(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記決定手段によって保存対象として決定された撮影画像と保存済み画像とが同一の画像ではないことを条件に、当該保存対象の画像を新規に記録保存する保存手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
前記決定手段によって保存対象として決定された撮影画像と保存済み画像とが同一の画像ではないことを条件に、当該保存対象の画像を新規に記録保存する保存手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、
図1〜
図5を参照して本発明の実施形態を説明する。
本実施形態は、情報処理装置として撮像機能(デジタルカメラ)を備えたタブレット端末装置に適用した場合を例示したもので、
図1は、このカメラ付きタブレット端末装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
タブレット端末装置は、その筐体全体が、例えば、A5サイズの携帯型情報端末装置であり、タッチ入力機能、無線通信機能などの基本機能のほか、後で詳述するが、このタブレット端末装置に接近配置されている紙媒体(例えば、ノート、リポート用紙、書籍など)を撮影することによりその紙媒体に記載されている情報(文字や図表など)を光学的に読み取る画像読取機能を備えている。本実施形態において、紙媒体とは、撮影すべき情報が記載されている媒体を示すものであり、素材が紙であることを特定するものではない。即ち、本実施形態において、紙媒体とは情報が記載されている被写体を意味している。また、本実施形態において、紙媒体には、情報を電子的に表示可能な電子ペーパーも含まれる。
【0011】
制御部1は、電源部(二次電池)2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこのタブレット端末装置の全体動作を制御するもので、この制御部1には図示しないCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部3は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、
図4に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているプログラムメモリ3aと、このタブレット端末装置が動作するために必要となる各種の情報(例えば、フラグなど)を一時的に記憶するワークメモリ3bなどを有している。なお、記憶部3は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しないが、通信機能を介してネットワークに接続されている状態においては所定のサーバ装置側の記憶領域を含むものであってもよい。
【0012】
操作部4は、押しボタン式のキーとして、図示省略したが、電源をオン/オフさせる電源キーなどを備え、制御部1は、この操作部4から操作キーに対応して出力される入力操作信号に応じた処理を行う。タッチ表示部5は、表示パネル5aにタッチパネル5bを積層配設した構成で、表示パネル5aは、縦横比(例えば、横4:縦3)の異なる画面を有した高精細液晶ディスプレイあるいは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。タッチパネル5bは、撮影者の指などでタッチ操作された位置を検知してその座標データを入力するタッチスクリーンを構成するもので、例えば、静電容量方式あるいは抵抗膜方式を採用しているが、その他の方式であってもよい。
【0013】
撮像部6は、画像読取機能を構成するもので、図示省略したが、光学レンズからの被写体像が撮像素子(CCDやCMOSなど)に結像されることにより被写体を高精細に撮影可能なデジタルカメラ部で、撮影レンズ、撮像素子、各種のセンサ、アナログ処理部、デジタル処理部を有している。撮像部6は、画像読取機能の動作時に、例えば、フレームレートが秒15コマ(15fps)の連続撮影(高速撮影)が可能となっている。無線LAN(Local Area Network)通信部7は、高速大容量の通信が可能な無線通信モジュールで、最寄りの無線LANルータ(図示省略)を介してインターネットに接続可能となっている。
【0014】
図2は、カメラ付きタブレット端末装置11、紙媒体12をバインダ13に装着した状態における外観斜視図である。
