(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この情報処理装置では、統計から推定されるキャラクターの利用価値を簡単に見ることができる。しかしながら、現時点において自分に設定されたユーザーデータ(ランク、所持しているキャラクターの種類、クエストの進捗状況等)と同一又は近似するユーザーデータが設定された他のユーザーが、そのキャラクターをどのように評価したのかを見ることができなかった。
【0005】
本発明は、このよう事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自分と同じ又は似たプレイ状態にある他のユーザーによるキャラクターの評価を簡単に見られるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、
各ユーザーのユーザーデータが各ユーザーに関連付けて設定されたユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶部と、
複数のキャラクターのそれぞれに対する各ユーザーによる評価に関する評価データが各ユーザーに関連付けて設定されたキャラクター評価情報を記憶するキャラクター評価情報記憶部と、
ユーザーがキャラクターを指定する操作を行なうことにより、前記ユーザー情報を参照して、前記ユーザーのユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが関連付けられた他のユーザーを選択し、且つ、前記キャラクター評価情報を参照し、前記ユーザーが指定したキャラクターに対する前記他のユーザーの評価データを取得して、前記ユーザーに提供する評価データ提供部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置である。
このような情報処理装置によれば、自分に設定されたユーザーデータからかけ離れたユーザーデータが設定された他のユーザーに比べて、自分に設定されたユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが設定された他のユーザーによる信頼性の高い評価を簡単に見ることができる。
【0007】
また、前記ユーザー情報記憶部が記憶する前記ユーザー情報には、各ユーザーの所持する各種キャラクターがユーザーデータとして記憶されており、
前記評価データ提供部は、前記ユーザーの所持する各種キャラクターと全て一致する各種キャラクターを所持する他のユーザー、又は、前記ユーザーの所持する各種キャラクターのうち所定数以上一致する各種キャラクターを所持する他のユーザーを選択することが望ましい。
これにより、自分と同じ又は似たキャラクターの所持状態にある他のユーザーによる信頼性の高い評価を、簡単に見ることができる。
【0008】
また、前記ユーザー情報記憶部が記憶する前記ユーザー情報には、各ユーザーの所持する各種キャラクターであってレアリティを有する各種キャラクターがユーザーデータとして記憶されており、
前記評価データ提供部は、前記ユーザーの所持する各種キャラクターのレアリティを平均した平均レアリティと同一又は近似する平均レアリティの各種キャラクターを所持する他のユーザーを選択することが望ましい。
これにより、自分と同じ又は似たレアリティを有するキャラクターの所持状態にある他のユーザーによる信頼性の高い評価を、簡単に見ることができる。
【0009】
また、前記ユーザー情報記憶部が記憶する前記ユーザー情報には、各ユーザーの所持する各種キャラクターであってレベルを有する各種キャラクターがユーザーデータとして記憶されており、
前記評価データ提供部は、前記ユーザーの所持する各種キャラクターのレベルを平均した平均レベルと同一又は近似する平均レベルの各種キャラクターを所持する他のユーザーを選択することが望ましい。
これにより、自分と同じ又は似たレベルを有するキャラクターの所持状態にある他のユーザーによる信頼性の高い評価を、簡単に見ることができる。
【0010】
また、前記ユーザー情報記憶部が記憶する前記ユーザー情報には、各ユーザーのランクがユーザーデータとして記憶されており、
前記評価データ提供部は、前記ユーザーのランクと同一又は近似するランクを有する他のユーザーを選択することが望ましい。
これにより、自分と同じ又は似たランクである他のユーザーによる信頼性の高い評価を簡単に見ることができる。
【0011】
また、互いに評価に影響を及ぼし合う所定関係にあるキャラクターを含む複数のキャラクターに関するキャラクター情報を記憶するキャラクター情報記憶部と、
ユーザーが或るキャラクターの評価データを削除するための操作、又は、ユーザーが或るキャラクターの評価データを追加設定するための操作を行なったときに、
或るキャラクターと所定関係にある他のキャラクターの評価データが既に前記ユーザーに関連付けて前記キャラクター評価情報に設定されているか否かを判定し、
かかる判定が肯定された場合には、或るキャラクターの評価データを削除すること、又は、或るキャラクターの評価データを追加設定することによって、所定関係にある他のキャラクターに対する前記ユーザーの評価が変化することを前記ユーザーに通知する通知部と、を備えたことが望ましい。
これにより、ユーザーの操作によってキャラクターの評価データを削除又は追加設定するにあたり、所定関係にある他のキャラクターの評価に影響を及ぼすことを、ユーザーに認識させることができる。
【0012】
また、前記評価データ提供部は、ユーザーがキャラクターを指定すると共に或るユーザーを指定する操作を行なうことにより、前記キャラクター評価情報を参照し、前記ユーザーが指定したキャラクターに対する前記或るユーザーの評価データを取得して、前記ユーザーに提供することが望ましい。
これにより、自分と同じ又は似たプレイ状態にある他のユーザーだけでなく、ユーザーが指定した他のユーザーによるキャラクターの評価も簡単に見られるようになる。
【0013】
また、前記キャラクター評価情報記憶部が記憶するキャラクター評価情報には、各ユーザーが書き込んだテキストデータが評価データとして記憶されており、
前記評価データ提供部は、前記ユーザーが指定したキャラクターについて前記他のユーザーが書き込んだテキストデータを取得して、前記ユーザーに提供することが望ましい。
これにより、自分と同じ又は似たプレイ状態にある他のユーザーによる具体的な評価を見られるようになる。
【0014】
また、前記キャラクター評価情報記憶部が記憶するキャラクター評価情報には、各ユーザーが書き込んだテキストデータが評価データとして記憶され、且つ、各ユーザーが書き込んだときのユーザーデータに関連付けて前記テキストデータが記憶されており、
