸を真空下で取り除き、粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)を用いて精製し、化合物Q.1(85.4mg,73%)を得た。MS:m/z383[M+1]
+.
【0359】
(化合物Qの合成)
化合物Q.1(85.4mg,0.223mmol)を、0℃で、ジクロロメタン(1mL)中の20%TFAに溶解し、その反応混合物を1時間に亘り、室温まで徐々に加温した。ベンゼンを加え、その溶媒を減圧下で取り除いた。得られた残渣をジクロロメタンに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えた。それらの層を分離し、水層をジクロロメタンで2回以上抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、化合物Qを得た。これを、さらに精製せずに用いた。MS:m/z283[M+1]
+.
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0360】
(化合物Rの合成)
この化合物を、L.3の代わりに化合物M.3を用いて、スキームQ−1の後、化合物Qと同様の方法において合成した。MS:m/z297[M+1]
+.
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
(化合物Rbの合成)
この化合物を、L.3の代わりに化合物M.7を用いて、スキームQの後、化合物Qと同様の方法において合成した。MS:m/z297[M+1]
+.
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
(化合物S.2の合成)
0℃で、THF(60ml)および水(60mL)中のS.1(10g,0.0969mol)に、炭酸水素ナトリウム(16.27g,0.193mole)を加え、その後、N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(60.37g,0.242mol)を加えた。その反応混合物を、12時間、室温で攪拌した。そのTHFを真空下で取り除き、水相をエーテル(2×100mL)で洗浄した。その水相を0℃まで冷却し、5NのHCL(50mL)でpH=2まで酸性にした。その反応混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中1%のMeOH)によって精製し、S.2(16g,72%)を得た。
1H NMR(CDCl
3,200MHz)δ7.45−7.32(m,5H),5.40(bs,1H,)5.12(s,2H),1.82(s,6H);MS:m/z238[M+1]
+.
【0363】
(化合物S.3の合成)
アセトニトリル中のS.2(20g,0.0843mol)の懸濁液(400mL)に、ジ−tert−ブチル−ジカルボネート(24mL,0.107mol)、炭酸水素アンモニウム(8g,0.101mol)およびピリジン(5.2ml)を加えた。反応混合物を3時間、室温で攪拌し、次いでアセトニトリルを減圧下で取り除いた。反応混合物を水(50mL)で希釈し、得られた固体を濾過により取り除いた。固体を水で洗浄し、乾燥して、灰色がかった固体としてS.3(12g,63%)を得た。この物質をさらに精製せずに次の反応に用いた。
1HNMR(CDCl
3,200MHz)δ7.41−7.38(m,5H),6.30(bs,1H),5.40(bs,2H),5.15(s,2H),1.78(s,6H);MS:m/z236[M+1]
+.
【0364】
(化合物S.4の合成)
ローソン試薬(10.28g,0.0254mol)を、室温で、ジオキサン(58mL)中のS.3(10g,0.04237mol)の懸濁液に加えた。その反応混合物を30分間、60℃で加熱し、室温まで冷やし、さらに1.5時間、攪拌した。得られた溶液を、減圧下で濃縮し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム(50mL)で希釈した。得られた固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、灰色がかった固体S.4(8.0g,75%)を得た。これを、さらに精製せずに、次に工程に用いた。
1H NMR(CDCl
3,200MHz)δ7.90(bs,1H)7.72(bs,1H)7.41−7.7.38(m,5H),5.58(bs,1H),5.12(s,2H),1.72(s,6H).MS:m/z253[M+1]
+.
【0365】
(化合物S.5の合成)
DMF(64mL)中のA.3(9.5g,0.0635mol)の溶液を、チオアミドS.4(8g,0.031mol)に加えた。その反応混合物を、一晩、窒素雰囲気下で、50℃で攪拌した。室温まで冷却した後、エーテル(70mL)を加えた。その溶液を0℃まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム(30mL)をゆっくりと加えた。その反応混合物をエーテル(2×50mL)で抽出し;合わせた有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム(1×50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、茶色の油状物を得た。カラムクロマトグラフィー(20%の酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、化合物S.5(6g,54%)を茶色の固体として得た。
1H NMR(CDCl
3200MHz)δ8.13(s,1H)7.40−7.35(m,5H)5.70(bs,1H),5.10(s,2H),4.35(q,J=7.2Hz,2H)1.80(s,6H),1.37(t,J=7.2Hz,3H).MSm/z:349[M+1]
+.
【0366】
(化合物S.6の合成)
THF(4mL)および水(4mL)中のS.5(300mg,0.86mmol)の0℃の溶液に、水(1mL)中の水酸化リチウム(200mg,0.0258mol)を加えた。その反応混合物を、2.5時間、室温で攪拌し、次いで、その溶媒を減圧下で取り除いた。水層をエーテル(2×15ml)で洗浄し、0℃まで冷却し、5NのHClでpH=2まで酸性にした。得られた沈殿物を濾過し、乾燥させ、S.6(180mg,66%)を与えた。
1H NMR(200MHz,DMSO−d6)δ13.45(bs,1H),8.20(bs,1H),8.18(s,1H),7.40−7.38(m,5H),5.02(s,2H),1.60(s,6H).MSm/z:320.9[M+1]
+.
