(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記時間符号化された気象通報が、前記地理的場所に関する複数のMETARレポート、SPECIレポート、飛行場予報(「TAF」)、悪天候気象情報(「SIGMET」)アドバイザリ、又は操縦士報告(「PIREP」)を含む、請求項1に記載の方法。
前記時間符号化された気象通報がAircraft Communications Addressing and Reporting System(「ACARS」)を介して受け取られる、請求項1に記載の方法。
前記気象情報が、前記地理的場所に関する複数のMETARレポート、SPECIレポート、飛行場予報(「TAF」)、悪天候気象情報(「SIGMET」)アドバイザリ、又は操縦士報告(「PIREP」)を含む、請求項5に記載のシステム。
前記気象情報が、前記航空機でAircraft Communications Addressing and Reporting System(「ACARS」)を介して受け取られる、請求項5に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次の詳細な説明は、地理空間的に使用可能にされ且つ時間符号化されたテキスト気象情報をグラフィカル地図表示に一体化する方法、システム、及びコンピュータ可読媒体を対象とする。本明細書で説明される概念及び技術を利用することによって、航空機で受信される現在のテキスト気象情報及び予測されたテキスト気象情報を、解析し、解釈し、現在の気象条件ならびに過去の傾向及び将来の傾向を直観的に示す記号体系を使用するグラフィカル地図表示にグラフィカルに示すことができる。地理空間的に使用可能にされたテキスト気象情報を自動的に解析し、その情報を地図上にグラフィカルに表示することは、航空機の搭乗員の作業負荷を減らし、その情報の解釈における誤りを減らすと同時に、航空機の搭乗員の気象シチュエーショナルアウェアネスを高める。上記及び他の利益及び特徴は、下のさまざまな実施形態の説明から明白になる。
【0010】
次の詳細な説明では、本明細書の一部を形成し、図示によって特定の実施形態又は例を示す添付図面を参照する。図面を参照する際に、同様の符号は、複数の図面を通じて同様の要素を表す。
【0011】
図1に、諸実施形態による、地理空間的に使用可能にされ且つ時間符号化されたテキスト気象情報をグラフィカル地図表示に一体化する能力を有する天気記号体系表示システム100のさまざまな態様を示す。一実施形態では、天気記号体系表示システム100は、飛行管理システム(「FMS」)、航空運航管理(「AOC」)アプリケーション、及び/又は航空機の他のコックピットアビオニクスシステムの一体化されたコンポーネントである。他の実施形態では、天気記号体系表示システム100を、航空路のオペレーションセンタ、エアナビゲーションサービスプロバイダ(「ANSP」)、又はATCの地上ベースのコンピューティングシステム内で実施することができる。天気記号体系表示システム100を、さらに、管制官のワークステーション、デスクトップパーソナルコンピュータ(「PC」)、ラップトップ機、ノートブック機、ハンドヘルドデバイス、及び類似物などの個々のコンピューティングデバイス内で実施することができる。
【0012】
天気記号体系表示システム100は、天気記号体系表示モジュール102を含む。本明細書で詳細に説明されるように、天気記号体系表示モジュール102は、現在の/予測された気象情報104を受け取り、その情報を解析し、その情報を解釈し、天気記号体系表示システム100によってアクセス可能な表示ユニット108上に過去、現在、及び将来の気象条件を示す対応する時間ベースの天気号体系を表示する。天気記号体系表示モジュール102を、ソフトウェア、ハードウェア、又はこの2つの組合せとして実施することができ、天気記号体系表示システム100内の1つ又は複数のプロセッサ又はコンピューティングデバイス上で実行することができる。
【0013】
諸実施形態によれば、現在の/予測された気象情報104は、特定の地理的場所又は地理的領域での気象条件に関する地理空間的に使用可能にされたテキスト情報を含む。現在の/予測された気象情報104は、さらに時間符号化される、すなわち、この情報は、特定の時点又は期間の文脈での気象条件に関係する。一実施形態では、天気記号体系表示モジュール102は、ACARS又はコックピット内のある他のメッセージングシステムを介して受信される気象通報を含むショートテキストメッセージの形で現在の/予測された気象情報104を受け取る。
【0014】
テキストベースの気象通報は、空港又は常設気象観測所によって周期的に放送される、「METAR」レポートと呼ばれる定時航空実況気象通報、又は飛行場定時気象レポートを含むことができる。METARレポートは、風速、風向き、視程、雲低、温度、露点、大気圧、及び類似物など、空港又はステーションでの現在の気象条件に関する符号化された情報を含む。METARレポートは、降水量、電光、滑走路視距離、及び航空機の搭乗員にとって特に関心があるはずの他の情報も含むことができる。METARレポートは、通常、1時間に1回生成されるが、条件が大きく変化する場合には、特殊な中間レポート(「SPECI」レポートと呼ばれる)で更新され得る。
【0015】
METARレポートは、全世界にわたる標準フォーマットで符号化された空港での報告された気象情報を含むが、コード、略語、単位、及び他の変形の間の些細な差が、国の間で発生する場合がある。表1は、月の第9日の11:00 UTC(「091100Z」)に放送された米国シカゴ市オヘア空港(「KORD」)の例示的なMETARレポートを示す。このMETARレポートは、080°からの3ノットの風(「08003KT」)、1法定マイルの視程(「1SM」)、薄霞(「BR」)、地上500フィートの断続的な雲層(「BKN005」)、0°の露点を伴う1℃の温度(「01/00」)、及び29.90inHgの高度計セッティングを報告する。