前記評価データ提供部は、ユーザーがキャラクターを指定する操作を行なうことにより、前記キャラクター評価情報を参照し、前記ユーザーの現在のユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが、他のユーザーが書き込んだときのユーザーデータとして関連付けられたテキストデータを取得して、前記ユーザーに提供することが望ましい。
これにより、現時点の自分と同じ又は似たプレイ状態にあるときに他のユーザーが書き込んだ具体的な評価を見られるようになる。
【0015】
また、コンピューターを、
各ユーザーのユーザーデータが各ユーザーに関連付けて設定されたユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶手段、
複数のキャラクターのそれぞれに対する各ユーザーによる評価に関する評価データが各ユーザーに関連付けて設定されたキャラクター評価情報を記憶するキャラクター評価情報記憶手段、
ユーザーがキャラクターを指定する操作を行なうことにより、前記ユーザー情報を参照して、前記ユーザーのユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが関連付けられた他のユーザーを選択し、且つ、前記キャラクター評価情報を参照し、前記ユーザーが指定したキャラクターに対する前記他のユーザーの評価データを取得して、前記ユーザーに提供する評価データ提供手段、
として機能させるためのプログラムである。
このようなプログラムによれば、自分に設定されたユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが設定された他のユーザーによる信頼性の高い評価を簡単に見ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、自分と同じ又は似たプレイ状態にある他のユーザーによるキャラクターの評価を簡単に見られるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、本発明の実施形態に係る情報処理装置、プログラム及び情報処理システムについて詳細に説明する。なお、本発明はキャラクターを評価するゲームを採用する情報処理装置、プログラム及び情報処理システム等に広く適用できる。
【0019】
[実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の一例を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、1台以上のクライアント端末10とサーバー装置20とがネットワークNを介して接続されている。
【0020】
クライアント端末10は、ユーザーが操作するPC、スマートフォン、タブレットなどの端末装置や、家庭用や業務用のゲーム専用機器などの端末装置である。サーバー装置20は、クライアント端末10でユーザーにより行われるゲームの管理や制御、ゲーム内での課金処理等を行う。ネットワークNは、インターネット等であって、移動無線基地局などを含む。
【0021】
なお、本発明は
図1に示すクライアント・サーバー型の情報処理システム1の他、ゲーム内での課金処理を行う仕組みを別途設けることで単体のゲーム装置においても適用可能である。
図1の情報処理システム1は一例であって用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。例えば、
図1のサーバー装置20は複数のコンピューターに分散して構成してもよい。
【0022】
<ハードウェア構成>
《クライアント端末及びサーバー装置》
図2は、本実施形態に係るコンピューター50の一例を示すハードウェア構成図である。本実施形態に係るクライアント端末10及びサーバー装置20は、例えば
図2に示すハードウェア構成のコンピューター50により実現される。なお、コンピューター50は情報処理装置の一例である。
【0023】
コンピューター50は、
図2に示すように、CPU51、RAM52、ROM53、通信インタフェース54、入力装置55、表示装置56、外部インタフェース57、及びHDD58などを備えており、それぞれがバスラインBで相互に接続されている。なお、入力装置55及び表示装置56は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
【0024】
CPU51は、ROM53やHDD58などの記憶装置からプログラムやデータをRAM52上に読み出し、読み出したプログラムやデータに基づく各種処理を実行することによって、コンピューター全体の制御や機能を実現する演算装置である。
【0025】
RAM52は、プログラムやデータを一時保持するための揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例であり、CPU51が各種処理を実行する際のワークエリアとしても利用される。
【0026】
ROM53は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM53には、コンピューター50の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。
【0027】
通信インタフェース54は、コンピューター50をネットワークNに接続するためのインタフェースである。これにより、コンピューター50は通信インタフェース54を介してデータ通信を行うことができる。
【0028】
入力装置55は、ユーザー又は管理者が各種信号を入力するのに用いる装置である。入力装置55は、例えば、タッチパネル、操作キーやボタン、キーボードやマウスなどの操作装置である。
【0029】
表示装置56は、ユーザー又は管理者に対して各種情報を画面表示するための装置である。表示装置56は、例えば、液晶や有機ELなどのディスプレイである。
【0030】
外部インタフェース57は、外部装置とデータ通信可能に接続するためのインタフェースである。これにより、コンピューター50は外部インタフェース57を介して記録媒体の読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。外部装置は、例えば、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどの記録媒体である。
【0031】