【0367】
(化合物S.7の合成)
塩化メチレン(4mL)中のS.6(205mg,0.64mmol)の溶液に、室温で、塩化オキサリル(160μL,0.0019mol)を加え、その後、DMF(50μL)を加え、1時間、室温で攪拌した。別に、A.6(132mg,0.000672mol)、アセトニトリル(2ml)およびピリジン(520μL、0.0065mol)の溶液を室温で攪拌し、その後、クロロトリメチルシラン(100μL,0.0008mol)を加えた。その酸塩化物を、減圧下で褐色の固体となるまで濃縮し、アセトニトリル(2mL)に再溶解した。酸塩化物の溶液に、活性化されたアニリンを加えた。3時間後、その反応混合物を酢酸エチル(75mL)で希釈し、希釈したクエン酸(50mL)、炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)および水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、残渣まで濃縮し、それを精製して、化合物S.7を得た。MSm/z:498.95[M+1]
+.
【0368】
(化合物Sの合成)
酢酸(3mL)中のS.7(80mg,0.16mmol)の溶液に、酢酸(1mL,0.004mol)中の4Mの臭化水素を加え、4時間、室温で攪拌した。その反応混合物を残渣まで濃縮し、それを飽和炭酸水素ナトリウムで粉砕した。その残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、Sを得た。MSm/z:364.97[M+1]
+.
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
(化合物Tの合成)
2−アミノ−2−メチル−プロピオン酸(S.1)を1−アミノ−シクロプロパンカルボン酸に置換するスキームSの後、Tの合成を達成した。
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0370】
(化合物U.2の合成)
2mLの反応バイアルに、U.1(50mg,0.2mmol)、4−トリフルオロメチルベンゼンアミン(30μL,0.24mmol)、MeOH(500μL)および1,4−ジオキサン(5μL,0.02mmol)中の4MのHClを入れた。その混合物を、20分間、120℃で、電子レンジで加熱した。この粗混合物を、分取−HPLCにより精製し、U.2(30mg,50%)を得た。
1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ:11.2(brs.1H),8.2(s,1H),7.8−7.9(d,2H),7.7−7.8(d,2H),2.4(s,3H);m/z287[M+1]
+.
【0371】
(化合物U.3の合成)
0℃で、メタノール(20mL)中のU.2(1.0g,3.49mmol)の溶液に、ピリジン(1.17mL,13.98mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(485mg,6.99mmol)を加えた。室温で、一晩攪拌した後、メタノールを取り除き、残渣を水で希釈した。形成された固体を濾過により収集し、化合物U.3(800mg,80%)を得た。
1H NMR(シスの混合物、トランス異性体,DMSO−d6200MHz)δ:11.4and11.1(1H,−OH),10.7−10.8(brs,1H),7.8−7.9(d,2H),7.8and7.6(s,1H),7.6−7.7(d,2H),2.1and2.2(s,3H);m/z302[M+1]
+.
【0372】
(化合物Uの合成)
1:1のエタノールおよび酢酸(30mL)中のU.3(800mg,2.65mmol)の混合物に、Zn粉末(1g,15.9mmol)を加えた。一晩、室温で攪拌した後、溶媒を蒸留し、残渣を水に取った。その溶液をNH
4OHで塩基性にし、EtOAcに抽出し、濃縮した。粗化合物を、溶離剤として、DCMから、DCM中の2〜4%のMeOHを用いる、カラムクロマトグラフィーによって精製し、Uを茶色の固体(500mg,65.61%)として得た。
1H NMR(200MHz,DMSO−d6)δ:10.4−10.6(brs,1H),7.8−7.9(d,2H),7.6−7.7(d,2H),7.1(s,1H),4.2−4.3(m,1H),1.3−1.4(d,3H);m/z288[M+1]
+.
【0373】
(化合物UaおよびUbの合成)
60mL/分において100バールで30%のイソプロパノール(0.1%のEt
2NH)/CO
2の溶離剤を用いるChiralpak AS−H(2×25cm)での化合物U(440mg)の分取キラルSFCにより、220nMでモニターし、第1の溶出ピークとして206mgのUb(ee>99%)、および第2の溶出ピークとして186mgのUa(ee>99%)を得た。
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
(化合物V.3の合成)
エタノール(100mL)中のV.1(10g、45.45mol)の室温の溶液を、V.2(10.26g、68.18mmol、Plouvier,B.;Bailly,C.;Houssin,R.;Henichart,J.P.Heterocycles
1991,32,693−701)で処理し、反応混合物を16時間、還流で加熱した。エタノール溶媒を蒸留し、残渣をEtOAcに溶解した。有機層を炭酸水素ナトリウム、水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO
2、100%のヘキサン〜12%のEtOAc−ヘキサン)により精製して、黄色の固体としてV.3を得た(10g、69.63%)。
1HNMR(CDCl
3,200MHz)δ9.3−9.4(br s,1H,D
2O交換可能),8.0(s,1H),7.6−7.7(d,2H),7.3−7.4(d,2H),4.2−4.4(q,2H),1.3−1.4(t,3H);m/z:317[M+1].
