(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記記録時間決定条件は、前記ログ管理トリガの種類、前記ログ候補情報に含まれる所定の情報、前記ログ候補情報の取得環境の少なくともいずれかと、前記ログ記録時間と、を対応付ける条件を含む、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0021】
初めに、
図1を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。
【0022】
上述の通り、有益なログ情報を適切に記録することに寄与する情報処理装置が望まれる。
【0023】
そこで、一例として、
図1に示す情報処理装置100を提供する。
図1(a)は、情報処理装置100の内部構成の一例を示すブロック図である。
図1(b)は、情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。情報処理装置100は、ログ候補情報取得部101と、トリガ判断情報取得部102と、トリガ判断部103と、記録時間決定部104と、ログ情報管理部105と、を備える。
【0024】
まず、ログ候補情報取得部101は、時系列でログ候補情報を取得する(ステップS1001)。ログ候補情報とは、ログ情報の候補とする情報である。例えば、ログ候補情報は、操作者に提示される、表示画面の画像等であっても良い。
【0025】
そして、トリガ判断情報取得部102は、トリガ判断情報を取得する(ステップS1002)。トリガ判断情報とは、ログ管理トリガの発生の有無を判断するための情報を意味する。ここで、ログ管理トリガとは、表示画面の画像等(即ち、ログ候補情報)を、ログ情報として記録するか否かを決定するトリガを意味する。例えば、トリガ判断情報取得部102は、操作者の操作内容に関する情報を、トリガ判断情報として取得しても良い。
【0026】
そして、トリガ判断部103は、トリガ判断情報に基づいて、ログ管理トリガの発生の有無を判断する(ステップS1003)。
【0027】
そして、記録時間決定部104は、予め登録された記録時間決定条件に基づいて、ログ記録時間を決定する(ステップS1004)。ここで、トリガ発生タイミングとは、ログ管理トリガが発生したタイミング(ログ管理トリガが発生した時刻等)を意味する。また、ログ記録時間とは、所定のログ管理トリガに対応して、ログ情報を記録する時間を意味する。また、記録時間決定条件とは、ログ記録時間を決定するための条件を意味する。例えば、記録時間決定条件は、ログ情報の内容、ログを取る環境等に基づいて、ログ記録時間を決定する条件であってもよい。なお、ログ記録時間は、ログ管理トリガの発生前、及び/又はログ管理トリガの発生後の時間を含んでも良い。
【0028】
そして、ログ情報管理部105は、ログ記録時間内に取得される、1又は2以上のログ候補情報を、ログ情報として記録する(ステップS1005)。
【0029】
例えば、情報処理装置100は、所定の操作をログ管理トリガとする場合、ログ管理トリガとする操作が行われた場合、所定時間のログ情報を記録する。ここで、情報処理装置100は、所定時間のログ情報を記録する。その結果、情報処理装置100は、保守技術者、システム管理者等の操作内容の理解を促進することができる。従って、情報処理装置100は、有益なログ情報を適切に記録することに寄与する。
【0030】
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
【0031】
図2は、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。情報処理システム1は、入力装置10と、表示装置20と、情報処理装置30と、を含んで構成される。なお、
図2は、情報処理システム1の構成を、
図2に示す構成に限定する趣旨ではない。
【0032】
入力装置10は、操作者の入力操作を検出し、情報処理装置30に、検出した操作を通知する。例えば、入力装置10は、キーボード、マウス、タッチパネル等の装置を含む。さらに、入力装置10は、外界の情報を画像情報、音声情報として取り込み、デジタルデータに変換して情報処理装置30に伝達する装置、センサ等であっても良い。例えば、入力装置10は、ビデオカメラ、マイク、イメージスキャナ等であっても良い。なお、
図2においては、1つの入力装置10を図示するが、これは、本発明を1つの入力装置10に限定する趣旨ではない。情報処理装置30は、2つ以上の入力装置10と接続しても良い。
【0033】
表示装置20は、情報処理装置30から情報を取得し、操作者の認識できる形態で提示する装置である。例えば、表示装置20は、ディスプレイ、プロジェクタ、プロッタ等であってもよい。
【0034】
情報処理装置30は、プログラムからの命令を呼び出し、呼び出された命令に基づいて、処理を行う装置、回路等を包含する装置である。例えば、情報処理装置30は、携帯電話、スマートフォン、デスクトップPC(Personal Computer)、タブレットPC、ノートPC、PDA(Personal Data Assistants;携帯情報端末)、サーバ装置等であっても良い。
【0035】
入力装置10、表示装置20、情報処理装置30は、夫々、ネットワーク(図示せず)を介して接続されていても良い。なお、
図2においては、入力装置10と、表示装置20と、情報処理装置30とが、夫々、独立した装置として記載している。しかし、入力装置10と、表示装置20と、情報処理装置30とが、一体化した装置であってもよい。
【0036】
図3は、本実施形態に係る情報処理装置30の内部構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置30は、記憶部301と、ログ候補情報取得部302と、トリガ判断情報取得部303と、トリガ判断部304と、記録時間決定部305と、ログ情報管理部306と、を含んで構成される。
図3は、簡単のため、本実施形態に係る情報処理装置30に関係するモジュールを主に記載する。
【0037】
