(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の遊技機では、可動演出部材の移動位置に拘わらず一定長をなして遊技機に固定される溝形レール及びガイドシャフトの設置スペースの確保が問題になっていた。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、可動演出部材を移動可能に支持する移動支持機構の設置スペースを容易に確保可能な遊技機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、ベース部材に対して移動支持機構により第1位置と第2位置の間を移動可能に支持された可動演出部材を、遊技状態に応じて移動させて遊技の演出を行う遊技機であって、移動支持機構に、ベース部材に取り付けられ、溝開口を有する溝形の外レールと、外レール内に受容されかつ可動演出部材に取り付けられた中レールと、外レール及び中レールより短くかつ外レールと中レールとの間の溝形隙間に収容された溝形構造をなし、外レール或いは中レールの一方を他方に対して移動可能に連結するスライダとを備えて、可動演出部材が可動範囲の第1位置となる下端部に位置したときに、中レールの下端部が外レールの下端部側に位置する第1状態になるように構成し、外レールに、第1状態でかつスライダが外レールの下端部側に向けて移動した際に、スライダが外レールの下端部に到達しないようにスライダの移動を事前に規制するスライダ規制ストッパを設け
、スライダ規制ストッパは、外レールのスライダが移動可能な通路上に突出した突部で構成されたところに特徴を有する。
【0010】
請求項2の発明に係る遊技機は、ベース部材に対して移動支持機構により第1位置と第2位置の間を移動可能に支持された可動演出部材を、遊技状態に応じて移動させて遊技の演出を行う遊技機であって、移動支持機構に、可動演出部材に取り付けられ、溝開口を有する溝形の外レールと、外レール内に受容されかつベース部材に取り付けられた中レールと、外レール及び中レールより短くかつ外レールと中レールとの間の溝形隙間に収容された溝形構造をなし、外レール或いは中レールの一方を他方に対して移動可能に連結するスライダとを備えて、可動演出部材が可動範囲の第1位置となる下端部に位置したときに、外レールの下端部が中レールの下端部側に位置する第1状態になるように構成し、中レールに、第1状態でかつスライダが中レールの下端部側に向けて移動した際に、スライダが
中レールの下端部に到達しないようにスライダの移動を事前に規制するスライダ規制ストッパとを設け
、スライダ規制ストッパは、外レールのスライダが移動可能な通路上に突出した突部で構成されたところに特徴を有する。
【0012】
請求項
3の発明は、請求項
1又は2に記載の遊技機において、外レール及び中レールのうちそれらの幅方向で対向した第1対向部にそれぞれ形成された係合溝を形成し、スライダに溝形構造の1対の対向側壁のそれぞれから表裏に突出して外レール及び中レールの係合溝に係合する溝係合突部を設け、外レール或いは中レールの一方を他方に対して移動可能に構成したところに特徴を有する。
【0013】
請求項
4の発明は、請求項
3に記載の遊技機において、1対の対向側壁には、それぞれ複数ずつの貫通孔が形成され、それら複数の貫通孔に複数の球体が転動可能に受容されると共に、対向側壁の表裏に一部が突出した状態に保持され、複数の球体における対向側壁の表裏に突出した部分を溝係合突部としたところに特徴を有する。
【0014】
請求項
5の発明は、請求項1乃至
4の何れか1の請求項に記載の遊技機において、ベース部材に取り付けられた回転駆動源と、回転駆動源と可動演出部材と間に設けられ、回転駆動源が出力する回転動力を、可動演出部材の移動動力に変換する動力変換機構とを備えたところに特徴を有する。
【0015】
請求項
6の発明は、請求項1乃至
5の何れか1の請求項に記載の遊技機において、遊技球が流下する遊技盤と、遊技盤に貫通形成された表示窓と、遊技盤の後方に配置されて表示窓を通して前方に臨んだ画像表示画面を有した表示装置とが備えられ、第1位置では、可動演出部材が遊技盤の後面のうち表示窓の側方に配置され、第2位置では、可動演出部材が遊技盤のうち表示窓が形成された部分と画像表示画面との間に配置されたところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0019】
[請求項1の発明]
請求項1の遊技機に備えた移動支持機構は、外レールと、その外レールに受容された中レールとを備え、外レールと中レールとの間がスライダにてスライド可能に連結されている。そして、外レールがベース部材に固定され、中レールが可動演出部材に固定されているので、移動支持機構が、可動演出部材の第1位置と第2位置との間の移動に応じて伸縮することになり、従来のものに比べて移動支持機構の設置スペースを容易に確保することができる。
また、外レールにおけるスライダが移動可能な通路上に設けられた突部によって、スライダの移動を規制することができる。
【0020】
[請求項2の発明]