【0375】
(化合物V.4の合成)
乾燥DCM(60mL)中のV.3(4g、12.65mmol)の溶液を、N
2雰囲気下で−78℃まで冷却し、DIBAL−H(38mL、トルエン中の1M溶液、38mmol)で処理した。反応物を2時間、−78℃で攪拌し、次いで、飽和NH
4Cl溶液を加えることによりクエンチし、室温までゆっくり加温した。反応混合物をセライトにより濾過し、濾過ケーキをDCMで洗浄した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO
2、100%のヘキサン〜25%の酢酸エチル−ヘキサン)により精製して、白色固体としてV.4を得た(1.8g、52%)。
1HNMR(DMSO−D
6,200MHz)δ:10.5(s,1H,D
2O交換可能),7.7−7.8(d,2H),7.5−7.6(d,2H),7.1(s,1H),5.3(t,1H,D
2O交換可能),4.5(s,2H);m/z:274.9[M+1]
+.
【0376】
(化合物V.5の合成)
トルエン(30mL)およびTHF(10mL)中のV.4(1.8g、6.57mmol)の溶液を、0℃にて氷浴中で冷却し、ジフェニルホスホリルアジド(2.835g、13.139mmol)およびDBU(2g、13.139mmol)で処理した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を真空下で濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体としてV.5を得た(1g、51%)。
1HNMR(1H,CDCl
3,200MHz)δ:7.6−7.7(d,2H),7.5−7.6(d,2H),7.3(s,1H),4.4(s,2H);m/z:300[M+1]
+.
【0377】
(化合物Vの合成)
THF(20mL)および水(1mL)中のSBN−69−5(500mg、1.672mmol)の溶液を、トリフェニルホスフィン(657mg、2.508mmol)で処理した。混合物を室温で一晩、攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、100%のDCM〜2.5%のMeOH/DCM)により精製して、茶色の固体として生成物を得た(300mg、65.78%)。
1HNMR:(1H,DMSO−D6,200MHz)δ:10.4−10.6(br s,1H),7.7−7.9(d,2H),7.6−7.7(d,2H),7.1(s,1H),3.9(s,2H);m/z:274[M+1]
+.
【化133】
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【0378】
(化合物Wの合成)
Wの合成を、4−トリフルオロメチルアニリンを3−トリフルオロメチルアニリンと置換するスキームUの後に達成した。
【化134】
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【0379】
(化合物X.1の合成)
X.1の合成を、1−(2−クロロチアゾール−5−イル)エタノン(U.1)を1−(6−クロロ−3−ピリジニル)−1−エタノンと置換するスキームUの後に達成した。
【0380】
(化合物X.2の合成)
30mLのエタノール中のX.1(804mg、2.87mmol)の懸濁液を、水素化ホウ素ナトリウム(0.217g、5.74mmol)で処理し、反応混合物を16時間、室温で攪拌した。混合物を乾燥するまで濃縮し、残渣をEtOAcおよびH
2Oに溶解した。有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、10gのSiO
2上で吸着させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー(5分間、40gのSiO
2、10%のEtOAc/ヘキサン、次いで15分にわたる60%のEtOAc/ヘキサンまでの勾配)により精製して、白色固体にゆっくり凝固する透明の油状物として738mg(91%)のX.2を得た。LCMS,m/z=284[M+1]
+.
【0381】
(化合物X.3の合成)
X.2(738mg、2.61mmol)の無水DCM溶液(10mL)を氷浴中で冷却し、滴下方法でジフェニルホスホリルアジド(0.187mL、3.79mmol)で処理し、15分間攪拌した。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.567mL、3.79mmol)を滴下方法で加えた。反応混合物を1時間、氷浴で攪拌し、室温まで加温し、16時間攪拌した。反応混合物をEtOAcとH
2Oの間に分配した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、5gのSiO
2上で吸着させた。フラッシュクロマトグラフィー(40gのSiO
2、5%のEtOAc/ヘキサン、次いで40%のEtOAc/ヘキサンまでの勾配)により精製して、黄色の粘性の油状物としてX.3(464mg、58%)を得た。LCMS m/z=292[M+H].
【0382】
(化合物Xの合成)
THF(10mL)およびH
2O(3mL)中のX.3(463mg、1.51mmol)の溶液を、トリフェニルホスフィン(0.593g、2.26mol)で処理し、16時間、60℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷やし、EtOAcで希釈し、1NのHCl(2×10mL)で抽出した。水層を10%のNaOHを加えることにより塩基性にし、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、静置した状態で白色固体に凝固する粘性の油状物としてXを得た(316mg、75%)。LCMS m/z=282[M+H].
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
(化合物Yの合成)
Yの合成を、4−トリフルオロメチルアニリンを4−t−ブチル−アニリンと置換するスキームXにの後に達成した。
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
(化合物Zの合成)
Zの合成を、1−(2−クロロチアゾール−5−イル)エタノン(U.1)を1−(2−クロロピリミジン−5−イル)エタノン(Bioorg.Med.Chem.2005,13,3707)と置換するスキームUおよびXにの後に達成した。
【化137】
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【0385】
(化合物AAの合成)
AAの合成を、1−(2−クロロチアゾール−5−イル)エタノン(U.1)を1−(2−クロロピラジン−5−イル)エタノン(Bioorg.Med.Chem.2005,13,3707)と置換するスキームUおよびXの後に達成した。
【化138】
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【0386】
(化合物BBの合成)
BBの合成を、1−(2−クロロチアゾール−5−イル)エタノン(U.1)を1−(2−クロロピリダジン−5−イル)エタノン(Bioorg.Med.Chem.2005,13,3707)と置換するスキームUの後に達成した。
【化139】
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【0387】
(化合物CCの合成)
CCの合成を、1−(2−クロロチアゾール−5−イル)エタノン(U.1)を1−(2−クロロピリダジン−5−イル)エタノン(Bioorg.Med.Chem.2005,13,3707)と置換し、4−トリフルオロメチルアニリンを4−t−ブチルアニリンと置換するスキームUの後に達成した。
【化140】
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【0388】
(化合物DD.2の合成)
化合物DD.2をスキームUに記載されるように合成した。m/z 270[M+1]
+.