HDD58は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピューター全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションなどがある。
【0032】
なお、HDD58に替えて、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用してもよい。
【0033】
本実施形態に係るクライアント端末10及びサーバー装置20は、上述したハードウェア構成のコンピューター50においてプログラムを実行することにより、後述するような各種処理を実現できる。
【0034】
<ソフトウェア構成>
《サーバー装置》
図3は、本実施形態に係るサーバー装置20の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係るサーバー装置20は、例えば
図3に示す機能ブロックにより実現される。
【0035】
本実施形態に係るサーバー装置20は、プログラムを実行することにより、サーバー制御部200、サーバー記憶部220、及びサーバー通信部240を実現する。
【0036】
サーバー制御部200は、後述する対戦ゲームに関する処理を実行する機能を有する。このサーバー制御部200は、ゲーム進行部201、評価データ提供部202、通知部203、及び表示制御部204を含む。
【0037】
ゲーム進行部201は、クライアント端末10がユーザーから受け付けたゲーム操作に基づき、ユーザーが自分のキャラクターを用いてゲームプレイできるように対戦ゲームの進行を制御する。
【0038】
また、ゲーム進行部201は、ユーザーの所持する進化前キャラクターが所定条件を満たすことにより、その進化前キャラクターに対して予め設定された進化後キャラクターに変化させる。
【0039】
評価データ提供部202は、ユーザーがキャラクターを指定する操作を行なうと、ユーザーによって指定されたキャラクターに対する他のユーザーの評価データを提供する。この際、評価データ提供部202は、例えば、ユーザーのユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが関連付けられた他のユーザーを選択する。
【0040】
通知部203は、ユーザーの操作によってキャラクターの評価データを削除又は追加設定(追加登録)することによって、そのキャラクターと所定関係にある他のキャラクターに対する評価に影響を及ぼすことをユーザーに通知する。
【0041】
表示制御部204は、例えば、ゲーム進行部201による対戦ゲームの進行に従い、クライアント端末10の画面表示を制御する。
【0042】
サーバー記憶部220は、対戦ゲームに関する情報を記憶する機能を有する。このサーバー記憶部220は、キャラクター情報記憶部221、ユーザー情報記憶部222、及びキャラクター評価情報記憶部223を含む。
【0043】
キャラクター情報記憶部221は、キャラクターに関するキャラクター情報を記憶している。キャラクター情報記憶部221が記憶するキャラクター情報には、キャラクターデータの一例として、対戦ゲームでユーザーの利用できるキャラクターや敵キャラクター等の各種キャラクター、及び、互いに評価に影響を及ぼし合う所定関係の一例としての進化関係にあるキャラクターが含まれる。
【0044】
ユーザー情報記憶部222は、各ユーザーに関するユーザー情報を記憶している。ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報には、ユーザーデータの一例として、各ユーザーのランク、各ユーザーのゲーム進捗状況、各ユーザーが所持している所持キャラクター、及び、各ユーザーのプレイデータの履歴(プレイ履歴)等が含まれる。
【0045】
キャラクター評価情報記憶部223は、各ユーザーによる各種キャラクターの評価に関するキャラクター評価情報を記憶している。キャラクター評価情報記憶部223が記憶するキャラクター評価情報には、評価データの一例として、ユーザーが5段階で評価した評価ポイントや、ユーザーが書き込んだ評価コメントに対応するテキストデータ等が含まれる。
【0046】
サーバー通信部240は、ネットワークNを介してクライアント端末10との通信を行う機能を有する。
【0047】
《クライアント端末》
図4は、本実施形態に係るクライアント端末10の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係るクライアント端末10は、例えば
図4に示す機能ブロックにより実現される。
【0048】
本実施形態に係るクライアント端末10は、プログラムを実行することにより、クライアント制御部100、クライアント記憶部120、クライアント通信部140、操作受付部150、画面表示部160を実現する。クライアント制御部100は、要求送信部101、応答受信部102を含む。
【0049】
操作受付部150は、クライアント端末10を操作するユーザーからの操作を受け付ける。また、クライアント制御部100は、クライアント端末10におけるゲームに関する処理を行う。要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作の内容に基づき、サーバー装置20に対して要求を送信する。応答受信部102は、要求送信部101がサーバー装置20に対して送信した要求に対する処理結果などの応答を受信する。
【0050】
また、クライアント記憶部120は、クライアント端末10において必要となる情報を記憶する。クライアント通信部140は、サーバー装置20との通信を行う。画面表示部160は、サーバー装置20からの制御に従い、クライアント端末10の画面表示を行う。
【0051】
なお、上述したように、本実施形態に係る情報処理システム1では、サーバー装置20がゲームの進行や表示制御を行うが、クライアント端末10が行ってもよい。具体的には、ゲーム進行部及び表示制御部の少なくとも一方を、サーバー装置20のサーバー制御部200に設けない構成にする一方で、クライアント端末10のクライアント制御部100に設ける構成にしてもよい。
【0052】
また、クライアント端末10のクライアント制御部100は、HTML(Hyper Text Markup Language)等で記載されたページデータやページデータ内に含まれるスクリプトなどをサーバー装置20から受信して、ゲームに関する処理を行うブラウザ型がある。また、クライアント端末10のクライアント制御部100は、インストールされたアプリケーションに基づいて、ゲームに関する処理を行うアプリケーション型がある。