情報処理装置30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータによって構成されている。ROMにはプログラムが記憶されている。情報処理装置30に搭載されたCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み込み、実行する。その結果、情報処理装置30に搭載されたCPUは、ログ候補情報取得部302、トリガ判断情報取得部303、トリガ判断部304、記録時間決定部305、ログ情報管理部306として機能する。
【0038】
記憶部301は、情報処理装置30の動作に必要な情報を記憶する。記憶部301は、RAMを含んで構成される。例えば、記憶部301は、表示画像情報、又は操作者の操作に伴い入力される音声情報等を、ログ候補情報として記憶する。
【0039】
ログ候補情報取得部302は、時系列でログ候補情報を取得する。例えば、ログ候補情報取得部302は、所定の時間間隔で、ログ候補情報を取得しても良い。ここで、ログ候補情報取得部302は、文字列情報、表示画像情報、音声情報の少なくともいずれかを、ログ候補情報として取得してもよい。
【0040】
表示画像情報とは、表示装置20の表示対象の画像(以下、表示画像と呼ぶ)に関する情報を意味する。ただし、表示装置20に、表示画像が表示されていない状態であっても良い。
【0041】
なお、表示画像情報のフォーマットは問わない。例えば、表示画像情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)フォーマットであってもよい。また、表示画像情報は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、GIF(Graphic Interchange Format)、BMP(ビットマップ、Bitmap)等のフォーマットであっても良い。また、表示画像情報は、PDF(Portable Document Format)等、画像情報を含む文書フォーマットであっても良い。また、表示画像情報は、表示画像の画像信号であっても良い。また、画像信号を画像キャプチャ装置や回路に入力し、画像データ(例えば、ビットマップ画像データ等)に変換してもよい。そして、変換された画像データを、表示画像情報として用いても良い。
【0042】
具体的には、ログ候補情報取得部302は、時系列でログ候補情報を取得し、取得した1又は2以上の当該ログ候補情報を、記憶部301に保存する。例えば、ログ候補情報取得部302は、ログ管理トリガの発生の有無に依存せず、所定の時間間隔(例えば、30フレーム/秒)で、表示画像情報、音声情報等を取得しても良い。ここで、音声情報とは、操作者の操作に伴い入力される音声情報等を含む。そして、ログ候補情報取得部302は、取得した表示画像情報等を、ログ候補情報として記憶部301に保存する。
【0043】
なお、ログ候補情報を取得する時間間隔は、操作者の操作内容を理解するために必要な時間間隔であれば良く、その詳細は問わない。ログ候補情報を取得する時間間隔は、実行状態(実行するアプリケーションプログラム等)に応じて、変更しても良い。また、ログ候補情報を取得する時間間隔は、システム管理者等が設定可能であっても良い。
【0044】
トリガ判断情報取得部303は、トリガ判断情報を取得する。具体的には、トリガ判断情報取得部303は、入力装置10に対する操作者の操作に関する情報(以下、操作情報と呼ぶ)を、トリガ判断情報として取得する。例えば、入力装置10がキーボードである場合、トリガ判断情報取得部303は、キーボード上のキーの押下操作を、トリガ判断情報として取得する。また、入力装置10がマウスである場合、トリガ判断情報取得部303は、マウスのクリック操作を、トリガ判断情報として取得しても良い。
【0045】
トリガ判断部304は、トリガ判断情報に基づいて、ログ管理トリガの発生の有無を判断する。そして、トリガ判断部304は、ログ管理トリガの発生を判断した場合に、そのログ管理トリガに対応する時系列情報に基づいて、トリガ発生タイミングを決定する。なお、時系列情報は、時系列が判別できる情報であれば、その詳細は問わない。例えば、時系列情報は、日時に関する情報であってもよい。
【0046】
ここで、トリガ判断部304は、所定の操作をログ管理トリガとして定義しても良い。その場合、トリガ判断情報取得部303が所定の操作情報を取得したときに、トリガ判断部304は、ログ管理トリガが発生したと判断する。そして、トリガ判断部304は、所定の操作に関する情報が取得されたときの時刻等を、トリガ発生タイミングとして決定する。
【0047】
例えば、入力装置10がキーボードである場合、トリガ判断部304は、エンターキーを押下する操作を、ログ管理トリガとして定義するとする。その場合、トリガ判断部304は、エンターキーを押下する操作情報が取得されたときに、エンターキーを押下する操作情報が取得された時刻等を、トリガ発生タイミングとして決定する。
【0048】
また、例えば、入力装置10が、タッチパネルである場合、トリガ判断部304は、タッチパネルに対して、所定の入力箇所をタッチ等する入力操作を、ログ管理トリガとして定義しても良い。その場合、トリガ判断部304は、タッチパネルに対して、所定の入力箇所をタッチ等する操作情報が取得されたときに、当該操作情報が取得された時刻等を、トリガ発生タイミングとして決定しても良い。なお、上述の通り、入力装置10の種類は問わない。さらに、入力装置10に応じて、所定の操作をログ管理トリガとして定義しても良く、操作の詳細は問わない。
【0049】
記録時間決定部305は、ログ管理トリガのトリガ発生タイミング、及び予め登録された記録時間決定条件に基づいて、ログ記録時間を決定する。ここで、記録時間決定条件とは、ログ管理トリガの種類、ログ候補情報に含まれる所定の情報、ログ候補情報の取得環境の少なくともいずれかと、ログ記録時間とを対応付ける条件を含む。
【0050】
また、記録時間決定条件は、ログ管理トリガの種類、ログ候補情報に含まれる所定の情報、予め登録された所定の条件の少なくともいずれかと、ログ記録時間、及びトリガ発生タイミング前後の記録する時間配分とを対応付けた条件であってもよい。