METAR KORD 091100Z 08003KT 1SM BR BKN005 01/00 A2990=
表1−例示的なMETARテキストベース気象通報
【0016】
同様に、表2は、今は060°からの5ノットの風(「06005KT」)、2法定マイルの視程(「2SM」)、薄霞(「BR」)、地上1000フィートの断続的な雲層(「BKN010」)、1°の露点を伴う4℃の温度(「04/01」)、及び29.91inHgの新しい高度計セッティングを報告する、同一の日の12:00 UTC(「091200Z」)に放送された米国シカゴ市オヘア空港(「KORD」)の更新された気象通報(「SPECI」)を示す。
SPECI KORD 091200Z 06005KT 2SM BR BKN010 04/01 A2991=
表2−例示的なSPECIテキストベース気象通報
【0017】
テキストベースの気象通報は、METARレポート及びSPECIレポートと共に空港によって周期的に放送される飛行場予報(「TAF」)も含むことができる。TAFは、空港の周囲の半径5法定マイルの予測情報を含み、12時間、24時間、又は30時間の予測期間に適用され得る。METARレポートに似て、TAFは、標準フォーマットに従う指定された時間期間内の予測された条件に関する符号化された情報を含む。たとえば、表3は、月の第9日の10:30 UTC(「091030Z」)に放送され、その日の11:00から翌日の18:00まで有効な米国シカゴ市オヘア空港(「KORD」)の例示的なTAFを示す。このTAFは、当初に080°からの5ノットの風(「08005KT」)、2分の1法定マイルの視程(「1/2SM」)、薄霞(「BR」)、及び地上500フィートの間断のない又は覆う雲層(「OVC005」)を予測する。
TAF KORD 091030Z 0911/1018 08005KT 1/2SM BR OVC005
FM091200 07005KT 1SM BR OVC008
FM091300 06005KT 4SM BKN015=
表3−例示的なTAFテキストベース天気予報
【0018】
後続行のそれぞれは、新しい予測期間を示す。たとえば、12:00 UTC(「FM091200」)に、TAFは、070°で5ノット(「07005KT」)に変化する風、1法定マイルの視程(「1SM」)、薄霞(「BR」)、及び地上800フィートの覆う雲層(「OVC008」)を予測する。同様に、13:00 UTC(「FM091300」)に、TAFは、060°で5ノット(「06005KT」)に変化する風、4法定マイルの視程(「4SM」)、及び1500フィートの断続的な雲層(「BKN015」)を予測する。TAFは、報告する空港又は観測所の異なる期間に関する任意の個数の予測ステートメントを含むことができる。
【0019】
上で説明したMETARレポート、SPECIレポート、及びTAF以外に、地理空間的に使用可能にされ且つ時間符号化されたテキストによる現在の/予測された気象情報104の他の供給源を、天気記号体系表示モジュール102から使用可能とすることができることを了解されたい。たとえば、現在の/予測された気象情報104は、雷雨(対流気象)、突風、アイシング、火山灰、及び類似物などの全航空機の安全に関する気象学情報に関する悪天候気象情報(「SIGMET」)アドバイザリ又は操縦士報告(「PIREP」)を含むことができる。本開示が、地理空間的に使用可能にされ且つ時間符号化されたテキストによる現在の/予測された気象情報104のすべてのそのような供給源を含むことが、意図されている。
【0020】
METARレポート、SPECIレポート、TAF、SIGMETアドバイザリ、PIREP及び他の地理空間的に使用可能にされ且つ時間符号化されたテキストによる現在の/予測された気象情報104を、ACARS又は報告する空港もしくは観測所からの他のデータリンクを介して、あるいは米国海洋大気局(「NOAA」)によって運営されるAviation Digital Data Service(「ADDS」)などの中央報告サービスを介して、天気記号体系表示モジュール102によって受け取ることができる。一実施形態では、天気記号体系表示モジュール102は、起程点空港、目的地空港、1つ又は複数の代替空港、ならびに現在のルートに沿った他の空港又は地上局など、航空機の現在のルートに関係するテキストベースの気象情報を空港に要求し、空港から受け取る。
【0021】
代替的に又は付加的に、天気記号体系表示モジュール102は、米国ニューヨーク州ニューヨークのSIRIUS XM RADIO,Inc.社からの衛星フィードなどのブロードキャストフィードを介して発行されるすべてのテキストベースの気象通報及びアドバイザリを受け取ることができる。現在の/予測された気象情報104を受け取るために天気記号体系表示モジュール102によって任意の個数のデータリンク、通信チャネル、及び通信方法を利用できることを了解されたく、本開示がすべてのそのようなデータリンク、通信チャネル、及び通信方法を含むことが、意図されている。
【0022】
