(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の電気加熱調理器は、本体ケースと、前記本体ケースに収容されたヒータと、前記本体ケースの開口部に配置され前記ヒータにより加熱されるプレートと、前記プレート上に配置される蓋とを備え、前記プレートを間に挟んだ状態で、前記本体ケースと前記蓋とをロック可能なロック部材を有し、前記本体ケースの一側面に形成された第1の支持部と、前記蓋に形成された第2の支持部とによって、前記ロック手段により前記本体ケースと前記蓋とがロックされている状態で、載置面上に、前記本体ケースの前記開口部が略垂直となるように載置可能である。
【0014】
本発明の電気加熱調理器は、上記構成を備えることで、プレートを間に挟んだ状態で、本体ケースと蓋とをロック部材でロックしている状態で、本体ケースの一側面に形成された第1の支持部と、蓋に形成された第2の支持部とによって、載置面上に、本体ケースの開口部が略垂直となるように載置することができる。このように、本体部と蓋との両方にそれぞれ支持部を備えていることで、電気加熱調理器の縦置き収納時に本体ケースの開口部を略垂直な状態にすることができるため、縦置き収納時の収納幅を最も狭くすることができる。
【0015】
上記構成において、前記第1の支持部の端部と前記第2の支持部の端部とが、前記載置面に直接当接することで、前記載置面上に、前記本体ケースの前記開口部が略垂直となるように載置可能であることが好ましい。このようにすることで、縦置き収納時の電気加熱調理器の重心が、本体ケースに形成された第1の支持部と蓋に形成された第2の支持部との間に位置するようになり、電気加熱調理器を安定した状態で、本体ケースの開口部が略垂直となる状態で縦置き収納することができる。
【0016】
また、上記構成において、前記第1の支持部と前記第2の支持部とが互いに係合可能な係合手段であり、前記第1の支持部と前記第2の支持部とが係合された状態で、前記係合手段の端部が前記載置面に当接することで、前記載置面上に、前記本体ケースの前記開口部が略垂直となるように載置可能であることが好ましい。このようにすることで、ロック部材に加えて係合手段で本体ケースと蓋とをしっかりと係合することができるとともに、係合手段を用いて電気加熱調理器を縦置き収納することができるため、電気加熱調理器を安定して一体化した状態で縦置き収納することができる。
【0017】
この場合において、前記本体ケースの前記一側面に、前記載置面上に載置されたときに前記載置面に当接する補助支持部材をさらに備えたことが好ましい。このようにすることで、電気加熱調理器をより安定して縦置き収納することができる。
【0018】
また、前記第2の支持部が、前記蓋の周辺部に形成されているようにすることができる。このようにすることで、第2の支持部材を小型化でき、蓋全体の軽量化やコストダウンを図ることができる。また、前記第2の支持部が、前記蓋の上面取手を兼ねているようにすることができる。このようにすることで、大きな取手で蓋を持ちやすくすることができる。
【0019】
さらに、前記第2の支持部によって、前記蓋が自立可能であることが好ましい。このようにすることで、調理中や乾燥中などに蓋を自立させることができ、実用上便利である。
【0020】
また、この構成において、前記第2の支持部の前記蓋の内面側に、露受けプレートを備えることが好ましい。このようにすることで、蓋を自立させた場合の実用性をさらに向上することができる。
【0021】
以下、本発明の電気加熱調理器の一例としてホットプレートを取り上げ、その詳細構成について図面を参照して説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
本発明の電気加熱調理器の第1の実施の形態として、本体ケースに形成された第1の支持部と、蓋に形成された第2の支持部とが、いずれも、その端部が載置面に直接当接することで、電気加熱調理器の一例であるホットプレートを縦置き収納することができる形態のものについて説明する。
【0023】
図1は、本実施形態にかかるホットプレートの構成を示す分解斜視図である。また、
図2は、本実施形態のホットプレートが、収納するためにロックされた状態を示す斜視図である。
【0024】
図1に示すように、本実施形態のホットプレート100は、本体ケース10と、本体ケース10内に配置される遮熱板20およびヒータ30、ヒータ30の熱により調理を行うプレート40、プレート40の上面を覆う蓋50とを備えている。
【0025】
