(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御手段は、前記所定データの内容を示す情報と前記処理選択肢との表示に先立って、前記処理装置に前記所定データが存在することを示す受信情報を表示するよう制御し、その後の当該受信情報に対する任意の表示指示に基づいて、前記所定データの内容を示す情報と前記処理選択肢とを表示するよう制御する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
前記処理選択肢は、前記処理装置に記憶された前記所定データを当該端末装置に転送させることの処理選択肢、あるいは前記処理装置に記憶された前記所定データを当該処理装置側で出力させることの処理選択肢、あるいは前記処理装置に記憶された前記所定データを所定印刷装置で印刷させることの処理選択肢、あるいは前記処理装置に記憶される前記所定データを保管することの処理選択肢、である、
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の端末装置。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る印刷データ処理システムの構成を示すブロック図であり、複数の売場と管理部門を持つ小売業などの店舗を念頭に置いたものである。
(1)管理部門における事務環境100の構成
サーバ1には、店舗情報処理に係る基幹システムを動作させるソフトウェア(図示せず)、及びデータベース(図示せず)が用意されている。基幹システムでは、LAN200を介して、PC2、モバイル端末20、プリンタ3,50が利用可能とされる。
【0012】
PC2は、基幹システムの端末として機能するほか、
1.モバイル端末20への業務指示操作
2.ドキュメントの作成、印刷指示
3.印刷データなど各種データの保管
などの処理を行なう。
(2)売場300,400の構成
第1の売場300に設置されているMFP(MultiFunctionPrinter:多機能印刷装置)9は、インターネット(図示せず)やコモンキャリア(図示せず)を介してFAXデータを受信するとともにLAN200を介して管理部門100から印刷データや業務指示データを受信する。そして、受信した上記データの宛先を判別して、宛先の機器に応じた処理を行なう。
【0013】
モバイル端末20は、無線LANアクセスポイント40を経由して以下のように機能する。
1.基幹システムの端末
2.MFP9からの制御で、FAXデータ、印刷データ、業務指示データのテキスト表示を行なう。
【0014】
3.MFP9に対して上記データに関する処理(継続した表示処理、保管、印刷など)を依頼する。
モバイル端末20を保有する保有者が携帯する携帯プリンタ30では、ラベル印刷などのフォーマット化された文書の印刷31を行なう。なおラベル印刷などのフォーマット化された文書一覧の印刷(シート印刷)10をMFP9により行なうことができる。
【0015】
第nの売場400に設置されているプリンタ50は、基幹システムから指示される印刷のほかに、モバイル端末20における処理選択でMFP9に当該プリンタで印刷を実行するよう処理選択された場合にはMFP9の指示により印刷を行なう。
【0016】
図2は、本発明の実施形態に係るMFPの構成を示す機能ブロック図である。
図2においてMFPは、各種のデータ入力や操作入力を行なう入力部12、走査により文書を読み取るスキャナ部13、OCR処理、すなわちイメージをテキストに変換する処理を行なうOCR部14、システムプログラム及び各種プログラムを記録部18から読み出してワークエリアに展開するとともにスキャナ部13及びOCR部14などで処理したデータや伝送制御部19を経由するデータを一時蓄積するRAM15、入力処理や読取処理や変換処理した内容を表示する表示部16、指示されたデータを印刷する印刷部17、システムプログラムや各種処理プログラム(伝送制御部19を介して伝送されてきた各種プログラムを含む)処理した内容を記録する記録部18、ネットワークとの間でデータのやりとりを行なう伝送制御部19、及びこれらの各部をプログラム制御するCPU11を備えている。なお、CPU11は、記録部18に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM15内に形成されたワークエリアに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御すると共に各種処理プログラムに応じた各種処理を実行する。また、伝送制御部19を介して伝送されてきた各種プログラムに従った動作を逐次実行することもできる。
