(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
扁平面(64)が対向した状態で所定の管段方向に沿って配置される複数の扁平管(63)と、前記管段方向及び前記扁平管の長手方向に交差する管挿入方向に沿って延びる前記扁平管を差し込むための複数の切り欠き部(67)が形成されており前記扁平管の長手方向に沿って配置される複数の差込フィン(66)と、を備えた熱交換器において、
前記切り欠き部のうち前記扁平管が差し込まれた状態で前記扁平管に接する部分を管挿入部(80)とすると、前記差込フィンには、前記管段方向に隣り合う前記管挿入部間に挟まれる複数のフィン中間部(81)と、前記複数のフィン中間部の前記管挿入方向の手前側の端部から前記管挿入方向の手前側に向かってそれぞれ延びており前記管段方向において前記フィン中間部よりも幅の狭いフィン手前部(82)と、前記複数のフィン中間部の前記管挿入方向の奥側の端部から前記管挿入方向の奥側に向かって前記複数のフィン中間部の前記管挿入方向の奥側の端部と連続して延びるフィン奥部(83)と、が形成されており、
前記差込フィンは、前記扁平管の長手方向に隣り合う前記差込フィン間の間隔を保持するために、前記差込フィンを切り起こしてなる第1フィンタブ(90)を有しており、
前記第1フィンタブは、前記フィン中間部と前記フィン手前部との境界部を跨って配置され、かつ、前記管挿入方向に沿う壁部をなすように配置されている、
熱交換器(23)。
前記第1フィンタブ(90)は、前記管段方向に沿って配置されている前記複数のフィン手前部(82)及び対応する前記複数のフィン中間部(81)の複数段ごとに配置されている、
請求項1又は2に記載の熱交換器(23)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1の熱交換器では、切り欠き部のうちフィン手前部を挟む部分は、扁平管を差込フィンに差し込む際に扁平管を管挿入部まで案内するだけであり、扁平管が差込フィンに差し込まれた状態では、扁平管がフィン中間部には接しているがフィン手前部に接していない。このため、差込フィンに扁平管が差し込まれて接合された状態においては、フィン中間部とフィン手前部との境界部において差込フィンの座屈が発生するおそれがある。すなわち、差込フィンに扁平管が差し込まれて接合された状態において、熱交換器が外力等を受けると、フィン中間部とフィン手前部との境界部が起点となって、差込フィンが折れ曲がってしまうおそれがある。
【0004】
本発明の課題は、複数の扁平管及び複数の差込フィンを備えた熱交換器において、フィン中間部とフィン手前部との境界部における差込フィンの座屈の発生を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の観点にかかる熱交換器は、複数の扁平管と複数の差込フィンとを含む熱交換器である。扁平管は、扁平面が対向した状態で所定の管段方向に沿って配置されている。差込フィンは、管段方向及び扁平管の長手方向に交差する管挿入方向に沿って延びる扁平管を差し込むための複数の切り欠き部が形成されており、扁平管の長手方向に沿って配置されている。ここで、切り欠き部のうち扁平管が差し込まれた状態で扁平管に接する部分は、管挿入部であり、差込フィンには、管段方向に隣り合う管挿入部間に挟まれる複数のフィン中間部と、複数のフィン中間部の管挿入方向の手前側の端部から管挿入方向の手前側に向かってそれぞれ延び
ており管段方向においてフィン中間部よりも幅の狭いフィン手前部と、複数のフィン中間部の管挿入方向の奥側の端部から管挿入方向の奥側に向かって複数のフィン中間部の管挿入方向の奥側の端部と連続して延びるフィン奥部と、が形成されている。そして、ここでは、差込フィン
が、扁平管の長手方向に隣り合う差込フィン間の間隔を保持するため
に、差込フィンを切り起こしてなる第1フィンタブを有しており、第1フィンタブが、フィン中間部とフィン手前部との境界部を跨って配置され
、かつ、管挿入方向に沿う壁部をなすように配置されている。
【0006】
ここでは、第1フィンタブをフィン中間部とフィン手前部との境界部に跨るように配置しているため、差込フィンに扁平管が差し込まれて接合された状態において、フィン中間部とフィン手前部との境界部における差込フィンの管挿入方向に交差する方向のフィン強度の低下を抑制することができる。このため、差込フィンに扁平管が差し込まれて接合された状態において、フィン中間部とフィン手前部との境界部における差込フィンの座屈の発生を抑制することができる。この点に関して、特許文献1の熱交換器のようにフィンタブをフィン手前部に形成してフィン中間部との境界部に配置しない場合には、フィンタブがフィン中間部とフィン手前部との境界部における差込フィンの管挿入方向に交差する方向のフィン強度の低下を抑制することができないため、差込フィンに扁平管が差し込まれて接合された状態において、フィン中間部とフィン手前部との境界部における差込フィンの座屈の発生を抑制することが難しい。この点は、フィンタブをフィン中間部に形成してフィン手前部との境界部に配置しない場合も同様である。
【0007】
しかも、ここでは、第1フィンタブがフィン中間部とフィン手前部との境界部に対して交差する向きに配置されることになるため、差込フィンの管挿入方向に交差する方向のフィン強度の低下を抑制する効果を高めることができる。しかも、第1フィンタブが管挿入方向に沿う空気の通過方向に対して平行に配置されることになるため、通風抵抗を下げることができる。
【0008】
第2の観点にかかる熱交換器は、
第1の観点にかかる熱交換器において、差込フィンに、第1フィンタブを囲むリブ部が差込フィンを膨出させることによって形成されている。ここで、リブ部は、第1フィンタブの4方全部を囲んでいなくてもよく、第1フィンタブの3方を囲むコの字状のように、第1フィンタブの大部分を囲むものでもよい。
【0009】
ここでは、差込フィンに第1フィンタブを囲むリブ部を形成しているため、第1フィンタブが切り起こされた両端部における差込フィンのフィン強度の低下を抑制することができる。
【0010】
第3の観点にかかる熱交換器は、
第1又は第2の観点にかかる熱交換器のいずれかにおいて、第1フィンタブが、管段方向に沿って配置されている複数のフィン手前部及び対応する複数のフィン中間部の複数段ごとに配置されている。
【0011】
ここでは、第1フィンタブを複数のフィン手前部及び対応する複数のフィン中間部の複数段ごとに配置しているため、熱交換器において結露水が発生した際に、第1フィンタブによる結露水の保水量を低減して、差込フィンの排水性能を確保することができる。
【0012】
第4の観点にかかる熱交換器は、
第1〜第3の観点にかかる熱交換器のいずれかにおいて、フィン奥部に、扁平管の長手方向に隣り合う差込フィン間の間隔を保持するため
に、差込フィンを切り起こしてなる第2フィンタブを有している。
【0013】
ここでは、フィン奥部に第2フィンタブを形成しているため、扁平管の長手方向に隣り合う差込フィン同士が当接する場所を多くして、フィン間隔の保持性能を向上させることができる。
【0014】
第5の観点にかかる熱交換器は、
第4の観点にかかる熱交換器において、第2フィンタブが、管挿入方向に沿う壁部をなすように配置されている。
【0015】
ここでは、第2フィンタブが管挿入方向に沿う空気の通過方向に対して平行に配置されることになるため、通風抵抗を下げることができる。
【0016】
第6の観点にかかる熱交換器は、
第4又は第5の観点にかかる熱交換器において、第1フィンタブ及び第2フィンタブが、差込フィンを管挿入方向から見た際に、互いに重ならないように配置されている。
【0017】
