特許第5963211号(P5963211)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5963211IPマルチメディアサブシステムでのオンライン課金に関連する方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963211
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】IPマルチメディアサブシステムでのオンライン課金に関連する方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/487 20060101AFI20160721BHJP
   H04M 3/42 20060101ALI20160721BHJP
   H04M 15/00 20060101ALI20160721BHJP
   H04L 12/70 20130101ALI20160721BHJP
【FI】
   H04M3/487
   H04M3/42 Q
   H04M15/00 101
   H04L12/70 C
【請求項の数】25
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2013-550897(P2013-550897)
(86)(22)【出願日】2012年1月27日
(65)【公表番号】特表2014-506751(P2014-506751A)
(43)【公表日】2014年3月17日
(86)【国際出願番号】EP2012051383
(87)【国際公開番号】WO2012104228
(87)【国際公開日】20120809
【審査請求日】2015年1月7日
(31)【優先権主張番号】61/437,965
(32)【優先日】2011年1月31日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/437,833
(32)【優先日】2011年1月31日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】PCT/EP2011/073886
(32)【優先日】2011年12月22日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100101199
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義教
(72)【発明者】
【氏名】アヌルフ, アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】カールソン, オヴェ
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−538569(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第2061182(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M3/487
H04L12/70
H04M3/42
H04M15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
IPマルチメディアサブシステム、IMSでのオンライン課金に関る方法であって、IMS課金ノード(30)において、
(a)IMSサービスネットワークノード(20)からクレジットコントロール要求メッセージを前記IMSサービスネットワークノード(20)と前記IMS課金ノード(30)との間に提供されたサービス課金インターフェース(22)を介して受信するステップ(S−C)と、
(b)アナウンスが前記クレジットコントロール要求メッセージ関連付けられているユーザおよび/または他のユーザに提供されることを1つ以上のトリガ条件に基づいて決定するステップ(S−A;S−D)と、
(c)そのような決定に続いて、前記サービス課金インターフェース(22)を介して前記IMSサービスネットワークノード(20)にクレジットコントロール応答メッセージでアナウンス要求を送信する(S−E)ことにより前記IMSサービスネットワークノード(20)でアナウンスサービスを開始するステップと、を含み
前記クレジットコントロール応答メッセージは前記クレジットコントロール要求メッセージに対応し、および前記アナウンス要求は提供される前記アナウンスに関するアナウンス情報を含む
方法。
【請求項2】
前記決定するステップ(S−D)は前記クレジットコントロール要求メッセージの受信に対応して実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記決定するステップ(S−A)でのそのような決定に対応して、前記受信するステップが前記決定するステップに続いて実行されるように、前記IMSサービスネットワークノード(20)に前記クレジットコントロール要求メッセージを送信するように要求するステップ(S−B)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記要求するステップは再認証要求を送信するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
IPマルチメディアサブシステム、IMSでのオンライン課金に関る方法であって、IMSサービスネットワークノード(20)において、
(a)クレジットコントロール要求メッセージをIMS課金ノード(30)に前記IMSサービスネットワークノード(20)と前記IMS課金ノード(30)との間に提供されたサービス課金インターフェース(22)を介して送信するステップ(S−b)と、
(b)1つ以上のトリガ条件に基づいてアナウンスが前記クレジットコントロール要求メッセージ関連付けられているユーザおよび/または他のユーザに提供されることの前記IMS課金ノード(30)での決定に続いて、前記サービス課金インターフェース(22)を介してクレジットコントロール応答メッセージでアナウンス要求を受信するステップ(S−c)であって、前記クレジットコントロール応答メッセージは前記クレジットコントロール要求メッセージに対応し、前記アナウンス要求は提供される前記アナウンスに関連するアナウンス情報を含む、受信するステップと、
(c)前記アナウンス要求の受信に対応して、前記IMSサービスネットワークノード(20)でのアナウンスサービスをアクティベートするステップ(S−d)と、
(d)前記アナウンスサービスの一環として、前記アナウンス情報に基づいて提供されるアナウンスを用意するステップ(S−e)と
を含む、方法。
【請求項6】
前記アナウンス情報は、(i)いつ前記アナウンスが提供されるかに関する情報、(ii)誰に前記アナウンスが提供されるかに関する情報、および(iii)提供される前記アナウンスの内容に関する情報の少なくとも1つを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記アナウンスの内容に関する前記情報は提供される前記アナウンスの少なくとも一部を構成する所定のコンテンツを検索するために使用することができるアナウンス識別子または参照を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
請求項5に従属する際に、前記アナウンス識別子または参照を用いて前記所定のコンテンツを検索するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アナウンス情報は前記アナウンス識別子または参照に基づいて前記所定のコンテンツを検索するために前記IMSサービスネットワークノード(20)により使用されるサーバのアドレスを含む、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