【0389】
(化合物DDの合成)
THF(5mL)中のDD.2(200mg、0.7mmol)の混合物に、水素化アルミニウムリチウム(90mg、2.0mmol)を加え、それを2時間、70℃で加熱した。25℃まで冷却した後、混合物を氷水でクエンチし、続いて、1NのNaOHを加えた。生成した固体を濾過により除去し、濾液を濃縮し、分取逆相HPLCによりさらに精製して、DDを得た(40mg、20%)。m/z 256[M+1]
+.
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0390】
(化合物EE.2の合成)
0℃にて、エタナミン、2,2−オキシビス[N,N−ジメチル−(0.50mL、2.6mmol)のテトラヒドロフラン溶液(7.0mL)(炎にあてて乾燥したバイアル中)に、テトラヒドロフラン(2.6mL、2.6mmol)中の1.0Mのエチルマグネシウムブロミドを加えた。15分間、0〜5℃で攪拌後、この混合物をEE.1(350mg、2.0mmol)のテトラヒドロフラン溶液(4.0mL)(炎にあてて乾燥したバイアル中)に、10分にわたって−60℃でゆっくり加え、得られた混合物を8分間、−60℃でさらに攪拌した。次いで、混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。水層をEtOAcで抽出した。有機層を濃縮して、白色固体としてEE.2を得た(250mg、74%)。m/z170[M+1]
+.
【0391】
(化合物EEの合成)
化合物EEをスキームUに記載されるように合成した。m/z284[M+1]
+.
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0392】
(化合物FF.2の合成)
50mLの丸底フラスコに、FF.1(0.949g、0.641mmol)、2−アミノ−1−フェニルエタノン(1.10g、0.00641mol)、および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.866g、0.641mmol)をDMF(20mL)に溶解した。混合物を、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.474g、0.7691mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.12mL、0.641mmol)で処理した。黄色い反応混合物を18時間、室温で攪拌し、次いで、200mLのEtOAcで希釈した。有機層を2×50mLの水で洗浄した。白色固体として沈殿したFF.2を濾過により回収した。濾液を50mLのブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。合わせた固体をEt
2Oで粉砕し、1.55g(0.0064mmol、91%)のFF.2を得た。
【0393】
(化合物FF.3の合成)
20mLのマイクロ波反応バイアルに、FF.2(1.5g、0.0565mol)および酢酸アンモニウム(0.262g、0.023mol)を酢酸(10.0mL)に懸濁した。次いで、混合物を1時間、室温で攪拌し、その後、次いでマイクロ波照射下で15分間、175℃で加熱した。次いで、酢酸を真空下で除去し、得られた残渣を飽和NaHCO
3(水溶液)100mLおよび200mLのEtOAcの存在下で固体を用いてpH7まで中性にした。水層を2×75mLのEtOAcで洗浄した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、橙色のタールを得た。フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO
2、50%のEtOAc/ヘキサン勾配〜100%のEtOAc)により精製して、250mg(18%)のFF.3を得た。
【0394】
(化合物FFの合成)
5mLのマイクロ波反応バイアルにおいて、FF.3(0.250g、1.02mmo)および5%のPd/C(0.2g)をメタノール(4mL)に入れた。反応物を、24時間、室温でH
2バルーン下で攪拌した。混合物をセライトにより濾過し、濃縮して、250mgのFFを得た。
【化143】
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【0395】
(化合物GGの合成)
GGの合成を、1−(2−クロロチアゾール−5−イル)エタノン(U.1)を1−(2−クロロピリミジン−5−イル)エタノン(Bioorg.Med.Chem.2005,13,3707)と置き換え、4−トリフルオロメチルアニリンを4−t−ブチルアニリンと置き換えるスキームUおよびスキームXに従って達成した。
【化144】
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【0396】
(化合物HHの合成)
HHの合成を、4−トリフルオロメチルアニリンを4−クロロ−3−トリフルオロメチルアニリンと置き換えるスキームXに従って達成した。LCMS m/z=316[M+1]
+.