請求項2の遊技機に備えた移動支持機構は、外レールと、その外レールに受容された中レールとを備え、外レールと中レールとの間がスライダにてスライド可能に連結されている。そして、中レールがベース部材に固定され、外レールが可動演出部材に固定されているので、移動支持機構が、可動演出部材の第1位置と第2位置との間の移動に応じて伸縮することになり、従来のものに比べて移動支持機構の設置スペースを容易に確保することができる。
また、外レールにおけるスライダが移動可能な通路上に設けられた突部によって、スライダの移動を規制することができる。
【0022】
[請求項
3の発明]
請求項
3の発明によれば、スライダの溝係合突部が、各レール同士の幅方向で対向する係合溝の間に係合されるため、外レール及び中レールの移動を安定させることができる
。
【0023】
[請求項
4の発明]
請求項
4の構成のように、1対の対向側壁にそれぞれ形成した複数の貫通孔に複数の球体が転動可能に受容して、複数の球体における対向側壁の表裏に突出した部分を溝係合突部とすることで、移動支持機構作動時の抵抗を抑えることができる。
【0024】
[請求項
5の発明]
可動演出部材を直動させるためには、例えば、移動支持機構を回転動力源にて傾動させて、可動演出部材に係る重力によって可動演出部材が移動するように構成してもよいし、請求項
5の構成によれば、ベース部材に取り付けられた回転駆動源と、回転駆動源と可動演出部材と間に設けられ、回転駆動源が出力する回転動力を、可動演出部材の移動動力に変換する動力変換機構とを備えた構成にしてもよい。
【0025】
[請求項
6の発明]
請求項
6の構成によれば、可動演出部材が、表示窓に対して出没して、遊技の演出を盛り上げることができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[
参考例]
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る
参考例を、
図1〜
図13に基づいて説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機10は、前面が前面枠10Zにて覆われており、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して遊技盤11の遊技領域R1が視認可能になっている。
【0028】
ガラス窓10Wの周囲には装飾ランプ35が設けられ、前面枠10Zのうちガラス窓10Wより上側の両角位置には、それぞれスピーカ25,25が設けられている。また、前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿26及び下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には操作ノブ28が設けられている。そして、操作ノブ28を回動操作すると、上皿26に収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。なお、上皿26に備えたボタン(図示せず)を押すと上皿26に収容されている遊技球が下皿27へと移動する。
【0029】
図2に示すように、遊技盤11のうち遊技領域R1の中央には、遊技盤表示窓10Hが貫通形成されている。また、遊技盤11の裏面には、
図4に示した裏セット盤40が備えられ、その裏セット盤40に固定された表示装置30の液晶モジュール(例えば、TFT−LCDモジュール)における表示画面30Gが遊技盤表示窓10Hを通して前方に臨んでいる。なお、裏セット盤40は、
図4に示すように、遊技盤11の裏面と対向した主板壁41Aと、その外縁部から前方に起立した囲壁41Bとを有し、前後方向で扁平な箱形構造をなしている。囲壁41Bの四隅には、その前端縁から側方に張り出した複数の鍔壁41Cが一体形成され、それら鍔壁41Cが遊技盤11の裏面に宛われて、裏セット盤40が遊技盤11の裏面に固定されている。
【0030】
また、
図2に示すように、遊技盤表示窓10Hの開口縁には、表示装飾枠23が取り付けられている。表示装飾枠23は、遊技盤11の前面側から遊技盤表示窓10Hに嵌め込まれ、遊技盤表示窓10Hの内側に張り出すと共に、遊技盤11の前面から突出している。そして、遊技領域R1を流下する遊技球が、表示装飾枠23の前側を通過して表示装飾枠23の内側に進入しないように構成されている。
【0031】
図1に示すように、遊技領域R1のうち表示装飾枠23の下方における左右方向の中央部には、第1及び第2の始動入賞口14A,14B、第1大入賞口15及びアウト口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。第1大入賞口15の左右両側には、サイド入賞口21,21が設けられ、始動入賞口14A,14Bの左側には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20,20が設けられている。表示装飾枠23の左側には風車19が設けられ、表示装飾枠23の右側には始動ゲート18が設けられている。また、遊技領域R1には多数の障害釘が植設されている。
【0032】