本体ケース10はホットプレート100の外郭を構成する樹脂製部材であり、本実施形態のホットプレート100は、平面視略矩形状である。ここで平面視略矩形状とは、平面視したときの基本的な外形が、互いに対向する一対の長辺と一対の短辺とで構成された矩形状であることを意味するが、いわゆる長方形とは異なり、4つの角部において各辺が曲線で接続されていたり、各辺が完全な直線ではなく、わずかに外側または内側に湾曲していたりする形状を含むものである。また、後述する支持部や、ホットプレートを持ち運ぶための取手部などの部材が、本体ケース10の側面から一部で突出する形状、これとは反対に本体ケース10の側面の一部に、凹部もしくは切り欠き部が形成されている形状などを含むものである。
【0026】
本体ケース10は、全体として有底枠状の皿形状を呈していて、枠状部11の上端部分が開口部12となっている。本体ケース10の底面13の中央には、貫通孔14が形成されている。また、本体ケース10の底面13の裏側には、ホットプレート100をテーブル上などに載置する際に用いられる
図1では図示しない複数個の脚部15(
図3参照)が配置されている。
【0027】
本体ケース10の短辺側の両側面には、本体ケース10に対して回動可能に、ロック部材である硬質樹脂製のロックレバー16が設けられている。ロックレバー16は、2つの脚部16aとこの脚部16a間を接続する接続部16bからなる略「コの字」形状をしていて、2つの脚部16aの一端部分が、本体ケース10の側面に形成された図示しない回動軸の周りを回動するようになっている。
【0028】
ロックレバー16は、
図1に示すように、本体ケース10と蓋50とがロックされていない状態では、接続部16bが下側になる状態で本体ケース10の側面に沿って位置し、
図2に示すように、本体ケース10と蓋50とが、間にプレート40を介してロックされる状態では、接続部16bが蓋50の短辺側両側面に形成されたロック部材である硬質樹脂製の突起部52aに係合するようになっている。なお、本実施形態のホットプレート100においては、ロックレバー16と突起部52aとで蓋50が本体ケース10にロックされる構成であればよく、ロックレバー16の形状、突起部52aの形状、ロックレバー16の回動機構、ロックレバー16と突起部52aとの係合機構などの具体的な形状および機構については、従来周知のものを含め各種の形態を取りうるため詳細な説明は省略する。
【0029】
本実施形態のホットプレート100では、本体ケース10の一側面に、本体ケース10の側壁11から突出するように第1の支持部である一対の本体脚部17が形成されている。本体脚部17は、硬質樹脂で形成することができる。また、硬質樹脂に限らず、一部または全体を金属で形成することができる。本体脚部17の
図1における手前側の端部は、載置面に当接する本体載置端面17aとなっている。
【0030】
本体ケース10の本体脚部17が形成されている側とは反対側の長辺の側面には、本体ケース10と蓋50とをロックした状態でホットプレート100を持ち運びができるように、図示しない取手部としての把手が配置されている。
【0031】
なお、本実施形態では、本体ケース10として樹脂製部材のものを例示して説明したが、本体ケース10は、金属で構成することができ、また、金属の骨組みに樹脂製のカバーを用いて本体ケース10とすることができる。また、本体ケース10の底面13には、軽量化を図る等のために、小さな貫通孔や剛性を高めるためのリブ等を形成することができる。
【0032】
遮熱板20は、金属製の薄板をプレス加工により一体成形されたもので、平面視したときの形状は、本体ケース10と同様に略矩形状となっている。遮熱板20も、全体としては浅い皿状とされていて、本体ケース10内に載置される。遮熱板20は、その表面側、すなわち、本体ケース10の開口部12側に配置される加熱手段であるヒータ30の熱を反射して、本体ケース10の底面13側が必要以上に高温にならないようにするとともに、ヒータ30からの輻射熱をより有効にプレート40に伝える働きをする。このように、ヒータ30の熱を反射する機能をより効率よく果たすために、遮熱板20の表面に熱をより効率的に反射できるような処理を施すことができる。また、遮熱板20は1枚に限らず、複数枚配置することもできる。
【0033】
ヒータ30は、図に示すように平面視形状が略M字状、または、Y字状やハート型に形成されていて、一例としてシーズヒータが用いられる。シーズヒータは、金属パイプの中にコイル状の電熱線を通し、パイプと電熱線間の接触を防ぐためマグネシアなどの耐熱性の無機質絶縁粉末を詰め、金属パイプの両端を密封した構造を有するもので、インコロイヒータとも称されるものである。ヒータ30の端部には、感熱棒を有する図示しない温度調節器が着脱自在に取り付けられる電源ソケット31が形成されていて、温度調節器の温度ダイヤルを回して適正な温度制御を行う。なお、ヒータ30は、シーズヒータに限られず他のヒータを用いることができる。