【0053】
<対戦ゲームの概要>
ここでは、本実施形態における対戦ゲームの概要について説明する。本実施形態における対戦ゲームは、複数キャラクターから構成されるパーティに対して敵キャラクターを出現させ、出現した敵キャラクターとパーティを構成する各キャラクターとを対戦させるゲームである。
【0054】
この対戦ゲームには、敵キャラクターを倒すことを目的とするクエストが難易度に応じて複数設定されている。ユーザーは、自らが所持するキャラクター等を用いてパーティを結成し、いずれかのクエストを選択して敵キャラクターとの対戦に挑むことができる。
【0055】
この対戦ゲームでは、キャラクターに対するユーザー自身の評価を登録することができる。例えば、対戦の結果、敵キャラクターを倒しクエストをクリアすることができた場合には、自己のパーティを構成するキャラクターに対して評価を行なうことができる。
【0056】
キャラクターの評価は、キャラクターに対して5段階で評価した評価ポイントを付けることによって行われる。また、そのキャラクターでどのようにクエストを攻略したか等の評価コメントを残すこともできる。
【0057】
この対戦ゲームでは、キャラクターに対する他のユーザーの評価を閲覧することができる。例えば、対戦の結果、敵キャラクターに倒されクエストをクリアすることができなかった場合には、自己のパーティを構成するキャラクターと同じキャラクターに対して他のユーザーが行った評価を見ることで、クエスト攻略について参考にすることもできる。
【0058】
このとき、自分のユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが関連付けられた他のユーザーが選択されるようになっている。
【0059】
そのため、自分に設定されたユーザーデータからかけ離れたユーザーデータが設定された他のユーザーとは異なり、自分と同じ又は似たプレイ状態にある他のユーザーによる信頼性の高い評価を見ることができる。
【0060】
<動作>
《評価データの登録》
図5は、本実施形態における情報処理システム1の評価データ登録処理を説明するフローチャートである。
【0061】
まず、サーバー装置20のゲーム進行部201は、ユーザーがクエストをクリアしたか否かを判定する(ステップS11)。ここでは、敵キャラクターに設定されたパラメータ(HP)が減少して行き所定値(例えばゼロ)になった場合にクエストをクリアしたものとして判定される。
【0062】
この判定の結果、クエストをクリアできなかったと判定された場合は、この処理を終了する。その一方で、クエストをクリアしたと判定された場合には、次のステップS12の処理に進む。
【0063】
次に、サーバー装置20の評価データ提供部202は、ユーザーがクエストをクリアしたと判定された場合に、ユーザーにキャラクターを評価させるための評価登録画面をクライアント端末10に表示させるように表示制御部204に画面表示制御の実行を要求する(ステップS12)。
【0064】
表示制御部204は、評価データ提供部202から画面表示制御の実行を要求されると、ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報に基づき、評価登録画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう。
【0065】
図6は、ユーザー情報の一例を示す構成図である。
図6に示すユーザー情報は、項目としてユーザーID、ランク、所持キャラクター、クエスト進捗、パーティ、プレイ履歴等を有する。
【0066】
ユーザーIDは、ユーザーを一意に識別するための情報である。ランクは、ユーザーの現時点のゲームレベルを示す情報である。所持キャラクターは、ユーザーが現時点で所持する各種キャラクターを示す情報である。ここでは、各キャラクターに対して現時点のレベルが関連付けて設定されている。
【0067】
クエスト進捗は、現時点におけるクエストの進捗状況を示す情報である。パーティは、ユーザーの現時点のパーティを構成する各キャラクターを示す情報である。ここでは、現時点でリーダーとなるキャラクターに対しそのことを示す情報が関連付けて設定されている。
【0068】
プレイ履歴は、これまでにクリアしたクエストに関するユーザーのプレイデータの履歴である。ここでは、クリアしたクエスト毎に、クエストをクリアしたときのプレイ状況等(ランク、パーティ構成、パーティを構成する各キャラクターのレベル等)が設定されている。
【0069】
図7は、評価登録画面の一例を示すイメージ図である。
図7に示す評価登録画面500には、評価対象となるキャラクターが表示されるキャラクター表示領域501と、キャラクターについて5段階評価を行なうための評価領域502と、ユーザーのコメントを入力するための評価コメント領域503と、評価登録するための操作ボタン504、評価登録しないための操作ボタン505が表示されている。
【0070】
キャラクター表示領域501には、
図6に示すユーザー情報に設定されたパーティが参照され、そのパーティを構成する複数キャラクターのうち、リーダーとなるキャラクター(「キャラクターF」)が表示される。評価領域502では、キャラクターを5段階で評価した評価ポイント(星の数1〜5)の選択入力が行われる。評価コメント領域503では、キャラクターの評価等に関するテキストが入力される。
【0071】
評価登録を希望するユーザーは、クライアント端末10の画面表示部160に評価登録画面500が表示されているときに、操作ボタン504を選択する操作をクライアント端末10に対して行う。
【0072】
評価登録を希望しないユーザーは、クライアント端末10の画面表示部160に評価登録画面500が表示されているときに、操作ボタン505を選択する操作をクライアント端末10に対して行う。
【0073】
クライアント端末10の操作受付部150は、ユーザーから評価登録を行うための操作又は評価登録を行わないための操作を受け付ける。クライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、サーバー装置20に要求を行う。
【0074】
図5に戻り、続いてサーバー装置20の評価データ提供部202は、クライアント端末10から操作内容を受け付け、評価登録を行うための操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS13)。
【0075】
この判定の結果、評価登録を行うための操作が受け付けられた場合には、次のステップS14の処理に進み、評価登録を行わないための操作が受け付けられた場合には、後述するステップS17の処理に進む。