請求項5に従属する際に、前記アナウンスのための前記所定のコンテンツを決定するために前記サーバと通信するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記アナウンスのコンテンツはウェルカムメッセージ、アカウント残高情報、禁止関連情報(barring−related information)、在的または実際の呼切断に関連する情報の少なくとも1つを含む、請求項6から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
いつ前記アナウンスが提供されるかに関する前記情報は前記アナウンスが即時に提供されるか否かまたは所定時間または所定のイベントまで遅延されるか否かを指定する、請求項6から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記アナウンスはアカウントまたはクレジット関連のアナウンスである、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記クレジットコントロール要求メッセージに関連付けられた前記ユーザは発呼者であり、前記他のユーザは被呼者であり、前記IMSサービスネットワークノード(20)は発呼者から被呼者への呼を有効にすることに関与する、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
複数のアナウンス要求が前記クレジットコントロール応答メッセージに含まれる、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
請求項14に従属する際に、前記複数のアナウンス要求の最初のものは呼設定のアナウンスに関連し、前記複数のアナウンス要求の第2のものは呼の終了時のアナウンスに関連する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記クレジットコントロール応答メッセージはDiameterクレジットコントロール応答、CCA、メッセージである、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記クレジットコントロール要求メッセージはDiameterクレジットコントロール要求、CCR、メッセージである、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記IMS課金ノード(30)はオンライン課金システム、OCSを含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記IMSサービスネットワークノード(20)はアプリケーションサーバを含む、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記サービス課金インターフェースはDiameter Roインターフェースである、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
IPマルチメディアサブシステム(IMS)でのオンライン課金のためのIMS課金ノード(30)であって、
IMSサービスネットワークノード(20)から第1のクレジットコントロール要求メッセージを前記IMSサービスネットワークノード(20)と前記IMS課金ノード(30)との間に提供されたサービス課金インターフェース(22)を介して受信する(S−C)よう構成された入出力インターフェース回路と、
アナウンスが前記クレジットコントロール要求メッセージに関連付けられているユーザおよび/または他のユーザに提供されることを1つ以上のトリガ条件に基づいて決定し(S−A;S−D)、
そのような決定に続いて、前記サービス課金インターフェース(22)を介して前記IMSサービスネットワークノード(20)にクレジットコントロール応答メッセージでアナウンス要求を送信する(S−E)ことにより前記IMSサービスネットワークノード(20)でアナウンスサービスを開始する、
よう構成されたプロセッサ回路と、を備え、
前記クレジットコントロール応答メッセージは前記クレジットコントロール要求メッセージに対応し、および前記アナウンス要求は提供される前記アナウンスに関するアナウンス情報を含む、
IMS課金ノード(30)。
【請求項23】
IPマルチメディアサブシステム(IMS)でのオンライン課金のためのIMSサービスネットワークノード(20)であって、
入出力インターフェース回路と、
クレジットコントロール要求メッセージをIMS課金ノード(30)に前記IMSサービスネットワークノード(20)と前記IMS課金ノード(30)との間に提供されたサービス課金インターフェース(22)を介して送信し(S−b)、
1つ以上のトリガ条件に基づいてアナウンスが前記クレジットコントロール要求メッセージに関連付けられているユーザおよび/または他のユーザに提供されることの前記IMS課金ノード(30)での決定に続いて、前記サービス課金インターフェース(22)を介してクレジットコントロール応答メッセージでアナウンス要求を受信し(S−c)、前記クレジットコントロール応答メッセージは前記クレジットコントロール要求メッセージに対応し、前記アナウンス要求は提供される前記アナウンスに関連するアナウンス情報であり、
前記アナウンス要求の受信に対応して、前記IMSサービスネットワークノード(20)でのアナウンスサービスをアクティベートし(S−d)、
前記アナウンスサービスの一環として、前記アナウンス情報に基づいて提供されるアナウンスを用意する、
ように構成されたプロセッサ回路と、を備える、
IMSサービスネットワークノード(20)。
【請求項24】
憶媒体または伝送媒体に記憶される、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を実行するための装置を制御するためのプログラム。
【請求項25】
請求項24に記載のプログラムを含む、記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はIPマルチメディアサブシステムでのオンライン課金に関連する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
世界的に見てモバイルユーザの相当数はオペレータ(通信事業者)へのプリペイド払込みを有するプリペイドユーザである。ほとんどのプリペイドユーザにはオンライン課金が使用されている。インテリジェントネットワーク(IN)ソリューションでは、使用されるオンライン課金システム(OCS)がプリペイドユーザに対して呼のアナウンスを開始する機能を有しているのが一般的である。これらのアナウンスは呼設定の前(呼前のアナウンス)、通話中または呼の終了時に生成することができる。呼前のアナウンスは様々な理由で使用される(例えば、ウェルカムメッセージ、アカウント残高情報、禁止理由)。通話中のアナウンスはしばしばアカウント残高が非常に少ないという短い警告であり(しばしば音の形での、呼切断警告)、呼の終了時のアナウンスはアカウント残高が空であるため切断されたときに使用される。
【0003】