【0017】
図3は、本発明の実施形態に係るモバイル端末の構成を示す機能ブロック図である。
図3においてモバイル端末は、各種のデータ入力や操作入力を行なう入力部22、システムプログラム及び各種プログラムを記録部25から読み出してワークエリアに展開するとともにデータを一時蓄積するRAM23、入力および出力するデータを表示する表示部24、システムプログラムや各種処理プログラム(伝送制御部26を介して伝送されてきた各種プログラムを含む)処理した内容を記録する記録部25、ネットワーク及び携帯プリンタ30との間でデータのやりとりを行なう伝送制御部26、及びこれら各部をプログラム制御するCPU21を備えている。なお、CPU21は、記録部25に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM23内に形成されたワークエリアに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御すると共に各種処理プログラムに応じた各種処理を実行する。また、伝送制御部26を介して伝送されてきた各種プログラムに従った動作を逐次実行することもできる。
【0018】
図4A及び
図4Bは、本発明の実施形態に係るMFPで行なうソフトウェア処理の流れをソフトウェアブロック単位に示した図である。
図4A及び
図4Bにおいて、
(1)データ受信ブロック
MFP9は受信データを、FAXデータ、印刷データ、業務指示データに分類し、分類したデータの種類に応じて次段以降のソフトウェアブロックで処理を実行する。
(2)文字データ抽出ブロック
このブロックでは、上記(1)での分類に応じて、MFP9は文字データの抽出処理を行なう。その際、
FAXデータの場合は、
図2に示したOCR部14でOCR処理(イメージをテキストに変換する処理)を行ない、それを基にCPU11は文字データを抽出する。
【0019】
印刷データの場合は、データ解析により
図2に示したCPU11は文字データを抽出する。
業務指示データの場合は、
図2に示したCPU11は(宛名)業務指示文書から文字データを抽出する。
(3)宛先判別ブロック
このブロックでは、上記(2)で抽出した文字データおよび
図2に示したCPU11内に設けられる宛先テーブル(
図5T1参照)を用いて、MFP9は以下の処理を行なう。
【0020】
1.宛先の判別
2.宛先テーブルから、宛先に設定されている機器のネットワークアドレスを獲得する。
【0021】
ここで宛先テーブルについて説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る宛先テーブルの構造を示す図である。
図5の宛先テーブルT1において、
1.宛先NO.は、宛先のシーケンシャル番号を示すものである。
【0022】
2.宛先キーワードは、宛先の判別に用いる情報であり、文字データから抽出した宛先と本テーブルに登録されている宛先キーワードとを比較して、宛先を確定する。この場合、宛先キーワードによっては、複数の宛先が対象となることもある。
【0023】
3.ネットワークアドレスは、宛先ごとに保有することが許容された機器(モバイル端末、携帯プリンタ、PCなど)、および、そのネットワークアドレスを格納する。
なお、宛先テーブルT1におけるモバイル端末のネットワークアドレスは当該モバイル端末をログインする毎に更新される仕組みとなっており、宛先と1対1に対応するものではない。モバイル端末は、業務従事者全員に保有させるのではなく、午前/午後或いは日勤/夜勤などの就業時間が異なる業務従事者にモバイル端末を保有させてモバイル端末を有効に活用する。PCについても同様に措置することができる。
(4)モバイル端末への送信ブロック
このブロックでは、上記(1)〜(3)で得た情報を、該当するモバイル端末20に送信する処理を行なう。一例を示すと、FAXの場合は、FAX情報(送信元、受信時刻など)、抽出した文字データ、ネットワーク情報(宛先テーブルから得た、該当ユーザが利用可能なネットワーク上の機器に関する情報)をモバイル端末20に送信する。
【0024】