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0397】
(化合物IIの合成)
IIの合成を、4−トリフルオロメチルアニリンを3−トリフルオロメチルアニリンと置き換えるスキームXに従って達成した。
【0398】
(化合物JJ−TTの合成)
化合物JJ−TTは、化合物A.6の代わりに適切に置換したアニリンを用いるスキームDに従って合成できる。
【化146】
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【0399】
(スキームUUa)
化合物UUaは、4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニルアミンを3−トリフルオロメチルアニリンと置き換えるスキームMに従って合成できる。
【化147】
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【化148】
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【0400】
(VV.2の合成)
VV.1(2g、0.0085mol)、ジメチルアミン塩酸塩(1g、0.0127mol)、EDCI(4.0g、0.0212mol)、HOBT(574mg、0.0042mmol)およびDIPEA(1.4g、0.0110mol)のDMF溶液(20ml)を、16時間、80℃で攪拌した。反応混合物を水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。合わせた有機層を水(3×50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィーにより精製して、茶色の液体としてVV.2を得た(1.4g、63%)。
1H−NMR(CDCl
3,200MHz):d8.61(s,1H),8.58(s,1H);8.11(s,1H),3.23(s,3H),3.13(s,3H);m/z:263[M+1]
+.
【0401】
(VV.3の合成)
MeOH(13ml)および水(13ml)中のVV.2(1.3g、0.0049mol)、亜ジチオン酸ナトリウム(3.4g、0.0198mol)、炭酸ナトリウム(1g、0.0099mol)の溶液を、2時間、室温で攪拌した。揮発物を減圧下で除去し、酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、淡い黄色の固体としてVV.3を得た(600mg、54.5%)。
1H−NMR(CDCl
3、200MHz)δ7.0(s,1H),6.90(s,1H),6.80(s,1H),3.23(s,3H),3.13(s,3H);m/z:233[M+1]
+.
【0402】
(VV.4の合成)
化合物VV.4を、化合物D.4についてスキームDに記載されるように合成した。m/z:521[M+1]
+.
【0403】
(VVの合成)
化合物VVを、化合物DについてスキームDに記載されるように合成した。
1H−NMR(CD
3OD,200MHz):δ8.58(s,1H),8.21(s,1H),8.0(s,1H),7.56(s,1H),5.40−5.38(m,1H),3.23(s,3H),3.13(s,3H),1.80(d,J=7.0Hz,2H);m/z:387[M+1]
+.
【0404】
(化合物WW−YY)
適切なアミンを用いて、以下のアミンは、スキームVVに例示されるように合成できる。
【化149】
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【0405】
(化合物ZZの合成)
化合物ZZの合成は、4−トリフルオロメチルアニリンを4−クロロアニリンと置換するスキームXの後に達成した。MS m/z248.1[M+1]
+.
【化150】
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【0406】
(化合物AAAの合成)
化合物AAAの合成を、化合物DD.1を2−クロロイソニコチンアミドと置換し、4−t−ブチルアニリンを3−トリフルオロメチルアニリンと置換するスキームDDの後に達成した。MS m/z268[M+1]
+.
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0407】
(化合物BBBの合成)
化合物BBBの合成を、4−トリフルオロメチルアニリンを4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンと置換するスキームUの後に達成した。
【0408】
特定の実施形態において、本発明の化合物を調製するのに使用するための式−NH
2−L
1−Cy
1−L
2−Cy
2の化合物を、以下の表2に記載される化合物から選択する。
【0409】
【表2-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0410】
【表2-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0411】
【表2-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0412】
ピリミジン(「左側」)および−L
1−Cy
1−L
2−Cy
2部分の一般的カップリング
スキームZZ.
【化152】
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【0413】
酸(1.3〜1.6当量)、アミン(1当量)、およびHOBT(0.3当量)のDMF溶液(50当量)に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.5eq)およびジイソプロピルエチルアミン(1.0当量)を加えた。アミンを塩として使用した場合、少なくとも1つのさらなる当量のジイソプロピルアミンを加えた。反応混合物を3〜16時間、室温で攪拌し、LCMSによりモニターした。反応が完了した後、溶液をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。溶媒を有機相から除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液としてEtOAc/ヘキサンまたはMeOH/CH
2Cl
2)あるいは逆相分取HPLC(移動相:0.1%のTFAまたは0.1%のギ酸で緩衝化したアセトニトリル/水)で残渣を精製して、所望の生成物を得た。キラル最終生成物の場合、キラル純度を、キラルセルOCまたはOJ−Hカラム(移動相:0.1%のジエチルアミンで緩衝化したエタノール/ヘキサン)を用いてキラルHPLCによってモニターした
【0414】
代替の方法において、無菌の乾燥フラスコに、窒素雰囲気下で、酸(1.05当量)、アミン(1.00当量)、およびHOBT(0.20当量)を入れた。次いで、フラスコにDMF(22.65当量)を加え、混合物を、全ての固体が溶解するまで、または30分、25℃で攪拌した。次いで、溶液/スラリーに、一部ずつ固体として1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)(1.05〜1.15当量)を加えて、フラスコの内部温度を35℃以下に維持した。反応混合物を2〜3時間、25℃で攪拌し、LCMSによってモニターした。反応が完了した後、溶液を1−ブタノール(9.59当量)で希釈し、フラスコの内容物を60℃まで加熱した。次いで、温溶液を水(486.7eq)に滴下し、結晶化を開始した。次いで、固体を濾過により回収し、水で3回洗浄した。次いで、湿ったケーキを窒素下で無菌の乾燥フラスコに戻して入れた。攪拌しながら固体に水(194〜292当量)を加えた。固体を3時間、スラリー状にし、次いで濾過により回収した。湿ったケーキを水で3回洗浄し、一定重量まで真空下で50℃にて乾燥した(キラル最終生成物の場合、キラル純度を、キラルセルOC、OC−HまたはOJ−Hカラム(移動相:0.1%のジエチルアミンで緩衝化したエタノール/ヘキサン)を用いてキラルHPLCによってモニターした)。
【0415】
一部の場合において、さらなる化学変換(複数も含む)をアミド形成後に実施した。これらの場合において、以下の手順を利用した。
【0416】
(一般的THP脱保護条件)