マルチメディアテレフォニーサービス(MMTel)アプリケーションサーバ(AS)を使用するIPマルチメディアサブシステム(IMS)ネットワークでのモバイルプリペイドユーザ用に、ASはRoインターフェース上でOCSからの属性値のペア(AVP)で受信した情報に基づいていくつかのアナウンスを生成することができる(Roインターフェースは以下でさらに詳細に説明する)。このようなアナウンスは主に低残高インジケーションAVP、最終ユニットインジケーションAVPおよび受信結果コードに基づくことができる。
【0004】
RFC 4006(Diameterクレジットコントロール)、RFC 3588(Diameterベースプロトコル)、3GPP TS 24.229(セッション開始プロトコル(SIP)およびセッション記述プロトコル(SDP)に基づいた、インターネットプロトコル(IP)マルチメディア呼制御プロトコル;ステージ3)、3GPP TS 32.260(IMS課金)、3GPP TS 32.240(課金アーキテクチャおよび原則)、3GPP TS 32.299(通信管理、課金管理、Diameter課金アプリケーション)を参照のこと。
【0005】
本出願人は、IPマルチメディアサブシステム(IMS)ネットワークにおけるマルチメディアテレフォニーサービス(MMTel)のモバイルプリペイドユーザのための改良されたアナウンスサービスの必要性があることを認識している。
【発明の概要】
【0006】
IPマルチメディアサブシステム、IMS内のオンライン課金に関する方法が本明細書にて提案される。クレジットコントロール要求メッセージは、IMSサービスノードとIMS課金ノードとの間に提供されたサービス課金インターフェースを介してIMSサービスネットワークノードからIMS課金ノードで受信される。アナウンスがクレジットコントロール要求メッセージおよび/または他のユーザに関連付けられたユーザに提供されることが、1つ以上のトリガ条件に関して、IMS課金ノードで決定される。このような決定に続いて、アナウンスサービスは、IMS課金ノードからIMSサービスノードへサービス課金インターフェースを介してクレジットコントロール応答メッセージでアナウンス要求を送信することにより、IMSサービスノードにおいて開始される。クレジットコントロール応答メッセージはクレジットコントロール要求メッセージに対応している。アナウンス要求は提供されるアナウンスに関連するアナウンス情報を含む。
【0007】
決定ステップはクレジットコントロール要求メッセージの受信に対応して実行されてもよい。
【0008】
方法は決定ステップにおけるこのような決定に対応して、受信ステップが決定ステップに続いて行われるように、IMSサービスノードがクレジットコントロール要求メッセージを送信するように要求することを含んでいてもよい。
【0009】
要求ステップは再認証要求を送信することを含んでいてもよい。
【0010】
IMSサービスノードの観点から、上記の方法は以下のように見られる。クレジットコントロール要求メッセージは、IMSサービスノードとIMS課金ノードとの間に提供されたサービス課金インターフェースを介してIMS課金ノードに送信される。アナウンスがクレジットコントロール要求メッセージおよび/または他のユーザに関連付けられたユーザに提供されることのIMS課金ノードでの決定に続いて、アナウンス要求はサービス課金インターフェースを介してクレジットコントロール応答メッセージで受信される。クレジットコントロール応答メッセージはクレジットコントロール要求メッセージに対応している。アナウンス要求は提供されるアナウンスに関連するアナウンス情報を含む。アナウンス要求の受信に対応して、アナウンスサービスはIMSサービスノードでアクティベートされる。アナウンスサービスの一環として、アナウンス情報に基づいてアナウンスが提供されるように用意される。
【0011】
アナウンス情報は、(i)アナウンスがいつ提供されるかに関する情報、(ii)アナウンスが誰に提供されるかに関する情報、および(iii)提供されるアナウンス内容に関する情報の少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0012】
アナウンスの内容に関する情報は提供されるアナウンスの少なくとも一部を構成する所定の内容を検索するために使用することができるアナウンス識別子または参照を含んでいてもよい。
【0013】
方法はアナウンス識別子または参照を用いて所定の内容を検索することを含んでいてもよい。
【0014】
アナウンス情報はアナウンス識別子または参照に基づいて所定の内容を検索するIMSサービスノードにより使用されるサーバのアドレスを含んでいてもよい。
【0015】
方法はアナウンスするための所定の内容を決定するためにサーバと通信することを含んでいてもよい。
【0016】
アナウンスの内容はウェルカムメッセージ、アカウント残高情報、禁止に関連する情報、アカウント残高情報、潜在的なまたは実際の呼切断に関連する情報の少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0017】
アナウンスがいつ提供されるかに関する情報は、アナウンスが即時に提供されるか否か、または所定時間または所定のイベントまで遅延されるか否かを指定してもよい。
【0018】
アナウンスはアカウントまたはクレジットに関連するアナウンスであってもよい。
【0019】
クレジットコントロール要求メッセージに関連付けられたユーザは発呼者であってもよい。他のユーザは被呼者であってもよい。IMSサービスノードは発呼者から被呼者への呼を有効にすることに関与してもよい。
【0020】
複数のアナウンス要求はクレジットコントロール応答メッセージに含まれてもよい。
【0021】
複数のアナウンス要求の最初のアナウンス要求は呼設定アナウンスに関連してもよく、複数のアナウンス要求の第2のアナウンス要求は呼の終了時のアナウンスに関連してもよい。
【0022】
クレジットコントロール応答メッセージは、Diameterクレジットコントロール応答、CCA、メッセージであってもよい。
【0023】
クレジットコントロール要求メッセージは、Diameterクレジットコントロール要求、CCR、メッセージであってもよい。
【0024】
IMS課金ノードはオンライン課金システム、OCSを含んでいてもよい。
【0025】
IMSサービスノードはアプリケーションサーバを含んでいてもよい。
【0026】
サービス課金インターフェースはDiameter Roインターフェースであってもよい。
【0027】
装置はIPマルチメディアサブシステム、IMSでの上述した方式によるオンライン課金のために提案される。装置はIMS課金ノードで使用するためのものである。装置はIMSサービスノードとIMS課金ノードとの間に提供されたサービス課金インターフェースを介してIMSサービスネットワークノードからクレジットコントロール要求メッセージを受信する手段(または、用意または適合された受信部/プロセッサ/回路/ユニット)を備える。装置はアナウンスがクレジットコントロール要求メッセージおよび/または他のユーザに関連付けられたユーザに提供されることを1つ以上のトリガ条件に関して決定するための手段(または、用意または適合されたプロセッサ/回路/ユニット)を備える。装置は、このような決定に続いて、IMSサービスノードへのサービス課金インターフェースを介してクレジットコントロール応答メッセージでアナウンス要求を送信することによりIMSサービスノードでアナウンスサービスを開始する手段(または、用意または適合された送信部/プロセッサ/回路/ユニット)を備え、クレジットコントロール応答メッセージはクレジットコントロール要求メッセージに対応し、アナウンス要求は提供されるアナウンスに関するアナウンス情報を含む。
【0028】