第7の観点にかかる熱交換器は、第4又は第5の観点にかかる熱交換器において、差込フィンが、第1フィンタブの管段方向の一方側に形成された第1開口と、第2フィンタブの管段方向の他方側に形成された第2開口と、を有しており、第1開口及び第2開口が、差込フィンを管挿入方向から見た際に、互いに重なるように配置されており、第1フィンタブ及び第2フィンタブが、差込フィンを管挿入方向から見た際に、互いに重ならないように配置されている。
【0018】
ここでは、第1フィンタブ及び第2フィンタブを、差込フィンを管挿入方向から見た際に、互いに重ならないように配置しているため、差込フィンを管挿入方向から見た際において、扁平管の長手方向に隣り合う差込フィン間の平行度合いを高めることができ、フィン間隔の保持性能をさらに向上させることができる。
【発明の効果】
【0019】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0020】
第1の観点にかかる熱交換器では、差込フィンに扁平管が差し込まれて接合された状態において、フィン中間部とフィン手前部との境界部における差込フィンの座屈の発生を抑制することができる。
しかも、差込フィンの管挿入方向に交差する方向のフィン強度の低下を抑制する効果を高めることができ、しかも、第1フィンタブが管挿入方向に沿う空気の通過方向に対して平行に配置されることになるため、通風抵抗を下げることができる。
【0021】
第2の観点にかかる熱交換器では、第1フィンタブが切り起こされた両端部における差込フィンのフィン強度の低下を抑制することができる。
【0022】
第3の観点にかかる熱交換器では、熱交換器において結露水が発生した際に、第1フィンタブによる結露水の保水量を低減して、差込フィンの排水性能を確保することができる。
【0023】
第4の観点にかかる熱交換器では、扁平管の長手方向に隣り合う差込フィン同士が当接する場所を多くして、フィン間隔の保持性能を向上させることができる。
【0024】
第5の観点にかかる熱交換器では、第2フィンタブが管挿入方向に沿う空気の通過方向に対して平行に配置されることになるため、通風抵抗を下げることができる。
【0025】
第6又は第7の観点にかかる熱交換器では、差込フィンを管挿入方向から見た際において、扁平管の長手方向に隣り合う差込フィン間の平行度合いを高めることができ、フィン間隔の保持性能をさらに向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明にかかる熱交換器の実施形態及びその変形例について、図面に基づいて説明する。尚、本発明にかかる熱交換器の具体的な構成は、下記の実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0028】
(1)空気調和装置の基本構成
図1は、本発明の一実施形態にかかる熱交換器としての室外熱交換器23を有する空気調和装置1の概略構成図である。
【0029】
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房及び暖房を行うことが可能な装置である。空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット4とが接続されることによって構成されている。ここで、室外ユニット2と室内ユニット4とは、液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6を介して接続されている。すなわち、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、室外ユニット2と、室内ユニット4とが冷媒連絡管5、6を介して接続されることによって構成されている。
【0030】
<室内ユニット>
室内ユニット4は、室内に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。室内ユニット4は、主として、室内熱交換器41を有している。
【0031】
室内熱交換器41は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の放熱器として機能して室内空気を加熱する熱交換器である。室内熱交換器41の液側は液冷媒連絡管5に接続されており、室内熱交換器41のガス側はガス冷媒連絡管6に接続されている。
【0032】
室内ユニット4は、室内ユニット4内に室内空気を吸入して、室内熱交換器41において冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給するための室内ファン42を有している。すなわち、室内ユニット4は、室内熱交換器41を流れる冷媒の加熱源又は冷却源としての室内空気を室内熱交換器41に供給するファンとして、室内ファン42を有している。ここでは、室内ファン42として、室内ファン用モータ42aによって駆動される遠心ファンや多翼ファン等が使用されている。
【0033】
<室外ユニット>
室外ユニット2は、室外に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。室外ユニット2は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、膨張弁24と、液側閉鎖弁25と、ガス側閉鎖弁26とを有している。
【0034】
圧縮機21は、冷凍サイクルの低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。圧縮機21は、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示せず)を圧縮機用モータ21aによって回転駆動する密閉式構造となっている。圧縮機21は、吸入側に吸入管31が接続されており、吐出側に吐出管32が接続されている。吸入管31は、圧縮機21の吸入側と四路切換弁22とを接続する冷媒管である。吐出管32は、圧縮機21の吐出側と四路切換弁22とを接続する冷媒管である。
【0035】
四路切換弁22は、冷媒回路10における冷媒の流れの方向を切り換えるための切換弁である。四路切換弁22は、冷房運転時には、室外熱交換器23を圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させ、かつ、室内熱交換器41を室外熱交換器23において放熱した冷媒の蒸発器として機能させる冷房サイクル状態への切り換えを行う。すなわち、四路切換弁22は、冷房運転時には、圧縮機21の吐出側(ここでは、吐出管32)と室外熱交換器23のガス側(ここでは、第1ガス冷媒管33)とが接続される(
図1の四路切換弁22の実線を参照)。しかも、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管31)とガス冷媒連絡管6側(ここでは、第2ガス冷媒管34)とが接続される(
図1の四路切換弁22の実線を参照)。また、四路切換弁22は、暖房運転時には、室外熱交換器23を室内熱交換器41において放熱した冷媒の蒸発器として機能させ、かつ、室内熱交換器41を圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させる暖房サイクル状態への切り換えを行う。すなわち、四路切換弁22は、暖房運転時には、圧縮機21の吐出側(ここでは、吐出管32)とガス冷媒連絡管6側(ここでは、第2ガス冷媒管34)とが接続される(
図1の四路切換弁22の破線を参照)。しかも、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管31)と室外熱交換器23のガス側(ここでは、第1ガス冷媒管33)とが接続される(