遊技領域R1の各部位についてさらに詳説する。一般入賞口20及びサイド入賞口21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が1つずつ入ることが可能な大きさで上方に開口している。一般入賞口20又はサイド入賞口21へ入賞すると、その遊技球は遊技盤11の裏側に取り込まれ、代わりに所定数の賞球が上皿26に払い出される。
【0033】
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなしている。始動ゲート18を遊技球が通過すると当否判定が行われる。その当否判定の結果は、遊技領域R1の外側の普通図柄表示部38にて表示される。例えば、当否判定の結果が当たりの場合(以下、「小当たり」という)には、普通図柄表示部38が点灯表示され、外れの場合には、消灯する。なお、普通図柄表示部38が変動表示の最中に始動ゲート18を遊技球が通過した場合、その通過球は最大で4個まで保留記憶される。そして、普通図柄表示部38の変動表示が終了すると、その保留記憶に基づいて再び普通図柄表示部38が変動表示される。なお、保留記憶数は、普通図柄表示部38の下方にある普通図柄保留数用LED37の点灯数によって遊技者に報知される。
【0034】
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは、共に遊技盤11の前面から突出した部材の上面に遊技球が1つずつ入賞可能な開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。
【0035】
第2の始動入賞口14Bは、第1の始動入賞口14Aの真下に配置され、その開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には、起立状態になっている。また、第2の始動入賞口14Bの上方空間は、常には、第1の始動入賞口14Aを構成する部材と可動翼片14C,14Cとで囲まれて、遊技球が入らないようになっている。そして、「小当たり」となった場合に可動翼片14C,14Cが所定期間に亘って横に倒される。すると、第2の始動入賞口14Bの上方空間が側方に開放し、第1の始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに受け止められて第2の始動入賞口14Bに案内されるようになる。
【0036】
また、各始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞すると、例えば、1個の入賞につき4個の遊技球が上皿26に払い出されると共に当否判定が行われる。その判定結果は、表示装置30の表示画面30Gにて表示される。
【0037】
具体的には、
図1に示すように、表示画面30Gには、通常、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが横並びに停止表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「9」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞したときに、これら3つの特別図柄13A,13B,13Cが変動表示(上下方向にスクロール表示)され、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。始動入賞口14A,14Bへの入賞に起因した当否判定結果が当たり(以下、「大当たり」という)の場合には、3つの特別図柄13A,13B,13Cが全て同じ図柄(ゾロ目)で停止表示され、その後、遊技が「大当たり状態」に移行する。これに対し、判定結果が外れの場合には、ゾロ目以外の組み合わせで停止表示され、通常の遊技状態が続行する。
【0038】
また、各特別図柄13A,13B,13Cが、変動表示後、左、右、中の順で各特別図柄13A,13B,13Cを停止する際に、左、右の各特別図柄13A,13Cが同じ図柄になって先に停止した状態で、中特別図柄13Bが変動表示されたリーチ状態になる場合がある。リーチ状態になると、表示画面30Gには所定のリーチ演出画像(例えば、キャラクタ画像)が表示される。なお、リーチ状態とは、「可変表示部の特別図柄が可変開始された後、図柄制御が進行して表示結果が停止表示される前段階において、特定の表示態様大当りの組み合わせが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態」であれば、上記のように例示した、左、右の各特別図柄13A,13Cが同じ図柄のものに限定されない。
【0039】
ここで、表示画面30Gにて特別図柄が変動表示している最中又は「大当たり遊技」の最中に各始動入賞口14A,14Bに入賞した遊技球の数は、所定の保留限度数(4個)まで保留記憶され、特別図柄が外れの図柄組み合わせで停止表示又は「大当たり遊技」が終了すると、その保留記憶に基づいて再び、特別図柄の変動表示が開始される。なお、保留記憶数は、上述した普通図柄用保留数用LED37の下方にある特別図柄保留数用LED39の点灯数によって遊技者に報知される。特別図柄保留数用LED39等と共に遊技領域R1の外側に配置されている特別図柄表示部36は、表示画面30Gで表示される特別図柄と連動して変動表示及び停止表示される。
【0040】