タブレット端末装置11と紙媒体(例えば、ノート、リポート用紙、書籍)12とは、バインダ13に装着されている。バインダ13は、第1の筐体13aと第2の筐体13bとをヒンジ部13cを介して見開き状に開閉可能となるように取り付けた構成で、図示の例では、右側に第1の筐体13aが配置され、左側に第2の筐体13bが配置されている。なお、第1の筐体13aと第2の筐体13bとは、図示の場合とは逆の関係であってもよい。第1の筐体13a及び第2の筐体13bは、厚い平板状長方形(同形同大)の紙部材(厚紙)で、縦長の第1の筐体13a及び第2の筐体13bを左右に配置した状態においてヒンジ部13cを介して開閉可能に連結されている。即ち、第1の筐体13aと第2の筐体13bとは、ヒンジ部13cを回転軸として開閉可能に構成されている。
【0015】
そして、第1の筐体13aと第2の筐体13bとは、図示のように180°開いた状態から第1の筐体13aの上に第2の筐体13bが重なり合う状態(完全に閉じた状態)まで開閉可能なもので、ユーザにあってはバインダ13を180°開いた状態においてタブレット端末装置11を使用したり、紙媒体12に文字や図表などを書き入れたりするようにしている。また、タブレット端末装置11及び紙媒体12を使用しないときには、第1の筐体13aと第2の筐体13bとを閉じてバインダ13を完全に閉じるようにしている。
【0016】
タブレット端末装置11は、その全体が薄型の直方体で、バインダ13を構成する第2の筐体13b上に装着されていると共に、縦長の第2の筐体13bに対してタブレット端末装置11も縦長となる向きに配設されている。また、バインダ13を構成する他方の筐体(第1の筐体)13a上には紙媒体12を配置されている。紙媒体12は、一枚のシート状の用紙であってもよいし、書籍のように冊子の状態(製本状態)であってもよい。なお、バインダ13上において、タブレット端末装置11と紙媒体12との配置関係は、上述とは逆の関係であってもよい。また、タブレット端末装置11、紙媒体12は、バインダ13に着脱可能に装着されているが、その装着の仕方は、例えば、留め具、フックを使用するなど、任意である。
【0017】
このようにバインダ13の第2の筐体13bにタブレット端末装置11が装着されている状態において、タブレット端末装置11のタッチ表示部5及び撮像部6は、タブレット端末装置11の表面側に位置するように配設され、更に撮像部6は、表面側の一端中央部(図示の例では表面左端中央部)に位置するように配設されている。また、バインダ13を構成する第1の筐体13aの表面一端中央部(図示の例では表面右端中央部)には、閉じ角認識用の指標としてマーク14が装着されている。この閉じ角認識用のマーク14は、例えば、矩形の黒マークで、第1の筐体13aの上面に印刷されたものであるが、印刷に限らず、マーク付シールを貼り付けるようにしてもよい。
【0018】
図3は、バインダ13を構成する第1の筐体13aと第2の筐体13bとを閉じる際に撮像部6によって紙媒体12を撮影したときの撮影画角と紙媒体12との関係を説明するための図である。
撮像部6の画角は、バインダ13の閉じているときの閉じ角度や紙媒体12の大きさにもよるが、バインダ13が徐々に閉じられていく過程において、紙媒体12、閉じ角認識用のマーク14を撮影可能な範囲で、制御部1は、撮像部6によって撮影された撮影画像を取得して、その撮影画像を解析することにより閉じ角認識用のマーク14を認識し、そのマークの認識結果に応じて第1の筐体13aと第2の筐体13bとが所定の状態(例えば、閉じ角度:略110°)まで閉じられたか否かを判別するようにしている。
【0019】
この場合、バインダ13が閉じられるにしたがってその閉じ角度は、次第に小さくなっていくが、その閉じ角度に応じてマーク14の映り具合が変化するようになるために、その変化を認識するようにしている。すなわち、制御部1は、撮影画像内のマーク14の形状変化を認識し、その形状が台形から正方形に変化したか否かに基づいて所定の状態(閉じ角度:略110°)まで閉じられたか否かを判別するようにしている。これによって第1の筐体13aと第2の筐体13bとが所定の状態まで閉じられた際に、制御部1は、第1の筐体13aと第2の筐体13bとの角度が撮影に最適な角度になったとして認識し、撮像部6からの撮影画像を保存対象として決定するようにしている。なお、制御部1は、認識用のマーク14の形状変化を認識することによって撮影に最適な角度として略110°を検出した際に、撮像部6から撮影画像を保存対象として決定するが、この撮影に最適な角度(略110°)に合わせてフォーカス、露出などの撮影条件が設定されており、その条件で撮影された画像を撮像部6から取得して保存対象とするようにしている。