【0034】
なお、
図1に示すように、本実施形態のホットプレート100では、遮熱板20とヒータ30とが一体となっている場合を例示したが、ヒータ30が汚れた場合に洗浄等しやすいように、遮熱板20とヒータ30とを互いに分離可能とすることもできる。
【0035】
プレート40は、例えばアルミダイカスト製の板であり、やはり平面視略矩形状となっている。本実施形態のホットプレート100では、プレート40として、平面プレート41と、プレート底面に穴と波様の畝が形成された波形プレート42との2枚を備えたものである。平面プレート41および波形プレート42とは、いずれも浅い皿状に形成されていて、短辺側の両方の側部から突き出すように形成された把手41a、および、42aを備えている。本実施形態のプレート40では、把手41a、42aは樹脂で形成されていて、使用者がプレートを保持する際に掴む部分の径を大きくして、掴みやすくなっている。
【0036】
プレート40は、調理時には、いずれかを単独で本体ケース10の開口部12に載置して用いられる。また、ホットプレート100の収納時には、複数枚が所定の順序で重ねられた状態で、本体ケース10と蓋50との間に配置される。
【0037】
なお、本実施形態にかかるホットプレート100のプレート40は、上記例示した平面プレートと波形プレートとの2枚セットのものを例示したが、これに限定されるものではなく、1枚、もしくは、3枚以上のものがセットされているものとすることができる。また、プレート40を複数枚備える場合には、それぞれのプレートがいずれも外径が同じ平面視略矩形状の浅い皿状のものに限られず、例えば、たこ焼き用の半球状の凹部が形成されているような、厚みの厚いプレートを含むこともできる。さらに、プレートが一体のものである必要はなく、所定の枠状プレートに各種の板状プレートを載せ替えて使用するようにすることができる。
【0038】
蓋50は、鋼板製で、プレート40とほぼ同じ平面視略矩形状の部材であり、その外周端部には補強用等の機能を有するカール51が形成されている。このカール51は、プレート40の上方周辺部分に載置される。蓋50の断面形状は、プレート40上に載置した場合に中央部が盛り上がって上に凸形状となるように、略円弧状に形成されている。
【0039】
蓋50の短辺側の上面端部には、蓋側面取手52が形成されるとともに、蓋側面取手52の端部がロック部材として本体ケース10に形成されたロックレバー16と係合して蓋50と本体ケース10とをロックする突起部52aとなっている。
【0040】
蓋50を平面視したときの中央部分には、蓋中央取手53が形成されている。蓋側面取手52が主として蓋50を持ち運ぶ際に用いられるのに対し、蓋中央取手53は、プレート40上に蓋を被せて調理している際に、蓋50を持ち上げてプレート40の表面を露出させる際に主として用いられる。
【0041】
蓋50の一長辺近傍の略中央部分には、第2の支持部である蓋脚部54が形成されている。本実施形態のホットプレート100において、蓋脚部54は硬質樹脂製であり、蓋50の
図1における手前側の側方に、突出するように形成されている。蓋脚部54の端部は、載置面に当接する蓋載置端面54aとなっている。
【0042】
図2に示すように、本実施形態のホットプレート100を収納する場合には、本体ケース10の内部に遮熱板20とヒータ30とを収納し、2枚のプレート41、42を積層して本体ケース10の開口部12に配置し、プレート40上に配された蓋50の側方の突起部52aに、ロックレバー16を係合させる。2枚のプレート41、42は、それぞれが浅い皿状であるが、プレート面と側方の傾斜部分との大きさを配慮することで、重ね合わせた際の厚みが低減されている。このため、ロックレバー16により、2枚のプレート41および42は、蓋50とともに本体ケース10にしっかりとロックされる。なお、プレート41、42の側方の把手41a、42aは、ロックレバー16が蓋50の蓋側面取手52の端部に形成された突起部52aに係合した状態で、ロックレバー16の脚部16aの間から外側に突出するように構成されている。
【0043】
図2に示すように、本体ケース10には一対の本体脚部17が、蓋には蓋脚部54が、それぞれ
図2における手前側に突出するように形成されている。本実施形態のホットプレート100では、所定の面積を有する本体脚部17の端部に位置する本体接地面17aと、所定の面積を有する蓋脚部54の端部に位置する蓋接地面54aとが、載置面に直接当接することで、ロック状態のホットプレート100を縦置き収納することができる。