第1大入賞口15は横長矩形状をなしており、通常の遊技状態では、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、「大当たり状態」になると、
図1に示すように、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒される。すると、第1大入賞口15が前方に開放し、可動扉15Tを案内にして第1大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。第1大入賞口15に遊技球が入賞すると、例えば、1個の入賞につき15個の遊技球が上皿26に払い出される。
【0041】
表示装飾枠23は、中央に開口部を備え、前面が表示装置30で行われる表示演出に対応したデザイン形状をなしている。表示装飾枠23の下辺の内側上面は、遊技球が左右に転動可能なステージ24となっている。また、表示装飾枠23の右側辺には、ワープ入口17が設けられており、ワープ入口17に遊技球が入球すると、遊技球が図示しないワープ路を通ってステージ24に案内される。
【0042】
そして、上述した各入賞口14A,14B,15,20,21の何れにも入賞しなかった遊技球は、遊技領域R1の下端に配置されたアウト口16に全て取り込まれる。
【0043】
本
参考例のパチンコ遊技機10は、上記したリーチ状態等の演出を行うために、
図5に示した可動役物装置100を備え、その可動役物装置100は、少なくとも本発明に係るベース部材70と、可動演出部材50と、「移動支持機構」に相当する移動支持部材90とによって構成されている。
【0044】
ベース部材70は、
図4に示すように、裏セット盤40の前面と重なるように裏セット盤40の下端部中央に固定されている。
図7に示すように、ベース部材70の中央には、ベース部材70の上端部から下端部に亘ってスライド溝72が形成され、そのスライド溝72の下端寄り位置には検出素子73が実装されている。検出素子73は、1対の対向壁をスリットを介して対向配置した構造をなし、スリット内に障害物が存在するか否かを検出することができる。
【0045】
スライド溝72の側方には、上下方向で対向する上端ストッパ74Uと下端ストッパ74Dとが設けられている。上端ストッパ74Uは、ベース部材70の上端部に位置し、上下に偏平な矩形をなして前方に突出している。一方、下端ストッパ74Dは、ベース部材70の最も下端側に位置する外縁部から遊技盤11に向かって起立すると共に下方に緩やかに傾斜した側壁70Sに設けられており、その側壁70Sの一部を上端ストッパ74Uに向かって僅かに突出させてなる。
【0046】
また、
図7におけるスライド溝72の右側方は支持壁71で覆われていて、その支持壁71とベース部材70とで挟まれた空間に複数の中継歯車60が左右方向に並べて配置されている(
図8参照)。支持壁71には、減速機付モータ80が固定されており、その減速機付モータ80の出力軸が支持壁71のスリット71Sを通って裏側へ貫通し、出力軸の先端部が中継歯車60に取り付けられている。そして、隣接する歯車同士が互いに噛合して、スライド溝72側に配置された中継歯車60が可動演出部材50に噛合されている。
【0047】
図5に可動演出部材50の全体を示すように、可動演出部材50は、例えば、表示画面30Gに登場するキャラクターの一部を模した形状をなしている。そして、可動演出部材50の裏面側に後に詳説する移動支持部材90が取り付けられ、可動演出部材50がベース部材70に対して直動可能に支持されている。
【0048】
図8における可動演出部材50の左側方にはラック51が備えられ、そのラック51が中継歯車60に噛合されている。これにより、減速機付モータ80の回転動力を中継歯車60を介して可動演出部材50に伝達することができ、可動演出部材50をベース部材70に対して直動させることができる。なお、減速機付モータ80が本発明に係る「回転駆動源」に相当し、中継歯車60が本発明に係る「動力変換機構」に相当する。
【0049】
また、
図8における可動演出部材50の下端部には、ベース部材70に向かって突出する当接突部52Tが設けられている。当接突部52Tは、その下端部が僅かに下方に張り出しており、可動演出部材50がベース部材70に対して下方に直動すると、当接突部52Tがベース部材70における下端ストッパ74Dに突き当たって、それ以上可動演出部材50を下方に移動することを規制することができる。また、可動演出部材50がベース部材70に対して上方に直動すると、当接突部52Tがベース部材70の上端ストッパ74Uに突き当たって、それ以上可動演出部材50が上方に移動することを規制することができる。
【0050】
ここで、本
参考例では、可動演出部材50の直動範囲において、下方向の限界位置が本発明に係る「第1位置」に相当し、可動演出部材50が第1位置に配置されると、
図2に示すように可動演出部材50が遊技盤11の後面のうち表示装飾枠23の下方に収容されて遊技者から見え難い退避状態になる。また、可動演出部材50の直動範囲において、上方向の限界位置が本発明に係る「第2位置」に相当し、可動演出部材50が第2位置に配置されると、