【0076】
その後、サーバー装置20の評価データ提供部202は、評価状況をクライアント端末10に通知させるように通知部203に通知処理の実行を要求する。
【0077】
通知部203は、評価データ提供部202から通知処理の実行を要求されると、このキャラクターに対する評価を新たに登録(追加登録)することによって、そのユーザーの操作に従って既に登録されている他のキャラクターに対する評価に影響を及ぼすか否かを判定する(ステップS14)。
【0078】
このステップS14における判定処理では、先ず通知部203は、キャラクター評価情報記憶部223が記憶するキャラクター評価情報から、ユーザーの操作に従って既に評価登録されている他のキャラクターを取得する。
【0079】
図8は、キャラクター評価情報の一例を示す構成図である。
図8に示すキャラクター評価情報は、項目としてユーザーID、キャラクターID、評価ポイント、評価コメント等を有する。
【0080】
ユーザーIDは、評価を行なったユーザーを一意に識別するための情報である。キャラクターIDは、ユーザーによって評価され設定登録されたキャラクターを一意に識別するための情報である。評価ポイントは、ユーザーが5段階で評価した評価ポイントを示す情報である。評価コメントは、ユーザーの評価コメントに関するテキスト情報である。
【0081】
続いて通知部203は、キャラクター情報記憶部221が記憶するキャラクター情報を参照し、キャラクター評価情報から取得した他のキャラクターの中に、追加登録されるキャラクターと進化関係にある他のキャラクターが存在するか否かを判定する。
【0082】
図9は、キャラクター情報の一例を示す構成図である。
図9に示すキャラクター情報は、項目としてキャラクターID、レアリティ、パラメーター、進化関係等を有する。
【0083】
キャラクターIDは、キャラクターを一意に識別するための情報である。レアリティは、キャラクターの希少価値を示す情報である。ここでは、複数段階(例えば5段階)のレアリティのうちのいずれかが設定される。
【0084】
パラメーターは、キャラクターの能力値を示す情報である。ここでは、攻撃、防御、HP等のパラメーターが設定されている。進化関係は、互いに評価に影響を及ぼし合う所定関係の一例を示す情報であって、進化前キャラクターと互いに進化関係にあるキャラクターとして進化後キャラクターが設定されている。
【0085】
進化後キャラクターとは、進化前キャラクターが所定条件を満たすことで進化した後のキャラクターであって、進化前キャラクターよりも能力値やレアリティが高いキャラクターである。
【0086】
ここで、例えば、追加登録されるキャラクターが「進化後キャラクター」であり、既に登録されている評価済みのキャラクターが「進化前キャラクター」である場合には、能力やレアリティの高い「進化後キャラクター」の評価が登録されることで、既に登録されている「進化前キャラクター」に対する評価はその登録時の評価に比べて相対的に下がることになる。
【0087】
そのため、「進化後キャラクター」が追加登録されることで、既に登録されている「進化前キャラクター」に対する評価に影響を及ぼすことになる。
【0088】
つまり、キャラクター評価情報に設定登録されている複数キャラクターの中に、追加登録されるキャラクターと進化関係にある他のキャラクターが存在することは、既に登録されている他のキャラクターに対する評価に影響を及ぼすことと等しいことになる。
【0089】
図5に戻り、ステップS14の処理による判定の結果、既に登録されている他のキャラクターに対する評価に影響を及ぼすと判定された場合(つまり、追加登録されるキャラクターと進化関係にある他のキャラクターが存在する場合)、次のステップS15の処理に進む。その一方で、既に登録されている他のキャラクターに対する評価に影響を及ぼさない場合(つまり、追加登録されるキャラクターと進化関係にある他のキャラクターが存在しない場合)、後述するステップS16の処理に進む。
【0090】
次に、通知部203は、このキャラクターに対する評価を追加登録することによって、既に登録されている他のキャラクターに対する評価に影響を及ぼすと判定された場合に、その旨をユーザーに通知する(ステップS15)。
【0091】
本実施形態では、
図10に示すような通知画面によって通知が行われる。そのため、表示制御部204は、通知部203から画面表示制御の実行を要求されると、通知画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう。
【0092】
図10は、通知画面の一例を示すイメージ図である。この通知画面550には、進化関係にある進化前キャラクター(「キャラクターf」)に対する評価が既に登録されていること、進化後キャラクター(「キャラクターF」)に対する評価が追加登録されることによって、進化前キャラクター(「キャラクターf」)に対する評価が変動することが表示されている。
【0093】
これにより、進化後キャラクターの追加登録によって影響が及ぶことで、既に登録されている進化前キャラクター対する評価が変動することを、ユーザーに確認させることができる。
【0094】
次に、サーバー装置20の評価データ提供部202は、キャラクター評価情報記憶部223が記憶するキャラクター評価情報の更新を行って、
図7に示す評価登録画面500にて行われたユーザーの登録操作に基づき、そのキャラクターについて評価データの設定登録を行なう(ステップS16)。
【0095】
次に、サーバー装置20のゲーム進行部201は、ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報の更新を行って、クリアしたクエストに関するユーザーのプレイヤーデータをプレイ履歴として設定する(ステップS17)。
【0096】
《評価データの閲覧》
図11は、本実施形態における情報処理システム1の評価データ閲覧処理を説明するフローチャートである。
【0097】
サーバー装置20の評価データ提供部202は、キャラクター検索画面をクライアント端末10に表示させるように表示制御部204に画面表示制御の実行を要求する(ステップS21)。
【0098】
表示制御部204は、評価データ提供部202から画面表示制御の実行を要求されると、キャラクター評価情報記憶部223が記憶するキャラクター評価情報に基づき、キャラクター検索画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう。
【0099】