【0044】
図3は、本実施形態のホットプレート100を縦置き収納した状態を側方から見た図である。
【0045】
図3に示すように、本実施形態のホットプレート100は、本体ケース10の一側面に配置された第1の支持部である本体脚部17と、蓋50に配置された第2の支持部である蓋脚部54とによって、安定して本体ケース10の開口部12が載置面60に対して略垂直となるように、直立させることができる。特に、蓋50に蓋脚部54が形成されているため、本体脚部17の載置面60に対する接触部分である本体接地面17aと、蓋脚部54の載置面60に対する接触部分である蓋接地面54aとが、縦置きした状態のホットプレート100の底面積に対して相対的に広い範囲を支持することができる。また、本体ケース10の開口部12部分に配置されているプレート40によって、縦置き状態にした場合のホットプレート100の重心は相対的に中央よりも蓋50側に位置することになるが、本実施形態のホットプレート100では、蓋50に蓋脚部54が形成されているため、ホットプレート100の重心位置を、本体脚部17と蓋脚部54との間に位置させることができる。このため、縦置き状態のホットプレート100に仮に側方からの力が加わった場合でも、蓋50側に倒れにくくすることができるという効果を奏する。
【0046】
図4は、本実施形態のホットプレート100と、特許文献3に記載された、本体ケースの側面に縦置き収納用の脚部が形成された従来のホットプレート200とが、ともに載置面60上に、縦置き収納状態で載置されている状態を側方から比較したものである。
【0047】
図4に示すように、本実施形態のホットプレート100では、本体ケースに形成された本体脚部と、蓋に形成された蓋脚部とによって、本体ケースの開口部が略垂直となるように縦置きすることができる。このため、縦置き収納時の収納幅W1を、ホットプレート100自体の厚さと同じとすることができる。
【0048】
これに対し、比較例である従来のホットプレート200は、本体ケース側に傾斜した状態で縦置き収納するものであるため、縦置き収納時の収納幅W2が、ホットプレート200の厚さよりも大きくなり、W2>W1となってしまう。例えば、ロック状態での本体ケース部分の大きさが、長辺側が約52cm、短辺側が約38cmの製品において、W1が約13.3cmであるのに対し、W2は約15.6cmとなり、本実施形態のホットプレート100が、狭い収納幅での縦置き収納することが可能であることがわかる。
【0049】
なお、本明細書における略垂直とは、載置面と本体ケースの開口部とのなす角度が厳密に90.0度になる場合のみならず実質的に垂直である状態をいい、上記特許文献3に記載の従来のホットプレートのように、開口面を意図的に傾斜させている状態を含まないものである。
【0050】
次に、蓋50の自立構造について説明する。
【0051】
図5は、本実施形態のホットプレート100の蓋50が、自立した状態を示す側面図である。
【0052】
図5に示すように、本実施形態のホットプレートの蓋50は、蓋脚部54の先端部54bが、蓋50の内面側に屈曲して蓋接地面54aを形成する構成となっている。このため、本体ケース10と組み合わされていない状態でも、蓋50を載置面60上に自立させることができる。
【0053】
ホットプレート100を用いる調理の中には、例えば餃子を焼く場合など、蓋50をプレート40上に被せて行う調理がある。このように蓋50を用いた調理中に、蓋50を外す場合には、高温となった蓋50をホットプレートが載置されているテーブル面にどのように載置するかが問題となる。そのまま蓋50をテーブル上に載置すると、テーブルを焦がしたりテーブルクロスを傷めたりする可能性があり、蓋を裏返して蓋中央取手で支えるようにテーブル上に載置するのは困難で、使用者が蓋50に触れてしまう危険があるからである。本実施形態のホットプレート100のように、蓋50が蓋脚部54によって自立する構成であれば、蓋50を安全に、また、テーブルクロスなどを傷めることなくテーブル上などに載置することができる。また、蓋50が自立することにより、調理中のホットプレートの近傍に蓋50を立てて配置することができるため、蓋50を用いない調理を行っている場合には、プレート40から油や水分が飛び散ることを防止するガード板として蓋50を利用することもできる。
【0054】
蓋50に形成される第2の支持部としての蓋脚部54は、
図3および
図5に例示したように、蓋50の一方の長辺近傍の中央部分に配置するものに限られない。