【0051】
上記の「ログ管理トリガの種類」とは、ログ管理トリガとする、操作内容等を意味する。例えば、操作内容等に応じて、予め、ログ記録時間等を決定しておいても良い。その場合、記憶部301に、予め、操作内容等と、ログ記録時間等との対応関係を、記録時間決定条件として登録しておく。そして、登録された操作の操作情報が取得された場合、記録時間決定部305は、記録時間情報を参照し、ログ記録時間等を決定しても良い。
【0052】
また、上記の「ログ候補情報に含まれる所定の情報」とは、ログ候補情報に含まれる文字列、記号等を意味する。例えば、文字列、記号等に応じて、予め、ログ記録時間等を決定しておいても良い。その場合、記憶部301に、予め、文字列、記号等と、ログ記録時間等との対応関係を、記録時間決定条件として登録しておく。そして、ログ候補情報に登録された文字列等が含まれる場合、記録時間決定部305は、記録時間決定条件を参照し、ログ記録時間等を決定しても良い。
【0053】
また、上記の「ログ候補情報の取得環境」とは、ログを取る対象とする電子機器、システム等を意味する。例えば、ログを取る対象とする電子機器、システム等に応じて、予め、ログ記録時間等を決定しておいても良い。その場合、記憶部301に、電子機器、システム等と、ログ記録時間等との対応関係を、記録時間決定条件として登録しておく。そして、ログを取る対象とする電子機器、システム等が、記録時間決定条件として登録された電子機器、システム等である場合、記録時間決定部305は、記録時間決定条件を参照し、ログ記録時間等を決定しても良い。なお、上記の例示は、記録時間決定条件を限定する趣旨ではない。ログ記録時間を決定するための条件であれば、他の条件が、記録時間決定条件に含まれていても良い。
【0054】
ここで、記録時間決定部305は、トリガ発生タイミング前の時間、前記トリガ発生タイミング後の時間の少なくともいずれかを含めて、ログ記録時間を決定することが好ましい。なぜなら、上述の通り、操作の種類によっては、所定時間以上遡ったログ情報を記録しなければ、ログ情報を確認する人物(保守技術者、システム管理者等)が、操作者の操作内容等を理解できない場合があるからである。また、操作の種類によっては、操作後、所定時間のログ情報を記録しなければ、ログ情報を確認する人物(保守技術者、システム管理者等)が、操作者の操作内容等を理解できない場合があるからである。
【0055】
ログ情報管理部306は、ログ記録時間内に取得される、1又は2以上のログ候補情報を、ログ情報として記録する。具体的には、ログ情報管理部306は、ログ記録時間内に取得される、1又は2以上のログ候補情報と、ログ管理トリガと、を対応付けて、ログ情報として記録する。なお、ログ記録時間において、トリガ発生タイミング前の時間の長さと、トリガ発生タイミング後の時間の長さと、が異なっても良い。
【0056】
または、ログ情報管理部306は、ログ記録時間において、時系列で取得される、1又は2以上のログ候補情報と、当該各ログ候補情報に対応する時系列情報と、ログ管理トリガと、を対応付けて、ログ情報として記録してもよい。その場合、ログ情報管理部306は、トリガ判断部304がログ管理トリガの発生を判断したとき、ログ記録時間に、トリガ発生タイミング前の時間が含まれる場合、蓄積されたログ候補情報のうち、ログ記録時間内に取得されるログ候補情報と、当該各ログ候補情報に対応する時系列情報と、ログ管理トリガと、を対応付けて記録してもよい。
【0057】
次に、情報処理装置30の動作について説明する。
【0058】
まず、トリガ発生タイミング前の情報処理装置30の動作について説明する。
【0059】
図4は、トリガ発生タイミング前の情報処理装置30の動作の一例を示すフローチャートである。
【0060】
まず、ログ候補情報取得部302は、表示画像情報等を、ログ候補情報として取得する(ステップS1)。また、ログ候補情報取得部302は、時系列情報を取得する(ステップS2)。そして、ログ候補情報取得部302は、時系列情報を表示画像情報等に対応付ける(ステップS3)。そして、ログ候補情報取得部302は、時系列情報を対応付けた、表示画像情報等を記憶部301に記憶する(ステップS4)。
【0061】
トリガ判断情報取得部303は、操作情報をトリガ判断情報として取得する(ステップS5)。
【0062】
トリガ判断情報取得部303が所定の操作情報を取得したか否かを、トリガ判断部304は判断する(ステップS6)。つまり、所定の操作が行われたか否かを、トリガ判断部304は判断する。
【0063】
トリガ判断情報取得部303が所定の操作情報を取得した場合(ステップS6のYes分岐)には、トリガ判断部304は、トリガ判断情報取得部303が取得した操作情報を、ログ管理トリガとして決定する(ステップS7)。そして、トリガ判断部304は、操作情報をログ管理トリガとして決定した時刻等を、トリガ発生タイミングとして決定する。そして、
図4に示す「A」(ステップS8)に遷移する。ステップS8に遷移した場合、
図5に示すステップS11に遷移する。一方、トリガ判断情報取得部303が所定の操作情報を取得しない場合(ステップ6のNo分岐)には、ステップS1に戻り、処理を継続する。
【0064】
ステップS8に遷移した場合、
図5に示すステップS11に遷移する。
【0065】
次に、トリガ発生タイミング後の情報処理装置30の動作について説明する。
【0066】
図5は、トリガ発生タイミング後の情報処理装置30の動作の一例を示すフローチャートである。
【0067】
ステップS11において、記録時間決定部305は、トリガ発生タイミング、及び記録時間決定条件に基づいて、ログ記録時間を決定する。そして、ログ情報管理部306は、ログ記録時間に含まれるログ候補情報に、ログ管理トリガを対応付ける(ステップS12)。そして、ログ情報管理部306は、ログ管理トリガを対応付けたログ候補情報を、ログ情報として記憶部301に保存する(ステップS13)。
【0068】
ログ記録時間に対応する、ログ情報が記録されたか否かを、ログ情報管理部306は判断する(ステップS14)。つまり、ログ記録時間に対応する、表示画像情報等を記録したか否かを、ログ情報管理部306は判断する。