図12は、キャラクター検索画面の一例を示すイメージ図である。このキャラクター検索画面560には、キャラクター表示領域561と、閲覧候補となるキャラクター562と、選択ボタン563と、操作ボタン564が表示されている。
【0100】
キャラクター表示領域561には、
図8に示すキャラクター評価情報が参照され、これまでに自ら操作して評価登録させたキャラクター562が一覧表示される。ユーザーは、このキャラクター表示領域561に一覧表示されたキャラクター562の中から、評価閲覧を希望するキャラクターを選択ボタン563によって選択する。その後、操作ボタン564を押すことによって選択ボタン563で選択したキャラクター562を確定させることができる。
【0101】
このようにしてクライアント端末10の操作受付部150は、ユーザーから評価閲覧を希望するキャラクターを選択するための操作を受け付ける。クライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、サーバー装置20に要求を行う。
【0102】
次に、サーバー装置20の評価データ提供部202は、クライアント端末10から操作内容を受け付け、評価閲覧を希望するキャラクターの選択操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS22)。
【0103】
評価閲覧を希望するキャラクターの選択操作が受け付けられた場合に、次のステップS23の処理に進み、評価閲覧を希望するキャラクターの選択操作が受け付けられなかった場合には、ユーザーからの選択操作があるまで待機する。
【0104】
次に、サーバー装置20の評価データ提供部202は、評価閲覧を希望するキャラクターの選択操作が受け付けられた場合には、ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報を参照し、そのユーザーのユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが関連付けられた他のユーザーを選択する(ステップS23)。
【0105】
このステップS23の処理では、例えば、評価データ提供部202は、
図6に示すユーザー情報を参照して、ユーザーの所持する各種キャラクターと全て一致する各種キャラクターを所持する他のユーザー、又は、ユーザーの所持する各種キャラクターのうち所定数以上一致する各種キャラクターを所持する他のユーザーを選択することができる(例えば、80%以上一致する各種キャラクターを所持する他のユーザーを選択する)。
【0106】
また例えば、評価データ提供部202は、
図6に示すユーザー情報及び
図9に示すキャラクター情報を参照して、ユーザーの所持する各種キャラクターのレアリティを平均した平均レアリティと同一又は近似する平均レアリティ(例えば、平均レアリティが±1以内)の各種キャラクターを所持する他のユーザーを選択することも可能である。なお、ユーザーの所持する各種キャラクターのうち、パーティを構成するキャラクターの平均レアリティを用いてもよい。
【0107】
また例えば、評価データ提供部202は、
図6に示すユーザー情報を参照して、ユーザーの所持する各種キャラクターのレベルを平均した平均レベルと同一又は近似する平均レベル(例えば、平均レベルが±1以内)の各種キャラクターを所持する他のユーザーを選択することも可能である。なお、ユーザーの所持する各種キャラクターのうち、パーティを構成するキャラクターの平均レベルを利用してもよい。
【0108】
また例えば、評価データ提供部202は、
図6に示すユーザー情報を参照して、ユーザーのランクと同一又は近似するランク(例えば、ランクが±1以内)を有する他のユーザーを選択ことも可能である。
【0109】
次に、サーバー装置20の評価データ提供部202は、このようにして自分と同じ又は似たプレイ状態にある他のユーザーが選択されると、キャラクター評価情報記憶部223が記憶するキャラクター評価情報から、その選択された他のユーザーに関連付けられた評価データを取得する(ステップS24)。
【0110】
次に、サーバー装置20の評価データ提供部202は、ステップS24の処理によって取得された評価データをユーザーに提供する(ステップS25)。
【0111】
本実施形態では、
図13に示すような評価提供画面によって評価データが提供される。そのため、表示制御部204は、評価データ提供部202から画面表示制御の実行を要求されると、評価提供画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう。
【0112】
図13は、評価提供画面の一例を示すイメージ図である。この評価提供画面570には、ユーザーが選択したキャラクター(ここでは「キャラクターF」が選択されている)について、自分と同じ又は似たプレイ状態にある他のユーザーが評価した評価ポイント(星の数)や評価コメント等の評価データが、他のユーザーそれぞれに対応付けて一覧表示される。
【0113】
これにより、自分に設定されたユーザーデータからかけ離れたユーザーデータが設定された他のユーザーに比べて、自分に設定されたユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが設定された他のユーザーによる信頼性の高い評価を簡単に見ることが可能となる。
【0114】
《評価データの削除》
図14は、本実施形態における情報処理システム1の評価データ削除処理を説明するフローチャートである。
【0115】
まず、サーバー装置20の評価データ提供部202は、ユーザーにキャラクター評価を削除させるための評価削除画面をクライアント端末10に表示させるように表示制御部204に画面表示制御の実行を要求する(ステップS31)。
【0116】
表示制御部204は、評価データ提供部202から画面表示制御の実行を要求されると、ユーザー情報記憶部222が記憶するユーザー情報に基づき、評価削除画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう。
【0117】
図15は、評価削除画面の一例を示すイメージ図である。この評価削除画面580には、キャラクター表示領域581と、選択候補となるキャラクター582と、選択ボタン583と、操作ボタン584が表示されている。
【0118】
キャラクター表示領域581には、
図8に示すキャラクター評価情報が参照され、これまでに自ら操作して評価登録させたキャラクター582が一覧表示される。ユーザーは、このキャラクター表示領域581に一覧表示されたキャラクター582の中から、評価削除を希望するキャラクターを選択ボタン583によって選択する。その後、操作ボタン584を押すことによって選択ボタン583で選択したキャラクター582を確定させることができる。