なお、宛先に対応するモバイル端末20が登録されていない場合は、代替としてPC2へ送信する。またPC2も登録されていない場合は、MFP9で印刷を行なう。
このように本実施形態に係るモバイル端末は、多機能印刷装置で受信したFAX、印刷データの内容を文字データで確認をすることができる。またモバイル端末には、多機能印刷装置で抽出した文字データが送信されるので、多機能印刷装置で受信したデータすべてを送信する場合に較べて業務中のモバイル端末にかかる負荷を少なくすることができる。さらに業務と並行しながら受信データの処理を高性能に実施することができる。
(5)モバイル端末からの応答待ち/応答に応じた処理ブロック
このブロックでは、上記(4)に対応して、モバイル端末20(または、PC2)は表示画面に表示されたデータの処理方法についての処理選択を行なう。これについては後述する。
【0025】
MFP9はモバイル端末20(または、PC2)で選択された処理を受信し、それに応じた処理を行なう。例えば、モバイル端末20へ表示用のイメージデータを送信する、指定されたプリンタに印刷指示する、または、PC2にデータを保管する、などの処理を行なう。
【0026】
このように本実施形態に係るモバイル端末は、受信データの処理を選択指示し、多機能印刷装置で実行することで業務効率の向上をはかることができる。またモバイル端末に対して、印刷処理を伴う業務指示が可能となり、モバイル端末利用者は業務指示から印刷までシームレスな操作を行なうことができるので、業務効率の向上が図られ、業務ミスを防止できる。
【0027】
図6は、本発明の実施形態に係るFAX処理ファイルの構造を示す図である。FAX処理ファイル(F1)は、ファイル・タイプにFAX識別情報と処理番号を含み、さらにOCR処理後のテキストデータと該テキストデータの終了を示すテキスト終了情報とFAXイメージデータとを含む。
【0028】
図7は、本発明の実施形態に係る印刷処理ファイルの構造を示す図である。印刷処理ファイル(F2)は、ファイル・タイプに印刷(PRT)識別情報と処理番号を含み、さらに印刷テキストデータと該テキストデータの終了を示すテキスト終了情報と印刷イメージデータとを含む。
【0029】
図8は、本発明の実施形態に係る業務指示ファイルの構造を示す図である。業務指示ファイル(F3)は、ファイル・タイプに業務指示(WRK)識別情報と処理番号を含むほか、以下の(a)〜(c)に示す情報を含む。
(a)宛名業務指示文書
フリーフォーマットのテキストデータで、要素として以下の2つを含む。
【0030】
1.宛先に関するキーワード(DPT=部門、役職、氏名)
2.(印刷)業務指示内容
(b)印刷データのヘッダ
ヘッダは、要素として以下の2つを含む。
【0031】
1.データ種(印刷データの種類、用紙種・サイズなど)、例えば、印刷データの種類を示す情報が、1ならラベル、2ならPOP、3ならその他、という具合に数値によって識別される。
【0032】
2.プリンタ種(印刷することが可能なプリンタの種類情報を1〜nの数値によって示す)、例えば、該当データを印刷できるプリンタの種類を示す情報が、1ならMFP、2なら売場プリンタ、3なら携帯プリンタ、10ならMFP(カラー)、20なら売場プリンタ(カラー)、という具合に数値によって識別される。そして複数のプリンタ種類を指定できる。
(c)印刷データ本体
印刷するデータの本体を示す。
【0033】
なお、上記において業務指示ファイルには、業務指示のみの場合と、印刷を含む業務指示の場合があり、業務指示のみの場合には、上記した印刷データ種、プリンタ種、印刷データは不要で、印刷を含む業務指示の場合はそれらの情報が必要となる。
【0034】
このように本実施形態では、業務指示と印刷との間に連携を持たせているので、印刷を伴う業務指示を受けた場合に宛先機器で即座に対応することができる。
図9は、本発明の実施形態に係る宛先ワークのファイル構造を示す図である。宛先ワークファイル(F4)は、
図6〜
図8に示した各処理ファイルにおける宛先に関して、DPT(department:部門)、役職、氏名を宛先キーワードとして格納する。
【0035】
図10は、本発明の実施形態に係る宛先不明制御テーブルの構造を示す図である。宛先不明制御テーブル(F5)は、