さらなる実施形態によれば、天気記号体系表示モジュール102又は天気記号体系表示システム100の別のコンポーネントは、受け取られた現在の/予測された気象情報104をアーカイブされた気象情報106としてデータストアに保存する。アーカイブされた気象情報106を、FMS、AOCアプリケーション、又は航空機の他のアビオニクスシステムのストレージシステム又はデータベースに格納することができる。天気記号体系表示モジュール102は、下でより詳細に説明するように、表示ユニット108上で過去、現在、及び将来の気象条件に関する時間ベースの天気記号体系を表示する際に、現在の/予測された気象情報104と共にアーカイブされた気象情報106を利用することができる。表示ユニット108を、航空機のコックピット内に配置することができ、現代の「グラスコックピット」に見られるエレクトロニックフライトバッグ(electronic flight bag)(「EFB」)ディスプレイ、マルチファンクションディスプレイ(「MFD」)、又はヘッドアップ表示装置(「HUD」)などのグラフィカルディスプレイとすることができる。その代わりに、表示ユニット108を、コンピュータモニタ、ラップトップコンピュータディスプレイ、ハンドヘルドディスプレイ、又は天気記号体系表示システム100によってアクセス可能な他の適切な表示デバイスとすることができる。
【0023】
一実施形態では、天気記号体系表示モジュール102は、下で
図3〜4Bに関して説明するように、航空機の飛行ルートの表示と共に時間ベースの天気記号体系を表示する。天気記号体系表示モジュール102は、起程点空港、目的地空港、1つ又は複数の代替空港、ならびに飛行ルートに沿った空港又は他の地上局など、飛行ルートに関するデータを含むナビゲーション/ルート情報110へのアクセスを有することができる。
【0024】
ナビゲーション/ルート情報110は、さらに、ナビゲーション中間地点、既知の障害の点場所、地理的地図、地形地図、衛星地図、及び類似物を含む、航空機のナビゲーションに関する追加データを含むことができる。天気記号体系表示モジュール102は、天気記号体系表示システム100内の他のモジュール、FMS、AOCアプリケーション、又は航空機の他のアビオニクスシステムによって表示される追加の表示情報層114と共に時間ベースの天気記号体系を表示することができる。たとえば、時間ベースの天気記号体系を、表示ユニット108上に示されるグラフィカル地図表示と共に表示することができる。
【0025】
別の実施形態では、天気記号体系表示モジュール102は、表示ユニット108上の時間ベースの天気記号体系の表示に影響する、航空機の搭乗員又は他のユーザからの操縦士入力112を受け取ることができる。操縦士入力112を、電子化された飛行情報システム(「EFIS」)制御パネル、display select panel(「DSP」)、multi−function control and display unit(「MCDU」)、EFB、又は他の入力制御端末もしくはデータ端末から受け取ることができる。操縦士入力112は、時間ベースの天気記号体系を表示するコックピット内の特定の表示ユニット108の選択、表示に含めるべき現在の又は提案される飛行ルートの識別、利用される天気記号体系のタイプの選択、記号体系を表示するのに用いられるカラーコーディング方式、表示に関する範囲選択、表示に関するモード選択、及び類似物を含むことができる。
【0026】
図2に、一実施形態による、天気記号体系表示モジュール102によって表示される時間ベースの天気記号体系の一例を示す。時間ベースの天気記号体系は、たとえば特定の地理的場所に対応する位置で表示ユニット108上に表示される気象絵文字200を含むことができる。諸実施形態によれば、気象絵文字200は、それぞれその場所での現在の気象条件、将来の気象条件、及び過去の気象条件に対応する3つのグラフィカル要素204、206、及び208を含む。気象絵文字200のグラフィカル要素204、206、及び208のそれぞれを、対応する時間期間の文脈での気象条件に関係付けるためにカラーコーディングし、シェーディングし、又は他の形であるスタイルに合わせることができる。天気記号体系表示モジュール102は、現在の/予測された気象情報104及びアーカイブされた気象情報106から解析され、解釈された対応する気象条件の相対評価に基づいて、グラフィカル要素204、206、及び208のそれぞれに利用されるカラーコーディング、シェーディング、又はスタイリングを決定することができる。
【0027】
一実施形態によれば、気象絵文字200は、
図2に示されているように、対応する地理的場所の現在の気象条件に関係するようにカラーコーディングされた中央リングからなる第1グラフィカル要素204と、その場所での将来の気象条件に関係するようにカラーコーディングされた、中央リングの前で中央リングに隣接する円からなる第2グラフィカル要素206と、その場所での過去の気象条件に対応する、中央リングの後で中央リングに隣接する円からなる第3グラフィカル要素208とを含む。天気記号体系表示モジュール102は、国際標準規格、地域航空機関、航空路運用規則、又は類似物によって確立された規則又は方式に基づいてグラフィカル要素204、206、及び208をカラーコーディングし又はシェーディングすることができる。
【0028】
一実施形態では、グラフィカル要素204、206、及び208は、
図2の210に示されているように、連邦航空局(「FAA」)が確立した飛行規則及び関連する色に基づいてカラーコーディングされる。天気記号体系表示モジュール102は、気象絵文字200のグラフィカル要素204、206、及び208をシェーディングする色を決定するために、現在の/予測された気象情報104及びアーカイブされた気象情報106を含むMETARレポート、SPECIレポート、及びTAFから雲低及び視程情報を解析し、表4に示された定義されたカテゴリを利用することができる。たとえば、
図2に示された気象絵文字200は、表4で提供される列挙されたFAA飛行規則に従って、上で説明され、それぞれ表1、表2、及び表3に示された、METARレポート、SPECIレポート、及びTAFの強調された部分による、12:00 UDTに確立された米国シカゴ市オヘア空港の過去、現在、及び将来の気象条件を表すことができる。
【0029】
【表1】
表4−FAA飛行条件規則及び表示色
【0030】