図1の四路切換弁22の破線を参照)。ここで、第1ガス冷媒管33は、四路切換弁22と室外熱交換器23のガス側とを接続する冷媒管である。第2ガス冷媒管34は、四路切換弁22とガス側閉鎖弁26とを接続する冷媒管である。
【0036】
室外熱交換器23は、冷房運転時には室外空気を冷却源とする冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には室外空気を加熱源とする冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、液側が液冷媒管35に接続されており、ガス側が第1ガス冷媒管33に接続されている。液冷媒管35は、室外熱交換器23の液側と液冷媒連絡管5側とを接続する冷媒管である。
【0037】
膨張弁24は、冷房運転時には、室外熱交換器23において放熱した冷凍サイクルの高圧の冷媒を冷凍サイクルの低圧まで減圧する弁である。また、膨張弁24は、暖房運転時には、室内熱交換器41において放熱した冷凍サイクルの高圧の冷媒を冷凍サイクルの低圧まで減圧する弁である。膨張弁24は、液冷媒管35の液側閉鎖弁25寄りの部分に設けられている。ここでは、膨張弁24として、電動膨張弁が使用されている。
【0038】
液側閉鎖弁25及びガス側閉鎖弁26は、外部の機器・配管(具体的には、液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁25は、液冷媒管35の端部に設けられている。ガス側閉鎖弁26は、第2ガス冷媒管34の端部に設けられている。
【0039】
室外ユニット2は、室外ユニット2内に室外空気を吸入して、室外熱交換器23において冷媒と熱交換させた後に、外部に排出するための室外ファン36を有している。すなわち、室外ユニット2は、室外熱交換器23を流れる冷媒の冷却源又は加熱源としての室外空気を室外熱交換器23に供給するファンとして、室外ファン36を有している。ここでは、室外ファン36として、室外ファン用モータ36aによって駆動されるプロペラファン等が使用されている。
【0040】
<冷媒連絡管>
冷媒連絡管5、6は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管であり、設置場所や室外ユニット2と室内ユニット4との組み合わせ等の設置条件に応じて種々の長さや管径を有するものが使用される。
【0041】
(2)空気調和装置の基本動作
次に、
図1を用いて、空気調和装置1の基本動作について説明する。空気調和装置1は、基本動作として、冷房運転及び暖房運転を行うことが可能である。
【0042】
<冷房運転>
冷房運転時には、四路切換弁22が冷房サイクル状態(
図1の実線で示される状態)に切り換えられる。
【0043】
冷媒回路10において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。
【0044】
圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22を通じて、室外熱交換器23に送られる。
【0045】
室外熱交換器23に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の放熱器として機能する室外熱交換器23において、室外ファン36によって冷却源として供給される室外空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。
【0046】
室外熱交換器23において放熱した高圧の液冷媒は、膨張弁24に送られる。
【0047】
膨張弁24に送られた高圧の液冷媒は、膨張弁24によって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張弁24で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、液側閉鎖弁25及び液冷媒連絡管5を通じて、室内熱交換器41に送られる。
【0048】
室内熱交換器41に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器41において、室内ファン42によって加熱源として供給される室内空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内空気は冷却され、その後に、室内に供給されることで室内の冷房が行われる。
【0049】
室内熱交換器41において蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管6、ガス側閉鎖弁26及び四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
【0050】
<暖房運転>
暖房運転時には、四路切換弁22が暖房サイクル状態(
図1の破線で示される状態)に切り換えられる。
【0051】
冷媒回路10において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。
【0052】
圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22、ガス側閉鎖弁26及びガス冷媒連絡管6を通じて、室内熱交換器41に送られる。
【0053】
室内熱交換器41に送られた高圧のガス冷媒は、室内熱交換器41において、室内ファン42によって冷却源として供給される室内空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。これにより、室内空気は加熱され、その後に、室内に供給されることで室内の暖房が行われる。
【0054】
室内熱交換器41で放熱した高圧の液冷媒は、液冷媒連絡管5及び液側閉鎖弁25を通じて、膨張弁24に送られる。
【0055】
膨張弁24に送られた高圧の液冷媒は、膨張弁24によって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張弁24で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器23に送られる。
【0056】
室外熱交換器23に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器23において、室外ファン36によって加熱源として供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して、低圧のガス冷媒になる。
【0057】
室外熱交換器23で蒸発した低圧の冷媒は、四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
【0058】
(3)室外ユニットの基本構成
次に、
図1〜
図4を用いて、室外ユニット2の基本構成について説明する。ここで、
図2は、室外ユニット2の外観を示す斜視図である。
図3は、室外ユニット2の天板57を取り外した状態を示す平面図である。
図4は、室外ユニット2の天板57、前板55、56及び側板53、54を取り外した状態を示す斜視図である。尚、以下の説明においては、「上」、「下」、「左」、「右」、「鉛直」や「前面」、「側面」、「背面」、「天面」、「底面」等の文言は、特にことわりのない限り、ファン吹出グリル55b側の面を前面とした場合における方向や面を意味する。
【0059】