装置はIPマルチメディアサブシステム、IMSでの上述した方式によるオンライン課金のために提案される。装置はIMSサービスノードで使用するためのものである。装置はIMSサービスノードとIMS課金ノードとの間に提供されたサービス課金インターフェースを介してIMS課金ノードにクレジットコントロール要求メッセージを送信するための手段(または、用意または適合された送信部/プロセッサ/回路/ユニット)を備える。装置は、アナウンスがクレジットコントロール要求メッセージおよび/または他のユーザに関連付けられているユーザに提供されることをIMS課金ノードで決定後に、サービス課金インターフェースを介してクレジットコントロール応答メッセージでアナウンス要求を受信する手段(または、用意または適合された受信部/プロセッサ/回路/ユニット)を備え、クレジットコントロール応答メッセージはクレジットコントロール要求メッセージに対応し、アナウンス要求は提供されるアナウンスに関するアナウンス情報を含む。装置は、アナウンス要求の受信に対応して、IMSサービスノードでアナウンスサービスをアクティベートする手段(または、用意または適合されたプロセッサ/回路/ユニット)を備える。装置は、アナウンスサービスの一環として、アナウンス情報に基づいて提供されるアナウンスの用意をする手段(または、用意または適合されたプロセッサ/回路/ユニット)を備える。
【0029】
本明細書にて提案される方法を実行する装置を制御するためのプログラム、または装置にロードされると装置を本明細書で提案されるような装置にするプログラムも提案される。プログラムは搬送媒体で搬送されてもよい。搬送媒体は記憶媒体であってもよい。搬送媒体は伝送媒体であってもよい。記憶媒体はそのようなプログラムを含むので、そのようなプログラムによりプログラムされた装置も想定される。
【0030】
以前に考えられていた技術では、ASに提供されるインジケーションはOCSがASを介してユーザに特定のアナウンスを提供することを有効にしていない。例えば、低残高インジケーションは残高が低いことの一般的な情報を提供するのみである。本発明の実施形態は、OCSがアナウンスサービスの態様を制御できるように、およびどのようなアナウンスがされるのかを、はるかに柔軟なアプローチで可能にする。例えば、本発明の実施形態は、残高がどの程度低いのか、またはこの低残高がどのくらいの期間続くのかを通知すること、およびそれに応じてどのようなアナウンスが行われるべきかの制御を可能にする。提供されるアナウンスに関連するアナウンス情報の送信は、以前に考えられていたアプローチでは提案されていない。さらに、以前に考えられていた技術とは異なり、本発明の実施形態は目的の固有AVPを必要としないが、OCSからASに対してどのような種類のアナウンスのトリガをも可能にする。例としてはウェルカムアナウンス、キャンペーン情報などであってもよい。
【0031】
クレジットコントロール応答メッセージでアナウンス要求を送信することによりASでアナウンスサービスはOCSから開始され、特に提供されるアナウンスに関連して、アナウンスサービスがアナウンス要求により搬送されるアナウンス情報に従って行われる(制御される)。
【0032】
本発明の実施形態によるフレキシブルアナウンスは、今日のモバイルネットワークで利用可能なサービスと比較して同等以上のアナウンスサービスであるMMTelでIMSでのオンライン課金をユーザに提供することができる。このソリューションはまた、ネットワーク内の全体的なアナウンスハンドリングおよびアナウンスサーバ用の構造がどのように構築されるかに基づいてアナウンスを課金するための最適化されたソリューションを作成するための柔軟性をオペレータに提供する。
【0033】
説明される実施形態の修正および他の変形例は、前述の説明および関連する図面に示された教示の利益を有する当業者には想定されるであろう。したがって、実施形態は開示された特定の例示に限定されるものではなく、修正および他の変形例は本開示の範囲内に含まれることが意図されていることが理解されるべきである。本明細書では特定の用語が使用されてもよいが、それらは限定の目的のためではなく、一般的かつ説明的な意味でのみ使用されている。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1は、オンラインおよびオフラインの課金システムに関わるIMSエンティティおよびインターフェースのバックグラウンドを示す。
図2図2は、オンライン課金シナリオでOCSおよびMMTel AS間のRoインターフェースを介して渡されるメッセージを説明するためのものである。
図3図3は、図2のクレジットコントロール問い合わせ応答メッセージに追加のアナウンス関連情報を含めることを提案する本発明の実施形態を説明するためのものである。
図4a図4aは、本発明の実施形態により実行される方法を図式的に示す。
図4b図4bは、本発明の実施形態により実行される方法を図式的に示す。
図5図5は、本発明の実施形態による方法を実行するための装置を図式的に示す。
図6図6は、本発明の実施形態を実装することができるノードを図式的に示す。
図7a図7aは、アナウンスが呼設定で提供される、本発明の実施形態によるアナウンスサービスの提供に関連して交換されるメッセージおよび実行されるステップを示すシグナリング図を示す。
図7b図7bは、アナウンスが呼設定で提供される、本発明の実施形態によるアナウンスサービスの提供に関連して交換されるメッセージおよび実行されるステップを示すシグナリング図を示す。
図8図8は、アナウンスが通話中に提供される、本発明の実施形態によるアナウンスサービスの提供に関連して交換されるメッセージおよび実行されるステップを示すシグナリング図を示す。
図9図9は、アナウンスが呼の終了時に提供される、本発明の実施形態によるアナウンスサービスの提供に関連して交換されるメッセージおよび実行されるステップを示すシグナリング図を示す。
図10図10は、アナウンスが呼設定時および呼の終了時の両方で提供される、本発明の実施形態によるアナウンスサービスの提供に関連して交換されるメッセージおよび実行されるステップを示すシグナリング図を示す。
図11図11は、アナウンスが通話中に提供されオンライン課金システムから開始される、本発明の実施形態によるアナウンスサービスの提供に関連して交換されるメッセージおよび実行されるステップを示すシグナリング図を示す。
図12図12は、本発明の最初の代替実施形態の説明に使用するためのものである。
図13図13は、本発明の最初の代替実施形態の説明に使用するためのものである。
図14図14は、本発明の第2の代替実施形態の説明に使用するためのものである。
図15図15は、本発明の実施形態を実装することができるネットワークを図式的に示す。
図16図16は、本発明の実施形態によるユーザ端末を図式的に示す。
図17図17は、本発明の実施形態による基地局を図式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の実施形態は、最初に一般的な用語で説明し、続いてより詳細に説明する。
【0036】
本発明の実施形態は、IPマルチメディアサブシステム(IMS)アーキテクチャの原則、およびRo参照点でのオンライン課金原則に従うことを一般に意図している。この点において、Roは、他のそのようなインターフェースのコンテキストで、図1を参照して簡潔に説明されるDiameterインターフェースである。
【0037】
図1は、オンラインおよびオフラインの課金システムに関わるIMSエンティティおよびインターフェースを示す。
【0038】