図3に示すように表示画面30Gの前面に可動演出部材50の全体的に出現する出現状態になる。
【0051】
図8に示すように、ラック51の下端部には、検知片53Tが設けられている。検知片53Tは、上下方向に延びると共にベース部材70に向かって突出し、ベース部材70におけるスライド溝72に凹凸係合している。そして、可動演出部材50が第1位置に配置されると、検知片53Tが検出素子73のスリット内に位置して検出素子73から検出信号が出力される。これにより、図示しない回路基板にて、可動演出部材50が第1位置に配置されていることを検出することができる。
【0052】
移動支持部材90は、
図11に示すように、第1外レール91と、第2外レール92と、中レール93とを備えてなる。第1外レール91と第2外レール92とは、共に、長方形状に構成され、その鉛直方向(長手方向)に延びた溝開口91N,92Nを有する溝形構造をなしており、互いに溝開口を対向させている。
【0053】
中レール93は、鉛直方向に細長く延びた直方体形状をなし、第1外レール91と第2外レール92との間に受容されている。中レール93の側面のうち第1外レール91及び第2外レール92と対向する1対の側面には、陥没凹部93K,93Kが備えられている。
【0054】
図12に示すように、第1外レール91と中レール93の幅方向で対向する各側面のうち第1外レール91の両側面には、第1外側係合溝91M,91Mが設けられ、中レール93の両側面には、第1内側係合溝93M1,93M1が設けられている。これと同様に、第2外レール92と中レール93の幅方向で対向する各側面のうち第2外レール92の両側面には、第2外側係合溝92M,92Mが設けられ、中レール93の両側面には、第2内側係合溝93M2,93M2が設けられている。なお、これら各係合溝91M,92M,93M1,93M2のうち第1及び第2の外側係合溝91M,92Mは、円弧状に湾曲した溝であり、第1及び第2の内側係合溝93M1,93M2は、V字状の溝になっている。
【0055】
第1外レール91と中レール93との間の溝形隙間S1には、第1スライダ94が収容されている。
図11に示すように、第1スライダ94は、第1外レール91の1/3程度の長さになっていると共に、中レール93側に開口した溝形構造をなし、その幅方向の中心には、中レール93の陥没凹部93Kに対応した中央突部94Kが設けられている。また、第1スライダ94の1対の対向側壁には、それぞれ複数ずつの貫通孔94Aが形成されており、これら複数の貫通孔94Aに複数の球体(ボール)Bが転動可能に受容されている。これら複数の球体(ボール)Bは、第1スライダ94の対向側壁から内側及び外側に突出した状態で保持されている。そして、
図12に示すように、これら1対の対向側壁から突出した球体(ボール)Bが第1外側係合溝91Mと第1内側係合溝93M1との間に摺動可能に係合され、第1スライダ94によって第1外レール91と中レール93とが移動(直動)可能に連結されている。
【0056】
一方、第2外レール92と中レール93との間の溝形隙間S2には、第2スライダ95が収容されている。第2スライダ95は、
図11に示すように、第1スライダ94と同形状をなし、中レール93側に開口した溝形構造で、その幅方向の中心に陥没凹部93Kに対応した中央突部95Kを備えている。また、第2スライダ95の1対の対向側壁には、複数ずつの貫通孔95Aが形成され、それら貫通孔95Aに複数の球体(ボール)Bが転動可能に受容されて、これら複数の球体(ボール)Bが第2スライダ95の対向側壁から内側及び外側に突出した状態で保持されている。そして、
図12に示すように、これら1対の対向側壁から突出した球体(ボール)Bが第2外側係合溝92Mと第2内側係合溝93M2との間に摺動可能に係合され、第2スライダ95によって第2外レール92と中レール93とが移動(直動)可能に連結されている。
【0057】
なお、第1外側係合溝91Mと第1内側係合溝93M1
、及び第2外側係合溝92Mと第2内側係合溝93M2、とが本発明に係る「係合溝」に相当する。また、これら第1及び第2の係合溝に係合する第1及び第2スライダ94,95の球体(ボール)Bが本発明に係る「溝係合突部」に相当する。
【0058】
図11に示すように、第1外レール91の下端部における第1外側係合溝91M,91Mの間には、第1ストッパ棒91Sが差し渡されている。中レール93の下端部が第1外レール91の下端部に配置されると、中レール93の下端面が第1外レール91の第1ストッパ棒91Sに突き当たって係止され、中レール93がそれより下端側に移動することが規制される(
図10(B)〜
図10(D)の状態)。一方、第1外レール91の上端部には、第1外レール91の溝低面の一部を外面側から内面側に向かって隆起させた第1ストッパ壁91Lが形成されている。第1スライダ94が第1外レール91の上端部に位置すると、第1スライダ94の上端部が第1ストッパ壁91Lに突き当たって係止され、第1スライダ94が第1外レール91の上端部から抜け落ちないようになっている。また、中レール93における第1スライダ94と対向する側の陥没凹部93Kの下端部には、貫通孔93H1が貫通形成され、その貫通孔93H1に第1係止棒93T1が圧入されている(