【0069】
ログ記録時間に対応する、ログ情報が記録された場合(ステップS14のYes分岐)には、
図5に示す「B」(ステップS15)に遷移する。ステップS15に遷移した場合、
図4に示すステップS1に戻り、処理を継続する。一方、ログ記録時間に対応する、ログ情報が記録されていない場合(ステップS14のNo分岐)には、ステップS16に遷移する。
【0070】
ステップS16において、所定の時間間隔が経過したか否かを、ログ情報管理部306は判断する。具体的には、直前のログ情報の記録後から所定の時間間隔が経過したか否かを、ログ情報管理部306は判断する。
【0071】
所定の時間間隔が経過した場合(ステップS16のYes分岐)には、ステップS17に遷移する。一方、所定の時間間隔が経過していない場合(ステップS16のNo分岐)には、ステップS14に戻り、処理を継続する。
【0072】
ステップS17において、ログ候補情報取得部302は、表示画像情報等を取得する。また、ログ候補情報取得部302は、時系列情報を取得する(ステップS18)。そして、ログ情報管理部306は、時系列情報、及びログ管理トリガを表示画像情報等に対応付けて、ログ情報として生成する(ステップS19)。そして、ログ情報管理部306は、生成したログ情報を記憶部301に保存する(ステップS20)。そして、ステップS14に戻り、処理を継続する。
【0073】
図6は、ログ候補情報の選択の一例を示す図である。
図6(a)〜(c)に示すd1〜dnは、夫々、対応する時刻(時刻t1〜tn)においてのログ候補情報を示す。
【0074】
まず、トリガ発生タイミング前の処理について、
図6(a)を参照して説明する。
図6(a)の場合、トリガ発生タイミング(
図6に示す時刻trigger)前の時刻(時刻t1〜t4)において、ログ候補情報取得部302は、所定の時間間隔で、表示画像情報等を取得する。そして、ログ候補情報取得部302は、取得した表示画像情報等をログ候補情報d1〜d4として取得する。そして、ログ候補情報取得部302は、ログ候補情報d1〜d4を、ログ候補情報として記憶部301に保存させる。
【0075】
そして、トリガ判断部304が、ログ管理トリガの発生を判断したとする。その場合、トリガ判断部304は、ログ管理トリガに対応する時系列情報に基づいて、トリガ発生タイミングを決定する。ここで、
図6(b)に示すように、時刻t4の後、時刻triggerがトリガ発生タイミングであるとする。その場合、記録時間決定部305は、時刻triggerに対応する操作情報に基づいて、ログ記録時間を決定する。
図6(b)の場合、記録時間決定部305は、時刻t3から、時刻triggerの後、時刻tnまでの時間を、ログ記録時間として決定したとする。
【0076】
その場合、時刻t3、t4は、ログ記録時間に含まれる。そのため、ログ情報管理部306は、既に記憶されているログ候補情報d1〜d4のうち、ログ候補情報d3、d4にログ管理トリガを対応づける。そして、ログ情報管理部306は、ログ候補情報d3、d4を記憶部301に保存する。
【0077】
そして、ログ情報管理部306は、時刻triggerの後、時刻tnまで、所定の時間間隔で、ログ候補情報を取得し、記憶部301に保存する。
図6(c)の場合、所定の時間間隔で、ログ候補情報d5、d6、...、dnを取得し、記憶部301に保存する処理を繰り返す。その結果、ログ情報管理部306は、ログ候補情報d3、d4、d5、d6、...、dnを、ログ情報として記録する。一方、ログ候補情報d1、d2は、ログ情報には含まれない。
【0078】
なお、上述の通り、ログ記録時間において、トリガ発生タイミング前の時間の長さと、トリガ発生タイミング後の時間の長さと、が異なっていても良い。例えば、
図6(c)の場合、時刻t3〜triggerまでの時間の長さと、時刻trigger〜tnまでの時間の長さと、が異なっていても良い。
【0079】
[変形例1]
本実施形態に係る情報処理装置30の変形例1として、トリガ判断情報取得部303の取得する操作情報と、予め登録された操作情報(以下、登録操作情報と呼ぶ)と、を比較しても良い。そして、トリガ判断情報取得部303の取得する操作情報と、登録操作情報と、の類似度が所定の閾値を超える場合、トリガ判断部304は、ログ管理トリガが発生したと判断しても良い。例えば、情報処理装置30は、所定のキー入力、所定のマウス操作等を、登録操作情報として登録してもよい。
【0080】
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置30においては、所定の操作が行われたときに、表示画像等をログ情報として記録する。さらに、本実施形態に係る情報処理装置30においては、操作情報に応じて、ログ情報の記録時間を変更することで、記録する情報量を変更する。従って、本実施形態に係る情報処理装置30は、有益なログ情報を適切に記録することに寄与する。
【0081】
また、本実施形態に係る情報処理装置30は、ログ管理トリガが発生するまで、ログ候補情報として、所定の時間間隔で、表示画像情報等を継続して取得する。そして、本実施形態に係る情報処理装置30は、ログ管理トリガが発生したとき、操作情報に応じて、必要なログ候補情報を選択する。そのため、本実施形態に係る情報処理装置30は、重要なログ情報に漏れが生じることを防止できる。
【0082】
また、本実施形態に係る情報処理装置30は、必要な情報量のログ情報を記録することに寄与する。そのため、本実施形態に係る情報処理装置30をコールセンター、ヘルプデスクに適用した場合、コールセンター等の担当者は、操作者の操作内容、実行結果等について、適切な情報を取得できる。
【0083】
また、本実施形態に係る情報処理装置30が記録する、ログ情報を用いて、監査を行うことができる。そこで、コンピュータ等の不正使用を抑制するために、本実施形態に係る情報処理装置30を適用しても良い。
【0084】
また、本実施形態に係る情報処理装置30は、有益な操作画面等を、時系列で蓄積できる。そこで、本実施形態に係る情報処理装置30を、教育等において、教材作成の利便性向上に利用しても良い。