室外ユニット2は、ユニットケーシング51の内部が上下方向に延びる仕切板58によって送風機室S1と機械室S2とに仕切られた構造(いわゆる、トランク型構造)を有するものである。室外ユニット2は、ユニットケーシング51の背面及び側面の一部から室外空気を内部へと吸い込んだ後に、ユニットケーシング51の前面から空気を排出するように構成されている。室外ユニット2は、主として、ユニットケーシング51と、圧縮機21、四路切換弁22、室外熱交換器23、膨張弁24、閉鎖弁25、26及びこれらの機器を接続する冷媒管31〜35を含む冷媒回路10を構成する機器・配管類と、室外ファン36及び室外ファン用モータ36aとを有している。尚、ここでは、送風機室S1がユニットケーシング51の左側面寄りに形成され、機械室S2がユニットケーシング51の右側面寄りに形成された例を説明するが、左右が逆であってもよい。
【0060】
ユニットケーシング51は、略直方体状に形成されており、主として、圧縮機21、四路切換弁22、室外熱交換器23、膨張弁24、閉鎖弁25、26及びこれらの機器を接続する冷媒管31〜35を含む冷媒回路10を構成する機器・配管類と、室外ファン36及び室外ファン用モータ36aとを収容している。ユニットケーシング51は、冷媒回路10を構成する機器・配管類21〜26、31〜35や室外ファン36等が載置される底板52と、送風機室側側板53と、機械室側側板54と、送風機室側前板55と、機械室側前板56と、天板57と、2つの据付脚59とを有している。
【0061】
底板52は、ユニットケーシング51の底面部分を構成する板状部材である。
【0062】
送風機室側側板53は、ユニットケーシング51の送風機室S1寄りの側面部分(ここでは、左側面部分)を構成する板状部材である。送風機室側側板53は、その下部が底板52に固定されており、ここでは、その前面側の端部が送風機室側前板55の左側面側の端部と一体の部材となっている。送風機室側側板53には、室外ファン36によってユニットケーシング51の側面側からユニットケーシング51内に室外空気を吸入するための側面ファン吸入口53aが形成されている。尚、送風機室側側板53は、送風機室側前板55と別部材であってもよい。
【0063】
機械室側側板54は、ユニットケーシング51の機械室S2寄りの側面部分(ここでは、右側面部分)の一部と、ユニットケーシング51の機械室S2寄りの背面部分とを構成する板状部材である。機械室側側板54は、その下部が底板52に固定されている。送風機室側側板53の背面側の端部と機械室側側板54の送風機室S1側の端部との間には、室外ファン36によってユニットケーシング51の背面側からユニットケーシング51内に室外空気を吸入するためのされる背面ファン吸入口53bが形成されている。
【0064】
送風機室側前板55は、ユニットケーシング51の送風機室S1の前面部分を構成する板状部材である。送風機室側前板55は、その下部が底板52に固定され、ここでは、その左側面側の端部が送風機室側側板53の前面側の端部と一体の部材となっている。送風機室側前板55には、室外ファン36によってユニットケーシング51内に吸入された室外空気を外部に吹き出すためのファン吹出口55aが設けられている。送風機室側前板55の前面側には、ファン吹出口55aを覆うファン吹出グリル55bが設けられている。尚、送風機室側前板55は、送風機室側側板53と別部材であってもよい。
【0065】
機械室側前板56は、ユニットケーシング51の機械室S2の前面部分の一部と、ユニットケーシング51の機械室S2の側面部分の一部とを構成する板状部材である。機械室側前板56は、その送風機室S1側の端部が送風機室側前板55の機械室S2側の端部に固定され、その背面側の端部が機械室側側板54の前面側の端部に固定されている。
【0066】
天板57は、ユニットケーシング51の天面部分を構成する板状部材である。天板57は、送風機室側板53や機械室側側板54、送風機室側前板55に固定されている。
【0067】
仕切板58は、底板52上に配置される鉛直方向に延びる板状部材である。仕切板58は、ここでは、ユニットケーシング51の内部を左右に分割することによって、左側面寄りの送風機室S1と、右側面寄りの機械室S2とを形成している。仕切板58は、その下部が底板52に固定され、その前面側の端部が送風機室側前板55に固定され、その背面側の端部が室外熱交換器23の機械室S2寄りの側端部まで延びている。
【0068】
据付脚59は、ユニットケーシング51の前後方向に延びる板状部材である。据付脚59は、室外ユニット2の据付面に固定される部材である。ここでは、室外ユニット2は、2つの据付脚59を有しており、1つは、送風機室S1寄りに配置されており、もう1つは、機械室S2寄りに配置されている。
【0069】
室外ファン36は、複数の翼を有するプロペラファンであり、送風機室S1内において、室外熱交換器23の前面側の位置に、ユニットケーシング51の前面(ここでは、ファン吹出口55a)に対向するように配置されている。室外ファン用モータ36aは、送風機室S1内において、室外ファン36と室外熱交換器23との前後方向間に配置されている。室外ファン用モータ36aは、底板52上に載置されたモータ支持台36bによって支持されている。そして、室外ファン36は、室外ファン用モータ36aに軸支されている。
【0070】
室外熱交換器23は、平面視略L字形状の熱交換器パネルであり、送風機室S1内において、ユニットケーシング51の側面(ここでは、左側面)及び背面に沿うように底板52上に載置されている。
【0071】
圧縮機21は、ここでは、縦型円筒形状の密閉式圧縮機であり、機械室S2内において、底板52上に載置されている。
【0072】
(4)室外熱交換器の基本構成
次に、
図1〜
図6を用いて、室外熱交換器23の基本構成について説明する。ここで、
図5は、室外熱交換器23の概略斜視図である。
図6は、
図5の熱交換部60の部分拡大図である。尚、以下の説明においては、方向や面を表す文言は、特にことわりのない限り、室外熱交換器23が室外ユニット2に載置された状態を基準とした方向や面を意味する。
【0073】
室外熱交換器23は、主として、室外空気と冷媒との熱交換を行う熱交換部60と、熱交換部60の一端側(ここでは、右端側)に設けられた冷媒分流器70、出入口ヘッダ71及び中間ヘッダ72と、熱交換部60の他端側(ここでは、左前端側)に設けられた連結ヘッダ74とを有している。室外熱交換器23は、冷媒分流器70、出入口ヘッダ71、中間ヘッダ72、連結ヘッダ74及び熱交換部60のすべてが、アルミニウム製又はアルミニウム合金製のオールアルミ熱交換器であり、各部の接合は、炉中ロウ付け等のロウ付けによって行われている。
【0074】
<熱交換部>
熱交換部60は、室外熱交換器23の風上側の部分を構成する風上側熱交換部61と、室外熱交換器23の風下側の部分を構成する風下側熱交換部62とを有しており、室外ファン36の駆動によって発生するユニットケーシング51内における室外空気の通過方向に対して2列の熱交換部61、62が並んだ構成を有している。風上側熱交換部61は、風下側熱交換部62よりもユニットケーシング51の側面(ここでは、左側面)及び背面に近い側に配置されている。すなわち、熱交換部60のうち室外空気の通過方向に対してファン吸入口53a、53b寄りの風上側に位置する部分が風上側熱交換部61であり、風上側熱交換部61よりもファン吸入口53a、53bから遠い側の風下側に位置する部分が風下側熱交換部62である。そして、風上側熱交換部61は、室外熱交換器23の上部を構成する風上側メイン熱交換部61aと、室外熱交換器23の下部を構成する風上側サブ熱交換部61bとを有している。また、風下側熱交換部62は、室外熱交換器23の上部を構成する風下側メイン熱交換部62aと、室外熱交換器23の下部を構成する風下側サブ熱交換部62bとを有している。
【0075】