天気記号体系表示モジュール102が、上で説明したもの以外のカラーコーディング方式、シェーディング方式、又はスタイリング方式を利用できることを了解されたい。たとえば、天気記号体系表示モジュール102は、それぞれよい条件、適度の又は悪化する条件、及び悪条件を記号で表すためにグラフィカル要素204、206、及び208を緑、黄色、又は赤でカラーコーディングすることができる。関係する条件を、現在の/予測された気象情報104から天気記号体系表示モジュール102が使用可能な、過去、現在及び将来の、風速、温度、視程、降水、対流気象、アイシングの可能性、飛行中の障害、雲底、航空機の制限、及び類似物の任意の組合せに基づくものとすることができる。本開示がすべてのそのようなカラーコーディング方式、シェーディング方式、又はスタイリング方式を含むことが、意図されている。さらなる実施形態では、航空機の搭乗員は、上で説明した操縦士入力112の使用を介して気象絵文字200の所望のカラーコーディング方式又はシェーディング方式を選択することができる。
【0031】
図3は、航空機のコックピット内のEFBディスプレイなど、天気記号体系表示システム100からアクセス可能な表示ユニット108に表示される飛行ルート表示300を示す表示図である。飛行ルート表示300は、地理的地図上にオーバーレイされた、起程点空港304から目的地空港306への飛行ルート302を示す線を示すことができる。飛行ルート表示300は、1つ又は複数の代替空港308ならびに飛行ルート302に沿った航空機の現在位置を示す現在位置インジケータ310も示すことができる。飛行ルート表示300は、さらに、表示の現在時刻を示す現在時刻インジケータ312を含むことができる。
【0032】
諸実施形態によれば、飛行ルート表示300は、表示ユニット108上に天気記号体系表示モジュール102によって表示される時間ベースの天気記号体系も含むことができる。たとえば、
図3に示されているように、天気記号体系表示モジュール102は、起程点空港304に関連する気象絵文字200A、目的地空港に関連する気象絵文字200B、代替空港308に関連する気象絵文字200C、ならびに飛行ルート302に沿った空港又は地上局に関連する任意の個数の気象絵文字200D〜200Gを表示することができる。気象絵文字200A〜200Gのそれぞれは、現在の/予測された気象情報104及びアーカイブされた気象情報106から天気記号体系表示モジュール102によって判定された、飛行ルート表示300の現在時刻に関する関連する地理的場所の過去、現在、及び将来の気象条件を示す。さらなる実施形態では、関連する地理的場所のうちのいくつか又はすべてに、314に示された風矢羽などの伝統的な気象インジケータに加えて、時間ベースの天気記号体系を天気記号体系表示モジュール102によって表示することができる。
【0033】
図4A及び4Bに、航空機の搭乗員又は他のユーザが表示の時間文脈を修正し、将来への飛行ルート及び関連する時間ベースの天気記号体系を計画することを可能にする飛行ルート表示400のもう1つの例を示す。飛行ルート表示400は、飛行時間ユーザインターフェース(「UI」)コントロール402及び関連するスライダUIコントロール404を含む。飛行時間UIコントロール402は、飛行ルート表示400内に示された飛行ルート302に沿った飛行の時間に対応することができる。ユーザは、飛行ルート表示400の時間文脈を変更するのに関連するスライダUIコントロール404を使用することができる。飛行ルート表示400は、さらに、現在時刻インジケータ312によって示される飛行ルート表示400の現在時刻に対する相対的な飛行時間UIコントロール402に沿ったスライダUIコントロール404の位置を示す計画時刻インジケータ406を含むことができる。飛行ルート表示400は、飛行ルート表示の現在時刻での航空機の位置を示す現在位置インジケータ310ならびに計画時刻での航空機の推定位置を示す計画位置インジケータ408も含む。
【0034】
諸実施形態によれば、天気記号体系表示モジュール102は、現在の/予測された気象情報104及びアーカイブされた気象情報106から判定される、計画時刻に関する関連する地理的場所の過去、現在、及び将来の気象条件を示すために飛行ルート表示400上に気象絵文字200A〜200Gを表示する。たとえば、
図4Aに示されているように、スライダUIコントロール404は、飛行ルート表示400の時間文脈が計画時刻インジケータ406によって示されるように将来に向けて1時間54分になるように、飛行時間UIコントロール402に沿って位置決めされている。したがって、計画位置インジケータ408は、13:54 UDTでの飛行ルート302に沿った航空機の推定位置を示し、気象絵文字200A〜200Gのそれぞれは、13:54 UDTに関する関連する地理的場所の過去、現在、及び将来の気象条件を示す。
【0035】
同様に、
図4Bに示されているように、スライダUIコントロール404は、飛行ルート表示400の時間文脈が将来の2時間41分になるように位置決めされている。計画位置インジケータ408は、14:41 UDTに関する飛行ルート302に沿った航空機の推定位置を示し、気象絵文字200A〜200Gのそれぞれは、14:41 UDTに関する関連する地理的場所の過去、現在、及び将来の気象条件を示す。一実施形態では、天気記号体系表示モジュール102は、計画時刻に関する飛行ルート表示400上に示される気象絵文字200A〜200Gの各グラフィカル要素204、206、及び208のカラーコーディング又はシェーディングを決定するために、現在の/予測された気象情報104及びアーカイブされた気象情報106を含むMETARレポート、SPECIレポート、TAF、SIGMETアドバイザリ、PIREP、及び/又は他のテキスト気象情報を解析し、解釈する。
【0036】
天気記号体系表示モジュール102によって表示される時間ベースの天気記号体系が、