図5に示した宛先テーブルから宛先のネットワークアドレスが得られなかった場合に該当受信データの処理を定義するものである。すなわちFAXデータ、印刷データ、業務指示データの処理をそれぞれn1、n2、n3の値によって定義するものであって、上記各データについてnの値が、例えば、0ならばMFPで印刷、1ならば全員にデータ送信、9ならばMFPに蓄積、という具合に数値によって処理が定義される。なお、MFPに蓄積された宛先不明データは、手操作で印刷、配布、破棄などの処理を行ない、いつまでもMFPに蓄積したままの状態にせずに受信データを処理する。
【0036】
図11は、本発明の実施形態に係る発注業務中のモバイル端末画面例を示す図である。モバイル端末は、基幹システムにおける発注業務に利用されており、
図11は通常発注業務画面例を示している。画面上に表示されているように発注業務で発生する商品名、取引先、DPT(部門)、売価などの項目が列挙され、商品コードに数量を入力できるようにしている。
【0037】
図12は、
図11に示した発注業務中のモバイル端末画面にFAX、または、印刷データをMFPが受信したときの本発明の実施形態に係るモバイル端末画面例を示す図である。すなわち、
図11の発注業務に従事している最中にFAX、又は、印刷データをMFPが受信したことをモバイル端末画面上に表示するものである。
図12においては、画面上部枠にFAX、又は、印刷データをMFPが受信したことを示す受信マーク(アイコン及び当該アイコンに対する表示色)等によって表示し、端末利用者に報知する。なお、端末利用者への報知はこのような受信マークに限らず、例えば、振動で報知しても良い。
【0038】
図13は、
図11に示した発注業務中のモバイル端末画面に業務指示をMFPが受信したときの本発明の実施形態に係るモバイル端末画面例を示す図である。すなわち、
図11の発注業務に従事している最中に管理部門から業務指示をMFPが受信したことをモバイル端末画面上に表示するものである。
図13においては、画面上部枠に業務指示をMFPが受信したことを示す受信マーク(アイコン及び当該アイコンに対する表示色、ただし
図12とは異なる色)等によって表示し、端末利用者に報知する。なお、端末利用者への報知はこのような受信マークに限らず、例えば、振動(ただし
図12とは異なる振動)で報知しても良い。
【0039】
図14は、
図12の受信マーク(アイコン)表示中においてアイコンをクリックすることで画面切替えが行なわれてFAX受信処理画面に移行した本発明の実施形態に係るモバイル端末画面例を示す図である。
図14に示すFAX受信処理画面では、処理すべきMFPからの受信内容が「FAX受信処理」と表示される。また、FAX送信元が、「○○○○から」と表示され、かつMFPから受信した内容が「FAX」であることが表示される。そして、MFPにおけるFAX処理ファイル(
図6F1参照)に抽出されたテキストデータが表示される(なお、MFPのOCR処理で判読不可の文字には特定記号(例えば、下向き黒三角)が挿入されて表示される)。また受信されたFAXデータについて、モバイル端末下部に、「表示」、「印刷」、「保管」のいずれかの処理選択を促す表示が行なわれる。これらの表示はデータ配布先の機器の状態を考慮してなされるものである。
【0040】
図15は、
図12の受信マーク(アイコン)表示中においてアイコンをクリックすることで画面切替えが行なわれて印刷データ受信処理画面に移行した本発明の実施形態に係るモバイル端末画面例を示す図である。
図15に示す印刷データ受信処理画面では、処理すべきMFPからの受信内容が「印刷データ受信処理」と表示される。またMFPから受信した内容が「印刷データ」であることが表示される。そして、MFPにおける印刷処理ファイル(
図7F2参照)に抽出されたテキストデータが表示される。また受信された印刷データについて、モバイル端末下部に、「表示」、「印刷」、「保管」のいずれかの処理選択を促す表示が行なわれる。これらの表示はデータ配布先の機器の状態を考慮してなされるものである。
【0041】
図16は、
図13の受信マーク(アイコン)表示中においてアイコンをクリックすることで画面切替えが行なわれてラベル印刷データ受信処理画面に移行した本発明の実施形態に係るモバイル端末画面例を示す図である。
図16に示すラベル印刷データ受信処理画面では、処理すべきMFPからの受信内容が「ラベル印刷データ受信処理」と表示される。またMFPから受信した内容が「ラベル印刷データ」であることが表示される。そして、MFPにおける業務指示ファイル(