熱交換部60は、扁平管からなる多数の伝熱管63と、差込フィンからなる多数の伝熱フィン66とにより構成された差込フィン式の熱交換部である。伝熱管63は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製であり、伝熱面となる扁平面64と、冷媒が流れる多数の小さな内部流路65を有する扁平多穴管である。多数の伝熱管63は、扁平面64が対向した状態で所定の管段方向に沿って間隔を空けて複数段配置されており、長手方向の一端(ここでは、右端)が出入口ヘッダ71又は中間ヘッダ72に接続され、長手方向の他端(ここでは、左前端)が連結ヘッダ74に接続されている。すなわち、多数の伝熱管63は、出入口ヘッダ71及び中間ヘッダ72と連結ヘッダ74との間に配置されている。ここでは、伝熱管63の扁平面64が鉛直方向を向いているため、管段方向は鉛直方向を意味し、伝熱管63がユニットケーシング51の側面(ここでは、左側面)及び背面に沿って配置されているため、伝熱管63の長手方向はユニットケーシング51の側面(ここでは、左側面)及び背面に沿う水平方向を意味する。伝熱フィン66は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製であり、伝熱管63の長手方向に沿って間隔を空けて複数配置されている。伝熱フィン66は、管段方向及び伝熱管63の長手方向に交差する管挿入方向に沿って延びる伝熱管63を差し込むための多数の切り欠き部67が形成されている。ここでは、管段方向が鉛直方向であり、かつ、伝熱管63の長手方向がユニットケーシング51の側面(ここでは、左側面)及び背面に沿う水平方向であるため、管挿入方向は伝熱管63の長手方向に交差する水平方向を意味しており、ユニットケーシング51内における室外空気の通過方向とも一致している。切り欠き部67は、伝熱フィン66の管挿入方向の一縁部(ここでは、室外空気の通過方向に対して風上側の縁部)から水平方向に細長く延びている。そして、ここでは、多数の伝熱管63は、風上側メイン熱交換部61aを構成する伝熱管群と、風上側サブ熱交換部61bを構成する伝熱管群と、風下側メイン熱交換部62aを構成する伝熱管群と、風下側サブ熱交換部62bを構成する伝熱管群とに区分されている。また、多数の伝熱フィン66は、風上側メイン熱交換部61a及び風上側サブ熱交換部61bに共通の風上側の列を構成するフィン群と、風下側メイン熱交換部62a及び風下側サブ熱交換部62bに共通の風下側の列を構成するフィン群とに区分されている。
【0076】
<冷媒分流器>
冷媒分流器70は、液冷媒管35と出入口ヘッダ71の下部との間に接続されている。冷媒分流器70は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の鉛直方向に延びる部材である。冷媒分流器70は、液冷媒管35を通じて流入する冷媒を分流して出入口ヘッダ71の下部に導いたり、出入口ヘッダ71の下部を通じて流入する冷媒を合流して液冷媒管35に導くようになっている
<出入口ヘッダ>
出入口ヘッダ71は、熱交換部60のうち風上側熱交換部61の一端側(ここでは、右端側)に設けられている。そして、出入口ヘッダ71には、風上側熱交換部61を構成する伝熱管63の一端(ここでは、右端)が接続されている。出入口ヘッダ71は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の鉛直方向に延びる部材である。出入口ヘッダ71の内部空間は、バッフル(図示せず)によって上下に仕切られており、その上部空間が風上側メイン熱交換部61aを構成する伝熱管63の一端(ここでは、右端)に連通し、その下部空間が風上側サブ熱交換部61bを構成する伝熱管63の一端(ここでは、右端)に連通している。そして、出入口ヘッダ71の上部は、第1ガス冷媒管33に接続されており、風上側メイン熱交換部61aと第1ガス冷媒管33との間で冷媒をやりとりするようになっている。また、出入口ヘッダ71の下部は、冷媒分流器70に接続されており、冷媒分流器70との間で冷媒をやりとりするようになっている。
【0077】
<中間ヘッダ>
中間ヘッダ72は、熱交換部60のうち風下側熱交換部62の一端側(ここでは、右端側)に設けられている。そして、中間ヘッダ72には、風下側熱交換部62を構成する伝熱管63の一端(ここでは、右端)が接続されている。中間ヘッダ72は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成された鉛直方向に延びる部材である。中間ヘッダ72の内部空間は、バッフル(図示せず)によって上下に仕切られており、その上部空間が風下側メイン熱交換部62aを構成する伝熱管63の一端(ここでは、右端)に連通し、その下部空間が風下側サブ熱交換部62bを構成する伝熱管63の一端(ここでは、右端)に連通している。また、中間ヘッダ72の上部空間や下部空間は、熱交換部60のパス数に応じて、バッフル(図示せず)によって複数の空間に仕切られており、中間連絡管73等を通じて上部空間と下部空間とが連通している。そして、中間ヘッダ72は、風下側メイン熱交換部62aと風下側サブ熱交換部62bとの間で冷媒をやりとりするようになっている。
【0078】
<連結ヘッダ>
連結ヘッダ74は、熱交換部60の他端側(ここでは、左前端側)に設けられている。そして、連結ヘッダ74には、熱交換部60を構成する伝熱管63の他端(ここでは、左前端)が接続されている。連結ヘッダ74は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の鉛直方向に延びる部材である。連結ヘッダ74には、風上側熱交換部61を構成する伝熱管63の他端(ここでは、左前端)と風下側熱交換部62を構成する伝熱管63の他端(ここでは、左前端)とを連通させるための連結空間が形成されている。そして、連結ヘッダ74は、風上側熱交換部61と風下側熱交換部62との間で冷媒をやりとりするようになっている。
【0079】
このような構成を有する室外熱交換器23が冷媒の蒸発器として機能する場合には、
図5の冷媒の流れを示す矢印のように、液冷媒管35から流入する冷媒が、冷媒分流器70及び出入口ヘッダ71の下部を通じて、風上側サブ熱交換部61bに導かれる。そして、風上側サブ熱交換部61bを通過した冷媒は、連結ヘッダ74の下部を通じて、風下側サブ熱交換部62bに導かれる。そして、風下側サブ熱交換部62bを通過した冷媒は、中間ヘッダ72を通じて、風下側メイン熱交換部62aに導かれる。そして、風下側メイン熱交換部62aを通過した冷媒は、連結ヘッダ74の上部を通じて、風上側メイン熱交換部61aに導かれる。そして、風上側メイン熱交換部61aを通過した冷媒は、出入口ヘッダ71の上部を通じて、第1ガス冷媒管33に流出される。このような冷媒の流れの過程で室外空気との熱交換によって冷媒が蒸発するのである。また、室外熱交換器23が冷媒の放熱器として機能する場合には、
図5の冷媒の流れを示す矢印のように、第1ガス冷媒管33から流入する冷媒が、出入口ヘッダ71の上部を通じて、風上側メイン熱交換部61aに導かれる。そして、風上側メイン熱交換部61aを通過した冷媒は、連結ヘッダ74の上部を通じて、風下側メイン熱交換部62aに導かれる。そして、風下側メイン熱交換部62aを通過した冷媒は、中間ヘッダ72を通じて、風下側サブ熱交換部62bに導かれる。そして、風下側サブ熱交換部62bを通過した冷媒は、連結ヘッダ74の下部を通じて、風上側サブ熱交換部61bに導かれる。そして、風上側サブ熱交換部61bを通過した冷媒は、出入口ヘッダ71の下部及び冷媒分流器70を通じて、液冷媒管35に流出される。このような冷媒の流れの過程で室外空気との熱交換によって冷媒が放熱するのである。
【0080】
(5)伝熱フィンの詳細構成
次に、
図3〜