RoはAS、メディアリソース機能コントローラ(MRFC)、サービング呼セッションコントロール機能(S−CSCF)(またはより一般的にはサービスネットワーク内のノード)によりOCSとオンライン課金情報を交換するために使用されるDiameterインターフェースである。
【0039】
Gxはポリシーおよび課金実施機能(PCEF)とポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)との間でポリシー決定に関連する情報を交換するために使用されるDiameterインターフェースである。
【0040】
GyはOCSおよびPCEF(またはより一般的にコアネットワーク内のノード)間のDiameterインターフェースである。
【0041】
ユーザはRoインターフェースを介して音声およびビデオに、Gyインターフェースを介してデータに課金される(Gyはフローベースの課金に使用される)。
【0042】
Rxはプロキシ呼セッションコントロール機能(P−CSCF)とPCRFとの間でポリシーおよび課金関連情報を交換するために使用されるDiameterインターフェースである。
【0043】
RfはCDFとオフライン課金情報を交換するために使用されるDiameterインターフェースである。
【0044】
オンライン課金では、ネットワークリソースの使用は価格または要求されたサービスの料金および加入者のアカウントの残高に基づくOCSにより付与される。OCSはオンライン課金機能の2つのタイプ:セッションベースの課金機能(SBCF)およびイベントベースの課金機能(EBCF)をサポートしている。SBCFはネットワークベアラおよび音声通話、GPRSセッション、またはIMSセッションなどのセッションベースのサービスを担当する。OCSは加入者のアカウントをチェックした後にセッション確立要求を許可または拒否することによりセッションを制御することができる。
【0045】
IMSはIMSノードまたはASがリアルタイムでユーザのアカウントを処理する、またはサービス利用に関連した課金をコントロールするためにOCSと相互作用する、OCSを通じてオンライン課金機能をサポートする。
【0046】
しかしながら、本出願人はRoインターフェースを使用してOCSからフレキシブルアナウンスサービスを開始することが現在可能ではないことを理解し、Ro(または同等の)インターフェース上でOCSから開始することができるフレキシブルなアナウンスサービスを提供することが望ましいことを認識している。
【0047】
本発明の実施形態は図2に示されるOCS3とIMSノード2との間の既存の通信原則に基づいている。OCSからアナウンスを開始できるようにするため、図3に図式的に示されるように、新しい「アナウンスサービス」がAS21で定義され、サービスのためのトリガ点がOCS31で定義され、OCS31およびAS21間のプロトコルに対して追加が行われる。
【0048】
普通のクレジットコントロール問い合わせ要求がOCS31で受信される場合、呼設定がされる前または通話中のどちらかで、OCS31は普通のレーティングおよびプロセスを行う。この要求の結果は成功であり得る(つまり、クォータが予約されている)か、または不成功であり得る。これに加えて、OCS31はまたアナウンスを開始するためのトリガ条件をチェックする。アナウンスサービスがAS21から要求される場合、OCS31は、図3に示すように、AS21への問い合わせ応答にこの要求を追加する。OCS31はアナウンスサービス要求の一部としてタイミングインジケータ、代替再生インジケータおよびアナウンス識別子を含む。タイミングインジケータは、例えば即時または遅延でアナウンスが再生されるときに、MMTel AS21でアナウンスサービスを通知するために使用される。代替再生インジケータは、例えば発呼者または被呼者またはその両方の、どの対象者へのアナウンスが再生されなければならないかのアナウンスサービスを通知するために使用される。アナウンス識別子はアナウンスを識別するために使用され、また複数のアナウンスが含まれる場合にシーケンス番号、およびアナウンスの可変部に含まれる設定可能な変数を含むことができる。
【0049】
AS21でのアナウンスサービスは、
アナウンス選択部
ユーザおよびアナウンス機器間の接続処理
から成っていてもよい。
【0050】
アナウンス選択部はAS21内でOCS31から内部的に定義されたメッセージへの受信アナウンス識別子に基づいたマッピング機能から成っていてもよい。
【0051】
AS21はアナウンス機器への接続を設定してもよく、アナウンスが代替再生インジケータの内容に基づいてユーザに送信されることを制御してもよい。メッセージがユーザに配信された後、AS21はアナウンス機器との接続を切断してもよい。
【0052】
実施形態は図4aおよび図4bのフローチャートに図式的にまとめられる。これらの図は、IMSサービスネットワークノード(例えば、AS)20、IMS課金ノード(例えば、OCS)30、およびアナウンスサーバノード(例えば、MRF/MGW)40により実行されるステップを示す。IMSサービスネットワークノード20およびIMS課金ノード30の構成要素は図5に図式的に示される。
【0053】
ステップS−bでIMSサービスネットワークノード20は、IMSサービスネットワークノード20とIMS課金ノード30との間に設けられたサービス課金インターフェース22を介してクレジットコントロール要求メッセージをIMS課金ノード30に送信する。ステップS−Cで、IMS課金ノード30は、サービス課金インターフェース22を介してIMSサービスネットワークノード20からクレジットコントロール要求メッセージを受信する。
【0054】
このクレジットコントロール要求メッセージはIMS課金ノード30により要求されてもよく、IMSサービスネットワークノード20の動作の通常の過程においてIMSサービスネットワークノード20により送信されてもよい。これらの2つのオプションは次に最初のオプション(図4aの「オプションA」)で始まり、第2のオプション(図4aの「オプションB」)が続くように設定される。
【0055】
ステップS−Aでの、オプションAに関して、IMS課金ノード30はアナウンスがクレジットコントロール要求メッセージ(例えば、発呼者)および/または他のユーザ(例えば、被呼者)に関連付けられたユーザに提供されることを1つ以上のトリガ条件に関して決定する。ステップS−Aでのこのような決定に対応して、ステップS−BでIMS課金ノード30は、IMSサービスネットワークノード20にクレジットコントロール要求メッセージを送信するように要求(例えば、再認証要求)を送信する。その要求はステップS−aでIMSサービスネットワークノード20により受信される。要求の受信に対応して、IMSサービスネットワークノード20はステップS−bでIMS課金ノード30にクレジットコントロール要求メッセージを送信する。アナウンスが提供されていないことがステップS−Aでの決定である場合については、本発明の範囲を超えている。
【0056】
オプションBについては、ステップS−A、S−BおよびS−aは実行されない。代わりに、クレジットコントロール要求メッセージはIMSサービスネットワークノード20の通常動作のステップS−bで送信され、ステップS−bでクレジットコントロール要求メッセージを送信する理由は重要ではないが、可能ないくつかの理由が以下に詳細に提示される。ステップS−Cのクレジットコントロール要求メッセージの受信に続いて、IMS課金ノード30は次にステップS−DでステップS−Aに関連して上述したものと同様のチェックを行う。換言すれば、ステップS−DでIMS課金ノード30は、アナウンスがクレジットコントロール要求メッセージ(例えば、発呼者)および/または他のユーザ(例えば、被呼者)に関連付けられたユーザに提供されることを1つ以上のトリガ条件に関して決定する。