THP保護されたアルコールの0℃のMeOH溶液に、触媒のp−トルエンスルホン酸を加え、反応混合物を1時間攪拌した。固体のNaHCO
3を加え、MeOHを減圧下で除去した。反応混合物を水で希釈し、CH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、所望のアルコールを得た。
【0417】
(一般的アゾール環化条件)
手順はベンズイミダゾールおよび同様の誘導体の調製に使用した。アミノアミド(0.1mmol)および酢酸(2mL、40.0mmol)を、170℃で30分間、電子レンジ中で加熱した。溶媒を除去し、固体をMeOHで粉砕して、結晶化またはカラムクロマトグラフィーによって精製され得る所望のアゾールを得た。
【0418】
以下の表3に記載される本発明の以下の化合物は、上記の一般カップリングスキームZZによって調製した。
【0419】
【表3-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0420】
【表3-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0421】
【表3-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0422】
【表3-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0423】
【表3-5】
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【0424】
【表3-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0425】
【表3-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
【表3-8】
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【0427】
【表3-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0428】
【表3-10】
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【0429】
【表3-11】
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
【表3-12】
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【0431】
【表3-13】
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【0432】
【表3-14】
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【0433】
【表3-15】
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【0434】
【表3-16】
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【0435】
【表3-17】
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【0436】
【表3-18】
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【0437】
【表3-19】
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【0438】
【表3-20】
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【0439】
【表3-21】
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【0440】
【表3-22】
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【0441】
【表3-23】
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【0442】
【表3-24】
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【0443】
【表3-25】
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【0444】
【表3-26】
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【0445】
【表3-27】
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【0446】
【表3-28】
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【0447】
【表3-29】
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【0448】
【表3-30】
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【0449】
【表3-31】
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【0450】
【表3-32】
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【0451】
【表3-33】
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【0452】
【表3-34】
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【0453】
【表3-35】
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【0454】
【表3-36】
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【0455】
【表3-37】
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【0456】
【表3-38】
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【0457】
【表3-39】
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【0458】
【表3-40】
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【0459】
【表3-41】
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【0460】
【表3-42】
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【0461】
【表3-43】
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【0462】
本発明の追加化合物は、一般スキームZZに従って調製できる。そのような化合物は以下の表4に記載される。
【0463】
【表4-1】
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【0464】
【表4-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
【表4-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0466】
【表4-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0467】
【表4-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
【表4-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0469】
【表4-7】
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【0470】