図12を用いて、伝熱フィン66の詳細構成について説明する。ここで、
図7は、
図6の熱交換部60を伝熱管63の長手方向に沿う方向から見た状態を示す部分拡大図である。
図8は、伝熱フィン66の要部を示す図である。
図9は、
図8のI−I断面図である。
図10は、
図8のII−II断面図、III−III断面図、及び、IV−IV断面図である。
図11は、
図8を管挿入方向の手前側から見た図、及び、管挿入方向の奥側から見た図である。
図12は、
図8のV−V断面図である。
【0081】
<基本形状>
伝熱フィン66は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の板材をプレス加工することによって形成された一方向に長い(ここでは、縦長の)板状フィンである。
【0082】
伝熱フィン66の多数の切り欠き部67は、伝熱フィン66の管段方向に所定の間隔を空けて形成されている。ここで、切り欠き部67のうち伝熱管63が差し込まれた状態で伝熱管63に接する部分は、管挿入部80を構成している。管挿入部80は、鉛直方向の幅が伝熱管63の扁平面64間の幅と実質的に等しく、水平方向の幅が扁平管63の扁平面64に交差する方向の幅と実質的に等しくなっている。管挿入部80の周縁部は、伝熱フィン66の基面66aから伝熱管63の長手方向の一方側(ここでは、
図7、8の紙面手前側)に向かって突出している。尚、伝熱フィン66の基面66aとは、管挿入部80を含む各部の形成を行う前の状態の伝熱フィン66フィンのフィン面を意味する。そして、伝熱管63は、切り欠き部67に差し込まれて切り欠き部67の一部分である管挿入部80まで案内され、管挿入部80の周縁部にロウ付けによって接合されている。そして、伝熱フィン66には、管段方向に隣り合う管挿入部80間に挟まれる複数のフィン中間部81が形成されている。また、伝熱フィン66には、複数のフィン中間部81の管挿入方向の手前側(ここでは、室外空気の通過方向に対して風上側)の端部から管挿入方向の手前側に向かってそれぞれ延びるフィン手前部82が形成されている。また、伝熱フィン66には、複数のフィン中間部81の管挿入方向の奥側(ここでは、室外空気の通過方向に対して風下側)の端部から管挿入方向の奥側に向かって複数のフィン中間部81の管挿入方向の奥側の端部と連続して延びるフィン奥部83が形成されている。
【0083】
そして、このような伝熱フィン66においては、例えば、山型の傾斜面をなす複数のワッフルを管挿入方向に沿って形成することが考えられる。しかし、このような複数のワッフルを形成すると、伝熱フィン66の切り欠き部67に伝熱管63を差し込む際に、管挿入方向に隣り合うワッフル間の谷部において伝熱フィン66の座屈が発生するおそれがある。すなわち、伝熱フィン66の切り欠き部67に伝熱管63を差し込む際に、ワッフル間の谷部がV字状の折り目となって、伝熱フィン66が折れ曲がってしまうおそれがある。このため、切り欠き部67に伝熱管63を差し込む際の伝熱フィン66の座屈の発生を抑制できるようにする必要がある。
【0084】
また、このような伝熱フィン66においては、切り欠き部67のうちフィン手前部82を挟む部分が、伝熱管63を伝熱フィン66に差し込む際に伝熱管63を管挿入部80まで案内するだけであり、伝熱管63が伝熱フィン66に差し込まれた状態では、伝熱管63がフィン中間部81には接しているがフィン手前部82に接していない。このため、伝熱フィン66に伝熱管63が差し込まれて接合された状態においては、フィン中間部81とフィン手前部82との境界部において伝熱フィン66の座屈が発生するおそれがある。すなわち、伝熱フィン66に伝熱管63が差し込まれて接合された状態において、室外熱交換器23が外力等を受けると、フィン中間部81とフィン手前部82との境界部が起点となって、伝熱フィン66が折れ曲がってしまうおそれがある。これに対して、フィン中間部81とフィン手前部82との境界部における伝熱フィン66の座屈の発生を抑制できるようにする必要がある。
【0085】
そこで、ここでは、切り欠き部67に伝熱管63を差し込む際の伝熱フィン66の座屈やフィン中間部81とフィン手前部82との境界部における伝熱フィン66の座屈の発生を抑制するために、伝熱フィン66について、以下のような工夫を施している。
【0086】
<台座部>
まず、伝熱フィン66には、複数のフィン中間部81に、平坦面85をなす台座部84が伝熱フィン66を膨出させることによって形成されている。台座部84は、フィン中間部81の管挿入方向の中央付近の部分に配置されている。ここで、平坦面85は、その全体が伝熱フィン66の基面66aよりも伝熱管63の長手方向の一方側(ここでは、
図7、8の紙面手前側)に突出した位置に配置されている。
【0087】
このように、ここでは、フィン中間部81に平坦面85をなす台座部84を形成しているため、伝熱フィン66にワッフルを形成する場合とは異なり、伝熱フィン66の切り欠き部67に伝熱管63を差し込む際に、ワッフル間の谷部のようなV字状の折り目になる部分がなくなる。このため、管挿入方向に交差する方向のフィン強度を向上させることができるようになり、切り欠き部67に伝熱管63を差し込む際の伝熱フィン66の座屈の発生を抑制することができる。
【0088】
また、台座部84の伝熱フィン66の基面66aからの突出高さは、管挿入部80の突出高さ以上に設定されている。このため、台座部84を形成することによってフィン強度を向上させる効果を高めることができる。
【0089】
また、平坦面85は、管挿入方向に沿って延びる互いに平行な第1辺85a及び第2辺85bと、第1辺85a及び第2辺85bの管挿入方向の手前側の端部同士を結ぶ第3辺85cと、第1辺85a及び第2辺85bの管挿入方向の奥側の端部同士を結ぶ第4辺85dと、を有している。ここで、第1辺85aは、フィン中間部81を挟む1対の管挿入部60の一方側(ここでは、
図7、8の各フィン中間部81における紙面上側の管挿入部60)に沿って配置されている。第2辺85bは、フィン中間部81を挟む1対の管挿入部60の他方側(ここでは、
図7、8の各フィン中間部81における紙面下側の管挿入部60)に沿って配置されている。これにより、台座部84がなす平坦面85が略四角形状を有するものになる。このため、特に、略四角形状をなす4辺の一部である第1辺85a及び第2辺85bによって、管挿入方向に交差する方向のフィン強度を向上させることができる。尚、ここでは、各辺85a〜85dの端部同士は、鋭い角をなすように結ばれているが、角を面取りする又は角をR形状にする等によって角が滑らかになるように結んでもよい。
【0090】
また、第1辺85aと第2辺85bとは、管挿入方向の長さが同じであり、かつ、同じ管挿入方向の位置に配置されているため、第3辺85cと第4辺85dも、管挿入方向に交差する方向(管段方向)の長さが同じであり、かつ、同じ管挿入方向に交差する方向の位置に配置されていることになる。このため、ここでは、平坦面85は、管挿入方向に平行な2辺85a、85bと管段方向に平行な2辺85c、85dとからなる長方形状をなしている。このため、第1辺85a及び第2辺85bによる管挿入方向に交差する方向のフィン強度だけでなく、第3辺85c及び第4辺85dによって、管挿入方向のフィン強度も向上させることができる。
【0091】
<フィンタブ>
次に、伝熱フィン66には、伝熱管63の長手方向に隣り合う伝熱フィン66間の間隔を保持するための第1フィンタブ90が伝熱フィン66を切り起こすことによって形成されており、第1フィンタブ90が、フィン中間部81とフィン手前部82との境界部を跨って配置されている。ここで、第1フィンタブ90は、伝熱フィン66の基面66aよりも伝熱管63の長手方向の一方側(ここでは、