【0085】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0086】
本実施形態は、表示画像情報から文字情報等を抽出し、抽出された文字情報等に基づいて、ログ管理トリガの発生の有無を判断する形態である。なお、本実施形態における説明では、第1の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、第1の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。
【0087】
図7は、本実施形態に係る情報処理システム1aの全体構成の一例を示すブロック図である。
図2に示す情報処理システム1と、
図7に示す情報処理システム1aとの相違点は、
図7に示す情報処理システム1aは、キー情報管理装置40を含む点である。
【0088】
キー情報管理装置40は、表示画像情報から抽出されたキー情報(以下、キー候補情報と呼ぶ)と、予め登録されたキー情報(以下、登録キー情報と呼ぶ)と、を照合する。また、キー情報管理装置40は、登録キー情報を管理する。ここで、登録キー情報は、操作者の操作内容を理解するための文字情報、画像情報の少なくともいずれかであることが好ましい。
【0089】
情報処理装置30aと、キー情報管理装置40とは、ネットワーク50を介して接続する。ネットワーク50は、インターネット、イントラネット(LAN(Local Area Network)等)のネットワークを含む。ネットワークは、各種の方式があるが、その詳細は問わない。
【0090】
図8は、本実施形態に係るキー情報管理装置40の内部構成の一例を示すブロック図である。キー情報管理装置40は、管理装置通信部401と、キー情報データベース402と、キー情報照合部403と、を含んで構成される。
図8は、簡単のため、本実施形態に係るキー情報管理装置40に関するモジュールを主に記載する。
【0091】
キー情報管理装置40は、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータによって構成されている。ROMにはプログラムが記憶されている。キー情報管理装置40に搭載されたCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み込み、実行する。その結果、キー情報管理装置40に搭載されたCPUは、キー情報照合部403として機能する。
【0092】
管理装置通信部401は、ネットワーク50を介して、情報処理装置30aと通信する。特に、管理装置通信部401は、情報処理装置30aから、キー候補情報を受信する。そして、管理装置通信部401は、キー候補情報と、登録キー情報との照合結果を、情報処理装置30aに送信する。
【0093】
キー情報データベース402は、登録キー情報を格納する。登録キー情報は、所定の文字情報(単語)、画像情報の少なくともいずれかを含む。例えば、キー情報データベース402は、HDD(Hard Disk Drive)により構成されていても良い。
【0094】
キー情報照合部403は、キー候補情報と、予め登録された登録キー情報と、を照合する。具体的には、キー情報照合部403は、キー候補情報と、予め登録された登録キー情報と、の類似度を算出する。例えば、キー情報照合部403は、キー候補情報と、登録キー情報と、の相関値を算出しても良い。そして、算出した類似度が所定の閾値を超える場合、キー候補情報と、登録キー情報とが一致する、とキー情報照合部403は判断する。一方、算出した類似度が所定の閾値以下の場合、キー候補情報と、登録キー情報とが一致しない、とキー情報照合部403は判断する。
【0095】
図9は、本実施形態に係る情報処理装置30aの内部構成の一例を示すブロック図である。
図3に示す情報処理装置30と、
図9に示す情報処理装置30aとの相違点は、
図9に示す情報処理装置30aは、情報処理装置通信部307と、キー候補情報抽出部308と、を含む点である。なお、
図9は、簡単のため、本実施形態に係る情報処理装置30aに関するモジュールを主に記載する。
【0096】
情報処理装置30aは、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータによって構成されている。ROMにはプログラムが記憶されている。情報処理装置30aに搭載されたCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み込み、実行する。その結果、情報処理装置30aに搭載されたCPUは、ログ候補情報取得部302、トリガ判断情報取得部303、トリガ判断部304、記録時間決定部305、ログ情報管理部306、キー候補情報抽出部308として機能する。
【0097】
情報処理装置通信部307は、ネットワーク50を介して、キー情報管理装置40と通信する。特に、情報処理装置通信部307は、キー情報管理装置40に、キー候補情報を送信する。また、情報処理装置通信部307は、キー候補情報と、登録キー情報との照合結果を、キー情報管理装置40から受信する。
【0098】
キー候補情報抽出部308は、トリガ判断情報からキー候補情報を抽出する。具体的には、本実施形態に係るトリガ判断情報取得部303は、表示画像情報を、トリガ判断情報として取得する。そして、キー候補情報抽出部308は、表示画像情報から、1又は2以上のキー候補情報を抽出する。例えば、キー候補情報抽出部308は、表示画像情報から文字、記号、図形の少なくともいずれかを、キー候補情報として抽出しても良い。ここで、キー候補情報抽出部308は、所謂、OCR(Optical Character Recognition)の技術を用いて、表示画像情報から文字情報等を抽出してもよい。
【0099】
具体的には、キー候補情報抽出部308は、表示画像情報に基づいて、表示画像を生成する。そして、キー候補情報抽出部308は、表示画像を画像処理し、キー候補情報を抽出する。そして、キー候補情報抽出部308は、抽出したキー候補情報を、情報処理装置通信部307を介して、キー情報管理装置40に送信する。
【0100】