【0057】
ステップS−Dでのこのような決定に対応して、処理はステップS−Eに進む。ステップS−Dでの決定がアナウンスが提供されていないことである場合については、本発明の範囲を超えている。オプションAで処理がステップS−CからS−Eをパスするように、オプションAではステップS−Dは実行されない。
【0058】
したがって、IMS課金ノード30でクレジットコントロール要求メッセージが受信される前または後のいずれかに決定ステップが来て、決定ステップはオプションAおよびオプションBの両方でIMS課金ノード30により実行される。オプションAでは受信ステップが決定ステップの次に実行されるように、クレジットコントロールメッセージが決定ステップのそのような決定に対応して要求される一方、オプションBでは、決定ステップはクレジットコントロール要求メッセージの受信に対応して実行される。
【0059】
そのような決定が行われた後(ステップS−AまたはステップS−Dでの「はい」)に、アナウンスサービスはIMSサービスネットワークノード20でのステップS−Eでサービス課金インターフェース22を介してIMSサービスネットワークノード20にクレジットコントロール応答メッセージでアナウンス要求を送信することにより開始される。ステップS−Eで送信されるクレジットコントロール応答メッセージは、ステップS−Cで受信したクレジットコントロール要求メッセージに対する応答である。アナウンス要求は提供されるアナウンスに関連する情報を含む。
【0060】
アナウンス要求はサービス課金インターフェース22を介してクレジットコントロール応答メッセージでIMSサービスネットワークノード20によりステップS−cで受信され、ステップS−cで受信されたクレジットコントロール応答メッセージは以前にステップS−bで送信されたクレジットコントロール要求メッセージに対応し、アナウンス要求は提供されるアナウンスに関連する情報を含む。
【0061】
アナウンス要求の受信に対応して、アナウンスサービスはステップS−dにおいてIMSサービスネットワークノード20でアクティベートされる。アナウンスサービスの一環として、ステップS−eでIMSサービスネットワークノード20はアナウンス要求内のアナウンス情報に基づいて提供されるアナウンスを用意する。アナウンスの提供は、特定の実施形態での詳細が以下に提供される、アナウンスサーバ40と協働して実行されてもよい。ステップS−fにおいてアナウンスサービスはIMSサービスネットワークノード20で終了する。
【0062】
IMSサービスネットワークノード20およびIMS課金ノード30の構成要素は図5に図式的に示される。IMSサービスネットワークノード20はステップS−aからS−fをそれぞれ実行するように用意または適合された構成要素(例えば、プロセッサ/受信部/送信部)P−aからP−fを備える。IMS課金ノード30はステップS−AからS−Eをそれぞれ実行するように用意または適合された構成要素(例えば、プロセッサ/受信部/送信部)P−AからP−Eを備える。
【0063】
上記の構成要素のうちの1つ以上の動作は、処理ユニットが装置または機器上で動作するプログラムにより少なくとも部分的に制御または提供されることができる、1つ以上のプロセッサまたは処理ユニットの形態で提供され得ることが認識されるであろう。図示の構成要素のいくつかの機能は実際には単一の構成要素により実行されてもよい。単一のプロセッサまたは処理ユニットは複数の構成要素の機能を実行するように用意されてもよい。このような動作プログラムはコンピュータ可読媒体上に格納することができ、または、例えば、インターネットウェブサイトから提供されるダウンロード可能なデータ信号等の信号で具現化することができる。本開示は動作プログラムそれ自身によりカバーするように、または搬送体上のレコードとして、または信号として、または任意の他の形式で解釈されるべきである。
【0064】
図6は本明細書に説明される技術を実装することができるノード1の概略図である。本明細書に説明される方法を実施するためにノード1を制御するためのコンピュータプログラムはプログラム記憶部70に格納される。本明細書に説明される方法の実行中に使用されるデータはデータ記憶部60に格納される。本明細書に説明される方法の実行中に、プログラムステップはプログラム記憶部70からフェッチされ、データ記憶部60から必要なデータを取得する中央処理装置(CPU)50によって実行される。本明細書に説明される方法の実行の結果の出力情報は、必要に応じてデータ記憶部60に書き戻される、または他のノードにデータを送信するための送信部を備えていてもよい入力/出力(I/O)インターフェース80に送信することができる。同様に、入力/出力(I/O)インターフェース80は、例えばCPU50で使用するために、他のノードからデータを受信するための受信部を含んでいてもよい。
【0065】
本発明のより具体的な実施形態のさらなる説明の前に、前述の「サービス課金インターフェース」に関連する簡単な説明が提供される。この点において、コンテンツ課金、サービス課金(または通信課金)およびベアラ課金の、課金の3つの異なるタイプがあると考えることができる。いくつか例を挙げるとイベント単位、セッション単位、コンテンツベースおよび値ベースなど、使用されている多くの異なる課金モデルがあるが、それらは一般的にコンテンツ課金、サービス課金およびベアラ課金の3つのタイプやレベルに分類することができる。多くのコンテンツおよびデータサービスの課金はこれらのレベルの組み合わせに基づくことができ通常は基づくであろうから、オペレータはすべての異なるサービスに対して異なるレベルの課金を柔軟に設定する。
【0066】
媒体を介して配信されるサービスまたはコンテンツというよりも、サービスを搬送する実際の媒体のためにユーザが課金されたときにベアラ課金が発生する。例としては顧客が無線インターネットを使用する際にはデータバイトに課金される。ベアラ課金を使用する際には、ゼロレートのサービスまたはコンテンツ、またはその両方が可能であるべきである。
【0067】
サービスを有効にするためにユーザが課金されたときにサービス課金が発生する(例えば、人から人へのテキストまたは画像メッセージング、ストリーミングおよびロケーションベースサービス)。課金サービスを使用する際には、ゼロレートベアラまたはコンテンツ課金、またはその両方が可能であるべきである。
【0068】
ユーザが基礎となる技術ではなくコンテンツから受け取る実際の経験や価値のためにユーザが課金されたときにコンテンツ課金が発生する。この課金レベルの恩恵を受けるであろうコンテンツおよびデータサービスの例としては、コンテンツから人へのMMS(スポーツクリップなど)およびモバイルゲームなどである。コンテンツ課金を使用する際には、ゼロレートベアラまたはサービス課金、またはその両方が可能であるべきである。
【0069】
ベアラ課金がコアネットワークに関連付けられている一方、コンテンツおよびサービス課金はサービスネットワークに一般的に関連付けられる。Roインターフェースがコンテンツおよびサービス課金のために使用される一方、Gyインターフェースはベアラ課金のために使用される。このため、本明細書で使用されるサービス課金という用語は、ベアラ課金という用語がコアネットワークに関連付けられた課金を意味する一方、サービスネットワークに関連付けられた課金、すなわち上記の説明によるコンテンツ課金および/またはサービス課金を意味することを意図している。
【0070】