図2〜4Bに示されたもの以外の構成の絵文字及び/又はグラフィカル要素を含むことができることを了解されたい。たとえば、時間ベースの天気記号体系は、それぞれがディスプレイ内のバーの位置に関連する地理的場所の現在、将来、及び過去の気象条件に対応する3つのグラフィカル要素からなる水平バー又は垂直バーを含む気象絵文字を含むことができる。本開示がすべてのそのような絵文字及び/又はグラフィカル要素を含むことが、意図されている。
【0037】
さらなる実施形態では、ユーザは、選択された気象絵文字を生成するために天気記号体系表示モジュール102によって利用されるMETARレポート、SPECIレポート、又はTAFなどのテキスト気象情報を見るために、移動可能なカーソル、スタイラス、タッチスクリーン、又は他の入力デバイスを使用して、飛行ルート表示300、400などのグラフィカル地図表示上に示される気象絵文字200A〜200Gのうちの1つを選択できるものとすることができる。時間ベースの天気記号体系を、たとえばNAVディスプレイ又は現代の航空機コックピットディスプレイに一般に見られる移動する地図表示など、表示ユニット108上に示される他のグラフィカル地図表示と共に天気記号体系表示モジュール102によって表示できることを、さらに了解されたい。
【0038】
図5に移り、地理空間的に使用可能にされ且つ時間符号化されたテキスト気象情報をグラフィカル地図表示に一体化について本明細書で提示される実施形態に関して、追加の詳細を提供する。本明細書で説明される論理動作が、(1)コンピュータ実施される行為のシーケンスもしくはコンピューティングシステム上で走行するプログラムモジュールとして、及び/又は(2)コンピューティングシステム内の相互接続された機械論理回路もしくは回路モジュールとして実施されることを了解されたい。実施態様は、コンピューティングシステムの性能及び他の動作パラメータに依存する選択の問題である。したがって、本明細書で説明される論理動作は、動作、構造デバイス、行為、又はモジュールと、さまざまに呼ばれる。これらの動作、構造デバイス、行為、及びモジュールを、ソフトウェアで、ファームウェアで、ハードウェアで、特殊目的ディジタル論理で、及びその任意の組合せで実施することができる。図面に示され本明細書で説明されるものより多数又はより少数の動作を実行できることをも了解されたい。これらの動作を、並列に又は本明細書で説明される順序とは異なる順序で実行することもできる。
【0039】
図5に、グラフィカル地図上に時間ベースの天気記号体系を表示するルーチン500を示す。たとえば、ルーチン500を、
図3〜4Bに関して上で説明したように、表示ユニット108上に示される飛行ルート表示300、400と共に気象絵文字200A〜200Gを表示するのに利用することができる。一実施形態では、ルーチン500は、
図1に関して上で説明した天気記号体系表示モジュール102によって実行される。ルーチン500を、天気記号体系表示システム100の別のモジュール又はコンポーネントによって、あるいはモジュール及びコンポーネントの任意の組合せによって実行することもできることを了解されたい。
【0040】
ルーチン500は、動作502で始まり、ここで、天気記号体系表示モジュール102は、地理空間的に使用可能にされ且つ時間符号化された現在の/予測された気象情報104を受け取る。たとえば、天気記号体系表示モジュール102は、起程点空港、目的地空港、及び/又は航空機の現在の飛行ルートに沿った他の空港もしくは地上局に関するMETARレポート、SPECIレポート、TAF、SIGMETアドバイザリ、PIREP、及び/又は他のテキスト気象情報を受け取ることができる。現在の/予測された気象情報104を、ACARS、衛星フィード、別のデータリンク、又はその任意の組合せを介して受け取ることができる。さらに、天気記号体系表示モジュール102は、上で
図1に関してさらに説明したように、受け取られた現在の/予測された気象情報104をアーカイブされた気象情報106としてデータストア内に格納することができる。飛行ルート表示300、400が、途中ではなく飛行前プラニングと共に利用されつつある状況で、現在の飛行ルートが、航空機の現在選択されている又は割り当てられている主ルートを表すことができることを了解されたい。
【0041】
動作502から、ルーチン500は動作504に進み、ここで、天気記号体系表示モジュール102は、グラフィカル地図表示の時間文脈ならびに他の表示パラメータを決定する。たとえば、天気記号体系表示モジュール102は、飛行ルート表示300、400の現在時刻及び/又は計画時刻ならびに表示のズームレベル、表示のスコープ、表示内に示される空港又は他の地上局の地理的場所、及び類似物を決定することができる。さらに、天気記号体系表示モジュール102は、操縦士入力112によって示される天気記号体系の表示のために選択された現在選択されているカラーコーディング方式もしくはシェーディング方式、デフォルト構成セッティング、航空路もしくは地域航空機関要件、又は類似物をさらに決定することができる。
【0042】
ルーチン500は、動作504から動作506に進み、ここで、天気記号体系表示モジュール102は、グラフィカル地図表示の時間文脈内で、受け取られたテキストによる現在の/予測された気象情報104を解析し、解釈する。たとえば、天気記号体系表示モジュール102は、現在の/予測された気象情報104及びアーカイブされた気象情報106を含むMETARレポート、SPECIレポート、TAF、SIGMETアドバイザリ、PIREP、及び/又は他のテキスト気象情報から、現在時刻又は計画時刻に関してグラフィカル地図表示内に示される関心を持たれている地理的場所の過去、現在、及び予測された気象通報を解析することができる。
【0043】