図7、8の紙面手前側)に突出した略四角形状の小片である。第1フィンタブ90が伝熱管63の長手方向に隣り合う伝熱フィン66の基面66aに当接することによって、伝熱フィン66間の間隔を保持するようになっている。また、ここでは、第1フィンタブ90は、伝熱フィン66の管段方向の中央付近で、かつ、台座部84の管挿入方向の手前側の部分に配置されている。
【0092】
このように、ここでは、第1フィンタブ90をフィン中間部81とフィン手前部82との境界部に跨るように配置しているため、伝熱フィン66に伝熱管63が差し込まれて接合された状態において、フィン中間部81とフィン手前部82との境界部における伝熱フィン66の管挿入方向に交差する方向(管段方向)のフィン強度の低下を抑制することができる。このため、伝熱フィン66に伝熱管63が差し込まれて接合された状態において、フィン中間部81とフィン手前部82との境界部における伝熱フィン66の座屈の発生を抑制することができる。この点に関して、フィンタブをフィン手前部82に形成してフィン中間部81との境界部に配置しない場合には、フィンタブがフィン中間部81とフィン手前部82との境界部における伝熱フィン66の管挿入方向に交差する方向のフィン強度の低下を抑制することができないため、伝熱フィン66に伝熱管63が差し込まれて接合された状態において、フィン中間部81とフィン手前部82との境界部における伝熱フィン66の座屈の発生を抑制することが難しい。この点は、フィンタブをフィン中間部81に形成してフィン手前部82との境界部に配置しない場合も同様である。
【0093】
また、第1フィンタブ90は、管挿入方向に沿う壁部をなすように配置されている。このため、ここでは、第1フィンタブ90がフィン中間部81とフィン手前部82との境界部に対して交差する向きに配置されることになるため、伝熱フィン66の管挿入方向に交差する方向のフィン強度の低下を抑制する効果を高めることができる。しかも、第1フィンタブ90が管挿入方向に沿う空気の通過方向に対して平行に配置されることになるため、通風抵抗を下げることができる。
【0094】
また、伝熱フィン66には、フィン奥部83に、伝熱管63の長手方向に隣り合う伝熱フィン66間の間隔を保持するための第2フィンタブ91が伝熱フィン66を切り起こすことによって形成されている。ここで、第2フィンタブ91は、伝熱フィン66の基面66aよりも伝熱管63の長手方向の一方側(ここでは、
図7、8の紙面手前側)に突出した略四角形状の小片である。第2フィンタブ91が伝熱管63の長手方向に隣り合う伝熱フィン66の基面66aに当接することによって、伝熱フィン66間の間隔を保持するようになっている。また、ここでは、第2フィンタブ91は、伝熱フィン66の管段方向の中央付近で、かつ、台座部84の管挿入方向の奥側の部分に配置されている。これにより、ここでは、伝熱管66の長手方向に隣り合う伝熱フィン66同士が当接する場所を多くして、フィン間隔の保持性能を向上させることができる。
【0095】
また、第2フィンタブ91は、管挿入方向に沿う壁部をなすように配置されている。このため、ここでは、第2フィンタブ91が管挿入方向に沿う空気の通過方向に対して平行に配置されることになるため、通風抵抗を下げることができる。
【0096】
また、第1フィンタブ90及び第2フィンタブ91が、伝熱フィン66を管挿入方向から見た際に、互いに重ならないように配置されている。ここでは、第1フィンタブ90は、第1フィンタブ90の管段方向の一方側(ここでは、
図7、8の紙面上側)に開口90aが形成されるように切り起こされており、第1フィンタブ90が伝熱フィン66の管段方向の中央から管段方向の他方側(ここでは、
図7、8の紙面下側)にずれた位置に配置されている。これに対して、第2フィンタブ91は、第2フィンタブ91の管段方向の他方側(ここでは、
図7、8の紙面下側)に開口91aが形成されるように切り起こされており、第2フィンタブ91が伝熱フィン66の管段方向の中央から管段方向の一方側(ここでは、
図7、8の紙面上側)にずれた位置に配置されている。そして、これにより、伝熱フィン66を管挿入方向から見た際に、伝熱フィン66の管段方向の中央を挟んで、第1フィンタブ90が第2フィンタブ91の他方側にずれた位置に配置されているのである。このため、ここでは、伝熱フィン66を管挿入方向から見た際において、伝熱管63の長手方向に隣り合う伝熱フィン66間の平行度合いを高めることができ、フィン間隔の保持性能をさらに向上させることができる。
【0097】
<リブ部>
次に、伝熱フィン66には、台座部85の管挿入方向の手前側及び奥側にリブ部92、96が伝熱フィン66を膨出させることによって形成されている。台座部85の管挿入方向の手前側に配置される手前側リブ部92は、管挿入方向に沿って延びる手前側第1リブ部93及び手前側第2リブ94と、管挿入方向に交差する方向(管段方向)に沿って延びる手前側第3リブ95と、を有している。台座部85の管挿入方向の奥側に配置される奥側リブ部96は、管挿入方向に沿って延びる奥側第1リブ部97及び奥側第2リブ98と、管挿入方向に交差する方向(管段方向)に沿って延びる奥側第3リブ99と、を有している。ここで、リブ部92、96は、伝熱フィン66の基面66aよりも伝熱管63の長手方向の一方側(ここでは、
図7、8の紙面手前側)に膨出している。
【0098】
手前側第1リブ部93は、フィン中間部81を挟む1対の管挿入部60の一方側(ここでは、
図7、8の各フィン中間部81における紙面上側の管挿入部60)に沿って配置されている。手前側第1リブ部93は、その稜線93aが伝熱フィン66の管挿入方向に平行な山型に形成されている。すなわち、手前側第1リブ部93の稜線93aは、室外空気の通過方向に対して平行に配置されている。
【0099】
手前側第2リブ94は、フィン中間部81を挟む1対の管挿入部60の他方側(ここでは、
図7、8の各フィン中間部81における紙面下側の管挿入部60)に沿って配置されている。手前側第2リブ部94は、その稜線94aが伝熱フィン66の管挿入方向に平行な山型に形成されている。すなわち、手前側第2リブ部94の稜線94aは、室外空気の通過方向に対して平行に配置されている。
【0100】
また、手前側第1リブ部93及び手前側第2リブ部94は、フィン中間部81だけでなく、フィン手前部82まで延びている。すなわち、手前側第1リブ部93及び手前側第2リブ部94は、フィン中間部81とフィン手前部82との境界部を跨って配置されている。
【0101】
手前側第3リブ95は、手前側第1リブ部93及び手前側第2リブ部94の管挿入方向の台座部85側の端部同士を結ぶように配置されている。手前側第3リブ95は、その稜線95aが伝熱フィン66の管挿入方向に交差する方向に平行な山型に形成されている。すなわち、手前側第3リブ95の稜線95aは、室外空気の通過方向に対して交差して配置されている。そして、ここでは、手前側第1リブ部93の稜線93aと手前側第3リブ95の稜線95aと手前側第2リブ部94の稜線94aとがコの字状に結ばれており、これにより、手前側第1リブ部93、手前側第3リブ95及び手前側第2リブ部94の全体(すなわち、手前側リブ部92)がコの字状の山型に形成されている。また、手前側第3リブ95の台座部84側の縁辺95bは、台座部84の平坦面85の第3辺85cと一致している。すなわち、手前側第3リブ95の台座部84側の縁辺95bは、伝熱フィン66の基面66a上に位置するのではなく、基面66aから突出した平坦面85上に位置している。これにより、手前側第3リブ95(すなわち、手前側第1リブ部93及び手前側第2リブ部94を含む手前側リブ部92)は、台座部84の平坦面85の第3辺85cと連続して配置されているのである。また、手前側リブ部92は、第1フィンタブ90を囲むように配置されている。ここでは、第1フィンタブ90の管挿入方向の手前側を除く3方を囲んでいることになる。尚、手前側リブ部92は、その稜線93a、94a、95aが台座部84の平坦面85よりも伝熱フィン66の基面66aよりも突出した位置に配置されている。