【0020】
次に、本実施形態におけるタブレット端末装置11の動作概念を
図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、このフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0021】
図4は、タブレット端末装置11の全体動作のうち、本実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、電源投入に応じて実行開始される。
先ず、制御部1は、電源投入操作(電源オン操作)に応じてメモリなどをクリアする初期化処理を実行すると共に、撮影に最適な角度(略110°)に合わせてフォーカス、露出などの撮影条件を設定した後、撮像部6を動作させて撮影を開始させる(ステップS1)。そして、制御部1は、電源オフ操作が行われたかを調べ(ステップS2)、電源オフ操作が行われなければ(ステップS2でNO)、撮像部6から1フレーム分の撮影画像を取得し(ステップS3)、この撮影画像を解析することにより閉じ角認識用のマーク(指標)14の有無を調べる(ステップS4)。
【0022】
ここで、閉じ角認識用のマーク14を認識することができなければ(ステップS4でNO)、上述のステップS2に戻るが、撮影画像内に閉じ角認識用のマーク14が映っていてそれを認識できたときには(ステップS4でYES)、その撮影画像内からそのマーク14を抽出する(ステップS5)。そして、マーク14の映り具合(マークの形状)を認識し(ステップS6)、マーク14の形状は台形から正方形に変化したかを調べる(ステップS7)。
【0023】
図5は、撮影画像内において閉じ角認識用のマーク14の映り具合(形状)が第1の筐体13aと第2の筐体13bとの閉じ角度に応じて変化している様子を概念的に示した図で、第1の筐体13aと第2の筐体13bとの閉じ角度が略150°、略130°、略110°、略90°の場合におけるマーク14の映り具合(形状)を示している。
ここで、閉じ角認識用のマーク14の形状は、閉じ角度が略150°以上や略150°〜略130°の場合には台形として認識されるが、略110°の場合には正方形として認識され、略90°の場合には、逆型の台形として認識されるようになる。その際、マーク14の形状が正方形として認識されるのは、閉じ角度が110°±αの範囲となるが、そのうち110°が紙媒体12の撮影に適した最適な撮影角度となる。
【0024】
いま、マーク14の形状変化として、台形から正方形への変化を認識しなければ(ステ
ップS7でNO)、閉じ角度は、略130°、略150°のように略110°以上であると判断して、上述のステップS2に戻るが、台形から正方形への変化を認識したときには(ステップS7でYES)、そのときの撮影画像を保存候補の画像としてワークメモリ3bに一時記憶させる(ステップS8)。そして、撮像部6から撮影画像を取得して(ステップS9)、この撮影画像内からマーク14を抽出して(ステップS10)、そのマーク14の映り具合(マークの形状)を認識する(ステップS11)。ここで、マーク14の形状変化として、正方形から台形への変化を認識したかを調べるが(ステップS12)、いま、正方形のままであれば(ステップS12でNO)、上述のステップS8に戻って撮影画像を保存候補の画像として一時記憶させる動作を繰り返す。
【0025】
また、マーク14の形状変化として、正方形から台形への変化を認識したときには(ステップS12でYES)、ワークメモリ3bに一時記憶されている保存候補画像群の中から、例えば、その中間位置に相当する撮影画像(閉じ角度110°で撮影された画像)を最適画像として選択する(ステップS13)。なお、中間位置に限らず、その選択の仕方は任意である。また、複数の保存候補画像を位置合わせを行いながら重ね合わせた合成画像を最適画像としててもよい。次に、この最適画像を保存対象の画像として決定して(ステップS14)、この保存対象画像に対して台形歪の補正処理を行うが(ステップS15)、その際、角度110°に応じた台形歪補正を行うようにしている。
即ち、ステップS15では、閉じ角度110°で撮影された保存対象画像に含まれる台形歪みの程度(度合い)を予め想定しておき、保存対象画像を台形歪みのない矩形画像に補正するための補正処理を行う。
【0026】