図8F3参照)に抽出された宛名業務指示文書がテキスト表示される。また受信されたラベル印刷データについて、モバイル端末下部に、「印刷」におけるプリンタの選択、印刷枚数の指定を促す表示が行なわれる。これらの表示はデータ配布先の機器の状態を考慮してなされるものである。
【0042】
図17は、
図13の受信マーク(アイコン)表示中においてアイコンをクリックすることで画面切替えが行なわれてPOP印刷データ受信処理画面に移行した本発明の実施形態に係るモバイル端末画面例を示す図である。
図17に示すPOP印刷データ受信処理画面では、処理すべきMFPからの受信内容が「POP印刷データ受信処理」と表示される。またMFPから受信した内容が「POP印刷データ」であることが表示される。そして、MFPにおける業務指示ファイル(
図8F3参照)に抽出された宛名業務指示文書がテキスト表示される。また受信されたPOP印刷データの処理について、モバイル端末下部に、「印刷」におけるプリンタの選択(複数選択可)、印刷枚数の指定を促す表示が行なわれる。これらの表示はデータ配布先の機器の状態を考慮してなされるものである。
【0043】
次に本発明の実施形態に係る印刷データ処理システムの動作を
図18〜
図24に示すフローチャートを用いて説明する。
図18は、本発明の実施形態に係るMFPにおけるデータ送信動作を説明するためのフローチャートである。
図18において、ステップS11では、MFPで受信したデータの種類を判別する。データの種類には、上述したようにFAXデータ、印刷データおよび業務指示データがあるので、まず、FAXデータの場合について説明する。
【0044】
FAXデータの場合に、ステップS12においてOCR処理で、テキストデータを抽出する。次いでステップS13ではイメージデータ、テキストデータと識別情報、処理番号などで構成されるFAX処理ファイル(
図6F1参照)を生成する。生成したFAX処理ファイルについて、ステップS14では宛先識別サブルーチンを実行する。そしてステップS15ではデータ送信サブルーチンを実行する。それらを実行したら処理を終了する。
【0045】
印刷データの場合に、ステップS16において印刷データを解析し、テキストデータを抽出する。次いでステップS17ではイメージデータ、テキストデータと識別情報、処理番号などで構成される印刷処理ファイル(
図7F2参照)を生成する。生成した印刷処理ファイルについて、ステップS18では宛先識別サブルーチンを実行する。そしてステップS19ではデータ送信サブルーチンを実行する。それらを実行したら処理を終了する。
【0046】
業務指示データの場合に、ステップS20において業務指示データを解析し、テキストデータを抽出する。次いでステップS21ではイメージを含む印刷データ、テキストデータと識別情報、処理番号などで構成される業務指示ファイル(
図8F3参照)を生成する。生成した業務指示ファイルについて、ステップS22では宛先識別サブルーチンを実行する。そしてステップS23ではデータ送信サブルーチンを実行する。それらを実行したら処理を終了する。
【0047】
図19は、
図18に示した宛先識別サブルーチン動作を説明するためのフローチャートである。
図19において、ステップS31では、
図18で分枝された入力ファイル(
図6F1〜
図8F3参照)の種類を識別する。
【0048】
入力ファイルがFAX処理ファイル(
図6F1参照)であれば、ステップS32に進み、ステップS32ではFAX処理ファイルのテキストデータに、宛先テーブル(
図5T1参照)に登録された宛先キーワードが含まれているかを検索し、含まれている場合には、次ステップS35に進み、含まれていなければ、宛先不明制御テーブル(
図10F5参照)の値に従って処理を行なう。
【0049】
また入力ファイルが印刷処理ファイル(
図7F2参照)であれば、ステップS33に進み、ステップS33では印刷処理ファイルのテキストデータに、宛先テーブル(
図5T1参照)に登録された宛先キーワードが含まれているかを検索し、含まれている場合には、次ステップS35に進み、含まれていなければ、宛先不明制御テーブル(
図10F5参照)の値に従って処理を行なう。
【0050】
また入力ファイルが業務指示ファイル(
図8F3参照)であれば、ステップS34に進み、ステップS34では業務指示ファイルの宛先テキストデータに、宛先テーブル(