図12参照)。さらに、その第1係止棒93T1と係合するための係止凹部94Sが第1スライダ94における中央突部94Kの下端部に形成されている。係止凹部94Sは、第1係止棒93T1より直径の大きい半円形状をなし、下方に開放している。これにより、中レール93の下端部が第1外レール91の上端部に配置されると、第1スライダ94の係止凹部94Sに中レール93の第1係止棒93T1が突き当たって係合されると共に第1スライダ94の上端部が第1外レール91の第1ストッパ壁91Lに係止され、中レール93がそれより上端側に移動することが規制される(
図10(A)の状態)。
【0059】
また、第2外レール92の上端部における第2外側係合溝92M,92Mの間には、第2ストッパ棒92S(
図9参照)が差し渡されている。第2外レール92の上端部が中レール93の上端部に配置されると、中レール93の上端面が第2外レール92の第2ストッパ棒92Sに突き当たって、第2外レール92がそれより下端側に移動することが規制される(
図10(C)の状態)。一方、第2外レール92のうち下端部には、
図11に示すように、第2外レール92の溝低面の一部を外面側から内面側に向かって隆起させた第2ストッパ壁92Lが形成されている。第2スライダ95が第2外レール92の下端部に位置すると、第2スライダ95の下端部が第2ストッパ壁92Lに突き当たって係止され、第2スライダ95が第2外レール92の下端部から抜け落ちないようになっている。また、中レール93における第2スライダ95と対向する側壁の上端部には、貫通孔93H2が貫通形成され、その貫通孔93H2に第2係止棒93T2が圧入されている。さらに、その第2係止棒93T2と係合するための係止凹部95Sが第2スライダ95における中央突部95Kの上端部に形成されている。係止凹部95Sは、係合凹部第2係止棒93T2より直径の大きい半円形状をなし、上方に開放している。これにより、第2外レール92の下端部が中レール93の上端部に配置されると、第2スライダ95の係止凹部95Sに中レール93の第2係止棒93T2が突き当たって係合されると共に第2スライダ95の下端部が第2外レール92の第2ストッパ壁92Lに係止され、第2外レール92がそれより上端側に移動することが規制される(
図10(A)の状態)。
【0060】
そして、本
参考例では、第1外レール91が
図7に示すようにベース部材70に設けられた受容周壁75に固定される一方、第2外レール92が
図8に示すように可動演出部材50に陥没形成された収容部55に固定されている。これにより、減速機付モータ80が駆動することに伴って中継歯車60が駆動し、中継歯車60の駆動にラック51が連動して可動演出部材50が上方に移動すると、
図5から
図6の変化に示すように可動演出部材50の直動に応じて第2外レール92及び中レール93がスライドして移動支持部材90が引き伸ばされる。そして、可動演出部材50の当接突部52Tがベース部材70の上端ストッパ74U(
図7参照)に突き当たるまで移動することで可動演出部材50が第2位置に配置され、第2状態(最長状態)となる。また、減速機付モータ80が駆動することに伴って中継歯車60が駆動し、中継歯車60の駆動にラック51が連動することで可動演出部材50が下方に移動すると、可動演出部材50の直動に応じて移動支持部材90がスライドし、第2外レール92の下端部及び中レール93の下端部が第1外レール91の下端部側に位置する第1状態(最短状態)となる。すると、可動演出部材50の当接突部52Tがベース部材70の下端ストッパ74Dに突き当たって可動演出部材50が第1位置に配置される。なお、本実施形態の移動支持部材90では、可動演出部材50が第2位置に配置された状態(最長状態)の移動支持部材90の長さは、可動演出部材50が第1位置に配置された状態(最短状態)の移動支持部材90の長さの約2倍になっている。
【0061】
さらに、第1外レール91における第1スライダ94の移動経路上となる第1外側係合溝91M,91M上には、第1突部96,96が設けられている。本
参考例の第1突部96、96は、
図11及び
図13(A)に示すように、第1外レール91における長手方向の中間位置より下端側の第1外側係合溝91M,91Mの一部を片持ち梁状に切り欠いて第1外側係合溝91M側に張り出して(かしめて)なり、第1突部96の先端面96S,96Sを第1外レール91の長手方向の中間位置
へ向けて第1外側係合溝91M,91Mを遮断している。そして、可動演出部材50が第1位置に配置された状態、即ち、移動支持部材90が第1状態(最短状態)に配置されたとき、或いは第1スライダ94が第1突部96,96より上方に位置した状態で移動支持部材90が第1状態(最短状態)に保持され、その後、第1スライダ94が振動等によって第1外レール91の下端側に自然に移動したときに、第1スライダ94が第1突部96,96に係止(接触)して、第1スライダ94が第1外レール91の下端側に到達(移動)することを事前に規制することができる。これにより、第1スライダ94が振動等によって第1外レール91の下端側に自然に移動した場合でも、第1スライダ94の少なくとも一部を中レール93の長手方向における端部間の中心位置に重なった状態に保持(規制)することができる。