したがって、Roインターフェースは「サービス課金インターフェース」の例である。
【0071】
本発明を実施する詳細な例について説明する。
【0072】
図7aおよび図7bに示す例では呼設定時のアナウンス要求を説明している。
【0073】
1.MMTel AS21はINVITEを受信する。発信加入者はオンライン課金ユーザであり、すなわちOCS31へのアドレスはPCFAに含まれる。
【0074】
2.MMTel AS21は利用可能課金情報を収集し、OCS31にCCR(I)を送信する。
【0075】
3.OCS31は受信した情報に基づいてレーティングを行い、アカウントの状態をチェックする。OCS31は加入者がプリペイドユーザであるという認識を持つことになる。アナウンスサービスがASから要求することが可能である場合、OCS31はアナウンスサービスのためのいくつかのトリガ条件が満たされているかどうかをチェックする。
【0076】
MMTel AS21でアナウンスサービスを要求するためのOCS31でのトリガ条件は、例えば:
−新たな加入者からの最初の呼び出し
−残高補充後の最初の呼び出し
−低残高、すなわちアカウントのためのしきい値がOCS31を超過
−ノークレジット
−アカウントタイマーの終了
−サービス管理の終了
などである。
【0077】
4.CCA(I)に含まれる通常の問い合わせ結果に加えて、OCS31はアナウンス要求をも追加する。
【0078】
アナウンス要求は新しいグループ化AVPで搬送される。
【0079】
5.アナウンスサービスがMMTel AS21で利用可能およびアクティブとなっている場合は、問い合わせの結果が格納され、タイミングインジケータが即時に設定されているのでアナウンスサービスが開始される。
【0080】
6.MMTel AS21は発信ユーザに送信するアナウンスを選択する。選択はOCS31から受信したアナウンス識別子に基づいている。
【0081】
7.接続は発信元のユーザに対して確立される。
【0082】
8.MMTel AS21はメディアリソース機能/メディアゲートウェイ(MRF/MGW)41への接続を確立し、どのアナウンスを再生するのか通知する。
【0083】
9.アナウンスは発信元のユーザに再生される。MRF/MGW41はアナウンスがいつ配信されたのかをMMTel AS21に示す。
【0084】
10.MMTal AS21とMRF/MGW41との間の接続が解除される。
【0085】
11.MMTel AS21は問い合わせ結果に基づいてセッションを継続する、すなわち呼を継続する(ステップ12)または呼をクリアする(ステップ13および14)。
【0086】
さらに詳細な例が図8に示される。確立された通話中のアナウンス要求を説明している。
【0087】
1 MMTel AS21で呼が確立される。
【0088】
2 MMTel AS21はOCS31に対して新たな問い合わせを行う必要がある。理由としては、以前に受信したクォータが使用されていたり、レート条件が、例えばメディアの変更などで変更されていたりすることなどであり得る。MMTel AS21は利用可能課金情報を収集し、OCS31にCCR(U)を送信する。
【0089】
3 OCS31は、受信した情報に基づいてレーティングを行い、アカウントの状態をチェックする。OCS31は加入者がプリペイドユーザであるという認識を持つことになる。アナウンスサービスがASから要求することが可能である場合、OCS31はアナウンスサービスのためのいくつかのトリガ条件が満たされているかどうかをチェックする。
【0090】
4 CCA(U)に含まれる通常の問い合わせ結果に加えて、OCS31はまたアナウンス要求を追加する。
【0091】
アナウンス要求は新しいグループ化AVPで搬送される。
【0092】
5 アナウンスサービスがMMTel AS21で利用可能およびアクティブである場合には、問い合わせの結果が格納され、アナウンスサービスが開始される。すぐに開始するまたはタイミングインジケータの内容に基づいて数秒の遅延をさせることができる。
【0093】
6 MMTel AS21はユーザに送信するアナウンスを選択する。選択はOCS31から受信したアナウンス識別子に基づいている。
【0094】
7 MMTel AS21は代替再生インジケータに含まれる情報に基づいて接続を確立する。この例では発呼者へのアナウンスである。MMTel AS21は接続先を保留にする。
【0095】
8 MMTel AS21はMRF/MGW41への接続を確立し、どのアナウンスを再生するか通知する。
【0096】
9 アナウンスはユーザに再生される。MRF/MGW41はアナウンスがいつ配信されたのかをMMTel AS21に示す。
【0097】
10 MMTal AS21とMRF/MGW41との間の接続が解除される。
【0098】
11 接続先が保留解除される。
【0099】
12 呼が継続する。
【0100】
さらに詳細な例が図9に示される。呼の終了時のアナウンスの要求を示す。
【0101】
1 MMTel AS21で呼が確立される。
【0102】
2 MMTel AS21はOCS31に対して新たな問い合わせを行う必要がある。理由としては、以前に受信したクォータが使用されていたり、レーティング条件が、例えばメディアの変更などで変更されていたりすることなどであり得る。MMTel AS21が利用可能課金情報を収集し、OCS31にCCR(U)を送信する。
【0103】
3 OCS31は受信した情報に基づいてレーティングを行い、アカウントの状態をチェックする。OCS31は加入者がプリペイドユーザであるという認識を持つことになる。アナウンスサービスがASから要求することが可能な場合、OCS31はアナウンスサービスのためのいくつかのトリガ条件が満たされているかどうかをチェックする。この場合、アカウントから最終ユニットが使用される。
【0104】
4 CCA(U)内に含まれる通常の問い合わせ結果に加えて、OCS31はアナウンス要求をも追加する。アナウンス要求は新しいグループ化AVPで搬送される。
【0105】
5 アナウンスサービスがMMTel AS21で利用可能およびアクティブとなっている場合は、問い合わせの結果が格納され、アナウンスサービスが開始される。この場合タイミングインジケータが受信されたクォータが使用された後に最初にメッセージが再生されなければならないことを通知するために使用される。タイミングインジケータのデフォルトはそれ以外の場合は「即時」である。
【0106】
6 すべてのクォータが使用されてしまった際にはMMTel AS21はBYEを送信することにより接続先を切断する。
【0107】
7 MMTel AS21はユーザに送信するアナウンスを選択する。選択はOCS31から受信したアナウンス識別子に基づいている。
【0108】
8 MMTel AS21はMRF/MGW41への接続を確立し、どのアナウンスを再生するか通知する。
【0109】
9 アナウンスはユーザに再生される。MRF/MGW41はいつアナウンスが配信されたかをMMTel AS21に示す。
【0110】
10 MMTal AS21とMRF/MGW41との間の接続が解除される。
【0111】
11−12 呼がクリアされる。
【0112】
複数のアナウンスの例を図10に示す。アカウントが非常に低いとき、すなわちOCS31に対する最初の問い合わせでアカウントの最終ユニットが使用されるであろう場合を説明している。この場合CCA(I)は2つのアナウンス−要求を含む:1つは呼設定のアナウンス用であり、1つは呼の終了時のアナウンス用である。
【0113】