より具体的には、キー候補情報抽出部308は、表示画像から、文字領域、画像領域等の領域を抽出する。そして、キー候補情報抽出部308は、抽出した各領域を、各キー候補情報の領域として決定する。ここで、文字領域、画像領域等を抽出する方法は各種あるがその詳細は問わない。
【0101】
そして、キー候補情報抽出部308は、表示画像において、各キー候補情報の領域に含まれる文字等を識別子、キー候補情報領域として抽出する。例えば、キー候補情報抽出部308は、文字を識別する場合、予め、文字の形状を画像として登録した辞書を、記憶部301が記憶していても良い。その場合、キー候補情報抽出部308は、パターンマッチング等を用いて、辞書に登録された文字の形状と、キー候補情報の領域内の画像とを照合する。そして、キー候補情報抽出部308は、照合結果に基づいて、文字を識別しても良い。なお、文字を識別する方法は各種あるが、その詳細は問わない、
【0102】
本実施形態に係るトリガ判断部304は、キー候補情報と、登録キー情報の照合結果に基づいて、ログ管理トリガの発生の有無を判断する。具体的には、トリガ判断部304は、キー候補情報抽出部308が、所定の閾値を超える類似度のキー候補情報を抽出した場合、ログ管理トリガが発生したと判断する。より具体的には、キー候補情報と、登録キー情報とが一致すると判断された場合、トリガ判断部304は、当該キー候補情報を、ログ管理トリガとして判断する。
【0103】
ここで、ログ情報管理部306は、ログ候補情報と、時系列情報と、ログ管理トリガと、を対応付けて、ログ情報として記録する。ログ候補情報は、表示画像情報、音声情報、文字情報の少なくともいずれかを含む。なお、ここで、文字情報は、表示画像情報から抽出される文字情報を含む。
【0104】
図10は、登録キー情報の一例を示す図である。
図10は、キー情報番号と、登録キー情報との対応関係を示す。そして、
図10の場合、登録キー情報は、“OK”、“Cancel”、“Error”、“次へ”、“終了”、“戻る”、“前へ”、“SKIP”、“BACK”の文字列を含む。なお、
図10の場合、登録キー情報は、表示画面を遷移するときに表示される文字列である。ただし、
図10は、登録キー情報を、
図10に示す文字情報に限定する趣旨ではない。
【0105】
次に、情報処理システム1aの動作について説明する。
【0106】
まず、トリガ発生タイミング前の情報処理システム1aの動作について説明する。
【0107】
図11は、トリガ発生タイミング前の情報処理システム1aの動作の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS101〜S104については、
図4に示すステップS1〜S4と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0108】
ステップS105において、キー候補情報抽出部308は、表示画像情報から、1又は2以上のキー候補情報を抽出する。例えば、キー候補情報抽出部308は、所定の時間間隔(例えば、10ミリ秒)で、表示画像情報から、1又は2以上のキー候補情報を抽出しても良い。
【0109】
情報処理装置通信部307は、抽出された1又は2以上のキー候補情報を、キー情報管理装置40に送信する(ステップS106)。管理装置通信部401は、キー候補情報を受信する(ステップS107)、
【0110】
そして、キー情報照合部403は、受信した各キー候補情報と、登録キー情報との類似度を算出する(ステップS108)。そして、キー情報照合部403は、所定の閾値を超える類似度のキー候補情報が、存在するか否かを照合結果として、情報処理装置30aに送信する(ステップS109)。上述の通り、算出した類似度が所定の閾値を超える場合、キー候補情報と、登録キー情報とが一致する、とキー情報照合部403は判断する。一方、算出した類似度が所定の閾値以下の場合、キー候補情報と、登録キー情報とが一致しない、とキー情報照合部403は判断する。
【0111】
情報処理装置通信部307は、キー候補情報と、登録キー情報との照合結果を受信する(ステップS110)。そして、
図11に示す「C」(ステップS111)に遷移する。ステップS111に遷移した場合、
図12に示すステップS121に遷移する。
【0112】
次に、トリガ発生タイミング後の情報処理システム1aの動作について説明する。
【0113】
図12は、トリガ発生タイミング後の情報処理システム1aの動作の一例を示すフローチャートである。
【0114】
ステップS121において、キー候補情報と、登録キー情報とが一致したか否かを、トリガ判断部304は判断する。キー候補情報と、登録キー情報とが一致した場合(ステップS121のYes分岐)には、トリガ判断部304は、ログ管理トリガが発生したと判断する(ステップ122)。そして、ステップS124に遷移する。一方、キー候補情報と、登録キー情報とが一致しない場合(ステップS121のNo分岐)には、
図12に示す「D」(ステップS123)に遷移する。ステップS122に遷移した場合、
図11に示すステップS101に戻り、処理を継続する。
【0115】
ステップS124において、記録時間決定部305は、トリガ発生タイミング、及び記録時間決定条件に基づいて、ログ記録時間を決定する。そして、ログ情報管理部306は、ログ記録時間に含まれるログ候補情報に、ログ管理トリガを対応付ける(ステップS125)。そして、ログ情報管理部306は、ログ管理トリガを対応付けたログ候補情報を、ログ情報として記憶部301に保存する(ステップS126)。
【0116】
そして、ログ記録時間に対応する、ログ情報が保存されたか否かを、ログ情報管理部306は判断する(ステップS127)。ログ記録時間に対応する、ログ情報が保存された場合(ステップS127のYes分岐)には、
図12に示す「D」(ステップS123)に遷移する。ステップS123に遷移した場合、
図11に示すステップS101に戻り、処理を継続する。一方、ログ記録時間に対応する、ログ情報が保存されていない場合(ステップS127のNo分岐)には、
図12に示す「F」(ステップS128)に遷移する。ステップS128に遷移した場合、
図13に示すステップS131に遷移する。