これによって補正した保存対象画像と記憶部3のSDカードなどに保存されている保存済み画像とを比較し(ステップS16)、保存対象画像と同一の画像は既に保存されているか、つまり保存対象画像は保存済みであるかを調べ(ステップS17)、保存済みであれば(ステップS17でYES)、ステップS19に移り、撮像部6の動作を停止させると共に電源をオフする処理を行う。また、保存対象画像が保存済みでなければ(ステップS17でYES)、保存対象画像を記憶部3のSDカードなどに記録保存する処理(ステップS18)を行った後、ステップS19に移り、撮像部6の動作を停止させると共に電源をオフする処理を行う。
【0027】
以上のように、本実施形態におけるタブレット端末装置11は、見開き状に開閉可能なバインダ13を構成する第1の筐体13aに読取対象の紙媒体12が配置されている状態において、第2の筐体13bに設けられた撮像部6によって第1の筐体13a側の所定指標が撮影された際に、その撮影画像を解析することによりその指標を認識し、その認識結果に応じて第1の筐体13aと第2の筐体13bとが所定の状態まで閉じられたか否かを判別し、所定の状態まで閉じられた際に、撮像部6からの撮影画像を保存対象として決定するようにしたので、特別な操作を行わなくても、第1の筐体13aと第2の筐体13bを閉じるという不可欠な操作を行うだけで、一方の筐体側に配置されている紙媒体12を確実に撮影することができ、撮り忘れを防ぐことが可能となる。
【0028】
タブレット端末装置11は、第1の筐体13aと第2の筐体13bとの閉じ状態に応じて変化する指標の映り具合を認識し、その映り具合に応じて第1の筐体13aと第2の筐体13bとが所定の状態まで閉じられたか否かを判別するようにしたので、閉じ角を検出するための専用センサを設けることなく、指標の映り具合の変化から閉じ状態を容易に判別することができる。
【0029】
タブレット端末装置11は、指標の映り具合としてその指標の形状を認識し、指標の形状が所定の形状になったか否かに応じて所定の状態まで閉じられたか否かを判別するようにしたので、指標の形状変化から閉じ状態を容易に判別することができる。
【0030】
所定指標は、第1の筐体13a上に付加されている所定のマークであり、タブレット端末装置11は、マークの形状を認識した際に所定の形状(例えば、正方形)であるか否かに基づいて所定の状態(例えば、閉じ角度が略110°)まで閉じられたか否かを判別するようにしたので、マークの形状変化から閉じ状態を判別することができる。
【0031】
保存対象として決定した撮影画像を所定の閉じ状態に応じて台形歪補正を行うようにしたので、所定の閉じ状態で撮影したとしても歪のない画像を保存することができる。
【0032】
保存対象として決定した撮影画像と保存済み画像とが同一の画像ではないことを条件に、その保存対象の画像を新規に記録保存するようにしたので、同一画像が重複して保存されることを確実に防ぐことができる。
【0033】
なお、上述した実施形態においては、撮影画像内の閉じ角認識用のマーク14の形状が台形から正方形に変化した際の撮影画像を保存候補として取得するようにしたが、マーク14の形状は任意であり、例えば、二本の線「ハの字」であってもよい。
図6(1)は、撮影画像内において閉じ角認識用のマーク(二本の線)14の映り具合(形状)が閉じ角度に応じて変化する様子を概念的に示した図で、第1の筐体13aと第2の筐体13bとの閉じ角度が略150°、略130°、略110°、略90°の場合におけるマーク(二本の線)14の映り具合(形状)を示している。ここで、閉じ角認識用のマーク14の形状は、閉じ角度が略150°以上や略150°〜略130°の場合には「ハの字」として認識されるが、略110°の場合には「平行線」として認識され、略90°の場合には、「逆ハの字」として認識されるようになる。
【0034】
図6(2)は、更に、閉じ角認識用のマーク14の他の形状を示し、黒ラインの中間部分に空白部が出現してその中間部分が離れるか、中間部分が連結されたままとなるかによってマーク形状の変化を認識するようにしている。図示の例は、第1の筐体13aと第2の筐体13bとの閉じ角度が略130°、略110°の場合における閉じ角認識用のマーク(黒ライン)14の映り具合(形状)を示し、その形状は、閉じ角度が略130°以上では連結した状態の黒ラインとなるが、略110°では中間部分が離れた状態の黒ラインとなる。その他、閉じ角認識用のマーク14の形状は任意である。
【0035】