【表4-8】
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【0471】
【表4-9】
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【0472】
【表4-10】
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【0473】
【表4-11】
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【0474】
【表4-12】
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【0475】
【表4-13】
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【0476】
【表4-14】
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【0477】
【表4-15】
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【0478】
【表4-16】
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【0479】
【表4-17】
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【0480】
【表4-18】
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【0481】
【表4-19】
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【0482】
【表4-20】
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【0483】
【表4-21】
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【0484】
【表4-22】
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【0485】
【表4-23】
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【0486】
【表4-24】
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【0487】
【表4-25】
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【0488】
【表4-26】
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【0489】
【表4-27】
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【0490】
【表4-28】
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【0491】
【表4-29】
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【0492】
【表4-30】
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【0493】
特定の実施形態において、本発明は、以下の表5に記載される化合物から選択される化合物を提供し、ここで、各化合物番号は、上記の表3または表4に記載される化合物番号に対応する。
【0494】
【表5-1】
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【0495】
【表5-2】
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【0496】
【表5-3】
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【0497】
【表5-4】
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【0498】
【表5-5】
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【0499】
(生物学的アッセイ)
(1)生化学FRETアッセイ
WT−B−Rafの酵素活性を阻害する分子の能力を定量化するための方法として、野生型(WT)B−RafによるMEKのリン酸化反応を測定するための方法を利用した。
【0500】
以下に記載するアッセイ方法において、以下の定義を適用する:
「HEPES」とは、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸をいう;
「MEK」とは、マイトジェンによって活性化された細胞外シグナル関連キナーゼキナーゼをいう;
「DTT」とは、ジチオスレイトールをいう;
「APC」とは、アロフィコシアニンをいう;
「TR−FRET」とは、時間分解蛍光エネルギー移動をいう;
「PBS」とは、リン酸緩衝生理食塩水をいう;
「PMSF」とは、フェニルメチルスルホンアミドをいう;
「BSA」とは、ウシ血清アルブミンをいう。
【0501】
【表6】
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【0502】
【表7】
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【0503】
設備および材料:Analyst AD,LJL BioSystems,ID1615;96ウェル1/2エリアブラックポリスチレン(Area Blacki Polystyrene)プレート。Costar3694。
【0504】
【表8】
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【0505】
(WT Raf)
阻害剤を100%のDMSO中で4倍希釈し、12.5nMのビオチン−MEK、50mMのHEPES(pH7.4)中の0.125nMのWT Raf、60mMのNaCl、3mMのMgCl
2、2mMのDTT、0.25mMのMnCl
2、0.01%のBSA、および0.01%のTween−20を含む溶液に、10μM〜40pMの最終濃度まで加え、室温で2時間インキュベートした。キナーゼ反応を、45μlの最終濃度まで50μMのATPを加えることによって開始し、60分間進行させた。反応を15mMのEDTAで停止し、20nMのストレプトアビジン−APC、2.5nMのポリクローナル抗p−MEK1/2(Ser217/221)、2.5nMのEu−標識した抗ウサギIgGを、Lance検出緩衝液およびPBS中の5%のスーパーブロック(Superblock)に100μlの最終濃度で加えた。検出反応を室温で90分間インキュベートし、次いで、EuおよびAPCについて標準TR−FRET(時間分解蛍光エネルギー移動)設定を用いてAnalystプレートリーダーで計測した。
【0506】
(変異Raf)
阻害剤を100%のDMSO中で4倍希釈し、100nMのビオチン−MEK、50mMのHEPES(pH7.4)中の0.125nMのV599E Raf、60mMのNaCl、3mMのMgCl
2、2mMのDTT、0.25mMのMnCl
2、0.01%のBSA、および0.01%のTween−20を含む溶液に、10μM〜40pMの最終濃度まで加え、室温で20分間インキュベートした。キナーゼ反応を、45μlの最終濃度まで25μMのATPを加えることによって開始し、60分間進行させた。反応を15mMのEDTAで停止し、20nMのストレプトアビジン−APC、2.5nMのポリクローナル抗p−MEK1/2(Ser217/221)、2.5nMのEu−標識した抗ウサギIgGを、Lance検出緩衝液およびPBS中の5%のスーパーブロック(Superblock)に100μlの最終濃度で加えた。検出反応を室温で90分間インキュベートし、次いで、EuおよびAPCについて標準TR−FRET(時間分解蛍光エネルギー移動)設定を用いてAnalystプレートリーダーで計測した。
【0507】
(C−Raf)