図5T1参照)に登録された宛先キーワードが含まれているかを検索し、含まれている場合には、次ステップS35に進み、含まれていなければ、宛先不明制御テーブル(
図10F5参照)の値に従って処理を行なう。
【0051】
ステップS35では検索結果を宛先ワーク(
図9F4参照)に格納する。そして宛先識別のサブルーチン処理を終了する。
図20は、
図18に示したデータ送信サブルーチン動作を説明するためのフローチャートである。
図20において、ステップS41では、宛先ワーク(
図9F4参照)と合致する宛先が宛先テーブル(
図5T1参照)に含まれるかを判定する。
【0052】
合致する宛先が宛先テーブルに含まれていた場合には、ステップS42に進み、ステップS42では宛先テーブルから合致した宛先のモバイルアドレスを取出す。モバイルアドレスが無い場合は、代わりにPCアドレスを取出す。そしてステップS45に進む。合致条件の優先順位は、(1)DPT、役職、氏名(姓のみでも可)、(2)DPTと氏名(姓のみでも可)、(3)氏名(姓のみでも可)の順である。
【0053】
合致する宛先が宛先テーブル(
図5T1参照)に含まれていなかった場合には、ステップS43に進み、ステップS43では宛先不明制御テーブル(
図10F5参照)の設定値が‘1’かを判定する。設定値が‘1’であれば、ステップS44に進み、ステップS44では宛先ワーク(
図9F4参照)にDPT(部門)が格納されていれば、DPTが合致する全員のモバイルアドレスを取出し、DPTが格納されていなければ全員のモバイルアドレスを取出す。モバイルアドレスが無い場合は、代わりにPCアドレスを取出す。そしてステップS45に進む。ステップS45では取出したアドレス(複数あれば全て)にデータを送信する。送信するデータは、
(a)FAXデータの場合
FAX処理ファイル(
図6F1参照)の(1)FAX識別情報;処理番号、(2)OCR処理後のテキストデータ、(3)テキストデータ終了情報、を送信する。
【0054】
(b)印刷データの場合
印刷処理ファイル(
図7F2参照)の(1)印刷識別情報;処理番号、(2)印刷テキストデータ、(3)テキストデータ終了情報、を送信する。
【0055】
(c)業務指示データの場合
業務指示ファイル(
図8F3参照)の(1)業務指示識別情報;処理番号、(4)業務指示テキストデータ、(5)業務指示データ終了情報、(6)印刷データ種、(7)プリンタ種、(8)制御終了情報、を送信する。
【0056】
ただし、該当するアドレスが存在しない場合は、宛先不明制御テーブル(
図10F5参照)の値に従って処理を行なう。すなわち、宛先不明制御テーブルの値が‘0’なら、MFPで印刷を実施し、宛先不明制御テーブルの値が‘9’ならMFPにデータ蓄積する。以上の処理を行なったら処理を終了する。
【0057】
一方、ステップS43で宛先不明制御テーブル(
図10F5参照)の設定値が‘1’以外であれば、ステップS46に進み、ステップS46で宛先不明制御テーブルの値に従って処理を行なう。すなわち、宛先不明制御テーブルの値が‘0’なら、MFPで印刷を実施し、宛先不明制御テーブルの値が‘9’ならMFPにデータ蓄積する。以上の処理を行なったら処理を終了する。
【0058】
図21は、本発明の実施形態に係るモバイル端末におけるデータ受信動作を説明するためのフローチャートである。
図21において、ステップS51では、モバイル端末で受信したデータの種類を判別する。データの種類が、FAX、または、印刷であれば、ステップS52に進み、ステップS52では対応した受信マーク(
図12参照)を表示する。そして処理を終了する。一方、データの種類が業務指示であれば、ステップS53に進み、ステップS53では対応した受信マーク(
図13参照)を表示する。そして処理を終了する。
【0059】
図22は、本発明の実施形態に係るモバイル端末における受信マーク選択動作を説明するためのフローチャートである。
図22において、ステップS61では、モバイル端末で受信したデータの種類を判別する。データの種類が、FAXであれば、ステップS62に進み、ステップS62では対応したフォーマットでテキストを表示する(
図14参照)。その際、端末下部に表示する処理の選択肢は、該当宛先に登録された機器を勘案したものとする。そして処理を終了する。またデータの種類が、印刷であれば、ステップS63に進み、ステップS63では対応したフォーマットでテキストを表示する(