【0102】
また、奥側第1リブ部97及び奥側第2リブ98は、フィン中間部81を挟む1対の管挿入部60の一方側(ここでは、
図7、8の各フィン中間部81における紙面上側の管挿入部60)に沿って配置されている。奥側第1リブ部97は、その稜線97aが伝熱フィン66の管挿入方向に平行な山型に形成されている。すなわち、奥側第1リブ部97の稜線97aは、室外空気の通過方向に対して平行に配置されている。
【0103】
奥側第2リブ98は、フィン中間部81を挟む1対の管挿入部60の他方側(ここでは、
図7、8の各フィン中間部81における紙面下側の管挿入部60)に沿って配置されている。奥側第2リブ部98は、その稜線98aが伝熱フィン66の管挿入方向に平行な山型に形成されている。すなわち、奥側第2リブ部98の稜線98aは、室外空気の通過方向に対して平行に配置されている。
【0104】
また、奥側第1リブ部97及び奥側第2リブ部98は、フィン中間部81だけでなく、フィン奥部83まで延びている。すなわち、奥側第1リブ部97及び奥側第2リブ部98は、フィン中間部81とフィン奥部83との境界部を跨って配置されている。
【0105】
奥側第3リブ99は、奥側第1リブ部97及び奥側第2リブ部98の管挿入方向の台座部85側の端部同士を結ぶように配置されている。奥側第3リブ99は、その稜線99aが伝熱フィン66の管挿入方向に交差する方向に平行な山型に形成されている。すなわち、奥側第3リブ99の稜線99aは、室外空気の通過方向に対して交差して配置されている。そして、ここでは、奥側第1リブ部97の稜線97aと奥側第3リブ99の稜線99aと奥側第2リブ部98の稜線98aとがコの字状に結ばれており、これにより、奥側第1リブ部97、奥側第3リブ99及び奥側第2リブ部98の全体(すなわち、奥側リブ部96)がコの字状の山型に形成されている。また、奥側第3リブ99の台座部84側の縁辺99bは、台座部84の平坦面85の第4辺85dと一致している。すなわち、奥側第3リブ99の台座部84側の縁辺99bは、伝熱フィン66の基面66a上に位置するのではなく、基面66aから突出した平坦面85上に位置している。これにより、奥側第3リブ99(すなわち、奥側第1リブ部97及び奥側第2リブ部98を含む奥側リブ部96)は、台座部84の平坦面85の第4辺85dと連続して配置されているのである。また、奥側リブ部96は、第2フィンタブ91を囲むように配置されている。ここでは、第2フィンタブ91の管挿入方向の手前側を除く3方を囲んでいることになる。尚、奥側リブ部96は、その稜線97a、98a、99aが台座部84の平坦面85よりも伝熱フィン66の基面66aよりも突出した位置に配置されている。
【0106】
ここでは、上記のように、台座部84の管挿入方向の手前側及び奥側に管挿入方向に沿って延びるリブ部92、96(具体的には、第1及び第2リブ部93、94、97、98)を、平坦面85の第3辺85c及び第4辺85dと連続して配置するようにしている。このため、リブ部92、96を台座部84と一体化させて、台座部84の第3辺85cや第4辺85dが折り目にならないようにすることができる。これにより、台座部84及び台座部84の管挿入方向の手前側及び奥側の部分における管挿入方向に交差する方向のフィン強度を向上させることができる。
【0107】
また、ここでは、上記のように、リブ部93、96(具体的には、第1及び第2リブ部93、94、97、98)をフィン中間部81とフィン手前部82との境界部及びフィン中間部81とフィン奥部83との境界部を跨るように配置している。このため、フィン中間部81とフィン手前部82との境界部及びフィン中間部81とフィン奥部82との境界部における管挿入方向に交差する方向のフィン強度を向上させることができる。このため、伝熱フィン66の切り欠き部67に伝熱管63を差し込む際に、フィン中間部81とフィン奥部83との境界部を起点にした差込フィンの座屈を抑制することができ、また、伝熱フィン66に伝熱管63が差し込まれて接合された状態において、フィン中間部81とフィン手前部82との境界部を起点にした伝熱フィン66の座屈を抑制することができる。
【0108】
また、ここでは、上記のように、伝熱フィン66に第1フィンタブ90を囲む手前側リブ部93を形成しているため、第1フィンタブ90が切り起こされた両端部における伝熱フィン66のフィン強度の低下を抑制することができる。
【0109】
(6)変形例
<A>
上記の実施形態にかかる熱交換器としての室外熱交換器23においては、伝熱フィン66に台座部84を形成しているが、その平坦面85には何も形成されていない。しかし、これに限定されるものではなく、例えば、
図13に示すように、伝熱性能の向上を図る目的で、台座部84の平坦面85に、伝熱フィン66を切り起こすことによって、ルーバー86を形成するようにしてもよい。
【0110】
ここでは、ルーバー86を台座部84に形成しているため、例えば、フィン中間部81のワッフルが形成されていない部分にルーバーを形成する場合に比べて、フィン中間部81のルーバーを形成する部分においても管挿入方向に交差する方向のフィン強度を向上させることができる。また、ワッフルにルーバーを形成する場合に比べて、大きなサイズ(特に、管段方向に大きなサイズ)のルーバー86を設けることができる。このため、伝熱フィン66の切り欠き部67に伝熱管63を差し込む際の伝熱フィン66の座屈を抑制しつつ、伝熱性能の向上を図ることができる。
【0111】
<B>
上記の実施形態にかかる熱交換器としての室外熱交換器23においては、第1フィンタブ90を、管段方向に沿って配置されている複数のフィン手前部82及び対応する複数のフィン中間部81のすべてに配置するようにしている。しかし、これに限定されるものではなく、例えば、
図14に示すように、第1フィンタブ90を複数のフィン手前部82及び対応する複数のフィン中間部81の複数段ごとに配置するようにしてもよい。
【0112】
ここでは、第1フィンタブ90を複数のフィン手前部82及び対応する複数のフィン中間部81の複数段ごとに配置しているため、室外熱交換器23において結露水が発生した際に、第1フィンタブ90による結露水の保水量を低減して、伝熱フィン66の排水性能を確保することができる。尚、ここでは図示しないが、第2フィンタブ91についても、第1フィンタブ90と同様に複数段ごとに配置するようにしてもよい。
【0113】
<C>
上記の実施形態にかかる熱交換器としての室外熱交換器23においては、第1フィンタブ90が管挿入方向に沿うように配置されているが、これに限定されるものではなく、フィン中間部81とフィン手前部82との境界部を跨って配置されていれば、第1フィンタブ90が管挿入方向に沿っていなくてもよい。
【0114】
<D>
上記の実施形態にかかる熱交換器としての室外熱交換器23においては、手前側リブ部92が第1フィンタブ90の管挿入方向の手前側を除く3方を囲んでいるが、これに限定されるものではない。例えば、ここでは図示しないが、手前側リブ部92が第1フィンタブ90の管挿入方向の手前側も含む4方を囲むようにしてもよい。
【0115】
<E>
上記の実施形態にかかる熱交換器としての室外熱交換器23においては、伝熱管63が室外空気の通過方向に2列並んだ形式の熱交換器を例に挙げているが、これに限定されるものではなく、1列であってもよいし、3列以上であってもよい。