阻害剤を100%のDMSO中で4倍希釈し、50nMのビオチン−MEK、50mMのHEPES(pH7.4)中の0.075nMのC−Raf、60mMのNaCl、3mMのMgCl
2、2mMのDTT、0.25mMのMnCl
2、0.01%のBSA、および0.01%のTween−20を含む溶液に、10μM〜40pMの最終濃度まで加え、室温で20分間インキュベートした。キナーゼ反応を、45μlの最終濃度まで10μMのATPを加えることによって開始し、60分間進行させた。反応を15mMのEDTAで停止し、20nMのストレプトアビジン−APC、2.5nMのポリクローナル抗p−MEK1/2(Ser217/221)、2.5nMのEu−標識した抗ウサギIgGを、Lance検出緩衝液およびPBS中の5%のSuperblockに100μlの最終濃度で加えた。検出反応を室温で90分間インキュベートし、次いで、EuおよびAPCについて標準TR−FRET(時間分解蛍光エネルギー移動)設定を用いてAnalystプレートリーダーで計測した。
【0508】
本発明の特定の化合物を、上記のBiochemical FRETアッセイを用いてアッセイし、Rafキナーゼの阻害剤であることを見出した。
【0509】
(2)Rafキナーゼ活性についての機構的細胞アッセイ
以下の方法を、WM−266−4細胞由来の黒色腫におけるホスホ−ERKの量を定量化するために使用した(細胞におけるRafキナーゼ活性の阻害剤として野生型BRafおよび変異型BRaf(V600D)の各々の1つの対立遺伝子を種々のキナーゼ阻害剤で処理した。
【0510】
【表9】
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【0511】
(1日目:細胞播種)
(1)0.25%のトリプシンを用いてフラスコから付着したWM−266−4細胞を分離した。増殖培地(90%のRPMI1640、10%のFBS)に細胞を再懸濁し、細胞密度を測定した。
(2)96ウェル(平底)組織培養プレート中に10,000細胞/ウェルで細胞を播種した(36,000細胞/cm
2)。200μL/ウェルの最終濃度まで増殖培地を加え、37℃で一晩インキュベートした。
【0512】
(2日目:細胞処理)
(1)以下のように化合物の希釈物(DMSO中に1000倍)を調製した。DMSO中の5mMの化合物のストックで開始し、全部で8つの濃度(5mM、1.67mM、0.556mM、0.185mM、0.062mM、0.021mM、0.007mM、0.002mM)についてDMSO中で連続的に3倍希釈した。
(2)1mLの処理培地(FBSを含まない100%のRPMI1640)に1μLの化合物の希釈物(工程3由来)を加えることによって化合物含有培地を調製した。
(3)インキュベーターからプレート(工程2由来)を取り除いた。培地を吸引し、150μLの化合物含有培地と置き換えた。1〜2時間37℃でインキュベートした。
(4)インキュベーターからプレート(工程5由来)を除去し、各々を以下のように処理した:化合物含有培地を吸引し、300μLの氷冷1×PBSと置き換え、PBSを吸引し、45μLの溶解緩衝液(2mMの最終濃度まで0.4%v/vの溶解緩衝液因子1、0.2%v/vの溶解緩衝液因子2、およびPMSFを含むBiorad Bio−Plex溶解緩衝液)と置き換え、次いで全てのプレートが処理されるまで氷上にプレートを置いた。
(5)全てのプレートを処理(工程6)した後、プレートをオービタルシェーカーに入れ、室温で少なくとも15分間振とうした。
(6)最後に、シェーカーからプレートを取り除き、40μL/ウェルの溶解物を各々から新しい対応する96ウェルV底プレートに移した。この時点で、試料を凍結して−80℃で保存してもよい。
【0513】
(2日目:Bioplexアッセイ)
(1)(必要であれば)プレート(工程8由来)を解凍し、40μLのホスホ−プロテインアッセイ緩衝液を各々の40μLの溶解物に1:1希釈で加えた。
(2)Bioplex洗浄緩衝液で1:50に希釈することによってホスホ−ERK1,2Bioplexビーズを調製した(分析される各試料について49μLの洗浄緩衝液と1μLのホスホ−ERK1,2−Bioplexビーズとを混合する)。アルミニウム箔でチューブを包むことによって光から保護し、室温で維持した。
(3)100μL/ウェルのBioplex洗浄緩衝液を加えることによってフィルタープレートを調製し、真空濾過により除去した。
(4)50μLのビーズ溶液(工程10由来)を、調製したフィルタープレート(工程11由来)の各ウェルに加え、真空濾過した。100μL/ウェルの洗浄緩衝液で2倍の洗浄/フィルター。
(5)50μLの各溶解物をフィルタープレート(工程12由来)の適切なウェルに加えた。このおよびその後のプレートインキュベーション工程のために、逆転したプレートカバーにプレートを置き(バックグランドを減少させる)、アルミニウム箔で包んだ(光から保護するため)。室温で一晩振とうした。陽性コントロール(コントロールの溶解物)および陰性コントロール(溶解緩衝液)を含んだ。
【0514】
(3日目:Bioplexアッセイの継続)
(1)検出抗体希釈緩衝液で1:25に希釈することによって検出抗体(ホスホ−ERK1,2 Ab)を調製した(分析される各試料について24μLの検出抗体希釈緩衝液と1μLのホスホ−ERK1,2Abとを混合する)。
(2)シェーカーおよび真空フィルターからプレート(工程13由来)を取り除いた。100μL/ウェルの洗浄緩衝液で3倍の洗浄/フィルタープレート。25μLの希釈した抗体を各ウェルに加えた。室温で35〜45分間シェーカーでインキュベートした。
(3)洗浄緩衝液で1:100に希釈することによりストレプトアビジン−PEを調製した(分析される各試料について49.5μLの洗浄緩衝液と0.5μLの100×ストレプトアビジン−PEとを混合する)。光から保護した。
(4)シェーカーおよび真空フィルターからプレート(工程15由来)を除去した。100μL/ウェルの洗浄緩衝液で3倍の洗浄/フィルタープレート。50μLの希釈したストレプトアビジン−PE溶液(工程16由来)を各試料のウェルに加えた。シェーカーで10〜20分間インキュベートした。
(5)シェーカーおよび真空フィルターからプレートを取り除いた。100μL/ウェルのビーズ再懸濁緩衝液で3倍の洗浄/フィルタープレート。最後の洗浄後、125μLのビーズ再懸濁緩衝液にビーズを再懸濁した。ビーズが十分に再懸濁することを確実にするために2〜3分間シェーカーにプレートを置いた。
(6)ビーズ領域38(pERK1,2)を用いてBio−Plexプレートリーダー(この工程の前にプログラムを起動し、較正した)でプレートを計測することによってホスホ−ERKを定量化し、1つの領域について50ビーズをカウントした。
【0515】
本発明の特定の化合物を、Rafキナーゼ活性について上記の細胞アッセイを用いてアッセイし、Rafキナーゼの阻害剤であることを見出した。
【0516】
WM−266−4細胞を、96ウェル平底において10%のFBSを含むRPMI1640細胞培地中に10,000細胞/ウェルの密度で播種し、37℃で一晩インキュベートした。阻害剤をDMSO中で3倍に希釈し、5μM〜2nMの最終濃度範囲まで血清を含まないRPMI1640細胞倍地に加え、以前に播種したWM−266−4細胞を37℃で1〜2時間処理するために使用した。細胞を氷冷PBSで洗浄し、室温でオービタルシェーカー上で15分間、45μlの溶解緩衝液(0.4%v/vの溶解緩衝液因子1、0.2%v/vの溶解緩衝液因子2、および2mMのPMSFを含む、Bio−Rad Bio−Plex溶解緩衝液、カタログ番号171−304011)で処理した。リン酸化ERKを、製造者の指示書によってホスホ−ERK Bioplexキット(Bio−Rad、カタログ番号171−304011)を用いて検出し、1つの領域あたり50ビーズをカウントするBio−Plexプレートリーターで検出した。
【0517】
本発明の特定の化合物を、Rafキナーゼ活性について上記の細胞アッセイを用いてアッセイし、Rafキナーゼの阻害剤であることを見出した。
【0518】
本発明者らは、本発明の多数の実施形態を記載したが、本発明者らの基本的な実施例は、本発明の化合物および方法を使用する他の実施形態を提供するために変更されてもよいことは理解される。従って、本発明の範囲は、例として示された特定の実施形態によるよりも、添付の特許請求の範囲に規定されることが理解されるだろう。