その後、表示すべき各気象絵文字200のグラフィカル要素204、206、及び208の関連する気象条件のカテゴリ又は他のインジケータを判定するために、解析された気象通報を、選択されたカラーコーディング方式、シェーディング方式、又はスタイリング方式の文脈で解釈することができる。たとえば、月の第9日の12:00 UDTの米国シカゴ市オヘア空港でのFAA飛行規則に対応する気象絵文字200を生成するために、天気記号体系表示モジュール102は、上で表2に示されたSPECIレポートの強調された部分からの絵文字の第1グラフィカル要素204(現在の条件)のカラーコーディング又はシェーディングと、上で表3に示されたTAFの強調された部分からの絵文字の第2グラフィカル要素206(将来の条件)のカラーコーディング又はシェーディングと、表1に示されたMETARレポートの強調された部分からの絵文字の第3グラフィカル要素208(過去の条件)のカラーコーディング又はシェーディングとを判定することができる。
【0044】
動作506から、ルーチン500は動作508に進み、ここで、天気記号体系表示モジュール102は、表示ユニット108上に示されるグラフィカル地図表示上に気象絵文字200を表示する。たとえば、天気記号体系表示モジュール102は、
図3〜4Bに関して上で説明した形で、表示内の空港又は他の地上局の地理的場所に対応する飛行ルート表示300、400内の場所に気象絵文字200A〜200Gを表示することができる。動作508から、ルーチン500は終了する。現在時刻もしくは計画時刻、ズームレベル、及び/又は表示のスコープなど、グラフィカル地図表示の時間文脈又は他のパラメータが変化する(途中の航空機のNAVディスプレイ又は移動する地図表示のように)時に、天気記号体系表示モジュール102が、最新の受け取られた現在の/予測された気象情報104から表示される時間ベースの天気記号体系を更新するためにルーチン500を繰り返すことができることを了解されたい。
【0045】
図6に、上で提示される形で、地理空間的に使用可能にされ且つ時間符号化されたテキスト気象情報をグラフィカル地図表示に一体化する、本明細書で説明されるソフトウェアコンポーネントを実行できる例示的なコンピュータ600を示す。コンピュータ600を、単一のコンピューティングデバイス内で、あるいは、1つ又は複数の処理ユニット、ストレージユニット、及び/又は航空機のアビオニクスシステム内、地上ベースのコンピュータシステム内、もしくはこの2つの組合せで実施される他のコンピューティングデバイスの組合せで実施することができる。コンピュータ600は、1つ又は複数の中央処理装置602(「CPU」)と、ランダムアクセスメモリ614(「RAM」)及び読取り専用メモリ616(「ROM」)を含むシステムメモリ608と、メモリをCPU 602に結合するシステムバス604とを含む。
【0046】
CPU 602は、コンピュータ600の動作に必要な算術演算及び論理演算を実行する標準的なプログラマブルプロセッサとすることができる。CPU 602は、1つの離散的な物理状態から次の離散的な物理状態へ、これらの状態の間で区別しこれらの状態を変更するスイッチング要素の操作を介して遷移することによって、必要な演算を実行することができる。スイッチング要素は、一般に、フリップフロップなどの2つの2進状態のうちの1つを維持する電子回路と、論理ゲートなどの1つ又は複数の他のスイッチング要素の状態の論理組合せに基づいて出力状態を提供する電子回路とを含むことができる。これらの基本的なスイッチング要素を、レジスタ、加算器減算器、算術論理ユニット、浮動小数点ユニット、及び類似物を含むより複雑な論理回路を作成するために組み合わせることができる。
【0047】
コンピュータ600は、大容量記憶デバイス610も含む。大容量記憶デバイス610を、さらにバス604に接続されるマスストレージコントローラ(図示せず)を介してCPU 602に接続することができる。大容量記憶デバイス610及び大容量記憶デバイス610に関連するコンピュータ可読媒体は、コンピュータ600に不揮発性固定ストレージを提供する。大容量記憶デバイス610は、FMS、AOCアプリケーション、及び他のアビオニクスシステム618ならびに
図1に関して上で説明した天気記号体系表示モジュール102などの特定のアプリケーションモジュール又は他のプログラムモジュールを格納することができる。大容量記憶デバイス610は、アーカイブされた気象情報106など、さまざまなシステム及びモジュールによって収集され又は利用されるデータを格納することもできる。
【0048】
コンピュータ600は、格納される情報を反映するように大容量記憶デバイスの物理的状態を変換することによって、大容量記憶デバイス610上にプログラム及びデータを格納することができる。物理状態の特定の変換は、本開示の異なる実施態様で、さまざまな要因に依存する可能性がある。そのような要因の例は、大容量記憶デバイス610を実施するのに使用される技術、大容量記憶デバイスが一次記憶又は二次記憶のどちらとして特徴を表されるのか、及び類似物を含むことができるが、これらに限定はされない。たとえば、コンピュータ600は、磁気ディスクドライブデバイス内の特定の場所の磁気特性、光学記憶デバイス内の特定の場所の反射特性又は屈折特性、あるいはソリッドステートストレージデバイス内の特定のキャパシタ、トランジスタ、又は他のディスクリートコンポーネントの電気特性を変更するようにストレージコントローラを介して命令を発行することによって、大容量記憶デバイス610に情報を格納することができる。物理媒体の他の変換が、本明細書の趣旨及び範囲から逸脱せずに可能であり、前述の例は、この説明を容易にするためにのみ提供される。コンピュータ600は、さらに、大容量記憶デバイス内の1つ又は複数の特定の場所の物理的状態又は特性を検出することによって、大容量記憶デバイス610から情報を読み取ることができる。
【0049】