【0062】
また、中レール93における第2スライダ95の移動経路上となる第2内側係合溝93M2,93M2上には、第2突部97,97が設けられている。本
参考例の第2突部97,97は、
図11及び
図13(B)に示すように、中レール93における長手方向の中間位置より下端側の第2内側係合溝92M2,92M2の壁の一部を切り欠いて第2内側係合溝93M2側に張り出して(かしめて)なり、第2内側係合溝93M2,93M2を遮断している。そして、可動演出部材50が第1位置に配置された状態、即ち、
図10(D)に示すように移動支持部材90が第1状態(最短状態)に配置されたとき、或いは第2スライダ95が第2突部97,97より上方に位置した状態で移動支持部材90が第1状態(最短状態)に保持され、その後、第2スライダ95が振動等によって中レール93の下端側に自然に移動したときに、第2スライダ95が第2突部97,97に係止(接触)して、第2スライダ95が中レール93の下端側に到達(移動)することを事前に規制することができる。これにより、第2スライダ95が振動等によって中レール93の下端側に自然と移動した場合でも、第2スライダ95の少なくとも1部を第2外レール92の長手方向における端部間の中心位置に重なった状態に保持(規制)することができる。
【0063】
このように、本
参考例では、最短状態において、第1スライダ94が第1外レール91の長手方向の中心と重なった状態で保持されると共に、第2スライダ95が第2外レール92の長手方向の中心と重なった状態で保持されるので、第1スライダ94及び第2スライダ95が第1外レー
ル91、第2外レール及び中レール93の下端部に保持された場合に比べて、第1外レール91と中レール93との間に係るモーメント負荷及び中レール93と第2外レール92との間に係るモーメント負荷を軽減することができる。
【0064】
なお、第1突部96,96
、及び第2突部97,97が、本発明に係る「スライダ規制ストッパ」に相当する。
【0065】
本
参考例のパチンコ遊技機10の構成に関する説明は以上である。次に、本
参考例のパチンコ遊技機10の作用効果について説明する。
図1に示したパチンコ遊技機10の操作ノブ28を操作すると、遊技領域R1の上端部に遊技球が次々と弾き出されて遊技領域R1を流下する。可動演出部材50は、通常、表示装飾枠23の下辺部の裏側(第1位置)に隠れているため、
図1に示すように、遊技者からは可動演出部材50は見えなくなっている。
【0066】
そして、遊技領域R1を流下する遊技球のうちのいくつかが、第1又は第2の始動入賞口14A,14Bに入賞すると、所定数の遊技球(賞球)が上皿26に払い出されると共に当否判定が行われる。即ち、表示画面30Gにおいて、3つの特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロール表示された後、左、右、中の順番で特別図柄13A,13B,13Cが停止表示され、それら特別図柄13A,13B,13Cが同一であるか否かによって当否判定結果が報知される。
【0067】
当否判定結果が当たりになる場合には、左右の特別図柄13A,13Cが同じ図柄(例えば、「7」)で停止表示し、中特別図柄13Bのみが変動表示したリーチ状態となる。そして、最後に中特別図柄13Bが停止表示される直前に、回路基板が減速機付モータ80を作動させて、可動演出部材50が上方へ直動する。
【0068】
ここで、本願発明者は、第1突部及び第2突部とを備えていない移動支持部材を有するパチンコ遊技機を試作したところ、第1状態(最短状態)の移動支持部材90が、パチンコ遊技機10の搬送時や組立時の振動、遊技時に遊技盤11の裏面に設けられたモータや各装置から振動を受けると、以下の問題が発生する場合があった。即ち、第1突部及び第2突部が設けられていない移動支持部材の第1状態(最短状態)では、第1スライダ及び第2スライダが、第1外レール、第2外レール及び中レールの下端部に移動してしまい、その結果、第1外レールと中レールとの間に係るモーメント負荷、及び、中レールと第2外レールとの間に係るモーメント負荷に起因して、移動支持機構の初動抵抗が著しく大きくなる場合があった。このため、可動演出部材50を移動(直動)させようとすると、初動抵抗が大きく可動演出部材50をスムーズに動かすことができないという問題があった。
【0069】
しかしながら、本
参考例の移動支持部材90では、第1突部96及び第2突部97が設けられているので、第1スライダ94及び第2スライダ95が振動を受けても、第1突部96,96によって第1スライダ94が第1外レール91の下端側に到達(移動)しないように事前に係止(規制)することができると共に、第2突部97,97によって第2スライダ95が中レール93の下端側に移動しないように係止(規制)することができるので、第1スライダ94及び第2スライダ95が第1外レール91、第2外レール92及び中レール93の下端部に移動することを防止することができる。これにより、移動支持部材90の初動抵抗を抑えることができ、可動演出部材50をスムーズに移動(直動)させることができる。
【0070】