【0055】
図6は、本実施形態にかかるホットプレートに用いられる蓋の変形例を示す斜視図である。
【0056】
図6に示すように、変形例の蓋501は、第2の支持部である蓋脚部55を2つ備えている。そして、変形例の蓋501は、互いに所定の間隔をあけて配置された2つの蓋脚部55によって自立することが可能となる。なお、変形例の蓋501が備える蓋脚部55の形状は、幅のみが
図5に示した蓋50の蓋脚部54と比較して狭い他は、実施形態の蓋50の蓋脚部54と同じ形状、すなわち、蓋脚部55の先端部が蓋501の内面側に屈曲する形状とすることで、変形例の蓋501を確実に自立させることができる。
【0057】
図7は、本実施形態にかかるホットプレートに用いられる蓋の第2の変形例を示す斜視図である。
【0058】
図7に示す第2の変形例の蓋502は、蓋脚部55の上面の蓋502の内面側に脱着可能な露受け56を備えた構成となっている。上記したように、本実施形態の蓋は自立可能であるため、蓋を用いて調理する場合に、蓋を自立させてホットプレートの近傍に載置することができるというメリットを有している。しかし、調理に用いていた蓋は高温となっていることが多く、また、蓋の内面には調理時にはねた油分が付着している可能性がある。このため、蓋を自立させた場合には、蓋の内面に付着した水蒸気や油分等が、蓋の内面を伝って載置面であるテーブル上などに滴り落ちてしまうという問題が生じる。
【0059】
これに対し、
図7に示した、第2の変形例の蓋502のように、蓋脚部55の蓋502の内面側に露受け56を備えることで、蓋502から滴り落ちる水分や油分などを受け止めて蓋502を載置するテーブルなどを汚さずにすむようにできる。
【0060】
なお、本実施形態の第2の変形例の蓋502において、露受け56を着脱自在とすることにより、本体ケース10と蓋502とがロックされた状態での縦置き収納時には、露受け56が邪魔にならずにコンパクトに収容することができる。
【0061】
図8は、本実施形態にかかるホットプレートに用いられる蓋の第3の変形例を示す側面図である。
【0062】
第3の変形例の蓋503は、第2の支持部である蓋脚部57が、蓋503の上面側中央に配された蓋中央取手に接続されるように形成されている点が、
図5、
図6、
図7に示した他の蓋50、501、502と異なる。
【0063】
図8に示すように、蓋503の上面中央部に配された蓋中央取手53に蓋脚部57を形成することで、実質的に蓋中央取手53が大きくなったことと同様の効果が得られるため、蓋中央取手53を用いた蓋503の取り扱いが容易となるという利点を有する。
【0064】
なお、蓋中央取手53と蓋脚部57とは一体ものとして形成してもよく、別々の部材として形成したものを接続してもよいことは言うまでもない。
【0065】
また、
図8では図示していないが、第3の変形例の蓋503においても、
図7で示した第2の変形例の蓋502のように、蓋脚部57の蓋503の内面側に、着脱可能な露受けを配置することができ、蓋503を自立させた場合に滴り落ちる水分や油分を受け止めることができる。
【0066】
(第2の実施の形態)
次に、本発明にかかる電気加熱調理器具の第2の実施の形態について、ホットプレートを例として図面を用いて説明する。なお、第2の実施形態にかかるホットプレートは、縦置き収納時に用いられる本体部に形成された第1の支持部と、蓋に形成された第2の支持部とが、上記第1の実施形態で説明したホットプレートと異なるものである。このため、第1の支持部以外の本体ケースの構成、遮熱板、ヒータ、プレート、蓋の基本構造など、第1の実施形態と同じ構成の部分には必要に応じて同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0067】
図9は、第2の実施形態にかかるホットプレート110のロック状態を示す斜視図である。また、
図10は、第2の実施形態にかかるホットプレート110を、縦置きした状態を示す側面図である。
【0068】
図9に示すように、第2の実施形態のホットプレート110では、
図9における手前側に位置する本体ケース10の一側面に、ロック機構と略同様の構成からなり、蓋50に形成された蓋係合部58と係合可能な第1の支持部である本体係合部18が形成されている。そして、本実施形態のホットプレート110では、本体係合部18の係合レバー19が、蓋50に形成された第2の支持部である蓋係合部58と係合して、プレート40を間に挟んで、本体ケース10と蓋50とをより強固にロックすることができる。
【0069】
また、