【0119】
このようにしてクライアント端末10の操作受付部150は、ユーザーから評価削除を希望するキャラクターを選択するための操作を受け付ける。クライアント端末10の要求送信部101は、操作受付部150がユーザーから受け付けた操作内容に基づき、サーバー装置20に要求を行う。
【0120】
次に、サーバー装置20の評価データ提供部202は、クライアント端末10から操作内容を受け付け、評価削除を希望するキャラクターの選択操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS32)。
【0121】
評価削除を希望するキャラクターの選択操作が受け付けられた場合に、次のステップS33の処理に進み、評価削除を希望するキャラクターの選択操作が受け付けられなかった場合には、ユーザーからの選択操作があるまで待機する。
【0122】
その後、サーバー装置20の評価データ提供部202は、評価削除を希望するキャラクターの選択操作が受け付けられた場合には、評価状況をクライアント端末10に通知させるように通知部203に通知処理の実行を要求する。
【0123】
通知部203は、評価データ提供部202から通知処理の実行を要求されると、このキャラクターに対する評価を削除することによって、そのユーザーの操作に従って既に登録されている他のキャラクターに対する評価に影響を及ぼすか否かを判定する(ステップS33)。
【0124】
このステップS33における判定処理では、先ず通知部203は、キャラクター評価情報記憶部223が記憶するキャラクター評価情報から、ユーザーの操作に従って既に評価登録された他のキャラクターを取得する。
【0125】
続いて通知部203は、キャラクター情報記憶部221が記憶するキャラクター情報を参照し、キャラクター評価情報から取得した他のキャラクターの中に、削除されるキャラクターと進化関係にある他のキャラクターが存在するか否かを判定する。
【0126】
ここで、例えば、削除されるキャラクターが「進化後キャラクター」であり、既に登録されている評価済みのキャラクターが「進化前キャラクター」である場合には、能力やレアリティの高い「進化後キャラクター」の評価が削除されることで、既に登録されている「進化前キャラクター」に対する評価はその登録時の評価に比べて相対的に上がることになる。
【0127】
そのため、「進化後キャラクター」が削除されることで、既に登録されている「進化前キャラクター」に対する評価に影響を及ぼすことになる。
【0128】
つまり、キャラクター評価情報に設定登録されている複数キャラクターの中に、削除されるキャラクターと進化関係にある他のキャラクターが存在することは、既に登録されている他のキャラクターに対する評価に影響を及ぼすことと等しいことになる。
【0129】
図14に戻り、ステップS33の処理による判定の結果、既に登録されている他のキャラクターに対する評価に影響を及ぼすと判定された場合(つまり、削除されるキャラクターと進化関係にある他のキャラクターが存在する場合)、次のステップS34の処理に進む。その一方で、既に登録されている他のキャラクターに対する評価に影響を及ぼさない場合(つまり、削除されるキャラクターと進化関係にある他のキャラクターが存在しない場合)、後述するステップS35の処理に進む。
【0130】
次に、通知部203は、このキャラクターに対する評価を削除することによって、既に登録されている他のキャラクターに対する評価に影響を及ぼすと判定された場合に、その旨をユーザーに通知する(ステップS34)。
【0131】
本実施形態では、
図10に示すような通知画面と同様にして通知が行われる。そのため、表示制御部204は、通知部203から画面表示制御の実行を要求されると、通知画面をクライアント端末10の画面表示部160に表示させる制御を行なう。
【0132】
これにより、進化後キャラクターの削除によって影響が及ぶことで、既に登録されている進化前キャラクター対する評価が変動することを、ユーザーに確認させることが可能とンなる。
【0133】
次に、サーバー装置20の評価データ提供部202は、キャラクター評価情報記憶部223が記憶するキャラクター評価情報の更新を行って、
図7に示す評価削除画面580にて行われたユーザーの削除操作に基づき、そのキャラクターについて評価データの削除を行なう(ステップS35)。
【0134】
<まとめ>
以上のとおり、本実施形態に係る情報処理システム1によれば、各ユーザーはキャラクターに対する評価をそれぞれ登録することができる。ユーザーは、評価閲覧を希望するキャラクターを指定することで、その指定されたキャラクターに対する他のユーザーの評価を見ることができる。このとき、自分に設定されたユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが設定された他のユーザーの評価が選択される。このため、自分と同じ又は似たプレイ状態にある他のユーザーによるキャラクターの評価を簡単に見ることができる。したがって、自分に設定されたユーザーデータからかけ離れたユーザーデータが設定された他のユーザーの評価よりも信頼性の高い評価を簡単に見ることができるようになる。
【0135】
[その他の実施形態]
前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
【0136】
<評価データの登録>
前述の実施形態では、クエストをクリアしたことによってキャラクターに対する評価をキャラクター評価情報に登録することができる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、クエストをクリアしたか否かに関わらず、ユーザーが任意のタイミングで登録操作を行なうことで、キャラクターに対する評価を登録できるようにしてもよい。
【0137】
また前述の実施形態では、ユーザーの操作に依らず、自動的にキャラクターに対する評価をキャラクター評価情報に登録することも可能である。この場合には、ユーザー自身で設定した評価基準に従ってキャラクターに対する評価を決定してもよい。
【0138】
また前述の実施形態では、ユーザーのパーティを構成するキャラクターのうちのリーダーとなるキャラクターが自動的に選択され、そのリーダーとなるキャラクターに対するユーザーの評価を登録する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パーティを構成するキャラクターの中からユーザーが選択したキャラクターに対する評価を登録できるようにしてもよい。