【0117】
次に、トリガ発生タイミング後、ログ情報を記録する動作について説明する。
【0118】
図13は、トリガ発生タイミング後、ログ情報を記録する動作の一例を示すフローチャートである。なお、
図13に示すステップS131、及びS133〜S136と、
図5に示すステップS15〜S19において、同一な処理については詳細な説明を省略し、以下、相違点について詳細に説明する。
【0119】
図13に示すステップS131においては、所定の時間間隔が経過したか否かを、ログ候補情報取得部302は判断する。所定の時間間隔が経過した場合(ステップS131のYes分岐)には、ログ候補情報取得部302は、表示画像情報等を取得する(ステップS133)。そして、情報処理装置30aは、ステップS134〜S136の処理を実行する。一方、所定の時間間隔が経過していない場合(ステップS131のNo分岐)には、
図13に示す「E」(ステップS132)に遷移する。ステップS132に遷移した場合、
図12に示すステップS127に遷移する。
【0120】
また、ログ情報管理部306が、生成したログ情報を記憶部301に保存(ステップS136)した後には、
図13に示す「D」(ステップS123)に遷移する。ステップS123に遷移した場合、
図11に示すステップS101に戻り、処理を継続する。
【0121】
[変形例1]
本実施形態に係る情報処理システム1aの変形例として、情報処理システム1aは、画像キャプチャ装置(図示せず)を含んでいても良い。その場合、キー候補情報抽出部308は、画像キャプチャ装置を介して、表示装置20から、表示画像を取得しても良い。
【0122】
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置30aは、表示画像情報が所定の文字情報等を含む場合、表示画像等をログ情報として記録する。そのため、本実施形態に係る情報処理装置30aは、不必要な表示画像等を記録することを防止できる。また、本実施形態に係る情報処理装置30aは、不必要な表示画像等を記録することを防止できるため、記録するログ情報のデータ量の増大を抑制できる。従って、有益なログ情報を、より一層、適切に記録することに寄与する。
【0123】
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0124】
本実施形態は、情報処理装置が、キー情報を照合する形態である。なお、本実施形態における説明では、上述の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上述の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上述の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。
【0125】
図14は、本実施形態に係る情報処理システム1bの全体構成の一例を示すブロック図である。情報処理システム1bは、入力装置10と、表示装置20と、情報処理装置30bと、を含んで構成される。
図14に示す情報処理システム1bの全体構成は、
図2に示す情報処理システム1の全体構成と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0126】
図15は、本実施形態に係る情報処理装置30bの内部構成の一例を示すブロック図である。
図9に示す情報処理装置30aと、
図15に示す情報処理装置30bとの相違点は、
図15に示す情報処理装置30bは、キー情報照合部403、及びキー情報データベース402を含み、情報処理装置通信部307を含まない点である。
【0127】
情報処理装置30bは、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータによって構成されている。ROMにはプログラムが記憶されている。情報処理装置30bに搭載されたCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み込み、実行する。その結果、情報処理装置30bに搭載されたCPUは、ログ候補情報取得部302、トリガ判断情報取得部303、トリガ判断部304、記録時間決定部305、ログ情報管理部306、キー候補情報抽出部308、キー情報照合部403として機能する。
【0128】
情報処理装置30bにおいては、キー情報照合部403がキー候補情報抽出部308からキー候補情報を取得する。そして、キー情報照合部403は、キー候補情報と、登録キー情報とを照合する。そして、キー情報照合部403は、照合結果をトリガ判断部304に通知する。
【0129】
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置30bは、表示画像情報から抽出された文字情報等と、予め登録された文字情報等との照合を行う。そのため、本実施形態に係る情報処理システム1bにおいては、キー情報管理装置40が不要である。従って、本実施形態に係る情報処理システム1bにおいては、より一層、少ない装置で、上記した実施形態の効果を奏することができる。
【0130】
なお、上記した実施形態においては、所定の操作をログ管理トリガとして定義する場合、エンターキーの押下、エスケープキーの押下、マウスのクリック等を例示して説明した。しかし、これは、ログ管理トリガとする操作を、これらの例示に限定する趣旨ではない。例えば、情報処理装置は、ログ管理トリガの設定画面等を表示装置に表示しても良い。そして、情報処理装置は、システム管理者等に、所望の操作をログ管理トリガとして登録させても良い。
【0131】
また、上記した実施形態においては、表示画像情報等と、時系列情報と、ログ管理トリガと、を対応付けて記憶する形態について説明した。しかし、これは、記憶する情報を、これらの情報に限定する趣旨ではない。必要な情報を、適宜、表示画像情報等に併せて対応付けて記憶しても良いことは勿論である。例えば、操作者を識別するための情報(操作者ID)、情報処理装置を識別するための情報(装置ID)等を併せて、表示画像情報等に対応付けて記憶しても良いことは勿論である。
【0132】