図10に示すように、本体ケース10に形成された本体係合部18の係合レバー19と蓋50に形成された蓋係合部58とが係合している状態において、蓋係合部58は直接載置面60に当接せず、蓋係合部58に係合した状態の本体係合部18の端面18aおよび係合レバー19の端面19aが載置面60に当接し、ロック状態のホットプレート110を本体ケース10の開口部12が略垂直となるように、載置面60上に載置することができる。
【0070】
本実施形態のホットプレート110では、縦置き収納時にホットプレート110を支える支持部材が、プレート40を挟んだ状態で本体ケース10と蓋50とをロックする係合部材とを兼ねている。このため、縦置き収納時に、比重の大きなプレートの下側に本体ケース10と蓋50とを係合する係合部材が位置することになり、プレート40の自重によりロック状態がゆるんでしまうことを効果的に防止することができる。
【0071】
本実施形態のホットプレート110では、本体ケース10と蓋50とを係合する係合部18が、脚部として縦置き収納状態のホットプレート110を支えることができる。このため、本体ケース10の側面に、第1の実施形態として示したホットプレート100における本体脚部17のように、側面から突出した部材を形成せずに、ホットプレート110を縦置き収納することができる。したがって、本実施形態のホットプレート110においては、本体ケース10の側面の形状を、より美観を重視した設計とすることができる。
【0072】
一方、
図9、および、
図10に示す第2の実施形態のホットプレート110において、第1の実施形態のホットプレート100の本体部10に形成された、本体脚部17に相当する部材を、補助支持部材としてさらに備えることができる。このように、第1の支持部である本体係合部18に加えて、補助支持部材として
図1等に示した本体脚部17に相当する部材をさらに備えることで、縦置き収納状態のホットプレートの底面積に対して、より分散された広い面積でホットプレート110を載置面60上に載置することができるため、ホットプレート110をより一層安定した状態で縦置き収納することができる。
【0073】
図11は、本実施形態にかかるホットプレート110の蓋50の構成を示す図である。
図11(a)が、自立状態の蓋50をその外側面の側から見た斜視図であり、
図11(b)が自立状態の蓋50を側面から見た側面図である。
【0074】
図11(a)、および、
図11(b)に示すように、本実施形態の蓋50も、第2の支持部である蓋係合部58の形状を工夫することで、載置面60上に自立させることができる。より具体的には、蓋50を自立状態としたときに、載置面に当接する面が広く蓋50の中央部分側に位置する部分の厚さが薄くなるように、蓋係合部58の断面形状を略三角形とすることで、安定して蓋50を自立させることができる。
【0075】
また、より容易に自立状態を保つことができるように、蓋50に形成された蓋係合部58に引き出して支えとなるような支柱部材59を形成することができる。
【0076】
以上、説明したように、本発明にかかる電気加熱調理器であるホットプレートは、本体ケースに第1の支持部を配置し、蓋に第2の支持部を配置することで、ロック手段により本体ケースと蓋とがロックされた状態のホットプレートを、容易に、かつ収納幅を低減した状態で縦置き収納することができる。
【0077】
また、第1の支持部と第2の支持部の形状を工夫することで、縦置き収納時の安定性を高め、比重の大きなプレートが蓋側に位置するために重心が蓋側に寄って位置しているホットプレートを、安定して自立させることができる。
【0078】
さらに、蓋に第2の支持部を備えることで蓋を自立させることができ、調理時に高温となった蓋を容易かつ安全にホットプレートの近傍に載置することができる。
【0079】
なお、上記各実施形態では、ホットプレートとして、プレートおよび本体ケースの平面視形状が、略矩形状のもののみを例示して説明した。しかし、本発明のホットプレートは、平面視したときのプレートや本体ケースの形状が略矩形状のものに限られるのではなく、オーバル状、楕円形状、円形状などのさまざまな形状のホットプレートに適用することができる。
【0080】
さらに本発明は、例示して説明したホットプレートに限らず、平面視円形状で比較的深いプレートを備えたいわゆる電気鍋や、クレープ専用の調理器、ホットサンド、鯛焼きなどを調理できる2つの面状のプレートを備えた電気加熱調理器など、プレートや本体ケースの形状に関わらず、蓋と本体ケースとでプレートを挟んでロックすることができる構成を備えた各種の電気加熱調理器に適用することができ、電気加熱調理器をコンパクトに縦置き収納することができる。