本明細書に含まれるコンピュータ可読媒体の説明は、ハードディスク又はCD−ROMドライブなどの大容量記憶デバイスに言及するが、当業者は、コンピュータ可読媒体を、コンピュータ600によってアクセスできる任意の使用可能なコンピュータ媒体とすることができることを了解するに違いない。コンピュータ可読媒体は、信号などの通信媒体と、コンピュータ可読記憶媒体とを含む。限定ではなく例として、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなどの情報の記憶のための任意の方法又は技術で実施された、揮発性及び不揮発性の、リムーバブル及びノンリムーバブルの媒体を含む。たとえば、コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、もしくは他のソリッドステートメモリ技術、CD−ROM、ディジタル多用途ディスク(「DVD」)、HD−DVD、BLU−RAY、もしくは他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、もしくは他の磁気ストレージデバイス、又は固定された形で所望の情報を格納するのに使用でき、コンピュータ600によってアクセスできる任意の他の媒体を含むが、これらに限定はされない。一実施形態によれば、コンピュータ600は、コンピュータによって実行されると、
図5に関して上で説明したようにグラフィカル地図表示上に時間ベースの天気記号体系を表示するルーチン500を実行するコンピュータで実行可能な命令を格納するコンピュータ可読記憶媒体へのアクセスを有することができる。
【0050】
さまざまな実施形態によれば、コンピュータ600は、ネットワーク620などのネットワークを介する航空機内の他のアビオニクスへの論理接続を使用するネットワーク化された環境で動作することができる。コンピュータ600は、バス604に接続されたネットワークインターフェースユニット606を介してネットワーク620に接続することができる。ネットワークインターフェースユニット606を、他のタイプのネットワーク及びリモートコンピュータシステムに接続するのに利用することもできることを了解されたい。コンピュータ600は、
図1に関して上で説明した表示ユニット108などの航空機端末及びディスプレイに出力を提供する入出力コントローラ612を含むこともできる。同様に、入出力コントローラ612は、コンピュータモニタなどの他のディスプレイ、プリンタ、又は他のタイプの出力デバイスに出力を提供することができる。入出力コントローラ612は、さらに、MCDU、EFIS制御パネル、DSP、キーボード、マウス、電子スタイラス、又は表示ユニット108に関連するタッチスクリーン、及び類似物などのデバイスから入力を受け取ることができる。コンピュータ600が、
図6に示されたコンポーネントのすべてを含まなくてもよく、
図6に明示的に示されてはいない他のコンポーネントを含んでもよく、
図6に示されたものとは完全に異なるアーキテクチャを利用してもよいことをさらに了解されたい。
【0051】
前述に基づいて、地理空間的に使用可能にされ且つ時間符号化されたテキスト気象情報をグラフィカル地図表示に一体化する技術が本明細書で提示されることを了解されたい。本明細書で提示される主題を、コンピュータ構造的特徴、方法論的行為、及びコンピュータ可読媒体に固有の言葉で説明したが、下で定義される本発明が、必ずしも、本明細書で説明された特定の特徴、行為、又は媒体に限定されないことを理解されたい。そうではなく、特定の特徴、行為、及び媒体は、特許請求の範囲を実施する例示的な形として開示されたものである。
【0052】
上で説明された主題は、例示のみとして提供され、限定的と解釈されてはならない。さまざまな修正及び変更を、図示され説明された例示的な実施形態及び応用例に従わずに、特許請求の範囲で示される本発明の真の趣旨及び範囲から逸脱せずに、本明細書で説明される主題に対して行うことができる。
【0054】
A1 コンピュータによって実行されると、コンピュータに、
地理的場所に関する気象情報を受け取ることと、
グラフィカル地図表示の時間文脈を判定することと、
グラフィカル地図表示の時間文脈に基づいて、地理的場所の気象条件を判定するために、受け取られた気象情報を解析し、解釈することと、
地理的場所に対応するグラフィカル地図表示上の位置に、グラフィカル地図表示の時間文脈内の地理的場所の過去の気象条件、現在の気象条件、及び将来の気象条件に関係する気象絵文字を表示することと
を行わせるコンピュータで実行可能な命令を含むコンピュータ可読記憶媒体。
【0055】
A2 気象絵文字は、グラフィカル地図表示の時間文脈内の、地理的場所の現在の気象条件を示す第1グラフィカル要素と、地理的場所の将来の気象条件を示す第2グラフィカル要素と、地理的場所の過去の気象条件を示す第3グラフィカル要素とを含む、項目A1に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0056】
A3 第1グラフィカル要素は、現在の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングを介して現在の気象条件を示し、第2グラフィカル要素は、将来の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングを介して将来の気象条件を示し、第3グラフィカル要素は、過去の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングを介して過去の気象条件を示す、項目A2に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0057】