また、可動演出部材50が第1位置に配置されている状態では、移動支持部材90の全体が可動演出部材50とベース部材70との間に最短状態(第1状態)で収容されており(
図5及び
図8参照)、コンパクトになっている。そして、このとき、可動演出部材50は表示装飾枠23の裏面側に位置するため遊技者から見え難い退避状態となっている。可動演出部材50の移動(直動)が開始すると、可動演出部材50の移動(直動)位置に応じて第1外レール91に対して第2外レール92及び中レール93がスライドして移動支持部材90が引き伸ばされる。そして、可動演出部材50が表示装飾枠23の下端部から出現して、可動演出部材50の当接突部52Tがベース部材70の上端ストッパ74Uに突き当たる直前で回路基板によって減速機付モータ80が停止され、可動演出部材50の全体が表示画面30Gの前面(第2位置)に配置された出現状態となり、移動支持部材90が最長状態(第2状態)となる。このとき、移動支持部材90は、可動演出部材50の裏面側に隠されていて、パチンコ遊技機10の前面からは見えなくなっている。そして、この状態で、表示画面30Gの表示に中特別図柄13Bが変動表示される。表示された中特別図柄13Bの図柄が左右の特別図柄13A,13Cと一致していれば、当否判定結果は当たりとなり、不一致であれば当否判定結果は外れとなる。
【0071】
当否判定結果の報知が終了すると、減速機付モータ80が逆向きに作動し、可動演出部材50を第2位置から第1位置に戻す。このとき、移動支持部材90が可動演出部材50が第1位置から第2位置に移動(直動)する際とは逆向きに動作して、最短状態(第1状態)に保持され、表示画面30Gの全体が視認可能になる。すると、可動演出部材50における当接突部52Tがベース部材70における下端ストッパ74Dに突き当たって、可動演出部材50のベース部材70に対する移動が規制され、可動演出部材50が位置決めされる。そして、検出片53Tが検出素子73の間に収容され、回路基板によって可動演出部材50が第1位置に配置されたことを検出する。
【0072】
このように、本
参考例の移動支持部材90では、第1外レール91がベース部材70に固定され、第2外レール92が可動演出部材50に固定されているので、移動支持部材90が、可動演出部材50の直動位置(第1位置から第2位置の間)に応じて伸縮することになり、従来のものに比べて移動支持部材90の設置スペースを容易に確保することができる。
[第1実施形態]
前記参考例では、第1外レール91がベース部材70に固定される一方、第2外レール92が可動演出部材50に固定され、その第1及び第2の外レール91,92の間に中レール93が受容された構成になっていたが、本実施形態に係る遊技機では、第1外レール91をベース部材70に固定する一方、中レール93を可動演出部材50に固定し、その間に第1スライダ94を受容して第1突部96,96によって第1スライダ94を位置決めした構成となっている。また、中レール93をベース部材70に固定する一方、第2外レール92を可動演出部材50に固定し、その間に第2スライダ95を受容して第2突部97,97によって第2スライダ95を位置決めした構成のものであってもよい。
【0073】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0074】
(1)前記実施形態では、パチンコ遊技機10に本発明を適用していたが、遊技機であれば、コイン遊技機やスロットマシン、アレンボール等に備えてもよい。
【0076】
(
2)前記実施形態では、第1スライダ94
又は第2スライダ95の対向する1対の対向側壁の間全体が中央突部94K,95Kを構成する溝底面によって連絡されていたが、1対の対向側壁の間の一部分のみが連絡された構成であってもよい。
【0077】
(
3)前記実施形態では、
「スライダ規制ストッパ」を、第1外側係合溝91Mの一部をカシメて形成
、又は第2内側係合溝93M2の一部をカシメて形成していたが、本発明の
「スライダ規制ストッパ」は、第1
又は第2突部96,97に限るものではなく、例えば、第1外レール91の第1スライダ94と対向する面、
又は第2スライダ95と対向する中レール93の陥没凹部93Kに、第1
又は第2の係止棒93T1,93T2と同様の係止棒を設けた構成のものであってもよい。
【0078】
また、
「スライダ規制ストッパ」は、第1突部96
又は第2突部97のように第1外側係合溝91M
又は第2内側係合溝93M2上に突出した構成に限るものではなく、例えば、第1スライダ94の第1外レール91と対向する側面に第1スライダ突出部を設け、その第1スライダ突出部を、第1外レール91に貫通形成されたスライダ係合溝に摺動可能に係合して、スライダ係合溝の下端部にスライダ突出部が突き当たることにより、第1スライダ94の移動を規制する構成であってもよい。同様に、第2スライダに第2スライダ突出部を設け、中レール93に貫通形成されたスライダ係合溝の下端部に第2スライダ突出部を突き当てて、第2スライダ95の移動を規制する構成であってもよい。
【0079】
(
4)前記実施形態では、可動演出部材50が表示装飾枠23の下端部から出現する構成になっていたが、表示装飾枠23の側方から可動演出部材50が出現して鉛直方向に対して傾斜した方向に直動する構成であってもよい。