上述した実施形態においては、閉じ角認識用のマーク14の形状変化から所定の状態まで閉じられたか否かを判別するようにしたが、マーク14の形状に限らず、マーク14の大きさや位置の変化に応じて所定の状態まで閉じられたか否かを判別するようにしてもよい。更に、閉じ角認識用のマーク14の形状、大きさ、位置のうち、その2以上を組合せを認識するようにしてもよい。このように閉じ角認識用のマーク14の形状変化に限らず、その大きさや位置の変化を認識することによってその変化をより確実に認識することが可能となる。
【0036】
また、上述した実施形態においては、第1の筐体13aの表面一端中央部(
図2では表面右端中央部)には、閉じ角認識用のマーク14を配置するようにしたが、その位置は、それに限らず、筐体13aの角部などであってもよい。また、第1の筐体13aに装着する場合に限らず、紙媒体12内に印刷したり、紙媒体12内にマーク付シールを貼付したりするようにしてもよい。
【0037】
また、上述した実施形態においては、閉じ角認識用の指標としてマークを例示したが、第1の筐体13aの一部分をその指標としてもよい。
図7は、第1の筐体13aの一部分を閉じ角認識用の指標とした場合を説明するための撮影画像を示した図である。この場合、指標は、第1の筐体13aの端部であり、制御部1は、第1の筐体13aの端部が撮像部6の画角から外れた際の端部の切れ方として、その端部の位置を認識し、その端部の切れ方が所定の切れ方であるか否かに基づいて第1の筐体13aと第2の筐体13bとが所定の状態まで閉じられたか否かを判別するようにしている。
【0038】
図示の例は、第1の筐体13aと第2の筐体13bとの閉じ角度に応じて第1の筐体13aの外郭線の映り具合が変化する様子を示した図である。
図中、第1の筐体13aの外郭線を示す実線は、閉じ角度が略110°の場合を示し、一点破線は、閉じ角度が略130°の場合を示し、二点破線は、閉じ角度が略150°の場合を示している。このように第1の筐体13aの端部が撮像部6の画角から外れた際の端部の切れ方、つまり、第1の筐体13aの端部と画角線とが交差する位置は、閉じ角度に応じて変化するようになる。この場合、撮影画像の縦方向において、閉じ角度が略110°、略130°、略150°の順にその縦方向中央部に近づくようになり、略110°の場合が最も近くなる。
【0039】
このように第1の筐体13aの端部が撮像部6の画角から外れた際の切れ方に応じて第1の筐体13aと第2の筐体13bとが所定の状態まで閉じられたか否かを判別するようにすれば、上述した実施形態と同様に、特別な操作を行わなくても、第1の筺体13aと第2の筺体13bを閉じるという不可欠な操作を行うだけで、一方の筺体側に配置されている紙媒体12を確実に撮影することができ、撮り忘れを防ぐことが可能となるほか、マークなどが不要となる。
【0040】
なお、第1の筐体13aの端部が撮像部6の画角から外れた際の切れ方としては、第1の筐体13aの端部と画角線とが交差する位置の変化を認識する場合に限らず、第1の筐体13aの端部外郭線の傾き(画角線に対する傾き)を認識したり、その端部の形状を認識したりするようにしてもよい。
【0041】
さらに、上述した実施形態においては、閉じ角認識用のマーク14の形状変化や大きさや位置の変化に応じて第1の筐体13aと第2の筐体13bとが所定の状態まで閉じられたか否かを判別するようにしたが、マーク14の形状変化や大きさや位置の変化に限らず、マーク14を撮像部6で撮影した際に、マーク14にフォーカスが合っているか否か、即ち、フォーカスが合焦しているか否かに応じて第1の筐体13aと第2の筐体13bとが所定の状態まで閉じられたか否かを判別するようにしてもよい。
この場合、
図4のステップS6及びS11は「マークにフォーカスが合っているか否かを判別」とし、ステップS7は「マークにフォーカスが合ったか?」とし、ステップS12は「マークからフォーカスが外れたか?」とする。
【0042】
また、上述した実施形態においては、情報処理装置としてタブレット端末装置11に適用した場合を示したが、これに限らず、カメラ機能付きパーソナルコンピュータ・PDA(個人向け携帯型情報通信機器)・デジタルカメラ・音楽プレイヤーなどであってもよく、勿論、デジタルカメラ自体であってもよい。
【0043】
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【0044】
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
第1の筐体と第2の筐体とを見開き状に開閉可能な情報処理装置であって、
読取対象の紙媒体が配置される前記第1の筐体に対向して前記第2の筐体に設けられた撮像手段と、