【0139】
また前述の実施形態では、クエストで出現する敵キャラクターとパーティを構成する各キャラクターとが対戦を行なう場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パーティを構成することなく、単独のキャラクターと敵キャラクターとを対戦させてもよい。この場合には、クエストをクリアしたことによって、その単独のキャラクターに対する評価を登録できるようにしてもよい。
【0140】
<評価データの提供>
前述の実施形態では、評価閲覧を希望するキャラクターの選択時に、自分がキャラクター評価情報に既に評価登録したキャラクターの中から選択できる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ユーザーが所持する複数キャラクターの中から自ら指定したキャラクターに対する他のユーザーの評価を閲覧できるようにしてもよい。また、ユーザーが所持していないキャラクターを指定できるようにしてもよい。
【0141】
また前述の実施形態では、キャラクターに対する他のユーザーの評価を閲覧できるのは、クエストをクリアできなかったときに限定されるものではなく、ユーザーが任意のタイミングで閲覧操作を行なうことで、キャラクターに対する他のユーザーの評価を閲覧できるようにしてもよい。
【0142】
また前述の実施形態では、自分に設定されたユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが設定された他のユーザーの評価が選択され、その選択された他のユーザーの評価データが提供される場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、自分と同一又は近似するユーザーデータが設定された他のユーザーに限られず、自分とかけ離れたユーザーデータが設定されたいずれかのユーザーを指定すれば、その指定されたユーザーの評価データが提供されるようにしてもよい。すなわち、評価データ提供部202は、ユーザーが評価閲覧の対象となるキャラクターを指定すると共に、特定ユーザーを指定する操作を行なうことで、キャラクター評価情報を参照し、その指定されたキャラクターに対するその特定ユーザーの評価データを取得し、前記ユーザーに提供してもよい。
【0143】
また前述の実施形態では、キャラクターに対する他のユーザーの評価を閲覧できるための閲覧条件を設定してもよい。例えば、クエストを行なって閲覧用のアイテムを獲得したユーザーのみが評価閲覧できるようにしてもよい。また例えば、課金によって評価閲覧できるようにしてもよい。
【0144】
また前述の実施形態では、ユーザーがクエストをクリアできなかったときのパーティのうち、リーダーとなるキャラクターに対する他のユーザーの評価を、そのユーザーに対して自動的に閲覧させるように構成することも可能である。これにより、自分と同じ又は似たプレイ状態にある他のユーザーによるキャラクターの評価を、クエスト失敗後に即座に見ることができる。
【0145】
<評価データ>
前述の実施形態では、5段階の評価ポイント(星の数1〜5)でキャラクターを評価する場合を例に挙げて説明したが、5段階に限らず、複数段階の評価ポイントで評価できればよい。
【0146】
また前述の実施形態では、評価コメントを自由に書き込めるようにしてもよいし(自由文)、予め用意された文章から選択したものを評価コメントにしてもよい(定型文)。また、これらの組み合せでもよい。
【0147】
また前述の実施形態では、評価コメントは、評価登録させるキャラクターについてユーザーが書き込んだテキストデータでもよいし、それ以外について(例えばクエストの攻略方法、アイテムの効率的な使い方、イベント対策等について)書き込んだテキストデータでもよい。
【0148】
また前述の実施形態では、
図8に示すキャラクター評価情報において、評価コメント(テキストデータ)に関連付けて、ユーザーが評価コメントを書き込んだときのユーザーデータ(例えば、評価コメントを書き込んだときのユーザーのランク、評価コメントを書き込んだときのパーティ構成、評価コメントを書き込んだときのパーティの各キャラクターのレベル等)を記憶してもよい。
【0149】
この場合において、評価データ提供部202は、ユーザーがキャラクターを指定する操作を行なったときに、
図8に示すキャラクター評価情報を参照し、そのユーザーの現時点のユーザーデータ(現時点のユーザーのランク、現時点のユーザーのパーティ構成等、現時点のパーティの各キャラクターのレベル等)と同一又は近似するユーザーデータが、他のユーザーが書き込んだときのユーザーデータとして関連付けられたテキストデータ(評価コメント)を取得して、そのユーザーに提供することも可能である。
【0150】
また前述の実施形態では、評価データ提供部202は、ユーザーがキャラクターを指定する操作を行なうことにより、ユーザー情報を参照して、そのユーザーのユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが関連付けられた他のユーザーを複数選択してもよい。そして、評価データ提供部202は、キャラクター評価情報を参照し、その複数選択した他のユーザーの評価データをそれぞれ取得して、それら評価データ(評価ポイント等)を平均化した上で、そのユーザーに提供してもよい。
【0151】
<所定関係>
前述の実施形態では、互いに評価に影響を及ぼし合う所定関係の一例として進化関係を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、同じパーティに組み込まれることで連係技を発動できる関係や、互いの能力(攻撃・防御・HP)を上昇させることのできる関係でもよい。
【解決手段】本発明は、各ユーザーのユーザーデータが各ユーザーに関連付けて設定されたユーザー情報を記憶するユーザー情報記憶部と、複数のキャラクターのそれぞれに対する各ユーザーによる評価に関する評価データが各ユーザーに関連付けて設定されたキャラクター評価情報を記憶するキャラクター評価情報記憶部と、ユーザーがキャラクターを指定する操作を行なうことにより、前記ユーザー情報を参照して、前記ユーザーのユーザーデータと同一又は近似するユーザーデータが関連付けられた他のユーザーを選択し、且つ、前記キャラクター評価情報を参照し、前記ユーザーが指定したキャラクターに対する前記他のユーザーの評価データを取得して、前記ユーザーに提供する評価データ提供部を備える情報処理装置である。