図11に示すように、OCS31で緊急アナウンスのためのトリガがアナウンスがすぐに再生されるべきであることを示している場合、OCS31はMMTel AS21に対して再認証要求(RAR)を送信し、MMTel AS21に新たな問い合わせを行うことができる。この問い合わせの処理では、OCS31は問い合わせの結果にアナウンス要求を追加することができる。図7図10関して上述した他の実施例は「オプションB」に対応する一方、 これは図4aおよび図4b関して上述した「オプションA」に対応する。
【0114】
アナウンスサーバ(例えば、メディアリソース機能またはMRF)の選択がOCS内で行われる最初の代替案が図12に示される。OCSとMMTel ASとの間のアナウンス識別子の結合を減少させるだけでなく、より多くのネットワーク最適化ソリューションを作成する可能性を高めるために、OCSは、アナウンスサービス要求の一環として、アナウンスサーバのアドレスをMMTel ASに提供できる。
【0115】
アナウンスのためにMMTel ASでマッピングを行う代わりに、OCSによるアナウンスの定義された構造はMMTel ASが接続を確立する際にアナウンスサーバに転送される。OCSから要求されたアナウンスの構成は、OCSとMMTel ASとの間の代わりにOCSとアナウンスサーバとの間で調整される。
【0116】
こ代替案のためにアナウンス−識別子はアナウンス−参照に置き換えられる。可変部だけでなくシーケンス番号は依然として適用可能である。この情報はMMTel ASからアナウンス機器に転送される。
【0117】
OCSおよびMMTel ASからアナウンスサーバに情報を伝達するには、RFC 4240(SIPを使用した基本的なネットワークメディアサービス)からの原則を使用することができる。例が図13に提供される。REQ−URIはMMTel ASからアナウンスサーバへの通信で使用される。
【0118】
アナウンス記憶だけでなくアナウンスサーバの選択がOCSで行われる第2の代替案が図14に示される。OCSおよびアナウンスサーバ間のアナウンス識別子の結合を減少させるだけでなく、より多くのネットワーク最適化ソリューションを作成する可能性をさらに高めるために、OCSは、アナウンスサービス要求およびアナウンス記憶へのアドレスの一部として、MMTel ASにアナウンスサーバへのアドレスを提供することができる。アナウンスサーバがVXMLをサポートしている場合に便利である。アナウンスサーバはHTTPを使用してストレージから指示されたVXMLをフェッチできる。
【0119】
アナウンス記憶はネットワーク内に集中化することができ、またはOCS内に配置することができる。可変部(あれば)用の値とともにVXMLを記憶部に供給するために、この情報はOCSと記憶部との間で提供することができ、または情報はOCSからMMTel ASおよびさらにアナウンスサーバへのシグナリングに含めることができる。
【0120】
OCSおよびMMTel ASからアナウンスサーバへ情報を伝達するためにRFC 4240からの原則が使用できる。
【0121】
説明されるソリューションは任意の適切な通信規格をサポートし、任意の適切な構成要素を使用して電気通信システムの任意の適切なタイプで実装されてもよいが、説明されるソリューションの特定の実施形態は、図15に示されるように、LTEネットワークに実装されてもよい。
【0122】
図15に示すように、例示的なネットワークは、ユーザ装置(UE)10の1つ以上のインスタンス、およびこれらのUE10と通信することが可能な1つ以上の基地局15を、UE10間またはUE10と他の通信装置(固定電話など)との間での通信をサポートするのに適した任意の追加要素と共に、含んでいてもよい。図示のUE10はハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含む通信装置を表していてもよいが、これらのUE10は、特定の実施形態では、図16によりさらに詳細に示される例示的なUE10のようなデバイスを表していてもよい。同様に、図示された基地局15はハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含むネットワークノードを表していてもよいが、これらの基地局15は、特定の実施形態では、図17によりさらに詳細に示される例示的な基地局15のような装置を表していてもよい。
【0123】
図16に示すように、例示的なUE10はプロセッサ11、メモリ12、送受信部13、およびアンテナ14を含む。特定の実施形態では、移動通信装置またはUEの他の形態により提供されるものとして上述した機能の一部またはすべては図16に示されるメモリ12などのコンピュータ可読媒体に格納された命令を実行するUEプロセッサ11により提供されてもよい。UE10の代替的な実施形態は、上述した任意の機能および/または上述したソリューションをサポートするために必要な任意の機能を含む、UEの機能の特定の態様を提供する責任があり得る図16に示されるそれら以上の追加の構成要素を含んでいてもよい。
【0124】
図17に示すように、例示的な基地局15はプロセッサ16、メモリ17、送受信部18、およびアンテナ19を含む。特定の実施形態では、携帯電話基地局、基地局制御装置、ノードB、拡張ノードB、および/またはモバイル通信ノードの任意の他のタイプにより提供されるものとして上述した機能の一部またはすべては図17に示されるメモリなどのコンピュータ可読媒体に格納された命令を実行する基地局プロセッサ16により提供されてもよい。基地局の代替的な実施形態は、上記で特定された任意の機能および/または上述したソリューションをサポートするために必要な任意の機能を含む、追加機能を提供する責任のある追加の構成要素を含んでいてもよい。
【0125】
添付のシグナリング図は、様々なノードにより交換されるメッセージおよび実行される方法ステップの一連を示すだけではなく、これらのメッセージを交換する、またはそれらの方法ステップを実行する装置を示していると考えることができる。また、完全を期すため、ノードAからノードBに送信されるように示されるまたは説明されている任意のメッセージは、メッセージを受信するノードBのステップと同様に、メッセージを送信するノードAのステップ、およびこれらのステップを実行するためのノードAおよびBの手段を暗黙裡に含む。
【0126】
様々な修正が本開示の範囲から逸脱することなく上述の実施形態になされ得ることは当業者には理解されるであろう。例えば、上記の実施形態は3GPPコアネットワークの一部を参照して説明されるが、本明細書に説明される技術はまた、同様の機能構成要素を有する、3GPPコアネットワークの後継としてのような同様のネットワークに適用可能であることは容易に理解されるであろう。用語ユーザ機器(UE)はまた用語携帯端末または携帯電話の代わりに使用される。用語UEは第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ドキュメント内でよく知られており、インターネットにアクセスするように構成されている装置の任意の部分を指すことが意図され、例えば、限定はしないが、移動体通信機器、携帯用またはハンドヘルドコンピューティングデバイスおよびデスクトップまたはインストール済みコンピュータなどを含む。したがって、このような3GPPおよびUEなどの用語および上記の説明および添付の図面において使用される、関連付けられたまたは関係する用語はそれに応じて解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6
図7a
図7b
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17