図15参照)。その際、端末下部に表示する処理の選択肢は、該当宛先に登録された機器を勘案したものとする。そして処理を終了する。またデータの種類が、業務指示であれば、ステップS64に進み、ステップS64では対応したフォーマットでテキストを表示する(
図16、
図17参照)。その際、端末上部に表示する業務タイトル、端末下部に表示する処理の選択肢は、受信した印刷データ種、プリンタ種を勘案したものとする。そして処理を終了する。
【0060】
図23は、本発明の実施形態に係るモバイル端末における処理選択とその送信動作を説明するためのフローチャートである。モバイル端末ではファイルの種類に対応したテキストデータを閲覧した利用者がその受信データの処理選択を行なう。そのためにまずステップS71では、利用者が処理選択した項目を判別する。処理選択した項目が、次頁、または、前頁であれば、ステップS72に進み、ステップS72ではテキストの次頁、または、前頁を表示する。そして処理を終了する。一方、処理選択した項目が実行であれば、ステップS73に進み、ステップS73で、選択された処理、処理番号および端末アドレスをMFPに送信する。選択された処理としては、データ表示処理の継続、データ表示方法(テキスト/イメージ)の変更、指定されたPCへの受信データ保管、指定されたプリンタ(MFPを含む)での印刷、などである。そして処理を終了する。
【0061】
図24は、本発明の実施形態に係るMFPにおける処理受信とその実行動作を説明するためのフローチャートである。
図24のステップS81では、端末から受信したデータ(すなわち、
図23のステップS73でMFPに送られた、選択された処理、処理番号および端末アドレス)を解析して、処理番号に該当するファイル(
図6F1〜
図8F3参照)のデータを対象として、指定された処理を、指定された機器で行なう。そして処理を終了する。
【0062】
上記した本発明の実施形態に係るモバイル端末は、特定の個人のみにその利用を限るわけではないので、システム上のセキュリティが十分には確保されていない。また、上記した本発明の実施形態に係るモバイル端末からの受信データの選択処理について制限が設けられていないことから、受信データの蓄積、加工、印刷などが自由に行なわれる可能性があり、システム上のセキュリティが十分には確保されていない。
【0063】
そこで本発明の別の実施形態に係る印刷データ処理システムは、システム上のセキュリティを確保できるようにするものである。そのため、システム上のセキュリティを確保する第1の例として、モバイル端末の使用について、使用者があらかじめシステムに登録された特定の個人であることが認証できたなら当該モバイル端末に文字データの送信を許可するようにしたものである。
【0064】
具体的には、
図5に示した宛先テーブルに個人認証領域を付加し、当該領域に個人を特定するためのパスワード、あるいは、指紋、声紋などの生体認識処理を可能とするためのインデックスを登録しておく。こうすることで、モバイル端末の起動(またはアイコンクリック)時に、モバイル端末からパスワードを入力してシステムに予め登録してあるパスワードと一致しなければ、宛先と登録した使用者とが不一致ということで当該モバイル端末の使用者には文字データの送信を許可しないことにより、システム上のセキュリティを確保することが可能となる。上記パスワードに代えて、モバイル端末から指紋、声紋などの生体情報を入力して生体認識処理によって個人を特定する場合も同様である。
【0065】
またシステム上のセキュリティを確保する第2の例として、モバイル端末からの受信データの選択処理について、権限者と非権限者とを区別して権限者のみに特定の選択処理を許可するようにしたものである。
【0066】
具体的には、
図5に示した宛先テーブルに文書保管権限有無領域を付加し、当該領域にモバイル端末からの受信データの選択処理における文書保管の権限者であるか否かをあらかじめ登録する。こうすることで、例えば、モバイル端末に表示された受信データの保管にあたっては、権限者でなければ文書保管を不許可とし、データの蓄積・加工を未然に防ぐことでシステム上のセキュリティを確保することが可能となる。また文書保管に限らず、例えば、文書印刷にあたっても、文書印刷の権限者のみに印刷を許可し、非権限者には文書印刷を不許可とする。これにより権限者以外の文書印刷を未然に防ぐことでシステム上のセキュリティを確保することが可能となる。