A4 現在の気象条件、将来の気象条件、及び過去の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングは、それぞれ現在の気象条件、将来の気象条件、及び過去の気象条件に基づく地理的場所で有効な飛行規則を示す、項目A3に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0058】
A5 気象情報は、地理的場所に関する複数のMETARレポート、SPECIレポート、飛行場予報(「TAF」)、悪天候気象情報(「SIGMET」)アドバイザリ、又は操縦士報告(「PIREP」)を含む、項目A1に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0059】
A6 気象情報は、Aircraft Communications Addressing and Reporting System(「ACARS」)を介して受け取られる、項目A1に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0060】
A7 気象絵文字は、飛行ルート表示と共に表示される、項目A1に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0061】
A8 気象情報を航空機のグラフィカル地図表示に一体化するシステムであって、
航空機のコックピット内の表示ユニットと、
表示ユニット上に天気記号体系を表示するコンピュータで実行可能な命令を含むプログラムを格納するメモリと、
メモリ及び表示ユニットに機能的に結合された処理ユニットであって、コンピュータで実行可能な命令に応答し、
地理的場所に関する気象情報であって、時刻要素を含む気象情報を受け取ることと、
グラフィカル地図表示の時間文脈を判定することと、
グラフィカル地図表示の時間文脈に基づいて、地理的場所の気象条件を判定するために、受け取られた気象情報を解析し、解釈することと、
地理的場所に対応するグラフィカル地図表示上の位置に、グラフィカル地図表示の時間文脈内の地理的場所の気象条件に関係する気象絵文字を表示することと
を行うように構成されている処理ユニットと
を含むシステム。
【0062】
A9 気象絵文字は、グラフィカル地図表示の時間文脈内の、地理的場所の現在の気象条件を示す第1グラフィカル要素と、地理的場所の将来の気象条件を示す第2グラフィカル要素と、地理的場所の過去の気象条件を示す第3グラフィカル要素とを含む、項目A8に記載のシステム。
【0063】
A10 第1グラフィカル要素は、現在の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングを介して現在の気象条件を示し、第2グラフィカル要素は、将来の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングを介して将来の気象条件を示し、第3グラフィカル要素は、過去の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングを介して過去の気象条件を示す、項目A9に記載のシステム。
【0064】
A11 現在の気象条件、将来の気象条件、及び過去の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングは、それぞれ現在の気象条件、将来の気象条件、及び過去の気象条件に基づく地理的場所で有効な飛行規則を示す、項目A10に記載のシステム。
【0065】
A12 気象情報は、地理的場所に関する複数のMETARレポート、SPECIレポート、TAF、SIGMETアドバイザリ、又はPIREPを含む、項目A8に記載のシステム。
【0066】
A13 気象情報は、航空機でACARSを介して受け取られる、項目A8に記載のシステム。
【0067】
A14 気象絵文字は、飛行ルート表示と共に表示される、項目A8に記載のシステム。
【0068】
A15 気象情報をグラフィカル地図ディスプレイに一体化するコンピュータ実施される方法であって、
時間符号化された気象通報を含む地理的場所に関する気象情報を受け取る動作と、
地理的場所に対応するグラフィカル地図ディスプレイ上の位置に、受け取られた気象情報に基づいて、地理的場所の過去の気象条件、現在の気象条件、及び将来の気象条件に関係する天気記号体系を表示する動作と
を実行するために1つ又は複数のコンピュータシステムの制御の下で命令を実行することを含む方法。
【0069】
A16 天気記号体系は、地理的場所の現在の気象条件を示す第1グラフィカル要素と、地理的場所の将来の気象条件を示す第2グラフィカル要素と、地理的場所の過去の気象条件を示す第3グラフィカル要素とを含む気象絵文字を含む、項目A15に記載の方法。
【0070】
A17 第1グラフィカル要素は、現在の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングを介して現在の気象条件を示し、第2グラフィカル要素は、将来の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングを介して将来の気象条件を示し、第3グラフィカル要素は、過去の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングを介して過去の気象条件を示す、項目A16に記載の方法。
【0071】
A18 現在の気象条件、将来の気象条件、及び過去の気象条件に関連するカラーコーディング又はシェーディングは、それぞれ現在の気象条件、将来の気象条件、及び過去の気象条件に基づく地理的場所で有効な飛行規則を示す、項目A17に記載の方法。
【0072】
A19 時間符号化された気象通報は、地理的場所に関する複数のMETARレポート、SPECIレポート、TAF、SIGMETアドバイザリ、又はPIREPを含む、項目A15に記載の方法。
【0073】
A20 時間符号化された気象通報は、ACARSを介して受け取られる、項目A15に記載の方法。