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0133】
(付記1)上記第1の視点に係る情報処理装置の通りである。
【0134】
(付記2)前記トリガ判断部は、前記ログ管理トリガの発生を判断した場合には、当該ログ管理トリガに対応する時系列情報に基づいて、前記トリガ発生タイミングを決定し、前記記録時間決定部は、前記トリガ発生タイミング前の時間、前記トリガ発生タイミング後の時間の少なくともいずれかを含めて、前記ログ記録時間を決定する、付記1に記載の情報処理装置。
【0135】
(付記3)前記記録時間決定条件は、前記ログ管理トリガの種類、前記ログ候補情報に含まれる所定の情報、予め登録された所定の条件の少なくともいずれかと、前記ログ記録時間と、を対応付ける条件を含む、付記1又は2に記載の情報処理装置。
【0136】
(付記4)前記トリガ判断情報からキー候補情報を抽出するキー候補情報抽出部と、前記キー候補情報と、予め登録された登録キー情報と、の類似度を算出するキー情報照合部をさらに備え、前記トリガ判断部は、前記キー候補情報抽出部が、所定の閾値を超える前記類似度の前記キー候補情報を抽出した場合、前記ログ管理トリガが発生したと判断する、付記1乃至3のいずれか一記載の情報処理装置。
【0137】
(付記5)前記キー候補情報抽出部は、前記表示画像情報から文字、記号、図形の少なくともいずれかを、キー候補情報として抽出する、付記4に記載の情報処理装置。
【0138】
(付記6)前記ログ情報管理部は、前記ログ記録時間内に取得される、1又は2以上の前記ログ候補情報と、前記ログ管理トリガと、を対応付けて、前記ログ情報として記録する、付記1乃至5のいずれか一に記載の情報処理装置。
【0139】
(付記7)前記ログ情報管理部は、前記ログ記録時間において、所定の時間間隔で取得される、1又は2以上のログ候補情報と、当該各ログ候補情報に対応する時系列情報と、ログ管理トリガと、を対応付けて、ログ情報として記録する、付記1乃至6のいずれか一に記載の情報処理装置。
【0140】
(付記8)前記ログ候補情報取得部は、文字列情報、表示画像情報、音声情報の少なくともいずれかを前記ログ候補情報として取得する、付記1乃至7のいずれか一に記載の情報処理装置。
【0141】
(付記9)前記トリガ判断情報取得部は、表示画像情報、操作情報の少なくともいずれかを、前記トリガ判断情報として取得する、付記1乃至8のいずれか一に記載の情報処理装置。
【0142】
(付記10)上記第2の視点に係る情報処理システムの通りである。
【0143】
(付記11)上記第3の視点に係るログ管理方法の通りである。
【0144】
(付記12)前記トリガ判断工程において、前記ログ管理トリガの発生が判断された場合には、当該ログ管理トリガに対応する時系列情報に基づいて、前記トリガ発生タイミングを決定し、前記記録時間決定工程において、前記トリガ発生タイミング前の時間、前記トリガ発生タイミング後の時間の少なくともいずれかを含めて、前記ログ記録時間を決定する、付記11に記載のログ管理方法。
【0145】
(付記13)前記トリガ判断情報からキー候補情報を抽出するキー候補情報抽出工程と、前記キー候補情報と、予め登録された登録キー情報と、の類似度を算出するキー情報照合工程をさらに含み、前記トリガ判断工程において、所定の閾値を超える前記類似度の前記キー候補情報が抽出された場合、前記ログ管理トリガが発生したと判断する、付記11又は12に記載のログ管理方法。
【0146】
(付記14)前記ログ情報管理工程において、前記ログ記録時間内に取得される、1又は2以上の前記ログ候補情報と、前記ログ管理トリガと、を対応付けて、ログ情報として記録する、付記13に記載のログ管理方法。
【0147】
(付記15)前記ログ情報管理工程において、前記ログ記録時間において、所定の時間間隔で取得される、1又は2以上のログ候補情報と、当該各ログ候補情報に対応する時系列情報と、ログ管理トリガと、を対応付けて、ログ情報として記録する、付記11乃至14のいずれか一に記載のログ管理方法。
【0148】
(付記16)前記キー候補情報抽出工程において、前記表示画像情報から文字、記号、図形の少なくともいずれかを、キー候補情報として抽出する、付記11乃至15のいずれか一に記載のログ管理方法。
【0149】
(付記17)上記第4の視点に係るプログラムの通りである。
【0150】
(付記18)前記トリガ判断処理において、前記ログ管理トリガの発生が判断された場合には、当該ログ管理トリガに対応する時系列情報に基づいて、前記トリガ発生タイミングを決定し、前記記録時間決定処理において、前記トリガ発生タイミング前の時間、前記トリガ発生タイミング後の時間の少なくともいずれかを含めて、前記ログ記録時間を決定する、付記17記載のプログラム。
【0151】
(付記19)前記トリガ判断情報からキー候補情報を抽出するキー候補情報抽出処理と、前記キー候補情報と、予め登録された登録キー情報と、の類似度を算出するキー情報照合処理をさらに実行し、前記トリガ判断処理において、所定の閾値を超える前記類似度の前記キー候補情報が抽出された場合、前記ログ管理トリガが発生したと判断する、付記17又は18に記載のプログラム。
【0152】
(付記20)前記キー候補情報抽出処理において、前記表示画像情報から文字、記号、図形の少なくともいずれかを、キー候補情報として抽出する、付記17乃至19のいずれか一に記載のプログラム。
【0153】
(付記21)前記ログ情報管理処理において、前記ログ記録時間内に取得される、1又は2以上の前記ログ候補情報と、前記ログ管理トリガと、を対応付けて、ログ情報として記録する、付記20に記載のプログラム。
【0154】
(付記22)前記ログ情報管理処理において、前記ログ記録時間において、所定の時間間隔で取得される、1又は2以上のログ候補情報と、当該各ログ候補情報に対応する時系列情報と、ログ管理トリガと、を対応付けて、ログ情報として記録する、付記17乃至21のいずれか一に記載のプログラム。
【0155】
なお、引用した上述の特許文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。