前記撮像手段によって前記第1の筐体側の所定指標が撮影された際に、その撮影画像を解析することにより前記指標を認識する認識手段と、
前記認識手段による指標の認識結果に応じて前記第1の筐体と前記第2の筐体とが所定の状態まで閉じられたか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記第1の筐体と前記第2の筐体とが所定の状態まで閉じられたことが判別された際に、前記撮像手段からの撮影画像を保存対象として決定する決定手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、
前記認識手段は、前記第1の筐体と前記第2の筐体との閉じ状態に応じて変化する前記指標の映り具合を認識し、
前記判別手段は、前記認識手段によって認識された指標の映り具合に応じて前記第1の筐体と前記第2の筐体とが所定の状態まで閉じられたか否かを判別する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、
前記認識手段は、前記指標の映り具合としてその指標の形状あるいは位置を認識し、
前記判別手段は、前記認識手段によって認識された指標の形状あるいは位置が所定の形状あるいは位置になったか否かに応じて前記第1の筐体と前記第2の筐体とが所定の状態まで閉じられたか否かを判別する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記所定指標は、前記第1の筐体上あるいは前記第1の筐体に配置されている紙媒体上に付加されている所定のマークであり、
前記認識手段は、前記マークの状態として少なくともその形状、位置、大きさのいずれかを認識する、
前記判別手段は、前記認識手段によって認識されたマークの状態が所定の状態であるか否かに基づいて前記第1の筐体と前記第2の筐体とが所定の状態まで閉じられたか否かを判別する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記所定指標は、前記撮像手段によって撮影された撮影画像内での前記第1の筐体の端部であり、
前記認識手段は、記撮像手段の画角から当該第1の筐体の端部が外れた際の当該端部の切れ方として、少なくともその端部の位置、傾きのいずれか一方を認識し、
前記判別手段は、前記認識手段によって認識された第1の筐体の端部の切れ方が所定の切れ方であるか否かに基づいて前記第1の筐体と前記第2の筐体とが所定の状態まで閉じられたか否かを判別する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記所定指標は、前記第1の筐体上あるいは前記第1の筐体に配置されている紙媒体上に付加されている所定のマークであり、
前記認識手段は、前記撮像手段によって撮影された前記マークにフォーカスが合っているか否かを認識し、
前記判別手段は、前記認識手段によって前記マークにフォーカスが合っていると認識されたか否かに基づいて前記第1の筐体と前記第2の筐体とが所定の状態まで閉じられたか否かを判別する、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記決定手段によって保存対象として決定された撮影画像を前記所定の閉じ状態に応じて歪補正を行う歪補正手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記決定手段によって保存対象として決定された撮影画像と保存済み画像とが同一の画像ではないことを条件に、当該保存対象の画像を新規に記録保存する保存手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする情報処理装置である。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、
コンピュータに対して、
読取対象の紙媒体が配置される第1の筐体と、前記第1の筐体に対向し、かつ見開き状に開閉可能な第2の筐体に設けられた撮像手段によって前記第1の筐体側の所定指標が撮影された際に、その撮影画像を解析することにより前記指標を認識する機能と、
前記指標の認識結果に応じて前記第1の筐体と前記第2の筐体とが所定の状態まで閉じられたか否かを判別する機能と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが前記所定の状態まで閉じられたことが判別された際に、前記撮像手段からの撮影画像を保存対象として決定する機能と、
を実現させるためのプログラムである。